このページでは栗林卓司参議院議員の9期(1971/06/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は9期国会活動統計で確認できます。
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、琉球諸島及び大東諸島に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定について、政府の見解をただしたいと思います。 しかし、その前に、まず私は、佐藤総理に対して、今後どのような姿勢で本協定の審議に取り組もうとされるのかを伺いたいと思います。すなわち、本協定は衆議院における強行採決によって自然成立の軌道に乗り得たかもしれません。しかし、これは、沖繩百万県民の口を封じ、参議院の審議に背中を向けたにひとしい暴挙であります。しかし、憲法の示すところは、参議院において議決ができなかったときには自然成立という規定であり、両院において十分な審議を尽くして議了することが憲法の精……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、今回の国際通貨調整の問題について、佐藤総理並びに関係各大臣に質問をいたします。 まず最初に総理に伺いたいのは、なぜこのような大幅な切り上げを受諾せざるを得なかったのかという点であります。総理は、これはわが国の国力が強くなったあらわれであるとたびたび言明されてまいりました。では一体、わが国の国力の水準は那辺にあるのか、この点について、むずかしい議論の必要はありません。国民総生産の数字とうらはらに、公害、物価高、住宅難、通勤難に苦しむ町の光景を見れば一目りょう然であります。しかも、ニクソン大統領の新経済政策発表後、強引に為替市場を開き続けた政府の気持ちは、円……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、所得税法、法人税法及び租税特別措置法の一部を改正する法律案について、 佐藤総理並びに関係各大臣の御見解をお伺いいたします。 総理は、所信表明において、福祉の優先を主張されました。しかし、これに対し大蔵大臣は、先般の本会議において、「福祉政策は一度始めたらあと戻りすることはできない。したがって、将来のことも考えながら慎重に対処したい」という趣旨の答弁をされました。なるほど、よく言えば慎重な対処かもしれませんが、実態は、老齢福祉年金の微々たる増額に見るごとく、福祉政策に対する及び腰の取り組みと言わざるを得ません。もっとも、大蔵大臣の胸中を去来したものが、将来……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、円の変動相場制移行と、これに伴う諸問題について、総理並びに関係大臣にお伺いをいたします。 当面の問題は、言うまでもなく、円の変動相場制をいつまで続けるのか、また、円の再切り上げ幅をどのようにきめていくのか、この二つであります。 しかし、私は、この問題に入る前に、日米関係にかかわる基本的な問題について総理の見解を求めたいと思います。 今回の国際通貨不安は、ヨーロッパ市場にその発端があり、日本はその飛び火を受けたような時間的経過をたどっております。しかし、一〇%という大幅なドルの切り下げを考えると、その経過はどうであれ、ほんとうのねらいが円の再切り上げに……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、魚介類の水銀汚染問題を中心に、総理並びに関係大臣にお尋ねをいたします。 去る二十四日、魚介類に含まれる水銀について、暫定許容基準が発表され、あわせて厚生省の標準週間献立表が報道されました。 そこでお伺いをしますが、今回の許容基準及び魚の食べ方指導を発表した政府の真意について、われわれ国民はどのように理解したらよいのでありましょうか。厚生省の指導によると、食べてもよい魚介類の量は、一週間としてみると、アジなら十二匹までということになっております。もっとも、きょうの報道によると、この数字が変わったそうでありますが、だからといって問題の本質が変わったわけでは……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、国民生活安定緊急措置法案及び石油需給適正化法案について、本日総理の御出席がございませんので、通産、大蔵、経済企画庁の各大臣にお尋ねをいたしたいと思います。 この二つの法案は、それぞれ恒久立法の形はとっておりますけれども、その内容は、緊急の事態に対する臨時的かつ緊急避難的な対策として提案されたものだと思います。その緊急事態というのは、平たく言い直しますと、物価の大幅値上がりということだと思います。石油の供給不足の問題も、最終的にあらわれてくる姿は、全商品の大幅な値上がりということにほかなりません。 そこで、まずお伺いしたいのは、緊急事態が発生すること、別……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、所得税法、法人税法及び租税特別措置法の一部改正案に対し、総理並びに関係大臣にお尋ねをいたします。 今日、最大の課題がいわゆる狂乱物価の鎮静にあることは申すまでもありません。そこで、まず総理に、総需要の抑制と今回の大幅な所得税減税との関係について、どのような見通しと対策をお持ちなのか、お伺いをしておきたいと思います。 もっとも、かりに物価対策に支障が出たとしても、この減税案が生活物資の値上がりに苦しむ国民に対して特に心を配った内容であるなら、十分説得力を持つと言えると思います。しかし、問題はその内容であります。初年度一兆四千五百億円の減税のうち、だれにで……
○栗林卓司君 先ほど山中長官の御答弁の中で、いま沖繩の方々が抱いている不安、切実な期待、これにこたえずして何の返還ぞやというお答えがありました。全く同じ気持ちで伺うわけですけれども、先ほどの、実は円・ドル交換問題、長官の御答弁伺っていて、やはりあえて伺いたいということで重ねて御質問したいと思います。 現在日本の円が、限定つきとはいいながら変動相場制に移行いたしました。公式には三百六十円に戻るかもしれないということではありますけれども、今日、幅は別として、変わることはすでに既定の事実だと思います。現在、沖繩の方々の痛切な声というのは、何とか一日も早くドルを円にかえてもらいたい、そのときには一ド……
○栗林卓司君 主として厚生省と消防庁にお伺いしたいと思います。現在交通事故で痛ましい被害者が年々増大しているわけです。そういう中で、交通安全対策が今日の緊急課題であることはもちろん言うをまたないところであろうと思います。ただあわせて、それと同等もしくは以上の問題として、不幸にして出た犠牲者をどうやって救っていくのか、助けていくのか、そういう救急医療体制の整備の問題が同様に重要な課題だと思います。もちろん医療といいますと救急でない医療は一つもないと思います。その意味ではたいへん広がりがある問題かと思いますけれども、具体的な検討材料として、交通事故に伴う犠牲者だという点に論点をしぼりながら、交通事……
○栗林卓司君 御質問いたします。 今日、公害を出してかまわない、環境を汚染してかまわないということを本気で考えている人というのは、私はいないと思うのです。何とかなくしたいということだし、そのためにどうしたらいいか、口先だけ言ってみてもなかなか公害はなくならないものだというのが現在私たちの立っている時点だと思います。ところが、実態を見ますと、なくしたいという気持ちとうらはらに、たいへん利害関係が複雑に錯綜しておりまして、現実にどうやってその糸目をほぐしていくかといっても、なかなか解決ができない。それぞれに生活なり健康がからんでくる。どうしようかと言っているうちに事態がどんどん悪くなってきたとい……
○栗林卓司君 時間が十分ございませんので、なるべく簡潔に質問いたします。 大臣の所信表明を伺っておりまして、これをどうやって具体的に進めていくかがこれからの一番重要な問題だと存じます。そういう意味で、これまでの質疑伺っていたのですが、大臣の御答弁伺っておりますと、これ私の思い違いかもしれませんけれども、所信表明の中でことばになっておりますものに比べて、大臣の御見解なり御判断が少し楽観的、ことばが悪ければ、明るい見方をされているように実は感じたのです。そこで、あげ足をとるつもりはありませんけれども、重ねてお伺いしますと、景気の見通しという問題について、七月が底だろうと言われました。この七月がど……
