池田勇人 衆議院議員
28期国会発言一覧

池田勇人[衆]在籍期 : 24期-25期-26期-27期-|28期|-29期-30期
池田勇人[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは池田勇人衆議院議員の28期(1958/05/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は28期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院28期)

池田勇人[衆]本会議発言(全期間)
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第32回国会(1959/06/22〜1959/07/03)

第32回国会 衆議院本会議 第4号(1959/06/26、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答え申し上げます。  私の経済政策が積極的で、拡大の政策だ、これはもちろん安定の上の積極拡大であるのであります。安定なきところに、拡大も、あるいは積極もないのでございます。どうぞ、その辺を御了承願いたいと思います。  次に、為替貿易の管理制度の自由化の問題でございます。お話の通り、世界的に自由化が叫ばれ、着々実行されておるのであります。わが国におきましても、国の経済を安定強化して、この線に沿っていく考えでおります。具体的に申しますると、為替の自由化も、手近な問題はやっております。また、輸入の自由化も、あるいはAA制等の拡大をはかりまして、この線に沿っていっておるので……

第32回国会 衆議院本会議 第6号(1959/07/01、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答え申し上げます。  地下水のくみ上げによりまする天然ガスの採取が鉱業法第百九条に該当するかどうか、いろいろ疑問の点があるのであります。また、該当するにいたしましても、個々の鉱業権者と被害者との因果関係、いわゆるその程度、結びつき等につきまして、よほど研究しなければならぬと思うのであります。従いまして、これらの問題につきましては、最近の資源調査会の答申を見まして、今後検討していきたいと思います。  また、申し上げておきまするが、資源調査会の答申につきましても、前の新潟地盤沈下特別委員会の委員長としては、この原因がどれにあるかということを判然できなかったのであります。……


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第33回国会(1959/10/26〜1959/12/27)

第33回国会 衆議院本会議 第3号(1959/10/28、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 今回の災害をお受けになりました中小企業に対しましては、災害資金といたしまして百五十億円程度の融資を考えております。  また、信用の拡大をはかるために、信用保険公庫に十億円の出資をいたし、また保険料率の引き下げ、保険の担保率の引き上げ等、適当な措置をとることにいたしておるのであります。(拍手)

第33回国会 衆議院本会議 第4号(1959/10/29、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答え申し上げます。  石炭鉱業の重要性につきましては全く同感でございます。従いまして、私といたしましては、就任以来、この石炭問題解決に日夜苦慮いたしているのであります。従いまして、事務当局に箝口令をしくとかいうようなことはございません。りっぱな石炭対策を打ち立てるために、今勉強中であるのであります。(拍手)  石炭対策につきましての根本問題は、石炭企業の体質を根本的に変えて、炭価の引き下げを行なうことでございます。そうして、また、山元石炭の輸送あるいは販売面におきまする合理化をはかることでございます。第三には、需給の確保をはかることであり、第四には、流体化に努めて需……

第33回国会 衆議院本会議 第7号(1959/11/14、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答え申し上げます。  航空機の製造許可は、航空機製造事業法によりまして、通産大臣の専管事項でございます。しこうして、それが防衛庁の使用する飛行機でありますときは、防衛庁長官と協議することに相なっております。今回は、防衛庁機でございまするから、長官と協議の上、決定いたしました。  しからば、なぜ通産大臣は新三菱重工業を主たる契約者とし、川崎航空機を従たるものとしたかと申しますると、私は、両会社の設備能力、技術者数、あるいは技術の能力、経験、試験設備、その他経営状況を調べまして、これによってきめたのでございます。  次に、なぜそんなに早くきめたか、こういうお話でございま……


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第34回国会(1959/12/29〜1960/07/15)

第34回国会 衆議院本会議 第4号(1960/02/02、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 水谷さんの御質問の貿易・為替の自由化につきまして、ただいま菅野企画庁長官がお答えになりましたが、お話の通り、この問題は、現在並びに将来にかけて日本の経済が直面しておりまする重大な問題でございますので、所管大臣といたしまして、少しくつけ加えて御説明申し上げたいと存じます。  皆さん御承知の通り、戦争を中心として、わが国の経済はいわゆる統制経済に相なったのであります。昭和二十三年に外国から来られましたドッジ氏は、日本経済を竹馬経済と称せられたのであります。私は、当時、日本の経済の発展には、為替相場をきめ、少なくとも国内経済を自由にして、いわゆる竹馬をとっぱずすことを試みて……

