国会議員白書トップ衆議院議員春日一幸>委員会発言一覧(全期間)

春日一幸 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

春日一幸[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP500(衆)
341位
委員会発言歴代TOP50(衆)
33位
委員会出席(無役)歴代TOP500
149位
委員会発言(議会)歴代TOP1000
518位
委員会発言(非役職)歴代TOP50
23位
各種会議発言歴代TOP250
106位
各種会議発言(非役職)歴代TOP100
85位

25期委員会出席TOP100
84位
25期委員会発言TOP50
37位
25期委員会出席(無役)TOP50
50位
25期委員会発言(非役職)TOP50
26位
26期委員会出席TOP50
25位
26期委員会発言TOP10
6位
26期委員会出席(無役)TOP50
19位
26期委員会発言(議会)TOP50
45位
26期委員会発言(非役職)TOP10
4位
27期委員会出席TOP100
98位
27期委員会発言TOP10
5位
27期委員会出席(幹部)TOP100
74位
27期委員会発言(議会)TOP50
46位
27期委員会発言(非役職)TOP10
5位
28期委員会発言TOP50
42位
28期委員会発言(非役職)TOP50
32位
29期委員会発言TOP50
41位
29期委員会出席(無役)TOP100
79位
29期委員会発言(非役職)TOP50
32位
30期委員会発言TOP50
28位
30期委員会出席(無役)TOP100
70位
30期委員会発言(非役職)TOP50
24位
30期各種会議発言(非役職)TOP25
24位

このページでは春日一幸衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。春日一幸衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 議院運営委員会 第33号(1953/02/24、25期、日本社会党(右))

○春日委員 関連してちよつと伺つておきたいと思います。国会法第百二十一条は、懲罰事犯があるときは、委員長はこれを議長に報告する義務をここに規定しております。しかるところ、議長に対する昨日の委員長の報告は、この条文によらないで、事実を事実として報告したにとどまるものである。従つて、懲罰事犯がありと認定しておらないということが明らかにされました。そこで私どもは、今後の議会活動の上において、懲罰事犯の何たるかをはつきりと規定して行かなければならないと思うのであります。今後ネクタイを絞めて窒息せしめる程度は懲罰事犯に該当しないか、こういうことも今後はつきりしていただきたい。そういう必要があると思うので……

第15回国会 議院運営委員会 第37号(1953/03/02、25期、日本社会党(右))

○春日委員 この百二十条は、第一に被害者の被害をいやす、こうむつた無礼を挽回せしめるための、いわゆる個人の被害をいやすことのために設けられておる規定である。懲罰動議は、やはり国会の秩序を乱して、それが懲罰に値するかどうかという問題であつて、これは全然別個の性格を持つものである。しかもこの百二十条は、結局これを議院に訴えて処分を求めるということになるので、処分の範囲によつては、その加害者の議員たるの資格につき影響するところなしとしない。従つて椎熊さんが指摘されたように、議員の懲罰は、議員の身分に影響する問題であるので、あらゆる問題に先がけてこれを付議しなければならないという考え方は、この百二十条……

第15回国会 議院運営委員会 第41号(1953/03/12、25期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま有田委員から、この問題は労働委員会でというお話でございましたが、この綱紀粛正問題は、労働委員会の所管事項でもありませんし、のみならず、この質問者は、ただいま土井さんが述べられたように、大所高所から何人も納得でき、国民の疑惑を進んで解くというような方向へ質問の論旨を持つて行く。労働委員会においても、実は中途半端な質疑応答でありまして、この問題を明確にする質疑を続行することが午前中の委員会で約束されたまま、それがたな上げされ、しかも質疑の打切りとか、討論の終結等が、ああいう混乱裡に行われてしまつた。ただいま吉武さんが、労働委員会においてもいろいろ論議されたと言われておりますが、……

第15回国会 議院運営委員会 第42号(1953/03/13、25期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま御説のありました通り、私どもは、この趣旨弁明は本会議でいたしますので、私のこの提案が非でありますれば、当然本会議においてそれに対する反対論をやつていただいて、私のこの提案を否決していただけばいいと思います。私はそれに対してここで弁明する必要は認めません。申し上げたいことは、この討論が打切られたのは、かりに理事会でどういう約束をしておつたといたしましても、これは十二時に先だつこと一時間有余、そういうふうに、十分論議を尽す時間を残しつつ討論が打切られてしまつた。なお、私の反対討論のやり方が悪いというならば、そのときに委員長は私に対して注意なり制止なり何らかなされるべきであつたの……

第15回国会 予算委員会 第25号(1953/02/19、25期、日本社会党(右))

○春日委員 議事進行について。一昨日お示しになりました警察制度改正要綱の中には、期日が示されていなかつたのであります。従いまして、これの期日を十月一日とあらかじめ想定しつつ、これに対する財源措置を講ずる、こういう必要を当然生じて参ります。そこで財源措置を講じた場合におきましては、当然科目の変更を行わなければならないのでございます。従いましてそういう場合においては、大蔵大臣が一昨日答弁いたしました通り、これは科目の変更の必要、予算の組みかえの必要、こういう必要が生じて来るので、一昨日大蔵大臣はこの問題を行うという答弁を行つている。ところが本日に至りまして、提出されております経過措置概要によります……

第15回国会 予算委員会 第27号(1953/02/21、25期、日本社会党(右))

○春日委員 今回の警察法の改正は、警察行政の責任の所在を明確にするという必要の上に立つての改正が行われたと説明されておるのであります。そこでお伺いをいたしたいことは、府県の自治体における警察長、これは国の機関であるか、あるいはまた地方自治団体の機関であるか、その点を御答弁願いたい。
【次の発言】 責任の所在を明確にするために、警察行政がまさにここに改正を必要として来ておる。そこで国の機関であるのやら、あるいは地方の機関であるのやらてんでわからない。そのいずれとも言い、さらにまたその両方とも言い得る。こういういうなばかげた性格を持つて打ち出されようとしておる警察長、これがしかも警察行政の執行権者……

第15回国会 労働委員会 第3号(1952/11/28、25期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま労働大臣から、労働行政に対する一般的な見解が述べられたのでございますが、それはただ単に労働行政に対する常識的なものをつづり方式に述べられたものであつて、今まさに労働行政に対せんとする抱負とか経綸とか、そういうふうな気魄をうかがえるものが何一つ示されなかつたことは、非常に遺憾に思うのでございます。のみならず、最後に大臣は、けれんなく、またすなおにこれをやつて行きたいというようなことでございましたが、少くとも労働者は日本の支柱でございまして、労働行政はこの支柱のあり方を決定する重大なものであるのでございます。これに対してただ単にけれんなく、すなおにやつて行きたいというような、そ……

第15回国会 労働委員会 第4号(1952/12/02、25期、日本社会党(右))

○春日委員 私はこの十一月に示されました中労委のあつせん案についてお聞きしたいのであります。会長はただいま公益事業に対する第三者批判の合理性を、このあつせん案の中に非常に強調されておるのでありますが、私はその合理性、不合理性について、どうも了解できない点が一つあるのでございます。それはすなわち、このあつせん案の骨子をなすものは、いわゆる統工交渉、統一賃金という問題であり、組合の要求があつせん案において、やや実現されておる。そこで他の一つは、労働条件を修正するというこのことにかかるのでございます。これを具体的に申しますと、二週間に三日の休日がある。従つて、その一日は結局休日賃金という形の特別手当……

第15回国会 労働委員会 第5号(1952/12/05、25期、日本社会党(右))

○春日委員 関連して……。そうすると明らかにされたことは、この第十六条の第二項は「前項の協定をしたとき」――協定をしたときに初めて議会にその承認を求めることができるわけであります。ところが、現在この仲裁の裁定は下されたが、協定はまだ成立していない。すなわち第一項目については具体的に指示がされておるけれども、二、三、四項目については団交にまつということになつておる。しかしてその団交が成立せざる場合においては、あるいはいろいろ解釈を異にした場合においては、仲裁委員会が指示を行うことになつておる。ところが、現在のところは協定は成立していない。協定が成立しなければ、政府は国会にこれの承認を求めることが……

第15回国会 労働委員会 第7号(1952/12/09、25期、日本社会党(右))

○春日委員 今井委員長にお伺いいたしますが、国鉄裁定に関連する問題でありますから、国会の本労働委員会の意思は、ここ数日中に決定しなければならぬはめに差迫つておると思うのでございます。そこで第十六条の二項は、協定に達したる場合ということがうたわれておりまして、しかもあなたの裁定は二、三、四の項目について団交にゆだねるという形になつております。そこでその団交は現在開かれていないというようなことでございまして、なお今明日に開かれたとしても、私どもの審議中にはその結論に達しがたいということが推測されるのでございます。そこで私どもは、この労働委員会の席において決定するにあたりまして、二、三、四の項目につ……

第15回国会 労働委員会 第8号(1952/12/10、25期、日本社会党(右))

○春日委員 昨日の委員会におきましては、本日、大蔵大臣が出席をされまして、継続審議が行われることが予定されておりました。十時半という予定が一時に変更され、一時からすでに四時を過ぎておるのであります。われわれに付託されておりますこの二つの案件は、きわめて重要な案件であります。しかも、全国の多くの関係者が、かたずをのんで、その成行きを見詰めておるのでございます。こういうようなときに、私どもこの問題を何とか解決しようというので、十時半から待機をしておるのだが、大臣は出席もしないし、その後委員会はなかなか開かれそうにもなかつたわけでございます。こういうような重要案件を議することを、かくのごとく粗略に扱……

第15回国会 労働委員会 第13号(1952/12/18、25期、日本社会党(右))

○春日委員 ちよつと労災課長にお伺いをいたしますが、明年度予算において北海道、中国、中京地区と、この三箇所を同時に設置するというお考え方のもとに研究が行われておるのか。  もう一つは、現在の御研究の過程においては、この三箇所とも大体二十八年度予算において実現できる見通しの上にあるのかどうか。この点は、現在関係地方の労働者が、その決定を非常に期待しておりますので、この機会に、大体の見通しをひとつ述べておいていただきたいと思います。
【次の発言】 そうすると、現在財源が四億円しかない、こういうことでございますか。
【次の発言】 特にこの機会に申し述べておきたいのでありますが、東海地区は、今その請願……

第15回国会 労働委員会 第14号(1952/12/23、25期、日本社会党(右))

○春日委員 福田政務次官にお伺いをいたしたいのでありますが、実は失対労務者に対する越年給付の問題でございます。これはずつと以前の労働委員会でこの問題が議せられましたとき、これは自由党並びに福田政務次官の、大体の御了解というよりも、むしろイニシアチーヴのもとにここにこういう決議がもたらされたのでございまして、その当時、決議の表現は非常に抽象的なものでございましたが、当時社会党左右両派並びに改進党を交えて、野党側の支給すべしという強い意見に対して福田政務次官の大体の御回答というものは――労務者の要求しているのは有給休暇一週間であつたのでございますが、私どもは大体において、年末といえば二日間であり、……

第15回国会 労働委員会 第15号(1953/02/27、25期、日本社会党(右))

○春日委員 議事進行について。ただいま労働大臣から、本法案の提案理由の説明が行われたのでありますが、少くとも政府が法律案の提案理由の説明を行う場合、それはその立法を必要とする理由について、政府の責任において行われたものであり、これはきわめて重要な責任と権威を有するものと考えます。しかるところ、ただいま大臣の説明によりますと、それはここに配付されておる提案理由の説明と内容において著しく違つておるのであります。従いまして私どもは、その提案理由の説明は、今大臣が口述されたものが骨子であるか、本物であるか、あるいはここに文書によつて配付されたものをわれわれは基準となすべきか。どちらがほんとうでどちらが……

第15回国会 労働委員会 第18号(1953/03/03、25期、日本社会党(右))

○春日委員 本法案の提案理由の説明書によりますと、国民経済と国民生活に甚大な被害を与えた、損失を与えたから云々ということがうたわれておるわけであります。ところが昨年十二月十三日付の労働省労政局資料「電産ストによる被害状況」というプリントがあるのでありますが、この資料によりますと、こういうことが明示してあります。この資料は十二月十三日に出されておりまして―電産ストは九月二十四日に第一次ストが行われ、十二月二十五日終息をいたしております。この十二月十三日付の資料には、電産のストライキがほぼクライマックスに達した時期における産業経済に及ぼした影響なるものが収録されておるのであります。そこで電産ストが……

第15回国会 労働委員会 第19号(1953/03/09、25期、日本社会党(右))

○春日委員 関連いたしまして私は法律はそのもの自体が完全無欠でなければならぬと思います。それで、ただいま山花さんも指摘されておりましたが、現行関係法律に疑義があるから、その疑義を他の法律でこれを補填して行くという態度は、これはもう立法の本旨に反するものでありまして、法律そのものに疑義があるならば、その法律そのものをやはり完璧なものに改良して行くという措置が必要でなければならぬと思います。そこで問題となつて参ります電産争議の妥当性の問題につきましては、これは電産関係労組から、すでにはつきり立証されておりますが、しかしながら社会的にもこの問題はすでに私は解決されておると思う。もしこれが違法行為であ……

第15回国会 労働委員会 第20号(1953/03/10、25期、日本社会党(右))

○春日委員 関連して。ただいま山口君の質問に対しまして、憲法第十八条の関連事項といたしまして、これは決して奴隷的拘束をしいるものではない。具体的にいえば、やめたければやめる自由が保障されている、こういうことでございます。そこでお伺いしたいのでありまするが、この法律の第二条によりますと、電気の供給に障害を与える事項、これが禁止条項に入つておるのでございます。従つて、発送電に関係するところの従業員が、こういうストライキもできないような職種はあじけないから、ではもうやめようかといつて辞表を提出する。かような場合においては、これは本法には全然関係なく労働法の保護が受けれるものであるか、この点を伺いたい……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 議院運営委員会 第39号(1953/10/28、26期、日本社会党(右))

○春日委員 大体官房長官のお話によりますと、第二次補正に関するものについては、通常国会の初頭で審議されたいようにいろいろ諸般の準備を進めておるというようなお話でございましたが、そういう御研究をお進めになつておるのは、一体どういう問題について第二次補正をされるとお考えになつておるか、それをひとつこの機会においてお漏らしいただきたいと思います。
【次の発言】 ただいま、いい少にしましても、悪い例にしましても、議運の委員長が田中君の質問に対して、参議院からそういう正式の申入れがあれば、十分その申入れを尊重して善処したいということもあつた直後であり、また、ただいま淡谷君が照会され、まさしく向うの理事会……

第16回国会 決算委員会 第15号(1953/07/20、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は一事不再議の原則は当然あらゆる会議を通じて尊重されなければならぬと思います。少くとも本委員会がこの委員会の権威において決定したことが、総理によつて全然拒否されるというようなことは、これは国会の権威の立場において大いに重視されなければならぬと思います。のみならず、この憲法の六十三条の中には、議院の要求があつた場合においては総理大臣は必ず出席しなければならないということを厳粛に規定をいたしております。国会法並びに衆議院規則に基いてすべて国会は運営されなければなりません。そういう委員会の決定に基いて、事の重大性にかんがみまして、全国の国民は事の成行きを非常に重視いたしております。折し……

第16回国会 大蔵委員会 第2号(1953/05/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま上程されました法律案につきましては、いずれにいたしましても、重税に悩む国民大衆が基礎控除、扶養控除を初めとして減税の方向に向いつあることは、まことに慶賀にたえないところであります。しかしながらこれに関係いたしております徴税官吏たちの綱紀粛正という問題も、同時に当局において厳粛に考慮されなければならない問題と考えるのであります。つきましては過ぐる参議院選挙におきまして、前国税庁長官高橋衛氏の選挙に関連いたしまして、新聞紙の報道するところによりますと、名古屋の国税局長を初め、各地におきまして税務官吏が公職選挙法に違反をして選挙運動が行われておることが報道されておるのでございまし……

第16回国会 大蔵委員会 第6号(1953/06/23、26期、日本社会党(右))

○春日委員 三点ばかり簡単にお尋ねをいたします。  この信用金庫の名称を使用すべからずという法律に関係するわけでありますが、現在そういう名前を使用することによつて、信用金庫の業務に悪い影響を与えていると思われるところの企業体の生態調査、それをひとつ承りたいと思います。  それから次は、大体この信用金庫の名称を使用してはいけないというこの考え方について、意見を述べたいのでありますが、少くとも言語とか文字とかいうものは、民族の共有のものであるわけです。これは民主社会における鉄則であり、しかも経済活動における普遍的な原理だと思う。大体この信用金庫という文字は、法律によつて創造された文字であるから、先……

第16回国会 大蔵委員会 第7号(1953/06/24、26期、日本社会党(右))

○春日委員 昨日の継続になりますが、労働金庫法が成立しなかつた場合、これをどうするかという問題について、一応御答弁を伺つておきたいと思います。  次は、この商号に関する規定でありますが、少くとも商法は商事基本法であるわけです。従つて成規の手続をもつて合法的に登記をしておる諸君が、勢い登記がえを行わなければならぬ。あなたが御指摘された中には、これらの諸君が不法行為、要するに金庫類似行為を行つて、社会に弊害を与えておるという断定の上に立つて法律案が出されておるが、数ある中には、そういう人ばかりではないと思う。すでに商行為を行いつつあるもの、その名称を使用しつつある諸君があるだろうし、こういうような……

第16回国会 大蔵委員会 第8号(1953/06/25、26期、日本社会党(右))

○春日委員 折れて出れば話がわかるという、こういうことでは問題の解決ができぬと思う。たとえば脱税者が発見された、その脱税者がまことに済みませぬと言つたら、大蔵当局はその脱税者を容赦するかというのです。有田委員は、体裁のいいことを言つて仲裁したような形になるが、われわれはこれを受取ることはできない。そこでちつとお伺いをしたいのでありますが、大体建物は無届で建築がされておると伺つております。少くとも大蔵省が東京都に貸したときには、公園として貸した。ところが公園としての用途目的に沿わないで、そこへ鉄筋コンクリートの建物がまさに建とうとしておる。このことは、東京都内においてあなたの方にわからないはずは……

第16回国会 大蔵委員会 第9号(1953/06/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この四千万ドルの開発銀行から借りる金の用途としては、何なんですか。
【次の発言】 それからあとの一億二千万ドルは何になるのでございますか。
【次の発言】 そうすると、この五千万ドルに満たない四千万ドルというものは、これは全部その機械はアメリカから買うことになつておるわけでございますね。
【次の発言】 もう一つ伺いますが、この二つの外資の導入は、だれが、どういうコースをたどつて、どういう交渉をした結果もたらされたものか。その交渉の経過を伺いたい。
【次の発言】 開発銀行の総裁にお伺いをいたしますが、開発銀行は、かつての復金を全部そのまま継承されておるのでありまするが、あの前後、中小商……

第16回国会 大蔵委員会 第10号(1953/06/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この金庫の文字を制限しようということは、庶民金融を助長育成するためなのか、それともまた信用金庫業者から猛烈な陳情を受けたから、その陳情をかなえるためなのか、一体どちらなんですか。そもそも労働金庫というものは、全国の労働者の金融を何とか満たして行くということのための要請に基いて、現実に行われておる。従つてこの金庫が使えなくなれば、これらの何百万という労働者は迷惑を受ける、従つて庶民金融の道をつけてやる、これを保護育成するという立場ならば、労働金庫によつてその金融を受けておるところの全国の労働者に対する保護、これもまた同等の立場において考慮されねばならぬ。従いまして、あなたが期待をして……

第16回国会 大蔵委員会 第11号(1953/06/30、26期、日本社会党(右))

○春日委員 井上さんから御質問になつたかもしれませんが、なつていれば御答弁はいりませんが、実はいろいろ話されております通り、電力の発電コストは、安い水力発電を対象とする外資導入を得るならば、日本の資材なり労働力なりが非常に活用できるわけであり、しかも豊富に低廉な電力がこれによつて起し得るわけです。ところが今回水力発電に対する外資導入の申請に先んじて、特に火力発電が許されたというその経緯について、御説明を願いたい。
【次の発言】 電源を開発するためには、火力といい、水力といい、両方並行的にそれぞれ処置が講じられなければならないと考えますけれども、水力に対するものは、なお相当時間がかかるようなお話……

第16回国会 大蔵委員会 第12号(1953/07/01、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連質問……。今泉監理官にお伺いをいたしますが、例の工業塩については、現在法律によつて特別の価格が指定されておるのであります。ところが、これはもつぱら大企業がその適用を受けるものであつて、中小企業については、特例価格の適用が除外されておる、あるいはまたそういう特例が、そういうものを対象として行われていないようにいわれております。この問題につきましては、先般業界から、たしか今泉監理官のお手元にそういう陳情が行つておるはずでありますが、少くともそういう特例の価格措置を行うということであれば、ひとり大企業に対してのみならず、一般中小企業に対しても同様の特典を講ずべきであると私は思います。……

第16回国会 大蔵委員会 第13号(1953/07/02、26期、日本社会党(右))

○春日委員 食糧庁長官にお伺いいたしますが、ただいまの小川君の質問に対する御答弁によりますと、砕米その他不良米の払下げが行われる場合、すべてこれはそれぞれの消費目的があるわけであります。従つてその消費責任者並びに消費目的が明示されて払下げが行われたのであるから、それがもしその目的に反して使用されたり、転用されたりした場合いかん、こういう質問に対して、あなたは今後そういう先に対しては払下げを行わない、こういう御答弁がございました。従いまして、今後払下げを行うか行わないかという問題の大きな前提となるものは、今まで払下げを行つた者がそういう申請書通りの条件規格に従つて消費されておるかどうか。このこと……

第16回国会 大蔵委員会 第14号(1953/07/03、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま関連しております問題は賠償の問題でありますが、フィリピンは、いずれにいたしましても役務賠償では満足しない。のみならず、役務賠償はこれを排撃をいたしております。フィリピンの新聞の論調等を読んでみますると、これは先般もちよつと言及いたしましたが、日本がかつて軍閥によつて武力侵略をしたのだが、侵略は失敗をした、その武力侵略によつて達せられなかつた野望を、役務賠償の名による経済侵略によつて遂げようとしておる、こういうことが、新聞に――これは社説としてマニラ・タイムズか何かにも非常に、大きな社会面の記事として載ております。そこで彼らの主張は、これは役務賠償をあくまでも排して、現物賠償……

第16回国会 大蔵委員会 第16号(1953/07/07、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは、日本輸出入銀行法の一部を改正する法律案に関連をいたしまして、概略輸出入銀行にお伺いをいたしますが、この法律によつて融資をせんとする資金の限度額についてお知らせを願いたい。
【次の発言】 二十八年度がそうでありますと、これはそれぞれ長期にわたる融資でありますので、明年度、あるいは明後年度以降についての資金源についてのお見通しをお伺いいたします。
【次の発言】 そこで、予想される償還期間と、その資金計画とは重大な関連を持つものであろうと考えます。従いまして二十八年度において二百四十億ならば、少くとも現行の整理期間というものは五箇年間でありますから、向う二年間あるいは三年間、四……

第16回国会 大蔵委員会 第17号(1953/07/08、26期、日本社会党(右))

○春日委員 旧軍工廠等の払下げ、並びに戸川認可等をめぐりまして、国民は多くの疑惑を持つております。委員会の活動によりまして、こうした疑惑が逐次解明されて行くということは非常に喜ばしいことでありますが、なお、私はこの機会に明らかにしておかなければならぬことは、使用許可、認可等をめぐる幾多の問題がなお残されておると思うのであります。  そこでお伺いしたいのでありますが、たとえば軍工廠等を使用したいと思うときには、まず使用認前の申請を出すかと思います。ところが、これらの申請を出して、しこうして許可を受ける、ところが許可を受けた本人が、申請したところの事業計画に沿つての事業に着手しないこと、すでに数年……

第16回国会 大蔵委員会 第18号(1953/07/09、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま井上委員からお話のありました点でありますが、昨日も全国の中小企業者の大会が行われて、そこでこの電話料金の問題について指摘されました。電話が払底しておるのは非常に困るが、その困り方にも増して料金を上げられるということはもつと困る。電話料金は事業経営の大きなポイントを占めておるので、これはぜひともせきとめてもらいたいという陳情が大会の決議で国会になされております。  そこで私がお伺いをいたしたいことは、いずれにしても、建設資金なり修繕する資金に事を欠いて、どうしてもこれを料金値上げに持つて行かなければ当面もまかなえない、こういうところに帰結すると思うのでありますが、そうだとすれ……

第16回国会 大蔵委員会 第19号(1953/07/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ちよつとお伺いをいたします。先日の御答弁によりますと、二十八年度において二百四十億、これが五箇年間に償還されるという計画に基く融資だと言われた。大体この輸出入銀行の融資せんとする限度額は幾らであるか、またこれが十箇年になつた場合のその限度額は幾らであるか、大体政府において予定を立てられておると思うのでありますが、その予定についてひとつお伺いをいたしたい。本年度二百四十億貸しても、来年度、再来年度継続費用をとつておやりにならなければプラント輸出振興の趣旨に沿わないことになりまから、当然継続事業として毎年そういうことはおやりになるでありましよう。従つて五箇年間に償還される場合と、十箇年……

第16回国会 大蔵委員会 第20号(1953/07/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 資料の提出要求でありますが、ただいま田中さんのお言葉によりますと、こんにやくの需要というものは、その原料のものプラス・アルフア、そしてあるだけ食つてしまうのだと思います。そこで問題となることは、現在の生産実数並びに輸入された数量だけでは、この問題の帰趨は私はわからないと思うのであります。従いまして、本日は生産者と輸入業者、いずれにしても原料関係の方ばかりで、ほんとうに需給の状況を実際的に把握するためには、私はこんにやく屋さんの意見も必要であろうと思う。こんにやくをつくろうと思つてもいもがあるかどうか。こんにやくをつくろうと思つてもいもがない場合には、その原料に対する手当が必要であり……

第16回国会 大蔵委員会 第22号(1953/07/15、26期、日本社会党(右))

○春日委員 議案の審議が遅れておるから、早く審議をしてくれと言つて促進しておりながら、審議の過程において行方をくらますということは、まことにけしからぬ。ひとつ委員長から厳重政府委員を戒告しておいていただきたい。  そこで信用保証協会法につきましてお伺いいたしますが、まず私どもの態度は、現在中小企業金融に大きく貢献しております信用保証協会は、何らかの立法措置によつてそのバツク・ボーンをささえてやらなければならないということが、わが党のかねて提唱するところであります。従つてこれから質問いたしますことは、建設的な、協力的な立場において御質問申し上げておるのでありますから、そういう意味において御答弁も……

第16回国会 大蔵委員会 第23号(1953/07/16、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連いたしまして、先般来管財局長と私どもとの間でいろいろ応酬のありました例の賠償機械であります。これを中小企業者が今回交換して入手いたします。そうした場合に、今まで中小企業法人なりその経営体においては、これがほとんど減価償却されてしまつて、ただになつており、あるいは安い評価になつておるだろうと思います。それを今回この賠償機械と新しくとりかえるわけでありますが、そうした場合に、財務局のその新品の機械に対する評価は、相当高い評価になつておる。そうしてそれと大体パーでとりかえて行こうという考え方から、古い機械をも相当の価格で評価されて、その差額をできるだけ圧縮するような措置が講じられてお……

第16回国会 大蔵委員会 第25号(1953/07/18、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私はやはり福岡銀行のストライキに関連しまして、別の角度から大蔵当局の所見を伺いたいと思つておりますが、この福岡銀行のストライキは、金融事業に携わる労働者のスト権のテストーケースにも相なるものと私は考えるのでありまして、従つて当局のこれに対する対策というものは、きわめて慎重なお取扱いがなければならぬと思うのであります。私は今にして思い起すことは、昨年秋行われた電産、炭労のストライキでありますが、われわれが当時批判をいたしましたことは、当然早期解決の道があつたかと思われる一面、われわれが見受けました傾向は、このストライキを長期に構引かせることによつて、その被害を十衆に大きく与えるといつ……

第16回国会 大蔵委員会 第26号(1953/07/21、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは主税局関係でお尋ねいたしたいと思います。実は先般もちよつと触れたのでありますが、今回の改正によりまして、給与所得者については勤労控除が認められておるわけなんです。ところがこの営業所得の中におきましても、二十万とか三十万とか四十万、せめて五十万程度の所得を得るところの事業者は、私はこれはもう大いにその勤労が加味されておると思うのです。一般勤労所得につきましては、時間外勤務には超勤手当をもらいますし、休日出勤にはその手当をもらう。ところが中小企業者は、もとより自家営業でありますので。本人が働く場合におきましては、朝は早いし、さらにまたいろいろな交際費も、これはなかなか認められる……

第16回国会 大蔵委員会 第28号(1953/07/23、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ちよつとタイトルをかえまして伺います。先般南満洲鉄道株式会社の本柱の社屋をアメリカ合衆国政府へ売り渡されておる問題について、報告書の資料の提出を求めまして、ここにこれをいただいたのでありますが、これについてお伺いをしたいことは、少くとも満鉄ビルは、だれが見ても、時価三十億を越えるものだといわれております。私が指摘をいたしたいことは、現在霞関にも官庁ビルが建てられており、おそらくこの費用も何十億を要するものであろうと思います。さらには、また東京都内において緊急に建設を必要しなければならないものに、大蔵省の庁舎の問題等もあるであろうと思うのであります。所詮これらのものは、後日幾多の財政……

第16回国会 大蔵委員会 第29号(1953/07/24、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この際大工、とび、左官、屋根師、こういうような日雇い的な稼ぎによつて所得を得ておるところの諸君に対する課税方式について、御意見を承りたいと思うのであります。  まずわかりやすく申しますならば、大工の中には日雇い大工、いわゆるたたき大工、それから請負大工と二様の内容を持つておる大工があるわけであります。そこでお伺いをしたいことは、この日雇い大工は純然たる勤労所得でございます。従つてこれに対しては、源泉徴収によつて給与所得として課税をされるべきであると考えるのであります。ところが現在各地方においての徴税方式は、必ずしも勤労所得によつておりません。従つてこれらの諸君は、その地方々々におい……

第16回国会 大蔵委員会 第30号(1953/07/25、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私も同一の問題について質問をいたし、同一の疑惑を強くしたのでありますが、昨日食糧庁長官からの御説明によりますと、農林省では、前金でなければ米は出さない、通産省では、荷物が着いてからでなければ金が払えない、ここにギヤツプがある。だれか中に入つて、この荷物を運んだり、代金授受の代行をする会社が必要になつて来る、いわくトンネル会社が必要になつて来る、こういうことであろうと思うのであります。ただいま内藤さんが指摘なさつたのも、その盲点であるギヤツプに対しての問題だろうと思うのでありますが、私どもがさらに強調しなければならないことは、このギヤツプのために、たとえば黄変米の処分にしろ、砂糖の処……

第16回国会 大蔵委員会 第31号(1953/07/28、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は、まず最初に所得税法の一部を改正する法律案につきまして、渡辺主税局長にお伺いをいたしたいと思います。その第三条の二であります。これは今まで名義人に課せられておつたような場合もあつたのだが、今回この法律の改正によつて、実際の収益の取得者に実質的な課税を行うということが明文化されたと思うのであります。そこでお伺いをしたいのでありますが、今まで政府の提案理由の説明を承つておりますと、これは、今までこのように取扱つて参つたのだから、これが法律上正しいことだ、従つてこの正しいことを明文化しただけだ、こういうお話でありますが、それでは、今まで法律なくしてもそういう実質徴収ができて参つた、だ……

第16回国会 大蔵委員会 第32号(1953/07/29、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は、従来中小企業に対する金融という問題が、今まで金融機関があまりにその融資を行うに当つて独善的でありまして、当然産業に奉仕するための金融機関が、逆に産業に君臨しておるというような形があつたのでございます。従来中小企業に対する金融の民主化ということが強く叫ばれておつたのでありますが、この問題に一歩前進するの施策として、地方自治団体の協力によりまして、すでに金融保証協会なる制度ができ上つております。全国にすでに四十有余の保証協会が設立をされまして、これが金融に悩む中小企業の金融に対しまして、相当の貢献をいたしておることを認めるものであります。従いまして、こういうような要請と事実の上に……

第16回国会 大蔵委員会 第34号(1953/07/31、26期、日本社会党(右))

○春日委員 管財局にお伺いをいたしますが、国有財産にして、現在民間に使用せしめておるものがたくさんあると思うのであります。それは当時それぞれの事業計画書を提出して、その事業計画の用途に供するために使用許可が与えられておると思うのであります。それでお伺いしたいことは、当時の事業計画書の内容、効果、それとその後における実際の状況とが著しく合致しない状況において相当の期間を経たものに対して、どういうような処理を行われる所存であるか、これをひとつお伺いしたいと思うのです。一つの事例を申し上げれば、たとえば厖大な地域と建物、これを大学なら大学に使用したいと思うから貸してくれ、こういうような申請が行われる……

第16回国会 大蔵委員会 第39号(1953/08/07、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま井上さんから、本委員会に管財局長の出席を求めて、新聞記事に関する真相をお伺いする動議が提出されました。さらにまた福田さんから、ただいま千葉委員長が大蔵省において会見中だから、この委員長報告を待つて、しかる後阪田さんの意見を徴してはどうかという、また修正動議のような動議が別個に二つ提出されておるのであります。そこで私考えますのは、これは他の委員会の前例もありますが、いずれ老練な千葉委員長が委員会の責任においていろいろ事の真相を目下調査中でありましようから、われわれは千葉委員長の折衝に期待をいたしておるものでありますけれども、少くとも阪田管財局長の新聞その他に発表された意見とい……

第16回国会 大蔵委員会 第40号(1953/09/08、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連して、同じく税制の問題についてお伺いをいたしたいのでありますが、一体諮問機関はどういう権限を持つておるものか、これをひとつお伺いをいたしたいのであります。
【次の発言】 そこで私はお伺いしたいのでありますが、たしか二箇月くらい前でありましたか、当大蔵委員会におきましても、税制調査に関する小委員会が設けられていると思うのであります。現在日本の税制は、中央・地方を通じましてこれはシヤウブの勧告に基くものであり、しかもその勧告自体が日本の実情に沿わない、しかもその勧告自体が不完全実施である、こういうようなことから、これが国民の負担に不均衡をもたらし、中には経済の中にいろいろな結滞、渋……

第16回国会 大蔵委員会 第41号(1953/09/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま総裁の御意見によりますと、日本経済の明暗は、一にかかつて物価のことにかかつておる、こういうことでございます。そこで物価の騰貴をあらゆる手段を尽して押えなければならぬ。インフレーシヨンの抑圧策が金融財政、いろいろな面を通じて考えられなければならない段階に立ち至つておると思うのであります。現実に千三百億の散布超過を見越しまして、やがて下半期にインフレーシヨンが来るであろう、こういう見通しが経済界に立てられて、現に繊維業界をトップといたしまして、そういう方向へすでにスタートが切られているように私どもは思うのであります。そこでそれに対する日銀政策委を通じてどういうような施策が行われ……

第16回国会 大蔵委員会 第43号(1953/10/09、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私もこの公庫の代理所、これの設定のあり方について疑義がありますので、この点について二、三御質問申し上げたいと思います。もとよりこれは国会の附帯決議の示すところでありますので、私ども当然それに対して一半の責任を負うものでありますが、しかしながらこの問題は、ただいま有田君も御指摘ございましたように、相当問題があろうと考えられて、後日これが修正のために、通産委員会との連合審査が行われる様子でありますので、そこにおいて適切な処理が件われるのではないかと期待しております。ただ問題がこういうふうに混乱して参りましたところの多くの原因は、この公庫法をめぐつての政府の態度、これは通産、大蔵を含めて……

第16回国会 大蔵委員会 第45号(1953/10/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 中小企業金融の問題について二、三お伺いをしたいと思います。まず最初に、過ぐる九州の水害、それから第十三号台風に基く災害、これらの罹災者を救済することのために、国民金融公庫、それから中小企業金融公庫、それから商工組合中央金庫、こういうような機関から別わくとしてそういう罹災者救済や罹災事業救援のために支出されておるものがあると思うのでありますが、各機関別にどの程度の別わくが支出されており、さらに近い将来において支出を要するものがどの程度あるか、これをお伺いしたい。
【次の発言】 私の質問の焦点は、結局この国民金融公庫なり中小企業金融公庫も、これは罹災者を救済することのために設けられた金……

第16回国会 通商産業委員会 第29号(1953/07/30、26期、日本社会党(右))

○春日一幸君 わが国における現行保険行政のあり方に対する批判と、それから保険事業の中に協同組合が介入していいか悪いかというこの関連について、末高先生にお伺いをいたしたいのでありますが、ただいま加藤君の質問に対して先生は、それはさしつかえないものと思うという御答弁でございましたが、これは何となく消極的にこれを排撃しようというニユアンスの非常にこもつた御答弁であるかのごとく承りました。そこで私のお伺いしたいことは、現在日本における営利会社としての火災保険の普及率、これはデータによりますと一七%であるといわれております。現在ただいまの公述によりますと、保険会社の代表の方が、すでに保険会社は非常に大き……

第16回国会 労働委員会 第7号(1953/07/03、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連をいたしまして、失業対策について伺います。ただいま小坂労働大臣は、多賀谷君の質問に対して、法が規定する範囲内のことは当然行わなければならない、こういうことを言つておられる。しからば貴殿は、大体この緊急失業対策法(「貴殿とは何だ」と呼ぶ者あり)貴殿とはあなたということです。
【次の発言】 その緊急失業対策法の第一条の中には「この法律は」からいろいろあつて、そのあとに「公共事業にできるだけ多数の失業者を吸収し、その生活の安定を図るとともに」こういうことがあります。それで生活の安定をはからなければならないが、しかるところ、この緊急失対労働者の賃金を見てみなければなりません。それによる……

第17回国会 議院運営委員会 第5号(1953/11/03、26期、日本社会党(右))

○春日委員 対韓政策について、各党の政策があると思います。従つて、この決議案を通じて賛成討論をするということになれば、勢い党の政策に触れて来ると思います。そこで、改進党と左派がやつてほかがやらないということになりますと、やはりやるようになると思います。従つて、国会対策委員長会議なり理事会で、やるならば全部やる、やらぬならば、全部慣例によつてやらないということにお願いするのが正しいと思います。
【次の発言】 今の三公社の仲裁裁定の問題は、今までの慣例によると、すべて法律は重要であるが、なかんずく特に重要法案については本会議において説明を求める、こういう慣例が新しく十五国会で開かれておる。従つて官……

第17回国会 議院運営委員会 第6号(1953/11/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 官房長官の可能であろうという見通しは、私は間違つていると思う。たとえば、三公社、五現業の裁定案については労働委員会に付議されて、これはしよせん継続審議になるであろうという見通しの上に立つております。この三公社、五現業の裁定案の中には、それぞれ年末支給の額をも示して裁定がおろされております。これは、労働委員会が毎日開会してみたところでいろいろな問題に関連を有するので、たとえば大蔵委員会との合同審議なり、あるいは郵政その他農林関係との合同審議も、審議の過程においてはその必要を生じて来る。あなたは、十二月十日に予定されておる通常国会の召集日を、あるいはこれを若干早めてと言つておられるけれ……

第17回国会 大蔵委員会 第1号(1953/10/31、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この前の委員会でもちよつと断片的に触れられたと思いますが、例の保全経済会の問題であります。その後地方行政委員会や、あるいはまた新聞によりますと、本日の法務委員会等でこの問題がさらに深く検討を加えられる様子でありますが、私ども大蔵委員会はもう少し深く専門的な処理をいたす必要があろうと考えます。従つて、本委員会としては、学識経験者並びにこれを監督しておるであろうところの法務関係の政府委員、並びに都合によりましては関係者等の出席を求めまして、参考人から意見を聞いて、さらにわれわれの委員会としての態度をきめて行かなければならぬかと思うのでありますが、この問題について、適当な健全共にそういう……

第17回国会 大蔵委員会 第2号(1953/11/02、26期、日本社会党(右))

○春日委員 議事進行について。別の法律案で特別鉱害復旧特別会計の災害復旧のための交付金の財源をいろいろ考慮される法案を上程されておられますが、それについては、ただいま並行審議されております農業災害の場合の補填金と同様に、どの程度の鉱害があり、しかも大臣がこれをどういうぐあいに認定しておるか、やはり法律に基いての申請の状況、それから認定の結果並びに特別会計の資金の状況がどういうぐあいであるか、これを資料として提示しなければわれわれは審議することはできません。従つて農業保険課から提示されておりますのと同じような資料を、あわせてここに御提出を願いたい。

第17回国会 大蔵委員会 第3号(1953/11/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 河野次官にお伺いをいたしますが、この特別鉱害に関する借入金に対しては法律案が一億二千万円出ております。そこでお伺いをいたしたいことは、この資料によりますと、今回の風水害によつてこれら炭鉱地帯が受けた被害は、流出家屋が一戸、倒壊したものが十二戸、半倒壊したものが二十三戸、こういうようなものを対象といたしまして一億二千万円というもの、総額において一億五千七百万円というものが支出されて、それに対する財源として一億二千万円を借り入れるというきわめて行届いた措置がここに講ぜられているのであります。  そこでお伺いをいたしたいことは、今回の風水害によつて被害を受けたところの中小商工業者に対して……

第17回国会 大蔵委員会 第4号(1953/11/06、26期、日本社会党(右))

○春日委員 その前に議事進行でちよつと。十一月一日の法務委員会の会議録によりますと、保全経済会の問題に触れまして、古屋委員から次のごとき言葉が発言されておるのであります。それは「今の大蔵省の消極的な態度をとるに至つた原因があつたかどうか。」そこでその次でありますが、「たとえば十三国会のときに、大蔵委員会で保全経済会から委員が招待を受けたときに莫大な現金をおみやげにもらつて帰つた。そのときの委員の一人から名前を言いませんが、ある私の友人の委員から、そういう事実があつたかどうか知りませんが承つた。」こういう発言が行われておるのであります。これはまことに国会の権威並びに国会の名誉のためにもゆゆしき発……

