このページでは寺田熊雄参議院議員の10期(1974/07/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は10期国会活動統計で確認できます。
○寺田熊雄君 私は、日本社会党を代表して、今回提案せられました税三法の改正案につき、内閣総理大臣及び関係各大臣に対し、質問いたしたいと存じます。 今回の税三法の改正案は、一口に申しますと、大資産家階級に有利、勤労者階級に不利であるという点におきまして、際立って階級的のものであります。しかも、三木内閣の一枚看板とも言うべき社会的公正の確保につきましては、その要請を完全に踏みにじったものと申しても過言ではないのでありまして、まことに遺憾と申さねばなりません。 以下、その理由を申し述べますが、まず、所得税について申しますと、減税額の合計は二千四百八十億円、そのうち勤労者の課税最低限を、標準世帯百……
○寺田熊雄君 私は日本社会党を代表して、ただいま上程せられております酒税法の一部を改正する法律案及び製造たばこ定価法の一部を改正する法律案に関し、総理並びに関係大臣に対し質問をいたします。 政府・与党は、大蔵委員長桧垣徳太郎君に迫り、去る昭和五十年十一月十三日、野党議員に出席のいとまを与えずして大蔵委員会を開会し、右二法案に関する大蔵大臣の趣旨説明を強行いたしました。まことに乱暴きわまる処置と言わねばなりません。次いで、桧垣委員長は自民党議員と気脈を通じ、昭和五十年十一月二十日の大蔵委員会において野党議員の質疑を強引に打ち切り、強行採決の挙に出たのであります。これは前国会の終末、七月一日に、……
○寺田熊雄君 これは大臣に質問いたす前に、ちょっと質問時間のことで委員長はじめ皆さんに御提案したいんですが、参議院の予算委員会では、御承知のように、質問時間が往復じゃなくて片道になっておりますね。ところが、この大蔵委員会では、質問時間というのは、答弁者の答弁を質問時間の中に入れておるわけです。ですから、答弁者の答弁が長いとどうしても質問時間が短くなります。答弁が不必要に長かったり、丁寧過ぎるような場合に、非常にわれわれの審議時間が短縮を余儀なくされるわけですから、これはぜひとも予算委員会にならって、質問時間を片道だけに計算するという方式に将来は改めていただきたいと考えておるわけです。これは、き……
○寺田熊雄君 公務員のベースアップの問題につきましては、先ほど大臣からきょうの閣議で人勧どおり全額支給することをきめていただいたという御答弁がありましたね。それは当然のことではありますけれども、たいへん私どもはけっこうなことだと思うんですが、問題は、その支給時期なんです、実施の時期なんですけれども、と申しますのは、いろいろな公務員の方々にお会いしてみますと、上は最高裁判所長官から、下は私ども選挙区の普通の公務員の方々、みな一体いつ支給になるんだ、早くしてくれということを異口同音に希望します。これはおそらく国家公務員全体の願望ではないかと思うんですね。いつ支給するのか――いま大臣のお話では、もう……
○寺田熊雄君 税務当局の守秘義務と、国政調査権の関連につきましては、午前中野々山議員の御質問がありまして、大臣は、そのいずれを優先させるか、その調節がむずかしいんだ、ケース・バイ・ケースで話し合いでやっていきたいという、まあ最高裁の判例のようになかなかうまいことをおっしゃったんだけれども、これは前の、先月の二十二日の税務当局の御答弁と比べますと格段の進歩が見られます。しかし、私は、その後国会図書館でこの問題に関するいろいろな文献を調べてみたんですが、この問題に関する唯一の研究というのは、税という雑誌があります。その税という雑誌の昭和四十二年の十二月号に、日本大学教授の忠佐市氏の論文があるきりの……
○寺田熊雄君 昨日の質問の際に、私の考え方を申し上げたのですが、所得税法第二百四十三条で規定せられております税務職員の守秘義務は国政調査権に劣る、国政調査権の前にどうしても後退を余儀なくせられる権利である、それは実定法上も明らかである。その証拠では、御承知のように、刑事訴訟法の百四十四条並びに百四十五条の規定、国家公務員法第百条の四項、それから、議院の証人に関する法律の第五条の規定、そういうものを総合して明らかであるというふうに申し上げたわけです。しかし、私どもが、そうした法律的な見地から、国税並びに財務当局に対して、当委員会に提出を求める資料というものの大ざっぱなところをきのう御要請したわけ……
○寺田熊雄君 四十九年十月二十二日付の朝日新聞の経済面を見ますと、これは、宮島競艇の胴元である株式会社三矢という会社が、全国の競艇を取り仕切る日本船舶振興会の笹川良一会長の指示のもとに、同会長側近筋や岩本弘同社社長らが数次にわたりインドネシアを訪問して交渉を続けて、笹川ファミリーの意気込みはたいへんなものであるといわれる。これはインドネシア東部ジャワの二百万都市のスラバヤに競艇進出を計画しているものである、という記事があるわけであります。この計画によりますと、スラバヤ地区に一千百五十万ドル、約三十五億円を投じて、競艇場、レーサー訓練所などを建設する、これを総合レクリエーションセンターにしようと……
