高橋衛 参議院議員
6期国会発言一覧

高橋衛[参]在籍期 : 3期- 4期- 5期-| 6期|- 7期- 8期
高橋衛[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは高橋衛参議院議員の6期(1962/07/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は6期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院6期)

高橋衛[参]本会議発言(全期間)
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第47回国会(1964/11/09〜1964/12/18)

第47回国会 参議院本会議 第4号(1964/11/25、6期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高橋衛君) お答えいたします。  今年の一月に十四項目の物価対策をきめまして、それを各省庁において着実に実施してまいりました結果、藤田さんも御承知のとおり、今年度の上半期、すなわち四月から九月に至る期間においては、三・二%の上昇にとどまった次第でございます。これは、昨年同期の八・一%に比べますれば、非常に安定的な傾向に向かったということは御了承願えると存じます。しかしながら、これから後の物価については、なお相当懸念すべき点がございます。したがって、先般消費者米価の引き上げを決定いたしました際におきましても、ただいま大蔵大臣から御答弁申し上げましたとおり、財政、金融一体化のもとに、健……

第47回国会 参議院本会議 第5号(1964/11/26、6期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高橋衛君) 御質問の第一点は、本年度経済見通しにおけるところの消費者物価の上昇割合四・二%の実現はできるかという点にあったと存じます。御承知のとおり、また御指摘のとおり、上半期においては三・二%の程度にとどまった次第でございまして、昨年度に比較して非常な安定的な方向に向かっていることは御了解願えると存じます。ところで、先般政府は、来年一月から消費者米価を一四・八%だけ引き上げることの決定をいたした次第でございますが、これがCPIに及ぼすところの影響は、年度間において約一%でございますが、一月から三月分については、その四分の一、〇・二五%だけ影響する次第でございます。なお、CPIにお……


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第48回国会(1964/12/21〜1965/06/01)

第48回国会 参議院本会議 第4号(1965/01/28、6期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高橋衛君) 鹿島さんの御意見は、ある企業または産業において、賃金の上昇がその労働生産性の向上でもってカバーしていくならば、賃金コストの面から物価の上昇はあり得ないという御意見でございますが、その点は全くそのとおりであると存じます。ただ、賃金の上昇をカバーし得る生産性の向上という意味は、生産性の向上をいたしますためには、どうしても相当な設備投資を必要とするわけでございます。したがって、設備投資に対するところの資本費、つまり利子その他の資本費が必要であるわけでございますから、資本費を控除した分が賃金の上昇と見合うということによっていわれるものと考えております。しかしながら、その企業また……

第48回国会 参議院本会議 第5号(1965/01/29、6期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高橋衛君) 私に対する御質問は、来年度の経済の見通しについて、総理の本年の後半ごろには明るくなるであろうというお話に関連して見解を求められた点でございます。  御承知のとおり、昭和四十年度の経済見通しは、政府といたしましては実質七・五%の成長といたしておるわけでございます。したがって、昭和三十九年度のただいまの見通しであるところの実質九・四%よりは相当低目になっておるわけでございます。したがって、成長率に関する限りにおいては、相当低目になっておりまするが、先ほど総理から御答弁がございましたとおり、経済の成長が漸次安定的な基調に移ってまいっております。もちろん、その過程において、中小……

第48回国会 参議院本会議 第8号(1965/02/26、6期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高橋衛君) お答え申し上げます。  物価の安定に対して、政府が非常に強い決意をもって臨んでいることは御承知のとおりでございます。先ほど地方財政計画において、使用料の増収見込み六%というお話でございました。これはおそらくは施設の増加等によるものを相当大幅に見込んでおるものと私どもは考えておりまして、公共料金の引き上げというふうにこの数字を解釈はいたしておりません。なお、公共料金につきましては、昨年の一月、一年間これを停止するという措置をいたしました次第でございますが、その対象となるところの企業等において、非常に採算が困難な問題等も生じてまいっておりまする関係もございまして、一応、一年……

