このページでは田中彰治衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。
○田中彰治君 私は九州の中小炭鉱を代表いたしまして、価格の問題について一言皆さんに申し上げ、そして御了解を得、かつまた御賛同を得たいと思うのであります。 皆さんも御承知のごとく、敗戰後日本を再建するのに非常に石炭が必要であつたのであります。そして政府もあるいは占領軍の方からも、どんどん石炭を掘れ掘れという命令を受けたのであります。中小炭鉱は御承知のごとく、鉱区も大鉱山から見ますと非常に惡い鉱区を持つている。また機械の設備にたしましても、労働者諸君の住宅その他一切の施設にいたしましても、非常に劣つているのであります。しかるにこの惡い鉱区をもち惡い機械を持ちながら、かつまた不徹底なるところの惡い……
○田中(彰)委員 木炭とかまきとかいうものに対し、今の統制を撤廃されるのは、統制ではいい品物が出ないという面なんですか、それとも政府が補償金が多くてそれ以上補償できないという面なのですか、また今のような機構では需要者が十分に安いものを使えないとか、いい品物が使えないとか、こういうような根本的にはつきりした面をおつかみになつて、そしてこういうような案を改革しようというようにお考えになつているのですか、それをお聞きいたします。
【次の発言】 われわれは從來統制というものに対して反対したのですが、今農林大臣の説明を聞きますと、これは統制の欠陥であつたと思うのであります。また品物についても私たちが忌憚……
○田中(彰)委員 先ほど平野委員から言われました、長野縣で営林署の署長とでありますが、どういう取調べ状態にあるのか、どうしてそういうむりをしなければならぬようなことがあつたのか、お取調べになつておるところを御報告願いたい。
【次の発言】 先ほど落しましたが、檢察廳の取調べで、営林署あたりに対していろいろ檢挙するのでありますが、ことに新潟縣長野縣あたりで、風評また自分の調査した結果によりますと、檢察廳及び警察あたりが、非常にむりなまきをくれとか、炭をくれとか、あるいは融通せよとか言つて、それを融通を拒んだ場合とか、あるいはそういうことを紹介しない場合には、かたきとりに、すぐいろいろなボロを探して……
○田中(彰)委員 地元の反対とか賛成とかいう問題も、なかなかこれは議論のあるものでありまして、しかもこういう大きなものをやるときには、反対する人もありますし、賛成する人もあると思うのであります。またこの資材の点についても、いろいろございましようし、また國民に及ぼす影響、これはいろいろの観点からしますと、議論もあると思いますが、私はそういう点で第一に心配するのは、こういう大きな問題を決定する上において、候補地がきまつておらぬ。また土地がきまつておらないで、もしこの法案が通つた場合、これを政爭の具に供する、そうしてこの競馬場をこつちへ持つて行くとか、あつちへ持つて行くとかいうような、政治ブローカー……
○田中(彰)委員 ちよつと会計檢査局長と、それから三浦長官にはつきりと御回答をいただきたいと思うのでありますが、先ほどのお話を聞いておりますると、いろいろな不正が今でもある。今後もこういう不正が相当出て來るものと私は思います。これに対して、一体國民に対しても、あるいはその他に対しても、どういう処置をするという考えをおふた方が持つておられるか、これを私ははつきり聞いてゆきたいと思います。
【次の発言】 ちよつと三浦長官にお尋ねします。先ほど会計檢査の方のお話を聞きますると、製造しておらぬ者が製造したようになつて、金を拂つておるというようなものが、数学的にはつきりしておるのでありますから、これを見……
○田中(彰)委員 臨時石炭鉱業者管理法の廃止については、私どもは双手を上げて賛成するものでありますが、しかし何事も実施されておるものを急にかえるというときには、政府の方でそれに対する処置を完全にされないと、これによる犠牲者が相当出ると思う。第一に、私は少くとも戰争中及び戰争後に大炭鉱に負けないで政府に協力して石炭の増産に励んで来た中小炭鉱に対して、やはり公団を廃止するについては、中小炭鉱の石炭が悪いのであるから、これの何か救助策あるいは前もつてこれを救済する方法が、一体どういうわけで講じられなかつたか。これをしないために中小炭鉱は非常に犠牲になつておる。こういう点について私は政府の方から一応お……