○栗林卓司君 質問の時間がきわめて限られておりますので、これまでの質問と重複する点は避けながら、二、三政府の御見解を伺いたいと思います。 その前に一つ確認として伺いたいんですが、今回のニクソン大統領の新経済政策をどう見るかという問題です。先ほどもお話がありましたように、幾つかの経済政策がからみ合ったものだと思いますし、昨日の論議では、そこの中でドル防衛が一番大きな重点になっているんだという御答弁もあったように記憶しております。それはドル防衛が大きな一環であることは否定はしませんけれども、あわせてアメリカの失業問題の解決、さらには国際収支の改善――まあこれが今回の新経済政策にニクソンが期待する……
○栗林卓司君 現在われわれが当面している困難な状況というものを考えますと、あえて二つに分ければ、国際通貨秩序をどう確立するかという問題と、当面する不況をどうやって克服するかという二つになると思います。 国際通貨秩序の確立の問題については、望ましい効果とのかね合いで必要な期間というものもあると思います。時間もありませんので、この点深くきょうはお伺いいたしません。 もう一つの、不況の克服の問題なんですが、国際会議で大臣が円の切り上げを各国から迫られたときに、基礎的不均衡はない。たまたま現在日本は不況なんで、結果として輸出ドライブがかかり、輸入が減った結果外貨がたまり過ぎたのだという御答弁をされ……
○栗林卓司君 沖繩の施政権返還がいつになるかは別にしまして、施政権が返ってくることは時間の問題になりつつあると思います。まあ、これまで政府の御見解を伺っておりますと、いろいろ不満はあるとしても、施政権を返してもらうことがとにもかくにも先決だという趣旨の御答弁をされてまいりました。私も率直に理解できる気がいたします。そうしますと、一日も早く法案を上げてくれと言われるかもしれませんけれども、一日も早ければ、関連法案はどうでもいいということではないと思います。総理がこれまでたびたび御指摘のように、これからの沖繩の問題解決を考えますと、県民の理解と協力を求めることが何よりも不可欠な条件だと思います。そ……
○栗林卓司君 私は、沖繩の開発という点について、小田さん、安江さん、それから石黒さんにそれぞれ一つずつお伺いいたしたいと思います。小田さんは町長をなさっておられて、たいへん御苦労さんでございます。これは釈伽に説法でございますけれども、現在、地方自治を考えますと、一種の考え方は別にして、予算的には三割自治の実態にあることは御承知のとおりだと思います。実際に税金を納めるのは、直接間接は抜きにして、地域住民から税金は納付されているわけですけれども、実際に、たとえば、小田さんの町に返ってくるのは一三%だと思います。あとは県が一七%、残り七〇%は国が取って、交付税で返ってまいりますけれども、国の認定とい……
○栗林卓司君 予定した質問もありましたけれども、先ほどの、コナリー財務長官が来られて、それに対する日本側の姿勢について納得がいきませんので、重ねて伺いたいと思います。 コナリー長官が、交渉ではなくて理解のために日本に来た、現在日本の経済の不況の実態なり、あるいは国際収支について苦労してきた経緯についていろいろ説明をして、たいへん興味を示しだという大臣の発言がありました。私は、それを聞いておりまして、一体日米関係というのはいつから始まったのだろうかという気がしたのです。たとえば、中国のように、国交がない国から初めてナンバー・ツーの人が来て日本の各閣僚がそろって説明するというならそれはわかります……
○栗林卓司君 所得税法の一部改正案で長時間の論議になっておりますが、ほとんどの問題に触れられてきたと思いますので、なるべく重複を避けながら御質問をいたします。質問の中で回答済みのものがあれば、その旨を言っていただければけっこうです。なるべく簡潔に伺っていきます。 まず、所得減税の年内実施ですけれども、これが思い切った政策であるという点を評価するにやぶさかではございません。ただ、そういうなりふりかまわない政策をとらざるを得ない経済状態に日本を押し込んでしまったこれまでの経済政策のあり方に、たいへん遺憾なものを感じます。まあそれはそれとして、年内減税はいいとして、問題は千六百五十億ということにな……
○栗林卓司君 なるべく簡潔に伺います。 きょうは、今後の物価動向と租税政策といった問題を中心にして、二、三伺いたいと思います。 伺う前に、考え方の一つの例として繊維を取り上げながら申し上げてみたいと思いますが、この総理府が出している「世論調査」という雑誌の中を見ますと、物価上昇が生活程度にどのような影響を持っているんだろうかという調査があります。中を見ますと、物価上昇によって生活を切り詰めなければならないということに多くの答えを出したのが、生活程度が下だという人たちであります。上に行くに従って、生活を切り詰めるという必要度が薄くなっております。これはまあこの調査を見るまでもなく、常識論から……
○栗林卓司君 先ほど来、これで沖繩の問題が終わったわけではない、むしろこれから始まるのだという趣旨の御発言がございました。全くそのとおりだと思いますし、国際的にみてたいへん激変する政治、経済の状況下で沖繩返還、本土復帰という作業を進めていくわけですから、これからが実はほんとうの仕事に取り組むということだと思います。そういうことで、雇用問題あるいは経済開発の問題を中心にしながら二、三お伺いをしてまいりたいと思います。 これまで政府の御答弁の中で、沖繩が労働力の流出県、過疎県にならないで、百万県民がそのまま沖繩で豊かに暮らすことが目標なんだとたびたび御答弁になっておりましたし、そのときあわせてこ……
○栗林卓司君 無過失賠償責任の問題、いろいろこれまで御苦労されてこの法案にまとまってきたと思うのですけれども、これまで出た問題かもしれませんが、二、三の問題について、この法案の中身がどういう内容を持っているのだろうかということをお伺いしたいと思います。大気汚染防止法との関係、水質汚濁防止法との関係、これはたいへんそれぞれ出ておりますので、大気汚染防止法に例をとってお伺いしたいと思います。 そこで、二十五条の二項を拝見しますと、新たに健康被害物質が出た場合には、それ以前は適用しないという趣旨の条項がございます。そこでお伺いしたいのは、新たに健康被害物質になる場合というのは、どういう場合なんだろ……
○栗林卓司君 長官の所信表明について伺いたいのですが、時間がございませんので、土呂久の問題にしぼりながら二、三お伺いしてまいりたいと思います。 最初新聞報道を見ましたときに感じたのは、なぜこんな問題が起こったのか、また、なぜこんな問題がいままでわからなかったのか、たいへんけげんな思いをいたしました。なぜかと申しますと、いわゆる公害ということになると、個々のものをとってみるとあまり大きな問題ではないにしても、量がふえてくるとたいへんな社会環境上の問題になる、これが公害問題のむずかしさだと思います。ところが、土呂久の場合には、だれが見ても、毒性がはっきりしているのです。それを扱いながら、その結果……
○栗林卓司君 三点ばかりについてお尋ねをしたいと思います。 第一は、土呂久の鉱山の問題ですけれども、これは先ほどほかの先生より質疑がありましたし、現在はどうやって被害を救済するのか、今後また類似した問題についてどう取り組んでいくのかということが主たる内容だと思います。とは言うものの、前回の委員会の質疑で若干欠けている部分がありますので、続けてお伺いをいたしたいと思います。 厚生省に伺うのですが、土呂久鉱山で生産をしておりました亜砒酸は劇物及び毒物取締法の対象になりますか。――そこで、土呂久鉱山で、法に定める取り扱い責任者が決定され、届け出られ、厚生省の承認を受けておいでになったのかどうか。……
○栗林卓司君 大臣の所信表明を中心に二、三基本的なお考えを伺いたいと思います。 その前に、これはぜひ大臣に聞いていただきたいと思うんですけれども、所信表明を本日拝見しておりまして、たいへんよくできていると思います。このよくできているという意味は、読めば読むほどよくわからなくなってくる。これは変に皮肉で申し上げているのではなくて、一つの例をとって申し上げますと、たとえば「金融政策の運営」というところで、「内外経済環境の変化に即応した妥当な金利水準の実現を図っていく」という表現をとっております。なるほどそのとおりなんですが、じゃ内外の経済環境の変化とは何かといいますと、人によって見方はずいぶんさ……
