このページでは藤枝泉介衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(藤枝泉介君) 防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を説明申し上げます。 この改正案は、今般提出されました一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案の例に準じまして、防衛庁職員の俸給月額の改定等を行なおうとするものであります。 すなわち、まず、事務次官、統合幕僚会議の議長及び参事官等並びに自衛官の俸給表につきましては、一般職の例に準じて改定を行なうこととし、事務官等の俸給表につきましては、従前通り一般職に適用される俸給表によることといたしております。これにあわせて、防衛大学校の学生に対する学生手当の額につきましても改定を行なうことといたしておりま……
○国務大臣(藤枝泉介君) 今回の事件につきまして、自衛隊員が具体的な計画その他を打ち明けられて誘われた事実はございません。時世を憂えてその対策等の意見を求められた二、三の者はあるようでございますが、それ以上のことは現在の調査の結果ございません。 なお、自衛隊の教育訓練は、国防の基本方針にもありますように、民主主義を基調とするわが国の防衛をするということでございまして、あくまでも民主主義を教育訓練の中心といたしておりますので、今後たとえそのような誘いがありましても、自衛隊につきましては、そのようなものに誘われたり誘惑されたりすることは絶対にないことを申し上げておきたいと思います。 なお、いわ……
○国務大臣(藤枝泉介君) 最近に至りまして自衛隊の航空事故が頻発いたしておりますることはまことに遺憾でございます。ことに最近の小田原並びに一昨日の事故におきましては、とうとい人命を奪い、あるいは財産に重大な損害を与えておりまして、遺族の方や被害者の方々に対しましては、心から申しわけなく存じておる次第でございまして、その善後措置は誤りなくやるつもりでございます。 お話にもありましたように、実は三十六年度一年を通算いたしますと、前年よりも航空事故が減っておるのでございますが、最近相次いでおりますことはまことに残念に思います。事故の原因につきましてはいろいろの要因が錯綜する場合もございますので、な……
○藤枝政府委員 消費者行政と申しましてもいろいろございましょうけれども、お尋ねの点は特に消費者物価ということを中心にした問題ではないかと思います。これは主として経済企画庁、そうしてあと関連の現業の各省が当たることになっております。
【次の発言】 特に不公正な取引あるいは物価のつり上げ、こうした問題につきましては公正取引委員会の関与するところに相なりますので、その方の調査を待っているわけでございます。内容につきましては公取の委員長が見えておりますからお答えさせます。
【次の発言】 消費者に対する政府の行政といたしまして、何か特別な担当の部署を置くということは目下のところ考えておりませんが、しかし……
○藤枝政府委員 総務長官に再任されました藤枝でございます。よろしくお願いいたします。(拍手)
○藤枝政府委員 私の方の公務員制度調査室で、人事院の勧告について調査をいたした次第であります。
【次の発言】 別に限定をいたして調査したわけではございません。
【次の発言】 現実の予算がどれくらいかかるかというようなことは、これは財政当局の方で主として調査したと思いますけれども、この人事院勧告を実施した場合に、どの程度の財政措置が必要かというようなことも、もちろん調査の範囲には入ります。
【次の発言】 政府対公務員のそういう感情と申しますか、考え方というようなものを別に調査研究するということではございませんけれども、一方、租税負担者の考え方というようなものもございますので、その辺はやはり税を負……
○藤枝政府委員 薪炭手当、寒冷地手当につきましては、人事院の勧告をもちまして、政府としては処理いたしたいと考えておる次第であります。
○藤枝政府委員 ただいま議題になりました総理府設置法の一部を改正する法律案について、その提案理由を御説明いたします。 この法律案は、総理府にその付属機関として新たに、内閣総理大臣の諮問に応じて公営競技に関する現行制度に検討を加え、関係諸問題を調査審議するため公営競技調査会を置こうとするものであります。 現在行なわれている公営競技には、競馬法に基づく競馬を初め、それぞれの法律に基づく競輪、小型自動車競走及びモーターボート競走がありますが、これらの公営競技は、当初より畜産の振興、地方財政の健全化、機械工業の合理化、機械輸出の振興等に寄与するため行なわれているものであり、また一方国民の大衆的娯楽……
○藤枝政府委員 御承知のように人事院の勧告は別表の俸給表について行なわれたものでございまして、その切りかえ措置その他等については人事院の勧告はございません。ただし人事院のお考え方というものはあったと思いますが……。そこでただいまお尋ねの附則第五項の問題であろうと思いますが、御承知のように大学院に勤務する教授、助教授につきましてはある号俸に至りますと普通の大学の教授よりも三月短縮して昇給をすることになっておりましたが、今回は昇給期間を十二カ月にしまして一率になったわけでございます。従いまして、これらの大学院の教授、助教授につきましては、今まで普通の大学の教授よりも早く昇給をできるという、いわば一……
○藤枝政府委員 公営競技調査会は三月十五日に第一回の会合をいたしまして、それ以来昨日で第五回の会合をいたしております。そのほかに三回実地の視察をいたしているわけでございます。この調査会におきましては、最初のうちは競輪、競馬等の現状の説明を聞き、そうして実地に調査をいたしまして、第四回にこれらの公営競技についての問題点の説明を受け、そうしてきのうの第五回から本問題の検討を始めたというような状態でございますので、まだ最終的な結論が出ないということでございます。
【次の発言】 公営競技調査会の法律は昨年の十二月二十八日に公布施行されまして、その後鋭意人選をいたしておったわけでございますが、何分にもこ……
○藤枝政府委員 ただいまの御質問は日本本土復帰の決議と伺いますが、それでよろしゅうございますか。
【次の発言】 沖繩の立法院が種々な決議をしておることは御承知の通りでございますが、それについて、日本政府の努力を必要とするような問題につきましては、全住民の代表者である立法院議員の決議でございますから、できるだけ日本政府としても努力をして参りたいと考えております。
【次の発言】 私が沖繩へ参りましたときには、メースの問題は出ておりませんでした。ただ最近になりまして、本年の三月十三日に米民政府の渉外報道局からメースの問題について発表がありましたことは伺っております。