第48回国会 参議院本会議 第9号(1965/03/17、6期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高橋衛君) 最初に、むつ製鉄の問題につきましてお答え申し上げます。  昨年の十二月二十一日に東北開発の伊藤総裁から、経営の実質的な責任者でありますところの三菱グループから企業提携を辞退いたしたいという申し出があった、という御報告がございました。そのために、実際上、むつ製鉄の実現ということが非常に困難になったという事態に相なった次第でございますので、その旨を閣議に報告いたしまして、今後の措置について検討をただいま進めておる次第でございます。しこうして、なぜそうなったかという理由でございますが、これを認可いたしましたのは一昨年の四月でございます。その当時におきましても、ずいぶん問題はあ……

第48回国会 参議院本会議 第14号(1965/04/14、6期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高橋衛君) 水質保全法を制定されましてから約三カ年、ただいま御指摘のとおり、今日までに水質基準を設定いたしましたものが九件にすぎないのでございます。しかしながら、その当時、調査基本計画で予定いたしましたものが百二十一水域になっておるのでございますが、当初のうちはなかなか、仕事を始めたばかりでございましたので、能率もわりあいにあがらなかったのでございますが、今日までにすでに調査の実施をいたしましたものは四十五件にのぼっており、また、今日、水質審議会で審議中のものが八件でございます。これは多摩川等八件でございます。それから近く間もなくここに付議する予定になっておりますものが荒川など四件……

第48回国会 参議院本会議 第18号(1965/05/12、6期、自由民主党)【政府役職:経済企画庁長官】

○国務大臣(高橋衛君) 私に対する御質問は、農産物の自由化に対する政府の方策いかんということでございますが、御承知のとおり、日本の農業は非常な零細規模でございますために、これが生産性の向上は、相当に政府は保護政策によってその方向に努力はいたしておりまするが、時間を要する問題であろうかと存じます。したがって、生産性の上昇が行なわれない段階において農産物の自由化をいたすということは、これは原則としてなすべきでない、かように考えておる次第でございます。(拍手)

高橋衛[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院6期)

高橋衛[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第46回国会(1963/12/20〜1964/06/26)

第46回国会 商工委員会 第閉会後2号(1964/07/31、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 先般の内閣の改造によりまして、私、経済企画庁長官を拝命いたしました。まことに浅学非才でございますし、また未経験でございますので、何かと不行き届きの点もあろうかと思いますが、ぜひひとつ皆さまの御援助、御協力をいただきまして、職務の遂行に万遺憾なきを期したいと、こういうふうに思っております。よろしくお願いいたします。(拍手)

第46回国会 商工委員会 第閉会後3号(1964/09/10、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 最初に、最近の経済情勢について御説明申し上げまして、これに対する経済企画庁としての考え方を申し上げたいと思います。  本年一月に、御承知のとおり、閣議決定を見ました「昭和三十九年度の経済見通しと経済運営の基本的態度」におきましては、今後の経済運営にあたって国内の需要が適正な水準をこえないよう引き締め基調で運用することにより国際収支と物価の安定をはかることを基本的な態度といたしておるのであります。  このような考え方に基づきまして昨年末以来、預金の準備率を引き上げました。これは昨年の十二月でございます。一月になって、日本銀行の市中銀行に対する窓口規制を行ない、さらに三月に……

第46回国会 予算委員会 第閉会後1号(1964/10/29、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 米価の問題につきましては、去る二十二日に総理にお目にかかりました際に、いろいろ物価問題全般について討議をいたしました次第でございますが、公共料金の問題その他いろいろございます。そこで、米価の問題につきましては、御承知のとおり、来年の予算の編成上、財源の措置その他の関係から、米価のある程度の引き上げをしなければ非常に困難だという意見が強く出されておることは御承知のとおりでございます。それらの点についていろいろ御意見も伺ったのでございますが、米価の引き上げだけはやむを得まいかというような御意見であったのでございます。そして新聞には一三・六%から二〇%の範囲というふうに伝わっ……

