曽祢益 参議院議員
3期国会発言一覧

曽祢益[参]在籍期 : 2期-| 3期|- 4期- 5期- 6期- 7期
曽祢益[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは曽祢益参議院議員の3期(1953/04/24〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は3期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院3期)

曽祢益[参]本会議発言(全期間)
2期-| 3期|- 4期- 5期- 6期- 7期
第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 参議院本会議 第11号(1953/06/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 第五次吉田内閣が少数不安定内閣として成立し、前途暗澹たる折柄、スターリン死後における共産陣営の微笑外交は冷戦緩和の可能性をもたらし、国際情勢の推移如何は日本の平和と安全を大きく左右する複雑微妙なるものとなつて参り、国内的には、平和デフレに直面する大衆生活の窮乏、労資の対立の尖鋭化、反動逆コースと民主主義防衛の抗争、国民の独立への要望の激発とこれに便乗せんとする反米人民戦線の強化等の険悪な兆候が顕著となつて参つております。この内外の重大時局に際会して、日本の独立と平和を確保し、日本の経済自立と国民生活の安定を達成すべき新内閣の施政方針演説は、何ら国民の要望に応えんとする誠意と気魂とを……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 参議院本会議 第2号(1953/12/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私は日本社会党第二控室を代表いたしまして只今提案になりました案件につきまして若干の質問をいたしたいと存じます。  先ず、我々は奄美大島の復帰を極めて喜ぶものでございますと共に、やはり、この問題が解決すると同時に、沖繩に残された八十万の同胞諸君或いは小笠原島等のまだ帰らざる同胞諸君のことを深く考えざるを得ないと存ずるのであります。この観点からこのたびの協定と交換公文を見ますときに、我我は一方において喜ぶと共に、幾多の疑点を持たざるを得ないのでございまして、本来ならば十分に委員会におきまして質疑をいたすのが順序でございまするが、このたびは特別の場合でございまするので、本会議におきまして……

第19回国会 参議院本会議 第21号(1954/03/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私は日本社会党を代表いたしまして、MSA関係協定に対しまして、極く重要点だけを政府に伺いたいと存じます。  日本社会党は、日本が自由世界、民主陣営に帰属することを肯定し、これとの団結と協力を是認するものでありまするが、同時に自主独立の外交によつて全世界と友好を求めることを我が国外交の本義と考えるものであります。我が国の安全保障につきましては、国連の国際平和と安全の確保に期待すると共に、現状におきましては、国連の安全保障の補助として地域集団保障制度の必要を認めるものでございます。更に独立国たる以上、我が国は自衛権を有するは当然であり、自衛権の裏付である自衛力は、その基盤である国民の自……

第19回国会 参議院本会議 第40号(1954/04/28、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私はこの際、日比賠償問題並びに東南アジア外交に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 本日は、丁度サンフランシスコ平和条約が発効いたしましてから二週年になるのでございます。私はこの際、政府の東南アジア政策、即ち日本と平和条約の未調印、国交の調整のできておらない国との外交等に関しまして、この記念すべき日に緊急質問をいたすことは甚だ遺憾に存ずるのでございます。  先ず第一に日本とフイリピンとの間の賠償問題についてでありますが、長らくの間このフイリピン賠償問題につきましては、その総額、賠償の形式、内容及び期限等につきまして話合いが成立せず、フイリピン側におきましては、サンフ……


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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 参議院本会議 第5号(1955/03/25、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私はこの際、当面の外交関係に関する緊急質問をするの動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本社会党第四控室を代表いたしまして(「第二だよ」「右か左か」と呼ぶ者あり)第二次鳩山内閣組閣にあたりまして当面の外交問題に関する若干の御質問を申し上げたいと思います。  第一に鳩山内閣は総選挙の前から、その外交方針は対米関係については吉田内閣の方針を踏襲する旨を言明して参りましたが、総選挙中におきましては、首相はむしろ対共産圏国交の調整を主眼とするのゼスチュアをなしましたため、アメリカはこれに対し敏感に反応を示し、すこぶる警戒的な態度をとるに至ったのであります。その結果余剰農産物買い入れ交……

第22回国会 参議院本会議 第16号(1955/05/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私は、社会党第二控室を代表いたしまして、ただいまの重光外務大臣の御説明に対して、若干の御質問を申し上げたいと思います。  まずわが党のこの日ソ国交調整問題に関する基本的な立場を申し上げたいのでございまするが、鳩山内閣成立以来、われわれは完全野党の立場に立って、公約の履行を監視するという立場にあるわけであります。公約のうちで正しいものはわれわれはこれを督励する、こういう視点に立っておるのであります。日ソ国交の調整は、まさしくこの正しい方向の一つだと信じます。(拍手)ことに日ソ国交調整問題は、いわばサンフランシスコ講和に比すべき国家的、国民的重大な問題であります。従いまして与党といわず……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 参議院本会議 第5号(1955/12/09、3期、日本社会党)

○曾祢益君 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま重光外相から御説明がありました原子力の平和的利用に関する協力のための日米協定に関連して、本協定並びに原子力の平和利用に関する政府の所信をただしたいと存じます。  そもそも原子力が大量殺戮兵器として使用されることなく、もっぱら新しい動力源その他の平和的な科学の目的に向って利用されるならば、人類の福祉に画期的な進歩をもたらすこととなり、特に動力資源に乏しいわが国の経済、民生の向上上、多大の貢献をなすことは明らかでありますので、わが党はつとに原子力の純粋な平和利用に対しては、積極的な熱意を持って参ったのであります。  他面原子力の開発そのものが、……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 参議院本会議 第18号(1956/03/07、3期、日本社会党)

○曾祢益君 私はこの際、マーシャル群島における水爆実験に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本社会党を代表いたしまして、マーシャル群島における水爆実験に関する問題について、内閣総理大臣並びに外務大臣に対して質問をいたしたいと存じます。  去る二月九日、本院において、原水爆の実験禁止に関する決議が満場一致をもって可決され、鳩山首相が特に発言を求められまして、この種実験が中止されるよう今後さらに努力する旨を誓約されたあの瞬間の感激は、きょうもなおわれわれすべての共通のなまなましい記憶として残っております。またおそらく総理もお忘れではないと信じます。しかるに、三月一日に至り、……

第24回国会 参議院本会議 第24号(1956/03/23、3期、日本社会党)

○曾祢益君 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいまの外務大臣の御説明に対しまして質問をいたしたいと存じます。  ただいま外務大臣から、ロンドンにおける日ソ交渉の最近の情勢について御報告がなされました。それは交渉の技術上の点を中心とした通り一ぺんの説明であり、かつ巧みにソ連だけに交渉決裂の責任を帰しようとするものであるとともに、日ソ国交調整問題が今や重大な段階に達したという事実を、しいておおい隠そうとする、全く誠意を欠いたものであることを深く遺憾といたします。(拍手)  よって以下若干の点について、総理並びに外務大臣の所見をただしたいと存じます。  最初に、重光外相にお伺いいたしたいことは、……

第24回国会 参議院本会議 第33号(1956/04/06、3期、日本社会党)

○曾祢益君 私は、この際、原子力研究所敷地選定に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 私は、日本社会党を代表いたしまして、原子力研究所の敷地選定に関する政府の態度について質問いたしたいと存じます。  政府は、四月三日の閣議において、原子力研究所は諸般の事情から武山に設置しないことに了解が成立し、正式決定は原子力担当の正力国務大臣の帰京の後に行うことになったようでありましたが、いよいよ今朝の閣議において、武山が最適地とは認めるが、防衛体制の整備に重大な関係があるという理由で、原子力委員会に差し戻し、再考を促す趣旨の決定を行なったごとくでございます。そもそも、原子力研究所の敷地につ……

曽祢益[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院3期)

曽祢益[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 外務委員会 第1号(1953/05/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 一応今までと同様に火曜日と木曜日を定例日にして頂きたいと思います。それ以後の問題については状況を見まして理事会を招集して頂いて、理事のほうで委員長をお助けして案を作つてから、又本委員会にお諮りした方がいいと思います。
【次の発言】 ちよつと簡単でございますけれども、これは委員長に申上げる希望でもありますし、それから委員会としても考えて行かなければならないと思うが、従来も委員長からお話がございましたように、外務委員会の権威を維持し或いはこれを更に揚げるために、各委員長以下委員努力されて参つたと思うのです。私も三年殆んど外務委員だけをやつておりましたが、併しまあまだまだやるべき点が多い……

第16回国会 中共地域からの帰還者援護に関する特別委員会 第1号(1953/05/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 先ほど山下委員からの御質問に関連するのですが、帰還手当というものは別にはつきりした法的な根拠はないようなんですが、どうも私は、勿論引揚げて来られるかたがたに手厚くしてあげることに賛成で、その見地から申上げたいのですが、この大人一人一万円、子供一人五千円というような一律のやり方は何だか大体手当の意味はどういう意味かはつきりしないと思うのです。どうもこういう総花式に、初めに悪く言えば、つかみ金を与えて肝心なことはやはり就職の斡旋なり、給付なり、本当に困窮している人には生活保護法の適用なり、或いは住宅問題等、いろいろありましようが、何だかこう、非常にイージー・ゴーイングのようなやり方のよ……