○藤枝政府委員 ただいま労働大臣からお答えいたしたようなことでございますが、政府といたしましては、先般、昨年の五月に提出をいたしました程度の国内法の改正は必要と考えまして、さような方向において政府部内並びに与党である自由民主党と折衝を続けておる次第でございます。
【次の発言】 関連法規といたしましては、昨年出しました公労法、地公労法、国家公務員法、地方公務員法等を政府としては考えております。ただ、具体的にどこが問題になっているという段階にまではまだ至っていない。その辺の党内において調整をされているところでございまして、政府に対しては、まだ党としては具体的な問題は申し出はございません。
○藤枝政府委員 私からお答えするのはあるいは適当でないかと存じますが、しかしおあげになりましたような問題につきましては、極力そうしたことのないように努めるということはやはり政府の責任であると存じます。
【次の発言】 基地等周辺問題対策協議会をこの三十日の閣議で決定をして設置いたしました。その際、基地問題等閣僚懇談会も同様に設置をいたしたわけであります。これは先ほど来ジェット機による騒音に御限定になってのお話でございましたが、その他基地の周辺の環境整備についていろいろなことがありますことは申すまでもございません。さらに基地そのものずばりについてもいろいろな問題がございます。従って現在の状態におい……
○藤枝政府委員 ただいま議題となりました皇室経済法施行法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。 内廷費及び皇族費の定額は、皇室経済法施行法第七条及び第八条の規定により、現在内廷費は五千万円、皇族費は三百万円となっております。これらは昭和三十三年に改正せられたものでありまして、以来三年近くを経過し、内廷費につきましては、最近における内外御交際の経費の増大、皇太子殿下の御結婚、親王殿下の御誕生に伴う諸経費の増大及び職員給与引き上げに伴う給与費の増大等があり、また皇族費につきましては、近年における御活動状況及び経済情勢の変化等に伴い、現定額では所要の経費をまかなうのに困難な実状にあ……
○藤枝政府委員 ただいま御指摘がありましたような元号、その他たとえば国葬というような問題もありますし、要するに帝国憲法から日本国憲法へ変わったときに落としておるそういう幾つかの問題があるわけです。それについて十分調査をいたしたいと思いまして、来年度の予算におきましてはとりあえずその調査を始める一部の費用をお願いいたしておるような次第でございまして、将来はいわば典礼等を調査する審議会等を設けて、十分に民間の御意見等も伺ってきめて参りたいというふうに考えております。
【次の発言】 ただいま申し上げましたように、とりあえず一体どういうものを調査しなければならぬかというような問題があるわけです。元号で……
○藤枝政府委員 ただいま議題になりました総理府設置法の一部を改正する法律案について、その提案理由を御説明申し上げます。 この法律案は、総理府にその付属機関として、新たに海洋科学技術審議会及び町名地番制度審議会の二機関を置こうとするものであります。 まず海洋科学技術審議会について申し上げます。 海洋は、国民生活、産業等に気象その他を通じて深い関連を持っておりますとともに、動植物、鉱物その他未開発の資源を豊富に包蔵いたしておりまして、近時科学的、資源的あるいは国際的な観点からその重要性をとみに増して参り、世界の各国とも海洋の科学的究明と利用開発にその力を傾注しているところであります。四面を海……
○藤枝政府委員 ただいま議題となりました沖繩における模範農場に必要な物品及び本邦と沖繩との間の電気通信に必要な電気通信設備の譲与に関する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 政府は沖繩住民の福祉向上について、日米協力のもとに努力いたして参りたいと存じておりますが、本法案は農業技術の改良及び本邦と沖繩との間の電気通信の改善に関し、沖繩に援助を与えることに関するものであります。 まず農業技術の改良に関する援助について申し上げますと、今日琉球政府は農業の改良を重要施策の一つといたしております。沖繩の経済は逐年発展充実し、国民所得は増加をいたして参っておりますが、そのうちに占める農業所……
○藤枝政府委員 ただいま議題となりました一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律の一部を改正する法律案及び国家公務員に対する寒冷地手当、石炭手当及び薪炭手当の支給に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由並びに内容の概略を御説明申し上げます。 まず一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律の一部を改正する法律案につきまして申し上げます。 昨年十二月二十七日、人事院は国会及び内閣に対し、一般職の国家公務員に支給される暫定手当の支給地域区分等について改善すべきことを勧告いたしたのでありますが、政府といたしまして慎重に検討を加えた結果、このたびこれを人事院勧告……
○藤枝政府委員 ただいま議題となりました恩給法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び概要を御説明いたします。 恩給に関する問題点につきましては、昭和三十三年法律第百二十四号によりまして、同年度から昭和三十六年度にまたがる四カ年の期間計画による恩給是正措置が講ぜられ、問題の大筋が解決せられましたことは、すでに御承知の通りであります。しかしながら当時右法律審議の際、衆議院内閣委員長からなお残された問題として善処方を要望された事項もあり、政府においてもその後検討を重ねて参りました結果、かねての懸案でありました旧軍人に対する加算の取り扱いその他制度的に補足修正を要するものについて、所……
○藤枝政府委員 この問題は自治庁ばかりでなくて、御指摘のように法務省にも関係がございます。そうした関係の各省から推薦をいただきまして、私の方で選考をするわけでございますが、まだこの法案も通りませんし、これに関連する何らかの政令も作らなければなりませんので、各省ではだんだんそういうことをお考えでありましょうけれども、まだ総理府に上がってくる段階にはなっていないわけであります。ただ御指摘のように、非常に権利義務にも関係いたしますし、またその他国民の生活に非常に深い関係を持つものでございますから、十分そうした面を広く見られる人、しかも専門的な知識を持っておられる人を選んで参りたいと考えております。