○栗林卓司君 賛成の立場でお伺いするんですけれども、賛成の気持ちというのは決して高い次元の賛成じゃなくて、つくる意思と能力がありながら休耕、減反、転作しなければいけない、その実態を考えると、税金が安くなるんだからいいじゃないかというところの賛成なんで、やはり不満な点が気持ちとしては残ります。そんなところから二、三お伺いしてみたいと思いますが、大蔵省に伺いたいのは、これが二回目だと思います。で、一ぺん例外措置としてとにかくやるという場合には、これはいろいろなやり方があると思うんですが、二回目ということになりますと、やはり制度としての色合いというものが出てまいりますし、当然農家の方々にも将来に対す……
○栗林卓司君 日を改めて準備預金の問題を伺うとして、その背景にある問題二、三お伺いしたいと思います。その前にこれまでの質疑の中で疑問に思った点幾つかお伺いしたいのですが、国際金融局長にまず伺います。 先般の通貨調整なんですが、その結果円が切り上げられたということは、基礎的不均衡があったということを認めたことになるのでしょうか。まあそれまでは基礎的不均衡はないのだということが政府の一貫した御主張だった。結果として一六・八八を基準として対ドル基準相場が設定された。これは結果から見ると基礎的不均衡があったのである、そうしてそれは二八・八八%でおおむね評価されたのであるという理解になるのでしょうか、……
○栗林卓司君 二、三お尋ねしたいと思います。これまでの質問の中でも出ていた点、若干重複するかもしれませんが、重ねてお伺いしたいと思います。 今回の改正案、提案理由説明にもありますように、国際化の進展に対してどうやって対応するかという問題意識から、内外均衡達成のための金融政策の手段の整備として御提案をされております手段を整備するということ自身は、反対する何ものもないと思います。ただ問題は、どういう手段の効用があり、限界が一体何なのかということではないかと思います。 そこで、金融政策としていろいろな目的が幾つかあると思いますけれども、最近、とりわけ各国を含めて痛切な課題になっておりますものが、……
○栗林卓司君 これまでのほかの委員の御質問と重複する点があるかと思いますけれども、私も円の再切り上げの可能性、危険性というものをやはり強く感ぜざるを得ないので、重ねて二、三基本的な問題について大臣の御所見を伺いたいと思います。 一つは、ただいま御提案になっております準備預金制度の改正についてでございますけれども、先ほど外貨準備高の累増傾向がやまない理由として、大臣のほうから、これはとにもかくにも不況がおさまらない。幸い外貨がたまったことだから、これを活用しながら、何とか不況を抜け出していきたいという御説明がございました。今度の準備預金制度の改正は、一言で言いかえますと、外貨準備高に見合う円資……
○栗林卓司君 関連して。 館先生にお伺いしたいと思うのですけれども、先ほど金利政策には制約がある。したがって、量的な規制手段として準備預金制度を考える必要がある。その際、反論として、量的な規制は並行的かどうかは別にして、金利に及ぶはずだ。これに対しては、金融市場は完全市場ではないんでそういったことはないと、あっさりお答えになったのですけれども、ほかの参考人の方々の御意見、それぞれ資金コストということを、経営の責任者ですから当然のこととして主張されます。その意味で、量的規制と金利の関係を一応分けてお考えでございましたから、当然のこととして、付利をするんだということが前提にあるのかと思ったんです……
○栗林卓司君 海外短資の流入対策ということでこれまでの質疑に続けて一点お伺いしたいと思います。 海外短資と言っても、中身がいわゆる純粋な投機資金だけではないことは、これは言うまでもございません。そこで、投機資金ということではなくて、海外短期資金の動きということで考えてみますと、こういう見方が正しいのかどうか、御意見を伺いたいと思います。 一つは、背景として米国の国際収支赤字が続いているということは、ドルの過剰流動性が増幅をされているということだと思います。そういう中で、ドルの交換性が将来にわたって回復の可能性がないとなると、海外の民間銀行なりあるいは多国籍企業なりの持っている準備流動資産と……
○栗林卓司君 関税局長にお伺いいたします。 関税というものを考えてみますと、それぞれの国の産業を保護しながら、あわせて世界貿易の拡大を進めていくということだろうと思いますし、そういう観点から関税率一%の増減にも厳格に目をそそぎながらということが当然の態度だと思います。そういう点で考えて、昨年の国際通貨調整というものを見ますと、国別にそれぞれ開きがある数字になったわけですから、それまでの関税率の姿からして、当然上がることも含めた関税率の面での補正ということが必要になると思います。その辺で、今回の御提案の中でそういう配慮が入っているのか、入っていないのか。入っているとすればどれとどれなのか、まず……
○栗林卓司君 最初に、事務的な問題について若干お伺いしたいと思います。
徴収の一元化については、事務の簡素化等という理由があげられておりますけれども、今回御提案の労働保険特別会計法によると、事務はどのように簡素化されるのか、細部はけっこうですから、大づかみに簡潔にお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、一つ具体的な例としてお伺いしますと、労働保険事務組合というものがあります。従来は徴収した額の一部をそこに事務費として補助していたという経緯があったと思いますけれども、ただいまのお話のように、事務工数がたいへん簡素化されるということになりますと、その点も再考慮されていくことに……
○栗林卓司君 関連して二つばかり質問しておきたいと思います。 最初に運輸省に伺うんですが、航空運賃の値上げの問題について、理由として二つある。一つは燃料税に見られるような、費用が税としてふえる場合、あるいは航空会社そのものの事業経費が上がる場合、そういう御説明があったんですが、もう一つこういったことがあるかないかをお聞きしたいんです。ということは、なるほど飛行機固有の分野だけ見ればそういったことになりますけれども、それと競合するほかの交通機関の運賃との見合いにおいて、航空運賃も変化せざるを得ない。端的に言いますと、たとえば東京―大阪間で比べてみると、新幹線が走っておる。国鉄が今後どういう再建……
○栗林卓司君 いま憲法のことをお伺いした気持ちというのは、憲法の内容についていろいろ議論、これはあっていいと思います。ただ、それが手続として今日日本国の憲法としての柱になる、それを中心にしてものごとが動いていくわけですから、国民が知らなくていいということには決してなりません。 そこで、いまの憲法を少しでも読んだことがある人が一体何%いるのか、全然知らないのが何%いるのか――いや、お調べいただかなくてけっこうです。総理府の世論調査がございます。申し上げますと、少しでも読んだことがあるという人が四一%、全然読んだことないという人が二六%、これでいいんだろうかと、やっぱり政府としても考えていただか……
○栗林卓司君 時間も経過しておりますので幾つかの問題について簡潔にお尋ねしたいと存じます。 話を蒸し返すようで恐縮ですけれども、金利のことについてお伺いしたいんですがね、沖繩公庫の金利が、本土に比べて沖繩の現状を調べながら安い方向で、その考え方できめてある。これはわかりました。もう一つ民間の一般金融の金利ということになりますけれども、表面金利を見ると、先ほど竹田委員のお尋ねでお答えのように、沖繩のほうが貸し出し金利が高いということでございます。ただ、沖繩というのは、どちらかというと、アメリカ型の貸し出しをしておりまして、歩積み両建てという悪い習慣には染まっておりません。その意味で、実効金利と……
