このページでは緒方靖夫参議院議員の19期(2001/07/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は19期国会活動統計で確認できます。
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案について、とりわけ本改正案の中心テーマである持株会社の解禁問題について、関係大臣並びに公正取引委員長に質問いたします。 今回の改正は、戦後半世紀にわたって禁止してきた純粋持株会社を解禁した一九九七年の法改正後、五年見直しの附則を受けて提出されたものです。 日本共産党は、当時、持株会社解禁が巨大企業グループ、多国籍企業の経済支配を著しく強めるとともに、経団連の弓倉競争政策委員長が持株会社の最大のメリットが新規事業部門への展開の促進と企業リストラクチャリングの円滑化にあると述べたように、……
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、エビアン・サミットについて小泉総理に質問いたします。 エビアン・サミットとその前後の各国外交の中で議論になったのが、二十一世紀を迎えて三年目の今日、イラク戦争の経験を経て世界はどうあるべきか、そういう国際政治秩序の課題でした。アメリカの国連無視も辞さないユニラテラリズム、単独行動主義か、それとも国連中心の多極世界か、異なる国際秩序の対立が見て取れるサミットでした。 議長国のシラク大統領は、サミットの終了後の会見で、米英の国連承認なしで行ったイラク戦争を承認しなかったし今後も承認しないと述べ、イラク戦争の不法性を強調し、アメリカの単独行動主義的な世界……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 アメリカでの卑劣なテロ行為から一週間がたちました。 今、軍事力による大規模な報復の準備が進められている。私たちはこのことに大変心配しております。私たちの党の不破議長と志位委員長は、おととい連名の手紙を世界各国首脳に送りました。総理にもお届けしております。私は、この内容を総理、閣僚の皆様によく知っていただきたいと思います。同僚議員にも、またテレビをごらんの全国の皆様にもこの内容を知っていただき、ともに考えていきたいと願っております。 テロは、どんな理由であれ、絶対許されない野蛮な行為であるということは言うまでもありません。今回のテロで直接攻撃された……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 この九月以来、総理とは二度にわたりましてテロをいかに根絶するかという議論をしてまいりました。私は、十月末から一週間にわたりまして、アフガニスタン問題の党調査団長といたしましてパキスタンに行ってまいりました。きょうは、その調査を踏まえて幾つか質問したいと思います。 まず、アフガニスタンの国内情勢でありますけれども、この二、三日に各派勢力の配置に大きな変化があったと思います。私は二十二年前にカブールを訪問して以来、アフガニスタンに何度もいろいろかかわってまいりました。ですから、あそこの部族間の矛盾や対立やどういう感情を持っているかということについてよく……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 この日本で餓死という痛ましい出来事がいろいろ起こっております。こうした事態を生まないために、生活困窮者に対して必要な対策、とりわけ電力・ガス事業者に対してその対応が求められていると思います。 一昨年来、例えば宇都宮での幼児凍死事件、名古屋での老夫婦餓死事件、北九州市での三十代姉妹餓死事件、宮城での兄弟餓死事件、東京杉並での老夫婦餓死事件など、先進国日本であってはならないような、そういう悲しい出来事が起こっているわけですけれども、最初に大臣に、こうした事件について、大臣としてまた政治家としてどのような思いを持たれるのか、お伺いしておきたいと思います。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 製造業の中小企業振興の問題について、今日は質問させていただきます。 全国での物づくり産業、わけてもその分野での中小企業の衰退というのは、やはり日本の未来の衰退を予兆させると、そういったことが言われるほど深刻になっていると思います。東京大田区の地域経済振興について、私は具体的に大臣にお伺いしながら、同時に全国の問題提起ができたらと。あるいは、大臣からその問題についてどう対処されているのかということについての答弁をいただけたらと思っております。 大田区の中小機械金属加工業は、もうこれは言うまでもなく非常に高度な技術水準を持っているわけですね。新製品の……