第16回国会 中共地域からの帰還者援護に関する特別委員会 第3号(1953/06/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 ちよつとその前に、外務省のあれはどうしたのですか。主君に対しても御質問申上げたいのですが、併せて日本の責任者である外務省の係官に来てもらわないと非常に質問の順序等が工合が悪いのでございますが、どうなつておりますか。
【次の発言】 速かに局長に来てもらうように更に私要求いたします。一応進行させますけれども、直ちに局長に出席してもらうように委員長からお取計らい願いたい。
【次の発言】 先ず島津さんにお伺いしたいのですが、北京におきまする話は、只今のあなたのお話ですと、向うの廖団長からお話が始まつた、日本の三団体のほうからこの話が持ち出されたのではないというふうに伺いましたが、その点はそ……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 外務委員会 第1号(1953/10/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 どうですか、懇談の形式にして頂いたら。

第17回国会 外務委員会 第2号(1953/10/31、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 それで、結構でございますが、月曜の午前に委員会を開会して頂きまして、取りあえず国連軍に関する裁判犬の協定の問題について説明を聞いて質疑をやる、それをおきめ願つて、それから外務大臣の勿論そのときも出席を求めて頂きますが、外務大臣に対する質疑は相当時間をとつて、必ずしもそのときでなくていいから、今会期中に夜でも十分な時間をとつてやるように御努力を願いたいと思います。

第17回国会 外務委員会 第4号(1953/11/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 お尋ねいたしますが、この議定書によつてきめられたことは日本における国際連合の軍隊に対する刑事裁判権の問題だと思うのですが、日本における国際連合の軍隊という意味ですが、これはもう少しはつきりするとどういうことになるか。例えば外国の軍隊或いは軍隊の構成員が一時日本に来るような場合、それは勿論その国が国際連合の構成国であつても関係ないのか。例えば勿論それはこの場合は朝鮮に派遣している国、或いは今後派遣する国というように限定しているようですが、例えばフランスの軍人が日本に来ているような場合には、これは一体日本国における国際連合の軍隊ということになるのかならないのか、その点を伺いたいのです。

第17回国会 外務委員会 第5号(1953/11/05、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 昨日同僚佐多委員から朝鮮の問題に触れまして非常に重要な御意見の開陳もあり、又それに関連しての外務大臣の御意見の発表もあつたのですが、私は非常に重要な問題だと思いますので、昨日は我々の討論の対象が局限されておりましたから発言しなかつたのでありますが、この問題に触れまして外務大臣の御所見を伺いたいと思います。申すまでもなく朝鮮の問題というものは勿論朝鮮停戦が終つてもその平和の将来というものがまだ不安定である。即ち世界におけるまだ最大の潜在的な緊張の地域であることは当然でありますが、同時に又我が国から見ましても朝鮮の安定の有無ということはもう言うまでもなく我が国の安全に至大なる関係がある……

第17回国会 外務委員会 第6号(1953/11/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私佐多委員の、これは私は動議と考えるのですが、動議を私は支持したいと思うのです。それでただ議事進行のあれについては、鶴見先生の御了解を得て、我々はビジネスのほうは進めて、併しこれは非常に重要な問題だから、この委員会は継続をして頂きまして、外務大臣の出席を求めて、そうして鶴見先生の御発言もあろうし、我々も関連して伺いたい。重大問題であるから、委員会を継続して、外務大臣の出席を求める意味において佐多委員の動議に賛成したいと思います。
【次の発言】 関連発言さして下さい。質問じやないですけれども。私もどうも少しうろ覚えになつたのですけれども、確かにああいうことはやつぱり採決の客体というも……

第17回国会 予算委員会 第2号(1953/11/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私は総理大臣に日本の防衛問題についての基本方針についてお尋ね申上げたいと思うのであります。従来の政府の防衛問題に関する方針と申しますものは、安保条約があるから、外からの外敵の侵略に対しては、安保条約によつてアメリカが日本を守つてくれる。従つて日本としては間接侵略に応ずるような、これは名前は警察予備隊から保安隊、或いは自衛隊と変るでありましようが、そういつたような間接侵略に対するものをやつて行けばいい。少くともその基盤の上に立つておつたと思うのであります。併し従来の立場では、国際情勢の進展からもうやつて行かれないという段階が来たのではないか。即ちアメリカ軍隊が駐留するという基盤に立つ……

第17回国会 予算委員会 第5号(1953/11/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 関連。
【次の発言】 先達てもこの委員会におきまする総理に対する御質問の中で、私は池田特使のやつて来られたことについては、これは内閣として責任を負うべき拘束力はないのか。こういうことをお尋ねしたのに対しまして、吉田総理は、それは吉田個人だけを拘束するものである。こういうお話でありました。ところが昨日の電報によりすれば、これはあなたの大使がアメリカにおいて正式の新聞記者会見におきまして、これは政府訓令によりまして、コミュニケの内容に全面的に同意をする、こう言つて来たわけです。そういたしますると、改めて、私たちに対しては飽くまで個人的な使いであると言つておかれて、その半面におきましては……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 外務委員会 第1号(1953/12/01、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 まだ研究しておりませんので、次回に廻して頂きたいと思います。

第18回国会 外務委員会 第2号(1953/12/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 条約局長に伺いたいのですが、今出された資料はこれでまあ全部というわけじやないのでしようね。まあ例示的なものなのかどうか。
【次の発言】 それでこのまあ英語を見ればわかるのかも知れないけれども、この第八条2は、「自由職業で、公的資格における任務の遂行又は公衆の健康及び安全の利益に関する任務の遂行を包含するため」云々とこう書いてあるわけですね。これはもう少し平たく言うとこの自由職業のその種類をここに制限しているわけでしよう。「公的資格における任務の遂行」これが一つ、それから「公衆の健康及び安全の利益に関する任務の遂行」でそういう性質のもので州の許可を要し、且つ法令又は憲法によつて専ら市……

第18回国会 外務委員会 第3号(1953/12/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 医師のほうはそういうことにはありませんでしようか。
【次の発言】 通商航海条約のほうじやないのですけれども、このガツトのほうはこれだけ資料がたくさんありまして、提案理由の説明という形式的なものでなくて、もう少し資料の説明とか或いは宣言の内容に関する説明くらいまでは今日やつておいて頂いて、それから質問に入つたほうが、非常に知識のおありの人は別として、僕らにはとても資料を頂いてもこれは明日からでも質問しろと言われても、もう少し細かい説明を事務当局からしてもらつてから質問に入つたほうがいいと思うのでございます。若し今委員長のお計らいによつて通商航海条約のほうの御質問が同僚議員にあれば勿論……

第18回国会 外務委員会 第4号(1953/12/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 簡単に質問だけさせて頂きたいと思うのですが、実は奄美大島の返還問題に関連いたしまして、これは参議院から現地に派遣された同僚議員の御報告の中にもあつたので、同僚委員のかたは御承知だと思うのでありまするし、又私のほうに在京の奄美大島返還問題のことをやつておられる諸君からも直接伺つたことなんでありまするが、この奄美大島の日本帰属に関連いたしまするいろいろな問題の一つといたしまして、現に奄美大島の諸君が非常に心配しておられる一つの問題は、奄美大島出身者であつて現に沖縄にいろいろな職業等を持つて永住しておるのもあるだろうし、一時的に出稼ぎの人もあるだろうと思いまするが、これらの人々が日本帰属……

第18回国会 外務委員会 第5号(1953/12/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 本日愛知政務次官に委員会の決定で出て頂きましたのですが、私個人としては、政府代表というよりも同僚参議院議員の愛知君から成るベく詳しく事情をお知らせ願い、場合によつたらば速記をとめられて詳しく御報告願う、質疑応答という形はとりますでしようが、できるならば愛知君から詳しい御説明を願つてもよろしいし、或いは私から数項目に亘つて質問をいたしたいと思うのですが、時間をとるでございましようからどうぞ同僚委員からもそのポイント、ポイントに関連してどんどん関連質問をして頂くというふうに、隔意なく一つ事実を成るべく確かめるという気持でやつて行きたいと私は考えております。

第18回国会 外務委員会 第6号(1953/12/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私はバーミユーダ会談、日米交渉、日韓会談、賠償問題、中共貿易、これくらいの問題について成るべく簡単に御質問申上げたいと思います。同僚委員から関連質問等をさして頂ければなお更結構だと存じます。  先ずバーミユーダ会談そのものについては、これは直接日本政府からいろいろな意見を申述べたというふうなことは或いはないかと思いますが、恐らく新聞の伝うる通り次にベルリン会談が設けられるような順序になろうと思います。これはベルリン会談自身がいわゆる西欧側の方針通りには必ずしも行かない。そうしてやはりドイツ問題、オーストリア問題のほかにインドシナ問題も朝鮮問題も或いは中共問題もこういつたような日本に……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 外務委員会 第閉会後1号(1954/09/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 早速理事会を開いて頂きまして、理事会で大体案を作つて委員会にお諮りしたらと思います。
【次の発言】 副総理にお伺いしたいのですが、確かに十九国会会の不出席が総理の病気で甚だ遺憾であるとのお話があつたのですが、どうも併し我々が克ておるところでは、その病気も非常に政治的な病気ではないかと思われるような節がちらほらあつた。私は現認しておりませんけれども、衆議院における不信任案が否決されたときには、総理大臣はそれまでは腰が痛いのでステッキをついておられたそうですが、そのステッキを忘れて、喜んでステッキなしで歩いておられたという話も巷間伝えられているようなわけです。