○栗林卓司君 時間の限りがありますので、基本的な問題について一点だけ山中長官と大蔵大臣にお伺いしたいと思います。 去年でしたですけれども、沖繩に参りまして指導者と数えられる方々にお目にかかって伺いますと、百万という単位の沖繩県民が今後も存続できるとほんとうに思っておいでの方は実はいなかったように感じますし、本土に帰ってきてからいろいろ話を伺っても、それは無理であろうというような大方の御意見でございました。これは長官などもたびたび言われるように、沖繩の問題というのは実は過密過疎の問題だと思います。本土でも過密過疎の問題というのは、深刻化することはあっても、対策は有効な成果をあげてこなかった。し……
○栗林卓司君 日本開発銀行が設立当初の目的から環境も変わってまいりまして、見直しの時期がきた、これが今回の改正の理由の大きな一つだと思います。そこで、開発銀行の役割りをどう見ていったらいいだろうか、こんなところを二、三お伺いしてみたいと思うのですが、一つ電力に例をとりますと、電力については当初政策目的をもって融資をされてきた、しかし、体制も整備されてきたんで、六分五厘を七分に引き上げる、あるいは民間の資金に徐々に移されていくのだという趣旨の御説明が総裁のほうからございました。ところが、一方では電力料金の値上げということが定義されております。そういったものを結びつけてみて、開発銀行の役割りという……
○栗林卓司君 御提案の改正点について二、三お伺いしたいと思うのです。 これはいままでの質疑と若干重複するかもしれませんけれども、今回の改正点の第一条のところで目的が変わっております。そこでこれは、これまでのお答えの中にも実はあったことなんですが、あらためてお伺いしますが、産業の開発に寄与する設備ということと、経済社会の発展に寄与する設備、これは、設備はどうでもよろしいのですが、産業の開発に寄与するということと、経済社会の発展に寄与するということが具体的にどう違うと御判断になっているのか。そこで、経済社会の発展に寄与するとはどんな中身だと御理解になっているのか、まず伺いたいと思います。
○栗林卓司君 二、三の点についてお伺いしたいと思います。 先ほど来御議論の金利の引き下げの問題について、引き続いて一点お伺いしたいと思うのですが、先般日銀総裁が参考人としてこの委員会においでになったときに、たしかこういう御報告をされたと思います。というのは、公定歩合を下げたらどうかという私どもの質問に対して、残念ながら公定歩合を下げたということと、貸し出し金利が連動する条件にはもうすでにないんですというお答えでした。それは、日銀に対する銀行の借り入れということがゼロに近くなってしまった。したがって、公定歩合の引き下げと、貸し出し金利というものが連動する条件に実はもうないと、公定歩合をどうしよ……
○栗林卓司君 苦干取りとめのない質問になるかもしれませんけれども、相続の問題について二、三御見解を伺いたいと思います。
これは俗に、三代たつと相続財産がなくなるという言い方がありますけれども、いまの相続税の基本的な考え方というのは、相続財産を税で基本的には取り上げてしまう、あるいは相続税というものを一つの政策手段にして、相続財産を手放させる、そこにねらいがあるということなんでしょうか。その辺はいかがですか。
【次の発言】 いまのお答えのように、たいへんむずかしい問題だと思います。で、相続をどう見るか、いまのお答えの中にもあったのですけれども、相続財産そのものについて見ていく問題と、それから相……
○栗林卓司君 一、二点お伺いしたいと思いますが、金子参考人にまずお伺いをいたします。 所得税のところで、考え方は担税力に即した課税なんだというところから、総合累進という考え方と、一定金額の除外という二つをお示しになりました。この一定金額の除外のところで、考え方は最低生活を維持していくこと、これはそのとおりでわかるんですけれども、しかし、そこで問題にしたいのは、租税政策の限界ということについてどんなお考えをお持ちかということなんです。 控除ということをきめましても、所得がなければ何の役にも立たない。しかも、所得が低い層に対して物価調整減税をしてみても、効果は及ばないし、また恒松参考人の御意見……
○栗林卓司君 これまでの質疑を受けた形で二、三お伺いしたいと思います。 総理の御答弁をお伺いしておりますと、わかる気もするんですけれども、よく考えると、やっぱりどうもおかしいなあという気持ちが残ってしまう。ことばじりをとらえるわけではございませんが、二、三例を示して申し上げますと、たとえば医師の所得控除七二%について、特定の職業なるがゆえに七二%もの控除があるということは許しがたいこと、許されないことだと思う、とおっしゃいました。そう言われますと、総理もよく御理解になっているとは思うわけですけれども、じゃどうやって解決するかということになりますと、現在三者構成の委員会があってむずかしい、私の……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、所得税法、法人税法の一部を改正する法案について反対、相続税法の一部を改正する法案について賛成の討論をいたします。 今回の改正案は、それぞれ税制調査会の答申を踏まえたものであります。しかし、本委員会の審議に、参考人として出席された福良税制調査会会長代理が述べられたごとく、税制調査会本来の使命は、わが国税制のあり方に対する基本的な研究、検討でなければなりません。そしてその検討の方向は、何よりも負担の公平の実現でなければならないと思います。減税は国の恩恵的発想で行なうべきものであってはなりません。納税は国民の義務であることを正しく認識しながら、その上に立ってあ……
○栗林卓司君 アジア開発銀行と、たばこ耕作組合の問題について二、三お伺いをいたします。 これまでの議論と幾分重複する面があろうかと思いますけれども、まずお伺いしたいのは、通常資金の増資ということなんですが、通常資金と特別基金の関係というものを考えますと、まああたかも世銀と第二世銀の関係のように思えますし、通常資金の融資先という面では、いまも御議論がありましたように、中華民国、韓国、タイ向けの融資がたいへん目立っております。その意味で、今回の増資というのは、これら三国向けの融資と実際上見合っていくんだ、その融資の増大と見合っていくんだという気もするんですが、そういうことかどうかまずお伺いいたし……
○栗林卓司君 火力発電所の大気汚染の問題と、自動車の排気ガス規制に伴う資源問題の二点についてお尋ねをいたします。 まず最初に、長官に基本的な考え方ということでお伺いしたいのですが、公害ということで幾つものものがあげられておりますけれども、その冒頭に大気汚染が書いてあるように、公害はどれも排除しなければいけないのですけれども、とりわけて大気汚染を排除する必要性は高いし、それを排除していく価値も高いと思うのです。 そこでお伺いしたいのは、実際にいろんな諸対策を進めていく上では、資金もかかることも含めていろんな問題が出てくる。出てくるけれども、きれいな空気をつくるということは何ものにもかえがたい……
○栗林卓司君 時間も迫ってきましたので、一つだけお伺いしたいんですが、その前に大臣にぜひ申し上げておきたいと思いますのは、先ほど来の大臣の御見解を伺っていてたいへんさびしい気が実はしております。田中総理が自民党の総裁に選任されたときだったと思います。記憶違いだったらお許しをいただきたいんですが、そのあいさつの中で、これまではとにかくどの政策をいつやるのかということは国民に明らかにされてこなかった、しかし、これからはいつまでに何をやるかということが明らかにできる政治でなければいかぬ、こういう趣旨のことを私はあいさつされたように記憶しております。確かに大いに努力します、あるいは慎重に検討しますとい……
○栗林卓司君 先ほど来の議論と重ねての御質問で恐縮ですけれども、円の問題を中心に二、三御意見を伺いたいと思います。 まず最初にお尋ねをしたいのは、このいわゆる円の問題について大蔵省としてこれをどの程度差し迫った問題としてとらえておいでになるのか。従来、通貨調整の効果は二年ぐらいかかるんだという言い方をそのままうのみにすれば、来年の暮れまでということで、いまから考えて一年少々ということになります。かりにたとえば先ほどのお答えのシュバイツァー専務理事が、来年になればということをしゃくし定木に考えれば、あと二カ月少々ということになります。それやこれや時期の問題をここで云々されることはむずかしいと思……
