このページでは武藤山治衆議院議員の33期(1972/12/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は33期国会活動統計で確認できます。
○武藤山治君 私は、不況で操業低下、倒産、失業、就職難、さらにインフレ、物価高のもとで苦しみ悩んでいる国民大衆の声と心情をくみ取り、日本社会党を代表して、自民党三木内閣の施政方針及び現下の政府の施策について、当面の国内経済、財政金融の問題にしぼり、提言を交え、内閣の見解を伺いたいと思います。(拍手) 一昨日の三木総理の施政方針演説を聞いて、多くの国民は安心しましたか。確信のない、具体性のない財政金融政策には失望したのではないでしょうか。国際経済は大変なんだ、困難なんだ、難局だぞ、一、二年しんぼうしてくれとこぼし話、泣き言めいた表現が多過ぎたのであります。(拍手) 国民が聞きたいのは、原因や……
○武藤(山)委員 大臣、関連してちょっといまのを詰めたいのでありますが、商品取引所の現物取引といった、先物信用取引を認めているというところにガンがあるのですよ。いまは証券ですら、株の売買ですら大蔵省の監督は非常にシビアに網をかけておる。ところが、現物商品取引所においては、そういう投機的な傾向で価格が非常に動く。これをやはり閣僚の一員である大蔵大臣は、特に経済見通しで、あなたのほうは年間五・五%の消費者物価の上昇でとめるのだ、それを国民に公言しているのですから、やはり抽象的な答弁ではなくて、大蔵大臣としてはこのように閣議で主張して、物価安定のためにこういたします、いつごろまでにきちっとその結論を……
○武藤(山)委員 大蔵大臣に法案について簡単に、二十分間の割り当て時間でありますから、要点だけをひとづかいつまんで質疑をしたいと思います。
第一は、過般、大蔵省が証券界にたいへん介入をする発言をして、特に四証券会社を特別検査する、こういう新聞記事が、きのうですか、出ておりますが、それらの証券会社が好ましからざる何か具体的なそういう事実があるので特別検査をすることに踏み切ったのか、その辺の経過をまず最初にお聞きしたいと思います。
【次の発言】 大臣のお答えでは、具体的に何か大口の買い手に片寄らせた株の取引があるというようなこと、そういう何か具体的事実があるので特別検査に踏み切ったというのが新聞……
○武藤(山)委員 関連して。直税部長、ちょっと数字のことで恐縮ですが、いま阿部委員の質問の田畑の問題ですが、大蔵省の資料を見ると昭和四十一年から四十六年のわずか五年間で、相続財産価額がたんぼの場合、人員にして約四倍にふえておる。それから畑が約三倍強。そしてたんぼの場合の評価額、財産価額が一千二百六十四億円、畑が一千二百五十九億七千六百万円、宅地が三千九百七十七億。これに対してたんぼの税金は幾らか。これは大体田畑どのくらいの相続税がかかっていますか。人員と金額わかりますか。これには税額が出ていない。財産価額だけしか出ていない。実際に田畑の所有について相続税がかかっているのは、人数がどのくらいで税……
○武藤(山)委員 ただいま議題となりました日本社会党提案にかかる有価証券取引税法の一部を改正する法律案に対する修正案につきまして、提出者を代表して提案の趣旨及びその内容を御説明申し上げます。 修正案の案文は、お手元にお配りいたしてありますので、朗読は省略させていただきます。 有価証券取引税は、昭和二十八年に有価証券の譲渡所得課税が税務執行上の理由等で廃止された際に、この課税廃止に伴う代替課税の趣旨で設けられたものでありますが、以来今日まで株式等の譲渡に対する税率は据え置かれており、今回、政府はこれを二倍に引き上げる提案をいたしているわけであります。この間、売買取引は昭和二十八年では約一兆円……
○武藤(山)委員 理財局長、あなた専門家ですから別にそう支障はないと感じているかもしれませんが、われわれしろうとは、財投関係を少し調べようという場合にまことに不便ですね。たとえば二十八条による参考資料を一つ持ってきて見なければならぬ、今度は特別会計予算書を並べなければならぬ、政府関係予算書も持ってくる。ちょっと勉強しようとすると全部予算書をひざの前へずらっと並べないと調べがつかないのですね。これを国会の議決事項にしてくれという要求は、国民にわかりやすい方法で内容というものが掌握できるようにしよう、これがねらいですね。三つも四つもみんな持ってきて、予算書、参考書類を見なければ内容がつまびらかに把……
○武藤(山)委員 委員長、ちょっと関連で。
輸入課長が、いまほとんど先進国は自由化していると言われた。そうすると、国産の機械のシェアがどんどん減っている、西ドイツ、フランス、イタリア、イギリスを見ても。その数をわかっておったらちょっと明らかにしてくれますか、国産のパーセント。
【次の発言】 でありますから、特にひどいのはヨーロッパで大体国産品が一〇%くらいしかない国、西ドイツだったかフランスだったかどっちか、あとは全部アメリカものですね、九〇%は。そういう状態になると、産業の頭脳ともいわれる電算機関係を九〇%アメリカに依存するということになってくると、頭脳の問題だから、これはやはり将来の国の……
○武藤(山)委員 ピンチヒッターで突然質問をすることになりましたので、通告がたいへん不親切で、答弁側のほう、通産、農林、企画等の担当者はあるいはいないのではないかと思いますが、いないところは保留にして、たいへん気の毒だと思いますがひとつ質問を続けたいと思います。 最初に、政務次官に、大所高所からながめた今日の経済動向と関税に関連のある問題点をお尋ねしてみたいと思います。 提案理由の説明の中にも、今回の関税率の改正については三つの大きな柱、一つは、経済情勢の推移に対応して対外経済関係の調整をはかるのだ、これが第一にある。第二は、国民生活の安定に資する等の見地から、特に物価関係、生活関連物資を……
○武藤(山)委員 関連して。いまの公表できない、それは個々の会社の名前を発表し、どこの会社が何ぼ脱税、大体このくらい脱税という、会社名を出せないにしても、現在調査した結果、豚肉関係で関税をごまかした金額はこのくらい、件数はこうだ、そういう中身ぐらいは直ちにここで発表できないですか。
【次の発言】 ちょっと関連して。関税局長、前にここで議論された中国からの肉輸入の問題、口蹄疫の問題、これはまだ解決しないのか。それからもう一つは、中国から入ってくる内臓、ホルモン剤、ホルモン焼きの材料ですね、これは煮沸したものでなければいけない、こういう措置はまだ続いているのかどうか。もうすでに七、八年前に大蔵省は……
○武藤(山)委員 ただいま議題となりました附帯決議案につきまして、提案者を代表して、私よりその趣旨を簡単に御説明申し上げます。 まず、案文ですが、案文はお手元に配付してありますので、朗読は省略いたします。 第一に、今回の改正案におきましては、特恵関税制度の改善、生活関連物資を中心とする関税率の引き下げ等を行なおうとするものでありますが、現下の内外の経済を取り巻く環境は、円の変動相場制への移行、ECの共同変動制実施という新たな国際経済の局面を迎えるに至ったのであります。したがいまして、本法の運用にあたっては、国内関連産業、ことに中小企業等への影響を十分に配慮して適切な措置をとるべきであります……