第19回国会 外務委員会 第閉会後2号(1954/09/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 議事進行ということでもないのですけれども、資料については私からも要求してあるのですが、それはいわゆる共産圏との貿易に関する最近の統計をお願いしておりますが、これは今日配つて頂けますか、或いは説明して頂けますか。
【次の発言】 関連して外務大臣に伺いますが、会談の内容に触れて余り詳しいことを話したくないという話ですから、こういうことはなかつたろうかというような意味で伺うのですが、今言つたようにまあSEATOとか太平洋憲章の趣旨、アメリカの政策等の説明があつたということですが、然らばSEATOに日本が入ることの勧誘というようなものはなかつたのかどうか。又これに関連していわゆる東北アジア……

第19回国会 外務委員会 第3号(1954/02/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 ちよつと一、二質問いたします。これはあとで外務大臣から伺うのが本当かも知れないのですが、賠償問題全体に対してインドネシアの協定に関連して何か御説明があつたのですか、今日は。
【次の発言】 若干その点伺いたいのですが、実はインドネシアの問題につきましても、スダルソノ君は各方面にいろいろ東京在京中も連絡をとつておられたらしいのです。我々のほうにも連絡があつたわけですが、結局総額の問題で非常に困難だということが大分わかつたように我々も考えております。そこでその中間賠償というアイデアで行くほかなかなか困難ではないかという点も確かに了解してくれたように私は考えておるのですが、ただ政府のほうに……

第19回国会 外務委員会 第閉会後3号(1954/09/18、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 別にしやちこばる意味ではありませんが、正式の委員会でありまするから、私の立場もこの際明確にしておきたいと思います。  私の気持においては、恐らく佐多委員と同じような気持でまああつたわけです。ただ委員長からの御相談というより、委員長は大体こういうふうにする決心であるということの建前の上の、まあ一種の御通告でもありまして、その点が一つと、私はまあこの点を明確にしたいと思うのは、勿論委員長の御意思もいわゆる重要なる参考情報を取つて来る、そうして委員会にとにかく一つの情報としてこれを提供したい、その機会をみずから捨てるわけに行かん、こういうまあ御心境であつて、このことは委員会に対する総理出……

第19回国会 外務委員会 第閉会後4号(1954/09/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 あの何といいますか、形式的の問題としては、委員長から再三に亘つて総理の出席を求める委員会の意思の上に副うた御努力願いました結果が、結局私たちが要意を想定するといつては悪いのですけれども、どうも総理は最後の段階になつて出席しないのではないか、悲観的な見方が正しかつたことがわかつたわけです。そこでそのいきさつの、その返事のあつたことそれ自体は事実といたしまして了承いたしまするが、それにつきまして、本日の委員会におきまして、この問題は非常に重大な問題であるから、委員会としては総理が外務委員会に外遊前に出席しないという正式の返答があつたものとして、それに対する委員会としての態度を如何に処す……

第19回国会 外務委員会 第5号(1954/03/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 佐多さんの御意見もありますし、私も外務大臣にということだつたのですが、現実にはまあ明日から予算委員会のほうも相当忙しくなると思うので、今日外務大臣がどうしても出て来られないならば先ず政務次官からのお話を伺うことには私差支えないのじやないかと、かように思います。
【次の発言】 速記をとつておくことはいいことだと思うのですがね。併し今佐多君も言われた通りに今日は本当に真相をよく話して頂きたいから、速記はとりますけれども記録に載せないという了解をあらかじめ委員のかたにおきめ願つておいて、そうして思う存分話して頂いたらどうですか。

第19回国会 外務委員会 第閉会後5号(1954/09/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私はまあ折角各会派の代表からなつておる起草委員会において一つの案文ができた、又できるということでありますので、私自身の立場から申しますならば、もつと明確な外遊そのものにも反対的な評価を加えても、何も委員会として、或いは議会のほうが政府のほうの権能である外交そのものを邪魔するということにはならないと思いまするが、国政の全般を監督する国会としては、特定の政府の外交行為についても価値判断があつてもいい、それをもつと明確にこの価値判断を書いた案文で、そして委員会の意思を決定して頂きたいと思つたのでありますけれども、こういう問題は、当委員会の今までの例から見ましても、なし得るならば、全会一致……

第19回国会 外務委員会 第10号(1954/03/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私は理事会でこの問題を御相談しましたときにも、総理はあとでもいいじやないかという意見もあつたわけですが、併しその当時の状況においては総理が所労がそんなに長いとも思わないので、総括質問に入るに先立つて総理に対する質問をやる、こういう案で作られたわけです。原則としてはこれはもう佐多委員が言われたように、やはり基本問題について総理が特に本会議にも出ておらないという状況において、委員会の劈頭ですね、総理に対して質疑が行われることは正しいと思うのです。その意味において総理はあとでもいいじやないかと理事会においてそういう意見もあつたけれども、こうきまつた経緯に鑑みまして、やはり佐多君の言われる……

第19回国会 外務委員会 第11号(1954/03/25、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 簡単に両先生に伺いたいのですが、憲法九条第二項の解釈の一部になるわけでございますが、要するに、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」、勿論日本国が保持しないという規定、これはもう明白だと思うのでありますけれども、最近になりますと、いわゆる陸海空軍、いわば軍隊というものと、次に続いて来る「その他の戦力」というものをはつきり遮断しまして、軍隊かも知れん、或いは軍隊であつてもいい。併し戦力であつてはいけない。これを切離したような解釈をするという人があるのですが、これは厳密な憲法の条文的な解釈、それから制定されたときの国会の論議等を見ると、そういうことは完全に法律的に誤りである。陸……

第19回国会 外務委員会 第12号(1954/03/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 岡崎さんに。まあ非常に該博な知識を持つておられるかたに簡単な質問では非常に恐縮ですけれども、今おつしやつた資源関係ですね。それを民需と軍需とに分けて、そういう観点から石油の例を挙げられましたが、そういうまあ制約から見て、日本の自衛力の限度というものはあるのじやないか、国力で消化し得る。それが例えばまあ保守三派の協定案と伝えられるような陸上十八万、海上十五万五千トンですか、それから航空機千二百機、それに防空隊というような規模では到底これはマツチできないというような点に帰着したように伺つたのでありますが、そうすると、まあ而もなお自衛力が仮に必要だという観点に立つて軍事的並びに経済の制約……

第19回国会 外務委員会 第13号(1954/03/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 議事進行について。この間の委員会では、二十七日若しくは二十九日にこの委員会を開いて、只今おつしやつたようにビキニ問題に関して外務大臣に来てもらつて、そうして質疑をしようじやないか。それから特に三十日には厚生その他の各委員会からの連合審査の要求があるので、なし得るならば当委員会としてはその前に外務大臣に質疑をしたい、こういうことできまつたと思うのです。そこでこれは私の了解では、政務次官を前に置いて悪いですけれども、我々の意思としては、外務大臣に都合して来てもらい、外務大臣に対する質疑という点に相当重点があつたように思う。従いまして、今日は外務大臣がどうしても来られないのかどうか。来ら……

第19回国会 外務委員会 第14号(1954/04/01、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾禰益君 私はこのビキニ被災問題に関しまして若干の御質問を申上げたいと思うのでありまするが、先ず第一にこの不幸なる事件に関しまする責任の問題が明かにならなければならないと思うのであります。この責任の問題には日本側、アメリカ側それぞれの責任の問題があろうと思うのでありまするが、この責任の問題に関連いたしまして、やはりこういう重大な責任の問題については、国際法上の法的な立場というものを明確にして置くことが責任の問題に関連して第一に重要であろうと思うのであります。従いまして三月一日の爆破の場所に関連いたしまして、政府の説明は、初めはいわゆる信託統治協定第十三条に基く閉鎖区域の中でやる行為或いはそれ……

第19回国会 外務委員会 第15号(1954/04/05、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私は根本的にはこの吉田総理の病気というものを何も疑うべきではないと思うのです。これは現実に病気だろうと思うのですが、ただ今までの政府の説明及びその医師の診断書の出し方等から見て、まあ結局二日延ばし、三日延ばしというふうなことでございましたから、もう少し待てば総理は出て来られるのだろうと、善意に解釈して我々は実は遅れていたと思うのです。若しこれが本当に二週間なり三週間なり総理が病床から起きられないという診断書を出して政治的にもその事態に即応するような何らかの措置がとられているならば、もう事態は非常に変つて来た取扱を受けて然るべきであると思う。ところがそうではなく今日まで一寸延ばし、五……

第19回国会 外務委員会 第17号(1954/04/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 関連して。
【次の発言】 その共同宣言についてだけであります。極めて簡単に。
【次の発言】 新聞の伝えるところによると内交渉が行われておるというやにも伝えられておる。従つて今の外務大臣のお話ではまだ情報を集めておるというお話でしたが、内交渉があつたかないか、この点を明確にして頂きたい、これが一点。  第二点は、さような共同宣言のようなものに参加を求められた場合には明確にこれを拒否すべきではないかと思うけれども、それに対する政府の明確たる態度を御説明願いたいと思います。と申しますのは、日本としてはむしろいわゆる話合による停戦、それからイントシナ三国に対する完全なる独立の付与こういう方……

第19回国会 外務委員会 第18号(1954/04/09、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私はすでに本会会議においても大体重要点について御質問申上げたのでありますが、時間の関係等から十分な御返事を頂いておらないので、本日は時間が私のほうも余りありませんので、成るべく要点だけを伺いたいと思います。  第一にMSA協定締結に至るいろいろな交渉があつたわけでありますが、何人が見ても間違いのないことは、MSAを受入れるという交渉と日本が自衛力といいますか防衛力といいますか、これを増強するということはまあ裏腹の関係にあることは否定できない。で安保条約で直接侵略に対する防衛は勿論、間接侵略でもいわゆる大規模な騒擾等について政府の要請によつてアメリカ軍にやつてもらうというこの体制から……

