このページでは田名部匡省衆議院議員の39期(1990/02/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は39期国会活動統計で確認できます。
○田名部匡省君 ただいま議題となりました日本国有鉄道清算事業団の債務の負担の軽減を図るために平成二年度において緊急に講ずべき特別措置に関する法律案につきまして、運輸委員会における審査の経過及び結果を御報告いたします。 本案は、日本国有鉄道清算事業団の処理すべき債務が累増している事態に対処して、当該債務の償還及び当該債務に係る利子の支払いの確実かつ円滑な実施により当該債務の着実な減少が図られるようにするために、政府が、平成二年度において、帝都高速度交通営団に対する清算事業団の出資持ち分の全部を譲り受けるとともに、当該持ち分の適正な価額に相当する額の清算事業団の有利子債務等を一般会計において承継……
○田名部匡省君 ただいま議題となりました両案件につきまして、運輸委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 まず、船員の雇用の促進に関する特別措置法の一部を改正する法律案につきまして申し上げます。 本案は、船員雇用促進センターが船員労務供給事業を行うことができることとするほか、当該事業の適正な運営を確保するための措置、当該事業に従事する船員の職業及び生活の安定を図るための関係法律の特例適用等の措置を講ずることにより、外航海運における船員の海上職域を確保し、その雇用の一層の促進を図ろうとするものであります。 本案は、三月二十日本委員会に付託され、四月十八日大野運輸大臣から提案理……
○国務大臣(田名部匡省君) 串原議員の御質問にお答えを申し上げます。 来年度の転作等目標面積については、現在検討中であります。確たることを申し上げるわけにはまいりませんが、平成三年十月末の在庫、そして三年産米の集荷、四米穀年度の需要等の見通しを踏まえながら、農家の理解と協力を得ることが必要でありますので、そうした観点で、国民の食糧の安定供給を図るため必要な米を確保するとの観点に立って、適切に対処してまいる所存であります。 なお、九三年度以降における減反緩和をどうするかということでありますが、水田農業確立後期対策の推進状況、水田農業の健全な発展を図るとの観点等を踏まえつつ、需給調整の規模を含……
○国務大臣(田名部匡省君) お答えを申し上げます。 国会の決議につきましては、政府はその趣旨を尊重して、その実現に努力すべき政治的な責務を負うものと考えております。そのようなことから、米につきましては、我が国における米及び水田稲作の格別の重要性にかんがみ、国会決議等の趣旨を体し、国内産で自給するとの基本的方針のもとで対処し、努力しているところであります。(拍手)
○国務大臣(田名部匡省君) 御質問が二点ございましたが、最初の農地確保の対策でありますが、この法案においては、農林水産大臣は、農業上の土地利用との調整、こういうことで主務大臣として参画をいたしております。そのために、拠点地区の設定、拠点地区における施設の設置等、地方拠点都市地域の整備に当たって、優良農地の確保に支障が生じないように、基本方針の作成あるいは基本計画の作成の指導等を行ってまいりたい、こう考えております。 また、拠点地区の周辺市町村につきましては、今後とも、農業振興地域の整備に関する法律に基づく合理的な土地利用調整による優良農地の計画的な確保、農地法に基づく転用規制の適正な運用によ……
○国務大臣(田名部匡省君) 農業協同組合法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨の御説明を申し上げます。 農業協同組合法は、昭和二十二年に、農民の自主的協同組織としての農業協同組合の発達を促進し、農業生産力の増進と農民の経済的、社会的地位の向上を図ることを目的として制定されました。以来、経済環境や農業及び農村をめぐる情勢の変化に対応して、農協の健全な育成を通じ農業振興や地域の発展に寄与し得るよう、所要の制度改正を行ってきております。最近では、昭和五十七年に、信用農協連合会の員外貸付制限の緩和、内国為替取引に係る員外利用制限の廃止等の改正措置を講じたところであります。 しかしながら、そ……
○国務大臣(田名部匡省君) 御質問にお答えを申し上げます。 農村地域における土地利用の計画は、国土資源を合理的に利用するという見地から、農業上の利用と他の利用との調整を図りながら進めていかなければならないと考えております。このため、農振地域の整備に関する法律に基づいて定める農業振興地域整備計画においては、第一に、市町村の基本構想に即しておる、第二に、都市計画筆他の土地利用計画制度との調和にも配慮して策定しなければならない、こう考えております。また、昭和六十二年に農林水産省及び建設省の共管の法律として定められた集落地域整備法においても、良好な営農条件及び居住環境の確保を図ることから大変必要だと……
○国務大臣(田名部匡省君) 御質問にお答え申し上げますが、米につきましては、ただいま総理がお答えになりましたとおりでありまして、これまでの基本方針のもとに対処してまいる所存であります。 条件不利地域の農業に対する御質問でありますが、新政策の中で、立地条件を生かした農林業、あるいは地方都市へのアクセスの改善、生活環境の整備を図る、あるいは農林地の利用管理等を通じた方法で対処してまいりたい、こう考えております。 いずれにしても、都市住民を含めて国民の理解と協力を得ることが極めて重要でありますので、都市と山村との交流を促進するほか、広報活動を通じまして努力をしてまいりたい、こう考えております。E……
○国務大臣(田名部匡省君) 水田議員の御質問にお答えをいたします。 一点目の中山間地域でありますけれども、これはお話しのように、生産面ばかりではありません、国土の、あるいは環境保全、そうした面でも重要な役割を果たしておるわけでありまして、その発展を図ることが重要であると考えております。 このため、農林水産省では、地域の活性化のための施策の拡充が急務と考えておりまして、昨年取りまとめた新農政でお示しした方向や、あるいは農政審議会からいただきました報告を踏まえて、それぞれの地域の特性を生かすということで、農林業の振興あるいは農林地などの地域資源の適切な利用、管理等のための施策を強化してまいりた……
○国務大臣(田名部匡省君) ただいま議題となりました農業経営基盤の強化のための関係法律の整備に関する法律案、農業機械化促進法の一部を改正する法律案及び特定農山村地域における農林業等の活性化のための基盤整備の促進に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 まず、農業経営基盤の強化のための関係法律の整備に関する法律案につきまして御説明申し上げます。 我が国の農業は、国民への食糧の安定供給という重大な使命に加え、地域社会の活力の維持、国土・自然環境の保全などの多面的な機能を有しており、我が国の経済社会の均衡ある発展と、豊かでゆとりのある国民生活の実現のために欠かすことのできない重……
