このページでは阿部五郎衆議院議員の28期(1958/05/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は28期国会活動統計で確認できます。
○阿部委員 私は、農業問題について二、三点伺いたいと思っておったのでありますが、過日来の警職法関係の問題を聞いておりまして、ぜひただしておきたい点がございますので、青木公安委員長初め、この警職法が提案されるに至った理由として伝えられておる関係の大臣にお尋ねをいたしたいのであります。大へんお忙しいようでありますから、簡潔にお尋ねいたします。 青木さんに伺いたいのですが、敗戦後において社会の状態が今日よりはるかに混乱しておって、大衆行動なども、労働運動にいたしましても、今日よりもはるかに盛んに行われ、ずいぶん行き過ぎもあり、場合によったならば生産管理などというところまでも発展した時代があったわけ……
○阿部委員 私は、地方財政の問題並びに農林財政の問題に関連して少しお尋ねいたしたいのであります。もし時間がございましたならば、過日来問答を重ねておりますところの総理大臣の議会主義の運営の問題並びにわが国外交路線、すなわち自由諸国側という問題について釈然としない点がございますので、お尋ねいたしたいと思っております。 まず地方自治の問題でありますが、前提として総理大臣にお尋ねいたしたいのは、現行の地方自治制度について、自民党におかれては占領政策是正という意味から相当の批判を持っておられる。ここ数年来も、都道府県の知事は公選をやめて官選にすべきであるとか、あるいは都道府県自身を廃止して道州制をとる……
○阿部委員 不動産侵奪に関する問題についてお尋ねしたいのでありますが、その前に、先ほどの坂本泰良委員の質問に関連して、一言お尋ねしたいと思います。 近ごろ労働争議に関連して、多数の人間が、混乱しておるうちに、たまたま暴行傷害というような事件が起こることがよくあります。そういう場合に、犯人がだれであるかということは、暴行傷害が起こっておることははっきりわかっているのですが、さてそれが、犯人がだれであるかという、その場におったものがみな犯人であるはずはないので、たまたまそのうちの一人が犯人であろうということは推察できるのであるけれども、現実にそれではだれであるかということが発見がなかなか困難な場……
○阿部委員 議事進行について――今問題になっておる憲法三十五条の問題については、民事局長の言うように、この改正法律案だけにあげられておる問題でないことは、私たちも認めるのであります。しかしながら、事はあまりに重大であって、そして学説においても、憲法三十五条が刑法関係の問題に限られるという意見もあるが、またこれに反して、あらゆる場合においても国民の権利として保障されておるという意見もある。後者の方がむしろ多いのじゃないかと思うのでありますが、これは非常に重大な問題であって、学説にもきまったものがない。それから国民の利害関係に絶大なる問題である。こういうような点からいいますと、現政府がこれに対して……
○阿部委員 社会党は、この不動産登記法の改正法律案に反対いたします。反対の理由は多々ありますけれども、そのうちの三点を例示いたします。 第一は、憲法上の疑義があるということであります。この法律では、不動産の内容等について登記官吏に強制調査権を与えておりますが、その調査にあたっては、ただに所有者、占有者のみならず、第三者に対してまでも強制的に尋問をしたり、あるいは私有財産に立ち入ったり、そういうふうな強制調査権を与えておるのであります。これは憲法に保障されておるところの基本的権利として、しかも法律によってさえ侵すことができないものとせられておるところの人民の権利を侵す疑いがあるのであります。こ……
○阿部委員 この不動産侵奪罪につきまして、大臣に一つだけ聞きたいのであります。これが近ごろ大阪などであると私はうわさにも聞いております。市街地などで他人の土地を占拠して、建物を建てたりなどして、それを売り払った、しかもそれが数人共謀して行なわれておるということを聞いておるのでありますが、それらに対しては何らかの痛棒を加えて、これを抑制しなかったならば、われわれの正義感は満足できないのは、ほんとうに立案の政府側、御提案になった政府側と意見は同じなんであります。しかしながら、反面、そうでなくして、何しろ人間というものは地上に生活するほかはないのでありますが、それが土地所有権も賃借権も持っておらない……
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