このページでは大内啓伍衆議院議員の40期(1993/07/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は40期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(大内啓伍君) 東中議員の御質問にお答えをいたします。 私が御指摘の代表質問をした当時から今日に至るまで、日本が直面している最大の政治課題は、自民党にかわる新しい政権の軸を一刻も早くつく り上げることにあると認識しております。そのためには、各党はそれぞれの党利党略を超えて努力しなければなりません。この課題を実現しようとするとき、当時の自民党一党支配と五五年体制という政治構造のもとで、旧政府案に基づく小選挙区比例代表並立制を導入すれば、この日本の政治課題を実現することは困難である、こういう認識から反対をいたしました。 しかも、旧政府案は、三百対百七十一という小選挙区と比例区の配分が……
○国務大臣(大内啓伍君) お答えいたします。 横浜、神戸等々御視察いただいたようでございますが、輸入米の検査体制につきましては、国民の食糧、健康に関する重要な問題でございますので、厚生省といたしましては、慎重の上にも慎重を期し、万全の検査体制をとっているわけでございます。 まず、輸入食品の検査体制につきましては、これまで、食品衛生監視員の増員、試験検査体制の充実等の整備に鋭意努めてまいったところでございますが、今回のお米の緊急輸入に際しましては、まず第一段階といたしまして、買い付けをする段階におきまして農薬の残存するものについては輸入をしない、こういう立場に立ちまして、十分な検査を行うよう……
○国務大臣(大内啓伍君) 岩佐議員にお答えをいたします。 今後の年金、医療保険、保育所のあり方につきましてお尋ねでございましたが、我が国は、御案内のように世界でもいまだ経験のない本格的な高齢・少子社会の到来を目前に控えまして、国民が安心して暮らせる福祉社会の建設のために、年金、医療、福祉等の社会保障制度につきまして、将来にわたり揺るぎのないものにしていくことが必要でございます。 この超高齢化社会は、今後、年金、医療、福祉等社会保障費用の増大を必然的に招来するわけでございます。しかし、国の財政には一定の限界がありますし、といいまして、現世代の負担能力を超えるような過大な負担は回避しなければな……
○国務大臣(大内啓伍君) ガット・ウルグアイ・ラウンドに関する検疫・衛生措置に関するお尋ねでございますが、この検疫・衛生措置に関する最終合意案というのは、各国が人の生命や健康を保護するための措置をとることを前提といたしまして、そのそれぞれのとる措置というのが食品の国際流通に与える影響を最小限にとどめようとすることを目的とするものでございます。各国の検疫・衛生措置の国際基準へのハーモナイゼーション、つまり調和につきましても、こうした前提のもとに、国民の健康の保護に支障が生ずる場合には、科学的根拠に基づきまして国際基準より厳しい措置をとることができることとなっているわけであります。 したがいまし……
○国務大臣(大内啓伍君) 国民年金法等の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。 我が国は、本格的な高齢・少子社会の到来を目前に控えておりますが、国民の老後の生活設計の柱である公的年金制度が今後ともその役割を十分果たしていけるよう、制度を将来にわたり揺るぎないものとしていくことが要請されております。このため、今回の財政再計算に当たり、二十一世紀を展望して、制度全般にわたり必要な見直しを行うこととした次第であります。 その基本的視点としては、第一に、二十一世紀を活力ある長寿社会とするため、高齢者の雇用の場の確保を初め、社会経済全体のあり方が問われている中で、年金制度もこれ……
○大内国務大臣 先般、厚生大臣を拝命いたしました大内啓伍でございます。 厚生省が預かる行政の分野は、健康、福祉という国民生活に直結した重要な分野でありまして、就任以来、日々、その責任の重大さを痛感しておる次第でございます。 我が国は、世界でもいまだ経験のない本格的な高齢化社会、少子社会の到来を目前に控えまして、国民が心豊かに安心して暮らせる社会の建設を進めることが緊急の課題になっております。保健、医療、福祉の充実を図るとともに、将来にわたる社会保障制度の安定的な運営の確保に努め、生活先進国を目指して、国民の皆様に親切な行政を基本姿勢に誠心誠意努力してまいる所存でございます。 委員の皆様に……
