このページでは寺田熊雄参議院議員の11期(1977/07/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は11期国会活動統計で確認できます。
○寺田熊雄君 私は、日本社会党を代表して、さきの政府演説に関し、総理並びに関係大臣に対して質問をいたします。 その第一点は、政治の道義性についてであります。 いわゆるロッキード事件は、自由民主党によって行われるわが国の政治が、国民の目の届かない裏街道で、外国の多国籍企業の醜い金銭的買収のとりことなった事実を国民の前に明らかにいたしました。それは、政治に対する国民の不信をいやが上にも大きなものとしたのであります。 これについて、当時三木内閣の副総理であった福田首相は、第七十七国会において次のように述べられました。すなわち、「私は、こういう疑惑を持たれるような事件が起こる背景というものがある……
○寺田熊雄君 ただいま議題となりました昭和五十年度決算外二件及び予備費関係等九件につきまして、決算委員会における審査の経過及び結果について御報告申し上げます。 まず、昭和五十年度決算は、昭和五十一年十二月三十日国会に提出され、同五十三年四月十日当委員会に付託され、また、国有財産関係二件は、昭和五十二年一月二十八日国会に提出され、同日、当委員会に付託されました。 委員会は、決算外二件の審査に当たりましては、国会の議決した予算が所期の目的に沿い適正かつ効率的に執行されたかどうかを初め、政治的見地をも含めて、広く国民的視野からの実績批判を行い、その結果が将来の予算策定に反映せらるべきであるとの観……
○寺田熊雄君 私は、日本社会党を代表して、ただいま提案せられました昭和五十四年度補正予算三案に対し、反対の討論を行います。 第一に、この補正予算案は、当初予算と一体をなし、当初予算の持つ大企業に甘く中小企業や勤労者に渋い段級的性格から脱却することができないものであります。 本補正予算案の内容を見ますと、その歳出は、災害復旧事業の追加や給与改善費、義務教育費国庫負担など、もっぱら論議の余地なき当然増的経費や義務的経費の追加であり、論議すべき特段の価値を認めないのであります。 これに反し、それは歳入面において租税及び印紙収入の増収を一兆九千九十億円と見込み、その大部分を公債発行の減額に振り向……
○寺田熊雄君 刑事局長にお尋ねをしますが、成田事件の際に発生しました東山薫さんの死亡事故について千葉地検が公務員暴行陵虐致死罪として捜査になっておられるようですね。いままでの刑事局長のお説明ですと、千葉地検の検察官六人、それから他の地検からの応援の検事が九名、事務官が九名と、大変な布陣で不眠不休で捜査をしておりますという御答弁でしたけれども、その後四カ月以上の日時がたっております。その後どういう捜査の状況になっておるかお伺いをいたしたいと存じます。
【次の発言】 先般の刑事局長の御答弁によりますと、これは五月三十日ですね、千葉医大の木村教授から死因に関する鑑定書が提出されたということを聞き、私……
○寺田熊雄君 このたびの改正法の第六十一条の十八、指定情報処理機関の役職員の秘密保持の規定、この規定につきましては、過日吉田委員からもお尋ねをしたようです。本日も赤桐委員からの御質問がありまして、承っておりますと、安全局次長は、これは措置協定の方から来ているという御説明があったようですね。長官の方では、管理体制の整備の必要、その所在と量を秘密にしておく必要がある、核ジャックのおそれがあるというような御説明があったようです。私が職員の方に来ていただいて承ったところと同じ面もあり違う面もあるので、この際、この条文の立法趣旨を明確にお答えいただきたいと思います。
○寺田熊雄君 法務大臣の御所信をただいま承ったわけですが、その中で一つ二つお尋ねしたいことがございます。 第一は、ハイジャック事件に関連する問題でございますけれども、ただいま政府はハイジャック防止に関する緊急な法制の整備を御用意のように承っておりますけれども、これは今国会にいつごろ御提出になる御予定なのでしょうか、そういう御予定がおありになるかどうかですね。もしおありとすれば、いつごろになりますか。それが一点でございます。 もう一点は、刑事訴訟法の改正をもお考えになっておるやに承っております。これはこの種事件の公判における審理の促進を考えたものだというふうに報ぜられておりますけれども、これ……
○寺田熊雄君 法務大臣にお尋ねをいたします。
法務大臣は今回のハイジャック事件のとき前法務大臣の後をお引き受けになりまして御就任になったわけですが、その際おっしゃったお言葉の中に、この種事件の処理に関連して多少の出血をいとわない場合もあり得るというような御趣旨ですか、御発言になったようであります。この問題に関しましては従来しばしば質問がございまして、大臣の御説明も承っておったのですが、まだ多少のみ込めない面もありますので、この際もう一度よくわかりやすくお考えになったところを御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 これは官にあると野にあるとを問わず、日本国民が皆悩んだ問題であります。また……
○寺田熊雄君 総理、御苦労さまです。実定法の解釈や運用に関しましては法務大臣もいらっしゃいますし、有能な刑事局長もおられるわけですから、私はやはり今回のような措置の問題についてお尋ねをしたいわけです。
総理はダッカにおける今回の日航機ハイジャック事件につきまして、現在でも総理のおとりになりました措置が間違っていなかった、あれ以外にとるべき方法はなかった。そして法的にも間違っていなかったというお考えでございましょうか。
【次の発言】 瀬戸山法務大臣と総理との間には、私は世界観的に見てかなり相違があるように思います。瀬戸山さんは法治国家を守ることがすべての国民の生命、財産を守ることであるから、法……
○寺田熊雄君 関連。 ロッキード問題がすでにもう究明を終わったかどうかという問題に関連する問題ですけれども、まあ布施検事総長以下検察当局が大変な苦心と努力の結果、ああいう犯罪が明らかになって、いま現に公判に付されているわけですね。で、検察権の行使というのは、単に犯罪を捜査して、犯人を起訴して、というだけで終わるものではないでしょう。これは明らかに、これから公判を維持して、正しい裁判権の行使というものを見守らなきゃいけませんね。ですから、検察権の行使というものの中には、明らかに公判を維持していくその検察権の問題も入っておるわけですね。そうでしょう。われわれはそれをやはりじっと見ておって、いやし……