○武藤(山)委員 ちょっと関連。 いまの年金課税の問題ですが、今度農業年金を所得とみなすという改正が出ておるわけですね。農業年金というものはほんのわずかで、しかも農業というものは所得水準が低い、したがって、何とかしてやらなければ後継者も残らぬ、こういうことで与野党の諸君がたいへん運動してようやくできた年金制度なんです。そのわずか一カ月一万かそこらの年金を所得とみなして農業所得に合算するということは、これは法の趣旨からいっても、私はやはりいま佐藤君が言うように非課税にすべきだと思うのですよ。 しかしそれは体系上、思想上できないというのがいまの主税局長の答弁のようでありますが、現在の年金は六十……
○武藤(山)委員 田中総理はいま日本一の権力者でございます。世界の全体の中では四番目ぐらいの権力を握った座についている総理大臣であります。したがって、あなたがこれをやろうと決断をすればたいていのことはできる地位と力を持つ、日本における最高の人であります。そういう角度から私はあなたの決断をお尋ねし、いかに実行するかということを、これから大きな問題点だけ――時間が限られておりますから、あまり詳細を質問する時間がございません。 去年、田中さんが総理になるころ、一兆円の減税をするぞ、一兆円減税ということがかなりにぎやかに報道されたわけであります。そのときに、なぜそういうことを言っているのかなと私なり……
○武藤(山)委員 私は、提出者を代表いたしまして、ただいま提案されております所得税法の一部を改正する法律案に対する修正案について、その趣旨と内容を申し上げます。 案文は、すでにお手元に配付してございますので、その朗読は省略させていただきます。 われわれは、当面、夫婦子二人の給与所得者の課税最低限を百五十万円に引き上げることを主張し、今回それを内容とした修正案を提出する予定でありましたが、これを行なうと、簡易税額表の全部の手直しが必要であり、これには日時を要し、すぐにも実施しなければならない勤労者の源泉徴収に間に合わないため、やむなくそれにかわる修正案を準備した次第であります。 この修正案……
○武藤(山)委員 大蔵大臣に、大かたもう質問が出尽くしたと思うのでありますが、基本的な認識からひとつお尋ねをいたしたいと思います。
先ほど阿部委員からも質疑がございましたが、いま過剰流動性ということばがまさに流行語になっております。ちょうど国際通貨ではユーロダラーがお化けだといわれるように、どうも国内の過剰流動性の問題も何かつかみどころのないお化けのような存在で、一体過剰流動性とは何か、それを最初に、何を基準にして過剰なのか、この過剰流動性についての大臣の見解をひとつ聞かしていただきたい。
【次の発言】 そういたしますと、大臣、外為から散超になった六兆円ぐらいが、通常のあるべき姿よりも資金量……
○武藤(山)委員 大臣御存じのように、今回出されておる法案は、第一条に趣旨と書いてありますね。普通法律は第一条に目的、こう書いてあるのですが、この法律は趣旨と書いてあるいわれは大臣何だと思いますか。
【次の発言】 その次に、この法律の第一条に、「最近における国際収支の状況にかんがみ、対外経済関係の調整に資するため、」この最近の国際収支の状況にかんがみというのはどんな状況であるか、ひとつ大臣から認識のほどをまず発表してもらいたいと思います。
【次の発言】 対外経済の姿というものはどこかの国が黒字になればどこかの国が赤字になる、全部の国が黒字になるということはあり得ないわけですね。よほど超均衡経済……
○武藤(山)委員 ただいま政務次官から提案理由 の説明がございました。私は、いままで政務次官 にあまり質問したことがないのでありますが、きょうは、政務次官もうたいへん副大臣としてなれたようでありますので、少々副大臣と議論をしてみたいと思うわけでありますが、まず冒頭に、昭和四十三年に基本的な改正が行なわれた。その当時、私も法案審議に携わったのでありますが、その後の、金融合併転換法ができた以後における実績と申しますか、効果と申しますか、それをまず冒頭に、副大臣の認識のほどを伺っておきたいと思うのでありますが、四十三年以後の特に目立った状況、変化、そういうものをちょっと御説明願いたいと思うのであ……
○武藤(山)委員 議事進行について、緊急動議を提案したいと思います。 いま国対のほうから、内容はあまりよくまだわかっておりませんが、特に江崎自治大臣が憲法で認められないような分離提案をするという発言をいたして、選挙法に関する発言をめぐっての四党の国対委員長会談の結果、直ちに各委員会とも一切の審議を中止をして本部に帰れ、こういう指令が参りましたので、ひとつ動議として提案をいたしますから、よろしくお取り計らい願いたいと思います。
○武藤(山)委員 ちょっと関連……。 大臣、もう一考できないものかという意見なんです。労働組合というのは、法律的に完全に定着をした正規の機関として何人も認めるという、そういう時代になっているわけですね。しかも、その労働組合は、共済組合員であると同時に国家公務員である組織の人たち全体をいろいろ世話をやく組織なんですね。でありますから、労働組合の仕事をやらなくなってしまった場合なら、これはもう完全に籍を除かれてもやむを得ないけれども、労働組合の専従的仕事をやっている人を、従来ずっと共済組合に入れておったのでありますから、それを共済組合を――間接的には組合員のお世話をする労働組合なんですから、そこ……
○武藤(山)委員 今回提案をされている国有財産法及び特別措置法の一部を改正するにあたって、本案並びに関連する諸事項について、それぞれの担当の大蔵省、林野庁、農林省等に事実関係をいろいろお尋ねをいたしたいと存じます。
まず最初に、大臣に所見を伺いたいのでありますが、今回の改正は、最近における社会的要請に基づいて行なわれるのだということですが、具体的に現在の全国的な無償貸し付けの要望、そういう状況がどういう姿になっているのか、その辺の大体のアウトラインを、ちょっと状況報告を願いたいと思います。
【次の発言】 理財局長、現在、無償でぜひ貸し付けを願いたいという件数はどのくらい大蔵省に出ているのです……
○武藤(山)委員 ただいま議題となりました附帯決議案につきまして、提出者を代表して、その趣旨と内容を簡単に御説明申し上げます。 案文は、お手元に配付してございますので、朗読は省略させていただきます。 本附帯決議案の趣旨は、政府に対して、国有財産の管理及び処分について、一そうその適正な措置を講ずるよう要望するものでありまして、その内容は次のとおりであります。 まず第一に、行政財産の処分等の制限に対する特例について歯どめを行なうことであります。 御承知のとおり、行政財産は、国の直接行政目的である事務、事業等の用に供されているものであり、その管理運用については、きびしく規制されているところで……
