滝井義高 衆議院議員
28期国会発言一覧

滝井義高[衆]在籍期 : 26期-27期-|28期|-29期-30期
滝井義高[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは滝井義高衆議院議員の28期(1958/05/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は28期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院28期)

滝井義高[衆]本会議発言(全期間)
26期-27期-|28期|-29期-30期
第30回国会(1958/09/29〜1958/12/07)

第30回国会 衆議院本会議 第3号(1958/10/01、28期、日本社会党)

○滝井義高君 私は、日本社会党を代表いたしまして、昨日行われました総理の施政演説に対し、若干の質問を試みんとするものであります。(拍手)  岸内閣は、発足以来、口を開けば、革新勢力との対決、産業平和の確保ということを申して参りました。それは要するに、労使協調をもととして、現在の支配態勢を安定させ、そのため労働者の行動を一定のワクのうちに押えつけ、そして、そのことによって革新勢力の基礎を弱めるということのようであります。こうした政策の基調を貫くために、労働組合の行動に対してしばしば警官が動員をされ、不当な弾圧が至るところでなされております。  警棒を振り回して国民大衆を抑圧し、労働秩序を押しつけ……


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第31回国会(1958/12/10〜1959/05/02)

第31回国会 衆議院本会議 第14号(1959/02/13、28期、日本社会党)

○滝井義高君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました政府提案の国民年金法案に対し、岸総理以下関係閣僚に対して質問をいたさんとするものでございます。  福祉国家の建設は、保守、革新を問わず、高く国民の前に掲げられた大理想でございます。私たちは、福祉国家の理想を達成するためには、経済の繁栄と祉会保障の拡充強化をはからなければならぬことは、岸総理がたびたびここで言明をせられる通り、言うまでもないことでござごます。  静かにわが国祉会保障の現状を顧みてみますと、その一つの柱である医療保障の面におきましては、昨年十二月、新国民健康保険法が成立をするここによって、九千万の国民が、三十……

滝井義高[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院28期)

滝井義高[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第29回国会(1958/06/10〜1958/07/08)

第29回国会 社会労働委員会 第4号(1958/06/26、28期、日本社会党)

○滝井委員 きょうは橋本厚生大臣が就任をされてわれわれにごあいさつをされたあとの、初めての大臣の今後のいろいろの施策に対する方向をお聞かせ願いたいと思うのですが、私は現在の日本の保守党の政治家の中で最も尊敬をしておる一人である橋本先生が、厚生大臣に就任をせられたことを非常に同慶の至りであると思っておる者の一人ですが、しかも橋本先生は第三次吉田内閣に厚生大臣をおやりになって、二度目の勤めでございます。私が衆議院に出て以来、山縣大臣以来の大臣は大がい――七人経過しましたが、川崎君を除いては、全部いわばしろうと大臣ですが、橋本先生は幸い二度目のベテラン大臣であるわけです。従っておそらく厚生行政に対す……

第29回国会 社会労働委員会 第5号(1958/06/27、28期、日本社会党)

○滝井委員 昨日、新しい医療報酬の支払い方について政府が甲乙二表というものを作られておられるようであるが、一体その甲乙二表というものはいかなる基本的な原則に基いて作られたものであるのか、それを説明していただきたいという質問に対しまして、大臣の方は、それはすでに前の大臣のやっておることであるので自分はその通りにやります、こういうことから問題はもつれておったのでございますが、昨日政府の方より、甲乙二表についてその内容を御説明いたすという御返答がありましたので、われわれ社会党といたしましても再度本日の委員会におきましてその内容の御説明をいただいて質問をいたしたい、こういうことに相なったわけでございま……

第29回国会 社会労働委員会 第7号(1958/07/01、28期、日本社会党)

○滝井委員 先般来倉石労働大臣が就任の後における一般労働行政について、いろいろ同僚の議員から御質問がございまして、大体の方向はわかって参りました。しかし倉石労政をわれわれが考える場合には、今まで労働行政を担当しておった石田労働行政というものとやはり一応比較をしていろいろ考えてみるというのは当然だろうと思うのです。石田さんが労働大臣になりましてから私たちに石田労政の目じるしとして示したものは、三つの柱を示してくれました。一つはよき労働慣行を作るのだ、これが石田労政の第一の柱です。第二の柱は賃金格差を縮めていく、こういうことでございます。第三番目は雇用の増強をする政策をとっていく、こういうことを明……

第29回国会 社会労働委員会 第8号(1958/07/03、28期、日本社会党)

○滝井委員 ただいま議題になりました国民健康保険法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。  国民皆保険のすみやかなる実施は、今日の社会保障の中心課題であります。医療保険に適用されているものは、三十二年度末において健康保険九百五十万人、日雇い健康保険七十四万人、船員保険十七万人、国家公務員共済組合二百四万人、公共企業体職員共済組合六十七万人、市町村職員共済組合三十四万人、私立学校教職員共済組合六万人、国民健康保険三千五十八万人であり、その家族を含めれば、約六千三百七十万人が医療保険の適用をうけているのでありまして、全国民のうち、約二千七百万人程度がいずれの保険の適用も受けていないの……

第29回国会 社会労働委員会 第10号(1958/07/08、28期、日本社会党)

○滝井委員 本日で委員会は終るわけでございますが、この前非常な無理なお願いをして、厚生省の告示案について大臣並びに保険局長の御説明をいただいたわけでございますが、その後関係団体との折衝の結果、告示案がわれわれのこの委員会に御説明をいただいたものと違うものになったわけでございます。従って具体的には三十日に告示されたあの案についていろいろお伺いをしてみたいと思うわけでございます。実は今回の告示案に対する新聞論調を見てみますと、非常に橋本厚生大臣の評判が悪いようでございます。また療養担当者の団体、特に日本医師会が圧力団体であるという、こういう宣伝が行われておるようでございます。冷静な第三者の立場から……

第29回国会 社会労働委員会 第11号(1958/07/09、28期、日本社会党)

○滝井委員 昨日最後になりましたから、幾分時間がありませんでしたので、端折って御質問したのですが、きょうはその端折った分の入院と、それから事務の簡素化の点について、昨日答弁を求めなかった部分も同時にあわせて答弁をいただきたいと思うので、質問を続けたいと思います。  まず第一に入院についてでございますが、厚生省は、社会保険医療における二千四百億円程度の昭和三十三年度の総医療費の中に、入院の費用というものは今まで一体どの程度を占めておったのか、これをちょっと知りたいのですが……。
【次の発言】 そうしますと、社会医療費の総額の中の半分が病院関係で、その半分程度が入院、だというと、二割五分から三割程……

第29回国会 社会労働委員会 第12号(1958/08/09、28期、日本社会党)

○滝井委員 百田さんに失業対策事業のことで一、二点尋ねてみたいのですが、政府の経済計画が三十一億五千万ドルの輸出の達成ができないことは大体見通しがついたわけです。従って現在のこの不況の状態は、政府が言っておるように秋になれば景気が上向くというような情勢は、われわれは必ずしもそう信じられない。むしろ現在の不況というものは昭和二十九年の不況と比べるより、一九二九年の世界的な不況に比ぶべき深刻な不況である。こういう見方をして参りますと、すでに労働省の発表している労働情勢の報告等を見ても、失業保険の受給者というものは昨年の同期に比べて四割七分、十五万以上も増加するという事態になってきているわけです。そ……

第29回国会 社会労働委員会 第13号(1958/09/26、28期、日本社会党)

○滝井委員 私ども二名からなる東北班は、去る八月二十七日より五日間、岩手、青森両県の厚生及び労働行政につきまして調査いたして参りましたので、その調査の概略について簡単に御報告申し上げます。  まず、岩手、青森両県における調査の日程及び関係施設の視察個所等について申し上げますと、日程の一日目は岩手県庁において、厚生、労働行政について、各関係部課長よりそれぞれ所管事項の説明を聴取いたした後、児童結核療養施設みちのくみどり学園を視察いたしました。日程の二日目は、岩手県同様、まず青森県庁にて厚生、労働行政について、各関係者よりそれぞれ所管事項等の説明を聴取いたしましたのち、国立療養所臨浦園を視察いたし……


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第30回国会(1958/09/29〜1958/12/07)

第30回国会 社会労働委員会 第4号(1958/10/08、28期、日本社会党)

○滝井委員 国民年金の関係は、小山さんもいらっしゃいませんし、大蔵省の主計局を呼んでおるのですが、これもちょっと急なために来ておりませんので、年金問題はあすにさせていただきまして、きょうは幸い医務局長もおいでだし保険局長もおられますので、一つ病院のことをお尋ねしたいと思うのです。  まず、先般の一日の本会議で、日本の医療制度というものがばらばらであるし、病院の運営の主体もばらばらである、しかもその病院で支払われる診療報酬もばらばらだし、管轄する官庁も、特に医療機関の管轄官庁なんというものはばらばらだ、一体これを今後どういう工合に改善していくかということの質問に対して、実は本会議場であったために……

第30回国会 社会労働委員会 第7号(1958/10/16、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。今の婦人相談所の問題でございますが、たまたま群馬県でそういう問題が起る原因になるのかどうか私もよくはわかりませんが、全国的な婦人相談所の実態を見てみますと、われわれが狭い範囲の国政調査をやった実態から見ましても、婦人相談所というのは現在開店休業の状態にあります。ほとんど婦人相談所に相談にくるいわゆる従業婦の諸君というのはないという現状です。従ってそこには優秀な心理学その他を心得た職員がおりますけれども、閑古鳥の鳴く状態であるために仕事がない。そうして同時に婦人相談所に付設をされておる更生寮とか、いろいろ名前はありますが、どの寮を見ると、これもほとんど入っておりません。まあ……

第30回国会 社会労働委員会 第8号(1958/10/17、28期、日本社会党)

○滝井委員 王子製紙の争議、日本の労働史上に非常に大きな問題を残しておる争議でございますが、私は通産省の繊維局の方に来ていただきまして、ちょっとその製紙関係の需給の見通しについて少しくお尋ねしておきたいと思います。  それは御存じの通り、王子製紙が少くとも新聞用紙の三割の生産をやっております。上質紙の二割を生産しておる。こういう天下に有名な会社なんです。それだけに日本の資本家のバック・アップも強い会社であるという認定が、そういう点からも出てくると思うのです。従って私は通産当局に尋ねたいのですが、現在日本における新聞用紙の生産と、それから販売と在庫の動きというものは、どういう動きを今王子製紙がス……

