このページでは高山恒雄参議院議員の9期(1971/06/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は9期国会活動統計で確認できます。
○高山恒雄君 私は、民社党を代表いたしまして、ただいま上程されております沖繩関係四法案及び一承認案件に対しまして、反対の討論を行なうものであります。 反対の理由を具体的に申し上げる前に、四法案の土台と言うべき沖繩返還協定と沖繩返還に対するわれわれの基本的な考え方をまず申し上げたいと思います。 わが民社党は、去る四十二年八月、沖繩のいわゆる核抜き・本土並み返還を提唱して以来、その実現に邁進いたしてまいりました。幸いに、これが国民の世論となり、政府もついにこの方針で沖繩返還協定を結ばざるを得なくなったことは周知のとおりであります。しかしながら、返還協定は、核抜きが不明確であると同時に、確認する……
○高山恒雄君 副長官時間がないようですから、ごく簡単に申し上げますが、今度の視察を終えまして、私痛感することが一つあるわけです。その問題は、何といっても災害には情報機関が最も必要だと思うのです。それに対する対策をどうするか、これがなされなければ、とうとい人命を失うことは当然のことであります。したがって、私は今度回りました鹿児島、宮崎。前回は兵庫、静岡等を視察をいたしましたが、そういう情報を承りますと、まあどういう対策をやったという簡単な報告がされるのが普通なんです。今度、私は痛切に感じましたのは、宮崎の対策の中で、この一九号台風に対する処置の対策という一つの報告書をつくっています。私はこれは大……
○高山恒雄君 関連でちょっと質問したいのですが、この相生市の長さ三十メートル、幅約十五メートルですか、これは危険個所に入っておったのですか。危険個所というのは、一体どういう点を目標にした危険個所なのか。たとえば道路に面した場合か、あるいは民間でも危険場所があるのか、そういう点、ちょっと詳しくしてもらいたいと思う。
【次の発言】 そうすると、危険個所に該当していなかったということですね。
もう一つ聞きたいのですが、建築法からいって、最近は山へ山へと住宅も建つ傾向がございますね。しかも、長さ三十メートル、幅十二メートル――私、先ほど十五メートルと言いましたけれども、十二メートルだと思いますが、そ……
○高山恒雄君 副長官にお聞きしたいんですが、最近のこの災害は、四十一年でしたか、山梨県の西湖畔の集中豪雨がございました。これも私実態を見てきたわけですが、こうした集中豪雨による災害というものが実際にそれに適した手が打ってないのではないか、こういうふうにまあ考えるわけです。暴風雨の起こってくるのを中止するということにはなりませんけれども、事前の対策としてはがけくずれにいたしましてもあるいはまた水害にしても、とうとい人命を失わないで済むという処置は十分できると思うんです。ところが一向にそれが何年たってもそれに対する対策ができてないのではないか。したがってその基準そのものが、雨量に対する災害というも……
○高山恒雄君 関連。いま大臣が答弁をされましたから、関連で一つ述べさせてもらいますが、医師会が基準をきめて、その基準が上下がある、こういう厚生大臣の答弁ですが、したがって、超過基準の最高基準で医療費をとっている場合ですね、立てかえ払いを組合保険がやり、保険組合がやっている。こういう場合の超過ですね。したがって、後日この支払いをする場合に保険以外の、料金以上の超過のあった場合、だれが責任を持つのかですね。患者に責任を持たすのか、それともそうした差額は政府が責任を負うのか。この点は非常に大事だと思うのです。今後に起こり得る大きな問題です。この点ひとつはっきりしておいてもらいたいと、こう思います。 ……
○高山恒雄君 私は視察に参りまして、非常に注意をしておく必要があると感じました点について二、三質問申し上げたいと思います。従来は、非常にこれは問題になったことでございますけれども、熊本県においてイグサのけい肺病防止対策という要請が出ているわけです。これは職業病の一つとして日本では愛知県の瀬戸の地域、岐阜県の多治見、いわゆる東濃地域ですね、三重県の一部、なおまた、そのほか鉱山その他にも多数のけい肺病が出て、問題になっていることはもう十分政府も御承知だと思うのです。したがって、けい肺病の対策としては私は専門的に、またあるいは地域の巡回的な治療と申しますか、これが非常にできていないということを申し上……
○高山恒雄君 沖繩問題の質問に入る前に、十一時三十分の情報だけと承っておりますが、情報によりますと、雑司ケ谷の官舎において土田警務部長の応接間に爆弾のしかけがしてあったと、そのために奥さんと十三歳になる子供さんが犠牲になられたと、こういう情報を聞くわけですが、すでに池袋病院に子供さんも入院しておると、こういうことでありますが、緊急のことでありまして情報も十分でないかと思いますけれども、一応公安委員長のほうから状況だけの御報告をお願いしたいと、こういうふうに思います。
【次の発言】 まことに不安な情勢かと思うのであります。こういう問題が起こってまいりますと、国民ひとしく不安な状態が起こってくるの……
○高山恒雄君 民社党の南山ですが、市長に伺いたいのですが、生鮮食料品等は沖繩でまかなうだけのものがないのではないかと思いますが、大かたのものが日本本土から輸入されているというのが現状ではないかと思うのですが、御承知のように年の暮れでもございますし、物価の値上がりはどういう状況にあるのか。全く年の瀬を迎えてドルのショック等による、特に生活品の不足が目立っておるんではないか、こういう感じがわれわれはするわけですが、この点をひとつお尋ね申し上げたいと思います。
【次の発言】 久貝公述人にお聞きしたいんですが、先ほどの公述人のお話では、私が数字の聞き違いをしておるかもしれませんけれども、もし間違ってお……
○高山恒雄君 民社党の高山ですが、市長に伺いたいのですが、生鮮食料品等は沖繩でまかなうだけのものがないのではないかと思いますが、大かたのものが日本本上から輸入されているというのが現状ではないかと思うのですが、御承知のように年の暮れでもございますし、物価の値上がりはどういう状況にあるのか。全く年の瀬を迎えてドルのショック等による、特に生活品の不足が目立っておるんではないか、こういう感じがわれわれはするわけですが、この点をひとつお尋ね申し上げたいと思います。