○藤枝政府委員 ただいま御指摘になりましたように、行政各官庁の能率が上がり、そして簡素な機構で、御指摘のような安い行政ができることが望ましいことは申すまでもございません。従いまして従来とも各省庁等の行政事務の簡素化、能率化については、何度か、そうした面についての研究をさせておったわけでございます。最近に至りまして、行政審議会の答申もございまして、目下審議をいただいております臨時行政調査会、いわゆるフーバー委員会と称せられるものでございますが、この御審議を待って、これらの臨時行政調査会が設置されますならば、それによってさらに具体的に行政機構の能率化あるいは合理化、簡素化、こうしたものの構想をその……
○藤枝政府委員 行政機構がなるべく簡素であることが望ましいことは仰せの通りでございます。またそれが能率的に運用されるということも必要なことでありまして、政府といたしましては常にそれに心がけておるのでございますが、さらにそれを根本的に検討して、行政の運営を能率的にあるいは簡素にできるように、そうして国民に十分なサービスのできるようにということを目途といたしまして、臨時行政調査会について御審議をいただき、これが発足いたしましたならば、そういう目的についての調査を願おうとしておるわけでございますが、そういう際に、局を内閣部内におきまして四つも各省にわたってふやすのはいかがという仰せでございます。この……
○藤枝政府委員 今回の法律改正におきまして、境界変更について除いております理由については、ただいま人事院からお答えしたことを政府としましても妥当な処置と考えまして、この法案を提案申し上げた次第でございます。ただいま御指摘のように、そういった問題があるいは将来にわたって、町村合併あるいは境界変更等を阻害するおそれがないかということでございます。この点は、そういうこともあり得るかと存じます。しかし町村合併その他の非常に困難になっておりまする最近の実情につきましては、必ずしもこういう暫定手当の問題ばかりでなくて、その他の、そこにおる住民の意思が錯綜いたしまして、促進ができない点が多いのではないかと思……
○藤枝政府委員 ただいま人事院総裁からもお答えがございましたが、寒冷地手当の性質からいえば、寒冷の度、積雪の度というものが生活に影響がある。それについて手当を出すというのですから、現実に住まっておる居住地主義をとったらいいではないかということの一つの御議論だと思います。ただ、ただいま人事院総裁からお答えがありましたように、実際の居住地を正確に把握するということが、なかなかむずかしいという問題もあろうかと思います。従いまして今後人事院の御研究と相待ちまして、これらの点を実際に即し、しかも正確に把握できるような制度がいかなる方法で考えられるかということにつきましては、十分考慮をいたして参りたいと考……
○藤枝政府委員 この法律案は予算を要する内容を含むので、ちょっと弱るのでございますけれども、事情やむを得ないものと考えます。
○藤枝政府委員 総理府に設けました交通対策本部、これは例の新道交法が国会を通過いたします際に衆参両院の委員会で附帯決議をされまして、交通についての総合的な政策をやるための機関を設けろということで、それに基づきまして現在総務長官が本部長で、関係各省の次官が部員で交通対策本部を作っておるわけでございます。御指摘のように、交通の問題は関係する省庁が非常に多い、そうしてその間のバランスがとれた施策が必ずしも従来とられていなかったことは御指摘の通りでございます。従いましてそういうもののバランスをとった政策が行なえるような連絡調整の役目を推進しているわけでございますが、何分にも関係する機関が非常に多く、な……
○藤枝政府委員 ただいま議題となりました臨時医療報酬調査会設置法案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 この法律案は、先般厚生大臣より社会保障制度審議会に対して、社会保険等の適正な診療報酬を定めるためにとるべき方途について諮問が行なわれ、それに対する答申の中で、社会保険等の適正な診療報酬算定のルールを確立し、そのために必要な調査を行なう中立的な機関として医療報酬調査委員会を設ける必要がある旨が述べられておりますところに従いまして、臨時医療報酬調査会を設けることといたすものであります。 本調査会は、社会保険等の適正な診療報酬の決定に資するため、適正な医療報酬の算定基準に関する事項を……
○藤枝政府委員 ただいまのお尋ねの点は、実は今回の加算の実施の問題につきましては、御承知のように既裁定者との不均衡是正という考え方でやりましたために、さらにそれを抑留中の者をどうするかということにまで、新たな問題として取り上げてはいなかったわけでございます。しかしながらただいま御指摘のように長い間抑留されたというようなことにつきましては、非常にお気の毒な点もございます。それでいろいろなケースがございますので、相当時間をちょうだいして検討しなければならないかと思うのでありますが、御意見もございますので、今後そうした具体的なケースを十分調査をいたしまして、これに対してどういう措置をするのが最も妥当……
○藤枝政府委員 ただいま議題となりました北方地域旧漁業権者等に対する特別措置に関する法律案の提案理由について御説明申し上げます。 歯舞群島、色丹島、国後島及び択捉島につきましては、わが国固有の領土であるにもかかわらず、昭和二十年八月ソビエト社会主義共和国連邦により占領されて以来、事実上同国の支配下にあり、わが国の施政権が及んでいないという特殊な状態に置かれております。このため、これら北方地域の地先の漁場において漁業を営んでいた旧漁業権者等その他北方地域の元居住者は、北方地域に復帰することはもとより、その周辺の漁場において漁業を営むこともできないという困難な状況にあります。一方北方地域において……
○藤枝政府委員 いきさつはただいまお話の通りでございまして、そういう意味でこの四島の置かれた特殊な地位にかんがみまして、漁業の補償という意味ではないのでありますが、特別な措置を考えたわけであります。十億の交付国債で十分かというお尋ねでございます。いろいろな事情を勘案いたしましたが、まずまずこの程度の交付国債で、そして今度新たに作られる北方協会がこれらの引き揚げた方々の生活状態、生業状態等を十分考えながら、有効適切な処置をしていただきますならば、何とか気の毒な立場に置かれておるこれらの人々の立ち上がりに資することができるのではないかというふうに考えた次第でございます。