第30回国会 社会労働委員会 第10号(1958/10/22、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して資料の要求をいたしたいと思います。  ただいまの河野委員との間の一問一答を聞いておりまして、私も質問をいたしたいと思っておりました重要問題の資料を要求したいと思いますが、五人以上の健康保険適用の事業場における普及の状態というものが明白に把握をされていないということです。今高田保険局長の御答弁を聞いておりまして、雇用量が非常に増大をし、同時に未適用専業所の解消によって昭和三十一年度には六十万ないし七十万の被保険者の増加があり、三十二年度には八十三万五千人の増加があった。約百四、五十万の増加があったわけです。しかるに昭和二十九年に行政管理庁が行政監察をやっております。行政監察を……

第30回国会 社会労働委員会 第13号(1958/10/28、28期、日本社会党)

○滝井委員 舟橋先生にちょっとお尋ねいたしたいのですが、この最低賃金は最低の国際的水準を満たすものでなければならぬという御意見があったのです。今回政府の出した内容は、従って国際的な注視を浴びておるし、政府は非常に企業の支払い能力に重点を置いているのだというお話があったのです。政府のこの最低賃金の決定の原則というのは、労働者の生計費、類似の労働者の賃金及び通常の事業の賃金支払い能力を考慮して定めることになっておるわけです。そこで私たちは、国際的な最低水準を満たすものというそのものは、常識的に言って一体どういうものなんだということなんですが、これを何か抽象的なものでもいいですが、一つお教え願いたい……

第30回国会 社会労働委員会 第14号(1958/10/29、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。御存じの通り、皆保険になれば一切の収入というものが保険に依存をするわけです。しかも健康保険においても国民健康保険においても、支払いの期日が明白でないのです。極端な言い方をすれば、保険者の恣意によってそれがきまるわけです。そうしますと、収入の元が断たれたその療養担当者に所得税なりあるいは固定資産税なり市民税が来た場合に、その収入の元を払う方が払わないで、これを払わなかったからといって延滞利子をとられるということになれば、これは明らかに人権侵害ですよ。しかも片方は税金だから延滞利子をとるのだ、片方は診療報酬だから、それは知らぬ顔の半兵衛をきめ込むという理由はどこからも成り立な……

第30回国会 社会労働委員会 第15号(1958/10/30、28期、日本社会党)

○滝井委員 国民健康保険法案並びにその施行法案について、政府の見解を総合的に承わってみたいと思いますが、なお新しい構想のもとに組まれた法案でございますので、当然逐条的な審議もわれわれはぜひやらしてもらいたい、こう思っておるわけです。そこで総合的な問題から、政府の見解をただしてみたいと思うのですが、今度のこの法案は、一面皆保険という社会的な、人道主義のかおりが非常に高いものでございます。しかし一面その内容を見ると、どうもわれわれに多くの疑問を投げかける点がたくさんあると思われます。  まず総合的な観点から、現在国民健康保険が背負っておる課題をわれわれが見てみますと、まず第一に国民健康保険は全国に……

第30回国会 社会労働委員会 第17号(1958/11/01、28期、日本社会党)

○滝井委員 今回のこの国民健康保険法ができた後における各医療機関の取扱いの問題を先にちょっとお尋ねしておきたいのです。  現在国立病院あるいは社会福祉病院等においてそれぞれ軽費診療というものが行われております。今後いろいろな医療機関ができて参るわけでありますが、一体政府としては、そういう軽質の診療を認めるものは、どういう軽費を認めていく方針なのか。たとえば国立なら国立は認めていくのか、結核なら結核については認めるのか、現実にあるわけであります。たとえば直営診療所を見ても、これは軽費診療ですが、単価十一円五十銭が八円でよろしいのだ、そういう点を一体どういう範囲のものならば認めるのか。これも法律に……

第30回国会 商工委員会 第8号(1958/10/23、28期、日本社会党)

○滝井委員 鉱業法並びに鉱山保安法の改正に当って、二、三の点について質問をさしていただきたいと思いますが、鉱山保安法なり鉱業法が改正をされなければならぬような事態になったその石炭業界の背景というものを、私たちはやはり深く反省してみる必要があると思うのです。現在の日本の石炭業界が直面をしておる危機の姿というものは、石炭の需要と供給の関係を調整したらいいんだというような、もはやそんななまやさしいものでなくなってきておることは、一たびあの老朽化しておる筑豊炭田に足を一歩入れてみればわかる。先般私の同僚議員が北海道から九州の筑豊炭田に足を入れたところが、その立ち並ぶ老屋の中に、ぎっしり失業者が詰まって……


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第31回国会(1958/12/10〜1959/05/02)

第31回国会 社会労働委員会 第1号(1958/12/16、28期、日本社会党)

○滝井委員 国民健康保険法の財政上の問題は第三十回の臨時国会で一応政府の見解をお尋ねいたしましたので、あれから国民健康保険そのものの情勢は変っていませんのでその点は省略をいたしまして、私は新しく出て参りました国民健康保険法の法文上のいろいろの問題点について政府の見解をお聞かせ願いたいと思います。  その法文上の見解に入る前に、法文を構成をする医療機関やあるいはその機関の中に働く従業員等のいろいろの問題を先にきょうはお尋ねをしたいと思うのです。  そこでまず第一に、健康保険法が新しく改正をせられて以来、機関という概念が出て参りました。保険医療機関、それから療養取扱い機関、こういう機関の概念が出て……

第31回国会 社会労働委員会 第2号(1958/12/17、28期、日本社会党)

○滝井委員 昨日国民健康保険法と関連のある医療法なり医師法のいろいろの用語上の問題点や今後の日本の医療を推進していく上に重要な役割を演ずる機関、保険医療機関、療養取扱い機関、そういう機関の概念と申しますか、そういうようなものを御質問をいたしたのですが、どうも非常に多くの問題点を持っておって、必ずしも十分に了解がいかなかったのです。きょうは今後日本の皆保険をになっていくこの国民健康保険法案の条文上の問題点について政府の見解をお尋ねしたいと思うのです。  そのまず第一は、この法律の目的を見てみますと、「社会保障及び国民保健の向上に寄与する」こうなっておるわけです。この一条の精神から予防給付というも……

第31回国会 社会労働委員会 第3号(1958/12/19、28期、日本社会党)

○滝井委員 この前、四十二条における「療養取扱機関が善良な管理者と同一の注意をもってその支払を受けることにつとめた」ならば、最終的な責任には保険者が持つという意味のことが四十二条に書いてあるわけでございますが、これに対する具体的な厚生当局の見解を、この法案が通るまでにはまとめて一つ御報告願いたい、こういう要請をしておったのですが、いろいろ御事情があろうかと思いますので、これに対する処置をどういう工合にやるのか、そのお気持をこの際お聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 その問題はきわめて重要な問題でございます。それででき得べくんば、先般理事会等で話し合いまた国会の中に医療法なり医師法の根本的……

第31回国会 社会労働委員会 第5号(1959/02/04、28期、日本社会党)

○滝井委員 では最低賃金法案について、抽象的なことでございますが、二、三お聞きいたしておきたいと思います。  現在のこの資本主義の社会では、賃金を決定をする要因というものは、いろいろなものがあると思われます。特に今度の最低賃金の決定をする原則としては、政府の方では、労働者の生計費とか、類似の労働者の賃金及び通常の事業の賃金支払い能力を考慮して定めることになっております。 しかし客観的に見てみますと、一応こういうものは非常に重要な決定上の科学的な原則にはなると思いますが、しかし究極においては、やはり当事者の力関係と申しますか、力量によって、直接的な、具体的な労使双方の一つの競争と申しますか、そう……

第31回国会 社会労働委員会 第11号(1959/02/25、28期、日本社会党)

○滝井委員 午前中に岡本委員からいろいろと総論的なことや各論的なことが質問をされましたが、私は堀木さんが厚生大臣になったときも、橋本さんが厚生大臣になったときも、それぞれ厚生大臣が就任するたびごとに、大臣の寿命というものはそう長いものではない、従ってまあ六カ月か七カ月で、長くて一年くらいだから、あれもやる、これもやるといってもなかなかできないんだということを言っておったんですが、その遮り橋本さんも七カ月そこそこで文部大臣に、栄転をされたのか、左遷をされたのか知りませんが、とにかく文部大臣に任命がえになりました。橋本厚生行政というようなものは、何か明確なものをはっきり打ち出さずに、いろいろなもの……

第31回国会 社会労働委員会 第12号(1959/02/26、28期、日本社会党)

○滝井委員 児童福祉法の一部を改正する法律案について、二、三の点を御質問申し上げたいと思います。  さきにわれわれは児童福祉法の一部を改正する法律で、養育医療と申しますか、いわゆる未熟児に対する対策を立てました。それより前に身体障害の児童に対する育成医療というものをやはり一つの対策として実施をすることにしたのです。今度新しく児童福祉法の一部を改正して骨関節結核にかかっておる児童に対して、養育医療とか育成医療とか非常に言葉は似ておるが違う療育医療の制度を確立することになったわけなんです。いわば骨関節結核患者の療養をやる一方、教育をやろうというきわめて進歩的な児童福祉法の改正だと思っております。そ……

第31回国会 社会労働委員会 第13号(1959/03/04、28期、日本社会党)

○滝井委員 早川さんにお尋ねをしたいのです。実は早川さんは冒頭に、使用者側としては従前の考え方とそれから現在の基本的な考え、こういうことをお述べいただいたわけです。従前の考え方としては問題の国内法、特に公労法は現在の結社の自由とは矛盾をしない、いわゆる八十七号とは矛盾をしない、こういうことだった。ところが最近に至りましてILO条約の八十七号の原則はこれを批准すべきである、こういう基本的な態度に変ってこられたわけです。これは結局諸般の情勢を考慮して変えられたんだと思うのですが、その変えられた根本的な理由というのは一体どこにあったのか、これを一つ御説明願いたい。

第31回国会 社会労働委員会 第15号(1959/03/06、28期、日本社会党)

○滝井委員 今回児童福祉法が改正をせられまして、少くとも日本の結核対策に対する新しいものの考え方として、児童の骨関節結核に対して思い切った施策がとられようとしております。先般一応日本における十八才未満の青少年に対する結核のアウトラインをいろいろお聞きしたのですが、特に私は結核と教育の問題について、文部省の意向を尋ねたいと思うが、文部省の局長さんがおいでになるまで、とりあえず空床から先に入りたいと思います。  最近における日本の結核病床は、一九五四年当時においては九四・一%であったものが、一九五六年に八五・九%、五七年、一昨年には八二・二%と非常な勢いで空床が増加しております。従って、この実態は……

