このページでは田中寿美子参議院議員の10期(1974/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は10期国会活動統計で確認できます。
○田中寿美子君 私は日本社会党を代表して、主として経済、国民生活問題について三木総理並びに関係閣僚に質問いたしたいと存じます。 三木総理は、このたび田中内閣二年半の失政のあとを受けて、政治的、経済的に最悪の事態を収拾すべき至難の任務を背負って内閣首班として登場されました。まことに御苦労さまでございます。が、国民はいまやあなたがことばでなく具体的な政策を示されることを渇望しております。あなたが野党との話し合いを進めると言われるのが真意であれば、野党の意見を十分取り入れ、具体的で誠意ある御回答をいただきたいということを最初に念を押しておきたいと存じます。 まず最初に、三木内閣の経済政策の基本姿……
○田中寿美子君 関連。 経済見通しやら、それからいろいろ経済計画を変更されるとしましても、振替所得を相当大きくしなければならないことは事実だと思います。 それで、総理に私お尋ねしたいわけなんです。三木内閣は低成長に切りかえたわけですから、ですから財源を見つけなければならないわけです。先ほど経済企画庁長官が、福祉優先のための経済にしていくためには予算の配分の問題、それから財源の調達、金融政策の運営、公共料金政策などいろいろあるとおっしゃいました。一昨日、私本会議で御質問しましたときに、総理大臣はほとんどお答えにならなかった。そして予算委員会で聞いてくれと言われたそうでございますので私お尋ねす……
○田中寿美子君 関連。 総理大臣は国民の声を聞くというおことばを何回もおっしゃっているわけなんです。それで、総理になられて第一回目の記者会見のときに、重症身障者の宮尾修さんの投稿を引用なさいまして、自分からこういう恵まれない人の声を政治に生かしたいというふうに、たいへん感動したというふうにおっしゃいました。あの投稿の中身では、先天性の脳性麻痺で半身が全然不随で四十何年も生活してきた。こういう人が日本じゅうにたくさんいる。こういう者は自分で収入を得ることができないんである。そうすると、厚生省のほうは無拠出の者に福祉年金を与えるというようなことについてたいへん冷たい。現在月一万一千円の福祉年金で……
○田中寿美子君 小麦協定に関して先にお尋ねいたしますが、一九七一年の国際小麦協定の延長議定書は、昨年国会終了後に二つの議定書の暫定的適用の宣言を寄託したということになっておりますね。このことについては、衆議院の方で大変厳しく追及を受けて、国会の承認を経ないでやったことに関して、外務大臣は今後はちゃんと国会にかけるというふうにお答えになっておりますが、その辺はそうなのかどうかということが一つ、確認したいわけです。 それからもう一点は、しかし、今回の延長議定書の期限、七五年六月三十日までですね。あと二カ月だけのものですね。それから後の七六年六月三十日までの延長もすでに部内で決定しているというよう……
○田中寿美子君 初めにお許し願いたいんですけれども、この外務委員会は座ったままでいつも質疑をする習慣になっておりますけれども、きょうは場所も広いですし、それから国際婦人年に関することで、大いに意気込みを発揮したいと思いますから、立って質疑をさしていただきます。 宮澤外務大臣、私は宮澤外相というのは大変民主的な考えを持っていらっしゃる方だというふうに、そういう教養を持っていらっしゃる方だと承知しているわけなんですが、国際婦人年というものをどういうふうに把握していらっしゃるか、一体なぜこういうものが設定されたんだとお思いになるか、あるいは何を目的にしているというふうに理解していらっしゃるかを最初……
○田中寿美子君 ただいまILO六十九号を採択、批准をしたわけですが、百二号、これは社会保障の最低基準に関する条約で、一九五二年に条約として採択されたものなんで、実は私ども今回、きょうの夜中からメキシコシティーで国際婦人年の世界会議が開かれますし、同時に忘れてならないのは、ILOの第六十回総会がジュネーブでいま開催中でございます。婦人の要求しております社会保障に関する基準とかあるいは労働婦人の労働条件に関しては国際水準よりはるかに低いものですから、せめて国際水準の条約のところまでという要求を大変婦人がしているわけでございます。 それで、今回国際婦人年に関連して、衆参の婦人議員がたびたび、久しぶ……
