このページでは柿沢弘治衆議院議員の40期(1993/07/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は40期国会活動統計で確認できます。
○柿澤弘治君 私は、自由民主党・自由国民会議を代表し、細川総理並びに関係大臣に質問をいたします。 細川総理、あなたは、細川内閣を政治改革政権と呼び、不況に苦しむ国民の声に耳を傾けることなく、日米経済協議などの重要外交案件はほとんど官僚任せにしながら、政治改革法案の成立と非自民連立政権を維持することにきゅうきゅうとしてきました。 私は、昨年夏の細川政権誕生のときから、政策や理念の違う寄り合い世帯の連立政権が、日本にとって内外ともに重要なこの時期に、経済無策、外交無策になるのではないかと懸念をしておりましたが、今日の事態は、まさに私の予感が不幸にも的中しつつあることを示しているのではないでしょ……
○国務大臣(柿澤弘治君) ILO百五十六号条約批准手続についてでございますが、外務省といたしましても、関係省庁と目下問題点を鋭意検討中でございます。総理答弁の線に沿いまして、これからできる限り早期に批准手続が進むよう努力をしてまいりたいと思っております。(拍手)
○国務大臣(柿澤弘治君) 総理初め関係大臣から御答弁がありましたので、遠藤登議員の指摘に対してできるだけ重複を避けて申し上げたいと思います。 輸出補助金につきましては、我が国はその抑制を強く求めてまいりましたが、ウルグアイ・ラウンド農業協定において農産品に対する輸出補助金に一定の規律が導入されました。主な規律としては、六年間の実施期間中に輸出補助金の財政支出額が三六%、輸出補助金つき輸出数量が二一%削減されるなど、抑制措置が盛り込まれたところであります。 また、アメリカとEu等での未解決の食品の中に含まれる抗生物質、ホルモン等の食品自由貿易協定につきましては、御指摘の検疫・衛生措置について……
○柿澤委員 私の方からは主として外交問題と景気対策について質問をしたいと思っておりますが、日銀総裁が外交案件もあって後ほどいらっしゃるということでございますので、出しました紙とは逆になりますが、外交案件から話をさせていただきたいと思っております。 冷戦構造が終局した後、今世界は新しい国際秩序の形成に向けて大変大きな動きがございます。そうした中で、経済大国になった日本の果たす役割、積極的な役割というのを定めていくことが現在の政治の責任であり、また、内閣を担う細川総理の御責任でもあろうかと思いますが、その点についての御認識をまず伺いたいと思います。聞いてなかったですか。だめですよ、ちゃんと聞いて……
○柿澤国務大臣 このたび外務大臣を拝命いたしました柿澤でございます。 近藤委員長初め安全保障委員会の皆様方の御指導をよろしくお願いを申し上げますと同時に、この際、安全保障についての所信の一端を申し述べたいと存じます。 私も、我が国の安全保障政策遂行のため、また安全保障会議の議員として、その使命と責任の重さを自覚し、全力を尽くす決意でございます。 東西冷戦が終わり、米ロによる全面核戦争の危険は大きく減少したものの、世界情勢は流動的で、多くの不透明性を抱えております。特に旧ユーゴスラビアや旧ソ連邦に見られるような民族や宗教を原因とする地域紛争は、その深刻の度を増しているほか、大量破壊兵器及び……
○柿澤国務大臣 このたび外務大臣を拝命いたしました柿澤でございます。 西銘委員長初め沖縄及び北方問題に関する特別委員会委員の皆様の御指導をお願い申し上げるとともに、あわせて所信の一端を申し述べたいと存じます。 まず、北方領土問題について申し述べます。 第二次大戦が終了して後四十九年が経過しようとしている今日に至っても北方領土問題がなお未解決であることは、日ロ両国にとりまことに遺憾なことであります。私は、北方領土問題を解決し平和条約を締結して、日ロ関係の完全な正常化を達成するため最善の努力を払う所存であります。 昨年十月のエリツィン大統領の訪日により、今後の関係進展のための新たな基礎が築……
○柿澤国務大臣 このたび外務大臣を拝命いたしました柿澤でございます。菅委員長初め外務委員会委員の皆様の御指導をお願いを申し上げますと同時に、あわせて、所信の一端を申し述べたいと思います。 国際情勢は依然として変革期にありがちな不透明で流動的な状況にございます。北朝鮮の核兵器開発疑惑、旧ユーゴスラビア等での地域紛争、ロシア等の改革に伴う諸困難はその例であります。また、先進国経済はようやく回復の兆しが見られるものの失業者の増加が深刻化するなど、平和と繁栄の確保のため克服していくべき数多くの問題があります。 このような中で、我が国は、国際社会の責任ある一員として、世界が直面する問題を克服し、建設……