第31回国会 社会労働委員会 第17号(1959/03/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 国民年金法案に対する質疑は八木さんと堤さんとで大体おもなところをずっとやられたので、私は少し角度を変えて、年金の背景、それから年金の財政的な根本的な計数上の問題等、五、六時間くらいかかるかと思いますが、質問させていただきたいと思います。きょうは本会議の時間がありますので逆に最後から、次会は総論的なことからやらしていただきますが、きょうはだれもまだやらぬ年金の事務機構からやらしてもらいたいと思います。  今度の政府の案によりますと、まず厚生省にその本部的な年金局ができ、それから都道府県に年金課ができ、その下に現在の健康保険や厚生年金を、取り扱っておる社会保険出張所が、市町村の指導や監……

第31回国会 社会労働委員会 第18号(1959/03/12、28期、日本社会党)

○滝井委員 まず委員長から松野総務次官と丸山調達庁長官、それから外務省の行政協定関係を担当する責任者、外務大臣を要求しておるのですが、それだけを一つ至急にしていただきたいと思います。
【次の発言】 その前に労災の問題を、それらの方がおいでになるまで先にやらしていただきます。  最近問題になっておる労働者災害補償保険の医療の問題です。これについて労働省当局いろいろ見解をただしたいのですが、現在労災を受けた労働者はそれぞれ指定の医療機関で治療を受けておる。ところがこの医療機関を指定する場合の基準というようなものが、一体どういう基準で行われておるかという点です。地方病院から申請をしてもなかなか許可を……

第31回国会 社会労働委員会 第19号(1959/03/16、28期、日本社会党)

○滝井委員 先日年金の事務機構について政府の見解を承わったのですが、きょうは総論から、幾分前の八木委員や堤委員と重複するところがあるかもしれませんが、丁寧に答えていただきたいと思います。  総論的なところから参りますが、最近におけるこの老人人口の生活保障の問題が、非常に急速な勢いで国民の世論となってきているということは、これは一つの社会が近代化された現われだと思うのです。同時にその近代化の現われは、今までのような安易な老人の地位というものが一つの大きな変化をその反面来たしている、こういうことだろうと思うのです。お互いに老人になってから、楢山節考のおりんばあさんのように悟りを開くことができれば、……

第31回国会 社会労働委員会 第21号(1959/03/18、28期、日本社会党)

○滝井委員 現在の社会保障制度のもとではわれわれが老人になると直ちに貧困になるが、こういうことは現実にわずかにささえられております、それは一体何でささえられておるかというと、結局子供が親を扶養してくれるという形でささえられている。少数の例外は、莫大な財産を老人になるまでにたくわえたという人はおりますが、それは非常に少い。現在の日本の人口の老齢化現象というものは非常に老人人口を激増せしめております。激増せしめているという言葉をあえて使うわけですが、そうしますと、国の政治においては、これらの増加をしていく老人問題を一体どういう工合に解決をしていくかということが当然非常に大きな問題になると思う。今の……

第31回国会 社会労働委員会 第22号(1959/03/19、28期、日本社会党)

○滝井委員 お忙しいところ、非常に有益な御意見をいただいてありがとうございました。吾妻先生が十二時までにお帰りになるそうでございますから、吾妻先生の分だけ先にやらしていただきます。  まず第一に、今塩谷参考人からの御指摘がありましたが、この退職金共済法が実施されますと、企業主か共済契約者になりまして、そしてそれは任意でございますから、個々の労働者に掛金の金額を違えて契約をすることが可能になっておるわけです。この点、日本の退職手当法の発展の歴史がきわめて情義をもって与えられたというような歴史的な経過がありますので、再びこれがそういうことになりますと、やはり労務管理的なものに非常に利用される可能性……

第31回国会 社会労働委員会 第26号(1959/03/31、28期、日本社会党)

○滝井委員 社会福祉事業法の一部を改正する法律案について、一、二点質問をいたしたいのですが、最近の厚生行政を見ますと、さきには骨関節結核児童に対する療育のための制度を確立しまして、さらに結核の濃厚感染源の対策を打ち出すというように、いわば非常に重要な点で抜けておったところを一つ一つ補強する厚生行政が、おそまきながらとられておることは非常に喜ばしいことでございます。今回出て参りました社会福祉事業法の一部を改正する法律案を見ましても、最近日本の国内に非常に増加をしておる精神病、特に精神薄弱者の援護施設を経営する事業を第一種の社会福祉事業に加えることにした点は、非常に私はやはり画期的なものだと考えて……

第31回国会 社会労働委員会 第27号(1959/04/30、28期、日本社会党)

○滝井委員 大臣がおられませんから、一つ局長さんが等えていただきたいですが、厚生省に医療保障の五人委員会というのがあったわけですが、三月三十日に非常に画期的な等申みたようなものを出したわけですね、この取扱いは、一体厚生省はどういう工合にされるのですか。
【次の発言】 そうしますと医療保障委員会の出した報告書を参考にして臨時医療制度調査会というのがやるのですか。そういうことはわれわれ了承していないはずです。臨時医療制度調査会というのは、国会でわれわれが主張して、医師法、医療法、健康保険法、国民健康保険法、こういうような問題が矛盾をしておる、だから根本的に日本の医療の問題を検討してくれということで……

第31回国会 社会労働委員会 第29号(1959/06/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 いろいろお尋ねをいたしたいことがあるのですが、労働問題その他もありますので、きょうは中央社会保険医療協議会の委員の問題だけを御質問いたしたいと思います。この問題は三十二年の十二月にいわゆる診療報酬の基礎になる点数表の答申が行われて以来、医療協議会の機能が停止をして今日まで至ったわけでございます。それが、各商業新聞が伝えておるように、厚生大臣、医療協議会委員問題に断、十一委員任命を強行、こういう形になっておるわけです。従って今までは一種の利益を代表する関係団体として日本医師会を通して委員を雄鷹すると他の関係の団体が委員を出さない、だからこれは円満に解決をしなければいかぬのだ、こういう……

第31回国会 商工委員会 第31号(1959/03/18、28期、日本社会党)

○滝井義高君 お忙しいところを恐縮でございますが、石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案について、二、三の点について政府の見解を承わっておきたいと思います。  御存じのように、石炭産業の危機は日本だけでなくて世界的な傾向になっております。欧州の石炭鉄鋼共同体等におきましても、三十三年十月現在で四千三百万トンの貯炭ができておるわけです。これはその地区の全消費量の二カ月分に当るわけですが、このようにヨーロッパの諸国においても非常な貯炭があります。ベルギーやアメリカにおいてもやはり同じように貯炭があって、石炭産業というものは非常な困難な情勢に逢着をしております。これは単に経済が不況であるとい……

第31回国会 予算委員会 第12号(1959/02/18、28期、日本社会党)

○滝井委員 私は、まず日本の政策を立てる場合には、日本の人口問題を無視しては政策は立たない、こう思うわけです。従って、まず人口問題から政府の見解をいろいろお尋ねしてみたいと思います  日本の経済を動かしていくものは人であるが、同時に経済を動かす一つの原動力はエネルギーだと思います。従って、人口問題からエネルギー政策について政府の基本的な政策をお聞きしたいと思います。御存じの通り、今年をもって日本の人口は九千三百万になります。その九千三百万になる日本の人口の内部の量的な質的な転換というものは、かつて日本の資本主義が経験をしたことのない新しい経験を今われわれはしつつつあるわけであります。従ってこの……


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第32回国会(1959/06/22〜1959/07/03)

第32回国会 社会労働委員会 第1号(1959/07/03、28期、日本社会党)

○滝井委員 議事進行について……。今大原さんと八木さんがことしの四月一日に出ました失業対策事業の紹介適格者と生活保護の被保護者との取扱いの調整についてという、労働省の職業安定局長と厚生省の社会局長のこの通達をめぐつていろいろ質疑応答をしておるわけです。先般の委員会においても、この問題に対する政府の統一的な見解を十分打ち合せて出てきてくれ、それまではこの通達というものはわれわれは保留だ、しかし保留といっても、こういうものは工合が悪いのだから政府はそれを再検討するのだ、こういう形になって幕が引かれたわけです。私の方から当時の官房長官である赤城さんにも申し出まして、赤城さんは、ただいまちようど次官会……

第32回国会 社会労働委員会 第2号(1959/07/06、28期、日本社会党)

○滝井委員 ILOの問題で、今非常に法律論的なことを多賀谷君からいろいろ質問がございました。大体政府当局のお考えになっているところはよくわかりました。そこで少しく常識的にわれわれがどうしても知っておかなければならぬ点だけ一、二点大臣の見解をお伺いいたしたいと思いますが、ことしの二月に労働問題懇談会が答申をしてから、とにかく政府は公労法の四条三項を削除するという方針は決定をされたわけです。そして同時にいろいろ前提はありましたが、とにかく批准をするということもはっきりしてきておるわけです。一体いつの時期に批准をされるのか、これを一つ私はもう一回明白にしておいていただきたいと思うのです。

第32回国会 社会労働委員会 第3号(1959/07/07、28期、日本社会党)

○滝井委員 大臣はあとで御用件があるそうでございますから、三十分ばかりまとめてやりますから一つ簡単に要領よくお答えを願いたいと思います。  七月の三日の社会労働委員会で、大臣の重点的な、基本的な政策については九月まで一つ待たしていただきましょうということで、それを待って大臣の方針をお聞きかせ願いたいと思います。そこで当面の問題をお聞きしたいのですが、四日に事務当局の意見は聞かせていただきました。従ってきょうは時間がございませんから、結論のところだけを大臣にお答え願いたいと思うのです。きょうはおそらく事務当局からいろいろもうお聞きになって出て下さったものと思いますので、おもな点だけを質問しますか……

第32回国会 社会労働委員会 第4号(1959/08/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 七月の委員会で、中小企業の争議に非常に警察権が介入することがひんぱんになった点について質問をいたしました。そうしてその典型的なものとしてメトロ交通の争議に触れたのですが、その後この委員会でメトロ交通の暴力事件を計画、実行、指揮した会社については大した調べが当時行われていなかったという点を指摘したのです。労政局長も、あの争議は労働争議以前の情勢があるということをここで御答弁になったわけです。一体あの争議はその後どういう状態に経過しつつあるのか、これを一つ簡単に御説明願いたいと思います。
【次の発言】 同時に私は当時松野労働大臣に対しても、警察の介入の仕方がきわめて片手落ちである。たと……