○栗林卓司君 御提案の内容を中心にして、幾つか御判断、御意見を承りたいと思います。 まず、国際金融局長にお伺いするわけですけれども、円の再切り上げは必至ではないか、こういうことになりますと、絶対いたしません、こういう答えが返ってまいりますし、お立場から言えばそういう答えになるのだろう、こういうやりとりになってしまいますけれども、少し立ち入って御判断をお伺いしたいと思います。 去年大幅の円の切り上げに直面する前までは、円の切り上げというものはあたかもタブーみたいな感じで言われておりましたし、それは一国の主権に属することであり云々ということを含めて、非常に固いものの見方があった。ところが、昨年……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、政府提出の国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律案に対して、反対の討論を行ないます。 私は、反対理由を二つにしぼって申し上げたいと思います。 その第一点は、政府に関する問題点であります。現在、わが国政治の最大の関心がインフレ対策であることは、いまさら申し上げるまでもありません。今日、オーバーキルの危険をもおかしながら、金融引き締めが強行されているのも、そのためであります。しかし、われわれの悩みは、金融政策だけでインフレを食いとめることが不可能だという点にあると思います。この困難なインフレ問題を解決するためには、国の内外……
○栗林卓司君 私はこの委員会初めてなものですからイロハのところからお伺いするということで会計検査院と関連して行政管理庁ということでお尋ねをしたいと思います。
最初に会計検査院にお伺いしたいのは、これは従来からも出ていた問題だろうと思うのですけれども、実地検査をする場合にこれはとても全部はできないんだというところから、現状とすると大体約七%前後にとどまっているんだということなんですけれども、なぜ七%しか検査ができないのか、このところをひとつ御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 四十五年度の報告を拝見しますと、不当事項あるいは意見を表示し、または措置を要求した事項ということで百四十六件、……
○栗林卓司君 三点ばかりお伺いをしたいと思います。 最初にお伺いしたいのは、憲法の八十九条、これは御承知だと思いますけれども、後段のところを読んでみますと、これは公のお金を使う場合の制限ということが書いてあるわけですけれども、後段のところで、「公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に難し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。」、これと私学助成の関係について、これは憲法の条文も文字どおり読んでまいりますと、私学については補助金を出せない、そういう読み方もできますし、現在私学法五十九条だと思いますけれども、補助金が出せるという規定は実は憲法とはそぐわないという意見もあるようでご……
○栗林卓司君 時間が残り少なになりましたので、通貨問題について二つばかり御所見を伺いたいと思います。 一つは、たいへんこの問題ははっきりとは言いづらい問題だと思いますけれども、どういう中身を持った問題なのか、その辺のところはなるべくはっきりさせていくべきなんではないか。そんなところからひとつお伺いしますのは、今回のドルの一〇%切り下げというのは、一つはドルの信認の回復のためであったという趣旨のことを先ほど大臣言われました。で、お伺いしたいのは、ドルの信認の回復にほんとうにつながるんだろうか。なぜかと申しますと、交換性の問題云々までは触れません。しかし、とにかく基軸通貨としてあんまり金との関係……
○栗林卓司君 全く時間がなくなりましたので、いろいろお伺いしたいんですけれども、これから日をかえてお伺いする、いわば前段というような形で一点だけお伺いします。 それは、国際通貨の動きを大筋としてどうとらえていくんだろうかということなんですけれども、イエスかノーかのお答えでけっこうです。前回お尋ねしたときに、ドルの一〇%切り下げというのは、基軸通貨国がみずから価値を動かしたという意味で、信認低下のおそれはないかとお伺いしましたら、いろいろ問題があるとしても、信認回復につながる第一歩だと思う。その御判断はいまでも変わっておりませんでしょうか。
○栗林卓司君 御提案の法律について、証券問題でお伺いしたいと思うんですが、その前に、先ほどの大臣の御答弁の中から一つお伺いしたいと思います。たいへんあげ足をとったように聞こえるかもしれませんけれども、そういう気持ちではございません。過剰流動性ということについて、これを吸い上げるのはたいへんむずかしい、たとえ話をすると、水が一ぱい入っている器の上に油の膜がかぶった、それをどうやって分けるかというほどむずかしいのだというたとえ話がございました。聞くとなるほどという気もするのですけれども、よく考えるとやっぱりわからない。なぜかといいますと、器の中に水が一ぱい入って、上に油の被膜がある場合には、どうや……
○栗林卓司君 有価証券取引税のことからお伺いしたいと思いますけれども、御提案の理由説明の中に「近年における証券市場の状況等に顧み、」とございますけれども、この「近年における証券市場の状況等」というのは、主として担税力が増したという点に着目して御判断になっているのかどうか、まずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、担税力が増したんだということは、言い直してみますと、現在の株価水準が今後とも安定的に向上していくんだということを含みとしている、当然そうなるんだろうと思いますが、そういうことでございましょうか。
【次の発言】 一般論は、おっしゃるとおりだと思いますけれども、問題は最近の……
○栗林卓司君 同じようなことをお伺いするようになりますけれども、重ねてお伺いしたいと思います。この資金運用部資金の性格というのは、提案理由にもありますように、受動的な有償の預かり金の運用というのが一つの性格だと思います。そこでお伺いしたいのは、有償の預かり金が年ごとにふえていってほしいとお考えになりますか、どちらでもかまわないとお考えになりますか。この点はいかがでしょう。
【次の発言】 いま預かり金を運用している対象をながめまして、よく予算の硬直化といいますけれども、いろいろ理屈はあっても、そうはこれは押えられないというものを、かりに硬直化としますと何%ぐらいあるとお考えになりますか。
○栗林卓司君 大臣にたいへん素朴な質問を三点いたします。時間の限りがありますので簡明にお答えいただきたいと思います。 お伺いする気持ちを申し上げますと、よく高福祉・高負担ということが言われます。で、これから、福祉の内容を高めていかなければいけないと考えますと、高負担というのは避けがたい道だと思います。それを税で負担するのか、価格で、物価で負担するかは別ですけれども、いずれにしても、高負担という姿は生まれてこざるを得ないと思います。それを進める場合には、国民の理解と納得が不可欠であると思います。そこで、それを求めるためには、何よりも大切なのは、国民の側から見た公平感というものだろうと思います。……
○栗林卓司君 関税の問題を中心に若干お伺いいたします。
最初にお伺いしたいのは、今回、関税定率法の一部改正ということで御提案でございますけれども、それも含めて、片方では国際通貨制度の現状、それから今後の、はっきりはわかりませんけれども、想定される見通し、そういったものをどうひっくるめて関税問題を考えていかれるのか。たいへんばくとした質問のようですけれども、いわばものごとの裏と表といいますか、たいへん密接な関係にあると思いますので、関税問題に取り組んでいく基本的な考え方ということをひとつお伺いしたいと思います。
【次の発言】 新国際ラウンドに臨む姿勢は同感に思います。ただ、そこにいく前に少し問……
○栗林卓司君 今回の改正の御提案を含めて一言で言いますと、所得税の仕組みそのものは大きく残しながら、いろいろ問題があるので緩和をしたい、こういうように受け取れるわけです。しかし、その仕組みを残しながら緩和ということだけではなくて、全体についていまの時代から見てどうなんだろうか、そういう見直しもそのつどしてみるべきではないんだろうか。そんなところから、具体的に通勤手当を例にあげてお伺いをしたいと思います。