【次の発言】 久貝公述人にお聞きしたいんですが、先ほどの公述人のお話では、私が数字の聞き違いをしておるかもしれませんけれども、もし間違ってお……
○高山恒雄君 民社党の高山ですが、市長に伺いたいのですが、生鮮食料品等は沖繩でまかなうだけのものがないのではないかと思いますが、大かたのものが日本本土から輸入されているというのが現状ではないかと思うのですが、御承知のように年の暮れでもございますし、物価の値上がりはどういう状況にあるのか。全く年の瀬を迎えてドルのショック等による、特に生活品の不足が目立っておるんではないか、こういう感じがわれわれはするわけですが、この点をひとつお尋ね申し上げたいと思います。
【次の発言】 久貝公述人にお聞きしたいんですが、先ほどの公述人のお話では、私が数字の聞き違いをしておるかもしれませんけれども、もし間違ってお……
○高山恒雄君 関連でちょっと質問さしてもらいますが、いま繊維の問題が出ましたけれども、これは災害とは別に考えなければならぬと私は思っておりますが、中小企業の見方ですね、基本的な見方が違うのではないかと私は思うのですよ。いま繊維の例が出ましたから私申し上げますが、たとえば、ニット製品をつくる新しい機械がある、それを今度はどこの会社も中小企業はニット製品ということで輸出製品として機械の購入をやったわけです。それが大体七〇%ぐらいがこの規制で余分な機械になります。したがって、買うてまだ二年しかたっていません。これは全部借金で買うております。そこにこういう規制ができたんですからこれは別問題にしておきま……
○高山恒雄君 関連。非常に大事な問題ですから、私は念を押しておきますが、先ほどの大臣のお話を聞いておると、非常に五%というものが幅があるように見ておられる。たとえば、ABCという三つの品目に分けまして、それが一〇〇ずつです。その一〇〇の五%が伸びると、一五%になります。いいですね。したがって、もし流行が適切にアメリカの市場に当たって、Aが一五五出ます。一方、Bの製品は、流行におくれたために六〇しか出ません。そういうことになった場合、この一五五出ました製品は、認めるのですか、認めないのですか。この点をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 原則は要りません。いまのを答えてください。
○高山恒雄君 総理にお伺いしたいのですが、四十四年のこの予算委員会において、繊維の問題で私は質問をしたのでありますが、当時、愛知外務大臣は、国益に反する経済外交はやらないんだと、こういうことを答弁しておられます。さらに、総理もそれに同調して、いま愛知大臣が言われたとおり、私としてもそういう不利な経済外交はやらないと、こういうまあ御答弁をされておるわけであります。ところが、いま、政府は大きな国益に反するような経済外交をやっておられるというたてまえに立って、私は質問したいと思うのであります。 総理にお伺いしますが、二国間の繊維の規制による、今後の日本の経済の外交上きわめて不利であり、同時に国際的……
○高山恒雄君 私も、工業品検査所及び繊維製品検査所の出張所の設置に関する承認の件について質問申し上げたいと思います。先ほどから、もうこまかい点まで御質問がございましたので、私はできるだけ簡素化したいと考えております。これは次官にお聞きしたいのですが、先ほどの森委員の御質問に対して基本的な方針はどうかと、沖繩産業をどうするのかという問題で、依然として大産業的な産業でいくべきではないかと、こういう考え方のように私は受け取ったんですが、通産省としてはそういう考え方でおられるんですか、この点ひとつお聞きしたいと思います。
【次の発言】 それは現状から出た話でないんで、私はもっと通産省の企画的なもの、ま……
○高山恒雄君 先般質問申し上げたのでございますが、どうしても大臣に聞いておきたいと思いまして、もう簡単に申し上げますが、ひとつ実のある御回答を願いたいと思うのです。 外国貿易からくる、沖繩が今後独立した場合、少なくとも通関業者は転廃をしなくちゃならないという事態が起こってくるのではないか、こういう心配をするわけです。それはどういうことかと申しますと、非常に近代化はおくれておる。そうしていままでの沖繩がとっておった貿易と内地に復帰した後の貿易というもののいろんな拘束もあります。そういう意味でどうしてもそうならざるを得ないのじゃないかという懸念があるのですが、こりいう点については大臣心配ないかど……
○高山恒雄君 物価の問題についてお尋ねしたいんですが、時間がございませんので、ひとつ簡潔に御答弁願いたいと思うんです。
今度の沖繩の返還後の物価の値上がりですが、実際はどのくらい上がったのか、これを簡単にひとつ……。
【次の発言】 そうすると何ですか、牛乳二〇%、コンニャクが二三%、それから平均して二五%、こういう見方をしても間違いないと、こういうことですね。
【次の発言】 平均の物価の値上がりはつかんでおられないと、こういう見方をしてもいいですね。したがって、十九日の日に閣議で御相談なさって、物価高騰の実態調査とそれから高騰の原因の不足物資の調査、こういう二つの問題を速急にやるべきだと。こ……
○高山恒雄君 山中長官、再度の沖縄開発庁長官で、御苦労さんでございます。
私は、物価の問題は先ほど長官のお話を聞いていますと、非常に手おくれしたということで、これはまあ県民に申しわけないという御答弁がなされておりますが、政府が対策を立てられました以後の状態、今日はどういう状態に物価はなっておるのか、この対策以降の問題をお聞かせ願いたいと思うんです。
【次の発言】 例でいいです、牛肉とか、コンニャクとか、べらぼうな値上がりになっておったのはどうなったのか。
【次の発言】 これは全く、意見を申し上げますなら、開発事務局も物価の値上がりは、つまり返還以前からその傾向があり、かつまた手おくれだと、こ……