○田中寿美子君 厚生大臣、会期末の大変なところであっちこっち引っ張られていらっしゃると思うんですが、どうしても出てきていただきたいということを私どもが要求申し上げましておいでいただいて、ありがとうございます。 百二号条約の批准案件は外務委員会にかかっているわけですが、内容が社労に関係しておりますものでございまして、どうしても厚生大臣に詰めをしておかなければ私ども批准に賛成することができないということできょうはおいで願いましたわけですから、各党がそれぞれ詰めたいところを申し上げるということにしておりますので、ひとつ決意のあるところをちゃんと御答弁いただきたいと思います。 もう十九日の日に実は……
○田中寿美子君 私は、自由民主党、日本社会党、公明党、日本共産党、民社党、各派の共同提案に係る婦人関係ILO条約の批准促進に関する決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 婦人関係ILO条約の批准促進に関する決議(案) 一、国際婦人年の意義に照らして、政府は未批准の婦人関係ILO条約をすみやかに批准するよう努力すべきである。 一、政府は、批准ずみの条約については、その趣旨に添つて国内の法律、制度の運用を一層改善するよう最大の努力をすべきである。 一、政府は、一〇二号条約に関し今回受諾しない部門、特に母性給付及び遺族給付については、本条約の趣旨をふまえてその改善をはかり、……
○田中寿美子君 関連。
【次の発言】 最後ですから。
【次の発言】 実は私も福祉の財源を見つけるために、五十年度予算の資料をずっと見ておりましたときに、公庫並びに開発銀行、輸銀などが、いわゆる企業でしたら貸し倒れ引当金、これは滞貸償却引当金と言うのですが、それが四十九年度全部ゼロになっていて、そうして突如として五十年度の予算に大変大きな額が計上してある。三百何十億というような計上のところもあります。それで大蔵省にお願いして実績の資料を出していただいたわけです。ところが、そのいわゆる貸し倒れ引当金を取り崩しても何でもいない医療金融公庫なんか、これが五十年度の滞貸引当金として九億三千万ですか、それ……
○田中寿美子君 昨日、所得の格差が大変あって低所得層ほどインフレの被害を受けているということを申し上げましたのですが、預貯金の目減りの問題についても、大変低所得層ほどひどい目に遭っているわけです。この預貯金の目減りの問題について国民生活局長の方から、どういう状況か御報告いただきたいと思います。
【次の発言】 国民の貯蓄総額ではどのくらいあって、どのくらい目減りしたことになるでしょうか。
【次の発言】 目減りは……。
【次の発言】 四十八年度でもそのくらい庶民の貯蓄が減っているわけなんですが、貯蓄デフレーターですね、これが物価上昇率より高いというのはなぜでございますか。
○田中寿美子君 ただいま目黒委員、それから片山委員ともに、医療供給体制の欠陥あるいは医療の被害、薬害などについて非常な怒りをもって質疑をされたのを、厚生大臣聞いていらっしゃったと思います。なぜ、私どもがそのように憤慨するか。つまり、いまの日本の医療制度に対して、根本的に私は大変な欠陥があると思っております。 私は、時間を節約して簡単に申しますけれども、私ども社会党は、医療制度の根本的なあり方として、第一の欠陥というのは、日本の医療が大部分が採算ベースに乗っているということ、そのことから来て大変欠陥を起こしている。医療というのは、健康を守るというのは、私は国の責任だと思います。だから、教育に対……
○田中寿美子君 私は、各派の共同提案に係る婦人関係ILO条約の批准促進に関する決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 婦人関係ILO条約の批准促進に関する決議(案) 一、国際婦人年の意義に照らして、政府は未批准の婦人関係ILO条約をすみやかに批准するよう努力すべきである。 一、政府は、批准ずみの条約については、その趣旨に添つて国内の法律、制度の運用を一層改善するよう最大の努力をすべきである。 一、政府は、一〇二号条約に関し今回受諾しない部門、特に母性給付及び遺族給付については、本条約の趣旨をふまえてその改善をはかり、もつて、可及的すみやかに条約第四条1の規定に基づく義……