まず、最初にお伺いしたいのは、通勤手当が所得税の課税対象になる理由についてはどうお考えでございますか。
【次の発言】 いまのお話、繰り返すようですけれども、課税最低限はきまっております。これ……
○栗林卓司君 大臣は時間になりましたらお帰りになってけっこうでございます。できたらお出になる前に一言だけお答えをしてください。
今回の改正で、再分配という問題については、所得税ですけれども。どの程度の比重でお考えになりますか。――お時間ですからけっこうです。質問続けて政府委員のほうから伺います。
【次の発言】 それでは、あらためて伺いますけれども、所得税の場合に、所得の再分配機能が大きな役割りを果たすと言われております、という点でお伺いするんですけれども、その所得の再分配というものを考えるときに、所得の絶対額の水準、これも一つの足がかりですね。
それからもう一つは、いろんな所得のランクがあ……
○栗林卓司君 時間の限りがありますので、法人の土地譲渡益重課制度についてだけお伺いしたいと思います。 この重課税率二〇%がいいか悪いかということについてちょっと逆なお伺い方をしてみたいと思いますけれども、事業を、土地とそれ以外のものに分けて考えますと、土地の譲渡にからまる部分は、今回の二〇%の税率と、法人税、住民税、事業税約五〇%、合わせて七〇%が取られる。まあ、こういうことになるわけですけれども、そうなると、税引き後三〇%の利益率が出る。税引き後三〇%というのは相当な高さなんではないか、一般のその他事業における税引き後利益率と比べてどうこの点をお考えになりますか。
○栗林卓司君 交際費並びに広告費の課税の問題を中心にして大臣の御見解を伺いたいと思うんですが、まず最初に、今回の御提案で交際費課税が強化されたわけですけれども、今後さらに強化をされていく御予定がございますかどうか、お考えをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 広告費課税はあとでお伺いすることとして、交際費のことなんですけれども、今後検討するとしても、現在広告費課税というのはワクで考えるというやり方をとっているわけですけれども、このワクで考えるというやり方は、今後とも踏襲しておいでになりますか。
【次の発言】 実態は交際費ではないんだけれども、交際費に計上されているものを税務調査の段階で仕分け……
○栗林卓司君 二、三の点でお伺いします。
法人税の改正の中身なんですけれども、同族会社の留保所得課税の控除額を引き上げるということは、理由は、端的に申し上げて、事業主報酬制度を今回取り入れたから、その見合いを考えてということなんでございましょうか。
【次の発言】 一応念のために伺うんですけれども、この留保所得というのは賞与も含んだ内容になりますでしょうか。
【次の発言】 わかりました。
次の点でお伺いしますけれども、土地税制の問題で大臣にお伺いしたいのは、よく言われることですけれども、保有税と譲渡税、これは土地税制を考える場合に、いわば柱になるものだといわれます。現在ですと、保有税は、地方……
○栗林卓司君 まず物品税についてお伺いをいたします。 最初にお尋ねをしたいのは、現在物品税が品目別に税率がきまっているわけですけれども、こういうやり方を今後とも続けておいでになりますかどうか。お伺いする意味といいますのは、まあ今回の物品税改正も消費構造の変化に即応するためという理由がついておりましたけれども、品目別に税率をきめるということになりますと、新しい商品が出た場合に、物品税の適用というのは常にあと追いの形でしか対策が打てませんし、そういう問題とあわせて品目別に物品税率をきめるということになると、特定業界との直接、間接の結びつきというのはどうしても避けがたい。これが物品税の時宜に適した……
○栗林卓司君 先ほどの質問の中で、今回の金融引き締めの重点といたしまして、総需要の抑制ということはあるんだけれども、特には企業の設備投資、在庫投資の抑制にあるという趣旨のお答えがございました。これと、物価対策ということをからめて二、三お伺いしたいと思います。 これは、あるところで調べた資料によりますと、最近の卸売り物価上昇の原因としまして、こういう数字が書いてございました。感じとして大体合っているかどうか、まずお伺いしたいと思うんですけれども、一つは、海外のインフレの影響によるものが大体二〇%ぐらいである、それから、需給アンバランスによるものが四〇%ぐらい、コストプッシュとして見られるものが……
○栗林卓司君 時間がありませんので簡潔にお尋ねしたいと思います。 いま、御提案の、アフリカ開発基金に関する法律案については私は賛成したいと思います。ただ、賛成する理由というのは、金がなくて困っているんだ、大いに出してやればいいじゃないかという単純な気持ちなんです。じゃ、金を出してやればいい、物的に援助してやればいいのかということになると、どうも大切なことが一つなおざりにされているのではないかという気がいたします。そういう観点から二、三お伺いしてみたいと思います。 最初にお伺いしたいのは、資金的な援助あるいは物的な援助だけで、よい結果というのがほんとうに出るんだろうか。例をあげてお考えを伺い……
○栗林卓司君 大臣にお尋ねします。 お尋ねする前に、私がお伺いする立場を申し上げますと、まあ土地問題の解決ということが言われるわけですけれども、どうもそれを解決するためには、公有地の拡大というのが不可決ではないかと思います。よく議論として、土地所有権そのものを否認すべきである、あるいは土地の国有化をすべきであるという主張がございますけれども、よく考えてみると、これは問題のすりかえであって、土地を国有化したから、だから、問題が解決できるかというと、決してそんなことはないと思います。この点は御異論ないと思いますけれども、結局土地対策というのは、第一には、利用制限だと。利用計画と言い直してもけっこ……
○栗林卓司君 時間が迫っておりますから、手短かに、それぞれの参考人の方々から一言ずつ御意見をいただきたいと思います。 最初に、瀬川参考人にお尋ねをいたしますけれども、実は、常々感じているんですけれども、証券業界というのは、このまままいりますと、地盤沈下していかざるを得ないのではないんだろうか。で、今回の幾つかの不祥事件というのは、そういう衰退傾向の中で起こった退廃現象ではないんだろうか。なぜこう申し上げるかと申しますと、一つは、企業の投資資金需要というのは今後もふえていくのだろうか。よく言われますように、なるほど昨今はきわめて活況を呈しておりますけれども、この活況を呈していることがいいのか悪……
○栗林卓司君 お二人の参考人にお伺いしたいと思うんですけれども、物価が上がっている原因ということで考えますと、先ほど来御指摘もあったようですけれども、あえて三つあげてみますと、海外からの輸入品の値上がり、もう一つは需要に起因する値上がり、もう一つがコストプッシュによる値上がり、よくこの三つが引き合いに出されますし、私も、大きくはこの三つがからみ合って今日の物価高をもたらしているんではなかろうかと思うんです。しからば、いかなる対策をとっていくかということになるんですけれども、いま申し上げた三つの原因がどのくらいの大きさできいているんだろうか、この辺の感触をまず館参考人と渡邊参考人にお伺いしたいと……
○栗林卓司君 先ほど通貨問題に対する大臣の構想と熱意をお伺いしました。また、昨今の新聞報道を通じましても、そのなみなみならない御努力のほどはうかがえるように思います。 そこで、あえて重ねてひとつ大臣の御所見を承りたいと思うんですけれども、現在大きな悩みであるインフレ、物価高騰の問題について、これは国際通貨とたいへん結びついているんだという所論がございます。あえてここで申し上げるまでもありませんけれども、各国通貨が変動相場、フロートしております。通貨価値が不安定なものですから、通貨をストックしておくよりも、物をストックしておくほうがより有利であるというところから、世界的な投機需要なり、仮需要が……
○栗林卓司君 まず、大蔵大臣にお伺いしますけれども、いつ固定平価制度に戻るかという時期の話は別にして、いつの日か固定平価制度に戻りたいという先ほどの御見解もございました。では、どういう条件が整備されれば固定平価制度に戻れるとお考えになっているのか、具体的に伺いたいと思います。
