このページでは中馬弘毅衆議院議員の36期(1980/06/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は36期国会活動統計で確認できます。
○中馬弘毅君 私は、新自由クラブを代表して、昭和五十六年度予算案に対し、反対の討論を行うものであります。 わが国の政治は、依然として政権交代のないまま、自民党単独の政権が二十五年以上も続いているわけでありますが、その中にあって、ここ数年は与野党伯仲という事態を踏まえ、国会審議では原案を修正するなど、野党の意見も取り入れて、よりよき法律や制度をつくろうという議会制民主主義の本来の姿が定着し始めたかに見えていたのであります。 しかるに、昨年の衆参同時選挙で安定多数を回復した自民党は、このたびの予算審議において、野党の修正意見を全く無視し、質疑時間を残したまま、単独採決を強行してしまいました。 ……
○中馬弘毅君 鈴木総理には、年初のASEAN五カ国訪問に続き、このたびはアメリカ、カナダと積極的に訪問外交を展開されていることの労をねぎらうとともに、国際的友好関係の中でしか生きていけないわが国の立場からして、その外交重視の姿勢を評価するものであります。 もちろん、訪問すること自体に意義はあるものの、しかし問題は、わが国民の期待を担い、わが国益を踏まえて、それぞれの国とどのような交渉を行ったのか、何を主張し、何を約束したか、親善と信頼関係をどのように深めたかといった中身が重要でありましょう。 このたびの鈴木総理とレーガン大統領との間の日米共同声明を見る限り、アメリカの国際情勢認識、対ソ強硬……
○中馬委員 最近、防衛論議が大きく高まっていることは大いに結構なことだと思うのです。ただ、まだその議論が十分でないままに、少し実行面のことが先に走り出しているように思うのですね。五十六年度の予算の防衛庁概算要求もシーリングを九・七%に上げているわけです。しかし、中期業務見積もりの繰り上げ実施をはっきり言明されておりますし、また防衛大綱の見直しということも出てきているわけです。 そうすると、最近そういった日本を取り巻く国際的な情勢が変わってきたのかどうか、そして、それが日本にとって果たして脅威なのかどうかということを具体的に国民の前に明らかにしないと、国民は不安に思うと考えるのですね。そういう……
○中馬委員 日本の大方の国民の感情というのは、憲法九条があろうがなかろうが、ソ連に向かって日本が攻めていきたいだとか、あるいは朝鮮征伐をしたいだとか、大東亜共栄圏の主導権を求めるために日本の自衛隊を出していきたい、こういう方はほとんどいないと思うのですね。その中で、専守防衛ということになってくるのですけれども、自分の国の中で「うちは専守防衛だ、専守防衛だ」と言ってみても、相手がそう認識しなかったらだめなわけでございまして、スウェーデンあたりでも相当の軍備をそろえておりますけれども、少なくともそういう意図はないと大方の周辺の国々も判断している。ということは、相手側としては、その国の外交姿勢だとか……
○中馬委員 時間の割り当てが少のうございますので、答弁は手短かにお願いしたいということを御要請しまして、質問に移ります。 まず第一点、前回この安全保障特別委員会で問題になりました北朝鮮潜在脅威論、これが、議論がちょっとひとり歩きして、それで防衛庁、外務省、官房長官の間で解釈が二転、三転しているようでございます。この委員会の席で、北朝鮮の脅威論に対する最終的な総理の御見解をひとつお願いしておきたいと思います。それが第一点です。 これに関連しまして、朝鮮半島はこれはわが国に一番近い隣国なんですね。不幸にしてその半島が二つの体制の異なる国に分かれております。両者に紛争が起こるというような可能性は……
○中馬委員 きのう新任の大臣が、所信といいますか、あいさつをされたわけですが、その中で、限られた財源での効率的な投資ということをおっしゃったわけで、これは非常に私たち評価をするわけでございますけれども、その効率的なというところに大事な意味があると思うんですね。効率的といった場合に、いままでは往々にすると供給者の論理といいますか、供給者側の立場での効率的ということがどうも優先しておった。やはり必要なことは、需要者側の論理、ユーザーの立場ということでの効率的でなければならないと思うのですね。これを無視しますと、往々にしてユーザーから大きなしっぺ返しを食らうわけでございまして、これは国鉄がいい例であ……