○田中寿美子君 私、きょうは一つは外務関係女性職員、それから女性外交官の進出対策について一点。それからもう一点は、外務行政に関連して。それから第三点目にインドネシアの学術調査団に関連して、この三つのことをお尋ねしたいと思います。 実は、ことしは国際婦人年で大変大臣を悩ませたんですが、きょう自民党の大鷹さんも御一緒に質問しようということを話し合っておりましたが、御病気になられましたので、私が代表して質問を申し上げます。 国際婦人年は終わりになってまいりましたが、昨日、多分四十一民間の婦人団体の代表が宮澤大臣にお目にかかったと思います。あのときの決議をもって、大会の決議をもって申し入れをしたは……
○田中寿美子君 この国際特許分類に関する協定の批准に関しては、もう大分前に、ここでわが党では戸叶先生がほんの少しだけ質問なさいました。私はそれに続けてやるわけなんですが、大臣もおいでになりますので、いまちょうどUNCTADの会議が開かれている最中でございます。わが方では木村代表が行ってらっしゃいまして、UNCTADでの一番重要な議題は、もちろん先進工業国と発展途上国との間の貿易関係をどのようにうまくやるかという問題でございますし、特に、発展途上国からは大変強い要求というか突き上げが出てくるということを予定されておりますが、私、この際ちょっとついでですので申し上げたいと思います。一月の末にバリ島……
○田中寿美子君 私は、国際連合大学の本部設置に関する協定の問題をお尋ねするわけなんですけれども、外務省情報文化局がお出しになった国連大学に関する解説を読ましていただきました。 もうすでに本部は渋谷の東邦生命のビルに設置されていて、学長としてジェームズ・M・ヘスター博士が、そして副学長の一人には前東大総長の加藤一郎先生が就任していらっしゃる。それから理事会の議長にも前田義徳さんが就任していらっしゃるということで、日本は大いに一生懸命のようなんですけれども、どうも私、解説を見たり、あるいは新聞記事を見たり、あるいはいろいろの状況判断をしてみまして、なぜ日本がこんなに一生懸命に推進しているのに、世……
○田中寿美子君 派遣委員を代表いたしまして、調査の結果を御報告いたします。 本調査団は、中村委員長、中沢理事、そして私の三名で編成され、七月十三日から十五日までの三日間にわたり、福岡県、長崎県の物価及び消費者行政、公正取引委員会地方機関の業務の実情等を調査してまいりました。 まず、物価行政につきましては、政府の総需要抑制政策や個別物資、物価対策と相まって、両県とも四十八年秋以降の物価の高騰、物不足パニック等による物価情勢の混乱に対応して、迅速かつ適切に行政組織の整備を行ったのを初めとして、各種の緊急対策を講じてきております。 その後、消費者物価は次第に鎮静化の方向に向かい、最近では比較的……
○田中寿美子君 経企庁長官、長官の所信表明が本会議であり、それからこの委員会でごあいさつがあってからも大変時間が経過いたしております。そうしておりますうちに、先ごろ五十年代前期経済計画の案が発表されました。それで私は、ですから長官の所信表明並びにこの前期長期経済計画ですね。この中にあらわれている考え方の中から幾つか根本的な問題をお尋ねさせていただきたいと思います。 第一番は、長官は四十九、五十、五十一年というのは狂乱物価に対する調整の段階である、全治三年の重傷を負っていたけれども、それが次第に鎮静して落ちついてきたというふうに大変いつも自分でおほめになっていらっしゃるわけですが、私は、果たし……
○田中寿美子君 大臣、いま粕谷さんのおっしゃいましたように、もし男女の平等の問題を一生懸命におやりになればまた当選なさいますので、労働大臣にもおなりになると思いますのでがんばっていただかなくちゃなりません。 いま粕谷議員がお聞きになったことで答弁も大変不満足だったという気がしますのは、大変森山局長用心深くてうっかりしたこと言わないようにしていらっしゃると思うんですが、実はこの問題、粕谷議員が主として保護のところをやること、私は雇用問題をと二人で分担しましたから、そっちの方に余り深入りしていると時間がなくなりますけれども、なぜこのようなことを私どもが一生懸命で言うかと申しますと、先般決算委員会……
