このページでは小枝一雄衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。
○小枝一雄君 私の論じてみたいと存じます点につきましては、ただいままでに多数の議員諸公から、大体において問題は出盡くしておると思うのであります。しかしながら、今、日本の國民は、インフレと物資不足に悩み、殊に十数日にわたりますところの遅配欠配によりまして、われに食を與えよという声は、全國の津々浦々に叫ばれておると思うのであります。私どもは、今目を開いてこの惨憺たる事情を見まするときに、民家の煙はまさに絶えんとしておる実情であります。從いまして私は、ただいま各議員の方々からお述べになりました点について、いささか私どもの意見を開陳し、また論旨を進めていく間には、いささか観点の違う点があるかとも存じま……
○小枝一雄君 ただいま上程の本庄川以下十九件、請願第一二三號以下十九件に關しまして簡單に説明させていただきます。 岡山縣の地形は大體に鳥取縣に境しておりまする山脈が非常に蜒々として連なつておるのでありまして、特徴といたしましてはたいへんに高峰が多いことであります。海跋三百三十メートル以上の山は百二十二峰の多きに達しておるのでありまして、しかも岡山縣の特徴と申しますか山間僻地に耕地と人家が發達しておるところがあります。しかも一朝豪雨の襲來がありました場合には、土砂の流失によりますところの被害が甚大なのであります。從つて本縣の砂防工事は明治、大正年間を通じて今日まで連年施工せられてきたのでありま……
○小枝一雄君 吉井川は御承知の通り岡山縣の三大河川でありまして、岡山縣山陽鐵道の沿線の中心を占める河川であります。流域の面積は二千平方キロ、灌漑面積が二萬二千町歩の沃野をもつておりますが、年々歳々洪水をこうむりまして、土地の住民はいつも不安の歳月を經て來たのであります。ちようど昭和二十年九月に二囘ばかりの大洪水がありまして、堤防の決壊が數十箇所に及び、中でも和氣郡、赤磐郡、邑久郡、上道郡の各郡の沃野はほとんど水害に見舞われまして、面積九千町歩の農産物がほとんど壊滅の状態になつたのでありまして、三萬餘戸の人家が浸水し、數百戸の家屋が流失いたしまして、數百の人と牛とが犠牲となつたのであります。こう……
○小枝一雄君 第五一九號、旭川改修竝びに旭川合同用水工事促進その他に關する請願につきましては、旭川合同用水工事は、内務省により昭和十二年に初めて計畫されたものでありまして、當時は内務省といたしましては、旭川における四つの大きい關を合同いたしまして、灌漑用水を豐富ならしめ、出水による被害を皆無ならしめ、かつ井堰路の維持管理費を節約すると同時に、一方農産物の増收をはかる最善の途は、合同用水工事施行のほかないという理由のもとに、内務省の積極的な勸獎により、地元の熱意と相まつて、これが著手されることとなつたのであります。爾來十年間の實際は全然右の期待に反しまして、年々水害は増大し、灌漑用水は不足いたし……
○小枝一雄君 本請願の要旨を申し上げます。岡山縣の北端中國山脈に源を發する吉井川は岡山縣の三大河川として重要な河川であるが、古來大洪水多く、昭和十三年度より七箇年計畫のもとに改修工事を施工中でありましたが、戰爭のため中止されていました。しかるに昭和二十年の大洪水に多大の被害を受け、護岸堤防の到る所に損傷破壊を來し、加ふるに戰時中の濫伐にその危機はますます増大している。つきましては速やかに本川の上流改修工事を施行願いたいというのであります。何とぞよろしくお願いいたします。
○小枝委員 今御發言がありました急速に調査會をつくるということについては、私も非常に結構なことだと思うのでありますが、ただ先ほどから地方局長のお話を承つておりますと、どうも私どもに納得のいきかねる點が一、二あるのであります。私はこの北海道の開發計畫というものが、北海道獨特の立場においてこれを總合的に開發計畫を立られるところに、獨特の一つの調査會というものが獨立すべきものであると思うのであります。これを各省に分散した形においてやられる場合におきましては、どなたか御發言がありましたように、むしろこれは全國的な一つの大きいわくのもとに調査會をつくつてやる方がいいじやないか、かように思われるのでありま……
○小枝委員 私はこの際水谷商工大臣に、百貨店法廃止に関連いたしまして一、二お尋ねいたしたいと思います。百貨店法廃止によりまして、中小商業が相當な打撃を受けるということは私は決して豫測するに難くないと思つているのであります。しかし商業の存在の意義は、ただ単に商業者を保護するに止まらずして、進んで商業者が社会的存立の意義とその存立の効果とを國家社会に対しまして十分発揮せしむるところにあると思うのでありまして、私は必ずしもそういう大きい意味から言いまして百貨店法廃止というものに対して決して反対の意見はもつていないのであります。ただこの機会において特に私がお尋ねしてみたいと思いますのは、百貨店は大資本……