○大内国務大臣 第百二十八回国会の厚生委員会の御審議に先立ち、所信の一端を申し述べたいと存じます。 御承知のとおり、我が国は、世界でもいまだ経験のない本格的な高齢・少子社会の到来を目前に控え、国民が心豊かに安心して暮らせる福祉社会の建設を進めることが緊急の課題となっております。保健、医療、福祉の充実を図るとともに、将来にわた力揺るぎない社会保障制度の構築に努め、生活先進国の実現を図ってまいりたいと存じます。 まず、本格的な高齢・少子社会においても、国民が安心できる社会保障を確保できるよう、社会保障制度を取り巻く環境の変化を踏まえつつ、あるべき社会保障の全体像について、総合的なビジョンを策定……
○大内国務大臣 おはようございます。今持永先生御指摘の諸状況が、今日本の社会経済体制の中で進んでいるわけでございます。 実は、昭和六十三年に消費税の論議が行われました際に、この消費税の財源というものを、これからの高齢化社会を見据えて社会保障関係あるいは福祉関係の費用として充当したいという当時の自民党政府の側からの説明がございました。 当時私どもは野党でございましたけれども、そうであるならば高齢化社会の福祉ビジョンといったようなものを明確に国民に示す必要がある。私自身もその交渉の当事者になりまして、六十三年十月のたしか二十五日であったと思いますが、「長寿・福祉社会を実現するための施策の基本的……
○大内国務大臣 ただいま議題となりました水道原水水質保全事業の実施の促進に関する法律案について、その提案の理由及び内客の概要を御説明申し上げます。 近年、トリハロメタン等の有害物質や異臭味被害の問題などにより、国民の水道水に対する信頼が低下しております。また、新しい水道水質基準が施行されましたが、水道事業者の対応のみでは、これを満たさなくなる場合が生じるおそれがあります。 こうした状況を踏まえ、水道原水の水質の保全に資する事業の実施を促進することにより、安全かつ良質な水道水の供給を確保するため、この法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案の主な内容につきまして御説明申し上げます……
○大内国務大臣 お答えいたします。 今御指摘のように、政治改革は国民の最も強い政権に対する要請である、こう思っております。したがいまして、例えば比例並立制といったような選挙制度は、私どもの党から申し上げますと、非常に厳しい、苦しい選択であったのでございます。しかし、にもかかわりませず、これをあえてやろうと決意したゆえんは、国民が真剣に政治改革というものを求めている、そのときに自分の党だけの損得の問題でこの問題を議論してはいかぬ、やはりこれは、本当に政府も国会も一体になって、これを結果として生み出すということが国民の政治に対する信頼を回復する道である、そう決意した次第でございまして、したがって……
○大内国務大臣 実は、私どもの党の立場からしますと、中選挙区制で過去においてとりまし最高議席は三十九名でございました。したがって、何らかの形で小選挙区制を加味した選挙制度よりか、中選挙区制の方が議席がとりやすいということはもう紛れもない事実でございます。 それからまた、中選挙区制は同士打ちになるとか、政策論争というものがなかなかできないといったような批判がございましたけれども、私は、他党の複数立候補者の例を見ましても、その辺は政治家の心構えあるいはその候補者に対する政党の指導によって、やはり相当克服し得る問題ではないか。ですから、先ほど白川委員が御指摘のように、政治改革をやるためには選挙制度……
○大内国務大臣 お答えいたします。 政治改革について国民のコンセンサスを得ることが重要であるという御指摘は、もう全く同感であります。 政治の任務は、言うまでもなく、当面する諸課題を的確かつ迅速に処理するという問題にとどまらず、将来に対して、やはり国民に対して期待と希望を寄せられるような一つの目標を掲げながら、それを着実に実現していくということが大事であると思っております。しかし、そういう中で一番大事なのは、政治に対して国民が信頼感を持つ。かつて日本に亡命されました中国の孫文は、民意によって国を建て、民意に逆ろうて国を滅ぼす、こうおっしゃいましたけれども、私は、これが民主政治の基本だと思って……