○中馬委員 もう何回かこの国鉄再建計画というのは出されて、その都度目標は達成されていないわけです。またまたこういうことで出てきているわけでございますけれども、それこそオオカミ少年じゃございませんが、また達成は無理だろうというのが大方の見方になっているのです。だから、今度こそはということでこちらもあえて取り組み、質問もしているわけでございますけれども、いままで目標が達成されなかった原因が何にあるのか、大臣はどのように御認識なさっておりますか。
【次の発言】 確かにいままでいろいろな原因は挙げられております。需要の見込みが違っただとかモータリゼーションだとか、原油、資材の高騰だとか、あるいは先ほど……
○中馬委員 いま非常に大きな問題になっております三K赤字の一つが国鉄であるわけでございますけれども、三Kいずれをとりましても、やはり根本的な制度そのものを改革していかなければ解決にならないと思うのですね。少々の手直しでは根本的な解決にならないと思っております。そういう意味で、今回の国鉄法案、これだけですべて解決されるとはもちろん思ってないわけで、しかし、関参考人がおっしゃっておりましたように、一つの突破口となるということで私は賛成している立場なんでございますけれども、国鉄というものが果たしてこういう経営形態でいいのかどうかというのに非常に疑問を感じるわけです。 たとえば、欧米の大きな会社でも……
○中馬委員 このところ交通面の時代的な背景がずっと大きく変わってきているわけです。高度成長時代のように利用者がどんどんふえるわけでもなければ、あるいは道路も山奥まで整備されて、農家の自動車の保有率はほぼ一〇〇%という状況になっています。また、鉄道が通ったら町が、あるいは村が発展するということでもなく、逆にス―パーあたりが一つ店を開いた方が町が発展するというようなことでございます。それから、新幹線が通ったからといって、逆にそれは場合によっては過疎化を促進させているかもしれません。一つのバキューム効果ということで地方からどんどん東京の方に管理機能が移ってしまって、地方は少しさびれるというような状況……
○中馬委員 私は、新自由クラブを代表して、政府提案に係る日本国有鉄道経営再建促進特別措置法案並びに加藤六月君外三名提出の同修正案に賛成、久保三郎君提出の修正案に反対の討論を行います。 わが日本国有鉄道の財政が赤字に転落したのは、GNPに占める道路投資の比率が二%を超えて、地方道に至るまでの整備が進み、自動車普及率が飛躍的に増大して本格的なモータリゼーションを迎えた時期と軌を一にしています。すなわち、昭和三十九年度以降国鉄の赤字は年を追って増大し、いまや年間赤字は一兆円を超え、赤字累積額は約七兆円にまでふくれ上がってしまいました。 戦後三十五年、わが国の経済、社会の各分野ではモータリゼーショ……
○中馬委員 今回の事件は大変遺憾なことでございますし、日本の今後の対応が非常に大事になってこようかと思います。 先ほどからの御答弁によりますと、事実関係については大体、御答弁の趣旨はわかりましたけれども、しかし単純に考えたならば、あそこにたまたまいた自衛艦がそれを救助したということよりも先に何か知らされておったのではなかろうか。そして、近くを通っている民間の船だとかあるいは海上保安庁に救助されることがどうも都合が悪いから、まずは自衛艦が来てくれ、こういうことが行われたんじゃないかというのが一番常識的な判断ではございますけれども、しかし事実は違うようでございます。その関係をもう一度確かめておき……
○中馬委員 外務大臣が途中で退席されるようなので、少し脈絡がおかしくなりますが、外務大臣に先にお尋ねしたいと思います。 今回の原子力潜水艦の衝突事故につきましては、日米安保体制に非常に問題が出てくる、日本人のアメリカへの信頼が崩れてくるということをおそれているわけでございます。やはり自分の利益に不都合な場合には連絡すらしないといったようなことでありますならば、これは果たして本当に日本を守ってくれるのかどうかということを国民が不安に思ってしまいます。 これはそれ以前の世論調査ですが、それですら、いざというときに本気で日本を守ってくれるかという質問に対して、守ってくれると答えたのが二〇%で、守……