○寺田熊雄君 関連。 私どもがこのロッキード委員会で徹底的に究明しようとするのは、日本の政治が汚れた金で左右されないようにというためだと思うんですが、汚れた金を政治家に贈ろうとする者が、簿外資金であるとか、あるいは受領証に工作を施すとかいうような傾向がありますね。と同時に、贈られた政治家もそれを秘匿するためにいろいろ工作することを見てきたわけですが、まあ秘匿したり工作をしたりということが、その金が不正なものであることの一つのメルクマールだと思いますが、私いま矢田部委員が指摘しました、加藤元政務次官が全日空の小切手、百万の金額と五十万の金額を小切手を受領して架空預金口座に入れたということを当時……
○寺田熊雄君 本法の第三条第八項によります家屋などの工作物の除去、これが所有権に対する侵害である、法益の侵害であるということはお認めになるんでしょうね。これは疑いないと思いますが、いかがでしょうか。提案者とそれから運輸大臣、法制局長官のお三方にお伺いいたします。
【次の発言】 侵害という言葉を私が用いましたことに対して、衆議院の法制局、それから法制局長官、いずれも制約というような言葉を使われたのでありますけれども、いま制約とおっしゃるのは、憲法二十九条の「財産権は、これを侵してはならない。」という、その侵害にはなるというんですか、ならないというんですか、その点をはっきりしていただきたいと思いま……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る六月十六日、茜ケ久保重光君が委員を辞任され、その補欠として穐山篤君が選任せられました。
また、十九日、市川房枝君が委員を辞任され、その補欠として喜屋武眞榮君が選任せられました。
【次の発言】 この際、一言ごあいさつを申し上げます。
このたび、はからずも院議により本委員会委員長に選任せられまして、その責任の重大さを痛感いたしております。浅学非才の未熟者ではございますが、幸いに皆様の御指導と御協力によりまして過ちなくこの大任を果たしてまいりたいと存じます。どうぞよろしく御支援、……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
この際、委員の異動について御報告いたします。
本日、粕谷照美君、赤桐操君及び茜ケ久保重光君が委員を辞任され、その補欠として和田静夫君、案納勝君及び穐山篤君が選任されました。
【次の発言】 昭和五十年度決算外二件を議題とし、本日は総括質疑第二回を行います。
質疑のある方は順次御発言を願います。
【次の発言】 午前の審査はこの程度とし、午後一時三十分まで休憩いたします。
午後零時三十一分休憩
【次の発言】 ただいまから決算委員会を再開いたします。
午前に引き続き、昭和五十年度決算外二件を議題とし、総括質疑を続けます。
……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る七月七日、和田静夫君が委員を辞任され、その補欠として丸谷金保君が選任されました。
【次の発言】 この際、派遣委員の報告に関する件についてお諮りいたします。
先般、当委員会が行いました国家財政の経理及び国有財産の管理に関する実情を調査し、もって昭和五十年度決算外二件の審査に資するための委員派遣について、各班からそれぞれ報告書が提出されておりますが、口頭報告は、これを省略し、本日の会議録に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
○寺田熊雄君 宮内庁次長にお尋ねをしますが、いまの憲法によりますと、戦前と違いまして、皇室の財産、これすべて国有財産になっておりますね、これは憲法八十八条で。それから国有財産法を見ましてもこれが行政財産ということになっておるようですが、これが一体どのぐらいの額になるのか、これは公の問題ですので、私どもとしてやはり承知しておかなけりゃなりません。そこで、できるだけ詳細にその財産の総額とか内訳、これは政府委員に一覧表として提出を求めておるのですが、その表はできておりますか。
【次の発言】 戦前、御承知のように、鐘紡の創始者である武藤山治さんという方がいらっしゃったですね。これはいまの社会党の武藤山……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、文部省及び総理府のうち、科学技術庁の決算について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
議事の都合により、これらの決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 それでは、これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言を願います。
【次の発言】 午前の審査はこの程度とし、午後一時三十分まで休憩いたします……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、法務省及び最高裁判所の決算について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
議事の都合により、これらの決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 まず、法務大臣にお尋ねをいたしたいと存じますが、法務大臣は、昭和五十三年七月十四日開催の、全国公安労働係検事会同において訓示をなさっておられるようであります。その……
○寺田熊雄君 労働大臣が時間の制約がおありのようですから、労働大臣のお答えをいただくような問題に限って質問いたしたいと思いますが、最初は公務員の労働者のストライキ権についてお尋ねをいたします。 労働大臣は、三月十七日の閣議後の記者会見において、政府の公企体等基本問題会議のスト権問題の審議が迂回している、スト権付与につき原点に帰っての検討が必要だと述べたと伝えられております。これは私は五十三年の三月十七日、毎日新聞の夕刊で拝見をしたのでありますが、こういうふうに記者会見でおっしゃったといたしますと、大臣のそのときの真意をまずお伺いしたいと思います。
○寺田熊雄君 外務大臣にお尋ねをしますが、いま日本の外交問題の中で最も大きな課題になっております日中平和友好条約の問題について、中国側では、この条約の締結が一に日本側、特に福田総理の決断にかかっているというふうに伝えられておりますけれども、そういうふうに伺ってよろしいでしょうか。まずそれからお伺いいたします。