○国務大臣(田名部匡省君) 農業、林業及び漁業の各平成四年度年次報告並びに平成五年度において講じようとするそれぞれの施策につきまして、概要を御説明申し上げます。 第一に、農業について申し上げます。 我が国の農業、農村の現状を見ると、農業生産の停滞、農業労働力の減少と高齢化などの問題に直面している一方、消費者などの多様なニーズに対応した農業の展開や地域社会の活性化を目指した取り組みが見られます。 このような中で、今回の報告におきましては、昨年六月、農林水産省において取りまとめた「新しい食料・農業・農村政策の方向」の推進を念頭に置き、特に、地域に重点を置いて検討してきたところであります。地域……
○田名部委員長 これより会議を開きます。
この際、一言ごあいさつを申し上げます。
このたび、はからずも運輸委員長の重責を担うことになりました。まことに光栄に存じます。
委員各位の格別なる御協力を賜りまして、公正かつ円満な委員会の運営を図ってまいる所存であります。
何とぞよろしくお願いいたします。
【次の発言】 この際、理事の互選を行います。
理事の員数は、議院運営委員会決定の基準に従いまして八名とし、先例により、委員長において指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
それでは
岡島 正之君 亀井 善之君
……
○田名部委員長 これより会議を開きます。
陸運、海運及び航空に関する件等について調査を進めます。
この際、運輸大臣から運輸行政の基本施策について発言を求められておりますので、これを許します。運輸大臣大野明君。
【次の発言】 次に、平成二年度運輸省予算について、運輸政務次官から説明を聴取いたします。運輸政務次官二階俊博君。
【次の発言】 以上で説明は終わりました。
【次の発言】 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。佐藤敬夫君。
【次の発言】 はい、どうぞ。
【次の発言】 鴻池祥肇君。
【次の発言】 次回は、明十八日水曜日午前九時五十分理事会、午前十時委員会を開会することとし、本日……
○田名部委員長 これより会議を開きます。
陸運、海運及び航空に関する件等について調査を進めます。
この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
陸運に関する件について、本日、参考人として日本鉄道建設公団総裁岡田宏君、日本国有鉄道清算事業団理事長石月昭二君、同理事荘司晄夫君、東日本旅客鉄道株式会社取締役内田聰吉君の出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
【次の発言】 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。速見魁君。
○田名部委員長 これより会議を開きます。
内閣提出、日本国有鉄道清算事業団の債務の負担の軽減を図るために平成二年度において緊急に講ずべき特別措置に関する法律案を議題といたします。
この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
本案審査のため、本日、参考人として日本国有鉄道清算事業団理事長石月昭二君、理事杉田昌久君及び理事池田本君の出席を求め、意見を聴取い
たしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
【次の発言】 これより質議に入ります。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。緒方克陽君。
○田名部委員長 これより会議を開きます。
内閣提出、船員の雇用の促進に関する特別措置法の一部を改正する法律案を議題といたします。
これより質疑に入ります。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。速見魁君。
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。上野建一君。
【次の発言】 高木義明君。
【次の発言】 これにて本案に対する質疑は終了いたしました。
【次の発言】 これより討論に入るのでありますが、先ほどの理事会の協議により討論は御遠慮願うことになりましたので、御了承願います。
これより採決に入ります。
船員の雇用の促進に関する特別措置法の一部を改正す……
○田名部委員長 これより会議を開きます。
陸運、海運及び航空に関する件等について調査を進めます。
この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
陸運に関する件について、本日、参考人として日本道路公団理事杉山好信君の出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
【次の発言】 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。赤松広隆君。
【次の発言】 常松裕志君。
【次の発言】 緒方克陽君。
【次の発言】 速見魁君。
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。……
○田名部委員長 これより会議を開きます。
この際、申し上げます。
本委員会に付託になりました請願は八件であります。各請願の取り扱いにつきましては、理事会において慎重に協議いたしましたが、いずれも採否の決定を保留することになりましたので、御了承願います。
また、本委員会に参考送付されました陳情書は、お手元に配付してありますとおり、四国への新幹線鉄道の導入に関する陳情書外九件であります。念のため御報告申し上げます。
【次の発言】 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。
陸運に関する件
海運に関する件
航空に関する件
港湾に関する件
海上保安に関する件
観光に関する件……
○田名部国務大臣 このたび、農林水産大臣を拝命いたしました田名部匡省であります。 農林水産行政が内外両面にわたって重要な時期を迎えている折から、農林水産大臣の責務の重大さを今改めて痛感をいたしておる次第であります。 農林水産業は、申すまでもなく、国民生活にとって最も基礎的な物資である食糧の安定供給のほか、地域社会の活力の維持、国土・自然環境の保全等を通じて、我が国の経済社会の発展と国民生活の安定に不可欠な役割を果たしております。 私は、皆様方の御支援、御教示を得て、農林水産行政の責任者として、二十一世紀に向けて我が国の農林水産業に新たな展望を切り開いていくよう最大限の努力をいたす所存であ……
○田名部国務大臣 十六日に、ヒルズ通商代表と私もお会いしました。この際、従来からしばしば国会あるいは予算委員会でお答えしておりますように、とにかく日本の事情というものをよく御説明申し上げました。密約は、そうした話は全くございません。包括的にウルグアイ・ラウンドをまとめなければならぬ、むしろ私の方からウエーバーをどうされるか、実はいろいろな質問をいたしたわけでありまして、決してそのようなことはなかったわけであります。もちろん、総理あるいはその他の閣僚とも同じような話だった、こう思います。 なお、十三日に政府と自民党との会合もございましたが、そこでも米については、国会決議を体して、従来どおりの決……
○田名部国務大臣 国会決議を尊重して今日まで努力をいたしてまいりましたし、今後もその決意で努力をしてまいります。