第19回国会 外務委員会 第20号(1954/04/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 総理大臣がMSAの問題で国会にお出になつて、そうして十分に国会議員との間に質疑応答をされる機会というのは、甚だ遺憾であるけれども今日のこの委員会だけになるのではないかと思うのです。これは総理の突然の御病気の結果であつたの、でありまするが、従いまして私は是非総理に、従来とかくこういう問題について成るべく簡単な答弁、成るべくいわゆる核心に触れることを避けたような態度でなくて、この重大な問題について国会を通ずる唯一の総理と国民との間の接触の機関であり機会であるのでありまするから、十分に隔意なくお答えを願いたいと特にお願いしておく次第でございます。  第一に、私、このMSA問題について総理……

第19回国会 外務委員会 第22号(1954/04/16、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 先だつての当委員会におきまして、佐藤法制局長官が同僚杉原委員の質問に対して自衛力の法律的見解について述べられたのでありまするが、その要点と私の認めるところでは、自衛力というのは結局まあ社会通念みたいなもので、従つて軍隊、戦力という、ものも観念的には含み得るのだと、こういう点が私としては要点であつたと思うわけです。そこでそういたしますると、まあその点で防衛力という言葉とは、多少自衛力というのはみずからという気持が現われているようでありますが、実質的には同じようなものだ。防衛力がそういう戦力的なものを、或いは軍隊的なものを含むということになると、第八条にいろいろの条件をつけているけれど……

第19回国会 外務委員会 第23号(1954/04/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 保安庁長官にお尋ねいたしますが、いよいよ防衛庁及び自衛隊法ができまして直接侵略に対する事実上の軍隊ができるわけですが、これはもういうまでもなく国の交戦権は認めないということになつておるわけで、いわゆる自衛的な自衛行動としての武力有効はとれるでしようが、いわゆる交戦権は日本国がみずから認めないという立場をとつておるわけですから、この軍隊はいわゆる交戦者といいますか、交戦者の権利はないという建前になると思います。そういたしまするとその自衛行動に基くいわゆる武力を使つた場合にいろいろな制約が加えられることになりはしないか。殊にこの自衛隊員等が交戦者でないという立場をとるならば、これは外国……

第19回国会 外務委員会 第24号(1954/04/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私大分時間を使いましたので一応伺いたいと思います。  このMSA協定を結ぶことと東南アジア諸国との賠償問題との関係については、大いに政策的にも政府としても考えておられると思うわけであります。これは東南アジア諸国が日本の自衛力の増強という問題を考える場合に、まだ賠償も払つてないじやないか、それに防衛力の増強とは何事だという気持はこれは非常に深いものがあるかと思う。従つて最近フイリピンとの間に賠償に関する一応の正式交渉の基礎についての話合ができたということは、極めて好ましい私は事態だと思うのです。この問題はいろいろな相手国側の非常に機微な事情もありまするから、而も非常に機微にして且つ時……

第19回国会 外務委員会 第25号(1954/04/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 その点に関連して。それは言葉のあやの問題だとは思いますけれども、やはり法理的に、条約的に、又安全保障の体制そのものからの説明としては、今の条約局長の御説明はやや政治的考慮が入り過ぎてやしないかと私は考えるのであります。やはり日米安保条約のような片務的なものであつても、やはりこれは一種の集団安全保障の形である、これをはつきり打出すのが法理的に正しいのじやないか。ただそういうのは片ちんばであるし、通常の形でないということは明確にしなければならないし、これはMSA協定を結ぶことによつて、片務的な形から双務的な杉に進むような私は気がすると思う。その議論は別とし、只今佐多さんの御質問の、現在……

第19回国会 外務委員会 第26号(1954/04/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 今の件について……。大体わかつたようなわけですが、この行政費及び関連する経費というものを三億五千万円と非常にはつきりした数字を出しておられるので、従つてその予算というものがあるわけだと思うのです。これは当然に給与、手当等は含んでいないでしようが、どういう三億五千万円の内者であるかというようなことは、これは、はつきりした予算化されたものに違いない。それを集計したものがここに出ておるんだろうと思うのです。その内合は御説明願えないのですか。そうすれば各項目に亘つてはつきりわかると思う。
【次の発言】 ちよつともう一つその点について、私は人件費、人件費といつちや悪いけれども、俸給は勿論本国……

第19回国会 外務委員会 第28号(1954/05/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 交換公文について少し伺いたいんですが、先ず第一に沖繩に関するやつですが、これを少し御説明願いたい、意味をですね
【次の発言】 日米通商航海条約のやつをよく覚えていないので恐縮なんですが、全然同じ文句ですか。
【次の発言】 これはまあ通商航海条約といわゆる関税等の待遇に関する条約だから範囲が違うことわかるのですが、まあそれで北のほうの領土等は別として、この第三条関係の沖縄なんかに関して今ちよつと伺つたところによると、多少これと違うと思うのです。又違う意味がここにあつていいのじやないかと思うのですが、つまり日米通商航海条約のはうだとこの地域が将来どうなるかわからんけれども、いわば第三条……

第19回国会 外務委員会 第30号(1954/05/10、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 戦前と言いますか、開戦までの日本というものは麻薬及びあへん問題で非常に国際的に非難の的であつたわけなんですが、特に満州事変以来の日本の中国に対する積極的な行動、侵略政策の先端を切つて特に朝鮮人があへん麻薬等を中国に持つて行つた。この非難が非常に激しかつたのですが、戦争後の日本の状態を見ると、むしろそれが逆で過去の罪悪の購罪みたいな関係になつて、日本みずからが播いた種で今や国内における麻薬が非常に大きな問題になつておるのです。そこで一体極東のあへん麻薬の取締の条約を作つても、現実にそういうような正規のルートにのらない不正な取引というものがどんな状態になつておるか。不正な麻薬の密輸入は……

第19回国会 外務委員会 第31号(1954/05/11、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 今鶴見委員が触れられた問題に関連するのですが、たしか戦前にはカナダに主としてあれは木材のあれですか、存外企業があつたと思うのですが、それが戦争の結果事実上賠償に取られたことになつているのかどうかという点と、これはやはり先ほど牛場通商局長も言つておられたが、特に木材パルプの関係のほうで日本側が進出して、それで企業的にも進出する、又場合によつては少くとも一時的の移民というか、そういうようなことできこりが入つて行くというような、そういうような問題の可能性等についてもおわかりの点をお知らせ願いたい。
【次の発言】 私はこの通商に関する日本国とカナダとの協定に対して賛成するものであります。こ……

第19回国会 外務委員会 第32号(1954/05/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私この間この前の委員会のときに外務次官にこの協定実施に伴いまして、今まで協定ができていなかつたためにおろそかになつておつた、特に地方自治団体の財政上の損失或いはその他税収の減少等に関しして、更には又施設の返還等に関しまして御質問申上げたのですが、その後主として関係を持つておるのはこれは呉市なんですが、この呉市から本院に対しても、又政府に対しても正式に陳情、請願等の形でかなり詳しい補償等に関するデータを出しておるのであります。従いましてそれらの具体的なデータに即して改めて政府の御見解を伺いたい。  そのことが一つと、それに入る前にもう一つ私が気が付かなかつたことで、この自治団体に対す……

第19回国会 外務委員会 第33号(1954/05/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 ちよつと只今の高良委員の御質問と大蔵省主計局の御等分に関連してもう少し大蔵省にはつきり伺いたいのですが、これ、いろいろ地方自治団体及び地方住民が要望しておりまする補償、補てん、いろいろな形態があるわけでして、只今お話になつた道路、港湾等に対する補償と言いますか、地方自治団体の負担増加に対する国の援助については、大体まあ今まで道路等については安全保障費で、連合軍と米軍とが必ずしも関係がはつきりしてなかつた安全保障費で出していた部分もあるし、そこは安全保障費でもいい。併し要すれば建前から言えば平和回復善後処理費でも出し得る。ただその金額等についてはまあ公正な査定をするからというような御……

第19回国会 水産委員会 第閉会後6号(1954/07/31、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私同僚委員の諸君の御了解を願いまして、或いは安藤国務大臣、岡崎外務大臣を交えての、この委員会のお話のときに大体おわかりになつたようなことに多少関連するかも知れませんが、今の保利大臣のお話によると、この問題についての基本的なことについては質問がなければお話にならないということでありまするから、更に基本的な問題について御質問をお許し願いたい。  先ず第一にこの問題は言うまでもなく、いわゆるアメリカと日本との関係になりまするビキニ被爆に関する善後措置と申しまするかこの問題と、それから更に大きな原、水爆をどうするか、こういう問題とに分れると思うのでありますが、その第二の原、水爆全般の問題は……

第19回国会 予算委員会 第5号(1954/03/05、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 今理事会で打合せられた以外の議事進行の発言は、委員長は取上げられているわけであります。その場合に松澤君からも、又佐多君からも議事進行に関する内容的の動議が出されている。そのあとで木村君の御発言があり、湯山君の御発言があつた。併し一つこの動議は取上げて頂きたい。そうしてその内容は、決して委員長が先ほど言われた理事会に諮るということに反することはない。皆さんもこれなら御賛成願える。でありまするから、直ちに理事会を開いて、そうしてこの防衛庁及び自衛隊に関する政府の説明を、総百理に対する総括質問の前に政府から進んでやつて頂くことをお諮り願いたい。これは申上げるまでもなく、衆議院の予算委員会……

