このページでは菅原喜重郎衆議院議員の41期(1996/10/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は41期国会活動統計で確認できます。
○菅原委員 閣僚経験、行政手腕も豊富な藤本農林水産大臣を迎えたことを欣快としておりますし、山積する農政の課題解決に大いなる期待を寄せております。同時に、私たちも協力して日本農林業の振興のためには全力を尽くしていく覚悟でありますが、まずもって大臣の就任を心からお祝いさせていただきます。 さて、大臣も御承知のように、日本の農林漁業を取り巻く諸条件は年々厳しくなっております。特に専業農家数の減少や後継者難の対策には妙手もなく、山野の環境保全も放任の状態となってきております。内外の情勢がどのように変動しようと、農山漁村の健全な振興を図ることは国家の重要な責務であります。殊に食糧供給確保が世界的な課題……
○菅原委員 これより会議を開きます。
衆議院規則第百一条第四項の規定によりまして、委員長が選任されるまで、私が委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの栗原博久君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、川端達夫君が委員長に御当選になりました。
委員長川端達夫君に本晴を譲ります。
○菅原委員 初めに申し上げますが、農業協同組合は、農業者の相互扶助を基本理念とする協同組織であり、農協法にも明記されているとおり、組合員に対する最大の奉仕を旨とし、営利を目的として事業を営んではならないとされています。 すなわち農協は、株式会社のように最大利潤の追求を目的にするのではなく、各種の事業施設を設置し組合員にこれを利用させるという考え方で事業を営み、こういう手法で事業を行うことによって初めて組合員や地域社会の多様なニーズに即してきめ細かなサービスを提供することが可能となるものであります。例えば株式会社であれば見向きもしないであろう営農指導のような非採算部門であっても、組合員のニーズ……
○菅原委員 これより会議を開きます。
衆議院規則第百一条第四項の規定によりまして、委員長が選任されるまで、私が委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの松下忠洋君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、川端達夫君が委員長に御当選になりました。
委員長川端達夫君に本席を譲ります。
○菅原委員 まず、大臣に質問を申し上げます。 その前に、私は、質疑にはできるだけ具体的な数値を入れて質問しようと心がけてまいりましたが、これもなかなか大変なことであることを経験しております。今回、三年数カ月ぶりに国会に戻り、各大臣の所信表明を聞き、非常に懐かしさもいっぱいですが、しかし、十数年前と相も変わらぬ、実体的数値の入らない作文的表現型の所信表明でございます。大臣の方からいえば、それは予算案の中で明示してあるからとの思いであるかもしれませんし、また、そのために次官をして予算説明もさせていると考えるかもしれません。しかし、聞く方からしますと、表明はどうしても抽象的な印象を受けます。ですか……
○菅原委員 今回の家畜伝染病予防法の一部を改正する法律案についてまず質問したいと思います。 現在、日本の家畜経営も大規模化が進んでおりますので、伝染病疾病が発生すると被害も甚大になりますし、新たに海外では牛の海綿状脳症、すなわち狂牛病や、国内では豚の流行性下痢などが発生しておりますと、より効果的、効率的家畜防疫制度を構築していかねばなりません。そういう意味で、このたびの改正に異論はないわけでありますが、この中で獣医師による新疾病の届け出制度が設けられました。 それで、この届け出制が従前と比較し、どのような内容になっているのか、義務づけられる以上、何らかの拘束力的なもの、科料的なものが伴うの……
○菅原委員 農林水産省設置法の一部を改正する法律案について質問をさせていただきます前に、通告の順番を変えまして、除間伐促進方策についてまずお伺いしたいと思います。 御承知のように、森林は、木材生産に加え国土の保全、水資源の涵養、良好な環境の維持など、さまざまな公益的機能を発揮していることは、多くの国民の理解しているところであります。 しかしながら、健全な林相の育成を図り、これらの機能をより高度に発揮させるためには、森林を現状のあるがままに放置しておくのではだめでありまして、適切に管理、整備していくことが大事であります。 我が国では、これまで人工林の造成が積極的に進められた結果、一千万ヘク……