【次の発言】 おっしゃるとおりいろいろな、まあ基本的なところは変わっていないのですが、枝葉がちょっと気になる発言が多いのではないかなという気がいたしておりますが、しかし、基本的には、自由化につながるような関税化というものは我が国は認められないという方針ではみんな一致しているわけでありますから、今後も私からもそのようにお話を申し上げていきたいと思います。
【次の発言】 交渉事でありますから、交渉している問は私どもは信念を持ってこれに取り組んでおる。見通しはどうかというのは、試合と同じ……
○田名部国務大臣 お答えをさせていただきますが、いつも先生のこうしたお話を聞くのは大変楽しみでありまして、なかなかああいう日にちやいろいろなことを知っておられるというので、先生のお話はいつも楽しみにしておりますが、米の問題に関する限りは、日本の実情を申し上げますと、三〇%の減反を農家の皆さんにお願いをしておる、また世界で最大の農産物の純輸入国でありまして、世界の農産物の貿易の安定、拡大に大変な実は貢献をいたしておるわけであります。 ちなみに申し上げますと、小麦で八五%輸入に依存しております。大麦で八六%、大豆で九八%、トウモロコシで九九%、もうほとんど外国のこうしたものに依存しておる。わずか……
○田名部国務大臣 先生御指摘のように、大変いろんな問題が次から次と発生するわけでありますが、何といっても環境保護と資源の保護、こういう観点から大変な指摘を受けているわけであります。 ただ、私どもは、鯨にしても流し網にいたしましても、科学的根拠というものに基づいてやっておるわけでありまして、この主張は随分いたしております。しかし、混獲問題でありますとか鯨等、かわいそうだという心理の方が非常に強くて、特に環境保護団体がこれに対して真っ向から反対をいたしておるわけであります。 私どもはそういう観点から、これからも世界のルールづくりをしていかなきゃいかぬ。それは何といっても科学的根拠に基づいてやっ……
○田名部国務大臣 お答え申し上げます。 ウルグアイ・ラウンドがあって改革をしているのかということをしばしば質問されるわけでありますが、ウルグアイ・ラウンドがあろうとなかろうと、一体、日本の農業はこのままでいいかという問題で、もう全体的に、政治も行政も産業界も、あらゆる分野が改革をしなければいかぬ。その理由は、高齢化社会と出生率の低下、この問題があって、特に私ども農業分野では、担い手がどんどん不足しておる。一体どういうことで不足しているのかということを検討しておりますが、他産業並みの所得が得られないというのが大きな原因、あるいは生活環境がよくない、嫁の来手もない、いろいろあります。そういう観点……
○田名部国務大臣 農林水産委員会の開催に当たりまして、私の所信の一端を申し上げます。 農林水産業及び食品産業などの関連産業は、食糧等の安定供給という、豊かで安定的な社会の基本をなす重要な使命のほか、地域経済、地域社会の維持、国土・自然環境の保全などの多様な役割を担っております。また、国土の九割以上を占め、国民共通のふるさとと位置づけられる農山漁村は、自然に恵まれた健康的な環境の中で、伝統に裏づけられた個性に富む地域文化をはぐくみ、国民に緑と潤いに満ちた生活・余暇空間を提供するなどの機能を有しております。 したがって、我が国経済社会の調和ある発展を期するためには、農林水産業や関連産業の健全な……
○田名部国務大臣 農業交渉の見通しとこの交渉に臨むスタンスということでありますが、ウルグアイ・ラウンド農業交渉については各国が国別約束表を提出した後にこれをめぐって三月から本格的に交渉が行われるわけでありますけれども、今経済局長から答弁ありましたように、各国ともいろいろな困難な問題を抱えているわけでありまして、交渉がどのように進展するかは全く不透明という状態にあります。 いずれにしても、私どもは、従来から申し上げておりますように、これまでの基本方針のもとに食糧輸入国としての立場が確保されるように最大限の努力をするというスタンスで臨んでいきたい、こう思っております。
○田名部国務大臣 お答え申し上げます。 今お話しのとおり、総理と官房長官、副長官、外務大臣、私と、最終的に最大の関心事である米はどうするかということで会議が持たれたわけでありますが、私から、従来の基本方針どおり、ぜひ数字を書き込まないということでお願いをいたしたいということを申し上げまして、それについて、その方針でいくということが確認されたわけであります。 なお、きのうは米だけが問題になりまして、あの場でこまい個々のことまで一々やるということは、米をどうするかということで政府の方針を明確にしておこうということになりました。 あとの品目については、私を中心に、具体的な数字やいろいろあります……
○田名部国務大臣 お答え申し上げます。 森林・林業は今非常に厳しい状況にあります。農業もそうでありますが、漁業、特に私ども見ておりまして森林・林業というものは極めて厳しいという認識を持っておりまして、お話の緑と水の源泉であるこの多様な森林整備を推進していくということは大事なことだ、こう思っておりますし、また、国産材時代というものの到来を何としても現実のものにしなければならぬということもございまして、昨年森林法を改正して民有林、国有林一体となった森林の流域管理システムというものを確立いたしました。また、森林整備事業計画制度の創設を図って、何とかこれによって活性化をしていきたいということでござい……
○田名部国務大臣 お答え申し上げます。 我が国の畜産は、何といっても食生活の高度化あるいは多様化を背景として非常に順調に進んできたと思うのです。特に、従来は、畜産というのはそこまでいってなかったんでありますが、今では基本的な部門として位置づけられるようになってまいりました。 まあ、お話のように、自由化後、非常に厳しい環境でありますけれども、何といっても商売といいますか企業といいますか、どの業界も激しい競争の中で努力していると思うのですね。ですから、そういうとらえ方で見ますと、やはり品質を高めるとかいろんな高度な技術を駆使して、そうして経営の安定を図っていく。どうしてもできない部分については……
○田名部国務大臣 日本の経済の発展がいろいろなところにいい結果をもたらした分野、あるいはそれによって起きてきたひずみといいますか、そういう両面があると思うのですね。特に、飼育動物をめぐる情勢というものも、ここずっと見ておりますと、何といっても畜産業が我が国農業の基幹的部門に成長発展をしてきた、一方ではこの経済的な豊かさあるいは出生率の低下によって、家庭で広く小動物が飼育される面が出てきたという状況が変わってきた中で、獣医師の皆さんに求められる診療内容もまた大変きま変わりをいたしまして、あるいは高度化してきておるわけでありまして、そういう意味では適切な診療の提供を行うということがさらに求められて……
○田名部国務大臣 農業協同組合法の一部を改正する法律案及び農業協同組合合併助成法の一部を改正する法律案の二法案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 まず、農業協同組合法の一部を改正する法律案につきまして御説明いたします。 農業協同組合法は、昭和二十二年に、農民の自主的協同組織としての農業協同組合の発達を促進し、農業生産力の増進と農民の経済的、社会的地位の向上を図ることを目的として制定されました。以来、経済環境や農業及び農村をめぐる情勢の変化に対応して、農協の健全な育成を通じ農業振興や地域の発展に寄与し得るよう、所要の制度改正を行ってきております。最近では、昭和五……