【次の発言】 きょうの本会議で総理は、案納議員の質問に対しまして、もう再開の機が来ているというふうにお答えになりました。それからもう一つは、双方が満足し得る条件が得られなければ困るというような御答弁もあったわけでありますが、もう交渉再開の機が来ている、熟しているということになりますと、な……
○寺田熊雄君 法務省の刑事課長ですか、衆議院の方で同じように呼ばれているようですね。ですから、先にこの問題をやらしていただきます。
いわゆる地位協定ですね、この十七条二項(b)、同じく第三項(b)によって、アメリカの軍人、軍属が日本の裁判所で裁判を受けた数ですね、これは人数、件数、それから犯罪の種類並びに裁判結果の態様、現に拘禁中の者の数、これは調べ得る限度で結構ですから、ちょっと御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 それでは、現に拘禁中の者の数は、後日で結構ですから、お調べになって報告してください。よろしいですか。
【次の発言】 これは課長ね、刑務所に照会すれば容易にできることで……
○寺田熊雄君 私は大蔵大臣に週休二日制の問題でお尋ねをしたいと思います。 週休二日制の問題につきましては、まあ銀行法十八条の関係で、大蔵大臣の御所管の範囲というのが非常に大きいわけですね。で、前の大平大蔵大臣は、この問題で非常に積極的な御答弁をなさっておられたわけですね。これは、衆議院の大蔵委員会で、一両年以内にめどをつけたいというようなことを御答弁になって、それがきっかけで非常にこの問題が進展をいたしまして、ことに衆議院の方は、大蔵委員会の中に金融機関の週休二日制に関する小委員会までできまして、ついにこの小委員会が五十三年、ことしの三月二十八日ですか、金融機関の週休二日制に関する決議をなさ……
○寺田熊雄君 最初に、最高裁判所人事局長にお尋ねをしたいのですが、ことしの三月の二十四日の当委員会で、私が速記官、裁判所書記官、裁判官の欠員の問題についてお尋ねをしましたね。そのときに、たしかこれは事務総局の次長の御答弁だったと思いますが、速記官の欠員が二百名以上もある、それから書記官の定員もきわめて欠員が多いというような御答弁がありまして、その補充についてこれから鋭意努力していくというお話があったわけですが、その後この速記官、書記官、裁判官についての補充の模様はどのようになっておりますか、ちょっと御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 いまちょっと書記官の補充が書記官研修所を終える者と……
○寺田熊雄君 川上参考人にお尋ねをしたいと思うのですが、あなたの御意見を伺いまして、大変率直に御自分の信念をお述べになりまして、強いチームをお育てになった監督経験者として私どもも非常に感心してお聞きしたんです。三原さんの御意見と少し違うようなんですが、そういう意味でお尋ねをしてみたいと思うのです。 この野球協約ですか、これを見てみますと、 第三条 (協約の目的) (1)わが国の野球を不朽の国技にし、野球の権 威およびその技術にたいする国民の信頼を確保 する。 (2)わが国におけるプロフェッショナル野球を 飛躍的に発展させ、もって世界選手権を争う。 (3)この組織に属する団……
○寺田熊雄君 これは、法務省の刑事局長にお尋ねをしますが、成田空港の建設に関連しましてずいぶんたくさんの人々がかなり思い切った反対運動をしておるわけですが、これらの人々がかなり警察に検挙せられていることが報道されておりますね。そこで、成田空港に関連して起訴せられました人々の数、男女の別、罪名、それから起訴せられた場合にそれが何件になっているか事件数、過去になされた裁判の結果等についてお答えをいただきたいと思います。
【次の発言】 五百六十四名とおっしゃいましたか、総数は。五百六十四名、事件数にして三十一件といいますと、裁判官に対して大変な負担と時間をかけることになりますが、そのうちすでに十一件……
○寺田熊雄君 本案の質問に入ります前に、最近新聞紙上をにぎわしております東山薫氏の事件について少しく質問をいたしたいと思います。 この事件の結末は、私どもにとって非常に意外な結末であったわけです。警察官のこの種の問題が生じました場合に、警察官を特定して起訴したというような事例が余りありません。何となくいままでのように警察官に対する不起訴処分という結果になるのではないかという予感は私どもあったのでありますが、しかし、今回の結末というのはきわめて意外な結末であったわけです。 この事件の被害者である東山薫さんの死因については、千葉大学医学部の木村康教授の鑑定がありまして、私もこの鑑定書のリコピー……
○寺田熊雄君 法務大臣にお尋ねをしますが、成田空港の開港を控えて反対派の実力行動が起きまして、その開港が延期を見たようであります。今回の事件にいってはもう国民のあらゆる部門、報道機関すべてそうした過激な実力行動に対しては非難の声を挙げておるようでありますけれども、同時に一致して指摘せられておりますのは、やはり警備当局の不手際というのですか、警備上の失敗であったようであります。これは主として警察当局が責任を負うべき問題でありますけれども、法務当局も治安の維持を全般として担うというお立場がありますから、そういう立場からの責任もおありであると思いますが、法務大臣としましては今回の事件についてどのよう……
○寺田熊雄君 これは法務大臣なり刑事局長から御答弁をいただければ結構ですが、刑事補償法の第三条第二号の問題ですが、第三条第二号の場合、勾留の理由が主として無罪部分の事実にかかっている場合、この部分についての起訴がもしなかったとしますと、恐らくは勾留せられなかったであろうと考えられる場合が実務上ありますね。たとえば、有罪部分については、逮捕せられ捜査官から取り調べを受けた場合に、きれいに自白している、それから住居も一定しておる、これは勾留の理由あるいは逮捕の理由がありませんから身柄を不拘束のままで起訴するということは考えられますね。ところが、他人の犯罪をかぶせられて、そのゆえにその人間が強硬に否……
○寺田熊雄君 公団の総裁、大変御苦労様です。それでは、これから公団総裁に対してお尋ねをいたしたいと思います。 成田空港の建設につきましては、大変いろいろマスコミその他をにぎやかしております。立法などにも大変大きな影響を与えておるわけであります。この問題では、反対する国民の中心はやはり周辺の農民諸君でありますけれども、農民諸君の説得という努力が足りなかったのではないかと、話し合いが不十分ではなかったかという点が各方面から指摘せられております。歴代の総裁が何をおいても直接農民と対話をするということ、その納得を得るための努力をすること、それが最も必要なことであると思うのですけれども、過去におきまし……