第19回国会 予算委員会 第7号(1954/03/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 総理に対する質問を開始しまする前に一点たけ議事進行について質したい点がございます、それは去る五日の本委員会におきまして、委員会の要請によりまして政府を代表いたしまして保安庁長官から防衛庁法の要綱及び自衛隊の要綱が説明されたのでございまするが、その後新聞の伝うるところによりますると、甚だ奇怪なことにはこの委員会に正式に提出されました要綱と実質的に極めて重大なる相違を来たすような話合いが自由党、改進党及び日本自由党、いわゆる三党間において行われておる、かように伝えておるのでございます、殊に自衛隊の性格がいわゆる直接侵略等の真の意味の国土防衛という点を主として、或いはそれに限るべきであつ……

第19回国会 予算委員会 第13号(1954/03/15、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 今の木村君の質問に対する通産大臣のお話でしたが、これは確かに目に余るような行政協定による個人消費ということに隠れての商売が行われていると思うのであります。例えば、日本における外字新聞、英字新聞に堂々と外国商社が広告を出している。要するに日本における駐留軍の嘱人が郵便為替でオーダーすれば、外国産の、第三国産の、はつきり言えばドイツのキヤメラを無税で買える、じやんじやんやつているのです。これは個人消費というものは、それは行政協定がある以上、或る程度アメリカ産のウイスキーとか、たばこ、本当に個人の消費にする程度はこれは許すという協定が仮に変えられないとしても、こういつたような目に余る、堂……

第19回国会 予算委員会 第17号(1954/03/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 只今政府の御答弁になつておりますことは、どうもただ穏便に或いは共同でやるとか、或いは援助を受入れるということが主になつているようでありますが、私たちは何も今度の事件をいわゆる反米運動に結付けようという考えはないのでありますから、かかる問題については責任の所在というものを明らかにするということが必要だろうと思います。その意味から申しまして、第一に閉鎖区域というものは、これは領土、領海に限ることはこれは明瞭でございまするが、更に危険区域というものまで、信託統治協定第十三条によつて日本は当然にこれに従つて行くというような考えでいる限りは、殊に原爆、水爆等の実験の結果ますますその脅威が拡大……

第19回国会 予算委員会 第22号(1954/03/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 只今委員長は、昨日の議運におきまして総理出席に関連した議運の決定は知らなかつたというお話があつたのですが、これはちよつと我々として常識上考えられない。或る意味では結果的には非常に重大なことだと思う。それは勿論今日総理が急に出られないというようなことが起ることは、これはあえて否定いたしません。併し昨日議運で決定されたことは今日は全力を尽しても出られないかも知れない、併し月曜日には絶対に出る、であるから昨日は補正予算の採決等も出さない、そして月曜日にこれを廻し、わざわざ総理が補正予算に出る時間等についても病気中であるということだから十分な考慮をして、そして三十日には総理は出るということ……


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 外務委員会 第1号(1954/12/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 この八月にとにかく政令を出して、今日までまだ公使の任命及び派遣はやつておられないのですか。
【次の発言】 この問題については私も前にこの委員会で質問並びに私の意見を申上げたことがあるのですが、勿論アラブ諸国との関係も重要でありますが、余りそればかりにとらわれて、どうも二年も前からイスラエルの公使が在勤しているのに、長く我がほうから公使を送らないのは甚だ適当でないと思うので、これは法律の規定に基きまして政令を出した以上は、今度の国会等において正式にこれを法律化しなきやならないことは、これは立法措置として当然ですが、それはそれとして現実にいつ頃、例えばアラブ諸国の中のどことは同時にやる……

第20回国会 予算委員会 第3号(1954/12/05、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私は副総理と外務大臣に御出席を求めておるのですが、外務大臣はどうされたのですか。
【次の発言】 私も我が党の松永君も外務大臣の御出席を要求しておつたわけであります、今朝から。何故に一時頃でなければ出席されないのか、その点はどういうことになつておるのか、はつきりお聞きしたい。
【次の発言】 委員長、ここに副総理もおられますし、田中副長官もおられるのですが、政府のほうとしては委員長からの出席要求に対して如何なる措置をとられたか、明らかにして頂きたい。
【次の発言】 甚だ遺憾でありますが、外務大臣がおられないので、私は非常に大きな外交問題について副総理と外務大臣に御質問申上げたいと思いま……


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第21回国会(1954/12/10〜1955/01/24)

第21回国会 外務委員会 第2号(1954/12/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私は遅れて参りまして恐縮ですが、今日の議事進行は今後どういうふうにおきまりですか。

第21回国会 外務委員会 第3号(1954/12/18、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 それに関連しまして外務省に伺いたいのですが、御承知のようにビルマ米の買付けの問題なんですが、協定によると二十万トン乃至三十万トン買うということになつているようですが、まあ昨年は特別な日本の事情があつたので、まあマキシマムに買つたようです。今年の問題としてはなかなか政府としても世界的にもバイヤース・マーケツトになつている関係もあるんでしようが、二十万トンはまあ協定だから買う。併しそれ以上に約束することを躊躇せられる事情もあるやに聞いておるんですが、一応ビルマの側から見れば成るべくたくさん買つてもらいたい。又そうでないとやはり外国為替が十分でないから、結局日本から買いたい品物も買えない……

第21回国会 外務委員会 第4号(1954/12/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 賠償問題だけに即してニ、三点伺いたいと思います。  最初にこれは佐多委員からも提起された問題で、論議を重ねるようで甚だ恐縮ですけれども、私たち、多くの同僚委員諸君も御同意だろうと思うのですが、この最初の賠償協定及びこれに伴つてできた平和条約に大体のかたは御賛成だと思いますし、殊に賠償については御議論ないと思いますが、そこでこの賠償だけならば議論がないが、併しいろいろ縷々御意見があつたように、結局はこの賠償を他の求償国に対する日本の義務と申しますか、これとかけ離れて考えるわけにも当然行かないのです。而も従来からのいきさつもあつて、ビルマに二億及び経済協力五千万ドルということになります……


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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会 第閉会後1号(1955/08/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 今度アメリカに行かれる意図といいまして、いろいろお話しがあったのですが、日本の完全独立あるいは独立の完成の問題について、日本の側の意向を伝えたい、こういう御意向があるように承知したわけですが、そこでわれわれの国民の立場から日本の独立完成の前途にいろいろな問題がありまするが、何といっても一つは安全保障条約、行政協定等にからむ問題だ、第二は日本の領土の問題で、アメリカ関係の沖繩、小笠原の問題だと思います。そこで私は、外務大臣から委員に対する質問の形になったようですが、私は国民の希望の一つとして私たちの希望を申し上げ、そうして外務大臣のお考えを伺いたい。  先般の特別国会の末期における外……

第22回国会 外務委員会 第2号(1955/04/11、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私の伺いたい主なる点は、項目としては、すでに小瀧委員、岡田委員等から挙げられたのでありまして、重複を避けたいと思いますから、まずアメリカ関係について、ただいま岡田委員の質問に対し総理大臣は相当重要なことを御発言になったと思います。やはり東西両陣営とも仲良くしていきたい、そういう意味でイーデンの意見に非常に賛成である、こういうことを言われました。私たちもまことに賛成でありますが、ただイーデンが送ったメッセージの中には、もとよりそのほかにアメリカとの外交が基本であるということをはっきり言っておるわけです。私はこれはイギリスの立場として当然であろうと思いますが、そこでまた総理は佐多委員の……

第22回国会 外務委員会 第閉会後2号(1955/09/14、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 外務大臣は日米間の大局に関して隔意ない意見の交換をやられるという目的でアメリカに行かれたわけであります。一方においては国内において、ただいま羽生委員も指摘されましたように、砂川問題等に現われた日本国民とアメリカとの関係の紛争が起っておるのであります。さらにはこれも最近起ったことでありまするが、国府軍の将校を日本におけるアメリカの基地内で訓練をしておったという事実が現われたりいたしました。すなわち外務大臣が一方においては政府当局の話し合いにおいて日米間の国交をよくするという話をしておられる、そういう目的でやられておったのですが、一方においては、ただいま外務大臣は、これは砂川の問題のご……

第22回国会 外務委員会 第3号(1955/04/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 大体何時ぐらいまで外務大臣おいででございますか。午前中はずっといいんですか。
【次の発言】 午後はどうですか。
【次の発言】 わかりました。
【次の発言】 これはまあ今外務大臣の御答弁の程度では、はっきりまだ結着がわからないわけですが、ただ小瀧委員の御質問が、含んでいる方向が、これがもし今の内閣、外務大臣が大体同じような方向にお考えだとすると、これは私はかなり大きな問題ではなかろうかと思うんです。というのは、鳩山内閣が、これは第一次内閣のときでありましたが、要するに中国まあ中共と言ってもいいんですが、中共との国交調整についても、はじめのうちは相互に受諾する条件で国交調整も考えるやに……

第22回国会 外務委員会 第閉会後3号(1955/10/20、3期、日本社会党)

○曾祢益君 例の第三国軍人等の日本における訓練を許容する問題について、その後の進展をちょっと伺いたいと思うのですが。
【次の発言】 それで検討中なことはわかるのですが、これは事実かどうか知りませんが、新聞の報道によると、外務省の方では、いわゆる例のMSA協定によって日米両国が相互に援助をし合う以外にも第三国にも両国の相談によっては援助を伸ばしていく場合がある。そういう条項がどこかにありましたね。そういうところに根拠を置いて、この種の第三国に対する援助ということの道が条約上あるということを外務省の方からむしろサジェストしているという新聞報道が伝えられている。そういう果して御見解であるかどうか。ま……

