このページでは安倍晋太郎衆議院議員の37期(1983/12/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は37期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(安倍晋太郎君) 第百一回国会が再開されるに当たり、我が国外交の基本方針につき所信を申し述べます。 今日、我が国を取り巻く国際情勢は、まことに厳しいものがあります。 米ソ関係を中心とする東西関係は、ソ連の多年にわたる軍備増強どこれを背景とした第三世界への進出、さらには昨年の大韓航空機撃墜事件、米ソ間の中距離核戦力交渉をソ連が中断したこと等により、対話再開の努力は見られるものの全体として冷却したまま推移しております。 世界経済には、米国の本格的な景気回復を中心に明るい展望が開けてきておりますが、回復はいまだ跛行的であり、また、各国とも雇用情勢は依然として厳しく、保護主義的傾向にも……
○国務大臣(安倍晋太郎君) 瀬長議員にお答えをいたします。 私の先般の訪米の際、農産物問題でアメリカに何か約束をしたのではないか、何か譲ってきたのではないかとの御質問でございますが、そのようなことは全くありません。何らの約束もしてないことをはっきりと申し上げておきます。 確かに私は、外務大臣の立場から、またその責任上、アメリカの関係閣僚と日米懸案問題について話をいたしました。あるいは日米農産物問題についても話し合いをいたしました。私は、アメリカ側に対して、農産物について我が国の厳しい国内事情を説明するとともに、日米関係の重要性にかんがみ、牛肉、かんきつ問題の円満な解決のためには米国側も柔軟……
○国務大臣(安倍晋太郎君) まず第一に、対ソ関係の前途は厳しいが、その見通しをどう見ているかという御質問でございますが、今次サミットでソ連との政治対話拡大の決意を表明した宣言が採択をされたわけでありますが、日ソ間におきましても、日ソ関係が厳しい状況にあればあるだけにやはり対話を進めていかなければならない、こういうふうに考えておるわけでございます。こうした考え方に従いまして、日ソ政治対話強化のためいろいろと手を打っていることは御承知のとおりでありまして、グロムイコ外相の来日についても引き続き強く要請していく所存であります。北方領土問題を解決して平和条約を締結し、真の相互理解に基づく安定した関係を……
○国務大臣(安倍晋太郎君) 土井議員の御質問は三点にわたっております。順次お答えをいたします。 まず、婦人差別撤廃条約は留保なしに完全批准すべきであるとの御質問でございますが、既に総理大臣から十分御答弁をいたしております。所要の国内法制の整備等の準備を十分に行った上で批准したいと考えております。 次に、男女雇用機会均等法案が条約の要請に合致するものであるかどうかとの御質問でございますが、均等法は、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保が女子労働者の福祉の主要な要素であるとの考え方に立脚したものと承知しております。したがって、本法案は条約の要請に合致しておるものと考えております。 ……
○国務大臣(安倍晋太郎君) 第百二回国会が再開されるに当たり、我が国外交の基本方針につき所信を申し述べます。 ことし、昭和六十年は、戦後四十年という節目の年に当たります。今や、我が国は、大戦の惨たんたる荒廃から復興し、自由世界第二の経済力を持つ安定した民主主義国家としての地位を確立し、政治的、経済的に国際社会において重きをなすに至りました。ますます相互依存の高まる今日の国際社会において、我が国が、経済的にも社会的にも世界に開かれた国を目指し、世界の平和と繁栄に一層積極的に貢献することは、我が国自身の平和と繁栄の維持のためにも欠くべからざることであります。 最近の国際情勢については、ソ連の多……
○国務大臣(安倍晋太郎君) 私に対する御質問は、今開かれておりまする日米次官級会議について説明しろというお話でございます。 実は、けさウォリス米国国務次官を初めとして米国側の関係各省の次官が私を訪ねてまいりまして、第一回目の議論をいたしたわけでございますが、本件日米ハイレベル協議は、先般の日米首脳会談を受けまして、両国間の貿易経済関係のより均衡のとれた発展のための日米相互の努力につきまして、共同でフォローアップを進めるために開催をされたものであります。今回の協議では、主として今後の協議の進めぶりが話し合われることになっておるわけでありますが、電気通信分野につきましては、二十九円及び三十日に協……
○国務大臣(安倍晋太郎君) 簡単に御答弁申し上げます。 米国からの穀物購入要求につきましては、私の訪米の際にブロック農務長官から要請がございましたことは事実でございます。ただ、我が国は、御承知のように、毎年約三十万トンの食糧援助を行っておりますし、また、援助国の相手の要望に応じましてその一部を米国産から使用いたしておりまして、昭和五十九年度におきましては約七万七千トンの米国産小麦を使用しておるところであります。しかし、米側が希望しているような一千万トンというような膨大な穀物の使用につきましては、我が国の食糧援助予算の規模であるとか、あるいは食糧援助規約上、開発途上国産穀物の使用が一般的な目標……
○国務大臣(安倍晋太郎君) ただいまの御決議に対して所信を申し述べます。 政府といたしましては、ただいま採択された御決議の趣旨を十分に体しまして、今後とも粘り強く対ソ折衝を進めるべく引き続き最大限の努力を払ってまいる所存であります。(拍手)
○国務大臣(安倍晋太郎君) 市川議員にお答えをいたします。 SDIの問題につきましては、もう既に総理から詳細にわたって御説明がございました。我が国としては理解の域は出ておりません。今回のサミットにおきましても、SDIの研究を理解する、こういう線で一貫をしておることをはっきりと申し上げておきます。 なお、SDIにつきましての五条件についてお話がございましたが、政府は、ABM条約に基づく締約国の義務等につき有権的に解釈する立場にはありませんが、一般的にはABM条約は研究を禁じていない、こういうふうに承知をいたしております。また米国は、SDIの研究につきまして、ABM条約を含むいかなる条約上の義……
○国務大臣(安倍晋太郎君) ただいまの御決議に対して所信を申し述べます。 政府といたしましては、ただいま採択された御決議の趣旨を十分に体しまして、今後とも軍縮なかんずく核軍縮の促進のため最大限の努力を払ってまいる所存であります。(拍手)
○国務大臣(安倍晋太郎君) 浅井議員の御質問にお答えをいたします。 まず、靖国神社公式参拝に対する諸外国からの批判についてでございますが、アジアでは中国側より、靖国神社を公式に参拝することは、中国人民のみならず、アジア諸国人民の感情を害するのではないかとの趣旨の懸念が表明をされました。なお、韓国、香港等におきましては、主として事実関係の報道が行われているにとどまっておりますが、一部の新聞においては、批判的なトーンの報道も見られておるわけでございます。 これに対しまして、我が国としましては、諸外国の理解を得べく、さきに日中外相会談も行われましたが、そうした会談、あるいはその他の外交ルート等を……
