このページでは池田勇人衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(池田勇人君) お答え申し上げます。 御質問のうち、国民生活水準の引上げの点についてでございます。われわれは、政治の根本は国民生活水準の引上げにあると考えて、鋭意これに努力いたしておるのであります。御承知の通り、日本経済の復興に伴い、わが国民生活水準は相当引上つて来たのであります。二年前あるいは昨年は、昭和三十一年に九二の生活水準を予定しておつたのでありまするが、昭和三十一年をまつまでもなく、すでにただいまにおきまして九十三、四まで生活水準は上つて来たのであります。(拍手)今河上君が、国民生活水準は七五というお話でございました。しかし、これは都市における生活水準でございまして、全国……
○国務大臣(池田勇人君) 貿易振興政策につきましての御質問でございまするが、大体私は四つにわけられると思うのであります。まず第一は、通商航海条約等外交手段によりまして各国との経済関係の円滑化をはからなければなりません。第二には、海外市場の開拓であります。第三には、輸出競争力を国内的に高めて行くことでございましよう。第四には、為替金融その地貿易商社の強化をはからなければなりません。これがためには、外貨並びに国内の金融につきまして格段の努力を要する、こういう方針のもとに振興策を考えておるのであります。(拍手)
【次の発言】 お答え申し上げます。
第一の、兵器の生産に産業政策の重点を置いておるので……
○池田国務大臣 今回はからずも通商産業大臣の職を汚すことに相なりました。今後皆様方の御協力を得まして国務に精励いたしたいと考えておるのであります。何とぞよろしくお願いいたします。 御承知の通り敗戦後の混乱いたしました日本経済も、ようやく安定をとりもどしまして、愁眉を開いたのでありまするが、この安定も実は非常に脆弱な案で、ございまして、われわれは今後この安定の上に日本経済を底深く、幅広くして行つて、産業の隆盛と国民生活の向上発展を期さなければならないのであります。昔のごとく日本経済圏内、すなわちアジアにおきまする日本の経済圏というものは、よほど縮小いたしまして、過去数十年間に獲得いたしましたい……
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