第22回国会 外務委員会 第4号(1955/05/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 ちょっと関連して。御説明を口頭で伺うことは賛成なんですが、やはりガット加入に関する交渉全体、それから関税交渉の概要を書きものにして出していただきたい。
【次の発言】 けっこうです。
【次の発言】 この最初の議定書は、仮加入議定書は二十一カ国だったのですが、今度の延長のほうは二十六カ国賛成になったわけですね。そうすると最初の数より殖えたわけですか。
【次の発言】 英連邦とフランスなんかとは別に関税交渉をやっておるのじゃないかと思いますが、あるいは議定書に参加する、あるいは宣言に参加する、要するに支持のほうに廻ってくれというような交渉もされておるのではないかと思う。それはどうなんですか……

第22回国会 外務委員会 第閉会後4号(1955/11/18、3期、日本社会党)

○曾祢益君 私は実は本日は外務大臣がおいでになる、並びに総理大臣にも出席の要求が羽生委員から出されておりまして、そういうようなわけで日ソ交渉に関する経過の御説明、並びに今度いよいよ保守合同ができましたについて、いわゆる自由民主党の新政策というものがきめられたわけでありますので、その新政策に基く日ソ交渉の方針というものと、従来の鳩山内閣の方針等の食い違いがあるのかないのか。あるとするならばどういう理由であるか、これらの問題について総理、外務大臣の御所信を伺いたいと思っておったわけであります。少くともわれわれが新聞等を通じて得た印象からいえば、従来の鳩山内閣の日ソ国交調整に対する積極的な方針、これ……

第22回国会 外務委員会 第5号(1955/05/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私は最近起りました特需車両事業の富士モーター大量解雇の問題について通産省、労働省、外務省等の当局に伺いたいと思うわけであります。  簡単に、この委員会の同僚委員の方にも御関心を持っていただく意味におきまして、経過を申し上げますが、この富士モーターというのは山本惣治という人が会長で、アメリカ軍の軽車両といいますか、一般乗用車、ジープなんかの修繕と改造をやっておる大きな事業でございまするが、おもなる工場は追浜にございまして、それからボデーを作っている工場が鶴見にございます。そこで従業員は七千人くらいあるのでございますが、この事業はすべてアメリカのいわゆる特需でございまして、会社と毎年米……

第22回国会 外務委員会 第7号(1955/06/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 今小瀧君が御質問になった点はきわめてごもっともなんで、従って私はこの前その譲許交渉の概要を一つ文書にしてお知らせ願いたいと申したんですが、その文書はここにありますが、きわめて簡単過ぎるわけです。ただその場合に、外務省当局のお話では、これは特にアメリカ政府と議会との非常にデリケートな関係があるので、すっかり話が済むまで、内容が漏れるとアメリカの議会を刺激して、できる関税引き下げ譲許がおぼつかなくなるおそれがあるから、従って内容についてはこの段階では一つごかんべんを願いたい、こういうお話だったと思う。その点はお互いに、われわれ委員としてもそういうこともあろうと思うので、少くとも秘密会と……

第22回国会 外務委員会 第8号(1955/06/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 ただいま羽生委員から御質問がありました原子力平和利用の問題について私からも若干御質問申し上げたいと思います。  第一に、今政府がやっておられる交渉は、これは濃縮ウランの受け入れといいますか、まあさらにもう少し正確に言うならば、実験炉を作ることと、それの中核をなすものはやはり濃縮ウランの受け入れのことだと思います。そのための交渉であって、その中には原子力発電の問題に関してまでこの際協定する意図ではないと解釈するのですが、その交渉の目的というものがそういうふうにはっきり限界があるのではないかと思うのです。その点を先ずはっきりしていただきたい。

第22回国会 外務委員会 第9号(1955/06/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 ただいまだんだんと御説明下さいまして、非常によくわかったような気がするのですが、総合部会における問題の取り上げ方と、それからいま一つは、学術会議の最近の結果のお話と、両方あったと思いますが、これは藤岡教授は両方の立場におられて、きょうはむしろ学術会議から申し入れられた点について、学術会議の総合的意見を代表されているのだと思います。そこでただいまのお話の中で、五月二十八日の総合部会における外務側の取扱い、これは私もどうも不適当ではなかったかと思うのですが、取扱いが。その後、六月四日の学術会議で、特にこの第九条に関連した非常な御検討がなされ、申し入れをなされて、それから六月九日に総合部……

第22回国会 外務委員会 第10号(1955/06/14、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 先ほど委員長からの御質問に政務次官からお答えになったのでありますけれども、これは私は意見がましことを言って恐縮ですけれども、アジアの新しい国との間には、先方の希望があれば、日本は大使を交換することもいいと思います。いいと思いますが、一方においては大使をふやして、世間からみるといかにも老朽外交官の収容所みたいになってはいかん、この御注意はきわめてごもっともだと思うのですが、また同時に、今政務次官は若い清新はつらつのものを採用して、帰ってきたら大いに事務に使う、こう言われたのですが、それはそうでなければならぬと思うのですが、実際上は、やはり三級大使といっても、公使クラスの大使といっても……

第22回国会 外務委員会 第11号(1955/06/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 鳩山総理にお伺いしますが、この六月十四日の日ソ国交調整に関するソ連の回答がたしか一昨日ですか、その要領が重光外務大臣から御報告があったことと思うのであります。そこでこのソ連の日本側の一般的な見解に対するソ連の回答、言いかえれば、日ソ国交調整というものについて、ソ連の大体の基本的な考え方というものがここに示されたものと考えられるわけであります。もとよりこれは各項目にわたって最終的なものだとかないとか、そういうことの軽々なる予断はすべきことではないでしょうが、とにかく基本的なソ連の態度というものが示されたわけでありまして、従って総理はこの報告を聞かれ、どういうふうに日ソ交渉の前途に関す……

第22回国会 外務委員会 第13号(1955/06/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 すでに各委員からの質疑がありましたので重複する点があると思いますが、私はこれは高碕大臣と外務大臣に申し上げたいのです。MSA協定とはこれは趣旨が違うと思うのです。従ってあくまで相互の利益が合致する点において必要ならばこれを受け入れるという基本的な態度においてはわれわれは必ずしも反対すべきものじゃないと思う。ということは、言いかえるならば農産物の購入に当っても、日本に現実に必要なものがいい条件で、そうして購入ができるかどうか、それからもう一点はこれに関連して借款のうまみというものが言われておるのでありますが、借款そのものがほんとうに自主性のある日本の利益に合致した方面にのみ使われる、……

第22回国会 外務委員会 第14号(1955/06/28、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私はこの法律に賛成をいたすものでありますが、先般の質疑の際にも、質問の形において政府に所見を伺い、また希望を申し上げておいたのでありますが、ちょうど外務大臣も来ておられますから、希望意見を付しまして賛成いたしたい。それは、とかくいわゆる認証官である大使に昇格したということになりますると、若い人を新らしいアジア新興国なんかに大いに登用することは非常によいことだと思いますが、任務を終って本省に帰ってきて、そうして別の任務につける場合に、一ぺん認証官になってしまったということが人事の運営上非常に困難を来たすおそれはないか。いわゆる格下げをして、あるいは局長なり局付なりの、外務省参事官と言……

第22回国会 外務委員会 第15号(1955/06/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 ただいま小滝委員から、私たちの聞きたいような非常に有益な御質問があったと思いますが、私も観光事業について二、三伺いたいと思うのです。一つは日本の外人用ホテルが国際的に見て非常に高過ぎる、非常に悪い、この点は私が計数を持って来なくても、少くとも西ヨーロッパの一流ホテルとは比べものにならない、二流ホテル以下の貧弱な設備であるにもかかわらず、その値段の高いことは驚くべきものです。都内のある新しいホテルは、一万円の部屋なんかを作って威張っておりますが、これはもう驚くべきことなんです。これは占領中のアメリカの軍人の金持相手に火事泥根性でやってきているとしか思えない。そういう点について、これは……

第22回国会 外務委員会 第17号(1955/07/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 伺いますが、大体確認未請求の人のほかに、確認を請求して、あるいは断わられたとかいうのもあると思いますが、ここに「確認請求の権利を失っている者に対して」とありますのは、「確認請求の権利を失っている者」というのはやはり両方含むのかどうかということが第一点。  それから第二点はここに書いてありまするが、これは一つの例だと思いますが、税関に預けた書類がその後返ってきたから、確認の基礎資料というものが出てきたからという、これは一つ例に過ぎないだろうと思うのですが、つまりどれほどこれによって救われんとする人の種類と範囲、それから数、確認を再び請求するものもあるでありましょうし、事実未請求だった……

第22回国会 外務委員会 第18号(1955/07/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 これは来週の定例日じゃいけませんか。
【次の発言】 それじゃ来週の定例日もやっていただくならばけっこうです。
【次の発言】 けっこうです。
【次の発言】 議事進行といいますか、外務大臣来ておられるのですが、もし何だったら、皆さん外務大臣に質問があるのならば、今のガットのやつに挾んで、外務大臣せっかく来ておられるのですから質問したらどうかと思うのです。大体何分くらいおられるのでしょう。
【次の発言】 そこで外務大臣から、さっき委員長が委員会に諮られました何か説明が外務大臣からあるのですか。そうでなければほかの、せっかくおられるのですから、こちらから質問してよければ五分でも質問さしてい……