○菅原委員 国有林の財務状況について御質問いたします。 今、国有林の財務状況はまさに危機的な状況にあります。国有林は国民共通の貴重な財産であり、この問題は、国有林だけではなく国全体の問題と考えるべきであると思っております。 先般公表された林業白書においては、「このまま現行改善計画に基づく経営改善努力を尽くしたとしても、目標である平成十二年度までの経常事業部門の財政の健全化等の完了が危惧される状況となっており、国民の期待にこたえて、将来にわたって国有林野事業の使命を果たしていくことが困難となるおそれがある。」とされており、事実上の破綻を宣言しています。 国有林は、営林署の統廃合やピーク時に……
○菅原委員長代理 小坂憲次君。
○菅原委員 沖縄振興開発特別措置法の一部を改正する法律案について質疑をしたいと思います。 第一番に、長官にお尋ねしますが、村山連立政権成立以来、村山内閣から橋本内閣と、沖縄基地問題は国政の最重要課題の一つとなってきました。米兵による沖縄小学生暴行事件、地位協定の見直し問題、知事の代理署名拒否の問題、普天間基地の県内移転の問題等々、どれをとってもいずれも沖縄県民の痛みを伴う問題であり、政府の対応のおくれ、沖縄県に対する政府の態度が知事や県民の政府に対する不信感を募らせ、問題解決を困難にしてきたのではないかと思います。 ます、沖縄開発庁長官は、これまでの沖縄への政府の取り組みについて総括的にど……
○菅原委員 自由党の菅原喜重郎でございます。 谷垣長官の所信表明に対する質疑でございますが、所信を聞きまして、二十一世紀に向かう我が国の科学技術の健全な発展、振興策を総合的に展開しなければならぬという点につきましては、ともに使命感的なものを感じて、日本のために大局を誤らない政策を進めていかなければならぬなという点では全面的に賛同しているものでございます。 それでは、個々の質問に入らせていただきます。後になってきますと随分質問もダブって通告になっておるわけですが、一応通告しておりましたので、HUロケット五号機打ち上げ失敗について質問したいと思っております。 過般二十一日午後四時五十五分、種……
○菅原委員 自由党の菅原喜重郎でございます。 質問をさせていただきます前に、私の地元の岩手県ではこれまでも科学技術の振興に積極的に取り組んできているところでございますが、この岩手の地にこの四月開設されます岩手県立大学の学長に先生をお迎えしたということは、大変な光栄でございます。つきましては、岩手県並びに東北の地が今後一層科学技術の振興に貢献度を増すことのできるように、また先生のそういう御指導を大いに御期待しているところでございますので、日本のため、郷土のためにも、今後ともよろしく御指導をまずお願い申し上げる次第でございます。 つきましては、高速増殖炉を中心に原子力について、専門でない私が先……
○菅原委員 再三質疑されてきているところでありますが、動燃は、平成七年十二月に、高速増殖炉原型炉「もんじゅ」において事故を起こし、さらに、昨年三月にも、アスファルト固化処理施設において事故を起こしました。 事故を起こしたこと自体も当然に問題ではありますが、さらにゆゆしきことは、これらの事故に関連して、虚偽報告や不十分な通報、連絡といった不適切な対応が重ねて行われたことであります。これは、国民の理解と協力を得つつ、安全の確保を大前提として進められてきた原子力の開発利用にとって、国民の信頼に反し、ひいては、原子力開発利用そのものへの不信感を招く事態であったと言えます。 そもそも、資源の乏しい我……
○菅原委員 前回に引き続いて質問させていただきます。 動燃による一連の事故及び不祥事は、国民の原子力に対する信頼感を失墜させる出来事でした。このような事態は二度と起こさせないようにすることは当然ですが、損なわれた国民の信頼を早急に回復することが不可欠であります。 動燃は、原子力基本法に位置づけられている原子力の研究開発のための執行機関であり、このような原子力政策の実現に向けた中核を担うべき機関がやはり適切に機能するには、その前提として政策が明確になっていなければなりません。 現在の「原子力の研究、開発及び利用に関する長期計画」、これは平成六年に定められたものであります。その後動燃改革検討……
○菅原委員 ただいま議題となりました附帯決議案につきまして、自由民主党、民友連、平和・改革、自由党及び社会民主党・市民連合を代表して、その趣旨を御説明申し上げます。 まず、案文を朗読いたします。 原子力基本法及び動力炉・核燃料開発事業団法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、動力炉・核燃料開発事業団による度重なる事故及び不祥事を重く受けとめ、本法の施行に際しては、原子力基本法の精神を尊重するとともに、次の事項に関し、特に配慮すべきである。 一、核燃料サイクル開発機構における情報の公開については、「情報公開指針(ガイドライン)」を積極的に運用し、公共の安全と秩序の……
