このページでは仁比聡平参議院議員の23期(2013/07/21〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、憲法の基本原理を踏みにじる希代の悪法、特定秘密保護法案の乱暴極まる衆議院採決を強行した安倍内閣及び衆議院与党の暴挙に、満身の怒りをもって抗議し、安倍総理に質問いたします。 およそ国の行政機関が保有する情報は、主権者国民のものであります。その国民世論を見るなら、総理、何が何でも今国会で成立させるなど、もってのほかではありませんか。 先週、本法案の廃案を求め日比谷公園を出発したデモは、一万人を超え、夜十時過ぎまで国会を包囲しました。日本弁護士連合会、日本ペンクラブ、テレビのキャスター、出版人、演劇人、憲法・メディア法・刑事法・歴史学者など、これまでにな……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、この参議院においても、先週水曜日の審議入り強行以来、実質僅か七日の間に行われた国会の自殺行為というべき暴走の数々に満身の怒りをもって抗議するとともに、特定秘密保護法案に断固反対の討論を行います。 同僚議員の皆さん、今この瞬間も、立場を超えて国会を包囲し、国の隅々から噴き上がっている、希代の悪法、特定秘密保護法案廃案、今国会成立などもってのほかという圧倒的な国民の声がどう聞こえているのでしょうか。私たちは、この世論を敵視し、テロ行為とその本質において変わらないなどと威嚇した政治家と断じて同じ立場に立ってはなりません。これほどの重大法案の行方に世論が集中……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、二〇一二年度決算について質問いたします。 民主党野田政権による二〇一二年度予算は、その公約に反して、消費税の増税、米軍普天間基地の辺野古への移設、TPP推進などに踏み出し、国民からノーを突き付けられて下野することとなった予算であります。 ところが、安倍政権は、その民主、自民、公明三党合意による増税と社会保障の改悪を一層推し進め、今、八%増税の四月一日が迫る中、国民の怒りと不安は渦を巻くように広がっています。 世論調査でも、景気回復を実感していないという方が七七%、家計支出を減らすという方が五五%に上っています。つくられた円安と株高で一部の輸出大企……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、改憲手続法改正案に断固反対の討論を行います。 安倍総理が、何が何でも集団的自衛権の行使を容認しようと、事もあろうか解釈改憲の閣議決定をあと僅か一週間の今会期中に迫るなどという立憲主義破壊の暴走に、国民的怒りは日を追うごとに広がっています。 解釈改憲であれ明文改憲であれ、我が国憲法の根幹である憲法九条をなきものにし、日本を戦争をする国に変える憲法改悪は断じて許されない、それが多くの国民の声であります。 そもそも、改憲手続法は、七年前、戦後レジームからの脱却、時代に最もそぐわないのは憲法九条と唱えた第一次安倍政権によって強行された九条改憲と地続きのも……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、秘密国会法案、すなわち国会法及び参議院規則改定案、参議院情報監視審査会規程案をまたも多数を頼んで強行した自民、公明与党に満身の怒りをもって抗議をするとともに、断固反対の立場から討論を行います。 本法案は、戦後初めて国会に秘密会を常設するという極めて重大な法案であり、国会の在り方の根本に関わるにもかかわらず、自民、公明両党が会期末ぎりぎりに提出し、実質会期前日の昨日、合意なく強行付託され、僅か七時間で強行採決されたものであります。 国会法改正案はもちろんのこと、参議院規則、規程案をどう定めるかは、二院制の本旨と参議院の自律性が問われる大問題です。その……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、参議院選挙制度に関する自民党、維新の党、日本を元気にする会、次世代の党及び新党改革提出のいわゆる二合区十増十減案、民主党、公明党、無所属クラブ及び生活の党と山本太郎となかまたち提出の十合区案に、いずれも反対の立場から討論を行います。 まず、審議の在り方について、同僚議員の皆さんは、先ほど来の不十分極まりない質疑のみで立法府の責任を尽くしたというのでしょうか。我が党は、両案を政治倫理・選挙制度特別委員会に付託し、必要かつ十分な審議を行うことを強く求めましたが、この後採決されようとしていることに改めて厳しく抗議をするものです。 そもそも、選挙権は国民の……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、盗聴法の大改悪など刑事訴訟法等改定案について、関係大臣に質問いたします。 本法案は、我が国の刑事司法に問われてきた根本問題である冤罪の根絶を、取調べ及び供述調書への過度の依存からの脱却とか世界一安全な日本創造などとすり替えて、盗聴法の大改悪と司法取引導入を柱にした憲法違反の治安立法というべきであり、その本質をいささかも変えるものではない修正によって成立を図ることは断じて許されません。 今回の刑事司法改革の直接の契機となった厚生労働省村木厚子さんの事件では、特捜部主任検事自ら、関係者に虚偽の自白を強要し、証拠を改ざんした重大な違法捜査が明らかとなりま……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、安倍政権と自民、公明両党が、戦争法案の夏までの成立という対米誓約の下、今国会で強行してきた数々の強行採決、憲法と議会制民主主義を破壊する数々の暴挙に満身の怒りを込めて抗議するとともに、ただいま議題となった中川雅治議院運営委員長の解任決議案に断固賛成の討論を行います。 その最大の理由は、憲法違反が明白の戦争法案を何が何でも成立させるために、議会制民主主義を踏みにじり、この本会議の開会を強行したことであります。 与党が本日夕刻に安保特別委員会で行った戦争法案の強行採決は、暴力的とはもはや形容できない、暴力そのものでした。鴻池委員長が、解任動議の取扱いの……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、安倍総理に質問します。 本日、この異例の本会議が行われることとなったのは、甘利明前大臣が、安倍内閣中枢の重要閣僚として政府四演説を行いながら、代表質問の直後に辞任したからであります。しかも、その理由は、前大臣と公設秘書が多額の金銭を受け取って口利きを行ったという、あっせん利得罪を始め、議員の資格そのものが問われる重大疑惑です。大臣を辞めたからといって、幕引きが許されるものでは断じてありません。 まず、伺いたい。甘利前大臣を重んじてきた総理自身の任命責任、真相解明の責任の重大性をどのように認識しているのですか。 甘利前大臣は、報道は記憶と違う部分が……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。 九州熊本地震で亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、御遺族の皆様に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された全ての皆様に心からお見舞いを申し上げます。 会派を代表して、九州熊本地震対策と補正予算について、総理並びに関係大臣に質問いたします。 私も、本震が襲った翌日の四月十七日、余震で大きく揺れ続ける熊本に入り、一週間後の二十四日、また二十九日、五月一日、七日と、熊本市、益城町、西原村、南阿蘇村、阿蘇市、菊池市、大津町、御船町、甲佐町などを訪ね、被災者の皆さんの声を伺い、また各自治体の対策本部や関係団体の皆さんの御要望を受け止めて、その実現のた……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、盗聴法拡大、刑事訴訟法等改悪案に断固反対の討論を行います。 今回、刑事司法改革の直接の契機となった厚生労働省村木厚子さんの事件を始め、繰り返されてきた数々の冤罪事件は、たまたまの不幸だとか刑事裁判に付きまとう弊害などではありません。憲法と刑事訴訟法に反する捜査権限の濫用によって生み出されてきたものであります。 そこには、捜査機関が描いたストーリーに従って、都合が悪ければ客観的証拠を隠してでも自白を強要する根深い自白偏重主義があります。その温床が、長時間、密室の取調べ、長期の身柄拘束を可能とする人質司法、代用監獄、調書裁判など、我が国刑事司法の構造的……
○仁比聡平君 ただいま諮られた調査会設置の件について、日本共産党を代表して反対の意見を表明いたします。 我が院における調査会は、参議院改革の重要な柱として設けられ、長年にわたり重要な成果を上げてまいりました。今回、自民党から提案されているこれまでの三調査会の二調査会への再編は、そのテーマも含めて大きな再編であって、なお十分な協議が必要です。協議が調わないまま強行すれば、調査会本来の任務が十全に果たせるのか、問題をはらむことにもなりかねないからです。 以上です。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今般の梅雨前線や台風による大雨、局地的豪雨は、被災前から農業の疲弊と高齢化、過疎化の困難に直面してきた農山村や中山間地域にも甚大な被害をもたらしております。そこで、切迫した課題の一つであるなりわい、農業の再建支援について今日はお尋ねしたいと思います。 七月二十八日、また八月二十三日、四日に再び豪雨にも襲われた山陰の豪雨被災地について、私、山口の萩市の須佐や田万川の地域、山口市の阿東の地域、そして島根県の津和野の地域を訪ねてまいりまして、鳥取も含めたこの三県では、以来二か月半がたって稲刈りの時期となっておりますけれども、立ち枯れた稲が広がって……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 これまでもお話が出ましたけれども、会計検査院は、憲法九十条、会計検査院法によって、何より内閣に対する独立の地位に立って国の決算及びあらゆる行政機関に対して何のタブーなくメスを入れる、検査のメスを入れるということが求められているわけですが、参考人の長年の検査業務や検査院の運営に当たってこられた中で、検査への壁にぶつかって、それを乗り越えてメスを入れたと、そうした御経験がありますでしょうか。 どんな御経験があるかということと、そうした実務経験も踏まえて、会計検査院の国民に対する責務、言わば検査官魂といいますか、そうしたものについてお考えがあれば……
○仁比聡平君 日本共産党を代表して、国家安全保障に関する特別委員会の設置に反対の意見表明を行います。 与党は、この特別委員会について、安全保障会議設置法案及び特定秘密保護法案の二法案審議のための限定的なものと言いますが、そうであるなら、再考の府、熟慮の府参議院らしく、所管の常任委員会において、定例日を守り、少数会派の質問権を尊重し、必要な連合審査によれば足ることは当然であります。衆議院に特別委員会が置かれても本院で置かなかった例は幾らでもあります。 そもそも、両法案は、一体となって日本国憲法の基本原理を覆し、日米同盟の強化ばかりを進めようとする重大な問題点が噴出し、多くの国民、有識者、専門……
○仁比聡平君 日本共産党を代表して、この動議に断固反対の意見を申し上げます。 本法案は、消費税増税と一体に、社会保障の充実どころか、国の社会保障への責務を自助、自立に変え、医療、介護、年金、福祉の改悪メニューと実施のスケジュールを明文化するもので、憲法二十五条を実質侵害するものとして、我が党は断固として反対であります。 しかし、法案に対する立場が違っても、衆議院本会議でもそのように扱われたとおり、本会議で登壇して扱うべき重い法案であることは疑いの余地はないのではないでしょうか。 ところが、与党は、野党が本会議質疑を求めて粘り強く合意形成を図ってきたにもかかわらず、それを与党が拒み、本会議……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、昨日夜半にわたって極めて乱暴に行われた衆議院における特定秘密保護法案の強行採決という暴挙に断固抗議をするとともに、何もなかったかのように参議院本会議で審議入りを図ろうというただいまの動議に断固反対の意見を申し上げます。 衆議院強行採決の瑕疵は重大であります。国民の批判をよそに、密室で行われた修正案が示された後の質疑は僅か二時間。一昨日の福島での地方公聴会では、与党推薦の公述人を含め、全員が反対、慎重にと強い意見を述べたにもかかわらず、被災地を、声を聞いたとのアリバイづくりに利用したのかと怒りの声が噴き上がっています。 ところが、与党は、一方的に委員……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 この委員会派遣要求は、特定秘密保護法案に対する、本日午後、大宮においての地方公聴会なるものを行おうとするものですが、断固として否決し、採決に当たっては反対をすべきだと意見を申し上げます。 前夜に、翌日午後に行うことを何の協議も、もちろん準備もなく暴力的に強行しておいて、何が地方公聴会ですか。過去およそ例のない暴力的な事態です。会場は、そうした強行採決の前夜、それまでに地方公聴会をどの町でどういう形で行うのか一切の協議がなかったにもかかわらず、自民党筆頭理事が野党の筆頭理事に対して、大宮に会場が取れたから地方公聴会を十二月四日に願いたい、そう……
