このページでは村上弘衆議院議員の36期(1980/06/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は36期国会活動統計で確認できます。
○村上弘君 私は、日本共産党を代表し、鈴木総理の所信表明に関連して幾つかの質問を行います。 初めに、先日、衆参両院の国際軍縮促進議員連盟が、国会で原爆写真展を開くことを全員一致で決めました。第二次放射能の被爆者の一人でもある私は、心から賛同の意を表しますとともに、広島、長崎、全国の皆さんとともにその実現を願うものであります。(拍手) 戦後三十六年、いま世界は、戦争か平和かの重大な岐路に立たされております。今日、政治に携わる者の最大の責務は、二度と戦争への道を進んではならないということであり、とりわけ核戦争への動きは、どんなことがあっても食いとめなくてはならないということにあると思います。(……
○村上(弘)委員 最初にちょっと大臣に要望があります。ここに何通かの手紙を私持ってきたのですが、この手紙は大阪豊中の大崎ミヤノさんという人にあてた手紙なんです。この方は聾唖者で、御主人も聾唖者で昔「名もなく貧しく美しく」という映画がありましたね、全くそういう家庭なんです。しかも御主人の大崎英夫さんという方は、あのときの主演俳優であります小林桂樹さんと高峰秀子さんに対して手話の指導もしたような人であります、まあ余談でありますが。こういう方にあてた手紙を私いただいたのです。私信であるにもかかわらず中身を見せていただいた。また、奥さんは字も十分に読めない面もありまして、絵で手紙を書いているのです。ち……
○村上(弘)委員 私は、日本共産党を代表し、郵便法等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。 反対の第一の理由は、本改正案が、郵便事業を国民から離反させる法定制の緩和、事実上の法定制撤廃を内容としているからであります。 本来、郵便事業は、信書の送達をどのような地域に対しても公平に行うなどの理由で国の独占に属する事業になっております。それゆえ国民は郵便に関しては他の手段を持たず、高い料金にされても他に選択の自由を持たないのであります。したがって、郵便料金、とりわけ一種、二種の料金は国民の総意を反映する唯一、最高の方法である国会での審議、議決を経ることになっているのであります。 しかる……
○村上(弘)委員 初めに、去る十九日に秋草電電公社総裁が行いました電話料金の値上げ発言に対する郵政省の態度について、少しお聞きしておきたいと思います。 大変膨大な黒字が問題になっているときになぜ値上げ発言なのかということで、いろいろな批判や疑問が出されておりますが、これは当然だと思います。本来、電話料金の問題は公衆電気通信法で法律の中に規定されていることでありますし、料金値上げということになれば当然法律の改正が必要になるし、政府が国会に出してきて、審議をして検討する、こういうことになるわけですが、その前に総裁が大変気楽に物を言っておられるわけです。大体郵政省と電電公社の間で電話料金の問題につ……
○村上(弘)委員 近畿電通局のいわゆる不正経理事件についてですが、不正な手段でお金を浮かすということが大変重大な問題であることは言うまでもありません。特に近畿電通局の五つの部でわずか二年間に七千七百七十二件の出張のうち三千九十六件、約四〇%が空出張というようなことは、これはまあ金のつくり方にも問題があるが、大変な異常な事態と言えると思うのですね。お金にすると四億一千二百万の出張費のうちの二億六千八百万が空出張、六五%、半分以上です。こういうことがどうしてわからなかったのかということは、これは考えられないことですね。そんなことが本省でわからないのが摩可不思議と言っていいでしょう。 しかしもっと……
○村上(弘)委員 国営でなくて、また民間会社でもない、国民の公共放送機関でありますNHKを支えるものは、何といいましても第一は、豊かで、よい放送を行うこと。第二は、それをしっかり支える自立をした財政基盤の確立にあると思うのです。この二つの柱は相互に支え合う関係にあると思いますが、根本は、何といいましても国民との信頼関係にあると思うのです。すなわち、放送法第一条の原則を貫く。第一に「放送が国民に最大限に普及されて、その効用をもたらすことを保障すること。」第二に「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保すること。」第三に「放送に携わる者の職責を明らかにすること……
