このページでは斎藤邦吉衆議院議員の33期(1972/12/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は33期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(齋藤邦吉君) 社会保障につきましては、年金その他、総理からたくさんの問題につきましての御答弁がございましたので、二、三私からお答えを申し上げます。 まず最初に、医療制度の問題についてのお尋ねにお答え申し上げますが、医療は単に治療ばかりでなく、健康の増進あるいは疾病の予防のための措置、さらにはリハビリテーションを含むものでなければならないという点につきましては、御指摘のとおりでございます。 政府としては、国民の健康を保護するための環境の整備と並行いたしまして、医学、医術に関する研究開発の推進、医師等の人材の確保、医療施設の体系的整備等、医療供給体制の総合的かつ計画的な整備をはかる……
○国務大臣(齋藤邦吉君) 現在採用いたしておりまする修正積み立て方式を賦課方式に改めたらどうかとのお尋ねにお答えを申し上げます。 お説のように、当該年度に必要な給付費用をその年度の保険料でまかない、積み立て金を取りくずすということにいたしますれば、被保険者に比べ受給者数が少ない現段階においては、当面は比較的軽い負担で給付改善を行なうことも可能かと思います。しかし、老齢化傾向は西欧先進諸国並みに進み、今後受給者が急増するのでございまして、この方式をとれば、たとえ給付改善を行なわないといたしましても、保険料負担は今後急激に過重なものとなることが予想されるのであります。 年金制度は、由来、二十年……
○国務大臣(齋藤邦吉君) お答えを申し上げます。
国民健康保険の助成費についてでございますが、これは、当該年度の医療費を推計いたしまして、その推計医療費に対しまして、財政調整交付金の分を加え、四五%の定率で補助額を計上することといたしております。この医療費の推計にあたりましては、前三年の平均実績に基づいて推計をいたしておるのでございますが、昭和四十六年度におきましては、この平均の実績の医療費を下回ったために、約二百四十億円の不用額が生じたものであることを御理解いただきたいと思う次第でございます。(拍手)
【次の発言】 お答えを申し上げます。
昭和四十六年度におきまする国民健康保険助成費につ……
○国務大臣(齋藤邦吉君) 地方自治体病院についてのお尋ねにお答えを申し上げます。 地方自治体病院は、地域住民の医療の確保とその向上をはかるための中核となるべきものとして、一般診療のほか、ガン、小児疾病、難病等の高度、先駆的医療、救急、僻地医療などの不採算医療、看護婦等の医療関係者の養成等を積極的に推進する役割りをになっておると考えております。国は、従来から自治体病院等に対しましては、ガン診療、救急医療、僻地医療などのこうした高度不採算医療を中心といたしまして、必要な施設整備のために必要な助成措置を講じてきております。 昭和四十八年度予算においては、公的医療機関施設整備費につきまして、十二億……
○国務大臣(齋藤邦吉君) ただいま議題となりました健康保険法等の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。 医療保険制度の問題につきましては、財政の健全化をも含めた抜本的な改善がかねてから重要な課題となっているところでありますが、制度の中核的存在である政府管掌健康保険が現在まで十年間深刻な財政難を続けてまいりましたこともありまして、昭和三十六年の皆保険達成以来、健康保険においては見るべき改善が行なわれないまま今日に至っております。医療保険の分野では関係者の間で利害がいろいろと錯綜し、問題の根本的な解決をはかることが困難なものが多々あることも事実でありますが、これを何とか解決……
○国務大臣(齋藤邦吉君) 厚生年金保険法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 わが国は、急速なテンポで高齢化社会を迎えようとしておるのでありますが、他面、核家族化の進行や扶養意識の変化などにより、わが国の老人を取り巻く環境は著しく変貌しつつあります。このため、老人問題をめぐる国民の関心はかつてない高まりを見せており、中でも、老後保障の柱となる年金制度に寄せる国民各層の期待は、きわめて大きいものがあります。 さらに、経済社会の発展の成果を各世代を通じて均てんさせる上からも、老人が安心して老後を送ることができる年金制度の確立をはかることは、いまや内政上最優先の課……
○国務大臣(齋藤邦吉君) 国民健康保険についてのお尋ねにお答えを申し上げますが、国民健康保険につきましては、従来とも四〇%の定率国庫補助と五%の調整交付金、四五%の国庫の補助を交付いたしてまいったのでございますが、老人医療無料化の実施に伴いまして、市町村国民健康保険財政に影響を及ぼすことも考慮いたしまして、昭和四十八年度においては、保険料負担の急激な増加を緩和するための措置といたしまして、臨時調整補助金三十四億を計上いたし、補助することといたしたのでございまして、補助率を引き上げることは考えておりませんが、今後の国民健康保険財政の推移を十分に見守って、慎重に善処いたしたいと考えております。(拍……
○国務大臣(齋藤邦吉君) お答えを申し上げます。 今回の規制のおもな目的は、流通上大部分を占めております国内産の魚介類のうち汚染されたものを市場から排除し、汚染地の浄化をはかる、こういう趣旨にできておるものでございます。 ところで、マグロは、人工的汚染の魚ではございませんで、自然汚染でございます。したがいまして、こうした魚につきましては、総量規制のワクで健康を守ることは十分である、こういう考え方に基づきまして個別的な規制値の設定をいたさなかった次第でございます。 なお、川魚の点についてでございますが、これは規制値の適用除外にいたしましたが、川魚は市場の流通性がございませんで、普遍的なもの……
○国務大臣(齋藤邦吉君) サッカリンの問題についてのお尋ねにお答えを申し上げます。 食品の添加物としてサッカリンを使うということにつきましては、アメリカにおきましても一部いろいろ意見のあるところでございます。しかし、私といたしましては、今後、サッカリンに関する内外の科学的な調査研究の推移を見まして、できるだけ早い機会に適正な使用基準を設けることにいたしたいと目下検討中でございます。(拍手)
○国務大臣(齋藤邦吉君) お答えを申し上げます。 最初は、社会保障長期計画でございますが、これは、昨年、各界の学識経験者からなる懇談会を設けて、御意見を伺ってきたところでございますが、昨年の九月の下旬に中間的な報告はいただいてございますが、さらに引き続き検討作業が進められておりまして、総括的な報告が近くいただけるものと期待をいたしております。政府といたしましては、その報告を待ちまして、その内容を慎重に検討した上できめることといたしたいと考えておる次第でございます。 昭和四十九年度の厚生省の予算におきましては、医療費のアップが相当の部分を占めておることは事実でございますが、特に私どもは、医療……
○国務大臣(齋藤邦吉君) お答えを申し上げます。 経済的に弱い立場にある人々の生活を守る最も重要な問題でございまして、厚生省におきましても、来年度の予算編成にあたり最も力をいたしたところでございます。特に生活保護費は、最低生活保障という制度でございますので、物価の動向等を十分に勘案いたしまして、昨年においても二度の特別措置を講じてまいりましたが、来年におきましても二〇%の引き上げを行ない、さらにまた、老人ホームその他の社会福祉施設につきましても、同じように二〇%の引き上げを行なうことにいたしておるわけでございまして、今後とも、情勢の変化に応じ、対応的な措置を臨機にいたしてまいりたいと考えてお……
○国務大臣(齋藤邦吉君) 保育所についてのお尋ねにお答え申し上げます。 保育所に対しまする補助金は、児童福祉法施行令という政令に基づき、毎年予算の範囲内で、通達によりまして保育所に対する補助基準を定め、補助をいたしておったのでございますが、こうしたやり方につきまして明確を欠く点がございましたので、昨年十二月、児童福祉法施行令の改正をいたしたものでございまして、今日までの実態を変更したものではございません。この点を御理解いただきたいと思います。 また、年末の改正は突如として行なわれたではないかということでございますが、昨年の十月ごろから施行令の改正の作業を進めてまいっておったのでございまして……
○国務大臣(齋藤邦吉君) 農家の出かせぎ家庭に残されました寝たきり老人あるいは保育を要する児童に対する施策についてのお尋ねでございますが、そうした寝たきり老人の方々に対しましては、施設へ収容することを必要とする方々については、特別養護老人ホーム等の整備をはかりまして、これを収容するように努力をいたしておるわけでございます。さらにまた、在宅で生活をする方につきましては、ホームヘルパーを優先的に派遣いたしまして、そうした家庭のごめんどうを見る、こういうふうな施策を講じておる次第でございます。 また、保育を要する児童につきましては、保育所の増設あるいはまた養護施設の整備等をはかりまして、地域地域の……