○菅原委員 研究交流促進法の一部を改正する法律案について質問をさせていただきます。 さて、研究交流促進法は、研究活動に関し、研究者や研究機関間の交流を促進する法律と理解していますが、法案に関する具体的な質問に入る前に、私自身の最近の経験から、研究交流に関連して気のついたことを幾つか話をさせていただきたいと思います。 先般、米国の国立研究機関である商務省の国立標準・技術研究所、NISTを訪ねる機会があり ました。そこに行って驚いたことは、海外の研究者でも容易に研究活動に参加できる国際的な開放性とグラント制度による研究の活性化、それと国立研究機関と民間との活発な交流ぶりでした。 まず瞠目させ……
○菅原委員 前委員から内部運営の透明性のことについて随分質問されましたが、私は、戦後の宇宙開発、我が国の宇宙開発は欧米諸国に大きくおくれをとって開始されたところでありましたので、こういう前を振り返って、まず質問をしていきたいなと思っております。 HUロケットのように、国際水準に達する打ち上げ能力を持つロケットが自主技術により開発され、さらにHUAロケットが開発されると、経済的にも欧米諸国と遜色のないロケットとなることは、当時を振り返ると驚きであります。この間、宇宙開発に携わる人々の大層な苦労があったものと考えます。 我が国でペンシルロケットの発射試験が初めて行われたのは昭和三十年であり、新……
○菅原委員 前回も原子力利用に関連する廃棄物処理処分の問題について質問しておりましたので、今回もまずこの点について質問したいと思います。 御承知のように、豊かな生活の基盤であるエネルギーについては、今後とも需要が増大していくところであり、原子力がその供給源として大きな役割を果たしていくことは当然であると考えます。しかしながら、トイレなきマンション、便所のない家と比喩されるように、放射性廃棄物の処理処分についてはまだ具体的な対応策ができていないところであります。この問題の早期解決は、原子力利用推進に当たっての国民社会の強い要請となっています。 本年三月、青森県六ケ所村の返還ガラス固化体輸送船……
○菅原委員 種子法の改正について質問いたしますが、その前に、今、日本農業は、農産物自由化の波による国際競争場裏からも大変なチャレンジを受けて、存廃にかかわる危機に立たされております。 私は日本の農業政策を振り返ってみますと、これは私の農業観でもありますが、明治政府以来、我が国は、ある一貫した意識を持って農政を進めてきた、そういう点を感じております。 何かといいますと、農業振興、発展の根底に、品種改良、優良種子の確保が中心的、重点的に意識され、そういうような施策をとられてきたということです。このことは、日本の農地の狭小性や国家成立の後進性からも当然の帰結ではあったと思います。それは、近代国家……
○菅原委員 私は、これまで自由化されても食える日本農業の確立を主張し、このためには、優良農地整備のための基盤整備と水の確保のダムやため池をつくるかんがい排水の完備は、国土改造の上からも国の責任で行うべきであることを一貫して求めてまいりました。こういうことの上で、農地に何を植え、何を売ろうと、農業にもコンペティションが働くような農政に持っていかなければならないと思っていたわけであります。 今、我が国の農地面積は五百万ヘクタールを割り込み、平成九年度は約四百九十五万ヘクタールとなり、毎年三万ヘクタール近い農地が減少しております。このままでは、農業生産の基盤である農地の確保が危惧されるという状況で……
○菅原委員 今回の農水産業協同組合貯金保険法改正の趣旨は、貯金者の信頼を確保し、あらゆる事態に対応できるよう制度の見直しを行うこととしていることであると承知しております。 貯金者の信頼回復といえば住専問題が思い起こされます。顧みますと、住専の処理をめぐり、住専各社や銀行等関係機関の責任の明確化、農協系統を含めた金融機関のあり方について厳しい論議が行われました。最終的には、母体行が三兆五千億円、一般行が一兆八千億円の債権放棄、系統金融機関は五千三百億円の資金贈与、そして預金者保護の名のもとに、六千八百五十億円もの政府からの公的資金を投入するといった事態が生じたことは御承知のとおりであります。 ……
○菅原委員 今回の種苗法改正は、基本的には、一九九一年のUPOV条約の改正を踏まえ、その改正条約を締結するために行うものであると聞いております。 我が国がこの新たな国際的統一規則により新品種の育成者の権利保護を強化することは、育成者の育種の意欲を高め、優良品種の生産を一層促すとともに、海外の優良品種の利用も容易になることなどから、我が国農業の発展にとって非常に重要なことであります。ただしこれも、各国と歩調を合わせて行って、初めて十分な効果が期待できるのであります。 かつて、昭和三十年の半ばごろでありましたか、岩手県日詰の橋本君が光り輝くようなサンセット色のコスモスの新品種を開発しました。こ……