○寺田熊雄君 仮登記担保契約に関する法律案ですね、これの第二条の問題ですけれども、債権者が債務者に一定の事項を通知することが必要になりますけれども、債務者の住所または居所が知れない場合、よくサラ金業者の暴力的追及を免れるために債務者が逐電してしまうというようなことが間々ありますけれども、その場合公示送達でやるのか、また支払いをどうするのか、そういう点、ちょっと民事局長、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 第二条第二項の「債権等の額」を明らかにすると、こういう規定になっておりますけれども、この条文の文言によりますと、そのときの債権を明らかにしなければならないということになりますね。これ……
○寺田熊雄君 仮登記担保債権者がその所有権を自己に取得しようとして清算金の提示をしますね。それに先順位の抵当権者があった場合の法律関係についてはどういうふうに理解したらいいでしょうか。
【次の発言】 それから複数の抵当権者の中で、Aが清算金額に対して了承して差し押えをする、それからBは清算金額に不満で競売の請求をするということになりますね。そうしますと、競売手続は開始されますね。そうすると差し押さえをいたしました抵当権者はどうします。
【次の発言】 その場合、清算金額を差し押さえたものはそのまま放置しますか、あるいは差し押さえを解除してその清算金額というものを債務者はもう一遍取り戻すことができ……
○寺田熊雄君 五月三日の新聞紙上に伝えられました岡原最高裁長官の五月二日における記者会見ですね、この発言はいろいろな方面に波紋を生じておりまして、私どもとしましてもこれを黙過しがたい内容を非常に持っておりますが、この記者会見には事務総長は立会なさいましたか。
【次の発言】 長官の発言内容が、まあ完全ではないでしょうけれども粗筋は新聞紙上で発表されておるのでありますが、その内容は大体長官のおっしゃったとおりと理解していいでしょうか。きょうの総長の御答弁をいただく上でその点をよく調査しておいていただきたいということを政府委員にお願いしておいたのですが、いかがでしょうか。
○寺田熊雄君 前回の当委員会の審査におきまして、 刑事局長に対して本法第一条の「凶器」の概念についていろいろとお尋ねをしたわけであります。その際の局長の御答弁を伺いますと、本法に言う凶器の中にはいわゆる性質上の凶器が含まれることはもとより当然ではあるけれども、さらに用法上の凶器もときとして含まれる場合がないではない、たとえばその物が存在するだけで直ちに凶器になるわけではないけれども、人の殺傷に使用される意図が明らかに外部的に覚知される、そして性聴覚上直ちに危険に照らし、人の視「社会通念を感ぜしめる」ような状態になったときに初めて凶器性を帯びるものではあるけれども、しかしそのような場合もないとは……
○寺田熊雄君 今国会におきましては法務省は大変元気をお出しなりまして、刑事関係それから民事関係、まあ法案がぎっしり詰まっておるわけであります。とりわけ民事執行法案など大変な条文を整備なさって、恐らくこれを検討するだけでも二、三カ月が必要ではないだろうかとさえも思われるわけであります。ところが御承知の刑事事件公判開廷特例法あるいは岡原発言などいろいろのものがございます。 それから、これはまあ法務省の御提案というわけではありませんけれども、やはり法務省も法律顧問的な役割りをある程度担当なさった成田新立法、そういうものもありまして大変法務省御提案の法案がストップしておる。ことにとりわけ公判開廷特例……
○寺田熊雄君 私は、ただいま可決されました逃亡犯罪人引渡法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・自由国民会議、日本社会党、公明党、日本共産党、新自由クラブ及び社会民主連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 まず、案文を朗読いたします。 逃亡犯罪人引渡法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 一、政府は、米国以外の国とも犯罪人引渡しに関する条約を締結するよう努力すべきである。 一、政府は、いわゆる地位協定により米軍が第一次裁判権を有する事件の処理結果等について、米軍より遅滞なく通報を受けるよう努力すべきである。 一、政府は、政治亡命者及び難民の保護について、……
○寺田熊雄君 法務大臣にお尋ねをいたしたいと思います。
きわめて原則的なことでございますけれども、この際確認をいたしておきたいと存じます。
民事訴訟法は、わが国の法体系の中で憲法、民法、刑法などいわゆる六法の中の一つであること、国民生活に至大の関係を持つ法律であること、したがって国会におけるその審議はきわめて慎重を要すること、この点は法務大臣、お認めいただけますか。
【次の発言】 民事訴訟法は明治二十三年に生まれた法律であることは御承知のとおりであります。競売法は明治三十一年の法律であります。前者の強制執行関係の規定は、第六編にありますね。仮差し押さえ、仮処分の規定も含めまして、四百九十七……
○寺田熊雄君 私は、ただいま可決されました司法書士法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・自由国民会議、日本社会党、公明党、日本共産党、新自由クラブ及び社会民主連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 まず、案文を朗読いたします。 司法書士法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の諸点について格段の配慮をなすべきである。 一 登記制度の適正な運用を期するため、 (一) 登記事務に従事する職員の増員並びに登記所の施設及び環境の改善整備 (二) 不動産登記法第十七条の地図及び建物所在図の整備並びに不動産表示登記事務の処理体制の充実強化 ……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十八日、宮之原貞光君が委員を辞任され、その補欠として吉田正雄君が選任されました。
【次の発言】 次に、調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