○大内国務大臣 今度の政治改革論議というのは三度目の正直といいますか、過去二回の内閣にわたりまして失敗をしてまいりましただけに、今度の政治改革の論議を経て、この問題について何らかの成果、実りをもたらさなければ、私は国民の政治不信はまさに取り返しのつかない事態に入ると思っております。その意味で、何としてもこの政治改革法案はこの国会で年内に成立させるように、私どもとしては最善の努力を傾注し、また皆様の御理解をいただきたいと思っているのでございます。 私は、先ほど来、住委員の御質問を拝聴しながら、その中にたくさんの傾聴をすべき御示唆があった、こういうふうに思っております。私が一貫して申し上げている……
○大内国務大臣 結論的に申し上げますと、もちろん単純小選挙区ではなくて比例を加味した小選挙区制であることは御案内のとおりでございますが、それを導入することによりまして、民意の集約の比率を高めまして、それによって政権の安定度を向上させる。 それは、前段の御質問にございました、政治改革の目的は何かということと関連いたしまして、やはり時の政権というのは、次々に起こってくる政治諸課題、政策諸課題を迅速かつ的確に処理しなければならない、そのためにはやはり相当な政権の安定度というものを図ることが必要になる、そういう意味から小選挙区制を導入する意味があった、こういうふうに考えております。
○大内国務大臣 先生御指摘の全国都道府県議長会の緊急決議等は十分拝見をしております。 その中で、特に政治資金規正法にかかわる寄附の制度のあり方、あるいは公的助成のあり方について、首長及び地方議員の皆様が重大な関心を持ち、今先生御指摘のような危機感すらも表明しているということも十分承知をいたしております。そして、今回の政治改革諸法の成立に当たってはそういう意見をぜひ反映させてほしいという趣旨のことが強く述べられておりまして、私は、それは非常にごもっともな意見である、こういうふうに受けとめておりまして、そのためにこそ地方公聴会等も開かれまして、皆様の意見を十分吸収する機会を得ようとしているわけで……
○大内国務大臣 保岡委員先ほど御指摘のように、日本は非常に内外で重要問題が山積しておりまして、これを処理するためには強力なリーダーシップが必要である。政治改革も、そういう意味で総合調整力とかあるいは先見性、ビジョン、決断、実行力というものが大事であるとすれば、やはり小選挙区というものにウエートを置いた制度の方がベターではないか、こういう御指摘でござ いますが、私は、そのリーダーシップの確立という点は大賛成でありますし、また、政治改革の先生の三つの整理も、非常にいい整理だと思うのであります。 ただ、私は保岡委員と幾らかあるいは意見が違うかもしれませんのは、強力なリーダーシップや政治体制をつくる……
○大内国務大臣 今、津島委員御指摘のように、私ども、企業献金が悪であるという考え方をとったことはありません。しかし、企業献金をめぐりまして御案内のように各種の不祥事件が起こってきている、また、政治家個人と企業との癒着という問題が起こってまいりまして、これに対して厳しい節度というものが求められ、かつその透明性というものが求められているわけでございます。 そういう意味で、今度の政府案の中でも、企業献金を全面的に禁止するという方向ではなくて、まず政党に、そしてその資金団体に限定した、かつ五年後にさらにこれを見直そうということでございますので、完全にこの問題をシャットアウトしたわけではありません。 ……
○大内国務大臣 昭和六十三年のリクルート事件から、昨今の金丸・佐川急便事件そして数々の首長をめぐる汚職事件に直面いたしまして、腐敗政治との決別という問題は時代の大きな要請であったと思います。この間、海部内閣、宮澤内閣が政治改革問題に挑戦いたしましたが、これに失敗をいたしまして、国民は政治不信の極に今あると存じております。 したがいまして、この政治腐敗との決別のために、各党はそれぞれの意見、政策、持論というものを持ちながらも、それぞれがそれに固執することなく、その意見の一致を見ることによって政治改革を達成するということが、政党としても、政治家としても、国会としても大きな責任になってきたと思うの……
○大内国務大臣 中野委員御指摘の社会保障負担の問題は、我々にとりましても今重大な関心事でございます。 と申しますのは、今、社会保障の給付費総額というのはもう五十兆を超えておりまして、毎年三兆円のテンポでこれが増大してまいります。これに伴いまして、御指摘のような社会保障や税負担を含む国民負担率が必然的に上昇していく傾向がございます。 と申しますのは、今、社会保障の給付費総額というのはもう五十兆を超えておりまして、毎年三兆円のテンポでこれが増大してまいります。これに伴いまして、御指摘のような社会保障や税負担を含む国民負担率が必然的に上昇していく傾向がございます。 したがいまして、私どもはこれ……
