このページでは津川武一衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○津川委員 まず、死亡された方のことでございますが、道路の被害も、農業施設の被害も、農産物の被害も、山くずれの被害も何も、すべて大事でございますが、一番深刻なのは、なくなった方のことかと思います。十六人がなくなっておるのでございますが、災害救助法ではこれに対して、おとなの死体一体の埋葬料七千円ですか、そのくらいより規定されてないのでございます。十六人のうちで一人だけが、学校の生徒であったために学校関係での補償金をもらえるのでございますが、ほかの方たちはこれをもらえないというふうな、非常にかわいそうな状況であります。しかも、なくなった方たちは一家の支柱の方たちでありますので、国としてこれに何らか……
○津川委員 集中豪雨や長雨に対してだいぶ質問が進んだようですから、私ははしょります。 そこで、先ほど総務副長官も話していたようですが、世論が災害に対してわいているときに、また、その気になっているときにすることが非常に必要なので、千葉県の災害に対して、三つだけ問いただしてみたいと思います。 一つは、この間も指摘したのですが、空港などの大資本本位の仕事を進めておって、中小河川の改修をあまりしてなかった。たとえば成田空港の放水路になる根木名川は、十一億五千万円年間使っておる。今回大きな被害を出しておる養老川は、事業費がゼロであったわけであります。そこで、問題の世論があるうちに、また、市町村長も時……
○津川委員 台風九号と十号についてでありますが、九号は、八月十五日夜から十六日朝はもちろん、十六日いっぱい、稲作に対する被害はだれも考えていなかったのであります。十七日になって稲作が、岩崎でいうならば半分だめになっていたことを気づいた、これが実態であります。そうして、雨でも降ったならばこれほどの被害がなかったろうに。いままでの塩害だけではこれほどの被害にならない。フェーン現象で被害が大きくなった。こういうことを指導してくれたならば、消防がフェーン現象に対して待機しておったのであるし、農業も近代化されたので、いまそれに水をかける方法もあっただろうにということが、篤農家のことばでございます。こうい……
○津川委員 豪雪と関係するのですが、きょうは漁船の海難、それと関連いたしまして船の中にいる人の診療洋上診療について四、五点お尋ねしてみます。 漁船の海難件数、海難による死者、行くえ不明者の数はここ数年決して減っているとはいえません。特にイカ、カツオ・マグロ、サケ・マス、タラなどの漁に事故が多く、昭和四十四年では海難件数の五〇%を占めています。管区別に見ますと一番北の第一管区が最も多く、全漁船海難の三〇%にも達しております。管区が十あるのでございます。第一管区のこの海難による死者、行くえ不明者は北海道の炭鉱災害による犠牲者を上回っており、北海道では最大の産業海難となっております。 こういう状……
○津川委員 日本の農業を平和的に、民主的に発展さしていくために、大臣の所信表明のうち、米の過剰や食糧の自給などについてお尋ねいたします。 第一の問題は、米が余ったからといって、農林省は農民のほうにばかり押しかぶさっていって、余った原因を排除する、そういう点では足りないんじゃないか。たとえば盛んに嗜好の変化を申しております。確かに、大臣に対して生産者米価を値上げに来た農民がパンと牛乳を飲んでおったという。あの状態では、忙しくてそれしかできないのです。朝と昼にパンを食べて、夕食には米を食べておる。アンケートをとってみると、朝も昼も食へたいというのです。ところがこれができない理由は、やはりいまの日……
○津川委員 今度の農地法改正の第一の問題は、土地の効率的利用をはかるということでございます。そこで、土地が効率的に利用されてない部分がどこにあるかということでございます。たとえば、都市近郊で、地価が上がり、土地を資産的に所有しているために農地として使われていないのがどのくらいあるか。もう一つは、鉱山や製造工場などの廃液、そうした公害などによって土地が効率的に利用されていない部分がどのくらいあるか、災害のために農道や用排水などがつぶされて、農地として効率的に利用されていない面積がどのくらいあるか、過疎のために農地として使われていない、非効率的になっている部分がどのくらいあるかなどということを聞い……
○津川委員 私は、日本共産党を代表して、政府提出の農地法の一部を改正する法律案に反対する討論を行ないます。 反対理由の第一は、本改正が戦後農地改革の重要な成果である農民的土地所有、耕作権保護の原則を放棄し、政府、自民党の総合農政推進のための零細農民切り捨て、大規模農家の選別的育成を、一そう強化することをねらっていることであります。 総合農政の反農民的性格は、すでに今回の米生産削減の押しつけと食管制度なしくずし、農産物自由化の大幅な推進政策などの中に、端的に示されておりますが、総合農政は今日、日本農業の発展を阻害している原因を、農業経営規模の零細性に押しつけ、零細農を敵視しているのであります……
○津川委員 私は、すべての国民が老後の生活が保障できるような総合的な年金を共産党は主張しているわけですが、その立場から質問してみますが、大臣の都合があるそうですから大臣はなぜ一部の農民を対象にしたか、それから経営移譲年金の二点についてお伺いします。 そこで第一ですが、日本の農業が貿易の自由化で外国農産物に圧迫をされ、その発展がはばまれており、肥料、農薬、農機具など大資本や市場資本の搾取にあえぎ、その上後継者は大資本に安い労働力として吸収されて、農業労働は老人や婦人の肩に重くのしかかっている現状に照らせば、そうした苦役に耐えている老人、婦人を含めてすべての農民に年金を提供し、その老後を保障して……