○緒方靖夫君 法案審議に入る前に、私は一つ大臣にお伺いしておきたいことがあります。それはタオルのセーフガード問題についてです。 大臣が二日前に行われたタオルのセーフガードについての記者会見、これについて伺いたいんですけれども、平沼大臣は紡績会社に以前お勤めだったと伺っております。そういう経験からということもあるんですけれども、海外から繊維製品が輸入急増になる。それに伴って、例えばタオルでいいますと、今治の繊維産地の雇用と地域経済が大打撃を受けている、そういう実態が今あるわけですね。 セーフガードの発動の是非を決める調査期間を半年間延長されるという発表でありますけれども、大臣は、輸入が急増す……
○緒方靖夫君 この法案については、今日の国際経済の流れの中で、時間、コストの低減を図るという当然のことであって、賛成です。 今回は、日本とシンガポールの貿易国間において相手国の製品の技術要件をお互いに受け入れるというものですけれども、この方向をこれから広げていこうという、そういう動きが当然あるわけで、今後広がりを持つ重要な問題の始まり、そういう点で私自身もそう受け止めております。 国は、規制改革推進三か年計画の中で、認証業務の国の関与を最小限にして、電気通信機器製品などの適合性評価機関や指定調査機関に民間活力を導入して推進すると言っております。私自身、民間活力の導入をすべて否定するものでは……
○緒方靖夫君 本法案の審議に入る前に、一つお伺いしたいことがあります。 先日、私は、生活困窮者に対して電気、ガスの滞納等々によって機械的に切らないでほしいと、そういうことを事業者に対して大臣からもいろいろ尽力していただきたいという、そういうことをお尋ねいたしました。 大臣はその際に、「私どもも文書をもって事業者の方に要請をいたします」と、そう御答弁いただきました。昨日、その通知が資源エネルギー庁のそれぞれの担当の課長三名から電気、ガスの事業者に対して発せられ、ここにこれがありますけれども、私は大変うれしく思っておりますし、もちろんその知らせを聞いた関係者の方々も大変喜んでおります。 これ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、先月二十五日の質問の際に、持ち株会社関係における労働者の雇用と労働条件について質問いたしました。本日は、労働組合の純粋持ち株会社に対する団体交渉権の問題について伺いたいと思います。 初めに、厚生労働省に尋ねたいんですけれども、一般論として、持ち株会社は株式保有を通じて他社の事業活動を支配することを目的とする会社であるということですね。企業再編では自主的な決定権、支配力を有しているということから、労働組合法上の使用者として団体交渉の相手となると思うわけですけれども、その点についてお伺いしたいと思います。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 本題に入る前に、今大きな問題になっております豊島区の池袋駅前の場外車券場設置問題について質問したいと思います。 去る六月十一日、車券場の運営会社でありますアレッグ・サテライトが池袋駅東口に一千平米のビルを建て、川口オート、西武園競輪、大宮競輪の場外車券売場を設置する許可申請を提出いたしました。経済産業省はこれを受理いたしました。今回の計画には豊島区を挙げて反対意思が繰り返し表明されておりまして、その点で社会的にも大きな問題になっております。 その点で、まず最初に大臣に、大臣が許認可の権者でありますので、審査の現状、見通しについてお伺いしたいと思い……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 今日は、三人の参考人の先生方、本当にありがとうございます。大変有益な話を伺いました。 最初に、岡部先生にお伺いしますけれども、国のバックアップなしでは困難というお話がありました。そのとおりだと思うんですね。これだけ大きな事業になりますとそういうことになると思います。とすると、結局、各国との関係が非常に重要になりますし、そこには、当然外交の問題、外交の在り方、これは正に直結すると思います。中東との外交あるいは中央アジアとの外交、あるいは最近で言いますとイランの問題ですね。イランとの関係が非常に重要な中で、国際問題の中でいろいろな形で日本が振り回されて……