○小枝委員 ちよつと溝淵次長と、とれから委員長、長官どなたでもよろしいが、お二人の中で御答弁願いたいと思います。 今回の事件が、國家治安の見地から不祥の事件であつたということは、もはや天下周知の事実でありますが、ただいま溝淵次長から大体その当時の実情を判断し得る程度の材料を承り得たわけであります。いやしくも國家の企図するところの方針を知事が一應発令しておいて、そのものを撤回するというようなことは、容易ならぬ事実であることは繰返すまでもない。また檢事正がいやしくも一應発令したことを、いろいろな罪を犯したと判断し得る者に対して、自分がこれを処置をしないということを約束するということも、これまた、……
○小枝委員 これは関係筋への折衝については何ら影響のない問題でありますが、他にその機会がないかもしれませんから、この機会に私の修正意見を申上述べさしていただきたいと思います。税法の第六十七條の問題でありますが、その第六十七條によりますと、「事業税の標準賦課率は、法人(特別法人を除く。)の行う事業及び個人の行う第一種事業に対するものについては百分の七・五、特別法人の行う事業及び個人の行う第二種事業に対するものについては百分の五とする。」ということがありまして、2に、「前項の特別法人とは、左に掲げる法人をいう。」というところにもつてまいりまして、農業協同組合、あるいは産業組合、貸家組合、信用組合、……
○小枝委員 まず市町村に税務調整委員会設置の請願、これは請願人は鹿兒島縣鹿兒島市会議長増田静君から提出したものであります。これは理由といたしましては、本年度における所租税の賦課は、所得調査の不徹底、課税標準率の不合理等により、きわめて不公平に課せられたるにより、これが適正を期するためには、ぜひとも各市町村に税務調整委員会を設置せられるよう制度制定方を要望するものであるというのであります。 それから住民税の税額制限撤廃の請願であります。これも同じく請願人は増田静君の提出にかかるものであります。その理由といたしますところは、住民税の徴收限度が規定されてある現在では、各種の支障を招來しているので、……
○小枝委員 國務大臣にお尋ねいたしますが、ただいま積極的にこの出先機関を廃止しようというお考えを持つておられるということで、私もまことに同感にたえぬのであります。そのうちで特に具体的にお尋ねを申し上げますと、商工局というものができております。これは以前の鉱山監督局を初め、その他いろいろの出先機関を総合したもののようでありますが、鉱山のごときはそういう一つの出店も必要かと存じますが、そのほかの一般の商工行政機関としての出先機関としては、私は非常に不適当なものだと考えております。先般もある地方の家具そのほかいろいろな木工関係のわくの出方を調査してみますと、中國地方で一番多いような縣がわずかに二百石……
○小枝委員 簡單に二、三お尋ねしておきたいと思います。第一点は地方に権限が大分委讓せられたにもかかわらず、地方自治体の起債について、かなり強い束縛がせられておりまして、非常に困つておるのであります。これについて自治権拡充というような立場から、ひとつそういう点を緩和せられる御意思が当局にあるかないかということをお尋ねしてみたい。 それから第二点は、御承知のように近來、終戰以來特に地方に災害が増大して参つております。風害、水害等が各地に頻発をいたしまして、おそらく全國一箇年に数百箇町村の荒廃を見ておると思うのであります。こういう点に関しまして、今度國会に災害対策の予算として提案されておるのは、わ……
○小枝委員 今の問題に関連してでありますが、大体において木村君の御質疑によつて盡されたようでありますが、私はただ一点最後にお尋ねしたいことは、この問題のために、地方のわずかな給料をもらつておる者は、非常に困つておるのであります。これを將來緩和せられる見込みがあるのであるかどうか。できるならこれを緩和せられてはどうかと私は考えるのですが、これに対する御所見を承つておきたい。
○小枝委員 私はこの際吉田総理に二、三お伺いをしてみたいのであります。泉山前藏相の事件は、この重大なる國家の現状にかんがみ、かつまた本國会の最高潮におきまするときに起りましたことでありまして、まことに遺憾な事実でありましたが、しかしこの問題はもはや過去を追究いたしましても、いかんともすることができない問題であります。この問題に関連をいたしまして、今なお大藏大臣、安本長官は欠員でありまして、ただ現閣僚の中において兼任をされておるのであります。今日の日本の現状は、今日の日本の政局は、かような重要なる閣僚の兼任をもつて、事局の担当ができるという時期ではなかろうと私どもは考えるのであります。これに対し……
○小枝委員 南公述人にお尋ねしたい。先ほどお話の中に、炭鉱労働者は、現在の官公労働者よりも賃金が高いというお話であります。それはその通りだと思う。ただこれは事務局長としてでなくても、個人のお考えでけつこうですが、炭鉱労働者等と官公労働者との間に、賃金の差異をお認めになつておるのであるかないか。もしお認めになるとすれば、どういうふうにお考えになつておるかということを聞かしていただきたい。
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