第32回国会 社会労働委員会 第5号(1959/09/21、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。あとで私も少しベンゾールのりのことを聞きたいのですが、今ちょうど私の聞きたいと思う問題に触れておりますからお尋ねしておきたいのですが、業者の方に代替品を使わせるということを盛んにおっしゃっておるのです。ところが、その代替品だといって持ってきたものを使ったならば、また中毒が起ったという例があるわけです。そこで、今度はそれをどこかで分析をしてもらいたいというので大学その他に持っていきつつあるわけです。ところが、これがなかなか簡単に分析がいかないというような問題が出てきておるらしいのですよ。こういう点は、やはり労働省の方で、そういう代替品が出たならば、通産省と十分協議されて、こ……

第32回国会 社会労働委員会 第6号(1959/10/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。これはあとで厚生省にもお尋ねいたしますが、名古屋で一体一日にどの程度の握り飯を作っておるかということですね。今七十五円ということですが、これは百二、三十円もかかっておるということになると、そうそう長期にわたって、災害救助法を延長してその差額を地域の住民に負担させるというわけにいかぬと思うのです。そういう点、何か政府の方に現地から報告が来ておるのかどうか。一日にどの程度の握り飯が作られているのか。
【次の発言】 災害の問題はそれぞれ現地で非常に苦心をされております赤松、八木両委員から質問がございました。われわれの方としても、二十八年災害の経験にかんがみまして、それぞれその経……

第32回国会 商工委員会 第3号(1959/07/09、28期、日本社会党)

○滝井委員 私は石松さんと長岡さんに一、二点だけお聞きしたいのですが、さいぜん現在の石炭産業の危機は景気の問題ではなくして、むしろその石炭産業自体に宿る、もはや本質的な問題として現われておるということを電力の方の松根さんもおっしゃいましたし、石松さんも多賀谷君の質問に対してはっきり言われたのですが、いわば燃料の革命である、こういうことを言われたわけです。しかし一方しからばその燃料革命に直面して、具体的に何かその対策はということになると、検討中だ、こういうことになっておるわけです。すでに戦後十三年、石炭産業は幾たびか危機に直面したわけですが、実は一昨日、あるいはお聞きになったかと思いますが、産経……


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第33回国会(1959/10/26〜1959/12/27)

第33回国会 議院運営委員会 第18号(1959/12/23、28期、日本社会党)

○滝井委員 今佐々木さんから、この法案は議院運営委員会に付託すべきものである。その理由として、衆議院規則九十二条の、特に議院運営委員会の所管事項の三の「議長の諮問に関する事項」というものを中心にして、法律上の根拠をここに持ってきております。あとは政略論で、自民党の最高方針と言われるが、――最高方針で国会法なり衆議院規則を曲げることはできません。これは御存じの通りです。従って、これは立論の根拠にはならない。警察権に対して拘束をしない云々ということがありましたが、これは非常に大きな影響を持つものであります。そういたしますと、御存じの通り、地方行政委員会のところをごらんになりますと、特に地方行政委員……

第33回国会 災害地対策特別委員会 第10号(1959/11/14、28期、日本社会党)

○滝井議員 私は、日本社会党を代表して、昭和三十四年七月及び八月の水害又は同年八月及び九月の風水害による病院及び診療所並びに薬局の災害の復旧に関する特別措置法案の提案理由を御説明いたします。  申すまでもなく、本年七月、八月、九月の風水害による医療施設等の災害は甚大をきわめ、早急に復旧を必要とする病院は約二百五十、診療所、薬局に至っては無慮数千を数えているのであります。この事態をこのままに放置しておきますならば、被害地域の住民の医療を確保することが困難になるものと憂慮されます。従いまして、このような医療施設、薬局に対し、その風水害によって生じた災害に必要な復旧費についての金融措置につきまして、……

第33回国会 災害地対策特別委員会 第13号(1959/11/25、28期、日本社会党)

○滝井委員 銀行局長を一つ呼んでおいて下さい。  まず第一に、厚生関係だけを少しまとめて重点的にお尋ねいたしますので、わかりやすくお答えいただきたいと思います。  まず、厚生省関係の法律が五、六本あるわけですが、この適用基準ですね、指定基準、その基準を、書いたもので御配付願いたいということをこの前も御要請しておったわけです。厚生省の指定基準というものができておると思いますが、あればそれを委員に配付して、その文書によって御説明願いたいと思います。
【次の発言】 ではそれを配付してから御説明いただくことにして、次には、大蔵省の岩尾主計官は参っておりますか。――これは大蔵当局にも、厚生省にもこの前お……

第33回国会 社会労働委員会 第2号(1959/11/12、28期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと尾村さんの方からお願いします。いろいろたくさん根本的な問題について尋ねたいことがありますが、大臣がおられませんから、ます第一に、環境衛生関係営業の運営の適正化に関する法律が三十二年六月であったと記憶しますが、施行されることになった。そして十七業種の環境衛生同業組合が都道府県単位にできて、その連合会が中央にできる、こういうことになりまして、先般、多分中央に適正化の審議会ができて、それぞれの業種の適正化価格と申しますか、そういうものの基準をおきめになったと思うのです。その中央でおきめになった概要を御説明願いたいと思うのです。

第33回国会 社会労働委員会 第3号(1959/11/13、28期、日本社会党)

○滝井委員 どうも毎日しんがりになっておそくなるので非常に気の毒ですが、大臣も御存じの通り、今いわゆる大手の炭鉱の人員整理の問題が、三井鉱山を中心として非常に重大な転機に差しかかっております。そこで私は客観的に、静かに現在いろいろ新聞記事その他に現われておるものを見ておりますが、納得のいかない点が多々あるわけです。詳細なことはいずれまた炭鉱離職者の臨時措置法案が出て参りましたとおりにお聞きいたしたいと思いますが、当面重要と思われる一、二の点について特に大臣の御見解を承りたいと思うのです。それは、職場活動家の指名解雇をするということについて、労働省は一般論として一体どうお考えになるのかということ……

第33回国会 社会労働委員会 第4号(1959/11/18、28期、日本社会党)

○滝井委員 十二日に、今八田君が問題にいたしております監査の問題について政府にいろいろ質問をいたしました。ちょうど私が声を大にして、十一月十二日の午前から午後にかけて監査の問題を質問をしておる最中に、はるか仙台の地においては、一人の医師が苦悩をしながら、監査の問題にどう対処しようか、こういう非常に沈痛な姿で熟慮しておった姿が目に見えます。そしてその質問が中断をされて次会に持ち越しになりましたが、その翌日の十三日に、五十五才の相沢医師が命を断ちました。私は先般来、といってもここ数年来、機会あるごとに監査の問題を問題にして参りましたが、私はこの問題を契機にして、十二日続けておりました質問を続行して……

第33回国会 社会労働委員会 第5号(1959/11/19、28期、日本社会党)

○滝井委員 炭鉱離職者臨時措置法案に関連をして、こういう法案を作らなければならなかったその根本であるまず石炭の問題について、通産大臣、労働大臣にお尋ねしてみたいと思うのです。それで、何か通産大臣は二時からは御要件があるそうですから、なるべくそれくらいまでに終わるようにいたしますが、きょうだけで終わらぬと思いますので、もう一ぺん次会に来てもらうことにして、とりあえずおもな点だけをお尋ねしたいと思います。  御存じの通り、最近石炭の問題がずいぶんマス・コミに取り上げられて、まああらゆる新聞で石炭のことが書かれております。ラジオ、テレビ等でも「日本の素顔」という中に、やはりこのボタ山の苦悩を訴えるよ……

第33回国会 社会労働委員会 第6号(1959/11/27、28期、日本社会党)

○滝井委員 根本的な石炭対策については、特に委員長にお願いをして、来週早々にでも通産大臣を少なくとも一日この委員会にとるようにお願いをしたいと思うのです。その上で根本的な政策については池田通産大臣にお尋ねしたいと思うのです。そこできょうは時間を節約する意味で、特に炭鉱離職者臨時措置法案そのものに直接関係しておる事項を少しこまかいところまで入りながら、労働大臣にお尋ねしたいと思う。同時に、この法案に盛られております援護会に関することが、整備事業団とも関連がありますので、それらの点については樋詰局長の方にもお尋ねしたいと思います。  この法案に関連してまず第一にお尋ねをいたしたいのは、炭鉱離職者と……

第33回国会 社会労働委員会 第7号(1959/11/28、28期、日本社会党)

○滝井委員 朝から昼飯抜きでやっておりますから、人権をじゅうりんしてはなにですから、簡単に二、三点お尋ねしたいと思います。  まず国民金融公庫と中小企業金融公庫の方にお尋ねしたいのですが、二十八年の災害のときには一体私的医療機関にどういう有利な条件でお貸し付けになったのか、その実績を御説明願いたいと思います。
【次の発言】 二十八年の災害のときにも、今度の災害と同じような医療機関の復旧に関する特別措置法で出たことは御存じだったですか。
【次の発言】 そうしますと、さいぜん大月さんは、二十八年のときはどうしたかというと、閣議の決定ではなくて――まあ今度は閣議の決定ですでに中小企業にはやっておるわ……

第33回国会 社会労働委員会 第8号(1959/12/01、28期、日本社会党)

○滝井委員 先日私は、炭鉱離職者に対して職業訓練なり、あるいは再就職を順当にやっていくためには、職業紹介に関する計画、それから就労対策事業に対する計画というものがきちんと、石炭の根本的な対策と関連をして立てられなければならないという点をいろいろ御質問いたしました。しかしどうも政府の方で根本的な石炭対策というものがはっきりしないために、それに対応する計画もまた必ずしも明白でありませんでした。これは一つ早急に根本的な石炭対策と関連をする計画を、できるだけ早い機会に御説明できるようにしていただきたい、こう思うわけです。  そこできょうは次に進んで参りますが、この緊急就労対策事業というようなものは、い……

第33回国会 社会労働委員会 第9号(1959/12/02、28期、日本社会党)

○滝井委員 簡単に、伊藤さんと鵜崎さんに一、二点お尋ねいたしたいのですが、まず第一に伊藤さんにお尋ねをいたしたい点は、昭和三十年に石炭鉱業の合理化法ができまして、能率の悪い炭鉱というものを今やめさしておるわけですが、さいぜんの御公述の中にも、能率の悪い炭鉱というものをやはりやめてもらわなきゃいかぬというお言葉があったのです。現在三百三十万トン、さらに百万トン追加しまして四百三十万トンなんですが、今政府の方では、石炭鉱業臨時措置法を改正をして、さらに二百万トンくらいは追加するというような何か意見もあるように承っておりますが、石炭鉱業の経営者の方の意向としては、現在日本の約五千万トン程度出炭のベー……