○津川委員 自民党内閣が基本法農政とそれに続いている総合農政によってやってきて、これからもやっていこうとしております。そうしてそれは農業の近代化であり、機械化であり、資本主義的経営を目ざしており、したがってまた粗放農業でもあります。また一面高度経済成長下の農業政策であるので、若年農業労働者の流出が目立ち、農業者の年齢が老齢化してまいりました。 私たちはかねてから、外国農産物から日本農業を守り、農産物の価格を安定させて農民の生活を保障する、農民に長期低利の資金を支度し、必要な基盤整備を国の責任で実施するなどの政策を掲げ、政府自民党の総合農業を批判してまいりましたが、今日は農民の健康保持という立……
○津川委員 林野庁長官に先ほどの除草剤、二四ジクロールフェノキシ酢酸ブドキシエチル、この除草剤についてお尋ねいたします。 最近宮城県の仙台、古川、青森県の深浦、大間、岩手県の岩手、川尻など、十六営林署管内二千六百二十ヘクタールの山林に三百七十トンの除草薬が空中散布され、至るところで問題が起きております。たとえば問題の大きなものは、山形県でございます。村山農業高等学校で昨年六月この除草剤を散布したところ、一カ月後にゼンマイ、ワラビ、ヨシノユリ、ウバユリ、ウド、こういうものが枯れてしまったのであります。それだけでなく、本来害を及ぼしてはいけない杉にまで被害が出て、たいへんな問題が提起されておる、……
○津川委員 時間がないので、ことばを飾らないでそのまま答えていただきたいと思います。 公害から農地や農業や水産業を守るために、これは農林省の公害関係者の人と水産庁に、それから生産調整とからんだ米の買い入れ制限などについて食糧庁長官から、それから三陸漁場の北のほうの不漁について水産庁に、この三項目で質問してみます。 そこで公害の問題ですが、八月一日から東大の農芸化学の平田煕助手らの調査で、福島県磐梯町で日曹金属会津製錬所付近で、水田の土壌から二一・五PPM、アズキ畑の土壌から二〇・〇PPM、昨年とれた玄米からは一・六一PPM、現在畑からとれた野菜のレタスからは一一・、九PPMのカドミウムが検……
○津川委員 水産庁長官にお尋ねいたします。 先ほど熊谷委員から八戸のイカとサバの関係が出たのでございますが、八戸では昭和二十三年までイワシ、イワシが来なくなってからいまではイカが大宗なんでございます。これに対しまして、昭和三十七、八年ころからサバが参りまして、これは一本釣りなんです。水産庁が認可したときは一本釣りですが、四、五年前からは四、五隻で来る組をつくりまして、千三百メートルばかりの網を深さ四百メートルくらい入れて魚をとってしまうので、いまみたいなたいへんなことが起きているわけであります。そればかりではなく、七十カ統が入るという協定に百カ統以上入って、そうしてイカが二百円、サバが五円と……
○津川委員 大臣に農産物の貿易の自由化について質問したいと思います。 私たちは、日本の農業を民主的に、自主的に、総合的に育てていきたいと考えております。そのために、第一に米に対してみたいな援助と指導があらゆる農産物にされるならば、私たちはこれができると思っております。第二番目には、あらゆる他の農産物の基盤整備を米同様やるならば、これもできると思っております。第三番目には、農薬や肥料の値段を下げていくということ。第四番目には、外国の農産物によって日本の農産物が圧迫を受けないということであります。そして最後に、そうすると、農民が利益と納得に基づいて自主的に米以外へも転換できると思います。 そこ……
○津川委員 日本共産党を代表して、農薬取締法一部改正案について質問します。 農薬の公害で実際に被害を受けるのは農民と消費者が一番であり、その農薬をつくった企業にはあまり責任を問うていないのがいままでの取締法であったし、今回の改正でも企業の責任はあまり問題にされていません。そればかりでなく、問題になった農薬の扱いによっては被害者である農民が懲役に付せられます。一、二の例をあげてみます。ついこの間福島県で生産したキュウリが関西に出荷され、エンドリンが含まれているというので返品され、生産者は泣きましたが、メーカーには何らの被害もありませんでした。この農民はことしはその塩素剤農薬を使用しなかったので……
○津川委員 日本共産党を代表して質問いたします。 池田、佐藤と続いた自民党内閣の高度経済成長のもと、わが国は山河も海も空も公害によごされ、多数の死亡者や健康破壊者が出て、すべての国民にとって住みがたくなっています。 土壌についていえば、カドミウム汚染がこの臨時国会の最中にも新聞をにぎわし、カドミウムで田や畑をよごされ、そこから生産される米や野菜をよごされた農民は、よごされ損になり、政府が汚染を押え、汚染された田や畑をもとに戻すことを汚染源に要求し、よごされた米や野菜の補償を求めていますが、今回提出されたこの法案によっては、問題は解決されそうもありません。 また、たとえば足尾銅山の銅をけじ……
○津川委員 人の健康を維持し、農作物の生育を保障し、環境汚染を防止するために、修正案の大綱を説明申し上げます。 一つは、現在問題になっております特定有害物質を、カドミウム、水銀、鉛、砒素、銅、亜鉛等について法に明らかにすることであります。 二つ目には、環境基準を明らかにして、土壌の汚染を防止すること、排水基準、排気基準について都道府県の上のせは、対策地域内に限らず行なえるようにすることであります。 三つ目には、地方自治体に権限を大幅に移すことでありまして、事業者による土壌汚染施設の設置、変更は都道府県知事の認可を要するというふうにすること。知事は、土壌汚染施設の設置者に対して常時観測、測……
○津川委員 津川ですが、参考人の先生方、御苦労さまです。ありがとうございます。共産党でございますが、河角先生に、時間がないので項目を並べてお尋ねして、重複すれば、そこのところは総合的に答えていただきたいと思う次第でございます。 一つは、いままで火災のことがいろいろ出ましたが、江東デルタの水でございます。地盤が毎年非常に沈下してくる。地盤が低い。地盤がやわらかい。伊勢湾台風でも、やはり水が非常に大きな被害の原因になったのでございまして、ここはどうすればいいのか。私は防災計画で特別計画を立てられることが必要かと思いますし、十年、十五年とお話が出ましたが、それよりは私、少なくともここだけはもっと期……