第46回国会 予算委員会 第閉会後2号(1964/10/30、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 昭和三十五年の末に所得倍増計画が策定された次第でございます。この所得倍増計画によりまして、非常に高度な経済の成長が行なわれ、雇用の機会が増大され、国民の生活水準も相当上昇してまいりましたことは御承知のとおりでございます。ところが、この実績が計画と相当乖離してまいっております。また、環境を申し上げますと、その後今年度から開放経済体制に入った。また、その間において、予想よりははるかに早く若年労務者を中心といたしまして労働力の需給が逼迫してまいった。また、低生産性部門の立ちおくれが目立ってまいっております。または、急速に行なわれました民間設備投資に対して社会資本の立ちおくれが……


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第47回国会(1964/11/09〜1964/12/18)

第47回国会 運輸委員会 第5号(1964/12/17、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衞君) お話のとおり、公共料金につきましては、消費者物価の異常な高騰を抑えて安定せしめるために、相当無理なやり方であるとは存じましたけれども、本年の一月から一年間公共料金はストップするという措置を閣議で決定いたしましたような次第でございます。それで、その結果といたしまして、たいへんに今年度は過去三年間六%台の上昇を続けました消費者物価がわりあいに落ちついてまいったのでございます。そういうことでございますが、今年の下半期になりまして、野菜が急速に値上がりしましたような影響が出てまいりまして、なかなか物価の完全な安定ということは非常に困難な状態になっておるというふうに考えまして、そ……

第47回国会 商工委員会 第2号(1964/12/03、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 最近の物価の動向について御説明を申し上げます。  御承知のように、昨年の暮れ以来、まず日本銀行に対する預金の準備率を引き上げ、それから日本銀行の貸し出しについて規制をする、さらにまた、今年の三月に入りまして、公定歩合の二厘引き上げというふうな金融の引き締めを通じて全体の経済の調整をいたしてまいっておる次第であります。また同時に、今年の一月に消費者物価対策を十四項目にわたりまして対策を立てまして、そうしてその実行をいたしてまいっておるのであります。それで十四項目については、各省庁におきまして、それぞれそれが実施をはかってまいり、その相当の部分は三十九年度予算において実現を……

第47回国会 予算委員会 第4号(1964/12/10、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 木村さんにお答え申し上げます。御承知のように、今年の一月に経済審議会に、三十九年度から四十三年度に至る五カ年間に対するところの中期経済計画について、諮問をしたわけであります。その答申が先月十七日に出てまいりました。ただいまお読みのとおりでございます。しかうして、政府といたしましては、この答申は約二百名にのぼるところの各界の第一流の専門家に慎重に検討していただきまして、ずいぶんと論議を重ねて出てきた答申でございますので、この答申の趣旨をどこまでも尊重いたしまして、そうして具体的には、あの答申の中にも書いてありますが、そのときどきの国際的な情勢とか、またはその他の条件を考え……

第47回国会 予算委員会 第6号(1964/12/12、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 御承知のとおり、非常に広範なものでございまして、ただいま印刷に回しておるのでございますが、しばらく時間をおかし願いたいと思います。
【次の発言】 政府は、あの中期経済計画が今年の一月から約十カ月間にわたって、非常に多数の各界の権威の方にお集まり願って検討しておりました結果の答申でございますので、この趣旨を十分に尊重していきたい、かように考えておる次第でございますが、なお、政府部内においてそれぞれ意見の聴取をし、また、党との連絡をただいまやっておるところでございまして、その意見の調整ができ次第、政府の計画として必要な措置をいたしたい、かように考えておる次第であります。

第47回国会 予算委員会 第7号(1964/12/14、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) お答えいたします。  ただいま御指摘のとおり、十月までの鉱工業生産を見ますると、相当高水準でございます。しこうして十一月以降においてこれが横ばいになるという大体想定をいたしましても、それが一五%近くになろうかと思いますが、それが横ばいになるかあるいはダウンするか、上がるか、その辺の見当をただいまつけておるところでございます。いずれにいたしましても、当初の見通しは実質で七%でございましたが、九%から一〇%の間ぐらいに落ちつくのじゃなかろうか。ただいま、いろんな指標を集めましてこれを検討しておる最中でございます。  来年度の経済見通しにつきましては、今年度の見通しをかためた……