○藤枝政府委員 提案理由にもお示し申し上げたように、この四つの島についての漁業権者その他の方々が引き揚げて、そうしてその島が日本の領土と主張されていながら、実際には帰れない、こういう特殊な事情を考慮いたしまして、しかもこれらの人たちがそういう状態にありますから、一般の金融機関とか制度金融によりましてはなかなか乗りにくいような問題もある、そういう点を考慮いたしまして、この協会をしてそうした生業資金あるいは生活資金の貸し出しをさせるということでございますので、見舞金とか漁業権補償とかいう性格を持っておるわけではございません。従いましてこの考え方はあくまでも個人に対してお金をやるという考えではないわ……
○藤枝政府委員 同和問題の対策でございますが、そうした地区が経済的に低位にある、あるいは生活環境がよくない、こうした観点から、それが悪循環になりまして、いろいろな問題が生じておる。従って、この経済的な低位性、あるいは生活環境が悪い、こういうことを改善をいたしまして、そうした地区が他の地域と肩を並べられるようにする。そのためには、関係各省おのおのその省の所掌事務を通じてやりますが、しかし、これにはやはり一つの総合性が必要であるという意味におきまして、近く設置されまする同和対策審議会を通じまして抜本的な対策を立てて参りたい、かように考えておる次第でございます。
○藤枝政府委員 総理府で交通対策本部を主管しておるための御質問と思いますが、時差出勤につきましては、この冬季のとりあえずの問題といたしまして、中央官庁の相当部分と東京都で実施をいたした次第でございます。それと同時に学校並びに各会社等に呼びかけをいたしまして、学校では約百十七校が時間をおくらすか繰り上げるかに協力をしていただいておりまするし、ほかの会社でも約一割程度は御協力をいただいております。しかし、この制度を恒常的にいたしますのには、なお国鉄当局その他の詳しいデータも必要でございますので、今御提唱になりましたような形も考えつつ、恒常的な制度にいたすかどうかにつきまして、さらに検討を加えたいと……
○藤枝政府委員 都市交通の混雑緩和のためには、各省庁が、あるいは道路の問題、あるいは鉄道の増設等につきましてやっておられるのでありますが、これらの各省庁の連絡調整のために、総理府に交通対策本部を置いております。それで当面する問題といたしましては、たとえば冬季の混雑緩和のための時差出勤の励行でありますとか、あるいは新道交法の励行でありますとか等々をやっております。交通緩和の問題、それから道路の問題並びに交通安全の問題につきまして、対策本部に三部会を設けまして、実行できるものから各省庁に実行をしていただいておるわけでございます。さらに道路の拡幅の問題でありまするとか、あるいは国電等の増発の問題、さ……
○藤枝政府委員 委員の選び方はできるだけ中正な方をと思いまして、大学の教授あるいは新聞社の論説委員等を選んだわけでございまして、特に推薦を受けたというよりは、総理府の責任におきまして選んだ次第でございます。 それから諮問の事項は次の通りでございます。農地改革により農地を買収された者に関する社会的な問題及びこれに対する方策の要否について貴会の意見を求めるということでございまして、農地改革で農地を買収された人々の中には、社会的、経済的な基盤の変動によりまして、いろいろ社会的問題が発生しているといわれておるのでありまして、旧地主の現在における困窮の状態あるいは生活上、生業上の問題の所在と性質を明ら……
○藤枝政府委員 沖繩の方々が日本復帰に非常な熱意を持っておられる、また熱望しておられるという印象は強く受けて参りました。
【次の発言】 お話のように、二月一日琉球政府立法院は日本の内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長あて、並びに合衆国大統領、上院議長、下院議長、国防長官、琉球列島高等弁務官あてに施政権について、アメリカに対しましては至急に返還さるべきであるということ、また日本政府に対しましては、積極的に外交折衝を通じて、施政権の返還を求めるべきであるという決議を満場一致でいたしております。このことは先ほど申しましたように、沖繩におられる方々の日本復帰に対する非常な熱意、熱望というものを、その代……
○藤枝政府委員 ILO八十七号条約は、現段階において批准するのが妥当であると考えまして、それに関連する国内法の整備について、鋭意検討をいたしておる次第でございます。できるだけ早く成案を得て、御審議を願いたいと存じております。関係法案として考えておりますのは、公労法、地公労法、国家公務員法、地方公務員法等でございます。
○藤枝国務大臣 労働問題のあり方等については、御指摘の通りであるし、また労働賃金というものが経済成長の中において当然引き上げられていかなければならないということも、これは原則として言うまでもないことと存じております。
【次の発言】 労働時間がだんだん短縮されるという方向は、これは好まいことでございます。ただ、今御指摘にもありましたように、その業務の実態その他いろいろな条件がございましょうから、これは労働省もお答えいたしたそうでございますが、やはり漸進的にやることが日本の実態としては好ましい。方向としては短縮の方向に進むべきものというふうに考えております。
○藤枝国務大臣 提案理由を説明申し上げます前に、一言ごあいさつ申し上げます。先般防衛庁長官を拝命いたしまして、まことに浅学非才でございます。内閣委員の皆様方の特別の御支援のほどをお願い申し上げる次第であります。(拍手) ただいま議題になりました特殊海事損害の賠償の請求に関する特別措置法案外一件の提案理由並びに内容の概要について御説明申し上げます。 この法案は、新安全保障条約に基づく地位協定第十八条第五項(g)の規定により同項の他の規定の適用を受けないこととなる特殊の海事損害の賠償請求の円滑な解決をはかるものであります。 旧行政協定にかわる地位協定におきましては、民事請求権に関する第十八条……
○藤枝国務大臣 ただいま議題となりました防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由並びに内容の概要を説明申し上げます。 この改正案は、今般提出されました一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案の例に準じまして、防衛庁職員の俸給月額の改定等を行なおうとするものであります。 すなわちまず、事務次官、統合幕僚会議の議長及び参事官等並びに自衛官の俸給表につきましては、一般職の例に準じて改定を行なうこととし、事務官等の俸給表につきましては、従前通り一般職に適用される俸給表によることといたしております。これにあわせて、防衛大学校の学生に対する学生手当の額につきましても……
○藤枝国務大臣 この切りかえの措置が大へん延びましたことは、ほんとうにわれわれとしても遺憾でございますが、だんだん調達庁からお答え申し上げましたような経過をたどりまして、目鼻がついておりますので、私といたしましてもぜひ十二月一日に実施ができるように、今後とも督励をいたしたいと考えております。