第33回国会 社会労働委員会 第10号(1959/12/04、28期、日本社会党)

○滝井委員 今非常に問題になっております石炭鉱業の離職者を救済するために、政府は今回炭鉱離職者臨時措置法案を国会に十一月十四日に提出をいたして参ったのですが、それについてわれわれは鋭意いろいろの角度から検討して参りました。本日最終段階になりましたので、特に総理に来ていただきまして、炭鉱離職者臨時措置法案と関連をして、今後の石炭産業をどういう方向に持っていくかというような根本的な問題をも、あわせてこの際内閣の意向をお聞きして、そうしてこの法案に対する最終的なわれわれの態度を決定したい、こういうことができょうは総理においでいただいたわけです。  総理も御存じの通り、最近新聞の社会面を開いてみますと……

第33回国会 社会労働委員会 第11号(1959/12/09、28期、日本社会党)

○滝井委員 クリーニング業法の一部改正の法律案について、一、二点質問をしておきたいと思います。  この前、田中君の質問によりまして、クリーニング業界の実態というものは、三万一千四百六十二カ所にクリーニング業所があるということはわかりました。この前の質問でちょっと私は聞き落としたのですが、五人未満の使用人しかないところというのは、一体幾つくらいございますか。
【次の発言】 そうしますと、この前の田中君の質問に対して、洗たく機を持っておる者が七六・四%で、洗たく機のない者が二三・六%、脱水機のあるものが九二%でない者が八%ですか、そういう御答弁があったのですが、この五人未満の二万六千四百二十八の中……

第33回国会 社会労働委員会 第12号(1959/12/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 医師等の免許及び試験の特例に関する法律等の一部を改正する法律案をわれわれ議員の側で提案をしておりますが、それに関連をしまして一、二政府の意向をただしてみたいと思います。それは、まずこの法律は、医師等の免許及び試験の特例に関する法律によって、医師または歯科医師の免許を取得するための選考及び特例の試験と、それからもう一つの方は、医師国家試験予備試験及び歯科医師国家試験予備試験の受験資格の特例に関する法律によって国家試験予備試験の受験資格が与えられることになっておる、こういう二つの点に重点が置かれるわけですが、その場合に、現在のこの選考試験と特例試験の現状、それから予備試験の現状、これを……

第33回国会 社会労働委員会 第13号(1959/12/11、28期、日本社会党)

○滝井委員 先般質問をいたした際に保留になっておりました五人以上の従業員を持つクリーニング業者に対して、健康保険なり失業保険なりの適用というものは、一体どういう状態になっておるのか、その御説明をいただきたいと思うのです。
【次の発言】 そうしますと厚生当局は、クリーニング業がどの程度の任意包括になるかわからぬという程度でございますから、これは大した数ではないと思う。問題は今後クリーニング業にしても、理容業、美容業、いわゆる厚生省所管の環境衛生七業種、こういうようなものは任意包括ということになりますと、これは国民健康保険にきたり、あるいは特別国保を作り、あるいは健康保険に入っていくというように、……

第33回国会 社会労働委員会 第14号(1959/12/12、28期、日本社会党)

○滝井委員 議事進行。今客観的に労働省なり郵政省のいろいろの御答弁を聞いておりますと、われわれどうも納得のいかない点がございます。従って、この問題はなお本日続けたいところですが、二時間のお約束もございましたし、だいぶ時間も過ぎましたから、来週あらためて労働の時間を設定していただきまして、会期も十三日間延びたことだし、もう一回、これはやはり国民のためにすっきりする必要がある。政府の方ももう少し御勉強になってくる、われわれも勉強さしていただきまして、来週やっていただくことを委員長にお願いいたします。

第33回国会 社会労働委員会 第15号(1959/12/17、28期、日本社会党)

○滝井委員 今の年金に関連してやらして下さい。ちょっと今のことに関連しますが、年金の給付に関する処分あるいは保険料その他の法律の規定による徴収金の賦課とか徴収、もしくは九十六条の規定による処分に不服がある者は社会保険審査官に審査を要求することができましたね。同時に、その決定に不服がある者は社会保険審査会に再審査を請求することになるのですが、この社会保険審査官及び社会保険審査会というのは、これはあとで保険局にいろいろ質問をしたいのですが、現在年金の不平まで受け入れる機能はないのですね。私の見るところでは、これは年金の不平まで受け入れる機能はないのですよ。この審査は、当然無拠出の年金に対する審査も……


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第34回国会(1959/12/29〜1960/07/15)

第34回国会 社会労働委員会 第3号(1960/02/11、28期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと私は、一、二点関連をさせていただきたいと思います。実は今大原さんが尋ねておると同じようなことを、六、七カ月前に私はお尋ねしたわけです。きょうと同じことを、当時亀井さんがお答えになった。今の答弁を聞いておると、全く政府の態度というものはわれわれをばかにしておる態度だと思うのです。そこで、これはわが党の国会対策に非常に重要なことですから、私はもう一回お尋ねをしておきたいのです。もし労働省が今のような態度であるならば、今後私どもは、労働省から出た法案は、全部、審議はしますけれども、あと回しにしていきますから、そのことをます前もって言っておきます。  そこで労働省としては、全部労働……

第34回国会 社会労働委員会 第4号(1960/02/16、28期、日本社会党)

○滝井委員 先日、大臣の厚生行政全般に対する考え方を聞かしてもらったわけですが、どうも日本の厚生行政というものが、今後一体どういう方向に進んでいくのかという、その展望がはっきりしないのです。これは昭和三十六年の四月一日から国民皆保険が一応形式的に完成される形が出て参りますし、拠出制の国民年金が始まる、こういういわば皆保険体制の整備のための最終年度に当たっているわけです。従ってこの年度に立って三十六年以降の日本の社会保障の展望というようなものを、やはり確立させなければならぬと思うのです。それがはっきりしていないということです。あんな説明だけでは、実は自分の心の中にはそういうものを持っているのだが……

第34回国会 社会労働委員会 第5号(1960/02/17、28期、日本社会党)

○滝井委員 昨日の続きでございますが、昨日御質問申し上げておきました、まず第一に国民健康保険の療養給付期間を転帰までとしておった場合に、それを三年なら三年に保険者が短縮をするという場合――延長する場合は知事とその条例の改正について協議をすることになるが、短縮の場合は協議をしなくてもいい、こうなっておるわけですね。これは立法者の精神としてはそういう精神ではなかったと思うのです。ところが今度は厚生省の方で政令をお書きになるときには、延長の分だけを協議事項にされておるわけですね。これは一体どういうことでこうしたのか。これは立法者の意思に反しているじゃないかというのが第一の質問の要点です。これから先に……

第34回国会 社会労働委員会 第7号(1960/02/23、28期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連いたしますが、これはきわめて重要な問題ですが、そうしますと、厚生省当局は答申を待ってから決定をすると、こういうわけですね。
【次の発言】 それは違います。予算はすでに答申を待たずにやってきている。答申を待たずに、ことしに出ている予算というものは引き下げを出してきている。そうしますと、これはすでに行政府の意思は決定しているということなんです。従ってそういう言い分は詭弁なんですよ。今まで社会保険審議会の結論が出た通りにあなた方やったことがありますか。一回だってやったことがない。その中のいいところはとるけれども、大衆にとっていいところはとらなかった。従って予算書はすでに六十三……

第34回国会 社会労働委員会 第8号(1960/02/24、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。大事なことですから一つこの機会にお聞かせ願いたいと思いますが、私は、国民年金法案を審議するときにと厚生省側から出てきた資料その他では、拠出制年金の対象というものは三千三百万だと心得ておったわけです。ところがこの前の予算委員会ではその対象は二千万だ、こういうことになったわけですね。これは一体どうして一千万以上の人間が第一年度における拠出制の対象から除外されることになるのか、それがわからないのです。これは年令層別に国民年金の適用対象人口の推計を作って、そうして約三千三百万人の者を適用する、こういうことで説明を受けておったわけです。ところが一千万も減らなければならないというのは……

第34回国会 社会労働委員会 第11号(1960/03/02、28期、日本社会党)

○滝井委員 議員立法はあと回しにして、船員保険法等の一部改正法律案について先に質問をいたします。  渡邊厚生大臣も御承知の通り、現在の内閣は政党内閣であります。船員保険法等の一部改正法律案を内閣が国会に提出をするについては、十分与党の政策審議会なりその他と打ち合わせの上で御提出になっておると思うが、そう理解して差しつかえありませんか。
【次の発言】 それならば、政府提案の船員保険法等の一部改正案を御撤回になったらどうです。
【次の発言】 実は内容か違うわけです。船員保険法等の一部改正法律案の内容と、今回与党の方で出された四法と内容が違うわけです。全然同じものならばばらばらにしたらよかろう、こう……

第34回国会 社会労働委員会 第12号(1960/03/03、28期、日本社会党)

○滝井委員 労働大臣にまずこの法案の提出の仕方についてお尋ねをしたいのですが、松野さんも御存じの通り、岸内閣は政党内閣でございます。従って政府が国会に法案を提出するときには、当然閣議にもかけて、そうしてその前には与党との間に意思統一をして出すものだと私は心得ております。政府の出した法案に、その後の情勢の変化によってどうしても付加しなければならないというものがあれば、法案の修正の形で出してくればいいんじゃないかと思うのです。ところが今回は、政府が船員保険法等の一部を改正する法律の中で、失業保険法の改正案を出してきておりまして、政府の出した法条の内容の一部を含んではおりますか、与党が別個に全く異な……

第34回国会 社会労働委員会 第13号(1960/03/08、28期、日本社会党)

○滝井議員 私は日本社会党を代表して、わが党提出の健康保険法等の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  国民健康保険の普及に伴いまして、いよいよ三十五年度で国民皆保険の体制が形の上ではでき上がるわけでありますが、これによってわが国の医療制度は、本格的に保険医療のペースに乗ることになります。そこで今日の段階においては、この保険医療との関連において、医療制度全体の再検討及びばらばらの制度として存在している各種社会保険の総合調整の問題が、緊急の課題になっているのであります。  これらの課題を解決し、皆保険の順調な発展を進めるためには、言うまでもないことながら、保険者、患者、医療担当者……

第34回国会 社会労働委員会 第14号(1960/03/09、28期、日本社会党)