○菅原委員 平成十一年度の予算の、竹山大臣への所信の質問は後にいたしまして、高レベル放射性廃棄物についての質問に入りたいと思います。 高レベル放射性廃棄物の最終処分については、六月五日の委員会においても政府の取り組み等について質問したところでありますが、この問題は、我が国の原子力利用を便所のない家と表現いたしておりましたように、やはりバランスよく進めていく上で早急に解決しなければならない極めて重要な課題と考えております。 最終処分の技術的課題の解決のため、動燃事業団は、私の地元岩手県釜石で十年間にわたり試験研究を行ってきたところであり、去る八月三十一日に釜石での試験研究を終了し、現地の事務……
○菅原委員 自由党の菅原喜重郎でございます。 きょうは、四参考人の先生方には早朝より御出席いただきまして、ありがとうございました。 前の委員の方からも法の問題で質問があったわけですが、私たち一応立法府にいるものですから、各先生にこの問題をお聞きしようかなと思っていた点、ダブるわけでございますが、私からも質問させていただきます。 クローン技術というのは、全く天地創造の秘密の一端を暴くような、そういう大開発が成ってきたわけで、今までの古い倫理観ではなかなか対応できないような問題をどんどんはらんでくるなというふうに思っています。しかし、何といいましても、やはりヒトのクローン産生については、人間……
○菅原委員 自由党の菅原喜重郎であります。 私も、党を代表して、今問題となっております使用済み燃料輸送容器のデータ改ざんについての質問をいたしたいと思います。 動力炉・核燃料開発事業団においては一連の事故、不祥事が続き、また、このため、動燃改革について本委員会もたびたび議論を行ってきたところでありました。そして、動燃事業団は、十月一日に新法人核燃料サイクル開発機構として、これまでの反省に立ち、決意を新たに再出発を図った、そのやさきの十月八日、今回の使用済み燃料輸送容器にかかわるデータ改ざんが発覚したことは、私たちとしては非常に落胆もし、また遺憾にも思うところであります。 事件についてのそ……
○菅原委員 一応私から三点質問いたしたいと思います。 また米価審議会の季節がやってきて、いろいろ陳情も受けているわけですが、かつてのような陳情合戦はなくなったとしても、米審にかけての陳情の労苦は毎年繰り返されていて、本当に私たちも、その労苦は大変なものだな、費用も大変なものだな、このように考えているわけでございます。 新食糧法では市場原理を取り入れたわけですから、政府米も市場原理に従った買い上げをするようにすれば米審だなんというのもなくしていけるのではないかというふうに考えているわけですが、いずれにいたしましても、新食糧法は、備蓄米を除いて政府管理から市場の価格、自由な取引に任せるといいま……
○菅原委員 今回の使用済み燃料輸送容器製作についてのデータ改ざんについて、私から質問させていただきます。 このデータ改ざんということは、全くゆゆしい問題でありまして、また原子力発電への信頼に一つの傷がついた、このように思っております。昨今、こういうデータ改ざんは、原子力のみならず種々の分野でも報じられておりますので、まことに遺憾と思っております。前回の委員会でも申し上げましたように、私としては、データ改ざんということについては刑事罰の導入を図るなど、国内の倫理的な引き締めのためにも厳罰をもって対処すべきものであると考えております。 今回の輸送容器については、この容器に用いられているレジンに……
○菅原委員 通告順序を変えて、外務省の方にまず質問申し上げます。 竹島の領有権については、一九四五年八月の第二次大戦を終結させたポツダム宣言の受諾によっても、私たちは主権は日本に帰属していることを主張してまいったのですが、連合国軍司令部GHQの占領政策によって韓国側が同島の実効支配に移り、今日まで韓国の支配が続いているわけでございます。一九六五年の日韓国交正常化においてもその領有権の決着は先送りされ、両国の主張は歴史的経緯あるいは国際法上の正当性ともに食い違いのまま、ホットな外交交渉の中にこれが続けられてきている。 こういうような中で暫定水域を設定しなければならなかったことは理解もできます……
○菅原委員 自由党の菅原喜重郎でございます。 まず、有馬長官に質問をさせていただきます。 大臣の所信表明の中にも、科学技術の進展に伴う生命倫理の問題について鋭意その検討に取り組むという決意のほどを伺いましたので、何点か倫理問題に関する質問をさせていただきます。 科学技術がますます高度なものとなるに従って、一般の国民には、科学技術に対して理解できず関心を失っている人がふえているのを心配させられるわけでございます。このように、科学技術の発展が社会や人間から遊離していくことは危惧すべきことでもあると思います。このような問題については、根本的な解決方法というのは簡単に見つからないと思いますが、科……