本委員会は、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査を行うこととし、その旨の調査承任要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十月十六日、橋本敦君が委員を辞任され、その補欠として安武洋子君が選任されました。
また、二十三日、安武洋子君が委員を辞任され、その補欠として市川正一君が選任されました。
【次の発言】 この際、会計検査院長知野虎雄君及び検査官鎌田英夫君からそれぞれ発言を求められておりますので、これを許します。会計検査院長知野虎雄君。
【次の発言】 検査官鎌田英夫君。
【次の発言】 お二人とも大変御苦労さまでございました。
【次の発言】 次に、昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る九月三十日、案納勝君及び江田五月君が委員を辞任され、その補欠として小野明君及び秦豊君が選任されました。
また、十月二日、斎藤十朗君が委員を辞任され、その補欠として楠正俊君が選任されました。
また、昨十二日、小野明君が委員を辞任され、その補欠として片山甚市君が選任されました。
【次の発言】 次に、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。
ただいま御報告のとおり、斎藤十朗君の委員異動に伴い、理事に欠員が生じておりますので、この際、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十月二十七日、市川正一君が委員を辞任され、その補欠として安武洋子君が選任されました。
【次の発言】 昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、労働省の決算について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
議事の都合により、決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十月十三日、片山甚市君及び安武洋子君が委員を辞任され、その補欠として小野明君及び橋本敦君が選任されました。
【次の発言】 次に、昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、農林省と、それに関係する農林漁業金融公庫の決算について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
議事の都合により、これらの決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、総理府のうち、国土庁及び建設省と、それに関係する住宅金融公庫の決算について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
議事の都合により、これらの決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 質疑通告のない大津留住宅金融公幾総裁は退席していただいて結構でございます。
それでは、これより質疑に入ります。
質疑の……
○寺田熊雄君 政府職員の給与、これが今度関係法律の改正案が提出せられましたのは、人事院勧告がその基礎にあるわけであります。この人事院勧告によりますと、指定職以上の職員につきましては期末手当が〇・一減額になっておりますね。これはどういうわけでそうなったのか、まず人事院にその点を御解明願いたいと思いますが。
【次の発言】 いま次長の御説明を承りますと、民間の期末手当の額が平均して四・九であると、しかるに公務員の分は五・〇であると、そこで民間に準拠の原則にのっとって〇・一切り下げたという御説明でしたけれども、根拠法である公務員法の第二十八条の「情勢適応の原則」というのがありますね。この「情勢適応の原……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。
本委員会は、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査を行うこととし、この旨の調査承認要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 この際、派遣委員の報告に関する件についてお諮りいたします。
前国会閉会中、当委員会が行いました国……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十二月十八日、坂元親男君が委員を辞任され、その補欠として降矢敬雄君が選任されました。
【次の発言】 次に、理事の辞任についてお諮りいたします。
長谷川信君から、文書をもって、都合により理事を辞任したい旨の申し出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
坂元親男君の委員異動に伴う理事欠員一名及びただいま御報告のとおり長谷川信君の理事辞任に伴う欠員一名、計……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、外務省の決算について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
議事の都合により、決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれもこれを省略して、本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 それでは、これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言を願います。
【次の発言】 この際、委員の異動について御報告いたします。
本日、野田哲君が委員を辞任され、その……
○寺田熊雄君 きょうは、国際人権規約の中のB規約について一、二お尋ねをして、その後、金大中事件についてお尋ねをしたいと思います。金大中事件は、一人のすぐれた民族的な指導者が公権力によって人権をじゅうりんされた典型的な事件ですので、この国際人権規約の審議に当たって取り上げるのに一番ふさわしい課題だというふうに考えておるのです。 まず一、二、この人権規約の条文についてお尋ねをするんですが、B規約の中の第十三条、外国人の追放の規定でありますが、この人権規約に基づいて国内法の整備を必要とすると思いますけれども、これについてはどのような御用意をなさっていらっしゃるのか、まず、その点ちょっと簡単に御説明……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十二月二十六日、吉田正雄君及び小野明君が委員を辞任され、その補欠として安永英雄君及び佐藤三吾君が選任されました。