○仁比聡平君 本日、国家安全保障に関する特別委員会においてなされた与党による、そして中川委員長による暴挙に断固として抗議し、ただいま提出された動議、中でも、この特定秘密の保護に関する法律案を本会議に今から緊急上程をしようなどという、こうした動議に断固反対の意見を申し上げたいと思うんです。 本日委員会で起こったのは、自民党委員の質問の最中に、まだ残り時間たくさんあったにもかかわらず、その中で自民党席で一人の委員が立ち上がった。そこから私たちは、野党の理事を中心に、一体何が起こっているのか、私も自民党席に駆け付けました。傍聴していた同僚の議員の皆さんの噴き上がる声も含めて、僅か二メートルほど、私……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 安倍総理は、日本版国家安全保障会議と特定秘密保護法案は一体となって機能すると述べてこられました。例えばイラク戦争への自衛隊派兵に多くの国民が反対の声を上げたように、国際情勢が緊迫したときに、国民や報道機関、また国会議員が政府の方針に疑問を抱いて、外交交渉や軍事的判断の根拠を明らかにすべきだと迫ることは民主主義社会において当然のことです。報道やインターネットを通じて、沖縄の米軍基地はどうなっているのかとか、知り合いの子供がいる自衛隊はどうなるのかとか、基地や部隊の運用を知ろうとすることもあるでしょう。 ところが、特定秘密保護法案によって懲役十……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、国家安全保障会議設置法案に反対の立場から討論を行います。 本法案によって設置される日本版NSCは日本の外交・安全保障の司令塔だとされますが、検討されている国家安全保障戦略の中身を見れば、首相の下に戦争、軍拡の司令塔をつくろうとするものです。秘密保護法と一体で、主権者国民を罰則で禁圧し、あらゆる情報を隠しつつ米国との情報共有を行って政策決定を進めようというものであり、集団的自衛権の行使に向けた検討と併せて、憲法に反する海外で戦争をする国への体制整備にほかなりません。 政府の国家安全保障戦略において、名実共に武器輸出国になるための検討がなされていること……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。続けて、修正案提案者に伺いたいと思うんですね。
第三者機関の検討だということで置かれた附則九条について、昨日も話題になりました。そこで、まずお尋ねしたいんですが、ここに言う、「独立した公正な立場において検証し、及び監察することのできる新たな機関」というこの概念なんですが、この機関というのは、膨大な情報の中から特定秘密として指定されるというその個別指定について、これ、判断を正す、あるいは解除をさせるということができるという機関なんですか。
【次の発言】 つまり、個別指定を正す、そういう解除を行うということですか。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私から、冒頭、石破自民党幹事長のブログ上での発言について断固として抗議をするとともに、官房長官に認識をお尋ねしたいと思うんです。 この暴言の最大の問題は、この秘密保護法案反対、絶対阻止という声を敵視して、テロ行為とその本質において変わりないと決め付けて市民を威嚇しているというところにあるんですよね。絶叫戦術などと石破幹事長はやゆしたつもりかもしれませんけれど、とんでもない、あなた方の暴挙に対して腹の底から噴き上げている怒りがあの声なんですよ。 今日、石破幹事長がブログで「お詫びと訂正」なるものをしております。これ見ますと、本来あるべき民主……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。
前回の質疑で、適性評価にかかわる法案十二条四について、公務所若しくは公私の団体への照会にかかわって、公務所というのはおよそ国と地方のあらゆる行政機関が当たるということを確認をいたしました。
そこでまず確認ですが、この機関には警視庁、あるいは都道府県警察の公安部などのいわゆる公安警察あるいは公安調査庁、こうしたところも該当いたしますね、大臣。
【次の発言】 二〇一〇年の十月に、警視庁公安部が作成した国際テロ対策に関するデータというのがインターネット上に流出していたことが発覚をして、国会でも大問題になってまいりました。
警察庁おいでだと思いま……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、桜島の噴火活動の活発化に伴って、灰ですね、降灰被害について特に伺っていきたいと思っています。 お手元に資料を今お配りをしていますが、これは地元の地方議会で作られている桜島火山活動対策議会協議会の被害を伝える資料ですけれども、一枚目の八月十八日の噴火の写真のように、これ、私もこの後、鹿児島にお邪魔をしまして、この大噴火というのは大変なことですよね。この五千メーターを超えるというときも、これは観測史上最高なんですが、この後も繰り返し日々のように爆発を続けて、桜島の上は大きな灰の雲みたいなものが常時あるような状態で、これが風向きによって例……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、法案に反対の討論を行います。 三・一一東日本大震災から二年八か月余りが過ぎました。この間も甚大な災害が次々と列島を襲い、南海トラフ地震、首都直下地震など巨大地震が必ず起こると指摘される中で、大規模災害から国民の生命、財産を守り抜き、人々の営みを守りたいという思いは誰しも同じであります。 しかしながら、反対する第一の理由は、本法案が防災・減災と国際競争力の向上を結び付け、それをそのまま基本理念に掲げた結果、国民の命と暮らしを守るための防災・減災対策がないがしろにされるからです。 審議において、国際競争力の向上とは、我が国の安全性に対する国際的な理解……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は大臣に、婚外子の相続分に関する差別を憲法違反とした最高裁の決定を踏まえて、民法に残された差別的条項全ての改正に向けた所信をお伺いをしたいと思います。 この九月の最高裁決定を受けた原告のお一人が、私の生きる重みは二分の一ではない、ようやく自分の価値を取り戻したとコメントをされました。 我が国においては、法令が憲法に適合するか否かについては個別具体的な事件の裁判の上で必要な限りにおいてなされるという付随的審査制を取っておるわけですから、こうした原告の言わば闘いがあったればこそ今回の違憲決定というのがなされたわけですね。そうした意味で、こ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私も、今回の法改正は悪質な運転の処罰範囲を拡大し法定刑を引き上げるもので、こうした危険運転の根絶に向けた方策の一つになり得るものと考えております。 しかし、構成要件が曖昧になってはならないということはこれまでも御議論になっているとおりで、今日初めての質問ですので、幾つかただしていきたいと思います。 まず、危険運転致死傷罪、二条における「正常な運転が困難な状態で」というこの構成要件が、例えば海の中道で発生をしました事件についても最高裁判所まで争われるというようなことがございました。元々、困難な状態というその状態という構成要件は、本罪とそして……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 参考人の皆さん、今日は本当にありがとうございます。 まず、塩見参考人に、小谷参考人から先ほどあった無免許運転によるこうした危険な事故、悪質な事故に対する可罰性というような観点で少し御意見を伺いたいんですけれども、小谷参考人から、一度も免許を取得をしたことがない人間が進行を制御する技能を有しているというのは理解できないと、運転免許は車を動かす技術と安全に車を運行できる知識があって始めて与えられるものであって、それがないのになぜ法律上技能を有していると評価をされてしまうのかと、無免許運転を繰り返せば繰り返すほど重い処罰の対象から外れるということ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、三条の二項について私からも引き続きお尋ねをしたいと思うんですけれども、前回の参考人の皆さんの御意見を伺って、私、大変得心したところがございます。それは、立法の技術的な問題というのは法律家だとかあるいは法務省だとかというところではあるかもしれないが、患者さんや医療者、医師にとっては、この法案のように病気というふうに書かれるのか、病気の症状あるいは病気による症状という記載になるのかという、この違いというのは決定的なのだということなんですね。この病気の症状というふうな修正が可能になるなら懸念は解決をするのでしょうかという私の質問に三野参考人が……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 法案は、裁判官が外国勤務に臨む配偶者と別居して職務を続けるか、生活を共にするために辞めるかを迫られる事態を解決するものでございまして、我が党としても賛成です。 そこで今日は、関連して、裁判所職員の労働環境の改善についてお伺いをしたいと思うんです。 国民の裁判を受ける権利を保障する上で、裁判実務を第一線で支えている裁判所職員の人的充実は不可欠の条件だと思います。導入から四年が経過をした裁判員裁判を始め、労働審判あるいは成年後見、被害者保護など多くの手続が導入をされており、こうした制度を安定的に運用していくためにも人的体制が極めて重要です。 ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 この民法の婚外子相続分の差別規定について、九月の憲法違反の最高裁決定を受けまして、既に十一月五日に当委員会で行われました大臣の所信に対する質疑で、私、この最高裁決定の意義をどうとらえるかということで大臣の御意見、所見を伺わせていただきました。その質疑を踏まえた上で、今回、政府から民法九百条四号ただし書の差別規定を削除するというこの提案があったことは最低限の責務を果たしたものであって、言わば当然のものというふうに受け止めております。 そこで、審議に入るまず最初に、今日も議論があっておるわけですけれども、これまで婚外子の相続分を差別してきたこの……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 本日、この質疑の後に、政府提出の民法改正案及び議員立法となりました戸籍法改正案の本委員会における採決が行われる運びとなりました。この日に当たって、改めて、戦後の日本社会において、日本国憲法と国際人権条約に基づく男女平等と個人の尊厳の徹底を求めて声を上げてこられた国民の皆さん、とりわけ困難な裁判を闘い抜いてこられた当事者の方々、また女性運動の力に心から敬意を表したいと思います。 そこで、今日は、そうした運動にも取り組んでいらしたお二人の参考人においでいただきました。時間の許す限りお二人の参考人の御所見を伺った上で、最後に大臣に問いたいと思いま……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 ストレートにお伺いしようと思うんですが、私は、公務員の労働基本権について、憲法二十八条に照らしても、それから、ILOから度重なる勧告を受けているように、国際労働基準に照らしても、我が国の国家公務員の状態には重大な問題があって、労働基本権の早期かつ完全な回復が必要だというふうに考えておるんですが、人事官になられるということになるなら、国家公務員制度改革の根本問題であるこの労働基本権の回復問題についてどういう見識を持っておられるかということが大変大事なことかと思うんですが、まずその御所見を伺いたいと思います。