○国務大臣(齋藤邦吉君) 国保財政との関連において診療報酬の支払い制度についての御質問にお答え申し上げますが、現在の医療保険における診療報酬支払い制度は、現物給付、出来高払いの方式を採用いたしておりまして、国民皆保険の実施を経て、必要な国民医療の確保と医療内容の向上に大きく貢献してきたところでございます。しかしながら、薬の乱用などは厳に戒めなければならない問題でございますので、この支払い制度のより適正な運営を期するため、今後とも、診療報酬体系の適正化との関連を十分考慮しつつ、慎重に検討を加えてまいりたいと存じております。(拍手)
○齋藤国務大臣 ただいま御決議のありました民間社会福祉施設に関する事項につきましては、今後とも十分留意し、なお一そう適切な措置を講ずるよう善処してまいる所存でございます。(拍手)
○齋藤国務大臣 私は、先般はからずも厚生大臣に就任いたしました齋藤邦吉であります。 第七十一回国会の社会労働委員会の御審議に先立ち、就任のごあいさつを兼ねて厚生行政について所信の一端を申し述べたいと存じます。 福祉優先の考え方が国民の各層に定着し、社会福祉施策の充実を求める声はかつてないほど高まってきております。いまや福祉国家の建設は大きな時代の流れとなってきつつあると思われます。 このような国民の要望の高まり、あるいは考え方の転換のさなかにあって、福祉行政を進展すべき責めにある厚生行政を担当することになりました私といたしましては、その責任の重大さをあらためて痛感する次第であります。 ……
○齋藤国務大臣 先ほど来看護婦の問題につきまして非常に心配されての御質問がございまして、私も、実はこの看護婦の問題につきましては、非常に頭を悩ましておるわけでございます。最近における医療需要が増大し、また医長の複雑化ということで、国公立病院のみならず、私立の病院でも看護婦不足ということでほんとうに悩んでおるわけでございまして、私どもはその人員の増加にできるだけ努力もいたしておりますが、先ほどお述べになりましたような看護婦さんの勤務条件の改善、これはやはり大事な問題でございますので、先ほど来お述べになりましたような二・八勤務体制といいますか、それを確保、維持していくために今後とも私は努力を続けて……
○齋藤国務大臣 昨日の予算委員会におきましてもお答えを申し上げましたが、健康保険法の改正並びに厚生年金法の改正等につきましては、社会保険審議会並びに社会保障制度調査会、それぞれにおいて御答申をいただいたわけでございますが、すべての項目について、それぞれ一致した意見がなかなか得られませんでございまして、たとえば社会保険審議会におきましては、健康保険のほうの改正については、一〇%の国庫負担の定率補助並びに三千億になんなんとする累積赤字のたな上げは一歩前進である、こういう批判もございますが、社会保障制度調査会のほうにおいては、それよりももっときびしい意見が出ておるというふうな状況でございます。 厚……
○齋藤国務大臣 お答え申し上げます。 本日未明、午前四時前になると思いますが、北九州市八幡にあります恩賜財団済生会病院に火災が発生いたしまして、十一名の方が病院においてなくなられ、一名の方は移しましたあとにおなくなりになりましたことを承りました。なくなられました方々に対し、衷心から深く弔意を表する次第でございます。 なお、当病院には病床といたしましては三百二十ございますが、収容いたしておりました患者さんは二百四十二名でございます。そこで、この火災発生と同時に他の病院に収容する必要がございましたので、関係方面の御協力をいただきまして、ただいまの報告によりますと医師会関係の病院に五十四名、八幡……
○齋藤国務大臣 このたびの火災は、患者さんが十二名、付き添いさんが一人、計十三人なくなられましたということで、ほんとうに遺憾なことでございます。先般も申し上げましたが、なくなられた方々に対し、深く哀悼の意を表し、災害を受けられました被災の方々に対しましても、一日も早く全快せられますようにお祈り申し上げたいと思っておるわけでございますが、今回の火災につきましては、建設省、消防庁その他からいろいろお話のありましたように、私どもいろいろな反省をしなければならぬ点がたくさんあったと思います。 まず第一に、構造においてダクトの問題。これは、火煙が非常に早く三階、四階、こういうところに上がっていったよう……
○齋藤国務大臣 原爆被爆者の援護につきましての切々たる御意見を交えてのお尋ね、私も深く感銘をいたしております。人類の歴史において原爆が投下され、その洗礼を受けましたのは唯一、日本民族だけであります。しかも戦争に敗れて、日本は平和憲法を国民が選択いたしました。二度と戦争はしまい、あってはならない、こういう国民の考えというものが、いまや全国民のすみずみにまで定着いたしておるこの段階において、私どもは原爆の悲惨な洗礼を受けた被爆者に対しましては、できるだけの援護をしてあげなければならない、こういう基本的な考えで今日まで終始してまいったものでございます。 もちろん被爆者の方々にはいろいろな御意見もあ……
○齋藤国務大臣 先般真性痘瘡患者が発生いたしましたので、真性痘瘡と決定するまでの経過並びに措置将来の見通し等につきまして申し上げたいと思います。 真性痘瘡と決定いたしました患者は、郵政省電波監理局に勤務しておりまする塚原君という方でございまして、この患者は三月十八日、バングラデシュから東京国際空港に到着いたしまして、三月二十三日発病いたし、当時の熱は三十八度であったわけでございますが、郵政省に出務をいたし、その間夕方、参議院の予算委員会において青島議員の質疑がございましたので、その際、参議院予算委員会の入り口周辺において立っておりまして、その後国会を出まして郵政省に戻り、自宅に帰ったわけでご……
○齋藤国務大臣 御承知のように、ただいま御提案申し上げておりまする特別給付金は日華事変以後のものでございまして、満州事変当時の遺族の方々にも何とか特別給付金をという非常に強い要望があります。これは先生のところにもそういう要望がたくさんきておることと存ずるわけでございまして、私どももこれを何とか解決してあげたいなという気持ちを持っております。気持ちを持っておりますが、現在の法のたてまえが日支事変以後というふうな仕組みになっておりますので、もしこれをやろうとすると、やはり別な法律をつくらなければならぬというふうな問題もあるわけでございます。 それからまた、満州事変当時の遺族の方々に対する処遇が、……
○齋藤国務大臣 食用油に熱媒体の混入いたしました事故が発生いたしましたので、その事故の発生の経緯並びにこれに対して厚生省がとりました措置等につきまして、まず申し上げたいと思います。 四月九日、千葉県衛生部におきまして、千葉所在の千葉ニッコー株式会社が製造いたしておりました食用油に不良品があるとの情報によりまして事情を調査しました結果、熱媒体が混入した食用油が販売されておることが、四月十日、千葉県の報告により、判明いたしました。 会社がこの事故に気づいたのは三月十五日でございまして、熱媒体のコイルに一ミリの穴があき、製造中の食用油に混入いたしたものでございます。 なお、この熱媒体が混入した……
○齋藤国務大臣 ただいま議題となりました日雇労働者健康保険法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 日雇労働者健康保険につきましては、昭和三十六年以来法改正が行なわれないまま今日に及んでおりますので、給付内容をはじめ制度面についての改善が緊要な問題となっておりますが、一方、その財政は、今日非常な悪化を来たしております。 このため、政府といたしましては、日雇労働者健康保険の財政健全化をはかりつつ、順次その給付内容を改善する方針のもとに、今般、給付期間の延長、現金給付の引き上げを行なうとともに、賃金実態に即して保険料日額の改定を行なう等の制度の改善をはかること……
○齋藤国務大臣 私どもが今回提案いたしました法律案は――昨年、おととしと二度提案いたしました法律案は、すでに先生御承知のように、完全なる財政対策だけであったわけでございます。私どもは、こういう財政対策だけでお願いするということにつきましては、過去二回廃案になりましたいきさつ等もございますので、こういうふうな財政の問題だけを取り上げた健保法というのは、やはり国民の要望にこたえてない。やはりこの際、給付の改善というものを行なうのが筋ではないか。特に昨年来の福祉優先の政治を要望する国民の声というものもございますので、やはり福祉という面から考えてみれば、給付の改善ということを中心として、それとにらみ合……