○田名部国務大臣 我が国の顔が見えない、こういうことですが、私の方の顔はしっかりしているわけですが、ほかの方が見えないんですね。一体どうしようとしているのか。農産物以外のものも提案をしてない。そういうことで、私の方はもう提案済みであって、これこれは応じられません、これこれは修正してほしい、このぐらいはっきりしていることはないので、妥協しなさいということであれば別でありますが、そうでないわけでありますから、私の方は顔が見えてほかの方はまだ提案をしていない、案を出してないという国の方が多いわけでありますから、どうぞそこのところは御理解をいただきたいと思いますし、何といっても最大の問題は輸出補助金、……
○田名部国務大臣 お答え申し上げますが、全くそのとおりなんです。農林省だけでこの中山間地対策をどうこうするということは非常に困難であります。 と申しますのは、農業面だけで見ると、温度の昼夜の較差があるとか標高差があって、順番に耕作をしていくという特徴があることはありますが、それだけではなかなかこの中山間地域の活性化というのは私は困難だと思いまして、今リゾート法で華々しくやっておりますが、どうも週休二日制がどんどん実行に移される、労働時間の短縮、家族ぐるみで勤労者の方々ももっと低額な、しょっちゅう遊べる、あるいは休養できるというようなことも考えてみますと、保健保養施設とかいろいろな面で各省が持……
○田名部国務大臣 今お話しになりましたように、この農業改良資金制度は、数ある制度の中でも本当に農家のためになる資金制度だ、私はこう考えております。 昭和三十一年に発足以来、普及事業と密接な関係のもとで運営される無利子資金の貸付制度として、お話しのように、農業者の自主性と創意工夫を生かして政策の誘導を行ってまいりました。農業経営の安定と農業生産力の増強には大きな力を発揮した、私はこう思っております。 具体的には、新技術等の合理的な生産方式の導入による地域農業の再編成あるいは経営規模の拡大、農家生活の改善でありますとか農業後継者の育成に大きな役割を果たしてきておると思っております。
○田名部国務大臣 最近の米をめぐる諸情勢というものをいろいろと考えてみますと、生産性の高い稲作の担い手となる農家や生産組織、集団の育成を通じて稲作の一層の生産性の向上を図りたい、あるいは国民の納得の得られる価格での米の安定供給に努めていかなければならぬ、こう思うのです。 本年産の生産者米価については、こうした課題に加えて、最近の米の需給事情あるいは一般経済の動向、これらを総合的に勘案いたしまして、引き続き全国の各農業地域の平均的な水準以上の高い生産性を実現しております稲作農家がその地域において稲作を実質的に担っている者であるという観点から、このような生産者の生産費を基礎として生産費及び所得補……
○田名部国務大臣 合意文書案がダンケル事務局長から提示されましたけれども、この見通してありますが、日本はもちろんでありますけれども、他の国々も非常に困難な問題を抱えておりまして、なかなか思うように進展をしていないようであります。ただ、私どものこの文書案を見る限りにおいては、特に農業部分については輸出補助金に比べて国境措置の取り扱いにバランスを欠いておる、特に包括的関税化の考え方は我が国として、は対応が極めて困難ということを主張しておるわけであります。 三月一日にどういうふうになるかということでありますが、今のところ、私どもも全く見通しが立てられないという状況にございます。
○田名部国務大臣 包括的な関税化は反対と、こういうことでありますから、試算はいたしておりません。
○田名部国務大臣 お答えを申し上げますが、まあいろいろ考えられるわけでありますけれども、何といっても農業で利益が上がらない、非常に苦労が多いということと、農外収入に依存する率が非常に多い。そういう職場がまただんだん多くなりまして、農業をやるよりも、あるいは農業をやりながらも農外収入に依存する人たちが非常に多くなってきたということがあろうかと思います。 いろいろ施策はいたしておりますが、昨年の五月からこの検討本部を設置いたしまして鋭意省内で今検討をいたしております。先生お話しのように農業の担い手、何といっても千八百人新卒が出ているという、非常に惨たんたる状態であります。このままでは二十一世紀の……
○田名部国務大臣 簡単に申し上げますが、特に稲作部門での担い手の高齢化が大変進んでいるわけであります。そのために、全般的にこれを進めていきませんと、何か一つやるといいかというと必ずしもそうでない。そのためには、構造改善でありますとか生産の基盤あるいは生活環境、こうしたものを総合的に進めて、何といっても意欲のある、あるいは能力の高い、そういう後継者を育てていかなければならない。前にも何回か申し上げましたけれども、やっぱり農業自体が、やればもうかる、そういう農業に転換しませんと、苦労ばっかり背負っているというのではなかなか難しいだろうと思います。 まあいずれにしても、「新しい食料・農業・農村」と……
○田名部国務大臣 お答えをいたしますが、お話しのように、近年熱帯雨林が大規模に減少しておることは御承知のとおりであります。地球環境の保全を図る上でその保全、造成は極めて重要でありますが、そのためには何といっても持続可能な森林経営の確立が重要でありまして、六月のブラジル・サミットに向けまして国際的な合意の形成に努力をいたします。これは何といってもやはり国際的に可能なところで話し合いをしなきゃならぬという問題がありますし、熱帯雨林の保全、造成のために海外林業協力を実は進めておるところであります。 しかし、御案内のように、先進国と開発途上国のいずれにおいても非常に難しい問題を抱えております。特に、……
○田名部国務大臣 総理のお答えの前に私から答弁させていただきますが、基本的には基礎的な物資でありますから食糧の安定供給というのはこれは欠かせないと思います、私ども農政の基本的な役割だというふうに思うんですが、食生活が多様化してまいりまして、かつては米と魚と何かあれば何とか自給できたわけでありますけれども、最近は肉食、食べる物も多様でありまして、何でもかんでも国内で自給できるかというと、残念ながら、七割が山に囲まれた日本でありますので、どうしても国民の要求にこたえるということは非常に難しくなってきておることは先生御案内のとおりでありまして、しかしそれにしても世界百四十五番目とかいう程度の自給率と……
○田名部国務大臣 イエスかノーで答えるようにと、こういうことでありますとイエスでございます。ただ、若干の検討をしなきゃならぬこともございます。例えば先生の出世払い、こういうこと、これも検討いたしますが、出世しないときはどうするかとかいろいろございますが、全部イエスでございます。
【次の発言】 先月の二十六日に、総理、外務大臣、官房長官、基本的な米をどうするかということをお決めいただきまして、それでけさ、日本時間ですと六時に国別表を提出をいたしました。これは、余り周りをきょろきょろ見て出すというのも不見識だし、まあ早からず遅からず主体的に出した、こういうことで、先走りはしないということでやりまし……