○津川委員 関東地方に大震災がくるかもしれないというので、防災の問題が大きくなっているとき、耐震性の建物が非常に大きく問題になっていますが、季節労務者を入れておる粗末な可燃性の建物がかなりあり、それが大火災の一つの発生源になるのじゃないかと心配されます。季節労務者の宿舎に投資を惜しんでいる、そういうことも資本の中にございまして、かなりまた労務者が焼死したりしておりますので、その立場から、消防庁中心に、建設省、労働省に若干質問してみます。 この間、一月に練馬と江東で飯場の火事で六人焼死者が出るという事件が起きまして、そのために調べてみたら、昭和四十五年だけで東京消防庁管内で二十六件の飯場が火事……
○津川委員 ちょっと唐突で、何か返事もできないようでございますので、実態を話して、対策の検討をしていただくという程度でもけっこうでございますが、二点ばかり。 一つは、米田委員からも話されました苗しろの被害、予想外に多いのです。青森県の県議会でもすでに問題になっておるのですが、その場合、いますぐ、おくれてまた苗しろをつくる。その場合、田を植えるときに苗不足で困る。しろをかいて水を入れてしまったというときに、苗がないということが出てきまして、その場合、農業災害によってやるか休耕するかというので、もんちゃくが起きることになるのです。これは、しろをかいてしまって、多少植えてもだめだったと、うときに休……
○津川委員 この間の委員会で、天災融資法、激甚のこと、それから今度の災害と生産調整の関係を委員長からも要請されて、生産調整に関しては前向きな答弁をいただいて、非常にけっこうでございますが、そこで天災融資法は、これは発動の見通し、ございますか。各県ごととか地方局ごとにやるのでなくして、全国一本にしてやるわけでございますが、見通し、どうでございますか。
【次の発言】 天災融資法、自創資金、みんなこれは必要だと思うのでございますが、被害を受けた農民にとっていますぐ迫ってきているものは、系統資金の元利払いなんです。災害を受けて、なかなかこれが払えない。こういう状態に対して、系統資金の元利払いの一時延期……
○津川委員 私たちは、戦後の農地改革とそれを規定した農地法が、日本の民主化と社会進歩に非常に役立ったと評価しておるのでございますが、総理のお考えを伺わしていただきます。
【次の発言】 とすれば、この日本の民主化に大きな役割りを果たした農地改革に対して、これを阻止するために、地主勢力が対抗したり利用したりするために使った条文が八十五条の二、私たち、民主化する上において、これはほんとうにてこずりました。今度は八十条でございます。そこで私は、しかもこの八十五条の二も、八十条も雑則です。したがって、総理のいまの評価からいくとすれば、八十条はやめるべきだ、改廃すべきだと思うのでございます。これが一つ。こ……
○津川委員 日本の農業は三年米価据え置きという事態、昨年の百五十万トン生産調整、ことしの二百三十万トンという生産調整のために、いろいろな変化がそれと並行して起きておると思うのでございます。その変化の一つとして兼業農家の増大、それから出かせぎ農民の増加ということが出てまいりましたが、きょうは出かせぎ農民を保護していかなければならぬという立場から少し質問をしてみます。
そこで、こういうふうに出かせぎがかなりふえておる原因を農林大臣はどう考えておりますか、まず答弁してください。
【次の発言】 私たちは出かせぎ者を感傷的にとらえることは絶対にしていません。農政上の問題として、国政上の問題として科学的……
○津川委員 私たちは卸売市場について、次の四つの大きな原則と主張を持っております。 その一つは、卸売市場は消費者及び生産者である農漁業の中小企業者を保護する立場から運営さるべきであること。二つには、市場は民主的に自主的に運営管理されねばならないということです。そのためにそうした自主的、民主的運営管理に逆行する国の監督権限の強化は改め、そうした権限を地方自治体もしくは開設者に移行すべきだと思っております。三つには、市場における公正な取引実現のために、卸売人に対してきびしい規制を行なうべきだと考えております。四つには、市場の民主的運営のために各種審議会、協議会には消費者それから卸売り、仲卸、小売……
○津川委員 修正案は委員各位の手元に届いておりますので、要綱だけを申し上げます。 一つ、政府案は、目的、卸売市場整備基本方針の中で取引の適正化、流通の円滑化を規定しているだけであるが、これに消費者及び生産者である農民、漁民、中小企業の加工業者及び市場関係者、市場労働者の利益を保護することを明記することを第一の項目としております。 第二番目には、中央卸売市場の開設にあたり、農林大臣が地域を指定するのであって、当該地域住民の要求を尊重することはないので、当該地域住民の要求を尊重するよう関係地方公共団体の同意を必要とすることにする。また、中央卸売市場開設運営協議会の設置を任意規定から義務規定に改……
○津川委員 関税の引き下げと果実の自由化についてお尋ねしてみます。 まず関税についてですが、バナナは基本関税率六〇%、四月から九月までの六カ月間が四〇%に、十月から三月までは六〇%の季節関税に、グレープフルーツは自由化に対応して二〇%の基本関税率を六月から十一月までは二〇%、十二月から五月は四〇%の季節関税にするなどを内容とした関税定率法等の一部を改正する法律案がいま政府によって提案されております。これは農民に背を向けることになり、貿易の自由化などを迫るアメリカなどの資本に奉仕することになりますが、こうした政府、自民党のやり方では、日本のくだものは守れないとして私たちは強く反対してきたのです……