第34回国会 衆議院本会議 第5号(1960/02/03、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答え申し上げます。  経済の見通しにつきましては、佐藤大蔵大臣と同様でございます。いろいろ過熱論とかデフレ論とかございまするが、過熱論あるいはデフレ論はおおむね影をひそめつつありまして、わが内閣の見通しの通りに、またそれを上回るのが今までの例でございます。  次に、貿易自由化の構想は、昨年秋のガット総会等々から出てきたのではないかというお話でございまするが、私は、従来から、国内経済を自由化し、日本の経済が力がついたならば、なるべく早く国際的に自由化したいという念願を持っておったのであります。それが日本の経済の発展、国民生活の向上に役立つことであるのであります。従いま……

第34回国会 衆議院本会議 第7号(1960/02/11、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) ただいま総理よりお話がございましたごとく、最近、炭鉱災害は毎年少なくなってきておるのであります。しかし、昨年におきましても五百七十四名の犠牲者を出しましたということは、これはまことに遺憾でございます。ことに、暮れからことしの初めにかけまして、大手の山が爆発いたしましたことは、まことに遺憾に存じます。この三つの山につきましては、その原因を調査しようといたしておりまするが、何分にも、水を入れたり、あるいは密閉いたしておりますので、今その原因が那辺にあるかということの結論は出ていないことを遺憾に思っておるのであります。全体といたしまして、保安の状況は、もちろんいいことはござ……

第34回国会 衆議院本会議 第11号(1960/03/04、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 商工会の組織等に関する法律案について、その趣旨を説明申し上げます。  中小企業問題につきましては、その重要性にかんがみ、政府といたしましても、かねてから諸般の施策を講じてその解決に努力いたして参ったのでありますが、中小企業の中でも、中規模事業者と小規模事業者との経営格差は非常にはなはだしいものがあります。しかるに、従来の中小企業対策においては、この小規模事業者に対する施策は必ずしも十分とは言えず、特に、地方の町村における小規模事業者の対策の強化は緊要とされているところであります。この対策強化のためには、もちろん、金融措置、税制措置等についても考慮する必要があり、政府と……

第34回国会 衆議院本会議 第20号(1960/04/05、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答え申し上げます。  最近のエネルギー革命に対処いたしまして、政府におきましては、昨年来、石炭政策につきまして根本的対策を講じておるのでございます。すなわち、ただいま御審議願っておりまする石炭産業の合理化、または競合エネルギーに対しまする関税政策、ボイラー規制法、あるいはまた、産業の合理化によって起こりまする離職者に対しましての特別対策等、あらゆる方面からこれが対策を講じておる次第でございます。(拍手)
【次の発言】 お答えを申し上げます。  今回の石炭に関しまする一連の施策は、石炭鉱業の合理化と、また、雇用関係からきておるのでございます。私らとしましては、できるだ……

第34回国会 衆議院本会議 第22号(1960/04/15、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 輸出入取引法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。  現行輸出入取引法は、昭和二十七年九月、輸出取引法として施行され、その後、昭和二十八年八月、輸出入取引法に改正され、さらに、その後二回の改正を経て今日に至っております。その間、輸出入取引法は、輸出入取引における秩序の確立についての基本法として多大の役割を果たして参ったのであります。  しかしながら、最近における世界貿易の状況を見ますと、諸外国においては、依然として、わが国の一部の商品の無秩序な進出が問題とされ、差別的な対日輸入制限はいまだ撤廃されておらないのであります。従って、輸出取引秩序の……

第34回国会 衆議院本会議 第29号(1960/05/06、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 貿易・為替の自由化は、日本経済のこの上の発展を目ざす手段でございます。従いまして、経済界、ことに農業の関係者の困るようなことはいたさないのが本筋でございます。これは私ばかりではございません。外国におきましても、常にそういう考えでいっております。為替・貿易の自由化は、あくまでも慎重に、ことに農業に関しては、その上の慎重を期する考えでございます。(拍手)
【次の発言】 お答え申し上げます。  小澤さんの考え方につきましては、私は賛成でございます。政府におきましても、工場立地の調査等に関する法律によりまして、全国にわたって工業の適正地域を調査いたしております。通産省といたし……