○仁比聡平君 日本共産党を代表して、ただいまの動議に反対の意見を表明いたします。 そもそも改憲手続法は、時代に最もそぐわないのは憲法九条、戦後レジームからの脱却と唱えた第一次安倍政権の改憲スケジュールの一里塚として、二〇〇七年五月、国民の反対を押し切り、強行成立されたものであります。しかも、その内容自体、改憲案に対する国民投票の最低投票率の定めがなく、有権者の僅か一割、二割の賛成でも改憲案が通る仕組みになっているという根本的欠陥を始め、国民の自由な意見表明や国民投票運動を不当に制限し、改憲案の広報や広告を改憲推進勢力に有利な仕組みにするなど、できるだけ低いハードルで改憲案を通せるようにした極……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、原子力規制委員会委員について、ただいまの政府提案に断固反対の立場から意見を表明します。 それは、政府が一体どのような基準で原子力規制委員会の委員を任命しようとしているのか、その姿勢に重大な疑義があるからです。 国会事故調は、東電福島第一原発事故の教訓として規制行政が電力事業者のとりこになっていたと指摘しましたが、事故の反省と教訓に立って、電力事業者と規制行政の癒着を絶つことが政府の最低限の責任です。 二年前、原子力規制委員会の発足に当たって、当時民主党内閣の下でガイドラインを定められましたが、当ガイドラインは規制委員会の欠格要件を、直近三年間に原……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、国会法改定案、参議院規則、規程案を当委員会に付託を強行しようというただいまの動議に断固反対の立場から意見を表明いたします。 本法案は、戦後初めて国会に秘密会を常設するという極めて重大な法案です。国会の在り方そのものの根本に関わるにもかかわらず、自民、公明両党が多数を頼んで会期末ぎりぎりに提出し、衆議院では僅か七時間で質疑を打ち切って強引に採決に及んだ上、また参議院で、会期末は実質明日というこの日に合意なしに付託を強行し、そのまま続けて趣旨説明のみならず質疑まで行おうなど、議会制民主主義を踏みにじる暴挙であり、最も議事のルールを大切にすべき議院運営委員……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、議員の懲罰の問題についてお尋ねをしたいと思います。 言うまでもなく、議員の発言、討論の権利は議会政治の命です。この特定秘密保護法、そして今回の改正案や規程、規則によって、知り得た秘密を漏えいした場合には懲罰そして除名が行われ得るという仕掛けになっているわけですが、衆議院における規則の修正で、この懲罰の動議の提出は、これは国会法のとおりと。つまり、参議院では二十人が必要だという組立てになっていると思うんです。これは、つまりこれまでの国会法の運用と恐らく同様で、そうした動議が出された場合には、議運理事会の協議を経て、院議をもって懲罰委員会……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私は、今や深刻な政治課題となっております諫早湾干拓事業をめぐる開門問題の解決の道はどこにあるか、今日、関係大臣と議論させていただきたいと思っております。 昨年秋から今年正月にかけてノリ養殖被害は有明海全域に及んで、二月の初頭には網を引き揚げざるを得なくなりました。二〇〇〇年大凶作以来と呼ばれています。タイラギは全く捕れずに、漁船漁業も瀕死の状態なのですが、よく知られておりますとおり、福岡高等裁判所は、二〇一〇年の十二月、こうした漁業被害、有明海異変とギロチンと呼ばれた諫早湾干拓事業、潮受け堤防閉め切りとの因果関係を認めて、三年の対策工事期間……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 全国の豪雨災害で犠牲になられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆さんに心からお見舞いを申し上げます。 広島の現地では、これまでに七十二名もの方が亡くなり、なお行方不明十名の方々の捜索、救助が断続的な雨で中断されながら必死の思いで続いております。答弁は求めませんけれども、何としても救い出せるように関係省庁の皆さんに心からお願いを申し上げておきたいと思います。 私も広島に二十日入りまして、安佐南区の緑井、八木、安佐北区の可部東、また桐原、大林など被災現場をお見舞いし、声を伺ってまいりました。我が党も直ちに対策本部を立ち上げ、……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、昨年七月末の経験のない集中豪雨を始めとした被災に襲われました山陰の豪雨被害からの復旧について質問をいたしたいと思います。 災害から八か月がたちながら、生活の基盤である住まいやなりわいの再建という視点から見たときに、私、極めて深刻な状況が続いていると思います。 お手元に先週の被災現地の写真をお配りをしておりますけれども、一枚目、これは萩市の須佐という地域で、須佐川の氾濫によって周辺の住家がこのように濁流によって破壊をされたわけですが、多くの家屋の再建に手が着いていないという事態です。 大洪水に襲われた農地の多くは、二枚目、島根県の……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、司法修習生の貸与制移行の悪影響と給費制の復活という問題について、大臣及び最高裁と少し議論をさせていただきたいと思っています。 私は、貸与制移行を前にした二〇一〇年の六月にこの委員会で質問したことがございます。給費制だった当時でさえ、既に司法修習生は、法科大学院の高学費、司法試験合格までの生活費など多額の負債を抱えて、深刻な就職難の下で弁護士登録後も収入の保障がない、あるいは弁護士登録さえできないと、こういった問題が現れていたわけですが、二〇一一年に六十五期司法修習生から貸与制が開始されて、私は、大臣、事態は急速に深刻化していると思う……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 冒頭、前回の所信質疑で、選択的別姓につきまして、大臣の人権問題とは捉えていないという趣旨の御発言にちょっと委員会室もどよめいたんですが、それちょっと伺いたいんですね。 法務当局からも、前回、婚姻に際し同姓を強制している国は我が国だけだという趣旨の答弁がございましたが、その民法の下で、自分の氏のまま別姓を選んで法律婚をしたくてもできない、あるいは通称使用でも日々つらい思いをしていると、こうした苦しんでいる方々がたくさんいらっしゃるわけです。今日、ここの議論に踏み込んでというつもりはないんですが、こうした現状は現行制度の下で起こっている人権問題……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 この法案で判事を三十二人増やして裁判官以外の裁判所職員を三十六人減らすということで、説明のときに、一時期、差引き四人の定員、定数減という表現も聞いたことがあるんですけど、裁判官と裁判所職員を差引きするというのは無理があるのではないかと私はその説明のときに思ったんですね。司法の独立と国民の裁判を受ける権利に応える国民のための司法の実現のために、もちろん裁判官には裁判官の、そして裁判所職員には裁判所職員のそれぞれの職責があるということが大変大事だと思います。 それで、今度の法案について、判事、書記官を増員することは司法の充実に資するものですから……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。 大久保参考人から本当につらい思いが語られました。そのお話の中で、何が起こっているか分からないままの意見陳述、その後になって最後の克明な残酷な非行事実を知ったときの大きな衝撃というお話がありました。 この点について、これまでもお尋ねがあっていますけれども、私は、これまでの被害者が事件の当事者でありながら証拠扱いされてしまったり、お客さんとされてしまったりということに対して、被害者の尊厳を本当に尊重した扱いがされていくように、先ほど最後にお話がありましたけれども、民事事件における弁……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、国選付添人対象事件の拡大についてお尋ねをしたいと思います。 現在の裁量による国選付添人制度の趣旨について、法務省はこの導入の際におおむね申し上げる四点の説明をされています。 一つは、重大事件については、重い処分が予想されるとともに、処分自体に社会的な影響、関心も大きいため、より適切な処遇選択が要請されること。二つ目に、弁護士付添人を付すことで行状や環境などに関する資料を十分に収集でき、適切な処遇に資することになるほか、付添人による環境調整も期待できること。三つ目に、付添人が付された上で審判が行われることで審判結果について少年の納得も……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 外国法事務弁護士法人を認める外弁法改正案は、今回の改正内容にとどまる限りでは特に問題とすべき規制緩和ではなく、弁護士会への入会と監督の下に置くものであり、賛成をいたします。 今日は、戸籍事務の民間委託について伺いたいと思っています。 戸籍法は、戸籍事務管掌者を市区町村長とし、一般職公務員が首長の補助者として証明や届出に関する事務を担当することを想定をしているわけです。そこで、まず戸籍窓口業務の複雑さと重みについて民事局長に確認をしたいと思うんですが、闇金被害などで、信用を偽装する虚偽の養子縁組というのが大問題になってきました。この虚偽の養……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、袴田事件と刑事司法改革についてお尋ねをしたいと思います。 御存じのとおり、袴田事件は、一九六六年、私がまだ二歳のとき、静岡市、現在、清水区のみそ製造会社の専務さんのお宅で一家四名が殺害された強盗殺人放火事件です。この事件の被疑者、被告人とされた袴田さんが三月の二十七日、歴史的、画期的な再審開始決定によって釈放をされました。地方裁判所は、この袴田事件の第二次再審請求について、刑の執行停止とともに拘置の執行停止も決めて、その下で袴田さんが四十八年ぶりに拘置所の中から出てこられ、その様子、あるいはお姉さんの秀子さんから、今、袴田さんは入院……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、水俣病問題に絞ってお尋ねをいたします。 加害企業チッソは、既にその事業を一〇〇%子会社であるJNCに分社化をしております。今回の会社法改正案は、子会社の株式を譲渡するには株主総会の特別決議を必要とすることにしようというわけですけれども、日本維新の会提出の修正案は、これをチッソに関して適用除外にしようとしております。被害者あるいは被害者団体から、なぜ加害企業だけ特別扱いをするのかと。被害者が苦しみ続けているのに水俣病の幕引きは許されないと憤りの声が上がるのは当然であります。 そこで、修正案提出者にまずお尋ねをしたいと思いますのは、今……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 ちょっと趣を変えまして、お手元に資料をお配りをしておりますけれども、私、今回の会社法の改正と、投資ファンドあるいは悪質な略奪ファンドについて、今日は少し事例も紹介しながらお聞きしたいと思っているんですが。 今度の改正案は、安倍政権の日本再興戦略の一環として位置付けられているわけで、こうした改正によって海外投資家の評価を高めて、投資も呼び込んでいきたいといった趣旨なり、狙い、目的の発言ももちろんあってきているわけですが、この改正が当然、私が今申し上げようとしているような悪質な略奪的なファンドを日本の会社の中に呼び込もうという話じゃないだろうと……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私は、前回、コーポレートガバナンスの強化というけれども、それが単なる見せかけになってはならない、このガバナンス強化の方向の会社制度の改正の実効性が果たして担保されているのか、そうした問題意識から、略奪的ファンドの一つとして、APFグループの昭和ゴムに対する介入と会社を食い物にする実態を問うたわけです。 昨日、この事件に関する一つの判決が東京地裁で下されました。大学教授が不公正ファイナンスと昭和ゴム事件として経済誌に掲載をした論文について、事もあろうか名誉毀損であるとこのAPFグループが裁判を起こしてきたわけですね。これに対して、昨日、東京地……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、法曹養成について、お伺いしたいと思っておりました基本的な問題は大体これまでの議論で出たところです。そこで、絞って二つだけお尋ねしておきたいと思うんですが、まず、文科省においでいただきました。 中教審で、ロースクール支援の見直しだとか、あるいは定員削減の方策だとか、この検討のお話はこれまでも出ましたので伺いませんが、法学未修者が基本をより重点的に学べるための仕組み、この検討あるいは実施の準備というのが、昨年七月の会議においては一年以内を目途に結論を得るという課題になっていると思うんです。 司法試験の法の改定も来年からということにもなる……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、今回の司法試験の短答式科目を憲法、民法、刑法の三科目に限定するという、そこの改正の趣旨について、通告を必ずしもしていないんですけれども、局長がいいでしょうかね。 平たく言うと、旧司法試験に比して現行試験の科目が多いので特に法学未修者にとって負担が重い、それで基本的な法律科目の理解が不十分となっているというふうに改正の趣旨をおっしゃっているわけですけど。というのは、つまり短答式試験が七科目だと、分野はとても広いし、しかもそのあらゆる分野についてあらゆることが短答試験で問われると。そうなると、勢い知識偏重になるとか、特に法学未修者の方だと……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 本法案は、広島少年院における深刻な人権侵害事件の反省も踏まえて、およそ六十五年ぶりに行われる抜本改正でございます。そこで、ちょっと通告したかどうかなんですけど、大臣に、この新法の理念、法案でいいますと一条に関わって少しお尋ねしたいと思うんですが。 今回の法案は、これまで運用で積み重ねられてきた収容に伴う権利義務関係、あるいは矯正教育の法律上の制度化という形で明確にしようとするものだと思いますけれども、その理念について一条に規定がございます。先立って行われた有識者会議の表現をちょっと御紹介をしますと、日本国憲法と子どもの権利条約、そして少年法……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、安倍政権が建設業人手不足の緊急対策として、外国人技能実習制度の活用あるいは拡大をしようとしているという大問題についてお尋ねをしたいと思います。 