○津川委員 時間が非常に迫っておりますので、要点を質問しますから、答弁も要領よくお願いします。
国有林野で、米軍と自衛隊がどのくらい占領しているか。これが一つ。
林野行政上、そのために支障が出てきているか、出てきていないか。これが二つ。
林野行政上、アメリカ軍と自衛隊の使っておる国有林野の返還を求めたことがあるかどうか、これから求めるつもりがあるかどうか。この三つをまず答えていただきます。
【次の発言】 農地法の第三章、未墾地等の買収及び売渡、こういうふうに農地法が規定し、四十四条から七十五条にわたっておりますが、この三章によっていままでに開放した、農地改革した面積はどのくらいになってお……
○津川委員 日ソのカニ交渉、難航でございますが、その原因は大陸だな条約に関連する問題があるとしましても、基本的には資源評価の違いがあるからです。ソ連側は日魯、太洋、日水など漁業独占資本が規制量を上回る漁獲を行ない、そのためカニ資源が絶滅の危機にあるとしております。しかしその科学的根拠は明らかにされておりません。一方、日本政府は、北洋における日本の漁業独占資本の操業について、監督を厳重にするなど有効な規制措置を何ら講じていません。これらが妥結をおくらしている主要な原因と考えております。そこで北洋漁業を将来にわたって安定させ、発展させるために、日ソ両国の総合的科学的な共同調査によって資源の評価を一……
○津川委員 私たちは日本の農業を維持発展させるために、あらゆる農業災害から日本の農業が守られること、発生した災害からは農民の負担が完全に補償されること、そうして災害補償の体制や組織は民主的に運営されなければならない、こう考えておるのですが、今回の改正案はこうした原則に逆行しておりますので、この撤回を求めつつ、二、三質問してみます。 一つは、災害を起こさないための措置でありますが、農業気象でございます。この間の四月二十五日から五月十日までのあの霜や低温の場合、気象庁は三月二十日の向こう三カ月間の予報として、四月の下旬に内陸部で移動性高気圧から来る霜の害があるということを警告しているわけでござい……
○津川委員 時間がないのできわめて要点だけ質問いたします。 今度の四月の下旬と五月の上旬にかけての低温と霜の害で宮城県では長井さんという百姓が苗しろが全滅して自殺しておるほどでもありますので、その被害の状態をあとで文書でわれわれに提示をしていただきたい。これが一つ。 二つ目には、十日前後でわかった被害でも東北農政局だけで四十六億一千万くらいになっておりまして、天災融資法の適用条件に合致してきておると思うのですが、天災融資法の適用が必要と思いますし、いつごろできるか、これをひとつ答弁していただきたいと思うのです。 もう一つは北海道のてん菜、バレイショから青森、岩手、東北全部から、いま三ツ林……
○津川委員 まず、私たちの立場から申し上げてみます。 日本の大資本が、アメリカに従属して、わが国の資源、労働力、国土を、自民党政府を代理者としてわがもの顔に使用し、対外援助を拡大し、軍需産業を強化し、日本を公害列島にしております。独占資本は、またこのように工業に片寄った政策をとりアメリカの言うままに農産物の輸入を増加させ、米の作付制限を押しつけ、食管制度を改悪し、農地をつぶし、農民経営と日本の農業をゆゆしい状態に追い込んでおります。ために、多数の農民は出かせぎを余儀なくされております。こうした状態に対して、私たちは、自民党政府が進めている新全国総合開発計画や高度経済成長政策をやめさせて、産業……
○津川委員 「ばんだい号」が函館の横津岳で遭難したので、現地に行ってみたのですが、ひとつ気象庁にお尋ねしたい。 それは、函館、渡島、檜山地方の気象は差しつかえないのですが、横津岳に登ってみますと、函館はよく晴れておっても、山は荒れてよく歩けない、これが気象の状況でございます。これに対して、気象庁の函館空港の出張所の職員が五人、とてもこれではたえ切れないと言うわけです。 羽田から朝、七時五十分に飛行機が函館に飛び立っても、そのとき気象観測はしてない。だから飛行機は、函館上空の気象が全然わからないで飛び立っている。そして航空局に聞いてみると、途中で聞くからいいと言う。どんなのを聞いているかとい……
○津川委員 今回の千葉県の災害の原因を政府はどう考えているかについてお尋ねしてみたいと思います。地元の森、木原委員が具体的なことを聞かれたので、根本的な問題に触れてみたいと思います。 千葉県はこの百年災害がなかった、こう言って、今度のものをすべて自然災害であるように言う向きもあるわけでございますが、政治経済のゆがみによる人災的な要素を考えなければ対策がほんとうでないと私は思うのであります。 昭和三十年代の後半、特に高度経済成長が始まって東京湾沿いの開発にかなり乗り出し、四十年からは市原から君津にかけてコンビナート、京葉工業地帯、最近では成田空港の建設、こういうことで、そういったコンビナート……
○津川委員 共産党を代表いたしまして、三重県でなくなられた方、貴重な財産を失われた方たちに深甚のお見舞いを申し上げる次第でございます。 そこで、次官も時間の都合があるようで、端的に次官にお伺いいたしますが、千葉での二十三号以来の災害を見て今度の三重県の災害を見た場合に、開発などで山をくずして木を切って、そのあとの手当てをしなかったために災害が起きたり、成田空港の建設でも、やはり山をくずし、木を切って、そのあと始末をしないために、ああいう形で起きておるわけでございます。今度の三重県の場合も、たとえばくずれ谷などという名前がすでについておって繰り返されておるものに対する処置のおくれなどということ……