○田名部国務大臣 関税化につきましては、もう何回もお答え申し上げておるとおりであります。今後とも我が国の立場というものを踏まえて努力をさしていただきます。 それから、どんな構想を持っておるかというのは、今新しい食料、農業、農村ということで省内で検討いたしております。まあ大体の私のこれは感じとして受け取っていただきたいんでありますが、何といっても生産性を上げる、閣議でも五〇%カロリーベース、決定いたしておりますので、それに向けて努力をいたしたいということと、そのためには担い手をどうするか、新規参入も含めて稲作等の土地利用型の農業というものを積極的にやっていきたい。そのためにはやっぱり経営感覚、……
○田名部国務大臣 お話しのように、労働条件といいますか、これは林業ばかりではなくて、水産も農業も後継者が不足しておることは先生御案内のとおりでありますが、三Kと言われる中にあって、お天気の日は働く、雨の日は休んでいるという変則的な条件のもとで働いているわけですね。ですから、何といっても、今お話しのように事業体をつくる必要がある。それで年間を通じた事業量というものを確保してやらぬと、今申し上げたように天気の悪い日は休んでいるということではやはり人は集まってこないと思うのです。そういうことを考えて、また作業の平準化をしてあげる。そのためには、今お話しのように事業体をつくって普通の勤労者と同じような……
○田名部国務大臣 第一義的には、国会決議で自由化をしない、それを尊重して実はやっているわけであります。 また次には、今も申し上げたように、外務大臣からお話しのように、どこの国も非常に困難な問題をそれぞれに持っているわけでして、例えばECでは削減数値を提示しない、あるいはカナダも十一条二項(c)の対象品目たる乳製品等に関税相当量、これについても記載しないということで、それぞれの考え方に基づいて提出をしておる。私どもも、いろいろとどの角度から考えてみても非常に受ける影響も大きいということですね。 それからいま一つは、ルールがどうも同じルールでプレーをしていない。もう先生御案内のように、輸出補助……
○田名部国務大臣 お答えを申し上げますが、非常に難しい問題が食糧の場合には多いのですね。まあ特にアレルギーなんか起こす人があります。物によっては、全部アレルギーを起こすかというと、例えばサバなんかは、アレルギーを起こす人があるし、人によっては何でもないという問題もあるし、あるいは漁師がとったばかりの魚は非常に鮮度が高いのですが、それを小売店で売って、売れ残って夕方ぐらいになると生きが下がっている。それは消費者が見ても、だめになっているのかどうかという判断が非常につきにくい。売る方も、まあ小さなお魚屋さんで売っているものですから、これが悪くなっているかどうかという判断がつきにくい。あるいはまあ余……
○田名部国務大臣 米は我が国国民の主食であります。また、我が国農業の基幹をなすもののみならず、特に水田稲作は国土の自然環境保全、地域経済の不可欠な役割を果たしておることは御案内のとおりであります。したがいまして、我が国の米につきましては、以上述べましたように、米及び水田稲作の格別の重要性にかんがみ、国会決議等の趣旨を体し、国内産で自給するとの基本的方針のもとで対処してまいる所存であります。
今回ガット事務局長に提出した国別約束表についても、このような基本方針に沿って対応しておるところであります。
【次の発言】 お尋ねの基礎的食糧でありますが、国内で生産調整を実は行っている農産物、まあこれにつ……
○田名部国務大臣 基本的には従来から一貫して変わっておりません。たびたびこの御質問をいただくわけでありますけれども、私どもは日本の立場というものが、相当私も説明してまいりましたが、そのことをどう今回の米・ECの大筋の合意
という中で、詳しい部分はまだわかりませんが、いずれにしても修正につながっているのではないかということがありますので、従来の基本方針にのっとって日本の立場というものを主張し、これを認めてもらうという方向で最後まで努力をしていきたい、こう思っております。
【次の発言】 予断をもってお答えするわけにはまいりません。一体このウルグアイ・ラウンドというのはどういう方向に進んでいくかとい……
○田名部国務大臣 今外務大臣からお答えのあったとおりでありますが、いずれにしても我々は早く多国間交渉を進めるべきだ。アメリカとECだけでいろいろなことをおやりになるのも結構ですが、やはりそれぞれの国に困難な問題があるし、それを主張する場というものが今までなかったということで、私も再三アメリカ、カナダ、ECに行きまして、このことを申し上げてまいりました。日本の主張というものを個々には申し上げてまいりましたが、マルチの場で主張させてほしいということで、長いことかかりましたが、今度そういう場が設けられるということでありますから、従来の基本方針にのっとって私どもの考え方を主張していく。もちろんEC、ア……
○田名部国務大臣 お答え申し上げますが、今、水田委員お話しになったように、私も申し上げております。 もう既に各国の農林大臣と随分会合いたしまし た。また、マディガン、マクシャリー、ヒルズ、カナダのマクナイト農業大臣と会談いたしまして、おっしゃるように食糧は工場でつくるように計画的に生産できるものでもないし、土地の条件、気象条件、違います、あるいはこれからの人口の増加、開発途上国が多いとこう言われておるのですが、そこは食糧難の国が非常に多いということも申し上げまして、それで食糧というものはどうあるべきなのか、日本のように飽食の時代、大変ぜいたくな食生活をしている国もあれば、全然食べられない、テ……
○田名部国務大臣 お答え申し上げますが、米国内でも議会あるいは関係団体がいろいろとやっぱり問題があるという指摘をいたしておりますし、フランスでも報道によると今おっしゃったように議会が大変強硬な意見。まあいろいろありますが、どこの国においても国内においてすらいろいろな問題を抱えている。ましてや、これが国際的な交渉となるともっと難しい問題を抱えておるというのが農業分野における交渉であろう、こう私は考えております。アメリカ、EC、それぞれ国内問題ですので、今後の見通し等については明確なことを申し上げることはできませんが、いずれにしても、この困難な問題をそれぞれに抱えておることだけは間違いない。 し……
○田名部国務大臣 農林水産大臣を引き続き拝命いたしました田名部匡省でございます。 農林水産行政が内外両面でまことに重要な時期を迎えている折から、農林水産大臣の責務の重大さを今改めて痛感している次第であります。 農林水産業は、申すまでもなく、国民生活にとって最も基礎的な物資である食糧の安定供給とともに、地域社会の活力の維持、国土・自然環境の保全などを通じて、我が国の経済社会の発展と国民生活の安定に不可欠の役割を果たしております。 私は、平沼委員長そして委員の皆様方の御支援、御教示を得て、農林水産行政の責任者として、二十一世紀に向けた新たな展望のもとに、我が国の農林水産業の一層の発展、活性化を……
○田名部国務大臣 農林水産委員会の開催に当たりまして、私の所信の一端を申し上げます。 農林水産業及び食品産業などの関連産業は、国民生活に欠くことのできない食糧の安定供給という基本的な使命に加えて、地域経済・社会の維持発展、国土や自然環境の保全など、極めて多様で重要な役割を果たしております。また、国土の大宗を占める農山漁村は、伝統に裏づけられた個性に富む地域文化をはぐくみ、緑と潤いに満ちた生活・余暇空間を国民全体に提供するといった機能を有しています。 こうした役割や機能を持つ我が国の農林水産業と農山漁村をめぐる状況は、経済の高度化、人口や産業の都市への集中といった諸情勢の変化の中で、従事者の……