○菅原委員 自由党の菅原喜重郎でございます。 使用済み燃料輸送容器のデータ問題については、二月に行われた本委員会において、使用済燃料輸送容器調査検討委員会の報告書において、技術者及び企業のモラルの問題が大きくかかわるものと指摘されていることについて、その重要性を私からも改めて提起しました。有馬大臣からも、「原子力に携わるすべての人々が報告書の趣旨を体して、倫理観を厳しく持ち、一日も早い信頼性の回復に当たっていくことが重要である」と認識しているとの答弁をいただいたところです。 事業者のモラルの問題については、国が押しつけるものではなく、技術者個人や事業者の組織的な取り組みが必要な問題であると……
○菅原委員 今回提案されました原子力損害の賠償に関する法律の一部を改正する法律案につきまして若干の質問をさせていただきます。 まず初めに、原子力全般につきまして政府の見解を伺いたいと思うのでございますが、現在、原子力については、総発電電力量の三割以上を担う、国民生活を支える重要なエネルギー源となっております。今後とも、我が国が豊かな社会生活を享受し、経済成長を図っていくためにも、原子力発電は必要不可欠な位置づけを持つものと考えております。 また、二酸化炭素の排出量による地球規模での環境問題、さらに、二〇〇〇年問題として石油供給の増大が望めないどころか削減の不安も出ていることも考慮するのであ……
○菅原委員 まず、今回の法改正の柱の一つである保障措置についてお伺いします。 我が国は唯一の被爆国として核兵器の恐ろしさを十分に知っているところであり、原子力の開発利用に当たっては、厳に平和目的に限って行われるよう原子力基本法に定めているところです。また、我が国においては、これまで核物質が核兵器の製造に転用されるといった事態は当然のことですが生じたことはありませんし、核物質を転用するなどといった事態は将来的にもまず起こらないだろうと信じています。 さらに、追加議定書については、まだ大きな原子力活動が行われていない五カ国でしか発動していない状況であり、このような保障措置の強化を国際的に検討す……
○菅原委員 参考人の方々には、本日は貴重な御意見を陳述いただきまして、ありがとうございました。 今回の法改正の柱の一つである使用済み燃料の中間貯蔵について、まず石川参考人にお伺いいたします。 私は、先般、科学技術委員会で、通産省に対して、中間貯蔵の安全性に関する質問を行いました。この質問に対して、中間貯蔵は国内の原子力発電所等で既に実績があり、高い安全性が確認されている、それで、プール貯蔵または金属キャスク乾式貯蔵により実施していくとの答弁がございました。 それで、専門的な知見をお持ちの参考人に、この中間貯蔵施設の安全性についてどのように考えているのか、また、この安全性の問題が、参考人も……
○菅原委員 私からも質問をさせていただきます。 核燃料サイクル開発機構は、動燃時代の平成七年十二月に「もんじゅ」ナトリウム漏えい事故を起こし、平成九年三月にアスファルト固化処理施設の火災爆発事故を起こしたわけですが、この一連の事故によって国民の不安感が増すこととなりました。しかし、「もんじゅ」の二次冷却系ナトリウムの漏えいは放射能を伴うものではなく、私としては高速増殖炉の根幹にかかわるものとは認識していないわけです。したがって、問題なのは、事故そのものより、その後の情報隠しや虚偽報告によって、原子力に対する国民の不信感を高めてしまったことにあると考えています。さらに、その後の民間業者による輸……
○菅原委員 冒頭に説明がありましたように、去る七月十二日午前六時ごろ、日本原子力発電株式会社敦賀発電所二号機で、約五十トンという一次冷却水が格納容器内に漏えいするという事故が起きたわけですが、原子力開発利用の健全な発展を期待し、応援している私としては、非常に残念なことであると言わざるを得ません。 前回の七月一日のこの委員会において、私は、原子力に関する情報を徹底的に公開し、原子力行政に関する国民の信頼を確立し、「もんじゅ」の運転再開に向けての努力を着実に推進していくようにお願いしたところでありました。今回の事故が「もんじゅ」と同じく福井県敦賀市にある発電所ということでもあって、「もんじゅ」の……
○菅原委員 今回の茨城県東海村の事故は、技術的側面では、株式会社ジェー・シー・オーのずさんな運転により我が国で初めての臨界事故を起こしてしまったというのですが、社会的側面においては、多数の被曝者を出し、また多数の住民が避難、退避を余儀なくされたという、一般市民にまで影響が及んだ極めて重大な事故であり、まず、被災者の方々に心からのお見舞いを申し上げる次第であります。 実は、私はこの事故をパリで知りました。日本マリ共和国議員連盟の方々と、マリの国からの招待で訪問の途上でありましたので、一日の朝刊でこのことを知ったわけです。出迎えの大使館員に情報をもらいましても詳細がわかりませんでした。 そこで……