○高山恒雄君 労働大臣は今回の洲本の成人式におきまして、老人に対する、全く無視した発言をされたわけですが、自分の本意でないと、これは先ほど謝意を述べられましたので、本意でなければ放言か失言かということになるわけですが、私はこうした問題の老人を無視した考え方というものは、やっぱり政府の一貫した老後に対する考え方というものがないんではないか、姿勢の問題だと考えざるを得ないのであります。特に、総理も御承知のように、いまの老人と申します方は明治、大正ですよ。日本の徴兵制度も大正十五年生まれで終わったのであります。したがって、こういう人たちは日本の当時の指導者の誤りから大きな犠牲をこうむっておる。戦争と……
○高山恒雄君 法案の内容についてはいろいろ午前中から御質問がございましたので、私はできるだけ重複を避けたいと考えております。 そこで、極端な例を申し上げますと、この食品衛生の基本的な考え方は事前の処置がやっぱり必要だと思うのです。新聞に載ってから官庁がそれに対して動員をかけて調査して、そうして結論を出す、これはもう時代おくれだと思うのです。しかし、いままで実態を見ておると、それしかできなかったのではないか、こう思うのです。したがって、できない理由はどこにあるのか。これは少なくとも私はやっぱり法的な解釈から言いますならば、疑わしいものは立ち入り検査をして今度やる、こういう法案に改正になっておる……
○高山恒雄君 もう質問がありましたので、法の改正は非常に簡単ですが、内容は先ほどから各委員が言われるように重要な問題を含んでおる、こういうふうに考えるわけです。そこで、私は時間もございませんから、ダブった質問は控えたいと・思いますが、二、三、ひとつ質問をしておきたいと思います。 先ほどの報告、答弁にもございましたように、この内地の何倍という多い中毒患者が出ておる、こういう実態から見て、先ほど言われました三分の一が未成年者であるというのは、売春婦と見ていいのか、それとも勤労青少年もそういうものに該当しておるのかどうか、この点、ちょっとお聞きしたい。
○高山恒雄君 ちょっと関連。いまおっしゃったように、四十五年に新しく建築法に基づいて燃焼建材は使用してはならない、公共施設あるいは旅館その他。ところが既存のそういうものに対しては改善を要求する命令を出すことができるというようになっておるでしょう。なっておるんでしょう。――それをどうしてやらなかったかということですよ。
【次の発言】 労働省にまず聞きたいのですが、先ほど大橋さんからも御質問が出ておりましたが、こういった移動の激しい従業員ですね、雇用対策上から、基準法に基づいて結局雇用関係の手続その他は全部やっているのかやっていないのか。実際問題として、十三日でしたか火災が起こって、実際に死体の整……
○高山恒雄君 私はわずかな時間ですから二、三確認的な問題について御質問しておきたいと思います。
まず、四十六年度の災害死亡者を前年度と対比をいたしてみますと、死亡者で四百八十六名、八・二%減員いたしております。さらに八日以上の休業負傷者を見ますと二万五千九百八十三人、七・三%減員いたしております。合計二万六千四百六十九人の減少ということになるのですが、四十六年度これだけ災害が減少したという理由はどこにあるのか。政府はどう見ておられるのか、この点をお聞きしたいんです。
【次の発言】 いまの御答弁をお聞きしていますと、後者のほうでつまり減少したというならば、これはまあ非常に幸いだと私は思っており……
○高山恒雄君 これは、私はきょうは質問しないつもりでおったんですけれども、あまりにもおかしな御答弁もあるようだし、参考のために私も一つ聞きたいと思います。 まず、その団体交渉をする前に、労働協約があるのかないのか、これが一つ。労働協約があるのかないのか。それから、人事権と、さらに人員の増減ですね、増減の権限、それから、給与の額の権限、これは院長に与えてないという先ほどの答弁でしたが、院長はそれ以外のことは全部院長に責任があるわけですね、そうですね。それから、この団体交渉に対して、先ほどの説明で、二月、三月、それから三月、四月の十九日までに五回団体交渉をやっておられる。この団体交渉に対して、部……
○高山恒雄君 老人福祉の問題については、もうかなり多くの委員の方から大体同じような焦点で御質問なされておるのでありますが、私は、まず、全般を見まして、厚生省自体がもっと姿勢を直す必要があるんじゃないかというような感じがするわけです。なぜかならば、今度のこの、七十歳に無料医療をやろうという点についてのいろいろ質問と答弁を聞いてみますと、どうも一貫性と、理論的なその根拠、あるいはまた将来へのあるべき姿と申しますか、そういう面があまり検討されていないのではないかというような感じすらするわけです。と申しますのは、男子の寿命は六十九・二だと。女子が七十四・一だと、ことに五歳の開きがあるわけです。そうする……
○高山恒雄君 だいぶんいろんな御質問がございましたので、私もダブらないような方向で御質問申し上げたいと思います。 きょうは全く婦人の方々三人の御質問で、黒一点といいますか、質問は基本的理念に対するその立場で質問するわけです。 勤労婦人問題のここに初めてこうした法案を提案願ったということは、私はまあ一応敬意を表したいと思うのです。しかし内容を見せていただきますと、先ほどからお二人の方から御質問がございましたが、ほんとうにその女性としての特異的な保護と申しますか、いわゆる憲法十四条の男女平等性の問題、それから母性保護に関する基本的な理念、こういう問題を何としてもやっぱり婦人の立場からいえば重要……
○高山恒雄君 加藤参考人にお聞きしたいんですが、審議会においても今回は答申的に非常に反対だと、その意見も十分に考慮されてないと、したがって、今後の行政の問題としては、単に被保険者だけに無理がいくというような値上げをしないで、総合的な、抜本的な改正というものがまず出てこなくてはいかぬではないか、そのためには母子保健とか老人保健とかというような問題点の、いわゆる保健のサービス点を強化してやるべきでないかと、こういう御意見であったんですが、そこで、この財政の問題について、いろいろ先ほども御意見がありましたが、つまり、政府としては抜本改正をやって、そうしてやっぱり公費を必要とするところは公費でまかなう……