○寺田熊雄君 田中前総理の金脈の問題ですが、これはいままで当委員会では、国税庁長官、いろいろな資料をそろえて見直しの最中だというふうに御答弁になっておられます。
それから、去る一月二十三日の決算委員会では、これは大臣の御答弁でしょうが、三月いっぱいをめどに結論を出すというように報道されておりますね。しかし、目下のところ、全体として大きな誤りはないけれども、所得計算の誤り、あるいは解釈の食い違いがあるので、さらに念を入れて調べているというふうに大臣が御答弁になったことが報道せられておりますが、そのとおりでありますか。
【次の発言】 その後一昨日の毎日新聞に、この問題で徴税当局の大体の見通しなり……
○寺田熊雄君 関連。 いまの総裁のお話しになった住宅建設関係の融資ですね、これは市中銀行の融資のシェアというもの、パーセンテージは信用金庫、それから相互銀行などと比べますと著しく低いわけですね。日銀総裁としては、市中銀行に対する指導として、全体の貸出枠の何%ぐらいを住宅金融の方に向けるか、どういう御指導をなさっていらっしゃるのか、その点お伺いしたいんです。 もう一つは、さっき大塚委員からお話のありました週休二日制ですね、これが銀行法の改正について関連を持ちますね。この週休二日制についてあなたはどんなふうにお考えか、この二点をちょっとお伺いしたい。
○寺田熊雄君 今回の相続税法の改正案を拝見いたしますと、妻の座を優遇するという点で、きわめて画期的な改正をしておるように思います。ただ非課税限度を四千万円か、あるいは遺産の三分の一か、いずれか高い方を選択させるという点は、素朴な庶民感情からいたしますと、少しく優遇し過ぎるんじゃないかというふうな印象が消しがたいものがあるわけです。なるほど夫婦が共かせぎ、あるいは営々と商売を共同で営んで、その資産を形成していったというような場合は、これはまあ理解できないわけじゃない。しかし、どうでしょうかね。たとえば死亡した夫の遺産というものが、先祖から受け継いだ世襲的な財産であった場合、そういうような場合でも……
○寺田熊雄君 ただいま大塚委員から富裕税の問題について貝塚参考人の御意見伺ったようですが、友末参考人の御意見いかがですか。
【次の発言】 日本のいまの所得税制が果たして諸外国に比べて高額所得者にきわめて厳しいかどうか、私は非常に疑問だと思いますけれども、そういたしますと、税調の支配的意見といいますものは、富の偏在の是正についてはどういう方向に税制を改正していったらいいかというふうにお考えなんでしょうか。
【次の発言】 間接税は、もう釈迦に説法のようですが、富の偏在を是正していくという点についてはほとんど無力ですね。これはまあ特別の、たとえばどういうのでしょうかね、著しく奢侈的な商品に対する課税……
○寺田熊雄君 関連。 あるいはもう大塚さんの御議論の中に出たかもしれませんけれども、昨日参考人のお三方がこの委員会に出ていろいろ貴重な御意見をお述べになったんですが、その中で、税制調査会の会長代理をしておられる友末参考人がお出になりまして、私そのときに大臣と局長に一昨日お尋ねした件について、というのは、配当所得の場合に四百四万九千円までは実質上非課税になる、勤労所得の場合は標準世帯で百八十三万円である。その点の不均衡につきましてあなたはどういうふうにお考えになるかというふうにお尋ねしたわけです。そうしましたら、友末参考人も声を大にして、全く同感であると、私も非常にこれは不公平だと思うというこ……
○寺田熊雄君 自動車の排ガス規制に関連しましてちょっとお尋ねしたいのですか、今度の租税特別措置法の一部を改正する法律案で、八十八条の四という規定がありますね。この旧法の方で、一項の一号、二号を見ますと、一号は、四十九年三月三十一日まで四分の一というふうになっていますね。それから二号の方は、四十九年四月一日から九月三十日まで八分の一となっておりましょう。それから新法、改正法案の方は、第一号が、五十年四月一日から五十一年三月三十一日まで四分の一、二号が、五十一年四月一日から適用期間終了まで八分の一と、こうなっておりますね。そこで、四十九年の十月一日から五十年の三月三十一日まではどうなるのか。これは……