○国務大臣(安倍晋太郎君) 第百四回国会が再開されるに当たり、我が国外交の基本方針につき所信を申し述べます。 私は、外務大臣就任以来三年余り、諸外国と協力して我が国の平和繁栄を全うし、ひいては世界の平和と繁栄に貢献するという、我が国外交の課題に取り組んでまいりました。こうした努力はそれなりに成果を上げつつあると思いますが、我が国をめぐる国際情勢には依然厳しいものがあり、また、ことし五月には、東京サミットという重要な外交日程を控えております。私は、これまでの三年間の経験を踏まえ、こうした外交課題に全力を挙げて取り組んでまいる所存であります。 ことし五月のサミットを控え、国際経済面では、昨年九……
○国務大臣(安倍晋太郎君) 塚本委員長の御質問にお答えをいたします。 まず、日ソ関係につきましては、今般の日ソ定期外相協議におきまして、外務大臣間で三時間にわたりまして領土問題につき交渉をいたしました。領土問題を含む平和条約交渉を再開し、その継続につきまして合意を見たところであります。しかし、領土問題の中身についてのソ連の立場の厳しさは、交渉当事者でありました私自身最もよく承知しておるところでありまして、バラ色の幻想を初めから持っておりませんでしたし、現在も有しておりません。 政府としましては、ソ連との安定した関係を築くためには、何といいましても、北方領土問題を解決して平和条約を締結するこ……
○国務大臣(安倍晋太郎君) 上原議員の御質問にお答えいたします。 まず第一点、外政調整室の設置と二元外交の危険性の問題について御指摘がございましたが、外政調整室の設置が外交一元化を損なうものであってはならないということは、行革審答申にも明確にされておりまして、この趣旨は、今後内閣官房の組織改正が行われる場合においても、貫かれるものと考えております。すなわち、外交関係の処理に必要な国内調整は、第一義的には外務省が行います。その上で、内閣としてその統一保持上必要な場合に、所要の総合調整を行うことが外政調整室の主たる任務であり、同室がみずから外交を行うということはありません。したがって、外政調整室……
○国務大臣(安倍晋太郎君) 塩川議員の御質問にお答えをいたします。 まず、東京サミットの目的は、経済問題のみならず、時の国際政治問題あるいは政治情勢につきまして、各国首脳間で率直な意見交換を行って、各国相互の立場に理解を深めるものであります。政治問題に関する議題は、現時点では未定でございまして、現在では、首脳の個人代表が最後の詰めを行っておるわけでございますが、米ソ軍備管理交渉を初めとする東西関係につきましても、話題になるものと予想をされております。 次に、国際テロに関しましては、我が国は、国際テロは国際社会の平和と安定を損なうものであり、理由のいかんを問わず、いかなる形のテロ行為も断じて……
○安倍晋太郎君 ただいま永年勤続議員として、院議をもって表彰の御決議を賜りました。身に余る光栄でございます。 本日の私のこの栄誉は、ひとえに諸先輩、同僚議員各位並びに郷土山口県の皆様の御指導、御支援のたまものであり、ここに心から御礼申し上げます。(拍手) 私が本院に議席を得ました昭和三十三年、我が国は日米安保条約改定交渉に取り組んでおりました。当時の日本は、ようやく戦前の経済水準を回復し、先進諸国に追いつくことを目指して前進を開始したばかりでありましたが、経済的にも政治的にも、その国際的地位はまだ極めて低いものでありました。以来今日まで、我が国は、国民のすぐれた英知とたくましい活力に支えら……
○国務大臣(安倍晋太郎君) 小川議員の御質問にお答えをいたします。 まず、プロジェクトに係る受注企業名等の公表の問題についてでございますが、これは今、総理が答弁をいたしましたとおりでございまして、その内容を公表する立場にはありません。なお、御指摘の事項のうち、プロジェクトの着工、完了の時期、所在地、プロジェクトの概要については、既に説明あるいは資料提出済みであると承知しております。 次に、対比食糧増産援助につき、肥料会社が介入し、利益を得ているのではないかとの御質問につきましては、我が国は、開発途上国における食糧不足問題については、単に食糧を供与するだけでなく、開発途上国による食糧自給のた……
○安倍国務大臣 衆議院安全保障特別委員会の開催に当たりまして、我が国の安全保障問題につきまして所信の一端を申し述べます。 我が国の安全保障政策は、より安定した国際環境を構築するための積極外交の展開、日米安全保障体制の円滑かつ効果的運用、及び節度ある質の高い防衛力の整備という主要な柱により構成をされております。 本日は、我が国のかかる安全保障政策につき、私の感ずるところを申し上げ、皆様を初め国民の御理解を得たいと思います。 国家の安全を確固たるものとするに当たり外交の果たす役割は極めて大きなものがあり、我が国としては、不断に、近隣諸国を初めとする諸外国との友好関係の構築に努めるとともに、積……
○安倍国務大臣 我が国は戦後三十数年、日米安保条約、それから必要最小限度の自衛力によりまして、他国からの軍事力を背景とした政治的圧力を受けることなく、自由な民主主義体制のもとで繁栄を享受しておるわけであります。 紛争巻き込まれ論、これは、いろいろ議論がありましたが、抑止が破れた場合の危機感を表明しているものであると考えますが、今日の国際社会が抑止と均衡を基礎としていることは否定できない現実でありますし、政府としても何よりも考えなくてはならないことは、抑止を万全なものとしまして、紛争巻き込まれ以前に、そもそも紛争の発生を防止するということである、こういうふうに考えております。 今日の国際社会……
○安倍国務大臣 条約上の厳格な解釈についてはまた局長からも答弁させますが、私の理解するところでは、もちろん四条の随時協議と六条の事前協議との間に全く関連がないということは言えないと思います。これはやはり安保条約全体の問題として関連はある、こういうふうに理解しておりますが、しかし、六条の協議はいわゆる事前協議そのものの協議であって、四条の随時協議というものは承前協議の運用であるとか、安保条約の運用であるとか、そういうものを含めた一般的な協議である、こういうふうに理解しておりまして、夢前協議の対象になるそのものの協議というのは、これはもう六条協議ということに限定される、こういうふうに思います。
○安倍国務大臣 このたび、第二次中曽根内閣におきまして外務大臣に再任されました。委員長初め委員の皆様の御指導、御鞭撻をお願い申し上げる次第でございます。よろしくお願いいたします。 それでは、外務省の所管事項につきまして、その概略を御説明申し上げます。 まず、北方領土問題について申し述べます。 ソ連は、我が国の重要な隣国であり、我が国は、ソ連との間で北方領土問題を解決して平和条約を締結し、真の相互理解に基づく安定的な関係を確立することを対ソ外交の基本的課題として対処してきております。 現在の日ソ関係は、厳しい東西関係を反映し、また、北方領土問題が依然として未解決であるのみならず、近年、極……