○中馬委員 今度の有事法制についてでございますが、自衛隊はその任務を遂行するために、一つのそういう有事の場合の研究をされることはもちろん当然でございますし、これが三年半もかかったということ自体が、遅きに失したような気もいたしております。しかし、出てきたものを見ますと、技術論のみで哲学がないということを非常に残念に思うんですね。 先ほど防衛庁長官は、非常にかたい決意で国と民族とそして体制を守るとおっしゃいましたけれども、こういった技術論であったとしても、その端々にそういったものが見えておれば、その御決意というのが非常に貴重に思えるわけです。 たとえば侵攻してこられた、そしてまずは陣地を構築す……
○中馬委員 防衛庁長官の訪米、訪欧についての御報告を受けましたが、正直申しまして非常に失望したというか、内容にしましても非常に大ざっぱでございますし、数字的な詰めも余りできておりませんし、また同時に、この中身がもう少し、これだけ大きな力を持った日本の立場として、日本の主張すべきところがもっと出ていていいんじゃないかという気がしておったのですが、それがほとんどなくて、ただアメリカの大きな声に対する防戦一方の受け身の会談であったんじゃないかということをつくづく感じている次第でございます。 これだけの力になった日本でございますから、一つの世界平和に寄与する方法としましても、この部分の責任は自分たち……
○中馬委員 日本航空株式会社法の一部を改正する法律案の審議が続いているわけでございますが、この法案が提案されたそもそもの経緯を考えますときに、これは五十五年の十二月二十九日、今後の行政改革の推進についての閣議決定に基づいて、五十六年度予算の財源対策として、政府保有の日本航空株式のうち二百五十万株を売却して、これによって約五十八億円の歳入増を図るための法的措置と私なんか簡単に考えておったわけでございますけれども、提案理由を見ますとなかなかりっぱなことが書いてあるわけでございまして、「近年の変動する国際情勢に対応して、より機動的、弾力的な事業運営」をするだとか、あるいは「民間の活力を十分発揮しつつ……
○中馬委員 公団は十五年間にわたりましてバースの建設に取り組んでこられたわけで、四十六年、四十七年、四十八年くらいを事業費のピークとして現在ずっと少なくなってきております。今後の状況を見たときに、事業費はずっとこのまま漸減するのか、これだけでコンテナなりライナーの貨物量の増大に大体対処できる一つの体制ができたのか、現在のバースで今後の需要に対処できるのかどうか、この点についてまずお答え願いたいと思います。
【次の発言】 若干なりともの増設であれば今度の指定法人の方がやっていかれるのでしょうが、また急激に需要が増大する、あるいは大きな更新が必要だといったときの手当ても、場合によっては考えなければ……
○中馬委員 まず、厚生省にお尋ねをいたします。 生活水準の高度化によって一般家庭の廃棄物は発生量が増大いたしますし、産業廃棄物もGNPの増大につれてふえてくるわけでございまして、その捨て場が問題になっていることはよく認識いたしております。しかし、この大阪湾の中に八百ヘクタールの埋立地をつくるということでございますけれども、この八百ヘクタールというのは非常に大きな地域なんですね。南港が大体九百ヘクタールありますが、これが今後大阪湾の中で単一になるかどうかは別といたしましても、これが三つも四つもどんどんできてしまったら、もうその港湾域全部がふさがってしまうような状況でもございます。 厚生省とし……
○中馬委員 日米関係の緊密さを損なわないためにも、余りアメリカに遠慮する必要はないと思うのですね。だから、軍事機密まで立ち入って調べる必要はないですけれども、しかし海難事故としての徹底した原因の究明はすべきだと思っております。
そこで、お聞きいたしますが、まず最初に自衛艦が見つけたことになっております。そうしますと、この船は神戸から上海に向けて航行中の船ですけれども、この日昇丸は通常の航路からかなり離れておったのですか。ここは普通の、そういう神戸から上海に向かうときの航行の道であるのかどうか。
【次の発言】 そうしますと、二十数時間ですか、ほぼ一昼夜だれも見つけなかったのかどうか。というのは……