【次の発言】 各国政府の態度ということでお答えでございますけれども、投機資金についてはどのような条件があればとお考えですか。
【次の発言】 投機資金に対していろいろ努力をされるというのはけっこうなんですけれども、成果が期待できるのかできないのか、問題はそこのような気がいたします。投機資金をかりにユーロダラーと読みかえても……
○栗林卓司君 日中航空協定の問題と日台路線の関係を中心にしながら、御見解を伺いたいと思うんす。時間がたいへん限られておりますので、なるべく簡潔な御答弁をお願いしたいと思います。 問題は、一つの中国という主張なんですけれども、これは中華人民共和国政府も、そして台湾も、それぞれに主張している事実はございます。そこで、この一つの中国論というのはどちらかというと大義名分に類する、たてまえとしての主張ではあるまいか。で、私もよく中国の人たちのものの考え方を知っているわけではありませんけれども、大義名分に立って身を処すということを非常に大切にしているんだ、そういう人たちなんだといわれます。これは私もそう……
○栗林卓司君 時間がきわめて限られておりますので、御答弁を特に簡潔にお願いいたします。 いま、ことしの賃金交渉は大体終わろうとしている時期だと思いますけれども、お互いにまじめに考えて、りつ然とする思いで見詰めているのは、来年の賃金交渉の推移であると思います。そんなところから所得政策ということばが各方面でいろいろ言われるようになりました。この点について総理は再々、所得政策といっても国民の合意がなければできないのだということを言われてまいりました。そのとおりだと思います。 そこでお伺いしたいのは、そういう国民の合意を求めるための前向きかつ積極的な努力を政府として今後しておいでになりますか。それ……
○栗林卓司君 二、三お尋ねをしたいと思うんですけれども……。
【次の発言】 いや、まず皆さまに同じ質問をしたいのと、個々にお伺いするのと分けてお尋ねしますけれども、お耳ざわりかもしれませんけれども、実は先ほど参考人の方々の御意見を伺っておりまして、今回の法案には賛成であるというお話がたいへん私にはけげんに思えた。というのは、どちらにしても、これは皆さまの営業行為の自由を束縛する法案であることは間違いないわけですけれども、それがそれぞれに賛成であるとなぜ言われるのか、これは各参考人から後ほど承りたいと思います。
次は、個々にお伺いするんですけれども、まず深尾参考人にお伺いします。
LPGの供……
○栗林卓司君 前の委員の質問と関連して恐縮ですけれども、大臣にひとつお伺いしたい。 昨今の重要な問題がインフレ克服であると、よく言うわけです。そのためには、来年度予算は思い切ってしぼり込まなきゃいかぬ。一方では、中小企業対策はと言うと、ただいまの御答弁がやっぱり返ってくるわけです。これをどうしたらいいんだろうか。というのは、なるほど中小企業だけの問題を見ると、何とかしなきゃいかぬ、予算も金融問題も。ところが、総需要の抑制という観点で考えていくと、それもこれも言っていたのでは一体物価はどうなるんだという悩みが新しく出てまいります。それをどうバランスをとっていったらいいのか、ひとつまずお伺いして……
○栗林卓司君 重複する点が多いかと思いますけれども、大体物価問題を中心にお伺いしたいと思います。 先ほど大臣が、昨年十月の価格水準に戻ることは、これはきわめて困難だ、しかし、両三月のうちに新しい価格水準に落ちついていくのではあるまいかというお話がございました。で、ひとつ大臣の、どういう問題意識をお持ちかということでお伺いしたいんですけれども、一つの価格水準から、ある価格水準に変わっていく、それほどにもすさまじい物価の上昇だということが背景にありますけれども、価格の相対的な関係も含めて大きく変わっていくという、これを前提として見た場合に、先ほど来議論があるわけですけれども、社会的に見て、その価……
○栗林卓司君 若干質問が重複するかもしれませんけれども、順序ですからお伺いいたします。
御提案の割増金付貯蓄ですけれども、どんな人がこれを利用するかということを先ほどたしか調べてみたら、半分ぐらいの人がやってみようかという声もありましたと聞いたんですが、これ間違いございませんか。
【次の発言】 いま年齢別に見た、年齢男女別伺ったんですけれども、それ以外にこまかく中をごらんになっておりますか。
【次の発言】 こまかく伺ったんですけれども、全体を大づかみに見て、半分ぐらいの人が関心を燃やしたということをひとつ足がかりにしながら、いまのこまかい御説明も考えながら、少し考えてみたい気がするんですけれ……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となっております割増金付貯蓄に関する臨時措置法案について、反対の討論を行ないます。 今日の社会を見ると、エゴの過度な追求によって、社会全体の利益が著しくそこなわれる傾向が強いといわざるを得ません。現在、物価高がかくも異常な姿となった原因の一つもそこにあると思います。この事態は、健全な道徳意識をささえにしてきた日本の社会が、崩壊の危機にさらされていることを示すものであり、与党、野党の立場の相違をこえて憂慮すべきものと思います。 しかも、今日われわれが当面している経済的環境は、量から質への転換であり、規模の拡大によって、エゴの満足を求めてきた従……
○栗林卓司君 幾つかお伺いしたいと思いますけれども、お話伺っておりまして、金融引き締めはだいぶきいてきたという一つの節に差しかかってきたんではないだろうかという気もするんですけれども、そこで、先ほど来のお話の物価問題なんですが、これがかくも深刻になるのは、全面的な物価の洗いがえに近い変化になってしまっていることじゃないかと思うんです。これを円の対外価値でどう見るかというのは、ほんとうは議論になるんでしょうけれども、幸か不幸かフロートしているわけですから、しばらくそうそう悩まなくても済むかもしれません。 そこで国内ではどうかというと、ほとんどの全商品が洗いがえに近い形で物価が変わってきている中……
○栗林卓司君 肥後さんに伺いたいんですけれども、さっき自動車の税金のことで御言及があったものですから二つ簡単なことで伺いたいのです。 これは自動車関係諸税をなぜ上げるか。一つは、おっしゃったように外部不経済をどうチャージするかということがあると思うのですけれども、これはだんだんと車そのものが変わってきて、正確に言うと、外部不経済といわれているものの一部が改善されてくれば、その税金はしたがって低減するんである、これが一つです。 それからもう一つは、東畑さんがおっしゃったんですけれども、資源節約、消費抑制という観点からも考えたんですということなんですが、これ一つ意味はわかるのですけれども、こう……
○栗林卓司君 若干の点について伺いたいと思うんですけれども、今回の改正の中で、国民生活に関連の深い物資及び最近の需給の逼迫している原材料を中心に云々とあるわけですけれども、毎度悩みの種は、そうやって関税率を引き下げたものが、消費者価格にどう具体的にはね返るんだという問題なんですけれども、その議論に入る前に、関税率を引き下げる、したがって、コストとしては安くつくということと、価格のきまり方というのを考えてみると、どういう市場構造を前提に置いて考えるかで議論はまるっきり違ってしまうんじゃないか。そこで、どういう市場を想定しておいでになるのか。言った意味は、自由市場原理をたてまえにして考えていかれる……
○栗林卓司君 租税三法の質疑ですから、いろいろお伺いしたいことあるのですけれども、時間がたいへん限られておりますので、自動車関係諸税の問題にしぼって大臣の御所見を伺いたいと思います。で、今回の自動車関係諸税の増税について、理由としては、資源の節約あるいは消費の抑制ということがいわれておりますけれども、最初にお伺いしたいのは、関係諸税の増税をきめたときに、今日の自動車の生活販売状況を予測しておいでだったかどうか。なぜお伺いするかといいますと――若干数字を申し上げます。 去年の十二月から対前年比で自動車の生産販売がたいへん落ち込んだということがいわれております。しかし、それは去年が異常に高かった……