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第48回国会(1964/12/21〜1965/06/01)

第48回国会 商工委員会 第3号(1965/02/09、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 経済企画庁の主要な施策について御説明申し上げます。  今日、わが国経済の基本的課題は、開放体制のもと、内外の厳しい情勢に対処しつつ、経済の成長を安定基調に定着せしめ、均衡ある経済発展を確保するとともに、それと調和のとれた社会開発を促進することによって、国民福祉の向上をはかることにあるものと考えます。このような見地から、経済の行き過ぎによる各種の不均衡を是正するため、一昨年末以来、経済を引き締め基調で運営してまいりました。その後の推移をみますと、引き締めの効果は、漸次、経済の各分野に浸透し、国際収支は改善の方向に向かい、国内経済も落ちつきを取り戻してきました。このような情……

第48回国会 商工委員会 第7号(1965/03/11、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 海外経済協力基金法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  海外経済協力基金は、東南アジアその他の開発途上にある地域における産業の開発事業に関し、必要な資金の貸し付け、これら事業への出資その他海外経済協力の促進に必要な業務を行なう特殊法人でありまして、昭和三十六年に発足以来、その業務が漸次拡大しつつあることは御承知のとおりであります。  最近、世界における開発途上にある地域に対する経済協力は、さきの国際連合貿易開発会議の開催等にみられますように、ますますその重要性を増してきておりますが、このような低開発諸国の要請にこたえまして、……

第48回国会 商工委員会 第15号(1965/04/27、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) ただいま大矢委員の御指摘のとおり、海外経済協力に対する性格の問題としては、やはりただいま御指摘のとおり、基金というものが経済協力という面から申しますると、これが中心になる性格のものであろうかと存じます。ただ従来の実績を申し上げまするならば、輸出入銀行というものがございまして、これは他の市中銀行に対する協調融資というような関係から、また延べ払い等の場合におけるわりあいに安い金利によって輸出の奨励をするというような観点から輸出入銀行というものが相当使われ、そうして政府といたしましては、この輸出入銀行等によるところの延べ払いをも海外経済協力のうちに含めて、実は国連等の場におい……

第48回国会 商工委員会 第17号(1965/05/11、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) その当時、まだ日台間の問題については具体化した話は私ども十分連絡を受けていなかったわけでございます。しこうして、その当時の段階におきましては、実は昨年の春から夏にかけての国連の貿易開発会議におきまして、それぞれ低開発国側から先進国に対して開発に対するところの協力方の強い要請があったわけでございます。それで、それがなかなか双方の意見が対立いたしまして、日本は非常に、むしろいままでの実績が少ないというような点から苦しい立場に立っておったような関係もございましたが、結論的に申しますると、日本としてはどうしても東南アジアその他低開発国との貿易をこれからどんどん伸ばしていかなけれ……

第48回国会 商工委員会 第18号(1965/05/13、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) ただいまお話のとおり、賠償関係は大体金額があらかじめきまっておりまして、その内容について話し合いが行なわれるというだけにとどまる次第でございます。しかも、これは過去において取りきめの行なわれたものについては金額が漸次減少してきているのが現状でございます。したがって、今後は民間のものが相当出ていくという見通しがなければ、結局政府のつまり援助といいますか、輸出入銀行を通じ、または基金を通ずるところのものがある程度中心にならざるを得ないかと思うわけでございます。大体のこれは見通しでございますけれども、どこに中心を置くかということについては、民間の自発的な協力が一番望ましいこと……

第48回国会 地方行政委員会 第26号(1965/05/11、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 主管は経済企画庁でいたしておるわけでございます。
【次の発言】 御承知のとおり経済企画庁は、経済政策の総合調整をはかるところと相なっておりまして、新産業都市につきましても工業整備特別地域につきましても、それぞれその事業の内容が、あるいは建設、農林、通産、厚生その他各省に関係いたしているような次第でございます。もちろん自治省もその中に含まれますが、そういうことで、それらの各省大臣を申請大臣ということにして、そしてそれらの各省庁の御意見も伺って、政府全体としての総合的な計画もつくりあげていくという観点から新産業都市の指定をし、また工業整備特別地域の指定をし、さらにこれが基本……