第34回国会 衆議院本会議 第36号(1960/06/14、28期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害を受けた中小企業者に対する資金の融通に関する特別措置法案につきまして、その趣旨を御説明いたします。昭和三十五年五月のチリ地震津波は中小企業者に対して想像以上に大きな被害を与え、これが急速な立ち直りのためには再建資金の融通の円滑化をはかることが刻下の急務となって参りました。このため、政府におきましては、直ちに国民金融公庫、中小企業金融公庫及び商工組合中央金庫の資金を重点的に災害融資に振り向けることとしたほか、昭和三十四年度の伊勢湾台風等による風水害の際にとった措置に準じて、両公庫の災害融資については、行政措置によって貸出利率の引き……


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第36回国会(1960/10/17〜1960/10/24)

第36回国会 衆議院本会議 第2号(1960/10/18、28期、自由民主党)

○池田勇人君 日本社会党中央執行委員長、議員淺沼稻次郎君は、去る十二日、日比谷公会堂での演説のさなか、暴漢の凶刃に倒れられました。  私は、皆様の御賛同を得て、議員一同を代表し、全国民の前に、つつしんで追悼の言葉を申し述べたいと存じます。(拍手)  ただいま、この壇上に立ちまして、皆様と相対するとき、私は、この議場に一つの空席をはっきりと認めるのであります。私が、心ひそかに、本会議のこの壇上で、その人を相手に政策の論争を行ない、また、来たるべき総選挙には、全国各地の街頭で、その人を相手に政策の論議を行なおうと誓った好敵手の席であります。  かつて、ここから発せられる一つの声を、私は、社会党の党……

第36回国会 衆議院本会議 第3号(1960/10/21、28期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) さきに、私は、国会の指名によりまして、内閣総理大臣の重責をになうことになりました。私心を去り、ただひたすらに謙恭と誠実を旨とし、全力を傾けて、私に与えられた職責を全ういたしたい決意であります。よろしく御支援のほどお願い申し上げます。(拍手)  本月十二日、淺沼稻次郎君が、不慮の災厄に遭遇し、逝去されました。まことに哀惜痛恨にたえないところであります。申すまでもなく、暴力は民主政治に対する公然の敵であります。それは、左右を問わず、個人、集団の別なく、断じて排除しなければならないものであります。(拍手)私は、治安の確立こそ、あらゆる政策に先行する大切な要件であり、それがま……

第36回国会 衆議院本会議 第4号(1960/10/22、28期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答え申し上げます。  北山さんの世界情勢に対する認識は、よほど間違っていると私は考えます。今の事態、今のときに、日米中ソの四国の中立協定なんていったら、世界の人は笑うと思います。(拍手)  なお、国民大多数の意見に反して安保条約を結んだと、こういうお話でございまするが、来たる総選挙に、はっきり国民が返事をすると思います。(拍手)  次に、米国の景気につきましていろいろお話があったようでございまするが、これはどこから出たのかわかりませんが、最近行なわれた世界通貨基金の会議におきまして、財務長官のアンダーソンは、アメリカは不景気ではないのだ、とはっきり言っております。日……

第36回国会 衆議院本会議 第5号(1960/10/24、28期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) ただいま可決されました決議の御趣旨を十分尊重いたしまして、暴力の根絶と社会秩序の維持に万全を期する所存でございます。(拍手)

池田勇人[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院28期)

池田勇人[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第32回国会(1959/06/22〜1959/07/03)

第32回国会 商工委員会 第2号(1959/07/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 先般の岸内閣の改造に当りまして、不肖私が通商産業大臣の職務を汚すことに相なりました。不敏ではございますが、わが国経済のもとをなしております産業、通商関係につきまして、渾心の努力を捧げたいと覚悟いたしておる次第でございます。当委員会の委員諸君のこの上ともの御支援をいただきたいと思います。なお、ただいまは、長谷川前委員長のごあいさつといい、また、これに対する田中先生のお言葉といい、私は関係者としてまことに感激を覚え、この上ない喜びを感ずるのでございます。どうぞ今の御両人並びに委員長の御発言のごとく、重要な商工政策につきまして、今後とも犬馬の労をとりたい、私の念願が皆様方の御協力によ……