○中馬委員 私は、新自由クラブを代表して、このたび加藤六月議員外九名の提出に係る全国新幹線鉄道整備法の一部を改正する法律案に対し、反対の討論をするものであります。 御高承のとおり、現在は財政再建、国鉄再建の途上でもあり、高度成長期に計画された本四架橋、整備新幹線等は事実上凍結し、それらの計画の見直し、再検討が迫られている時期にあります。将来を見通したこれら計画の根本的練り直しなくして、このような法案がこの時期に提出されたことの軽率さとその意図に大きな疑問を持たざるを得ません。 私どもは、国が直営で鉄道事業を営むことの時代的役割りはもう終わったと認識しています。大幅な赤字経営を続ける現在の国……
○中馬委員 まず、今回の補正予算に関連して、総理に一言、確認をとっておきたいと思います。 政府・与党は、財政再建を重要課題として増税と値上げの路線を進んでおられるわけでございますけれども、それにもかかわらず、さきの臨時国会で、いわゆる公務員三法のうちの定年制法案と退職金削減法案、この法案を積み残して、公務員給与引き上げ法案だけを切り離して成立されました。これは財政再建に逆行するばかりではなくて――また、人事院勧告というのが民間ベースに準拠いたしております。そうするならば、定年制やあるいは退職金の問題にしましても民間ベースに合わすのが当然でございまして、さらに、一般の民間の勤労者から見れば、お……
○中馬委員 外務大臣は先月、十月二十二、二十三日、総理とともにメキシコ・カンクンにおける南北サミットに出てこられたわけでありますけれども、この南北関係について少し日本の安全保障の問題からお尋ねをしたいと思います。 南北問題と申しますと、どうしても表面的には南の民生安定だとか経済発展といったようなことで、経済的な観点が表面に出てまいります。事実、日本の置かれた立場からしますと原材料の多くをそこに依存しているわけでございまして、ここに大きな力を注ぐことは当然ではございますけれども、しかしまた、日本の安全保障といった点からいたしましても、これは重大な問題を含んでいると思うのです。東西対立があること……
○中馬委員 まず、外務大臣にお尋ねしたいと思います。 日本の安全保障にかかわる最近の国際情勢についての政府の姿勢を少しお聞きしたいと思うのですが、国際的な経済停滞で、各国とも多くの困難な国内問題を抱えております。不況、失業、また国際収支の赤字といったこと、これは先進国あるいは開発途上国を問わず非常に大きな問題になっております。と同時に、そういうことを原因として局地的な紛争が多発いたしております。この局地的な紛争に対して、わが国の対応と申しますか、これを誤ると、日本の将来にも一つの禍根を残すことになりましょうし、国家安全保障の上からも非常にまずいことも起こってくることが十分予想されます。 従……
○中馬委員 大臣の所信表明に対する質問をさせていただきます。 運輸大臣は、今回の所信表明の重点事項の第一として、国有鉄道の再建の問題を挙げておられます。大臣が、はからずもか、買って出られたか、それはともかくといたしまして、非常に重要な役割りを担う時期の運輸大臣に就任されたわけでございまして、これは国鉄の再建が本当に重大な岐路に立っているさなかでもございます。その中での判断というのが非常に重要なことになってこようかと存じます。 午前中に宮崎委員の質問で高木総裁は、いま臨調で問題になっているいろいろなことについては、一応そのことには気をとられずに、例の国鉄再建、経営再建計画に向かって邁進するん……
○中馬委員 わが国は、御存じのように貿易立国でございます。ほとんどの輸出入品目を海外、そして船に依存しているわけですが、海上運賃に大きく負うことは、日本の国民生活にまでそれが響いてくるわけでございまして、やはりそういった価格の安定、経済の安定の意味からも、特に日本船による長期積み荷契約といったもので安定した輸送が確保されることが必要だと思っております。 また最近、国際的な経済あるいはそれ以外の緊張関係も出てまいりまして、安全保障の意味からも、やはり一つの自国のしっかりした船団を持っていることが必要かと存じます。国際収支の面からももちろん大事なことでございますし、あるいは安全問題からも、ちゃん……