三月の十七日のこの委員会で、私、技能実習制度を人手不足解消の方策として例えば今の三年を五年に延長するなどという類いのやり方は、技能移転による国際貢献という本来の建前からして全くの筋違いではないかと大臣にお尋ねをしまして、大臣から、法務省としてはどういう対応が適切なのか、具体的なニーズも踏まえながら、産業や治安や労働市場への影響など、様々なことを考えて検討をきちっと進めていきたいと考えておりま……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、前回、六月五日の質疑に続きまして、建設分野における外国人材の活用に係る緊急措置について、国土交通省の認識をお尋ねした上で大臣に伺いたいと思うんですが、前回、四月四日の関係閣僚会議の取りまとめについて、特に国土交通省の今の準備の状況について伺って、やっぱり、報道では来年四月からの受入れが決まったかのように報道されているんですけれども、せいぜい検討の課題なりあるいは基本的な考え方なりを示した程度にとどまっているんじゃないのか、この取りまとめでこのまま到底制度化するということは私できないんじゃないのか、そんな感想を持っているんですね。 前回……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 会社法の改正案につきまして、五月の十五日それから五月の二十日の質疑で私は、略奪的ファンドと会社法の規制について、あるいはステークホルダーの利益保護の枠組みを構築すべきではないかという趣旨の質問をさせていただきました。つまり、不公正ファイナンスとか略奪的ファンドと呼ばれるそうしたやからが、我が国で上場企業から第三者割当て増資を引き受けて企業の支配権を握って、その企業から資金を吸い上げるといったケースが増えている、深刻な事態をもたらしているという中でこの規制をどう考えるのかという問題です。 そこで、今日は第三者割当て増資について少しお尋ねしたい……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 児童ポルノは、児童に対する最悪の性虐待、性的搾取であって、政府を先頭に、社会全体がその根絶のために断固たる姿勢を示して対策を強める必要があるということは明白であると私どもも考えております。そうした意味で、単純所持の禁止規定を置いて社会全体にその違法性を広く宣言すると、こうしたありようは適切だと考えています。 しかしながら、本法案による単純所持の処罰化条項、具体的に言いますと、七条一項とその構成要件となります三号ポルノも含めた児童ポルノの定義規定が規制目的を達するために必要最小限のものと言えるのかと、この点についてまず議論をしていきたいと思う……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。
まず、今回新設されようとしている多重代表訴訟について伺いたいと思います。
多重代表訴訟を我が国の会社法に設けること、このこと自体は極めて重要なことだと私思っているんです。ですが、改正案にある最終完全親会社の議決権の一%条項を中心とした極めて限定的なものとされているのは大いに疑問があるわけです。
そこで、まず最高裁にお尋ねしたいと思いますけれども、現在の株主代表訴訟について、この五年間のいわゆる新受件数はどんな推移でしょうか。
【次の発言】 この年間百件にも満たない、百件前後という株主代表訴訟の件数を踏まえて、日弁連や東京弁護士会からは、こ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、沖縄の米軍基地問題について、総理にお尋ねをいたします。 沖縄の名護市議会は、二月の三日、辺野古移設を強引に推し進める政府に対して激しく抗議し、普天間基地の県内移設断念と早期閉鎖・撤去を求める意見書を可決をいたしました。そこでは、こう記載をされているわけですね。 沖縄への圧力を強め、一部の政治家に公約破棄をさせ、県民の総意を分断し、県知事に埋立申請の承認を取り付けるなど、子や孫の代まで米軍基地を強要しようとしている日本政府のやり方に怒りを禁じ得ない。 私はここに沖縄県民の民意が表れていると思います。沖縄県民は屈しないという名護稲嶺進……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 イラク戦争に当たって、政府は国民多数の反対を押し切って自衛隊を派兵いたしました、二〇〇三年十二月のことですが。航空自衛隊は、二〇〇四年三月から、多国籍軍との密接な連携の下、C130H輸送機によるバグダッド空港への輸送を開始いたしました。政府はその空輸の実績について、当初、医療機器を輸送した一件だけを除いて墨塗りにしましたが、政権交代後公開されました。 そこで、防衛省に伺います。公開された空輸実績からすれば、全期間を通じて空自が輸送した米兵は何人か、全輸送人員に占める比率はどれだけですか。
○仁比聡平君 職権によって議題とされました地方創生に関する特別委員会の設置に日本共産党を代表して反対の意見を申し述べます。 そもそも、農業破壊や中小企業切捨て、市町村合併などにより地方の産業と雇用を壊し、地方から魅力と活力を奪ってきたのは誰なのか、また、雇用破壊による人口の減少、大型再開発のための規制緩和と公共投資の集中による東京一極集中をつくり出したのは誰なのか、この根本問題についてこれまで政府・与党にその総括も反省も全くうかがわれません。 特別委員会を設置して付託しようとする法案は、行政サービスの集約と経済活動の活性化と言いますが、その柱は、財界が主導して策定した安倍政権の成長戦略、規……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。久しぶりに国土交通委員会に参りました。どうぞよろしくお願いをいたします。 広島の土石流災害から三か月になろうとしております。被災住宅地の安全性につきまして、現地の住民説明会では、国、県、市の担当者が、絶対安全という保証はないと説明をせざるを得ない状況が続いております。 国交省が設置を急いでいるワイヤーネットも、何しろ鉄でできているわけですから、腐食もあり得るということで、有効なのは十年程度という説明ですし、土石流センサーの誤作動も最近起こるというようなこともある中で、最低でも砂防ダムができなければ気持ちの上でも戻れない、それまでは避難先確保の……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 御嶽山における捜索を中止せざるを得ないという報に接しまして、沈痛の思いがいたします。噴火や台風、集中豪雨など、相次ぐ災害で犠牲になられた方々へ心から哀悼の意を表しますとともに、全ての被災者の皆さんに心からお見舞いを申し上げます。 今日は広島の同時多発的な土石流についてお尋ねをしたいと思っていますが、土砂、瓦れきの撤去が一定進む中で、土砂はかき出したけれどもこれからの生活の基盤の再建に途方に暮れるというのが多くの被災者の皆さんの実情ではないかと思うんです。 写真を六枚、資料としてお配りをいたしました。九月の、安佐北区可部東六丁目に新建団地と……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、三か月がたとうとしております広島の土石流災害の復旧復興についてお尋ねをしたいと思います。 現地で聞きますと、住民説明会では国、県、市の担当者が今後の宅地の安全性について絶対安全という保証はないと説明せざるを得ない状況が続いておりまして、住民の皆さんからは、最低でも砂防ダムができなければ気持ちの上でも戻れない、それまでは避難先確保の公の支援がどうしても必要だという声が次々上がっております。一方で、ダムができても帰れないと気持ちを吐露される方々も出てきておりまして、三か月がたとうとする中で生活再建の見通しが立たずに焦燥感が大きく広がってい……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 松島大臣の所信を伺いまして、今日は二点お尋ねしたいと思っております。 まず、選択的夫婦別姓の問題について、先日、十月八日の参議院予算委員会でこのように御答弁をされました。法務省といたしましては、現在、民法改正による選択的夫婦別氏制度の導入はできないと考えておりますと。先ほどの江田議員に対する御答弁を伺っておりますと、この答弁によって、あれですか、九六年の法制審議会答申に至った積み重ね、その後もこの国会で、例えば私自身もその法制審答申の内容を議員立法として提出をさせていただく、そうした議論も行われてきたわけですが、七五年の国際婦人年以降の世界……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 上川大臣の所信的挨拶を伺いまして、二点、まず選択的夫婦別姓について伺いたいと思います。 午前中も質疑がありましたけれども、大臣は夫婦別姓に積極的に活動をしてこられたと思います。二〇〇七年には、福田内閣の少子化対策・男女共同参画大臣として、市川房枝記念会の「女性展望」二〇〇八年一月号にインタビューに答えられまして、私も選択的夫婦別姓については賛成で、そのために議員として活動してきました、それぞれの時代にふさわしい形で法律を見直していかなければならないと思っていますというふうにお答えになっておられます。松島みどり前大臣も長年選択的夫婦別姓に賛成……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 特定秘密保護法につきまして、秘密の恣意的な指定を防止する、適正な運用を確保するという重層的な仕組みをつくったと政府は説明をしてこられました。そのうち、実際に個々の秘密の提供を受けてチェックし得るとしたら、そうした機関は二つだけであると。お手元に資料をお配りをしておりますけれども、内閣官房に置かれる内閣保全監視委員会、それから内閣府に置かれる独立公文書管理監とその事務局としての情報保全監察室である、個々の秘密の提供を受け得るとしたらこの二つであると。このことは先週十一月四日の予算委員会において確認をできたと思っております。 この内閣保全監視委……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、客体の拡大について、これまでの議論も踏まえてちょっと局長に伺おうと思いますけれども、改正案は、資金若しくはその実行に資するその他の利益(資金以外の土地、建物、物品、役務その他の利益)というふうに書いてあるわけです。この資金以外の土地、建物、物品までは、それはそれなりに分かると。役務っていうのは、これは相当曖昧じゃないかというふうにも思うんだけれども、その他の利益となると、これ法文上どう限定されているというのかということが一つの問題なのだと思います。 そこで、このその他の利益に情報は含まれるという御答弁が続いていますけれども、それでいい……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、大臣に法務省職員の抜本的増員についてお尋ねをしたいと思うんです。 九月にTBSのニュース番組の特集で少年院ウオーターボーイズという特集がありまして、これが大変感動的でした。大阪の和泉学園なんですけれども、厳格な少年院生活や職業訓練とともに、映画にヒントを得て、この十年以上、シンクロナイズドスイミングに少年たちが取り組んできているわけです。その練習風景も含めた取材が特集をされたんですけれども、これ是非委員の皆さんに御覧いただきたいし、一度委員会で視察に行ってもいいぐらいじゃないかと思っているんですけれども。 その特集の中である少年が……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。
先般、平壌で行われました拉致被害者らの調査に関する北朝鮮との協議についてお尋ねをいたします。
まず、改めまして、今回の協議の結果について、岸田外務大臣、それから山谷担当大臣それぞれに御所感をお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 岸田外務大臣に。拉致問題の強い決意を北朝鮮の最高指導部に伝えることができたとおっしゃっているわけですが、この最高指導部というのはどなたを指しているのでしょうか。