第17回国会 大蔵委員会 第5号(1953/11/07、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ずつと一部始終伺つておりましたが、私は井上さんの説が筋が通つていると思います。ただいま管財局長も、この書類の取扱いに手落ちがあつた。このことは率直に言つておられますし、さらにその責任はみずから負うものであるという責任のありかも厳粛に宣言されております。私どもが今考えますのに、もはやこの報告書によつて黒くなるとか白くなるとかいうものではなくして、これは管財局長の責任において万事の処置が進められてあるのでありますから、問題は、もうすでにこの報告書の内容そのものに権威を持たしめるかどうかにあろうと思うのであります。こういうような意味合いから考えますると、この報告書が早く出されようとおそく……

第17回国会 大蔵委員会 第8号(1953/11/25、26期、日本社会党(右))

○春日委員 深沢参考人にお伺いをいたしますが、本日参考人として本委員会へ御出向き願いました事柄は、もつぱら法務委員会における古屋君の言動によつて提起されたものであります。その内容は、ただいま福田委員との質疑応答によつて明確にいたされましたが、すなわち古屋君は、この保全経済会が過ぐる十三国会において大蔵委員を熱海に招待をした、そうしてそのおみやげに札束をごつそり持ち帰らした、しかもそれを深澤義守君から聞いた、しかも深沢衛門君立合いの席においてそれを聞いた、こういうことを古屋君が申されたのであります。そこで古屋君を本委員会に参考人としてお出向き願つたので、ただしましたところ、まさしくその通り相違は……

第17回国会 大蔵委員会 第9号(1953/11/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私はこの際委員長に強く要望いたしたいのであります。本日のこの大蔵委員会は、年末金融の重大かつ緊急性にかんがみまして、特にその議題を明示して、十日も前から本日のこの委員会を招集することがそれぞれ関係筋に案内されておるはずであろうと思うのであります。従いまして、この問題は当然重要な政治問題でありますので、河野銀行局長の事務的答弁だけで問題の解決ははかり得ないと思うのであります。当然大蔵大臣並びに政務次官等が出席をされて、そうしてともどもに責任ある処理を行うための慎重審議が期待されておつたと私は思う。ところが昨日も、さらにまた本日も、大臣も政務次官も全然御出席にならない。前臨時国会におい……

第17回国会 大蔵委員会 第10号(1953/11/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 坂口総裁にお伺いをいたしますが、大蔵省から出されております年末金融対策要綱のロ項の中では、あなた方に対する年末金融の措置として、災害関係融資に消耗いたしました十八億五千万円の補完として、あなたの方が開発銀行から承継いたしました四月以降の貸付の中の半額、この十九億一千万円を第四・四半期以降に繰延べるということになつておりますが、私どもはこの法律ができました当時には、これは本年度の公庫の資金がきわめて僅少なものでありましたので、この政令は当然将来相当長期にわたつて猶予されるものと考えておつたのでありますが、この三十八億二千万円の支払いは一体どういうぐあいに政令が発せられておるか、最初に……

第17回国会 大蔵委員会 第11号(1953/11/28、26期、日本社会党(右))

○春日委員 いつも日銀総裁は時間が短かいので、中央銀行として国民のための金融がいかにあるべきかという根本義に触れて深くその論議をしたいと思うのですが、いつも立話みたいなことになつてしまつて、これでは話ができない。委員長並びに日銀総裁におかれては、この次の機会に、もつとしんみり深く掘り下げて話のできる時間を持つてもらいたいと思います。  そこで立話の質問でありますが、年末金融として日銀でお考えになつておる、信用保証協会の保証をした手形を日銀の担保手形にして割引をするというようなことでありますが、大体日銀で計画されておりますところによると、年末までにこの割引額というものをどの程度考えておられるか、……

第18回国会 議院運営委員会 第2号(1953/12/01、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは法律案の取扱いについてお尋ねいたします。この裁定案が第一次臨時国会におきまして付議されましたが、そのときには予算という裏づけは何もなかつた。それで社会党左右両派から予算の組みかえ要求案を出しまして、これを実施すべきであるというので、それに伴う必要とするところの予算の組みかえ要求案を出したわけです。ところがそれが国会で否決されました。その否決のときには継続審議に付して次期国会においてできるならばするとかしないとか、そういうような何の条件を付さないで、われわれの組みかえ要求案は完全に否決し去つておると思うのであります。そこで今度第二次臨時国会におきまして、前回全然だめだと育つた……

第18回国会 大蔵委員会 第1号(1953/12/01、26期、日本社会党(右))

○春日委員 なお関連いたしまして、漁船再保険特別会計の法律を審議する資料といたしまして、李ラインが一方的に宣言されて、爾来当該地域において拿捕された漁船並びに船員等の保険金支払いに要する金額の総計並びにその明細、これもひとつ資料として御提出をお願いしたい。

第18回国会 大蔵委員会 第2号(1953/12/02、26期、日本社会党(右))

○春日委員 小滝次官にお伺いをいたしますが、この漁船が拿捕されたものが、結局そのままほとんど抑留された形になつております。これは国際法上、国際慣例の上において一方的な措置であることは明確であろうと思いますが、そういう国際法を蹂躙して不当に日本が受けるところの損失を、どういう方法によつて償われるべく外交交渉をやつておられますか。その点をお伺いいたします。
【次の発言】 その損失の賠償請求に関する権利を留保されておるということになつておりますが、そうすれば、後日一般的交渉の中の総合的な債権債務とにらみ合せてこれを処理するということになつて、向うがいろいろな賠償を要求するような事柄等ともからみ合せて……

第18回国会 大蔵委員会 第3号(1953/12/03、26期、日本社会党(右))

○春日委員 本日この委員会において、議案としてわれわれが審議しております問題は、きわめて重要な問題でありまして、全国十数万に及ぶ多くの被害を受けておられる人々の立場を考えて、これが善後策について当事者であるあなたの御意見を徴しているわけであります。あなたはかかる事態を起したところの責任者として、これに対する応答は、あなたがほんとうに責任を感じて、できることならば、古武士のように腹かき切つて相果てたいとする言つておられる、ところがその言葉の下から、あなたの言つておられることは、立つたりすわつたり、非常に疲れるが、しかししんぼうしましようとか、あるいはまるでせせら笑つているような、まことに不謹慎な……

第18回国会 大蔵委員会 第4号(1953/12/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま局長のお話によりますと、この裁定のベースが民間企業に比べて高いとか安いとか、いろいろお話があつたと思うのでありますが、私は今、われわれが審議しておるこの場においては、そういうような比較検討をする必要は全然ないと思うわけであります。それはこの公労法の第三十五条が、最高裁判所の判決と同じように、労使双方が最終的にこれに服従しなければならないという絶対的拘束力を持つておるわけであります。そこでその安いか高いか、こういうような批判に属する事柄は、仲裁裁定委員会の権限に属することであつて、国会の権限外の事項であり、しかもまたこの審議する過程において、安いにしても高いにしても、あなたの……

第18回国会 大蔵委員会 第5号(1953/12/05、26期、日本社会党(右))

○春日委員 不穏当な言葉をお取消しするということであり合するので、これは関係者といたしまして、了承できる分は了承せねばならぬと思うのでありますが、特に権力の府にある大臣のお言葉といたしまして、特に政府のやり力が不満ということでいろいろな処置をとるということは法にそむくものだという、一方的な、断定的な、そういう御見解をお示しになるということは、これはもう少し御慎重な御検討が望ましいということであるのでございまして、さらにまたこの仲裁裁定の実施に関する問題は、これは各関係委員会を初め、社会においても、また学問の府においても、いろいろ真剣な問題としてこれをとり上げておる問題でございます。従いまして、……

第18回国会 大蔵委員会 第6号(1953/12/07、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは国税庁長官にお伺いします。十二月六日の日本経済新聞の報ずるところによりますと、国税庁は今般滞納整理の方針を決定いたしまして、現在の滞納総額の一千十六億円の滞納処理方法といたしまして、特に新しい方針を定められたことが報道せられておりますが、それによると、本年度は滞納新規発生防止に重点を置くことを考えられておるようであります。そこでこういう滞納整理の方針がもし強行されるという形になりますと、当然滞納税金は、納期が十一月末日で終つておるという形におきまして、十二月、一月新規発生分を加えて、この年末年始にかけて強力な徴税攻勢というものが巻き起る心配が多大にあると思うのであります。 ……

第18回国会 大蔵委員会 第7号(1953/12/08、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま管財局長の払下げ価格に関しまして、一説には高過ぎるという非難もあり、また低過ぎるという非難もいろいろあるかと仰せられておりますが、私これに関連してお伺いしたいのは、やはりその国有機械の払下げにあたつての評価基準となるものは、たとえば昨年行われました中小企業向けの例の交換機械、こういうような政策的意図に基いて払い下げられるものは、これはやはりおのずから政策価格ということになつて来るでありましようし、当時御当局の御答弁によりましても、できるだけ古い機械と新しい機械とがパーで行けるように、すなわち中小企業者がその新しい機械を買うことによつて、大きな金を支払わなくても自分の工場の合……

第19回国会 議院運営委員会 第6号(1954/01/21、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ちよつと伺いたいのですが、六百坪の敷地のものを二千万円でわけてもらう。それはどの程度のものであるか、皆目見当がつかないのですが、二千万円でその三分の一になるか、五分の一になるか、幾ら買えるかわからないが、そういう交渉をやるということですか。
【次の発言】 その交渉は、今までなさつたことはないのですか。
【次の発言】 これは別のことでありますが、委員会週報というものが一週間に一回ずつ集録されて配付されております。あれはあまりに単純で、衆議院公報とあまり違わない。今後は法案の簡単な趣旨あるいは質問者の質問要旨等、審議の経過が、当該委員だけでなく、他の議員にもわかる程度に編集してもらいた……

第19回国会 議院運営委員会 第7号(1954/01/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それで、長谷川君の発言に関連してでございますが、予算委員会重点主義で審議がなされるという点、また私の申し上げたいことは報道に関することですが、予算委員会の質疑応答はあまねく報道される。けれども、予算の根底をなす法律案の各委員会の審議の経過は、新聞であまり報道されない。従つて国民はこれを知ることが非常に薄いことになるわけであります。そこで議運の方でも報道陣と御折衝願つて、もう少し協力願えるような態勢をつくつてもらえないかと思うわけです。非常に重要な問題が各常任委員会で審議されておつても、結局これが国民に知らされる面がほとんどない。そういうことが、よつてもつて予算委員会集中という形にな……

第19回国会 議院運営委員会 第11号(1954/02/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 先ほどの椎熊氏の発言に関連いたしますが、重要法案については、さきの国会対策委員長会議で、本会議で趣旨説明を行つて、質疑応答の後委員会に付託するということになつておつた。この中に大蔵省関係の税制改革案の一連の法律案がありますが、これに関連するものとして、なお三、四の税制改革案が出ていないわけです。しかも所得税法外八法律案はすでに委員会に付託されて、委員会で趣旨説明も行われております。こういう提出の仕方は、税制改革案として一連の関連性を持つておりますから、繊維消費税、入場税法等、すべて一括して税制改革法律案としてこれを本会議に上程して、趣旨説明を行つた後委員会に付託さるべきものと期待し……

第19回国会 議院運営委員会 第22号(1954/03/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま山本委員の御質問に、犬養さんはこういうことを答えておられます。それは、有田君の逮捕許諾を求めたことに対する院議のことですが、これをあなたがお受取りになつて大臣室の机の上に置いた、しかしこれは、はたして合憲性がどうであるか、こうであるかということを自分で判断することができなかつた。そこで専門家たちを呼んでいろいろと検討しておるうちに、院議が決定してしまつた、こういうように述べられておると思うのであります。そこで私がお伺いをしたいことは、本日この院議がどういう形のものであるにしろ、とにかく蹂躙されまして、その蹂躙されたことが、すなわち司法、立法、行政の三権分立の秩序を根底からゆ……

第19回国会 議院運営委員会 第24号(1954/03/09、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は、ことごとくの理論が衆議院規則に沿つてないと思う。二百三十六条に、「議長は、速かにこれを会議に付さなければならない。懲罰の動議が散会後に提出されたときは、議長は、最近の会議においてこれを議題としなければならない。」と厳粛に規定しておる。従つて、この動議の発議者は議題に供される時期の選択権というものはない。一旦議題に供された以上は、最近の会議とある以上、きようの会議に付さなければならぬのであるから、どういう政治的配慮があつたとしても、こういう問題を政治的な配慮によつて処理するということは、やはり今後の紛淆をもたらす原因だと思う。従つて、動議が提出されたならば、二百三十六条の懲罰に……

第19回国会 議院運営委員会 第31号(1954/03/20、26期、日本社会党(右))

○春日委員 こういうことなんです。このニュースはどこから出たのだという副総理の質問に対して、佐竹氏は、これは三、四日すれば外電でわかる、こういうことです。従つて三、四日すれば、無責任な発言だつたか、責任ある発言だつたかがわかる。従つて今まで中曽根君の場合、二十三日も二十四日も慎重に考慮して来たのだから、この問題もやはり二十三、四日考慮すれば、それが責任ある発言であつたか、無責任な発言だつたかということがおのずからわかる。だから、この問題を鳥が飛び立つようにきよう提出されて、きよう付議するという必要はない。従つてこの問題は、佐竹君が答弁されておるごとく、三、四日のうちに外電を打返して来るか来ない……

第19回国会 大蔵委員会 第1号(1953/12/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 御答弁申し上げます。問題はしよせんこの予算ということに関連いたしますが、それはその財源をどう見て行くかということにあろうと思うわけであります。今回の第二次補正の中には、税の自然増収というものが一定額見込まれておるのでありますけれども、これはこれだけとる、あるいはとれという問題ではなく、一応仮定的なものであろうと思うわけであります。それだけとれるのやら、あるいはもつとたくさんとれるのやら、これは一応のめどを置いているものと考えますので、この機会に百五十億円前後という程度のものは減収を来すかもしれないという法案を提出するについては、やはり予算面とにらみ合せて、多少の論議はあるでありまし……

第19回国会 大蔵委員会 第4号(1954/02/03、26期、日本社会党(右))

○春日委員 株主相互金融のことについて銀行局長にお伺いをしたいと思うのであります。これは緊急の問題でありますので、ひとつ御容赦を願いたいと思うのですが、二月二日の新聞によつて報道されたところによりますと、今回東京地検が国民相互外代表的な二社を貸金業法違反で起訴したということであります。さらにこの起訴は、全国に一千社を越す株主相互金融のほとんどすべてに断が下されたと同じような意味を持つものであつて、従つて保全経済会摘発に次ぐ町の金融機関に対する政府の断である、こういうふうに報道されておるのでありますが、この問題について、検察当局から銀行局に対して何らかの意見を求められたことがあるかどうか、あるい……

第19回国会 大蔵委員会 第5号(1954/02/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 先般来本会議におきまする大蔵大臣の施政方針演説の場合には、アメリカにおける池田・ロバートソンの共同コミユニケ等によりまして日本がかつて受けておつたところのイロア、ガリオアの援助、これはわが国の債務であるというようなぐあいに表明されておりましたが、政府は一体これをわが国の債務であるとお考えになつておるかどうか、おるならばその法律的根拠についてお伺いをいたしたいと思います。
【次の発言】 外交的、あるいは国を代表するという資格を持たないところの  一国民が、漫然と債務と心得ておるということであるならば、それは一向に弊害をもたらすものではあるいはないかもしれないと思うのでありますが、しか……

第19回国会 大蔵委員会 第7号(1954/02/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 本日の新聞の報道するところによりますと、会計検査院の検査の結果が一部載せられておりましたが、いずれこの全貌は国会に報告されて後問題になる機会もあろうと思いますが、大蔵省関係の分として、特に専売公社東京地方局外十三箇所で、二十七年度の年度末である昨年三月、塩田等改良事業費補助金として、三億四千九百万円を支出したが、会計検査院の法令に基く検査の結果によると、この大部分は不必要なものと断定された。その不必要として断定しておる理由は、まだ工事に着手していないもの、あるいはまた着手早々のもの、そういうようなものに対して全額の補助が行われておるというようなことが報道されておるのであります。これ……

第19回国会 大蔵委員会 第8号(1954/02/17、26期、日本社会党(右))

○春日委員 最初にお伺いをいたしたいと思いますが、今次のこの一連の改正法律案は、その基準となすところのものが、かの税制調査会の答申書に依存するところが多いと思いますが、この税制調査会なるものは、一体いかなる基準によつて選任をされたものであるか、またその持つておるところの身分権限というようなものは、どのように規定されておつたものであるか、さらにまたこの調査会が任命されてから、その答申を提出されたまでにおける所要経費は、何ほどのものであつたのであるか、さらにはまた税制調査会がその答申を政府に対して行つた後、現在どういうような状態になつておるものであるか、これらの諸点について御答弁を承りたい。

第19回国会 大蔵委員会 第9号(1954/02/18、26期、日本社会党(右))

○春日委員 今のことに関連して……。私もきわめて同感なのです。現在ここに出席できない理由は、予算委員会の審議に云々というような口実で御出席に相なつておりませんが、そもそもわれわれが審議しているこの法案は、これを否決されたならば、予算が通つたところで実施できないのじやないか。根本はこちらにある。予算の裏づけになる法律を審議する場にその責任者が立ち会わないで、どうして予算委員会だけでがたがたやつておるか。私ははなはだもつてけしからぬと思う。さらにただいま井上委員と当局との質疑応答を伺つておりますが、これは国の財政一般に関する問題で、予算の組み方、平衡交付金の問題、そういうような問題を全部渡辺主税局……

第19回国会 大蔵委員会 第10号(1954/02/19、26期、日本社会党(右))

○春日委員 本年度の税収入、特に所得税の収入、これが予算には二千八百五十億でありましたか、見込まれてありますけれども、これは例年の例によりますと、二十七年度においては百九十六億八千百万円の補正をして、結局実収は当初予算に比べて二百九十五億の自然増収を見ております。さらに本二十八年度においては、このほど二百六十三億六千二百万円、これだけの補正をいたしておるところであります。そこでお伺いをいたしたいことは、本年度はこの当初予算額に比べて一体どの程度の自然増収がありと見ておられるか、あるいはないものと見ておられるか。例年相当額の自然増収を見て来たのであるが、もしも本年度において自然増収は断じてない、……

第19回国会 大蔵委員会 第11号(1954/02/23、26期、日本社会党(右))

○春日委員 いずれこの繊維消費税の問題は、ただいま井上君の質問に答えられた局長の御答弁の論旨は、首尾一貫を欠き、引出された比喩もまことに乱離骨灰であつて、日ごろ聡明な渡辺局長とも思われない。いずれにしても、この問題は後刻本会議において不肖春日一幸、渡辺局長に対し力道山のごときスマツシを与えるから、十分御覚悟あつてしかるべきだと思う。  それで話題をかえてお伺いをしたいことは、物品税の問題である。これは前に十五国会以来われわれの強く主張しておるところであるが、これは明らかに戦時特別立法であつて、当時鉄だとか、あるいはその他の金属等を中心とした軍需物資、こういうようなものの消費を押えることのために……

第19回国会 大蔵委員会 第13号(1954/02/25、26期、日本社会党(右))

○春日委員 植木副大臣にお伺いをするのでありますが、本日租税特別措置法の一部を改正する法律案が上程されましたが、ここの中には大きな手落ちがある。これは昨年十二月の臨時国会において、織物の輸出の場合に第一次加工、第二次加工に特例の及ぶ議員立法が行われた。そのときに私は、国民は法の前に平等でなければならぬという建前において、同様の状態にあるところの陶磁器業、これに対しては当然特例が及ぶように、次の租税特別措置法が上程されるときには同様の趣旨によつて政府から提案されるべきであるという強い要望をし、それを希望条件にして私が賛成討論をいたした。しこうして本会議においても黒金議員から、春日委員からかくかく……

第19回国会 大蔵委員会 第14号(1954/02/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連して……。株主相互金融は、これは金融法規のらち外の問題だ、こういうふうに言つておられる。今そういうふうに言われたのじやないのですか。
【次の発言】 保全経済会の問題ですか。それはまあそれでもいいでしよう。そこで私があなたに申し上げるのは、大体内藤さんの御意見に多少附加することになると思うのだが、私は何事によらず早期診断ということが必要だろうと思うのです。病根が深くなつてからああだこうだといつて騒いだところで追いつくものではない。そこで今回あなたの方がそういう金融法規を法務省との関連において出して来られるということなのだが、それをもし今から二年ないしは三年前に出しておられたら、今……

第19回国会 大蔵委員会 第15号(1954/03/03、26期、日本社会党(右))

○春日委員 砂糖会社が粗糖を輸入して、それを少数の限られた会社の精製によつて、これが白砂糖として最高価格で売られておる、そこで製糖会社が厖大な利潤を上げておることが、ようやく社会的な非難の的になつて来ておるわけであります。従つて主食の管理をいかにするかということについて、われわれは十分検討を加えなければならない段階に到達したと思うのであります。そこでわれわれがこれをいろいろ研究して行く資料といたしまして、さらにまた食管会計等に対するわれわれの審議の重要資料といたしまして、次の資料をひとつ御提出願いたいと思うのであります。  それは、これが自由輸入に切りかえられて以来の、すなわち二十七年度並びに……

第19回国会 大蔵委員会 第17号(1954/03/05、26期、日本社会党(右))

○春日委員 河野銀行局長にお伺いいたしますが、昨日の夕刊所報によりますると、またもや問題の例の不渡り手形が新記録、一日でもつて三千四百五枚に達したという報道がありますが、中小企業の金融はまことに憂うべき状態に、むしろ破局にすら当面しておるのではないかと心配されますが、銀行局長はこれに対してどういう見通し、そしてその見通しに対するいかなる対策を持つておられるか、まずもつてこの点からお伺いいたします。
【次の発言】 現在中小企業関係における不渡りの件数激増の内容、原因が、これはむしろその金詰まりというような問題ではなくして、手形の濫用にその主たる原因があるようなことを申し述べられたのでありますが、……

第19回国会 大蔵委員会 第18号(1954/03/09、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は山本委員の質問のあり方について重大な疑義がありますので、この点をひとつ明確にいたしたいと思うのであります。現在のわが国の政治は政党政治でありまして、吉田自由党内閣が責任をもつて政治を行つておると理解をいたしております。しこうしてここへ出る一切の法律案は、政府並びに自由党がその提案に先だつて十分それぞれの意見の調整を行つて、共同の責任においてここへ提案されておるものと私は考えておるのであります。しかるところ、ただいま山本君の御質問をいろいろ聞いておりますと、物品税の課税方針にそれぞれ重大な疑義があるような、いわば批判的な質問が行われておつたと思うのでありますが、少くとも政府が出し……

第19回国会 大蔵委員会 第19号(1954/03/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 金融事情調査のために動議を提出いたします。動議の目的は、現在金融事情が非常に窮迫いたしておりまするし、わけても中小企業金融が特に危局にさらされておることは、先般本委員会において私が述べた通りであります。そこでこれの実情を調査のために、金融機関の代表を参考人として、本委員会においてそれぞれその実情について意見を述べていただく事柄についてでございます。  その理由をごく簡単に申し述べますれば、現在政府は、日銀の政策と相まつて、金融を引締めるいろいろの施策を講じておるわけでありまするが、その結果現在どういう数字が現われておるかと申しますると、政府の指定預金は、政府の方針によつて一方的に著……

第19回国会 大蔵委員会 第20号(1954/03/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 まず最初に今回の租税特別措置法についてお伺いをいたしたいと思うのでありますが、この措置法によりまして、個人の長期の定期預金、その他配当、所得に対する税率の軽減、こういうものを初めといたしまして、金持ち階級並びに大企業援護というような特別の優遇措置がそれぞれ行われておると思うのでありまするが、まず最初にお伺いしたいことは、この今回の改正案を通じて軽減される額の総額、これをそれぞれの改正項目に従つてひとつお述べいただきたい。それから増徴される面は、この交際費の関係であろうと思うのですが、これのほかにまだあるならば、それも明らかにお示しを願いたいと思います。

第19回国会 大蔵委員会 第21号(1954/03/12、26期、日本社会党(右))

○春日委員 佐々木さんにお伺いをいたしますが、ただいまの御説明によりますと、日銀の貸出しが八百億ふえた、このふえた原因はいろいろあるが、なかんずく政府の指定預金が引揚げされた、このことは、やはりその足らざるところを日銀が補つて行くという立場において、それが貸出し増の原因の大きなものである、こういうお説であつたと思うわけであります。そういたしますと、一般大銀行あるいは地方銀行等、この日銀と取引のあつたところの金融機関、これは政府が指定預金を引揚げた分だけはかくのごとく日銀でめんどうが見ていただけるから、その金融機関の運営は支障がない。並びにこれらの金融機関につながるところの事業者は、やはりその金……

第19回国会 大蔵委員会 第22号(1954/03/16、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この際金融措置に関する動議を提出いたします。最近の金融引締め政策の強化に伴う金融梗塞にかんがみまして、先般本委員会において、金融機関の代表者からそれぞれ参考意見を聴取したのでありまするが、この際中小企業金融対策に関し、次の決議を本委員会の決議とせられんことを望みます。  まず最初に決議案の案文を朗読いたします。    中小企業金融緊急対策に関する決議案   最近の急激な金融引締政策の強化は、中小企業に不当にそのしわ寄せをし、ために小額不渡手形を激増させるとともに、中小企業者の倒産を続出させている。このような傾向は、今後緊縮予算の実施と財政の引揚超過継続とともに、ますます激化するおそ……

第19回国会 大蔵委員会 第23号(1954/03/17、26期、日本社会党(右))

○春日委員 久々にお伺いいたします。やはり糖価の問題について大臣にお伺いをしたいと思うのでありますが、ただいまの井上委員の質問に対して、社会党は生活必需物資に対しては統制の考え方で、あなた方はそうでない方法でということで、基本的な立場が違うからどうというような御意見もあつた様子であります。  そこでお伺いしたいことは、この砂糖消費税に対して今大衆はどの程度負担しておるか。これは関税収入が六十四億六千万円、そのほか砂糖消費税が三百八十一億二千四百万円、これで大体四百四十五億、さらに製糖会社の利益――為替の差益金とでも申しましようか、あるいは十九社の独占事業と申しますか、これで七十五億、そうすると……

第19回国会 大蔵委員会 第24号(1954/03/18、26期、日本社会党(右))

○春日委員 主税局長にお伺いをいたしますが、二十九年度の租税及び印紙収入予算の説明書の十四ページによりますと、この法人税法の中で、更正決定増差分というのを初めから三百四十一億七千二百万円、これは二十九年度実際申告見込み税額千五百五十三億の二〇%で、これだけは更正決定するということで、初めからこの予算が組まれております。なるほどこれは従来の実績にかんがみというふうにうたつてはありますが、こういうように初めから申告したものに対してさらに二〇%は更生決定をするのだ、こういう政府の態度をここに宣言したようなものではないかと思う。そうしますと、納税者の側では、かりにこれだけ申告したところで、しよせんは二……

第19回国会 大蔵委員会 第26号(1954/03/23、26期、日本社会党(右))

○春日委員 国民金融公庫法の一部改正法律案に関連をいたしまして、ひとつお伺いをいたしたい。その前に私が局長に申し上げたいことは、あなたは中小企業金融に対してはなはだ熱意が低調であるというよりも、むしろ冷酷無慙ではないかと思われる筋が非常に多いと思う。このことは、先般この問題を憂えた本委員会が、特に一日の貴重な時間をさいて、中小企業金融機関から、当面しておるところの金融情勢一般について公述を求めたことがある。そのときにあなたは、そういうものが開かれるということは、公報にも載つており、植木次官は御出席になつておつたのだから、あなたが御存じないはずはない。そういう得がたき機会に御出席すらなつていない……

第19回国会 大蔵委員会 第27号(1954/03/24、26期、日本社会党(右))

○春日委員 大臣と政務次官は見えぬのですか。
【次の発言】 いずれにいたしましても、これは昨日からの継続の事柄でありまして、昨日私は、すみやかに省議を開いて政府の責任ある処置はどのようなものであるかという最終的な御回答を求め、それが本日午前中開会される本委員会において、大臣もしくは植木政務次官よりその決定せるところを御報告いただく、こういうことでおわかれしておりました。しかるに大臣も政務次官もそのお約束を全然お守りにならなくて、現在お見えになるところが不明の状態でありますので、この両責任者のうちいずれかがお見えになりまして、昨日の本員の質問に対して責仕ある御答弁を得るまで、この問題は質疑を進め……

第19回国会 大蔵委員会 第28号(1954/03/25、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいまの小川委員の発言に関連をいたしまして、某製糖会社に対して日銀から一名、国税庁から一名、こういうような諸君がそこの重役に就任をしておられるということを述べられたのでありますが、このことは折しも砂糖価格の形成並びにこの砂糖会社の高利潤がいろいろと政治問題になつております立場上、まことに重大であります。公務員がそういう営利会社の重役をする場合は、当然公務員の営利企業に対する就職制限に関する規則等がありますので、はたしてその規則の規定通り就任手続が行われておるかどうか、この問題は重大でありますので、すみやかにこの問題をつまびらかにするために、特別の小委員会等をひとつ設置されて、真相……

第19回国会 大蔵委員会 第29号(1954/03/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました所得税法外八法案に対しまして、強く反対の意を表明するものでございます。  以下その理由について申し述べたいと思いますが、私の討論は、昨日の理事会では、自由党がめちやくちやにおやりになる事態でありましたので、都合によつては三時間ぐらい討論ができるように、かくのごとく資料をとりそろえてございます。しかし理事会が円満に妥結をいたしまして、簡潔に討論を終れということでございますので、従つて三時間の討論から抽出をいたしまして、大体十分間ぐらいで終りたいと思います。(笑声)論旨の中に前後いろいろ矛盾する面もあろうかと考えるのでありますが、こ……

第19回国会 大蔵委員会 第31号(1954/03/30、26期、日本社会党(右))

○春日委員 社会保険診療収入に対する所得税課税のあり方についてお伺いをいたしたいのであります。私どもの調査するところによりますると、昭和二十六年度並びに二十七年度においては、この医師に対して課税上特別の措置がとられておつたと思うのでありまするが、この際本件について、国税庁長官からその経過並びにてんまつについて、ひとつ詳細に御説明をお願いいたしたいのであります。
【次の発言】 なおこの際あわせて伺つておきたいことは、健康保険法その他船員保険法、共済保険法、国民健康保険法、労災保険法、生活保護法、結核予防法による治療、こういうような社会保険治療に関する給付でありますが、これは現金であろうと現物であ……

第19回国会 大蔵委員会 第33号(1954/04/01、26期、日本社会党(右))

○春日委員 山口教授にお伺いをいたしたいのでありますが、私どもは大体計画経済を経済の基本的な考え方に置こうと主張しておる党の立場において、こういうふうな方向に向いて行くということについては、基本的には賛成であのますけれども、しかし問題が重大であるから、未熟な法案をつくつて貿易金融が混乱を起すようなことがあつてはならないということでいろいろ批判的な面を抱いておるわけであります。そこで現在日本の経済が貿易に依存をしておるということ、これが非常に高いことは認めるのでありますが、同時に現実の問題として、外国の援助というものにも現実に依存しておると思うのであります。そうしますと、この日本の経済の実態を分……

第19回国会 大蔵委員会 第34号(1954/04/02、26期、日本社会党(右))

○春日委員 為替局長にちよつとお伺いしたいと思うのであります。きのう参考人の御意見をいろいろ承つておるうちに、次のような問題に疑義を生じて参つたのであります。たとえば政府手持ち外貨がこの十二月末において九億七千万ドルあるわけであります。ところがこれの大部分、パーセントにして八八・八%を外銀に預託されておるわけでありまして、残余の一一・二%の九千八百万ドル程度のものが内国銀行に預託されている。独立を回復いたしました現在、日本の政府の手持ちであるところの外貨が、一体どうしてその大部分のものを外銀に預託されておるのであるか、その理由、それから預託については何らかの特殊の協約があるのであるか、ないので……

第19回国会 大蔵委員会 第35号(1954/04/06、26期、日本社会党(右))

○春日委員 一、二お伺いいたします。この法案の第二条第二項に禁止さるべき預かり金の定義がここに明記されてあると思うのでありますが、それ  よりますと「預金、貯金又は定期積金の受入及び、借入金その他何らの名義をもつてするを問わず、これらと同様の経済的性質を有するもの」は金銭の受入れを禁止する。しかしこれは不特定、多数でありますから、特定少数、すなわち株主から預金を受入れたり、あるいは定期積金、借入金その他のことをやることは、株主からやることは一向さしつかえない。不特定多数からはいかぬが、特定少数ならばいいという形になるわけです。今まで相互金融が問題になつており、なお法的にも疑義があるということが……

第19回国会 大蔵委員会 第36号(1954/04/07、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま藤枝君によつてこの条文を読んでいただいたのでありますけれども、さらに頭が錯乱して参りまして、そのわからなさの度を加えたばかりであります。これは私どもが別にその事実を歪曲して申し上げておるわけではなく、用語が前後してみたり、文字の中に文字が隠されておつたり、これはほとんど宝探しか判じものみたいで、少くとも法律の修正案としての体をなしおりません。われわれは少くともこの重要法案のこのような修正案が読めもしない、しかも説明を求めて、さらにこれに対していろいろわかるような御解説を期待しつつ、今藤枝君の条文の読み方を聴いたのでありますが、さらに一層わからない。こんなわれわれがわかりもし……

第19回国会 大蔵委員会 第37号(1954/04/08、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいまの井上委員の質問に対する御答弁に関連をいたしまして、次の二つの事柄が新しく問題となつて提起されると思うのであります。  その一つは、自治庁の計算によりますと、自由党の修正案によつて六十七億八千万円の税収欠陥を来すという計算を立つておるのでありまして、大蔵当局の計算によりますと、これが四十数億ということであるのでありますが、そういうような税収欠陥がありました場合、ただいまの御説明によりますと、二十億の借入れあるいは一割の一般会計の繰入の辞退、こういうようなものをもつて補填をして、なおかつ足らざる場合においては特別の財政措置を講ずるとの趣であります。そういたしますと、入場税法案……

第19回国会 大蔵委員会 第38号(1954/04/09、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連をいたして……。それでは大平委員にお伺いいたしたいのであります。昨日来われわれが本案を審議しております過程において、政府当局に、この修正によつてどの程度の減収を来すかということを伺つたら、これはあなた方もお聞きであつたと思うが、まさに四十六億何千万円程度の減収が推定される、こういう答弁をいたしておつたのであります。当時渡邊主税局長の答弁を聞いておりますと、相当詳細な資料の上に立つての推算のようでありましたので、われわれもしかくそのような減収があろうと考えて、そこに問題が連坐的に起つて参つたのであります。そこでお伺いしたい。あなたの方は政府のこの見解、すなわち四十数億の減収を来す……

第19回国会 大蔵委員会 第39号(1954/04/13、26期、日本社会党(右))

○春日委員 日本社会党両派を代表いたしまして、ただいま議題になりました交付税及び譲与税配付金特別会計法案に対しまして、強く反対の意思を表明するものであります。  以下その理由について申し述べます。この法律案は、先般国税に移管の暴挙を断行されたところの入場税法案に重大な関係を有する法律案でございます。この入場税国管に伴いまして、自由党から提出されましたその修正案は、何人が推算をいたしましても五十億以上の歳入欠陥を生ずるであろうことは明確な事柄でありまして、特にこの問題は、本法案と重大な関係を有するものであると思うのであります、  そこで私どもが反対の第一の理由として申し上げねばならぬことは、そも……

第19回国会 大蔵委員会 第40号(1954/04/14、26期、日本社会党(右))

○春日委員 国民金融公庫にちよつとお伺いいたしたいのでありますが、公庫が、現在金融機関からほとんど見捨てられるにひとしいところの庶民金融の大きな任務を背負つて、そういう方向へ非常に能率的に金の貸出しを行つておられることは、私どもその問題を特に重視いたしておる立場において特に敬意を表し、さらに今後その効果を高められるような方向へ向つて努力を集中されることを強く御期待いたしておるのでありますが、今回さらに恩給等を担保にして新しく融資できるようないろいろな金融制度が設けられようといたしております。これに関連をいたしまして特に要望いたしたい一つのことがございます。それは未亡人がいろいろと子弟を養育して……

第19回国会 大蔵委員会 第41号(1954/04/15、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この際林野庁長官に、関連をいたしまして北洋材の問題並びにパルプの輸入問題について、農林当局はどういう努力をしておるか、お伺いいたしたいのであります。  申し上げるまでもなく、最近国内の木材資源は大分枯渇をいたしております。そうして濫伐をすれば、これが風水害の大きな惨禍を誘発するというようなことで、いろいろとはばまれておると思うのであります。ところが一方国内的には、建築資材にいたしましても、あるいは輸出用の梱包材料にいたしましても、北洋材の需要が非常に大きい。ところが供給がこれに伴わない。従つて木材がはなはだしく値上りをしておるのでありまして、このことが復興を阻害してもおるし、特に輸……

第19回国会 大蔵委員会 第42号(1954/04/16、26期、日本社会党(右))

○春日委員 この際教授にひとつお伺いいたしたいのでありますが、この法律が過剰投資、二重投資に与える影響てついてただいまお述べいただいたのでありますが、もう少しその影響を詳細に、具体的に教えていただきたいと思うのでありますが、どういうような影響をもたらすであろうか、もし悪い面があれば、それを阻止するためにはどんな拘束と規制をしたらよいか、この点の御意見を伺つておきたいと思います。
【次の発言】 本日は議事日程といたしまして、特にこの経済援助資金特別会計法案につきまして質疑を続行する予定に相なつておりましたところ、本日ただいま、この時刻に至りましてもなお大臣、政務次官、あるいはまた局長等、その政府……

第19回国会 大蔵委員会 第44号(1954/04/21、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま井上委員の御質問に関連をいたしまして二、三の事柄をお伺いをいたしたいと思うのでありますが、ただいま論議されました満鉄ビルの払下げの問題でありますが、これはたしか十五国会でありましたか、すでに相当深く掘り下げて論議がされておりましたので、私は再びここでこれをむし返そうとは考えておりませんけれども、ただいまの御答弁ははなはだ私は首肯いたしかねる筋があるのでございまして、あなたの御答弁によりますと、この評価額は決して安いものではない、大体当時の時価に換算して適正価格であつた。しかのみならず、当時この処分方法をめぐつて、競争入札に付したのだが、最高の入札が五千万円かれこれしがなかつ……

第19回国会 大蔵委員会 第45号(1954/04/22、26期、日本社会党(右))

○春日委員 大臣にお伺いをいたしたいのでありますが、ただいまの井上委員の質問に対しまして、われわれ社会党が頭からアメリカに対して公正な認識を欠いておるというような断定のもとに半ば叱責されたような御意見がありましたが、はなはだ遺憾に存ずるわけであります。そこで私大臣に伺いたいことは、あなたの御意見を聞いておると、ほとんど円がまるで無価値のようなことを言つておられるが、私が申し上げたいことは、われわれ国民の側の不満の焦点はここにあるのです。たとえば円では何でも買えるのですよ。自動車でも綿布でも飛行機でもミシンでも何だつて買える。そのものでたとえば五十万トンなら五十万トンの小麦をバーターで買うことも……

第19回国会 大蔵委員会 第46号(1954/04/23、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま議題となりました両法案に関係をいたします重要な事柄について、ひとつお伺いをいたしたいと思うのであります。この両法案は、いずれも戦争中におきまして戦争経済遂行のために当時政府によつて接収されたところの貴金属、ダイヤモンド等の活用について規則を行わんとするものでありますが、この法案に関連して、政府はこれらの貴金属を輸出用加工金という方向へ活用することについて何かお考えになつておるかどうか。この点もひとつお伺いをいたしておきたいと思うわけでございます。  なお質問の趣旨を明確にいたしておきますために、この機会に大蔵当局に申し述べ、さらにこの間のいきさつを明らかにしておかなければ相……

第19回国会 大蔵委員会 第47号(1954/04/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 議事進行について。会期も迫つておるので、本委員会で論議されました事柄でなおペンデイングになつている問題が幾つかあると思います。法案に関係する事柄もあり、関係していない事柄等もありますが、委員長におかれては、適当な機会にそれら一切の懸案を解決することの機会を御準備願いたい。  それから経済援助資金特別会計法案の第四条中における政令なるものの範囲、これが本法案に占めるウエートは重いのですから、この政令の要綱、大体構想されておるところを大委員会に資料として御提示願いたいことを要望してございますが、本日に至るまでそれが提出されておらないのであります。これをすみやかに御提出を願いたい。  さ……

第19回国会 大蔵委員会 第48号(1954/04/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 若いわゆる明治時代の官員さんなるものが、官吏の威厳を備えるためにサーベルを下げた。鉄道官吏までも当時は礼服にはサーベルを下げておつたものであります。ところがどうもやはり官僚主義の風潮がまただんだんと高まり跋属しつつあるきらいがあるのであります。従つて現在の官吏は威厳をしつらえるのに、サーベルなんかのかわりに高級自動車をもつてこれにかえておるようなきらいがないわけではないのであります。そもそも吉田内閣は今国民に耐乏生活――大蔵大臣は合理的な生活と言つておられるけれども、口にそういうことを言つておるくらいならば、現在政府が手に持つておりまするところの自動車の分類調査から考えてみましても……

第19回国会 大蔵委員会 第51号(1954/05/07、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それではまず第一問でありますが、この法律の第一条の中には、何々の旨の誤解を生じさせるような仕方を用いて云々、こういう誤解という言葉がこの法律の条文に使つてあるわけであります。これは私は非常に危険ではないかと思うのであります。由来人間は、きわめて誤解しやすいのでありまして、一つの物事を提唱いたします。そういたしますと、その話を正確に理解する人と、それから話してもこんでわからない人と、それから誤解する人と、三つあるわけであります。そこで私の心配になつて来るのは、たとえば百人なら百人の人に同じことを話して、その中で六十人くらいが理解し、三十人くらいがてんでわからない、あとの十人くらいが誤……

第19回国会 大蔵委員会 第55号(1954/05/14、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それではこの第二条に関連をいたしまして、法務省並びに銀行局にお伺いをいたしますが、二条二項の終りの方に書いてあります「これらと同様の経済的性質を有する」という「これらと同様の経済的性質」なるものの中には、出資の募集、要するに出資証券、出資金、これを含むものであるか含まないものであるか、これをひとつお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 了解いたしました。  それからここの二条二項の中にあります「不特定且つ多数の者」これの定義でありますが、株主は特定の者に入るか、不特定の範疇に属するか、これはどういう考え方をお持ちになつて立法されたか、この点をひとつ……。