○中馬委員 今回の道路運送車両法の一部を改正する法律案ですが、これは行政改革論議の中から出てきているわけでございます。一昨年、中曽根長官が、国民の要望も受けてこれに取り組むということを表明されて以来ずっと審議が続いてきた結果、この法案となって出てきたわけでございます。ということは、行政改革が本来の目的であり、同時に、その行政改革によって浮いた分といいますか、それによる国民の負担の軽減ということもあわせて目的としたものであったはずなんですね。ところが、この内容を見ますと、どうもそのように見えないわけでございまして、本法実施によってどの点がどの程度行政改革になるのか、ここを少し御説明願いたいと思い……
○中馬委員 午前中からずっと長時間御苦労さまでございます。私が最後でございますので、ほとんどの方が重要なことをお聞きになりましたので、簡単に御質問だけしてみたいと思います。 ずっと聞いておりますと、今回の法改正によりまして、現実に自動車の点検実施率が大幅に上がるというようなことでもないというような御印象でもございますし、またユーザーの代表である方も、ユーザーの方の負担がぐっと軽減されたということでもないというようなことでございまして、何か法を改正する意味自体が余り明確でないというようなことの印象を持ちながらずっと聞いておったようなことでもございます。 そこで、まず堀山さんにお聞きいたします……
○中馬委員 私は、新自由クラブ・民主連合を代表して、政府提案になる道路運送車両法の一部を改正する法律案に対し反対、修正案に賛成の討論を行うものであります。 いわゆる車検延長問題は、行政改革の一環として、自動車の技術進歩に伴う点検、検査事務の簡素化、陸運事務所の地方移管等を検討し、あわせて国民負担の軽減を図るべしとの国民の強い声を受けて、行政管理庁長官が制度改正を打ち出されたことに始まります。 ところが、各界の意見等を聴取して政府が取りまとめた本改正案は、やぶをつついて蛇を出したのたとえどおり、行政改革、国民負担軽減とは似て非なるものとなっております。 すなわち、本法を実効あらしめるために……
○中馬委員 法案の中身に入る前に、基本的なことを少しお伺いさせていただきたいと存じます。 わが国ではいわゆる私学助成が制度化されておりますけれども、私学といいますものは、国の公的な教育のほかに、一つの宗教的な理念に基づいて人格形成をしようとか、あるいは一つの教育の理念に基づいて自分でひとつ子弟の人格涵養をやってみよう、こういった方々がそれぞれの基金で、あるいはまたそれぞれの費用負担を生徒あるいは児童から受けてされるのが私学だと存じておるわけでございますけれども、この私学といわゆる制度化されております私学助成との関係、何といいますか、少しあいまいなような気もするわけでございまして、ここに一つの……
○中馬委員 鈴木総理は、行政改革に政治生命をかけるとおっしゃっております。これは、日本の二十一世紀を目指した経済社会の活力を大きく飛躍させる意味におきましても、私たちはこれを大いにバックアップしたいと思っているのですけれども、最近のいろいろな国会の審議を見ておりますと、行政改革が少しあやふやになって、逆に財政再建の方にウエートがかかってくる、そして財政再建という方にまた政治生命をかける、政治責任をとるというような御発言もされております。 行政改革と財政再建はおのずから性格が違うものであって、財政再建というのは、これは景気の状況あるいはいろいろな推移におきましてかなり変動するものだと思うのです……
○中馬委員 限られた時間でございますので、こちらの要望も含めまして総理に三点ほど基本的な御見解をお伺いしておきます。 ASEANをずっと御歴訪なさいまして御苦労さまです、こう申し上げますが、韓国、米国そして東南アジアと精力的な外交を展開されております。また、ヨーロッパには外相を派遣になり、中国には首相の特使を派遣されております。これは私どもそれなりに評価をいたしておりますが、今後、中国、ソ連を首相みずから訪問していただきまして、そして率直に意見を交換することが相互信頼につながるわけでございますから、そういう意味におきまして早急にひとつ接触していただき相互信頼の実を上げていただきたい。 それ……