○津川委員 私たち今度の北海道の冷害減収に対して、必ずしも気象条件だけが原因だとは考えていません。先般も北海道の気象を正確につかまえて、それに必要な農業の試験研究をやり、行政上必要な措置を講ずるならば防ぎ得たということを申したのでございますが、きょうは気象庁に対して、少しまず尋ねてみたいと思います。 そこで、委員会の報告にもありますように、岩見沢、北見、名寄などには観測所よりなくて、測候所がないのでございます。陳情を受けたところによると、何か二百五十キロの距離の中に測候所が一つもない。こういう形なので、私は早急にこれを整備して測候所なんかつくる必要があるかと思うのですが、この点がどうであるか……
○津川委員 きょうは大臣の所信表明に接し、赤城さんならではのところもないわけではないというふうに思っておるわけでございますが、その中で「農業の前途についての不安感を解消し、農家と農村の信頼を得ることが農政の基本的姿勢でなければならない」と申されておりますので、細部のことは後日事務当局に尋ねるとして、きょうは農政の責任と大臣の決意、態度を端的にお伺いしてみます。 グレープフルーツの自由化に対して、きょう農民の決起大会に行ってみたり、党に陳情に来た人と話をしてみたり、私の県の人たち、農民と話をしてみたりしている間に、いろいろな意見が出ました。倉石さんが選挙最後の五、六日前に愛媛に行って、農協の皆……
○津川委員 水産庁にお尋ねします。 大分県の臼杵市の漁民が県を相手どって起こした漁業権確認と、公有水面埋め立て免許取り消しの訴訟に対して、去る七月二十日大分地方裁判所が漁民側の全面勝訴の判決を下したことは御存じのとおりでございます。 この問題は大阪セメント株式会社の臼杵市進出に対する地域住民の公害予防運動として市長のリコールを成立させ、全国の注目を浴びております。公害防止の住民の戦いとして今後に与える影響も大きいものがありますが、私はこの裁判での争点となった漁業権の問題について質問してみたいと思います。 大分合同新聞では「守られた漁民の権利、安直な権力に歯止め」朝日新聞は「私権保護を打出す……
○津川委員 ドルの危機や自由化の問題はあらためて農林大臣に質問するといたしまして、北海道の冷害の緊急対策に対して芳賀委員に続いて質問してみます。 いま何よりも必要なのは、生活必需物資を手に入れること、現金を手に入れること、この二つでございます。私も北見からずっと行って見ましたが、痛切なものがございます。特に北見付近は、米以外にほとんどつくっていない。そこで食糧庁長官が、必要であるならば、北海道知事に米を売り渡す、その条件に対して大蔵省とも相談すると言っていますが、これはことしもらって、来年みんな請求されるのではとてもかなわない。そこでこれは延納が必要と思うのですが、農民の場合どのくらい延納が……
○津川委員 大臣、訪ソされるそうで御苦労さまでございます。いい成果が得られるように私どもも期待しております。 そこで、行かれるについて一つ質問してみたいと思いますが、それは安全操業のためにも歯舞、色丹の返る交渉を始めるということであります。この間日本の共産党とソ連の共産党が会談をいたしまして、私たちは平和条約を結んで歯舞、色丹を返還したらどうだと主張した。向こう側の共産党では歯舞、色丹の問題については当面の外交問題として考えよう、こういう話し合いをしたのでございます。これは政党間のことでございますので、これを国家間の問題に進められないかということでございます。 御承知のとおり、十五年前に鳩……
○津川委員 北海道の被害を受けた農民は、その被害のためにいま生活費、これからの営農資金に事を欠いておる。これが一つ。二つ目には、いままでの固定負債の残高が重なっておって、その元利償還に困っておる。この二つがありますので、この二つについてお尋ねしてみます。 今度の改正によりまして貸し出すほうの金額が上がったり、利子の若干が引き下がりましたけれども、北海道の農家の固定負債中、四十六年度中に償還がめんどうだ、かなり不能と見られるというふうにして、道庁より不能処分にしてくれるように要請しておる額が三十六億円、このうちで三分の二が公庫資金になっております。ほったらかしておくと離農せざるを得ない。この人……
○津川委員 提案されている法案で、国際経済上の調整措置の実施に伴い事業活動に支障を生じている輸出関連の中小企業者に対し、その経営の安定を図るため、純損失または欠損金の繰り戻しによる還付の特例を設けるとともに、その事業の転換を円滑にするため施設の償却の特例を認めようとしておること、これ自身は私たちもよろしいかと思うんです。しかし、よく考えてみると、この中にはかなり片手落ちのものがある、かなり矛盾もありますので、その点を中心にして若干質問をしてみたいと思うんです。 私たちも調べたし、たとえば皆さんの側でこういうふうな「調査月報」としての国民金融公庫調査部の調査などあわせて考えてみますと、今度のい……
○津川委員 時間が限られておりますので、まとめてお尋ねいたします。 一つは、先ほどからだいぶ酒が告発されているようでございますが、宮城先生は社会心理学的に重要だとおっしゃっておりますが、身体的にたばこの作用でいい面があるのかどうか。疫学や病理単の先生方にこういう薬理のことをお尋ねして非常に恐縮ですが、その点、もしおわかりになっておったならば、たばこは全面的に害ばかりでないので、そういう面からも見てみたいという感じがあります。これが一つ。 第二番目の質問は、先ほど宮城先生が話されていたたばこと酒との比較で、酒には急性の中毒、慢性の中毒がある、禁断症状があるなどということでございましたが、たば……
○津川委員 平和で豊かな沖繩県の建設を進めるにあたって農業の振興が重要であることは、山中長官も認めているところですが、この農業の発展にとって一番の障害となっているのが基地であることは明らかです。沖繩県民の総意を集めた建議書でも、基地の存在は総合的、統一的土地利用計画にとっても大きな障害となっており、基地の撤去を前提としない限り、真の意味での恒久的な開発計画の策定は不可能であるといっております。 沖繩本島の平均耕作反別は、戦前でも本土の半分の五十八アールであったのが、米軍占領による不当な土地収奪によって三十五アールとなっており、米軍基地の撤去を差しおいては農業の振興を語ることができなくなってお……