○高山恒雄君 私は、いまも大臣も言われておりますから重ねて申すまでもないと思いますが、全く身体障害者のこの収容施設というものは非常に立ちおくれておると思うのです。したがって、そういう観点から、今度の法の改正で規定を整備してやろうと、こういうふうにお考えになっておるのだろうと思うのです。 ところが、私はもっと基本的な問題でお聞きしたいのですが、厚生省としては、やはり身体障害者の問題については、基本的な理念として一体国がやるべきか、地方自治体がやるべきか、こういう問題が、もう一つわれわれしろうとから見ますと、行く方向というものがはっきりしてないんではないかと、こういう感すら私は受けるわけです。た……
○高山恒雄君 関連して。 いま厚生大臣の答弁を聞いていますと、八十までの限度があると、こうおっしゃっておりますが、あることは十分私も承知をいたしております。ただし、組合保険の場合には三十五という歯どめがあるわけです。三十五以上は経営者の負担において出すということになっておるわけです。これは非常に大事なところです。だから、組合保険と政府管掌保険というのは、そこに違いがあるわけです。したがって、政府が政府管掌保険という名前をつける限りにおいては、やっぱり歯どめをつくって政府がこれを負担するという原則を捨ててはいかぬと私は思うのです。それをなぜいままでにやらぬのか。今度でも、七十三にしないで、七十……
○高山恒雄君 私は、四国の高知、宮崎、鹿児島、熊本、福岡の実地調査をしてまいりました。その上に立って質問さしてもらいますが、わずか十分しかないということですから、重要な点だけを取り上げて申し上げておきたいと思います。 こういう災害のときに、両大臣が一日ひとつ暇をつぶして参加できないということは非常に残念に思います。その点はひとつ大臣、万障繰り合わせて災害の対策の姿勢を示してもらいたいと、私はこういう強い意見を持っております。そこで、私はこの川内川の問題について申し上げておきたいんですが、何回となしの災害に私も参加いたしております。この災害は、むしろ政府がいまから八年前ですか、一級河川という銘……
○高山恒雄君 いまの質問と同じですけれども、福岡先生にお聞きいたしたいんですが、私も災害を長くやっておりますけれども、いろんなところ見てはきております。しかし、しろうとですから、十分な、われわれにどういうことなんだろうということのつかみようが出てこないんです。ただ一つだけ先ほど先生がおっしゃったように、岩石の流出による崩壊があり得ること、こういう先ほどのお話だったかと私は思うんです。なるほどそうだと私も前から思っておるわけですが、いまから六年前ですか、山梨県の地すべりですね、それから今度の天草の地すべりを見ますと、両側に沢がある、その奥に山がもう一つある。したがって、その沢には岩石が長年の流積……
○高山恒雄君 関連。私も聞こうと考えておった問題ですが、先ほどの報告で、市町村の協議を経て申請のあったものが熊本では七十六世帯ですか、それからこれはえびのですか、これは約五十世帯、それから島根で三十世帯、七地区に及ぶと、こういう報告があったんですよ。市町村ではこういう報告をしてそうしたいという連絡は届いておるわけですね。 そこで、私も具体的なことを聞きたいと思ったんですが、そのほかにも秋田ほか含めて九十九地区にそういう問題が起こって、確実な通知はまだ来ていませんと、しかし来ておる地区も七地区の約百五十戸ぐらいの移動をするのに、具体的にはどうするのかという結論ないまだに得られないで、災害対策に……
○高山恒雄君 関連してひとつ。 この点は、そこに働いておる労働者の意見もわれわれは拝聴したものですから、しつこく質問するんですが、実際問題としてアメリカの経済情勢から見て、非常にアメリカは今日の情勢から見ると無理があると、したがって日本政府に対して経済的な援助をせよと、こう出てきた場合の権限というものはどうなのかと、――こういう危険性があるわけですよ。で、いまあなたの御説明を聞くと、従来のままで運営もよかろうと、こういうふうにおっしゃっておるんだが、金は出したわ、いままでの権限はアメリカがすべて権限を握っておったと、むしろここ数年前までは研究の結果の発表すらしなかったと、独占的にアメリカがや……
○高山恒雄君 大臣に週休二日制の問題についてお尋ねしたいと思いますけれども、田中総理としていろいろ報道機関に発表しておられるように、生産第一主義から生活の第一主義へ発想の転換の宣言を行なっておられます。労働福祉政策に力を入れられるその姿勢としては、一応われわれも理解ができるわけです。ところが、先般これは報道で私も聞いておるのでありますから、直接総理に聞いたわけじゃありませんけれども、労働界の代表との会談で、この週休二日制の問題に賛成であるという意思表示をされております。ところが、いよいよ具体的な推進策になると、まあ過渡的な処置しかないのではないか。一日当たりの労働時間を延長して週休二日制をやる……
○高山恒雄君 最近非常に社会問題化しつつある看護婦不足の問題ですが、最近せっかくの措置をされた病棟も延期をしなくちゃならぬという状態が新聞あるいはあらゆる情報機関によって伝わってきております。私は、この問題は、単に看護婦さんの不足だけでとどまる問題ではなくして、つまり、患者としても高い付き添い料、不十分な看護、さらにその不足による医療のミスの発生もないではないというような情勢が起こりつつあると、全く深刻な社会問題ではないかと、こういうふうに考えるわけであります。現在、看護婦の不足は全国で一体どれだけになっているのか。これは労働省として、当然、その雇用対策の問題の一環として調査もされておると思い……
○高山恒雄君 前回の委員会におきまして、大体、住宅あるいは土地の問題等を中心に御質問があったようでありますから、私は下水を中心とした問題に触れて御質問を申し上げたいと思います。 大臣の所信表明におきましても、都市化または工業化の進展に伴い、過密、過疎による生活環境の悪化等、種々のひずみが出ておる、そのために道路、河川、下水道、公園、住宅等の社会資本の整備を急速に行ない、国民生活の安定を痛感するものであると、こう言われておるんですが、第三に都市対策、その中にあって、特に立ちおくれておる下水道の整備を強力に進め、公共用水域の水質の汚濁防止につとめる考えであると、こう述べておられるわけであります。……