第48回国会 内閣委員会 第3号(1965/02/04、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 経済企画庁設置法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。  この法律案におけるおもな改正点の第一は、経済企画庁に、新たに国民生活局を設けること、第二は、国民生活向上対策審議会を改組すること、第三は、経済企画庁の職員の定員を改めることであります。以下その内容の概略を御説明申し上げます。  まず、国民生活局の設置について申し上げます。  わが国経済は、近年の著しい発展によって、産業構造の高度化、国際競争力の強化、所得水準の向上、雇用状態の改善など目ざましい成果をあげてまいりました。しかしながら、他方、この間において、ややもすれば、国民生活の……

第48回国会 内閣委員会 第23号(1965/05/18、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 御承知のとおり、国民生活局の設置につきましては、四十六国会に総理府設置法の改正の一部として提案いたしました次第でございます。その当時、ただいまお話のございました臨調の答申との関係もあるということで、一部その点を削除いたしまして、保留になった形であったわけでございます。それで、今回再び、四十六国会に提案いたしましたそれを、一部臨調の答申も勘案いたしまして提案申し上げた次第でございますが、私どものこの国民生活局の設置という考え方と、臨調答申の消費者行政局という考え方とは本質的には大体同じだと、かように受けとめておるわけでございます。ただ、名称をなぜそれでは消費者行政局としな……

第48回国会 予算委員会 第4号(1965/03/05、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 御承知のとおり、三十六年から三十八年まで非常に急速な消費者物価の上昇を示してまいったのでございますが、昭和三十九年――暦年でございますけれども、昭和三十九年におきましては、昭和三十八年の、暦年で、七・六の上昇でございましたのに対しまして、昨年は三・八でとどまった次第でございます。しこうして、三十九年度といたしましては、年度当初四・二を見込んでおったのでございますが、実質成長率がその後、七%から、今日、九・四という成長を見込む段階に実際の経済の経緯がなってまいりましたような関係もございまして、これを四・八と改訂をいたしました。しこうして昭和四十年度につきましては、ただいま……

第48回国会 予算委員会 第5号(1965/03/06、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 木村先生よく御承知のとおり、公共料金として政府がコントロールできる対象になるものの全体に対するウエートは二割でございます。しこうしてそのうち最も大きなものが消費者米価でございますが、これは最小限度ということで一四・八%の値上げをこの一月からいたした次第でございます。自余の問題につきましては、一年間の期限が経過いたしたものでございますから、これは自由主義経済のもとにおきまして、いつまでもこういうことを続けるべき性質のものではない、かような観点から、一応解除をいたしましたが、公共料金を抑制するという姿勢そのものを変えたわけではございません。したがって、個々の対象となる企業に……

第48回国会 予算委員会 第6号(1965/03/08、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) お答え申し上げますが、先日もお答えを申し上げた次第でございますが、水道料金につきましては独立採算制をとっている。したがって、その関係からどうしてもある程度の値上げを必要とするということで、各地方公共団体とも、ちょうどただいま地方議会の開会中でございますが、あっちこっちで御提案があるようでございます。ところで、私どもといたしましては、一年間ストップしていただきました後でございますので、何でもかんでもやろうということも言いかねる次第でございます。もちろんこれはそういう独立採算制を基本としておる制度のたてまえの上から申しまして、ある程度の値上げはやむを得ないんじゃないかと、か……

第48回国会 予算委員会 第7号(1965/03/09、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 日本の重化学工業化率を申し上げますが、これは製造工業におけるところの付加価値に占める重化学工業の比率をとってみたわけであります。昭和三十年が四九%、それが三十五年には六〇・二%、三十六年が六二・八%、三十七年が六三・二%、三十八年が六〇・一%、三十九年が六五・五、いずれも暦年でございます。年度じゃないです。それで、これに対応する外国の例を調べてみたのでございますが、これはいずれもそろった数字が昭和三十六年暦年のものしか得られませんので、三十六年の数字を申し上げますが、アメリカでは六二・五、イギリスでは六二・六、西ドイツでは六三・八、イタリアが五五・九ということで、同じく……