○村上(弘)委員 電電公社の高収益、昭和五十二年から五十四年、二年間で一兆二千八百億円、万事値上げ時代に、部分的にしろ、料金値下げをしなくてはならないほどに高収益を上げてきたわけですが、この高収益は主に何によって生み出されたのか、これをまず最初にお聞きいたします。
【次の発言】 総合的にということを言われておるわけですが、国からは一文の補助も受けていない独立採算制の公共事業である電電公社が、なおかつ高収益を上げることができた原因は二つある。一つは、国有の独占事業として大変高い料金を国民に押しつけてきたということ。もう一つは、公社の職員に対して大変低い給与、低賃金を押しつけてきた。この二つにある……
○村上(弘)委員 近通局を中心としますいわゆる電電の不正経理問題についてお尋ねします。 不正や腐敗や汚職を一掃して、むだや浪費をなくするということが国民の要求する行政改革の原点でもあろうかと思うわけです。電電の不正経理問題もいわばその原点の大きな一つであったと思うのですが、政府も、臨調答申を受けてのいわゆる行革大綱で、一応は「綱紀の粛正と厳正化の徹底」ということをうたっています。近通局の不正経理事件につきましては、いま司直も手を伸ばして、目下裁判中で、きょうも第二グループの初公判が行われたようですが、公社当局も若干名を懲戒免などの処分もしております。しかし、こういうことは氷山の一角であって、……
○村上(弘)委員 短い時間ですので、端的にお伺いします。 まず、長期ビジョンについてですが、長期ビジョン審議会の調査報告書をNHKがどう受けとめ、どう具体化していくかについて、基本的な点をお聞きしたいと思います。 第一に、放送番組の基本原則について報告書は、「まず表現の自由と民主主義の擁護を譲ることのできない基本的立場として確認し、」そして、不偏不党あるいは表現の多様性などの五つの原則を強調しております。去年の二月「NC9」、たとえば「ロッキード事件五年」の報道特集が行われた際に、三木元首相のインタビューの直前カットというような問題もあり、マスコミなどからの批判もありましたが、協会はこうい……
○村上(弘)委員 最初に、新しいサービスと預金者の保護についてお聞きしたいと思います。
定額貯金の貸出限度額の引き上げやオンラインシステムを導入したことに伴う各種サービスの提供などは、それ自体はよいことだと思います。しかし、新しい複雑な問題がそれに伴ってまた生まれてくる。コンピューター犯罪もその一つだと思うのです。郵便貯金のキャッシュカードが現在どれぐらい発行されておるでしょうか。全国と近畿、分けてちょっとお聞きしておきたいと思います。
【次の発言】 今後、限度額の引き上げやオンライン化の進行に伴って、キャッシュカードの発行も、また払い出しの金額もふえると思いますし、それだけに犯罪の可能性も……
○村上(弘)委員 最初に、文字多重への関心度と法改正の関係についてお聞きしたいと思います。 八〇年代はニューメディアの時代、こう言われておりますし、文字多重もそのうちの一つだろうと思うのです。今回の法改正が、文字多重を実用化するために備えるということにその主眼の一つがあると思うのですが、しかし、国民一般の関心度は大変低いのではないか。ところが、法改正は大変手っ取り早い。前回私はここで、都市難視聴解消の制度化、立法化をやるべきじゃないかと郵政大臣に要望したわけですが、こっちの方はとんと進まない。しかし、文字多重に備える法改正の方は大変手回しが早いという印象を受けてくるわけです。もちろん、文字多……
○村上(弘)委員 初めに、けさのホテル・ニュージャパンの痛ましい火災事故で亡くなられました犠牲者の方々、またその御遺族の方々に対しまして、心から哀悼の意を表したいと思います。また、多数の重傷者も出ておりますが、お見舞いを申し上げたいと思います。 少しこのことでお伺いしたいのですが、自治省の方にお伺いします。 非常に多数の犠牲者が都心の大ホテルで出た、戦後初めてこういうことがあったわけですが、九階、十階、上の方にはスプリンクラーが設置されていなかったという話です。聞くところでは、あそこのホテルの労働組合ではこれを設置することを強く要求してきておったということであります。自治省関係としては設置……
○村上(弘)委員 私が最後ですが、川原NHK新会長に経営の姿勢、とりわけいまも質問がありました値上げ問題に対する基本的な姿勢といいますか、そういうことについてお聞きしたいと思います。 まず、NHKの受信契約者が三千万世帯という大台に乗ったわけですね。これは公共放送としてのNHKに対する国民の理解だとか、あるいはNHK側の放送内容をよくする努力、営業に当たる皆さんの努力の一定の反映、今日における到達として大事な意味を持っておる、そう思います。それだけに、公共放送であるNHKを支えているこの三千万世帯の視聴者の意向というもの、これは非常に大事だと思いますし、それに対するあなたの方の姿勢というもの……