【次の発言】 ただいま御提案になりました修正案、実は予算の増額を伴うものでございまして、政府としては、はなはだ弱るのでございますが、せっかくの国会の御修正でございます。事情やむを得ないものと存じます。
○藤枝国務大臣 昨年一般職の公務員は平均一二・四%でございました。それに対しまして自衛隊職員は一二・八%上げる。それから今回の引き上げは一般職が御承知のように七・一でございますが、自衛隊職員は七・六でございます。そしてこれは御承知のように今回の人事院の勧告はいわば低いところと申しますか、そういうところの上がる率が多かったわけでございまして、自衛隊職員も曹、士の職員が多うございますので、そういう結果になったと思います。従いまして一般職の職員の上がった約一千円というものは、自衛隊職員についても同様でございます。
【次の発言】 必ずしもそうではないと思います。現実になるほど募集はなかなか困難でござい……
○藤枝国務大臣 お話のように調達庁と防衛庁の合体と申しますか、そういうことにつきましては、かねがね国会でもいろいろ御論議があり、また現在の基地等の施設の重要性にかんがみまして、米軍の施設といわず、自衛隊の施設といわず、これらを一元的に能率的に取り扱うのが妥当であるという観点からいたしまして、この問題を具体的に研究をいたさせておるわけでございまして、名称等はまだ別でございますが、いずれにいたしましても、早急にこの問題をまとめ上げたい。もちろん行政管理庁の御意見等も伺わなければなりませんが、防衛庁といたしましては、通常国会にその取りまとめました案を御審議いただきたいという気持を持ちまして、鋭意研究……
○藤枝国務大臣 事情はもうすでに御承知の通りなんでございます。それで現在まで米側の要求と、現在の日本の法律と、そういうものとのいわば食い違いというわけであります。しかしながら一方においてこの通信施設というものが相当重要なもので、ある程度米側が言っているものの全部ではございませんけれども、相当部分は何かやってやらなければならぬという現実の事情もございます。従いまして今までそこに建物を建てるとか、そういうことについていろいろ話し合いで進んで参ったのでございますが、今後といたしまして、考えられることは、ただいま御指摘になりましたように法令の根拠がなくて、現実には土地の所有権者がその所有権をフルに発揮……
○藤枝国務大臣 駐留軍労務者のベース・アップにつきまして、いろいろの問題点があります。だんだんに解決をいたした分もありますが、いまだに組合側の納得の至らない点等もありまして、こうした事態になったことははなはだ残念でございます。しかしいろいろな経緯を考えてみまして、現在特に要望されているような問題につきましては、契約上もはっきりいたしておりまして、もちろん前例はあることではございますけれども、契約上もはっきりしておりますことでありまして、このベース・アップに関連いたしまして、私と米軍司令官との間の話し合いを持ちましても、この問題を解決するのは困難というよりも、むしろ不可能に近い問題ではないかとい……
○藤枝国務大臣 概略を申し上げますが、御承知のようにこの七月におきまして次期防衛計画の五ヵ年計画が決定いたしまして、三十七年度はその第一年度になるわけです。従いましてこの第二次防衛計画の初年度としての費用は、御承知のように五ヵ年間大体平均二百五億円というものでございます。それを中心にしたものが一つ大きく浮かび上がるわけであります。第二には、常々御指摘がありまする基地周辺の整備、ことに騒音対策というようなものにつきまして、防衛庁関係、自衛隊関係だけでも画期的にふやしたい。現在約五億円でございますが、それを二十億程度にほふやしたいというのが私どもの念願でございます。その他、隊員の募集等につきまして……
○藤枝国務大臣 正確を期するためにちょっと経過を申し上げたいと思うのでございます。韓国側から外務省を通じて、十月一月の建軍記念日に自衛隊の首脳部を招待したいという招請がございました。これに関しまして、この日韓関係の非常に微妙なときでございますし、ことにそういう正式の記念日に参列するというようなことはいかがかと思いまして、十分に外務省と打ち合わせをいたしました結果、両国間の国交が正常化されていない今日、そういうところに参列することは適当でないという意味で、外務省を通じて返事をしていただいたわけでございます。それに関連いたしまして、韓国日報の記者に、いかなることで自衛隊幹部の韓国への招請を断わった……
○藤枝国務大臣 先ほど外務大臣からお答えをいたしたように、いろいろ情報はございますが、確実につかんだものではございません。従いまして、私どもといたしましては、現在のところ、中共が核実験をいたし、あるいはさらに進んで核兵器を持つというようなことについて特に具体的な検討をいたしておるわけではございません。また、そういう事態がかりにありましても、私ども、日本の防衛計画については変更をする必要はないと考えております。
【次の発言】 かりに中共が核装備をしたということに相なりますならば、アジアにおけるいろいろな状態は、確かに変わって参ると思います。しかしながら、先ほど申しましたように、まだその辺の点につ……
○藤枝国務大臣 今回タイに対するアメリカの第七艦隊の出動命令等がございましたが、これに関連いたしまして在日米軍には特に特殊な動きはございません。従いまして、通告は事前に受けておりません。
【次の発言】 今回のタイに対する出動命令等に関連いたしまして、安保協議委員会を開催するということにつきましては、私はその必要はないという観点で外務大臣と変わりはございません。ただ、安保協議委員会は御承知のように一昨年開かれた以後開かれておりませんし、それから、関係者も交代をいたしておることでございますから、適当な機会にこの協議委員会を開くのがよかろうということで、よりより外務省と御相談をいたしておる次第でござ……
○藤枝国務大臣 昭和三十五年度防衛本庁及び調達庁関係決算概要の説明につきましては、お手元に印刷物をお配りしてございますので、それによって御承知をいただきたいと存じます。
何とぞよろしく御審議のほどお願いいたします。
【次の発言】 最近、航空事故が相次ぎまして、特に最近におきましては、とうとい人命をなくし、あるいは財産に被害を与え、被害を受けられた方にはまことに申しわけないことでございまして、心からおわびを申し上げるわけでございます。
ただいま御指摘のように、実は、たとえば昭和三十六年度一ぱいを考えますと、三十五年度に比べては事故の比率、われわれは十万時間で幾らというのをとっておりますが、そ……