○武藤(山)委員 ただいま議題となりました附帯決議案につきまして、提出者を代表して、提案の趣旨を簡単に御説明申し上げます。 案文は、お手元に配付いたしてありますので、朗読は省略させていただきます。 御承知のとおり、最近におけるわが国経済社会の動きの中で、国民生活に大きな影響を与えているものに、人口の老齢化の進行と老齢者の立場の変化並びに賃金、物価の著しい上昇があります。これらの現象を背景として、医療保険及び老齢者の生活保障の充実が強く要請されるに至っており、特に年金制度に対する期待と関心が一段と高まりつつあります。 国家公務員及び公共企業体職員の共済組合制度につきましても、これまで幾多の……
○武藤(山)委員 関連して。
ちょっとおかしいよ。それは銀行局長、決算書に当然載ることでしょう。決算書というのは貸借対照表にしても損益計算書にしてもみな新聞で公告をしなければならぬことになっている。そういう程度の事項の問題を、この最高機関である国会の場所で、しかもそういう信用金庫の設立の許可を与えている大蔵大臣のところでなぜ発表できないのですか。発表できない何か法的根拠があるのですか。
【次の発言】 大蔵大臣、各局長に申し上げますが、質問は一人四十分の時間の割り当てでありますので、簡潔にわかりやすく結論を答えていただく、そういう約束で、ひとつ時間を大切に進めたいと思います。
まず最初に、こ……
○武藤(山)委員 通行税法の審議にあたりまして一、二点お尋ねをしておきたいと思います。政務次官、現在先進国で通行税を課税している国はどういう状況になっていますか、ちょっと明らかにしてください。
【次の発言】 それ以外の先進国は課税してないのですか。たとえばイタリア、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、カナダ、こういう国はどうなんですか。都合のいい、課税をしている国だけをピックアップしておるのじゃないのかな。
【次の発言】 政務次官、通行税というのはどうしても取らなければならぬという積極的な理由は何ですか。
【次の発言】 通行税が娯楽や飲食と同列に考えるべき性質のものであるかどうか、これはなか……
○武藤(山)委員 大蔵大臣、最近の物価動向はいかがに推移されているか、ちょっとお尋ねをいたしますが、卸売り物価の五月までの状況は、手元にございますが、昨年の十一月ごろから、前月対比ではたいへんな卸売り物価の上昇であります。時間がたいへん短うございますから、こちらの数字を全部申し上げることはできませんが、二月が前月比一・六、三月が一・九、四月が少々下がって〇・五、五月また反騰して〇・九。六月はどの状況になっておりますか。
【次の発言】 いまあなたがおっしゃったのは総平均の話で、私が先ほど申し上げたのは前月比の卸売りの状況をちょっと聞いてみたわけです。六月はどのようになっているか。四月は一たん落ち……
○武藤(山)委員 けさの各新聞は、昨日発表したばかりの公定歩合の引き上げをめぐって、景気の過熱を抑制することや、物価上昇を鎮静するためのねらいで行なわれた今次の公定歩合の引き上げをめぐって、一斉にこの問題を取り上げ、論評を加え、あるいは日銀総裁や大蔵大臣との対談なども交えた記事が掲載をされております。国民は物価の問題については、政府が近い将来必ず国民の期待するような結果をもたらすに違いないだろうという期待を実はいたしていたところ、三たびにわたる公定歩合の引き上げや預金準備率の引き上げ、窓口規制等々行なっても、今回またまた一%の公定歩合の引き上げをせざるを得ない。この様子を見て、国民はかなりショ……
○武藤(山)委員 関連して。私のところは関係があるからちょっとお尋ねしたいのです。 私のところの選挙区にある茂木工場が宇都宮に統合されるわけですね。その場合、かりに夏、朝六時半から出勤する場合約四十分はかかるのですね。公社はバスで出迎えするそうですが、かりにバスで往復出迎えされたところで、六時半から作業にかかるとなったら少なくも五時四十分か五十分には茂木の町を出発しなければならない。女の人で子供をかかえている、こういう人たちが、こういう朝の早い時間に長いことこの勤務にずっとたえられると思うかね。それはとてもたえられないからやめることになりますよ。自然的に女の人はみなやめざるを得なくなるという……
○武藤(山)委員 政務次官、いま村山委員が質問をした、物価上昇による単価の上昇で請負工事ができないというような状況である。その事実関係は大蔵省も十分認識をしているようでありますが、その問題について、もうちょっとこまかい点で確認をしておきたいと思うのであります。 先ほど長岡さんは、わずかであるが補正をする、四十八年分についてはすでに二度単価の見直しを命じた、ただし、事業量自体はふやしていない、いまの事業量の中で単価だけ補正をすれば、結局学校などの場合にはそれは不可能である、したがって、公立の学校については別に考えている、こういう話でありますね。 実は私どもの地元で小学校四校、本年度着工して工……
○武藤(山)委員 きょうは、新大蔵大臣――新ではありません、かつてやったことがありますが、初めて大蔵委員会で蔵相の御答弁を聞けるわけでありますから、財政、経済、物価、国際収支、自民党の政治姿勢等々について、時間の許される範囲でお伺いしたいと思っておるのでありますが、ひとつ大臣には簡明にお答、えをいただきたい。 現在、物価は狂乱状態で、天井知らずの高騰で、二十年間分の物価上昇を一年でやってしまったというのが卸売り物価の情勢であり、また石油危機、外国為替相場の混乱、先進国にいま見られ始めた景気の後退の徴候、外貨減少による輸出入政策の根本的な転換、保護貿易主義の台頭、通貨切り下げ競争への可能性等々……
○武藤(山)委員 午前中も銀行協会長や相銀、信金の会長にもお出かけをいただきまして、いろいろ金融情勢万般にわたって各委員から質問がありました。私はその午前中の質疑をも考え合わせてみますと、どうも理解に苦しむのは、一月二十三日に外為銀行で七億四千二百万ドルのドルの買いがあった。突然日本銀行は、新聞報道によれば、東京銀行、住友銀行、第一勧銀、この三行に対しておのおの二百億円ずつ、合わせて六、百億円の日銀貸し付け金を回収する。突然こういう措置をとられたという報道でもあり、さらにまた雑誌などにも出ておるのでありますが、これは一体なぜ六百億円を返させたのか、その理由。 それから、どういう契約で貸し出した……
○武藤(山)委員 きょうは、割増金付貯蓄に関する臨時措置法案、政府のお出しになっている法案を中心にして、大臣の見解を伺いたいのであります。 第一は、大臣の提案理由の説明の中に、「最近の経済情勢に即応し、国民の堅実な消費生活の実現をはかるため」、目的はこれですね。「国民の堅実な消費生活」、大臣が期待をする具体的な消費生活水準あるいは金の使い方、そういうようなものに何か今日は異常なものがあるのでこういうものをつくるんだという意味だと思うのでありますが、大臣のお考えになる国民の堅実な消費生活の実現とはどういうことをねらいとしておるのか、それの全貌を明らかにしてください。