○田名部国務大臣 お話しのような状況でありますし、交渉事ですから、勝手な話とは言いませんが、こうありたい、こうすべきという意味はいろいろ出るわけです。私どもは、そういうことにあまり惑わされてもいかぬし、姿勢だけはきちっとしながら対応していかなければならぬ、こう思っております。 先般の渡辺外相とクリストファー国務長官の会談でも、従来から言っていることをお互いに言い合ったというふうに私たちは受けとめておるわけでありまして、格別変わったということではない。大分激しくなったのではないかという御意見もありますが、私が一年数カ月、ヒルズ通商代表やマディガン農務長官と会っても同じような姿勢で、非常に強硬で……
○田名部国務大臣 一々反省しなければならない点を御指摘いただいた、こう思っております。 国民の幅広いコンセンサスを得なければならぬということで、できるだけ農政のビジョンをわかりやすくしよう、そう考えて、私もあらゆる機会をとらえて、まず団体の皆さんにこの新農政の場合でも説明をいたしておるつもりでありますが、おっしゃるとおり、農家以外の皆さんのそうしたところに行ってよく議論をするということは大事なことだな、そう思いますので、これから機会を見て話をしたい、こう思っております。 話はいろいろございました。私もそのとおり感じておることもあるし、このウルグアイ・ラウンドそのものが、特に農業に関する限り……
○田名部国務大臣 原材料の供給事情及び水産加工品の貿易事情の変化に即応して行われる水産加工業の施設の改良等に必要な資金の貸付けに関する臨時措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び改正内容を御説明申し上げます。 本法は、北洋における外国政府による漁業水域の設定等に伴う水産加工原材料の供給事情の著しい変化にかんがみ、これに即応して行われる水産加工施設の改良等に必要な長期かつ低利の資金の貸し付けを行うことを目的として、昭和五十二年に制定されたものであります。 その後、本法は、昭和六十年代に入ってからの二百海里体制の強化及び水産加工品の輸入の増大に対処するため、昭和六十……
○田名部国務大臣 お話しのように二十年ぶりに一千万トンを割り込んだわけであります。魚種別に見まして、今委員お話しのように、マイワシで七十万トンあるいはスケトウダラで三十万トン減少したのが主な内容でありますけれども、その主な原因でありますけれども、べーリング公海の漁業の一時操業停止、そうした国際漁業規制の強化によるものが大きいわけであります。また、我が国の周辺水域におきましても、底魚類やマイワシ等の一部浮き魚類を中心に資源の状態が悪化してきたということによるものでございます。
【次の発言】 漁獲量の減少は、それも若干はあるでしょうけれども、それだけで問題だというふうには考えておりませんが、何とい……
○田名部国務大臣 率直に申し上げまして、漁協は大変規模が零細でありますし、あるいは近年の漁業をめぐる環境、そういうものが非常に厳しい環境にある、あるいはまた経営も同じょうに厳しい、そう私どもはとらえております。 しかしながら、漁業者の協同組織として何といっても漁業、漁村の発展に大きな役割を果たしてきたことは事実でありますし、今後もこの漁協の役割を維持強化をしていく必要があるというふうに考えております。漁協は漁村地域の活性化の中心にもなっておりますので、今後婦人の皆さんでありますとか青年の組合運営の積極参加、こういうことも必要であろう、それは高齢化等への対応、そういうことにも漁協の組織として取……
○田名部国務大臣 なかなか明確にお答えできない問題をはらんでいるのだろうと思うのです。それだけに、いろいろ苦労して政府としても努力をしておるところでありますが、何といってもやはり需要と供給、これをどうするか。 おっしゃるとおり、安定的に毎年必要な分だけきちっと生産できればいいのですが、一方には消費者というのがおるわけですね。寒いときには飲まないし、あるいはむしろ寒いときは乳量がうんとふえるといういろいろな自然の条件というものもあります。天候も毎年、不順なときもあればいいときもあればということで、そういう中でバランスが崩れていくわけです。不足すれば、これは不足にならぬように、ではうんと生産して……
○田名部国務大臣 おっしゃるとおりでありまして、就農者が減少をする、嫁が来ない、農業では生活できない、いろいろあると思うのです。 ただ、全般的に見てみまして、昔は、戦前も戦後のあたりも含めて、日本の農業は一体どうたったろう。当時も惨たんたるものだったのですね、むしろ共済制度もない、何にもないという中で。私ども農家の育ちでありますからよく見ておって感じますのは、生活レベル全体は本当によくなっているのですね。私の青森の方でさえもあんなによくなっているということからすれば、その中には畜産でありますとか施設園芸の分野、あるいは都市が相当大きくなりまして、そこで収入を上げる道というものが開けてきたこと……
○田名部国務大臣 おっしゃるとおりでありまして、日本の地形はそれぞれに違うということですので、従来のように一つの方向だけを示すということではなくて、むしろ地域の実情に合った検討をしてもらう、それに対して私どもが支援をしていくという考え方であります。
【次の発言】 そのとおり十分議論をいたしたいと思いますが、しかし、事態は刻々と進んでおりまして、余り時間をかけて悪化の方向にさらに進むということのないようにしていかなければならない、このように思っております。
【次の発言】 これにつきましても、しばしばお答え申し上げておるとおりでありますが、五〇%を目標に自給率を高めるということでございます。そのた……
○田名部国務大臣 おっしゃるとおり構造政策だけで考えてはいかぬ、こう思っておりまして、それは農業と農村、これが健全に発展していくということが大事なことであって、今そういう意味では農村社会が非常に困難な状況になってきておるということを考えながら、この新政策でもそのことを考えたのと、何といっても理屈はいろいろありますけれども、他産業並みの労働時間をどうやって確保した中で農業というものができていくかということを考えるのと同時に、そこには所得、それがやはり他産業並みのものを確保しないとなかなか後継者も生まれてこないという実態がありますので、担い手がいないこと等も考えてみると、経営体をどう育成していくか……
○田名部国務大臣 おっしゃるとおり、国民の食生活が大変変わってきたということが一つございます。その過程の中で、農業、化学肥料、そうしたものを利用するようになった、あるいは機械化がどんどん進んでいった。そういう中で、環境という問題が大変クローズアップされてきた。それは、世界の人口が大変増加してきた、あるいは経済成長を各国が目指した、いろいろな要素があると思うのです。 そういう中で、熱帯林の伐採問題でありますとかオゾン層の破壊でありますとか、いろいろな意味で大きく取り上げられるようになりまして、ここへ来て、環境が大事だという問題が急激に世界の中で取り上げられるようになりました。今それに向けて世界……