【次の発言】 今回の協議では、北朝鮮側から、今ほどもお話がありましたけれども、過去の調査結果にこだわることなく新しい角度から調査を深めていく、特殊機関に対……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、特定秘密保護法について総理にお尋ねをしたいと思います。 安倍政権は、特定秘密保護法を昨年十二月六日に強行し、先月、十月の十四日、運用基準と政令を閣議決定して、十二月十日にも施行をしようとしておりますけれども、国民の根強い不信感、施行をやめ、廃止を求める声は広がるばかりです。 総理は、昨年十二月九日の記者会見で、今後とも、国民の皆さんの懸念を払拭すべく丁寧に説明していきたいと考えていますと述べられ、そのときに、外交・安全保障政策を国民の皆さんと情報を共有しながら、透明性を確保した上で進めるべきことは言うまでもありませんと述べておられ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、集団的自衛権と存立危機事態における自衛隊の活動についてお尋ねをいたします。 集団的自衛権は、日本が攻撃されていないのに、密接な他国、米国の戦争に参加し、日本が武力を行使することであり、憲法九条に明白に反する憲法違反です。 ところが、法案は、我が国と密接な他国に対する攻撃を時の政府が存立危機事態だと、明白な危険だと認定すれば、我が国がそれに対して武力を行使するとなっているわけですね。 パネルの一枚目を御覧いただきたいと思うんです。(資料提示) 私どもが入手をいたしました海上自衛隊の海上幕僚監部、幹部学校の作戦法規研究室による平和……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 さきの八月三十日の日曜日、戦争法案廃案、安倍政権退陣、国会十万人、全国百万人大行動が行われ、私も国会正門前で参加をいたしました。人々の怒りが世代を超えて重なり合い、文字どおり国会は包囲され、埋め尽くされました。 菅官房長官は大きな誤解が生じていることは極めて遺憾などと述べましたけれども、それが、それこそ大きな誤解であります。深い理解が広がり続けているからこそ巨大な人々が動き出している、このことこそ安倍政権は知るべきであります。 今日は、まず資料をお配りをしております。統合幕僚監部の内部文書、ガイドライン及び平和安全法制関連法案を受けた今後……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今回の台風に伴う甚大な豪雨災害で、鬼怒川の決壊を始め、全国の被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。 日本共産党も、救援、復興に全力を尽くしております。政府の万全の対策を求めたいと思うんです。 今日は、河野統合幕僚長の昨年十二月の訪米に係る米陸海空軍、海兵隊、国防総省トップとの会談記録について、総理及び中谷大臣にお聞きしたいと思います。 防衛省は、私が示した資料と同一のものはなかった、一字一句同じ内容のものはないなどと提出を拒んでおりますが、昨日十日の記者会見でも、何しろ当の統幕長御自身が同じ題名のものは存在いたしましたと認めて……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました二特別委員会を含む今般の特別委員会及び調査会の再編について意見を表明します。 特別委員会及び調査会をどのように設置するかは、参議院の構成と活動の基礎に関わる重要な問題であり、会派間の十分な議論と合意によらねばなりません。にもかかわらず、合意のないままここに至っていることは極めて遺憾であります。 まず、従来の消費者問題に関する特別委員会は、消費者庁設置と対応して本院に設置され、消費者問題を中心に審議してきました。これに地方の活性化なるテーマを付加するのは無理があります。与党は、地方の消費をどう回復させるかなど連動した課題もある……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 この際、一問お尋ねをしたいと思います。 昨年、通常国会において国会法等の改正案が強行採決をされました。その後、情報監視審査室、いわゆるシールドルームが、我が党は反対をいたしましたけれども、両院に設置をされております。この点について、報道機関からの問合せもあり、国民の関心が高いところでありまして、私はこの内容について明らかにされてしかるべきだと考えております。 そこで、本院にもシールドルームを設置した理由、設置に係る費用、これだけの額を要した理由、そして設置場所について御答弁をいただきたいと思います。ここで明らかにできない事項については、そ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 この国会職員の適性評価について、強行された秘密保護法十条やあるいはその附則十条、そして秘密国会法というべき国会法、あるいは参議院規則や審査会規程、国会職員法二十四条を見ても、制定されている法が定めているのは、両院議長が協議して定めるところによる、適性評価の中身は、ありようは、両院議長の協議して定めるところによるとしているのみなんですね。 このありようについても、後に検討する、基本的には議運委員会等の議論を踏まえて決するということになると、昨年の六月、この委員会で発議者は繰り返し、適性評価の実施に関しても立法者意思は定まらないまま強行採決をさ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 ようやく与党理事への質問ができることになりました。十分な審議を求めたいと思います。 まず、前回の私の質問で、秘密法十二条の適性評価を行うのは安全保障に関する事務について特定秘密の取扱業務を行う者についてであって、それ以外の秘密法十条に基づいてそれぞれの業務の必要において秘密の提供を受け得る者には適性評価は行われないということが明確になりました。裁判所はもちろん、政府が個別秘密指定の是非をチェックするという公文書管理監や情報保全監察室に対しても適性評価は行われず、安全保障に関する秘密取扱業務には従事しないのに適性評価の対象とされるのは国会職員……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今の前川筆頭理事とはまた別の立場でお尋ねをいたしますけれども、今回の参議院事務局職員定員規程の一部改正に当たって、今年度の定員を定員合理化分として二十五名減員する、一方で増員分として情報監視審査会事務局等三十名の増員をする、で、プラス五ということなんですが、私が問いたいのは、この定員合理化分です。 政府の定員合理化計画に協力をするという考え方だと思うんですが、この国会が協力するという定員合理化計画は、改定国会法に基づいて内閣人事局が主導する最初の定員合理化計画によるものです。これは、昨年の閣議決定を見ますと、今年度から二〇一九年度までに一〇……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となった我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会の設置に反対の討論を行います。 安倍内閣による集団的自衛権行使容認など、昨年七月一日の閣議決定と安保関連法案はそれ自体が戦後最悪の憲法破壊であり、戦争法案にほかならないことは既に満天下に明らかです。戦争放棄をうたう憲法九条の下、どうして日本を海外で武力を行使する国に変えられるというのか、防衛協力指針、ガイドライン改定の政府合意だけでどうして日米安保条約を平時から戦時まで切れ目ない地球規模の本格的軍事同盟へと一変できるというのか。立憲主義と国民主権の根本が問われている中で、衆議院にお……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、盗聴法の大改悪など刑事訴訟法等改定案について、本日の本会議における趣旨説明、質疑を行うことには反対の意見を表明をいたします。 それは、本法案は、我が国の刑事司法に問われてきた根本問題である冤罪の根絶を、取調べ及び供述調書への過度の依存からの脱却とか世界一安全な日本創造などとすり替えて、盗聴法の大改悪と司法取引導入を柱とした憲法違反の治安立法と言うべきであり、その本質をいささかも変えるものではない修正によって成立を図ることは断じて許されないからです。 以上です。
○仁比聡平君 日本共産党は、ただいま付託が諮られた維新提出の法案は、憲法そのものに関わる法案であり、また安保法制の政府案に対する対案であることから、本会議において趣旨説明を受け、質疑を行うべきものと考えます。 以上です。
○仁比聡平君 日本共産党は、ただいま付託が諮られた維新提出の二法案は、憲法そのものに関わる法案であり、また安保法制の政府案に対する対案であることから、本会議において趣旨説明を受け、質疑を行うべきものと考えます。 以上です。
○仁比聡平君 日本共産党は、ただいま付託が諮られました民主、維新提出の法案も、憲法そのものに関わる法案であり、また安保法制の政府案に対する対案であることから、本会議において趣旨説明を受け、質疑を行うべきものと考えます。
以上です。
【次の発言】 ただいま議題とされました安保特別委員会公聴会の開会承認要求について、反対の意見を日本共産党を代表して表明をいたします。
公聴会は、そもそも重要法案について国民の声を聞くべきものであり、とりわけ本案、つまり明白な憲法違反の戦争法案について、国会法の言う真に利害関係を有する者とは、主権者、憲法制定権者である国民の皆さんそのものでございます。
ところが……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 ただいま提案をされましたこの議事日程の動議について、日程第一、第二、これをこれからの本会議の議事とすることに断固反対の意見を申し上げます。 与党が本日夕刻に安保特別委員会で行った戦争法案強行採決は、暴力的どころか暴力そのものでした。一切の議決は存在をしないし、議事録は議場騒然、聴取不能とされているのみであります。 委員会に差し戻して審議を続けるべきものであって、この本会議を行い、この日程第一、第二として討論、採決に臨むなど全くの論外だと強く反対を申し上げ、私の意見表明とさせていただきます。
○仁比聡平君 憲法違反の日程第一、日程第二の法案については、断固反対であり、廃案にすべきものであって、議事日程にすべきではないという意見を申し上げます。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、活火山の監視観測体制の強化の問題について、まず政府の基本的な認識を伺っていきたいと思うんです。 つい先日、三月二十六日に、火山噴火予知連絡会火山観測体制等に関する検討会の御嶽山の噴火災害を踏まえた活火山の観測体制の強化に関する報告が出されました。私、これ読ませていただきまして、御嶽山についていいますと、昭和四十年一月一日に気象庁が火山情報の発表を正式に開始して以来最多の人命を失う災害となったという現実を極めて重く受け止めて、現状に至っている体制の課題を深く省みて真剣な検討を行っておられるということを、その文章の隅々からにじみ出ている……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私は、口永良部島の噴火による避難生活の支援について今日はお尋ねをしたいと思うんですが、五月の二十九日、昨年八月から心配をされてきました新岳の爆発によって全島避難となった住民の皆さんに改めて心からお見舞いを申し上げたいと思います。 本当に恐ろしい轟音と火砕流が向江浜に到達もした中で、やけどをされた方はあったんですが、全島避難が無事に行われたと。ここには、昨年八月以来の地元の防災対策、それから避難計画の見直しや、この島でのコミュニティーの力が本当に大きな役割を果たしたと思うんですね。この経験に私たち深く学ぶ必要があると思うんですが、今日お尋ねし……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今回の活火山特措法の改正は、昨年九月二十七日の御嶽山の噴火災害で五十七人の方が亡くなられ、行方不明になおなっておられる方が六名、負傷されている方が六十九名という本当に深刻な犠牲を生み出してしまった、その痛恨の教訓を踏まえたものです。改めて、この法案の審議に当たって、心からの哀悼と、そして再開される捜索において、行方不明になられている方々が御家族の元に帰れることを心から祈りたいと思います。 私、三月三十一日のこの委員会の質問で、三月の二十六日に火山噴火予知連から出された、この御嶽の教訓を踏まえた提言を引用しながら、大臣とこの教訓について御議論……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 大臣の所信表明について、まず、法務省は、戦前の司法省を前身とし、戦後、一定の組織変化はありましたが、一貫して云々、長い歴史を持つ役所ですと述べられた真意についてお聞きしたいと思います。 戦後の歴代の法務大臣でこうした認識を述べられた大臣は初めてなんです。一貫してとここでおっしゃっているのは、読みようによっては戦前の司法省から一貫してとも読めるわけですけれども、この後の部分で、法務省は、時代の変転を超えて、永々と、あるいは、法務大臣として、法務省の長い歴史の中で培われてきた伝統を受け継ぐとも述べられたわけですが、大日本帝国憲法の下、治安維持法……