第19回国会 大蔵委員会 第57号(1954/05/19、26期、日本社会党(右))

○春日委員 第一番に開発銀行にお伺いをいたしますが、仄聞するところによりますと、今月末にあなたの方が中小企業金融公庫に引継がれるかつての復金の貸付、その他見返り資金等の貸付にかかるところの債権があると思いますが、この引継ぎにあたりまして、現在これを取扱つております金融機関にどういう通達を出しておられるか、まずこの一点をお伺いをいたしたいと思います。
【次の発言】 それでは具体的にお伺いをいたしたいのでありますが、たとえば中小企業向けに貸し与えておりますかつての復金資金、あるいは見返り資金等に関係するものでありますが、本日までこれがなお貸出しの残高となつて残つておりますことは、やはりこれは償還期……

第19回国会 大蔵委員会 第59号(1954/05/21、26期、日本社会党(右))

○春日委員 中野委員にお伺いをいたしたいのでありますが、冒頭に、わが党といたしましては、この法律の趣旨並びに処理方針に対しては大体賛成であるのであります。こういう財源の乏しい折から日銀の地下室で長年にわたつて惰眠をむさぼつておりますこういうものに対しまして、これを経済活動に移し、しかもそれを動員して社会保障制度の資金源として活用するという着想は、むしろ議員諸君の御労苦に対して敬意を表しておるところでありますが、ただ一つ私として釈然としないことは、その中で、戦後進駐軍によつて無償で接収されたところのダイヤモンド、これをかつての所有主が明確なものはそれに無償で返す、こういうような方針がとられておる……

第19回国会 大蔵委員会 第62号(1954/05/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま井上委員によつて提議されました問題は、これは国会の権威に触れる問題であり、のみならず、これはまつたく議員の政治活動の生命に触れる問題であろうと思います。まず国会における表決権というものをめぐりまして、衆議院規則第五十二条におきまして、「表決の更正を求めることができない。」一旦賛成したならば、これは当然賛成を貫かなければならないものであり、反対をしたならば、同一案件についてこれに反する意思表示を行つてはならないということを、衆議院規則五十二条は厳粛に規定いたしておるのであります。従いまして、この表決権は議員の生命に関する問題であり、これは政治活動の象徴であると思うのでございま……

第19回国会 大蔵委員会 第63号(1954/05/29、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま委員長の御見解が表明されましたが、これは国会における審議を委員長は何と理解しておられるか、まことに了承いたしかねる事柄ばかりであります。  そもそも政府与党が政府原案を支持するは、政党政治の基本的ルールでなければならぬと思うのであります。そこで本案件の審査については、政府与党たる自由党が本会議において政府原案を支持してこれを議決しておることは、これは正しい態度であると断ぜざるを得ないのであります。すなわち本案件に関する限り、問題となつておる自由党大蔵委員の本会議における表決は、一つはみずからの党の党議に服したものであり、他は原案に対処する与党議員の当然かつ正しい態度として、……

第19回国会 大蔵委員会 第65号(1954/06/02、26期、日本社会党(右))

○春日委員 植木次官にお伺いいたしますが、本日の日本経済新聞の報道するところによりますと、今回金融機関の中小企業向け貸出しについては、貸倒れ準備金の損金算入限度率を、現行の千分の十から中小企業に対する融資に対してはこれを千分の二十に引上げるという一つの基本的な方針が通産省との間に話合いがついて、近くこれが実施に移されるということが報道されているのでございます。そこでこの機会に伺つておきたいのでありますが、これは相互銀行とか信用金庫とか信用協同組合というようなものの基礎を固める意味において貢献するところが多いと思いますが、特に市中銀行の中小企業への貸出しをどの程度に規定するかということは、相当重……

第19回国会 大蔵委員会 第68号(1954/08/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 国税庁長官に伺うこともたくさん残つておりますが、時間も大分迫つておりますから、金融問題に入つて、長官にも一つ伺いたいことがありますので、まず銀行局の方に質問をいたしたいと思います。  この金融問題の解決は当委員会に課せられておる大きな問題であるのでございまして、先般来本委員会においてこの金融梗塞打開のための議決も行い、さらには五月三十日本会議の議決も行われておるのでありまするが、どうしたことか政府は、その議決された一項目だにこれを実施に移してはいないのでございます。ほとんど破れかぶれになつておるのか、あるいは国民の意思などというようなものは全然認めていないなのか、はなはだもつて理解……

第19回国会 大蔵委員会 第69号(1954/08/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 議事進行について。実は本委員会は一箇月間にわたつて本委員たちが国政調査をいたしまして、その調査に基いての重要な国事について、この委員会を開いて質問をしようということで、昨日来それぞれ大蔵省当局に出席を求めておるわけなんです。ところがけさから大臣、政務次官、銀行局長、その他関係責任者がだれも立て来ないのです。これは一体どういうことなのでございましようか。私どもなんか、朝からそういう問題についてぜひとも政府の責任ある見解を承らなければならないというので、とにかく朝からずつと控えておるわけなんだが、だれも出て来ない。こういう事柄では、われわれはその国事をどういうふうに審議していいのか、ま……

第19回国会 大蔵委員会 第70号(1954/09/09、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は日本銀行総裁の更迭説が行われておりますので、この事柄に関連をいたしまして、大臣の御見解を承りたいと思うのであります。  申し上げるまでもなく、日本銀行は国家経済総力の発揮を目的としてつくられたところの中央銀行でございます。従いまして、この銀行の総裁は国家的見地からながめまして、最高の最適任者が運営の衝に当らなければならないと考えておるのであります。しかるところ、国会の資料によりますと、大臣は参議院の大蔵委員会におきまして、一萬田総裁は最高の適任者ではないと思うと断定をされたのでございます。このことは、中央銀行の運営に対して重大な疑惑が投げかけられたことであり、監督責任者としての……

第19回国会 大蔵委員会 第71号(1954/09/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 その問題について関連質問を継続いたしたい予定でおりますが、伺うところによりますと、山本博士が吉田内閣打倒のための緊急戦術会議に御出席のようでありますから、継続質問を御留保願つて、山本博士に譲ります。
【次の発言】 銀行従業員の賃金値上げ問題に関しまして、銀行局長に質問をいたしたいと思うのであります。  九月八日付の日本経済新聞の報道するところによりますと、銀行従業員の賃金値上げ問題については、銀行局はこれは各地方財務局長あて指導方針を通達したということが報道されておりますが、この日本経済新聞に報道されておるような指導通達、これが行われたものであるかどうか。ただいま井上委員の質問に対……

第19回国会 大蔵委員会 第72号(1954/09/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 関連して……。第一に、本委員会が開かれておるのだが、大臣も出てないし、また政務次官も出てない。わけでこの国民金融公庫に関連する銀行局長も出ていない。これは井上委員が質問しておられることも、公庫に対する質問であるが、これは同時に監督者としての銀行局長に重大な関連がある質問であつて、これは当然出てもらわなければならぬ。私は数日来この委員会の運営を見ておるのに、政府の責任者が本委員会に出ていないので、はたしてわれわれはその職責が果し得るであろうか。まつたく委員会の権威は地に落ち、われらはこういう状態においては職責を尽すことはできないと思う。ことに委員長のごときは、きのうから出てないのでは……

第19回国会 大蔵委員会 第73号(1954/09/28、26期、日本社会党(右))

○春日委員 外資法に関係する事柄につきまして、まず第一番に東條為替局長にお伺いをいたしたいと思うのでありますが、本委員会はこの法律に関係する事柄について、すでに数回にわたつていろいろと議をいたしておりますし、その都度局長に対して、政府の方針を伺い、あるいは具体的な事柄の事務処理の状況等をお伺いしようとしてしばしば出席を要求し、御連絡をいたしておるにもかかわらず、その都度御出席に相ならなかった、一体これはどういうことでありましようか。局長の職にあられる方が他にそれぞれの用のあろうことは想像にかたくないのでありますけれども、しかしながら国権の最高の府であるこの国会が国会法に基いて出席の要求をしたこ……

第19回国会 大蔵委員会 第74号(1954/10/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 税制上の諸問題につきまして渡辺主税局長に二、三の点についてお伺いをいたしたいと思います。ようやく予算編成期に入つておりますので、これの裏づけとなります税金の事柄について、いずれ税制各般にわたつての御検討が始められていると思うのであります。そこで本委員会におきまして、この数国会にわたつていろいろと問題として論議され、しかもそれが解決をしていないような諸問題も幾多あるわけでございます。そこでこの際伺つておきたいことは、そういうような問題となつたいろいろな事柄、さらにまた将来取上げなければならないようないろいろな税金、これについて政府はあるものは改正し、あるものは新しくつくる、こういうよ……

第19回国会 大蔵委員会 第75号(1954/10/12、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま委員長から、山本政務次官は他の委員会から出席を求められておるので、退出したいという要求があるが、これを許可したいという御相談がございました。しかしながら本日の本委員会は、かねて質問通告によつて当局に申し出てありまする通り、いろいろ重要議案について審議なされることになつておりまするし、これらのことどもはしようせん政務次官を通じて政府に大きく反映していただかなければ相ならぬのであります。のみならず、本日の委員会はかねての懸案になつておりますフレキシ・ボードの問題をめぐりまして、日米石綿の問題に触れて、きようあたりは本委員会の結論を出さなければならぬ段階に立ち至つておると思うので……

第19回国会 大蔵委員会 第76号(1954/10/26、26期、日本社会党(右))

○春日委員 東条為替局長にお伺いをいたしますが、ただいま小川委員の質問に対する御答弁によりますと、品質についてはアメリカ側に一日の長あり、このような品質の程度においては技術の向上というこの条項に照しては、特にこの品質を認めるような大きな条件とはなり得ない。従つて審議会の審議の焦点は輸出振興にはたして寄与するであろうかどうか、この新しき資料の提出が待望されておる模様であります。そうとしますると、ここで参考のために私一つだけ伺つておきたいことは、その輸出の振興に寄与するであろうか、あるいは寄与しないであろうか、この問題に対する資料の提出者でありますが、それはどういう方面に向つての資料の提出が求めら……

第19回国会 大蔵委員会 第77号(1954/10/27、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは大臣にお伺いをいたしたいと思うのでありますが、本日の新聞の報道によりますと、例の東証のストライキは、警察官吏の警棒を伴う介入によりまして、労働者側は涙とともにこのピケツト・ラインを解いて、そうして一方経営者側は得意満面として、取引再開の座にすわつたということが報道されておるわけでございます。このことはそのストライキの妥当性あるいはそうでないといういろいろな批判は別といたしまして、いずれにしても労働関係のいろいろな法規に基いて行われたこの争議行為が、警察力の介入によつてこういうみじめな結末を遂げつつあるということにつきまして、世上の関心は非常に高まりつつあると思うのでございま……

第19回国会 大蔵委員会 第78号(1954/11/10、26期、日本社会党(右))

○春日委員 平井参考人には御多忙中特に本委員会に御出席をいただきましたことについて深く敬意を表するものであります。まず冒頭に一、二の点について御理解を願つておき、ついで御質問をいたしたいと思うのでありますが、本委員会は金融業務に関しまして立法を行う国権の最高の府であるのでございますが、同時にまたここで立法されましたところの法律の各条章並びにその精神が政府並びに当事者によつていかに運営されておるかということについては、重大な関心を払つておるのでございまして、従いましてこれに関連する事柄について調査を行うということは、これは本委員会に付与されております特異の任務であるのでございます。私がこのような……

第19回国会 大蔵委員会 第79号(1954/11/11、26期、日本社会党(右))

○春日委員 これは関連質問と申しますよりも、問題をひとつ明確にしておかなければならぬと思いますので、特に発言を求めたわけであります。ただいま井上委員によつて述べられました意見によつて尽きておるわけでありますが、問題はこの資金運用部資金の構成が大衆の金である、こういう意味からこの活用は大衆への還元にウエートを置いてもらわなければならないというところにあるわけでありまして、当然明年度予算編成にあたつては、住宅金融公庫にしろ、中小企業金融公庫にしろ、農林漁業金融公庫にしろ、それそれ相当額の増額のことが要請されておりますので、十分御検討願わなければならぬ。ただこの際一つ明確にしておかなければならぬこと……

第19回国会 大蔵委員会 第80号(1954/11/24、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは第一番目にお伺いいたしたいことは、この「金融引締下の中小企業金融対策要綱」の中の第一項の第一番でありますが、今回この申合せによりまして全国銀行協会では、中小企業金融に対する特別資金わくの自主的設定ということが申し合されている様子であります。これは申し上げるまでもなく、一応計画的なわくをつくつて、大企業融資によるところの一方的な蚕食をあらかじめ防いで置こうということは、計画としてはけつこうでありましようが、しかしながら大体どの程度のわくをその銀行の総資金量の中において歩合を示させて行くかということが、重要な事柄であろうと思うわけであります。従いましてそのわくについては、各銀行……

第19回国会 大蔵委員会 第81号(1954/11/25、26期、日本社会党(右))

○春日委員 渡辺主税局長に、退職積立金についてちよつとお伺いをいたしたいと思うのであります。現在は、企業が従業員の退職金を積立てる場合には、法人税法によりまして、退職引当金に対する損金算入制度というのがあるわけでありますが、この場合、損金に算入される限度を、大体自己の都合によつて退職する額、これを基準といたしておるのであります。ところが問題は、最近企業が吉田政府の悪政の所産といたしまして、大分行き詰つて参りまして、随所に企業整理が行われ、雇い主からの解雇というような事柄が続出して参つておると思うのであります。この場合、団体協約に基く退職金規定の中で、自己の都合による退職の場合の退職金、これだけ……

第20回国会 大蔵委員会 第4号(1954/12/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 専売公社の経理に関する問題について質問をいたしたいと思います。  今回の補正予算の中に専売公社の納付金を五十二億三千万円にわたつて削減をせんといたしておるのでありますが、これは一体どういう理由に基いてこういうような必要を生じたものであるか、その理由についてまずもつて御説明を願いたいと思うのであります。
【次の発言】 ただいまの御説明によりましておおむねその原因がつまびらかにされたと思うのでありますが、これはその専売公社当局の事業計画並びに大蔵省の監督が、いかに本年度の当初予算においてずさんきわまるものであつたかということが、ここに暴露されたものであろうと思うのでございます。少くとも……

第21回国会 大蔵委員会 第1号(1954/12/14、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま議題となりました昭和二十九年度の年末の賞与に対する所得税の臨時特例に関する法律案について、両社会党を代表いたしましてその提案の趣旨について御説明申し上げます。  この法律案は、昭和二十九年の年末の賞与について五千円を限り所得税を課さないこととするものでありまして、その趣旨とするところは、現下の経済事情のもとにおいて俸給賃金はストツブの傾向にあり、一般給与生活者の生活事情はますます窮迫しており、特に低額給与生活者の生活は非常に苦しい状態を考えまして、これら給与生活者の年末越年に特に経費のかさむ事情と、かつは年末賞与の性格をあわせ考慮し、これに対して少しでも税負担を軽減すること……

第21回国会 大蔵委員会 第2号(1954/12/21、26期、日本社会党(右))

○春日委員 指定預金制度につきまして阪田局長にお伺いをいたしたいと思うのであります。今朝の新聞の報ずるところによりますと、会計検査院がこの二十日に大蔵省に対して現行の指定預金方式は会計法違反の疑いがあるという通告を発したとの趣でありますが、これはいかなる内容のものであるか、まずもつてこの点を明らかにしておきたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、この会計検査院の通告を受けた大蔵省が同日の省議でこの問題を検討した結果、指定預金を廃止するとの方針を内定したということがありますが、これはいかなる機関によつてどのような決定がなされ、しかもその決定はどういうような手続をふんでいつごろ実施に移さ……

第21回国会 大蔵委員会 第3号(1955/01/24、26期、日本社会党(右))

○春日委員 まず最初に大工、トビ、左官、板金、こういうような比較的労務を提供することによって所得を得ておるような人々に対する課税のあり方が、現在国税局によりましてはまちまちに行われておるのであります。これが、当事者はもとより、関係当局のそれぞれ非常な困惑するところと相なっておるのでありますが、この機会に、この問題を国税庁において調整をいたされまして、北海道の大工職も九州の大工職も、税の立場においては平等であり、同じ取扱いを受けるというような体制を確立願わなければ相ならぬと思うのであります。現在では、国税庁長官が発したさきの通達は、それぞれいろいろの解釈ができるような事柄がありまして、末端徴税機……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 行政監察特別委員会 第4号(1955/06/24、27期、日本社会党(右))

○春日委員 私は小沼視学官とこの学校図書株式会社との関係についてお伺いをしたいと思います。小沼視学官はこの学校図書株式会社へ入社される前には文部省の視学官としてどういう事柄を所管されておりましたか。それが一つ。それから、文部省へ復帰される前の学校図書株式会社における地位、それはどういうようなものであったか。それから、現在あなたのもとにおける視学官としての所管事項は何であるか。この三点をお伺いします。
【次の発言】 視学官としての所管事項は何ですか。
【次の発言】 その履歴書なり何らかの資料に、学校図書株式会社において占めておられた地位というものは私は当然書いてあると思うが、どういう地位におられ……

第22回国会 商工委員会 第27号(1955/06/17、27期、日本社会党(右))

○春日一幸君 それではお許しを得まして、ただいま議題と触りました百貨店法案の提案理由の説明をいたします。  現在の百貨店問題は、単に大規模小売業者たる百貨店対中小規模小売業者との問題であるだけではなく、卸売業者及び広く一般消費者にも関係の深い問題となり、経済的影響のみねらず、社会的影響も深く大きくなっているのであります。戦前、旧百貨店法が制定された当時の百貨店経営は、主として高級購買力を対象としていたのでありますが、戦後は一般中小企業と同じ広範囲な大衆購買力を対象とするに至ったのであります。また売り場面積について見まするに、戦前の最高であった昭和十六年の百二十五万三千平方メートルに対しまして、……

第22回国会 商工委員会 第35号(1955/07/06、27期、日本社会党(右))

○春日一幸君 お許しを得まして、ただいま議題となりました下請関係調整法案の提案理由の説明をいたします。  今回、通常の取引契約と区別いたしまして、特に親企業と下請中小企業との取引契約についての諸条件を調整する必要を認めました理由は、  第一に、下請をしている中小企業は、親企業より与えられた条件が、自己に不利であってもこれに従わざるを得ないほど経済力が弱いのが一般的実情でございます。特に下請契約条件について何ら文書に明記しない商慣習さえ残存しておるのであります。下請企業の親企業に対する取引関係の後進性を是正し、通常の取引契約関係に引き上げることは、下請企業の経営安定のための根本策であるのでありま……

第22回国会 商工委員会 第39号(1955/07/11、27期、日本社会党(右))

○春日一幸君 ただいま中崎委員から御質問になりました通り、わが国の産業構造の中に占めております小売業者の分野というものは圧倒的な多数を占めておりますし、これが国民の経済生活上必要欠くべからざるものであるという理解の上に立ちまするとき、御指摘のように百貨店がその背後にある大資本の威力を思う存分に行使いたしまして、公正かつ自由な方式に従わないで、大資本の暴威暴力をほしいままにする、すなわち弱肉強食にすらわたるような威力を次第に示しつつある傾向にございまして、これが勢い小売業者を不当に圧迫する、こういうような状況をほっておきましては、ただいま申し上げましたように、わが国の産業構造上必要にしてかつ現存……

第22回国会 商工委員会 第44号(1955/07/19、27期、日本社会党(右))

○春日一幸君 御指摘の点は提案者たちの最も苦心を払った点でございまして、特に本法の第一条には、この百貨店法の目的といたしまして、百貨店の営業活動が第一番に一般消費者の利益を阻害することを防止する、ここにウエートを置いております。すなわちその活動が一般消費者、小売業者及び卸売業者、この三つの相関連性において、ごうも小売店の利益を阻害するということのないように、この法律は各条章にわたって細心の注意を払っているわけでございます。具体的に申し上げますと、本法案第五条におきまして販売行為の規制を行い、第六条において仕入れ行為の規制を行なっておりますが、なかんずく第五条におきましていわば小売業者からこれも……

第22回国会 大蔵委員会 第2号(1955/03/26、27期、日本社会党(右))

○春日委員 政府に対して資料の提出を要求いたしたいと思いますので、委員長におかれまして適当にお取り計らいを願いたいと思います。それはただいま委員長発議によって決定されました本委員会の国政調査事項のうち、金融に関する事柄についてでございます。  現在中小企業の金融難の問題は、本委員会がしばしば熱心に論議しておりますにもかかわりませず、いまだ何らその解決を見るに至っていないのでございます。従いまして現在国内金融の大半を占めておりまする商業銀行、一般銀行がどういうような貸し出しを行なっておるかというこの資料を一つ公正取引委員会に御委嘱を願いまして、少くとも十一大銀行の主たる貸し出し先並びにその金額、……

第22回国会 大蔵委員会 第3号(1955/03/29、27期、日本社会党(右))

○春日委員 私は、まず最初に本委員会を通じて、大蔵当局に厳重に警告を発しておきたいと思うのであります。それは、少くとも法律案を出すからには、その法律案が適当であるか、あるいは不当であるかをわれわれが判断するに必要な資料をこれに添えてお出しにならなければ、われわれが審議するにしても、われわれ自体が、その関連事項についての資料の収集等に大へんな時間を要することは、あなた方もかっての御経験でよくおわかりと思うが、今後法律案をお出しになるときは、これに関連する一切の資料を取りそろえて、われわれがその書類そのものによって十分な判断ができるような処置を講じていただくことを強く要望しておきたいと思うのであり……

第22回国会 大蔵委員会 第4号(1955/03/30、27期、日本社会党(右))

○春日委員 これは農業課税ではありませんが、時間の関係がありますので、ごく簡単に。  最近末端税務署で特別調査班というものを設けられて、あたかも調査査察部でおやりになっていると同じような仕事をやり始めたと思うのであります。御承知の通り、現在の申告納税制度この思想の根底をなすものが何であるかは、われわれがいろいろの角度から論じて参ったところでありますが、今こういうふうな制度が設けられて、基準を調べるという名のもとに、はなはだ苛烈な実態調査が行われておるのであります。なるほど申告納税制度の民主的なあり方というものについては、もとよりカンニングなものにやはり相当な制肘を加えていく必要はありましょうけ……

第22回国会 大蔵委員会 第5号(1955/05/10、27期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま自由党を代表されて奧村又十郎君の御質問がありまして、私どもが考えている事柄を代弁願ったようなものでありますが、いずれにいたしましても総括質問であります限り、党のそれぞれの御決定に基いての御意見であろうと考えられますので、後日そのような事柄については、私ども社会党左右両派が法案の修正をもって臨みますから、必ずや自由党の御同調を得られることと考えられますが、一つこの点は、特に奧村又十郎君並びに自由党の諸君には、前もってお含みあらんことをお願い申し上げておきます。  そこで、まず私は一つ御質問いたしたいのでありますが、窪谷管財局長は、国有財産の運営管理並びにその処分について独断専……

第22回国会 大蔵委員会 第9号(1955/05/19、27期、日本社会党(右))

○春日委員 伺いますが、歩積みと両建の問題は、すでに本委員会において先年来しばしば論じられた事柄であるにもかかわりませず、本日まで何ら解決がついておりません。のみならず一そう悪い傾向がさらに激化しておるのであります。それだけに、この問題の取扱いは本委員会において特に慎重を期さなければならぬと思うのであります。  そこで大臣にお伺いをしたいのは、との債務者預金の中で、両建預金の問題は後刻に譲りまして、歩積みですが、これは適法なものだと思われますか。それとも、たとえば貸し出しを行うときに、商手を割るときに、一定の割合の歩合をきめて、それを預金の中に封鎖していくという現在やっておるあのやり方は、現在……

第22回国会 大蔵委員会 第10号(1955/05/20、27期、日本社会党(右))

○春日委員 きのうから二日間にわたりますこの代表総括質問を伺っておりましたが、大臣の御答弁は、重大な質問に対して、研究中とか考え中とかいうようなことで、的確な御答弁がほとんどございません。のみならず、ことごとの答弁が、局長連の耳打ちをそのままおうむ返しに答弁をされておるということで、われわれははなはだ遺憾に存ずるものであります。少くとも金融、税制、管財その他予算全般について、八千四百万国民の生活の明暗をあなたは双肩ににのうていらっしゃる。そういう大きな任務を負われまするあなたが、何もかも研究中であり、また答弁することは全部局長の耳打ちした事柄をそのまま伝えるというようなことでは、まことに慨嘆に……

第22回国会 大蔵委員会 第12号(1955/05/26、27期、日本社会党(右))

○春日委員 関連して伺いたいのですが、これは重要な問題になっていくと思うのだが、昨年この法律案が上程されましたときに一番論議されました焦点はこういうふうな一般税を目的税の形に変えてしまうということは、税の体系を全般的に乱すおそれはないかどうか、こういうことを強く指摘して、当時いろいろな質疑応答を交えたのであります。それで果せるかな道路計画がだんだん膨張してくると、結局その財源をガソリンに求めていくということで、このガソリン税が上ってくる。本年度は三百六十億だが、かりにこれが来年五百億になり、さらにその次に七百億ということになってくれば、その財源をこのガソリン税収入に求めるということになってくる……

第22回国会 大蔵委員会 第13号(1955/05/28、27期、日本社会党(右))

○春日委員 関連して主税局長にお伺いします。昨年度から税制が改正されて、前年度分の所得額を基準にして申告をし、納税を行なっていくというこの制度のあり方です。これは今までインフレ高進期は、大体において年々所得がふえていくというような事柄が実際的にもあり、さらにはまたそういうような想定も下し得ると思うわけでありますけれども、しかし現実にインフレ高進がストップし、むしろこれがデフレの傾向をたどっていく、すなわち所得はインフレーション時代に比較してむしろだんだんと滅っていくというような傾向にあり、実情もまたそこにありますので、前年度の所得を基準にして申告し、納税をしていくということは、これは結局現実の……

第22回国会 大蔵委員会 第15号(1955/06/02、27期、日本社会党(右))

○春日委員 昨年の募れの本大蔵委員会におきまして、中小企業金融公庫の融資対象の中に映画館を加えろという議決が行われました。それはただし映画館の防火設備、衛生設備に限って対象にしろという委員会の決議が行われまして、当時大臣の答弁も、もとより国会の意思であるから、十分尊重してこれを実行しようということになっております。申し上げるまでもたく映画館は、特に最近におきましては、ニュース映画、あるいは文化映画、教育映画等を通じて社会教育にもはなはだ貢献してる面もありましょうし、わけて健全レクリエーションとして堅実な事業であることは疑いをいれないところであろうと思うわけでおります。ところが映画館に対しまして……

第22回国会 大蔵委員会 第18号(1955/06/11、27期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま議題となりました銀行法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  金融機関が特定の企業に対して集中偏向融資を行うときは、その金融機関の経営を不健全ならしめ、預金者に損害を与えるおそれがあるばかりでなく、一つの大企業に対して集中偏向融資が行われますと、数十ないし数百の中小企業が融資の対象から除外され、中小企業金融をますます逼迫せしめる結果となるのでありまして、いずれにいたしましても、集中偏向融資が放任されておりますと、金融機関の公共性はとうてい全うすることができないことになるのであります。  しかるに、普通銀行の集中偏向融資については、何ら法律上の……

第22回国会 大蔵委員会 第19号(1955/06/14、27期、日本社会党(右))

○春日委員 議事進行。
【次の発言】 ただいまの質疑応答の範囲内におきましては、私は秘密会にする必要はないと考えます。しかしながら山崎君の質問がいろいろと展開していつて、銀行局長が考えて、これが秘密に属するとか、あるいは他にいろいろな影響を与えるおそれがあるというような答弁を必要とする段階に入ったとき、理事会を開いて、秘密会にするならするといたしまして、当局が差しつかえない範囲において慎重に答弁されております限り、問題が金融万般にわたる問題であり、しかもこの問題を一つの基準といたしまして、全国の金融機関の問題にも触れる一般的な、普遍的な事柄に属する問題もあろうと思いますから、その範囲にとどめて……

第22回国会 大蔵委員会 第20号(1955/06/16、27期、日本社会党(右))【議会役職】

○春日委員長代理 この際お諮りをいたします。衆議院規則第六十三条によりますと、秘密会の記録中特に秘密を要するものであると委員会の決議をいたしました部分は、これを印刷配付しないことになっておりますので、ただいまの秘密会のこの部分の決定等につきましては、委員長及び理事に御一任を願っておきたいと存じますが、これに御異議はありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって委員長及び理事が協議の上、適宜処理することにいたします。
【次の発言】 この際御報告申し上げます。国民金融公庫法の一部を改正する法律案、たばこ専売法等の一部を改正する法律案、日本専売公社法の一部を改正する法律案の三法律案に対し……

第22回国会 大蔵委員会 第21号(1955/06/18、27期、日本社会党(右))

○春日委員 本修正案は自民両党の修正案であり、その修正案に対しましては、提案者は両党全員になっておると思うのであります。しかるところ、この法律業に関連をする事柄について、今その修正案の提出者である自由党の側からこういうような質疑が繰り返されておるということは、はなはだ遺憾に存ずるわけであります。これはまさに不確定議案とも称すべきものであって、提案者の側において疑義の存する事柄は、提案者の内部においてすべからく事前に疑義を一掃されるべきである。こういうような委員会において質疑を繰り返し、問題の所在を究明されなければならないような、そんなずさんな状態において法案を提出されたことに対して、きわめて遺……

第22回国会 大蔵委員会 第22号(1955/06/21、27期、日本社会党(右))

○春日委員 横路一君の質問を通じて、われわれが社会保険の将来に非常な不安を感ぜざるを得ないので、提案君たちは、この問題についてお考えになったことがあるかどうか、次のことに触れて一つ御答弁を願いたいと思うのであります。たとえばこの給与所得者たちは、現在おおむね社会保険――健康保険、失業保険、厚生年金に加入しておりまして、すでに税法上おおむね一万五千円程度は減税を受けておるものが相当あると思うのです。ところが今度の制度によりますと、そういう社会保険に加入しておるものと加入していないものとに対する税法上の特別の扱いというものはなくなってしまって、無差別平等の取扱いを受けるようになると思うのです。そう……

第22回国会 大蔵委員会 第23号(1955/06/22、27期、日本社会党(右))

○春日委員 今三百四億とおっしゃいましたが、資料には百二十八億と出ている。
【次の発言】 この際法人税についてもう一つただしておかなければならぬと思うのであります。企業組合に対する法人税の税率、これは一般法人と何ら差違のない税率に相なっておるのでありますが、これに対して主税局は、一般法人と何らかの差をつける必要はないと考えておられるか。この問題については、われわれの仄聞するところによりますと、中小企業庁方面からも、それぞれの理由に基いて大蔵省に相当の交渉があったと聞いておるのでありますが、これに対する主税局長の御見解を承わっておきたいと思います。

第22回国会 大蔵委員会 第24号(1955/06/25、27期、日本社会党(右))

○春日委員 国税徴収法の一部を改正する法律案について、渡邊主税局長にお伺いをいたします。なお関連いたしまして、その徴収の実態について国税庁に伺いたいことがあります。国税庁長官も出るように一つ……。  まず渡邊主税局長にお伺いをしたいが、今度国税徴収法の一部改正によりまして、この延滞加算税については、これは今まで日歩四銭か三銭であったと記憶いたしておりますが、この延滞利子についての関係は、どの条文にどういうぐあいになっておりますか。この改正法律案の何条によって利子税の問題が適用を受けるようになっておりますか。
【次の発言】 そういたしますと、それはこの附則の六項ですか。

第22回国会 大蔵委員会 第25号(1955/06/28、27期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま議題となりました財団法人日本海員会館に対する国有の財産の譲与に関する法律案起草の件について、理事会の協議に基き、私が代表して動議を提出いたしたいと思います。すなわち本問題につきましては、理事会においてしばしば論議を重ね、ただいま諸君のお手元に配付しております通りの一応の起草原案を作成いたしておりますので、ただいまその起草原案について若干の御説明をいたしました上で、この起草原案の取扱いについて御提案を申し上げたいと存じます。  起草原案はお配りいたしてありますので、この朗読は省略いたします。  日本海員会館は、船員の福利厚生事業を行なっている財団法人でありますが、この団体の沿……

第22回国会 大蔵委員会 第26号(1955/06/30、27期、日本社会党(右))

○春日委員 それから先般政府から出された資料の三、輸入価格から小売価格に至る石油の価格の推移、この資料の中の輸入価格、揮発油、灯油、軽油、この各輸入価格が出されておりますが、この価格と、それから資料の五の石油製品の精製費等調べという項目にある製品別原価、これは国内において石油製品を精製した場合の原価が書いてあるわけでありますが、この原価の中の輸入原価と製品コストと、それから製造家のマージン、これを一つ分析したものを出してもらいたい。資料五の製品別原価、これを構成しております内訳ですか、原材料、それから精製に要するコスト、それから製造業としてのマージン、と申しますのは、この輸入価格と製品別原価と……

第22回国会 大蔵委員会 第27号(1955/07/01、27期、日本社会党(右))

○春日委員 鉱山局長と、それから特に政務次官にお伺いしたいと思うのでありますが、ただいままでの質疑応答を通じて明らかになったことは、水産用の重油、これは漁業生産手段として必要欠くべからざるものとして、これに対するコスト切り下げのための行政指導がきわめて熱心に行われておるということが明らかになったのであります。ところが陸上の場合における行政措置は一体どうなっておるのか。すなわち水産用の燃料であるところの重油を安くしなければならないと同じような意味合いにおいて、すなわち工業生産用の燃料のコスト切り下げのためにも同じような行政措置が講じられなければならぬと私は思うが、今日まで通産省において、一体その……

第22回国会 大蔵委員会 第28号(1955/07/05、27期、日本社会党(右))

○春日委員 まず最初に、横田公坂委員長にお伺いをいたしたいと思いますが、われわれが調査した範囲によりますと、先般、防衛庁において石油製品の競争入札が行われましたときに、石油業者が談合をしたことがある。これは明らかに独禁法違反の疑いがあるというので、防衛庁からあなたの方に告訴して、現在あなたの方でこれに対する審理が行われておるとの事柄でありますが、この事件の概要並びに現在の進行状況をお差しつかえない範囲でこの際明らかに願いたい。
【次の発言】 私どもは、従来も公取委というものの機能、これについて何回かにわたって横田さんにも警告を発しておる事柄であるのでございます。現実に、この公取は行政機関である……

第22回国会 大蔵委員会 第29号(1955/07/07、27期、日本社会党(右))

○春日委員 河野銀行局長。昨日の読売新聞の社会面のトップ記事によりますと、頼母子講は相互銀行法違反である、宗教団体もこれを取り締っていく、こういうことに大蔵省の意見が法務省との打ち合せによってきまった、こういう事柄が報道されておるのであります。そういうような法律に違反すると大蔵省が断定するに至ったところの、そういうような頼母子講または無尽、そういうものの実態は一体どういうことであるか、それからまたこれを相互銀行法の違反であると当局が断定するに至った法的な根拠は何であるか、この際一つ明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 この読売新聞の報道しておるところによりますと、東北や北海道地方……

第22回国会 大蔵委員会 第30号(1955/07/08、27期、日本社会党(右))

○春日委員 それではお許しを得まして、ただいま議題となりました国有財産特別措置法の一部を改正する法律案に対する修正案につきましてて提案の理由を御説明申し上げます。  今回中小企業者の設備改善による企業の合理化を一層推進するため、本法案におきましては、従来中小企業者の老朽機械等と等価で交換しておりました国有の機械等を、特価からその三割を減額した額で交換できることとしたのであります。しかして一方旧軍用財産の機械等は、戦後十年を経過していよいよ陳腐化し、老朽化し、かつ相当の管理費もかかるという現状で、現に中小企業者との交換用に向けられる機械以外の未利用機械約十五万台はくず化すべきものとされているので……

第22回国会 大蔵委員会 第31号(1955/07/12、27期、日本社会党(右))

○春日委員 今回自民両党の予算修正に伴いまして、従来資金運用部によって引き受けられておりましたところの政府関係金融機関に対する金融債、これが市中銀行に肩がわりされることに相なったと思うのであります。従来このような資金運用部の資金に資金源を仰いでおりましたところのこれらの金融機関は、今回この肩がわりの制度によって、いずれにしても年間――今回の場合は百四十二億でございますが、昭和二十八年度において三百億、昭和二十九年度において百九十億、こういう大きな資金量を政府に依存いたしておりましたこれらの金融機関は、今回唐突にそれが市中銀行に肩がわりをされるという形において、その資金源を得ることのために非常に……

第22回国会 大蔵委員会 第32号(1955/07/14、27期、日本社会党(右))

○春日委員 過ぐる委員会において、私の質問中、参議院より海員会館法の提案説明並びに質疑が行われますので、参議院はこれを待機して待っておるから、すみやかに来いという連絡がありました。従いまして、答弁の完了を待たずして退席をいたしましたが、こういう状態でありましたので、よろしく御了承を願いたいと思います。
【次の発言】 そこで石渡副総裁にお伺いをいたしたいと思うのであります。今回は、民自の予算修正によって政府出資二十億が予定されておったものが、十五億減ぜられて五億になった、この減少分は、別途資金運用部資金からの貸付によって、この資金源の操作が行われると伺っておるのでありますが、これによって来ますと……

第22回国会 大蔵委員会 第35号(1955/07/21、27期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま委員長からお示しのありました附帯決議について、提案理由の説明をいたしたいと思います。  この法律は、肝心の養蚕農家の利益を十分に考慮していないのではないかという心配がございますので、すなわち次のような附帯決議を行いたいと思うのでございます。案文を朗読いたします。    糸価安定特別会計法の一部を改正する法律案に対する附帯決議   糸価安定特別会計の操作に当っては、できる限り養蚕団体の乾繭保管補助を強化する等、政府は養蚕農家の利益を十分に考慮して措置すべきである。   右決議する。  以上であります。
【次の発言】 御答弁を申し上げます。ただいま福井委員から、政府に対していろ……

第22回国会 大蔵委員会 第36号(1955/07/22、27期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいまこの問題について政府の統一ある見解が述べられましたが、なお私どもとしては疑義があり、理解いたしかねるところもありますので、御答弁をよく検討いたしまして、次会にさらに質問を申し上げることにいたしたいと思います。

第22回国会 大蔵委員会 第38号(1955/07/26、27期、日本社会党(右))

○春日委員 まず第一番に理財局にお伺いをいたしたいのでありますが、政府は一体現行証券取引の制度をどのように考えておるか。これが完全無欠なものであるか。あるいはこれは随所に多くの欠陥を持っておるものであるので、早急にそれらの欠陥を補うための法的措置を講じなければならないと考えておるかどうか。この点をまずお伺いをいたしたいと思うのであります。と申しますのは、この現行制度が始まって以来、たしか昭和二十四年でありましたが、この六カ年間において証券業者として登録をいたしたものが、われらの調査によりますと、すでに五千数百に上ったと思うのでありますが、その後この六カ年間において証券業者が破産、倒産、それぞれ……

第22回国会 大蔵委員会 第39号(1955/07/27、27期、日本社会党(右))

○春日委員 昨日に引き続いて質問を行いたいと思いますが、証券投資信託法の第二十条におきましては、今までは「証券投資信託の受益者は、委託会社に対し、その営業時間内に、当該受益者に係る信託財産に関する帳簿書類の閲覧又は謄写を請求することができる。」こういう工合にありましたが、今回の修正によりまして「委託会社は、前項の請求があった場合においては、その請求をした者が自己の権利の確保若しくは行使に関する調査を目的としないで、又は委託会社の業務の運営若しくは受益者共同の利益を害することを目的としてその請求をしたと認められる相当の理由がある場合を除くほか、その請求を拒むことができない。」と改正されようとして……

第22回国会 大蔵委員会 第41号(1955/07/29、27期、日本社会党(右))

○春日委員 ちょっと大臣に伺いますが、大臣は二、三日前の新聞発表で、こういう法律ができても、直ちに発動するような意思はない。こういうような新聞報道がなされておりました。それからこの法律の第三条によると、長期産業資金の調達を円滑にするため、大臣が必要かつ適切と思ったときにこういうことをやるということになっておる。そこでお伺いをいたしたいことは、この法律案のよって来たる来歴の通り、自民両党の予算修正に伴って、こういう法律を出すことが約諾事項になっておるので、いやいや出した気配がないではない。わけてもこの法律の、主文にも、必要かつ適切、であるというこのことは、大臣の認定のいかんによるという形になって……

第22回国会 大蔵委員会 第42号(1955/07/30、27期、日本社会党(右))

○春日委員 現在の証券市場は、実物取引を主体とし、わずかに信用取引がそれに対する補助的な取引としてあるわけでございまして、すなわち、こういうような現在の取引方式のもとにおいて、証券界ははなはだ行き詰まりを来たしておるのでございます。従いまして、この際現在のこの証券市場をもう少し活発化せしめて、同時に産業資金調達の市場としての役割を十分に活用できるような制度いかんという問題が、業界並びに学識経験者その他において研究されておるのでありますが、それらの意見は、この際長期清算取引をも新しく開始してはどうかというような意見も多々述べられておるわけでございます。従いまして、この際こういうような市場の要望並……

第22回国会 地方行政委員会 第4号(1955/03/31、27期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは伺います。ただいま参考人からいろいろと参考意見を拝聴いたしたのでありますが、それによりますと、これは県によりおそるべき恐怖政治がまさにしかれようといたしておるのであります。たとえば暴行とか脅迫とか買収、供応あるいは選挙に介在をし、禁止をされておる公務員の選挙介入、選挙活動、まったく百鬼夜行とも称すべきものであって、まさに人殺しと、火つけと、強姦が行われていないだけで、一切の犯罪がこの名古屋市をめぐる十一ヵ町村の内部におそるべき勢いで行われておるのであります。そこで私はお伺いをいたしたいことは、本日行政管理庁から御出席に相なっておると思うのでありますが、行政管理庁の責任者並び……