○藤枝国務大臣 この具体的にただいま御質問になっておりまする問題につきましても、当委員会の御要望もございますし、また、そういう御要望がなくても、こういう問題につきましては、できるだけ実質的な出血のないように努めなければならぬことは、これは政府の責任だと私は思います。もちろん協約上は、予算の不足とか人員の配置の状況等によって解雇することがあることは認められておるのでありますから、今回の米軍のとった処置が協約的に違反だということは言えないと思いますが、とにかく実質的にこうした問題ができるだけ円満に解決するように努力することは、私どもの責任と考えております。従いまして、一々の詳細を私存じておりません……
○藤枝国務大臣 駐留軍労務者の方々が、非常にいろいろ困難な立場に立ちながら、しかも言語、風習その他が違う米軍に使用されているという非常に困難な立場にありますことは、われわれも十分察知いたし、そうしてこれが保護には万全を尽くさなければならぬと考えております。今後ももちろんそのつもりでやって参ります。御指摘になりました幾多の例につきましては、私も承知をいたしておりますし、そのこと自体は、基本契約その他に違反した米軍の行為ではないことは、これは御理解いただけると思う。ただその結果、駐留軍労務者の諸君をいろいろ困難な立場に押しやったということは、これは事実としては認めなければならぬと思います。そういう……
○藤枝国務大臣 地位協定その他におきましても、在日米軍に使用される労務者について日本の労働法規が適用されることは明記されておるわけでございまして、適用されておるものでございます。
【次の発言】 お尋ねの点は、駐留軍労務者の休憩時間における労働者の自由と申しますか、そういう問題について現実にどうかというお尋ねだと思います。申し上げるまでもなく、一定の施設内におけるこうした活動は、施設の管理者の管理権と調和をされた形で行なわれなければならぬことだと思います。ことに軍のような厳正な規律あるいは機密の保護というような必要を持っておる駐留軍の管理をいたしております施設につきましては、その面からの制限はあ……
○藤枝国務大臣 ただいま御指摘になったようなこと、ごもっともなことなんでございまして、十分真相も調査いたしますと同時に、こうした事件が米軍の施設内で再び起こるようなことのないような処置につきましても、米側と十分な打ち合わせをいたしたいと存じます。
【次の発言】 先般の小林さんの御質問の当時は、こういう問題を調達庁として入手をいたしましたので、直接の責任者である東京都を通じて調査を依頼しておったわけでございます。その調査の依頼と、ただいま小唄部長がお答えいたしましたように、本月になりまして事の重大性にかんがみまして、東京都と調達庁が一緒になって調査をいたしましたということをお答えしたわけでござい……
○藤枝国務大臣 非常に市街地に接近した地点に軍用の飛行場があるということは、住民のためにも非常にいろいろな危険性があるわけです。そういう意味では十分憂慮しなければならぬと思います。ただ、調達庁長官からお答え申し上げたと思いますが、あれだけの飛行場を他に求めるということは、日本においてはなかなか困難でははいかと思いますが、しかし、十分その辺のところは研究いたしまして、善処したいと考えております。
【次の発言】 ただいま申しましたように、この適当な代替地を見つけることは困難だと思います。思いますが、適当な代替地さえあれば、それは費用の問題もございますが、地方の地元の方々に与えるいろいろな不安感その……
○藤枝国務大臣 一昨六日に、相次いで海上自衛隊所属の航空機の大事故が起こりまして、国民の皆様方に非常に御心配をおかけいたしますことは、大へん遺憾に存じます。なお、殉職した隊員諸君並びにその遺族の方々に対しましては、心から御同情と弔意を表するものであります。 ただいま御質問の、入戸の海上自衛隊第二航空群に属するP2V―7の事故でございますが、二月六日の午後に、左プロペラの取りかえ操作をやりまして、それの十分な試験飛行をやって、そのあと、大体四時ごろと目されますが、そのころから、今度は本格的ないわゆる慣熟訓練と申しまして、実戦に役立つような飛行の訓練をやるわけでございます。それに飛び立ったわけで……
○藤枝国務大臣 ただいま議題となりました防衛庁設置法の一部を改正する法律案の提案の理由及びその内容の概要について御説明申し上げます。 まず、防衛庁設置法の改正について御説明いたします。 第一に、現下の情勢にかんがみ、引き続き国力国情に応じて防衛力を整備するため、さきに決定した第二次防衛力整備計画にのっとり防衛力の内容充実に努めることとし、昭和三十七年度において定員としては防衛庁の職員を二千七百六十八人増加しようとするものであります。その増員二千七百六十八人のうち、千九百十四人が自衛官で、残りの八百五十四人が自衛官以外の職員であります。自衛官の増加は、海上自衛隊及び航空自衛隊におけるものであ……
○藤枝国務大臣 昭和三十七年度防衛庁予算につきまして、その概要を御説明いたします。 昭和三十七年度の防衛庁の歳出予算の総額は千九百九十三億九千八百四十七万九千円でありまして、これを昭和三十六年度の歳出予算額千七百四十八億八千九百十七万八千円(補正予算を含む)に比べますと、二百四十五億九百三十万千円の増加となっております。 このほか、国庫債務負担行為として、航空機の購入について百四億四千六万五千円、器材の整備について三百九億七千二百五十万円、弾薬の購入について二十一億五千五百七十九万二千円、施設の整備について十四億四百十九万円、艦船の建造について十九億千五百十三万二千円、計四百六十八億八千七……
○藤枝国務大臣 この北側の拡張の問題につきまして、先ほど調達庁長官からもお答え申し上げましたように、アメリカ側としてはできるだけ早く着工したいという希望のありましたことは事実でございますが、そういうものを受けまして、市議会で十分な御審議をいただきたいという意味で、市当局等と相当期間にわたりましていろいろと対策を協議し、さらに市当局並びに市議会当局が十分な御審議をいただきたいというふうなことを私どもはお願いいたしたわけでございます。特に今回アメリカ側から非常な圧力があって、市議会にそういう圧力がかかったというようには私は考えていないわけでございます。
○藤枝国務大臣 崎辺地区に海上自衛隊の教育隊あるいは加工整備場、燃料施設用地等を置きたいということは、防衛庁といたしましても、ぜひあそこをそういう意味において使いたいというふうな計画のもとに準備を進めておるわけでございます。一方、佐世保市において、これを工場敷地としたいという強い御希望のあることも、私存じております。自衛隊としてぜひあそこを使わしていただきたいというあまり、ただいま御指摘ございましたが、必ずしも適当でない言葉等があったということは、はなはだ残念でございますが、私どもとしましては、ぜひあそこを使わしてもらいたいという強い希望を持っておるわけでございます。しかしながら、これらに対し……