○津川委員 青森県がいま防衛庁関係の銀座街というふうな状態を呈しております。 三沢にはアメリカ軍基地が、八戸には陸上自衛隊のホーク部隊が、大湊には海上自衛隊が、下北には陸上自衛隊の演習場が、そして青森と弘前を中心にして陸上第九師団がございます。これに今度ミサイルの演習場並びに青森・函館の青函区域にナイキの一個大隊を持ってこようとしております。 そこで、防衛庁は、国内には初めてのナイキ、ホークのミサイル訓練射場の設置を青森県車力村に置く計画で、すでに用地買収を行なっています。この問題について、これまでの地元自治体住民に対する交渉などの経過にきわめて不明朗な点があり、さらにこの射場設置は地元の農……
○津川委員 共産党を代表して、本補正予算三案に反対いたします。 この予算案の最大の特徴は、アメリカの戦争と侵略政策によるドル危機の日本への転嫁と、円の大幅切り上げ必至の情勢、わが国経済の不況の一そうの深まりの中で、戦後最大の赤字公債の増発によって大企業本位の景気刺激をはかりながら、他方、国民のために必要な経費を徹底的に圧縮する、きわめて反動的、反人民的なものであるということであります。 まず、七千九百億円にのぼる赤字公債の増発であります。これによって、今年度の赤字公債発行総額は、一般会計で一兆二千二百億円となり、公債の元利償還のための国債費は今後一そうばく大なものとなり、国民の税負担が加速……
○津川委員 被害地の出身の委員、しかもベテランの委員が、地元を代表して質問したので、私は取りやめようかと思っておったのですが、政府側の答弁が必ずしもかみ合ってないので、もう少し補完してみようと思います。 今回の被害で林業関係が非常に目立ってきて、岩手県の気仙郡の住田というところが問題になりましたが、二千町歩、遠野市が一千四百町歩なんというふうになっていますので、林野庁の災害に対する態度、気がまえ、体制などをひとつ聞いてみたいと思うのです。 先ほどから問題になりましたように、林業に対しては天災融資法では実情に合わない、これが非常にはっきりしております。こういう状況に対して、これでいいのか、特……
○津川委員 今度の三月三十日からの低気圧による海難でなくなられた人、財産を失った人たちに心からのお見舞いを申し上げ、再びこういうことを繰り返したくないため、若干の質問をしてみたいと思います。 そこで、先ほど気象庁に言わせると、観測や通報に問題なかったと申しておりますが、死亡、行くえ不明者を出した例で見ますと、一つも暴風警報が出ていない。全部強風警報下の中でこのとおり事故が起きているわけなんですが、いままでかつて見ないほど全国の広範囲にわたった、しかも、台風であるならば、暴風警報が出ているならばまだわかるとして、強風警報しか出ていないところでこれだけの事故が起きた。これに対して気象庁や海上保安……
○津川委員 私は日本共産党を代表し、電信電話設備の拡充のための暫定措置に関する法律等の一部を改正する法律案に対する反対討論を行ないます。 反対の第一点は、本法案の提出の形式がきわめて不当な点であります。この法案は、本来三つの法案として提出すべきものであり、特に電話加入権質臨時特例法と拡充法には何ら直接的関連がありません。政府は今後このような不当な形式の法案を絶対に提出しないよう強く要求します。 第二に、拡充法の延長についてでありますが、拡充法提出の理由とされている電話の積滞は、住宅電話を中心としたものであります。これは電電公社の設備建設が独占資本の電話、通信の需要に応じて行なわれてきたこと……
○津川委員 農林大臣、私たちは、日本人の主食は、日本の農民の手でつくっていただく、こういう立場をひとつ貫きたいと思っておるわけです。そういう立場からいくと、第一の問題は米ですが、現状からいきますと、ある程度の転作、減反が必要かと思っておりますが、それにはきびしい条件がございます。それは米を生産しておる側からの自主的な、民主的な立場から調整をやり、減反する、農民の利益と納得でこれを行なう、こういう立場が第二の立場でございます。第三には、転作するには、できるような条件を整備する。第一の問題は価格補償でございます。米を生産していたときと同じような収入が農民の手に入る。このことが私は転作のための条件だ……
○津川委員 私たちは、農産物の価格は、農民が都市労働者と同じ生活ができる、都市労働者と同じ額の労働賃金をやるべきだと思っておるわけです。この立場から、加工原料乳保証価格にあたってのことを若干聞いてみますが、飼料作物費の中の家族労働費、これは原案では一時間どのくらいに見ているか。まず局長に答えていただきます。
【次の発言】 その百九十一円を算出した根拠が何であるか、これが一つ。
もう一つには、労働省と建設省と農林省が三省協定でつくりました四十七年度の公共工事設計労務単価表によりますと、単純な普通の作業で、北海道で一これは日雇い日当ですが、三千百五十円、飼料作物をつくるときの農民の労働賃金は、百……
○津川委員 初めに農林政務次官にお尋ねしますが、私たちは、日本の経済を各分野にわたってつり合いのとれたものにしたい、農業についていえば、工業と並んで日本の経済の二大支柱として育てていきたい、こういうふうに考えているわけであります。その立場からいま問題になっている法案について言いますと、農業用水です。必要な農業用水を守り育て開発していく。もう一つは、農業をやっていく上に必要な農地を確保して、規模拡大のために農地を拡大していく、こういうことを考えているわけでございますが、農林省はこの点どう考えておりますか。
【次の発言】 もう一つ農林省にお尋ねしますけれども、いまの日本の農業を非常によくささえて発……
○津川委員 議題となっている法案と関連したり、法案そのものについて若干質問します。