○安倍国務大臣 グリーンベレー部隊というのは今さら申し上げるまでもないわけですが、ベトナム戦のときでも活躍したと言われておるわけであります。この部隊はかつて沖縄にも配備されたことがありますし、また今回わずかではありますけれども配備をされる、こういうことになりましたが、これはいわば少数精鋭の特殊な部隊でありますし、それだけにいわゆる安保条約の効果的運用という面から日本の防衛あるいはまた日本に対する侵略の抑止といった面についてそれなりに役割を果たすものである、私はこういうふうに確信しております。
【次の発言】 これは軍隊ですから、治安対策とかそういうものではないわけですし、あくまでも軍隊としての、……
○安倍国務大臣 このたび再び外務大臣に就任いたしましたので、一言ごあいさつを申し上げます。 東西関係を初めとして、近年になく厳しい国際情勢において、わが国の平和と繁栄の確保のため、外交に課せられた使命はまことに重大なものがあります。 外務大臣としてのこの一年余の経験を顧みるに、諸外国のわが国に対する期待と関心は年とともに強まっており、わが国が果たすべき国際的責任はますます増大しております。 また、外交と内政の結びつきが著しく緊密化している今日、外交の幅とすそ野を広げ、真の国際国家となることが求められております。 本委員会の皆様方には、外交問題に精通され、多年にわたってこれに真摯に取り組……
○安倍国務大臣 今鯨岡さんから、いろいろと御意見を交えて御質問がございました。これに対して私から、時間の制約もありますので簡単にお答えをいたします。 まず、外務委員会がもっと国際情勢、国際問題等について活発に論議をすべきである、まさにそのとおりでございます。国際情勢が非常な勢いで動いておる厳しいこの時でございますから、やはり議会の役割、特に国際問題、国際情勢について議会が大きく熱心に討議するということは極めて大事であると思います。外務省としても、私としましても、こうした議会の御要請におこたえをして、できるだけ努めてまいりたいと考えております。 それから、核軍縮について日本は何をなすべきかと……
○安倍国務大臣 今回ぜひお願いをして、日中租税協定の承認を得たいわけでございます。これは、これからの日中関係の長期にわたる安定を確保していく、さらにまた、中国のいわゆる経済の現代化を促進する意味におきましても、日中双方にとりましても大変重要な意味を持った協定である、私はこういうふうに思っております。 中国に今回参りまして、中国の首脳からいろいろと話を聞きましたし、我々も率直に注文も出したわけでありますが、日中双方において、政府間については、今回も第二次七カ年で四千七百億という膨大な協力をすることになって非常に順調にいっておりますが、ただ、民間の投資という面につきましては、中国の統計によると全……
○安倍国務大臣 先ほどからお話しのように、日米間の懸案がだんだん片づいておりますが、まだアメリカの要求している関税引き下げの問題だとか、それから先ほどのお話しの円ドルの問題だとか、それからサテライトの問題が残っておりまして、これは大体四月の末にパッケージにして解決あるいはまた実質的に前進を図ろう、こういうことですが、今お話しの円ドルの問題については二回やって、また四月にもやるということで、果たしてどういうことになるか、専門的な話し合いでしょうし、まだ難しい面も残っております。リーガン財務長官は二回目の会談で大変不満だということを言っておりまして、どういうふうに発展するか、我々もこの問題が何とか……
○安倍国務大臣 全般的にはやはり日本は南北問題に対して熱意を持っておりますから、こうした要請には全体的にはこたえるという姿勢が大事だろうと思います。
【次の発言】 アメリカは全体としては国連の機関であるとか国際機関に対しては世界の中で最も高い比率で出資、協力をしてきておるわけであります。また、その比率は依然として第一位であることは変わりないのですが、今おっしゃるように、最近のアメリカの傾向としてはこうした国際機関に対するよりも、二国間の協力関係を重視する姿勢がにじみ出ておることは私も事実のように、そういうふうな傾向にあると思わざるを得ないわけでございまして、したがって第二世銀等に対する出資が、……
○安倍国務大臣 今回の石橋委員長を初めとしました社会党の代表団の訪米は大変実りの多いものではなかったかと思います。特に土井委員の活躍は特筆すべきものがあったのではないかと思っておるわけでございまして、外から見ておりますと大変率直な意見の交換が行われまして、もちろん対立する面もあったわけでありますが、しかし突っ込んだこうした意見の交換というのはそれなりにまた今後の日米間というものを考えるときに非常に意義は大きかったのじゃないか、こういうふうに考えております。政府は政府としての立場から日米外交を推進しておるわけでございますが、野党第一党としての社会党が国民の気持ちを代表する形で野党としての立場から……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました民間航空機貿易に関する協定附属書の改正の受諾について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 民間航空機貿易協定は、民間航空機及びその部品等に係る世界貿易の最大限の自由化を図ることを目的とするもので、東京ラウンドの成果の一つとして昭和五十四年四月に作成されました。この協定は、昭和五十五年一月一日に発効し、現在、我が国を含む十六カ国及び欧州経済共同体が締約国となっております。 この協定の附属書は、無税または免税の対象となる産品の表を掲げておりますところ、これら締約国間におきましては、かねてより、この協定に基づいて、この附属書の内容を拡大……
○安倍国務大臣 なかなか難しいお話ですが、レーガン大統領が今度中国を訪問する、その背景には今、小林さんからお話しのような、中国を中心にしたいろいろな動きがあるわけですから、レーガン大統領も中国訪問には大変重大な関心を持っておるし、また中国を訪問したそれなりの成果が何らかの形で生まれることを非常に期待をしている、アメリカの大統領の訪問としては最も期待された訪問じゃないかと私は思うわけです。したがって、その結果につきましては日本も大変関心を持っているということで、シュルツ国務長官が、私たちは留守をしておりますが、わざわざ日本に立ち寄って、そして中国と話した内容について日本にも即刻伝える、こういうこ……
○安倍国務大臣 日米航空協定の交渉は、これまでも何回かやりましていろいろ問題が残っておりますし、非常に重要な交渉だと考えております。