○滝井委員 昨日は船員保険法等の一部を改正する法律案の中の、主として日雇労働者健康保険に関連する部門の質問をいたしたのですが、特に傷病手当金それから療養費払い、それから待期二カ月間の撤廃問題等、御質問をいたしました。きょうはなお日雇健康保険に関連する被扶養者の問題を少し質問をさしていただきたいと思うのです。  これは健康保険全般にわたる問題でございますが、まず被扶養者の認定の問題でございます。現在健康保険法等で、法律にはないけれども、多分これは政令か省令か知りませんが、何かそういうのでやっておるのじゃないかと思うのですが、十六才以上六十才までの者は健康保険でも、それから日雇労働者健康保険でも、……

第34回国会 社会労働委員会 第15号(1960/03/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。失業対策事業における日雇い賃金の三百六円を二十八円引き上げて三百三十四円にした。その二十八円を引き上げる根拠を一つお示し願いたいと思います。PWだけではないはずなんです。これはPWの改定に伴って二十八円引き上げたということでは私はないと思うんですがね。それだけでなくて、あなた方のいろいろな要素を勘案して、これは二十八円になったのではないかと思うのですが、これは一体どういう要素を勘案してそれになったのか。
【次の発言】 そうしますと、あなたの方が大蔵省に予算要求をしたときに四十九円だったはずです。四十九円というものは一体いかなる理論的な根拠から出てきたのかということ……。

第34回国会 社会労働委員会 第16号(1960/03/15、28期、日本社会党)

○滝井委員 船員保険法等の一部を改正する法律案について質問を続行いたしますが、どうも政府与党においては、厚生、労働関係の法律に対して、国会においてこれを本格的に審議をしてものにしようとする熱意が非常に薄いように見受けられます。これは一つ渡邊厚生大臣、閣議で発言をして、岸総裁に与党の議員の国会への出席方を要請してもらいたいと思うのです。こういうことでは、野党としても法案審議には御協力ができかねるのです。安保のような派手なところには委員が集まるけれども、じみな、福祉国家を建設する土台となるようなこういう委員会には与党の出席が悪いということは、渡邊厚生大臣なり松野労働大臣の権威にもかかわる問題だと思……

第34回国会 社会労働委員会 第17号(1960/03/16、28期、日本社会党)

○滝井委員 船員保険法等の一郎を改正する法律案について質疑を続行いたしますが、客観情勢は、政府提出の船員保険法等の一部を改正する法律案は通りそうな情勢でございません。与党が提出をいたしております船員保険法の一部を改正する法律案をばらした四法案の方が通る情勢が濃厚になってきておる。政府案が三月三十一日までに通らず、与党案が通った場合に、昭和三十四年度の予算に一体どういう影響を及ぼすか、これを御説明願いたいと思う。
【次の発言】 ほとんど影響がないというのはおかしいと思うのです。これは全部それぞれの法律に経過措置があるわけです。特に船員保険法等の一部を改正する法律案の附則の第一条をごらんになります……

第34回国会 社会労働委員会 第18号(1960/03/17、28期、日本社会党)

○滝井委員 けさの新聞を見ますと、岸・河野会談というのが行なわれておるように出ております。九時半の委員会が十時でなければ開かれないというのは、おそらく岸内閣の運命に関するような重大な会談が岸・河野会談で行なわれたためであろうと推定するのです。岸さんの三選がなるか、安保花道になるのか、岸内閣がのたれ死にするか、こういう大きな問題を論議したあとに、岸さんに船員保険法等の一部を改正する法律という、そういう大きな問題に比べたらどうもちょっとちっぽけな問題のような感じがしますが、これはなかなか民生安定に重大な関係のある問題ですから、岸・河野会談に注いだと同じ精力を私の質問にも注いで答えていただきたい。幾……

第34回国会 社会労働委員会 第19号(1960/03/18、28期、日本社会党)

○滝井委員 今医薬品の配給秩序確立に関する件について、日本薬剤師協会の沖さんと、製薬団体連合会顧問の木村さんと、日本医薬品卸業連合会会長の松田さんとから貴重な御意見の開陳がございました。今後われわれが医薬品問題を研究する上に非常に貴重な資料を得たものと深く感謝を申し上げます。今の御三人の方の御公述の中から、私の気づいております、あるいは疑問に思っております三、四の点についてお尋ねをしてみたいと思います。  それは、われわれしろうとが薬の小売から卸から製造業に至るまでの問題に特に注目をし出したのは、何も池袋における乱売が問題になったからということではございませんけれども、大衆の中に薬に対する信用……

第34回国会 社会労働委員会 第21号(1960/03/25、28期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと関連して。どうせあとで質問をしなければならないが、今佐々木さんが重要な点を指摘されましたので、一つだけ政府の見解を聞いておきたい。  それは今のじん肺審議会のことで、二十五条で結局予防と健康管理というものがじん肺法の主体になっておるわけです。そうしますとこれは、われわれ専門家から言いますと、病気というものは、予防をし、同時にその予防をしながら、だんだん予防がうまくいかないと病気になってくるのですから、そこで健康管理というものが次の段階に出てくる。そうして健康管理をやってもなおうまくいかないということになると、昔のいわゆる三症度、四症度になって、すぐに治療をしたり職場転換をや……

第34回国会 社会労働委員会 第22号(1960/03/29、28期、日本社会党)

○滝井委員 じん肺法案と労働者災害補償保険法の一部を改正する法立案の両法律案について質問しますが、まずじん肺法の方から質問いたしたいと思います。  今までけい肺特別措置法なり臨時措置法なりがあったのが、今度ははっきりと、じん肺法案と労働者災害補償保険法の一部を改正する法律案というふうに二本立てになって出てきております。じん肺というような病気は労働省当局も御存じのように、急に起こるものではないわけです。ほこりの立つ、しかも特殊なほこりの立つ仕事場で仕事をしておるうちに、自然にじん肺になってくる、こういうものです。一方この法律と姉妹的な関係にある労働者災害補償保険法の対象では、今までわれわれがけい……

第34回国会 社会労働委員会 第25号(1960/04/06、28期、日本社会党)

○滝井委員 では医療金融公庫について少し質問したいのですが、金融の部面に入ったら、今はいいですが、次会に大蔵省銀行局長を一つ呼んでもらいたいと思うのです。  きょうは一つ総論的なことを少し尋ねたいのです。大臣がいらっしゃっていませんから、政務次官がかわりに御答弁を願いたいと思います。われわれが医療金融公庫法を審議する場合に、まず基本的な態度というものは、一体日本の医療制度というものが今後どういう方向に向いていくかということが、まずはっきりさせられておかなければならぬと思うのです。その方向に向かって、国家的な使命を持って動くところの国立病院、あるいはそれに非常に近い役割を演ずる公的医療機関、そし……

第34回国会 社会労働委員会 第26号(1960/04/07、28期、日本社会党)

○滝井委員 次会の質問のために、五島さんが適応訓練のことでいろいろ具体的な質問をやらなかったので、ちょっと伺います。都道府県が手当を支給をしたら、支給した分の経費の一部を国が補助することになっておりますから、その概要だけを、後日の質問のためにあなた方の考えだけを御説明願っておきたいと思います。
【次の発言】 一カ月五千二百五十円という経費は国と都道府県が二分の一ずつ負担をして、事業主に経費持ちで訓練を委託する、本人は千円だ。そうしますとその人数と、大体どういう方面の事業場で何カ所ぐらいを今年予定しているのですか。

第34回国会 社会労働委員会 第27号(1960/04/12、28期、日本社会党)

○滝井委員 前回の委員会で、将来医療金融公庫でいろいろお金を使う場合に、当然医療機関の整備計画というものができておらなければならない。同時にその整備の計画の根本的な思想的背景は、一体日本の医療制度というものがどういう方向に向かうかという、こういう基本的な背景というものが同時になくてはならぬ。従って将来の医療制度というものはどういう方向に向かうのか、その医療制度にのっとった医療機関の整備計画はどういうことになるのかということを、本日御答弁を願うことになっております。従って、まず第一の医療制度の方から御答弁を願いたいと思いますが、これはいろいろあとで問題がありますので、先に医療機関の整備計画につい……

第34回国会 社会労働委員会 第28号(1960/04/13、28期、日本社会党)

○滝井委員 参議院から回わって参りました優生保護法の一部を改正する法律案について、提案者というより、政府の方に一、二点お聞きをしたいのですが、最近日本には家族計画というものが相当に普及をして参りました。従って、その家族計画が順調に普及してうまくいけばいいのですが、そうでない場合も相当あるわけです。その結果、いわゆる世にいう堕胎という現象が起こってくるわけですが、そういう問題についてはあとでお尋ねするとして、当面これは明らかに優生手術を必要とするということで、現在優生手術を受けておる人の数ですね、これを政府の方にお尋ねしたいのですが、一体年間どの程度の優生手術を受ける人があるのか、そしてその優生……

第34回国会 社会労働委員会 第29号(1960/04/14、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。きょうの松野さんのお話を聞いていると、僕か国会対策その他から報告を受けたこととだいぶん違ってきているわけです。と申しますのは、昨日でございますか、三党の国会対策委員長会談があって、条約の承認を求める件、それから同時に国内法の整備、いわゆる法律の問題ですね。少なくとも条約の承認を求める件というのは、今松野さんが御説明のように、国内法が整備できて国会に出すならば、できれば同時に条約の承認を求める件も国会に出したい、この前こういう御答弁でございました。しかし岸総理は四月初旬に国会に出したいと、参議院の予算委員会その他を通じて何回も言っているわけです。その岸総理の言明を受けて、昨……

第34回国会 社会労働委員会 第30号(1960/04/20、28期、日本社会党)

○滝井委員 保険局長に伺います。前会までの質疑で、医療機関の整備計画と、それからその整備計画の思想的な背景をなす医療制度に対する基本的な考え方の概要をお聞きをいたしました。医療機関の具体的な整備計画の内容についてはあとでお聞きをいたしたいと思います。  まず私は医療機関の整備計画と医療制度に対する基本的な考えかに関連しながら、もう少し政府の考え方を聞いてみたいと思います。それは医療というものは、公衆衛生的なものと、それからさらに病気の治療に非常に近い関係を持つ予防の面と、そしてさらに治療になり、治療の終わったあとの後保護、こういう四つの段階というものが一貫をしてくる必要があるわけです。われわれ……

第34回国会 社会労働委員会 第31号(1960/04/26、28期、日本社会党)