○寺田熊雄君 関連。 副総理、三月三十一日の予算委員会の経済企画庁関係の分科会で、いまの本四架橋について私も副総理に質問したんですが、本四架橋につきましては環境アセスメントがいまの政府、公団ともに全然できていないわけですね。環境アセスメントができていない間は大規模な建設事業はやるべきでない、地域開発も含めて。それが政府の方針になっておるように思うんですが、私もその点環境アセスメントが完全にできるまでは着工すべきではないんじゃないかということを副総理に御質問したわけですね。副総理も、それは全く自分も同感なんだと。で、そうするというところまではっきりした御答弁があったと思うんです、これは速記録を……
○寺田熊雄君 関連。
大塚委員の原価に対する質問は、特定の企業の特定の銘柄の酒の原価についての質問じゃないわけですね。一般的に言って、標準的な酒で、どの程度原価がかかっているかということについて、大蔵当局がどの程度把握しているかということでしょう。何もあなた方は、国会の審議について、特定の会社の企業秘密をことさらに擁護する必要はないでしょう。どういう法令上の根拠であなたは答弁を拒否なさるのか明らかにしてください。それでなきゃ、われわれ質問できませんよ。
【次の発言】 そうすると、あなたとしてはあれですか、平均的な原価が把握できないと言うんですか。つまり、一番最低のコストで生産している銘柄の酒……
○寺田熊雄君 大蔵大臣に御質問いたしますが、今回の酒税の引き上げにつきましての是非を考えます場合、それだけを独立させて考えますと、必ずしも不当なものとは思えません。昨日の連合審査におきましても、大蔵大臣か七年間これを据え置いておる事実を重く見ていただきたいということを言われました。それから衆議院の大蔵委員会の議事録を読んでみますと、四十三年の個人所得が三十九兆四千億で、所得税が一兆六千百三十一億、その割合は四・一%である、同じ年度において酒税は五千七十九億で一・三%であった、ところが四十九年度を見ますと、個人所得がはるかに伸びまして、百十四兆一千四百億円で所得税は五兆五千四百二十億、その割合は……
○寺田熊雄君 前回に引き続きましてまず酒税法の改正の問題からお尋ねをいたします。 酒の販売免許、酒販免許ですね、これに関します前回たしか各委員の御質問に対しまして免許の基準というものをお示しになりましたですね。この免許の基準というものを法律上のよりどころを調べてみますと、酒税法の第十条がその規定のようであります。それが本文は「第七条第一項、第八条又は前条第一項の規定による免許の申請があつた場合において、左の各号の一に該当するときは、税務署長は、免許を与えないことができる。」と、ですから普通の免許許可の条件とやや趣が異なりまして、原則として免許を与えるべきであるという法はたてまえをとっておるよ……
○寺田熊雄君 関連。 いまの預貯金の目減りにつきまして、これは総理の諮問機関であります国民生活審議会が昨年の十一月二十七日に総理に建議しておりますね。「社会保障の物価上昇に対応する充実・強化」、これが第一点です。第二は「課税最低限の物価上昇に対応する引上げを中心とする中低所得層向け物価調整減税の実施」、それから第三が「零細貯蓄・老後貯蓄に重点をおいた貯蓄の実質価値の維持」と、この三点を総理に提言いたしまして、とりわけ預貯金の目減りにつきましては、ことしイギリスが実施を発表いたしました国民貯蓄国債の発行、それから小口預金者に対する契約貯蓄制度、この二つを例示いたしまして、総理に、老齢者に対象範……
○寺田熊雄君 まず、総理の政治信念に対してお伺いをいたしますけれども、総理は、昨年、七夕選挙の直後に田中内閣の副総理の地位をやめられたわけですが、その折、あなたは、「自民党の体質の徹底的な改善をはかることに全力を傾けるため」という談話を発表しておられますね。それから具体的には、総裁選挙の現状に根本的なメスを入れ、政治資金の集め方、使い方を改革することの必要を力説しておられますが、その信念には現在もお変わりはありませんか。
【次の発言】 政治資金の集め方、使い方を改革するという点は、党としての政治資金、それからいわゆる派閥としての政治資金――これは前回黒柳議員の御質問にちょっと否定的におっしゃっ……
○寺田熊雄君 昨日の守秘義務と国政調査権との調整の問につきまして大平大蔵大臣から御答弁のありました内容は、昨年の暮れに発表せられました政府の統一見解の最終項にあります、できるだけ国政調査権を尊重してまいりたいという政府の見解と矛盾するような印象を強く与えますので、この点それでいいのかどうか、再度政府の明確な答弁を求めます。
【次の発言】 国税庁長官。
【次の発言】 修正申告分は当然発表するでしょう。
【次の発言】 修正申告額というのは、当然田中氏のように公示された所得をさらに上回るものでありますからして、これを発表しなかったら意味がないと思うんですが、どうですか。
○寺田熊雄君 いわゆる川崎市の直下型地震につきまして、政府はその発生の確率について、いまどのように受けとめておられますか。
【次の発言】 いや、発生の確率についてはどうか。
【次の発言】 担当大臣からも承りたい。