第22回国会 内閣委員会 第7号(1955/05/18、27期、日本社会党(右))

○春日一幸君 お許しを得まして、ただいまから日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定の実施に伴う土地等の使用等に関する特別措置法の一部を改正する法律案に対する提案理由の説明を申し上げます。一九五二年二月二十八日、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定の締結に伴いまして、土地等の収用に関しましてしばしば紛糾を生じ、重大な社会問題を惹起しつつあるのであります。このたびの日米防衛交渉の結果、木更津、立川、伊丹、小牧、横田、新潟等の飛行場が逐次拡張強化されることになったのでありますが、これらの問題に対しましても、当事者間に相当の紛糾を生じているのであります……

第22回国会 内閣委員会 第16号(1955/06/03、27期、日本社会党(右))

○春日委員 関連して。福島長官に伺います。関係町村の代表者の了解を得られたと言われておりますが、その中の北里村の村長に対しても了解を得られておりますか、得られておりませんか。この点明確にしていただきたい。
【次の発言】 北里村の村長がお見えになっておりませんならば、関係代表から一つ伺いたいのでありますが、この陳情書並びにてんまつの記録によりますと、北里村の村長船橋君は最初から最後まであらゆる場面において徹頭徹尾反対をしておるということが、ここに記述されておるわけであります。従いましてただいま長官が述べられたごとく、調達庁からのそのような交渉に対して船橋村長が応諾するはずはないと思います。そのよ……

第22回国会 予算委員会 第15号(1955/05/17、27期、日本社会党(右))

○春日委員 私は中小企業問題を中心といたしまして、貿易、金融税制等をめぐる諸問題について、時間の許します限り政府の所見をお伺いいたしたいと思うのであります。  第一点は、貿易振興対策のうちで、中共貿易に関する事柄についてであります。すなわち鳩山内閣は過ぐる二月選挙において、中ソとの国交の調整、それからそれらの国々との貿易の促進、これを公約されたことは天下周知の事柄でありまして、これらの公約に刺激をされて中国から貿易使節団が参られ、過ぐる、五月四日にその協定が成立をいたしたのであります。これはすなわち鳩山民主党の年来の宿願の一つがここに達成された事柄であると思われるのでございまして、この協定の実……

第23回国会 大蔵委員会 第1号(1955/11/29、27期、日本社会党)

○春日委員 中小企業の年末金融に関する事柄について、以下政府の方針をお伺いいたしたいと存じます。  この問題につきましては、新聞の報道によりますと、昨日の商工委員会において、すでに適切な決議を行われておる様子でございまして、勢い二番せんじのきらいはありますが、金融の事柄は本委員会の所管にも属しますので、その責任的立場に立って問題を明確にいたしたいと存ずるのであります。  第一にお伺いいたしたいことは、昨日の商工委員会の決議は、大体において、その必要とする事柄が八項目に分れて決議をされておると思うのであります。そこで、私は全体的な問題をまず事前に明らかに理解して質問をいたしたいと思いますので、こ……

第23回国会 大蔵委員会 第3号(1955/12/08、27期、日本社会党)

○春日委員 中小企業に対する年末金融に関連いたしまして、政府の指定預金に対する取扱いにつきまして方針をお伺いいたしたいと存ずるものであります。すなわち本十二月八日付日本経済新聞の報道するところによりますと、この問題について政府は指定預金に対する態度を決定したことが報道されております。それは、すなわち現在指定預金の残高が六二億円もあるが、これは法律違反の疑いがあるというさきに行われたと称する会計検査院の指摘、さらには昨今における金融が一般に緩和されておる、こういうような状況の上に立つて、これを来年一月から大体三カ月くらいの段階を経て引き揚げてしまうという方針が決定されたということが報道されておる……

第24回国会 商工委員会 第32号(1956/04/13、27期、日本社会党)

○春日一幸君 お答えを申し上げます。山本君の御質問は、政府案並びにわが党案共通の点にも触れていささか反論を込めての御質問がございましたので、その点にも触れてお答えをいたしたいと思うのであります。  御承知の通り、この百貨店法案は政府がみずからお出しになっておるのでありまして、しこうしてその政府案の中にも、百貨店の売り場面積の拡張、それから新設についてはやはり許可認可事項として拘束を加えんといたしておるのであります。ところがこういう事柄は、ただいま山本さんの御発言によりますと、与党がこれに対して了承を与えていない、なお修正するということは自在である、ただ単にこの法案を国会に上程することだけを承認……

第24回国会 大蔵委員会 第3号(1956/02/07、27期、日本社会党)

○春日委員 ただいま提案理由の御説明がありました法律案を審議する過程におきまして、次の資料を必要と考えますので、一つすみやかに御提出を願いたいと任ずるのであります。  その一つは、輸出入銀行法の一部改正法律案の審議内容となるものでありますが、現在の輸出入銀行の資金運用の状況のわかりまする資料、すなわち資金需要の実情、それから少くともこの際三千万円以上の貸付の行われておりまする貸付先、こういうようなものをお出し願いまして、われわれの審議の資料といたしたいと存じます。  次は、所得税法の改正に伴いまして今回交際費に対する課税の問題が提唱されておるのでありますが、現在法人、個人を通じまして、交際費と……

第24回国会 大蔵委員会 第4号(1956/02/09、27期、日本社会党)

○春日委員 金融問題につきまして、当面いたしております具体的な問題について二、三お伺いをいたします。  大臣は二十三国会の衆議院の予算委員会におきまして、わが党の久保田委員の質問に答えまして、中小企業の金融資金を充足するために中小企業金融公庫、国民金融公庫に対して金融債を発行せしむる、このことを検討し、至急実施に移したい、こういう答弁を行われておるのであります。従いまして、これに対する必要な法律案は、当然今国会に御提出にならなければ実現に移すことはでき得ないと思うのでありますが、この予算委員会において答弁されました中小企業金融機関に対する金融債発行に関する大臣の抱負経綸は、一体いつ実現に移され……

第24回国会 大蔵委員会 第6号(1956/02/14、27期、日本社会党)

○春日委員 今小売店の免許を少しふやさなければならぬ、またふやす可能性があるという監理官の答弁でありましたが、先年来当委員会でも強く主張しておりますことは、たばこの免許を受けると固定収入が確保される、こういう意味で、未亡人、そういう家庭に免許されることが特に好ましいということで、それぞれ強い要望のあったことは、あるいは御記憶のことかと思うわけです。一方他の法律で、未亡人家庭に対して免許を与える場合は、その条件が八〇%、すなわち距離その他資格条件において欠くるところ二〇%ありといえども、大体それを適格者とみなす、優先的にという他の法律の規定もあるかと思うわけでありますが、幸い早急に何がしかの新し……

第24回国会 大蔵委員会 第8号(1956/02/17、27期、日本社会党)

○春日委員 関連して。農林省に最初お伺いをしたいのですが、大豆の輸入計画ですが、来年度の輸入計画については、現行割当制をそのまま踏襲されるのか、あるいはまた自動承認制に移行されようとしておるのか。この問題は、この関税定率法の改正法律案を審議するに当って大きな要素になると思いますので、この際、その輸入計画はおおむねお立てになっておると思うのでありますが、どうでありますか、ちょっとお伺いいたします。
【次の発言】 この来年度の計画は、この改正法律案と相当重要な関連性を持つ問題であると思うのだが、すでに三月も間近であり、しかもこういうような物資に対する輸入方式をどうするかということは、すでに長い間の……

第24回国会 大蔵委員会 第9号(1956/02/21、27期、日本社会党)【議会役職】

○春日委員長代理 これより会議を開きます。  本日は委員長に差しつかえがありますので、不肖が委員長の職務を行います。  この際御報告をいたします。当委員会において予備審査中でありました大蔵省関係法令の整理に関する法律の一部を改正する法律案及び在外公館等借入金の返済の準備に関する法律を廃止する法律案の両法律、案につきましては、去る十七日参議院において可決され、同日本院に送付されて当委員会に本付託となりましたので、御報告いたしておきます。  次に去る十七日当委員会に審査を付託されました特定物資納付金処理特別会計法案及び食糧管理特別会計の昭和三十年度における損失をうめるための措置に関する法律案の両法……

第24回国会 大蔵委員会 第10号(1956/02/23、27期、日本社会党)

○春日委員 渡邊主税局長にお伺いをいたします。それは、青色申告書提出者に対する専従者控除の控除額に関する問題であります。現行制度によりますと、専従者控除額は八万円ということに相なっておりまして、これを月額に直しますると、六千何百円という少額に相なるわけであります。そもそも専従者控除を認めておりまする理由は、やはり帳簿を的確に、すなわち収入と損金を明確に記録にとどめていくところにあるわけでありまして、しかも徴税行政を明朗かつ合理的に行わしめていくという徴税行政の指導的な考え方から申し上げまするならば、将来相当事業量の大きい企業体に対しても、青色申告をできるだけ多く普及していくというところに当局の……

第24回国会 大蔵委員会 第15号(1956/03/08、27期、日本社会党)

○春日委員 漁船再保険特別会計に関する法律案について、二、三の問題について質問をいたします。  第一は、この給与保険の再保険事業の将来性、特に明年度における見通しについてお伺いをしたいと思いますが、大体現行のままでこの保険事業を進めて参るといたしますと、明年度においてさらにどの程度の赤字が生ずるのであるか、その見通しをこの際伺っておきたい。
【次の発言】 これは任意加入の制度に相なっておりますが、お伺いしたいのは、被保険者と、それからこういう関係船員の総数との間の割合、これは一体どんな工合に相なっておりますか。
【次の発言】 具体的に数字を御説明願いたい。

第24回国会 大蔵委員会 第17号(1956/03/13、27期、日本社会党)

○春日委員 ただいま議題となりました物品税法を廃止する法律案外三法案の提案の理由を御説明いたします。  まず物品税法の一部を改正する法律案について申し上げます。  物品税は、周知のように、戦時中に立法されたいわゆる戦時立法でありまして、現在七十数品目を残すのみとなりました。物品税が課せられている七十数種の品目の中には、日用生活必需品があり、きわめて不公正かつ不均衡な課税となっております。この際このような物品税を全廃し、新たな見地から高級品、奢侈品に限って税を課す必要があると思います。これがこの法律案を提出する理由であります。  次に、酒税法の一部を改正する法律案の提案の理由を御説明いたします。……

第24回国会 大蔵委員会 第18号(1956/03/15、27期、日本社会党)

○春日委員 国会法第四十九条並びに衆議院規則第百六条に基きまして、私は委員長に対し善処方を次のごとく要望いたします。  それは、今御承知の通りこれらの法律は、定足数に満たない場合は会議を開き、あるいは議決することもできないとか、さらには審議を継続することもできない事柄を規定いたしておるのであります。与党側の不出席の問題については、先般来累次にわたりまして、私どもの与党側委員からしばしば与党に対して御注文を申し上げて参ったのでありまするが、この事柄は、その後依然として守られてはいないのでございます。本日の委員会の構成は、委員長ほかわずか十二、三名でございまして、なかんずく与党側委員のご出席は、理……

第24回国会 大蔵委員会 第19号(1956/03/16、27期、日本社会党)

○春日委員 それではお伺いをいたしますが、賠償等特殊債務処理特別会計の歳出と歳入、これを簡単に御説明願います。
【次の発言】 そういたしますと、この歳出の明細につきまして、確定した債権に基いてそれぞれの支出が行われようと思いますが、確定債権、すなわちこの二百二十億の支出を予定いたしております確定した債権の各項目並びにその所要額、これを一つお示し願います。
【次の発言】 そこでお伺いいたします炉、国が債務を背負うときには、憲法八十五条で、国会の議決を必要とするということになっておりますが、そういたしますと、今支出を予定されております各項目、これは私どもの記憶では、ビルマ、タイ、フィリピン、連合国……

第24回国会 大蔵委員会 第20号(1956/03/20、27期、日本社会党)

○春日委員 衆議院規則第百六条によりますと、その定数を欠くに至った場合、委員長は休憩を宣告し、もしくは散会しなければならぬことが規定されておるのであります。従いまして、この際委員長は、第百六条に基きまして、適法の処置をとられることを望みます。
【次の発言】 ただいまの石野君の質問に対する大臣の御答弁の中で、日銀政策委員会がいかにあるべきかということを検討してもらうのが、今度の調査会の任務の一つであると言われております。そうしますと、日銀政策委員会は、現在現実に存在する委員会であります。ところがこれを考え直してみるということについては、現行の制度の中において何がしかの行き過ぎか、あるいは足らざる……

第24回国会 大蔵委員会 第21号(1956/03/22、27期、日本社会党)【議会役職】

○春日委員長代理 横錢重吉君。
【次の発言】 それでは、この際金融制度調査会設置法案をあわせて議題に供し、質問を許します。横錢重吉君。
【次の発言】 この際石村君から質疑の通告があります。これを許します。石村英雄君。
【次の発言】 本日はこの程度にとどめ、次会は明二十三日午前十時より開会することとし、これにて散会いたします。     午後一時四十六分散会

第24回国会 大蔵委員会 第22号(1956/03/23、27期、日本社会党)

○春日委員 バナナの法律に入りまして、板垣さんにお伺いをいたします。  現在この法律の指向いたしますのは、こういう特定物資を高い価格にあることを認めた態度に政府は出ておると思うのであります。こういうような経済ベースを離れた高い価格にあるということは、為替管理の機構を悪用して、わずか少数のものが輸入の許可を受けて、その独占利潤の造成を認めた形になっておると思うのであります。私はこういう特定物資であるから、不急不要の――生活必需的な性格を持っていないといえばそれっきりのものでありますが、しかしながら、こういう字柄はひとり不急不要の物資のみならず、ときに羊毛あるいは銅、その他いろいろな基礎物資等にも……

第24回国会 大蔵委員会 第24号(1956/03/30、27期、日本社会党)

○春日委員 この閉鎖機関令改正案に関しまして質問をいたします。  第一点は、閉鎖機関が外地従業員に負うておるところの債務についてであります。ことにその解雇手当、これはその閉鎖機関の指定日以前に支給が決定されたもの、または支給内示があったもの、すなわちその確定債務に限られておるのであるのかどうか、この点について御答弁を願います。
【次の発言】 そこでお伺いをしたいのでありますが、その確定という言葉の具体的な事例、これはどういうような場合を確定しておったところの債務とみなすのであるか、これの一つ定義と、それから具体的な事例とをあわせてこの陣御説明を願いたいと思います。

第24回国会 大蔵委員会 第26号(1956/04/06、27期、日本社会党)

○春日委員 今の問題に関連をいたしまして、一つ問題の所在を明らかにしておきたいと思うのであります。この社債権者と株主との関係でありますが、われわれがどうも理解のできないことは、今回の敗戦によりまして、結局この閉鎖機関としての指定を受けたところの機関に含まておりまする権限、これは、その株主権も社債権も一切のものが法律の制限を受けて、いわば凍結されたわけなんですね。そこで今質産を生じてきたから、今度の法律の改正によって、社債権者に対してとにかくその債権を保障するという法律行為がここに請じられようとしておるわけなんです。いわば社債権者の凍結されておりましたところの権限の一部がここに解除されようとして……

第24回国会 大蔵委員会 第27号(1956/04/10、27期、日本社会党)

○春日委員 ただいま田中委員から発言のありました閉鎖機関令の一部を改正する法律案は、かつて昭和二十八年、十六国会において議決されまするとき付せられた附帯決議の中身がきわめて重要なことでありますので、この機会に政府の見解をただしておきたいと存ずるのであります。それは、「本委員会は、事実上閉鎖機関を終止せしめるよう、ことに閉鎖機関の株主が会社設立案を具して申請したときで、当該閉鎖機関の実情に照らしその必要があると認められるものについては、政府においてただちに特殊清算人をその機関の旧関係者より選任し、新会社の設立を促進せしめる措置をとられるよう決議する。」というのであります。具体的に申し上げますれば……

第24回国会 大蔵委員会 第28号(1956/04/12、27期、日本社会党)

○春日委員 中小企業金融公庫の問題につきまして、坂口総裁にお伺いいたしたいと存じます。申し上げるまでもなく、あなたの公庫は、国の財政資金によってその事業が行われておるのであります。従いまして、当然資金の貸し出し……。(発言する者あり)委員長、本日は散会願いましようかね。騒擾にたえないのです。一つ静粛にやつてもらわぬと、こういう環境のもとにおいては、僕は質問を続行できませんから、僕は動議を出す……。国の財政資金によって弁ぜられておりまする立場において、むろんその貸し出しについては峻厳にお取り扱いを願わなければならぬが、同時にその業務の運営もまた特に厳粛に管理がなされなければならぬと私は存ずるので……

第24回国会 大蔵委員会 第30号(1956/04/19、27期、日本社会党)

○春日委員 現在政府が提案をいたしておりまする金融制度調査会設置法案、さらにこの法案の前提にもなつているかと思われる昨年国会に出された金融機関の資金運用の調整のための臨時措置に関する法律案、こういうような金融立法がいろいろ政府並びに与党の間で検討が加えられ、さらに今回閣議決定によつて資金審議会の制度が設置されました。こういうような国会のいろいろな論議の背景の中におきまして、これから主たる要点について日銀総裁の御意見を一つ伺いたいと思いますので、できるだけ一つ簡明な御答弁を願いたいと存ずるのであります。  第一点は、今回のこの金融制度調査会設置法で政府が意図しておりますのは、金融情勢の推移にかん……

第24回国会 大蔵委員会 第31号(1956/04/24、27期、日本社会党)

○春日委員 朝刊各紙に発表されました金融改革に関する一萬田構想、これは、私は重大な意義を持つものだと思うのであります。すなわち、わが国の金融制度がいかにあるべきかということを調査審議するために、今ここに金融制度調査会が新しく設置されんといたしておるのであります。従いまして、この際政府当局としては、当然この金融政策がどうあるべきかということについての積極的な音心志表示、こういうようなものは厳に慎しまるべき、慎重に取り行わるべき段階にあると思うのであります。ただいま同僚石村君に対する御答弁によりますと、これは従来しばしば本委員会並びに予算委員会を通じて等介したところであって、別に事新しいことではな……

第24回国会 大蔵委員会 第32号(1956/04/26、27期、日本社会党)

○春日委員 ただいま議題となっております接収貴金属等の処理に関する法律案中修正の部分について、趣旨の説明を受けたのでありますが、この際政府に対して特に伺っておきたいことは、御承知の通り、本法律案は、本委員会に付託されて、提案理由の説明を聴取したことはしたのでありますけれども、いまだその審議にも入っていないのであります。そういうような法律案は、それを相次いでここにさらに修正の追い打ちをかけてくるというようなことは、一体法律案の取り扱いがあまり不注意かつずさんに過ぎるのではないか、この点を私は特に糾弾せなければならぬと思うのであります。御承知の通り、この接収貴金属の処理をどうするかという問題につい……

第24回国会 大蔵委員会 第34号(1956/05/08、27期、日本社会党)【議会役職】

○春日委員長代理 木原委員に申し上げますが、直接の担当者がなお出席をしておらないようでありますから、暫時休憩しますか……。(発言する者あり)。
【次の発言】 次に、外国為替に関する件について質疑を続行いたします。有馬輝武君。
【次の発言】 ただいま石村君から資料要求のための発言の通告がありますから、これを許します。石村英雄君。
【次の発言】 なおこの際小山長規君から資料の提出要求のための発言が通告されておりますから、これを許します。小山長規君。
【次の発言】 なおこの際委員長から政府に対して資料の提出を要求いたします。それは、現在日本政府に対して申請されております外資の関係で、その各件について……

第24回国会 大蔵委員会 第35号(1956/05/10、27期、日本社会党)

○春日委員 文部省からだれが来ておりますか。
【次の発言】 局長はなぜ出ないのですか。
【次の発言】 委員部に私は委員長を通じて伺いますが、はたして文教委員会が開かれておるかどうか、速急に確かめてもらいたい。私はこの関税脱税問題について、少くとも文部当局がこれに重大なる関連を持っておりまする立場において、特に責任者たる管理局長の出席を求めておるわけであります。ところが先般来文教委員会において質問を受けておるので、暫時猶予を願いたいということで、時間を待っておりましたが、本日ただいまに至るまで出席がありません。仄聞するところによりますと、文教委員会はすでに終っておるということで、もし終っておるな……

第24回国会 大蔵委員会 第36号(1956/05/15、27期、日本社会党)【議会役職】

○春日委員長代理 これより会議を開きます。  まず最初に、連合審査会開会申し入れの件についてお諮りをいたします。商工委員会において審査中の繊維工業設備臨時措置法案は、当委員会の所管と密接な関係がありますので、同法案について商工委員会に対し連合審査会の開会を申し入れたいと任じますが、これに御異議ありませんか。
【次の発言】 異議なしと認めます。よってさよう決しました。  なお連合審査開会の時日つきましては、商工委員長と協議の上、追って公報をもって御通知いたします。
【次の発言】 次いで物品管理法案及び国の債権の管理等に関する法律案の両法案を一括議題として、質疑を続行いたします。石野久男君。

第24回国会 大蔵委員会 第37号(1956/05/17、27期、日本社会党)

○春日委員 私はこの際沖縄に対する日本法令の適用上の諸問題について、政府にこの見解をたださんとするものであります。  第一番にお伺いいたしたいことは、沖縄住民の在外預貯金の支払いについてであります。これは申し上げるまでもなく、サンフランシスコ講和条約第三条、これによって、沖縄に対する主要立法行政の全権脂、いわゆる行政権なるものはアメリカ政府に委譲されてはおりますけれども、しかしながら領土主権というものは、依然として日本に帰属しておる。従ってその住民は、依然として日本国民たることに対しては何らの疑いをいれる余地はない、こういう解釈が国際法上の慣例的な一つの解釈であり、また事実問題として、これは国……

第24回国会 大蔵委員会 第38号(1956/05/22、27期、日本社会党)

○春日委員 ただいま議題となっております税理士法の一部を改正する法律案に関係をいたしまして、私は主として単業計理士の立場について疑義のある二、三の点について、一つ政府の見解を明らかにいたさんと思うのであります。ただいま陳情書を渡邊主税局長の手元にもお渡しをしたと思うのでありますが、これらの団体が陳情しておるところを集約いたしますと、すなわち税務代理士法施行当時は、経歴年数二年以上の計理士はすべて税務代理士の登録の許可を受けることができた。さらにまた昭和二十六年の七月一日、税理士法が施行されて税務代理士法が廃止された際に、税務代理士の登録をしていた計理士は、単に法定の講習を受けることによって税理……

第24回国会 大蔵委員会 第39号(1956/05/25、27期、日本社会党)

○春日委員 ちょっと一つだけ明らかにしておきたいと思うのです。今石村委員の質問によって大体明らかになったのだが、公認会計士、これはその職能からいっても、実力からいうても、税理士の仕事を行う能力がある、そしてまた関連事業としても、この税務代理業務を行わねばならぬ面が多いので、登録によってその資格を付することはさしつかえたい、これでおおむねいいと思うのですが、ところが公認会計士と計理士との能力の問題です。公認会計士は、一億円以上の会社の財務書類作成ということについては、特に公認会計士という形になっておると思うのですが、一億円以下の会社については、単業計理士で、そういう会社の同一の内容を持つ書類の作……

第24回国会 大蔵委員会 第40号(1956/05/29、27期、日本社会党)

○春日委員 ただいま黒金君が指摘されました問題は、やはり共済保険事業にかかるところの、いろいろな問題の一面を指摘されておると思いますので、これは当然そういう問題も解決を願わなければならぬとは考えます。けれども、およそ経済立法はその関連するところ影響するところも、これは複雑多岐にわたりますが、わけて信用事業というものはさらに深遠であり、デリケートであると思うのです。こういう意味から、この立法については特に慎重を期していただかなければならず、またこの問題を経過的に考えますときに、これはもう・数次国会にまたがって、法律案としては審議されたことはないかと思いますが、しかしこれは、政府並びに与党、野党を……

第24回国会 大蔵委員会 第41号(1956/05/31、27期、日本社会党)

○春日委員 通産大臣にお伺いいたしますが、前に鉱山局長であった者で、その後この日軽金へ入社しておる者があるかどうか、この点をお伺いいたします。
【次の発言】 この問題は、氏族産業を擁護する、そうして日本の産業がアメリカの植民地的な支配を受けないようにというん場から、かつはさらに派生的には、今有馬君が指摘されたように、企業の集中支配によって中小企業に対して不当に圧迫を加えるような営業形態を是正する、こういう意味から、通産並びに大蔵両委員会を通じて、これは大きな政治問題になっておると思うのです。そういう大きな政治問題になっておる会社に、直接の監督官庁であったところの鉱山局長が入社するというようなこ……

第24回国会 大蔵委員会 第42号(1956/06/01、27期、日本社会党)

○春日委員 私はただいま奧村君の質疑応答を聞いておりまして、まことに憤激を禁じ得なかったのであります。関連質問で幾多ただしたいことがありましたけれども、時間の関係がありまして留保いたしておりますが、いずれにしても、その国の政権が滅びんとするや、まずその政権の官吏が腐敗するといわれております。かくのごとくにして、通産官僚は次第に腐敗をしてきておる。防衛庁の役人のように、マリン・エンジンをめぐって腐敗の事実がある。これは、まさに保守政権が間もなく崩壊するの前兆であるのでございまして、特に注目に値する事柄であろうと思うのであります。しかしこの問題は、いずれ後日審議されます場合、わが党の立場から十分そ……

第24回国会 大蔵委員会 第43号(1956/06/02、27期、日本社会党)

○春日委員 この際政府にお伺いをいたします。それは先般の委員会並びに委員懇談会におきまして、沖縄に在住いたしておりまする日本国民が保有をいたしておりまするいろいろな制限、なかんずく郵便貯金、それから在外預金、引揚げ当時所有をいたしておりまして、上陸の折税関に預けてあるところの現金、これらのものの請求権を、国民は法律の前に平等であるという観点から、国内に居住いたしておりまする日本国民がかって享受したところのそれぞれの処遇をこれらの人々にも及ぼしていただきたい、こういう陳情にこたえて、政府においてそれぞれ御調査を願ったのであります。これらの問題に対する政府の最終的な御方針がもはやすでに御決定された……

第24回国会 大蔵委員会 第44号(1956/07/16、27期、日本社会党)

○春日委員 まず銀行局長にお伺いをいたしますが、先国会で金融制度調査会の制度が議決されまして、そうしてわが国の金融制度の抜本根塞的な改革のための検討を加えられる、こういうことになったわけでありすが、その当時その法律案に対しては、本委員会が特に農林水産金融、それから中小企業金融、これを重視いたしまして、と申しますのは、なかんずぐ特に中小企業金融が非常に金融梗塞の状態にあるので、そういうような金融制度が訓育される場合においては、特にそういう問題をも重点的に調査さるべきであるという、かかる観点の上に立って附帯決議がなざれたわけでありますが、その附帯決議の中には、中小企業関係の代表も加えて、十分あまね……

第24回国会 大蔵委員会 第45号(1956/07/17、27期、日本社会党)

○春日委員 前田さんの要求された資料によってどういう結末が現われて参りますか、私ども同じような立場に立ちまして、別のまた同一の目的に沿った研究をいたしますための資料を要求いたしたいと考えます。それは価格変動準備金だとか、あるいは異常危険積立金だとか、あるいは退職準備金損金算入制度とか、いろいろなもので、ずっと企業体にそれぞれの資金が積み立てられておると思うわけであります。それの積み立ての累積が、今それぞれの特別措置によって積み立てられております総額が一体どの程度になっておるのか、それから同時に、そういう特別措置の適用を受けまする企業体の、過去一、二年でもいいと思いますが、その経理内容を示す資料……

第24回国会 大蔵委員会 第46号(1956/08/10、27期、日本社会党)

○春日委員 今石村君の指摘された問題は、私は非常に大事な問題だと思うのです。申すまでもなく、中小企業金融公庫法の第一条の中には、普通の金融機関で融資のつきがたいものを、この公庫の資金によって融資をするということが明確にうたわれておる。輸出産業に対して融資がつきがたいかどうかということは、今さら申し上げるまでもなく、金融準則の中でも第一位にこれを取り上げておりまするし、あるいはまた輸出入銀行等専門金融機関もあるし、あるいは為替銀行等を通じてその円資金の裏づけ等いろいろな特別操作が行われておって、これは中小企業金融公庫法の第一条がいっておりまする、一般の金融機関が融通することを困難とするものを融通……

第24回国会 大蔵委員会 第47号(1956/08/11、27期、日本社会党)

○春日委員 私は生命保険契約における、たな上げされておりまする分の返済問題について、大蔵当局の御意見をお伺いいたしたいと存ずるのであります。それは、八月七日の日経新聞が報道しておるところによりますと、生命保険協会では、終戦以来たな上げされております一万円以上の契約、それからその当時国から受けておりました補償金の全額、これを本年度中に返済する方針を立てた、こういうことを報道いたしておるのであります。これは昨年来金融機関が第二封鎖預金、その他外地預金、こういうようなものの払い戻しを始めたために、生命保険協会でも、ようやくこのたな上げ契約の返済問題を取り上げるようになったものと考えられるのでありまし……

第24回国会 大蔵委員会 第48号(1956/08/29、27期、日本社会党)【議会役職】

○春日委員長代理 これより会議を開きます。  委員長に差しつかえがありますので、不肖私が委員長の職務を行います。  参考人招致の件についてお諮りをいたします。金融に得する小委員会において、高率適用の問題等について、日本銀行総務部長の出席を求めて説明を聴取いたしたいとの要求がありますが、これは、従来とも参考人の資格で出席を願っておりますので、今二十九日の金融に関する小委員会に、日本本銀行総務部長松本直雄君を参考人として出頭を求めるよう取り計らいいたしたいと存じますが、これに御異議はありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。  本日はこの程度にとどめ、次会は来たる……

第24回国会 大蔵委員会 第51号(1956/10/10、27期、日本社会党)【議会役職】

○春日委員長代理 まだ長いのですか。
【次の発言】 この際、ちょっと委員側並びに政府にお願いしたいんでありますが、本日は、大体十二時半か一時ごろまでにこの質疑を議了したいという予定でおりますが、なおあとに五名質問の通告があります。従いまして、本日この三名の質問通告を大体終了しようと思いますと、なるたけ一つ質問も簡単に、なお答弁も集約していただいて、計画的に一つ一時ごろまでに終るように御協力願いたいと思うのであります。(「あしたもあるじゃないか」と呼ぶ者あり)明日はまた明日の通告が参っておりますから、きょう一つ五名を終りたいと思いますから、そのように御協力を願いたいと思います。

第24回国会 大蔵委員会 第52号(1956/10/11、27期、日本社会党)

○春日委員 比嘉君には、沖縄に在住いたしておりまする日本国民にして、はなはだ困難な状況にありまする諮問題を解決のために、一身を挺して非常な努力をされておりますることについて、非常な敬意を表するものでございます。先般御陳情を受けまして、在外資産の処理その他在外預金の処理、なお郵便貯金の支払い促進等に関する諸問題について、本委員会はそれぞれの関係当局に対して、これが解決の促進方を強く要望いたした次第でもありますが、その後それらの諸問題がどういうような工合に現地において処理をされておりましょうか。この機会にその概要について御説明を願いたいと存じます。

第24回国会 予算委員会 第9号(1956/02/13、27期、日本社会党)

○春日委員 私は中小企業が当面いたしておりまする重要な諸問題について、まずもって石橋通産大臣に二、三お伺いをいたしたいと存じます。  まず第一番は、百貨店法についてであります。これは百貨店が大資本の威力をほしいままにして、とどまるところを知らないほどの勢いで、だんだんと増築、新設等が行われて参りますので、この活動を何らかの形で規制すべきであるという世論がずつと年来高まって参りました。かくて政府は昨年の二月の総選挙におきまして、時の民主党の公約として、最も近い将来に百貨店法を制定して、小売店と百貨店との関係を調整する、こういう公約がなされたことは大臣も御記憶の通りだと思うのであります。そこで当然……

第25回国会 大蔵委員会 第1号(1956/11/13、27期、日本社会党)【議会役職】

○春日委員長代理 これより会議を開きます。  委員長に差しつかえがありますので、指名により私が委員長の職務を行います。  まず、理事の補欠選任の件についてお諮りいたします。理事であります石村英雄君が去る十月三十日委員を一たん辞任いたしたことがありますので、理事が一名欠員となっております。この際理事の補欠選任を行いたいと存じますが、その方法は、先例によりまして、委員長において御指名いたすに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。それでは委員長におきましては、石村英雄君を再び理事に御指名いたします。
【次の発言】 次に、国政調査承認要求の件についてお諮りいたします。諸君御承知の通……

第25回国会 大蔵委員会 第7号(1956/11/30、27期、日本社会党)

○春日委員 私は、これは非常に重大な問題だと思うのですが、横山君も奥村君も質問されており、なおわれわれもなかなか了解いたしかねることなんですけれども、あなた方は閣議決定によって大蔵大臣から諮問を受けられておるだけでありますから、従って国民に対しても国会に対しても何の権利も義務も拘束力もない、そういう答申案を大臣に対してなされる、こういう機関であろうと思うのです。従って案の案をお作りになるのであって、国民との間に何の直接の関係も、とにかく大臣を通じ国会を通ずるまではあり得べからざるものであると、私たちは理解しております。しかるところ、しばしばあなた方は審議の過程において――あなた方の御苦労は私ど……

第25回国会 大蔵委員会 第8号(1956/12/04、27期、日本社会党)

○春日委員 昭和二十八年の九月第十三号台風によりまして、愛知県幡豆郡一帯の塩業施設がそれぞれ壊滅の状態に陥りました。それで、これに対しまして公社は当然これの災害復旧計画の樹立をいたしたわけでありましたが、この公社の方針、それから具体的計画の概要をまずこの際お伺いをいたしたいのであります。
【次の発言】 そこで問題となりますのは、今御答弁によりますと、その塩田関係については、公社の指導よろしきを得て、必要資金は、それぞれの公庫から借入れにも成功されて、操業が再開されたというお話でありまするが、当然その場合、塩田と一体不可分の関係にありまする煎熬工場についても、当然再建整備計画とでも申しましょうか……

第25回国会 大蔵委員会 第9号(1956/12/05、27期、日本社会党)

○春日委員 銀行局長にお伺いいたします。本院は、過ぐる本会議におきまして、中小企業の年末金融について所要の措置を政府に講ぜしめるための決議を行なっておることは、御承知の通りであります。その後その決議に基きまして、政府はそれぞれ必要なる措置を講じつつあると私は考えますが、一部新聞によってその措置についての発表がありましたけれども、これは新聞発表でありまして、必ずしもその通りであるかどうか、われわれはまだ承知いたしてはいないわけであります。従いまして、この機会に、私はその議決されたる事柄の各項目について、政府がどのような措置を講じつつあるかについてお伺いをいたしたいと存ずるのであります。  まず第……

第25回国会 大蔵委員会 第10号(1956/12/12、27期、日本社会党)

○春日委員 この問題は、わが国の金融制度全般にまたがって、なかんずく特に相互銀行の金融のあり方について、折しも全国的にいろいろと問題になっておるケースが続出をいたしておりますから、本委員会において問題を明らかにしていかなければならないので、奧村君の質問が終りましたら、わが党の立場からさらに広範な、全面的な諸問題についての質問をしなければならぬと思いますが、ただ一つ伺っておきたいことは、ただいまの質疑応答を聞いておりますと、法律が、なかんずく銀行法というものが的確に履行されていない。預金者と銀行との関係は、銀行法以外にないのです。銀行法が最も優先するものです。大蔵省の管理だとか、監督だとか、ある……

第25回国会 大蔵委員会 第11号(1956/12/13、27期、日本社会党)

○春日委員 大臣もお急ぎの様子でありますから、時期的に今会期の本委員会において明らかにしておかなければならない問題一点だけに集約をいたしまして、大臣の御意見を伺っておきたいと存じます。  十一月の三十日に衆議院の本会議におきまして、中小企業金融年末対策に関する件について決議をいたしております。これは自由民主党、社会党の共同提案でありまして、かつ満場一致によって議決をされた決議であります。この問題につきましては、先般来本委員会におきまして銀行局長を相手にいろいろと質疑をいたしましたが、なかんずく特に明確でない点、また大臣の御意見を承わるのでなければ問題の処理ができない問題についてお伺いをいたした……

第26回国会 商工委員会 第27号(1957/04/17、27期、日本社会党)

○春日委員 関連をいたしまして岸総理にお伺いをいたしたいのでありますが、たとえば憲法に例をとってみますならば、憲法には、基本法といたしまして、とにかく一切の基本権が定められておる。しかしながら、他の政策上の必要が生じますると、さまざまな立法を行なって参ってきておる。けれども、いかなる政策上の必要があろうとも、たとえば憲法の基調をなしておりまする交戦権、これを保持するための特別立法であるとか、あるいはまた議会制度を廃止するための法律であるとか、あるいは私有財産権を否認するための法律であるとか、こういうものは、政策目的がいかがあろうとも、これは立法することを許されません。私たちはその点をお伺いをい……

第26回国会 商工委員会 第29号(1957/04/22、27期、日本社会党)

○春日委員 まずこの団体法の母体ともなります独占禁止法との関係について通産大臣にお伺いいたしたいと存ずるのであります。まず第一番に、独占禁止法はわが国の経済活動の組織を、自由にして公正なる競争の原則に立たしめることを法定したものであって、わが国における経済行為は原則といたしましてこの法律の規定の範囲内においてのみ許される、この趣旨に反したことは当然容認さるべきものではない、こういうふうに理解をしておるのであります。これに対する大臣の御見解をまずお伺いをいたしたいと存じます。
【次の発言】 そういたしますとさらに念のために伺うのでありますが、この独占禁止法はこのような基本的理念に従いまして、いい……

第26回国会 商工委員会 第30号(1957/04/23、27期、日本社会党)

○春日委員 ただいま御質問のありました環境衛生関係の業種をこの中小企業組織法からいかに取扱っていくかという点でありますが、御承知の通り、わが党は、この組織法案をいち早く策定いたしまして、すでに二月中旬これを国会に提出いたしておるわけであります。その当時から私どもの考え方は、ここに掲げております中小企業安定法に規定されております業種、その他機械工業振興臨時措置法に規定されている業種、並びに環境衛生法、食品衛生法ですでにそれぞれの調整をみております業種業態は特にこの組織法により問題の処理をしようと考えてこういうような法律構成に相なっておるのであります。しかるところ、その後いろいろの関係がございまし……

第26回国会 商工委員会 第32号(1957/04/25、27期、日本社会党)

○春日委員 私どもの組織法案によりますると、この協同組合が団体交渉をなし得る場合を、あらゆる場合を想定いたして規定をいたしているわけであります。これを抽出して申し上げますと、まず交渉の主体となり得るものは、事業調整協同組合、これは二十七条の六、七であります。それから同連合会、それから事業協同組合並びに同連合会・勤労事業協同組合、こういうものが団体交渉の主体となり得るのであります。なお応諾義務のある相手方についてでありますが、これは政府案と違いまして、組合員と取引関係のある業者またはその団体、一切のものを対象とし得るという形に相なっているわけであります。それから相手方に対する応諾の義務を、私ども……

第26回国会 商工委員会 第33号(1957/04/27、27期、日本社会党)

○春日委員 公取の今までの御答弁は、調整組合の調整機能を確保するための措置は服従命令が出し得るからよい、こういうことになっておったのです。だから両方ともなし得る、こういう工合に今まで答弁を聞いておったのです。要するに組合の調整機能を確保するために服従命令が出し得るから加入命令というものはなくてもよい、こういう工合に聞いておったわけです。だから、一方やれば一方はできないという御答弁であると、今まで伺っておったことと違いますよ。
【次の発言】 そうは読めない。この五十六条の条文をずっと読んでみると、今御答弁になったような手続というものは認められませんよ。私はこういうことが想定できると思うのです。そ……

第26回国会 商工委員会 第35号(1957/05/07、27期、日本社会党)

○春日委員 これは奧村又十郎君、まことに異様な御質問であります。と申しますのは、火災共済の協同組織を持たせるべきであるというこの政策につきましては、私どもの党から出しております中小企業組織法案の中に火災共済協同組合の協同組織がいかにあるべきか、これは明確にそこにうたっておるわけでありまして、しかもこれは今次国会においてはたしか二月の十三日に提案をいたしておるわけであります。その法案は当商工委員会に付託されまして、自来数ヶ月になんなんといたしておるわけでありまして、もしもあなた方において御関心があるならば、また疑義があるならば、この数カ月間において十分あなた方が御発言の御機会があったかと存ずるわ……

第26回国会 大蔵委員会 第3号(1957/02/13、27期、日本社会党)

○春日委員 大臣は、今回再びあなたのホーム・グラウンドへ帰ってこられまして、このことが国家と国民のためにプラスになるかマイナスになるか、これは、一つ今後の治績に待つのでありますが、特にこの機会に申し述べておきたいことは、由来あなたは、官僚政治家の象徴的存在といわれております。国民の多数を占めている中小企業、庶民の生活について、特に認識が足らないのではないか、こういうような批判が行われております。しかし、あなたがかつて失言でその座を去られてからこの数年間に、再びこの権力の座に帰られて、いろいろと御答弁を伺っておりますと、かつて、のそれとは、やや一日の長があるかのごとく見受けるのであります。これは……

第26回国会 大蔵委員会 第6号(1957/02/20、27期、日本社会党)

○春日委員 私は、この際政府関係中小企業金融機関に対する資金源の増強措置について、政府の方針はいかなるものであるかについて質問をいたします。  すなわち衆議院は昨年末におきまして、中小企業金融年末対策に関する決議を行いまして、その中で、政府関係金融機関を初めといたしまして、市中一般金融機関に対しまして、その資金源を増強することのために、資金運用部資金の貸付の増強、もしくは政府資金の大幅預託等をはかることを政府に要請をいたしたのであります。かくて政府は、この院議にこたえて、国民金融公庫及び中小企業金融公庫の両政府関係中小企業金融機関につきましては、両公庫の第四・四半期の資金ワクから、国民金融公庫……

第26回国会 大蔵委員会 第7号(1957/03/01、27期、日本社会党)