○滝井委員 政務次官も、それから保険局長もお見えになりませんから、こまかい法案の一般的なところを先に聞かしてもらいたいと思います。時間を倹約する意味で、一つ簡明率直に、大きい声で答えて下さい。  この法案の第一条で、一般の金融機関が融通することが困難なものに、この医療の金融機関は融通することになっておるわけです。一般の金融機関が融通することの困難な医療機関というものは、これはおそらく財政的に見ても、いわゆるコマーシャル・ベースになかなか乗りにくいものだと思うのです。従って一体そういうものは、どういうところの医療機関なのかということです。それは実態は一体どういうものかということを、一つ御説明願い……

第34回国会 社会労働委員会 第32号(1960/04/27、28期、日本社会党)

○滝井委員 同僚の皆さんが相当いろいろ質問をされましたので、私は炭鉱に生まれて炭鉱に育ちましたし、炭鉱資本家の実態もよく知っております。従って私は、警察庁の柏村さんなり通産省の方々にやはり良識をもってこの問題を判断してもらいたいと思うのです。  そこで、まず私は筑豊炭田の実態、特に三井鉱山の実態を述べて、なぜ三井鉱山の労働者がこれほどまでに命を投げ打って戦おうとするかということを知ってもらいたいと思うのです。昨年の夏ごろから日本の石炭鉱業の第一流の炭鉱といわれる三井鉱山は賃金の遅配、欠配をやりました。賃金の遅配、欠配をやるとともに、一方においては筑豊炭田を見ますと、約十万の炭鉱失業者がひしめき……

第34回国会 社会労働委員会 第33号(1960/04/28、28期、日本社会党)

○滝井委員 私の質問の過程で、厚生省なり大蔵省の銀行局の方で十分お答えをいただかなかった点について、銀行局の方で急いでおりますから、銀行局関係から先にお尋ねしたいのですが、医療金融公庫の設立にあたって、われわれが一番重要な関心を持っておるのは、一体業務方法書の具体的な内容がどうなるかということでございます。先日その利率の問題、償還期限の問題、据置期間、貸付金額の限度、それから償還の方法、担保に関する事項等は、厚生省当局の腹案というようなものはいろいろ御説明がありましたが、大蔵当局は必ずしも厚生省の腹案については賛意を表さなかったわけです。そこでわれわれはこの医療金融公庫法を国会で審議を終わるた……

第34回国会 社会労働委員会 第34号(1960/05/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 議事進行について。安保の審議もいよいよ山に差しかかっておりますが、厚生省関係の法案も相当山積しておるわけです。大臣が御病気でやはり当委員会に出てこれないということは非常に遺憾なことですが、一体大臣はいつごろになったら病気快癒の上出てこられるのか。非常に長期になるとすれば臨時大臣でも置いてもらわなければ、とてもこれは審議が進まないと思うのです。いつごろになったら大臣が当委員会に出てこれるものなのか、一つ責任を持って御説明願いたいと思います。御病気ならばゆっくり休んでいただいてけっこうですから、臨時の厚生大臣でも置いていただかなければならぬと思うのです。

第34回国会 社会労働委員会 第35号(1960/05/11、28期、日本社会党)

○滝井委員 三十二年にこの法律が制定をされましてから現在まで、一体どの程度の人たちが給付金の支給の対象者となって支給をされたのか。そうしてその金額は一体どういうものなのか。与党からいろいろ文句が出ておりますが、われわれ野党は全然今までその実態を知らされてないわけです。そうして突如として、昨日でしたか、この法案が出て参ったのです。私はきょう参議院のわれわれの同志の諸君にも聞いてみたのですが、実はまだわれわれの政調にもこういう報告がなかったわけです。これは与党の方だけは知っておったかもしれませんが、野党は全然こういう大事なことは知らないのですね。一体政府は三カ年間、こういう大事な法律――おそらく当……

第34回国会 社会労働委員会 第37号(1960/05/17、28期、日本社会党)

○滝井委員 身体障害者雇用促進法につきましては同僚委員から相当詳しく質問がございましたので、私はとりあえず法文を読んで疑問に思う逐条的なところを先に御質問申し上げて、それから身体障害者の中でも肢体不自由者が一番多いわけですが、その次に視力障害――盲人が多いわけです。従ってこれらの複方障害者の問題を特殊な問題として、逐条的な質問を終わったあとにやらしてもらいたいと思うのです。  それで逐条的なものから入りますが、二条の「特定職種」というのはこれこれのもの、こういうふうに書いておるわけですが、この場合に、この法律における特定職種というものは具体的にどういうものとどういうものを政令でお書きになるのか……

第34回国会 社会労働委員会 第38号(1960/05/18、28期、日本社会党)

○滝井委員 関連して。確認をしていきますが、林野庁の長官は去年の十二月十七日までで効力を失った三十二号の協定というものを、その精神は今後の団体交渉においては順守していくということを再々言われたのですが、これは確認いたしますね。
【次の発言】 そうしますと、今今交渉委員の自主選任の問題が出ましたが、これは大体公労法の十一条等の関係もありますから、お互いにこれはいわゆる団体交渉をやって、そうして別にその資格その他について異議がなければこれは認めていくことが原則です。お互いに民主的に労使双方が団体交渉をやるならば、これはもう亀井さん、常識でその通りなのですね。これも一ぺん確認しておきたい。

第34回国会 商工委員会 第26号(1960/04/04、28期、日本社会党)

○滝井委員 午前中多賀谷君が相当基本的な石炭鉱業合理化臨時措置法に関するいろいろの計画の点についてはお聞きをいたしましたので、重複を避けてお尋ねいたしたいと思います。  まず第一に、最近における石炭需要が、当初政府が考えておったとは相当情勢が違ってきたのではないかと思うのです。と申しますのは、山元貯炭等も三百万トンを割るという状態になって参りました。そして、閉山する動きのあった中小の炭鉱が再び活況を呈してきつつあるということです。しかも、筑豊炭田ではその影をひそめておりました洗炭等も幾分動き始めるという状態が出ております。石炭は一応買手市場から売手市場みたいな状態が出てき始める傾向さえ出ておる……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第28号(1960/05/04、28期、日本社会党)

○滝井委員 安全保障条約の条約本文に関連して、二、三の問題を岸総理以下関係閣僚に質問をしたいと思います。  安保改定の問題が起こりましてから、次第に日本の国内に非常な不安の情勢が起こりつつあります。特に、国民の中には、政党政治、議会政治に対する言い知れぬいら立ちを感じつつあります。特に、この法律案、あるいは安全保障条約そのものが二月五日に国会に提出をせられて、予算委員会あるいはこの委員会で審議が深まれば深まるほど、どうもこの条約というものは非常に侵略性のにおいが強い、あるいは、憲法違反の疑いがある、あるいは、ますますアメリカに従属するのではないか、あるいは、中国の敵視政策というものがますます深……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第29号(1960/05/06、28期、日本社会党)

○滝井委員 事前協議の問題が出ましたが、私は一昨日、在日米軍の問題に関連しながらこの問題を論議したかったわけでありますが、時間の関係もありましたので、論議をしませんでした。今石橋君の事前協議に関連をして、お尋ねをしたいと思います。その前に、「日本国内及びその附近」の中に沖縄が入るか入らぬかということです。日本の区域の中には沖縄が入るという答弁を初めはしましたが、その後は、一つの島々を言うのは適当でないといってやめてしまった。今度は、「その附近」という中に、沖縄が入るか入らぬかをまず先にちょっとお聞きしておきたい。
【次の発言】 「その附近」には、沖縄が入らないということだけ一応確認しておけばけ……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第30号(1960/05/07、28期、日本社会党)

○滝井委員 条約の期間について関連質疑をしたいと思います。
【次の発言】 まず第一に、新条約の十条、この前、私は、そこでは日本区域を問題にしましたが、新条約十条の第一項ですね。「この条約は、日本区域における国際の平和及び安全の維持のため十分な定めをする国際連合の措置が効果を生じたと日本国政府及びアメリカ合衆国政府が認める時まで効力を有する。」こうなっておるわけです。この十条の第一項は、条約の解除条件を定めたものかどうかです。
【次の発言】 そうしますと、この十条の第一項の条件が満たされますと、期限十年に関係なくこの条約は効力が喪失しますか。

第34回国会 予算委員会 第14号(1960/02/22、28期、日本社会党)

○滝井委員 私は、今回の昭和三十五年度の一兆五千六百九十六億円のこの予算の中で谷間になっておるところ、犠牲になっておるところ、盲点になっておるところ、そういう点を一つ質問さしていただきたいと思います。大蔵省は、ことしの予算はヒゴロクロウナシの予算だといっておるが、そのいつも苦労させられておるところの立場で少し質問をしたいと思います。  総括的に、ことしの予算を見てみますと、ことしの予算はなるほどキャッチ・フレーズとしては、災害復旧、国土保全という旗じるしが立っております。同時に、この予算は財政的に見たら中立の予算だ、こうおっしゃっておるわけです。しさいに検討してみますと、ことしの予算は、経費の……


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第35回国会(1960/07/18〜1960/07/22)

第35回国会 社会労働委員会 第2号(1960/08/10、28期、日本社会党)

○滝井委員 今まで歴代の厚生大臣はほとんど社会労働委員会からは出ていなかった。ところが今度中山、田中両先生がわが社会労働委員会から厚生行政の責任者としておすわりになったわけであります。これは日本の社会保障の進展の上に中山、田中バッテリーは非常に珍しいケースだと思います。社会労働委員会から二人が出られたという点で珍しいケースだと思います。これは日本の社会保障を推進する上に非常に有利な点です。しかし一方、近く議会が解散になって総選挙がある。十月解散、十一月の総選挙は常識であろうということを池田総理が言われておるわけであります。選挙の前に大臣や政務次官になるということは、選挙にとっては有利かもしれま……

第35回国会 社会労働委員会 第3号(1960/09/09、28期、日本社会党)

○滝井委員 今与党の山下先生からいろいろ御質問がございましたが、横で聞いておりますと、どうも池田内閣は政党内閣でないような感じがいたすのです。私たちは、池田内閣というものは自由民主党に基盤を置いておる政党内閣であって、自由民主党の政務調査会で決定したものを忠実に池田内閣は実行していくものというふうに心得ておったのです。ところがどうも一問一答を聞いてみると、お互いに謙譲の美徳を発揮して、譲ったり譲られたり、お願いしたりお願いされたりで、どうもちょっとわかりかねたのですが、しかし政党内閣ですから、堂々と政党が政策を決定して、国民に公約したものをその首班である総裁の内閣総理大臣が実行していく建前だ、……