○仁比聡平君 おはようございます。日本共産党の仁比聡平でございます。 この東日本大震災法律援助事業を延長するというこの法案については、もちろん我が党も賛成でございます。 被災者の皆さんからの、とりわけ法的な支援を求める切実な声により一層応えていく必要があるという思いから、何点かお尋ねをしておきたいと思います。 まず、この法テラスの法律援助事業に対するニーズについてなんですけれども、震災から四年を経過をしましたけれども、避難生活を強いられている被災者は、今なお、およそ二十三万人に上ります。被災三県で恒久的な住まいとなる災害公営住宅の完成も一五%にとどまっている。そうした下で、住まいやあるい……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、戸籍事務の民間委託問題について、資料をお手元にお配りをしております。昨三月三十一日付けで、戸籍事務を民間事業者に委託することが可能な業務の範囲についてという民事局民事第一課補佐官事務連絡が発されました。 私は、昨年の四月十七日、また五月二十二日のこの委員会での質問も含めて、戸籍実務の実際に鑑みれば、民間委託できない市区町村長の判断が必要な業務と、委託できるとする事実上の行為又は補助的行為の切り分けは非現実的であって、平成二十五年三月付けの三一七号通知は撤回すべきだと、必要な検討と対応を求めてきたわけです。ですが、今回の事務連絡は、三一……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 三月二十六日のこの委員会の質疑に続きまして、刑事訴訟法等改正の名の下に盗聴拡大、司法取引法案を提出している大臣に、そもそも盗聴、つまり盗み聞きが、通信の秘密を始めとして憲法の保障する基本的人権と私生活の平穏を脅かすという認識があるのかとお尋ねをしたいと思います。 日本共産党の緒方靖夫当時国際部長宅盗聴事件について、前回も紹介しましたけれども、東京高裁判決は、通信傍受による盗聴についてこう言っています。その性質上、盗聴されている側においては盗聴されていることが認識できず、したがって、盗聴された通話の内容や盗聴されたことによる被害を具体的に把握……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 この法案は、矯正施設の医療の在り方に関する有識者検討会、この法務省の置いた検討会の報告書でも崩壊、存亡の危機にあると言わざるを得ない矯正医療の深刻な状況の下で、矯正医療の重要性を明記して国の責務を定めようとするもので、賛成をいたしますけれども、今日も議論があっている医師不足解消という点だけ見ても、この報告書の五項目の様々な提言のうち、兼業の緩和とフレックス導入という二点の具体化にとどまる、まあ第一歩といいますか、不十分なものだと私は思います。 まして、二〇〇三年の行刑改革会議の提言で提起をされた刑事施設医療改革の方向性や、今日、参考人として……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今回の責任制限額の引上げによって、日本国内で過去十年に責任限度額を超えた海難事故、P&I保険加入船舶の六件のうち二件は全額補償が可能な水準に結果としてなるというなど、全体として引上げになるので賛成はするんですけれども、今日も被害者保護は不十分ではないのかという角度からの議論が会派を超えて行われているとおり、私、今日は、引上げの幅、責任限度額の一・五一倍化というのが本当に合理的なのかということについて議論をしておきたいと思います。 先ほど来出ております〇八年三月の明石海峡多重衝突事故による損害は責任限度額の三十三・五倍と、はるかに超えて、被害……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、政府が今国会に提出した盗聴拡大法案に関わって、まず警察庁に通信傍受の体制や運用について明らかにしていただきたいと思っております。 どうも、通信傍受の現行法が平成十二年、二〇〇〇年の八月に施行されてから、通信傍受の装置というのが、携帯電話や固定電話の通話を傍受する装置とメールなどパケット通信の傍受令状が出たときにこれを傍受する装置、大きくこの二つということのようなんですね。 まず、携帯あるいは固定電話を傍受する装置の配備は、法施行後、どんなふうに配備をされてきているんでしょうか。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、私がヘイトスピーチと在日韓国・朝鮮人の法的地位の問題についてお尋ねをしたいと思います。 昨年の十月十六日のこの委員会で当時の大臣に、行ってこられた外国人の人権保障についての啓発についてお尋ねをしました。それまで、外国人の人権を尊重しましょう、理解し合うことが大切ですというポスターを、数も極めて少なかったんですが、行ってこられて、それではヘイトスピーチを許されないという立場が伝わらないではないか、ヘイトスピーチを許さないんだという、そこを焦点にした啓発に変えるべきではないかと指摘をいたしました。 その後、省内で検討されたのだと思うん……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日はこの法案の最初の質疑ですので、私も基本的な大臣の認識をお尋ねしたいと思うんですけれども、これまでお話がありましたように、裁判員裁判、これは重大刑事事件についての裁判員裁判ということに現行の制度ではなるわけですけれども、この六月で施行から六年を迎えると。この間の運用をどう評価するのかという点に関わって、例えば大臣から、おおむね順調とか、あるいは先ほどは、いい方向に定着していっているといった御答弁が繰り返されておりますけれども、そういう評価に至った根拠というのは具体的にはどんな調査なりあるいは分析に基づいているのか、そこがよく分からないんで……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。 裁判員の参加によって事実認定に社会常識を反映させるという点について、まず小沢参考人からお尋ねをしたいと思うんですけれども、亡くなられた義理の御両親と、そして弟さん、妹さんに心からお見舞いとお悔やみを申し上げたいと思います。 参考人意見の中で、危険運転致死傷幇助罪で同乗者二人が実刑判決を受けた事件に参加をされて、その中での裁判員の補充尋問のお話がありました。A被告人とB被告人の会社内での役職上が横並びであっても、実際は被告人二人の間に上下関係があったことを裁判員の質問によって的確に……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。
今日は、まず、法案の、著しく長期、多数回の事件を裁判員裁判の対象から外すというこの規定について大臣に伺いたいと思うんですけれども、先週の小木曽参考人の御意見を伺っても、結局、具体的基準はないとおっしゃっているように聞こえるんですね。衆議院からずっとこの議論はあってきているんですが、大臣、結局、除外の基準あるいは判断要素というのは何だということなんですか。
【次の発言】 条文を紹介をされ、趣旨をおっしゃるだけで、結局具体的によく分からなくて、例えば裁判官だって困るんじゃないかと思うんですよね。選任手続を実際にやってみてというんですけれども、あと……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私、今日は、五月二十一日に続いて、在日朝鮮人に対するヘイトスピーチ根絶への政治の責任についてお尋ねしたいと思います。 前回の質疑で、九一年の海部首相の在日韓国人問題に関するメッセージ、あるいは九五年の村山談話を経て、一九九八年の小渕恵三総理と金大中大統領との日韓共同宣言を御紹介をいたしました。この日韓共同宣言では、我が国が過去の一時期韓国国民に対し植民地支配により多大の損害と苦痛を与えたという歴史的な事実を謙虚に受け止め、これに対し、痛切な反省と心からのおわびを述べたという小渕総理の立場を始めとして、これを機に両国間の関係を発展させようとい……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は急な質問ということになりまして、ふだんにも増してストレートな質問になるかもしれませんけれども、そこは御勘弁をいただいて、選択的夫婦別姓と通称使用の拡大という問題についてお尋ねをしたいと思っております。 この問題に関しては、先ほども小川委員からお話がありましたが、夫婦同姓を強制をしている今の法制度、そして待婚期間を規定している制度について、その合憲性が争われて、最高裁が大法廷に回付をした、十一月には弁論が開かれるという事態が注目を浴びています。事態と申し上げたのは、言わば堪忍袋の緒が切れたという最高裁の思いではないかと私は拝察をしている……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日、ここまでの審議を通じても、この法案を国会で大いに議論するということがとても大事なことだと、改めて私思っているんですね。 そこで、まず大臣に、人種差別撤廃条約の重みについてお尋ねをしたいと思うんです。 御存じのとおり、昨年の八月二十九日に国連人種差別撤廃委員会の総括所見が示されたわけですね。そのことは、この間の我が国における深刻なヘイトスピーチの蔓延が国際人権基準に照らしても看過できない状況にあるということを示していると思うんです。差別と暴力をあおる民族排外主義をスローガンにして、特定の民族や人種、集団、とりわけ在日朝鮮人、韓国人の人……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 大臣がこの青柳氏の事件そのものについて詳細は答弁されないというこの下で、この集中的一般質疑を提案された与党の責任は、私、重大だと冒頭申し上げておきたいと思います。 事実について、これは答えられるだろうと思うんですが、論文式の出題について、問いに相当する内容というふうに先ほど答弁されましたけれども、漏えいしたものですね、これは、つまり現実に出題された問題と同じものないしはほぼ同じものという趣旨なんだと思うんですよ。そう私は受け止めましたが、それでいいかということと、それから、短答式についてもこの受験生が高得点だったという報道もありますが、短答……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私は、オスプレイの佐賀空港配備問題について今日はお尋ねをしたいと思います。 昨年七月の二十日、当時の小野寺防衛大臣が佐賀県知事に佐賀空港を使わせてくれないかと電話で伝えたという、まさに青天のへきれきの報道がありました。これに続き、七月の二十二日、武田防衛副大臣が佐賀県を訪ね、佐賀空港へのオスプレイ配備を要請をいたしました。(資料提示)パネルにいたしましたのは、その翌朝の地元佐賀新聞の一面です。御覧のとおり、「オスプレイ佐賀空港配備 米海兵隊暫定移転も」と大見出しが躍り、まさに寝耳に水の強い戸惑いと不安が表れています。 そこで、中谷防衛大臣……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 資料をお配りをしておりますけれども、昨年の十二月十五日、高知県香美市物部の庭先で、超低空飛行をする米軍機の動画が撮影されました。全国各地で繰り返される傍若無人な米軍の低空飛行訓練の確たる証拠です。 私も訪ねましたが、静かな谷から飛び出した米軍機がほんの目の前を爆音とともに谷をなめるようにして旋回していき、その恐ろしさに泣き出す三歳の男の子が写っています。上京したお母さんは、日本の法律では私たちを守れないのかと政府に訴えました。県知事は十二月、十二月になって二十二回、ほぼ毎日のような訓練だ、子供が泣くような過剰な訓練はやめてもらいたいと記者会……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。
柳検査官候補が、この同意人事の手続が早くにされていれば欠格していなかったのにと、そのことについて何か思いがありますか。
【次の発言】 ありがとうございます。
憲法に基づいて臨時国会の召集を要求していた野党として極めて残念に思っております。
会計検査院は、これまでもお話がありましたけれども、憲法九十条に立脚する機関です。会計検査院法によって、何より内閣に対する独立の地位に立って、国の決算及びあらゆる行政機関に対して何のタブーなくメスを入れることが求められている、それが憲法上求められているということが極めて重要だと思うんですね。
その関係で……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、平成二十八年度参議院予算案について、反対の立場から意見を表明いたします。 その理由の第一は、情報監視審査会運営経費が計上されていることです。 情報監視審査会は、強行された憲法の基本原理を根底から覆す特定秘密保護法の下で、戦後初めて国会に秘密会を常設し、政府の秘密保全体制に国会を組み込む、秘密国会法というべき国会法等改正の強行によるものです。国民の知る権利、国会の国政調査権や政府監視機能を侵害し、議会制民主主義を壊す同審査会の経費を認めるべきではありません。 第二は、議員関係経費についてです。 議会雑費、いわゆる委員長手当が計上されていますが、こ……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ただいま説明された本日の本会議の議事に関し、同意人事のみを議題とし、政府四演説は本日の議題とせず延期すべきであるとの立場から、反対の意見を述べます。 その理由は、経済に関する演説を行う甘利明内閣府特命担当大臣が、重大な疑惑の渦中にあるからであります。 甘利大臣について報道された疑惑は、大臣と大臣の事務所が多額の金銭を受け取って口利きしたというものであり、これが事実なら、あっせん利得罪を始め大臣としての資格そのもの、また議員の資格そのものが問われる重大問題であり、安倍総理自身の任命責任に基づく真相究明の責任が重く問われているのであります。 ところが……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず、そもそも憲法二十八条と公務員の労働基本権について吉田参考人がどうお考えかをお尋ねをしたいと思います。
憲法二十八条に照らしても、そして、ILOから度重なる勧告を受けているように、国際労働基準に照らしても、労働基本権を奪われた状態にある我が国の国家公務員の権利というのには、これは重大な問題があると思うんです。私は労働基本権の早期かつ完全な回復が必要だと思うわけですけれども、この労働基本権の回復問題について吉田参考人はどのようにお考えでしょうか。