第48回国会 予算委員会 第9号(1965/03/11、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 一月二十二日に、中期経済計画につきまして答申のありましたのを基本的な考え方として、その他、前文をつけましてこういう決定をいたしました次第でございます。しこうして、この点はこの席でも何回か御答弁申し上げたのでございますが、中期経済計画自体が、四十三年度において、経常収支において均衡をとるということでありまして、それからいま一つは、消費者物価を年率二・五%程度にする。この二つの基本的な前提条件をおきまして、そういうふうな経済にもっていくのには、いろいろな経済諸元をどういうふうに運営したらいいのかという趣旨の諮問をいたし、そういうふうなたてまえからでき上がったのが中期経済計画……

第48回国会 予算委員会 第10号(1965/03/12、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 御承知のとおり、海外経済協力基金は昭和三十六年に設立されたものでございますが、その後漸次出資の追加をしてまいりまして、現在の資本金は百六十九億円に相なっております。そうして、基金の発足以来現在までの投融資の実績は、三十六年度に約十億円、三十七年度に約十億円、三十八年度に約三十億円弱、今年度はまだ全部終わっておりませんが、ただいまの見通しでは、約五十億円程度というふうに見ておるわけでございます。したがって、現在までの実績の累計は九十五億。それで、その内訳を申し上げますと、出資は二件で十五億円、貸し付けが二十一件で七十一億円でございます。しこうして、現在手持の余裕金は約百億……

第48回国会 予算委員会 第11号(1965/03/13、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 人事院の統計がどういうものでありますか、承知いたしておりませんが、私ども一のほうの調査によりますと、先ほど調整局長から御答弁申し上げましたとおり、昭和九―十一年を一といたしますと、昭和三十九年の消費者物価は、総理府調べ東京でもって大体四百倍ということに相なっております。  賃金については、その間の連絡なんかなかなかむずかしいのでございますが、労働省の推計によりますと、製造業生産労働者の賃金が約七百倍という程度でございます。  それでこれを推計いたしました根拠は、消費者物価で戦前と比較し得るところの数字は、総理府統計局作成のものが東京のみについてあるわけでございますが、そ……

第48回国会 予算委員会 第12号(1965/03/15、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 木村先生は長年物価の問題を研究しておられるその道の権威であることは、私も承知いたしております。  御承知のとおり、物価が何ゆえにこのように上昇するかという問題については、一面はいわゆるディマンド・プルと申しますか、国民の総需要に対して総供給のバランスがとれていないという面が、一つの原因をなしていると思います。いま一つは、やはりコストの面からコスト・プッシュと申しますか、その双方の原因から物価の上昇というものが出てきている、かように私どもは見ておる次第でございます。
【次の発言】 今日まで、特に昭和三十五年を境にして昭和三十六、七、八と三カ年度間、毎年六%台の消費者物価の……

第48回国会 予算委員会 第13号(1965/03/16、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 地価の騰貴の状況でございますが、これは公の機関によるところの調査がございませんので、日本不動産研究所というのが「全国市街地価格指数」というのをつくっておりますので、これを申し上げますと、昭和三十年の九月を一つの基準にいたしまして、昨年の九月をとってみますと、全国の市街地におきましては、三十年度の九月が一〇六でありましたのが七二六、六大都市市街地におきましては一〇四七、また、六大都市を除く地域においては七一三、こういうふうに大体七倍程度騰貴いたしておるのが実態でございます。そしてただいまも御指摘にありましたとおり、中期経済計画によるところの経済の運営につきましても、地価の……