○緒方靖夫君 行革推進事務局が今年三月に、公益法人の在り方に国民の批判が相次いでいるということを踏まえて、制度の抜本的な見直しを図る閣議決定を行いました。今日は、それに関連して、林野庁所管の公益法人が引き起こした談合事件について質問したいと思います。 まず、事実関係についてですが、公正取引委員会は昨年十二月、林野庁の青森分局管内の国や自治体などが発注する国有林野の調査・測量業務の入札で談合が繰り返されていたとして、林野庁所管の財団法人林野弘済会、林業土木コンサルタンツなど、四つの公益法人を含む十五社を独禁法違反で排除勧告いたしました。この事件の関係業者の概要、談合が行われた期間についてお尋ね……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 まず、瀋陽総領事館の事件について尋ねます。 五人の皆さんが韓国に無事到着したことを本当に喜んでおります。 この事件は日本の外交が鋭く問われた問題であり、総理に総括的にお伺いしたいと思います。 一時間にわたる事件の展開で決定的な場面、それは、最後に総領事館の外の詰所で副領事が五人と対面したけれども、そのときに亡命の願いを書いた手紙を突き返したこと、このことにあると思います。これは、日本政府代表と亡命を願う五人が唯一対面したときでした。しかも、手紙には、五人の身分、身柄の保護を嘆願する旨が切々と書かれておりました。この対面を中国側は妨害しておりませ……
○緒方靖夫君 私は、ディーゼル車の排ガス規制について質問したいと思います。 先月末、東京大気汚染訴訟で東京地裁は、国、東京都、首都高速道路公団の責任を認める原告勝訴の判決を下しました。判決は、幹線道路から五十メートル以内に住む住民を対象に排ガスと健康被害との因果関係を認めて、国、都などに対する損害賠償を命じました。 道路公害対策を怠ってきた国の責任を認めたのは、一九九五年の西淀川訴訟以降、川崎、尼崎、そして名古屋南部に続いて今回が五度目になります。初めて国の公害病認定を受けていない患者に賠償が認められた、また判決で認定患者への賠償を認めたことは、同時に、公害は終わったと言ってきたそういう言……
○緒方靖夫君 私は、新エネルギー・産業技術総合開発機構、NEDOの開発関連事業について質問をさせていただきます。
初めに、経済産業省の技術開発予算に占めるNEDOの技術開発予算ですけれども、過去五年間にNEDOの占める技術開発予算額と割合はどのようになっているのか、また来年度の概算要求はどうなっているのか、それについてまずお尋ねいたします。
【次の発言】 そうしますと、今の数字から大体見ても、割合としても、三〇%台もありますけれども、大体半額近くを占めている。経済産業省の技術開発予算の中の半分近くをNEDOが占めているということが今の数字からも分かりました。
一方、中小企業向けの技術開発予……
○緒方靖夫君 私は、イラクへの戦争について、大臣の所管にかかわること、それから大局的な点についてお伺いしたいと思うんです。 経済産業省は、外務省とは違った意味でやはり広い視野を持って、世界とのつながりを持って、そしてまた資源の確保に努めるという、そういう独特の観点といいますか、そういう立場を持たざるを得ない。そういうところに置かれた役所だと思うんですね。かつてのMITIも同様だったと思います。資源の安定的な確保というのは日本の国益に直結していると思います。 そこで、私、思い出したんですけれども、大臣と昨年の七月の十六日ですけれども、資源の問題をめぐって大変面白い議論をした覚えがあります。議……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 今日はせっかく官房長官おいでですので、法案の質問に入る前にイラクの問題についてお尋ねしたいと思うんです。 戦争が長期化すると、そういう見通しが出ております。ブッシュ大統領自身、戦争の終結にはほど遠いとか、あるいはラムズフェルド国防長官自身が、この戦争が何週間、何か月掛かるか、続くか分からないと、そういうことを述べている状況があります。つまり、短期決戦ということで、そういうことで叫ばれた戦争に長期化という見通しが出ているというのが現状だと思います。 小泉総理自身、いかなる場合においても武力行使を支持する、あるいは官房長官自身、アメリカとの関係は切っ……
○緒方靖夫君 まず、化審法についてお伺いいたします。 一九七三年に化審法が制定されてから国際的に化学物質管理に関する取組は大きく前進いたしました。一九九二年のアジェンダ21や環境と開発に関するリオ宣言、あるいは九七年のアジェンダ21実施計画等々、それを見ましても、より厳しい国際基準を作るということになっていったと思うんですね。それと比べて日本の対応、甘い対応と言っていいと思うんですけれども、それが際立ってきたと。 その中で、特に昨年一月のOECDの環境保全レビュー、成果レビュー、化学物質管理政策、その中では、我が国の取組について次の点が指摘されたと思います。もう自明のことですけれども、一つ……