【次の発言】 いま国土地理院長の方では、確率についてはまだはっきりしないという御答弁がありましたけれども、私が政府から非常に手厚い厚遇を受けておりますかなり高い権威を持った学者に聞きますと、やはり発生の可能性というものは、現在のところフィフティ・フィフティーに考えるべきだということをはっきり言うわけです。ですから、いまの地理院長の御答弁は満足できないですね。と同時に、政府の対策につい……
○寺田熊雄君 関連。
国税庁長官にお尋ねしますが、田中角榮氏は修正申告をしたわけですね。そうしますと、所得税法の二百三十三条で、この公示義務は修正申告書についてもあるという規定がありますね。そうすると、やはり田中角榮氏の修正申告による総所得金額等は公示しなければいけませんね。その公示を当然することになっておりますと、所得税法二百四十三条の守秘義務もなくなりますよ。いままでの御答弁は非常に間違っておると思うが、どうか。この点明確にお答え願いたいと思うのです。
【次の発言】 その根拠。
【次の発言】 省令。
【次の発言】 そうしますと、所得税法の二百三十三条で、「当該申告書に係る修正申告書に記載……
○寺田熊雄君 関連。 いま警察庁が飲酒と犯罪の関係について、まだ不勉強で研究しておられないという御答弁がありましたけれども、私もやはり若干司法の分野に携わったことがあります。飲酒と犯罪との関係というものはきわめて密接な関係があります。犯罪の陰に酒と女があるというようなことは、これは非常に俗説でありますからして、これは問題外としましても、飲酒ゆえの犯罪、これもあなた方専門の方は交通事件についていやというほどこれを体験しておられると思います。まして交通事犯のような行政犯でなくして、普通の刑事犯でも飲酒というものはきわめて犯罪の原因になっておるわけですね。ですから、犯罪を取り締まりその予防をすると……
○寺田熊雄君 大蔵大臣にお尋ねをいたします。 大蔵大臣は、先般ランブイエで開かれました主要国首脳会議には、三木総理大臣と一緒に御出席になりましたね。で、国会開会中でありますのにおいでになって、まあいろいろ評価はさまざまでございますけれども、それなりの意義を大臣としてはお認めになったことと思います。世界経済全般に関する問題でありますからして、まあ直接の影響が日本経済にどのようなものがあるのか、なかなかこれはむずかしいところだろうと思いますが、まあ当委員会の主管大臣でもあられるわけですからして、このランブイエ会議の評価ですね、大臣としてはどの程度評価していらっしゃるのか。また、日本経済に与える影……
○寺田熊雄君 赤字国債の償還計画ですね、これは償還財源計画だというふうに大臣はおっしゃる。私も、それはそのとおりだと思うんです。財源計画というものは、詰めていきますと、具体的には剰余金が出まして赤字国債を出さなくても済むような財政状想になれば、一般財源を減債基金特別会計の中に注入していくということが可能になりますね。そういう状態がいつ来るかというのは経済見通しの問題なんだと思いますが、そういう状態をつくり出すための努力ができないか。たとえば、不急不要の歳出を削るとか、繰り延べるとか、あるいは歳入面で新たな財源をつくり出すとか、一般的な増税をするならするとか、公共料金を引き上げるとか、社会保険料……
○寺田熊雄君 総理にお尋ねをいたします。 総理がライフサイクル計画を打ち出したことは、池田さんが所得倍増十カ年計画を打ち出したり、田中さんが日本列島改造論を打ち出したりするよりは、はるかに国民福祉に貢献すると私は考えておるんです。ただ、この間いろいろほかの方が御質問になりましたけれども、総理のお答えがとかく総論に傾き過ぎておりますね。ですから、私はもっと具体的な問題、ことに国民の老後、これは私どもの友人で会社の社長なんかも、われわれでさえも老後は心配なんだと言いますね。ですから、老後を安定させるということが政治の重要な目標になり、そのために定年制の延長の問題が一つ考えられる。それからもう一つ……
○寺田熊雄君 関連。 大蔵大臣が御退席になるようですからこの際特にお尋ねしたいんですが、大蔵大臣は田中内閣当時外務大臣でいらっしゃったですね。あなたが外務大臣でいらっしゃった当時、イギリスのヒース首相が日本に来られました。これは四十七年の九月十六日から十九日まで日本におられたようです。その間、田中総理と九月十八日に会って話をせられておるようですが、日英貿易関係などを話されたようですが、そのときにヒース首相からロッキードを買うように田中総理に依頼したと、そういう事実があるということが、当時ある経済専門の雑誌に報道せられておるわけです。それはL1011が御承知のようにロールスロイスのエンジンを取……