○武藤(山)委員 たいへん時間がわずかしかありませんから、最初に個別のこまかい問題を一、二点、他の省にわたる問題でありますが、同時に国の会計にもかかわり合いがありますので、大蔵委員会は森羅万象ことごとくこれ関連があるという立場からお尋ねをいたしたいと思います。 最初に、県立高等学校の建設問題でありますが、各県とも県立高校をもっとふやさなければならぬという希望はたいへん多いと思うのであります。そこで、文部省は、県立高等学校の新規建設の際には国は全くかまわぬ、県に一切一〇〇%まかせ切りだ、こういう現状ですか、それとも文部省はどんな指導をなさっているのですか。
○武藤(山)委員 税調会長にお尋ねをいたしますが、会長も御存じのように、いま政府の施策の失敗から物価が異常に上昇して、卸売り物価は二月末で前年比三六・七%、消費者物価も二四%という異常な物価上昇で、労働省の試算による発表でも、実質所得水準は四%減少した、こういう事態ですね。こういうときに、四十八年度の減税を考慮し、さらに四十九年度の今回の減税案を参酌しても、この減税は思い切った大幅な減税に値する減税ではない、物価の上昇があまりにもひどいので。そういう問題点について、答申の中でこう書いておりますね。 最近の物価動向のもとでは、物価騰貴に伴い分配所得の不均衡、税負担の不公平化が進行するおそれが強……
○武藤(山)委員 福田さんが大蔵大臣に就任する前に、当委員会で、昨年の三月二十八日でございましたか、田中総理大臣の出席を求めて、財政金融政策のあり方について、実は私が質問をしたことをいま思い出したのであります。その時に、たまたま西ドイツのブラント政権は、インフレを起こさせないために財政金融政策において思い切ったことを展開しようということが報ぜられ、大蔵省を通じてその西ドイツの考え方を取り寄せて実は質問したわけであります。 一つは、西ドイツは物価上昇を押えるために、まず一億マルク以上の資本金の法人に対して一〇%の法人税付加税をかけたのですね。それから、個人で二千マルク以上の年間所得者に一〇%の……
○武藤(山)委員 関連して。政務次官、あなたはきのうおらなかったから、大臣がどういう答弁をここでな、されたか知らぬのですね。きのう、いまと全く同じ趣旨の質問を私はここでやったわけです。そのとき、あなたの上司である大臣は、四十九年中のいつかの時期に、日は言わぬわけですが、いつかの時期には検討せざるを得ない場合があるかもしれない。そこで私は、いつかというのは、いま予算を審議し、あるいは税法三法を審議しているこの時期に、大臣に時期を言えというのは酷かもしらぬ、しかし六月になるか七月になるか、物価の情勢というものの推移を見て検討するという意味だと私は受け取るがと、そういう質疑応答がきのうあったわけです……
○武藤(山)委員 ちょっと関連で。いま山中先生の、返済ができないような事態の場合にはどうするのかという質問に関連して、私も一点だけ心配しておるのはインドのことでございます。インドはすでに二十四億二千万ドルも累積融資を受けておりますね。これが一九七二年度の場合も返済ができないで、再融資を受けて、返済を猶予するというような形をとっている。 そこで、インドは人口が多いから他の国より四倍も五倍も融資を受けざるを得ないのか。それとも国際機関を通じて、インドが完全に立ち直り、返済も可能になり、こういうプロジェクトをこう実現していけばインドのGNPも何年ごろにはこうなるのだ、そういうようなインド全体の開発……
○武藤(山)議員 ただいま議題となりました国家公務員共済組合法等の一部を改正する法律案及び公共企業体職員等共済組合法等の一部を改正する法律案につきまして、提出者を代表して、提案の理由とその内容の概要を御説明いたします。 最近の異常な物価上昇は、狂乱物価、投機物価といわれ、卸売物価、消費者物価ともに二〇%をこえる状態となっており、勤労国民の生活はますます圧迫されております。勤労者の賃金は実質的に切り下げられ、賃金の引き上げも物価のあと追いにすらならないのが現状であります。このようなインフレ物価高のもとで、とりわけ被害の大きい、いわゆるインフレ弱者といわれるのが各種年金生活者であり、福祉関係者で……
○武藤(山)委員 富士銀行の頭取でいらっしゃる佐々木さんが全銀協の会長になられて、たいへん戦闘的で発想もユニークでこれからの都市銀行のあり方にいろいろ大きな影響を与えるだろうという、実は新聞報道などでもたいへん期待がかかっているように思うのであります。そこで、きょうは、社会党を代表して一時間ばかり佐々木さんに、いろいろ小さな問題から大きな将来の見通しから、あれやこれやと御意見、見解を伺って、今後の委員会における金融問題の討議の参考になればたいへんしあわせだと思っております。そんな気持ちでひとつ率直な見解をいろいろお聞かせを願いたいと思います。 第一にお尋ねをいたしたいのは、つい最近までは銀行……
○武藤(山)委員 まず最初に、通産省にちょっとお尋ねいたしますが、電力料金、電灯料はいつごろ値上げを承認するのですか。
【次の発言】 大体今月中になりますか、来月へ入りますか。
【次の発言】 特に、東京電力の場合の電灯料金に三段階制をつけて、百キロワットアワー以下は引き上げ率を低くする、これは社会福祉型電気料金だというようなことを盛んに宣伝しておりますが、通産省としての行政指導はやはり百キロワットアワーラインで押えようというのか、百五十までこれを引き上げさせようとするのか、その辺の通産省内部の議論はどうなっているのですか。
【次の発言】 そういたしますと、百キロよりは高いランクになる、百五十キ……
○武藤(山)委員 大平さんが新しく大蔵大臣になられて初めての大蔵委員会でありますから、きょうは日本の財政、金融、経済の最高頭脳である大蔵大臣に抱負経綸を伺って、国民に日本の経済のかじとりを誤らないという確信のほどを示していただきたい、こういう期待を込めて、大臣の所信表明に対する質問から入りたいと思います。 大臣の所信表明の中で、世界経済がたいへん困難かつ複雑な問題をかかえ、同時にそれが吹き出してまいった、「かくて世界経済はいよいよ混迷の度を深め、世界的規模を持つインフレの高進と相まって、事態はますます深刻になって」いる。すなわち、混迷の度を深め、事態はますます深刻になっているという認識であり……