また、昨十三日、喜屋武眞榮君及び安永英雄君が委員を辞任され、その補欠として山田勇君及び和田静夫君が選任されました。
【次の発言】 次に、理事の辞任及び補欠選任の件についてお諮りいたします。
田代富士男君から、文書をもって、都合により理事を辞任したい旨の申し出がございました。これを許可することに御異議ございませんか。
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る二月十四日、和田静夫君が委員を辞任され、その補欠として安永英雄君が選任されました。
また、去る二十六日、山田勇君が委員を辞任され、その補欠として喜屋武眞榮君が選任されました。
また、昨二十七日、安武洋子君が委員を辞任され、その補欠として内藤功君が選任されました。
【次の発言】 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
和泉照雄君の一時委員の異動に伴い、理事が一名欠員となっておりますので、この際、理事の補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る三月一日、内藤功君が委員を辞任され、その補欠として安武洋子君が選任されました。
また、去る十六日、三治重信君が委員を辞任され、その補欠として柄谷道一君が選任されました。
また、去る十七日、黒柳明君が委員を辞任され、その補欠として相沢武彦君が選任されました。
【次の発言】 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
岩崎純三君の一時委員異動に伴い、理事が一名欠員となっておりますので、この際、理事の補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る三月二十二日、相沢武彦君が委員を辞任され、その補欠として黒柳明君が選任せられました。
また、三月二十九日、柄谷道一君が委員を辞任され、その補欠として三治重信君が選任せられました。
【次の発言】 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
和泉照雄君の一時委員異動に伴い、理事が一名欠員となっておりますので、この際、理事の補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
(「異議なし……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
昨二十九日、野末陳平君が委員を辞任され、その補欠として森田重郎君が選任せられました。
【次の発言】 昭和五十年度決算外二件を議題といたします。
本日は、内閣総理大臣に対する質疑を行います。
総理に対する質疑時間等につきましては、理事会におきまして協議し、各質疑者に御通知申し上げたとおりでございます。大変窮屈な時間でございますが、質疑をされる方並びに答弁をされる総理大臣の御協力をお願いいたします。
それでは、これより質疑に入ります。
まず、私が、各会派の御了解を得て、委員会を……
○委員長(寺田熊雄君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る五月三十一日、高平公友君、田代由紀男君及び小巻敏雄君が委員を辞任され、その補欠として河本嘉久蔵君、藤川一秋君及び安武洋子君が選任されました。
また、六月一日、森田重郎君が委員を辞任され、その補欠として野末陳平君が選任されました。
また、六月八日、塩出啓典君が委員を辞任され、その補欠として田代富士男君が選任されました。
また、昨六月十三日、佐藤三吾君が委員を辞任され、その補欠として志苫裕君が選任されました。
【次の発言】 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
野……
○寺田熊雄君 時間がございませんので、一括して伺います。 刑事局長にお伺いしますが、これは松野頼三氏をお調べになりましたのは、世上、参考人というふうに言われておりますね。これは本当に参考人としてお調べになったのか、それとも被疑者としてお調べになったのか。 それから、きのうの松野頼三氏の証人尋問で、質問者から何回検察庁の取り調べを受けたかという質問がありましたときに、そういうことは検察庁に聞いてほしいという松野氏の答弁がありましたね。そこで伊藤さんにお伺いするのですが、何回ぐらいお調べになったのか。それは結局その五億円は賄賂性を帯びた金員であるという御報告ですけれども、そうしますと請託をした……
○寺田熊雄君 最初に、先般の大阪の三菱銀行強盗殺人事件の際に問題になりました銃刀法の運用の問題でお尋ねをしたいと思いますが、この問題は警察当局が、法律的には公安委員会になりましょうが、なぜ梅川に対して猟銃の使用許可を与えたかという点に世論の批判が集中したようであります。それに対しまして新聞紙の報道するところによりますると、大阪府の保安課の幹部が「前歴はあったが、それだけでは欠格事由にも当たらず、不許可の客観的、合理的材料にならなかった。与えないことに対して行政訴訟を起こされたら、敗訴になる」というような弁明をしたことが報ぜられておるわけであります。しかし健全な常識から申しますと、少年時代に犯し……
○寺田熊雄君 田中利正参考人にお尋ねをします。 いま、田中一志参考人の意見陳述とあなたの意見陳述と、多少観点も違いますし、それから結論にも異なる面があるように思うのでありますが、それぞれのお立場がありますので、私どもとして、いまどちらをよしとし、どちらをあしとするわけじゃないのですが、将来の制度の改善に資するために率直なお考えをいただきたいと思うのです。 田中利正参考人は、昭和四十一年の執行法案の成立当時における衆議院の附帯決議、これはあなたも御存じでしょうけれども、田中一志参考人のいまの御意見では、この附帯決議が実施に移されておらないと、そういう結論でしたね。あなたはこれについてはどんな……
○寺田熊雄君 まず、民事局長にお尋ねをいたしますが、この民事執行法案の第五十五条、七十七条等の運用面におきまして、債務者が自己の手下あるいは懇意な暴力的な人物に依頼をいたしまして、そして差し押さえ後に不動産を占有さして執行を妨害せんとするような場合には、私どもの見解では、その債務者の委託によって不動産を占有する者は債務者の手足とか機関とかいうような見方をいたしまして、つまり、債務者と同一視してこれを排除するということが可能だと思いますが、この点いかがでしょうか。