○齋藤国務大臣 わが国の社会保障を考えまするときには、老人問題というものが非常に比重が重くなってまいってきております。先ほどもお述べになりましたように、わが国の人口構造がいま急激に変わりつつあるわけでございまして、老齢人口というものが非常に増加の趨勢をたどりつつあります。昭和四十八年におきましては、六十五歳以上の老人、一億の人口のうちで約八百万に近い老齢人口をかかえておりますが、昭和五十五年、七、八年たちますと、わが国の六十五歳以上の人口は約一千万をこすということになるわけでございますから、大体一〇%程度に七、八年後にはなるというふうなことで、西欧先進諸国の老齢人口の総人口との比率は、一二、三……
○齋藤国務大臣 すでに御承知のように去る十六日、中央医療協議会の二号側委員すなわち医療担当者側の委員の方々が連名で、中医協の会長を信任しないという旨を文書をもちまして厚生大臣あてに書類が提出されたわけでございます。それ以来今日まで中医協の機能が停止されておるわけでございますが、私もこの問題につきましては国民医療の上からきわめて重要な問題と考えて心配をいたしておるような次第でございます。 私は厚生大臣として、診療報酬につきましては、最近における賃金、物価の上昇等の動向等もございますので、早期に診療報酬の改定をしていただきたいということを前々からお願いをいたしておったわけでございますので、私とし……
○齋藤国務大臣 ただいま議題となりました船員保険法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 今回の改正の趣旨は、労働者災害補償保険において、通勤の途上においてこうむる災害に対して業務上災害の場合に準じた保護をはかることとしたこととの見合いにおいて、船員保険においても、通勤災害に関して、これに準じた改正を行なうこととするほか、職務上の傷病手当金について、職務上の年金の場合に準じ、その額の改定を行ない得るように措置しようとするものであります。以下、改正の内容について概略を御説明いたします。第一に、通勤災害に関する改正について申し上げます。 まず、保護の対象とする……
○齋藤国務大臣 ただいま田邊委員のお述べになりました御意見につきましては、私もほぼ同様な考えを持っておるものでございます。 すなわち、国民医療は、すべての国民がどの地域にあっても、最近における進歩した医学、薬学の恩恵を受けた充実した医療を受けられるようにしていく、そういう体制をつくる。そういう施設を整備することに、政府としては全力を注ぐべきである、こういう考えにつきましては、まことに同感でございます。 そういうふうな医療を受けられるための経済負担の問題としての保険、これは基本的には、私はあくまでも保険式でいくべきであるという考え方には立っております。その点があるいは多少御意見の違いはあるか……
○齋藤国務大臣 政府におきましては、今後福祉国家建設の大きな道を進んでいこう、こういうことを決意をいたしておるわけでございます。御承知のように、わが国の社会保障制度は戦後逐年発展に発展を遂げてまいりましたけれども、西欧先進諸国に比べますと、何といっても一番おくれておりましたのは、年金の中身の問題であったと思います。制度的には各種の社会保障の法体系というものはできておったわけでございます。 年金につきましても、厚生年金はだいぶ以前に制定され、さらにまた国民年金につきましては十二年前に野党の諸君の御協力をいただきながら成立をいたしてまいったわけでございますが、その中身がやはり一番問題であるわけで……
○齋藤国務大臣 普通の国の補助金でございますと、一応内定をして、この程度ならということで補助金が出てやるわけでございますが、いまお述べになりましたこの自転車振興会のほうは、申請者のほうが一応の見積もりをして、そうして総ワクこのくらいでございます、このくらいで何ぼ補助金をしてください、で、補助金交付の内定といいますか決定をしてもらうわけです。そしていよいよ金を支出するのは工事ができ上がったときにやります、こういうふうな御説明だったと思うのです。 ですから、すなわち申請者がこういう建物で、こういう規模のものをつくります、それには何億かかります、そういう書類をつけて自転車振興会に申請する。で、自転……
○齋藤国務大臣 水銀の問題はきわめて深刻な問題でございます。そこで政府におきましても先般、水銀等汚染対策推進会議を設置することといたしまして、三木環境庁長官のもとで関係各省の局長さん方が集まって、この深刻な事態に強力にかつ早期に対処するような体制をつくらなければならない、こういうことになっておりますことは、すでに御承知のとおりでございます。 その関係各省全体の計画の中で、厚生省が取り扱います問題は、魚介類に対する水銀の安全基準の早期設定、これが私どもの省で行なわなければならない問題でございまして、この問題の解決のためにさっそく専門家の方々のお集まりいただいた委員会をつくりまして、目下検討して……
○齋藤国務大臣 私も憲法第二十五条を尊重いたしまして、この法案を提案いたした次第でございます。
【次の発言】 たびたびお答え申し上げてありますように、老齢人口が急激に増加しておる現在においては、賦課方式をいま直ちに採用することは困難であるということを申し上げてまいっておりまして、現段階においては修正積み立て方式が最も適当であると考えておるわけでありますが、老齢人口がある程度落ちついてまいりました段階においては賦課方式に移ることは必然である、かように考えておる次第でございます。
【次の発言】 非常に御熱心な御意見を含めての御質問でございます。私どもも、働く人の生活を守り、その生活の程度を向上させ……
○齋藤国務大臣 ただいま保険局長から答弁いたさせましたような数字でございますので、ほぼ国際水準に達しておる、かように考えております。
【次の発言】 先ほど申し上げておりますように、国際水準に近い線になっておる、かように理解をいたしております。
【次の発言】 私どもは必ずしも国際水準並みという考えではありませんが、それに近づけるように努力をしておるわけでございます。イギリスに比較いたしますと、大体同じような感じもいたしております。ただ、そのほかのドイツとかフランスとかスウェーデン、こういった国々に対しましては御指摘のような点があると思いますが、国際的な比較というのは非常にむずかしいものだとも思う……
○齋藤国務大臣 きのうもこれは多賀谷委員にお答えしたと思うのですが、現在の自治体病院は、御承知のように、足りないところは一般会計で十分繰り入れる必要があるというふうになっておりますが、それにも一つの制限がある。それからまた、非常に困るときは特別交付税でめんどうを見る、一応こういうふうな仕組みになっておるわけでございます。しかしながら、いまのような状態に放置しておくことが国民医療上十分か、率直に言いまして、これは私はやはり問題だと思うのです。 そこで、もちろん診療報酬の改定ということも当然必要にはなることでございますが、そういうことは、一般的な診療報酬を改定いたしましても、なかなか具体的に解決……
○齋藤国務大臣 社会保障は、私が申し上げるまでもなく、国民の貧困、疾病あるいは障害あるいは老齢、そういうふうなことからくる経済的な苦しみ、そういうものを解除し、前向きのゆとりのある生活を進めるような方向に努力することだと考えておりますが、その目標としては、言うなれば西欧先進諸国並みに近づけるような方式で進めていくべきであろう、こういうふうに考えておる次第でございます。
【次の発言】 社会保障の基本は、健康にして文化的な生活を保障することが基本であることは、全く同感でございます。私どもはさしあたり西欧先進諸国並みと申しておりますが、それは私の究極の理想ではありません。日本には日本らしい社会保障の……
○齋藤国務大臣 五人未満の労働者につきましては、社会福祉長期五カ年計画というものを策定することに相なっておりますので、どういう方式でいつから実施するか、そういう問題も含めまして懇談会において十分検討していただきまして、結論を出していただくようにいたしたいと考えております。
【次の発言】 この問題は厚生年金、国民年金その他公的年金全般に通ずる問題でございまして、先般もどなたかの御質問にお答えいたしたと思いますが、この通算制度は非常にむずかしい条件の中にありますけれども、私は検討して解決すべき問題だ、私は実際はそう考えております。したがって、先般どなたかの質問に対しましても、できればできるだけ早い……
○齋藤国務大臣 厚生年金、国民年金とも老後の生活をささえる、こういう性格のものでなければならない。そういう観点から、御承知のように今回は、勤労者につきましては平均標準報酬の六割、すなわち五万円を夫婦の生活をささえる年金額としては適当であろうということで、こういう五万円年金というものを提案いたしたわけでございますが、その年金制度が確立するためには、厚生年金のほうはすでにそうなっておりますが、国民年金のほうは創設後まだ十二、三年しか経過しておりませんから、そういう金額をいただける人はまだいないわけでございます。そういうレールだけははっきり敷こう、これが今度の法律改正のねらいでございます。 しかし……