○柿澤国務大臣 鈴木宗男先生の御激励を大変ありがたく、感謝を申し上げます。先生のお言葉にこたえて日本外交の重責を一生懸命担ってまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしく御指導のほどをお願いいたします。 また、第一点、二日に発出されましたブリックスIAEA事務局長の書簡でございますが、これはガリ国連事務総長あてでございます。IAEAは、二日の夜、おおむね以下のような内容の書簡をブリックス事務局長からガリ国連事務総長あてに発出いたしました。 まず第一に、北朝鮮に残留している査察員からの報告に基づき、IAEAとしては、IAEAの基準に従って今後の測定作業を行うために五メガワット実験炉の燃料棒……
○柿澤国務大臣 先日、当委員会におきまして原田議員から御質問がございましたときは、ちょうどIAEAのブリックス事務局長が国連事務総長に対して書簡を発出したという事実が判明をいたした段階で、まだ中身まで正確に把握をしておりませんでした。 しかしその後、ブリックス事務局長の書簡の中には、五メガワット実験炉の炉心の燃料棒の引き出しが急速に行われて、今後、軍事転用の有無をその点から検証することが不可能になったということが明確に述べられておりまして、その意味で、今後の処理については国連安全保障理事会に任せるといいますか、そういう事態を報告するという内容になっているわけでございます。 その後、きのうも……
○柿澤国務大臣 小杉委員御指摘のとおり、カーター元大統領の訪朝によって米朝第三回会談の可能性が生まれたこと、また南北首脳会談の可能性が生じたことは歓迎すべきことだと思っております。
ただ、北朝鮮の態度に変化が出たのかどうかという点については今後なお確認すべき点もあろうかと思っておりますので、そうした点について北朝鮮側が、外交チャネルを通じまた実務者の接触を通じまして、誠意ある態度をとってもらえるよう我々としては期待をいたしております。
【次の発言】 本件も日朝国交正常化交渉のきっかけをつくっていただいたという意味で私ども評価をいたしておりますが、ただ三党共同宣言の中には国交正常化交渉の中でな……
○柿澤国務大臣 佐藤議員の御質問の、昨年九月二日付の国家公文書館総長よりの文書につきましては、先般衆議院決算委員会における佐藤議員の御指摘を受けまして、早速関係者と協議の上、先方に対して、本件に関する我が国政府の考えを直接面会の上伝えることが適当と判断をいたしまして、五月三十日、その旨を在モスクワ大使館あてに訓令を発出したところでございます。ただ、残念ながら、その後国家公文書館総長に対して申し入れをすべく面会取りつけに努めておりますが、先方が多忙との事情で、現在までのところ、面会は成立していないというのが状況でございます。 今後とも、佐藤議員御指摘のとおり、引き続き先方との面会取りつけに努力……
○柿澤国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について御説明いたします。 改正の第一は、在外公館の設置及び廃止についてであります。今回新たに設置しようとするのは、在マケドニア旧ユーゴスラビア共和国及び在エリトリアの各日本国大使館並びに在ドバイ日本国総領事館であります。在マケドニア旧ユーゴスラビア共和国大使館の設置は、三月一日付での同国との外交関係開設に伴うものであり、オーストリアに駐在する我が方大使をして兼轄させるいわゆる兼館であります。また、在エリトリア大使館の設置は、エチオピアの一部を構成していた同……
○柿澤国務大臣 虎島先生御指摘のように、我が国の邦人の海外での活動も着実に増加をいたしておりまして、各地で領事館設置の要望が強いことも事実でございます。
そうした中で今ドバイをお願いをいたしておりますのは、先生も御指摘のように、私どもにとってエネルギー供給源として重要な湾岸におけるドバイの重要性というものにかんがみてお願いをすることになったわけでございます。詳細御説明が必要であれば政府委員の方から答弁をいたさせます。
【次の発言】 日ごろから先生方には大変お力添えをいただきまして、外交機能の充実という点で、組織の拡充、また定員の増強等もお願いをさせていただいているわけでございます。ただ、政府……