○武藤(山)委員 大蔵大臣の先ほどの山田耻目議員に対する質疑応答の中で、大臣、大変重要なことをおっしゃっておりますが、とにかく物価安定がもう最重点で、しばらく御不自由を忍んでもらいたい、まだ不況の対策について財界や政府各省からも声を聞いていない、こう言いましたよ、私、メモをとっているのですが。財界や政府各省の中でもいまの経済情勢というのは不況だと見ていないのか、まだこの程度ならば物価問題に重点をすべて注いでいていい段階だ、こうお思いになっているのか。 私はまず、五十年度予算のことは後にして、この二月、三月というのは政策手段を講ずる上で大変重要な段階だと思うのです。私個人の見解で言うならば、二……
○武藤(山)委員 割り当ての時間が四十分ぐらいでありますから、答えは私の聞きたい結論だけ言ってくだされば、決して舌足らずだとか揚げ足を取るようなことはしませんから、結論だけひとつお聞かせを願いたいと思います。 何といっても日本の金融機関の大黒柱は、全国銀行協会加盟の都市銀行と地方銀行であることは申すまでもありません。昨年十一月末の預金の残高を見ても、都銀は四十一兆円、地銀は二十七兆円。この数字を見れば、もう圧倒的な力を持っている金融機関である、こういうことは言えると思います。昔のことわざに「大樹は風に当たる」という言葉がありますが、そういうところにはどうしても風当たりが強いのは事の当然だろう……
○武藤(山)委員 ただいま上程をされております昭和四十八年度歳入歳出の決算上の剰余金の処理の特例に関する法律案、大変長い名前でありますが、簡単に言えば、財政法第六条に対して特例をを設けるという法案であります。特に、国債償還に充てる財源を減らすという効果があるわけでありますから、必然的に国債の問題について私は議論を深めたいと思うわけであります。 最初に、大蔵大臣の常識のほどをちょっと伺いたいのでありますが、御承知のように、国債発行というのは昭和四十一年度から始まったわけでありますが、私ども昭和三十五年から大蔵委員会でいろいろ議論を続けてきたわけでありますけれども、池田総理のときには、健全財政主……
○武藤(山)委員 最初に、入場税の今度の改正をめぐって税収がどのように推移するかという具体的な金額を、ちょっとお尋ねいたしたいと思います。 政府の今回の改正案によりますと、前年度の百十億円の入場税の税収見込みから、今度は三十億円程度に減収になる。約八十億円の減収ということに相なるわけでありますから、このこと自体には私どもも大賛成であります。長年当委員会において、入場税の抜本的減税をやりなさい、映画や演劇、芸術、文化、スポーツ、こういう入場については税金がかからないようにすきべだという主張をわが党も続けてきたわけであります。そういう視点に立つならば、今回の改正は大変結構な改正であると賛意を表明……
○武藤(山)委員 きょうは相続税法の一部を改正する法律案について、なおそれに関連する諸問題について、行政当局の見解を承りたいと思います。 冒頭に、今回相続税法の改正を行うに至った積極的理由、提案理由の説明によりますと「負担の状況にかえりみ」これが一つ。もう一つは「配偶者を中心として負担の軽減を図る」、三番目が「整備合理化を図る」、こう書かれておりますが、「負担の状況にかえりみ」という内容であります。 これを何の指数を比較してどの程度までに改善しようとするのか、その根拠、それから今回の改正をしなければならぬ積極的な意図、これは政務次官ですか、それを明らかにしてください。
○武藤(山)委員 ちょっと関連で。主税局長、この委員会で、パートタイマーあるいは内職収入、こういうものには課税をするなという議論がずっと続いてきて、今度の改正案では、ようやくことしの一月からはパートタイマーは七十万円まで税金がかからなくなりますね。そういうことが出先の税務署へは、国税庁からはさっぱり通達も親切な指導方針も流れていないようですね。ここでこれだけパートタイマーの収入についての議論をしているのに、税務署では、七十万までは課税されませんよなんていうことを全然指導しておらぬと思う。これは国税庁はどんな通達か指導要綱を流しておるのですか。
○武藤(山)委員 きょうは所得税の問題についてお伺いをいたしたいのでありますが、冒頭に、大蔵委員会は長い間ずっと連続をして質疑が生きていると思うわけでありますが、そういう意味で、新しい主税局長になって初めての通常国会でございます。いままでの主税局長がどういうことをどう答弁したかということも、主税局長はかなりの部分は承知しているのだろうと思います。それは、昨年高木主税局長が、明年は前向きで検討したい、勉強したい、十分討議を尽くしたい等々の答弁をした項目については、具体的に後刻質問をしてみたいと思います。 まず最初に、昨年六月、主税局長に、就任されて以来、五十年度予算の中の歳入を見積もる上におい……
○武藤(山)委員 ちょっといまのに関連して。主計局がいないのでわかるかどうかですが、自然増収がかなりあるという前提でなければ、公務員の人事院勧告に対して補正は組めないのか組めるのか。国家公務員は、いま賃上げをどのくらい予算上見積っているのですか。それと三公社五現業はどういう見積もりになっていますか。この春闘の見込みを予算上どのように見積っているか。
【次の発言】 そうすると、仮に五、六%しか当初予算に見込んでいないとなれば、八月の人事院勧告が来れば、当然法律的な義務として政府はまた補正予算を組まなければならぬのですね。
いま財界が言っているのは、物価が仮に一五%に三月末現在でおさまっても、物……
○武藤(山)委員 私はまず総理大臣にお尋ねいたしたいのは、総理は施政方針演説の中で「社会的公正を期することに特に配慮いたしました。」こう述べて、「私の目指す新しい政治のあり方について申し述べたいと存じます。」その中で三木さんはこう言っております。「高度成長から安定成長へ、量から質へと経済体質を変革するためには、高度成長時代の制度、慣行の見直しが必要であります。制度、慣行は、一たん打ち立てられますと、なかなかそれを変革することは困難ではありますが、困難だといってほうっておくわけにはいきません。」 なかなかいいことを言っています。制度、慣行というのは一たびできてしまうと、なかなか変革がむずかしい……
○武藤(山)議員 私は、提出者を代表いたしまして、ただいま提案されております昭和五十年分の所得税の臨時特例に関する法律案、所得税法の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案につき、提案理由及びその概要を御説明いたします。 政府は社会的不公正の是正を政策目標に掲げていますが、その主要な手段である今回の税制改正案の内容は、勤労国民には依然として重い税負担を求め、資産所得者を優遇し、法人の税負担強化には触れないといった不公平税制を温存しているのであります。四十九年度のいわゆる二兆円減税を盾に五十年度所得税減税を物価調整減税のミニ減税に抑えようとす……