第32回国会 商工委員会 第4号(1959/08/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 先般通産省に参りまして、関係の産業合理化審議会におきまして、特に流通部会を開き、お話のチケット問題につきまして検討を重ねておるのであります。何分にも百貨店と小売商の間、また小売商の中でも市場とその他の関係、いろいろ厄介な問題がございますが、お話の点もございますので、早急に結論を出して善処いたしたいと思います。
【次の発言】 わが国産業経済の立場から、私はいわゆる割賦販売制度には賛成でございます。割賦販売制度をこれからやっていくことは賛成いたします。しこうして、その場合において現行のチケット販売制度につきましては局長からお答え申し上げたと思いまするが、いろいろ検討を加えております……

第32回国会 商工委員会 第7号(1959/10/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 お答え申し上げます。今回の伊勢湾を中心とした被害は、お話の通り未曽有の大被害でございました。政府といたしましては全力をあげてこれが復旧に努力いたしたいと思います。なお努力を続けておるのであります。  御質問の第一点の復興資材の関係でございますが、かような災害がありましたときには、やはりまず第一に復興資材を潤沢にかつ低廉に配給することが最も必要なんでありまして、災害の翌々日、実は災害を知りましてから、直ちに、たとえば亜鉛鉄板につきましては五千トンあるいはくぎにいたしましては千五百たる、あるいはまた板ガラス、スシート等にいたしましても手配をいたし、しかも普通の時価よりも三、四割低廉……

第32回国会 大蔵委員会 第6号(1959/10/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 先般名古屋の災害地お見舞いかたがた視察に参りましたが、何分にもああいうふうな現状でございまして、実地についてつぶさに検討する余裕がございませんでした。従いまして、一応落ちつきましたら、通産大臣としていかなる措置をとるかについて、現地で実情を把握して、それから対策を立てたいと思います。しかし、現地を視察するまでもなく、復旧に関しましての応急の措置は、通産大臣として、また大蔵大臣臨時代理としてとっている次第でございます。他の今までの災害とは違いまして――今のお話に東京大震災というお話がございましたが、私はそれと今比較してどうこうということは考えておりません。ただ昭和九年の大阪並びに……

第32回国会 予算委員会 第1号(1959/07/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 お答え申し上げます。日本経済の過去の歩みを考えますと、これは生産の増加と国民消費の増加がその発展のもとをなしたのでございます。今から十一年前でございますが私が初めて大蔵大臣をいたしましたころの国民総生産というものは三兆円程度でございました。しかるに今日は十兆円になっております。しこうしてその総生産せられたもののどれだけの部分がどこで消費せられたかということを考えますと、御承知の通り輸出は三十億ドルといたしましても一兆一千億でございます。八兆九千億というものは、九千百万の国民が消費するのであります。これを前に比べますと、日本の国民所得の増加は、生産の増強に基くものであるということ……


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第33回国会(1959/10/26〜1959/12/27)

第33回国会 災害地対策特別委員会 第6号(1959/11/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 今回の伊勢湾台風におきまする愛知、岐阜、三重、三県の被害は、商工業関係で大体八百八十億でございます。また、公益事業、すなわち、電気、ガスの方面で、全体では四十五億でございますが、中部だけでは三十億足らずであります。このうち、中小企業関係の災害は、八百十八億と心得ております。これは、わが国の産業がいかに中小企業にたよっておるかということが、数字においてわかるわけであります。しこうして、私は今回の災害の跡を見まして、大企業が何に困っておるかというと、自分自身の工場がやられたということよりも、職員に非常な被害があって、復旧はまず職員の方からというのが一つの大きい現象で、これは、みんな……

第33回国会 災害地対策特別委員会 第9号(1959/11/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 お説もっともでございまして、私もしかく考えております。従来、通産省におきましては工場の立地条件につきまして、特別の予算を持ち、全国的に調査をしておるのであります。この事業を拡大していきますと同時に、今回の経験にかんがみまして、工場の立地条件また災害対策等を考えていきたいと思っております。
【次の発言】 わが国が原材料を海外に仰ぎ、しかも輸出をもって立つ以上は、やはり工場はおおむね臨海地に置かれるようになると思います。また輸送関係等から考えましても、それが有利な条件じゃないか。最近におきます工場の建設は、おおむね海岸地帯ということに相なっておるのであります。従いまして、工場につい……