○柿澤国務大臣 中川先生御承知のとおり、国際社会における日本の役割が大きくなり、また、国際社会からは日本に対する期待が高まっていることは御承知のとおりでございます。それだけに日本の外交の果たす役割も大変大きくなってきておりまして、私も、その重責を感じながら、羽田総理が前内閣で展開をしてこられました羽田外交を継承し、さらに発展させるべく努力をしていきたいと考えております。 また冒頭に、就任早々の発言につきまして御意見がございましたが、私は、有事立法につきましては、北朝鮮の核疑惑に関しては、国連を初めとする関係国の話し合いによる平和的な解決を期待するということを再三にわたって述べました。しかし、……
○柿澤国務大臣 先ほど外務省の者の発言云々という御指摘もございましたので、私なりに答弁をさせていただきたいと思います。
まず、連立与党見解についてでございます。(深谷委員「ちょっと待ちなさい。委員長、質問でないことをしゃべろうとしている」と呼ぶ)普遍的安全保障につきましては……
【次の発言】 政府の統一見解ではございません。先ほど外務省の者の発言について御指摘がございましたので……(深谷委員「そんなこと聞いていません」と呼ぶ)
【次の発言】 朝鮮半島が現在いわゆる朝鮮事変の後、休戦協定のもとに置かれていることは事実でございます。ただ、それとこの北朝鮮の核疑惑対応の問題とどうかという御質問でご……
○柿澤国務大臣 田名部先生御指摘のとおり、日米経済関係は民間各分野において大変密接なものになっております。相互依存といいますか、どちらもどちらの経済がなければ成り立たないというくらい密接な関係だと思っております、その意味で、日米経済摩擦の解消は大きな政治の課題でございまして、現在包括経済協議の再開のために政府関係の者がワシントンへ行っておりまして、交渉中でございます。できるだけ早い時期に再開のめどをつけたいということで今も努力中でございます。 また、その中で、政府関係の分野につきましては、田名部先生御指摘のとおり、政府の努力によって何らかの成果が上がるわけでございますが、民間分野につきまして……
○柿澤国務大臣 客観基準という言葉は、昨年のクリントン・宮澤会談で合意をした言葉でございます。その後、その解釈につきまして日米双方の間に若干の相違がございまして二月の合意に至らなかったわけでございますが、今回、客観基準は数値目標を意味するものではないということを合意の中で明確にいたしました。また、数値目標に限りなく近いものでもないということも明確にいたしました。そして、客観基準は定性的なもの、定量的なもの、両方を含む。つまり、我々が今後市場開放のためにどのような努力をしたかという、国内市場の性格の変化、開放度という定性的なものも含む、あわせて定量的なものも含むということになっております。 定……
○柿澤国務大臣 情報という問題でございますから外務省だけの所管ではございませんけれども、国連の場、また日米、また日韓等の交流を通じてその辺を把握すべく努力をしているところでございます。また、IAEAのメンバーでもございますので、IAEAからも情報はいただいていると思っております。
【次の発言】 先ほどの例に挙げました国に中国との関係もつけ加えておきたいと思います。
それから、北朝鮮につきましては、御承知のとおり日朝国交正常化交渉が一昨年十一月以来中断をされておりまして、話し合いの機会を持っておりません。非公式の接触はいたしておりますが、限られた範囲でございますので、直接のルートというのは余り……
○柿澤国務大臣 坂上先生から三月の代表質問についてお話がございました。この中で細川総理にまつわる金銭問題に触れましたが、ここでは、衆議院予算委員会が山口予算委員長の提案に基づいて記録の提出を全会一致をもって決議したものでありますと、総理はこの際、進んで記録の提出に協力し、できる限りみずからの手で明確に証明すべきではありませんか、こういうことを申し上げているわけでございます。
【次の発言】 その深まったという点をお取り上げでございますから、その部分について申し上
げますが、「本問題については、昨年十月以降五カ月にわたって議論をしてまいりましたが、疑惑が深まりこそすれ、何一つ解明されていないのです……
○柿澤国務大臣 お答え申し上げます。 北朝鮮の核兵器の開発問題につきましては、現在、三月三十一日の国連安保理議長声明を受けて、対話と協議による解決に向けて努力が続けられているところでございます。 しかしながら、先生御指摘のように、五メガワット実験炉について、必要な保障措置の実施方法を明確化するための一AEAと北朝鮮との間の協議が二十七日に不成功に終わりまして、IAEAの代表団は、一部の査察官を残してウィーンに引き揚げるということになりました。 また、北朝鮮は、引き続き実験炉における燃料棒の取り出し作業を行っているところでございます。このままの作業のテンポで進みますと、二、三日中には今後の……