○大内国務大臣 長いこと防衛問題に関心を持ってまいりました一人といたしまして、あの北朝鮮の労働一号のミサイルについても重大な関心を持っております。しかし、あの報道されました労働一号の性能につきまして、私なりに個人的にいろいろ調査もしておりますが、まだ足かな性能の認定ができません。したがって、その幻影に対していたずらに対策を急ぐということよりか、やはりその事実関係をよく調査をするということがまず大事でございます。 しかし、北朝鮮政府がいわゆる核開発の疑惑を持たれている、そこに中距離のミサイルが整備されるということになりますと、これは日本の安全保障にとってもアジア全体にとっても大きな脅威になりま……
○大内国務大臣 国務大臣というのは、つかさつかさの行政の長でございます。行政の長の最大の責任というのは、法律に基づいて誠実に行政を執行することにあります。その最高法規は憲法であります。まして九十九条という条項があるわけでございますから、国務大臣というのは、憲法並びに法律を遵守する、この姿勢を貫かなければならない。個人的ないろんな意見があったとしても、国務大臣はそういう重い責任を負っている。そういう面からいうと不適切であったと考えております。
【次の発言】 今、水道水については、御案内のとおり、トリハロメタン等の問題が起こっておりまして、非常に国民の間に不信感が広がっております。したがって、これ……
○大内国務大臣 今、田中委員御指摘のような所感を私も持っておりまして、九月の五日に残留婦人が見えられましたときに、私は、即座に、これらの人々の対応については、国が最終的に全責任を負うという記者会見をしたのでございます。 今までにはいろいろな御指摘のような経過がございましたけれども、残留邦人の場合は、これは長い間の戦争から生まれた最大の犠牲者である。とすれば、やはり国がいろいろなことを言わないで、最終的には責任を負うべきものであるということでそれを申し上げまして、その十二名の残留婦人及び、十一月二十六日でございましたか、十五人の残留婦人の方々に対しましては最大の措置ができるように今対応さしてい……
○大内国務大臣 国立病院・療養所につきましては、御案内のように、国の機関でございますから、法令によって定められた予算あるいは定員の枠組みの中で適切に運営をされなければなりません。 そこで、この国立病院・療養所の運営の実態につきまして調査をいたしましたところ、次のような諸点が判明してまいりました。 その一つは、定数を超える賃金職員の採用が行われているということ、それから、労使で合意いたしました全国のガイドラインを大幅に上回る給与の支給が行われていること、また、三つ目には、法令に定めのない手当、休暇等が存在すること等がございまして、この結果、賃金職員の経費の増大というものが他の経費を著しく圧迫……
○大内国務大臣 平成七年でございますか。積立金について一応概要を申し上げますと、一九九四年、つまり平成六年度末で百五兆円、大体年間支出の五年分程度でございますが、これが二〇二五年、平成六年度価格では百三十七兆円、年間支出の三年分程度を保有するということになっておりまして、今御指摘の平成七年の数字が今手元にございませんので………。
【次の発言】 今、正森委員の方から、今度のビジョンは介護保険の導入を前提としているのではないかという御指摘がございましたが、これは事実ではございませんで、御案内のとおり、四月にドイツで初めて二十年ぶりの論議の上に法律ができまして、これを取り入れるかどうかというのは今後……
○大内国務大臣 おはようございます。 厚生省といたしましては、法案の準備は相当早 くから手をつけておりまして、できれば臨時国会の早い時期に提案をしたい、こういう考えを持っておりましたが、その後、政治改革法案あるいは予算編成等をめぐりまして重要問題が発生しておりましたために、なかなかその機会を得ることができませんでした。 先生御案内のとおり、最近トリハロメタンが基準値に近い形で検出されている水道事業体が約六十三カ所にも及ぶ、また異臭味被害が二千万人にも達する国民の間に広がってきているという事態は看過できない重要な事態でございましたので、特にトリハロメタンあるいは異臭味等の発生が夏場にピーク時……