○武藤(山)委員 関税暫定措置法の改正案に関連して、直接関税率に関係する問題は後刻にいたしまして、最初に、大倉国際金融局長がおいででございますから、国際収支の見通しなどについて簡単にお伺いをしてみたいと思います。 昭和四十八年度、四十九年度、さらに五十年度の見通し等を基礎収支などで見ますると、四十八年度は百三十億ドルの赤字、四十九年度の見通しが五十五億ドルぐらいの赤字と、赤字幅はだんだん縮小されるような傾向にあるようでありますが、五十年度の見通しが三十九億ドルという基礎収支の赤字見通しでありますが、週刊誌やあるいはエコノミストなどの論評などを総合してみますと、五十年度の後半からは国際収支問題……
○武藤(山)委員 大蔵大臣、いよいよたばこ、酒の審議も大詰めに参ったようでありまして、きょうは最後に大臣の率直な見解を聞かしていただきたい。
野党の皆さんが大変詳しくたばこ、酒の値上げの意図は何であるか、原価がどうであるか、いろいろな角度から追及をしてまいりました。百円のたばこを百五十円にする、あるいは八十円のたばこを百二十円にする。この上げ幅は、大臣、ずいぶん高くなるものだな、余り感心せぬ、国民に喜ばれないな、そういう感じを持ちませんか。
【次の発言】 大臣は、この程度の、五割の値上げは許されてしかるべきだと言うが、庶民は許していいかということになると、ちまたで聞くと、五割も一挙に上げると……
○武藤(山)委員 きょうは国家公務員共済組合等からの年金額の改定に関する法律案及び公共企業体職員等の共済組合法に関連した三、四点の問題につい三それぞれの担当諸官庁からの見解を聞きたいと思います。 最初に、私は素人でありますから、なぜそうなっているのかという具体的内容についてはつまびらかでないのでありますが、先ほども答弁の中で、昭和四十九年、昨年九月末の新規裁定の公的年金額の数字が明らかにされました。ちょっとメモしたのでありますが、それを上位ランクからちょっと金額を申し上げてみますと、電電公社の一カ月当たりの年金額が八万八千三百円、公立学校が八万八百円、国鉄が七万五千円、専売が七万一千三百円、……
○武藤(山)委員 大変長い懸案で、インフレ下における預金者の保護、預金の目減り、そういう問題について政府当局は適切な措置を講ずべきであるという議論は、もうかなり長い、一年半以上前から、買い占め売り惜しみ問題で騒がれた四十八年の後半から議論が重ねられてきたところであります。そういう長い経緯があったにもかかわらず、一年半もこれが実現しなかったということは政府の怠慢である、大蔵省の不熱意であると言わざるを得ない感じがいたすわけであります。銀行局長はその辺についてどう弁解なさるか、まず見解を聞きたい。
【次の発言】 私も長く大蔵委員会で議論しておりますから、そう乱暴な素人議論をするつもりはありません。……
○武藤(山)委員 大蔵大臣に先にちょっとお尋ねいたします。
いまの経済情勢、動向の問題についてはきょうは質疑する時間がありませんので、個別問題でございますが、大蔵大臣、引揚者団体全国連合会というのを御存じだと思います。会長は自民党の中野四郎さん、事務局長は外山貞次という糸山英太郎の選挙違反で逮捕された人です。そういう引揚者団体全国連合会というものと、もう一つ全国在外預送金者連盟、外地から預金と送金をした人たちの引揚者の連盟、この二つあるのでありますが、二つあるということをいままで認識しておりましたか、どうですか。
【次の発言】 この二つの引揚者団体が、いま政府やあるいは不動産銀行や日本貿易信……
○武藤(山)委員 最近の日本の経済の動向あるいは財政の窮乏等々、大変問題が山積をしております。国の財政を預かる大蔵大臣として、こういう事態になったことについて責任をどう痛感されておるか、それをひとつ所信を伺いたいのであります。
【次の発言】 現在の経済動向は、先ほど吉野調査企画課長の答弁では、鉱工業生産が上向いておる。確かに企画庁の月例報告を見ても、四カ月間鉱工業生産は連続して上向いております。この上向いている数字、動向というものは満足すべきものと認識をするのか。これではまだまだ足りぬ、足りぬとするならば、どの辺までの増加傾向というものが好ましいと大蔵大臣は判断されているのか。
先ほどの吉野……
○武藤(山)委員 関連で。 大臣、いま松浦さんがなぜここの問題にかなり時間がかかっているかというと、国民が一番心配しているのは、ことし赤字国債を発行した。来年も発行する。いまの大臣の答弁では再来年も、率は違うだろうがやはり赤字国債にいかざるを得ないような感じですわね。仮に三年間赤字国債を発行したとする。国民が知りたいのは、その合計が幾らになるだろうか、大体五兆円か六兆円ぐらいになるだろう、その六兆円ぐらいの赤字国債を十年間で返すとすれば、どういう方法で返せるのだろうかと、国民はだれもそれを聞きたいですよ。だれも心配していますよ、それを。十年間のサイトというと、たとえば六十年には返すのだとなる……
○武藤(山)委員 私は、きょうは余り大きな問題ではないのでありますが、それぞれの町村にとっては大変重要な問題だと思うのでありますが、鉱産税の問題と木材引取税の現況について少しくつまびらかにしてみたい、こう考えるわけであります。
最初に鉱産税でございますが、現在一番近い時点で、鉱産税の徴収税額というのはどのくらいになっておりますか。最近時の年次別の税額をちょっと明らかにしてみてください。
【次の発言】 ただいま御説明がありましたように、税額としては非常に小さい税目でありますが、しかし、これは全国どの市町村にも該当する税目ではないために、該当町村にとってはかなりウエートの高い市町村もあるわけであ……
○武藤(山)委員 先ほど国税庁長官の山田委員に対する答弁の中で、児玉譽士夫の脱税の疑いについては、アメリカ側に渡した仮領収額からいままでの所得金額を差し引いた残りを一応脱税額として認定したと、こう私聞いたのですが、誤りですか。
【次の発言】 そうすると、児玉譽士夫の申告は昭和四十五年四千五百万、四十六年四千六百万、四十七年四千三百万というように申告されておりますが、この中にはロッキードからの契約手数料というか契約金というか、そういう収入は全く申告されていなかったと理解していいんですね。
【次の発言】 それはわかりましたが、公示所得金額として一千万円以上の所得者は全部公表しているのですから、私は……
○武藤(山)委員 私の割り当て時間は三十分でございますから、二、三点、端的に大臣の見解を伺ってみたいと思います。 まず最初に、昭和五十年度の不況克服のために第四次不況対策を政府は実施いたしました。その中心的課題は公共事業費をふやして早期に実施をするというのが目玉でありますが、公共事業費の支出の状況はどのような結末になりましたか。昭和五十年度の進捗状況。――答える人かおらぬようでありますから、大臣にちょっと答えろと言っても無理でありますが、大臣どうですか。大体の感触として五十年度の公共事業費予算というのは完全に執行できたと、三月末で大体期待するようなパーセンテージで実行されたと認識しているか、……