第22回国会 外務委員会 第20号(1955/07/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 すでに同僚委員の方、あるいは農林委員会との連合審査の際に多くの質疑がなされたので、あるいは重複する点もあるかと思うのでございますが、この移民の送り出しについてこれを援助していかなければならないことは、これは申すまでもないところであります。この会社を考えられた基本的な考えといいますか、大体この提案理由の御説明ぶりや、あるいはその他の参考資料等見ましても、主として企業移民といいますか、そういうものを考えられておったのではないかと思われる節があるのであります。またこのあるいは銀行の借款の問題も、大きく言うならば、やはり農業、漁業よりももっと工業的な方面、短期に回収ができるような事業という……

第22回国会 外務委員会 第21号(1955/07/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 ただいま私から総理にお伺いしたいような多くの要点については、同僚の佐多委員から御質問があり、またある程度総理の御答弁もありましたので、なるべく重複を避けて御質問したいと思っております。  四巨頭会談の結果に対する総理の評価といいますか、これは大体私たちも同感の意をもって迎えておるわけであります。またただいまの質疑応答の中で、国際情勢が、いきなり緊張の緩和から、戦争あるいは戦争の脅威というものがなくなるような理想的な平和の段階に入っているか、入っていないかということについての総理と同僚佐多委員との認識の相違が私は現われておったように思います。遺憾ながらわれわれが希望した程度に、一挙に……

第22回国会 外務委員会 第22号(1955/07/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私は、本法案に対しましては、希望条件を付して賛成の意を表明いたしたいと思います。  その希望条件と申しますのは、本案の審議に際しまして、同僚各委員からも、大体同様の御趣旨の御質問等がありましたので、それに尽きていると思いますが、私は、この際、本法案を通過いたしまするといたしまするならば、同時に本案に対しまして付帯決議が通過することが望ましいと考える。従いまして、私の希望条件は、すなわち、形においては、もし同僚各委員の御賛同を賜わるならば、本委員会の付帯決議という形となると思いますが、私はこの付帯決議案の内容を読み上げまして、そうして私の希望意見の表明といたしたいと存じます。    ……

第22回国会 外務委員会 第23号(1955/07/28、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 あしたもう一ぺんやっていただけますか、外務大臣の質問十分くらいお願いします、明朝。
【次の発言】 ちょっと午後は会議がありまして、なるべくだったらあしたにしてもらいたい。

第22回国会 外務委員会 第24号(1955/07/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 昨日の本委員会におきまする特に佐多委員の御質問に対する外務大臣の御答弁、非常に注意深く伺っておったのですが、要するにジュネーブ会議以後の国際情勢の動きに即応して、日本と中共との関係についても何らか情勢の動きに即応する新しい措置が研究され、またとられるべきではなかろうか、こういうような佐多委員の御質疑に対して、外務大臣は、これは日本としては遺憾ながらこの問題を決着する指導的立場にはない。しかし情勢は動いておるのであるから、まあしばらくの間はやや情勢の動きを静観する、それに即応しながら逐次考えていくべきではないか、こういうような御趣旨の御答弁であったと思うのであります。これは佐多委員も……

第22回国会 予算委員会 第2号(1955/03/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私たちは別に三十年度の予算の計数まで承わろうとしておるのではない。構想を承わればけっこうです。だから、ほんとうならば閣議決定の責任ある構想を示していただきたい。ところが、この文章にはわざわざ閣議決定ではないということをうたっておられる。そこでどれだけの自信のある構想で、具体的の数字がなくても、どれだけの責任のある資料をお出し寝返るかということが問題になってくる。そうすると、文章には閣議決定ではないと書いてあるけれども、大蔵大臣は閣議の了承を得たもの、こういうように言っておられるので、それはそれだけのウエートがあるものかと考えまするが、そういたしますると、たとえば、社会保障等について……

第22回国会 予算委員会 第4号(1955/03/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私は先日本会議で外交問題についで緊急質問をいたしましたが、なお十分なる御答弁を得ておらない若干の点についてさらに総理並びに外務大臣から御答弁を願いたいと存ずるのであります。  第一は、私がせんだっても本会議で申し上げましたように、鳩山内閣はほんとうに自主独立な見地から中ソ関係を、国交調整をやる熱意はきわめて乏しいと見られ、選挙目当ての宣伝ではなかったかという疑いが濃厚になりつつあるのでありまするが、まずソ連関係につきましてお伺いしたいのは、総理大臣はヤルタ協定をどういうふうにお考えになっておるか。ヤルタ協定に基くいわゆる南樺太、千島のソ連帰属の問題は一体日本の内閣責任者としてわが国……

第22回国会 予算委員会 第17号(1955/05/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 ただいま永岡委員から提起されました公務員の給与に関する問題、私まことに永岡委員と全然同感でございますが、ここにわれわれが忘れてはならないことは、この公務員諸君よりも、同じく労働者でありながらもっともっと非常に気の毒なグループがあるということであります。すなわち特需産業に働いておる労働者でございまするが、最近新聞においても閣僚諸公が御承知になっておるように、富士自動車工業に働いております労働者が、五月の十八日に突如大量解雇、約七千五百人以上の労働者が三千八百人もいきなり解雇されるという通告を受け、従いましてこの労働者諸君が路頭に迷い、そうして家族を含めるならば、数万の労働者並びに下請……

第22回国会 予算委員会 第18号(1955/05/31、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 ちょっと昨日御質問申し上げようと思っておったことの前に、ただいま日比賠償について松澤委員に対する御答弁がありましたが、われわれも総額の問題、期限の問題、いろいろ国際上機微な問題があろうと思うので、その内容の全貌をここでお漏らし願おうとは考えておりません。ただ大体におきまして、昨日はまあ日比賠償問題があるいは好転するかもしれない、こういうようなことで外務大臣が議会に出られなくなったということでありましたので、われわれもその進展を非常に希望する意味から、御欠席もやむを得ないと思っておったのですが、大体伝えられる日本側の前のガルシア・大野仮協定ですか、あの四億ドル二十年の案、これと、これ……

第22回国会 予算委員会 第27号(1955/06/18、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 ちょっと大臣の出席状況を……。
【次の発言】 私、大臣が出て来られないとちょっとこっちの時間の都合もあるので、ぜひすぐに一つ……。  まず最初に総理に伺いたいのでありますが、去る六月十日に、富士自動車の従業員の代表が総理にお目にかかりまして、彼らの上に押しかかってきた急激な大量解雇の事情につきまして陳情したのでございます。総理はその際、非常にその状態について深い関心を持たれたことと思います。このことはただ一企業の、特定の企業の労働者の問題だけでなく、いわゆる特需産業といわれる特殊の産業に働く労働者のはなはだ気の毒な、とうてい放っておけないような状態の一つの現われに過ぎないのでござい……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 外務委員会 第2号(1955/12/13、3期、日本社会党)

○曾祢益君 お許しを得まして、外務大臣に日ソ交渉その他の重要な問題について若干質問させていただきたいと思います。  第一に日ソ国交調整の問題でございますが、このたび自由民主党ができまして政策大綱といいますか、緊急政策といいますか、これらが発表されまして、その中には日ソ国交調整の問題も大きく取り上げられておるわけでございます。われわれこれを読んだ感じから申しますると、第二次鳩山内閣がとってこられました日ソ国交調整に関する方針が相当大きく修正されておるような感じがするのでございます。果してとの政策の一貫性というものがとのたびの政局の転換にかかわらずあるのかどうか。また変ったとするならばどういう点が……

第23回国会 予算委員会 第6号(1955/12/14、3期、日本社会党)

○曾祢益君 私の御質問は通産大臣それから労働大臣も一緒にいていただきたいと思います。
【次の発言】 私は外務大臣、労働大臣、通産大臣、大蔵大臣並びに防衛庁長官に対しまして、ただ一件、問題としてはただ一件でございまするが、この問題について政府のお考えを伺いたいと思うのであります。その一件と申しまするのは、実はいわゆる特需産業に従事する労働者の問題でございます。皆さんが御承知のように、特需産業労働者がアメリカ軍当局の実際上の仕事をやっておりまするけれども、その地位というものは非常に不安定なものであって、アメリカの予算がカットされる、あるいはアメリカからの注文が減るという場合には、何らの保障もなくて……

第23回国会 予算委員会 第7号(1955/12/15、3期、日本社会党)

○曾祢益君 私は鳩山総理に外交問題に限って御質問を申し上げたいと思います。  最初に日ソ国交調整の問題でございますが、総理はしばしば日ソ国交調整は大局上ぜひなるべくすみやかにやるべきであるから、従って保守合同の犠牲にするようなことは断じてないかのようなことをしばしば明言されておられたのであります。またわれわれはそのことを強く支持して参ったのであります。すでに自由民主党の結成によりまして、新党の外交政策が発表されたのでありますが、これをわれわれが読みました率直な感じから言うならば、われわれが受け取っておった、また国民が鳩山総理の真意として受け取っておったような大局上日ソ国交調整を早くやる、この線……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務委員会 第3号(1956/02/28、3期、日本社会党)