第35回国会 社会労働委員会 第4号(1960/10/14、28期、日本社会党)

○滝井委員 初めて中山さんに御質問申し上げることになるわけですが、今齋藤さんから一、二の点について御質問がありました。     〔八木(一男)委員長代理退席、齋藤   委員長代理着席〕  私は中山さんが厚生大臣に御就任になったことは日本の女性のためにも、あるいは日本の厚生行政のためにも、これは非常にけっこうなことだったと思います。しかし、先般田中政務次官があなたにかわっていろいろ御答弁になりましたけれども、基本的に池田内閣の社会保障政策について私たちが受けておる感じを率直に述べて、そうでないというあなたのお言葉を聞きたいと思うのです。  実は池田さんは岸さんとは違いまして、私たちは池田さんを麦……


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第36回国会(1960/10/17〜1960/10/24)

第36回国会 予算委員会 第1号(1960/10/23、28期、日本社会党)

○滝井委員 池田内閣の三本の柱といわれる公共投資と減税と社会保障、この三つの、かなえの三本の足の中でどの新聞を見てもどういう雑誌を読んでみても、社会保障がその三つの政策の中で一番どうも後退をしておるということが書かれておるわけです。政府の方は依然としてそうでない、こういうことを強弁せられております。そこで私は、池田総理にお尋ねをいたしたいのでございますが、総理は、減税については千億という数字をお出しになっている。また、衆議院の本会議におきましては私見ではありましたが、公共投資の中における一番重要な道路については五カ年間で一兆円、一級道路は九割五分、二級道路は五割以上舗装するのだ、こういうことを……


滝井義高[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(衆議院28期)

滝井義高[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第30回国会(1958/09/29〜1958/12/07)

第30回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1958/10/29、28期、日本社会党)

○滝井委員 ちょっと末高先生に先にお尋ねいたしたいのですが、さいぜん末高先生の御意見の中で、今回政府の出した法案の中で給付率が五割になっている。これは五割以上にあまり上げるということはむしろ逆効果ではないかという点について、近藤先生からもいろいろ反対の意見が述べられたのですが、私ども社会党の立場で、今回三割の国庫負担と七割の給付を出しているのですが、それは先生は、国保を推進するためには国保ばかりというわけにはいかないだろう、どうしても医療機関の適正配置、無医地区の解消、医療制度の合理化、結核対策、こういうものに金をどうしてもこの際まんべんなく入れて、全般的な医療保障制度の推進をはかるべきだとい……

第30回国会 商工委員会農林水産委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1958/11/04、28期、日本社会党)

○滝井委員 公共用水域の水質の保全に関する法律案並びに工場排水等の規制に関する法律案、この政府提出の二つの法律案について、重要な二、三の点について質問いたしたいと思います。  日本における水質汚濁問題の発生は、ずいぶん古いことで、明治八年の足尾銅山における鉱毒放出以来多くの紛争を呼んだ歴史をもって色どられておる問題なんです。しかもそれが昭和の今日に至るまで依然として解決をせられずに、ほとんど放置をせられておる、こういう実態でございます。一方産業というものは非常に設備が拡大をせられ、技術革新が行われて、日進月歩の勢いで進んでおります。  一方都市における人口の集中は過度になって、しかもその都市の……

第30回国会 地方行政委員会法務委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1958/10/31、28期、日本社会党)

○滝井委員 独裁主義者が、自己の意思を貫くためには、必ず権力の背景というものを持つことは、東西の歴史がこれを示しております。最近の岸内閣の姿を見ると、そういう状態が客観的に出ておるということを、日本の国民の九割九分までがそういう見方をしておるようでございます。岸総理が深夜静かにおのれの耳を傾けてみればそういう民の声が耳朶を打つのじゃないかという感じが私はするのでございます。今回、岸内閣が八日の日にこの警職法を出すことによって、一体この法律にだれが賛成をしておるでしょうか。一握りの与党の議員諸君と、そして日経連と経団連というこの二つの団体以外に、一体だれがこの法案に賛成しておる者がありましょうか……


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第31回国会(1958/12/10〜1959/05/02)

第31回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1959/03/11、28期、日本社会党)

○滝井委員 大野さんに、お急ぎでありますので一、二点お伺いしたいのですが、実は昨日政府との間に年金の事務機構について質疑応答をやったのですが、この年金の事務機構の末端をつかさどるのが郵便局と市町村になるわけです。従って市町村の事務が円滑にいくかいかないかということが、私は結局日本で国民的な規模で初めてできる年金制度の今後の運命を決定するのではないかと思うのです。そこで私たちがこの制度の発足にあたって参考にすべきものは、国民健康保険の問題だと思います。多分川口市は国民健康保険をやっておられると思いますが、そうしますと、過去数年の実績を見てみますと、市町村が一般会計から国民健康保険の特別会計に相当……


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第32回国会(1959/06/22〜1959/07/03)

第32回国会 社会労働委員会診療報酬及び薬価に関する小委員会 第1号(1959/07/04、28期、日本社会党)

○滝井小委員 昨日社会労働委員会で当面問題になっております厚生行政の重要な点について大臣に質問をいたしたいと思いましたが、大臣も就任早々でありますし、問題の所在についてまだ十分飲み込んでいないような感じもいたしましたので、同時にまた時間も参りましたのでやめましたが、きょうは少しこの薬価並びに診療報酬の小委員会で当面出てくるいろいろの問題について政府の腹がまえを聞かしておいていただきたいと思うのです。そして九月か十月か知りませんが、臨時国会があれば、そのときに一つもっとしっかりした方針を明示してもらいたいと思うのです。  まず中央社会保険医療協議会が六月二日に委員推薦を行われて、六月の十二日と十……

第32回国会 社会労働委員会閉会中審査小委員会 第1号(1959/09/22、28期、日本社会党)

○滝井小委員 今のちょっと関連で伺いたいのですが、八田さんと保険局長なり館林さんとの一間一答を聞いておると、保険局は非常に低姿勢にあるようですね。実はこの加藤医師の自殺の問題というのは、今保険医の諸君の間では相当大きな問題になりつつあるわけです。私どもはこれを契機にして、監査というものをもう少し再検討しなければならない時期が来たという感じがするのです。と申しますのは、いよいよ三十六年の四月の一日から全部皆保険になってしまうわけです。従って今までのような監査の仕方がいいか悪いかという点も問題があるし、また監査が厚生省自身で行われることがいいかどうかということも問題があると思うのです。そこで、そも……


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第33回国会(1959/10/26〜1959/12/27)

第33回国会 災害地対策特別委員会厚生労働等小委員会 第1号(1959/11/16、28期、日本社会党)

○滝井小委員 今のに関連しますが、また聞くよりも、ちょっとついでのときに聞いておきます。  ことしの失業対策の当初予算は、三百九十三億七千九百万円だったわけです。今度補正予算で七億一千六百五十七万七千円追加した。そうしてその七億ばかりの追加をやったが、同時に二億削っておるわけです。私はこれは非常に不思議なことだと思うのです。少なくとも今失業者の多発しておる呉とか、筑豊炭田では、失業対策事業のワクが少なくて、みんなあぶれえて帰るというのが出ておるわけです。そういうときに、災害地の愛知においては二千六百万円ばかりを既定経費でまかなっていく、そして一方既存の失業対策事業の費用の中から二億を削って炭鉱……

第33回国会 災害地対策特別委員会厚生労働等小委員会 第2号(1959/11/17、28期、日本社会党)

○滝井小委員 大蔵省が見えるまで、国民健康保険事業に対する補助に関する特別措置法案――上の方の問題はどけて、国民健康保険事業に対することからやらしていただきたい。  昨日の答弁では、直営診療所の補助金は三分の一だったのですが、現在、今度の指定を受ける地域の国民健康保険の直営診療所は一体どの程度の被害を受けておるのか、直営診療所の被害状況というのを、まず御説明願いたいと思います。  それから、特に小委員長にお願いしておきたいのは、厚生省の六つの法律に対する適用基準を、それぞれの法案が衆議院を通過するまでに出してくれということを要望しておきましたが、小委員会をあげる前に、やはり出していただかないと……


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第34回国会(1959/12/29〜1960/07/15)

第34回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1960/02/25、28期、日本社会党)

○滝井分科員 健康保険組合の給付費臨時補助金一億円が予算にも計上せられているわけですが、この健康保険組合給付費の臨時補助金一億円に関連して、多分これは昨年度において対象になった駐留軍労務者の健康保険問題ですが、駐留軍の労務者は、最近日米安全保障条約の改定を契機として、日米新時代の到来と申しますか、そういうことを契機として急激に減少をしつつあります。かつては二十万台を数えておったものが、現在は多分六万台になるという、こういう状態でございます。この駐留軍労務者の減少の過程の中で、労務者の健康保険が非常に大きな痛手を受けている点は、健康保険法の五十五条に関連をする問題でございます。これをいわゆる継続……

第34回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1960/02/26、28期、日本社会党)

○滝井分科員 だいぶ時間もおそくなりましたから簡単に二、三点だけお聞きしたいと思います。  まず第一点は、先般新聞でも御存じのように、米国の対日援助の額が発表されたわけです。従ってこれの米国における支出権限承認額、これとすでに日本に引き渡し済み額とを一つ御説明願いたいと思います。――それでは担当の政府委員がいないようですからあと回しにいたしまして、次は日本が国際的な分担金というものを予算面では十億六千九百六十六万一千円程度出しておる。いろいろ国際的な会議の分担金はたくさんありますが、一番大きな問題はやはり国際連合の分担金です。これは昨年は五億一千三百四十六万八千円程度出しておりましたが、今年は……

第34回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1960/02/27、28期、日本社会党)

○滝井分科員 今米国の対日軍事援助額の御説明をいただいたのですが、昨日日本円に換算をすると大体四千億円だ、陸が二千億円で海が一千百億円で空が九百億円、大体四千億円だという御説明をいただいのですが、こういうまるい数字でははっきりしないのでもう少し詳しく米ドルと日本円に換算したものを出していただきたい、こういうことできようお出しいただいたわけです。  そこで、まずこの表を見せてもらった第一にわからなくなる点は、計画額が一九五〇年から一九五九年まで七億一千百五十五万七千ドル、日本円に直しますと二千五百六十二億円ですね。対日引き渡し額が一九五〇年から一九五九年まで五億六百五十七万一千ドル、千八百二十四……



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データ更新日:2023/02/05

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