○緒方靖夫君 早速、本法案について質問させていただきます。 この法案は、製品等の安全検査や産業保安検査、点検を実施する機関を、省令等の基準による国の指定、認定から、行政の裁量の余地のない形で国により登録された公正中立な第三者機関が事務事業を実施する形に改める、そういうものですね。 この改正によって、国と登録機関の関係、これがどうなっていくのか、従来のやり方と比べてどう変わっていくのか、これが非常に大きな問題だと思っております。 その点で、先ほどから大臣の御答弁をいろいろお聞きしても、国の関与を最小限にして事業者の自己責任、自己確認、自主保安を基本とする、そういうことが述べられておりますけ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。大変有益なお話ありがとうございました。 まず、上田参考人にお伺いしたいと思うんです。 金型も流用といいますか、それが持ち出されるという問題が、お話がありました。 実は私、一年前に蒲田のやはり金型業者の方から怒りを持った告発をいただきまして、これが大企業を通じて海外に流れていると。結局、自分たちの技術を盗むという、そういう話が聞きまして、当委員会で、これはちょうど議事録持ってきましたけれども、去年の四月の十八日に質問いたしました。 金型を作製して、商品を内製化して、しかも自分の書いた製図が、また金型が外に流れていくと、無断で。これは一体いかなる問題……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 時を忘れ、身を乗り出して聞く、そういうお話、大変ありがとうございます。 最初に、荻野先生にお伺いしたいんですけれども、自由化の流れというのは、これは世界での流れだと思うんです、これは電気、ガスに限らず。しかし、その中で、エネルギーでいえば安定供給、そして消費者、国民の利益、これがどう保たれるかということが大事だと思うんですけれども、私、エネルギーのことだけじゃなくて、日本で自由化というと、何というか、まだ身に付いていないというか、ヨーロッパでのその流れというのは非常に私よく分かるんですけれども、身に付いていない。アンナ先生のお話でいうならば、プレタ……
○緒方靖夫君 今回のガス事業法の改正に関連いたしまして、近年、都市ガスの保安上極めて重要な問題になっていると指摘されております白ガス管などの経年埋設管の腐食漏えい問題について質問したいと思います。 これはもう御承知のことなんですけれども、ガス管には大きく分けて、耐久性に優れ、そして腐食にも強いポリエチレン管など新しいタイプのガス管と、白ガス管に代表される鋼管に亜鉛メッキで被覆を施した古いタイプのガス管があります。 白ガス管は戦後間もなく使われ始めて、新型のガス管が一九八〇年前後に登場するまでの約三十五年間、ほぼ全国で都市ガスの配管に使用されてまいりました。しかし、埋設使用をした場合、土中の……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。初めてですので、基本的なことを幾つかお伺いしたいと思います。
まず、中小企業の対策の問題です。
中小企業の今の現状、これは極めて重要な分野にもかかわらず大変困難が多い、それはもう大臣よくお聞きになっていると思うんですね。
昨年の十二月に十三の経済団体が第八回全国中小企業サミット、これを開催しました。その宣言を見ましても、個人消費の低迷や中小企業の経営が極めて深刻だと、未曾有の危機だと表現しております。
その点で、大臣の基本的なお考え、認識を聞きたいと思います。
【次の発言】 最悪の状況を脱したかどうかはこれは別として、いずれにしても大変な中で雇用……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 初めに、工業標準化法の一部改正案に関連いたしまして、東京港区の六本木ヒルズ森タワーで起きた自動回転ドアによる死亡事故について質問いたします。 今回の事故をめぐって、現行のJISあるいは建築基準法に回転ドアに関する明確な安全基準が定められていなかった。そのことに加えまして、経済産業省や国土交通省が全国の回転ドアの設置状況や人身事故の発生状況についてまともに把握していなかった、そういう実態が明らかになってまいりました。 メーカーを所管する経済産業省の行政責任は極めて重いと思うんですけれども、その点、大臣、最初にその点での所感、反省を伺いたいと思います……
○緒方靖夫君 まず、中小企業投資組合法改正案について質問いたします。
現行法では中小企業者等になっている投資対象、これを改正案は事業者に変えるというものです。この事業者には中小企業やベンチャー企業、中堅企業以外の大企業を規定しているわけですけれども、なぜ大企業を加えたのか、端的にお伺いいたします。簡潔で結構です。
【次の発言】 ニーズの話が出ましたけれども、どの方面から来るニーズかという問題ですがね。場合によっては大企業というお話がありましたけれども、局長が主宰されている早期事業再生研究会というのがありますね。ちょうど調査会のこの資料にも出ていましたけれども、そこの早期事業再生研究会報告書、……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
法案の質問に入る前に、先週末に摘発されました国のBSE対策の国産牛肉買上げ事業をめぐる偽装事件について質問をしたいと思います。