○中馬委員 大臣に対する基本的なお考えをお聞きいたしますので、原則として大臣が直接お答えいただきたいと思います。余り細かい問題はここではお尋ねいたしません。むしろ運輸行政を今後進めていかれる、また、政策立案をされていかれる大臣の一つの基本的な考え方あるいは心構えといったようなことをお伺いいたしますので、そのおつもりでお願いしたいと思います。 まず、所信表明に行政改革への取り組みのことが述べておられます。これは「行政の姿をこれからの時代にふさわしいものにつくりかえていく」あるいは「行財政改革を進めていくことが国民的な課題」、こうおっしゃっているわけでございますが、中曽根総理は行政改革を掲げて総……
○中馬委員 遅きに失したとはいいましても国鉄が民営の方向に動き出した、その緒についたということを私たちは評価したいと思っています。私たちは六年前、その前には党はなかったのですが、そのときに私も本会議でやりましたが、国鉄の民営論を政党として公式の場で初めて表明した政党だと思っております。私たちが民営を主張いたしましたのは、これはただ国鉄だけの問題ではなくて、社会主義諸制度というのを見直さなければいけない時代に来ているのじゃなかろうか、こういう観点からこれを主張しているわけでございまして、これは特に民主主義、自由主義を標糖しておられる自民党が、本当はもっともっと早く手をおつけにならなければいけない……
○中馬委員 それぞれの参考人の方々、それぞれのお立場からの御意見ありがとうございました。 まず、雨宮参考人にお伺いいたします。 雨宮さんがおっしゃったこと、私たちがかねてから思っておりますこととほとんど一緒でございまして、臨調答申は分割、民営化をうたっておりますけれども、私ども分割することがいいのかどうか若干疑問に思っております。むしろ、おっしゃるとおりに交通体系、ネットワークが第一義でございますので、やはり管理体制を事業部制でやる、これはもちろん管理体制として必要でございますが、分割することがいいかどうか私たちも疑問に思っております。また、委員会の権限が弱いという御意見でございますが、こ……
○中馬委員 いまからちょうど六年前になります。国鉄の例の運賃法定制を撤廃する法案が出てまいりました。議事録を見ますと五十二年四月十二日ですから、本当にちょうど六年前なんですけれども、このとき私どもが、国鉄はいずれ民営という形態に移行すべきだということを提唱し、運賃法定制その他で当事者能力を持たせることはもちろん必要であるけれども、しかし、もう国鉄はいままでのような政府助成や運賃値上げでは再建できない。そして「国鉄の現状は数年後の日本の姿を想起させるものがあり、身の毛のよだつ思いがいたします。いわば国鉄問題は、行財政全般の行き詰まりの予告編であり、第二、第三の国鉄をつくり出さないためにも、この問……
○中馬委員 わが会派の楢崎委員の質問において、通産省と外務省の見解が違うということで問題になり、きょう政府統一見解が冒頭になされたわけでございます。いわゆる武器輸出の問題でございます。 そこで、山中通産大臣は、本当に政治家山中貞則としての真情を吐露されました。何といいますか、私どももじーんと聞かされたようなことでございまして、なかなか九州男児やるわいなという気持ちで、むしろこの理念というものをしっかりと、場合によっては学校の教科書にでも載せたいという気持ちを持ったようなことでもございます。そのとおりにこの統一見解がなされておったらいいのですけれども、しかし、どうも言葉足らずであったり、あるい……
○中馬委員 行政改革の法案も出てまいっておりまして、それに関連いたしまして運輸省は組織の再編をされます。これも長年私もこの場でも口を酸っばくして言ってきたことでもございますが、運輸省というのは局あって省なしだ、しかも許認可だけに頼っているような役所で、もう少し政策的なことが総合的にできないのかということを言い続けてきたわけでございますが、遅まきながらでもこうした交通機関別の組織を政策項目別にお改めになったことは、私たちは非常に評価をいたしております。しかし、初めから完全をねらうことはなかなかむずかしゅうございましょうけれども、しかし、今回の出てきております改編におきまして、それによって人員が減……
