このページでは塩見俊二参議院議員の9期(1971/06/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は9期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(塩見俊二君) まず、厚生年金、国民年金の問題につきましては、御指摘のとおり、先般社会保険審議会並びに国民年金審議会から御意見をいただいたのでございまするが、その御意見によりますると、年金額は標準報酬の六割、また物価変動等の状況に対応するような措置を講ずべきであるというような点がおもな内容であったのでございます。政府といたしましては、これらの意見を尊重いたしまして、明年度におきましては、欧米諸国に遜色のない、老後をささえるに足る年金を実現すべく、ただいま準備を行なっておるところでございます。 次に、老齢福祉年金につきましては、今月、十月より三千三百円に引き上げたのでございまするが、……
○国務大臣(塩見俊二君) ちょっと委員長、お許しをいただいて、最初でございますのでごあいさつをさせていただきます。 今回厚生大臣に就任をいたしまして、いまさらながら責任の重大なことを痛感をいたしておる次第でございます。委員長はじめ皆さん方の御指導、御協力をいただきまして、何とか重責にこたえたい気持ちでおりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ただいま小平先生からのお話、私はここで承っておりまして、非常に私自身十分に理解ができるところでございます。 カネミの患者につきましては、私もまだつまびらかに状況を承知はいたしておりませんが、非常に不幸な方々がたくさん現実に存在をしておるのでありま……
○国務大臣(塩見俊二君) ただいま委員長からお許しをいただきましたので、一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。 私は先般厚生大臣に就任いたしました塩見俊二でございます。 戦後の日本経済は、驚異的な発展を遂げ、GNPは自由主義諸国家におきましては、アメリカに次いで第二位となったのでありますが、従来とかく経済成長に施策の重点が置かれ、経済発展の成果が必ずしも国民福祉の向上に適正に配分せられているとはいえないと思うのであります。 一九七〇年代は、福祉優先の時代といわれ、あるいは福祉なくして成長なしといわれる時代であり、福祉行政の積極的な推進をはからなければならないと考えておるのであります。 ……
○国務大臣(塩見俊二君) 先ほどから非常に御熱心な質疑を通じまして、このABCC問題が今後の厚生省にとりましても非常に重大な問題であることを、私もしみじみ痛感をしておったのでございます。いま委員長からのお尋ねは、今日までの歴史的な経過の中においてABCCの地位というものが不明確ではないのか、この問題について、はっきりすべきじゃないかというのが第一点であったように思うわけであります。まあABCCについてのいろいろの評価が私はあろうかと思うのでありまするが、しかしながら今日までこのABCCがいろいろのことを研究をし、そうして、この原爆問題につきましてもいろいろの成果が公表され、それだけのメリットは……
○国務大臣(塩見俊二君) まあ今回の判決の問題につきましては、私はまず問題が二つの面から理解がされなければならぬかと思っております。 まず第一点としては、あの判決がいまの併給禁止は違憲であると、憲法違反であるという判決でございます。私ども行政機関としてはまあ国会で成立をしたその法律を執行するということで、その法の執行を行なっておるわけでありまして、したがってこれが違憲であるということになりますと、これは相当に重大な問題でございます。したがって、この取り扱いにつきましては、これは先ほどお答えを申し上げましたとおり、法務省とも連絡をして、協議をして態度を決定したいと思っておるのでございます。 ……
○国務大臣(塩見俊二君) がんセンターと国立小児病院についての御質問でございましたが、がんセンターにつきましては、すでに御案内のとおり相当整備した内容を持ち、また国際的にも評価されるような運営をしておるわけでありまして、私はさらにこれが機能の充実をはかってまいりたいと思うわけでございます。小児病院につきましては、最近特に子供の難病と申しますか、子供の病気の問題が顕著に国民の関心を高めておりますし、また事実そういった対策に急を要するようなものもございますし、また治療方法等につきましても、さらに積極的な研究をしなくちゃならぬという状況にあろうかと思うのでありまして、この国立小児病院につきましては、……
○国務大臣(塩見俊二君) お答えいたします。 中国の本土につきましては、引き揚げ部隊によりまして相当の遺骨が日本のほうに帰還をしておるのでございまするが、しかしながら、満州地区あるいは雲南地区、その他各地におきまして相当の遺骨がなお未処置のままになっておることはまことに残念に思う次第でございます。幸い、日中正常化もここにできました今日におきまして、遺族の心情を思うにつけましても、すみやかな収集の措置を講じなければならぬと思うわけでございます。それにいたしましても、これが効果的に行なわれるというためには、中国側のよき理解のもとにこれができると思う次第でありまして、外務省、外交のルートを通じまし……
○国務大臣(塩見俊二君) 社会福祉の年次計画はどうかというお尋ねでございまするが、これからさらに社会福祉を向上さしていくという観点から申しますと、どうしても国内資源の配分というものを変えていかなければならぬと思うわけであります。そういったような意味合いからいたしまして、今回、国際協調、社会保障ということを二つの大きな柱として五年計画がつくられることになっておるわけでございまするが、そういったものを背景にして年次的に進めてまいりたいと思うのでございまするが、社会福祉そのものにつきましては、この年次計画を総体的に立てることはなかなかむずかしいわけでありまして、たとえば、年金は年の経過によって増加を……
○塩見俊二君 私は、自由民主党を代表いたしまして、当面の経済問題につきまして、若干の私の提案を含めながら御意見をお伺いいたしたいと存じます。 まず、最初に、昭和四十八年度の予算についてお尋ねをいたしたいと存じます。 明年度の予算は、私は、社会福祉の向上に大きな第一歩を踏み出した予算であるということで評価をいたしておるのであります。また、同時に、今回の予算が、この社会福祉の向上のほかに、国際協調の推進、また物価の抑制という柱を加えまして、この三つを柱といたしまして国家の資源なり所得なりの配分を転換をいたしまして組まれました最小限度の規模の予算であると思うのであります。また、この予算は、先ほど……
○塩見俊二君 松尾先生にお伺いいたしますが、先ほど年金問題につきまして、いまの積み立て方式か賦課方式かという問題で、松尾先生は賦課方式がいいだろうというふうなお考えのように承ったのでありますが、非常に短い時間で簡単でございましたので、もう少し詳しく、二点だけお伺いをいたしたいと思います。 まず第一点は、お話の中に保険料というものが、いわば産業方面でございますとか、そういった方面に使われて先取りになっておるのだと、こういうふうなお話があったわけでございますが、完全な賦課方式をとる場合に、この保険制度というもの自体を、いまのお話から――私は誤解しているかもしれませんが、そういったような保険料を否……
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