BSE対策は当委員会でも繰り返し取り上げられてきたところであります。大阪府警捜査二課は、十七日、大手食肉販売会社ハンナングループの実質的経営者で、大阪府食肉事業協同組合連合会、府肉連と言いますけれども、その浅田満副会長ら十一名を詐欺容疑で逮捕したと発表いたしました。
この事件の概要について説明していただきたいと思います。
【次の発言】 国産牛肉買上げ事業をめぐるハンナングループの動きは、我が党はこれまで再三追及してきたよ……
○緒方靖夫君 先週の委員会に続きまして、大阪府食肉事業協同組合連合会、府肉連をめぐる牛肉偽装事件について質問をしたいと思います。 前回の質問で、私は、自らの調査を基にして、浅田満容疑者の率いるハンナングループと指定暴力団山口組や政治家の不透明な関係を指摘して、捜査当局にその実態の全容解明を強く要望したところです。その際、指摘した事実はその後マスコミでも取り上げられまして、税金を食い物にする政官業の癒着は許さないという国民の強い批判、その高まりを現在も実感しているところです。 そこで、今日は、前回の質問で指摘しました鈴木宗男被告や松岡利勝元農水副大臣との緊密さに加えて、新たに分かった政治家と……
○緒方靖夫君 法案の質疑に入る前に、先ほど、冒頭で中川大臣から四月二十七日の私の質問に対する異例とも言うべき答弁の訂正の発言がございました。この問題についてお伺いしたいと思います。 大臣は、私が前回の質問で牛肉偽装事件で逮捕された浅田容疑者が率いるハンナングループから、資金提供問題を質問した際に、一九九九年に阪南食肉購買事業協同組合から百万円、二〇〇〇年にはハンナンマトラスから百万円、合わせて二百万円のパーティー券を政治団体中川会を通じて購入してもらった、認められました。同時に大臣は、私がハンナングループから資金提供を受けていた事実はこれだけかと確認し、大臣自身が調査して公表すべきではないか……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 まず最初に、大西参考人にお伺いいたします。 調査室の作っていただいた資料を見ておりましたら、日本弁理士会の職務発明制度に関する見解というものがありまして、そこに、日本の職務発明対価は、現行特許法第三十五条の存在により世界のトップレベルになりつつある。やがて世界の研究者が世界の企業を目指す流れができるであろうと、非常に高く評価しているわけですね。そして同時に、日本がアメリカと同様な研究者処遇制度に転換すれば、その流れはしぼんでいく、そういうふうに書かれているわけですけれども、こういう積極的な評価を今後も予測できる、しばらくの期間維持されていくのかどう……
○緒方靖夫君 まず最初に、大臣に基本的な問題についてお伺いしたいと思います。
現行の特許法の第三十五条ですけれども、大正十年以来、長年にわたって職務発明に対して発明者主義を取ってきているわけですが、これに対して同時に、職務発明規定を撤廃せよという議論もあります。私は、この撤廃論というのは日本の発明従業者の雇用に重大な悪影響を及ぼすと考えるわけですけれども、こうした問題について、先ほど長官からも、三十五条を守れというのと撤廃論、両方あって、詳しい説明ありましたけれども、大臣の基本的な見解を伺っておきたいと思います。
【次の発言】 経済産業省は、今回の職務発明規定の改正の意図について、使用者であ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 北朝鮮問題は、国際的な位置からいっても歴史的な経緯からしても、また今日の日本をめぐる諸問題の解決するという点でも非常に重要な問題であると考えます。この問題を取り組む大きな目標として、一つは戦争も動乱も絶対に起こさないこと、拉致問題を解決する、全面的に解決すること、それから日本が過去の遺産を清算すること、この三つの目標が非常に重要であると考えるわけです。 戦争も動乱も起こさないということは、ただ単に危機を作らないということ、そういう消極的なことだけじゃなくて、北東アジアに本当の平和を作っていくという点でも非常に大きな展望を作るものだと思います。 過……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
総理はアジア太平洋諸国首脳の参加したAPEC会議に出席されました。そこでテロ対策に関する首脳声明が出されました。
私、これを読んで非常に大切なことが二つあるなと思いました。一つは、諸国首脳が一致団結してテロと戦うこと。そしてもう一つは、国連の役割を重視していることです。そこには、声明は、国連が主要な役割を果たすべきである、こう述べて、国連憲章と国際法に従った解決を強調しているわけです。
会議に出席された総理に、まずこの点について御確認したいと思います。