○中馬委員 大分夜も更けてまいりまして、長官も長時間お疲れでしょうから、余り細かい問題ではなくて、資料もなく率直にお答えいただいたらいいような問題を少しお尋ねさせていただこうかと思います。 これも細かい問題が大事ではないということではなくて、やはり自衛隊というのは国民の自衛隊でなければならないことは、もう申すまでもございません。多くの国民というのは、細かい法律論を知っているわけでもなければ、条約を知っているわけでもない。あるいは戦術論に詳しいわけでもないわけです。 したがって、自衛隊は合憲かあるいは違憲かといったようなことだとか、あるいは集団的自衛権の行使が是か非かとか、それから核の傘が有効……
○中馬委員 与えられた時間が十分しかございませんので、基本的なことを二点ほどお伺いを申し上げます。 本日、衆議院を行政改革の法案が通過いたしました。中曽根さんは、それこそ昭和維新を目指して行管庁長官時代からずっと行政改革には非常に真剣に取り組んできておられます。しかし、きょう通りました法案にいたしましても、これは少なくとも防衛庁については何ら触れているところではないわけです。また臨調も、防衛庁のあり方あるいは防衛費については非常に抽象的な文言でしか触れておりません。しかし、やはり防衛というものもそれぞれの時代的な背景があり、それぞれの役割りがまた違ってこようかと思います。そういう中にあって、……
○中馬委員 どうも御苦労さまでございます。 ずっと貴重な御意見を賜ってきたわけでございますが、小暮公述人もほかの方も御指摘されましたように、何度か再建計画が出てきているわけですが、それはどれ一つとして成果が上がっていないわけですね。また、いろいろな方々から国鉄に対する御不満だとか、あるいはいろいろな提言もございましたけれども、それを実際に国鉄は取り上げてくれないという御不満も述べておられました。 私もずっと運輸の方をタッチしておりまして、幾つかの提言もしてまいりましたけれども、しかし、いつどういう提言をいたしましても、できない理由を説明されるのが国鉄なのですね。お役人はそうかもしれません。……
○中馬委員 ライシャワー発言以来、総理も相当お悩みになったといいますか、いろいろな意味でのお迷いも若干はあったのではないかと拝察はいたしますが、しかし、従来どおり非核三原則の堅持という政府統一見解を出されたこと、これは私もほっとしたような次第でございます。 従来、歴代政府はずっと内外に向かってこのことを宣言してきているわけですね。時間がございませんから全文はもちろん読みませんけれども、七四年の佐藤元総理のノーベル平和賞の受賞記念講演にしましても、要するに非核三原則というものを日本の国是としてやっていくのだ、そしてここで、いかなる政府のもとにおいても継承していくということをはっきりおっしゃって……
○中馬分科員 先日、予算委員会の一般質問で少し質問を申し上げたのですけれども、時間が短うございましたので、再度少し詳しくお聞かせ願いたいと思います。 と申しますのは、これは老齢化社会を迎えるに当たりまして、老人ホームの位置づけというものが、どうも時代の趨勢にそぐわなくなってきているんじゃないか。それに対して、厚生行政は前向きの体制をとってないんじゃなかろうかという一つの心配から質問いたしているわけでございますけれども、まず、老人福祉法にうたわれております老人福祉施設としての養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、経費老人ホーム、そして老人福祉センターもありますけれども、この老人ホームのそれぞれの……
○中馬分科員 自動車保険のことについてお聞きしたいと思います。 いまもう車社会と言われるように、日本の自動車保有台数は三千万台を超えるような状況でございまして、昔のように特権階級だけが持つということではなくて、平均すれば一世帯に一台十分にあるというようなことになっておるわけでございます。したがいまして、この自動車の保険にしましても、ただ単に一部だけではなくて、国民全体にあるいは全世帯に影響を及ぼすようなことでございますから、これに対してはやはりそれなりの行政的な指導なりまたチェックなりも必要かと思っております。 現在、自動車保険は、いわゆる自賠責と言われる強制保険と、それから任意の保険であ……
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