第33回国会 社会労働委員会 第5号(1959/11/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 私は、今高原景気とか、また日本の経済の非常に上昇している姿の中に、世間でいっております石炭が斜陽産業ということから考えまして、何とかこれを一般産業並みに安定した、そして向上する産業に立て直さなければならぬという気持で進んでおるわけでございます。
【次の発言】 革命という言葉がどういうのかわかりませんけれども、エネルギー事情が日本のみならず世界的に非常に変わってきたということは、滝井さんもお認めになると思う。たとえばエネルギーは年とともにどんどんふえて参っておりますが、過去五年間の状況を見ますと、重油の方は八割余りも増加しておる、電気の方は五割前後増加しておる、石炭の方は四%、こ……

第33回国会 社会労働委員会 第8号(1959/12/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 私は今検討いたしているのですが、滝井さんのような専門家でもおわかりにならぬ。だからこれは今後の石炭企業について労使の間でいろいろ検討されまして再建整備計画をお立てになると思います。しかし通産大臣としては、今御審議願っておるのは、現に存在する二万一千人、予備で出したものですが、二万一千人の方についてこういうふうな緊急措置をとらなければいかぬというので臨時国会で御審議を願い、一日も早くお気の毒な方々にあたたかい手を伸ばしていこうというのが私の考えでございます。それでは来年の予算はどうするかということは、石炭企業のあり方そのものの情勢によって考えなければなりませんから、今想を練ってお……

第33回国会 商工委員会 第2号(1959/11/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 通商産業省の所管につきまして、最近特に施策いたしましたことにつきまして、簡単に御報告申し上げたいと思います。  過般の伊勢湾台風につきまして、その被害が非常に莫大に上っております。われわれの調査におきましては、商工業関係の被害が八百八十億、また公益事業すなわち電気、ガスの関係が、中部地方で三十億程度に相なって、九百億を与えるという状況でございます。このうち中小商工業者の被害がその大部分で八百十億という状態であるのであります。災害の当初、われわれといたしましては、民生の安定上、またその復興を急ぐ関係上、災害について必要な物資につきましては、とりあえず低廉な価格で早急に配給するよう……

第33回国会 商工委員会 第3号(1959/11/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 石炭の事情はお話の通り、非常に危険な、しかも厄介な問題、しかもこれが産業の基幹に影響する問題でございますので、よほど慎重に考えなければならぬと思います。今年六月就任以来、私はこの問題に最も力を入れておるのでございまするが、何分にも、先ほど申し上げましたように、わが国産業全体に非常な影響のあることでございますし、しかもまた労使関係が非常に厄介な産業でもありますので、まず石炭業者並びに労働者の方々に十分再建についての御検討を願い、そして政府がこれに手助けをする、お手伝いするという考えで、労使の間の話し合いをお進め願うと同時に、われわれとしてもこれが対策を練っておる次第でございます。……

第33回国会 商工委員会 第4号(1959/11/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 競輪につきましては、先ほどお話のように、六月に就任のとき田中委員に申し上げた通りでございます。その後いろいろ自分としても考えておりまするが、お約束の通り、通常国会には、この財政関係のこともございますし、ぜひ提案いたしたいと思っておるのであります。御承知の競輪審議会というものがございますので、早急に私は開きまして、この審議会の方々の意見も一つ聞いてみようという段階に至っております。
【次の発言】 お話の通り、運営その他についての諮問機関でございまするが、競輪のあり方につきまして私が最後の決意をいたします場合におきましても、こういう機関の意見を聞いた方がいいと思います。  しこうし……

第33回国会 商工委員会 第7号(1959/12/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 新潟の地盤沈下の問題につきましては、今お話しの通り、就任以来いろいろ考究をし、また技術面からの研究の結果を参考といたしまして、一応とりあえず三回にわたってくみ上げ規制措置をいたしたわけであります。われわれといたしましては、そういう措置をいたしますと同時に、観測井戸によりましてその結果を今詳細に検討調査しつつあるわけであります。まだ日も短いことでありまするから、今後もこの調査を進めて参りまして、結論を得たいと考えております。自民党の地盤沈下調査委員会の話も聞いておりますし、先般閣僚が新潟に行って、調査し、あるいは聞いてきたことも、閣議で私は承っておるのでございます。いましばらく観……