○柿澤国務大臣 私からお答えをさせていただきます。
国際的な安全保障を確保するために核不拡散体制を安定的なものにするという観点から、我が国はNPTの無期限延長を支持しております。他方、NPTの無期限延長は必ずしも核兵器国による核保有の恒久化を意味するものではなく、我が国は引き続きすべての核保有国に対してNPT第六条、核軍縮交渉義務の規定に従いまして、一層の核軍縮努力を行うように促していく所存でございます。
【次の発言】 米国の安全保障政策としては、核を全面的に廃棄するということは非常に困難であろうかと思いますが、しかし同時に先生、冷戦構造終えん後、アメリカとロシア、旧ソ連の間で大幅な核軍縮が……
○柿澤国務大臣 御指名がありましたのでお答えを申し上げますが、私も、環境政務次官を務めまして、地球環境保全のために農業の果たす役割というものが大変大きいということは十分に承知をいたしておりますし、その点では都市住民といえども、豊かな自然に恵まれて初めて心豊かな生活、そして安定した生活ができるわけでございますので、その点は十分認識しているつもりでございます。 ただ、国際貿易の自由貿易体制を守るという点も大事なことでございますし、また、食糧の安定供給ということは大変大事な課題だと思っておりますので、その点では、今回の米不足問題の経験から見ましても、日本の自給率を上げる、また同時に食糧の備蓄をしっ……
○柿澤国務大臣 私、所管でございませんので個人の感想で申し上げますが、今文部大臣もおっしゃいましたように、自分の責任でなくいろいろなハンディキャップを負っている方々について、そうでない人たちが思いやりを持つということは、やはり温かい社会をつくる上では大事なことであろうかと思います。その点で、最近そういう傾向が強まっているということは石原先生御指摘のとおりでございますが、さりとて歴史的ないろいろな表現というのがございますし、そういうものを全部否定していいのだろうかという点については、私もいささか疑問なしとしないと思っております。
【次の発言】 先般、日米包括経済協議再開にこぎつけるに当たりまして……
○柿澤国務大臣 御指摘の団体は、外務、通産、郵政、建設、運輸、自治の六省庁の共管ということで認可をされていることは中川先生御指摘のとおりでございます。その目的につきましては、世界各国との草の根の交流を促進するという目的でございまして、そうした趣旨を踏まえて、所要の審査を経て認可をされた団体でございます。
その寄附のあり方につきましては、報道されていることは承知をいたしておりますが、私ども直接承知をいたしておりませんので、その点についてはコメントをする立場にございません。
【次の発言】 今、坂上先生御指摘の点は、WHOから国際司法裁判所に対して、核兵器の使用は国際法違反にならないかどうかという……
○柿澤国務大臣 お尋ねの件でございますが、日本と韓国との間では日韓定期外相会議を開いておりまして、それを開くべき時期に来ておりました。ただ、なかなか国会日程等との都合で調整がつきませんでしたが、この機会に開催をしようという方向で話が進められたわけでございます。 そして、これも国会日程が許されればという前提でございますが、土曜日に韓国を訪問して、韓国の外務大臣等韓国の指導者との会談をしてまいりたいと思っております。そこでは日韓間の二国間問題、また国際情勢、広範にわたって話し合いをすることになっておりますが、先生御指摘の北朝鮮の核疑惑問題は当面の両国にとっての大きな関心事でございますので、この点……
○柿澤国務大臣 平成六年度外務省所管一般会計予算案の概要について御説明申し上げます。 外務省予算の総額は、六千九百四十六億四千九百万円であり、これを平成五年度予算と比較いたしますと、三百五億四千九百万円の増加であり四・六%の伸びとなっております。 今日の国際情勢は、東西対立の構造が変化し、新たな国際秩序が模索されている中で、不透明で不確実な変革期を逆えております。世界経済については、多くの国が景気の低迷と深刻な失業問題に悩んでいます。地域紛争については、旧ユーゴスラビアやソマリアの紛争は、依然解決の兆しが見えません。また、北朝鮮の核兵器開発疑惑や旧ソ連の解体等による大量破壊兵器の拡散の危険……
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