○大内国務大臣 ただいま議題となりました二法案について、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 まず、児童手当法の一部を改正する法律案について申し上げます。 近年、出生率の低下傾向が続くとともに、夫婦共働き世帯の増加、核家族化や都市化の進展など、児童や家庭を取り巻く環境の変化は著しいものがあります。児童手当制度は、児童を養育している家庭における生活の安定に寄与するとともに、次代の社会を担う児童の健全な育成及び資質の向上に資することを目的としており、このような児童や家庭を取り巻く環境の変化に対応して、よくその役割を果たしていくことが求められております。 こうした状況を踏まえ、今……
○大内国務大臣 このたび、再度厚生大臣を拝命いたしました大内啓伍でございます。再任に当たりまして、改めて、その責任の重大さを痛感しておりまして、引き続き、委員の皆様の御理解と御協力を切にお願いを申し上げたいと思っております。 さて、第百二十九回国会における厚生委員会の御審議に先立ちまして、所信の一端を申し述べたいと存じます。 我が国は、急速な高齢化、少子化が進展する中、二十一世紀前半には、世界でもいまだ経験したことのない本格的な高齢・少子社会を迎えることが見込まれております。今、私たちは、この来るべき新世紀に向け、万全の備えをし、国民が心豊かに安心して暮らせる「生活先進国」の実現を確実なも……
○大内国務大臣 お尋ねをいただきましたゴールドプランの中で、特に特別養護老人ホームの進捗状況でございますが、これまでのところ、私どもが計画してまいりました計画がほほ順調に推移していると認識しております。
なお、お尋ねの特別養護老人ホームにつきましては、平成十一年度までに御案内のとおり二十四万床整備することにいたしておりますが、平成五年三月末におきましての実績では十九万六千二百七十九床となっておりまして、これは計画の一〇二%に相当するわけでございますが、順調に整備が進んでいるということを御報告申し上げます。
【次の発言】 確かに御指摘のような、地域によって需要と供給のバランスを欠く面が出ており……
○大内国務大臣 今非常に機微に触れるいろいろな具体的な御質問がございましたが、付添看護はサービスの質、あるいは御案内のように非常に重い負担等が問題点として指摘されてまいりまして、医療保険審議会の建議におきましても、この点の改善は急務の課題である、こういうふうに指摘されてきたわけでございます。したがいまして、付き添いを必要としない看護・介護を体制として早急に整備するということは我々にとっても非常に大きな課題でございました。 具体的には、今回の制度改正及びこれに合わせて本年十月に実施する予定の診療報酬等におきまして、一つは、平成七年度末をもちまして、付添看護を原則として廃止することを法令上明らか……
○大内国務大臣 今鉄道共済についてのいろいろなお話がございましたが、この鉄道共済の財政状況というものはよく御案内のとおりでございまして、これを厚年等の資金で今支えているという状況でございますが、この状況はなおこれからも続くわけでございます。したがって、公的年金制度全体の長期的な安定というものを図る観点から、産業構造の変化等個別の制度で対応し切れない著しい格差については、今後とも公的年金制度全体で支えていかなければならないと思っております。 しかし、それだけでは問題の根本的な解決にならないわけでございますので、設定されました平成七年度に向かいまして、その一元化のための努力を今尽くしているさなか……
○大内国務大臣 御指摘の点につきましては、国会の御判断がそのようであり、法文上の手当てを行うということであれば、これを尊重する考えであります。
【次の発言】 一般の負担額を経過的に六百円とする国会の御判断があった場合には、御提案のように対応してまいりたいと考えております。
なお、この件については、医療保険審議会等に付議した上で、厚生大臣が告示で定めることとしたいと考えております。
【次の発言】 御指摘の点につきましては、国会の御判断がなされた場合には、本人の申請を前提に御提案のように対処してまいりたいと存じます。
なお、この件については、医療保険審議会等に付議した上で、厚生大臣が告示で定め……
○大内国務大臣 今度の法案の問題につきまして、委員に十分な御説明が事前に行き届かなくて、大変恐縮をいたしております。 御質問の、我が国における地域保健を取り巻く状況は、昭和二十三年の保健所法以来、大変急速な高齢化の進展等、あるいは慢性疾患の増加等による疾病構造の変化が起こるなど、保健サービズに対する地域住民のニーズの高度化や多様化などによりまして著しく変わってきていることは御案内のとおりでございます。 したがいまして、この法律案は、こうした状況を踏まえまして、サービスの受け手である生活者の立場を重視するということが第一、それから同時に、地方分権を推進するという基本的な考え方に立ちまして、終……