第48回国会 予算委員会 第14号(1965/03/19、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 御承知のとおり、佐藤内閣は、物価対策の第一の根本的な考え方として、経済の成長を安定的な基調に持っていこうということで、しばしばお答え申し上げておりますとおり、昭和四十年度の見通しにつきましても、中期経済計画の八・一%を下回るような実質七・五%の成長という見通しを立て、それに応じたところの財政規模またはその他の経済の運営の方針を立ててまいったような次第でございます。こうして、昭和三十九年度につきましては、御承知のとおり、当初の見通しはCPIで四・二%でございましたが、その後の経済の成長の度合いが相当増してまいりまして、昨年の暮れにこれを四・八と改訂いたしたような次第でござ……

第48回国会 予算委員会 第16号(1965/03/23、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) ただいま大蔵大臣から詳しい御説明を申し上げましたので、余すところないと存じますが、自由主義経済のもとに、こういうふうな公社、公団方式と申しますか、こういう方式が行なわれてまいりました傾向は、これは自由主義諸国家におけるところの最近の傾向でございまして、どの国でもこういうようなものでだんだんとやっておるようでございます。しこうして、非常に公共性の高い仕事につきまして民間の事業を国が助成するという方法も一つの方法でございましょうけれども、やはり公社なり公団なりに特殊な使命を与え、そして独占的と申しますかやって、しかも一方において税制上課税をしない、税金をかけない、同時に、他……

第48回国会 予算委員会 第17号(1965/03/24、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) ただいま運輸大臣からお答え申し上げましたとおりでございまして、運輸省で御計画になりましたのは昭和四十二年度の分であり、しかも計画した時期がもう少し先でありましたために、その後精細な調査をしました結果、なおかつ四十三年度を目標といたしました結果としまして、輸出入するところの貨物の数量が、たとえば鉄鋼石、石炭、その他石油類等、個個にわたって検討しました結果、四十二年度の運輸省案によりますとこれが二億一千八百万トン、四十三年度におきまする中期計画におきましては二億八千七百万トン、こういうことに変わりましたので、その結果として、四十三年度においての貿易外収支においては、ただいま……

第48回国会 予算委員会 第21号(1965/03/31、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 一昨年の暮れに、宮澤前経済企画庁長官の時代に、プライベートに相談する、御相談に乗っていただくという意味において物価問題懇談会というものがあったわけでございますが、その後、それがそのままになっているわけでございます。この問題は非常に大切な問題でございますが、それよりももっと広い工場で総理の諮問機関として経済審議会がございます。その経済審議会においては、今後の経済を安定的な基調に持っていくということを課題として、実は先般も経済審議会の委員以外の方にも御参加を願って、拡大された形においていろいろと御討議を願ったような次第でございまして、そういうふうな形で当分物価問題を中心に検……


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第48回国会(1964/12/21〜1965/06/01)

第48回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1965/03/26、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) お話のとおり、むつ製鉄は、昭和三十八年の四月に東北開発株式会社に対して、むつ製鉄の会社の設立について政府から認可をいたしたものでございます。しかして、その設立の認可をする前に、これは言うまでもなく、あの東北地方の唯一の資源といわれているところの砂鉄資源、この砂鉄資源を何とか有効に活用して、あの地域の開発に寄与いたしたいと、こういうことでかねがね検討が続けられてまいっておったのでございますが、何と申しましても、相当巨額の投資を要する事業でもあり、また同時に、これは高度の技術を要する問題でもありますので、政府におきましても、技術面等について通産省の協力を得てずいぶん検討はい……

第48回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1965/03/26、6期、自由民主党)【政府役職】

○国務大臣(高橋衛君) 御承知のとおり、現在、国民生活と申しますか、消費者のサイドから政治全般をながめるという空気が、ものによってないことはないのですけれども、生産者は同時に消費者であるわけではございますが、どうしても農林省は農林省で物の生産という面に重点を置いて施策が考えられ、通産省は通産省でそれぞれ産業別に、むしろ生産サイドからその産業をどういうふうに育成していくか、どういうふうにするかという問題を論議しがちだ。それで御承知のとおり、物価の問題は経済企画庁が主管いたしておるのでございますが、これは調整局の物価政策課というところでやっているのでございますが、この物価の問題というのは、もう一番……



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※このページのデータは国会会議録検索システム参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/18

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