○武藤(山)委員 きょうは通告の順序は横路代議士になっていたのでありますが、突然きょうは北海道の方でどうしても上京できぬというので、ピンチヒッターで私が質問することになりました。準備不用意でありまして、きょうは大平大蔵大臣と少し大臣に答えていただける程度の政治論を展開してみたい、かように考えております。 すでに予算委員会でも論議され、また午前中佐藤委員や山中先生からいまお話がありまして、この財政法に反する特別の法律をつくって、多数の政治力で、条文さえ整えば財政法の精神なんか踏みにじってもいいんだという考え方にどうしても私たちはそう簡単に耳を傾けるわけにいかないのであります。私たちは、日本の財……
○武藤(山)議員 私は提出者を代表いたしまして、ただいま提案されております昭和五十一年分の所得税の臨時特例に関する法律案、所得税法の一部を改正する法律案、有価証券取引税法の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案につき、提案理由及びその概要を御説明いたします。 政府が今回実施した税制改正の内容は、インフレと不況の下で拡大している社会的不公正の是正という緊急課題に取り組むことなく、従来の高度成長型税制を温存し、かえって巨額の税収不足を理由に所得税減税を見送り、勤労者に対して実質増税をもたらすきわめて反動的性格の強いものであります。しかも、増税……
○武藤(山)委員 大臣、いよいよ会期をわずかにして、きょうから審議に入った四法案が批准完了するかどうか、大臣の見通しいかがでございますか。
【次の発言】 これは幾ら理解を示しても、恐らくもう参議院で審議の時間がなくて時間切れになる公算大だと思うのです。その際に大蔵省の説明によると、OECD関係法案は五月末までに批准しないと、また米州開発銀行の場合は六月末までには批准しないと大変なことになるんだ。大変なことになるんだという中身は、何か国益を相当損なうのかどうか、この辺、大臣いかがですか。大臣、知りませんか。知らなかったら、知らないからだれに答えなさいと言ってください。
○武藤(山)委員 時間が四十五分しかありませんから端的にお尋ねをいたしたいと思います。
まず最初に大蔵大臣の一般的な感じを御説明いただきたいのでありますが、一―三月の実質経済成長率を見ると約三・一%くらいの上昇、年率にこれを直すと一四・八%の風速である。かなり速いテンポで経済回復が上昇に転じた、こう見ていいのではないかと思います。いまの経済状態全体を経済、財政を預かる大蔵大臣として何が問題であり、何も問題はないと認識しているか、その辺、ひとつ経済動向についての見解をお示し願いたいと思います。
【次の発言】 大臣、いまの景気上昇の原因、要因は、大臣のいまおっしゃる民間の住宅投資さらに輸出の伸び……
○武藤(山)委員 理財局長、いまの話、非常にこんがらかってきたのですが、大蔵省はいつまでに三分割のなわ入れをして、三分の一ずつをきちっとなわ入れして、ABCとして、じゃ、Aは自治体、Bは大蔵省、Cは保留地、そういうようなABCの線引きというか、境界線というか、そういうのをいつまでに決めようというのですか、何年閥ぐらいの間に。それともそういうものはもともと決めないで、自治体からいろんな要望が出てきて、ここは学校にしたい、ここは病院にしたい、こういう形で出てくる。しかし、それは全体の三分の一までしか認めないぞという前提で出させてくる。それから線引きをするのか。三分割の境界というのはいつつくるのです……
○武藤(山)委員 関連。大臣、いまの質疑応答を聞いておりますと、どうも臨時国会にその補正の付属書類を出さないと、実際問題としては来年の三月か四月以降でないと発行できないですね、個人消化の中期債を。というのは、国会承認できませんよ、時期的にも物理的に。 そこで、私ちょっと手続的に法の体制を聞きたいのでありますが、これは加藤さん、いまの十年償還というのを、たとえばいままで出ているものを十年以内とくっつければ五年ものもできる、七年ものもできる、三年ものもできるという解釈になるのか。一々五年ものが何千億円、三年ものだったら三年もの何千億円と金額まで入れなければ償還計画表の体裁は整わないものなのか。一……
○武藤(山)委員 いまの水道の補助金の問題ですが、私は補助対象に改善すべき点があるのじゃないかと思うのですよ。いま補助金をおろす場合にどういう対象に、たとえば配管の場合だったら何インチ以上だとか、そういう補助対象の中身をちょっと明らかにしてください。
【次の発言】 補助の対象が四百ミリといったら、かなり大きいものだな。ところが、実際にその水道工事をやる市当局となると、配管の小さい部分の金額が非常に大きくなるわけですね。方々で枝管をつくるのに、それが全然対象になっていないわけですよ。そこに非常な不満があるわけです。したがって、いまの四百ミリという対象をもっと小さい単位までおろしていかないことには……
○武藤(山)小委員 主税局長は先ほど、税制調査会に諮問をしておるのは昭和四十六年八月の答申の線に沿うて、基本線はそのままで実は税調で審議を願っているのだという意味の話ですね。ずいぶん古い話ですね、四十六年。一体税調にかけなければ処理できない税法上の修正、廃止、改正、そういうようなものは主税局当局ではこれは手はつけられない限界、ここからこれ以上は税調にかけて答申を受けなければいけないという、何か不文律のお互いの領域というものはきまっているのですか。
【次の発言】 そこで主税局、社会経済のいろいろな諸情勢に応じた税制というのだけれども、昭和四十六年のときと四十八年の社会情勢では、まるで違ってきてい……
○武藤(山)委員 先ほど企画庁長官は、売惜しみ、買いだめが行なわれている現状をそのように認識されたようでありますが、商社の六社の代表は、売惜しみ、買いだめやっておらぬという答弁を、新聞を通じての報道ではされているようであります。真実は一つしかないと思うのですが、大臣、現状は売惜しみ、買いだめが行なわれている、こう判断をされておりますか。
【次の発言】 商社であるかメーカーであるかわからぬが、確実に行なわれている。しからば、その買いだめ、売惜しみがどういうところで行なわれているという御判断ですか。
【次の発言】 そういたしますと、この法律案では中小企業の売惜しみ、買いだめというようなものは対象で……
○武藤(山)分科員 大臣、就任日が浅くて、まだあまり全国の実情あるいは御存じないかもわかりませんが、私は栃木県出身でございまして、私の地元に渡良瀬川遊水池という、群馬、栃木、茨城、埼玉四県の県境に三十三平方キロメートルの広大な遊水池があるわけであります。この遊水池は、かつて田中正造翁が国会議員当時、足尾の鉱毒問題を解決せよと迫った歴史的な、県民にとっては忘れることのできない、一村そっくり、谷中村というのを北海道に強制立ちのきをさせた、そして遊水池をつくった、言うならば栃木県民は、この遊水池を利益追求のためや特定の法人や個人の利益のために使わせるようなことは断じて相ならぬ、そういう県民感情がこび……