【次の発言】 今のようなお話を伺っていましても、一々議論はい……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。大臣、今日はどうぞよろしくお願いいたします。 私は、諫早湾干拓の開門と有明海再生問題についてお尋ねをしたいと思います。 国営諫早湾干拓事業ですが、これの着工というのはもう相当遡って一九八九年になります。タイラギという有明海特産の貝柱で、皆さんもすし屋さんなんかで食べますが、あの大量死滅が始まったのは一九九一年です。ですから、今年で四半世紀、二十五年にもなるんですね。 多くの方が記憶をしておられると思いますが、潮受け堤防の閉め切り、これギロチンと呼ばれましたけれども、あれは一九九七年のことで、もうすぐ二十年になろうとしているわけです。そのギロ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、熊本を中心とした大地震で亡くなられた方に心から哀悼の意を表したいと思いますし、今なお行方不明の方々の捜索が続いておりますけれども、一日も早く、一刻も早く安全が確認をされるということを願っております。また、被災された全ての皆さんにお見舞いを申し上げたいと思うんです。 私も昨日、熊本市、益城町、西原村から南阿蘇村まで入りまして調査を行い、それぞれ避難所でお話も数々伺ってまいりました。そうした中で、水と食料、電源の確保が緊急に求められている重要課題の一つです。この点、総理は、倉庫に届くだけでは役に立たない、被災者一人一人の手元に届かなければ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は大臣、どうぞよろしくお願いをいたします。 私は、ハンセン病問題について大臣の認識をお尋ねをしたいと思うんですが、二月に熊本地方裁判所に、深刻な偏見にさらされ、差別を受けてきた元患者の家族の皆さんが集団提訴をいたしました。これは、らい予防法が廃止された九六年四月以来、今月末で除斥期間二十年が迫っているという下で提訴されたものです。 私は、九十年に及ぶ強制隔離の被害をこの二十年という除斥期間で打ち切ろうとする、打ち切るということ自体が不当だと思いますけれども、いずれにしても、強制隔離政策によって不当な差別、偏見を受けてきた方々の完全救済……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。
今日、私は、火山防災体制の強化についてお尋ねをしたいと思っております。
昨年五月に全島避難となった口之永良部、あるいは阿蘇の中岳もつい今月の四日も千メートルという噴煙が上がり、火山活動が活発化をしています。
噴火や爆発を繰り返している桜島について気象庁にお尋ねをしたいと思うんですが、三月二十五日から二十八日、つまりこの直近にかけても爆発的噴火を繰り返していると思いますが、こうした現在の桜島の活動状況についてどのように見ていらっしゃるでしょうか。
【次の発言】 今お話しのように、火山活動が活発化をする下で、降灰、火山ガスなどによって周辺に暮……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 私も、本震翌日の四月の十七日、また二十四日、二十九日、そして昨日五月一日と、延べ四日にわたって熊本市、益城町、西原村、南阿蘇村、阿蘇市、大津町、菊池市、また甲佐町などを訪ねまして、被災者の皆さんの声を伺い、また、各自治体の対策本部の皆さんや関係団体の皆さんの御要望を受け止めて、その実現のための活動を続けております。 そうした中で、大臣に、まず避難生活の改善は急務だという、この問題についてお尋ねをしたいと思うんです。 十万人を超えるという避難者の数が大きく減っているというような報道があり、先ほども二万七千人ほどという数字が示されたのですけれ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、半壊認定を受けた方々の応急仮設への入居について、五月十七日の予算委員会で総理が重要な答弁をされました。お手元に配付している資料の一枚目なんですけれども、ポイントは私アンダーラインを引いた部分なんじゃないかなと思うんですが、たくさん引かれているという状況にあるんですが、結論的な部分で、実質的にはこれはもう当分の間そこには住めないという実態をしっかりと見て、被災者の身になって考える必要がある、半壊と認定された方々についても、その希望をしっかり伺いながら、できる限り柔軟に運用していくと、そうした御答弁なんですが、これを受けて、二十四日に内閣府……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。河野大臣、どうぞよろしくお願いをいたします。 今日は、サラ金の多重債務者問題についてお尋ねをしたいと思うんですけれども、消費者庁は、金融庁とともに多重債務者対策本部の柱としてこの問題の解決に取り組んでおられるわけです。その基本的立場について少し消費者庁の皆さんにお尋ねをいたしますと、現に存在する多重債務者、これ大きく減っているわけですが、引き続き重要な課題になっている。この現に存在する多重債務者問題の救済と、そして新たな多重債務問題を生じさせないということにあるのだと思うんですね。 河野大臣は、この多重債務問題の現状をどう認識して、解決にどの……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 岩城大臣、どうぞよろしくお願いをいたします。 先ほどの就任の御挨拶で、大臣、この度任命されたとおっしゃったんですけれども、この度が三か月余り前かと。安倍改造内閣の所信表明演説、施政方針演説も行われず、法務大臣の所信を聞くこともできないまま今日に至っております。私ども参議院の法務委員会で申し上げますと、新大臣の所信を伺わずに法案を扱うというのは極めてまれなことでありまして、私は異常事態だと申し上げていいと思うんですね。この責任は、挙げて憲法五十三条に基づく野党の臨時国会召集要求を踏みにじってきた政府そして与党にあるということを厳しく申し上げな……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 一月十九日のこの委員会で、私の質問に大臣はおおむね、公選法の選挙権年齢と少年法適用年齢は必ずしも連動しない、再犯、再非行は刑事施設と比較して有意に低く、少年院での矯正教育は一定の効果を上げているという趣旨の御答弁をされました。そんな謙遜することはない、我が国の戦後少年法の仕組みは世界的に見ても極めて有効に機能していると私は申し上げたわけですが、しかし、そうした少年法や少年事件の現状と少年法に対する国民の意識との間にはある種の乖離があるのが一方の現実のように思うんです。 例えば、内閣府の二〇一五年、少年非行に関する世論調査で、五年前に比べて少……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。 最初に崔参考人にお伺いをしたいと思うんですけれども、お話のあった中学生の息子さんの、桜本を守ってください、桜本に入れないでくださいと訴えられたその言葉と、そうした訴えをする勇気や力を持って育ってこられたその息子さんに本当に心から敬意を表したいと思うし、御家族や地域の皆さん、そして桜本や川崎という地域がそういう子供たちを育てているということも本当に胸を打たれる思いがしました。 そこで、その桜本に迫ってくるというヘイトデモについて、改めて参考人のそのときの思いを、感覚といいますか、……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 昨日、この法務委員会でヘイトスピーチの根絶と立法措置の在り方を含めた政治の責任について初めての参考人質疑が行われたわけです。これは、本当に歴史的なといいますか画期的なこの委員会が果たしている役割を示すものだと思うんです。 そこで、通告している質問に入る前に、先ほど有田理事が取り上げられた、問われた三月二十日の川崎における事件についてなんですけれども、大臣はお聞きになっておられましたし、刑事局長お聞きになっておられたかどうかよく分かりませんが、先ほどの質問で警察庁は、街宣活動家とカウンターと呼ばれる市民の衝突を防止するために多数の警察官を配備……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず最初に、三月二十日の川崎傷害事件などについて河野国家公安委員長の御認識を伺いたいと思うんですけれども、三月二十三日のこの委員会で私は、衝突を防止するために多数の警察官を動員しながら目の前で殴る蹴るを制止できなかった、しかも現行犯逮捕をしなかった、しかも身元は分かっているのに、結局今日伺いますと三月の二十九日から三十日、この四名を逮捕するまで任意同行さえ求めていないと。これは警察組織がこの街宣活動家たちの暴行を容認していると社会的に評価されるものであって、ほくそ笑むのは加害者の側であると指摘をいたしました。 大臣にこの認識をお尋ねをしたい……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日、私は、この法案によって自白や共犯者供述を始めとする調書と録音、録画がどのように利用され得ることになるのかということを尋ねていきたいと思うんです。 まず、大臣に御答弁いただく前にちょっと聞いていただくと、まず問いたいのは、自白の怖さ、裁判を誤らせる危険性というものをどのように考えるのか、これ、大臣にも、そして私たちこの委員会がきちんと共有しないと審議の前提を欠くと思うわけですね。 戦後の憲法とその憲法三十一条、適正手続の保障を始めとした刑事訴訟法の下でも、取調べ官、つまり警察や検察の取調べによって獲得された虚偽の自白、自白がうそだった……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。皆さん、おはようございます。 我が党は、ヘイトスピーチの根絶は政治の重大な責任であって、立法措置を含めた国会での大いな議論を求めてまいりました。そうした下で、このヘイトスピーチを社会的に包囲し、根絶の先頭に立つという政治の責任も強調をしてきたわけですけれども、昨年来、当委員会で議題となってきた、当時の民主党の皆さん始めとした野党の提出法案に続いて、今日こうして与党案が提出をされ、実質審議に入るということになったわけです。 これは、このヘイトスピーチを根絶をしようという運動、何よりヘイトスピーチによる被害の深刻さと当事者の皆さんの身を振り絞るよ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 先ほど、小川委員の司法取引とその違法性、司法取引の要件を満たさないものについての違法性について、私も重要な答弁があったと思います。そこで、通告した順番と違いますが、まずその問題について、先ほどあった大臣の答弁との関係で局長にこの問題をお尋ねしたいと思うんですが。 一昨日の参考人質疑において、日弁連の河津参考人がこの問題についてこのように意見陳述をされました。ちょっと速記録から読み上げますが、証拠収集等への協力及び訴追に関する合意制度が創設されるのであれば、その要件を満たさない事実上の取引は違法であると解するべきですと。この見解について、法務……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございました。 まず、浜田参考人にお尋ねをしたいと思うんですけれども、これまで、人はなぜ自白をするのか、それから、そのうその自白をどう見抜くのか、あるいは見抜けるのかと。 まだ先生のこれまでの長い経験と研究からすればほんの触りの部分だけなんですけれども、お話をいただいているところなんですけれども、ちょっと違った角度で、人はなぜうその自白やうその共犯者供述を信用してしまうのかということについて、先ほどお触れになりました足利事件の職業裁判官たちが、後にDNA鑑定によって明白なうその自白であったとい……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。
三人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。
まず、原田参考人にお尋ねをしたいと思うんです。
一つは、先ほど任意同行下のたたき割りについて、とてもじゃないが録音、録画できないというお話がありましたが、どうして録音、録画できないのか、どんな状況なのか。
【次の発言】 ありがとうございます。是非、今の原田参考人の御発言というのは、会議録だけではなくてこの映像で御覧いただきたいなと改めて思うんですが。
もう一点、原田参考人、先ほど平成の刀狩り、首なし拳銃のお話をされました。私、かつて原田参考人の部下であったんだと思うんですが、稲葉圭昭元……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は通信傍受の拡大の問題についてお伺いをしていきたいと思うんですが、ちょっと通告と順番違いますが、大臣に、まず対象犯罪の拡大、今回の法案でいいますと別表二の問題について、前回、四月二十八日の小川敏夫議員の質問に対して大臣がまとまった御答弁をされました。その部分について速記録から抜粋をして委員の皆さんにはお手元にお配りをしているところですけれども、この大臣の答弁の意味についてまず確認をしたいんです。 大臣は、本法律案で追加する対象犯罪は、現に一般国民にとって重大な脅威となり社会問題化している犯罪であって、通信傍受の対象とすることが必要不可欠……