○齋藤国務大臣 ただいま議題となりました有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 近年における化学工業の発展並びに国民の消費動向の変化に伴い、各種の化学物質が繊維製品等の家庭用品に使用され、国民生活に多大な利便を与えておりますが、その反面、このような化学物質を使用した家庭用品による健康被害が発生し、このことが消費者の深い関心を集めているところであります。 有害物質を含有する家庭用品については、従来から毒物及び劇物取締法等によりその一部について必要な規制を行なってまいりましたが、国民の健康を保護するためには、さらに、有害物質を含有する家庭用……
○齋藤国務大臣 御承知のように近年非常に化学工業が発達いたしてまいりまして、いろいろな化学物質が家庭用品に使用されるようになって、その面においては私どもの日常生活に豊かさというものをもたらしてきたことは否定できないことでございます。しかしながら、その反面、こうした化学物質について、国民の健康を守る上にいろいろな問題が発生いたしてまいりましたので、今回思い切ってこういう立法をお願いしようということにいたしたわけでございます。 なるほど小林委員がお述べになりましたように、こういう問題については、もっと早く出すべきではなかったかという御意見、私もその点は虚心たんかい、そのとおりに承っておるわけでご……
○齋藤国務大臣 御承知のように、最近食品その他を通じましていろいろ問題が発生してまいりまして、実は昨年食品衛生法の改正をいたしまして相当範囲を広めたのでございますけれども、そのほかにも、やはりこれに類して規制の措置を講ずる必要があるのではないかというふうなことから、食品または日用の家庭用品全体について安全を確保するという体制をしこうではないか、こういう考え方から、昨年来出てまいったわけでございまして、厚生省におきましては、有害物質を含有する家庭用品ということが対象となり、それが通産省においてはそういう化学物質の製造というところまで広げていこうではないかというふうに、各省とも国民の生活の安全とい……
○齋藤国務大臣 ただいま御決議いただきました国民健康保険組合に対する助成につきましては、政府としても、つとにその必要性を認め、逐年その補助金の増額につき努力をいたしておるところでありますが、今後におきましても、御決議の趣旨を尊重いたしまして、一そうその改善、充実に十分努力いたしたいと存じます。
○齋藤国務大臣 ただいま議題となりました厚生省設置法の一部を改正する法律案について、その提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 第一は、環境衛生局に水道環境部を設置することであります。 言うまでもなく、水道は国民生活に欠くことのできない基幹施設でありますが、近年における生活水準の向上、都市化の進展に伴い、水道用水の需要は著しく増大し、このため新たな水道水源の確保及び水道事業の広域化が大きな課題となっております。 また、廃棄物についても、一般廃棄物、産業廃棄物ともに、その排出量の増大、質の多様化が著しく、重大な社会問題になりつつありますので、これに対処するため、処理施設の計画的整備は……
○齋藤国務大臣 藤尾先生のおっしゃいました点、私もほんとうにごもっともでございます。私どもといたしましては、不十分であったと思いますが、きまりました以上は、卒後の研修等について万全を期して、先ほどお述べになりましたように、最近における医師の素質、医療水準の低下ということを国民が非常に憂えられておる際でもございますので、今後は問題はいろいろあると思いますが、国民医療の完ぺきのために、そういう点について全面的に御協力申し上げて、特に卒後の教育について全面的に協力をいたしまして、問題の起こらないように努力いたしたいと考えております。
【次の発言】 覚せい剤の取り締まりは、お述べになりましたように、国……
○齋藤国務大臣 だんだんお話しいただきましたことを私も十分理解いたしておるつもりでございまして、関係団体の御意向等も十分承りまして、先ほど官房長官からお話のありましたように、私も官房長官と十分相談いたしまして、善処いたします。
【次の発言】 御指摘を受けまするとおり、今日までの遺骨収集予算というのは、合わせてたった一億。私もこれはほんとうに申しわけない次第だと考えております。率直にいって。実は私も、昨年の暮れ大臣に就任いたしまして、何ぼ予算要求しているんだと、こういうわけですよ。三億足らずだ。これはびた一文削らないようにしろということにしたのですが、これだってまだ少ないのですね、ほんとう言いま……
○齋藤国務大臣 昭和十二年であったと思いますが、近衛さんが内閣をつくりましたときに、現在の厚生省を設置しようという議が起こりまして、当時は御承知のように、官制大権に基づきまして省の設置ができておったわけでございますので、近衛内閣におきましては、社会保健省という官制をつくりまして枢密院に御諮詢になったわけでございます。その枢密院に御諮詢になりました際に、たぶん書経であったと思いますが、書経の中から、厚生省のやっておりまする仕事を考えて、一番適当なのは厚生。正確な文句は私は覚えておりませんが、貧しき人に食を与え、衣服の乏しい人には衣服を与え、もって民の生を厚うするなりという、こういうふうなことで、……
○齋藤国務大臣 結核の審議会の審議委員の中に患者さん方の代表を入れたらどうか、こういったふうなお尋ねのようでございますが、局長が答えておりますように、この審議会というのは、結核についての医学、医療、さらにまた、結核のそういう対策についての専門の方々の御意見を承る会でございまして、私も、結核の患者の方々の御意見を聞くということについては、やぶさかでありません。 私も実は、昨年十二月大臣に就任いたしまして以来、結核の日患同盟といいましたかな、二度ほど代表の方にお目にかかりました。それで、言わんとすることも、私も十分承っております。しかし、この前お目にかかったときには、そのうしろには最後に、健保改……
○齋藤国務大臣 すでにお述べになりましたように、最近の水資源の開発確保、これは非常に広域的にやっていかなければなりませんし、そういう非常にむずかしい問題をかかえるようになりましたので、今回機構を拡充し、計画的にそういう仕事をやっていきたいと考えておるわけでございますが、もとよりそれと相並んで、水道事業そのものの内容の改善、これをはかっていかなければならぬことは当然でございまして、必要に応じては水道法の改正もいたさなければならぬと考えて検討しておるわけでございます。 それにいたしましても、最近の水資源の確保ということになりますと、国家的要請に基づいた問題が非常に多いわけでございますから、どうし……
○齋藤国務大臣 この問題は先般の社労の連合審査会でもお尋ねがあったと思います。それについて私もお答えいたしましたが、その必要性は私も十分認めておるわけでございまして、それに対する経費の関係でございますが、中医協と十分相談をいたしまして善処いたしたいと考えております。
【次の発言】 結核は前は国民病とまでいわれましたが、最近における医学、薬学の進歩や国民の栄養の改善等によりまして非常に減少してまいったことは、私は非常に善ばしいことだと思います。しかしながら、現実問題としては、入所せしめておる結核患者もやはりまだ相当数にのぼっておるわけでもございますし、特に老齢化に伴って、年をとってから結核になる……
○齋藤国務大臣 私はさような気持ちは毛頭持っておりません。この事件は、あの当時小林委員にもお答えいたしましたが、遺族の方々の心境を思えばほんとうに御同情申し上げる次第でありますということを私は率直にお答えをいたしておるわけでございまして、資料の提出がどういうふうにおくれたのか、援護局長から答弁させます。
【次の発言】 実は小林委員から二月に御質問をいただいたわけでございまして、こうした戦争中の混乱期における事件であり、しかも遠い孤島において行なった事件でございまして、しかも私、この前お答えいたしましたように、軍法会議の書類は何かオーストラリアに持っていかれたとか何とかいう話で、現実ないわけです……
○齋藤国務大臣 吉池さんの問題につきましては、私も小林委員からの深刻なお話、これで三回お尋ねをいただいたわけでございます。この事件につきましては、仰せになりましたように、証拠の書類は全然ないわけでございます。本人の御家族の方々は、名誉の戦死でなくなったのだ、心からそう信じておられるわけでございまして、御承知のように二十七年に遺族年金の請求がありましたときにそれが却下になり、もちろんこれは厚生省が却下したのでもございませんで、審査会の審議を経まして却下をした。しかし、本人の御家族はこれをあきらめない。途中援護法の改正がありまして、かりにこういう敵前逃亡であっても遺族年金を支給するということになり……