○高山恒雄君 これは簡単なような法律だけどね、非常にむずかしい法律です、施行にはね。あんたのいまの政党との関係どうするかという問題で、田中委員がお聞きになっているんだがね、選挙期間中はこれは当然該当されるでしょう。しかし、選挙以外の場合に新人候補者が出た場合には、事前の運動はこれはあり得るんですよ、必ずね。そうすると、選挙期間中以外のものも考えられるが、以外は、やらせぬということですか。そういう点がちょっとはっきりしないんだがね。 それからもう一つ、美観の関係も含めてやっておるという、美観を考えなくちゃいかぬと私も思いますよ、美観の点はこれは非常に大事だと。そういう点は修得させる、今後まあ広……
○高山恒雄君 いま二宮委員から御質問がございましたので、私はできるだけダブった質問をしないようにしたいと思いますが、最近のこの住宅建設の進行ですが、建築資材の値上がり、土地の高騰等によってかなり困難な情勢が起こっておるということは言うまでもないと思うのです。したがって、一体、今年の予算の中で目的を達する可能性というのが、先ほど東京都を中心にして約一〇%しかないという御発表がなされましたが、そのほかに、なお最近の建設のむずかしさにちなんで、日照権問題をめぐってかなりきびしい状態が起こってくるのではないかと、こういうふうに考えるのです。すでに東京都は、都として全国で初めて建物の制限をしていこうとい……
○高山恒雄君 この問題は、まあいろいろ、いま説明にこれつとめ、かつまた大臣からも非常に政府としての手落ちであると、今後一切そういうことのないようにしたいと、こういうお話もあったわけですから、私はしかし、あえてこの問題で申し上げておきたいことは、この種の法案は、掲げてある条文だけを見ればいかにも簡単な問題であると私は察知ができるわけです。しかし、田代委員が質問いたしましたときの経過から私が想像しますのに、少なくとも法律を出す場合に、政府としての関連省との連絡、たとえば労働省との、職業訓練を終えた者の資格のものがあるのかないのかとか、そういう検討の欠陥だと私は思うんです。その欠陥を指摘されたので、……
○高山恒雄君 私は、すべての交通運輸問題についてのアンバランスの点について基本的な考え方をお聞きしたいんですが、前回、田中委員の質問で、十九兆五千億円の具体的計画を示してもらいたいという質問に対して、特に都市だけではなく市町村の開発も考えていきたいという答弁をされております。しかし、いろいろ予算の計画その他を見ますと、非常に何と申しますか、幹線道路のみに力を入れて、地方道の立ちおくれというものには一向に対策が立ってない、地方自治体にこれをまかすというような形の行政で、それに対する予算も十分ではない。したがって、この地域別のアンバランスはどうお考えになっておるのか、ひとつ私は解明を願いたいと思う……
○高山恒雄君 この法律は将来予定されている水不足に対するダムの建設を強力に推進するための法案だと思いますが、現在ダム建設のネックとなっておる用地ですね、交渉の円満化をはかるために提案されたものじゃないかと、こういうふうに考えますが、そこで、まず本論に入る前に、昭和六十年における水の需要の見通しですね、それから地域的なアンバランス、たとえば関東、近畿では大幅に不足しておるのじゃないか、逆に北海道、東北、山陰ではかなりの余裕もあるような状況であるようでありますが、ひとつその内容について御説明をお願いいたします。
【次の発言】 そこで触れたくもないことですが、田中総理はその著書で、日本列島改造論で、……
○高山恒雄君 私もこの問題については、先ほどの御質問がございましたように、全く功を奏してない法案だなという観点に立って批判も申し上げ、御質問をしたいと、こういうふうに考えるわけですが、まずそれまでに大臣にお聞きしたいんですが、最近の土地の暴騰に対してどういう処置をとっていこうとお考えになっておるのか、いま法案の改正が出ておりますように、この程度のもので地価の安定価格というものが保持できていくのかどうか、こういう点に対して政府の姿勢を聞きたいんです。
したがって、今後のとっていこうとされる問題について大臣の答弁を願いたいと思います。
【次の発言】 先ほども質問が出ましたから私はあまりしつこくは聞……
○高山恒雄君 私は、民社党を代表して、地価公示法の一部を改正する法律案に対しましては、次の理由により反対いたします。 御承知のように、本年一月一日現在の公示価格は、住居地域において、対前年度比三三・三%という異常な上昇をもたらしました。このことは、とりもなおさず、公示価格自体に地価を安定させる効果がないことを示していることの証左であります。したがって何ら地価抑制政策を講じることなく、ただ単に対象地域を拡大することは意味のないことであります。また、現行の公示価格は税制と何らリンクする見通しも見出せないために、全く権威のないものであります。したがって、民間の土地の売買の価格は全く野放しの状態に置……
○高山恒雄君 現在の大都市における緑は年々減少してまさに危機的な状態にありますが、東京ではこのまま放任すればあと五十年で緑は全滅するんではないかとまでいわれております。今朝またテレビでも、小田原の青葉が、公害が原因ではないかというので、ほとんど青葉のままで落ちておる、こういうことがいわれております。このことは、何といっても日本の公害がまさに全土に広がっていると言っても過言でないと、こういうふうに考えます。特にアメリカの資源衛星のアーツから送られている写真の解説や赤外線の写真によって裏づけしておりますことが、全く科学技術庁としてもこの問題について今日までに発表いたしております。この壊滅的な状態に……
○高山恒雄君 公有水面の埋め立てについての質問を申し上げる前に、わが国の経済の高度成長は、いわゆる埋め立てによる臨海工業地帯の造成を軸として発展してきたと思うんです。したがって、その結果はまさに前者の質問者が言われたように、水銀あるいはPCB等による沿岸海域の汚濁ですね、なお、沿岸漁業については国民が安心して食べることのできないような今日の状態に至っております。特に、公有水面の埋め立てによる工業立地をこの際根本的に再検討をする必要があるんじゃないかという考え方を私は持つわけですが、これについては、大臣に聞く前に、工業立地のあり方について通産省としてはどうお考えになっておるのか、この点をまずお聞……