○栗林卓司君 これから申し上げる問題について御見解を承りたいと思うんですけれども、今回の二兆円減税で、やっぱり一番ひっかかるのは、先ほど来ありますように、一兆何千億の減税の相当部分が、所得の高いところに持っていかれちゃうという素朴な実感、これも理由を聞いてみますと、いろいろございます。そこで、もし税以前の問題として、所得の配分というものが適正だとしますと、たとえば累進課税にしても直す必要がある。あるいはほかの所得と見合いもある云々ということで、今回の修正も私は理解できる気がする。ただ問題は、税以前の問題として、所得の配分というものが適正にされたのかどうか、この意味で、税の問題と税以前の問題、私……
○栗林卓司君 自動車関係諸税の問題について要望を含めながら一点お尋ねしたいと思います。 自動車関係諸税について税目があまりに多いものですから整理をしたらどうかという議論は、従来から何回となく行なわれてきたと思います。ころが残念ながら、税目の整理ということはこれまでは実現しませんでしたし、近々数年間を見るとかえって税目がふえてきた、逆な傾向が目立っているように思います。現在自動車関係諸税の税目というものは、いまさら申し上げるまでもありませんけれども、揮発油税、地方道路税、石油ガス税、物品税、自動車重量税、軽油引取税、自動車税、自動車取得税、軽自動車税と、九税目にわかっているわけです。で、問題こ……
○栗林卓司君 引き続いてお伺いしますけれども、先ほども御質問の中にあったんですが、日本の出資比率がふえておるんです。これに対して米国、英国のそれぞれの増資に対する比率というのは、負担比率が減ってきました。これは傾向的に見ていくと、なるほど、立ち上がったときには米、英の負担比率が大きかった。そのうちに、だんだんと西ドイツ並びに日本の負担額がふえてきた。単純に見ますと、肩がわりをさせられてきた感じがあるんですけれども、ちょうど、そういう数字の変化があるころは、米国あるいは英国、それぞれが国際収支で悩むということがあったんですけれども、これまでの変化を顧みて、いわば肩がわりというような論議はあったん……
○栗林卓司君 大臣、かねがね金さえあればいい、自分さえよければいいというやり方は、もう清算しなければいかぬということを強調されていたと思います。私も全く同感なんですけれども、そういった目で今回の法案を見てみますと、ことばは悪いんですが、ごね得を認めた法案という印象がしてならない。この点についてまず大臣の御所見を承りたいと思います。
【次の発言】 電源立地をする場合の周辺地域の不満というものをかりに三つに分けて考えてみますと、一つは、環境保全にからまる不満、これはとにかく極力保全にっとめなければいけませんし、なおかっ実害がある部分については補償するということで結着をつけていく問題だと思います。ま……
○栗林卓司君 時間が限られてまいりましたので、簡潔にお伺いをいたします。 私も、この法案反対なんですけれども、ただ、反対の理由というのは、必ずしも御園生参考人あるいは岩本参考人と同じではない。そこでお伺いしたいんですけれども、まず、御園生参考人、岩本参考人にお伺いして、あと、別な角度から木下参考人にお伺いいたします。 これまで――たいへん大きなことを言うようですけれども、人類の歴史をふり返ってみて、危険と全く無縁であった日というのは一日もなかった、まず、これは現実として覚悟せざるを得ません。とは言うものの、危険をどうやって回避をするかということに努力が傾けられてきた。そこで危険をじゃどう見……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となりました電源開発促進関係二法案について反対の討論を行ないます。 その第一の理由は、発電所の設置と、公共用施設の建設との因果関係であります。電源開発地域の周辺整備事業として予定されている公共用施設は、単に発電所の設置と因果関係がないばかりでなく、むしろ逆に地方の福祉向上の観点から、発電所の有無にかかわりなく整備すべきものであります。したがって、その財源を、電気事業者に対する目的税の課税に求めることは適当ではありません。 第二の理由は、すべての地方について共通かつ妥当な基準に従って建設すべき公共用施設に対し、電源開発周辺地域のみを別格とし、……
○栗林卓司君 私は、自動車関係諸税の増税問題を一つの話の中心にしながら今後の交通政策の問題についてお伺いをしたいと思うんです。 今回の自動車関係諸税の増税というものは、あらためて申し上げるわけではありませんけれども、国に関する増税による税収増というのは初年度で二千億をこえていると思うんです。これは法人税の増収額初年度二千百十億円をも上回っている非常に大きな増税額だと思うんです。問題は、この法人税と自動車関係諸税の問題について一つあらためて申し上げたいのは、同じように二千億円をこえる増税だとは言いながら、法人税の場合には企業の利益に対して課税されるわけですから、利益が出ない場合には当然のことと……
○栗林卓司君 議題になっております公害等調整委員会設置法の問題点というのは三つばかりあるように思います。 一つは、裁定というのはどういう性格でつかまえていったらいいかという問題です。もう一つは、裁定制度自体がどう一体機能していくんだ。三つ目の問題というのは、まあ公害紛争処理というたいへん重要な問題について、当然その担当する機関というのは常識的に強化すべきであるという気がするのですが、これについて行政機構の簡素化という発想がなぜ入ってきたのか。しかも、制度の目的として、中央公害審査委員会と土地調整委員会という異なった二つが統合されていいんだろうか。大体こうした問題があるように思いますけれども、……
○栗林卓司君 総理府の予算の中を見ますと、新生活運動助成費、統計調査費、青少年健全育成対策費あるいは日本学術会議の費用、こういったものがございます。それぞれ意見を交えながら御見解を伺いたいと思います。あわせて、行政管理庁関係になりますが、省庁の削減あるいは定員の削減の問題について御見解を承ってまいりたいと思います。 まず最初は新生活運動でございますけれども、この協会ができたのは、御承知のように昭和三十年八月、鳩山内閣の時代でございます。目的は、ということで見てまいりますと、国民みずからの創意と良識により物心両面にわたって日常生活をより民主的、合理的、文化的に高あることをめざして行なう新生活運……
○栗林卓司君 まず、運輸大臣にお尋ねをいたしますけれども、国鉄の財政が悪化した理由としまして、提案説明を拝見しますと、「自動車輸送の発達等による輸送量の伸び悩み、人件費の大幅な上昇等」と、まあこの二つが特筆してあるわけですけれども、国鉄の財政悪化の原因として大きなものはこの二つであるというようにお考えだということでございましょうか。
【次の発言】 運輸省関係で出しております四十八年度の国有鉄道予算説明なり、あるいは運賃改定申請理由も同じことが出ておりますから、いまの二つが大臣の御答弁のとおり大きな理由である、そういう御認識だと思います。
そこで念のために伺うんですけれども、現在の運賃が安いか……
○栗林卓司君 私は国鉄問題を中心にして若干お伺いしたいと思います。
具体的な問題に入る前に、たいへん基本的なことをお伺いするようですけれども、運輸大臣と国鉄総裁にそれぞれ同じ質問をしたいんです。私は主義としてあげ足取りはしませんから、その点は御心配なくお答えいただいてけっこうなんですけれども、お伺いしたいのは、それぞれ指導者としていま仕事をされていると思います、という意味で、いま日本人が何を考え、何をしなければいけないのか、この点についての所見を伺いたいと思います。
【次の発言】 いまが一つの危機だという気持ちはみんなそれぞれ胸の中にあるんだろうと思います。そこでいまお答えの、自分たちの社会……
○栗林卓司君 自動車交通の問題について、いろいろな面から幾つかお伺いしたいと思います。 これはお伺いするときに、たいへん聞きづらい気がしているんですけれども、最近わりあいに世間で言われがちな議論というのは、発電所はつくるな、電気はよこせ。で発電所はつくるなというのは、上から出ている煙を考えればなるほどもっともです。なきゃ困るからよこせというのも、なるほどもっともなんですけれども、理屈としてつながってこない。そうはいっても、たとえばいま例を発電所にあげましたけれども、発電所の公害問題にしても、あるいは電力の供給問題にしても、具体的に解決をしないと国民生活が困る問題であることだけははっきりしてい……
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