【次の発言】 これまでシュルツ国務長官が中国を訪問したり、ボルドリッジ商務長官が中国を訪問いたしまして、そういう中でココムの問題も米中間で話が出たというふうには私たちも情報としては承知をいたしておりますし、米中間の関係改善ということを前提としましてココムの緩和といった問題も両国間で話し合われたのではないだろうか。今回レーガン大統領の訪中でどういうことになるのか、これは我々も予測できないわけですが、全体の空気としては、やはり米中間の関係改善とともにココムの緩和とい……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました北西太平洋における千九百八十四年の日本国のさけ・ますの漁獲の手続及び条件に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 政府は、昭和五十三年四月二十一日にモスクワで署名された漁業の分野における協力に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定に基づき、北西太平洋の距岸二百海里水域の外側の水域における本年の日本国のさけ・ますの漁獲の手続及び条件を定める議定書を締結するため、本年四月二十日以来、モスクワにおいて、ソ連邦政府と交渉を行ってまいりました。その結果、五月七日にモスクワで、我が方高島駐ソ大使……
○安倍国務大臣 尖閣列島が我が国固有の領土であることは疑いのないところでありまして、我が国は従来より同諸島を有効に支配をしております。なお、尖閣諸島地域の開発につきましてはこれが専ら尖閣諸島に対する我が国の有効支配を誇示することを目的とするようなものととられかねないようなことについては慎重に対処する必要がある、こういうふうに考えております。
【次の発言】 私も最終的にはソ連はオリンピックに参加するんじゃないかという期待を持っておったわけでございますが、ソ連の国内オリンピック委員会が不参加ということを決めたということで非常に残念で仕方がありません。しかし、その辺の実態がどういうことか情報を収集し……
○安倍国務大臣 オリンピックにソ連が不参加を表明して以来、同調国がふえておるようでありまして、日本としましては何とか全世界が参加して盛大にオリンピックが開かれることを期待しておるだけに、大変に残念に思っております。 そこで日本の立場は、ソ連が不参加ということに決まったことは非常に遺憾である、何とかひとつ参加してほしいということを日本は心から期待をしておる、こういう日本の立場をソ連に伝えたいと思っております。いろいろとその手続等につきまして研究をいたしておるわけでございます。IOCの委員長等も大変努力をしておられるようであります。これは日本だけがどうやったからといってどうなるものでもありません……
○安倍国務大臣 私は、今般国会のお許しを得て、六月六日から十三日まで英国、スペイン、ジュネーブを訪問いたしました。私は、その間、英国においては七日から九日までロンドンで開催された第十回主要国首脳会議に出席し、その後、スペインを公式訪問し、さらに、スイス・ジュネーブで開催された軍縮会議等に出席した後、十四日に帰国いたしました。ここにその概要を御報告申し上げます。 まず、サミットにつき御報告申し上げます。 今次サミットは、回復基調にある先進国経済を背景に開かれ、全体としては特に大きな争点もなく、明るいサミットであったと言うことができます。しかし他方においては、自由貿易体制の維持強化、累積債務……
○安倍国務大臣 先般の日韓外相会談で、日韓双方が今秋全斗煥大統領の来日を実現すべく努力すること、及び韓国大統領の初の日本公式訪問が両国の一層強固な友好協力関係を象徴する歴史的な出来事であることにつきまして、意見の一致を見たわけであります。また私より、日本政府が大統領来日を歓迎し、これを成功させるために全力を尽くす旨、改めて表明をいたしました。同時に、日韓双方は、具体的日取りは今後外交ルートで打ち合わせることに合意をした次第でございます。私も日本の外務大臣といたしまして、韓国の大統領を戦後初めて日本に迎える、日韓が国交回復して二十年たって初めてここに迎えるということはまさに日韓双方にとって歴史的……
○安倍国務大臣 残念ながら、核の均衡というのが現実的には今日の平和を維持していると言えないことはないわけです。しかし、そういうふうな現実情勢の中ではありますけれども、我々としては核廃絶という最終的な理想を失ってはならないと思いますし、特に今、米ソ間でINFとかSTARTとかいう核軍縮の交渉が中絶、中断をしておるわけでございます。これは、これまでの米ソの歴史の中でも大変珍しいケースで、中絶、中断をしているということは大変危険だと私は思っております。そういう中で我々としては、INFとかSTARTとか、そうした交渉が一日も早く再開をされるように米ソ両国に対して働きかけをしなければならない、同時に、今……
○安倍国務大臣 このたび、図らずも三たび外務大臣に就任することになりましたので、外務委員会の冒頭に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 現在の国際情勢は、東西関係を初めとしまして、まことに厳しいものがあります。このような困難な国際情勢のもと、我が国の平和と繁栄を確保していくため外交に課された使命は重大であります。 近年、我が国の国際的地位が向上するに伴い、我が国の積極的な役割に対する国際的な期待がますます高まっておりますが、こうした期待にこたえるため、私は、この二年間、外務大臣として、世界の平和と繁栄に積極的に貢献するいわゆる創造的外交を展開してまいりました。今後は、これまでの実績……
○安倍国務大臣 ただいま御決議のありました我が国の開発途上国に対する政府開発援助につきましては、御決議の趣旨に沿うよう、今後とも努力してまいる所存であります。
○安倍国務大臣 昭和五十六年度外務省所管一般会計歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 歳出予算現額は三千四百三億五千四百八十二万円余でありまして、支出済み歳出額は二千八百八十七億二千七百八十二万円余、翌年度繰越額は四百七十二億二千八百六十二万円余、不用額は四十三億九千八百二十五万円余であります。 歳出予算現額の内訳は、歳出予算額三千九十九億九千七百五十三万円余、前年度繰越額三百三億五千七百二十八万円余でありまして、前年度から繰り越したものの内訳は、経済開発等援助費二百九十八億五百八十万円余、在外公館施設費五億五千百四十七万円余であります。 支出済み歳出額の主なものは、エネ……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について御説明いたします。 改正の第一は、在外公館の設置関係であります。今回新たに設置しようとするのは、在ブルネイ及び在セント・クリストファー・ネイヴィースの各日本国大使館であります。ブルネイは、本年一月に英国から独立したものでありますが、同国には実際に事務所を開設し、大使を駐在させる実館を開設する予定であります。セント・クリストファー・ネイヴィースは、昨年九月に英国から独立したカリブ海の国でありますが、同国に設置される大使館については、他の国に駐在する我が……