【次の発言】 次に、民事執行法の施行に伴う関係法律の整理等に関する法律についてお尋ねをするわけです。
第二条で民法の第三百六十八条……
○寺田熊雄君 まず、金大中事件からお尋ねをいたしたいと思います。 これはきのう決算委員会で総理に対しても質問いたしたのでありますけれども、この事件につきましては第一次の政治決着が行われました昭和四十八年十一月二日、この政治決着の内容につきましては、日本と韓国側の発表の間にかなり大きな相違があります。たとえば日本側はこの事件の解決のために金鍾泌韓国総理が日本に来られたというような発表をいたしておりますが、金鍾泌が韓国会で発表いたしましたところは、さまざまな懸案がありますので、その解決のために行ったついでにこの問題について話をし、陳謝をしたのであるというような点。しかし、最も大きな相違点は、この……
○寺田熊雄君 これは民事局長にお尋ねをしますが、今回の土地家屋調査士法の一部改正法、一番問題となるのは、やはり第三条の資格取得条件の問題だろうと思いますが、常識論から申しますと、従来の土地家屋調査士試験に合格した者、これが資格を取得するということになっておりましたのに、第二号が加わりまして、法務局、地方法務局両方を通じて十年以上在職した者、しかも不動産の表示登記の事務に従事した者と。これはいわば特別な資格取得条件となるという点なのでございますが、常識論から申しますと、土地家屋調査士会の方が反対するだろうということが考えられるわけですね。これは土地家屋調査士だけではございません。司法書士の場合も……
○委員以外の議員(寺田熊雄君) お許しを得まして一言ごあいさつを申し上げます。 ぼんやり者の私が本委員会の委員長を仰せつかりまして一年間、皆様方の御支援と御鞭撻によりまして、おかげさまで決算審査も順調に推移いたしまして、そのほか決算に関する重要な国政の課題につきまして終始御熱心な御討議をいただきました結果、政府に対する警告案の作成でございますとか、あるいは建設、農林両省にまたがる懸案の解決でございますとか、いろいろな面で大過なく任務を終わらせていただきました。これはひとえに皆様方の御支援と御鞭撻のおかげでございまして、ここに衷心からお礼を申し上げる次第でございます。あわせて、豊富な経験と資料……
○寺田熊雄君 ただいま法務大臣から、先般の記者会見でのお話について、まあ弁明がございました。この弁明は一応私どもとしてお聞きはしますけれども、それによって私どもの法務大臣に対する、あなたに対する基本的な立場が変更を見るわけのものではありません。 これからこの問題についていろいろとお尋ねをしたいと思いますが、まずその前に、大臣は四十三年の二月六日、農林大臣としてなさいました記者会見、これは、あなたの国会における議事録を拝見いたしますと、記者会見後の雑談であるということになっておりますが、そのときのお話、これは当時の予算委員会の議事録を拝見いたしますと、質問をいたします社会党の柳田さん、あるいは……
○寺田熊雄君 今回の民法一部改正法案によりますと、その第七十一条は、法人が目的以外の事業をした場合、あるいは設立許可の条件に違反し、主務官庁の監督上の命令に違反し、その他公益を害すべき行為をなしたる場合は、その他の方法によって監督の目的を達することができないとき、主務官庁はその許可を取り消すことができる、そういう規定になっておりますが、主務官庁が許可を取り消した場合に、法人が依然として目的内または目的外の事業を継続するような場合、それを阻止するような有効な法的な手段がありますか。
【次の発言】 それから、民法施行法の改正案、その附則の第五条を見ますと、国家公務員法第百八条の四、それから地公法の……
○寺田熊雄君 関連。
【次の発言】 総理にお尋ねしますが、今国会の所信表明を承りますと、総理は、さきの総選挙において最も端的にあらわれた国民の意思は、行政における綱紀の粛正と政治における倫理の確立であったというふうに述べておられるようですね。これは間違いございませんか。
【次の発言】 行政の最高の地位にある者は総理大臣ですね。したがって、綱紀の粛正と政治倫理の確立に関しても、最も重い責任を持つ者は総理大臣であると考えますが、総理はどのようにお考えですか。
【次の発言】 ところで、かつて行政の最高の責任者であった田中角榮元総理ですね、これが汚職事件の典型ともいうべき収賄罪で起訴せられて、現に裁判……
○寺田熊雄君 まず、おさらいのようになりますが、衆議院の航特で刑事局長は、K・ハマダと浜田幸一が同一人物であることは否定しないと言われました。それで、一応浜田幸一氏として質問をするわけですが、浜田氏のラスベガスのサンズホテルにおける債務を負った行為、これは検察官が東京地裁で出した冒頭陳述書には賭博による債務というところまでは書いてありませんが、これはまあ大体明らかなようでありますが、この賭博行為、これは日本の刑法では当然百八十五条の構成要件に該当しておるようですが、刑法第三条から四条までの規定で日本の刑法を適用できない、刑法の適用外になっておると思いますが、この点いかがでしょう。
○寺田熊雄君 裁判所職員定員法一部改正法の問題についてお尋ねをしますが、これは法務省からいただいたこの法案の関係資料二十一ページ、それから二十二ページ、二十三ページ、二十五ページ、これいずれも大変われわれの参考になる表が出ておりますが、ただ、「その他」というのがありますね。この「その他」というのはかなり数が多いので、これは大体どういうものか、一応御説明をお願いしたいと思います。
【次の発言】 最近郵便物に対する税関の検査、これが憲法二十一条の二項の検閲に当たるかどうか、また税関長の処分が行政訴訟の対象になるかというようなことに関連いたしまして、裁判所がかなり注目すべき判決を出しております。たし……
○寺田熊雄君 ただいまの参考人の御意見、非常に興味深く拝聴をしたわけでありますが、今回の改正案そのものと申しますか、改正案を立案し決定するそのプロセスにおきまして法務省側の態度を評価する面が、そういう御意見がございました。と同時に、法案の内容に一部賛同しがたい面があるという御意見もございました。いずれもごもっとものように思うのでありますけれども、この法案の立案決定の段階におきまして、法務省が日弁連に協議すると申しますか、意見を十分に聴取するということがきわめて必要であると考えるのであります。と申しますのは、この法案が可決され、そして施行せられますとこの影響を最も強く受けますのは弁護士であります……