○菅原委員 大臣に質問させていただきます。 農水省は、農政を劇的に方向転換させる、米政策について米の関税化措置への切りかえを昨年十二月二十一日にWTO世界貿易機関へ通報しました。この措置については野党の方々からは唐突過ぎる等の批判も出されているわけでありますが、消費者を初め農業者や関係者全体に対して、なぜこのような措置に踏み切ったのか、こうした大転換を決断した背景にはどのような要因があったのかを説明すべきだと考えるわけであります。とりわけ、物事には結果に至るプロセスが重要なことでありますので、背景について国民にわかりやすく、理解できるように大臣にまず説明をいただきたいと考えますが、いかがです……
○菅原委員 自由党の菅原喜重郎でございます。きょうは、四方の参考人の皆さんから貴重な御意見を聞かせていただきまして、ありがとうございました。 まず高野参考人にお伺いするわけでございますが、私は、自由化されても食える日本農業の確立を図るべきだということを一貫して主張してきている人間なんですが、平成五年のウルグアイ・ラウンドの交渉で、政府は、米の特例措置、ミニマムアクセスの引き受けを約束したわけでございまして、当時、JAの方もこれに同意されたわけなんですが、今回は関税措置にまた同意されている。これのいい悪いじゃなくして、当時の、ウルグアイ・ラウンドの最初のこの米の特例措置を受け入れたときの状況が……
○菅原委員 まず、森林開発公団法の一部を改正する法律案についてお尋ねいたします。 今回の改正法律案は、改革の推進の観点から、平成九年の閣議決定を踏まえ提出されたものであります。私は、現下の不況を克服するためにも、我が国の構造改革は避けて通ることのできない課題であり、その重要な柱である行政改革は大いに推進していくべきものであり、また、新たな時代のニーズに必要不可欠な行政組織としていくべきものであると認識しております。今回の法改正は、これまでの統廃合のように形式上二つの法人を廃止し一つの法人を新設するというのではなく、明らかに農用地整備公団を廃止し森林開発公団がその業務を継承するという、行政改革……
○菅原委員 自由党の菅原喜重郎でございます。 きょうは、公述人の方々には御苦労さまでございました。いろいろ御意見をお聞かせいただきましてありがとうございます。 私、自由化しても食える日本農業の確立を図るべきだなんという大きなテーマを掲げた主張を今日までしてきたわけでございます。そういいますのも、かつて私、北欧の農学校、園芸学校で学んだ経験がございますので、一つに、そういうような向こうの農業形態をイメージしているからでもあります。 そういう観点からいたしまして、北海道が三割農政に、農家数が減少した、それも膨大な負債を背負っての結果だといいましても、しかし数字から見ますと、EUの農業形態と大……
○菅原委員 大臣に質問する前に、地元の報告と要望をまずさせていただきたいと思います。 先日、私、郷里の一関市の遊水地内に水田を耕作している農家を訪ねましたところ、今、遊水地では一町歩単位の基盤整備を進めております。沖積土なものだし、また今非常に機械も進んでいるものですから、一ヘクタールの基盤整備でも高低差が五センチ以内だといってみんな驚いておりました。そうしましたところが、もう既に七十戸近い耕作者が、二戸の方に一反歩当たり二万円相当の小作代ですかをいただいて委託して経営しているわけなんです。 私は今まで、自由化されても食える日本農業を確立しないといかぬということを一貫して主張してきているわ……
○菅原委員 四人の参考人の先生方には貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。私、自由党の菅原喜重郎でございます。 最初に浜林参考人にお伺いさせていただきますが、その前に、私の考えなんですが、日本の国が民主主義理念を導入するのに非常な片手間の導入があったというふうに私は考えております。 それはどういうことかといいますと、民主主義とは、個人の信頼の上に成り立つ原理原則で社会の安寧秩序を確立していく、こういう制度だと思っておりまして、その個人の信頼を打ち破るものは犯罪でありますから、犯罪以外の基本的人権であり、犯罪以外の個人の自由だ、こういう確信で今でもいるわけです。幸いこのことが……