○仁比聡平君 私は、日本共産党を代表して、ヘイトスピーチ根絶に関するいわゆる野党案の質疑を突如終局し、直ちに採決に進もうとするこの委員会運営に強く反対の意見を表明するものです。 我が党は、民族差別をあおるヘイトスピーチを根絶するために、立法措置を含めて政治が断固たる立場に立つことを求め、社会的包囲で孤立させる運動の発展に努力するとともに、立法措置の在り方については、国民の間に様々な意見がある中で、国会内外で大いに議論を尽くすことを通じた合意形成を大切にして審議に臨んできました。 とりわけ、昨年八月の野党案の実質審議入り以降、今年三月に実現した参考人質疑、続けて行った川崎市桜本の現地視察など……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、盗聴の対象犯罪の拡大について、大臣も、そして一貫して政府は、四類型の組織犯罪に限定したと、暴力団が組織的な犯罪の手段として行うもの、あるいは組織窃盗、特殊詐欺、組織的な児童ポルノ事犯、こうした四類型に限定をした、厳格な要件を付していると繰り返してきたわけですが、しかし、その限定したという組織犯罪の性格、言わば組織犯罪性は、法案では令状審査の対象犯罪要件にも傍受要件にも反映されていないということが前回、前々回の私の質問で明らかになったと思います。 加えて、限定されるどころか、逆に二人以上があらかじめ役割を分担する意思を通じていれば、それ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今年の裁判所職員定員法は、政府の不当な定員合理化計画に最高裁が昨年から引き続き協力をするものです。その結果、技能労務職員及び速記官の減員、また書記官、家裁調査官については現状維持にとどまると、現場の増員要求に応えるものになっていないわけですね。裁判所の権利保障機能の後退を招くこうした定員合理化計画に最高裁が協力を続けることは許されるものではなく、私はこの態度そのものを基本的に改めるべきだと思います。したがって、この法案には反対の立場を取らせていただきたいと思うんです。 その上で、今日は、いわゆる判検交流の下で国の訟務検事を務めた裁判官が、裁……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 この法案に関して、これまで御議論があっていますとおり、大規模災害の被災者や、そして高齢者、障害者など、法案の用語で言う特定援助対象者、それから特定侵害行為の被害者、この今回の法案で司法支援を拡充しようとしている皆さんに法的な支援が極めて必須であるということについてこれまでももうお話のあってきたところなんですけれども、まず最初に、性暴力、性虐待の被害者がその人間の尊厳と権利を回復することがどれだけ困難かということを共有したいなと思いまして、釧路で起こった性的虐待の事件、これは二〇一五年の七月に最高裁判所で損害賠償の判決が確定をしたんですけれども……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今回の再婚禁止期間を百日に短縮するというこの法改正は、女性を始めとした運動の中で強く求められてくる中で、最高裁判所の違憲判決に基づくものであって、我が党は賛成をいたします。 今日お尋ねしたいのは、この七百三十三条、そして七百三十三条の再婚禁止期間を置いていることの理由として密接不可分な嫡出推定規定、父性を推定する七百七十二条の立法の趣旨を今回改めてどのように考えるかということについてなんですね。 まず大臣に、端的に、この改正案が提案をされているわけですが、この七百三十三条の一項の趣旨、立法目的というのは、これはどのようなものだとお考えでし……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。
安倍政権は、九月十九日、ちょうど四か月になりますが、憲法破壊の安保法制、戦争法案を強行いたしました。しかし、市民や学生、ママの会、学者や文化人、宗教者、そして労働者、戦争法は廃止、立憲主義を取り戻せと、この世論は広がるばかりであります。
総理、改めてお伺いをしたい。この国民多数の声をどう受け止めているのですか。
【次の発言】 どうごまかしても、この議場でのあの強行を国民が忘れることはありませんよ。我が国が攻撃されていないのに海外で米国の戦争に参加し、武力を行使する集団的自衛権を柱とした戦争法が国民の理解を得られることはありません。戦争法は廃……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 安倍政権は、強行した安保法制、戦争法を来週二十九日に施行しようとしていますが、国民の戦争法廃止、立憲主義と民主主義を取り戻せと、この怒りの声は大きく広がっています。今日は、戦争法下の民間動員についてお尋ねをいたします。 一枚目のパネルを御覧いただきたいと思います。(資料提示) これは、神戸の戦没した船と海員の資料館に刻印されている、「海に墓標を 海員不戦の誓い」であります。太平洋戦争では、国家総動員法、船員徴用令、また産業報国会など、海運の戦時統制と精神的動員の下で船員の大半が徴用の対象とされました。海員不戦の誓いは、「中国との全面戦争か……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 改めて、九州熊本地震で亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、被災された全ての皆様に心からお見舞いを申し上げます。 私も、熊本県下各地を訪ね、被災者、自治体の皆さんの声を伺い、実現のための活動を続けてまいりました。今日は、被災者にとって切実な課題になっている住まいの再建の道筋と公的支援の具体化の問題に絞ってお尋ねしたいと思います。 まず総理に、一か月がたった今、被災者が置かれている状況についての基本的な御認識をお伺いをしたいと思うんです。 先週の本会議でも、阿蘇大橋がのみ込まれた南阿蘇村立野地区のある方の心情を総理に御紹介をいたしました。家……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。 我が党は、本日の憲法審査会開会に強く反対してきました。私は、まず第一に、憲法審査会はそもそも動かすべきでないことを改めて主張するものです。 憲法審査会は、戦後レジームからの脱却、時代に最もそぐわないのは憲法九条と唱えた第一次安倍政権の改憲スケジュールの一里塚として二〇〇七年五月に強行された改憲手続法によっています。しかし、その改憲手続法自体が、最低投票率さえ定めず、公務員や教育者の国民投票運動を不当に制限し、改憲案の広報や広告を改憲派に有利にし、衆参合同審査会の勧告権限や両院協議会によって改憲発議を容易にするなど、できるだけ低いハードルで改憲案を通……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、安倍政権が進める集団的自衛権行使容認への解釈改憲と憲法九十六条の関係について、特に発議者の船田議員にお尋ねをしたいと思います。 船田議員は、この間、時間が掛かるから解釈改憲でやむを得ないと、そういった趣旨の御発言をしてこられたと思います。つまり、憲法改正の手続を九十六条に沿って行うということが時間が掛かると、先ほどは将来になるというような御発言でありましたけれども、だから解釈改憲がやむを得ないというのは、これ、どういうお考えになるのか。つまり、時間が掛かったら、なぜ解釈改憲なのか。これ、どういうお考えなんでしょうか。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 今日は、まず最低投票率についてお尋ねしたいと思います。 七年前の改憲手続法案の審議で、最低投票率を定めないなら、投票権者の僅か一割、二割の賛成でも改憲案が通る仕組みになってしまうという根本的欠陥が大問題となりました。当時行われた世論調査、新聞の世論調査で、定めないのはおかしいとする国民の皆さんが八割に達したというこの結果は、当時法案の審議中でございました参議院に大きな衝撃を与えて、法案審議の重要な焦点ともなりました。その結果、十八項目に及ぶ附帯決議の一項目として、「低投票率により憲法改正の正当性に疑義が生じないよう、憲法審査会において本法施……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 日本共産党は、選挙権年齢は改憲手続法とは関わりなく速やかに十八歳に引き下げるべきであるとかねてから主張をしてまいりました。 そこで、総務大臣にまずお尋ねをしたいと思うんですけれども、投票権年齢と公職選挙における選挙権年齢そして成年年齢及び少年法の適用年齢について、繰り返し衆議院でも、政府参考人から一致することが適当であるという立場が述べられてきました。これは言葉尻を捉えるわけじゃありませんが、一致しないのは不適当であるという趣旨であろうかと思うんですね。端的にその理由について、大臣、お答えいただけますか。
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 まず、国民投票権年齢と選挙権年齢が不一致になるという、このことについて法的な担保がこの改正案によってなくなってしまうという点について、改めて発議者に伺いたいと思います。 五月二十一日の質疑で、今度の改定案は投票権年齢と選挙権年齢、成年年齢とのリンクを切り離して、いつまでにという法律上の期限はもう定めないというものであることははっきりしたと思います。そうなると、国民投票は行うのに発議に関わる議員を選べない、これは極めて不条理だと、こうした現実の声が十八歳、十九歳の若者たちから上がっている、これどう思うのかという認識をただしました。 発議者か……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。 私はまず、改めて、当憲法審査会は動かすべきではないということを強く主張いたします。 当審査会の設置根拠である改憲手続法は、第一次安倍政権で強行され、元々できるだけ低いハードルで改憲案を通せるようにした極めて不公正かつ反民主的で、国民主権と憲法九十六条の趣旨に反するものです。さきの通常国会では、その根本的欠陥をそのままに、国民投票権年齢と選挙権年齢のリンクを切り離し、十八歳選挙権の法律上の期限をなくしてしまうことによって、ともかく国民投票を動かせるようにしようという改憲手続法改定が強行されました。 これを受けて、次のステップは改憲テーマの絞り込みだ……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 憲法四十一条は国会が国権の最高機関であることを定めています。議院内閣制は立法府と行政府の抑制と均衡、協働を求める、その意味で高度のバランスを求める統治機構ですが、仮に立法府が一院制であるなら、第一院を構成する多数党がそのまま内閣を組織し、対する第二院のチェック機能もなくなって、肥大化する行政権力、官僚制の弊害はますますひどくなります。 憲法が二院制を定めた理由について、憲法制定期の松本烝治説明書は、当初総司令部案にあった一院制ではなく、あえて二院制を採用すべきとした日本案の理由をこう述べています。世界各国の例に倣うとか、貴族院の伝統を墨守す……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 感想をまず二つ。一つは、環境保護規定の問題や緊急事態に関する御報告を伺っておりまして、我が国において憲法改定問題としてのそのような議論の必要性はやはり存在しないという感想を持ちました。もう一つは、上院改革の各国の様子を伺って、改めて我が国における二院制が大変良くできているという感想も持ちました。参議院が、全国民の代表、国権の最高機関として、とりわけ審議の原理を徹底して尽くしてこの憲法の要請に応えることこそが今求められているというふうに思います。 一つ質問なんですけれども、御報告を担当された金子幹事にでもお伺いしたいと思うんですが、国民投票制……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平です。 私は、今日我が国における最大の憲法問題は、安倍内閣が集団的自衛権行使容認など安全保障政策を大転換した昨年七月一日の閣議決定及び今国会への戦争法案の提出強行であり、それ自体が戦後最悪の憲法破壊であって断じて許されないことを厳しく指摘しなければなりません。 戦争放棄をうたう憲法九条の下、憲法自らが九十六条に定める国民投票による憲法改正手続さえ行わずに、どうして日本を海外で武力を行使する国に変えられるというのか、どうして日米安保条約を防衛協力指針、ガイドライン改定の政府合意だけで平時から戦時まで切れ目ない地球規模の本格的軍事同盟へと一変できるというのか。……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。 前回、五月二十七日、私は、今日我が国における最大の憲法問題は、安倍内閣の集団的自衛権行使容認など、昨年七月一日の閣議決定及び今国会への戦争法案の提出強行であり、それ自体が戦後最悪の憲法破壊であって断じて許されないことを厳しく指摘しました。そして、今日、二院制をめぐり参議院に問われているのは、その戦争法案を廃案にすることというべきです。 第一に、立憲主義と国会の役割についてです。 安倍政権は、決めるべきときは決めるのが民主主義だ、国民の十分な理解が得られなくても決めなくてはならないなどと言いますが、全くの暴論です。民主主義の根幹は、政治と社……
○仁比聡平君 日本共産党の仁比聡平でございます。お二人の参考人、ありがとうございます。 まず、浅野参考人に、参議院の独自性というふうに言われる議論の仕方について、まず御意見を伺いたいと思うんですけれども。 冒頭の意見陳述の中で、特色というふうにあえて言葉を選ばれたのかなというふうに思うんですが、御指摘のあったとおり、衆議院も参議院も国民代表機関として同等なのであって、参議院の独自性を余りに強調し過ぎて、衆議院との役割分担、機能分担ということになっていくならば、大原則である衆参それぞれの院が最高機関として本来の責務を果たす、今、特に話題になっています国会の民主的統制の問題でも、あるいは予算、……
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