○寺田熊雄君 いま法務大臣から御報告がございましたように、田中角榮前総理を収賄、外為法違反で起訴するところまで持っていかれたということは、これはわが国の検察陣がまだ健在であったということの一つの証左でもありますし、法務大臣が、昭和二十九年に犬養法務大臣がやったような指揮権の発動をしなくて、自由に、濶達に検察当局をして縦横に腕をふるわしめたということ、これはそれなりに私は評価してもいいと思うのです。 ただ、この事件の処理に関連して、いま公訴事実をお伺いしますと、主としてこの汚職の問題では、トライスターの導入に関連しての収賄になっておりますね。まあだれしもPXLの問題でやっぱりロッキード社がその……
○寺田熊雄君 大平大蔵大臣に質問いたしますが、プエルトリコで開かれました国際会議に御出席になられたようです。大蔵大臣は、新聞報道によりますと、最初から何かいやいや総理大臣について行ったというようなことが報道せられました。また会議の途中でも終始浮かぬ顔であったというような報道があるわけですね。また野党は、一斉にこれは主として国内向けの政治的なショーにすぎなかったというような見方もしているようでありますけれども、この際、私どもとしては、大蔵大臣がこの会議にどのような評価をしておられるか、まずもって承りたいのですが、いかがでしょうか。
【次の発言】 世界経済の発展の上で評価すべきものと評価しておると……
○寺田熊雄君 大平大蔵大臣に御質問をいたしたいと思います。 大臣は、最近のわが国の政局につきまして、福田副総理との間に提携を強めていると報ぜられております。ことに、この七日に選挙区の琴平町で記者会見をして語られた御所信は、憶測によるものではなくして、大臣の口から出た言葉そのものでありますので、その意義は重大であります。私もテレビで大臣が一語一語かみしめるように語られたのをお聞きしたわけであります。 これは粛党のため同憂の士、とりわけ福田副総理と話し合うことが大切であると、そしてまた、虚心に話し合うことが大切であるとお述べになりましたことは、これはマスコミの報ずるように、三木退陣に向けて臨時……
○寺田熊雄君 大蔵大臣に御質問をいたしますけれども、昨日来各紙一斉に報道せられております。自民党の椎名副総裁が三木総理の退陣を図って、自民党の各派閥の実力者、とりわけ田中前総理であるとか福田現副総理であるとか大平大蔵大臣などと会談をしているというようなことが報道せられております。それで三木総理が当然にこれに対して抵抗を示して、日経連の総会の席上を利用して、自分はロッキード事件の徹底的な追及という使命があるので、任期中に辞職するようなことはないというような趣旨をことさらに強調するなど、私どもから見ますと、まあ自民党の内部の動きについてまで私ども他党の者が内政干渉をしようという意図はございませんけ……
○寺田熊雄君 昭和五十年度の税収についてお尋ねしたいんですが、ことしの税収は何か一千億程度の剰余金を計上できるというようなことが報ぜられておりますね。しかも使用しない不用額が二千億円に上って、結局赤字国債の発行を二千二十億円も取りやめたというような報道がなされていますが、大体五十年度の税収と当初の見込みとの乖離といいますか、隔たり、それから公債の発行額と、実際今度赤字公債の発行があるんですね、それと特例法による許容額との差、そういうようなものをちょっと説明していただきたいと思いますが。
【次の発言】 これはどうなんでしょう。五十一年度の税収見込み、これは、私どもとしては、あなた方はやはり四十九……
○寺田熊雄君 何か通産省の担当官が他の委員会に呼ばれているんだそうで、どうしても先にやってほしいということで、大臣、その方を先にやりますから。
それは電力料金のことだけについてお尋ねするんですが、これは電力料金の引き上げについて、各電力会社から認可の申請が通産大臣あてに出されておるようですけれども――あなたが通産省。
【次の発言】 電力料金のことをお尋ねしますけれども、この料金の引き上げについての申請が各電力会社から出されているようですね。いま鋭意検討中と承っておりますけれども、それいつごろまでに大体方向が決まるのか。まあ問題は二〇%台か三〇%台かというようなことで、大変注目をしておるようで……
○寺田熊雄君 この際、わが国が国際的な金融諸機関へいままでにどの程度出資してきておるか、これは一覧表にして出していただきたいと思うんです。
これ、私きょうお尋ねしようと思ったけれども、八時三分までしか時間がないそうですから、これ一々説明受けていると時間がなくなっちゃうから、委員長、そういうふうにして取り計らってくださいませんか。
【次の発言】 資料として提出していただきたい。
【次の発言】 次に、わが国は貿易の問題でも通産省と同じような批判を受けておりますけれども、大蔵省が証券市場それから銀行への非常に強い監督権を持っておるというのは、外国からも非常に注目されていますね。この資本市場とか為替……
○寺田熊雄君 最初に、通産省の方見えておられますか――。