○春日委員 議事進行について。私は、この問題はまことに重大な内容を含んでおると考えるのであります。これは、明らかに一般論と現実論とが当然合致しなければならぬとは考えますけれども、本会議における池田大蔵大臣の御答弁は、一般に対して明らかに誤認を与えるような御答弁であったことは疑う余地がございません。私は、これを率直に修正をされるということは、必要にして欠くべからざる事柄であろうと考えます。池田大蔵大臣は、かつて、今を去ること四年前ですか、加藤勘十氏の質問に答えられて、例の麦飯論議ですね。これを頑迷に再確認された。修正されなかったことによって大きな政治責任をとられたことがありますが、横山君の質問に……

第26回国会 大蔵委員会 第8号(1957/03/05、27期、日本社会党)

○春日委員 それでは、委員長のせっかくのお言葉でありますから、協力いたしたいと思いますが、御答弁の方も一つ協力を願いたいと思います。ただいまの横山君に対する質疑応答を聞いておりますと、あまりに言葉の端にとらわれ過ぎて、錯綜いたしまして、問題の核心がぼけてしまっており、何が何だかわからぬという形になっております。従いまして、一つ私も協力いたしますから、事務当局も問題の核心の的確なところをそれないように、まずもって要求いたします。  そこで問題は、過ぐる金曜日でありましたか、お知らせ制度の可否について、さらにまたその法律の基準について質問をいたしました。しかるところ大臣は、しばらく大蔵省を離れてお……

第26回国会 大蔵委員会 第10号(1957/03/08、27期、日本社会党)

○春日委員 今神田君の言った通り、今予算委員会においてとかくの問題があって、こういう委員会における審議のあり方についても、いろいろ党の要求等があるのです。けれども、税法三案が、国民生活に直結する重要議案であるとして、われわれは与党理事諸君の懇請をいれ、さらに政府等の要望等も尊重して、ごらんなさい、社会党は全部出てきている。ところが与党はどうですか。二十五人の委員のうちで、来ておられるのは五分の一にも満たない。こういうようなことで、一体こういう重要議案の審議ができるかどうか。ですから、今神田君が動議を提出いたしましたけれども、このことは、ただ単なる委員長からの注意の喚起だけで済ますべきものではな……

第26回国会 大蔵委員会 第11号(1957/03/12、27期、日本社会党)

○春日委員 ただいま株の名義貸しの問題については、税法の問題としての石村君の、主張は、私は筋が通っておると思います。けれども、私はこの株に対する課税の方式は、非常に複雑だと思うのです。あるものは証券会社において、あるものは発券会社にれいて、その他五万円以上の合算課税、いろいろ複雑で、なかなか本議案を審議する上において、全般的な全体の姿を把握することなくしては、われわれも十分審議をすることができないと考えますから、恐縮でありますが、一ぺんこの際株の配当所得に対する一切の課税の方式、これを一つ詳細に解説的に資料としてまとめていただいて、本委員会に御提出を願いたいと思います。ただこの際、私はこれを石……

第26回国会 大蔵委員会 第14号(1957/03/15、27期、日本社会党)

○春日委員 関連。私は、これはやはりすなおに、かつ科学的に答弁を願わなければいかぬと思う。今の御答弁のようだと、三十年の実績によって推算するのだから、その推算は、一たび推算したら動かぬものだ、こういうふうに御答弁になっておると思うのですが、実情はどうであるかと申しますと、必ずしもそういう工合に動いてないと思うのです。たとえば昨年の八月ごろでありましたか、税制調査会に対して、三十二年度の税の伸びがどのくらいあろうか、こういうことで税制調査会の資料として大蔵省当局から御提出になった三十二年度の伸びは、たしか一千億でありました。税制調査会は、一千億の自然の伸びがある、これを基礎として各種の税制改革案……

第26回国会 大蔵委員会 第17号(1957/03/22、27期、日本社会党)

○春日委員 私は、その際、中小企業の資産再評価の特例に関する法律案について質問をいたしたいと存じます。  まず最初にお伺いいたしたいことは、一体政府は、この法律によってどの程度の資産再評価税の収入を見込んでおるか。いうならば、この法律を利用する中小企業者はどの程度のものであると考えておるか。それから、この資産再評価を行うことによって、法人税あるいは個人所得税の減収をどの程度見込んでおるのであるか、まずこの点を明らかにしていただきたい。
【次の発言】 ちょっと聞き漏らしましたが、再評価税の総額が四億六千万、初年度が三億三千万、それから次年度は……。

第26回国会 大蔵委員会 第18号(1957/03/26、27期、日本社会党)

○春日委員 関連。この不動産銀行の運用計画というものについて、本委員会は朝鮮銀行の在外資産の処分、それから不動産銀行への再出発等についていろいろ協力をして参ったのでありますが、自来この不動産銀行が設立されてから、その事業計画などというようなものについては、本委員会で何らその内容は明らかにされておりません。この際不動産銀行というものの今後の事業のあり方、その計画、こういうものについて明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 主計局次長がお見えになっておりますが、少くとも七億五千万円というような膨大な政府資金がここへ融資されようといたしておるのであります。従いまして、主計局の手元に、この……

第26回国会 大蔵委員会 第21号(1957/03/29、27期、日本社会党)

○春日委員 まず委員長にお願いをいたしたいことがありますが、私がただいまからお伺いをしなければならない案件は、実は三大臣に対してもひとしく同様の内容に属する事柄であります。従いまして、一人々々の大臣に対して三回これを繰り返すか、あるいは三大臣がここへおそろいになりましてから一括して質問をいたしますか、これはいかがいたしましょうか。私の希望といたしましては、自治庁長官は、地方道路税に関係いたしまして特に関係の深い大臣でありますから、別個に切り離してもさしつかえないのでありますけれども、しかしながら三大臣に対する責任をたださんとする立場におきまして、ことごとく同様の内容に属する事柄を三回繰り返して……

第26回国会 大蔵委員会 第22号(1957/03/30、27期、日本社会党)

○春日委員 揮発油税増徴案に対しまする議員の態度について、特に昨日は質問を行なったのでありましたが、なかんずく特に関係閣僚において、この揮発油税増徴案に対して反対の意思を揮発油税増徴反対実行委員会に表明されておった方々が、本日現実の増徴案に対して賛成されておる。こういうことについて、昨日は本委員会に当該田中自治庁長官、中村法務大臣、神田厚生大臣の三大臣に出席を求めて、その所見をお伺いいたしたのであります。思いまするに、政治の基礎は政治家の節操の堅持にあると思われるのであります。一切の議案は、国会議員の賛否の表決によって決せられておるのでありまするから、この案件に対する議員の態度こそは、まさに国……

第26回国会 大蔵委員会 第27号(1957/04/12、27期、日本社会党)

○春日委員 本日は損害保険行政を中心といたしまして、当面しております重要なる諸問題について質問をいたします。  まず第一にお伺いをいたしたいことは、わが国における火災保険の普及率、それは今どの程度のものになっておるか。同時にまた米国、英国、フランス、イタリア、西ドイツ、こういうな経済状態がわが国と相当近似しております諸外国における普及率は、どういうことになっておるか、まず最初にこの点からお伺いいたしたい。
【次の発言】 私どもの調査したところによりますと、私自体もまた欧米諸外国における普及率の的確なる資料を今日持ってはおりませんけれども、その記憶によりますると、少くともこれらの諸外国においては……

第26回国会 大蔵委員会 第28号(1957/04/16、27期、日本社会党)

○春日委員 先回に引き続きまして、火災保険関係行政について質問をいたします。  先回の質問の中で特に私が疑義を感じましたことは、責任準備金の意義とその性格並びにその帰属についてであります。先般政府は、この責任準備金は、未経過保険料の支払いを行なった後は株主に帰属すべきものである、こういう工合に申されましたが、これに聞違いはございませんか。
【次の発言】 これをいろいろと法律の乗文並びに関係法律等を参照して検討をいたしてみますと、責任準備金は、保険業法では責任準備金という用語を使っておりますけれども、商法によりますと、これは「被保険者ノ為メニ積立テタル金額」こういう用語を用いております。商法六百……

第26回国会 大蔵委員会 第33号(1957/04/26、27期、日本社会党)

○春日委員 日本火災海上保険株式会社のいわゆるテーブル・ファイアー事件につきまして、まず最初に井本刑事局長にお伺いをいたしたいのであります。すなわち本件は、つとに各有力新聞がこれを取り上げて報道しておるところでありますが、その報道するところによりますれば、国民生活に重大なる関係を持ち、かつは公共性の強い保険業界におきましてはなはだ悪質なる法律違反の行為が長期にわたり、かつ継続して行われていたとのことでありまして、これはまさに保全経済会事件にも匹敵する大がかりな事項を有する大事件でありまして、世人をいたく餐動せしめておるところであります。本委員会は損害保険事業関係法律を所管するものといたしまして……

第26回国会 大蔵委員会 第35号(1957/05/08、27期、日本社会党)

○春日委員 時間をお急ぎのようでございますから、簡単に一問だけ。ただいま正示局長は、国有財産を中小企業に払い下げることは何ら制限が設けられていない、こういうことであります。ところが、中小企業者が国有財産と関係を持ちます場合は、主として中小企業の協同組合の共同事業の設備に関連して、国有財産の払い下げを受けたいという場合が多々あると思います。わけて今回組織法の通過を見まして、そういう傾向も次第に数多く現われてくると思うのであります。そこで伺っておきたいことは、予算決算及び会計令で、国は協同組合と随意契約を結んで、協同組合から物品を購入することができる、随意契約をすることができるという――たしかこれ……

第26回国会 大蔵委員会 第36号(1957/05/14、27期、日本社会党)

○春日委員 ただいま議題となっております中小企業の資産再評価の特例に関する法律案に対する修正案の提案理由の説明を申し上げます。  修正案の案文につきましては、お手元に配付してありますので、便宜朗読を省略いたします。  今回の特例で、中小企業の経営改善に資するところ多いというのでありますが、現在の中小企業の特殊性にかんがみて、また従前の再評価における特例等を考慮いたしまして、次のように修正をいたさんとするものであります。  一、今回の再評価税率百分の二とあるを百分の一・五とする。  二、再評価税の納付方法二カ年均分納付とあるを三年間均分納付とする。  三、再評価の申告について、法人の場合の最終期……

第26回国会 大蔵委員会 第38号(1957/05/16、27期、日本社会党)

○春日委員 今回の日銀の公定歩合の引き上げが影響いたしまして金融市場においても、また経済界に対しても、大へんな衝撃を与えておることは大臣御承知の通りであります。特に株式市場は大暴落を続けておりますし、また商社においても破産、倒産が相次いで起っておりますが、わけて金融機関が選別融資の傾向をたどっておりまするために、それらの一切のしわが中小企業に寄せられまして、今日中小企業は、その連鎖反応とでも申しましょうか、私は愛知県でありますが、特に繊維関係が、一宮なんかでは一日に二軒くらい平均して整理を発表いたしておるわけであります。今やまさに経済界における大恐慌一歩寸前の姿であると警戒をすべき事態であろう……

第26回国会 大蔵委員会 第43号(1957/06/11、27期、日本社会党)

○春日委員 在日朝鮮人を国民金融公庫の貸付対象としていただきたい、かかる陳情をいたしまして、政府においても御検討願っておるところであろうと存じますが、なおわが委員会におきましてもこの問題を取り上げて、いろいろな角度からその実現方を期して努力を進めておる次第であります。しかるところ、その後さらに陳情が寄せられ、資料が提出されておるのでありますが、在日朝鮮人のうち、日本人を妻に持つ世帯の比重という資料によりますと、在日朝鮮人の総世帯数が十一万四千三百九十三世帯あるのでありますが、なかんずく日本人を妻に持つ世帯が実に二万一千五百四十世帯、全体に比べて二割に当るわけであります。従いまして、日本国籍を持……

第26回国会 大蔵委員会 第46号(1957/08/12、27期、日本社会党)

○春日委員 一萬田大蔵大臣は、このたび八カ月ぶりにこの大蔵大臣の席に復されました。わが国の海外収支の逆調を克服することのために、さきの池田大蔵大臣が非常な決意でもってこの金融引き締めの総合対策を講じておりましたそのさなかに、この大臣の更迭を見たということは、われわれの政治常識をもってすれば、これははなはだ奇妙なことと考えているわけであります。しかしながら、貴下が今回この席を得られたということの功罪は、一に今後の貴下の政策のいかんにかかっていると思う。従いまして、私たちは冷厳な気持でもって、貴下を鞭撻しなければならないときは鞭撻し、もし誤まったことがあれば、限りなくこれを打擲して、そうしてわが国……

第26回国会 大蔵委員会 第47号(1957/08/13、27期、日本社会党)

○春日委員 この際繰り返して明確にいたしますが、昨日、御調査の上本自御答弁を願うように持ち越しております案件は、先般大蔵大臣が西下される車中談において、新聞記者団に述べられた明年度における予算編成方針、これは当然本委員会の重大関心事でありますから、今日の経済情勢をいかに分析されて、そうしてどういうような編成策をお持ちになっているか、これを一つ大臣から承わりたいということが一つ。  それから現在ブラジルにおいては、従来の農業重点主義から、工業化政策というものが現在のクビチェック大統領によって明らかにされてそのために、欧米諸国から相競って工場の進出が行われている。このことは、当然ブラジルが外貨を十……

第26回国会 大蔵委員会 第49号(1957/09/11、27期、日本社会党)

○春日委員 これは重大な問題だと思うのです。われわれは、今回こういうような問題の調査を兼ねて、ずっと諸外国の実情を調べて参ったのですが、アメリカの財政規模をもってしても、百ドル紙幣以上のものはない。イギリスは、これまた日本と同じように、千円以上のものはない。マルクしかり。フランスは、井上氏の調査によると、五十フラン紙幣はあったと言うが、私は一万フラン紙幣は見なかったのだけれども、そういうような高額紙幣を発行した国の財政がいかなる結末をつけたかは、すでに御承知の通りだと思います。今日平価を切り下げて、すでに破綻に瀕している状態です。今浅香君が言われたのは、いかなる必要に基くかということだが、これ……

第26回国会 大蔵委員会 第51号(1957/10/05、27期、日本社会党)

○春日委員 先般、大カン練乳の砂糖消費税の免税措置が廃止せられまして、このことから、乳製品業界には今や深酷なる恐慌が招来されんとしております。よってもって、このことがわが国酪農事業の将来の基礎を危うくせんとしております。これらの諸問題については、いずれ別の機会に論ずるといたしまして、なかんづく特に中小企業乳製品業者が、この措置によりましておそるべき金融難にさらされておるわけでございます。これらの問題をめぐりまして、この際あらためて政府の御所見をお伺いいたしたいと存ずるのであります。  まず第一番にお伺いいたしたいことは、これは、酪農政策の中でもなかんづく高等政策に属すると思う。従いまして、農林……

第26回国会 大蔵委員会 第52号(1957/10/10、27期、日本社会党)

○春日委員 一萬田大蔵大臣には、長い間御苦労でした。また、無事御帰朝早々御苦労です。そこで、本日は中小企業の年末金融の問題について、特に大臣の御所見をお伺いをいたしたいのであります。この問題は、あなたの御不在中に、国内において多くの場所において深く真剣に論じられて参った問題であります。御不在でありましたので、これらのいきさつについては御承知がないかとも存ぜられまするので、これは、一つあなたの御理解を深めるためにも、従来代表的に取り扱われておりました場面における、この問題を中心とする各界の論議を一つお伝え申し上げて、御判断の材料に供したいと存じます。すなわち過ぐる九月の二十八日、自由民主党は、大……

第26回国会 地方行政委員会 第31号(1957/06/11、27期、日本社会党)

○春日委員 私は公営等の住宅に関する固定資産税の問題について大臣にお伺いいたしたいのであります。たしか先月のこの地方行政の委員会でありましたか、わが党の北山委員の質問に答えられて、大臣は公営住宅に対する固定資産税の徴収方について、特別の行政措置によってその操作をはかっていきたい、こういう趣旨の御答弁がなされておったと存ずるのでございます。国営、県営、市営住宅に対する固定資産税は現在どういう取り扱いに相なっておりますか、この際まずもってその点についてお伺いをいたしたいと存ずるわけであります。
【次の発言】 そういたしますと、公営住宅に対する固定資産税は三十一年度が宥恕されておったと同様に、本三十……

第27回国会 大蔵委員会 第2号(1957/11/04、27期、日本社会党)

○春日委員 私は、一日の本会議において蔵相が述べられた財政方針に対しまして、質疑いたします。  あの演説は、岸内閣が成立を見て、貴下が蔵相に就任されて最初の国会であるのでありますから、従いまして、国民もまた国会も、この演説を通じて、わが国の経済の現状がどうなっておるのか、それから、これに対処せんとする岸内閣の財政方針はいかなるものであるか、これが公式に発表されるものとして強く期待をしておったのでありますが、この国民の期待に反しまして、その内容は、全く通り一ぺんのおざなり的なものでありまして、何ら具体性がなく、またことさらに核心に触れて論議することを避けられたことは、国民も国会も全く遺憾とすると……

第27回国会 大蔵委員会 第4号(1957/11/06、27期、日本社会党)

○春日委員 関連して、一つ具体的な問題をお伺いしたいと思います。  今井上委員から触れられておる問題ですが、この相互銀行、信用金庫等の一件貸し出し限度額は、銀行局長通達で一千万円をこえることはいけないという通達が出されておると承知しておりますが、そこでお伺いいたしたいことは、中小企業金融公庫から代理貸しをする分、これは限度内に入るのか、あるいはその限度の外に認められておるのか、この点を明らかにしていただきたい。
【次の発言】 それは、ちょっと実情とは違うのではないかと思います。われわれが現実にいろいろ陳情を受けたところによりますと、現在では、やはり少い資金量をもって多くに均霑せしめるという考え……

第27回国会 大蔵委員会 第5号(1957/11/07、27期、日本社会党)

○春日委員 昭和三十二年の年末の賞与等に対する所得税の臨時特例に関する法律案の提案理由の説明をいたします。  わが国の家庭生活の習慣は、冬季におきましては各種経費のかさむ事情にあり、特に年末、年始にはこの点著しいのでありまして、これを考慮され年末手当が支給されておりますが、いろいろの事情から十分な金額が支給されておりません。他方、従来、勤労者の税負担率が重いという声はちまたに満ちあふれ、その軽減の必要あることは今さら申すまでもないことと存じます。  そのため、全日本の給与所得者は声を大にしまして、年末手当の実質的向上を叫び続けて参りました。すでに今日まで数回にわたってこの種法案が提案されて参り……

第27回国会 大蔵委員会 第6号(1957/11/08、27期、日本社会党)

○春日委員 不動産銀行に申し上げたいのでありまするが、本委員会はかねてから閉鎖機関令を初めといたしまして、在外機関の資産の処理に関する諸法律の審議の過程を通じまして、いろいろとそれらの機関の処理のあり方について深く検討をいたしました。その際特に朝鮮銀行につきましては、その残存株主勘定の活用の仕方、それから残存資産が現存いたしまする限りにおいて、かつてそれらの当事者の技術の活用の仕方、こういうような問題についてもいろいろと具体的な検討を行いまして、できることならば、今わが国の金融諸機関の構造の中で欠けておるところの中小企業を重点とする不動産担保の金融機関、こういうものを新設することが当を得た措置……

第27回国会 大蔵委員会 第8号(1957/11/14、27期、日本社会党)

○春日委員 ただいまの大平君の質問に対する大臣の答弁、これは全く禅問答みたいなもので、われわれ専門家でもわからない。いわんや国民は、真相は何であるのかてんで皆目ヒョウタンナマズみたいなもので、要領を得なかったと思うのであります。従いまして、私はその問題について、重ねてお伺いをいたしまして、政府の方針をこの機会に明らかにしてみたいと存ずるのであります。  まず第一番にお伺いをいたしたいことは、政府がこの九月十日に発表いたしました明年度の予算編成の基本構想、これによりますと、既定経費を徹底的に節減するとか、あるいは新規経費を重点的に厳選するとか、財政投融資は昭和三十二年度の実行額の範囲内にとどめる……

第27回国会 大蔵委員会 第9号(1957/12/12、27期、日本社会党)

○春日委員 大臣にお伺いをいたしますが、それは、やはり明年度の予算編成に対する大臣の構想はいかなるも一であるか、これであります。この問題につきましては、先般の委員会にお」まして、われら社会党の委員からうもごもその核心をついてその構想の概要をお伺いをいたしたのでありますが、当時大臣の御答弁によりますと、それら予算編成の作業は、言うなば、まだ登山で言うそのふもとに到達したばかりであるから、ここで今頂上の天気を尋ねられても答えるわけには参らぬということでございました。かしながら、その後一ヵ月を経過いたしまして、これらの作業は逐次御進捗されたことと存ずるのでございます。わけて本朝の新聞紙の各紙の報道す……

第28回国会 大蔵委員会 第4号(1958/02/13、27期、日本社会党)

○春日委員 ちょっと確かめておきたい。今原さんは、酒の価格は最高価格をきめたものではなくて、標準価格をきめたものだ、こう言われたのですが、そうなんですか、間違いありませんか。
【次の発言】 この酒税法は、減税されると、これが必然的に公定価格の改定に波及して参るというようなことは当然のことでありまして、これをめぐって、製造業者が、その公定価格を上げてくれという要望に政府がこたえんとする気配があります。大臣の答弁をもっていたしましても、その二ュアンスが非常に濃いのであります。従いまして、われわれは、この問題は検討を必要とすると考えられますので、次の資料を一つ御提出を願いたいと思います。すなわち清酒……

第28回国会 大蔵委員会 第5号(1958/02/14、27期、日本社会党)

○春日委員 この際、私は本委員会の権威を保つために、与党委員の不出席、それから政府委員並びに説明補助員が勝手に開会中に離脱すること、こういう事柄について、特に委員長の注意を喚起いたしたいと思うのであります。これは、こういうような事態が予測されるということは、かつて第二十八国会が開会される劈頭において、わが党が解散要求決議案を提出いたしました当時においても、その意味をも含めて強く指摘されておった事柄であります。私はごらんの通り、昨日、本日のこの委員会は、所管事項について特に大臣の出席を求めて、そうして重要なる事柄に触れて代表質問を行う、こういうことで、本日のこの委員会は特別重大な意義を持っておっ……

第28回国会 大蔵委員会 第6号(1958/02/18、27期、日本社会党)

○春日委員 関連して。私、一度このことは厳に申し上げなければならぬと考えておつたところでありますが、この機会に一つ明確にしておきたいと存ずるのであります。と申しますのは、そもそもこの国税庁長官通達というもの、あるいは直税部長通達、あるいは間税部長通達という国税庁の通達というものは、租税法定主義の立場において、その法律の条文の解釈あるいは条文にないことは、法律の精神とその趣旨にのつとつて執行の基準が定められるものと理解しておるのであります。そういたしますと、この国税庁長官あるいは国税庁の通達というものは、国民との関係において、国民に対して新たな権利と義務を課していくという結果になると思うのであり……

第28回国会 大蔵委員会 第7号(1958/02/19、27期、日本社会党)

○春日委員 ちょっと関連して。これは防衛庁の意見と管財局長の意見と食い違っているのです。管財局長自体としても、法律に基いて善良なる管理に任ずる責任がある。これは、あなたの手に戻ってきた国有財産の地域に対して、法律に基かざるところの不法侵入が行われた。しかも工事が現になされておる。こういう事態をあなたが見たら、これは、やはり法律に基いて処断されなければいかぬじゃないか。そんなことをしてはいかぬとか、あるいは告発するとか、あるいは何らかの法律に基いた善良なる権利の責めを尽さなければならぬのだ。一体国有財産に、そういう法律に基いて権利の確定しないものが立ち入って来たり、あるいはまたそういうような建設……

第28回国会 大蔵委員会 第11号(1958/02/27、27期、日本社会党)

○春日委員 私、わが国の外国映画輸入制度、これについて、政府の見解をお伺いいたしたいと思うのであります。  第一番にお伺いをいたしたいことは、現行外国映画輸入制度が創設されました当時のいきさつ、それから現行制度に対する適否の判断についてでありますが、政府は、これを適当な制度であると思っておるか、あるいはすみやかにこれを改正しなければならぬと考えておるか、まずこの見解をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 私は、ただいまの局長の御答弁は、不謹慎きわまると思うのです。満足すすべきものではないけれども、やむを得ない、そんなばかなことがありますか。満足すべきものではないというのは、欠陥に満ちている、……

第28回国会 大蔵委員会 第12号(1958/03/04、27期、日本社会党)

○春日委員 これは、重大な問題の核心に触れて今質問が行われておるのですが、答弁は、から回りしておるわけなんです。こういう状態でこの問題を審議しても、それは結局堂々回りで同じことになる。従いまして、この際大蔵大臣並びに主計局長、こういう責任者に出ていただいて、そうしてその最高の責任者において責任ある御答弁を願うにあらざれば、結局事務当局者との話の応答では、問題の解決はできないと思う。従いまして、願わくばこの際暫時休憩されて、大臣並びに主計局長に御出席願って、そうしてそれらの人々に対して、石村君から、この問題に触れて、責任ある御答弁を願う、こういう工合に、一つ委員長において御善処願いたいと思います……

第28回国会 大蔵委員会 第13号(1958/03/05、27期、日本社会党)

○春日委員 まず第一番に、先般来参議院の大蔵委員会、それから法務委員会等で、この二月十二日でありましたか、大阪の堺税務署署員が機密文書を漏洩したかどによって逮捕された、これに関連して、必要な質問が行われております。しかしながら、本委員会におきましては、本日で機会なくして、問題を直接つまびらかにする機会を得ていなかったかと思います。幸いな機会でありますから、これが一体どういう実態のものであるか、その真相を一つここに明らかにしてもらいたいと思います。
【次の発言】 要するに公務員法違反の嫌疑となった問題の書類は、いかなるものでありますか、伺います。

第28回国会 大蔵委員会 第18号(1958/03/18、27期、日本社会党)

○春日委員 関連して。私は、野党的立場というよりも、ほんとうに国会議員共通の責任と名誉のために一言申し上げたいのでありますが、あるいは政局は不安定でないかもしれないけれども、全く政情は騒然たるものがあると思うのです。この政情不安の原因は一体どこにあるかということなのです。これは私が申し上げるならば、先日金曜日の本委員会、これはあなたの方はほとんど出ていやしない。それから連日の委員会の出席状況は、今両君が指摘された通りなのです。今予算案は、衆議院を通過したとはいえ、予算執行に必要なる法律案は、ことごとくまだ衆議院において審議中なのです。幾つも通ってはいない。これを審議しようと思ったって、ほとんど……

第28回国会 大蔵委員会 第22号(1958/03/26、27期、日本社会党)

○春日委員 ちょっと関連して明らかにしておかなければいけないので伺っておきますが、この間衆議院の予算委員会で、地方財政計画の見通しが述べられたわけなのです。国民所得の増に伴うて、地方財政においても相当の伸びがあるであろう、しかし、本大蔵委員会で大蔵大臣から明確に述べられておることは、最もすみやかな機会に事業税を減策することのための税法の改正を行わなければならぬということが強く述べられておるわけです。予算委員会においても、この問題は強く述べられたわけなのです。この問題は、私は今特別会計法とも重大な関連を持つと思うのですが、とにかく地方財政にゆとりが生ずれば、その場合は、何事も差しおいてなさなけれ……

第28回国会 大蔵委員会 第23号(1958/03/27、27期、日本社会党)

○春日委員 関連して。僕は、この間この問題に触れて、特に本委員会でも要望したことですが、これは、本会議の大臣の財政演説の中でも、特に大衆負担の軽減ということを大きくうたつておられる。大衆負担を軽減するために減税を行うということをうたつておられるのですが、結局ここの大衆負担の軽減というものの象徴的なものは、本委員会では酒です、地方行政では荷車税、自転車税です。だから、そういう意味で、ほんとうに本会議における大臣の所信表明の中にあった大衆負担の軽減ということが、文字通り行われなければならぬということなんです。だから、税率が下つた分だけは、そのままこれを大衆負担の軽減に直結していただかなければ、その……

第28回国会 大蔵委員会 第26号(1958/04/02、27期、日本社会党)

○春日委員 議事進行。大臣にお伺いをいたします。本委員会は税制、金融、外為、国有財産等について多くの法案を擁しまして、法案審議の過程においても、大臣の高度の政策的な所信を伺いたいところでありますが、予算委員会等の関係で、衆参両院にまたがってあなたが御多忙であるというので、大臣が御出席にならないままにきわめて不十分な審議を続けて参りました、なおそれに関連する多くの国政調査の問題等につきましても、所管省の最高責任者である大臣の見解をただし得ないで本日に至っていることは、大臣、御承知の通りであります。しかし、本日の新聞によりますと、最近行われます大分県における植樹祭とかに大臣が御出席になるかのごとき……

第28回国会 大蔵委員会 第30号(1958/04/09、27期、日本社会党)

○春日委員 この際金融に関する件につきまして、衆議院規則第五十三条によりまして、左記の通り証人出頭要求の動議を提出いたします。  要求証人、千葉銀行副頭取笹田登君、千葉銀行専務取締役奥野徳一君及び千葉銀行常務取締役能重嘉一君、出頭時日は四月十日午前十時三十分、以上であります。  この際、このような証人を特に本委員会に御出頭願わなければならないことになりましたことのいきさつについて、少しく御説明を申し上げたいと存ずるのでございます。それは、過ぐる三月の二十四日でございましたが、朝日、読売、毎日、日経その他有力新聞が、一齊に千葉銀行の不正融資、不当融資なる事柄について報道をいたし、これに関連をいた……

第28回国会 大蔵委員会 第31号(1958/04/10、27期、日本社会党)

○春日委員 私は、ただいまから、千葉銀行が行なっております金融の状況につきまして、特に、本日は主としていわゆるレインボー事件なるものを中心といたしまして、政府並びに参考人に所要の質問を行いたいと存ずるものであります。  さて、この千葉銀行の問題でありますが、この銀行は、戦後「財界騒動記」に幾多の話題を提供したことによりまして、わが国の金融界におきましても異様な存在として目されておる銀行であるのであります。しかるところ、昭和三十一年五月、古川致知氏が、「千葉銀行第二十五期定時株主総会に直面して株主に訴ふ」なる。パンフレットを印刷いたしまして、これを株主外一般に配付をいたしました。さらにその不良、……

第28回国会 大蔵委員会 第33号(1958/04/15、27期、日本社会党)

○春日委員 この際お許しを得まして、唐澤法務大臣に対して、一つ二つの件についてお伺いをいたしておきたいと存ずるのであります。ただいま横錢君発言に対する大臣の弁明を拝聴いたしまして、一言にしていえば、全く事実無根なりとの趣きであり、一国の法務行政の責任者は、すべからく御弁明のごとくであらねばならぬと御期待申し上げるものであります。しかしながら、ただいまの段階におきましては、貴下がなされた弁明の範囲のみをもっていたしましては、横錢君発言に基く議会の疑惑を払拭されたものとは言いがたいと存ずるのであります。なぜかなら……(発言する者あり)なぜかなら、四月十一日の新聞各紙は、横錢君発言の基礎であった森脇……

第28回国会 大蔵委員会 第34号(1958/04/16、27期、日本社会党)

○春日委員 私は、国会の権威のために、やはり佐々木君と共通の立場に立って、二、三の点について参考人にお伺いいたしたいと思うのであります。  三十一年でありましたか、かつてこの千葉銀行の不正融資を指摘して、古荘頭取を告発されました千葉放送の古川社長が、どうしたことか、逆に刑事被告として逮捕され、一方告訴を受けた千葉銀行側は、ことごとく法律違反の事柄はないという処理をなされたことを、われわれは今ここに想起するのであります。内容については、君の立場とかつてのそれとは、全然違ってはおりますけれども、少くとも君の発言に関係して、君が、今ここに不当にも非難的な立場に置かれておられるということについては、私……

第28回国会 大蔵委員会 第35号(1958/04/17、27期、日本社会党)

○春日委員 関連。ただいま横山君の賛同に対してお答えをいただいた範囲内ではどうしてもわれわれは理解ができない。言うならば、あなたは、こういう不当な貸付あるいは不良な貸付、あるいは融資準則その他に照らすとこれは不正な貸付、こういう意味で警告が発せられておるわけです。しかっておるわけだ。そうして、注意した通りに直すかどうか、あなたは古荘さんをにらみつけておるわけだ、しかりつけてにらみつけたその人にどうぞよろしく顧むというようなことは、どうも私どもとしては理解ができない。しかって注意した通りにやるかどうか厳粛に監督しなければいかぬ。あなたの態度はきびしくなければいかぬ。その相手に対してよろしく頼むわ……

第28回国会 大蔵委員会 第36号(1958/04/18、27期、日本社会党)

○春日委員 それでは、お伺いをいたしますが、あなたは、佐藤明正という人を御承知でいらっしゃいますか。
【次の発言】 これは、加藤孝主君が事業を整理いたしましたときに、加藤孝三君にかわってその事業を継承した男と聞いております。
【次の発言】 いかなる経過で御承知でいらっしゃいますか。
【次の発言】 この佐藤明正君こそは、あなたの銀行の東京支店長の田尻君という人のまん前で自殺をはかった。これは未遂となっておりますが、銀行の最高責任者たる頭取のあなたは、そういうような重大事故については、その経過てんまつ等は当然御承知でありましょう。これについてお伺いをいたしたい。

第28回国会 予算委員会 第11号(1958/02/22、27期、日本社会党)

○春日委員 私は第一番に中小企業関係の諸問題について通産大臣にお伺いいたしたいと思います。  まず第一番に、政府はさきに施行されました中小企業団体の組織に関する法律を、いつごろ実施する御決意であるか、まずこの点を明らかにしていただきたい。
【次の発言】 重ねてお伺いをいたしますが、四月一日に必ずこれを実施することができますか。
【次の発言】 この法律は申し上げるまでもなく臨時国会まで召集をいたしまして、特に早期に成立をはかる必要があるというので、第二十七回臨時国会において成立をした法律であります。法律には六カ月以内とありますけれども、これは大体第二十六回通常国会において成立が期せられておったも……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 大蔵委員会 第3号(1958/06/20、28期、日本社会党)

○春日委員 この際、前国会からの継続懸案といたしまして、本委員会に対し大臣から御調査の上御報告を願いたいことがありますので、お願い申し上げておきたいと思うのであります。  その第一は、千葉銀行事件に関するその後の経過とてんまつについてであります。御承知の通り、この問題は先国会において本委員会が調査の途中におきまして解散のことがありまして、調査を打ち切らざるを得なくなりまして、そのままで今日に至っておるのでございます。預金の安全のためにも本委員会の重大関心事でありますので、その後千葉銀行事件はいかに処理されておるか、また問題の核心はどのように進められておるか、これを御調査の上御報告を願いたい。 ……

第29回国会 大蔵委員会 第5号(1958/06/25、28期、日本社会党)

○春日委員 私は経済基盤強化のための資金及び特別の法人の基金に関する法律案について質問をいたしまするが、まず、この法律案の中で、なかんずく資金に関係する部分のみについてお伺いをいたしたいと思います。  国の予算の立て方につきましては、これは財政法によらなければならぬ。これは論議の余地のないところであろうと思いまするが、ここに経済基盤を強化する資金というような、言うならばえたいの知れない資金を設けるということは、これは、予算委員会の審議についても私は傍聴いたしましたし、本委員会のすでに三日間にわたります質疑応答を注意深く傾聴いたしておりましたが、なおわれわれにはこれが正当に理解できないのでありま……

第29回国会 大蔵委員会 第6号(1958/06/26、28期、日本社会党)

○春日委員 昨日に引き続いてお伺いするのでありますが、質問の要点は第十一条の一の三号についてであります。すなわち、日本輸出入銀行に対する基金として今般政府が出資せんとする五十億の基金についてでありますが、私はこの問題について昨日お伺いをいたしましたのは、大体まだこれは言うならばこのような国際協力機構というものが将来できるかもしれない、こういうことが一部の人々によって考えられておる。言うならばこれは一つのスケッチ程度のものであって、まだ青写真にすらなっていないものである。いわんやまだ建設されたものではない。だから対象自体が実在してはいない。だから、このような実在していない仮想のものに、今国内にお……

第29回国会 大蔵委員会 第12号(1958/08/12、28期、日本社会党)

○春日委員 では、だいぶ時間も経過いたしておりますから、端折ってお伺いをいたします。  まず第一番にお伺いをいたしたいことは、御両所は岸内閣のヘッドクォーターであられますが、昨日の新聞報道によりますと、臨時国会の召集日は六役会議の決定によって十月中旬以降にずらされたというような驚くべき報道がございました。当時第二十九特別国会において政府当局があらゆる機会に言明されたところによりますと、これは九月中旬ということでありました。その後、わが日本社会党では、不況事態の激化、また特に外交関係その他農山村の不況というようないろいろな事態にかんがみまして、早期に臨時国会を召集されたい、できるならば九月一日に……

第29回国会 大蔵委員会 第13号(1958/09/10、28期、日本社会党)

○春日委員 ちょっと関連をいたしまして、午前中の時間を十分か二十分いただいて、お伺いをいたしたいと思います。  問題は、ただいま佐藤委員と石野委員の質問に答えられまして、賠償と輸出との関係について大臣が所見を述べられたのであります。伺ったところによりますと、フィリピンの例のマリキナ・ダム、これは賠償担保の延べ払い方式を認める、こういう御発言がございました。これは私は初めてのケースであり、財政政策の上においてもまた産業政策の見地からしても、特にまた法律問題としてこれは予算事項でありますので、いろいろと関連するところが深かろうと思いますので、ちょっと伺っておきたいと思うのであります。  申し上げる……

第30回国会 大蔵委員会 第1号(1958/10/02、28期、日本社会党)

○春日委員 私は、まず最初に、大蔵大臣が国会の開会中に海外に行かれるという問題について、厳粛に警告をいたし、特に重ねて御反省を求めたいと思うわけであります。  申すまでもなく、今次国会は総選挙後に初めて開かれる政策論議の国会といたしまして、与党と野党とが政策を中心として初めてここに相まみえることになるわけであります。前国会が首班指名の特殊の任務の特別国会であることを考えまして、特に今度の国会はそういう格別の意義を持っております。なお、政府は、来春の参議院選挙のことを考えて、特にこの国会には重要法案と目さるべき諸法案を多く上程いたしております。言うならば通常国会の繰り上げ国会といわれておるわけで……

第30回国会 大蔵委員会 第2号(1958/10/07、28期、日本社会党)

○春日委員 ただいま三木さんから、代理たるとはいえ、向う二週間大蔵大臣の責任を負われることについてごあいさつがありましたが、私はこの際あなたの決意を伺っておきたいと思います。わずか限られた二週間ではあるけれども、国政はもとよりすべてをゆるがせにすることはできません。そこでわれわれは今後二週間あなたを相手に国政審議に携わらなければなりませんが、あなたは、代理職たりとはいえ、この二週間必要なる所管行政については、あなたの責任をもって必要なる事柄についてはこれを措置される決意があるかどうか。それとも、ヒョウタンナマズのようにのらりくらりの答弁をして、禅問答みたいなことで終始して、万事は佐藤さんが帰っ……

第30回国会 大蔵委員会 第5号(1958/10/23、28期、日本社会党)

○春日委員 私は、前回の委員会で、例の北国銀行のから荷証券の不正融資とおぼしき問題、それからもう一つは、株券の名儀貸しの不正事件、これら当委員会の所管に属する諸問題について当局のとった措置について質問をしたいと通告いたしておるのでありますが、本日はもう時間が残っていないようでありますから、本日は、特に緊急を要する当面の問題といたしまして、乳製品の緊急買上計画の実施上の諸問題について、お伺いをいたしたいと思います。従いまして、前二案件につきまして、一応審議をできるだけ促進する意味におきまして、今までどういう措置を当局がとってきたが、これを文書で本委員会にあらかじめ御提出おきを願っておきたいと思い……

第30回国会 大蔵委員会 第7号(1958/10/29、28期、日本社会党)

○春日委員 まず最初にお伺いをいたしますが、私は乳製品の緊急買上計画の実施に関する問題点についてあなたにお伺いをしたい、しなければならぬ、こういうことで、数日来、本日の委員会にあなたに御出席を願うように、委員部を通じて厳重に連絡がしてある。どういうわけでこんな時刻まで御出席にならなかったのか。私たちは十時半の定刻から詰めてあなたの出席を待っておる。みんな忙しいのに、これだけの時間を繰り合せている。伺うところによると、あなたは予算委員会に出ておられるというので、予算委員会に行ってあなたの出席方を要求して、あなたの方の代表理事にも話をした。差しつかえないからどうぞ、大蔵委員会の方へ出席してもらって……

第31回国会 商工委員会 第12号(1959/02/06、28期、日本社会党)

○春日一幸君 わが党の経済の流通秩序に対する基本的な考え方は何かというお尋ねでございますが、これは当面の問題と、それから将来の問題と二様にこれを区分して考えておる次第でございます。  すなわち、資本主義政権のもとにおいて、また現在の経済秩序のもとにおいて、この流通秩序をいかに保っていこうかという点になりますると、私どもの考え方はおおむね次の通りでございます。  それは現在消費生活者に消費物資を供給する任務をにのうておりまする販売機関というものはさまざまございます。たとえて申しますと、百貨店があり、生活協同組合があり、購買会あり、消費組合ありあるいは市場あり、さまざまございます。しかしながら北海……

第31回国会 大蔵委員会 第13号(1959/02/26、28期、日本社会党)

○春日委員 私はやっぱりその点を明確にしておいていただきたかったのです。たとえば、この映画館は八十円なら八十円、七十円なら七十円、あるいは五十円なら五十円と入場料はきまっておると思うのです。そこへ一割かけようが、一割五分かけようが、二割五分かけようが、かけるときにはちょっとそろばんはややこしいかもしれぬが、かけてしまったら、プリントしてお客からもらうだけで、何も煩瑣はない。ただいまあなたはちょっと困難だということでございましたが、困難でありますと、今山本委員が御質問になりましたように、問題が煮詰められていって、そうして相互の主張が折衷される場合に、もし妥結案がそんなところに収まるような場合に、……

第31回国会 大蔵委員会 第22号(1959/03/17、28期、日本社会党)