○藤枝国務大臣 今回のこの事件につきましては、結論的には、私は警察当局並びに調達庁から申し上げたことだと思います。しかしながら、被害者のそうした手当について、直ちにいかなる方法がとられたかというような点につきまして、なお十分な調査ができなかったということにつきましては、非常に残念だと思いますし、また、わが方に対する通報等がおくれておりますことも、これまた非常に遺憾なことであります。私は、現在の地位協定におきましても、そうした点は十分調査もできる、捜査もできるものと信じております。従いまして、こういう通報のおくれたことあるいはその他につきましては、今後の問題といたしまして、米側にも十分厳重に申し……
○藤枝国務大臣 御承知のように、現在自衛隊自衛官の定員に満たない面が相当あるわけでございますが、昨年御審議をいただいた増員の関係のうち、海と空については、大体所要の数量を満たしておると思います。正確な数字が御必要でしたらあとで申し上げますが、ただ、陸については、御承知のような状態で、必ずしも十分でないということは申し上げ得ると思います。
【次の発言】 第一に、省に昇格の問題でございますが、現在の防衛庁の内容等から考えますると、他の省と同様、省にするような内容を持っておるものとは考えます。また、私どもとしましては、何とかそういう方向で考えたいと思いますが、しかしながら、この省にいたしますという問……
○藤枝国務大臣 先般小田原付近で起こりました航空事故につきましては、すでに御承知と思いますが、四機編隊で帰還の途中でございました。その二番機と三番機が墜落をいたしたわけでございますが、エンジンがとまりまして、事故の起こることが予想されまして、両機とも常に今おあげになりましたような地上に対する被害を避けるための航法をとり始め、しかも、事故のなかった一番機と四番機がこれを誘導しておったわけでございます。一つの飛行機は海上に出ることが不可能という判断のもとに、山中に落ちるようにいたしまして脱出した後に、その機体が山の中に落ちたわけであります。もう一機は海上に出るべく努力いたしまして、そうして自分の飛……
○藤枝国務大臣 米国において核実験が再開されたということにつきましては、文字通りほんとうに遺憾なことだと思います。何か政府の米国に対する抗議がなまぬるいというような御指摘でございましたが、政府一体となりまして、核実験の再開については、いかなる理由があるにせよこれはやめるべきであるという非常に強い信念のもとに、数度にわたる抗議をいたしたのでありますが、それがいれられず、ついに今晩その第一回が行なわれたということを、われわれは非常に残念な、遺憾なことだと痛感をいたしております。御承知のように、直ちに今後の実験を中止するよう、さらに強い抗議を政府といたしましてはやったわけでございます。私自体といたし……
○藤枝国務大臣 必要に応じまして政府委員からお答えさせますが、非常に形式的なことを申し上げますと、御承知のように、訓練部隊が今秋帰ってきたときに所属を決定するという防衛庁の方針が立てられておるわけでございます。もちろん、その決定をすることにいろいろの問題がありますことは申し上げるまでもございません。あるいは、これを導入するのにどのような形をとっていくのがいいか、あるいはまた、これが配属された上においてその運営をどうすればいいかということは、いろいろ立論の基礎がございますが、今申しましたように、とにかくこの秋の訓練部隊の帰還を待って決定するという方針でございますので、そのときに決定をいたしたいと……
○藤枝国務大臣 今回の防衛庁設置法等の改正のおもなる点は、防衛施設庁を作るということでございます。この防衛施設庁につきましては、御承知のように、現在の調達庁が米軍の基地等の行政をやり、自衛隊の基地その他につきましては防衛本庁がやっておるわけでございますが、最近の基地の状態、すなわち、一方において米軍の基地が減少し、一方自衛隊の基地が整備されておる、あるいはそれらの基地が一時使用あるいは共同使用が多くなっておるという点、さらには、従来は基地の獲得あるいは整備ということに重点が置かれておりましたが、最近の状態からいきまして、いわゆる基地周辺の環境の整備というようなことが非常に重大になって参ったわけ……
○藤枝国務大臣 米軍が今回タイに派兵をいたしましたいきさつについては、すでに説明員の方から説明があったと存じます。タイの要請によって、タイの安全のために行ったわけでございます。従いまして、自衛隊が何らかの反応を示さないかということは、この時限においては、これはあくまでタイの安全をはかるためのものである。従いまして、日本の安全との関係が現在においてあるとは考えられない。そういう点におきましては、自衛隊といたしましては、この時点において何らの処置をとるということはいたしておりません。ただ、東南アジアの情勢というものは、極東の安全、あるいはさらにひいては日本の安全と密接な関係もございますから、事態の……
○藤枝国務大臣 私の本人から聞いたところによりますと、わが国の海上自衛隊の対潜水艦能力というものに対して非常な期待と申しますか、評価をいたしておるようでございますが、そういう部隊を作るというようなことについての要請は一切受けておりません。
【次の発言】 ただいま申し上げましたように、中山海上幕僚長から私が直接聞いたところによりましても、もちろん日本の海上自衛隊の対潜能力に期待はいたしておりますが、そういう要請は一切受けておりません。
【次の発言】 米海軍次官の私への訪問は、訪日した儀礼的な訪問でございまして、そういう内容について一切話をいたしておりません。
○藤枝国務大臣 お答えいたします。 最初に、二千億をこえたのでございますが、これは防衛庁の予算は千九百九十四億円でございまして、そのほかに日米安保条約に基づきまするところの施設提供費等が入りまして、二千五十四億になっておるわけでございます。第二次防衛計画につきましては、三十六年度までに達成されまする骨組み的な防衛力に対しまして、それの近代化あるいは機動化をはかろうとするものでございます。また科学技術の進歩に応じまして、特に誘導兵器の進歩に応じまして、その誘導兵器の導入をはかろうとするものでございます。従いまして、この三十七年度に始まりまする第二次防衛計画の末期でありまする昭和四十一年度におき……
○藤枝国務大臣 F104につきましては、Jという第一号機とDJという複座の一号機、この両機がすでに空輸されて参りまして、生産会社であります新三菱に納入されております。