一つは内水面漁業ですが、米の生産調整ともからんで内水面漁業に転換するのがかなり多くなっているし、意欲も出ておると思います。こういう情勢でありますので、内水面漁業を漁業の中でどのように位置づけるか、まずこれを大臣にお伺いします。
【次の発言】 そういう方針であるということですが、米作から転換していく農民はしろうとばかりなので、試験研究を非常に求めている。勉強を求めておるわけです。したがって、そういう状況からいうと、試験研究を拡大する、整備することは非常に大事だと思うのですが、この試験研究に対してどう考えているか……
○津川委員 法案の審議にあたって農林省から繰り返し農林年金の人たちが若くてやめる、四十歳以上で十五年もつとめていく人は七%もない、こういうふうなことを何回か説明を聞いたわけでありますが、なぜ若くてやめるのか、四十歳以上の人が七%より任意継続の資格を持つような状態にならないのかということを問題にしてみたいと思うのです。 私たち年金を考える場合に、大きく言えば二つのことがあるかと思うのです。一つは、その人がもらっておる賃金がどのくらいか、もう一つは、その人が何年継続してつとめるか、こういう形であるのです。どうも農林年金の資格者の人たちは早くやめる、こういうことでございますが、もう一つ、最初に話し……
○津川委員 農林漁業団体職員共済組合法等の一部を改正する法律案に対する日本共産党の修正案の趣旨説明を行ないます。 年金は、働く人たちの切実な要求と長い戦いによって手にしたものであり、これの後退は許さるべくもありません。しかし、今回は、農村関係労働者の置かれている特殊事情からでき上がっていた任意継続という制度が、新規採用者から奪い取られます。また、公的年金は国と地方の負担ですべきものでありますが、今回は国の負担が足りなく、受給者に犠牲をしいることが大きくなっております。 そこで、文書でお手元にお配りいたしましたように、この二点での修正を提案いたしました。何とぞ皆さんの御賛成をお願いいたします……
○津川委員 私たちはすべての農作物にその受けた損害の全部が補償されるように国庫負担を大幅に引き上げるように考えておりますが、そういう立場から若干の質問をしてみます。
その一つは、沖繩におけるパインのことでございます。いままでの答弁で、これから果振法で適用されるならば、対象作物になるならば、その道も開かれるだろうという答弁でございましたが、政府は三月三十日に果樹農業振興の基本方針を公表しましたが、このときの討議に、果振法の指定にするということが具体的に討議になったのでございましょうか、ひとつ答えていただきます。
【次の発言】 とすれば、三月三十日に公表した基本方針は、五十六年度目標を各くだもの……
○津川委員 政府は、米の需要は今後も減少の傾向をたどるが、昭和五十年代にはその減少の傾向も鈍化して日本型食生活のパターンができ、その状態において今後良質米の供給をふやして完全自給をやるというふうな方針をとっておるようでございます。私たちもこれは異議のないことでございます。 そこで、きょうは青森や北海道の状態を例にして、良質米の供給をふやして完全自給するという問題に対して少し質問してみます。 良質米ということを青森県などではうまい米というふうな形にとって、この間、食糧庁のグルーピングで五つの段階で北海道と青森の米が五等になりました。そういうこともきっかけになって、ここでは盛んにムツニシキなど……
○津川委員 今度の七月災害でなくなられた人、貴重な財産を失われた人たちに、共産党を代表してお見舞い申し上げる次第でございます。 と同時に、人命救助などでたくさん模範的な行動をされた方、あちらこちらで聞かれるわけでございますが、これに国が何らかの形でお礼を申し上げる、表彰するなどということをたくさんやったほうが、後々のことによろしいんじゃないか。今度の天草の場合の上天草病院、あのぜんそくの患者さんをかかえながら病院を守っただけではなく、被災された人たちの医療活動を続けられたああいう例などというものは、表彰されたほうがよろしいんじゃないかと思いますが、ここいらのあたりを国務大臣としてどう考えるか……
○津川委員 きょうは新しい大臣にだけお伺いして、御都合もあるそうですから、御都合に合わせたいと思いますが、非常に大きな事態なので、できるならば約束した時間全部いていただきたいと思うのです。 そこで、今回の七月集中豪雨で、もし気象観測がもう少し完備しておったならば、もし気象庁の機構がもう少しよかったならば、もし人員がもう少しあったならば、四百幾人かなくなられたうちの何人かが救われたのじゃないか、破れた堤防の幾つかは救われたのじゃないか、中小企業の商店が品物も出せたのじゃないかと思う節があります。そこでこういう事態でありますので、気象観測の整備が何よりも先だと思います。そこで大臣の気象観測の整備……
○津川委員 先ほど広島県の三次市の災害について、永山委員から詳しい質問がありましたが、確認の意味で一つだけ聞いておきたいと思うのです。
あそこで、江川、馬洗川、西城川、神野瀬川、それから片岡川、北溝川というふうなかっこうで、一緒にもつれ合ってあの災害になったわけですが、そこで、この復旧は原形復旧でなく改良復旧だ、こう解釈してよろしゅうございますか。
【次の発言】 そこで北溝川、片岡川ですが、局長、さっき、十二トンのポンプアップをすればよろしい――ところが、あそこに流れてくる水は、北溝川も片岡川も三十トンなんですね。それで、災害のときには、もうあっちの親川が一ぱいになっているから、その分だけ突……
○津川委員 共産党ですが、米価のことで私たちのところにたくさんの手紙、はがきが来ているのです。きょうも八十枚から来ているのですが、この中の一枚だけ読んでみますから、大臣、これにひとつ答えていただきたいと思うのです。「拝啓。今年も又米価運動の時期と成りました。ここ二―三年米価が据置かれ、私達農民は最低生活も出来ず、子供達の教育費にも事欠く有様です。秋に成れば主人は出稼です。三人の子供と年老いた母、それに病弱な私を残して主人もいやいやながら出て行きます。子供達はお父さんと泣いてはなれず、それをふりきって行くのを見て、おばあさんや私もとてもつらい思いです。長男は今四年生です。去年の冬も(出稼に行った……