○田名部国務大臣 委員の今までの御議論を伺っておって、私も、何とか今よりいい方向で農業というものをやっていくためには、一定の所得があることは必要でありますし、そのためにいろいろ考えておるわけであります。 特に、この特定農山村地域の活性化、これは金融、財政、今お話しになったとおりでありますが、具体的には中山間地域経営改善・安定資金、これは新規でありますけれども、それから経営強化の特別支援事業、これも新規の施策であります。また、地域食品産業高度化総合推進事業や中山間地域の活性化資金等を活用した地域食品といいますか、それの高付加価値化、販路の開拓、あるいは、これも新規でありますけれども、特定農林地……
○田名部国務大臣 この農林水産委員会でしばしば私らも答弁いたしておりますように、地域の実情を無視しては農業というものは成り立たないということで何回もお答えをしておるわけでありますが、その中でいろいろ十から二十ヘクタール、いろいろ言っておりますが、これは一つの目安であって、どうやるかは、例えば八百万の所得を上げるためにはそこの地域でどういうことが可能なのかということは、地域でよく相談してください。 私も、随分もう相当の県を回りました。いろいろな事例も見ましたし、何といってもやはり意識改革といいますか、先ほど入澤局長も運動論ということを言っていますが、これが大事なんですね。本当にそういうことで迷……
○田名部国務大臣 おっしゃるとおり、二百五十名以上の国会議員の方々からの署名があったことは私十分承知をしておりますし、国内でも賛成、反対いろんな意見がございました。しかし、これは多数決で決めるとか、政治的に決着をするとかという種類のものではないものですから、単純に防除体制ができたかどうかということの判断でいたすわけでありますから、まあ御意見は御意見として十分承りながら私の方で対応した。 決定した際の連絡ということについては徹底しない向きもありましたので、その点については遺憾に思います。思いますけれども、どういうふうにこれを報告をすればそれで納得いただけるものか、あるいはそれでよかったというの……
○田名部国務大臣 予算のことでお答え申し上げます。 おっしゃるとおり私どももそれなりの努力をいたしておりますが、平成三年の七月に改善計画というものを決めまして、その計画に基づいて実はやるということと、それからいま一つは、赤字国債を発行しないということで長いことシーリングというので抑えられてきたわけでありますが、この中でも大蔵省といろいろと折衝するのですが、結局省内でどこに重点を置くかということのやりくり以外にそう大きなものというのは出てこない。省内で検討するということになると、この委員会でも委員の皆さんに御審議いただいて、どれにも重点を置いてやれ、こうなるものですからなかなか思うようなことに……
○田名部国務大臣 お答え申し上げます。 三塚政調会長の発言、これから具体的に党内でお詰めいただくことであろう。私どもは、新しい食料・農業・農村ということで、十カ年程度を目途として、もう既に今予算、法案、お願いをいたしておるところでありますが、国有林、民有林を通じて、その中に流域管理システム、これを確立をすることを基本として、林道でありますとかあるいは造林、林業機械化の促進でありますとか、そういうことで担い手を何とか確保しながら、国産材の低コスト、そういうものをしていかないとやっぱり担い手がそこに育っていかないであろうということで、これに全力を挙げておるところであります。それ以外について、また……
○田名部国務大臣 お答え申し上げます。
今お話にありましたような考え方で今日まで交渉をいたしてまいりました。もうくどく申し上げることはないわけでありますけれども、何といっても国土でありますとか自然環境、こういうものを守った上に、それぞれの土地の条件の悪いところでありますけれども、長いこと地方の経済のために大変役立ってきておるわけでありますから、そういうことを考えてみますと、さらに国会決議というものもございますし、国内産で自給するという基本で臨んでおります。
【次の発言】 基本的な考え方でありますけれども、農家の後継者がどんどん不足してまいります。したがって、他産業並みの労働時間を確保する、あ……
○田名部国務大臣 お答え申し上げますが、何百%の関税になるのかどうかということは決まっているわけではなくて、いろんな説でこう置けばということでありますから、その先のことは今後のいろんな話し合いの中で、交渉経過でいろんなことがあるだろうとは思うのですけれども、しかし、今お話しのように関税化というのは輸入数量の制限措置を撤廃することは間違いないわけですから、それにかえて内外価格差をもとにして関税を設定するわけですから、輸入禁止的な効果を持つとは思われません。したがって、ダンケル案では逐次下げていくわけですから、そういうのは全く、計画どおり米価が下がっていくのか、まあ下がるんだという説もあります。し……
○田名部国務大臣 お答え申し上げますが、基本的には残留基準については、今厚生省からいろいろお話があったように、食品衛生行政にかかわっておるわけであります。 しかし、そう言いながらも、近年、特に食料品等に対する国民の安全性といいますか安全志向の高まり、そうしたものが非常に強いわけでありまして、私どもも、残留農薬基準の定められております農薬につきましては、農薬取締法というものをつくりまして、これに基づいて国内で使用される農薬の使用時期あるいは使用方法等につきまして農薬安全使用基準を定めて万全な体制をとっておる。ですから、無制限に何でもかんでも使っていいということにはならぬわけであります。
○田名部国務大臣 お答え申し上げますが、個々の会社の経営が一体どうなっているかということにもよるんだろうと思います。 ただ、一般的に信連の経営状況を見ますと、金融の自由化による業態間の競争が非常に激化をしておる、あるいは有価証券市場の低迷によって厳しいものになっておることは事実であります。したがって、この住専問題の対応につきましては、こういう厳しい経営状況も踏まえて一体どう決めるかというのは、やっぱり民間同士の話し合いになるわけでありまして、そこから先は私どもも立ち入ってどうこうと言うわけにはいきませんが、経営状況に応じた協力というものは一体どうなのかというのは、これはわかりませんが、そうい……
○田名部国務大臣 お答え申し上げます。 直接お会いしたわけでないのですが、いろいろと伺いますと、あるいは今までのアメリカの言ってきていることを総合的に判断して、従来からのことをそのまま申し上げておるなということであって、新たなことを申し上げたというふうには私は受け取っておりません。従来からもこのことをずっと言い続けておりますから。私どもはそれに対して、国会決議等を体して国内産で自給する、その間の事情はいろいろ申し上げておりますが、こういうわけで包括関税化は受け入れるわけにはまいりませんということを申し上げておりますが、恐らく外務大臣も私たちの日本の立場というものを明確に先方に伝えたなというふ……
○田名部国務大臣 お答え申し上げますが、もうかねてから何回も同じことを申し上げておりますけれども、米というのは日本国民の主食でもありますし、我が国農業の基幹をなすものである、あるいは水田稲作というものは国土や自然環境の保全、あるいは農業そのものが地域経済上不可欠の役割を今日まで果たしてきておる、言ってみれば格別の重要性を有しておるわけでありまして、また国会決議等の趣旨を体して国内産で自給するとの基本方針のもとで今までも全力を挙げて努力をいたしてまいりました。今後ともその趣旨を体して政府挙げて努力をしてまいりたい、こう考えております。