○安倍国務大臣 何も聞いておりません。
【次の発言】 ブルネイとは大使館を置きましていよいよ本格的な外交交渉に入るわけでございますが、おっしゃるように、確かにブルネイは今経済的に非常に恵まれております。貿易につきましても日本との関係が深く、輸出入ともブルネイは第一位で、石油、天然ガス等日本にないものが豊富にありまして、日本は今後ともそういう経済的な面においても深い結びつきがあるわけでございます。
しかし、同時にまた我々が非箱に重要に考えておりますのは、ブルネイが今度ASEANに加盟する、ASEAN国になるということでございます。日本はASEANの諸国とは基本的に今日まで深いつながりを持って外……
○安倍国務大臣 ただいま在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を御可決いただきまして、まことにありがとうございました。 また、本法案の御審議の過程においては、外交活動の基盤強化につき深い御理解と貴重な御提案を賜ったことに対し、厚く御礼を申し上げます。 法律案と同時に可決されました附帯決議の内容につきましては、御趣旨を踏まえ、適切に対処してまいる所存でございます。まことにありがとうございました。
○安倍国務大臣 先般院のお許しを得まして、アンドロポフ・ソ連書記長の葬儀に参列をいたしました。葬儀が終わりまして十五日にクレムリンの宮殿におきまして、グロムイコ外相と約四十分間にわたりまして会談を行ったわけでございます。 まず私から、今御指摘がございましたように、チェルネンコ新指導部がこれから東西のいわゆる緊張緩和、さらに米ソ対話へ向かって積極的な姿勢で対応していかれることを日本としては心から期待する、こういうことを申したわけでございます。これに対しましてグロムイコ外相は、今大事なことはやはり東西の緊張の緩和であるし、あるいはまた米ソの対話である、これははっきりしておるけれども、しかし真剣に……
○安倍国務大臣 核を保有している、保有能力があるというのと核を装備しているかどうかというのはまた別問題だと思うのですが、我が国としては、御承知のように非核三原則は厳然としてこれを遵守しなければなりませんし、また、安保条約の事前協議は安保条約の中に厳然としてあるわけですから、アメリカが核を持ち込む、こういう場合には事前協議の対象になる、そのときはこれは必ず拒否する、これがこれまでの日本政府の方針でございます。我々は今後ともこうした基本方針に基づきまして、日米安保条約、その関連規定によってそれを進めてまいりたい、こういうふうに考えております。
○安倍国務大臣 私が一月に参りましたときいろいろと話をしましたが、交渉に行ったわけではありませんし、数字は私自身も承知して行っているわけではありませんで、数字の話は一切出ません。ただ、牛肉、かんきつについての日米間の開きは相当大きいということは認識して帰ってまいりました。
【次の発言】 全斗煥大統領については、招請を総理からいたしておりますので、日本としては大統領の訪日は歓迎する、こういう態度でありますけれども、韓国との間でまだその件については何も協議はいたしておりません。
【次の発言】 政府としては、非核三原則はいわゆる国是ということで、非核三原則は今後とも厳守していく、こういうことでありま……
○安倍国務大臣 今、局長も答弁をいたしましたように、これは安保条約第四条協議あるいは第六条協議による場合だろうと思いますが、いずれにいたしましてもイエスの場合もあるしノーの場合もあるわけです。ですから、日本が日本の安保条約運営という立場からノーと言うことは、これは条約上当然あり得るわけでありますし、日米間の緊密な協議の中においてそういうことがあったとしても、それはまた情勢の中で当然受け入れられる、私はそういうふうに考えております。
【次の発言】 敵国条項につきましては、今、条約局長が答弁したとおりであります。国連でも我が国はこれの削除を要求しておりますし、それに対して一部の反対があることも事実……
○安倍国務大臣 アメリカはいろいろの国際競争に、日本と対比してやはり相当おくれをとっている。技術の競争、高度技術の面でもそうですし、貿易も、今の量から見ましてもインバランスが非常に拡大をしている。そのために失業も出ておる。こういうことで、アメリカとしては日本との関係において相当コンプレックスを持って、そしてそれがまた、日本が市場をある意味においては閉鎖しておるということにもつながっておるという反発にもつながって、農産物の問題とかいうものを象徴的にも取り上げておるのじゃないかと思います。 軍事技術の面については、これは今不公平だと言われますが、これはむしろアメリカと日本との立場からいえば、日本……
○安倍国務大臣 日ソ高級事務レベル会議を三月十二、十三日にやるわけでありますが、これは実は日ソの関係をできれば改善する方向に持っていきたい、対話の道を進めたいということで、この時間を早めて、先般、私が訪ソいたしましたときグロムイコ外相との会談で設定いたしたわけであります。この会談での議題は、国際情勢、それから二国間関係、こういうことになっておりまして、したがって、現在の国際情勢全般につきまして、特に東西の問題であるとかあるいは米ソ間の核軍縮についての両国の意見の交換等、あるいはまた中東の情勢等、さらにアジアの情勢等、全般的な国際情勢、さらにまたもう一つは二国間の問題、当然これは領土問題がありま……
○安倍国務大臣 確かに、これは倍増というのは日本も国際的にもそういうことを言っておりますし、そのために今努力を重ねておるわけでありますが、今局長から言いましたように、ことし、五十九年度は九・七%と全体の予算の中では異常に突出するほど伸びたわけでありますけれども、しかし、それでもなおかつ、今のこの伸び率をそのまま横並びに……(私語する者あり)
【次の発言】 来年、六十年以降やっても、確かに倍増にはならない。恐らく六十年度二〇%くらいの伸びで予算を伸ばさないと倍増ができないのではないか、こういうふうに思っております。全体的に見ますと、今の財政状況の中からなかなか容易ではないと思いますが、しかし、我……
○安倍国務大臣 婦人差別撤廃条約については、昭和五十五年六月、署名に先立ち内閣総理大臣を長とする婦人問題企画推進本部におきまして、国内行動計画後半期における重点課題として、批准のため国内法制等諸条件の整備に努めるものとする旨の申し合わせがあり、現在同条約批准に向けて鋭意準備を進めておるところであります。できる限り昭和六十年までに批准したいと考えております。
【次の発言】 政府としては、今申し上げましたように六十年批准に向かっていろいろと準備を整えております。外務省としましても、ぜひとも六十年までにはこの批准をしたいということで、関係各省とも調整を鋭意進めておるところであります。
○安倍国務大臣 元来、非同盟路線というのは、東にも西にも寄らないというスタンスを貫くというのが非同盟路線であります。