○高山恒雄君 公有水面埋立法の一部を改正する法律案に対する反対理由を、民社党を代表して反対討論をいたします。 次の五つの条項を申し上げたいと思います。 この法律は大正十年に策定されましたものであり、今日の現状にそぐわないものである。特に今日、自然環境保全の確立は重要課題の一つとして、すみやかに抜本的改正の必要があると思います。 すべての河川、海面、湖、沼について埋め立てを認めることは、環境保全の立場から禁止区域の確立をはかるべきであると考えます。 三として、埋め立ての造成工事を民間に許可することは好ましくない。ましてや埋め立て地の所有権を民間に帰属させることは、公有地拡大の方向にあるべ……
○高山恒雄君 今度の水俣病の問題について、一応判決を見ることができまして、損害賠償の点も明らかになったわけですが、私は、これは予算委員会で多くの質問者に対して、通産大臣も環境庁長官も、政府のミスであると同時に責任を痛感する、こういうふうに言っておられるわけですが、私は責任を感ずるだけではだめだと思うのですね。 なぜかならば、二十八年にそういう事態が起こっておるにもかかわらず、一方通産省としては、三十四年にサイクレーターを使用するように浄化装置をやれ、こういう指示をしておるわけです。原因があるからそれをやったに違いないと私は思うんですよ。三十五年にさらに、それではいかぬからクローズドシステムの……
○高山恒雄君 きょうは大臣が二時から御用件があるようでございまして、しぼって私は大臣に御質問申し上げたいと思います。 これはローカル新聞ですけれども、問題は岐阜県の東濃ですが、昭和四十六年に環境局が開設されて、多治見市の保健所が土岐川を定点として観測をずっと続けたわけですね。そうしました結果、この土岐川は、当時の検討では非常に大腸菌が多い。たとえば長良川、木曾川、揖斐川等に比較して二倍以上の大腸菌が判明された。それで、多治見の保健所の検査係長古田十三男さん、この人は、これは少なくとももっと精密な検査をする必要があるというので、いろいろ継続して追跡調査をしたのであります。 ところが、四十八年……
○高山恒雄君 最近の公害は、言うまでもなく全く社会問題の一つとして、きょうは本会議で緊急質問があり、国民としてまさに不安におちいっておる現状だと思うのです。 したがって、先ほども質問がちょっと出ましたが、同じ魚類でも、海の魚類に対する一つの基準は出てきたわけです。しかし貝にしても魚類にしても、いわゆる淡水の魚類もあり貝もあるわけです。これが全然触れていない。この問題は別な機会に私は取り上げるとして、少なくとも今日のこの現状から考えてみるならば、何としてもこの淡水におけるところの公害というものも重要視しなくちゃいかぬと考えております。 そういう意味で、私は岐阜県の問題として、揖斐川を中心とす……
○高山恒雄君 だいぶ質問が出ましたので、ダブった質問は遠慮したいと思いますが、いま河合先生もおっしゃったように、この海水の汚染ということは、まさにいま重大な問題だと思うのです。そういう面から吉田参考人と大塩参考人にお聞きしたいのですが、地方の実態をむしろお聞きしたいと思うのです。 日本の場合は、先ほど諸先生方おっしゃるように非常に立ちおくれているわけですね。ことに海水等になってきますと、下水の立ちおくれ、これは世界でもまれに見る立ちおくれだと思うのです。特に大阪等の寝屋川なんというのは、四十六年の調査ではゼロですね。こういう面から言って、海水がよくなるなんということはおよそ想像がつかないので……
○高山恒雄君 この法案について私はしぼって御質問申し上げたいと思うのですが、陸域の場合の、いままでは一キロ以内でしたか、したがって、今度は接続海面以外も規制をしょう、こういうふうになっておりますが、これは無制限な規制なのか、その点はどうなのか。この点をお聞きしたい。
【次の発言】 したがって、それには制限なしの規制ですかとお聞きしております。制限はないのですかと。
【次の発言】 もう一つお聞きたいのですが、この自然環境保全法に基づいて、前の国会ですか、管理体制を確立しなければだめじゃないかという附帯決議もなされたと思いますが、その後どういう体制を確立しておられるのか、この点ひとつ。
○高山恒雄君 関連。大臣ね、この病名を変えるということは、国際的にも非常に問題だという話も私たちも聞いております。ところが、日本の国内においては、水俣病という病名をつけたために非常にこの地域住民に悲劇が起こっておる。これは、この悲劇は避けなくちゃいけませんよ。いかに医学的に今後発展しようとも、これは国際的なそういう問題はあるにしても、せめて国内だけでもその最善の努力をして、地域住民にこたえてやるという姿勢がなければ私はいかぬと思うのですよ。いろいろな悲劇を聞きました。これはもう一生の問題ですからね。したがって私はお聞きしたいのですが、他に病名を変えたという事例があるようなお話も聞いておるのです……
○高山恒雄君 先ほど委員長からお話がありましたように、大臣に先に質問してくれということですから御質問申し上げたいと思いますが、実は私はきょうは、この奇形魚の調査からいろいろ考えまして御質問申し上げたいと思って立ったわけですが、大臣の御用件で時間がないようでありますから、詳しいことは申し上げないで端的にひとつお聞きしたいと、こういうふうに考えております。 今回、水産庁が報告されました奇形魚の調査は実施は、非常に困難をきわめた中に、多少の基準に不備があったにしても、私はこの努力に対しては敬意を表したいと思うのであります。この資料を見ますと、養魚等における奇形が多数出ておることがまず明らかになって……
○高山恒雄君 大臣にお聞きしたいと思いますが、この公害健康被害の補償法案ですが、先ほど各委員の方から御質問がございましたが、非常に今日の日本の現状から考えてみて、生命にかかわる公害の問題ですからこれは重要なことは言うまでもございません。その重要な法案が、延長国会の六月十九日ですか、これが提出されたということについてはわれわれも不服を持っております。それと同時に、この法案の内容を検討させてもらいますと、大体衆議院で八十日かかっております。公害特別委員会には法案は何もなかったのです。衆議院で八十日もかからなくてはならないほど重要な法案だと私も思うのです。したがって大臣もおっしゃったように、附帯決議……