【次の発言】 閉鎖性のシンボルのお話がまずございましたが、私……
○田名部国務大臣 お尋ねのように、確かに木材の需給は厳しくなってきております。これは木材輸出国における環境保護運動というのが大分高まってまいりまして、特に木材加工産業を振興しようという国が多くなりまして、丸太の輸出ということは極力規制をしておるということから、不透明な状況になっておることはそのとおりであります。私どもも安定的かつ持続的に木材を供給しなければなりませんので、国内の森林資源を有効に活用するということは大事なことでありまして、そのためには林業の生産基盤の整備でありますとか林業事業体の体質強化、特に生産面、あるいは流通、加工、そうした改善を通じて国産材の低コスト、これを図っていきません……
○田名部国務大臣 大体その方向で検討いたしております。
【次の発言】 農業基本法のことでありますけれども、これは生産性の向上でありますとか農家の所得の向上、そうしたものが基本でありますので、ただお話のように、長い時代でありますから、そのときどきの国際状況、そういうものが変わっていろんなふうに変動してきた。国内的に見ますと、農業以外での就業機会というものはどんどんふえていったわけですね。一方では、農業労働力がそういうところに進出していく。したがって、そういうところはさらに発展しますので、農地というものが利用されて、転換をしていくといいますか、そういうことがずっとありまして、農地そのものは大変高く……
○田名部国務大臣 お答え申し上げますが、アメリカ、カナダ、オーストラリアからは輸入のお話はありません。ニュージーランドからはございまして、担当官を派遣して現地の状態の調査を数回にわたってやっておりますが、その場合、火傷病とコドリンガが問題になっておりまして、これはもう既に自由化はいたしておるわけですから、防除体制が確立されておるかどうか、それが確立されておれば拒むことはできない、こういうことになっておるわけですので、そのことを今いたしております。まあ万全の体制がとられておるようでありますが、専門的な知識が必要でありますので、公聴会等で各界の、これはもちろん農業団体も入ってきますが、そういう中で……
○田名部国務大臣 入札をどういうふうにしておるかということに立ち会ったことはありませんので、そういうことはないだろう、こう思います。
○田名部国務大臣 お答え申し上げます。 従来から政府の方針は全然変わっていませんし、日本の立場というものは世界の主要国はよく理解をいたしておるわけであります。 ただ、理解をしておるけれども日本だけにこれを認めるということは、ほかからも同様の要求が出てくるであろうということを心配しておる国もありますし、おっしゃるように、先週もオランダの農業大臣が私のところにお見えになりまして、日本の立場というものをはっきり伝えておきましたし、ニュージーランドにもオーストラリアにも、まあこっちから出向くことも大事でありますが、来た農業大臣等に日本の立場というものを明確に伝えておるつもりであります。今後もそうい……
○田名部国務大臣 お答え申し上げますが、先生御案内のように、地方でも農村地帯、漁村地帯、大変な人口が減少いたしております。お世話になるお年寄りの人たちは残っている、若者は都市に職を求めて、今や大変な人口減少をしておるわけでありますが、そういうことを考えますと、この地方拠点都市地域というものは、非常に私たちにとっても魅力のあるものであります。一つは、都市に集中したために、予算もそういう意味では投資が都市に集中してきた。地方はそういう意味では、農村、漁村というものは投資が非常におくれておる。せっかくこのすばらしい地域指定をする場合に、農村とか漁村の果たす役割というものを私たちは明確にしたい。 で……
○田名部国務大臣 お話のように、都市機能を整備していく、あるいは居住環境、それのみにならず、この都市構想というものは周辺には農山漁村、そういうものを抱えておるわけですね。これと一体となってどういう発展をさせるかということは、大事な要素だと思うのです。このためにも、この規定の中にも「農山漁村の整備の促進」とか、あるいは「農林漁業の健全な発展との調和」ということが規定されておるわけでありますが、御案内のように、もう農村も相当さま変わりをいたしておりますし、二種兼業が九〇%ですね。いわゆる農外収入、サラリーマンと同じような収入を得たほかに農業収入に依存するという人たちが九割もおるという状況からいたし……
○田名部国務大臣 平成四年度農林水産予算の概要を御説明申し上げます。 まず、予算の基礎となっております農林水産施策の基本方針について御説明申し上げます。 農林水産業及び食品産業などの関連産業は、国民生活にとって一日も欠かせない食料等の安定供給とともに、地域社会の活力の維持、国土。自然環境の保全など、我が国経済社会の発展と国民生活の安定を配る上で、必要不可欠の役割を果たしております。 また、農山漁村は、農林水産業が展開される場であるほか、国土の大宗を占め、人口の相当部分が居住する国民生活の本拠として重要な地域であり、個性豊かな地域文化を継承・発展させ、国民が豊かな自然環境の中で健康的な余暇……
○田名部国務大臣 農協に対する多くの批判というものは私もわかっておりますし、企業は人なりということでありまして、私の身近な農協でも組合長のポスト争いとかそういうことが非常に多いわけであります。もうかっている部分というのは余りない、信用と共済部門で。金融の自由化になったら一体どうなるんだろう。これがおかしくなったら農業経営というのはおかしくなってくる。しかし、農家にとっては大事な組合であります。 ですから、この営農と生活を基本としたものをやはりきちっとやる。そしてその上でその地域に合った多様なニーズにこたえることをやっていくんだ。どこかがやっていると私もやるということだけではなくて、商売は専門……
○田名部国務大臣 平成五年度農林水産予算の概要を御説明申し上げます。 まず、予算の基礎となっております農林水産施策の基本方針について御説明申し上げます。 農林水産業は、国民生活に欠くことのできない食糧等の安定供給という大切な使命に加えて、地域社会の活力維持、国土・自然環境の保全等を通じ我が国経済社会の発展と国民生活の安定に大きく貢献しております。 また、国土空間の大宗を占める農山漁村は、農林水産業の生産の場であるとともに、農林漁業者、地域住民の生活の場であります。そして、緑や水が豊かで自然に恵まれ、伝統と地域文化に裏づけられた人間性豊かな生活を享受し得る国民共有の財産であります。 しか……
○田名部国務大臣 おっしゃるとおり、私どもそういう受けとめ方をいたしておりまして、何としても農林業を担う人材というものを育成確保することは大事だ、こう考えております。特に意欲のある人にそういう仕事をしてほしいというのが私の率直な気持ちでありまして、そういうことから、意欲があるということはとりもなおさず経営感覚にすぐれていなければならぬということから、そういうものの経営体もまた育成していこう、こういうことが非常に大事だ、こう思っておりますし、若い人たちが農林業及び農山村を魅力あるものにして、そこで定着をして努力していただける環境、そういうものをつくっていきたい、こう考えておるわけであります。 ……
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