○村上(弘)委員 電電公社の五十五年度の収支差益が三千八百八十一億、五十六年度が三千五百五十八億、五十七年度の予想についてはいろいろな報道もありますが、三千二百億程度というのもありますが、五十七年度についてはどの程度の差益を予想していますか。
【次の発言】 依然として高収益と言えると思いますし、それが続いておるわけですが、私五十六年四月十六日のこの委員会での質問で、この高収益の原因はどこにあるかということについて、第一はやはり高い電話の料金体系、第二は公社職員の低賃金、当時生活保護基準並みということも数字を挙げて指摘したわけですが、したがって、こういう高収益は職員の給与、待遇の改善や、そしても……
○村上(弘)小委員 藤原ひろ子委員がかぜで熱を出しまして、急にかわってお伺いさせていただきます。 日本のテレビの普及は世界に例を見ないほどですし、国民のテレビ放送に対する接触率も平日で九割を超しているという状況で、国民が生活を営んでいく上でテレビの果たす役割りというのは非常に大きな位置を占めているというふうに思います。ですから、放送事業者は情報通信分野におけるテレビの位置、さらにはテレビ放送が国民に与える影響について最大限の配慮が必要だし、そういう立場での放映が必要だと思うわけです。特にテレビの特性として、放映される番組を視聴者が一方的に受けざるを得ない関係にありますから、視聴者にとってみれ……
○村上(弘)分科員 国民の重要な栄養源であります牛乳を毎日家庭に配達している牛乳の販売店がここ数年来重大な危機に陥っていることは御承知のとおりであります。昭和五十一年からの五年間を見ましても約一千五百軒が転廃業しています。一日一軒半の平均です。東京の場合、従業員もこの間に二六%減っております。こうした危機の大きな原因の一つが、大手スーパーなどが牛乳を目玉商品にして扱う、これに牛乳販売店が太刀打ちできない、公正な競争にたえることができないというところにあることも周知の事実であります。ところが、二月二日付、東京では二月三日付ですが、朝日新聞の報道を見ますと、こういうスーパーの不当廉売を牛乳販売店が……
○村上(弘)分科員 田中文部大臣は、さきの文教委員会におきます所信表明において、まず第一に、初等中等教育の改善充実の問題を取り上げられております。その中で「初等中等教育は、国民能力の基盤を培う重要な課題であります。」こう述べております。私は、高等学校の教育、とりわけ私立の高等学校の教育について、ゆとりのある、しかも充実した学校生活を実現するという立場から、幾つかの点をお尋ねしたいと思うわけです。 まず初めに、初中教育の中での高等学校教育の持つ意義、国民能力の基盤を培う上でどのような重要性、どのような意義を持っているか、大臣の見解を簡潔にお伺いいたします。
○村上(弘)分科員 私は、大阪空港の公害対策問題について幾つかお聞きしたいと思います。 大阪空港の航空機の騒音公害は、日本の公害問題の中でもやはり最大の公害問題の一つであろうと思うわけです。去年の暮れ、十二年の長い間の裁判の中で最高裁の判決も出されたわけですが、あの判決がどういう意味を持つか、いろいろの見方がありますが、私は、行政がどういう姿勢をとるか、つまりあの判決を受けて積極的な姿勢になるのか、むしろ消極的になるのか、そういう事実によってこれがまたはかられるであろうというふうにも思うわけです。来年、昭和五十八年の年末がこの空港に対する改善目標を設定した十年目にもなるわけで、そういう意味で……
○村上(弘)分科員 私は、パート労働者の労働条件、特にこの一月から試行されております雇入通知書の問題に主にしぼってお聞きしたいのであります。 パート労働者の九十数%が婦人であるわけですが、労働条件がきわめて劣悪である。賃金が低い、格差はフルタイマーと比べて広がっておる、有給休暇はないし、いつ首になるかわからぬというような状況にあるわけです。大体、雇用されるときにどういう労働条件であるのかすらわからない、こういう状況が多いわけですが、そういう点で言えば、この一月から労働条件を明示するための雇入通知書ということが試行されておるということは一歩前進ではないかと思うのです。これは大きな社会問題でもあ……
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