【次の発言】 今日本の教科書の内容についてお話があったわけですが、私も詳細に承知しておりませんけれども、しかし、条約についてあるいは国際約束についてこれを守っていくというのは、国家国民としては神聖な義務であることは当然のことであります。遵守の義務があるわけであります。
また、政府の立場から申しますと、安保条約というものが日本の平和と安全を守り続けてきておるということについては確信をしております。決して安保条約によって戦争に巻き込まれるものではない。むしろ安保条約があるから戦争……
○安倍国務大臣 農林大臣が答弁した基本的な考え方を土台にしてやはり交渉しなきゃならぬ、こういうふうに思います。
○安倍国務大臣 中国側との話し合いにつきましては、外務省としても、今官房長官が申しましたような線で努力をいたします。
【次の発言】 外務省は外務省として確かに大統領選挙に注目していろいろと調査、分析、情報の収集等をやっておるわけでありますが、今のところはハート氏が非常に急上昇しているということは今までの選挙の結果から明らかでありますし、その勢いは今後続くだろう、こういうふうに見ておりますけれども、いわゆるスーパーチューズデーというのですか、十三日の結果を見ないと、民主党の中でだれが候補者になれるかという判断はなかなかつきかねる、十三日を注目して見ているというところです。
○安倍国務大臣 まず第一問の、いわゆる毒ガスが使われたのじゃないか、こういうことでございますが、我が国は化学兵器が使用されることがあってはならないという基本的な立場に立っておりまして、従来より、非核・軍縮分野における優先課題として、国連及びジュネーブ軍縮会議において、化学兵器禁止問題に積極的に取り組んでおるところであります。こうした観点から、化学兵器使用に関する事実調査を国連に行わせる趣旨の国連決議を支持しておるところでありますが、今回の調査団の報告は、空中投下爆弾の形態による化学兵器がイラン内の地域で使用された、使用された化学剤はマスタードガス、これはイペリット及びタブン、神経剤であるとして……
○安倍国務大臣 衆議院安全保障特別委員会の開会に当たりまして、我が国の安全保障問題につきまして、所信の一端を申し述べたいと思います。 まず、今日の国際社会においては、各国間の相互依存性が高まってきており、我が国の平和と繁栄は、世界の平和と安定と切り離して考えられないものとなってきております。我が国の安全保障を考えますとき、第一に必要なことは、我が国を取り巻く国際環境を平和で落ちついたものにすることであります。そして、そのために我が国が果たすべき役割は、近年、我が国の国際的地位が向上するに伴いますます増大してきており、また、国際的な期待もますます高まっております。 このような状況認識のもとに……
○安倍国務大臣 手島外審を派遣いたしましたのは、アメリカのシグール特使が来られたということと直接連関しているわけじゃないんですが、しかし貿易摩擦という点では連関しているわけであります。アメリカの政府はそれなりに日本の立場に対してある程度の理解はできておりますけれども、しかしアメリカの議会が非常な激しい日本に対する批判を繰り返しておりますし、対日制裁法律案まで出しておるという状況であります。この際、日本としてもベストを尽くしているわけですから、アメリカのそうした日本に対する誤解とか無理解とか、そういう点について、日本側が今日まで作業をしている状況等について十分説明をして、アメリカ側に日本に対する……
○安倍国務大臣 引き続き外務大臣の重責を担うこととなりました。委員長初め委員の皆様の御指導、御鞭撻をお願い申し上げる次第でございます。よろしくお願いいたします。 それでは、外務省の所管事項につきまして、その概略を御説明申し上げます。 まず、北方領土問題について申し述べます。 ソ連は、我が国の重要な隣国であり、我が国は、ソ連との間で北方領土問題を解決して平和条約を締結し、真の相互理解に基づく安定的な関係を確立することを対ソ外交の基本的課題として対処してきております。 昨今の日ソ関係は、北方領土問題が未解決であることに加え、厳しい東西関係を反映して、また近年、極東、なかんずく北方領土におい……
○安倍国務大臣 ただいまの御決議に対して所信を申し述べます。 政府といたしましては、ただいま採択された御決議の趣旨を十分に体しまして、今後とも粘り強く対ソ折衝を進めるべく、引き続き最大限の努力を払ってまいる所存であります。(拍手)
○安倍国務大臣 ソ連側は、従来より、最近の日ソ関係の冷却化の原因はすべて日本側にあるとしまして、領土問題につきまして、こうした問題は存在しないあるいは解決済みである、こういう主張を繰り返しておりまして、交渉のテーブルにも着こうといたしておりません。 確かに、おっしゃいますように、昨年の十月に最高会議議員団の団長として来日したクナエフ政治局員も、今御指摘のとおりの発言を行った次第でありまして、この発言に対しまして、十月二十六日でありましたが、私が同政治局員と会談をいたしました際に、私から、そもそも北方領土における軍備の強化、アフガニスタンへのソ連の軍事介入、またさらに、SS20の極東配備あるい……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の両国の地先沖合における漁業の分野の相互の関係に関する協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 ソ連邦の二百海里水域における我が国の漁船による漁獲及び我が国の二百海里水域におけるソ連邦の漁船による漁獲は、従来それぞれ昭和五十二年五月二十七日に署名されたいわゆる日ソ漁業暫定協定及び同年八月四日に署名されたいわゆるソ日漁業物定協定に基づいて行われてきました。これらの協定については、昭和五十二年以来、毎年末にその有効期間を一年ずつ延長してきたところであります。この間我が方は……
○安倍国務大臣 今回、故チェルネンコ書記長の葬儀に参列いたしまして、新しいゴルバチョフ書記長に二度にわたりましてお目にかかりまして、一度は表敬でありますが、二度目は首脳会談でございまして、これは一時間近くあったわけでありますが、やはり五十四歳という若さがあふれておるというふうな非常にエネルギッシュな感じも受けましたし、また考え方も、相当柔軟性を持っておるというふうな感じも率直に受けたわけでございますし、これからのソ連を背負って立つ、非常に長期的な安定政権がここから生まれてくるんじゃないだろうかという感じも率直に持ったわけであります。 しかし、日ソ間の問題につきましては、グロムイコ外相もそばに……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました国際原子力機関憲章第六条の改正の受諾について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 この改正は、昭和五十九年九月二十七日にウィーンで開催された国際原子力機関の総会において採択されたものであり、中華人民共和国の国際原子力機関への加盟に伴い、同機関の理事会において、原子力に関する技術の最も進んだ加盟国として理事国に指定される国の数を九カ国から十カ国に増加するものであります。 我が国がこの改正を受諾することは、国際原子力機関の理事会において、原子力に関する技術の進んだ加盟国に対しそれに応じた地位を付与することにより同機関の円滑な運営を確……