○武藤(山)分科員 二点ばかり大臣にお尋ねをいたします。 その一つは老人医療の無料化を本年の一月一日から実施したわけでありますが、患者の負担部分を一時立てかえて医者に払っておいて、それから市役所にもらいに行く、あるいは保険に請求をする、こういう姿で、実は各県ばらばらで行なわれていたのが、ことしの一月一日から国の施策として七十歳以上の無料化が実現したわけであります。しかし、やはり前の惰性で、県によっては相変わらず、老人に一時負担させておいて、あとからもらいに行くという立てかえ払いの制度がまだ行なわれている県があるのでありますが、大臣、御存じでございましょうか。
○武藤(山)分科員 私、中学校の統合問題をめぐって、全国的な趨勢や個別の問題に及んで大臣の見解や文部省の今後の御努力を期待をして質問をしたいと思いますが、第一に、現在、中学校で分校というのは、全国でどのくらいございますか。
【次の発言】 たいへんな数の分校があるわけでありますが、この二百九十四の分校というのは今後文部省の方針で統合をしようという対象の学校なのか、それとも山間地でこれ以上統合することは無理である、かような判定のつく対象なのか、これをまず明らかにしてください。
【次の発言】 そこで二百九十四の分校のうち十二学級の編成が行なわれないいわゆる標準学級が持てないような、たぶん僻地の、ある……
○武藤(山)小委員 銀行局長、いま広沢委員が言ったことは、これからの事を運ぶ上で非常に重要なんですよ。だから、銀行局長なりあるいはそれを補佐する諸君が本気で国会の議論に耳を傾け、総理大臣も私は週休二日制論者であると言い、大平大臣ももう世界の大勢でもあるから日本もここまでいかざるを得ないという情勢を十分認識してくれたわけですね、国会のこの討議の場で。ですから、それを素直に大蔵省側が受ければ、諮問のときに当然銀行法及び銀行法関連法規、そういうもの全般を包括的に同時に検討せいというやり方ばかりでなくて、同時に銀行法十八条の問題は差し迫った国会における論議の問題でありますから、委員各位は十分その辺を勘……
○武藤(山)小委員 銀行局長、銀行局で考えている銀行の社会的責任というものの中には、たとえば具体的にどういうものが項目として考えられるか。専門家の皆さんが検討している社会的責任の内容として、たとえばこんなものが考えられるというものをちょっと列記してみてください。
【次の発言】 いまのに関連して、一回銀行局で調査をしたらどうかと思う提案なんですけれども、現在元気で生きている企業は歩積み両建て問題もなかなか苦情を申し込まないのですよ。私のところに来た二つの問題も、いま竹本さんの言ったのと全く同じケースなんですよ。
この間、三正製作所というのが会社更生法の適用になったときは両課長に大変動いてもらっ……
○武藤(山)小委員 役所側も座ったまま気楽に答えるようにしてください。 いま主計局次長からお話がありましたが、いま国民が一番心配しているのは、四十九年度の税収不足もかなりあった、五十年は恐らくもっと出るだろう、新聞報道によると、一兆円あるいは一兆五千億円、米価と給与の財源を合計すると一兆五千億円をまだ上回るのではないかという歳入欠陥があるやに新聞などでは報道されている。政府はこれをどういう方法で埋め合わせしようと考えているのか。いま次長は、安易な国債発行は厳に慎まねばならぬというお話をされたのでありますが、国債に依存しないでこの危機を財政当局はどう乗り切ろうとしているのか、これが一番聞きたい……
○武藤(山)小委員 主税局長、けさ財政小委員会において、午前中いろいろ当面の税の歳入不足の見込みあるいは今後の対応策などについて議論をいたし五わけでありますが、他の委員から恐らくそれらの問題も出ると思いますので、私はきょうは個別問題二点について、主税局長と国税庁長官に見解を賜りたいと思います。 まず第一の問題は、国会が終わりますと、いつも税金を安くするかあるいは高くするかの政令、通達がよく出るわけであります。前にも大蔵委員会で、税の増減に関係するような政令、通達というようなものは理事会に報告せよ、こういう慣行があったのでありますが、最近はそれがとだえているような感じがいたします。 たとえば……
○武藤(山)分科員 私は文部大臣の良識ある御回答をいただきたいと思いますが、実は私の手元に一父兄から、こういう手紙が届いております。 その中の一部分をちょっと読んでみますと、「私の長男がことし大学入試のために目下勉強中ですが、」――いろいろありまして、「私が問題を提起するのは、入学金の額はもちろんですが、入学納入金を入学しない場合全額払い戻ししないということです。もちろん入学要領にも、いかなる場合も返還しないと記されているので、法的には問題ないと思いますが、一般常識として、商契約上でも、違約した場合に全額を取るというようなことはない。損害を補償するといっても、たかだか一割か二割ぐらいが商契約……
○武藤(山)小委員 ちょっと関連。 いまの銀行局長の答弁は全く事実認識が欠けておるし、不満ですよ。去年の四月二十三日に大蔵大臣はこう答えておるのですよ。「一両年の間に鋭意努力して、実現の方向で最大限の努力をいたすわけでございますので、」「誠実にこれにこたえて段取りを考えてまいるつもりでございますので、御信頼をちょうだいいたしたいと思います。」こう答えているんだよ。ところが銀行局長のいまの答弁は、一両年どころではない。日本の企業の半数以上が週休二日になったときが初めてコンセンサスが得られた時点だと思わせる発言。銀行局長は制度審議会へ諮問するころに局長でなかったからこういう経過を知らぬと言えばそ……
○武藤(山)小委員 先に審議官の方からまず先制攻撃を加えて、それから質問ということで、大蔵省の見解を聞かされたわけでありますが、大体予想どおり全く失望したという状況であります。 私はまず最初に、中村全銀協会長にお尋ねいたします。 当初五十一年の下期、まあ十月ごろ、われわれの感じでは九月か十月ごろから週休二日制に踏み切るというニュアンスの約束を当時職員団体などとも取り交わした。本来ならもういまごろは二日制が実施されていていいはずなのであります。それが今日いまだ前進をしない、その障害は何であるか。大蔵省のいまの説明では国民的合意、コンセンサスが得られない、そこに最大のウエートを置いて逃げている……
○武藤(山)小委員 長官に通告はしてないのでありますが、せっかく銀行局長から国税庁長官におなりになった最初の小委員会における質疑だと思いますので、いままでは銀行行政全般を担当していた田辺長官が、今度は税の方でいかに脱税を巧みにやるかということ、郵便貯金や銀行の架空、偽名、無記名、それらの預金で逃避をしているかということを痛感をしているのじゃなかろうか、こう実はお察しをするわけであります。長官に就任して、そういう銀行の預金の無記名や架空というようなものを存置することが一体やむを得ないことなのか、この辺でもう徴税当局としては一区切りつけてほしいものだと思うのか、その辺の感想をちょっとお聞かせ願いた……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。