○大内国務大臣 今度の問題で一番重要な点で、伊吹先生ともこの間いろいろ議論をしたところでございます。 今度の予防接種の問題というのは、言うまでもなく個人の健康防衛という問題と、もう一つは社会的防衛という問題でございまして、なかんずくこの社会的な防衛という一つの目的を達成するためには相当強制的にやっていかなければ難しいのではないかという考え方と、今度の改正案に示されましたように、何とか国民の皆様の理解と自覚を高めることによって接種率を高められるようにしなければならぬ、この考え方があるわけで、いや、私だけ受けなくてもほかの人に受けていただければそういう社会的な防衛という問題も何とかなるのではない……
○大内国務大臣 国民に税負担の増を求める前提といたしまして、今委員御指摘のように、行政改革の断行あるいは高齢化福祉ビジョンの策定等々幾つかの点を挙げられましたが、全く賛成でございます。もしそれにつけ加えるといたしますと、一層の不公平税制の是正という問題があるのではないかと思っております。 したがいまして、特に、国民に対してこれから高齢化社会を迎えるに当たりまして税負担増を求める前提といたしましては、一番大事なのは将来の社会保障の全体像というものを、定性的な面だけではなくて定量的な面でも国民の前に示すということが私は政府の責任ではないかと思っております。 したがいまして、この三月中ぐらいにそ……
○大内国務大臣 なかなかできることではないと思っております。
○大内国務大臣 税制改革の作業については、これはまず与党の税制改革の協議会でやる、こういうふうに承知しておりますが、今御指摘のように、税制については過去におきましても与野党の間で相当話し合いを詰め、私自身も党の責任者として当時の与党の幹事長らと頻繁に会談をした記憶がございます。したがって、私自身が今それを決めるという立場にはないことは御理解をいただきたいのであります。 問題は、例えば先般の国民福祉税の場合は、消費税にプラス四%という形で七%、その総額は九兆五千億ということでございました。しかし、平成三年度における国が出す社会保障の国庫負担分というのは十三兆三千億に上っているわけでございまして……
○大内国務大臣 六年度予算におきましては児童家庭対策というものを非常に意欲的に取り組みまして、例えば保育事業についても各種の保育事業を発足させるという計画でございました。そういたしますと、必然的に保母さんの増員が行われるわけでございまして、これに対する国庫補助が当然必要になってまいります。 それらの問題のみならず、例えばエイズにいたしましてもがん対策にいたしましても、例えばエイズについては拠点病院の発足、あるいはがんについては研究体制の発足と、いろいろな問題があるわけでございますが、予算の遅延によりましてそれが御指摘のような事態を迎えているということは、御指摘のとおりでございます。
○大内国務大臣 御指摘のように、今日本は避けがたい二つの流れの中で動いているわけでありまして、一つは超高齢化社会の到来、これから六年後の二十一世紀におきましては働き手の四人に一人が御老人になる。二〇二五年には二人に一人が御老人になる。それともう一つは、子供をだんだん産まなくなってまいりまして、今お二人というお話がございましたが、日本では一・五、これは民族的には衰亡をしていく数字でございます。 他方、今介護を必要とする御老人の数は約二百万人でございますが、同じく六年後の二十一世紀においては二百八十万人に達し、二〇二五年には五百二十万人にも達するということから、今国民の多くは、老後に七割もの人々……
○大内国務大臣 私の机の前には、刻々人口の変動のあれがございますが、五十六億を今超えております。
○大内国務大臣 御指摘のように、健康な長寿者をつくるということが高齢化社会の費用を軽減する意味では非常に重要な課題だと我々思っております。特に、男も女も七十五歳を過ぎますと相当ぼけの比率が急速に高まりまして、特に八十歳代になりますと一二%から一五%という比率になります。 したがいまして、私ども厚生省といたしましても、長寿科学研究推進十か年事業というのを今遂行しておりまして、ここでは痴呆の発生メカニズムの解明、予防、治療、リハビリといったようなことを総合的に実は研究する体制を今急ピッチで進めているわけでございます。 その一環といたしまして、平成七年度からは、これは愛知県でございますが、長寿医……