○春日委員 私は、証券行政全般について、大臣の所見をお伺いいたしたいと思います。  当面いたしておりまするわが国の株式市場は、全くその破天荒なダウ相場にも示されております通り、産業資本調達という本来の任務はまるきり二の次にされてしまいまして、何だか過当投機の場として堕落し去った気配があるのでございます。そこで、わが国の証券市場がこういうような形であって果してその機能を十分遂行しておるかどうか、この際徹底的に国政調査のメスを加えて、わが国証券政策及び証券行政に改善をはかりたいというのが、私の本旨であります。従いまして、以降その重要なる二、三の問題について、特に責任のある大臣の御答弁を願いたいので……

第31回国会 大蔵委員会 第24号(1959/03/19、28期、日本社会党)

○春日委員 私は先日の本委員会において、証券業者が投信を兼営するということについての弊害、不合理性等について、るる政府の所見をただしたのでございます。これを要約いたしますと、すなわち、委託会社として受益者の利益をはかる立場と、それから証券業者として自己の利益を上げる立場とが、当然にこれは競合するであろう、すなわち、受益者の利回りそのものと証券業者の立場というものは、一方がよくなれば一方が悪くなる、これはまさしく二律背反の原則の上に立つものだから、こういうように相反する傾向にあるものを同一人格の中にこれを許しておくということは結局将来錯乱を生じてくる基をなすであろう、だから政府はこれに対して当然……

第31回国会 大蔵委員会 第28号(1959/03/27、28期、日本社会党)

○春日委員 私ただいま念のために予算委員会の方に連略してみましたが、予算委員会は六時ごろまで質問が続行されるようでございます。従いまして、本会議は大体予算委員会が終ってから開会されるという約束に相なっておりますので、私も、昨日から理事諸君が大へんな御熱誠でおとりまとめを願っておりまする審議計画に狂いを生ずることのないように、質問を行いたいと思うのでありますが、どうかそういう意味で、私が短時間に質問を切り上げましても、また十分質問をいたしましても、結局は本日の本会議の議事には支障を来たさないものであるという御了解のもとに、そんなに寸分をおせき立てになることなく、十分一つ質疑をお許し願いたいと思う……

第32回国会 大蔵委員会 第6号(1959/10/13、28期、日本社会党)

○春日委員 ただいまの石野銀行局長の御答弁はまことに意外に存じておるわけであります。あなたは、この間災害地の視察に、わずかばかりではあるが片鱗を見せておられるが、罹災現地を実際見たなら、そんなとぼけたことを言っておる筋合いのものではないと思う。今も水の中につかり、屋根の裏に暮らしておる。衣類はことごとくぬれてしまって使いものにならない状態にある。こういうようなときに政府はいかなる手を打つべきか。これはいろいろと前例もあるのだが、この際、伊勢湾台風に匹敵するかと思われる大災害として、あの関東大震災をわれわれは想起しなければならぬと思う。当時、山本権兵衛内閣はどういうような手を打ったか。その当時、……

第33回国会 外務委員会 第11号(1959/11/19、28期、社会クラブ)

○春日委員 関連して。私は次の機会に系統立って質問の機会が用意されておりますけれども、本日はただいま堤さんの御質問に対しての御答弁がきわめて不明確でありますので、この一点だけ一つ明確にしておきたいと思うのであります。  藤山外務大臣は、この南ベトナムの国家としての主権がベトナム南北両域に及ぶものと期待されておりますが、この点を一つ明確に御答弁願いたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、これは国際慣例としても、あるいは国際信義としても、重大な問題であると思うのであります。すなわち、その国家を承認しないというそのことは、あるいはときには承認し得ないという立場もあると思うのでありますが、そ……

第33回国会 外務委員会 第14号(1959/11/24、28期、社会クラブ)

○春日委員 まず、冒頭に委員長を通じて、両党の本委員会の当事責任者に厳重に警告を発せられたいのであります。それは両党の当事者が連絡不備のためにこの貴重な審議に先がけこの一時間を浪費いたしました。今後こういうことのないように、議員は十二分に時間をかけて審議を尽し得るように、かくのごときむだを省くために、事前に万全の打ち合わせをされまするように、委員長において両党の当事責任者に厳重に警告を発せられたいと存じます。
【次の発言】 そこで外務大臣にお伺いをいたしますが、ベトナム共和国がわが国に請求をいたしておりまする賠償請求権の根拠となりまするものは何でありますか、その法律、条約等についてこの際御答弁……

第33回国会 大蔵委員会 第3号(1959/11/17、28期、社会クラブ)

○春日委員 関連。  私は今の問題は国会審議の上に悪い例になると思いますので、特に申し上げておきたいと思うのであります。横路君が専売公社の副総裁に対して質問をいたしました。これは議員に与えられております専属固有の権限、質問権であります。この質問権を行使して質問をしたら、政府委員は国会法に基づいて答弁の義務があるわけです。その質問をしたのに対してこれを抑止し、さらに答弁に立たんとするものを阻止する。こういうようなことは国会法を無視するものであって、わがクラブは国会の審議を冒涜する者に対しては糾断しなければならぬ立場であります。こういうようなことは厳に今後慎んでもらわなければならぬ。われわれは、ど……

第33回国会 大蔵委員会 第6号(1959/12/03、28期、社会クラブ)

○春日委員 実は、本日こんな時刻になっておるのですが、私といたしましては、明年度予算の編成に関する政府の基本構想、それから基本方針などを中心といたしまして経済の見通し、それからもう一つはかねてから懸案になっております証券行政に関する政府の措置、これを中心として少し時間をいただいて大臣に御質問をいたしたいと思うのでございます。しかし、まあこんな時刻でございますから、引き続いて質問することはできがたいと存じますので、次の機会にぜひともその機会を与えられたいと思うのでございます。従いまして、大臣はいつ御出席が可能であられましょうか。委員長におかれまして、願わくはできるだけすみやかな機会に――と申しま……

第35回国会 大蔵委員会 第4号(1960/08/12、28期、民主社会党)

○春日委員 今後われわれは、あなたと協力をして、そしてわが国の財政政策やその他重要な問題を研究することに相なると思うのであります。従いまして、あなたがわが国の財政、金融、税制に対してどのような考え方をお持ちになっておるかということは、今や国民の重大な関心事であろうと存ずるのでございます。われわれは野党ではありますけれども、こういうような産業経済に関する諸問題については、是は是、非は非として大いに協力的な態度でやっていきたいと考えますので、われわれ野党の意見たるとはいえ、正しい主張、必要な要請に対しては、一つ虚心たんかいにこれを受け入れて、そうして超党派的に問題の処理をはかっていくというような考……


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 大蔵委員会 第5号(1960/12/20、29期、民主社会党)

○春日委員 私は、アメリカのドル防衛措置と、これに対応する当然わが国としての自衛措置、すなわち最終的には金保有の政策、これとの関係について要点を緊急性のあるものについてのみお伺いをいたしたいと思います。  戦後、ドルは、金にかわる地位を占めまして、世界最高の通貨としての価値を保って参りましたが、ここ二、三年来のアメリカからの金流出が、ようやくにしてドルの危機を招いて参りました。かくて、十一月十六日には、アイゼンハワー大統領がドル防衛のための強行措置を指令いたしました。このようなアメリカのドル防衛措置によって節約される海外ドル支出は、約十億ドルといわれておるのでありますが、一方アメリカの第三・四……

第38回国会 商工委員会 第48号(1961/06/03、29期、民主社会党)

○春日委員 私は、この際、石炭産業関係をも含めまして、わが国の中小企業の安定と振興の基本的な対策につきまして、政府の所見をお伺いをいたしたいと存ずるのでございます。  実は私は過ぐる予算委員会の場所におきまして、わが国の経済の高度成長、それから為替・貿易の自由化の趨勢に合わせるために、わが国の中小企業の後進性に対し、何らかの推進力を政治的に加えていくことのために、中小企業基本法のごとき、すなわち中小企業の安定と、振興に資することのための法的措置を講ずるの意思はないか、このことを通産大臣に質問をいたしたことがございました。しかるところ、当時通産大臣の御答弁は、その必要性はあるかのごとくに考えては……

第38回国会 大蔵委員会 第4号(1961/02/08、29期、民主社会党)

○春日委員 ただいま、堀委員から、標準率、効率でありますが、それを資料として提出せられたいという要求に対しまして、国税庁長官は提出いたしかねるという意味の御答弁でございました。これは、ただいま委員長のお取りなしはありましたけれども、まことにこれは国会の権威のためにも、こういうことは了承いたしかねると存ずるのでございます。国政調査権は憲法、国会法によって明確に規定されております通り、橋の上のこじきの生態から、最高検察庁の一切の検察業務まで、調査権の及ばざるということはない。わけても、現在論議せられておりまする徴税行政の中において、現在のこの税法というものは、言うならば、現在の制度が申告納税制度で……

第38回国会 大蔵委員会 第6号(1961/02/15、29期、民主社会党)

○春日委員 私は、山際総裁に対しまして、公定歩合がこのほど相次いで一厘ずつ二回引き下げられたことについて、お伺いをいたしたいと思います。  ただいまのお話によりますと、総裁は、この引き下げは、金融を緩和することのためでもなく、また景気を刺激するというような目的も考えていない、ただ単に国際経済の動向に見合わせるためにこのことをやったたのだが、さて経済界の受け入ればすなおにそっと受け入れられたものと見なされておるようでございます。かくのごとくに述べられたのでありますが、私はここで若干不安なしとはいたしさないのでございます。ここ数カ年間のわが国の経済の動向と、それから日銀のとっておられます公定歩合の……

第38回国会 大蔵委員会 第7号(1961/02/16、29期、民主社会党)

○春日委員 私は、まず最初に、証券市場というものを回顧し、将来への展望を考えながら、当面いたしておりまする証券行政における重大なる問題三、四点について、政府の所見をただしたいと思うのでございます。  ただ、冒頭に申し上げておきますが、本委員会においては、証券行政について昭和二十九年に信用取引の問題、昭和三十四年の三月には投信の実質分離の促進方について、それこそ深耕細打する形で深く論じたのでありますが、政府は、熱意を欠いたのか、あるいは証券政治勢力に屈服をいたしましたのか、本委員会において指摘いたしました事柄を、時には焦点をずらし、時には物事をあいまいに過ごしまして、本日に至っておるのでございま……

第38回国会 大蔵委員会 第8号(1961/02/21、29期、民主社会党)

○春日委員 この間の続きとして、信用取引の問題一点にしぼって、大蔵省の見解を明らかにされたいと思います。  ただ、その前に、私たち今御答弁を伺って異様に感じましたことについて吉岡調査官にお尋ねしておきますが、今佐藤君の御質問に四大証券の年間宣伝費六、七億、それは手数料収入の五%のリミットだというような御答弁がございまして、しかも、この額は銀行筋と大差あるまいと思われる、こういうような答弁がございました。六、七億ということになりますと、月に五、六千万という膨大な額になります。六千万とすれば、かれこれ一日二百万、金融機関と大差ない、こういうあなたの認識は何か大きく開いておるのではないかと思うのでご……

第38回国会 大蔵委員会 第9号(1961/02/23、29期、民主社会党)

○春日委員 先生がお帰りになるようでありますから、ただ一点だけ、私ただいまの参考意見をお述べになりました中で興味深く拝聴した点がありますので、この点だけ明らかにしたいと思うのでありますが、それは、ただいま証券行政の重点について見解をお述べになりました。それによりますと、現在の証券行政は大衆の安全を守ることにあるようであるけれども、ここに重点を置くことは間違いである。先生の御意見をもっていたしますと、株をやるということは、投資家がリスクを負うことは当然事項であるから、従ってそのような投機性を否定しては株式市場は成り立たない。だから、株価が適正かどうか、市場が健全かどうか、証券業者が健全かどうか、……

第38回国会 大蔵委員会 第14号(1961/03/14、29期、民主社会党)

○春日委員 私は、公正取引委員会が三十四年十二月一日これに認可を与えております野村証券外四証券会社が、それぞれ当時新たに設立をいたしました証券投資信託委託会社の株式、これを一〇%をこえて取得することを認可した理由につきまして、これはどう考えても裁量権の乱用、もしくは誤用した違法の認可と疑われるのでございます。本日は、この点について問題点を明らかにいたしたいと思いますが、その前に、せっかくの機会でありますから、この際証券業界、証券売買の中において行なわれておる一般的な独禁法違反の取引行為の疑いのある問題について、公取の意見をただしたいと任ずるのでございます。  なお、冒頭に申し上げておきますが、……

第38回国会 大蔵委員会 第15号(1961/03/15、29期、民主社会党)

○春日委員 私は、この零細事業者の零細所得のうち、明らかにそれが勤労の対価として発生したと思われる所得分に対しては、何らかの基礎控除をしなければならないと考えておるのでございます。この問題は広く論じられ、また業界からも零細業者からも強い要望のあるところでありますが、この点について会長の御所見を伺いたいと思います。  現在、課税の対象は、大きく分類いたしまして、財産所得、勤労所得、それからもう一つは勤労所得と財産所得の合算所得の三つに大区分をすることができると思うのであります。財産所得に対してはそれぞれの基礎控除があり、勤労所得に対しては基礎控除があり、さらに給与控除がございます。ところが、第三……

第38回国会 法務委員会 第16号(1961/05/26、29期、民主社会党)

○春日委員 ただいま議題となりました政治的暴力行為防止法案に対し、私はここに修正案を提出いたします。なお本修正案は、自由民主党及び民主社会党の共同提案として提出をいたすものであります。以降その趣旨について逐次御説明申し上げます。  まず修正要旨の第一点は、本法案中の「思想的信条」という字句を「政治的信条」という字句に修正することであります。この点は実は原案の「思想的信条」の字句の解釈につきまして、当初から宗教上の信仰のごときは含まないつもりで立案されたことと思いますが、その解釈が必ずしも明確ではないきらいがありますので、本法案全体の趣旨からいたしまして、「政治的信条」と直した方がよいと思うので……

第38回国会 予算委員会 第24号(1961/05/18、29期、民主社会党)

○春日委員 まず最初に、最近の経済動向と金融政策について、総理の所見をお伺いいたしたいと思います。  総理はしばしば、また昨日もそうでありましたが、経済のことは私にまかしておけと揚言されておるのでありますが、私も池田総理が、その閲歴においてわが国有数の財政経済の権威者であられること、これは認めるにやぶさかではありません。けれどもその実績はどうかと申しますと、そのことごとくが常に成功をおさめておられるという筋合いのものではないのでありまして、特に池田財政が積極方針をとられたときには、おおむねその結末は景気の逆調を招きまして、幕切れば何となく悪い形に相なっておると思うのでございます。現にこの時点に……

第39回国会 大蔵委員会 第4号(1961/10/13、29期、民主社会党)

○春日委員 私は今まで日本銀行がおやりになって参りましたさまざまな金融政策、通貨政策、これは堀君も横山君も指摘されました通り、たとえば昨年の八月に二厘下げられて、また一月に一厘下げられた、当時われわれは強い批判をいたしました。そうかと思うとすぐ四月に資金量を減らす措置をとられ、七月には逆に公定歩合を上げられ、九月にはまたもやそれを高められた、そういうような工合に、なされることが凹凸がはなはだしいのでございます。このことは日本経済をしてはなはだ歩みずらくしておる、つまづきやすくしておる結果、さまざまな障害が、大きな業界にも、わけて中小企業にも多く現われておること、これは御承知の通りであろうと思う……

第39回国会 大蔵委員会 第13号(1961/11/14、29期、民主社会党)

○春日委員 河野さんに伺います。既設的なクレジットのほかに、年間資金計画として活用できるいわゆるクレジット増、たとえば農協その他の金融機関から預託を受けられたとかなんとかいうものがどれだけふえているか……。
【次の発言】 市中金融機関からそれぞれ供与を受けたという短期償還の貸し出し純増の中に見合う資金量というものはどの程度のものを集められたか……。
【次の発言】 そうしますと、これは重要なことだと思うのだが、当初計画では、資金調達の割商の消化の純増純減の関係でもって百七十億のマイナスになっている。百七十億のマイナスになって、それをカバーするものは、結局はそれらのクレジット的性格のものと預金増と……

第39回国会 予算委員会 第7号(1961/10/10、29期、民主社会党)

○春日委員 今、国民の最大関心事は、一体この先わが国の景気はどうなるであろうかということであります。今金融が非常に苦しいようであって、何となくいやな金詰まりの気配があるけれども、一体この深さはどこまで落ち込んでいくのであろうか。何しろ御承知の通り、ついこの間まで所得倍増政策とか高度成長政策とか、かねと太鼓であおり立てられて参りましただけに、いずれも黄金景気に酔いしれて、このような急転直下と申しましょうか、こうした急変ぶりに、国民は真相がつかめない。そういうことで、この金詰まりが、一体単なる一時的現象なのか、それともこの先半年一年、半長期的に持続するものであるのか、いずれにしてもその真相がわかり……

第40回国会 大蔵委員会 第5号(1962/02/02、29期、民主社会党)

○春日委員 関連。それは、自由経済の建前は、やはり一つの自由にして公正なる競争からコマーシャル・レートというものが出てくると思うのです。それは自由経済のもとにおいてその財産所有者に与えられ、憲法が保護している所有権だと思うのです、財産権だと思うのです。それを投資信託と証券会社とが一00%株を持っておることによって、投資信託が持っておるところのコール資金の大部分のものを、親会社がこれを独占的に保有しておる。そうでありましょう。それだから自粛レートといったところで、こうしなければならぬというならば、これは法律によってやらなければならない。自粛レートは何も権威のないものです。憲法のもとにおいて、自粛……

第40回国会 大蔵委員会 第12号(1962/02/20、29期、民主社会党)

○春日委員 まず最初に、証券政策についてお伺いをいたします。  これらの諸問題につきましては、私は、昨年の十月二十七日の衆議院本会議におきまして、株価対策に関する緊急質問の中で、証券業者の誇大広告の取り締まり、それから証券業者の職能分離の問題、それから売買仕法、特にバイカイの是正に関する問題、それから証券金融の強化に関する問題、それから第五には、証券取引審議会を改組すべきであるという問題、第六には、証券行政機構を強化する問題、大体この六つの当面する重要とおぼしき問題について、政府の見解をただしました。当時、総理大臣並びに大蔵大臣は、これに対してそれぞれ善処を約し、あるものについては検討し、これ……

第40回国会 大蔵委員会 第27号(1962/03/26、29期、民主社会党)

○春日委員 民主社会党を代表いたしまして、反対の討論を行ないます。  本法は、あたかもトラを小羊の群れに放たんとする凶悪立法である。われわれはかねてこの種の実態を指摘いたしまして、昨年来本法の提出を阻止するために強硬なる反対の意思を表明し、政府並びに国民世論にこれを訴えて参りました。大蔵当局はみずから省みるところあってか、今回の法案はわれらが指摘したいわゆる権力強化の恐怖的な条項をひとまず削除して、ここにこの提案を見たものであります。しかしながら、その問題点五項目を今回削除した理由は、当局みずからの言うところによりますれば、これらの諸問題は今後判例、学説の展開に待って後日に譲るとしておるのであ……

第40回国会 大蔵委員会 第31号(1962/04/13、29期、民主社会党)

○春日委員 民社党は本案に賛成するものでありまして、以下その理由を申し述べたいと存じます。  本案が内容とする財政法の改正点は、補正予算の編成にあたって義務的経費の不足を補うほか、予算編成後に生じた事由に基づく予算の追加をすること、もしくは予算に追加以外の変更を加える場合をもって編成の必要条件とするものであります。この点は本委員会並びに予算委員会におきまして、昭和二十九年ごろからすでに論議されていたことであって、補正予算に計上される歳出項目が、必ずしもその年度内に使用されるかどうかわからない場合、これは現行法第二十九条をもってすれば、明らかに財政法違反と断ずべきであります。しかしながら最近の財……

第40回国会 大蔵委員会 第34号(1962/04/20、29期、民主社会党)

○春日委員 私は民社党を代表いたしまして、産投会計法改正案につきまして、主たる基本的な問題について質問をいたしたいと思います。しかしながら党代表としてのただ一人の質問でありますだけに、あるいはすでに質疑がなされた点に重複いたす面があるかもしれないのでありますが、この点は一つ御容赦を願ってお答えを願いたいと思うのであります。  そこでお伺いいたしたい第一点は、この産投会計は、その法律の第一条の設置目的に見ますると、これは経済の再建、産業の開発及び貿易の振興のために、国の財政資金をもって出資及び貸付を行なうためのもの、こうされておるのであります。ところが今回の改正によりますると、この会計に対米債務……

第40回国会 大蔵委員会 第38号(1962/05/06、29期、民主社会党)

○春日委員 池田内閣の高度成長政策、所得倍増論などというようなものが、わが国産業、経済の随所に行き詰まりを見せておりまするが、しかしながら特にこのことが、中小企業金融にしわが寄せられて参りまして、現在中小企業は、中小企業金融自体の極寒もさることながら、大企業に対する金融引き締めのはね返りもまともに受ける形になりまして、二重、三重の苦しみを受けておると思うのでございます。従いまして、本日、本委員会が中小企業金融の積極化のための措置に関して一個の決議を行なったのではありますけれども、これは大臣の政府を代表しての見解表明に徴しましてもまことにあやふやでございまして、どの程度の措置をとるのか期待が持ち……

第40回国会 予算委員会 第6号(1962/02/02、29期、民主社会党)

○春日委員 私は、まず質問に入ります前に、本委員会に総理並びに閣僚が定刻より四十分も遅参をされたことについて、釈明を得たいと思います。  今、国民の関心事は国会の正常化をはかることにあります。池田さん御承知の通り、今議長あっせんのもとに、三党がそれぞれ身を尽くして国会正常化のための努力が払われておるのであります。国会正常化をはかる方法はいろいろあるでありましょうが、しかしながら、それは何といっても、まず国会法、衆議院規則を守ること、各党の申し合わせを順守することにあると思うのであります。本委員会は、その性格からいたしまして、各大臣を本委員会に拘束する立場から、従いまして、他の常任委員会も、事実……

第41回国会 外務委員会 第8号(1962/10/27、29期、民主社会党)

○春日委員 アメリカの今回のキューバを対象とする封鎖措置は、これはそのまま世界核戦争に直結する心配ありとして、全人類は恐怖の眼でその推移を見つめておると思うのであります。わけて、わが国は、地理的にも米ソの谷間にあり、かつて原爆の試練を受けた国民といたしまして、その不安はひとしお深刻であります。従いまして、わが国政府のこれに対する態度というものは、これは戦争と平和への分かれ道になるものであり、非常に重大な使命を課せられておると思うのであります。従いまして、大平外務大臣は、このような使命観の上に立って、かつは全国民の不安がどのようなものであるかを十分認識、理解されて、厳然たる態度をもって対処願いた……

第41回国会 大蔵委員会 第1号(1962/08/14、29期、民主社会党)

○春日委員 午前中から大臣の所見をいろいろと伺いまして、私はこの際冒頭に申し上げたいことは、長い間党内にあられて政策マンとして熱心に取り組まれておりまして、しこうしてその当時いろいろとわが国の金融、財政、税制全般にまたがって、いわゆるセンセーショナルな田中談話というものが発表されまして、そのつど国民は、私どもを含めて、大いなる驚異を抱いておったのであります。その田中さんが今回わが国の財政をここに掌握されまして、日ごろの抱負経綸を実現されるの地位につかれたことは、私どもといたしましてもはなはだ祝着に存じておりますし、国民もまたはなはだ期待をいたしておると思うのであります。しかるところ、本朝来の御……

第41回国会 大蔵委員会 第3号(1962/08/21、29期、民主社会党)

○春日委員 私はまず端的に産投特別会計の固有の財源、これについてお伺いをいたしたいと思うのでありまするが、大蔵大臣から、産投会計の毎年度の固有の投資財源の主要部分、それは何によって調弁されておるのであるか、これをお伺いをいたしたいと思います。
【次の発言】 私は数字をお伺いをいたしておるのではありません。すなわち毎年度の産投会計の固有の投資財源の主要部分を占めておるものは何によって調弁されておるのであるか、このことを伺っておるのでありますから、大臣から答弁をいただきたい。
【次の発言】 私はそこに一個の問題点があると思うのであります。すなわち本会計法が提案をされました当時の提案理由の説明、これ……

第41回国会 大蔵委員会 第4号(1962/08/22、29期、民主社会党)

○春日委員 私は、民主社会党を代表いたしまして、産業投資特別会計法改正案に対して、ここに反対の意思を明らかにいたします。  本案は、第一に、ガリオア・エロア債務の支払いをこの会計の負担とすることとし、また第二に、一般会計から二百三十億円を受け入れて、日本輸出入銀行、農林漁業金融公庫等に投資するための資金といたそうとしておるのであります。私ども民社党は、前国会におきまして、ガリオア・エロア返済協定に関する政府案に反対の態度を表明しておりますので、その反対したる返済協定に基づく国内処理法たる本改正案に対し反対することは当然のことであります。しかしながら、最近におけるわが国産業事情の推移に徴し、この……

第41回国会 大蔵委員会 第8号(1962/09/01、29期、民主社会党)

○春日委員 ただいま大蔵大臣が御答弁なすった中に、聞き捨てならぬ一言があったと思います。と申しますのは、この法律が通っても、審議会の答申の結果、農地被買収者に貸し付けてはならぬと答申がなされた場合、これは貸すことはできないのだ、こういう答弁がありましたが、はたしてそういうものでありますか。
【次の発言】 それでは国民金融審議会でだめだと言ったら、法律が通ったってだめなんですね。今その法律を通そうとしているのは、農地被買収者に対してこの二十億を融資しようと思って法律がここに審議されておる。まさに成立するかどうかわかりませんけれども、いずれにしてもとにかく審議されておる。ところがこんなものを通した……

第41回国会 大蔵委員会 第10号(1962/11/12、29期、民主社会党)

○春日委員 来年度の予算とその政策の大綱が今政府与党でさまざま作業されておりますこの時点において、私は特に大蔵大臣の所見をただしておきたい重要な問題がございます。それは中小企業基本法に関係をいたしまして、わが国の金融政策に関する問題でございます。  この中小企業基本法は、当時大蔵大臣が政調会長の責任にあられまして、先国会に提出されたものでありまするが、その後の国会の審議の推移にこれを徴しまするに、このような重要法案、言うならばわが国経済の基本法とも称すべき重要法案は、ただ単に基本法を制定するだけでその目的を達し得るものではない、当然それは関連する幾つかの単独法案をあわせて制定することによってそ……

第43回国会 商工委員会 第35号(1963/06/11、29期、民主社会党)

○春日委員 わが党案は参議院提出議案でありまするが、便宜私がかわって御説明を申し上げます。  わが党中小企業基本法の性格とその使命につきましては、この前文の中にこれを集約いたしております。すなわち、中小企業は、わが国産業経済の中において雇用、生産、流通、貿易各般にまたがって重要なる役割を果たして参っております。それで現在そうでありまするが、なおまた将来の理想社会においても、中小企業の国家社会に対するその使命は重大である。したがいまして、中小企業が自己の創意を傾けて企業の発展、従業員の生活水準の向上をはかり、もって国民経済の発展に寄与しようとするその努力、これは高く評価されなければならないと弁識……

第43回国会 商工委員会 第36号(1963/06/12、29期、民主社会党)

○春日委員 あなたは中央会の専務理事をされまして、特にこの法案の中にうたっておりまする協同組合の自主的組織、これはいかにあるべしと期待されておるか、この点についてお伺いをいたしたいと思います。御承知のとおり、現行制度によりますると、中小企業の自主的組織は、環衛法によるもの、事業協同組合法によるもの、団体法によるもの、いろいろございまして、その機能と成果はさまざま特異性がありといえども、大体において同工異曲のものであると断ずることができると思うのでございます。したがいまして、中小企業諸団体の中には、やはりこの自主的組織というものについて、何らかの形で整備をしてほしいという要望がなければならぬと思……

第43回国会 商工委員会 第38号(1963/06/20、29期、民主社会党)

○春日委員 まず、この法案の前文の文言について質問をいたしたいと存じます。  この前文は、この法律の、特に立法を必要とする理由と、この法律の政策目的を論ぜんとしておるものでございまして、きわめて重要な部分を占めておると思うのでございます。しかしながら、その前文の文言の中に不明確な点があると思いますので、これをただしたいと思います。  第一番に、前文の十一行目の、経済的、社会的不利を補正する云々とあるのでございますが、この補正なる文言の意味は何でありますか。この点を明らかにしてもらいたいと思います。  なお、参考のために申し上げますが、自民党は、昭和三十七年四月十三日、自民党立案にかかる中小企業……

第43回国会 大蔵委員会 第12号(1963/02/28、29期、民主社会党)

○春日委員 私は、銀行の歩積みと両建預金のあり方につきまして、この際特にあらためて山際総裁の御所見をお伺いいたしたいと存じます。  田中大蔵大臣が、貿易の自由化に対処してわが国企業の国際競争力を高めるために企業の金利負担を軽くする必要があろう、そのために、金利水準を引き下げるために再々公定歩合の引き下げを行なう必要もあろう、このような意見を発表いたしましたのに対しまして、相前後して日銀総裁から、公定歩合引き下げの問題はまだ本質的なものではない、現在わが国の企業金融というものは歩積み、両建が非常に重く行なわれておる、こういう歩積み、両建がなくされるのでなければ問題の解決にはなり得ないのだ、この意……

第43回国会 大蔵委員会 第17号(1963/03/12、29期、民主社会党)

○春日委員 一、二問だけ……。この前の金融小委員会で、東京昼夜信用組合の破綻事件につきまして、二万数千人の預金者が、しかも零細預金者が非常に困っておる、それで政府は東京都知事にこの監督その他を委任してはおるけれども、最終的な責任は政府にある、これが対策はどうしたかと質問いたしまして、善処方の御答弁を得ております。その後何か固まったものがありますか。ありましたらお聞かせ願いたい。
【次の発言】 善意の預金者とまた裏預金を承知の上で高利をとっておった者については、これはおのずから区分があってしかるべきであろうと思いますけれども、とにかく政府から認可を得た受信機関として堂々と営業をしておった、窓口で……

第43回国会 大蔵委員会 第22号(1963/03/22、29期、民主社会党)

○春日委員 自民党の議事妨害だ。委員長、重大な問題の質疑だから注意しなさい。
【次の発言】 私は税法三案を対象といたしまして、この際政策税制二、三について、特に政策論議を行ないたいと思います。  田中大蔵大臣の御所見を伺いたいのでありますが、その前に、当面するわが国の経済政策の基本について、まず大蔵大臣の信念とまたその方針を明確にただしておく必要があると思うのであります。すなわち池田内閣は、その組閣以来、いわゆる高度成長政策、それから所得倍増論、こういうようなばかげたことを言いふらして、結局その結果として、悪因悪果をもたらしたこどく、国際収支の逆調、物価高、株価の暴騰、暴落、中小企業の金融引締……

第43回国会 大蔵委員会 第23号(1963/03/26、29期、民主社会党)

○春日委員 本日は、金融機関の行なっておりまする歩積み、両建なるものの独禁法上の違法性について、公正取引委員会委員長に質問を行ないたいと思います。  まず最初に、公取委員長に一言ごあいさつを申し上げたいと存するのでありまするが、渡邊委員長には、このほど国会各党こぞっての、満場一致の御了解、賛成を得られまして、公取委員長として国会の承認を得られ、天皇の認証もつつがなく終えられました、まことに祝着に存ずる次第でございます。  公取委員長の職責というものは、何といってもわが国の経済憲章でありまする独禁法の運用の最高責任者といたしまして、国民経済をになうその職責は非常に重いと思うのでございます。願わく……

第43回国会 大蔵委員会 第31号(1963/06/06、29期、民主社会党)

○春日委員 採決前にごく短時間だけですけれども、高橋銀行局長に伺います。  本員は、先般の委員会で東京昼夜信用組合の破綻について質問をいたしました。この銀行がめちゃめちゃな運営をいたしました結果といたしまして、都内数千の零細預金者に対しまして預金払い出し停止を行なうことによって非常な迷惑を加えておりおす。これは直属の所管は東京都にあるといえども、しかし法文のたてまえ、最終的責任は国にございます。したがって前の大月銀行局長は、その立場に立って東京都を督励をしながらこれに対する最終的な解決、零細なる預金者の被害を救済することのために努力したいとの答弁でございました。自来二、三カ月を経過をいたしてお……

第43回国会 大蔵委員会 第38号(1963/06/24、29期、民主社会党)

○春日委員 関連して。私は重大な問題だけただしておかなければならぬと思いますが、ただいま広瀬委員のお尋ねに対しまして、大蔵大臣は、ただいま広瀬君が列挙されましたような企業整備令あるいは徴用令あるいは戦時補償特別措置による債権の切り捨て、こういうものは戦争中当時の憲法のもとに合憲的な手続を経て適法に処理されたものだ、ところがこの農地の被買収は占領軍の強要によるものであるからおのずから別だ、こういう意味の答弁を歴然とされたのだと思うのであります。私が大臣に伺わなければならないことは、当時総動員法といい徴用令といい、それぞれ国民の財産権侵害という行為は、当時の軍国主義によっていわゆる戦争目的を遂行す……

第43回国会 大蔵委員会 第41号(1963/06/28、29期、民主社会党)

○春日委員 私は、この際、自由民主党、日本社会党並びに民主社会党、三党を代表するの光栄をにないまして、ただいま議決されました関税暫定措置法及び砂糖消費税法の一部を改正する法律案に対し、次のような附帯決議を付したいと存じます。  案文を朗読いたします。すなわち、    関税暫定措置法及び砂糖消費税法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)   政府は次の諸点につき遺憾なきを期すべきである。  一、今回の粗糖関税並びに砂糖消費税の引下げ額が砂糖の卸売価格の引下げはもちろん、末端小売価格の引下げに有効かつ速かに反映するよう特段の措置を講ずること。  二、粗糖関税の減免税に当って基準と国内……

第43回国会 予算委員会 第5号(1963/02/02、29期、民主社会党)

○春日委員 私は、民社党を代表いたしまして、内政、外交全般にわたりまして、特にわが国が当面いたしまする重要とおぼしき諸問題について、その疑義をただしたいと存じます。  まず第一番は日韓交渉に関する問題でありまするが、本日の新聞の報道しておりまするところによりましても、また、先般来総理、外務大臣の答弁によって示されたところによりましても、日韓交渉の現状は、請求権の一部に合意点ができたとはいいながら、しかしながら、領土の問題でありますとか、あるいは李ラインの問題、また韓国人の法的地位の問題、こういうようないろいろな問題については、ほとんど未解決である。なおその交渉の前途は非常に困難が予想されておる……


30期(1963/11/21〜)

第45回国会 大蔵委員会 第2号(1963/12/13、30期、民主社会党)

○春日委員 関連。その不渡りの理由について調査されておりませんか、調査されておりますか、これを明確に願います。
【次の発言】 いまの問題は非常に重要な問題だと思うのです。というのは、この間本会議における総理の答弁は、これはあなたお聞きになっておったと思うのだが、それらの不渡りについて重大問題と考えて、その一件々々について詳しく精査した結果、その不渡りの理由というものはそれら当事者の悪い思惑によるものである、こういうことを本会議で明確に答弁されておる。しかしながら不渡りの原因というものは、日本経済のさまざまな構造あるいは大企業から来たる支払いの遅延とか、あるいは全般的な金融梗塞のしわ寄せとか、い……

第45回国会 大蔵委員会 第3号(1963/12/14、30期、民主社会党)

○春日委員 私は砂糖にかけられております税金の問題は、砂糖消費税と、さらに倍近い実額を課しております関税と、両方の問題で処理しなければ根本的な解決ははかり得ないと思うのであります。  昨日来論じていることですが、両大臣御記憶のとおり、糖価を引き下げる必要があると政府は考えて、この春の通常国会に関税五円、消費税五円、合わせて十円の値下げに関する法律案を提出してまいりました。私はこの際伺いますが、日本はしょせん来年上半期においてIMFに加盟しなければならないし、八条国にも移行しなければならない、かつは国際経済の自由化の動向にかんがみまして、将来この関税についても相当の施策を講じていかなければならな……

第45回国会 大蔵委員会 第5号(1963/12/18、30期、民主社会党)

○春日委員 日本銀行の運営でありまするとか、また日銀が担任されまする金融政策の基本的な問題については、いずれ時間をゆっくりいただいて次期通常国会において御質問申し上げる機会を得たいと思っておりまするが、本日は当面いたしまする重要な諸問題について、総裁の御意見を伺いたいと思うのでございます。  と申しまするのは、新聞が報道いたしておるところをさまざま総合いたしまして判断いたしまするのに、日本銀行は昨年の十一月、新しい金融正常化への金融調整方式といたしまして、例の債券オペレーション方式をとられまして、これによって銀行の貸し出しを抑制する、銀行への日銀貸し出しを抑制するというような方途を講ぜられまし……

第46回国会 商工委員会 第11号(1964/02/21、30期、民主社会党)

○春日議員 ただいま議題に供せられました消費者基本法案の提案理由を説明いたします。  本案の前文の冒頭に述べましたように、国民の個人消費、すなわち年間の国民所得を支出面で分析いたしますると、そのうちで個人消費支出の大きさは、全体の過半を占めており、経済活動の基盤となっております。しかるに、現在の国の経済政策は生産と流通本位で、国民の消費についての施策ははなはだしく立ちおくれておるのであります。  しかも最近は、技術革新の進展に伴って生産力は増大し、かつ国民の消費購買力も増大して、いわゆる大量消費の時代、流通革命の時代に入りまして、商品とサービスの種類はますます多くなりました。かつまた、大企業が……

第46回国会 大蔵委員会 第2号(1964/02/04、30期、民主社会党)

○春日委員 ただいま田中君の真剣な御研究に基づく質疑応答を拝聴いたしておりまして、私はふと一個の疑問を持つに至ったのであります。なるほど立法論としては、未成年者の喫煙禁止法というものとたばこの専売法とのそういうつながりを持たせることは、必要なことであろうと思うのでありまするが、しかしその前提となるものは未成年者の喫煙禁止法なのであります。未成年者喫煙禁止の法律が――明治三十三年といえばずいぶん大昔に立法されたのだが、何がゆえに未成年者にたばこを吸うことを禁じたのか。それは健康整備上の問題であるのか、あるいは防火上の問題であるのか、あるいは非行対策にウエートが置かれておったのか。まあ未成年者にた……

第46回国会 大蔵委員会 第3号(1964/02/06、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、本委員会が所管しております当面する重要なる諸問題三、四点について、質問いたしたいと思います。限られた時間が五十分でありますから、私も要約いたします。御答弁もしかるべくお願いいたします。  第一番は、利子平衡税に関する問題でありますが、午前中の質疑応答によって承知いたしますと、大平・ラスク共同声明においては、国際収支が日本において悪くなった場合、免除あるいは特別の措置をとるとまず協約がされておる、こういうことであります。私もそれは当時新聞において承知をいたしておるのでありますが、ここに国際収支の悪くなった状態とは、日本の外貨準備高がどの程度に減少した状態をいうものと両国間に了解……

第46回国会 大蔵委員会 第9号(1964/02/19、30期、民主社会党)

○春日委員 今朝米わが国の税制に対する基本的な熱心な論議が行なわれまして、私もわが国の税制についてはいろいろと政府との間に意見を交えたり、また新しく提起もいたしたいことがあります。一冊の本に書いてあるほど豊富にあるわけでありますが、時間も十何分しかございませんので、当面する問題についてお伺いをいたしたいと思います。  大臣は、過般来衆参両院のそれぞれの委員会で、中小企業者が当面する金融梗塞の現状にかんがみて、徴税上何らかの特別措置を講ずる必要がある旨述べられておるのであります。本日の新聞の報ずるところによりますと、大臣のこの方針に基づいて徴税当局はこれに対する具体的な措置について研究がなされて……

第46回国会 大蔵委員会 第12号(1964/02/26、30期、民主社会党)

○春日委員 私は企業組合に対する法人税、企業組合に対する所得税、これらの課税のあり方について当面する重大な疑義をただしたいと存じます。この問題は非常に高度の徴税理論を判断の材料とせなければなりませんだけに、特に主税当局の御意見も伺いつつ、またこれはやはり政策上の重大な問題でございますから、特に大臣からそれらの諸問題についての御意見を承りたいと思うのでございます。  このほど全国中小企業団体中央会から各党に対して企業組合の問題について要請がございました。申し上げるまでもなく、全国中小企業団体中央会は中小企業の共同組織としてのわが国の基本組織でございまして、国からも年間一億をこえる運営上の助成が行……

第46回国会 大蔵委員会 第16号(1964/03/06、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、まず冒頭に、税調の運営について、会長に対して一個のアドバイスを行ないつつ、所見を伺いたいと思うのであります。と申しますのは、このように徴税行政の基本についていろいろと論じつつあるのではありますが、しかし、現実には答申が行なわれた後において、かつまた、予算がすでに組まれ、それぞれが制度化された後において論じております。言うならばあとの祭りでございます。私、考えまするのに、この徴税行政なるものは、とにもかくにも国民の財産というものに決定的なる影響力を与えております。かつはまた、行政費歳出の大多分のものがこの国民の税の負担によってなされておることにかんがみまして、国政全般の中におい……

第46回国会 大蔵委員会 第19号(1964/03/12、30期、民主社会党)

○春日委員 ただいま田中君の御質問の中で公取委員長が答えられて、何か確信がない。いうならば意欲的な気配がない。これはまことに残念だという御指摘がございましたが、私も同感でございます。と申しますのは、なるほど公取の職員機構というものはまことに小さなものではありますけれども、法律の構成は非常に強烈なものでございます。たとえば第四十条においては、公正取引委員会は必要ならば官公署の役人、特別法人、事業者、それに対して出頭を命じ、資料、情報の提出を求めることができる。第四十一条においては調査能力がなければそれを充足することのために嘱託することができる。国家の機構をことごとくあなたは使うことができるのです……