○津川委員 大臣、リンゴの黒星病でございます。
この間まで北海道と岩手県の一部であったものが、いまでは北海道、東北全部、新潟にまで及んで、長野くらいが残っていはしないか。その中で、主産地のうちで一番大きな青森県が、すでに二万四千ヘクタールのうち一万八千ヘクタールにも及んでしまったわけであります。リンゴ産業にとってみて非常に大きな脅威になっておりますので、この際でありますので、ここで徹底的に駆除する、防除する、撲滅する、これに全力を注ぐべきだと思うのですが、大臣はいかがでございます。
【次の発言】 そこで、基本対策の一つについて伺ってみますが、本体を突き詰めるということであります。いままで外国……
○津川委員 大臣、十分よりないそうですけれども、私、たたみ込んで質問申し上げます。 田中内閣はだいぶ実質より評判がいいようですが、安保条約のああいう円滑な、そして順調な、効果的な運用などということでだいぶ本質をあらわしてきたようだし、ベトナムへのアメリカの攻撃でも全力をあげて支援したりしていて、だんだん箔もはげてきましたが、第二の問題はやはり物価だと思うのです。前に通産大臣としてガス料金を上げて、今度は地下鉄の料金も上げて、今度の米価ですね。このあとに続くものは電話、電力、私鉄、バス、船賃、大学の料金などという十指を越えていますが、まさに値上げの洪水です。そこで、国務大臣としてどうこの値上げ……
○津川分科員 まず大臣、外米の輸入と開発輸入についてでございますが、一九六五年には百七万もの外米を、六八年には二十八万トンも輸入をしている。今回の日米共同声明では、日本の大資本がアジアの経済開発に主役を果たすことを取りきめ、さらに残存輸入制限品の撤廃など、アメリカヘの経済協力をかなり露骨にしてきたので、再び外米の輸入がふえる可能性が出てくるのではないかという心配を持っているわけですが、外米をふやさないという保障がありますか。
【次の発言】 それでは別な面から、開発輸入のことについてお尋ねします。
野菜やくだものの開発輸入ですが、たとえば丸紅飯田が、タイエー、国分商店、日本水産、ヒノマル日水と……
○津川委員 共産党の質問の時間になったとき総理が退席したことは、非常に遺憾に思います。 そこで、福田大蔵大臣にお尋ねいたします。 これは一月末でしたが、主婦の人です。五人家族で、夕食の支度に小学六年の女の子に二百円持たせ、買ってくる野菜のメモをさらに持たして八百屋にやったのですが、値段が高くなっており、母から言いつけられた半分も買うことができないといって、泣いて帰ってきております。 消費者が野菜の高値で泣くのには農政上にも問題がありますので、私たちこの間、タマネギの主産地の一つである淡路島に調査に行ってきましたが、そのとき会った農民は口々に、いまタマネギが高いといって、新聞社や議員さんが……
○津川分科員 国民生活を物価高から守るために、物統令の適用から米をはずすことに対して二、三質問してみます。
大臣に、物統令から米を除外すると、消費者米価は下がると思っていますか、上がると思っていますか。
【次の発言】 最高限度をきめておるのでしょう、物統令で。それをはずしますと、その最高限度から上がっていくかどうか。
【次の発言】 上がらないと考えている理由を教えていただきたいのです。
【次の発言】 簡単でよろしいですから……。私の質問の趣旨はそこじゃないのです。前提として聞いておるのですから……。
【次の発言】 自主流通米制度を導入してから、くず米は上がりましたか、下がりましたか。等外米で……
○津川委員 佐藤総理、これは皮肉でもいやみでもなく、国民がそう思っておるから申し上げますが、あなたの総理期間中一番物価が上がった、上がりぐあいも、上がった品目も一番多い、これが率直な国民の声であります。もう一つ、今度は膨大な赤字国債を発行して、財政インフレでまた物価を上げる。その次には、政府が比較的やりやすい、押えやすい公共料金を軒並みに上げて、また国民を苦しめる。これに対して、あなたはさっきから、私も焦燥を覚えているんだ、申しわけないと思っている、凍結しても、凍結期間中何をすればいいのか、凍結後に何をすればいいのかという答弁なのです。 そこで、あなたは黙って、このまままだ物価を、公共料金を……
○津川分科員 小川委員が新全総の巨大開発、特にむつ小川原を取り上げて質問されしたので、かなり省略さしていただいて、問題点だけ一、二聞いてみます。
そこで、開発の主体は県、経済金画庁は指導援助、そういう意味において、住民に対する責任者は県である。経済企画庁は指導援助するから、そういう点では責任がある、こういうふうに解釈してよろしゅうございますか。
【次の発言】 公害は出ないようにすると言っているけれども、きょう山中長官もどこかで演説して、石油は海がよごれるから沖繩に持っていかない。今度むつ小川原の主として計画されておるものは石油、この公害の責任はだれが最終的に負うわけでありますか。
○津川分科員 きょうは出かせぎということと出かせぎ者の対策一本について、初めは具体的な例を二つ、三つ、そのあと基本的な問題を農林大臣にただしてみたいと思うのです。 ちょうど、私、きょう地元の選挙区のところから六人の出かせぎ労働者にたずねられてきていまして、埼玉県で一つの建設会社が二カ所で事業をやって、二カ月にわたって約二百万近い不払いの上、社長が行くえ不明になって、どうするかという相談を受けているわけですが、発注者は、行くえ不明になった社長が来れば、その賃金をとって出かせぎ者に払ってもいいというふうなことを言っているのですが、逃げてしまったわけであります。こういう状態ですが、労働省、これはす……
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