【次の発言】 そして、書かれているから明瞭だと思いますけれども、国連の主要な役割、これが果たさ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 ODAは、ODA対象国の期待が非常に大きいわけですし、それだけに被援助国のニーズに合致した正確な執行が非常に重要だということを痛感いたします。 世界の主要国との比較で日本のODAの特徴、これを私なりに考えると、一つは人道性の高い食糧援助、最貧国に向けた援助、これの額が少ないと思います。統計でいっても、日本の貧困国への援助はODAのうち一三・二%、ドイツは二四%、イギリスは三二%。世界で最貧層に属する人がどのぐらいいるかというと、一日一ドル以下で暮らしている人たちが十二億人いるわけですよね。そういう実態から照らしてみても、やはりこの点が非常に大事だろ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 東アジアの枠組みについて、青木先生にまずお伺いしたいと思うんですけれども、小泉首相がASEAN歴訪、先月いたしましたけれども、そのときにASEANプラス3、日中韓に加えてニュージーランド、オーストラリアを加えて更にアメリカに関与させる、そういう方向を提起されました。これについては首脳会談、それぞれ報道を見ると、マレーシアではASEANプラス3がいいと。インドネシアでも同様なそういう答えが返ってきた。これは非常に経緯がある問題で、マハティールはEAEC構想を出して、アメリカが反対して日本も反対してという、そういう経緯がある中で、それでまとまって日中韓と……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫と申します。 立山先生にお伺いしたいんですけれども、ブッシュの一般教書演説の中で、悪の枢軸ということで、この地域でいえばイラン、イラクが挙げられたと。それに対してOICとかアラブ連盟が当然予想されるような反応をする。あるいはまた、中国、ロシア、ヨーロッパ、かなりいろんな形で程度の差はあってもそれに不同意ということを表す。特に私注目したのは、パッテンEC委員が、この間ちょっと見たらガーディアンにインタビューをしていまして、やはり非常に単純化された論理で、こういうアメリカ一国主義的なそういう暴走をストップしなきゃいけない、そういう非常に明確なメッセージを述べてい……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 宮田先生にお尋ねしたいんですけれども、ブッシュ大統領の悪の枢軸発言に関してなんですけれども、その対象がイランとイラクと。イランについてこういうレッテルを張るということが、アフガン戦争以降のハタミ大統領が取ってきた対応等々を見ても大変な問題だということはあると思います。 これはちょっとさておいて、この問題と資源とのかかわりで考えてみたいんですけれども、この発言に対して日本の政府が日米首脳会談でも一定の理解を示したと言われております。 そうすると、イランからの原油の輸入というのは、日本の場合は一一%ぐらい。それから、イラクの場合にも二・何%か占めてい……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 最初に、清水先生にお尋ねいたします。 今日の世界について、文明の衝突というそういう見方がありますけれども、私はこれは間違っていて、やはり異なる文明、宗教が共存する、それをどう促進するかということが非常に大事だと思うんですね。先生は非常に広い視野から見解を述べられましたけれども、この共存をどう進めていくのか、何が必要か、それについてお考えを伺いたいと思います。 それからもう一つ、日本の有償・無償援助、ODAの在り方についてなんですけれども、今そのことが非常に大きな問題になっていると思いますけれども、西南アジア、それから中央アジア、援助について言うと……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 杉浦副大臣と外務省にお尋ねしたいんですけれども、一つはイスラエル・パレスチナ紛争の問題なんですが、これについては国連安保理決議一四〇二、これは停戦とイスラエル軍の即時撤退という内容だと思いますけれども、更にそれを遅滞なく実行をすることを要求するという一四〇三の決議が上がっているわけですね。その決議の際に、アナン事務総長も自衛とか反テロということは成り立たないということを厳しくイスラエルを非難、批判しているという、そういう現状があると思うんです。 そういう中で、先ほど杉浦副大臣の方から政府の取組についてお話がありました。また同時に、お答えの中で、結局……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、若干の意見を表明させていただきたいと思います。 まず、先ほどから話になっているイスラエル、パレスチナの紛争の問題なんですけれども、現地からいろいろ話を聞いても、また外務省からお話を伺っても、正に戦争状態にあるという大変な事態だと思うんですね。私は、この根本的な問題、それは双方が抹殺論に立たない、これは当たり前のことなんですけれども、これが非常に重要だということを痛感いたします。つまり共存する、平和的に共存するということ、その条件と立場を双方がしっかり持つということが非常に大事だということを痛感するんですね。当然、パレスチナ側はイスラエル抹殺論……