第46回国会 大蔵委員会 第20号(1964/03/13、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、医師会の代表が久しぶりに御出席を願った機会でありますので、医者の所得に対します租税特別措置法、すなわち社会保険診療収入七二%の損金算入の限定課税のあり方について、この際御意見を伺っておきたいと思うのでありますが、その前に医業の所得はどういう性格の所得であるのか、この際正確に認識をして判断をする必要があると考えますので、主税局長にお伺いをいたしたいのでありますが、この医業による所得はどういう所得と区分されておりますか。まずこの点について泉さんから御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 これが法律上事業所得として区分されておりますにもかかわりませず、事業所得であるならば、これ……

第46回国会 大蔵委員会 第21号(1964/03/17、30期、民主社会党)

○春日委員 私は民社党を代表いたししまて、本日突如として断行された日銀公定歩合二厘引き上げの問題について、大臣の所見を伺いたいと思うのでございます。  まさに青天のへきれきということがございまするが、このことは従来の政策論議の経過に徴しまして、われわれは異様なショックを受けたのでございます。と申しまするのは、われわれは、この際わが国の外貨事情を好転せしめることのためにはすべからくこの公定歩合を引き上げすることによって投資意欲を抑制することが必要であろうということを強調いたしてまいりました。これに対する池田内閣の総理並びに大蔵大臣の答弁は、われわれはその策をとらないものである、すなわち金融機関の……

第46回国会 大蔵委員会 第26号(1964/03/26、30期、民主社会党)

○春日委員 日本銀行が中央銀行として行使されるさまざまな金融政策の中で、わけてこの金利政策というものは中央銀行の政策の基本的な、かつ正当的なものとして、これが特に活用されなければならぬと考えておるところでございます。したがいまして今回日本銀行総裁がとられた公定歩合二厘引き上げの措置は、金融情勢にかんがみ一個の英断であるとして、われわれはこれを理解いたしております。しかしながら今回の引き上げにつきましては、日銀総裁は政府首脳部と十分連絡をとってこのことを行なったと言われてはおりますけれども、われわれが国会における審議の実態に徴しまするのに、総理大臣は低金利政策を堅持されておりました。また大蔵大臣……

第46回国会 大蔵委員会 第28号(1964/03/31、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、時間も迫っておりますので、問題を一点に集約して大臣の所見を伺っておきたいと思うのであります。  このことは、われわれのかねての持論でありまする中小企業産業の擁護の立場からの質問でございます。御承知のとおりこのOECDへの加盟、八条国への移行、漸次完全開放経済へと向かっていくのでありましょうが、こういうような場合、外国の資本、技術がこの国土に上陸をいたしまする場合に、何といってもわが国の産業が相当の圧迫を受けることは火を見るよりも明らかであります。わけて現在の中小企業の後進性から判断をいたしまして、特に中小企業が受けるであろうところの圧迫というものは相当甚大なものがあろうとおも……

第46回国会 大蔵委員会 第30号(1964/04/02、30期、民主社会党)

○春日委員 両代表にお伺いをするのでありまするが、この不当な歩積み、両建てをなくすべしとの問題につきましては、これは中小企業金融に対する実質金利を低くいたしますることのためにも、またわが国の産業、経済の中において公正なる取引の秩序を確立するというこのためにも、各界各層からも強い御要請がありますばかりでなく、本院は各委員会においても、本会議においても強くこの問題を指摘をいたしてまいったのでございました。かくて本日の情勢のもとにおいては、かねて御承知であられましょうが、渡邊公正取引委員長はこの不当な歩積み、両建ては独占禁止法違反である、したがって何が独占禁止法に違反をする不当な歩積み、両建てである……

第46回国会 大蔵委員会 第31号(1964/04/08、30期、民主社会党)

○春日委員 証券行政の問題につきましては、本委員会でも、大蔵省でも、また取引所でも、いろいろと研究が進められておると思うのですが、特に取引所の問題、証券業者の問題、取引資本の問題、売買資本の問題、いろいろと改善、改革を要すべき点が実にあると思うのでございます。したがいまして、これについてはわが国産業経済の健全な発展をはかりますためには、われわれも大いに調査研究を進めますけれども、何と言っても取引所が象徴的中核体でございますから、大いにその気になって御研究を願わなければ相なりません。本日は時間がありませんので三、四の要点について両責任者の御見解をただしたいと思うのであります。  まず第一番に取引……

第46回国会 大蔵委員会 第39号(1964/05/07、30期、民主社会党)

○春日委員 私は問題を整理してひとつ御答弁を願いたいと思うのでありますが、たとえばこの法律に必要なる財源というものは三月三十一日に消滅をいたしております。なくなっております。このことは客観的な歴然たる事実になってあらわれてまいっております。それから三月三十一日までにこの法律案が上がらなかったという事実関係もまた明白でございます。このような認識の上に立って、この法律に必要なる財源はいかに措置すべきか、こういうことをあらためて判断をするといたしまするならば、予見とか予見でないとか、こういう問題は全然なくなってしまって、いまこの法律をわれわれは審議しておる、政府提出の法案を審議しておる。しかしながら……

第46回国会 大蔵委員会 第42号(1964/05/14、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、政府に対する質問に入ります前に、委員長に対して委員会の運営のあり方について、その所見をただしたいと思います。  いま本委員会は、酒の行政について、特に当面いたしております基準価格の廃止でありますとか、あるいはまた酒類販売の免許基準の緩和でありますとか、当面する重要な問題についての国政調査、政策審議をいたしておるのでございます。この行政のあり方いかんによりましては、実に二兆九千億に達する租税収入のうち、かれこれ三千数百億になんなんとする、租税収入全体に対して一二%に当たる酒税の確保がどうなるのであるか、あるいは全国における関係業者十数万の諸君のその事業の推移がどうなっていくのか……

第46回国会 大蔵委員会 第52号(1964/06/12、30期、民主社会党)

○春日委員 二十分の制限がございますから、要点簡略に伺いたいと思います。  まず第一番に、本委員会は所管することが広範でございますので、したがって会期中に保険業法についていろいろと御意見交換をいただくチャンスの少ないことはまことに残念でございますが、きょうもまた時間の制約がありまことに残念でございます。  私は、この際基本的な理念についてわれわれの認識することを申し述べて所見を伺いたいのでございまするが、由来、この保険事業というものは、私は営利事業ではないと思うのでございます。経営の原則はいわゆる給付と反対給付、均等の原則のしに立っておると思うのでございまして、言うならば、保険会社はもうけては……

第46回国会 大蔵委員会 第54号(1964/06/17、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、この税理士法なるものが、その資格を有する者に対して特定の権限を付与するものでございまして、また付与されたその税理士がこの法律に違反をした行為を行ないます場合は、懲役、罰金の刑罰に処せられます。わけてこの税理士の処分を通じて国民の財産権に至大の関係を与えるものでございますから、したがってこの税理士の職員あるいは使命、こういうようなものはやはり明確に理解されなければならぬと思うのでございます。しかるところ、さきに社会党の諸君から、また自民党の諸君からも、その職責について相当突っ込んだ御質問がございましたけれども、私もそれらの質疑応答を謹聴いたしておりましたが、なお十分に解明されな……

第46回国会 大蔵委員会 第56号(1964/06/25、30期、民主社会党)

○春日委員 私は民社党を代表いたしまして、ただいま提案をされました不当な歩積み両建ての規制に関する決議案に対しまして、賛成の討論を行ないます。「たどりつき振り返りみれば幾山河、越えては越えては来つるものかな」というのは河上肇先生が長かった、かつ困難な労働運動の来し方を振り返られてされた歴史的な詠嘆でありまするが、私もいまここに、十数年にまたがって本委員会で激しく論難、糾弾され、なおかつ何ら成果のあがり得なかったこの問題が、いまここに十分であるとは申しがたいではありましょうが、大蔵省に対してはその行政指導を通じて、また公正取引委員会に対しては、その職権発動の方向について一個の姿勢が整えられた。こ……

第46回国会 大蔵委員会 第58号(1964/07/03、30期、民主社会党)

○春日委員 ただいままでいろいろと御高見を拝聴いたしたのでありますが、私の受けました印象では、芸能家を含めて、わが国の芸術家の所得に対する徴税制度というものは何となくまだ星雲状態にしかないのではないか。固まっていない。税務署はこの法律をしゃくし定木に解釈、適用して、やりたいことをやっておる。そこで芸術家ははなはだ苦しんでおり、中には適当な自家調節を行なっておる人もある、こういうようなことに私は印象を受けた次第でございます。したがいまして、この問題はいまや一個の社会問題にも政治問題にもなりつつあるわけでございますから、早晩、合理的な解決、妥当な措置がはかられなければ相ならぬのでございましょうが、……

第46回国会 大蔵委員会 第59号(1964/07/14、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、かねて第三相互銀行の株式をある特定の意図を持って買いあさっておりますることに対しまして、そのような資金を流すものがもし金融機関であるならば、銀行法に照らしていかがなものであろうか、また、事実上証券取引法や証券取引所の定めておりまする定款の中に取引の信義則というものもございまして、これまたそのような野望を持って買いあさるものに対して、その意図にこたえて売買した証券業者に対しては、これは過怠金から除名の処分まで定めておるのでありますが、こういう一連の問題について、私は本日これを質問いたしまして政府の善処方を求めようといたしたのでありますが、先ほど高橋銀行局長から、局長の責任におい……

第46回国会 大蔵委員会 第61号(1964/09/15、30期、民主社会党)

○春日委員 高橋銀行局長にお伺いいたすのでありますが、まず、ただいま提出されました「歩積・両建預金等の集計結果」この資料の権威についてただしたいと思うのであります。  もとより、われわれは銀行局の提出された資料を基礎にいたしまして、わが国の金融行政、実勢を把握し、それを対象として政策を論じ確立するのでありますが、したがってこの資料はやはり国政運営の基礎になるものでありますから、当然法律に基づいて十分責任ある、また権威のある資料であると思うのでございます。しかるところ、私がちょっと不安に思いますることは、たとえばD項にあります自粛対象預金の額でございます。これは当時――当時と申しまするのは本年の……

第46回国会 大蔵委員会 第62号(1964/09/28、30期、民主社会党)

○春日委員 私は理事会の決定によりまして、持ち時間が五十分以内と制約をされておりますから、私の質問を要旨集約をいたしますので、大臣の御答弁もそれに御協力を願いたいと思います。  第一点は、政府の証券行政についてお伺いをいたしたいと思うのでありまするが、政府は去る九月十七日でございまするか、大蔵省において株価対策に一個の基本線を定めまして、これに基づいて日銀、それから金融、産業界、証券業界、こういう首脳を集められまして、それぞれ基本線の実施について協力を求められたと新聞の報道によって承知をいたしました。それによりますると、その一つは証券業者に対する日銀融資の制度化に関する問題、他の一つは共同証券……

第46回国会 大蔵委員会 第63号(1964/10/29、30期、民主社会党)

○春日委員 だいぶ時刻もたっておりますから、簡単に質問いたします。  第一番に、酒団法の関係でお伺いをしておきたいと思うのでありますが、御承知のとおり、この団体法も改正をされまして、不況事態に対処するための業者間協定、こういうものについては、一段と前向きの形で、法的措置がさらに濃縮した形で確保されております。こういう中において、酒団法はそういうようなこととは全然別個の世界のような感じで、酒団法の改正に符節が合っておりません。ことしの春の通常国会で、酒団法を改正せなければならぬのではないか。たとえば、四十二条の五項でありますとか、少なくとも組合協約に関する問題、それから組合協約に関する交渉の応諾……

第47回国会 大蔵委員会 第4号(1964/12/18、30期、民主社会党)

○春日委員 まず第一番に、この共同証券の性格についてお伺いをいたしたいと思うのでありまするが、これはいま配付されました資料によりまして検討いたしまするならば、これは単なる証券取引上の一証券会社にすぎない、しかも会員権を持っていないのでありますから、したがって非会員の証券業者と同列のものと見るべきであると思います。このような性格を持っております共同証券に対して、何らの法的根拠なくして政府または日銀がこれに何らかの特別の待遇を与えておるということは適当ではないと思うのです。特に憲法第十四条においては、すべて国民は法の前に平等の原則をうたっておる。特に政治的、経済的または社会的関係において差別的な待……

第47回国会 予算委員会 第4号(1964/12/02、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、この国会が開会されまして以来、佐藤総理の御発言を注意深く拝聴いたしてまいったのでありますが、しかしながら、それには何かしら一国の内閣総理大臣として厳然として貫くものが見受けられないことをはなはだ遺憾に存ずるものでございます。しかしながら、私はこのことについては、あるいは総理が民生政治の中において、民主政治は議会政治、議会政治は政党政治であるが、この与党の自民党の中において、いまだ何らの責任的立場に立たれていなかったことに理由があるのではないかと拝察をいたしておりました。さりながら、総理は昨日の自民党の大会において総裁として御選任を受けられたのでございますから、いまや総理、総裁……

第48回国会 商工委員会 第33号(1965/05/07、30期、民主社会党)

○春日委員 下請代金支払遅延等防止法について、公取委員長並びに政府委員に質問をいたします。  この法律は、高度に発展成長いたしておりまするわが国の経済社会において、特に利害の相克対立をいたしまする親企業と下請企業との取引関係において、これの取引の公正を期することのための立法でありまするが、しかしながら実際には、本日まで有名無実のそしりを免れなかったと思うのでございます。したがいまして、今回これらの欠陥を補完いたしますることのために、必要なる改正が行なわれたとされておるのではありまするけれども、しかし、私の調査いたしましたところでは、なお随所に相当の疑義があり、なおその欠陥を十分に補足いたしては……

第48回国会 大蔵委員会 第17号(1965/03/09、30期、民主社会党)

○春日委員 昨年の秋には日特鋼、サンウェーブなどという中型企業の破綻がわが国産業経済界に大きな衝撃を与え、関連中小企業に連鎖倒産を来たしまして、これが大きな経済不安あるいは社会不安やがてはこれが政治不安に高まるのではないかと非常に警戒をされたのでございます。こういうような情勢を背景として、今回ここに突如としてわが国特殊鋼のチャンピオン山陽特殊製鋼、これが四百六十億円というような膨大な負債を負って会社更生法の適用を受けるという事態に相なった次第でございます。これは単なる一企業の倒産の問題ではないと思う。特に今回の山陽特殊鋼の場合は、下請が三百社をこえるというようなことであれば、これはもう大きな社……

第48回国会 大蔵委員会 第20号(1965/03/16、30期、民主社会党)

○春日委員 一、二点だけ中村参考人にお伺いをいたしたいと思います。  ただいまも佐藤教授からお述べがありましたように、やはり税制には財政政策上の要請と産業政策上の要請がある。しかし今回のこの利子所得にしろ、配当所得にしろ、特別優遇措置が、格段には産業政策上、これによってマイナスを生ずる財政政策上それを補うことができないように思われるという意見の開陳がございました。そこで、私はその点についてお伺いをしたいのでありますが、財政政策上の要請は、所得のある者には課税をなす。担税力強き者に重く、弱き者に漸次これを薄めていくという、この基本的な原則の上に立って、なおかつ特例として産業政策上これらの措置を講……

第48回国会 大蔵委員会 第21号(1965/03/17、30期、民主社会党)

○春日委員 私は酒団法について質問をいたしたいと思います。  まず最初に、酒類業者の自主性尊重に関する問題についてお伺いをいたしたいと思います。酒類の基準販売価格が存続をいたしておりました当時には、酒類業者はこの基準販売価格の制度がいわゆる保護価格、すなわち強制カルテルの機能を持っておりましたので、酒類の組合も酒税の保全というその大目的に従属をいたしておりましても、業界としてはその基盤がこの強制カルテルによって保護されておったのでありますから、おおむね安定をしておったものと目されるべきものと思うのでございます。しかるところ昨年の六月にこの基準価格が廃止され、しこうして価格の決定がもっぱら組合の……

第48回国会 大蔵委員会 第23号(1965/03/23、30期、民主社会党)

○春日委員 今回佐藤内閣は資産所得に対する優遇措置について、自民党用語で言うならば画期的、革命的措置をおとりになったわけでございます。このことはひとり本大蔵委員会ばかりでなく、国の内外に大きなセンセーションを投げかけていると思うのでございます。はたせるかなアメリカの徴税学者たちはこの優遇措置を批判いたしまして、去る三月十六日にわが国の有力新聞にその見解を寄稿いたしておるのでございます。特にアメリカのハーバード大学の徴税学の権威でありますオルドマン教授はこう述べられております。改正案のねらいは全くわからない。株価を上げるためというならばなぜそんな必要があるのか疑問が出てくる。利子所得と同じ扱いを……

第48回国会 大蔵委員会 第30号(1965/04/13、30期、民主社会党)

○春日委員 議事進行について。  私は只松君の質問と政府の答弁をよく謹聴しておりましたが、現実に経済政策を論ずるにあたりまして、あなたのほうに流通価格についての正確たる把握がない。そしてまた流通価格のオリジンでありますところの生産コストについても十分なる分析がない。こういうことでわれわれがこの重要なる法案を審議するといっても、これは審議する材料というものがないのだから審議のしようがないと思う。わけて私はここで重要な点を指摘したいと思うのでありますが、もし通産当局が答弁のごとく、国内産のLPGというものの原価という本のがただであるとするならば、その税金というものを負担する当事者というものは、これ……

第48回国会 大蔵委員会 第31号(1965/04/14、30期、民主社会党)

○春日委員 本委員会は証券行政はいかにあるべきか、これを深く論じまして、特に本日当面しておるような取引所の機能喪失の事態をあらかじめ予見いたしまして、それを改善的に予防的に避けることのために深く論じてまいったわけであります。これは河野さんが理財局長当時から本委員会においてもうすでに十数年にわたって論じてまいった。しかるところ、私は思うのに、これは証券取引所の意思というものが、現状になじむといいましょうか、その現実主義が純粋の政策理論というものに優先するというか、これを妨害をいたしまして、そしてことごとの改善改革というものが渋滞をしてきた、あるいはなし得ずして今日に至ってきた。そのことについて責……

第48回国会 大蔵委員会 第35号(1965/04/27、30期、民主社会党)

○春日委員 まず冒頭に申し上げますが、本日、堀理事の御発言によりますと、理事会の決定で証券取引法が上がるということでありますが、少なくとも金融と証券とはわが国産業行政の二大支柱であろうと存ずるのであります。本日はその基本法であります証券取引法、この改正案の審議がなされている。これに対して大臣も出ていない。これは予算委員会の関係で余儀ないといたしましても、さすれば当然政務次官が出て政策論議に応対しなければならぬ。その政務次官も出ていない。与党の委員も数名しか御出席になっていない。これはあまりひどいではありませんか。国会の正常なる運営というのに、一般の国政調査の場合はまたお互いに考慮をする点もある……

第48回国会 大蔵委員会 第36号(1965/04/28、30期、民主社会党)

○春日委員 ただいま小林君がみずから謙虚に、しろうとだから御答弁では真相がつかめないと言われておりますが、われわれは、金融問題については本委員会ですでに十数年間継続して論じておるのでございまして、ベテラン中の大ベテランだと存じておるのでございますが、われわれをもってしてもあなた方の御答弁ではあいまいもことして捕捉するところがない。それも真相を述べられていないからではないかと思うのでございます。比較的率直に述べられた上枝さんが、問わず語りに答えられたところによると、私たちは商売人だから、担保があれば貸すんだというような意味のことも言っておられる。あなた方の職責に対する認識というものは一体どのよう……

第48回国会 大蔵委員会 第38号(1965/05/12、30期、民主社会党)

○春日委員 私の時間は、遺憾ながら二十分しかありません。簡単に質問しますから、あなたも簡単に答えてください。  第一番に、現在の金融のあり方、それは大企業と中小企業とに対する貸し出しシェア、これに対する総裁の所見をお述べいただきたいと思います。  資料によりますると、現在の貸し出し総残高のうちで、特に都市銀行の貸し出しの対比率でありますが、これは総貸し出し九兆五千六百九十七億の中で、大企業向きと目すべきものがその大部分を占めておる。そうして中小企業に対するものは、わずか一兆八千百四十九億、全体に占める割合は一九%である。八〇対二〇と目すべきものでありますが、こういうようなアンバランスな貸し出し……

第48回国会 大蔵委員会 第41号(1965/05/26、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、大蔵大臣に一言冒頭に申し上げて、注意を喚起したいと思うのでありますが、たとえば今度の証券業界の健全なる運営をはかることのために、現在の証券業者の登録制を免許制に移行するなんという問題は、これはもう私が英断をもって踏み切ったんだ。しかし考えてみれば、これがもっと三、四年も前になされておったらば、こういうような破局を回避することもできたかもしれないというような意味のことを述べられておったと思うのでございます。私は申し上げたいのでありまするが、なるほど大臣はしばしばそういう卓見を述べられることがあるのです。たとえば歩積み、両建て廃止の問題についても、あなたが政調会長時代に、私は忘れ……

第48回国会 大蔵委員会 第45号(1965/07/21、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、山一証券に対する救済特別融資に関する二、三の疑義について総裁に御意見を求めたと思います。  私どもが承知いたしておりまする範囲では、今回の特別融資にあたって銀行は証券会社の手形を担保として日銀から貸し出しを受けるが、その手形の掛け目は八掛けだから、銀行は担保の不足分、すなわち手形の二掛けを別途有価証券の担保提供で埋めておる、こういうふうに伺っておるわけでございまするが、そこで、この場合、証券会社の手形というものはそのもの自体が無担保である、したがって、日銀の貸し出しといたしましては、その貸し出しの八掛け相当部分は全く無担保である、こういうふうに承知をいたしておりまするが、その……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第6号(1965/10/29、30期、民主社会党)

○春日委員 日韓条約に対しまするわれわれ民社党の基本的な態度は、平和外交をわが国が推進するにあたりましては、すべての国々と仲よくせなければならないが、まずもって一衣帯水の関係にある韓国とは正常なる国交の回復をはかることは当然のことである、このような意味合いと、さらには、わが国がポツダム宣言を受諾いたしましたその結果として、なお多くの懸案事項をかかえておるが、これらの問題は、しょせんは解決をはからなければならない、このような要請の上に立ちまするならば、わが党は、日韓条約を進んでこれを認むべきであるという基本的態度の上に立っておるものであります。しかしながら、はたしてそのような目的が達し得るもので……

第51回国会 建設委員会 第26号(1966/05/25、30期、民主社会党)

○春日議員 ただいま自民党、社会党から、十分理を尽くされての御答弁があったと思います。もとよりわが党も全く同感でございまして、その趣旨について、今後、法の運営に万全を期していただくよう努力してまいりたいと思います。

第51回国会 大蔵委員会 第4号(1965/12/24、30期、民主社会党)

○春日委員 三分か五分ということでございますので、一問だけお伺いをいたしたいと思うのであります。  今日、日本経済をおおう深刻な不況というものは、一にかかって池田内閣のあの高度成長政策、これのもたらした当然の帰結であるといわれております。しこうして、この池田内閣の高度成長所得倍増政策なるものは「コバ中」の名をもって天下にとどろくあなたのアドバイスによるもの、これまた政界の歴然事項に相なっております。この問題については、開き直ってあなたと長い時間をかけて論じ合って日本経済の将来のために備えなければならぬと思うのでありますが、本日は六、七分ということでありますから、ただ一つお伺いをいたしたいと思い……

第51回国会 大蔵委員会 第14号(1966/02/25、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、本日は主として歩積み、両建ての問題並びに有価証券の運用預かりに関しまする諸問題について疑義をただしながら、その善処を求めたいと思うのでございます。  この問題については、本大蔵委員会はここ数年来熱心に、かつ鋭く検討を続けてまいりました。しかしながら、その後において一向改善の実があらわれてまいりませんので、これがいつしかわが国経済に大きな害毒を流し、また、わが国経済のひずみの中にたいへん悪い弊害を与えておる。こういうことで、本日は、予算委員会が政治委員会たるの使命感に立って、別室において懇談会が持たれておるようでございます。この問題は、本来的には本委員会で処理をせられなければな……

第51回国会 大蔵委員会 第21号(1966/03/16、30期、民主社会党)

○春日委員 私はほかの質問をするつもりであったけれども、塩崎主税局長の御答弁は、従来主税局がかちんかちんに頭の中で凝結せしめておるそのまま、これをあたかも謄写版のプリントを棒読みにするように同じようなことをしゃべりまくっておる。依然として一歩の前進もないし、せっかく永末君が研究をされて、問題の真髄に触れて質問を展開されておるのに、まるで自分の思ったことをひとりしゃべくりしておるみたいな形で、何らの反応を示されないということは、きわめて遺憾でございます。幸い十数年前主税局長でありましたわれらの親愛なる村山達雄君もここへ同席をされております。私は財政部長の坊君や藤井政務次官、みんなが心を開いてわれ……

第51回国会 大蔵委員会 第23号(1966/03/18、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、所得税法、法人税法並びに相続税法の三税法、いよいよ煮詰まっておるようでございますので、この三案に関係をいたしまして、特に政策的見地から大臣に所見を伺って、今後の善処を求めたいと思います。  第一番にお伺いをいたしたい点は、事業所得者の専従者控除の問題についてでございます。一体、この税法の中で事業所得に対する専従者控除の制度が設けられております政策目的は何か、また、その理由は何か、まずこの点について御答弁を願いたい。
【次の発言】 時間もだいぶ過ぎておりますので、できるだけ簡潔に、要点を集約して私も質問をいたします。しかし、塩崎局長の御答弁は、まるでずぶのしろうとにかんで含める……

第51回国会 大蔵委員会 第25号(1966/03/23、30期、民主社会党)

○春日委員 大臣に対する質問許容時間なるものは、大体のめどはどれだけですか。
【次の発言】 いま五時十五分で、五時半までというのはどういうことですか。そんなことは認めません。衆議院優位の原則を忘れてもらっては困る。われわは歳入委員会として、ここにいま重要なる租税関係法案の審議もまさに大詰めに迫っておるのです。この重要なる段階において、衆議院における審議が阻害されるというがごときことは、当然衆議院大蔵委員長の努力によって、参議院との間に調整をはかってもらわなければならぬ。すなわち、われわれが十分審議を尽くすだけの時間の確保措置、これをとってもらわなければならぬ筋合いのものであると思いますので、わ……

第51回国会 大蔵委員会 第31号(1966/04/13、30期、民主社会党)

○春日委員 わが国財政は、今年度から公債政策を取り入れることに相なりました。しかも、この公債政策は、本年度を基点として将来はなはだ長期にまたがりまして、かつは、大蔵大臣の述べるところによりますと、相当ボリュームを持つものでございまするだけに、したがって、わが国の金融政策もこれにこたえて適切なる応対策をとらなければ相ならぬと存ずるのでございます。私は、本日、堀君がやかましく時間の制限を言いますので、論点を集約してお伺いをいたしますから、そのように御答弁も御協力を願いたいのでありまするが、言うならば、公債政策のもとにおけるわが国の金融政策はいかにあるべきか、ここに論点をしぼってお伺いをいたしたいと……

第51回国会 大蔵委員会 第32号(1966/04/15、30期、民主社会党)

○春日委員 大体、私の持ち時間が二十分ということでございます。この間に、私は重要なる問題七項目について質問をいたしたいと思います。一項目質疑応答を通じて三分間、これでこなしたいと思いますので、このように御協力のほどをお願いいたします。  そこで、この地震保険法というものの基本的性格について、御両氏にお伺いをいたしたいと思うのでございます。  由来、保険事業、損保事業と申しますものは、公共的性格が強いとはいいながら、これは営利事業である。ところが、今回のこの地震保険は、国が国民の血税三千億円を限度とする予算外の債務負担をするという立場において、これは非常に政策的色彩が濃厚であり、公共的意味も非常……

第51回国会 大蔵委員会 第33号(1966/04/19、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、この際、地震保険法案について所要の質問を行ないたいと思います。  第一番に、この保険者の身分、資格条件についてでございますが、この法律の第二条によりますと、地震保険の保険者は損害保険会社のほかに、火災共済事業を行なう法人で大蔵大臣が指定するものとなっておるのでございます。したがいまして、火災保険会社のほか、少なくとも火災共済協同組合、これに対してはこの地震保険の保険者という身分がこの法律ではもう法定されておると思うのでございます。しかるところ、現実にこの中小企業団体法、中小企業等協同組合法の火災共済協同組合、その条項ではそういうことができるような法文に相なっておりません。した……

第51回国会 物価問題等に関する特別委員会 第8号(1966/03/16、30期、民主社会党)

○春日議員 それでは、お許しを得まして、消費者基本法案の提案理由を説明いたします。  すべての国民は、毎日の衣食住の個人消費を繰り返している意味において、すべて消費者であります。国民経済を拡大し成長せしめている力として最も大きいのは、産業の設備投資や在庫投資のような民間企業活動にあるのでもなく、また中央地方を通ずる財政の購買力にあるのでもありません。最大の力は国内の最終需要者である国民の個人、家庭、集団の消費購買力にあります。政府資料によっても、昭知四十一年度の国民総生産規模三十兆八千五百億円のうち、個人消費支出は十六兆六千億円を占め、全体の約五三%に達するものと想定しております。  このよう……

第51回国会 物価問題等に関する特別委員会 第16号(1966/06/22、30期、民主社会党)

○春日議員 ただいまの村山委員の御質問は、この消費者基本法案をおとらえになりまして、これは物価政策の一環としてとらえられておると思うが、という御質問であるかのごとくに受け取ったのでありますが、実は私どもは、最初は、クリーピングインフレーション、おそるべきこの忍び寄るインフレ対策として、物価対策として政策研修を行なったのでありますが、それを研修してまいりまする過程の中において発見をいたしましたことは、とにかくわが国の国民経済の中におきまして、その総消費量の半分以上程度のものが、結局は国民の個人消費に充当されておるものである、こういう立場から、国の政策の現状をいろいろと検討を加えてまいりますると、……

第51回国会 予算委員会 第6号(1966/02/05、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、民社党を代表いたしまして、今回の大惨事に遭難されましたお気の毒な遭難者各位に心から御同情申し上げ、その御冥福を祈りながら、当面の重要な二、三の問題について政府の所見をただしたいと思います。  まずその第一点は、ただいま楯君からも政府に御要望がありましたが、遭難者各位に対します補償の問題並びに遺家族に対する援護措置についてでございます。もとよりこの種の問題は、本質的には企業責任に帰結する問題であるかもしれませんけれども、しかしながら、この事業が厳重なる政府の管理、監督のもとに置かれておりまする事業でありますだけに、さらに今回の被害が大きなものでありますだけに、特にその企業責任だ……

第51回国会 予算委員会 第8号(1966/02/08、30期、民主社会党)

○春日委員 私は、民社党を代表いたしまして、当面する重要なる内政、外交の諸問題について、その基本について政府の所見をただしたいと思います。  まず、冒頭にお願いをいたしておきたいのでありますが、私の質問時間は三時までと局限されておるわけでございます。本会議の関係で延引が許されぬとのことでございますので、私もあとう限り質問要旨を集約してお伺いをいたしますので、政府のほうにおかれましても、答弁は要点に限ってひとつ簡潔にお願いをいたしたいと思います。  まず最初に、現行日米安保条約の将来のあり方について、佐藤総理の見解とその方針をただしたいと存じます。ついては、この質問に入る前に、国際社会の現状につ……

第52回国会 大蔵委員会 第1号(1966/07/15、30期、民主社会党)

○春日委員 ちょっと議事進行のために発言。  きょうは、なおあと五、六人質問があると思うのだ。お互いに審議を尽くすことはやぶさかではないけれども、泉君の答弁を聞いておると、イロハのイからおしまいのンまで全部答弁が長過ぎると思うのです。時間もすでにもう三時ですから、質問者もできるだけ簡便に要点に限り、答弁はその質問事項に限って、付帯事項は必要ならまたあらためて聞くことにして、簡潔にやっていただきたい。
【次の発言】 私は、酒税の確保と酒類業界、特に小売り事業の安定、こういう問題に重点を置いて、当面所与の問題について質問いたしたいと思います。  一昨年でありましたか、酒類の基準販売価格が撤廃されま……

第52回国会 大蔵委員会 第3号(1966/07/22、30期、民主社会党)

○春日委員 ちょっと関連して一つだけ。  私は、いま官房長の御答弁の中で、聞き捨てがたい御答弁が一言あったと思う。  それは、そこの社長の島崎君なる者は大蔵省出身の者であるから、特に間違いがあってはならぬと思って、そのような格段の配慮を加えた、こう申されたが、少なくとも大蔵省のほうはそういうような行政慣例になっておるのですか。たとえば、金融機関に対して、大蔵省出身者のものについては格段の配慮が何らか加えられておるのであるか。われわれの常識の範囲内では、国民は法律の前に平等である。行政は法律に基づいて執行されるものである。すなわち、そのような厳粛なものでなければならぬ。公正なものでなければならぬ……

第52回国会 大蔵委員会 第9号(1966/11/08、30期、民主社会党)

○春日委員 佐藤総理に対しまする脱税被疑事件の国政調査は、武藤君によって辛らつな調査が進められておりますが、いまその質疑応答を承っておりまする限界では、とてもとても国民の疑惑が晴れないのみならず、一つのうそをつけば次々と余儀なくうそを誘発してまいりまして、事態はいよいよ悪化するばかりであると思うのでございます。  冒頭に、私は福田大蔵大臣にお伺いをするのでありますが、貴殿は、何といっても佐藤内閣の実質上の副総理、全く佐藤内閣をささえる一大支柱であると目されております。蔵相は一体現在のこの政局を何と見るかということでございます。田中彰治事件に発端をいたしまして、自乗政府の要人にして次々と職権乱用……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 交通安全対策特別委員会 第4号(1967/05/11、31期、民主社会党)

○春日委員 私は、まず最初に、本特別委員会の運営のあり方について所見を述べて委員長の善処を求め、かつは御出席の政府委員諸君にも十分御認識を賜わって、関係閣僚に御運絡を願いたいと思うのであります。  と申しますのは、本委員会はわが国交通禍の現状にかんがみて、この事態を特に重視をいたしまして、これが解決をはかることのために、超党派の合意によってこの特別委員会が持たれたものでございます。すなわち、昨昭和四十一年度におきます交通禍による死者が一万三千人をこえ、傷害を受けた者が五十一万人ということでございまして、このことは、ベトナム戦争において現実に米軍が払ったその犠牲を、はるかにはるかに大きく上回るも……

第55回国会 交通安全対策特別委員会 第5号(1967/05/16、31期、民主社会党)

○春日委員 私は、本日はダンプカー業態の正常化に関する問題について、問題を集約して質問をいたしたいと存じます。  まず最初に、最近のダンプカー事故の実態について、これを明らかにいたしていただきたいと思うのでありまするが、われわれが新聞紙上で承知いたします限りにおきましては、暴走ダンプカーが小学生、幼稚園児、さては中学生の列に突っ込みまして、このため多数の死傷者を出すという悲惨な事故が相次いで発生をいたしておりまして、ここにダンプカー対策が大きな社会問題、政治問題になりつつあるのであります。  すなわち、昭和四十一年中における交通事故の発生状態は、件数が四十二万千四百四十五件、死者が一万三千八百……

第55回国会 交通安全対策特別委員会 第15号(1967/07/19、31期、民主社会党)

○春日委員 いまや交通禍の問題がだんだんと激甚の度合いを加えてまいりまして、これが生活不安、社会不安の高まりを見せてまいりました。本委員会は、設置されまして以来、ここに政策論議の重点を置いて、各党とも熱心に御努力、御検討を賜わってまいったのでありまするが、ここにその交通禍の大いなる部分を占めておりまする土砂等を運搬する大型車の操業並びに営業状態等について、特に安全操業を確保することのために必要なる措置としてこの法案が提出をされましたことは、これまさしく全国民の輿望、負託にこたえるものといたしまして、同僚各位とともにまことに欣快にたえないところでございます。したがいまして、私は、ただいま法の条文……

第55回国会 大蔵委員会 第10号(1967/05/10、31期、民主社会党)

○春日委員 私は本日、いわゆるケネディラウンドの問題についてお伺いをいたしたいと思います。午前中行なわれました堀君の御質問によりまして相当部分が明らかにされましたけれども、なお私の立場で、不明な点についてこれを明らかにしていただきたいと思います。  新聞の報道するところによりますと、この関税一括引き下げ交渉なるものは、この六月末に通商拡大法の期限が終わるということで、いまいよいよ最終的な煮詰まりを見せておる様子でございます。   〔吉田(重)委員長代理退席、毛利委員長代理   着席〕 しかしながら、ここに、穀物協定をめぐりまして、さまざまな多くの問題が新しく提起されながら、なおこの問題が妥協、……

第55回国会 大蔵委員会 第16号(1967/05/23、31期、民主社会党)

○春日委員 私はこの際、租税審判所制度の構想について、これは松隈さんに御見解を伺いたいのでありますが、同時に、徴税制度の学問的立場から、さらにはまた納税者の立場から、北野、茂木両参考人にもお聞きおきを願いながら御検討願いたいと思うのでありまするが、御承知のとおり、現在苦情処理機関に協議団制度がございます。しかし、この協議団なるものは国税庁並びに国税局に従属的に付置されておるものにすぎないのであって、また、その協議官なるものもこれは税務職員である。言うならば、この協議団のメカニズムは、結局は租税の執行機関に従属しておるという組織であって、これでは私はとうてい公正な判断を下すことはできないのではな……

第55回国会 大蔵委員会 第18号(1967/05/25、31期、民主社会党)

○春日委員 関連して。  ただいま只松君の指摘されておりまする問題は、中小企業経営、中小企業税制、これの実態に触れる重大な問題であると思うのです。一方、租税実体主義というのがございまして、その事業を得るに必要なる経費が実在すれば、それは損金算入を認めるという大まかなたてまえになっておりますけれども、しかし、そのことを挙証することが事実上できない。それは、ただいま只松君が指摘されましたように、明らかに贈収賄になる。形式的な増収賄になる。けれども、はたしてそれが増収賄的な形態の所得になっておるかというと、それはそうではない場合が相当あると思うのです。  たとえば、建築現場なんかでは、現場の親方が下……

第55回国会 予算委員会 第4号(1967/03/23、31期、民主社会党)

○春日委員 私は、民社党を代表いたしまして、主として内政問題、なかんずく質問を経済問題に集約いたしまして、当面する重要なる諸点について、政府の所見をお伺いいたしたいと思います。  まず、冒頭に政治姿勢の問題、同時に共和製糖事件に触れまして、政府の所見、わけて内閣総理大臣の所信のほどを明らかにいたされたいと思います。  昨年の秋、田中彰治君の事件を発端といたしまして、わが国政界には次々と政治悪が露呈いたしてまいりました。かくて、国会は国民の信頼を失い、その権威を著しく失墜いたしました。かくて、世論のおもむくところ、われわれは出直しの決意のもとに、あの一月の総選挙に身をさらしたものでございました。……

第57回国会 予算委員会 第3号(1967/12/12、31期、民主社会党)

○春日委員 私は、民社党を代表いたしまして、質問を沖繩問題に集約し、特に佐藤・ジョンソン共同声明に重点を置いてその疑義をただしたいと思います。  まず冒頭にお願いを申し上げたいことがございますが、今次この臨時国会は、沖繩国会の使命、性格を有するものとして強く期待をされておりました。特に沖繩県民の諸君は、日本国民でありながら日本国会にその議席を有しておりません。したがいまして、彼ら沖繩県民は、今次この沖繩国会においてどのような質疑応答がされるものであるか、まさにまなじりを決する思いでこの質疑応答を見詰められておると思うのでございます。したがいまして、総理の御答弁は、ひとり私ども議員側に対する御回……

第57回国会 予算委員会 第4号(1967/12/13、31期、民主社会党)

○春日委員 私の昨日の沖繩にありまする米軍基地の核装備に関する問に対しまして、総理の御答弁がきわめて不可解でございましたので、したがって、そのことに端を発してその疑点をただすことができませんでした。本日、理事会の御協定に基づいてその問題をただしたいと思います。  沖繩に核があるかないかというこの問題は、沖繩返還の可否を決するキーポイントとも見るべき基本的な問題であると思うのでございます。この基本の事実認識なくしては、交渉の当事者である総理が、その事実関係を全然知らずして、どうして返還交渉を行なわれることができ得ましょうか。しかるに佐藤総理は、昨日の私の質問に答えられまして、核基地があることは知……

第61回国会 大蔵委員会 第6号(1969/02/28、31期、民主社会党)

○春日委員 関連。返り新参でちょっと伺っておきたいのですが、いま中嶋君、広瀬君の非常に研究された御質問を伺いまして、これは本委員会としても真剣に取り組まねばならない差し迫った問題であるように痛感をいたしました。  そこで、お伺いをいたしておきたいが、いま入場税のうち映画演劇の入場税収入は年間幾らか、それから映画演劇、特に映画についてイギリス、フランス、西ドイツ、アメリカあたりは入場税をどのようなぐあいに徴収しておるか、参考のためにこの点ひとつ伺っておきたいと思います。
【次の発言】 映画だけは。
【次の発言】 いまお述べになりましたように、特にイギリスなんかではテレビの普及と、それから映画演劇……

第61回国会 大蔵委員会 第10号(1969/03/11、31期、民主社会党)

○春日委員 佐藤さんの政権も、ことしが第四年目を迎えておりまして、先般来各委員会での御答弁を拝聴いたしておりますると、だんだんと緻密な政策にも通じられてまいったようでございます。人事の佐藤さんから政策の佐藤さんにアウフヘーベンされつつあるようでございまして、まことに祝着に存じます。  そこで、きょうは現総理と次期総理と、二人そろっておられるようでございますから、この委員会で長く論じてまいりました税法上の重要な課題で、その後逐次解決を見てきたのでございまするが、なお残されておる重要な二、三の課題について、ぜひともひとつ解決に向かって取り組んでいただきたい、このような希望を込めて質問をいたしますの……

第61回国会 大蔵委員会 第38号(1969/06/17、31期、民主社会党)

○春日委員 先般来、野党各委員の質問を拝聴しておりましたが、大臣が三十分しかとどまれないというので、それに合わしてまず大臣からそれぞれの意見を拝聴いたしたいと思います。  午前中、田中君の質問にも堀君の質問にも、いままでの制度にはいろいろと欠陥がある、そのような反省の上に立ってこのような改正を行なわんとするものであると述べられておりました。しかし、現実にはその反省というものは非常に不徹底ではないか。また、この改正案の中には矛盾が多い。そうして結果的にずさんなものである。顧みまするならば、一たび法律が制定されますると、おそらくはその法律に基づいて将来相当の期間にまたがって、これによって国民の権利……