○高山恒雄君 この法案は議員立法として提案されておるのでありますが、その法案の内容においても第一にあげておられますのは、この環境の保全を重要視して「政府は、すみやかに、瀬戸内海の水質の保全、自然景観の保全等を内容とする瀬戸内海の環境の保全に関する基本となるべき計画を策定しなければならない」ということが強く主張されておるわけです。そこで私は、何といってもこの水質の保全、先ほど答弁もありましたように、瀬戸内海を中心とする下水の立ちおくれというのは、日本全国から見て、大都市としてはほんとうに立ちおくれている。これが社会公害と申しますか、水質を汚濁しておるといっても過言ではないのじゃないかと思います。……
○高山恒雄君 大臣に基本的なことをお伺いしておきたいんですけれども、市町村道については日常生活を基盤にして今後促進していきたいと、むろん二〇%の増をはかりたいという計画のようですが、ここで一つだけ基本的な考え方をお聞きしておきたいことは、奥地産業の開発道という考え方をお持ちになっておるようですが、過去の日本の現状から見ますと、産業道が中心になって、地域住民を無視されておったんではないかと、こういう傾向が今日の時代には大きな批判として出ておると私は思うんです。特にその点は、過去になく、この生活環境の改善にも努力はするとおっしゃっておりますけれども、これは建設省がこういう点を所信表明の中に挿入され……
○高山恒雄君 まず、大臣にお聞きしたいんですが、この公団法の一部改正という法律は、非常に簡単なように考えていいのか、慎重に取り組まなくちゃいかぬのかという二つの疑念が出るような法案だと私は思うんです。そういう意味から考えますと、いま田代委員からも質問がございましたが、私は非常に重要な法案だと思うんです。こういう重要な法案にもかかわらず、その法案の出し方が非常にルーズだ、議員として納得できない。というのは、いま郡山の例が出ましたが、すでに進みつつある現実を見て、一体どういう企画なのかという点ものみ込めないでこの法案を通して、将来四十四カ所公団としてやろうというようなことになりますと、これはたいへ……
○高山恒雄君 ほとんど質問の要点は出尽くしておりますが、再度確認をするような形で質問をしておきたいと思うんですが、この法律案は、最近の地価公示価格の発表に見るように、毎年三〇%をこえる異常な高騰が続いておるのでありますが、その抑制施策の緊急性にかんがみて、与野党四党が共同して提案したことについては画期的である、その成果が期待されるんじゃないかと、こういうふうに考えます。しかし、この法律を実際に運用するのは今後の問題でありますが、運用面で第一線に立つ都道府県あるいは市町村の執行体制がまさに整備されなければならぬのじゃないかと思います。この法律による土地対策が有効にひとつ働くためには、そのかぎは何……
○高山恒雄君 現在都市において緑の不足していることは、昨年の国会でも問題になり、十分な審議もされたのですが、都市緑地保全法の質問でも指摘しておきましたように、その後も都市の環境は悪化の一途をたどっておるのではないか。都市における緑を確保するためには、都市公園法やあるいはまた都市緑地保全法等が必要であることは言うまでもありません。そこで、市街化区域内で一定の要件を備えた農地を生産緑地に指定することにしていますが、都市内の緑の確保や環境の保全にこれを資するとともに、都市の計画とこの都市内の農業との調和をはかろうとされていることは、私は、基本的には、これに賛成をしていきたいと思うのです。しかし、この……
○高山恒雄君 私はこの環境庁の予算の面から見まして、大筋からいいますと、これは長官はいつもおっしゃっておりますことですが、非常に環境庁として発足して間もないものですから、後手後手で追っかけた対策だけをようようにしてやっておるというのが現実だと思うのです。これでは私は環境庁としての使命は果たすことはできぬのじゃないか。整理に追われてしまっておるというのが現実だと思うのです。 そこで、私は高速道路の自動車の公害、その中の振動ですね、この問題については何の対策も打ってないのではないかということを考えるわけです。先ほど私が申しますように、新幹線が非常に騒音が高い。したがって提訴しようかということにま……
○高山恒雄君 同じことを繰り返して重松さん申しわけないと思うのだが、どうもさっきから矢山委員なり小平委員との話を聞いていますと、あなたが班長でやられましたこのカドミウム汚染の結果は、やっぱり正しかったのだとしか聞こえないのですよ、いままでの説明を聞いておりますと。ところが重松さん、問題は会社自体が悪らつなやり方をやって、しかもカムフラージュしたと。その姿勢が大きく今日クローズアップされているわけですね。あなたのいまの答弁は、依然として調査そのものは正しかったと、こうおっしゃっているのですが、しかし、いまわれわれ質問者は、上流と排水口の差が十倍も違った、それに疑義をどうしてはさまなかったのかとい……
○高山恒雄君 時間も制約されておりますので簡単にお聞きしたいと思いますが、この大気汚染防止法の一部改正にあたりまして、前回の審議の場合にも指摘がございましたように、環境庁としてはもっと基本的な問題を整理して、そうして事前に防止するということにつとめなければならぬのではないかという気が私はしておるわけです。むろん、総量規制の基準で相当義務を負わなくてはならぬという法の改正にはなっておりますけれども、これではやはり環境庁としては後手後手の手を踏まざるを得ないのではないか、こういうふうに考えるわけです。 一つの例を申し上げますが、建設省は公団法の一部改正法を今国会に提出しております。その内容を見ま……
○高山恒雄君 午前中から、またただいま小平委員の御質問でたいがい質問が出たのでありますが、いま局長が御答弁された四十八年から東京湾、大阪湾を中心に光化学スモッグの実態調査をやった。で、その発生の機構なり光化学との症状の関係について、ある程度実態が掌握できたのか、できないのか。進んではおるということですが、大気汚染の遺留、拡散との関係とかそういうものが、もう判定ができるまで成功しておるのかどうか。この点をひとつお聞きしたい。
【次の発言】 このオキシダントの発生の模様からいって、いま研究してある程度効果が出てきた、こう言われておるのですが、したがって、調査の結果は地域指定の基本になるような、それ……