○曾祢益君 ちょっとこの案そのものではないのですけれども、これに関連して外務省に伺いたいことがあるのですが、それはイスラエルとの外交関係といいますか、イスラエルにおける在外公館の問題なんですが、これはもう公館ができたわけでありまするが、その公館の規模が非常にまあ貧弱に過ぎるというので、イスラエル政府の方ではかなりその点について不満を持ち、しばしば日本政府の方に、もう少し実質的にスタッフを充実してほしいという要請をしているようにわれわれ聞いているんですが、これはまあ言うまでもなくイスラエルだけに力を入れるという意味で申しているのではなくて、イスラエルに対しても近隣のアラブ諸国に対しても、日本側の……

第24回国会 外務委員会 第6号(1956/03/28、3期、日本社会党)

○曾祢益君 羽生、須藤両委員からあげられたような問題についての質問ですが、日ソ交渉について、この間私が本会議で御質問申し上げた点にやはり関連する問題なんです。どうも私は羽生委員に対する外務大臣の御答弁を伺っておっても、またそうでなくともこの間の外務大臣の中間報告でも、やはり交渉が、これはまあ実際上停頓状態であるという点を、やはりはっきり国民に十分に意識させるという努力が足りないのではないか。あるいはむしろ逆に、それをまあまあ停頓ではないのだ、交渉の途中だというふうな点を特に強く言われておりまするが、ただいまの御答弁を伺っておっても、事実上は相当の時間が要るのはやむを得ない。あるいは日本の主張が……

第24回国会 外務委員会 第8号(1956/04/17、3期、日本社会党)

○曾祢益君 議事進行で……。委員長、今後のあれはどうなりますか。
【次の発言】 今日の。ずいぶんまだ質問がある。
【次の発言】 私もある。だから午後やられますか。
【次の発言】 非常に時間も長いようですから簡単に一、二点だけ伺いたいのですが、先ほど羽生君の質問に関連しての問題に限って伺いますが、やはり政府が希望しておられるのは、暫定的な安全操業の話し合いだけだと思う。だけどもソ連の方はこれは本格的という言葉がいいかどうか知りませんが、やはり漁業協定すなわち魚族の保存というような本格的な双方の主張を、資料も出し合って、その上で魚族の保護を目的とする漁業協定を作る、それができてからまあ当面の安全操……

第24回国会 外務委員会 第10号(1956/05/10、3期、日本社会党)

○曾祢益君 ただいま羽生委員から言われましたように、われわれは漁業関係の交渉が円滑にいって、そして協定ができることを望んでおるけれども、ソ連側の出方から見て、やはり国交回復、これと必ずからめて話は進められるであろう。ことに暫定的な漁業に関する出漁の取扱いについて、これだけを切り離してやるということは至難、ほとんど困難である、かように考えておるわけであります。その後の交渉が始まって以来、まだ正式の報告を外務大臣から聞いておりませんでしたけれども、新聞報道等を見ておりますと、おそらくどなたでも詳細を知らない。新聞に伝わった程度の外見からいうと、昨日ブルガーニン、河野会談が行われるまでの状況としては……

第24回国会 外務委員会 第18号(1956/05/31、3期、日本社会党)

○曾祢益君 そうすると今の点は、津島さんから指摘された問題にも、ちょっと重要なる問題があると私思うのですが、小瀧委員の御質問の点に関する今の条約局長の御答弁によると、第一に法律的には非常に不明確であって、国際司法裁判所で法律問題を決定しなければ確定解釈ができないというようなお話があったのであるが、これはまああるいは法律家の意見としてはそうかもしれないけれども、政府の答弁としては非常に自信のない、さようなことが政府の答弁にあってはならないと思うのですが、そこであらためて政府の見解を伺わなければならないのですが、私の記憶するところによれば、二十六条の初めの方の期間の規定というものは、これは日本がサ……

第24回国会 外務委員会 第19号(1956/06/02、3期、日本社会党)

○曾祢益君 私この間平和条約の二十六条の解釈について御質問しておったのですが、その後に委員会が開かれたと思うのです。私ちょっと来られませんでしたが、何か外務大臣から政府の見解を統一してお話願うように特に依頼しておきましたが何かありましたですか。
【次の発言】 今日その準備がありますか。政府の方に。
【次の発言】 その点はそれでけっこうです。その西村君の見解をまあ一応外務省の見解として今日まで変えておらないというその御答弁で了承します。  先ほど開会に先立って、委員長を交えてわれわれ委員の間に、政府のこの条約に対する、何と言いますか、熱意といいますか、熱意と言っちゃおかしいのですが、国会がいよい……

第24回国会 予算委員会 第5号(1956/02/15、3期、日本社会党)

○曾祢益君 私は鳩山総理大臣に対しまして、外交問題に限って若干の点を御質問いたしたいと存じます。  最初に日ソ交渉についての問題でございますが、ただいまマリク全権が一時帰国しましたためにやや中絶の形になっておりますが、これは非常に重要な段階に到達しているように考えられるのであります。ところで今般国会再開の暁に、衆議院、参議院におきまして本会議あるいは衆議院の予算委員会等において、総理の施政方針、なかんずく日ソ交渉に関する意見についてのいろいろな質疑応答が行われたのでありまするが、しかしこれらの質疑応答を通じましても、一月二十六日の総理の記者会見における総理の発言、これと総理の施政方針演説等との……

第24回国会 予算委員会 第11号(1956/03/09、3期、日本社会党)

○曾祢益君 速記録が間違っていないということを認めますか、認めないか。

第24回国会 予算委員会 第14号(1956/03/13、3期、日本社会党)

○曾祢益君 私はまず重光外務大臣に対しまして若干の点について御質問を申し上げたいと思います。  最初にせんだっての本院の本会議におきまして私が原水爆実験禁止に関する本院の決議の実行について、特にアメリカ政府の今回の南太平洋における原水爆実験決定の点に関しまして御質問申し上げたのでありまするが、いろいろ時間の関係等もあって、まだ十分ね御答弁に接しておらないので、重ねて重要な点について若干お尋ねいたしたいと思います。  その前に、けさも同僚委員の同様な御質問に対して、一般的な外務大臣の御見解は伺っておるのでありまするが、私の拝聴したところによると、あくまで両院の決議を実行ができるように努める、こう……

第24回国会 予算委員会 第19号(1956/03/23、3期、日本社会党)

○曾祢益君 議事進行。ただいま佐多君の御質問に対する総理の御答弁の中で二点ばかり私はこの委員会としてこのまま聞きのがしておいてはならないという問題がありましたのでこの点を申し上げて委員長において、総理からもしさらに発言があるならば訂正その他の発言をしていただく、求めていただきたい。  第一は、これは自衛のための軍隊であるという点を強調したい余りだったと思いますが、現在、現内閣がやっておりまする日本防衛というものは、これは外務大臣みずからが言いましたように、日本地域に関するアメリカとの共同防衛になっておると考えるのが常識でございます。それに対して総理大臣は、これはアメリカとの協力は考えておらない……


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 外務・大蔵連合委員会 第1号(1953/12/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 ちよつと一言よろしうございますか。大蔵当局のほうとしては今度の仮加入に伴つて関税定率法、或いは別表を直して、いわゆる簡単に言えば複数関税と言いますかね、ガツトの精神に協力して来ない或る種の国に対するやはり防衛姿勢をとらなければいかん、こういう意見を僕らも持つているのです。それは相当近くそれを法制化する準備を進めておられるのか、その点を一つ。
【次の発言】 結構です。


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 法務・外務連合委員会 第1号(1954/04/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 私は極く二、三点だけ伺いたいと思うのですが、先ず第一にこの法律によつて保護すべき秘密の範囲に関することですが、この法律のこの題目によると、「日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護」こう書いてあつて第一条の定義の際にこの法律において日米相互防衛援助協定等とは、いわゆるMSAの本協定それから日本とアメリカとの船舶貸借協定をいうと非常にはつきりとまあ限定されておるようですが、而して政府の説明によれば、このアメリカ合衆国との船舶貸借協定というものは、まあ今後あるかも知れないというような不特定の協定ではなくて、すでに国会で承認されたあの協定だけを示しておる、こういうふうにかいてあるわけで、非常……

第19回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1954/03/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○曾祢益君 非常に地味な問題で、入国管理の問題ですが、二つ伺いたい。この外国人こ登録に関する、いよいよ登録をおやりになるほうで経費をここに出しておられるのですが、これは実際問題とすると登録になかなかレジスタンスがあつて、非常に困難じやないかと考えられるのですが、果してそういうものが円満に且つ法規の命ずるように日本における特に朝鮮関係の諸君や何かにうまく行くものであるかどうかと、この点が第一点。  それから第二点は、やはり入国管理に関連して退去処分を命ぜられた者に対する護送、収容等に必要な経費を載せられておるのですが、これは特に法務大臣に伺いたいのですが、恐らくあなたのところにも直接陳情が行つて……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務・農林水産委員会連合審査会 第1号(1956/03/08、3期、日本社会党)

○曾祢益君 安井教授から非常に明快なる公述がありましたので拝聴したのですが、その論拠といいますか、国際法上はっきりした原水爆の実験の禁止の規定がないから、従って実験する権利があるというような趣旨があるけれども、それは間違っておる。こういうことを言われて三つばかりの論拠をあげられたのですが、私もまことにそうだと思うのです。はっきりした国際法上の禁止というふうなものが、まあ国際法というものは、ゆえなく主として慣習的に生まれる。あるいは国家間の協定、条約等によってやはり積み上げ的に作られていくものですが、新しいこういう事態に対しては国際法にはっきり禁止がないから、だから権利があると言うのは非常な間違……



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データ更新日:2022/12/18

曽祢益[参]在籍期 : 2期-| 3期|- 4期- 5期- 6期- 7期
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