○田中寿美子君 私は救急医療問題についてお尋ねしたいと思いますが、 昨日の毎日新聞の夕刊に、第二次三木内閣発足後一カ月間の大臣の勤務評定が載っておりました。その中で、なかなか大物大臣がたくさんいらっしゃる中でも、早川厚生大臣は大変大物だということですね。そして最初の記者会見のときに、「日本医師会、日本歯科医師会は社団法人。自分は別に偉くはないが、国民に選ばれた憲法上の厚生大臣。これまでのように軽々しく扱われては、大臣の権威を失ってしまう」と、こういうふうにおっしゃったというふうに報道されておりますが、これ大変意気盛んでよろしいと思うんです。いままで日本医師会のオーケーをとらなかったら厚生行政は……
○田中寿美子君 私は、いわゆる白ろう病、振動病についてきょう御質問したいと思います。 労働大臣、それから林野庁長官、御承知のとおり、去る今月の十七、十八、十九日の三日間に、命を返せ、白ろう病三千名告発キャンペーンがありました。全国から労災認定者約五百五十人が出てきて、これは国有林と民有林と両方の労働者ですが、街頭で訴えをいたしましたし、それから各省にも交渉にそれぞれ参りました。この人たちは病人なんでして、そういう人が東京にわざわざ出てくるということは並々ならないことなんであって、それはもうやむにやまれず出てきたものだということは御承知だと思います。過去にも、水俣病、イタイイタイ病、カネミ油症……
○田中寿美子君 厚生大臣御承知かと思いますけれども、七十七国会の終わりに野党の婦人議員が共同発議者になりまして、そして各野党全体が提案になって、粕谷照美議員が提案者となりまして、公衆浴場法の一部改正法案というのを出しました。これはいわゆるトルコ風呂に関してこれを許可することを公衆浴場法でやめなさいという法律でございます。実はきょう日程の都合で、総務長官の御都合、それから私自身の都合もありまして、粕谷議員と私と分担し合いまして、順序は先に粕谷議員がその法案の内容に触れながら、実態を少し厚生省、警察庁あるいは労働省あるいはそれに関係したところから、実態を説明を受けながらいろいろと問題点を指摘すると……
○田中寿美子君 委員長の選任は主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○田中寿美子君 お三方の問題提起、大変参考になりましてありがとうございました。大変時間が制限されておりますので、たくさんお尋ねしたいことあるんですけれども、二点だけにしぼりたいと思います。 最初に仙台の小岩参考人に。お三方とも共通して指摘していらっしゃるのは行政の責任、それから国の財政的措置を、それからお二人は法律をつくってほしいという御意見もございました。私は小岩参考人にお尋ねしたいと思うんですけれども、非常に問題はたくさんあります。私は赤字の問題だけをお尋ねしたいと思います。すでに累積赤字十一億というふうにおっしゃいました。それから昭和五十年度には二億の赤字を出して、五十一年度はすでに一……
○田中寿美子君 時間がきわめて制限されておりますので、私なるたけポイントだけをお尋ねして、なるたけ要領よくお答えいただきたいと思うのですけれども、労働大臣にこんなことを申し上げる必要もないのですが、労働省設置法によるまでもなく、労働省ができましたいきさつは、これは企業の利益を守るためじゃなくて、労働者の福祉を守るためであるということについて御異存はないと思いますね。労働安全衛生法の目的なんですけれども、これも労働者の命と健康を守るというところに目的があるはずだと思うのです。ちょうど五年前に労働基準法の第五章の労働安全に関する規則のところの規定が抜き出されて、一つの独立した法案になりましたとき、……
○田中寿美子君 この本法案は、参議院全野党、各党各派提案によるものでございます。 公衆浴場法の一部を改正する法律案の提案趣旨を説明申し上げます。 売春防止法制定より二十一年を経過した現在、政府公認の集娼制度は解体されましたが、売春の形態は多様化し、潜在化して、第三者による女性の搾取は後を絶ちません。中でも、個室付浴場業の業態は売春の温床と化し、特殊浴場業の距離規制の悪用によって、新たに全国各地に集娼地域を発生させており、そこで役務を提供する女性に対して浴場業者及び彼らと結託するひも、暴力団などによる売春の強制及び搾取が増大しています。 ここに、個室において疑性による役務を提供させることを……