○齋藤国務大臣 お答えを申し上げます。 社会保障を担当する大臣といたしましては、昭和四十八年度の予算は非常に飛躍的に福祉型の予算だと考えております。すなわち、御承知のように一般会計の伸びが二四・六に対しまして社会保障は二八・八、総額にいたしましても厚生省所管が、十四兆二千億のうち七分の一ということでございますから、私はやはり相当な額になっている、かように考えておりますし、同時に内容的に見ましても、やっぱり国民が社会福祉のうちで要望しておりまする幾多の問題の解決ができたということだと私は思うのでございます。 すなわち、今日までおくれておりました所得保障のうちの年金、すなわち厚生年金、国民年金……
○齋藤国務大臣 お答えを申し上げます。 老齢福祉年金につきましては、御承知のように、三千三百円の金額でございましたが、昭和四十八年度は五千円に引き上げ、さらにまた昭和五十年度には一万円、夫婦で二万円ということをきめておるわけでございます。 そこで、ただいまお尋ねにありましたように、塩見前大臣のときに、性格なり位置づけというものを検討しなければならぬということで、その後、厚生省内にありまする国民年金審議会に、他の所得保障の年金等の関係、そういうものの中における老齢福祉年金の位置づけ、拠出制年金との関係、そういうふうな問題点を御検討いただくことにいたしてございまして、当審議会において小委員会を……
○齋藤国務大臣 渡部委員にお答え申し上げますが、まさしくPCB、おそるべき物質でございまして、食品につきましてPCBの汚染ということは厳に防止しなければならぬ、こういうふうに厚生省としては考えておりまして、昨年の八月、乳製品、肉、卵、魚介類等につきまして暫定的規制値をきめまして、そしてそれに基づいて、昨年の秋以来、これらの食品につきまして厳重なる監視体制をしいておるわけでございます。 それと同時に、また一番問題になりましたのは、母乳について非常に心配される向きがございましたので、昨年の八月、全国六百幾つの例につきまして、母乳にPCBの残留があるかないかということを調査いたしました。その結果、……
○齋藤国務大臣 お答え申し上げます。 石油たん白は先生すでに御承知のように、飼料として問題になってきたわけでございますが、肉とか卵などへの生物濃縮というふうなことを考え、究極的には人間の健康に、かかわるというふうなことで、先年農林省からの申し入れもございましたので、食品衛生調査会におきまして専門の部会を設けて研究をいたしてまいりました。 まず第一に、安全性確認の方法と申しますか、基準というものを検討いたしまして、それに基づいて一つ調査をいたしました。これは人間の健康に最終的には関係あることでございますから、そこで、実験段階においては一応安全であるということが確認されましたけれども、それは実……
○齋藤国務大臣 お答えを申し上げますが、健康保険制度の問題につきましては、昨年、御承知のように、赤字対策法案と抜本対策法案という二つが出まして、赤字法案のほうは衆議院は通りましたが参議院で廃案になった、抜本対策法のほうは一日も御審議をいただけなかった、こういうふうな事態があります。 そういう事態を踏まえ、さらにまた、御承知のように、昭和四十八年度の予算は、総理がたびたびお述べになっておりますように、福祉を最重点の問題として予算を編成しよう、こういうふうにお述べになりました。そういうことでございますので、この際は、健康保険制度については、福祉ということを頭に描いて構想を切りかえよう、こういう考……
○齋藤国務大臣 お答え申し上げます。 実は私もあまり学者でもございませんので、的確なお答えができにくいかと思いますが、最近福祉あるいは福祉国家と、こういわれますときに、私の感じから申しますと、広い意味と狭い意味、二つあるような感じがいたしております。広い意味で申しますれば、先ほど企画庁長官が仰せになりましたような社会的福祉と申しますか、生活環境、そういったふうなものを中心とした社会的な福祉、こういうものを含めての広い概念もあろうと思いますが、狭い意味で考えてみますと、社会保障といったふうな意味合いが近くなるのではないか。そういうふうな狭い意味で福祉ということを考えてみますと、御承知のように個……
○齋藤国務大臣 お答えを申し上げますが、振替所得と国民所得との比率は、現在たしかそれは六%程度であったと思いますが、五十二年で八・八の振替所得に高めよう、こういうことでございますが、五万円年金というものが成熟してまいり、社会福祉施設が、いま五年計画をつくっておりますが、それが整備されますと、ILOのつくっておりまする国民所得との比較において、はっきりした数字はいま記憶いたしておりませんが、五十二年度には世界各国に比べてそう劣らない国民所得に対して一三%程度じゃなかったかと思いますが、西欧諸国に比較いたしまして相当伸びていく、こういうふうに考えております。
○齋藤国務大臣 お答えを申し上げますが、社会保障の年次別の長期計画につきましては、今回の新しい経済企画庁の計画ができ上がりましたので、それをもとにいたしまして、五カ年間の年度別の、年金、医療、社会福祉、三部門に分かちまして、計画を立てるようにいたしたいと考えておりまして、来年度の予算におきましても、厚生省に懇談会をつくりまして、学識経験者等に御協力いただいて年次別の各論的な計画をつくる、こういうことにいたしておる次第でございます。
【次の発言】 お答えを申し上げますが、四十九年度の概算要求がもう七月、八月ということになるわけでございますので、全体の計画とにらみ合わせながらできるだけ早く四十九年……
○齋藤国務大臣 お答えを申し上げますが、亜硝酸ナトリウムにつきましては防腐的な効果なりつやを出す効果といったようなことで、添加物として国際的にも国内的にも認められております。しかもまたわが国におきましては、数字を申し上げまして恐縮でございますが、諸外国に比べまして使用許可量は非常にきびしくいたしておりまして、国際食品規格は二〇〇PPM、アメリカも二〇〇PPM、カナダも二〇〇PPM、日本はこれに対して七〇PPM、三分の一という非常にきびしく厳格にいたしておりまして、御指摘のように発ガン物質としての危険は全然ない、かように考えておる次第でございます。
○齋藤国務大臣 厚生年金につきましては、御承知のように現在は二万円水準の年金でございますが、昭和四十八年度におきましては、この二万円水準年金を五万円に高めようというのでございまして、この五万円年金ということは、厚生年金で申しますと、一定の基準を設けまして、すなわち二十七年厚生年金に加入しておった人の平均標準報酬が現在八万四千円程度でございますので、その六割をひとつ所得としてめんどう見てあげましょう、こういうことで五万円年金というものを立案いたしておるわけでございます。 そこで、その五万円年金という制度が成立したら昭和四十八年度にどういう形になるのか、こういうことになるわけでございますが、これ……
○齋藤国務大臣 お答え申し上げますが、厚生年金の被保険者の方々から、従来とも、住宅資金に貸してもらえぬだろうか、こういう非常に強い要望がありました。よその公的共済組合においてもそういうことを現にやっておりますので、来年度からそういうことをやろう、こういうことにいたしまして、これは還元融資の一環としてやるわけでございますから、あくまで被保険者、労働者の方々の福祉になるように貸そう、こういう考え方で来年度から出発しようという考えでございます。 それで、貸し付けにあたりましての金利は六分二厘でございまして、被保険者の期間に応じてその金額に差をつける、こういうやり方でございまして、これも大体よその公……
○齋藤国務大臣 厚生省所管で、社会保障制度審議会等に御諮問を申し上げましたのは、健康保険法の改正と、厚生年金法その他の重要法案があるわけでございますが、この健保法の改正と厚生年金法の改正につきましては、御承知のように、厚生省の中の社会保険審議会の審議を経、さらに、内閣の社会保障制度審議会の御審議をいただく、こういうふうに二段階になっておるわけでございまして、私どもは、審議会の御答申ということでありますれば、一般的にはできるだけ尊重したいと思いますし、尊重しなくちゃならぬと思うのでございますが、両審議会とも完全に意見一致しているという項目は少のうございまして、たとえば、例を引いて申しますれば、健……
○齋藤国務大臣 今日までの経過を申し上げますと、一応古い病院でございますので何とか建て直さなければならぬ、それには膨大な金がかかるというようなことで、だいぶ前から計画はいたしておったようでございます。 そこで、最初、昨年の五月に二十二社に対しまして入札の案内をいたし、その後六月になりまして、こういう会社の方々がグループを組みまして、大体十五のグループに組みまして昨年の六月第一回の入札を行ない、そしてさらに八月になりまして、こうした十五のグループを七グループにしぼりまして、日赤側としてはいろんな条件を示したようでございます。先ほど総理からお話のありましたように、住居地のいいところでありますから……