わが国の貿易収支が東南アジア貿易を主としておりますが、そのほかでもとかく片貿易であるという非難を受けることが多いんでありますが、これについて何らかの是正措置をとるおつもりがあるのかどうか。もしおありだとすると、どういう措置を考えておられるのか、ちょっとお話しいただきたいと思います。
【次の発言】 それに関連してあなた方の方の貿易計画、計画がないにしても貿易収支の見通しといいますか、それは当然お持ちになっていると思うんですが、それを明らかにしていただきたいと思います。少なくも五年程度見通しができますか。少なくも五年程度の見通しは持ってお……
○寺田熊雄君 防衛庁長官ね、事実の問題についてはこれから詳しくお尋ねをしますが、あなたの御説明は大変事実と違うんですけれども、それは後から解明していくことにいたしまして、まず第一に、あなたが最後に、先ほど大変遺憾であるという意思を御表明になりました、その遺憾であるというのはどういう点について遺憾なのか、その点をまずお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 先ほど同僚の野田委員からもお話がございましたけれども、私と秦、野田三議員で久保次官にあの事件の直後にお会いいたましたときに、自衛隊の側からする投石の事実はお認めになりました。そして、あってはならぬことです、恥ずかしいことですということをおっ……
○寺田熊雄君 官房長官、村上現最高裁長官が、この五月二十三日で満七十の定年に達せられるんですが、御存じでしょうね。
【次の発言】 そこで、当然後任の人事が考えられるわけですが、いま現在は選考中と承ってよろしいでしょうか。
【次の発言】 現在、法律的には長官は、内閣の指名に基づいて天皇が行うことになっておりますね。これは憲法の六条二項、それから裁判所法の三十九条一項ですけれども。内閣における長官及びその他の最高裁判所裁判官の選任に関する担当の大臣はだれだということで、実は私、村上現長官、それから石田前長官、それは直接お目にかかりましてお伺いしたんですが、それから横田前々長官にも電話でやはりお伺い……
○寺田熊雄君 大臣にちょっとお尋ねしたいんですが、いまあなたは戸叶委員の御質問に対して、できるだけ米の消費をふやしていきたいとおっしゃいましたね。これは岡山県、全国の都道府県農協中央会、それから連合会の会長合同会議で、米の消費を拡大していくために外麦の輸入を制限してほしいというような決議をしているんですけれども、いまの大臣の米の消費をふやしたいというような気持ちは、外麦の輸入を制限しようというような農民の要求につながりますか、それとも全然そういうことはお考えになっていらっしゃらぬですか、その点どうでしょうか。
【次の発言】 そうすると、まあ食糧庁の考え方としては、全国の農協中央会なんかの言う外……
○寺田熊雄君 いま田委員から、ベトナムに対するわが国の関与の問題で大臣に反省を求めたわけですけれども、大臣は率直に反省という御答弁はなかったわけですね。 この反省というのは二つの点について言われると思うんですが、一つは、やはりアメリカがああいう世界観を持って他国の内政に軍事的な干渉もあえてすることが世界政策、外交政策として適当かどうかという点の問題がありますし、もう一つは、ベトナムの戦争でグエン・バン・チュー政権がいかに民心から離れた存在であったかという点の見通しなり認識を欠いていたかということですね。そういう二つの点についての反省は、アメリカでも深刻に知識人の間で行われておるわけです。大統……
○寺田熊雄君 関連。 大臣にお尋ねしますが、いま田委員から話のありましたワシントン・ポストの、朴大統領がみずから指揮してアメリカの国会議員や政府高官に毎年五十万ドルから百万ドルの範囲で金品を贈っていたという問題、これは非常にショッキングな出来事でありますし、ワシントン・ポストはウオーターゲート事件などでも大変な功名を立てたかなり信頼できる新聞ですね。そしてエドワーズ・ルイジアナ州知事もすでに一万ドルでしたか、もらったことがあるということを認めておるわけですね。こういう一国の大統領がみずから指揮して、これは政治献金かあるいはもう贈賄のような、コラプションの行為かは別として、そういういかがわしい……
○寺田熊雄君 外務大臣にお尋ねをしますが、世界経済の安定と発展のために開かれた今回の首脳会議、外務大臣としては成功だったというふうにお考えですか。これは日本だけじゃなくて、世界各国とも厳しい批判があるようですが、外務大臣いかがですか。
【次の発言】 外務大臣の御答弁を伺いますと、首脳会議宣言の中に出ております相互関連性、あるいは相互依存の事実についての認識を深めたとか、そういうような面に関連するんでしょうけれども、具体的にいまの世界経済の持っているいろいろな困難、これを解決するためにどういう具体的な貢献があったんでしょうね。
【次の発言】 これから具体的にいろいろお伺いしていきたいと思うんです……