○高山恒雄君 質問でほとんど出尽くしたようでありますから、私はダブる質問は控えたいと考えておりますが、先ほどからの質問の中で、裁定につきましては一件も活用の現状はない、こういう御答弁をされておるわけです。それについては、法案ができてから日も浅いし、また各都道府県の趣旨徹底も十分でなかった、こういうふうに言っておられるわけですが、この裁定権限というものを強化されることについては私は反対じゃありません。けれども、基本的にもっと考え直す必要があるのじゃないかという考え方を持つわけです。 先ほどのように労働紛争において調停、あっせん、裁定というふうにできておりますが、労働問題の紛争というものと、この……
○高山恒雄君 関連。 厚生大臣も大蔵大臣も、いまの答弁聞いておりますと十分なる御認識がないと思うのですよ。と申しますことは、日本の定年制という問題を一ぺん考え直してもらわなくちゃいかぬ。いま五十五歳の定年と五十八歳の定年と六十歳定年と、大体三つに分かれておると思います。したがって、五十五歳を過ぎまして後の収入というものは、二割ないし三割の減なんです。そういう人に対して二割減の厚生年金を支払うということはおかしいではないかということを認識してもらわなくちゃいけません。この点が、私は質問者と、われわれの考え方と、政府の考え方の大きな違いだと思うんです。収入を、まるごと五十五歳までの定年前の賃金を……
○高山恒雄君 関連。総裁に質問申し上げたいのですが、いま田渕委員が申し上げましたように、生産性教育に基づく不当労働行為の事件が午前中からずっと連続して、その事実があがってきております。なおまた、総裁もその点は認めておられますし、今後改革をすると、こういう方針のようでありますが、私は非常に不可解に感じますことは、この生産性運動というものは労使の理解の上に初めて成り立つのであります。それなくして生産性運動はやるべきじゃない。それができなければできない方法の、国鉄の五千数百億という膨大なこの赤字をどうするかという問題は、別な方法でも方法はあろうかと思うんです。したがって私は、非常にこれは失礼ですけれ……
○高山恒雄君 田中公述人にお聞きしたいんですが、先生のお話を承りますと、私、民社党ですが、この戦略的地位という立場から今度の沖繩の返還がなされておるんだと、こう断定しておられるんだと思います。そうなりますと、先生の基本的な考え方からいきますと、結局、日本もその中にあって、安保協定の中にあって、ややもすると、東アジア地域においては自由陣営としてばらばらになっちゃう。そのことはまあ日本の国民としても許すべきではない、こういう姿勢のお話を承ったと私は思っておるのです。ところがそうなりますと、政府は、今度の返還に対してあるいはイエスもあるノーもある、これをはっきり言っておられるわけです。私たちは、日本……
○高山恒雄君 だいぶいままでに質問が出ましたけれども、私はもっと具体的にお聞きしたいのですが、通勤途上の労災保険の適用について、最近の交通事故による犠牲者は増加の一途をたどって、まさに深刻な事態だということは、もう言うまでもありません。最近の状況をいろいろ見ますと、四十五年度といたしましても、交通事故件数は七十一万八千八十件、死者が一万六千七百六十五名、負傷者が九十八万一千九十六人、このような犠牲者の中には、通勤途上の犠牲者はもとより、業務遂行上の労働者の犠牲者も増大していると思います。これについて、政府は、調査を行なわれたのですか。もしそういう調査をされたら、その結果をお聞きしたい。いわゆる……
○高山恒雄君 四十七年度の監査報告が今回出されたわけでありますが、監査委員の方も、国鉄の赤字を憂うという点を強く主張されておることは言うまでもございませんが、この監査の指摘されておる内容の中でも、国鉄運賃の値上げ問題に関連して、一番その原因をなしておるものは何かというと、やっぱり貨物輸送だと、これが基本になっておるように、監査報告にも出ております。 国民もこの点に非常に関心を深めておるのであります。貨物の赤字を一般乗客の値上げの負担で穴埋めするということは不当ではないか。先ほど大臣はこの問題に対して利用者だけがある程度犠牲になってもらう、値上げをするんだと、こういうことを言っておられますけれ……
○高山恒雄君 ちょっと基本的なことでお聞きしたいんですが、港湾法等の一部改正のこの案を見ますと、改正の問題点はこの三つにしぼってもいいかどうかということをお聞きしたいんですが、港湾の環境の保全をはかることがまず第一である、第二は港湾の計画的な開発、利用及び保全の体制を確立する、第三は航路の開発及び保全をはかること、大体この三つに分けてもいいかということをお聞きしたいんですが、 その中で、環境という点にはどこまで運輸省の港湾局としてお考えになっておるのか。先ほどいろいろな田子ノ浦等の問題にも深い関心は持っておられるようだが、それに対してもこれだけ長期にわたってもいまだに公害が出ておる、そうしてい……
○高山恒雄君 去る六月の六日に各新聞社が取り上げておりますが、水産庁が昨年の末から要注意として十四の水域の魚介類の調査をしたと、そうしてひどいのになると別府湾等においてはウナギの一三〇PPMもあるというような発表をしたわけですが、この新聞を見て、まあ日本の国民は御承知のように、最近肉食に多少は変わっておりますけれども、まだ五十数%というものはほとんど魚介類にたよっておる国民性だと思うのです。こういうことが発表されるに至っては、全くあすの食生活に困る、何を食べて生活をしたらいいのかというような不安を与えたと私は思うのであります。したがって、これは全く重要な問題だと思うのですが、私はそういう意味か……
○高山恒雄君 大臣にお聞きしたいんですが、四月四日付の新聞等によりますと、四十七年度の住宅公団の団地建設あるいはその計画戸数が八万八千軒のうち資材の値上がりのために一万八千戸分を削減すると、また、三万戸分を未消化のまま四十八年度に繰り越すよう決定したと、こういうふうに報道されておるんですが、この事実関係についてひとつ正式にお聞きしておきたいと、こういうふうに考えるわけです。
【次の発言】 そうしますと、政府は四十八年度の住宅公団の建設戸数を八万戸分を計上しているわけですが、特にコストを中心とする賃貸、分譲双方の公団住宅は、資材の値上がりの面からも価格値上げをするのではないかという不安が出ており……
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