第61回国会 予算委員会 第3号(1969/02/04、31期、民主社会党)

○春日委員 私は、民社党を代表いたしまして、当面いたしまするわが国政の大問題につきまして、特に問題を沖繩問題と大学問題に集約をいたしまして質問を行ないます。  冒頭に、御答弁をいただく総理並びに各閣僚に御要望申し上げたいと思うのでありまするが、私の持ち時間にも制約がございまするし、かつは、この質疑応答を通じて重要なる疑義を的確に解明をいたしたいと考えます。したがいまして、私も趣旨を集約、簡明にして質問を行ないますので、御答弁をいただく側におきましても、できるだけそのものずばりでまともな御答弁をお願いを申し上げたいと存じ上げます。  そこで、まず最初に、沖繩問題から質問をいたしまするが、それは政……


32期(1969/12/27〜)

第63回国会 大蔵委員会 第6号(1970/02/27、32期、民社党)

○春日委員 われわれは、国民の財産権に国家権力として圧倒的な影響力を持つ徴税行政の、その中でもその諸法律の背骨をなす国税通則法、これについて質疑応答、審議を進めるのでありまするが、主としてわれわれは政策的な面において質疑を行なわなければならぬと考えるのであります。  しかるところ、その政策の責任者でありまする大蔵大臣、これは現在予算委員会が開会中だとはいいながら、とにかくこの質疑応答の答弁当事者としてここにお越しがいただけない。したがって、われわれがきわめて貴重な政策論を展開するにあたりまして、その答弁に立つ者は、主として吉國君とか、あるいは細見君とかいう片々たる官僚でしかないのである。中川副……

第63回国会 大蔵委員会 第7号(1970/03/03、32期、民社党)

○春日委員 私は、憲法と通則法と行政事件訴訟法との関連について、特に問題点は、国民が基本的人権としてふだんに保有する出訴権、裁判を提起する権利、それがこの通則法によって、訴願前置主義が置かれることによって基本的人権を大きく制約することにならないか、この点について最初に質問をいたしたいと思います。  この訴願前置主義なるものは、先回の質問によっても大体政府から述べられたところでありまするけれども、行政機関それ自体がその訴願によって反省の機会が与えられ、そこで行政機関そのものが持つ自律作用によってこれを消化するという、そういう面からいたしますれば、実質的にはこれは意義のあることであり、実効も伴うも……

第63回国会 大蔵委員会 第9号(1970/03/06、32期、民社党)

○春日委員 まず最初に、大蔵大臣の所管は、金融から税制、ただいま審議されておった外資から証券から、理財から国有財産、税関まで、ずいぶん広範にわたっておる、のみならず、その一つ一つがいずれも国政の根幹に触れる重大な問題ばかりでございます。したがって、本委員会はそれらの諸問題について、政策審議、論議を十二分に尽くすことにより、初めてその職責を果たすことができると思うのでありますが、しかし、現実には大蔵大臣というのが予算委員会にとられてしまって、大臣が本委員会に出席されることはほとんど不可能な状態といっても過言ではない。すでに国会が召集されて一カ月有半を経過いたしますけれども、大臣が実質的にここに出……

第63回国会 大蔵委員会 第13号(1970/03/18、32期、民社党)

○春日委員 本日は、金融機関の預貯金の金利を、この際政府はいつごろ引き上げる方針であるか、この問題を中心としてお伺いをいたしたいと思います。  先般大臣は、本委員会において物価政策が論じられましたとき、消費者物価の値上がりが四・八%、これに対する現行金融機関の金利が一年もので五分五厘、税金を引くと実質四分六厘何がしになって、結局は物価の値上がりを下回るという形になってくる、だとすれば、この問題は一般国民の預貯金の意欲を減耗させることにはならないか、だから、物価政策と金融政策などの関連において、かつは経済情勢一般を照らし合わせて、この際預貯金の金利を引き上げる必要があるであろうとの言明をされまし……

第63回国会 大蔵委員会 第17号(1970/03/27、32期、民社党)

○春日委員 まず冒頭に資料の提出を求めておきたいと思いますが、これは後日われわれの金融政策検討のための参考資料にいたしたいと思います。  いま都市銀行の授権資本と株主勘定の自己資本の総額、それから貸し出し総残高、預金総残高、それから日銀からの借り入れ額並びにコールの導入額、これをひとつ全国の都市銀行についてそれぞれリストアップして資料の御提出を願いたいと思いますが、いかがでありますか。
【次の発言】 なお別途資料として御提出を願いたいのでありますが、全金融機関の現在の貸し出し総残高、預金の総額。それからもう一つは、これは明確に把握できないかもわかりませんけれども、匿名預金なるものの大体の推定総……

第63回国会 大蔵委員会 第19号(1970/04/01、32期、民社党)

○春日委員 私は、わが国税制の主要なる課題となってまいりました、言うならば山々を、ずっと時間の許す限り、一わたり跋渉する思いで質問をいたしてみたいと思いますから、適切な御答弁を願いたいと思います。なお、政務次官には、主としてその内容は政策的な要請に基づくものが多いと考えますので、あわせて自民党としての見解も御開陳願えれば幸いに存じます。  第一番は所得税に関する問題でありますが、これについては幾つかの問題点があろうと思います。いま松尾さんに対して御答弁になりました問題もありますが、私は以降六つの項目について政府の見解をただしつつ、すみやかにその実現を要請するものであります。  第一番は所得税に……

第63回国会 大蔵委員会 第21号(1970/04/07、32期、民社党)

○春日委員 ここ十年間の物品税改正の足取りを振り返ってみますると、さきには昭和三十四年に免税点の引き上げが行なわれ、三十七年に全文の改正がなされて合理化がはかられまして、その後四年たって、去る四十一年度に免税点がわが国経済情勢に即応して引き上げられました。かくて本年度はちょうど四年を経過いたしました。このように三年目、四年目ごとに免税点が引き上げられるとかあるいは法の改正がなされてきたということは、言うならば、一方所得税において年々減税がなされておるという、それに見合う措置として、かつはまたわが国の経済の情勢が変わってくる、物価の値上がりもある、こういうようなことに対応する措置として、すなわち……

第63回国会 大蔵委員会 第24号(1970/04/10、32期、民社党)

○春日委員 それでは御期待にこたえて、すばらしいビジョンについて卓抜した意見を申し述べたいと思います。  問題は、この一点に集約をいたしたいと思うのでありますが、それは事業所得のうちの勤労部分に対する課税のあり方についてということであります。(堀委員「古いな」と呼ぶ)この問題は、ただいま古いなという不規則発言がありますることほどさように、本委員会で論及されてまいりました。会長はつぶさに委員会の議事録を精査されておるとのことでございますから、すでに基礎的な意見については御承知をいただいておると思うのでございますが、そのような理論、かつはこれは単なるわれわれの頭ででっち上げた理屈ではなくして、関係……

第63回国会 大蔵委員会 第27号(1970/04/17、32期、民社党)

○春日議員 私は、ただいま提出いたしました金融機関が中小企業者に対して金銭の貸付け等を行なう場合における拘束性預金等の防止に関する法律案の提案理由を説明いたします。  いわゆる金融機関の歩積み・両建て問題は、古くて新しい重要な問題であります。わが国経済、なかんずく、中小企業問題を論ずる場合、金融の占める位置はまことに大きいものがあります。特に、中小企業における自己資本比率が一四%と著しく低い現状においては、金融のあり方が中小企業の死活を握っていると申しても過言ではありません。にもかかわらず、このような重要な任務を帯びる金融機関が、中小企業に対して現在種々の不当な措置を講じていることはすでに周知……

第63回国会 大蔵委員会 第29号(1970/04/28、32期、民社党)

○春日委員 この法律案を通読してみますと、どうも随所に公私混清と申しますか、中央会に与えるその権能など、どうも公私混淆のきらいがあると思う。あるいは中央会が自主的に決定した構造改善計画に対して、大臣が、国が服従命令を発する、こういうようなことについても、これまた職権乱用の疑いがある。私は、政策の効果や機能というものについては期待すべき点が相当ありますけれども、現行憲法と独占禁止法のたてまえ、さらにはまた酒団法その他同じような団体法等を照らし合わせてみますと、どうも試行錯誤とも断ずべき誤りがあちらこちらにあるように見受けられます。これからその主たる諸点について疑義をただしてまいりたいと存じます。……

第63回国会 大蔵委員会 第30号(1970/05/06、32期、民社党)

○春日委員 いま、法制局が、他の立法例はこういうことであると長々と述べられましたけれども、それらはいずれも法律に基づく大臣命令ですよ。その大臣が命令を発する法律というものは、この国会において国民の代表者が十分に審議して議決され、法律として制定された。それに基づいて大臣が国家権力を行使する、大臣命令を発する。法律に基づいての大臣命令である。  ところが、今度の会費を納める納めないという問題についての大臣命令は、ものごとを砕いて言うならば、これは近代化計画に基づくところの賦課金ですから、その近代化計画なるものはどういうものであるかといえば、酒屋のだんな衆が集まって、こうしたほうがいいと思うと言うて……

第63回国会 大蔵委員会 第35号(1970/09/04、32期、民社党)

○春日委員 私は、当面する税制上の重要課題について、第一番は間接税への重点移行の問題、第二番目には自動車新税創設の問題、第三番目には付加価値税を創設するかしないかという問題、第四番目は土地税制の問題と、この四点について政府の見解とその方針をただしたいと存じます。  第一番に、間接税の重点移行の問題でございまするが、この問題は本年度に入ってから論議が非常にたくましく展開されてまいりまして、間接税の重点移行はもはや避けがたい状況にあるかのごとくに受けとめられておるのでございます。私はこの際、徴税行政の原点に立って、こういうような方針が是か非か、これを根本的に検討してみる必要があると思うのでございま……

第63回国会 大蔵委員会 第38号(1970/11/12、32期、民社党)

○春日委員 いろいろと山積しております大きな懸案がさまざまありますが、私は、かねて宿題になっておりました清酒の一斉値上げと生産カルテルの存続問題について、この際、突き詰めた検討を加えてみたいと存ずるのでございます。  問題の核心は、今回の清酒の値上げを契機といたしまして、生産カルテルの存廃問題がしきりに論ぜられ、本委員会においても、廃止論と存続論と二つの意見が対立した形でここで論じられて本日に至っておるのであります。堀君の意見を集約をいたしますと、これは言うならば生産カルテル廃止論に通ずるものでありまして、堀君の意見は、資本主義の世の中だから、利益を追求する企業としては、赤字が出ればその会社の……

第64回国会 大蔵委員会 第2号(1970/12/09、32期、民社党)

○春日委員 これはまことに得がたい機会でございますので――いまや酒類というものは、単なる嗜好品ではなくして国民生活の必需品でございます。わけても重要なる財政物資である。こういう意味から、小売り酒販の組織といいますか、それが、やればやっていける体制が確立されるということ、また、さまざまな障害の条件があるならばそれを排除するということは、これは消費者の利益を確保することのためにはきわめて重要な要件であろうと思うのでございます。幸いに国税庁も出かけられ、全国の小売酒販の代表的指導者もきょうはお越しいただいておりますので、腹蔵のない御意見をお述べいただいて、業界並びに国税庁からそれに対する御意見を率直……

第64回国会 大蔵委員会 第3号(1970/12/16、32期、民社党)

○春日委員 当面しております課題について、特に政府の方針を確かめておかねばならぬと思われる二、三の問題についてお伺いをします。  第一番に、中小企業向け年末金融の問題でありますが、政府は十一月十三日の閣議で、政府関係三公庫に対して合計千五百九十億円の年末貸し出し増を決定されたのであります。これは政府関係三公庫でありまするから、当然これに対する政府の財源原、原資措置等がなされるでありましょうから、これはこのまま実行されると思うのでございます。ところが同時に、その閣議決定に基づいて、民間金融機関に対して中小企業向け貸し出し増の要請が行なわれまして、これを受けた民間金融機関が、全国銀行で七千九百億、……

第65回国会 大蔵委員会 第4号(1971/02/09、32期、民社党)

○春日委員 まず最初に北裏さんにお伺いをいたしたいのでありまするが、この一月十六日付の証取法改正に関するアピール中で、第一項にこういうことが強調されております。すなわち「企業の長期資金調達を適正かつ円滑ならしめることが是非とも必要」、このことは、申すまでもなく増資や社債の発行が容易に行なわれるようにする必要がある、こういうふうに読むのでございますか。
【次の発言】 そういう意味ですから、具体的には増資並びに社債の発行などが行なわれやすく、発行した場合に消化されやすく、こういうことなんでございますか。
【次の発言】 そこでお伺いをいたしたいのでございますが、現在、わが国の企業の資本構成なんであり……

第65回国会 大蔵委員会 第15号(1971/03/05、32期、民社党)

○春日委員 五分間しかございませんから、答弁はひとつ簡明に願いたいと思いますが、第一番に、物品税の免税点の問題なんですけれども、これを回避するための口実として、直間均衡をはかるとかあるいは付加価値税の創設とかという問題とからみ合わせて、そうしてことさらにその問題を混迷におとしいれられておるきらいがあると思うのです。付加価値税というものとの関連でこれを考えておるというようなことを先般来述べられておりまするが、付加価値税と物品税とは、税体系としてこれはむしろ別個のものではないか。かつてシャウプ勧告がなされましたときに、付加価値税の問題はむしろ事業税との関連においてこれがアドバイスされ、国会でもその……

第65回国会 大蔵委員会 第17号(1971/03/10、32期、民社党)

○春日委員 最初に岡先生にお伺いをいたします。  UNCTADの協定に基づく特恵供与の原則と、これを受けてわが国が特恵供与を行なう場合における態度がいかにあるべきか、というよりもむしろいかにあり得るか、こういう事柄についてお伺いをしたいと思うのでありますが、この協定文を読んでみますると、これは大体において拘束力のある約束となるものではなくと、こうあると思うのでございます。だから、わが国としては、その協定を受けて国内立法を行なう場合は、やはり自主的な立場において立法がなし得るものか、あるいは、このUNCTADの協定に相当拘束を受けるものか、この点についてどういうぐあいに御理解になっておりますか、……

第65回国会 大蔵委員会 第24号(1971/03/24、32期、民社党)

○春日委員 私の持ち時間三十分ですから、質問も簡単、答弁も簡単に頼みます。  いま阿部君の質疑応答の中で、気にかかるのですけれども、とにかく国会の意思に基づいて行政を行なう、もう当然の事柄だと思うのです。そこで、去年の四月十七日のこの法案が成立するときの附帯決議、これはごらんのとおりだと思うのですが、特にこの第一項目については、所得税負担の軽減合理化をせよ、これを決議し、その提案理由の説明の中で、この第一項目の趣旨とは何ぞやと、この内容がここに明記してあるわけであります。この中には部分的に取り上げられた部分もありますけれども、しかしなおサイレントになっておるのが相当ございます。未成年勤労者の控……

第65回国会 大蔵委員会 第32号(1971/05/12、32期、民社党)

○春日委員 私はこの際、自動車新税法案について基本的な問題について論点を明らかにいたしまして、このような新税の創設が容認されるべきものではないということを明らかにいたしまして、政府の見解をただしたいと存じます。  そこでまず最初に、この税制の可否を論ずるにあたりましては現在の実態をよく把握して取り組む必要があると考えまして、私の立場で自動車関係諸税収入額と、それから道路総投資額との関係を対照的に調査をしてみたのでございます。それによりますと次のごとき計数があらわれてまいっておるのでございまするが、これは私の私的調査でございますから、もし間違いがあってはその後の論旨に狂いを生じますので、私の質問……

第68回国会 外務委員会 第10号(1972/04/25、32期、民社党)

○春日議員 私ども民社党は、このほど訪中使節団を中国に派遣いたしまして、委員長から御紹介をいただきましたとおり、三月二十九日に日本を出発し、四月十六日に帰国いたした次第でございますが、往復まる十九日間でございましたけれども、日中国交回復の問題について、中国首脳との間にさまざま会談を持ってまいりました。  本日は、外務委員会の格段の御配慮によりまして、われわれが訪中の成果について、その模様をお聞き取りいただく機会を与えられましたことは、まことに感謝にたえません。  見聞いたしましたことども並びに会談の機微についていろいろとお話を申し上げたいと存ずるのでございますが、なお、会談の中身につきましては……


37期(1983/12/18〜)

第101回国会 懲罰委員会 第1号(1984/02/22、37期、民社党・国民連合)【議会役職】

○春日委員長 これより会議を開きます。  この際、一言ごあいさつ申し上げます。  去る十二月二十八日の本会議におきまして、不肖私が図らずも懲罰委員長に選任されました。まことに光栄に存ずる次第でございます。  申し上げるまでもなく、当委員会は、議院の規律保持に関し重大なる責務を課せられておりますので、委員各位の御理解ある御協力、御支援を得まして、誠心誠意努めてまいりたいと存じます。  何とぞよろしくお願い申し上げる次第でございます。(拍手)
【次の発言】 それでは、これから理事の互選を行います。  議院運営委員会における各委員会の理事の員数及び各会派割当基準によりますと、当委員会の理事は、自由民……


各種会議発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 労働委員会人事委員会運輸委員会連合審査会 第3号(1952/12/04、25期、日本社会党(右))

○春日委員 ちよつと伺いますが、憲法二十八条の団結権、それから行動の自由権というものは、結局公企労法においても、この仲裁委員会の行う裁定の中に横すべりして、その権利がそのまま維持されているものでなければならないと考えるのでございます。従いまして、三十五条に、これは最終的な決定である、両方が無条件に従わなければならぬということがあるのでございまして、これは一般労働組合ならば、不当労働行為に写るいろいろな争議の裁定を行う場合において労働委員会の決定ですら行政裁判を起すことができることが留保されております。ところが、公企労法においては権限の留保がされていない、最終的にこれに従わなければならぬというこ……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 建設委員会大蔵委員会連合審査会 第1号(1953/06/24、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私はこの提案理由の説明の中に道路が非常に荒廃しておる、それから予算が少い、これでは数十年を要してもなお修復ができないから、従つて目的税を創設してその財源措置を講ずる、これが提案の理由になつておるようであります。そうすると、今日国内におきましては、急速に整備拡充をしなければならない問題が山積をしております。たとえば社会保障の問題にいたしましても、ただいま田中さんは、道路費に対する予算の計上が、わが国はインドに次ぐ非常に低額だと言われておりますが、一般的に社会保障費につきましても、イギリスの三七%に比較してわが国は一四%、こういうふうなことで、これまた非常に低率にあります。しかして今日……

第16回国会 通商産業委員会大蔵委員会農林委員会連合審査会 第1号(1953/07/17、26期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは第二条に関連いたしましてこの公庫の貸付の対象となる中小企業者の定義についてお伺いいたします。  この第一号の中に、特に「鉱業を主たる事業とする事業者については千人」ということに特別のわくがここに広げられておるのでありますけれども、鉱業といえども、千人というような従業員を使うような――炭鉱にしろ鉱山にしろ、こういうようなものは、これは中小企業ではなくして、私は大企業だと思う。だからこういうようなものを対象として貸付を行おうとする場合においては、当然資金源の消化率が増大をして来るので、他の中小企業をそれだけ犠牲にして来るというのは当然のことであります。鉱業といえばわれわれはすぐ……

第16回国会 通商産業委員会大蔵委員会連合審査会 第1号(1953/08/04、26期、日本社会党(右))

○春日委員 ただいま業種組合について、山手さんから御説明がありましたが、私は地域組合のあり方について、その生態について概要をお話申し上げたいと思うのでありますが、愛知県におきましては、先般、ちようど一年ばかり前でありますが、消費生活協同組合の形において、共済保険を行う組合ができております。そこで、それはもとより三百万円の資本金で出発をいたしておりますので、当初火災が起きました場合の支払いの能力がございません。従つて被保険者の利益を擁護いたしますためと、同時にその保険勧誘の裏づけとなるものが必要となるわけでありますから、そこで愛知県の地方自治団体の予算外の義務負担によりまして、三千万円を限度とし……

第19回国会 大蔵委員会公聴会 第1号(1954/03/02、26期、日本社会党(右))

○春日委員 全国の関係団体の代表者並びに学識経験者として本日公述を願つた諸君の御意見が、すべてこれわが社会党が従来強調して参たことをそのまま裏づけされたので、わが党の主張がいかに正しいものであるかということに、私は一層の自信を深めたわけであります。そこでただいま淺香君の質問に関連をいたしまして、府県代表の大阪税務長並びに興行組合の連合会長に強く申し述べたいことは、今回この入場税が国管されるにあたり、諸君の最も強い反対の根拠は、国税に移管されれば、税率通りとにかく辛辣な徴税が行われるであろう。さすれば困難な経営がさらに困難の度を加えるということでありますが、その言葉の裏を返せば、現在の五割の税金……

第19回国会 大蔵委員会地方行政委員会連合審査会 第1号(1954/03/13、26期、日本社会党(右))

○春日委員 私は大蔵委員でありますので、大蔵当局に対する質問はいずれ担当委員会に譲るといたしまして、主として青木政務次官にお伺いをいたしたいと思うのであります。  あなたは、憲法の本旨である地方自治を振興するための行政の主管者のアシスタントとして、今回その三分の一に匹敵するかと思われるものが中央に移管されようとしておるこの地方の財源の偏在を是正するということで、こういう措置をとられようとしておるのであるが、もしそういうプリンシプルが今後また踏襲されていいということであるならば、今日遊興飲食税といえども、また事業税といえども、あらゆる府県税は地方に偏在しておるのであるが、その偏在したものを是正す……

第19回国会 通商産業委員会中小企業に関する小委員会 第6号(1954/04/14、26期、日本社会党(右))

○春日一幸君 先ほどから鉱山局長の御答弁をずつと伺つておると、あなたの心の底にあるものはどうも鉱山事業そのもののパトロンと応援団と弁護士、こんなことでほかのことはてんで知らぬと、こういうふうに伺えるのではないかと思うのであります。申し上げるまでもなく国の行政はあなたが鉱山局長であろうと、あるいは他の局長であろうと、その官庁の行政を通じて国全体の行政と融合せしめるようにやはり公正な運営が期せられなければならぬと私は思います。特にあなたなんかけしからぬ、本日はあなたが出ていらつしやらないのでどういうことかとわが党の加藤議員に伺つたところが、何かフイリツピンへ賠償の代表が行くのでその資料をつくるため……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 大蔵委員会公聴会 第1号(1955/05/27、27期、日本社会党(右))

○春日委員 寺尾さんにお伺いいたしますが、今回の関税の復活によって、重油、原油並びにB、C関係の重油の市販価格にどの程度の影響を及ぼすかということについてお伺いをしたいのであります。私どもは、本日まで石油関係産業をこういう工合に批判をいたしておりました。と申しますのは、この原油の輸入割当が精製設備を対象として割当が行われておる。従ってその輸入原油を数社が独占することによって、大きな独占利潤が確保されておる。販売価格も、いつしか潜在カルテルが存在するに至って、膨大な利潤がこの精製会社によって独占されておるという批判が行われておりまして、あたかも砂糖と同様に、この重油の行政についてはわれわれの重大……

第22回国会 大蔵委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1955/05/24、27期、日本社会党(右))

○春日委員 それでは二、三点お聞きしたいと思います。まずこのあへん特別会計の財政規模、それから現在と将来の展望についてお伺いしたいと思います。
【次の発言】 この際伺っておきたいのでありますがアヘン類の買い入れ原価と、売り渡し価格、それから国がこの事業を管理することによって年間どの程度の収益が見込まれておるか、これをちょっとお伺いいたしたい。  それから年次計画は大体どの程度のものであるか。年次計画――計画栽培、計画輸入、計画消費についていろいろあると思いますが、そういうものがあるならばそれをお伺いいたしたい。
【次の発言】 そういたしますと、大体大部分のものは輸入に待っておるということでござ……

第24回国会 商工委員会大蔵委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1956/05/18、27期、日本社会党)

○春日委員 まず石橋通産大臣にお伺いいたしたいと思います。  法律の各条章についての専門的な事項につきましては、当然商工委員の各位においておおむねつまびらかにされておると思いますので、私は独禁法の関係、その他今主税局長が答弁されております耐用年数に対する税法上の優遇措置の問題、こういうような問題に触れて特にお伺いをいたしたいと存ずるのであります。ただこの機会に一言申し述べておきたいことは、あなたは今渡邊主税局長は一属吏であるから、従ってこういうような問題について政策的な答弁はできないであろう、こういうように軽くあしらっておられるのでありますけれども、しかしあなたも経済閣僚として、わけて当初より……

第26回国会 大蔵委員会公聴会 第1号(1957/03/13、27期、日本社会党)

○春日委員 西野さんにお伺いをいたしたいと思うのでありますが、あなたの御公述を伺っておりますと、これを集約いたしますと、本年度、明年度につながる国税の自然増というものは、法人税の貢献によるものがはなはだ大きいと思われるので、従ってこれを納税者である法人に還元するための各種の措置を論ぜよ、こういうことで減価償却、特別償却、臨時償却等さまざまな償却を要望されておったわけであります。私は、こういう工合にあなたが述べられるところを伺いますと、一体あなたは法人税の現在の実効税率をいかに理解されておるか、これは税制調査会の答申の資料の中にもありましょうし、主税局の発表した各種の実効税率の区分表等にもありま……

第26回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1957/02/14、27期、日本社会党)

○春日分科員 私は主として中小企業の組織強化に関する問題についてお伺いをいたしたいと思います。この問題につきましては、先般本会議において、私の質問に答えられたことでありますが、本会議の性質上、具体性を帯びておりませんので、この機会に明確にかつ具体的に御答弁を願って、政府の方針を明らかにしておいていただきたいと存ずるのであります。戦後日本の経済が、独占禁止法を基調といたしまして、公正かつ自由なる競争という立場に立っておりまして、これが次第に過当競争になって、そうして中小企業相互間に共倒れの傾向を生んでおります。従ってそれが著しく過当競争に陥らないよう、事前かつ予防的措置として、常時何らかの調整を……

第28回国会 大蔵委員会税の執行に関する調査小委員会 第1号(1958/01/16、27期、日本社会党)

○春日小委員 国税庁にお伺いいたしますが、この徴税行政機関と協力会との関係といいますか、連絡、そういうものがあるならば、どういう工合につながりがあるのか、これを一つこの機会にお答え願いたい。
【次の発言】 こういうことが考えられると思うのだが、国の行政機関のむろん下部機構ではないわけだが、やはり一つの政策の浸透機関として、創意に基いてできたであろうと思う任意団体に、国が国の業務ではないけれども、それに類するもの、たとえば税務署が当然配付すべき用紙の配付を委託するとかなんとかいうようなことは、現実に行われておるのですか。
【次の発言】 この際特に申し上げておきますが、とにかくその会員である者と会……


28期(1958/05/22〜)

第31回国会 大蔵委員会税制並びに税の執行に関する小委員会 第4号(1959/03/06、28期、日本社会党)

○春日小委員 特に私がお願いをしておきましたが、私がこれからお伺いをすることは、もしこれをせんじ詰めていきますと、それぞれ広範にわたって深刻な影響を与える結果になることをおそれますので、願わくは懇談の形にして、速記をおとりになることなく、質疑を続けたいと思うのです。そうしてまた必要の段階になったら速記をしていただく、一つそのようにお取り計らいをいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 本員は、過ぐる衆議院の予算委員会における質疑応答の状況にかんがみまして、かつは昨日の予算委員会における内閣総理大臣とわが党委員との質疑応答の状況に徴しまして、この際日本社会党国会対策委員会の決定……

第34回国会 大蔵委員会税制並びに税の執行に関する小委員会 第3号(1960/05/07、28期、民主社会党)

○春日小委員 私は、本日第二種物品の課税価格と営業所経費控除の点について、政府に対して質問をいたしたいと存じます。  政府は、従来認められておった第二種物品の課税価格に関しまして、営業所経費を廃止せんとするの通達を出しておるようでございます。これは、物品税の理念、それから庫出税の本質、取引の実態並びに租税法定主義の原則、このいずれの観点から判断いたしましても、これはまさしく収税官吏の違法行為というか、あるいはまた越権行為とも称すべきか、いずれにしても、これは不当な措置と断ぜざるを得ないのでございます。私は、このような徴税事務当局の独断専行を、断じて本委員会は許すべきではないと存ずるのでございま……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 商工委員会割賦販売法案審査小委員会 第5号(1961/05/24、29期、民主社会党)

○春日小委員 それでは、わが党といたしましては、先国会来、割賦販売法案に対する一個の修正意見を持っておるのでありますが、その意見をもとにいたしまして、以下数点について御質問いたしたいと思います。  この政府案は、割賦販売契約の秩序体系の整備にウエートを置いておられるようでございまして、従って大企業によって中小企業が圧迫を受け、小売商業面に大企業が著しく進出しつつある現状をそのまま肯定するという立場に立っておられるのではないかと思われるのであります。この点について、特に小売商と大企業との関係が弱肉強食にわたらないように、やはり中小企業保護政策の立場から、また中小企業の安定と振興を確保せなければな……

第38回国会 大蔵委員会税制及び税の執行に関する小委員会 第1号(1961/02/14、29期、民主社会党)

○春日小委員 私は、やはり税の苦情処理機関というものを、もう少しオーソライズする必要がありはしないか、こういう考え方を持つものでございます。戦後あらゆる行政の面が民主化されてはおりまするけれども、しこうして税制の面にも形式的な民主化の制度がさまざまあげられておりますが、しかし、実質的な運営の過程において、やはり権力徴税的な傾向がなお多分に残存しておりますことは、ただいま横山君が指摘された通りであります。従いまして、戦後シャウプ勧告を契機として、昔の賦課徴収制度から申告納税制度という変革を契機として、税制の民主化がはかられはいたしましたが、さてその権力、すなわち国家権力と納税義務者との間にそごを……

第38回国会 大蔵委員会税制及び税の執行に関する小委員会 第2号(1961/02/22、29期、民主社会党)

○春日小委員 関連。  今期せずして原理原則的なお話もあるようですけれども、私もずっと税の問題といろいろ取り組んでおりまして印象深く感じますことは、なるほど課税公平の原則、これは一応制度を立てる基本理念としても考えられてはおるようです。またそれでなければならぬとは私は考える。しかし、現在の制度ではたして公平が期し得るかということになると、これは大きな疑義があると私は思うのです。というのは、今長官もちょっと触れられたけれども、所得のある者に課税をするという、こういう所得方式をとっておるのですから、従って税法上損になってくれば結局は税金は納めなくてもいい。極端な例をいいますと、税法上さまざまなテク……

第38回国会 大蔵委員協議会 第1号(1961/07/21、29期、民主社会党)

○春日一幸君 お伺いをいたします。  ただいま理財局関係の御答弁でありましたが、政府余裕金を金融機関に預託することについては、ここ数年来政府部内において協議中であった、しかしそれは適当ではないという結論に達したというようなアクセントの御意見がありましたが、そういう結論に達したのでありますか。それを明確にお答え願いたい。
【次の発言】 私は実は伺いたいと思うのですが、当時、実績としては、とにもかくにも政府余裕金を金融機関に預託するということは、しばしば行なわれて参ったことであります。ところが、それが適当であるかどうかという問題については、当時そういうことが合法的なことであり、政策的に必要だからこ……

第38回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1961/03/01、29期、民主社会党)

○春日分科員 私は、当面いたしておりまする中小企業の諸問題について、通産大臣並びに企画庁長官に三、四の問題についてお伺いをいたします。  思いまするに、ここ三カ年間ばかりわが国の経済は拡大発展の一途をたどっておりまして、その結果といたしまして、ようやくにして大企業と中小企業との間のいろいろな格差の断層がさらに拡大されつつあるのでございます。そこで私は、中小企業の問題については、早急に解決をせなければならぬのでありまするが、三年前でありましたか、団体法が審議されまして、きびすを接してその他の諸政策も審議をせなければならない諸情勢になったのでありまするが、実はその後において警職法や、ヴェトナム賠償……

第40回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第3号(1962/07/19、29期、民主社会党)

○春日小委員 問題の二、三点についてお伺いをいたしたいと思うのであります。  伺いますると、ただいま運営の基礎を、とにかく経済面と社会政策の中間にポイントを置いておるということでありますが、これは保証協会法を制定いたしました本委員会といたしまして、大体において同感のところであるのであります。しかしながら、実際の運営がどのような形で現実に行なわれておるか、問題点はむしろそこにあろうと思うのであります。これは何といっても、中小企業者がそれ自体の信用力をもってしては金融機関から保証を受けがたい、その面に対してこの協会の力が信用を補完することによって受けられる態勢を作り上げるというところにあるのでござ……

第43回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第1号(1963/02/27、29期、民主社会党)

○春日小委員 私は冒頭にちょっと御注意申し上げておきますが、小委員会なるものの性格、使命というものは小さくこっそりやるというのではなくして、分化して専門的にこれを論ずるというその使命、性格において、本会議と何ら変わらざる重要な委員会ですね。だからこういう委員会には大臣支障ある場合は副大臣、必ず終始出席されてその論議の矢表に立たるべき性格のものである。注意するにあらざれば出席しないというのは不謹慎きわまるものです。なぜきょう出席しないのか、その理由を……。
【次の発言】 それは委員長を含めて自民党、社会党並びに理事会が適切な措置を誤ったのでございまして、委員長を通じて理事会に重大なる注意を喚起い……


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第2号(1964/02/13、30期、民主社会党)

○春日小委員 歩積み、両建ての問題についてお尋ねいたしたいと思うのでありまするが、この問題は先般の大蔵委員会でも私が田中大蔵大臣に若干質問いたしましたとおり、すでに歴史的に大蔵委員会で論ぜられ、商工委員会でも同様論じられているわけです。また参議院においてもしばしば政策論議として激しく論じられているところでございます。かくて一月の二十四日の衆議院本会議において私の質問に答えて、総理が、大蔵大臣も正大な決意をいたしておる、それから公正取引委員長も重大な関心を持ってこれの解決に進んでおる、よって総理としても十年来の持論であるからこれをなくすることのために以前にも増した努力をすることを誓う、こういうよ……

第46回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第3号(1964/02/20、30期、民主社会党)

○春日小委員 先週の本委員会におきまして、不当な歩積み、両建てが独占禁止法に違反をするの疑いがありはしないか、こういう問題について調査をお進め願ったわけでありますが、その間、いわゆる相銀方式、それから全銀連方式、この二つの自粛方式が提議されまして、大蔵当局はこれを了承し、この推移を監視する、こういうような方針が打ち出されておるのでありますが、さすればこのような方式を容認することは、むしろ逆に、その一定限界における歩積み、両建てを制度的に容認する形になって、一方このことは独占禁止法の違反行為を行政当局がこれを認めていくという形に相なる危険がなくはない。われわれがここに論じておりますのは、すなわち……

第46回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第5号(1964/05/22、30期、民主社会党)

○春日小委員 まず第一点は、債務者預金の借り入れ対比率についてでありますが、高橋さんのリストによりますと、今回の調査と前年度の調査とは相当似通っておると思うのです。差は大きくあっても一〇%内外ぐらいのものじゃないか、ところが別途公取の今回の調査とこれを対照いたしますと、都市銀行については大同小異でありますが、地方銀行、相互銀行、信用金庫について見ると、銀行局の調査と公取の調査とがかれこれ二〇%以上開いておると思うのです。これについて冒頭両氏から御説明のときに述べられたように、いずれにしても、こういう困難な調査だから必ずしも正確を期しがたいとは述べておるが、しかしいずれにしても政府機関が相当の努……

第46回国会 大蔵委員会税制及び税の執行に関する小委員会 第2号(1964/05/15、30期、民主社会党)

○春日小委員 私、特に委員長から慫慂を得ましたので、この意味において、わが党の見解というようなものを申し述べて御参考に供したいと思うのでありまするが、実は、私は、ずっと傍聴いたしておりまして、また、先会の速記録を拝見をいたしたのでありまするが、ただいま平岡君が述べられておりまするこの事実関係、これは、平岡君も本委員会におけるベテラン委員といたしまして、今回、党の重責につかれたゆえんをもって、大蔵から他に一時転じておられますが、とにかく草分け来のベテランでございまして、この問題については、深く検討され、また、取り組んでおられるわけでございます。しかし、その冒頭のスタートが、純粋にこれは徴税行政の……

第46回国会 大蔵委員会税制及び税の執行に関する小委員会 第3号(1964/06/05、30期、民主社会党)

○春日小委員 せかれておりますので、私は二、三分ほど私の見解を述べて長官の善処を求めたいと思うのでありますが、私は行政のかなめは厳粛なる人事管理にあると思うのであります。いままで渡辺君、平岡君の御質問を伺っておりますと、これは白なりという確信のもとに質問が行なわれた。また長官側の御答弁によりますと、これについては黒であるという一個の信条をもって御答弁がなされておりますが、しかし実際的には、われわれが受けております第三者的印象は、何となく長官の論証も脆弱であるということでございます。たとえばいま有馬君が述べられたような、いわゆる税務代理士を契約せしめる等の問題にいたしましても、その他いろいろのや……

第48回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第2号(1965/05/17、30期、民主社会党)

○春日小委員 きょうはわが国基幹産業の基本秩序について研習会みたいな形の懇談会ということでございますので、私もいろいろと伺いたいことがあるのですけれども、特に一つの基本的な考え方に集約して質問をし、御高見を拝聴したいと思うのであります。  きょうの当面する主要タイトルは、融資ルールあるいは投資ルール、増資ルールというような問題の周辺をめぐる問題だと思うのでありまするが、いま金融界でも、また堀越さんのほうでも、これを自主調整によって何らかのけじめをつけていこうというようなお考えのように伺っておるわけでございますが、私はそういうことが単なる自主調整で実際の効果をあげることができるであろうかどうか、……

第49回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第1号(1965/08/04、30期、民主社会党)

○春日小委員 関連して伺いたいのですが、いま武藤君が指摘されたように、この匿名預金なるものの本質あるいは発生の淵源となるものは脱税的なものであり、あるいは隠匿財産であると思うのです。そうすると、いま岩佐さんが、そういうような制度が自己資本蓄積のために何らかの機能を果たしているように言われたけれども、事実上表見資本として活用できないのですから、機能がないわけですね。しこうして、その匿名預金あるいはその偽名預金なるものの所有権も、これは不明確だと思うのですよ。会社が脱税したものであるから会社のものであるのか、あるいは社長が脱税したとすれば社長の帰属になるのか、所有権も不明確だと思うのです。しかも、……

第51回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第3号(1966/06/24、30期、民主社会党)

○春日小委員 私は、この共同証券と証券保有組合の機能をいろいろ研究してまいりました過程の中で、実はそれ以前の問題として、証券保有という基本的な問題について大きな疑義を抱くに至りましたので、この機会にこれをお伺いいたしたいと思います。すなわち、その問題は、持ち合い株の弊害についてでございます。  申し上げるまでもなく、最近の傾向といたしましては、企業が安定株を確保いたしまする手段といたしまして、同一系列の企業間で株式の相互持ち合いなどが盛んに行なわれるようになった。ことに、大会社ではその株が分散をいたしておりまするから、したがって、たとえば二〇%程度の割合の株式保有で全体の支配も可能である、こう……

第51回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1966/02/28、30期、民主社会党)

○春日分科員 私は、固定資産税中、なかんずく償却資産税について、本日は主としてその免税点の設定のあり方について政府の見解をただしながら、私の意見を申し述べて、ひとつ善処方を求めたいと思うのであります。  申し上げるまでもなく、固定資産税の課税客体と申しまするものは、土地、家屋、これに償却資産を加えて、三つからなっておるのでありますが、なかんずく、その償却資産なるものは、例の昭和二十五年のシャウプ勧告、これに基づいて新しく創設されたものでございました。したがって、この新しい制度は、私ども国民にも十分なれてはいないし、また、徴税技術上、十分まだこなされていない、そういう意味で、この制度は、いまなお……

第52回国会 大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会 第1号(1966/07/21、30期、民主社会党)

○春日小委員 まず最初に、政府に向かって御質問を申し上げます。  ここに提出されました資料なるものは、去る昭和三十九年の大蔵委員会の議決に基づいて、その後の行政効果を提示する、こういう意味で提出されたものでありますか、いかがですか。
【次の発言】 委員会の決議は、かねて御承知であろうと思うのでございますけれども、いま、あなたの説明を冒頭伺いますると、これは過当なる歩積み・両建て、こういうイニシアルで説明をされましたが、まさにそのとおりでありますか。
【次の発言】 委員会の決議は、そんなものは決議いたしておりません。委員会の決議は、ここにありますように、不当な歩積み・両建てである。しこうして、項……


32期(1969/12/27〜)

第63回国会 大蔵委員会税制及び税の執行に関する小委員会 第1号(1970/05/13、32期、民社党)

○春日小委員 私はこの際、宗教法人がお布施またはおさい銭の名において収得をいたしました金品を政治活動または政治資金に充当いたしました場合における税法上の制度の是正について、ここに私の意見を述べつつ政府の見解をただしたいと思います。  そもそも税法上最大の支柱と目されるものは公平の理念でございます。すなわち所有のある者に課税をなす、このような理念に基づいてそれぞれの根本的な原則が立てられ、それに基づいて現行税制が組まれておると思うのでございます。したがいまして、所得があるにもかかわらず、これに対して非課税の措置を行なうということでありますならば、それはよほどのことである。かつは、そのことが全国民……

第63回国会 大蔵委員会税制及び税の執行に関する小委員会 第2号(1970/10/13、32期、民社党)

○春日小委員 先般新聞の報道するところによりますと、政府は明年度の物品税の改正について、一つには、新規に製作された高級製品に対して新たに課税を行なう。第二には、物品税の免税点については原則としてこの際引き上げは行なわない。第三には、貴金属製品など一部の品目については免税点を段階的に引き上げて、やがてはこれをなくする、こういうような三つの方向を定められたと報道されまして、このことが、物品税が適用されております業界に大きなショックを与えておると思うのでございます。  と申しますのは、従来物品税の免税点は、その制度のある理由に基づいて、いままで、物価の値上がりとかあるいは労働賃金の高まりあるいは国民……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

春日一幸[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。