○安倍国務大臣 戦後の日本とアメリカの長い歴史の中では、いろいろと対立もありましたし、摩擦もありました。また、今おっしゃるような、アメリカの強引ともいうべき要求等もあったことは、これは私もそういうふうに思います。しかし、そういう中にあって、日米関係は着実に発展をしてきたことも基本的には事実でありますし、沖縄の返還も実現もいたしましたし、また日米貿易は非常な伸びを示しておりまして、今御指摘のように、今日では三百四十億ドル以上の出超というふうな事態になっておりますし、日本経済もそうしたいろいろな問題を乗り越えて発展をしてきたという事実は否めないと思います。 そして日本とアメリカとの関係も、基本的……
○安倍国務大臣 昨日の我が国の対外経済対策につきましては、今各地から、政府や議会あるいはマスコミ等の反応が続々入ってきております。 アメリカは、大統領を初めといたしましてアメリカの政府筋の要人は押しなべて、日本の努力というものは評価する、しかし問題はこれからだ、こういうことであります。アメリカのマスコミの方も、比較的中立的にこれを見ておる。日本が努力しているということはこの対策の中でもうかがわれるけれども、やはり果たしてそれが守られていくかどうか、今後を見なければわからないということであります。 議会筋の方は、例えばダンフォースさんを初めとしましていろいろな議員の反応が入っておりますが、押……
○安倍国務大臣 私は、今般国会のお許しを得て、四月十一日、十二日両日、パリで開催された第二十四回OECD閣僚理事会に金子経済企画庁長官とともに出席し、引き続き米国を訪問しシュルツ国務長官等と会談し、四月十五日帰国しました。ここにその概要を御報告申し上げます。 OECD閣僚理事会においては、例年どおり、開発途上国との関係、貿易及びマクロ経済の三議題をめぐって討議が行われ、最後にコミュニケが採択されました。 本年は、回復基調にある世界経済がインフレなき持続的成長へ向かう一方、財政赤字、失業、経常収支不均衡等の懸念が生じておりましたところ、これに対してOECD加盟国が全体としていかなる態度で対処……
○安倍国務大臣 このNPTは、世界から核というものを最終的に廃絶していくという一つの理想のために、その現実的な段階としてまず拡散を防ぐという意味でつくられたものでありましょうし、また、おっしゃるように、核を持っている国々が核の拡大をさせないというところにも目的があったと思いますが、残念ながら核保有国、特に米ソ両国の核兵器がどんどんそれ以来増量されておるということは極めて遺憾であると思いますし、これはやはりNPTに加盟している国々の不満でもあるわけであります。 幸いにいたしまして、核が拡散をする、おっしゃるような水平的な核拡散は行われてないということは言えるんじゃないかと思います。しかし、所期……
○安倍国務大臣 確かに北朝鮮と日本との間には、漁業でいろいろと接触面といいますか、そういう面があります。民間でも漁業協定がありまして、そういう意味では民間同士の協力関係というのはありますし、私の郷里なども北朝鮮の海域に随分出漁していますから、その間の状況はよく知っております。そういう民間の協力関係というのはあります。しかし、国と国との関係がないわけですから、国と国との正式な海難救助等についての取り決め等はなかなか困難な状況です。したがって今、赤十字といったものを通じまして、いろいろと情報の交換といったものをやっておるわけでありますが、民間同士では、漁業者同士でそうした面についての協力関係という……
○安倍国務大臣 私は、今般国会のお許しを得て、四月二十八日に出発、第十一回主要国首脳会議に出席するとともに、その前後、フィンランド、ノルウェー、ドイツ連邦共和国、オーストリアを訪問し、七日帰国いたしました。
ここに、その概要を御報告申し上げたいと存じますが、時間の関係もございまして、お手元に配付させていただいております印刷物をもちまして帰国報告にかえさせていただきたいと存じますので、記録にとどめてくださるようお願いいたします。
【次の発言】 糸山議員も、今回のサミットに同行議員として参加をされまして、その実態をつぶさに見られたわけでございます。また、いろいろと激励をいただきまして、感謝をいた……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました漁業の分野における協力に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 北西太平洋の二百海里外の水域における我が国のサケ・マス漁獲は、従来、昭和五十三年に締結されたいわゆる旧日ソ漁業協力協定を基本的枠組みとして、同協定に従って毎年締結されてきたいわゆるさけ・ます議定書に基づき行われてきました。 しかるに、昨年五月、ソ連側は、国連海洋法条約の採択、経済水域に関するソ連邦最高会議幹部会令の発効等の新たな状況を踏まえ、同協定の再検討を行うことを提案し、さらに、その後六月……
○安倍国務大臣 アメリカは大国でありますし、中南米とはこれまで歴史的、伝統的あるいは経済的に非常に深い関係があるわけですし、また、出資も多額であるということからそれなりの役割を持つわけでしょうが、日本の場合は、ドイツとかフランスとかイタリアとかその他の国と並んで、バランスのとれた形で出資をするわけであります。日本は、これから中南米に対しても関係がいろいろと深まってくると思いますし、いろいろと協力もしていかなければならぬ、こういうことで、特に中南米の民間の企業等、特に中小企業を対象にする投資公社でございますから、そういう意味で出資に踏み切ったわけですが、これは日本の経済的な一つの力というものがあ……
○安倍国務大臣 これは、日本のこれまでの援助の基本方針に従って中南米に対する援助も行っておるわけでありまして、中南米諸国の福祉の安定あるいはまた国民生活の安定ということに貢献する、そういう立場で人道援助あるいはまた相互依存という立場での援助を続けておる、こういうことです。
【次の発言】 今、井上さんのいろいろな御意見ですが、私は、アメリカという国は今おっしゃるような植民地化を進める、そうしたいわば反動的な国家じゃないと思います。自由な民主主義の国であると思います。確かに、外交政策においては間違いを起こしておることもあるわけですが、しかし、あくまでもその国に自由と民主主義に根差した国が生まれる、……