○緒方靖夫君 私は、イスラム社会にとって非常に大きな影響を持つ問題として、今も続いているアフガニスタンの戦争の問題について述べたいと思います。 ちょうどインド洋に昨年十一月二十五日に海上自衛隊の護衛艦が派遣されて、そして半年間更に延びると、そういうことも最近決定されているわけですけれども、私、アフガニスタンの戦争、これはもう終わったんじゃないかというふうに言われている、そういうのもあるわけですけれども、確かに続いているわけですね。 そして、その継続について言うと、結局アフガン市民の犠牲がどのぐらいあるのか、これは数えるのは大変難しいんですけれども、それを一人一人確認された犠牲だけを積み上げ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 九九年の通貨危機の克服とIMFの処方についてお伺いしたいと思います。 実は私、党の代表団として九九年の九月にマレーシアを訪問しました。そのときに、ちょうど一年間の措置が明けた直後に行って、首相府の局長からちょうど説明を受けて、これがIMF方式だ、これがマレーシア方式だというパネルで示していただいて、その中でどういう方式を取ったかということを非常に詳しく伺いました。固定相場制それからIMFの力をかりないで独自にこれを切り抜けたという、そういう話を聞きました。特に最初の半年間IMF方式を受け入れて、このまま行ったら大変なことになると、途中で切り替えたと……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、日本共産党のイラク調査団の団長として、先月半ばから一週間にわたりまして、衆議院の赤嶺政賢議員と、そして党国際局の森原公敏次長とともにイラク現地の調査を行いました。滞在中、連合暫定施政局、CPAの代表や、人道支援を進めているユニセフなどの三つの国際機関、国連の機関、NGO、在バグダッドのフランス、ドイツなど四か国の代理大使などと懇談いたしました。 それから、バグダッド以外に、そこから南東に二百十キロある町、クートというところ、それから南に百キロあるヒッラという町、そこにも訪問いたしまして、市民と懇談したり、また浄水場とかあるいは発電所などを視察……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 両参考人には大変ありがとうございました。 最初に、少徳参考人にお伺いいたします。 日本の対応の遅れの心配、私も大変共有いたします。それで、日中関係で見ていての遅れというよりも、私は、もっとグローバルな視点で例えばアジアからそれを見たとき、もっと深刻だということを痛感するわけですね。例えば、インドに対する投資ですね。中印関係が悪かったにもかかわらず、この間行きましたら、投資額が中国の方が日本の十倍あるわけですよね、既に。ASEANではもっと大変なことが起こっていると思っております。 マレーシアで社長を務められたという経験があって、実感おありだと思……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 最初に両先生に共通してお伺いしたいんですけれども、それはアジア通貨危機の問題です。これはやはり、これをどうとらえてどう今見るかということは、これからの問題、非常に大事な問題だと思うんですけれども、そのさなかに、ちょうど対応案としてはマレーシアのような方式があった、それからタイのような方式があったと言えると思います、ちょっと類型的にはですね。タイの場合には、IMFの処方せんをそっくり受け入れるということをやったわけですね。 この間タイに行ってみると、今のタクシン政権はそのツケを、どうやってその負の遺産を是正するかということが非常に大きな力点になってい……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。大変有益で興味深いお話、ありがとうございました。 まず、佐賀先生にお伺いしたいんですけれども、ITでのハードとソフトのことなんですけれども、例えば中国の中関村あるいは上海の沿海部に行くと、やはり発展が非常に目覚ましいということを痛感するわけですね。 先ほどデルのお話がありましたけれども、開けてみたらメード・イン・マレーシア。本当に、日本の製品を開けてもメード・イン・チャイナ、台湾、これはたくさんあります。メード・イン・チャイナでも実際上は台湾が作っている。もう沿岸部のところは台湾からみんな企業が来て、もう大規模に来て、しかも台湾の技術者が来てやってい……