○寺田熊雄君 関連。 石原長官のいまの宇井純さんや川本さんとの面会のことをいろいろ私も伺って、長官はよどみなくお答えになるけれども、何か私はそらぞらしい印象をどうも禁じ得ないわけで、あなたが本当に公害行政に熱意をお持ちになり、そして本当に水俣病の患者を救おうという、そういう気持ちを持っていらっしゃって、そしてそれを、そういう行政を前進させようと思えば、なるほど面会する場合にはアポイントメントをとってくれと、それが世間の常識だということはわかるけれども、しかし、そのアポイントメントをとらなければ会えないというその形式をどこまでも固執して、どうしてもそれがなければ会えないとおっしゃるのか。それと……
○寺田熊雄君 三菱石油の重油流出事故、これはずいぶん瀬戸内海の環境、水質等を汚染したり破壊したりしたわけですけれども、この水質とか環境とかに対する影響は、大体現時点ではどういうふうに把握したらいいんでしょうかね。ちょっと担当の局長のお考えを聞きたいんですが。
【次の発言】 その報告書は、資料としてこの委員会に提出していただけますか。
【次の発言】 あの事故の教訓から、その後、石油化学コンビナートの災害防止法などができましたね。まあ新しい立法措置がなされたわけですが、そういう立法措置で、ああいう事故はもう完全に防げるという御認識でしょうか。
○寺田熊雄君 長官、先般水俣市を御訪問になられまして、患者の悲惨な姿を直接調査をなさり、また、この切実な意見をお聞きになりまして、どういう御所感をお持ちになったか、その総合的な御所感を伺いたいと思います。
【次の発言】 私もお尋ねしたかったんですが、国の行政の責任者として現実におわびをなさったというふうに新聞で拝見したのですが、これは何か長官が謝罪するというふうに正式に患者におっしゃったようですね、いかがですか。
【次の発言】 国の行政の責任者として至らなかったことをおわびするというふうにおっしゃったということですが、また、最初、長官の御答弁でございますと、いろいろ打つべき手もあったんじゃない……
○寺田熊雄君 吉岡参考人にお尋ねをいたします。 先生のきょうの御所論は、これに賛成なさる方と反対なさる方とを問わず大変貴重な参考になる御意見であったと思います。 そこでお尋ねをするわけですが、結局先生の御意見は、大気汚染だけが原因だというわけではないんでしょう。やはり松枯れの前提に大気汚染があって松が衰弱しておる、そこに虫がたかる、虫害が加わる、いわば複合的な原因だとおっしゃるんでしょうか。それとも、両者は別々に存在して別々に被害を発生させるという、御意見なんでしょうか。 その辺のところと、この松枯れを、そういう現象を全くなくしてしまうことが可能なのか、やはりそれがどうしても防ぎ得ないも……
○寺田熊雄君 私も鬼頭元判事補の問題についてちょっとお尋ねしたいと思います。 いろいろ調査をいたしますと、鬼頭元判事補が右翼的な思想の持ち主であるということはほぼ間違いないように思います。今度の参議院選にも立候補するということを本人も申しておるようであります。そのバックに御承知の笹川何がしなる右翼がおるというような情報もあるわけであります。かなりそういう者との接触も深かったようなんですが、そして、いま佐々木委員からも御質問がございましたけれども、もう少し司法行政上の、人事行政上の指導監督を怠らなかったならば本件のようなことは避け得たんではないかという気もするわけです。かなりの知識人が、鬼頭君……
○寺田熊雄君 まあ、国債の場合には個人消化の問題が非常に重要な問題になっているようですが、この社債の場合の個人消化の度合いについて御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 社債の発行は証券会社が引き受けているようですね。これは何かそれを発行するについて自主的な規制を定めておるということを聞いていますが、その自主的な規制について御説明いただきたい。
【次の発言】 何か金額的な規制があるということを聞いておりますが、これはいかがですか。
【次の発言】 発行される社債の額については別段規制はありませんか。
【次の発言】 現実に社債の引き受けをする証券会社というのは同社ぐらいありますか。
○寺田熊雄君 これは法務省の方にお尋ねいたしますけれども、現在この法律第七条の適用を受けるいわゆる沖繩弁護士ですね、これは何名おりますか。
【次の発言】 それらの人々が沖繩弁護士の資格を取得しました経路といいますか、法令上の根拠といいますか、そういうものをちょっと伺いたいと思います。
【次の発言】 それらの人々の沖繩弁護士としての開業期間は大体どのくらいでしょうか。
【次の発言】 弁護士法の第二条で、「弁護士は常に、深い教養の保持と高い品性の陶やに努め、法令及び法律事務に精通しなければならない。」という規定があるわけですけれども、そこで私どもとしてはそれらの人々の法律的教養といいますか、弁護士……