○田中(彰)委員 炭鉱の問題に対しては政府の無理解といいましようか、あるいはかつてな法律の解釈といいましようか、そういうものが出されるために、炭鉱界の迷惑はもちろんでありますが、中小炭鉱というものがいつでもそれによつて大きな犠狂を拂わされております。第一にこの国管を廃止されるときに、たまたまこれも問題になつたのでありますが、この国管法の第四十條のあの解釈が、政府では法律的の根本的精神を忘れて解釈されているために非常に炭鉱界が迷惑をしている。御存じの通り炭鉱の仕事というものは、一応施業案というものを出して、そうして監督局の命令のもとに、りつぱに何一つ命令以外にすることができないように押えてある。……
○田中彰治君 七月二十二日に受理されました五一〇号地すべり対策の請願について御説明申し上げて御審議を願いたいと思うのであります。新潟県は全国において最も多くの地すべりによる災害をごうむつておりまして、毎年その被害を受ける町村は八十四箇町村に及び県当局の調べによると、その箇所数六百五十九箇所、五千八百七十一町歩の広きに及んでいるということであります。これら地すべり地における直接の被害は、耕地の流失や埋没と、これら土地の荒蕪地化による経済的損失は、枚挙にいとまありません。それにも増して、家屋の倒壊、人命の損傷等、安んじて生業につき得ない民家は一千百四十戸余りの多きに達しており、住民は動く大地に安住……
○田中(彰)委員 ちよつと大臣にお伺いしたいのであります。先ほど政治資金についての質問が各委員からあつたのでありまするが、大臣は、それを知らない、なるべくそういうことを信じたくない。ということは、なるほど一方からいえば人格的な大臣であつて、これはいいのでありますが、しかしこういうものが新聞に載つたがために、通産委員というものは非常に社会から疑惑の目をもつて見られる。しかも選挙区あるいはまたその他の国民から、通産委員の名前はこれだけであるというような名前を載せられると、非常に何だか知らない人が見ると、それに関係があるように思われる。しかもあなたはばらまかれたという日発の総裁及び副総裁をやめさすだ……
○田中(彰)委員 大蔵大臣の私に言われました言葉でありますが、私が大蔵大臣の家にたずねて行きました。そうすると大蔵大臣が出て来まして、和服であるが出て来まして、実は君と同じ問題を麻生君から聞いてぼくは心配しておつた。よく来てくれた。そこで私は大蔵大臣をおどかしてやろうと思つて、九州の炭鉱業者がこんな不公平なことをするなら大蔵大臣に何か悪いことがあるから、あす押しかけてひとつとつちめてやろうということになつておつた。だがおれが心配して来てやつたが――きさらぎ会の会員の一人であるけれども、来てくれたということは実にありがたい。実はあれは渡米しておるうちに殖田のやつが公文書を偽造したのだ。殖田はだれ……
○田中(彰)委員 今大蔵大臣のお話を聞くと、二十四年度は小滝炭鉱の見返り資金がきまらなかつたという話でありまするが、これは資源庁から見返り資金の対象にならないからといつてけられたのであつて、これは決して正式にきまらなかつたのではない。それから大蔵大臣の私邸に私が出かけて行きまして、大蔵大臣は和服でありましたが、二人が話しておる間に、大蔵大臣は、これはぼくの洋行中殖田君が公文書の偽造をやつたのだということをはつきり言われた。しかし今大蔵大臣は記憶がないと言われる。私ははつきり言われたというのでありまするが、日本に軍部が盛んな時分、絶対的な権力を持つておつた時代ですらも、忘れたとか記憶がないとかい……
○田中(彰)委員 ちよつと畜産局長にお尋ねしたいと思います。しばらく農林委員の方から通産委員の方に行つておりまして二、三日前からこちらにかわつたので、いろいろな点ではつきりしない点があるのでありますが、わが国は御承知のごとく有畜農業が昔から非常に盛んであつた。この盛んであつたという理由は、国が日本海に面しておつて秋は早霜がおりたり、夏は旱魃などでもつて、水がちよつと足りないとたんぼが非常に割れるというような場合に、金肥を使うよりも堆肥のよいものを使わせる、これによると旱魃なんかの場合でも十分なるよい堆肥、科学的な堆肥を使つておつた場合には、一雨降ればすぐに元通りになる、あるいはまた早霜に打たれ……
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