○菅原委員 九月三十日に茨城県東海村のジェー・シー・オー核燃料加工工場で起こった事故については、十一月五日に、原子力安全委員会が事故原因と今後の対策等について中間取りまとめを行ったところであり、また、きょうは、委員会の冒頭で中曽根長官からの調査報告もありましたので、今回は、再発防止を中心とし、今回の事故対応を踏まえた質疑を行いたいと思います。 ジェー・シー・オーの事故では、同社の核燃料加工事業が国際競争の中で厳しい操業を強いられていたがために、コストダウンを行うために、裏マニュアルなどをつくってのリストラをしたことがこのような事態を招く発端になったものと認識もしています。 そこで、核燃料加……
○菅原委員 質問の前に、中曽根大臣に緊急に要望いたしたいことがあります。 HIIロケット八号機の打ち上げ失敗は、またもや、二度も続けて膨大な国費をむだにしてしまいましたし、運輸多目的衛星、MTSATを軌道に送り得なかったことによる日常の社会的業務への影響、ロスも莫大なものとなりました。 本来、公の機関、その組織にとって、目的達成ということが本分であり、至上命令であります。その機関、その組織が使命である目的を達成できなかったときは責任をとる、とらせる、これは理屈なしの結果責任なんです。各責任者がこのような緊張感、責任感で事を運んでいると汚職も起きないのですから、この責任感の喪失の方は罪が重い……
○菅原委員 前回の質問では、原子力災害対策特別措置法について、原子力災害に際して、自衛隊の派遣など、国はもっと前面に立つべきではないかという立場から幾つかの基本的な点について伺いました。きょうは、引き続き原子力災害特別措置法と原子炉等規制法の一部改正について、何点かお伺いいたします。 まず、原子炉等規制法の改正についてお聞きするわけですが、今回の法改正によって、単に規制を強化するだけではなく、現場における安全文化を醸成することが何よりも大切なことであり、同時に、行政においても適切なチェックを行うことにより、業者等とともに安全文化を築き上げていく責務を有している。こういうことは当然なことであり……
○菅原委員 総理、日夜厳しい国務への御奔走、心から慰労と激励とを申し上げる次第でございます。 私はいつも、国策に従って行う事業は国や政府が前面に立ってこれに対処する、あるいはできる法整備をしないとだめだと主張している一人なんです。ですから、これまでの審議においても、殊に原子力災害のような、対応に専門的な知識や高度な判断を要することになるところでは、自衛隊、消防、警察、医療チームなど総力を結集した対応が求められることになりますから、国が前面に立って責任を持ってこのような原子力災害への対応を行うべきことは当然と主張してきました。 一方、野党側からの主張の中には、地方分権の流れなどを論拠として、……
○菅原委員 今回のシアトルのWTO閣僚会議には、大臣初め皆さん方、御苦労さまでございました。 私は、自由化されても食える日本農業、また、自由化され、外国農産物と対抗しても十分に対抗できる営農形態の確立、それが日本農業の、また日本の農業政策の中心になければならぬということを主張している人間でございますので、どちらかというと貿易の自由推進論者です。しかし現実には、やはり農業の持っている多面的機能あるいは農業の基盤、基礎の問題、確立の問題で、このまま自由化しましても日本農業が崩壊しますので、先進国に対抗できる基盤が整備されないうちは自由化は反対だ、こういうふうに考えている次第でございます。 です……
○菅原委員 大臣の所信表明について質問させていただきます。 さきの施政方針演説で総理は、これからの日本のあるべき姿として、科学技術創造立国を目標の一つに掲げられました。また、長官も、「科学技術立国の実現への寄与をより確かなものにしてまいる所存」だという所信の表明でありました。 この件について要望なんですが、実は、倫理面においては、人知が進むほど悪知恵も進んでいるのが歴史の現実でありますから、この面をしっかり一緒に対応しないと、学問ばかりではなく、人間社会の健全な発展、また自然科学の発展もないと思いますから、文部大臣も兼ねている長官ですから、この点を一緒に配慮していただけるようにまず要望して……
○菅原委員 まず最初に、資源の少ない我が国が、来るべき二十一世紀に向け活力ある国家として発展していくためには、科学技術創造立国の実現を図っていくことが不可欠であります。科学技術創造立国とは、科学技術を生かし、国民が安心、安全で快適な生活ができる国づくりでありますが、さらに、グローバリゼーションへの潮流に合わせて技術士法の一部を改正して、技術士資格の主要な要件について国際的な整合性を確保する国際相互承認への対応がなされること、技術革新による産業フロンティアの創出と産業の国際競争力強化の観点から、質が高く、かつ十分な数の技術者の育成確保が目指されること、これらは時宜にかなったものとして評価できます……