○寺田熊雄君 KDD関係の質問をいたしたいと思います。 KDD事件は、板野学前社長が四月五日の夜逮捕されまして、新しい展開が期待されるわけであります。逮捕の容疑は業務上横領ということになっておりますが、捜査当局の本当のねらいがKDDの政界工作の解明にあることはいまや国民の常識となっていると思います。国民の期待もそこにあると思います。国民が抱く疑惑は、昭和五十二年の暮れから五十二年の春にかけまして、KDDの国際通話料金が高過ぎるとして値下げが国会において要求せられたわけでありますが、当時服部郵政大臣が五十三年二月の衆議院予算委員会で、同じく三月の参議院予算委員会ではいずれも値下げに積極的な御意……
○寺田熊雄君 金銭債権で取り立てが困難な場合、滞納処分が先行した場合にはこれを換価することができることになっておりますね。これをそれぞれ条文に即して具体的に御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 それを今回の調整法の条文に即してちょっと御説明いただければ……。
【次の発言】 この取り立て困難な金銭債権を裁判所なりあるいは税務当局が換価するのは、もちろん鑑定人に鑑定さして換価するんでしょうが、実例は多いんでしょうか。
【次の発言】 それは執行官の裁量に任されていますか。何か一定の基準みたいなものを最高裁の方で執行官に指示ないし指導をしておるんでしょうか。
○寺田熊雄君 まず、刑事補償法の問題からお尋ねをいたしますが、今回この刑事補償金を下限が千円、上限が四千百円から上限のみ四千八百円にこれを引き上げようとするわけであります。ただ、死刑の場合は一千五百万円を二千万円に引き上げるということになっておりますが、この引き上げは、今回に限って考えてみますと、引き上げ幅が七百円でありますから、約これは二〇%には達しませんけれども、かなりな率としては引き上げになっておりますが、ただ、この刑事補償法が昭和二十五年に制定せられましたとき、出発点の金額が非常に安うございましたので、その関係でしょうか、どうも四千八百円という金額が、現在の労働者の賃金それから物価水準……
○寺田熊雄君 各参考人の御意見を伺いますと、皆さん全部この法改正に御賛成になっておられますが、それだけじゃございませんで、寄与分の対象となる人をもっとふやすように、たとえば子の妻でありますとか、事実上の養子でありますとか、内縁の妻もその対象者に含めよというような、非常に進歩的な御意見を述べていらっしゃいますので、私としましてはもうお尋ねすべきことは相続プロパーの問題ではございません。私どもの党――これは社会党でございますけれども、昭和五十年から大体こうした内容――実はもっと進んでおるんでありますけれども、こうした内容の改正法案を国会に提出してきております。そういう意味で、この相続プロパーの問題……
○寺田熊雄君 まず、外国人登録法についてお尋ねをいたします。 この法律につきましては衆議院ですでに審議がなされております。衆議院の審議の経過を会議録によって見てみますと、 この法案につきましては種々の面において疑問が提示されております。それに対しては、法務省当局におかれて賛否いずれの意見であるかは別としてかなり思い切った答弁がなされておるわけであります。この法律そのものについて、今回の改正はかなり技術的な形式的な面の改正が多いようであります。しかし、この法律の抜本的な改正が望まれておることも事実であります。 そこで、入管の局長にお尋ねをしますが、外国人登録法の抜本的な改正、これは現に作業中……
○寺田熊雄君 まず、物価問題からお尋ねをしたいと思います。
卸売物価が急騰しております。日銀の十二日の発表によりますと、一月の総平均指数が一二四、前年同月よりも一九・三%アップだということであります。これがどのように消費者物価に波及していくと見ておられるのか、まずそれからお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 いまお話がありましたように、輸入の素材原料が非常に上がっておりますが、その代表格の原油価格が一バレル当たり三十ドルを超えつつあります。これはわが国の五十五年度の国際収支にどのようなインパクトを与えるものと見ておられるのか、それをまずお伺いしたいと思います。
○寺田熊雄君 総理にお尋ねをします。
総理もお聞きになっていらっしゃるでしょうが、総理の内閣、大平内閣を支えているのは自民党の田中派である、とりわけ田中角榮氏であるという見方が非常に強いんですが、総理自身はどういうふうに認識しておられますか。
【次の発言】 田中派があることは承知しておるということをおっしゃいましたね。田中派に対していまだに田中角榮氏が最大の指導力というか、影響力を持っているという事実があるようですが、これは認識しておられますか。
【次の発言】 これは五十四年十一月の二十一日朝日新聞の「追跡大平政権」というコラムであります。そこで田中は当時側近の議員に「大平のヤツ、指名される……
○寺田熊雄君 まず運輸大臣に御質問いたしたいんですが、もしいま提案されている法案が真に成田空港の安全確保に必要であるならば政府が当然これを国会に提出する義務があると思うのですが、本法を政府が提案せず議員立法にゆだねた理由を伺いたいと思います。
【次の発言】 これは御承知のように、薬事法で、薬局の開設の許可の問題に関して、かつて最高裁判所でこれが憲法違反だとして宣告されたことがあります。そのときに、私現実にその裁判をなさった最高裁の裁判官にお目にかかってお話を承ったのでありますけれども、当時、立案のときに内閣法制局が違憲の疑いがあるという意見を出したので、政府提案にせずに議員立法にゆだねたという……
○寺田熊雄君 新聞報道によりますと、経済対策閣僚会議が新幹線五線の整備の具体的実施計画を九月末までに作成することを一つの目玉とした七項目の対策を決定したということが伝えられておりますが、これは事実でしょうか。
【次の発言】 いま大臣のおっしゃったそのお金の問題に関連をいたしますが、実は、先般、予算委員会のメンバーとして九州へ視察に赴いたわけであります。北九州の各県がいずれも、いわゆる九州新幹線ですか、博多から長崎まで、これの建設を非常に要望しておるわけでありますが、これを関係庁に要望いたしましたときに、負担金を出してもらえないかということを言われて非常に困惑したという陳情的な報告を受けたわけで……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。