○齋藤国務大臣 医療用のガーゼが足りなくて手術ができないといったふうなことになりますことは、国民医療上これはたいへんなことでございます。 そこで問題は、いま全然手に入らぬという地域は全国的にはございませんが、値段が暴騰しておるわけでございます。昨年の反当たりを見ますと、大体百三十二、三円の値段でありましたが、最近は二百六十七円、倍になっている。そういうふうなこともあり、先行きがどうであろうかといったふうなことで、ガーゼの不足を訴えて、私のところにもそういう手紙が来ておるのがあるわけでございます。 そこで私のほうとしては、こういう事態を踏まえて、医師会とも十分連絡をとっておりますが、衛生材料……
○齋藤国務大臣 昭和四十六年度厚生省所管一般会計及び特別会計の決算について御説明申し上げます。 まず、一般会計の歳出決算については、予算現額一兆三千二百二十五億九千三百五十六万円余に対し、支出済歳出額一兆二千七百三十九億九千五百九十八万円余、翌年度繰越額四十億二千百九十八万円余、不用額四百四十五億七千五百五十八万円余で決算を結了いたしました。 以上が一般会計決算の大要であります。 次に、特別会計の大要について申し上げますと、厚生省には五特別会計が設置されております。 まず一第一は、厚生保険特別会計の決算でありますが、健康、日雇健康、年金、児童手当及び業務の五勘定あわせて申し上げますと、……
○齋藤国務大臣 重度の身体障害者の方々につきましては、すでに御承知のように特別児童扶養手当というのを出しておるわけでございまして、たしか昨年は六千五百円でございましたが、一万一千三百円に増額することといたしまして、その関係法律をただいまの国会に提案をいたしました。これは衆議院を通過していま参議院に行っておるところでございます。そこで、実はこの在宅の問題については、一応一万一千三百円というふうに引き上げることにしておりますが、はたしてそれだけでいいのか。この手当の性格は介護料的なものでございますが、いままでのこの制度の国民の受け取り方は、在宅手当としては受け取っていないのですね、感じとしては。そ……
○齋藤国務大臣 最近の異常な物価高が相当長い間続いておりますことは非常に遺憾なことでございまして、私どもは政府あげて、この異常高の物価をいかに安定せしめるか、非常に苦労をし、努力をいたしておるところでございます。 それはそれといたしまして、最近の異常な物価高に対処をいたしまして、私がお預かりしておりまする社会保障の面で考えまするならば、社会的に弱い、経済的に弱い人々の生活を守っていく、これが一番大事なことでございます。その意味において、生活扶助の適用を受けておられる方々あるいは御老人の方々、身体障害者あるいは子供、こういう方々の生活を守るために全力を尽くしていかなければならぬと考えておるわけ……
○齋藤国務大臣 社会労働委員会の御審議に先立ち、厚生行政について所信の一端を申し述べたいと存じます。 現在わが国経済社会は、物価騰貴、資源エネルギー問題等かつてないきびしい状況にあります。経済的にも社会的にもわが国にとって一大転機ともいえる今日の事態に対しては、単に物価上昇等への応急的な対応にとどまらず、経済社会構造の中に福祉優先の原則を確立し、社会的公正がはかられ、しかも、限られた資源の中で物量の充足だけに片寄らない本来の豊かさが実現される社会をつくり上げることを基本的な政策目標とすることが必要であります。 このような福祉社会を実現するための柱である社会保障制度については、昨年、各位の御……
○齋藤国務大臣 最近における異常な物価高が相当長期に続いておりますことはまことに遺憾なことでございます。したがって、政府としては全力を尽くしてこの物価騰勢というものを抑えるということに真剣にいま努力をしておることはすでに御承知のとおりだと思います。 それはそれといたしまして、現実こういうふうに物価が異常に上がっております。そういうことになりますと、この異常な物価高をもろに影響を受ける方々、そういう人々の生活はあくまでも守る、これは当然のことであり、政府としてもなさなければならない問題だと考えております。したがって私といたしましては、毎月毎月実は卸売り物価がどのように変わっていくだろう、消費者……
○齋藤国務大臣 ただいま議題となりました戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 戦傷病者、戦没者遺族等に対しましては、年金の支給をはじめ各般にわたる援護の措置が講ぜられてきたところでありますが、今回これらの支給金額の引き上げ、支給範囲の拡大などを行なうことにより援護措置の一そうの改善をはかることとし、関係の法律を改正しようとするものであります。 以下この法律案の内容の概要について御説明申し上げます。 第一は、戦傷病者戦没者遺族等援護法の一部改正であります。 改正の第一点は、障害年金、遺族年金及び遺族給与金等の額を恩給法に準じて増……
○齋藤国務大臣 ただいま御決議になられました附帯決議につきましては、その御趣旨を十分尊重いたしまして努力をいたす所存でございます。
【次の発言】 ただいま議題となりました原子爆弾被爆者の医療等に関する法律及び原子爆弾被爆者に対する特別措置に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。
昭和二十年八月広島市及び長崎市に投下された原子爆弾の被爆者につきましては、原子爆弾被爆者の医療等に関する法律により、健康診断及び医療の給付を行なうほか、原子爆弾被爆者に対する特別措置に関する法律により、特別手当、健康管理手当その他の手当等の支給を行ない、被爆者の健康の保持向上に……
○齋藤国務大臣 野党四党が共同で提案されております原子爆弾被爆者援護法の内容については私も承知をいたしておるわけでございますが、この法律は、私が申し述べるまでもなく、国家補償的な立場に立っておるわけでございます。 そこで、私どもは、戦後のこうした被害を受けられた方々に対する援護の法律といたしましては、国家と何らかの身分関係のあった者に対しましては国家補償的な立場に立つ法律を制定をし、その援護の充実をはかってまいっておるわけでございますが、原爆被爆者に対しましては国と何らかの身分関係があったかということになりますと、一応ないわけでございます。そういうふうなことで、私どもは国と特別な身分関係はな……
○齋藤国務大臣 森井委員が、被爆をされた子供さんの体験の話をされたわけでございますが、まさしく戦争というものは残酷であり、悲惨なものであり、特に原爆というものが、ほんとうに悲惨な被害を国民に与えた姿というものをなまなましく表現されたものでございまして、ほんとうに原爆というもののおそろしさというものを私もしみじみ痛感をいたしておるわけでございます。 そこで、今回野党四党の方々が、原子爆弾被爆者援護法案というものをお出しになられた、これはこれなりに評価をすべきであると私は考えております。しかし、この考え方は、先般の委員会においてもお答えいたしましたように、国家補償的、国家賠償的な考え方に立ってお……
○齋藤国務大臣 ただいま議題となりました結核予防法等の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 近年、結核医療の進歩、結核対策の進展等によって、結核患者は著しく減少し、健康診断による患者の発見率も低下してまいりました。特に、年少者については、患者が激減し、健康診断による患者の発見率もきわめて低いものになっております。この反面、危険度はきわめて少ないとはいえ、とりわけ年少者に対する健康診断の際のエックス線被曝による健康に対する影響については、十分に配慮する必要があります。このような状況等にかんがみ、年少者に対する定期の健康診断及び予防接種について適切な措置をとろうとす……
○齋藤国務大臣 看護婦養成の問題は非常に重要な問題でございまして、准看を看護婦一本のほうに統合していくと申しますか、そちらの方向に指向するということの方向的な適正さ、適当というふうなことは私も十分理解をいたしております。しかし現在の段階でそれを切りかえていく時期を明示するということはなかなか困難なことでございますが、そういう方向に向いていくことが望ましいことは同意見でございますので、諸般の情勢を慎重に考えて、その時期を明示することができるような条件をつくるために最大の努力をいたしてまいりたいと考えております。 定時制の問題についていろいろお話がございましたが、やはり看護婦さんの個人的な条件、……
○齋藤国務大臣 ただいま提案されておりまする修正案が成立いたしました暁には、政令で定めておりまする医療手当、介護手当及び葬祭料の支給額の引き上げの実施時期についても同様に措置するようにいたしてまいりたい、かように考えておるものでございます。