○安倍国務大臣 我が国から正式に外交ルートを通じまして遺憾の意を表明して、これに対してイスラエルから部長が今申したような形で、日本に対して申しわけなかった、しかし、イスラエルとしての高度の政治的な立場からこれを釈放せざるを得なかった、ひとつ日本とイスラエルの関係に悪い影響を及ぼさないようにしてほしい、こういうふうな、むしろイスラエル側当局としてのいわば謝罪に近いような回答がありました。日本とイスラエルの関係においては、これでもって外交的にはそれ以上の措置をとるという考えはありません。
【次の発言】 私が聞いた範囲では、当時間本公三だけではありません、日本の赤軍派がロッド空港事件を起こして多数の……
○安倍国務大臣 これはもちろん条約に加盟すれば、条約を誠実に守っていかなきゃならぬ義務が日本としてはあるわけでございますし、そういう立場から国会にもきちっと報告しなければならない問題であると思います。
【次の発言】 これはもうそのとおりだと思います。
【次の発言】 まず基本的に、この女子差別撤廃条約は随分長い間かかりまして、私も何とかこれを早く批准したいということで、毎年その決意を述べてまいりましたけれども、この条約をこの国会で承認を求める、批准を求めるためには、やはり国内体制の整備が必要であります。それは、外務省が中心にいろいろと調整をしておりましたけれども、各省とのそれぞれの関係で調整もお……
○安倍国務大臣 これはいきさつを申し上げなければなりませんし、またこれは私の責任においてやったことでありますから、御理解もいただかなければならぬと思うわけです。というのは、この外務省あるいはまた在京の大使との交歓のゴルフというのは、毎年二回ぐらい、大使と外務省との親睦を目的にしまして、第一回は外務大臣の招待、その次は各大使の招待、こういうことで年々やっておるわけであります。そういう中で、小林さんも御承知と思いますが、土曜、日曜ということになりますと、大勢のそうしたゴルフコンペをやるというのはなかなかゴルフ場は認めてくれないわけです。それを小金井カントリーは、そうした国際的な親善ということで長い……
○安倍国務大臣 これはもう男女の性別を問わず、軍縮というのは世界人類の大課題であると思います。日本も真剣にこれに取り取んでおるわけであります。今、米ソでも核軍縮交渉が進んでおりますし、戦後四十年たった国連総会におきましても、この軍縮問題というのは恐らく大きな課題になっていくのじゃないか。そうした世界の軍縮の問題は、米ソが直接に交渉しておりますが、やはり世界の問題として国連あるいは軍縮会議、そういうところで広く各国が集まって、真剣にこれからも論議していかなければならぬ課題だと思います。
【次の発言】 そこまでは聞いておりませんが、ナイロビの会議というのは、世界の歴史、女性の歴史に新しい一ページを……
○安倍国務大臣 よく労働省とも相談をいたします。
【次の発言】 見通しについてはなかなか申し上げる段階ではございませんが、努力はいたします。
【次の発言】 よく教えていただきたいと思います。
【次の発言】 厚生省その他関係各省とよく相談いたします。
【次の発言】 御承知のように、今回の改正でも触れておりませんし、これはなかなか難しい問題がございます。予算の問題もあるし、その他いろいろと難しい問題があります。厚生省が検討しておると思いますが、厚生省とも相談してみたいと思います。
【次の発言】 まだ三つの受諾してない部門があるわけですが、第一、第二についてはもう既に申し上げたとおりでございますが、……
○安倍国務大臣 これは、いわゆる国連憲章の旧敵国条項についてのお話であろうと思いますが、我が国は、国連憲章第五十三条につきましては、平和愛好国として国連に加盟を認められたことにより適用がなくなったものと考えております。また憲章第百七条は、連合国による戦後処理が憲章の他の条項に違反しないようにとの法技術的な経過規定と解され、既に連合国と平和条約その他の個別取り決めを結び、国連に加盟している我が国に関し、もはや適用される余地はないと考えておるわけであります。
【次の発言】 おっしゃるように、まだ国連憲章の中には、そのまま旧敵国条項という条章は残っておるわけです。今申し上げましたように残ってはおりま……
○安倍国務大臣 アメリカ議会はいろいろな形で、日本だけではなくて各国に対してそういういろいろの趣旨の要請をしておりますし、日本に対しても防衛努力を促すいろいろな決議とか、今出ましたような形の要請をしておりますから、私は、これはアメリカ議会の一つの意思の表明であろうと思いますけれども、しかし日本の自衛については、日本自身が基本的に自主的に決めるものでございますから、アメリカの要請は要請として受けとめるわけですけれども、これに拘束されるという立場では私はない。ですから、アメリカの議会の一つの期待の表明だ、こういうふうにとっています。
【次の発言】 日本の防衛については日本自身が決めることですから、……
○安倍国務大臣 グロムイコ外相の訪日につきましては、これはグロムイコ外相が今度は訪日をする番だということは、去年の国連総会におきましてグロムイコ外相の口からはっきり出ましたし、そういう意向も出たわけでございます。そしてその間、それ以来日ソの対話も、国際情勢の緩和と相まって着々と進んでおったことは事実であります。そういう中で、今回の首脳会談で最高首脳同士でグロムイコ外相の訪日ということが表明をされたということは、非常に大きな意義があったのじゃないかと思います。その首脳会談を受けて、私も早速モスクワの大使館に、グロムイコ外相の訪日に備えていろいろと事務当局間で、外交当局間で準備を進めるように指示を……
○安倍国務大臣 昭和五十九年度外務省所管一般会計予算案の概要について御説明申し上げます。 外務省予算の総額は、三千七百八十六億六千三百六十万八千円であり、これを昭和五十八年度予算と比較いたしますと、百九十五億二千五百六十八万八千円の増加であり、五・四%の伸びとなっております。 一段と厳しさを増す国際情勢下にあって、近年国際社会における地位が著しく向上した我が国が、世界の中の日本として各国からの期待にこたえてその地位にふさわしい国際的役割を果たし、積極的な外交を展開していくためには、外交実施体制を一層整備・強化する必要があります。この観点から、昭和五十九年度においては定員・機構の拡充強化、情……
○安倍国務大臣 この条約を署名をいたしまして、一日も早く批准にこぎつけたいというのが政府の方針であったわけでございますが、しかし国内的にいろいろな調整がございまして、労働省の関係だとか文部省の関係だとか、そういう関係の法体系の整備を行って初めて条約が生きてくるわけでございますから、その法整備を行った後に批准をしたいということで、調整が多少時間がかかったわけでございます。幸いにいたしまして、男女雇用均等法等の法整備が整ってまいりましたので、ここに提案の運びとなったわけでございます。
【次の発言】 この条約は、御承知のように非常に画期的な条約であります。まだアメリカもイギリスも批准をしてない、そう……
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