○大内国務大臣 私の名前が先に上がりましたので、先に答弁さしていただきます。 今御指摘の細川前総理の疑惑問題につきましては、細川総理自身はそれなりの説明をされ、また、一つのけじめをつける意味で総理という重い職を辞せられたわけでございますが、にもかかわりませず、国会の論議の過程、特に私は、自民党の方々がいろいろな面で指摘された問題がございまして、それが残っているということはよく承知をいたしております。したがって、それらの問題の今後の取り扱い、処理につきましては、国会の御論議あるいは各党の御協議、この行方を見守ってまいりたい、こういう立場でございます。 したがって、国会で指摘されましたいろいろ……
○大内国務大臣 ただいま関谷先生御指摘の、日本の今後の社会保障のあり方といたしまして、高福祉高負担、こういう政策はとるべきではない、このお考えは全く私どもも賛成でございます。 と申しますのは、今日本の国民負担率は、平成六年度予定でございますが、三七・五%でございます。高福祉高負担をとっているスウェーデンの場合は約七六%でございます。フランスでも実は六二%台を記録しておりまして、ドイツ、イギリスの場合は五〇%台という面と比べますと、なお日本の場合は低い水準にございます。 それはなぜかといいますと、自助努力というものと公的保障というものを適切に組み合わせる社会保障をつくろうではないか、これは自……
○大内国務大臣 今度の年金制度の改正というのは、御案内のように五年に一遍の財政再計算……(佐々木(陸)委員「制度のことはいいのです。保障の問題を言っているのですよ」と呼ぶ。)その保障の問題をお話しするときに、何か今のお話ですと、今まで六十歳でもらえた年金が全部もらえなくなるようなお話でございますが、今度の年金制度というのは、五十九歳までは賃金によって生活を保障し、それから六十歳から六十四歳までは賃金と年金を組み合わせて生活を保障し、そして六十五歳以上は年金によって主たる生活を保障する、こういう三つの考え方を組み合わせたものでございまして、年金と賃金というものを組み合わせて六十歳前半の生活を保障……
○大内国務大臣 野中先生は、実際に老齢施設や障害施設を手がけておられますし、また、村長あるいは副知事というキャリアの中で、現場でこういう問題をじっくりごらんになってきた方だと認識しております。 ただいま御指摘のスリーMといいますか、無理、むだ、むらのないというこの考え方は、これから私どもが社会保障を考えていく上での基本哲学になる、私もそう考えておりますし、今度の福祉ビジョン作成に当たりましても、言葉こそ違いますけれども、そういう面を配慮しながら、実は私が昨年の八月に大臣就任早々、今の税制改革論議が始まる前に、これからの社会保障制度の再構築という問題が三十年先を展望しながら重要になってきた、社……
○大内国務大臣 御案内のように、今ケースについては四つ出しているわけでございます。先生の御指摘はケースUということでございますので、その積算の考え方について若干御説明申し上げます。 福祉ビジョンの試算のうちのケースUの場合は、福祉重視型と我々称しているわけでございますが、いわば社会保障の再構築を行うという考え方に基づきまして、年金・医療・福祉等という社会保障の各分野のウエートを、これまでは五、四、一でございましたが、これを五、三、二といったような、社会保障の構造そのものを変えていくということが総論的に申し上げることができます。 具体的に申し上げますと、まず年金につきましては、現在国会で御審……
○大内国務大臣 平成六年度厚生省所管一般会計及び特別会計予算の概要について御説明申し上げます。 平成六年度厚生省所管一般会計予算の総額は十三兆六千百九億円、平成五年度当初予算額と比較いたしますと四千三百五十七億円、三・三%の増加となっております。国の一般会計予算総額に対し一八・六%、一般歳出に対し三三・三%の割合を占めております。 厚生省予算につきましては、非常に厳しい財政事情のもとにおいても、年金、医療、福祉といった国民生活の基盤の確保を図るため、必要な予算の確保を図っております。 以下、その主要施策について御説明申し上げます。 第一に、年金制度の改正であります。 公的年金制度につ……
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