【次の発言】 ただいまの修正案につきましては、政府としてはやむを得ないものと認めます。
【次の発言】 ただいま御決議になられました附帯決議につきましては、その御趣旨を十分尊重いたしまして、努力をいたす所存でございます。
○齋藤国務大臣 この問題はこの前の国会でも御答弁申し上げたと思いますが、五人未満の事業所の労働者につきましては、できるだけ早い機会に健保、日雇い健保の中に適用を拡大していくということが私は筋であると思います。そういう考えはいまでも私は捨ててはいないわけでございます。 そこで、昨年御承知のように、実態の調査をいたしておるわけでございますから、その実態調査の結果を十分分析をし、調査を進めてまいりまして、私としてはできるだけ早くこの問題に決着をつけるようにしていかなければならぬ、こういうふうに考えておるわけでございまして、今後とも、多少時間はかかるかもしれませんが、そういう方向に努力をいたしてまい……
○齋藤国務大臣 人口問題は非常にむずかしい問題でございまして、しかもこれは全世界的な、グローバルな立場において考えていかなければならぬという、非常に大きな問題でございます。将来の人口の扶養力の問題それとの関連において資源が非常に大きな問題になってまいります。さらにまた将来の経済生産とにらみ合わしての労働力の問題、各般の問題を頭に描きながら豊かな世界、平和な世界を建設するためのグローバルな見地において考えていかなければならぬと考えておるわけでございます。 ところで、日本では、私率直に申し上げますが、国の方針としての人口問題に対する政策といいますか、そういうものがまだ十分に明らかにされてない、こ……
○齋藤国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その趣旨を尊重いたしまして、今後とも一そうの努力をいたしたいと存じます。
○齋藤国務大臣 今回、小野田元少尉が無事帰ってこられる、そのこと自体は、私は喜ばしいことだと思います。しかし、その陰に子供さんをなくされた遺族の方々、あるいはまたルバングで申しますれば、ごく最近まで一緒におられた小塚一等兵――一昨年の十月まて一緒におられたわけでございます。そういうふうな人たちの気持ちを思えば、私は、暗い気持ちを持っておられる方がたくさんおられると拝察をいたしております。したがって、私は、そういう背景というふうなことを十分頭に描いておりますので、実は、今回、小野田さんがお帰りになるにあたりましても、静かにお迎えをしてもらいたい、これが私の心からなる心境でございます。 それにつ……
○齋藤国務大臣 私の所管に関することだけについてお答えを申し上げますが、社会保障の大きな問題の一つは年金だと思います。この年金につきましては、先般の国会におきまして、御承知のような五万円水準年金というものを実現し、しかも、この年金制度についての非常な特徴は、物価スライド制を採用したということが大きな内容だと思います。この制度が、御承知のようにこの十一月一日から施行いたしたばかりでございまして、特に最近のような経済変動期におきましては、私どもはこの年金制度を盛り立てていくということに全力を尽くしてまいりたいと思います。 それと同時に、先ほど来もお話のありましたような、所得が少なくて、減税をかり……
○齋藤国務大臣 私どもは、経済的に弱い階層の生活を守る、これは非常に大事なことだと存じて、真剣に努力いたしておるわけでございます。先ほど総理からもお話のありましたように、生活保護世帯の生活を一般世帯の水準に近づけるという努力をしておるわけでございまして、本年度の予算を組みますときに、一般の消費水準が一三・幾らということになりましたので、生活保護基準は一四%上げましょうということにしたわけでございます。それから八月、九月の消費者物価が一二%程度上がった。それじゃ緊急に改定しましょう。年度内改定ということはあまりやらないのを原則にしておるわけでございます。でございますので、どうであろうかということ……
○齋藤国務大臣 基準財政需要額との関係は自治省のほうでおわかりになるかと思いますが、社会福祉の関係で申しますと、昨年度に比べまして、本年度の当初予算は、超過負担も解消しなくちゃならぬというので、一五%のアップで施設の単価を計上しました。それで当初の予算ができておるわけです。ところが、それだけではできませんというので、今回一〇・八%単価の引き上げを行ない、さらにまた、扶助基準におきましては、本年度、前年度に比べて一四%のアップでございましたが、五%上げる、すなわち扶助基準の五%アップ分と、それから社会福祉施設の一〇・八%のアップ分が今回の補正予算の中に入っておるわけでございます。
○齋藤国務大臣 昨日、町田市の旅行業者本名さんという方が天然痘の疑いがあるということで、荏原病院に隔離をいたしたわけでございます。直ちに検体を厚生省の予防衛生研究所に送りまして検査をいたしましたところ、そのビールスは、間違いなく真性であるということに決定を見たわけでございます。 そこで、きのう荏原病院に隔離いたしますと同時に、直ちに東京都衛生局その他が、全国の、同行者が行っておりました県に全部連絡をとりまして、全国的な防疫体制をしくことにいたしました。同行者が大体十九人でございますが、その方方について、各府県に連絡をとり、今日まですでに全部につきまして把握をいたしたような次第でございます。 ……
○齋藤国務大臣 さきの国会においていろいろ論議があったことは、私も十分承知をいたしております。 隣保館を建てるための土地の取得費に対して補助を出すと、こういう問題なんですが、先般来のいろいろな御論議がございましたので、概算要求を前に各省といろいろ相談をいたしました。実際相談したんです。ところが、やはり土地の取得というのは、土地そのものが事業の目的であるならば補助の対象にするのであるが、隣保館を建てるための土地ということであればどうであろうかというふうな議論等もございまして、四十九年度の予算要求の際には、結論が出ずに概算要求はいたしてございませんでした。
○齋藤国務大臣 お答えいたします。
ただいまいただきました資料でございますが、これは私、いまいただいたばかりで全部精査しておりませんが、相当値上がりしていると私も承っておるわけでございます。このとおりの金額かどうか私も存じませんが、相当値上がりしているという事、実は否定いたしません。
【次の発言】 実は、この再販契約であったものが、その再販を、値上げを理由としてやめているようでございます。そして、いまお話しのように、この数字が全部そのとおりかどうか知りませんが、私の承知しているところによりますと、最低一〇%とか五〇%とか四〇%とか、そういうふうに、再版をやめますと市場は自由になりますからそう……
○齋藤国務大臣 お答えを申し上げます。
生活保護世帯に対します生活の扶助基準は、物価の動向をにらみ合わせて行なっておるわけでございまして、さようなことはきめておりません。今後とも、物価の動向を見て臨機応変に対処したいとは考えておりますが、新聞に出ておるような、一時金を支給する、そういうことはきめておりません。
【次の発言】 福祉社会という定義と申しますか、構想と申しますか、各方面にいろいろ意見があると私は思います。
私をして言わしむるならば、すべての国民が健康にして文化的な生活が享受できるような社会、それは、いわゆる社会保障と、さらに生活環境、住宅、そういうものを全部ひっくるめた概念であろ……
○齋藤国務大臣 戦災による障害者の問題でございますが、これは赤松委員御承知のように、今日まで、国と何らかの身分関係ある者について、国家賠償といったふうな意味合いにおいて援護の措置を講じてまいったわけでございます。ところで、国と身分関係のない一般の市民が戦災によって障害を受けたということについては、国は何らの措置も講じていないわけでございます。 そこで、赤松さん御指摘のように、昨年そうした方々から要望がございまして、何とかならぬか、こういう非常に強い要望がございました。そこで、そうした措置をかりに講ずるとしても、実態がどうなっているかということがわからなければどうにもなりません。そこで昨年、愛……
○齋藤国務大臣 生活保護世帯というのは、お述べになりましたように、物価高の影響というものをもろに受ける方々でございます。したがって、この方々の生活を守っていくということは、社会保障の上においてきわめて重要な問題であるわけでございまして、最近における物価の動向とか消費生活水準、そういうものを十分見定めて、必要があれば改定していくということが絶対に必要である、私はかように考えておるわけでございます。 そこで、きのうも八木委員の御質問にお答えいたしましたように、一月の東京都の物価指数は発表になりましたが、まだ全国の統計が発表になっておりません。(「そんなことは言いわけにはならぬ」と呼ぶ者あり)言い……