【次の発言】 三十六年度の三月に納入される予定のものは、104のJ一機でございます。これは御承知と思いますが、こちらでさらに組み立てをいたしまして、正式に防衛庁に納入されるわけでございまして、現在はまだ生産会社である新三菱にあるということでございます。
【次の発言】 資料で差し上げました三十六年度末にJが一機でございます。それから三十七年度に入りましてJが三十一機とDJが十六機の予定でございます。そのうちの三十七年度に納入される……
○藤枝国務大臣 新三菱との契約につきましては、ただいまおあげになりましたような、飛行機の製造の項と、それから、組み立ての問題、特定の初度部品並びに一般の初度部品、この四項目が中心になっておりますことは御指摘の通りでございます。
【次の発言】 製造、組み立て、両方に一機だけ価格の違ったものがございます。これは、いろいろ積算をいたしておりまして、非常に小さな端数が出ますので、その分を最後の一号機で調整をいたしておる、こういうことでございます。
【次の発言】 おまけをつけたというのではございませんで、非常に小さな端数が出ますので、それをこれで調整をいたした、こういうことでございます。
○藤枝国務大臣 昨日淡谷さんの御質問にお答えいたしましたように、この七千五百万ドルにつきましては、わが方がチェックをいたしまして、直接米国政府から、ロッキード等に支払われるわけでございます。従いまして、これは米政府の予算の執行に関するものでございますので、これの発表の仕方等につきましては、米側との打ち合わせをいたす必要がございます。従いまして、至急にそれをいたしまして、御審議に支障のないようにいたしたいと考えております。
【次の発言】 昨日、私、淡谷さんの御質問に対しまして、七千五百万ドルについては、米政府の予算の執行でございますので、ここで申し上げることは遠慮いたしたいと申し上げたわけでござ……
○藤枝国務大臣 七千五百万ドルの詳細について提出せよという御要求でございました。その際、私は、七千五百万ドルにつきましては米国政府の予算の執行でございますので、アメリカ側と十分打ち合わせをしなければ御発表できない。しかし御要求であるから、できるだけ御審議に役立つような資料が提出できるように、アメリカ政府と打ち合わせをして努力をすると申し上げたつもりでございます。そしてその結果、御発表いたした程度のことは発表できるということになりまして、資料を差ししげた次第でございます。
【次の発言】 これは在日の米軍、米顧問団と交渉をいたしたのでございます。
○藤枝政府委員 昭和三十六年度における内閣及び総理府の歳出予算案について、その概要を御説明申し上げます。 まず、内閣所管の昭和三十六年度歳出予算計上額は十二億二千七百六十万八千円でありまして、これを前年度歳出予算額十一億三百六十四万二千円と比較いたしますと、一億二千三百九十六万六千円の増額となっております。 内閣所管の歳出予算に計上いたしましたものは、内閣官房、法制局、人事院、憲法調査会及び国防会議の事務の執行に必要な経費であります。 次に、総理府所管の昭和三十六年度の歳出予算計上額は三千八百九十九億二千六百七十五万六千円でありまして、これを前年度歳出予算額三千五百五十二億一千六百九十七……
○藤枝政府委員 北方の引き揚げの方方に対する手当、お言葉のように交付公債で出すということに、予算の編成過程できまっております。ただし、これはいわゆる見舞金的な性格のものではございませんで、漁業権の補償という性格を持っておりますので、目下農林省、大蔵省において御相談中でございます。従いまして、この所管は私の方ではないのでございますが、鋭意法案の提出のために準備を進めておるように承っております。
【次の発言】 北方の地域の問題は、総理府の特連局でやっておりますから、全然関係のないということではございませんけれども、総理府で取り扱うといたしますならば、それは見舞金というようなものでありますならば、総……
○藤枝政府委員 この問題は、先ほど外務大臣からお答えになったように、交換公文等の取りきめが行なわれるわけでございます。その際どういうことになりますか、私どもといたしましてはその外交交渉の経過にかんがみてそれを配分をするということになろうと考えております。
【次の発言】 三十、三十二両年度に出しました分は、講和発効後の問題について米国政府が責任があり、それが支払われてくるということを前提にいたしまして、一億四千万円支出をいたしたわけでございますので、現在の考え方といたしましては、この六百万ドルを受け取る場合にはこの一億四千万円は差し引くという考え方を持っておるわけでございます。
○藤枝国務大臣 最初にお断わり申し上げておきますが、自民党内にできております基地問題の特別委員会につきましては、現下の基地問題の重要性にかんがみて党でお作りになりましたので、私どもが要請申し上げてできたわけではございません。基地問題につきましては、もちろん直接の、たとえば騒音でございますとか、あるいはその他損害につきましての補償等を考える必要があることは当然でございます。そのほかに、ただいま御指摘になりましたように、地域開発等が進んでおりまして、基地があるがゆえに地域住民の方々が十分な開発の恩典に浴せないというような場合も、ある程度忍んでいただかなければならぬ問題があるわけであります。従いまし……
○藤枝国務大臣 二千四百メートルで間に合うのでございます。ただし、人命あるいは機体の安全を考えまして、他の条件が許されるならばざらに三百メートル、すなわち二千七百メートルにすることが望ましいと存じております。
【次の発言】 御承知のように、板付飛行場は米空軍の当地として非常に重要な地点にありますので、これが返還ということはなかなか困難であろうかと思います。しかし、先ほど来調達庁長官がお答え申し上げましたように、これの国際空港化という問題が関関各方面で討議をされ、その結論になりますならば、その結論に従いまして十分米側とは折衝をいたしてみたいと思います。共同使用という形になりますか、現在のような地……
○藤枝国務大臣 先般もお答え申し上げましたように、104関係の製造をいたしておりまするのは日本のほか西ドイツ、カナダ、ベルギー、オランダ、イタリア等がございます。従いまして、これらの国々についてのいろいろな問題がございますので、先般御要求のありましたような詳細な具体的なデータにつきまして発表をすることは、国際関係もありまして同意しがたいということでございます。これはそういう関係もあるとすればやむを得ないことと存じますが、しかし国会側の御要望もございますので、その御要求通りのようなものはむずかしいといたしましても、ある程度のものはできまするように目下努力しておる次第でございます。
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