○緒方靖夫君 私は、三点ぐらいをお伺いしたいと思うんですけれども、一つは、アジアの通貨危機の教訓と今後の問題です。 東アジアの通貨危機の克服した教訓というのはとても示唆に富んでいる、教訓に富んでいると思います。当時、大銀行とかヘッジファンドがそういう投機活動などによって東アジアに深刻な事態を招いたわけですけれども、当時、IMFがそれに乗り出して、その対応がいろいろ国によってあったわけですが、今から振り返ると、これについては大体一つの教訓ができるんじゃないかと思います。それは結局、IMFがかなり画一化した従来型の処方せんを各国に押し付ける、それをそのまま受け入れた国も、例えばタイなどのような国……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 三人の先生方、本当にありがとうございました。 FTAそれからグローバル化、これは世界、時代の流れだと。その中で、どう公正さを保って進めるのかということが課題だなと改めて思いました。 それで、一つは、アメリカがこれに力を入れるのは当たり前なんですけれども、中国なんですね。中国のやはりこの間の躍進といいますか台頭というか、これはやっぱり非常に目をみはるもので、北京で中国を見る場合とソウルで見る場合とASEANで見る場合と全く違って見えるというのが印象なんですね。 例えば、ASEANでは本当にこの二、三年間の間に、例えばタイとかマレーシアの観光客の数……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 三人の先生方、本当にありがとうございました。 大変重要な問題で、例えばカンクンのWTOの交渉が決裂して、改めて先進国と発展途上国の対立の深さ、とりわけ農業分野においてそれが大変深いということを目の当たりにしてきたわけですけれども、FTAの締結についてはやはり公正さをいかに担保するかということが非常に大事だなということを痛感しました。 まず、山田参考人にお伺いいたしますけれども、鳥インフルエンザ、今もお話ありましたけれども、この間タイの大使館の方とお話ししましたら、タイにとって日本は四七%以上の鳥の輸出先と、日本にとっては三〇%の輸入先と、それだけ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 三人の先生方、本当に有益なお話をありがとうございました。 ちょっと流れを逆転いたしまして、最初に茂田大使にお伺いしたいと思います。 私たちの経験でも、中東紛争、わけてもパレスチナ、イスラエルの対立ですね。例えば七〇年代に私たちの党は、イスラエル承認すべきだと、生存権を認めなきゃいけないということを言ったことがあるんですね。そうしたら途端にPLOから裏切り者と言われました。イスラエルは海の、地中海の底に沈める対象だということですね。それからその次に、八〇年代の初めに市民の乗ったバスの無差別テロに対して、これを非難したことがあるんですね。こんな手段は……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 三人の先生方、本当にありがとうございました。 最初に、片倉大使にお尋ねしたいと思います。 大使、それから夫人の著書や事典はいつも使わせていただいております。 私は、この二、三年の間、イスラム諸国をかなり訪問する機会がありました。その中ではサウジアラビアを訪問したときに、ジッダでOICの事務局を訪問して、それが機会になりまして、ちょうど昨年の十月にマレーシアでOICの首脳会議が行われたときにそこにゲストとして参加するという、本当に貴重な機会を得ることができたんですね。そこで改めて感じましたのは、イスラムというのは平等、平和、寛容、それを表している……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 最近のイラク情勢の展開の見方なんですけれども、スンニ派が反米と、それもいろいろあるので一概に言えないんですけれども、そういうことだけではなくて、フセイン打倒を一番歓迎した、またある意味ではアメリカの到来を歓迎したシーア派も今や反米になっているという、そういう特徴があると思うんですね。しかも、以前には全く考えられない状況ですけれども、シーア派とスンニ派がともに緩い形であっても連携する、あるいは連合を作る、あるいは戦闘を一緒に、対米戦闘を一緒にやるという、そういう特徴が今指摘されていると思います。ですから、イラク全体が反米ということが非常に強いムードにな……
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