○菅原委員 自由党の菅原喜重郎でございます。 きょうは、四参考人の方々には御意見を陳述いただきまして、ありがとうございました。それでは、これから私も皆さん方に質問をさせていただきたいと思います。 ヒトクローン個体の産生につきましては、フランス、イギリス、ドイツも一九九〇年にヒトクローン個体の産生の禁止の法律がありました。また、一九九七年二月に英国でクローン羊のドリーが誕生してからも、アメリカ、韓国、イスラエル、ロシアその他でヒトクローン個体の産生の禁止が法案化されております。 そこで、四参考人の方々に、端的に、簡単に御質問させていただきますが、ヒトクローン個体の産生については賛成なのかど……
○菅原委員 大量生産、大量消費、大量廃棄の生活様式の結果、廃棄物問題は、不法投棄の多発及び最終処分場の逼迫などを生み、年々深刻度を増しており、官民ともに早急な対応が求められています。 このような現状からして、今回の、建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律が成立することは、その部分的解決の一部を担うものとして評価するわけですが、廃棄物問題については、とりわけ建設廃棄物が最も多く、不法投棄も多いわけであります。全体量の二〇%に当たる廃棄物の中で、不法投棄も建設廃棄物が九〇%にもなっているという調べにもなっております。このため、特に緊急な対応が建設廃棄物に必要なわけです。 それで、建設省はこ……
○菅原委員 まず冒頭に、私からも、今回の農水省の不祥事件については厳しい対応をなし、今後二度とこのようなことの起こらないよう、国民への信頼回復のためにも一層の規律の引き締めを強く要望して、質問に移りたいと思います。 今回、大豆なたね交付金暫定措置法の改正法案が出されたわけでございますが、本来、大豆、菜種は旧来の日本農業におきましてはなくてはならない作目でございました。殊に、東北におきましての畑作は麦と大豆の二毛作が大半を占めておりましたし、また、肉食禁止令も出されていた日本にとっては、日本の食生活の中で大豆は貴重なたんぱく源でありました。 日本食文化はみそと豆腐を抜いては特色もなくなるくら……
○菅原委員 今回の食品流通構造改善促進法の一部を改正する趣旨として、三つの要点が挙げられております。一つは、食品製造業者等と農林漁業者等との連携を図るための事業を実施することによる食品産業と農林漁業との連携の推進であり、二つは、卸売市場間の連携の強化による流通の合理化の推進、三つは、食品産業に係る新技術の研究開発の推進による事業基盤の強化というわけであります。 そこで、生鮮食料品の流通において地方卸売市場が果たしている貢献は大変大きいわけでございますが、流通面、規模、取引面、情報収集面その他において、いろいろな問題を抱えているのも現実でございます。そこで、今後、地方卸売市場が果たすべき役割を……
○菅原委員 自由党の菅原喜重郎でございます。きょうは、四公述人には、皆さんたちの立場からいろいろ御意見を申し述べていただきました。 それで、最初に、原田公述人に質問をいたしたいと思います。 私は、自由化されても食える日本農業の確立ということを主張してまいりまして、その根底には、やはり優良農地とかんがい排水の完備、水の確保、これは国土改善の立場からも国家が責任を持って実施すべきだということを、この委員会においてもしょっちゅう発言している人間でございます。 今回、原田公述人から見ますと、食料自給率少なくとも五〇%を確保することを要望されているようなんですが、実は、やはりこのためにも、また御主……
○菅原分科員 分科会ですので、地元からの要望を中心に質問させていただきたいと思います。 まず最初に、つくり育てる漁業の推進についてですが、今回、持続的養殖生産確保法案が提出されることになっているわけでございますが、栽培漁業の一層の展開を図るため、国及び都道府県の栽培漁業センターの施設整備はやはり不可欠だと考えております。種苗生産、放流等にかかわる技術開発について、平成十一年度予算ではどのように配慮されているのか伺います。 また、養殖業の振興を図る立場から、養殖漁業環境の保全、養殖工程における品質管理の徹底、食品として安全な養殖魚を生産する、人と環境に優しい養殖技術の確立、内水面活性化総合対……
○菅原委員 自由党の菅原喜重郎でございます。 きょうは、四公述人から貴重な御意見を陳述いただきまして、本当にありがとうございました。 今回のジェー・シー・オーの臨界事故、もう最近ずっと、原子力関係ばかりじゃなくして、新幹線の事故、あるいはロケットの失敗、そういうことが続いているものですから、全く日本人の、政府の国策として遂行している事業に対しての不信感が増大しているわけでございます。 私は、そういうことで、委員会で今回の臨界事故を取り上げました際は、調べますと、これは技術的な欠陥じゃなくして、マニュアルをさらに変えた裏マニュアルも守らないような、全くこれは道義の欠如が起こしている事故だ、……
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