○田中寿美子君 目黒委員の求めたものは、この改正法案の趣旨を説明しろということなんですけれども、政府委員はただずらずら読むばかりで、一体問題がどこにあるのかちっともわかりません。だから、時間がかかったんじゃないでしょうか。重要なポイントを説明していただけばよかったんじゃないか。もうあとちょっとです。しょうがない、聞いているだけです。問題点はこういうところ、こういうところと一つも説明がない。
○田中寿美子君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○田中寿美子君 私は、委員長に世耕政隆君を推薦することの動議を提出いたします。
○田中寿美子君 私は、きょうは、一つは国際婦人年国内行動計画のうちの婦人の雇用及び労働の問題に関して、もう一つは、林業政策と林業労働者の待遇並びに国有林財政の問題について、二つのことをお尋ねしたいと思っております。 最初に、国際婦人年の国内行動計画のうち、婦人の雇用、労働問題にしぼってお尋ねいたしたいと思いますが、総務長官、昨日市川先生が、婦人問題企画推進本部の機能、権限などについてはもうすでに質疑なさいましたので、私は時間の節約上それをいたしません。ただ、なぜ労働団体、これは同盟も中立も総評も含め、あるいは一般の地婦連、地域婦人団体なども含め、いろいろなところから不満が出ているのかおわかり……
○田中寿美子君 先生のお話を聞いておりますと、企業が流したものが原因であるということがはっきりわかるまでは企業は責任がないというような感じに受け取れるわけなんですね。それでは、いま無過失賠償責任の問題なんかは一切お認めにならない立場なのかどうかを伺いたいわけなんです。 たとえば例を引きますと、カネミ油症の問題がありますね。あれなんかはカネミライスオイルの、明らかにあの会社に責任があったわけですね。カネクロールという有毒な物質が、油を熱する管の中にピンほどの穴があいていて、そこからどんどん油の中にそれが流れ込んだから、あのカネミライスオイルというのは非常な有毒な物質を含んで、その結果、あれを食……
○田中寿美子君 付加価値税のことについてお触れになりましたのですが、政府の方の税制調査会では、福祉の財源を求めるのに当たって、一番取りやすい間接税とか、それから付加価値税を新設してとろうという考え方があるように思います。検討せよということになっております。私どもも、いま高成長から低成長に向かおうとして、しかも福祉を充実していかなければならないというときにどこに財源を求めるかというとき、大変簡単にそういうふうに行きやすい心配があると思うわけなんです。それで、政府では高福祉高負担という場合に、受益者はみんな負担すべきではないかというような考え方で間接税の方に行ったりあるいは付加価値税を新設してとろ……
○田中寿美子君 大変時間が限られておりますので、労働大臣、私は、国際婦人年に関係してもう本当に二点にしぼって婦人の雇用の平等権を確保するために何か実効のあることをこの年に当たってやっていただきたいという立場で申し上げます。 この間から、しばしば、いろいろな方々から国際婦人年に関連した婦人の地位の問題についての御質問もありましたし、申し入れもございましたですね。ただ、私どもは、国際婦人年が設定している「平等、発展、平和」という標語のうち、特に平等の問題が最も重要だと思っているわけなんですが、それでそういうお話をしに大臣や総理大臣やなんかに伺いますと、母親というものは大事なものである、私たちは母……
○田中寿美子君 ただいまの徳永先生のおっしゃいました福祉のあり方ですね。これは私も非常に長い間福祉の問題にはもちろん強い関心を持っておりますし、それから研究などもしてきましたし、各国の状況なども見てきております。そうしていま福祉の先進国と言われた国々でも、地域福祉というのが一つの方向としてみんな出つつあるところなんで、その点では賛成なんですが、その地域福祉を確保していく条件というのをやっぱりつくっていきませんと、まだ大変不足の状況がある。そういう意味で、私はいまのは大変共鳴する点もたくさんあるんですけれども、大蔵大臣というのはそういう福祉のための財源を見つけてくださる、それを配分してくださる人……
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