○寺田熊雄君 いま話題になっております成田空港における機動隊とデモ隊との間の衝突事件ですね。その際、五月八日、東山薫さんという方が死亡された。その問題に関していままで各委員会で質問があったようですけれども、警察庁、きのうも私、地行の委員会で聞いておりますというと、とかく警察の答弁は、まだ調査ができていない、報告に接していないというような答弁が多いのですけれども、この事件が起きましてからもう十一日を過ぎているのですね。しかも何十人という警察官がその現場におったわけで、それがいまだに報告を受けていないとか事情聴取ができないとか、あり得べからざることですね。それは怠慢であるからか、それとも事実を隠し……
○寺田熊雄君 まず警察庁の警備課長にお尋ねをしますが、前回の成田空港事件に関する私の質問に対して、警備課長は、東山薫さんを警察官がガス銃で水平射撃をしたことがあるかどうか、その問題に関して、一週間か二週間たてば報告ができると思うという御答弁だったけれども、その後この点の調査ができたかどうか承りたいと思います。いかがですか。
【次の発言】 まあ純粋の法理論で申しますと、検察庁の調査は調査として、警察庁は自分の部下がしたことだから、警察庁は警察庁なりの調査というものがあっていいはずなんですね。だから私としては、警察庁がよく部下を掌握して、その事実を確認して、それを私の方に報告してもらいたかったんだ……
○寺田熊雄君 外務大臣にお尋ねをしますが、在韓米軍の撤退がカーター大統領の政策として表面化してまいりましたけれども、外務大臣はどういう理由によってこういうことが生じたのか、どういう受けとめ方をしておられますか。
【次の発言】 いや、実はそういう御答弁で逃げられるんじゃないかと思いましたけれども、そういうセンスではちょっと困るんじゃないでしょうかね。つまり、グアム・ドクトリンなんかの場合とカーター政権がいま打ち出しているのとの間には、やはりかなりな相違があるように思うんですね。韓国のああいう人権抑圧とか非民主的な政策とかいうものに対するリラクタンスというか、嫌悪というか、そういう人権外交的な特色……
○寺田熊雄君 桶谷公述人に一点だけお尋ねいたしたいと思います。 ただいまの御意見によりますと、イタイイタイ病の原因につきましてカドミウム原因説を御否定になり、厚生省並びに裁判所を論難なさったのでございますが、それではあなたは、あの悲惨なイタイイタイ病は何に起因するという御意見なのでしょうか、その点をお伺いいたしたいと存じます。
○寺田熊雄君 村越先生にお尋ねをいたしたいのですが、このごろ大阪市近辺の自治体の同和事業につきまして、ある革新政党から非常に厳しい批判が寄せられております。それは、自治体全体の事業の中で同和対策事業の占めるシェアが余りにも大き過ぎるという論難がなされておるんです。私は、形式的に事業費だけの比較では、それが自治体の住民に幸せをもたらすものか、それとも不幸せをもたらすものか、一概に断定はできないと思うんです。 たとえば、私も実は自治体の行政を担当した経験があるのですが、そのときに、失対事業でプールをつくるという場合に、それが一般の請負業者、土建業者につくらせるのと比較して金がよけいにかかるので、……
○寺田熊雄君 これは大きな問題ですから大臣にお尋ねしたいと思いますが、経済企画庁が昭和四十四年五月三十日に策定をいたしまして、四十七年十月三十一日に一部改定とあります新全国総合開発計画、これは現在もなおわが国の総合的な開発計画の基礎として維持せられておるわけでございますね。
【次の発言】 休眠しているということですと、質問の接ぎ穂がちょっとつかないんですけれども、ただ、私どもが自治体の業務を担当しておりましたときに、池田首相が提唱されました所得倍増十カ年計画、あの当時の計画と比べますと多分に自然の保護などをうたっておりますし、それから望ましい環境の創造というような理想をある程度踏まえているとい……
○寺田熊雄君 館公述人にお尋ねいたします。 公債発行の歯どめ論というのは、昨年度から衆議院、参議院を通じましてずいぶん論ぜられた問題でございます。きょうは館公述人から大変、興味あるといいますか、示唆に富んだ御提言をいただいたわけです。完全雇用を確保するためにのみ許されるというふうな、極端かもしれませんが、そういうふうに理解できる御提言をいただいたのですが、それを歯どめとすべきだという御意見なんでしょうか。その立場からいいまして、現在通過はしておりますけれども、今年度の予算を検討した場合に、今年度の国債発行、ことに特例公債の発行ですが、それはそういう御提言にぴったりかなうものなんでしょうか、そ……
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