○齋藤国務大臣 従来の政令は、児童福祉法並びにその施行令によりまして、市町村が建設した保育所に要した経費から収入を差し引いた額を国が支払わなければならない、こういう規定でございました。 そこで、この規定につきましては、私どもは、毎年次官通達をもちまして補助基準というのをきめて、そして、これだけの規模でこれだけの補助をいたします、こういう補助基準を示して、それに基づいて市町村から申請を受け、それに基づいて補助金を交付する、こういうやり方をしておりました。ところが、これが規定が明白でありませんでしたので、誤解を受けるようなことがあってはいけない、こういう考え方をもちまして、昨年十二月政令の改正を……
○齋藤国務大臣 今回、二月一日付をもって薬価基準の改定をいたしたわけでございますが、これは、御承知のように実勢価格をもとにしてきめるわけでございまして、私どものほうは、昨年の十一月末を基準として薬価基準の改定をいたしておるわけでございますが、その後、いまお述べになりましたようなレントゲンフィルム等が上がっておるという事実は、十分承知いたしてございます。
【次の発言】 大衆薬につきましては、御承知のように、先般来値下げを勧告したり、あるいは据え置きということをお願いしておるわけでございますが、医家向けの薬品につきましても、そういう事態が明らかになりますれば、そういう勧告をいたしたいと考えておりま……
○齋藤国務大臣 私どもは、生活保護世帯の生活というものを、十分関心を持って見守っておるわけでございまして、その意味において、今日まで、消費者物価指数が上がれば、十分関心を払いながら、扶助基準の改定を行なってまいってきておるところでございます。 御承知のように、本年度当初、四十七年度に対して一四%の引き上げを行ない、さらにその後、消費者物価指数がのぼってまいりましたので、昨年の十月から五%を引き上げ、現在は、一九%の前年度に比してアップ率になっておるわけでございますが、一月の東京の消費者物価指数が二〇%というふうなことになりましたので、一、二、三の生活を考えながら四月までのつなぎとして、一時金……
○齋藤国務大臣 医薬品につきましては、先般、再販を取り下げて値上げをしたりする動きがありましたので、それを撤回させるとか値下げをするとか、そういう行政指導をいたしておるわけでございまして、ここしばらくこういう姿で自粛を指導してまいりたい、かように考えておる次第でございます。 しかし、御承知のように、医薬品というのは国民医療上絶対これは欠かせないものでございますから、どうしてもという場合には、事前によく相談をしていただく、こういうふうな仕組みで行政指導を強化してまいりたい、かように考えておる次第でございます。
○齋藤国務大臣 昭和四十七年度厚生省所管一般会計及び特別会計の決算について御説明申し上げます。 まず、一般会計の歳出決算額については、予算現額一兆六千七百四億三千二百三十三万円余に対して、支出済歳出額一兆六千三百十一億七千三百五十二万円余、翌年度繰越額百二十九億四千三百十六万円余、不用額二百六十三億一千五百六十四万円余で決算を結了いたしました。 以上が一般会計決算の大要であります。 次に、特別会計の大要について申し上げますと、厚生省には五特別会計が設置されております。 まず第一は、厚生保険特別会計の決算でありますが、健康、日雇健康、年金、児童手当及び業務の五勘定あわせて申し上げますと、……
○齋藤国務大臣 新聞に伝えられた官房長官の話、私も新聞で見たわけでございますが、その趣旨とするところは、漏れ承るところによりますと、老後の生活を不安なからしめるようにするにはどうすればいいであろうかといったふうな話が中心になされたようでございます。したがって、賦課方式をいつから採用するとかいうようなことを具体的に官房長官が言われたということを私は承知しておりません。はっきり申しますと承知いたしておりません。老後の生活に不安なからしめるにはどうすればいいであろうか、党のほうでももう少し研究していただきたい、こういったふうな趣旨の発言であったと承知をいたしておるわけでございます。 そこで、これは……
○齋藤国務大臣 昨年来の石油ショックによる物価高、その後もまた引き続き、最近やや鎮静しかかってまいっておりますが、物価が高い経済状況のもとにおいて、社会保障としてどういう点を考えるべきであるかという御質問でございますが、まず基本的には、私どもは、昨年の春きまりました経済社会基本計画に基づいて、昭和五十二年度までに振替所得、国民所得との関係において八・八%に持っていくという大きな基本的な路線というものを考えておるわけでございますが、そういう基本的な考え方と並行しまして、先ほど申し述べました物価高に対処して、経済的に弱い人々の生活を何としてでも守っていかなければならない、老人あるいは身体障害者ある……
○齋藤国務大臣 老人福祉の問題は、現在の政治の課題において最も緊急な問題であると私ども理解をいたしておるわけでございます。 そこで、老人福祉法によりますところの健康の保持、生活の安定、これが老人問題解決の基本であることは、お述べになりましたとおりでございます。そこで私どもは、健康な方々には、その健康の度合いに応じ、年齢に応じ、適当なお仕事について、そして生きがいを見出していただくという職業問題、これがやはり一つの大きな問題であると考えております。 そこでこの問題につきましては、職業紹介の専門であります労働省の職業安定所においても、できるだけの老人向きの仕事のあっせんということにお骨折りを願……
○齋藤国務大臣 昭和四十八年度厚生省所管一般会計及び特別会計予算の概要について御説明申し上げます。 昭和四十八年度厚生省所管一般会計予算の総額は二兆九百三十億百八十三万五千円でありまして、これを昭和四十七年度予算一兆六千四百五十三億六千五百三十三万八千円と比較いたしますと、四千四百七十六億三千六百四十九万七千円の増加と相なり、二七・二%の増加率を示しております。 また、これは昭和四十七年度当初予算に対しまして三一%の増加となり、国家予算全体の増加率二四・八%を大幅に上回る伸びと相なっております。 なお、国家予算総額に対する厚生省予算の割合は一四・七%であり、過去最高のものとなっております……
○齋藤国務大臣 施設職員の身分に関する法律をつくったらどうかという各方面からの要望のあることは十分承知もいたしております。目下中央社会福祉審議会においていろいろ御検討願っておりますので、一つの案が固まりまして、各方面もそういうふうな方向でどうだろうというふうなコンセンサスを得られましたならば、私どもとしては立法化について十分考究していいのではないか、こういうふうに考えておる次第でございます。
【次の発言】 油症の治療方法の研究開発につきましては、私どもも今日までできるだけ増額するように積極的に推進してまいりましたが、今後とも専門家の御協力をいただきながら治療方法を一日も早く確立できますように努……
○齋藤国務大臣 市町村国保に対しては、すでに御承知のように医療費に対する四〇%の定率補助をいたし、さらにまた財政の苦しい町村に対しましては、五%に相当する額を調整交付金として交付する、こういうやり方になっておるわけでございます。この五%の調整金によって、いまお述べになりましたような過疎地域などには、できるだけ多くの予算を流すようにということをいたしておるわけでございまして、こういうふうな計画を立てるにはもちろん自治省ともいろいろ御相談をしていかなければならぬ問題がたくさんあるわけでございまして、私どもも今後とも自治省と緊密な連絡をとりながら、財政が不均衡な赤字が生じないように努力をいたしてまい……
○齋藤国務大臣 昭和四十九年度厚生省所管一般会計及び特別会計予算の概要について御説明申し上げます。 昭和四十九年度厚生省所管一般会計予算の総額は二兆八千六百八十二億九千四百二十二万九千円でありまして、これを昭和四十八年度補正後予算額二兆一千九百十三億七千七百万三千円と比較いたしますと、六千七百六十九億一千七百二十二万六千円の増額でありまして、三〇・九%の増加率となっております。 また、これは昭和四十八年度当初予算に対しまして三七%の増加率となり、国の一般会計予算の増加率一九・七%を大幅に上回りますとともに、国の一般会計予算に占める割合も一六・八%と過去最高のものとなっております。 申し上……
○齋藤国務大臣 このアルコール中毒、私もいろいろな悲惨な例を承っております。先ほど来お述べになりましたように、こうした対策を進めまするためには、やはり民間の方々の非常な御協力が絶対に私は必要だと思います。まあ断酒会と申しますか、そういうふうな民間の組織の御協力というものは絶対必要である。そこで、先ほど先生がお述べになりましたように、警察、保健所、断酒会、こういう三者が一体になって、お互いに助け合って、アルコール中毒患者が出ないように、出ましたときにはこれを早く隔離、予防をするというような措置を講じていかなければならぬ、私も同感でございます。そういうふうな民間の協力を得られるような予算、これは私……
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