第33回国会 商工委員会 第8号(1959/12/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 お話まことにごもっともでございまして、法規上から申しますと、年に一回以上定期検査ということに相なっております。通産省といたしましては法規上の年一回の定期検査はもちろんいたします。また随時できるだけ繰り合わせまして、直轄工場の方の検査はいたしておるのであります。しかし何分にも今通産省には検査をし得る技術者が三人しかいないという状況なんであります。従いましてもうすでに来年度の予算も増員の要求もいたしておりますし、また通産省の役人ばかりでなしに、警察官その他の方々にも、ある条件のもとに検査監督し得るような、いわゆる法規の改正も今度は企てておるような状況であります。私はこの火薬工場のみ……

第33回国会 予算委員会 第2号(1959/11/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 お答え申し上げます。大体私は、災害復旧に対しまして、三公庫を通じまして百億という気持でおったのです。もちろんこれは出先機関あるいは金融機関等の意見を聞いて考えたのでございます。再度調査いたしまして、百五十億ならば大体まかなえる、三金融機関の意見も徴した結果でございます。
【次の発言】 大体伊勢湾台風、すなわち三県におきまする銀行、各種の金融機関の貸し出しは、三千数百億円に上っております。しこうして、政府関係機関の、いわゆる三機関の貸出現在高は二百数十億円でございます。普通銀行の貸出残高が千四、五百億円と相なっております。その残りの千七、八百億円というものは、相互銀行あるいは信用……

第33回国会 予算委員会 第3号(1959/11/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 お話のごとく二十八年災害につきましては、一般金融機関に対しても特別措置をとることを講じたのでございまするが、実績から考えまして、私は今回はそこまでそういうことをするよりも、政府関係の方で積極的にやった方が早道じゃないか、こういう考えのもとに、政府関係三金融機関並びに不動産銀行に対しての措置をとることにいたしたのでございます。国民金融公庫は相当成績を上げております。十月末までに四億数千万円すでに貸し出しをしております。中小企業金融公庫はこれまた十月末までに十億余りの貸し出しをすでにいたしております。御承知の通り、中小企業金融公庫は代理貸しが大部分でございまして、直接貸しは今まであ……

第33回国会 予算委員会 第4号(1959/11/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 イランとの関係は今お話しの通りでございまして、ただいま貿易協定につきまして両者折衡を重ねておるのであります。貿易協定と同時に、やはり経済協力、これを一緒にやっておるのでございます。将来の債権確保等の問題もございますので、関係各省で十分協議の上、できるだけ経済協力を進めていきたいという考えでおります。

第33回国会 予算委員会 第5号(1959/11/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 私の自由貿易論はアメリカからとやこう言われたからではございません。私はもともと自由主義経済学をやって参りました。従いまして今から十年前に、私は統制経済をはずして国内に自由を完成いたしました。国内の生産力その他経済基盤が強化されましたから、もう待つわけにはいかないというので、自由貿易をやつておるのであります。もちろん最近におきましては、お話の通り、欧州の共同市場の点がありますし、またわが国の輸出が他の国よりも非常に飛躍的に伸びておる。しかも外貨もたまっておる、こういうふうな関係がありますので、非常に声が多くなりまして、むしろ村八分になる前に、私は準備しなければならぬと考えておるの……

第33回国会 予算委員会 第7号(1959/11/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 津島における毛織物工場で、大体災害を受けた工場が三百工場、織機がわれわれの調べたところでは三千五百機というふうに見ております。そのうち廃棄しなければならぬものが、大体千ないし千五百機ではないかという見積もりでございます。従いましてこの復旧につきましては、織機メーカーに、津島市の業者に対しては優先的に取りかえの分を考えるようにという指導をいたしておるのであります。しこうして大体の損害が十二、三億円とわれわれは見積もっております。しかし復旧いたしますのには、やはり七億円程度設備の復旧について要るのではないか。それから運転資金としてやはり十数億円を要するだろう。これが対策といたしまし……

第33回国会 予算委員会 第8号(1959/11/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 為替貿易の自由化は私年来の主張でございまして、今後随時できるだけ早い機会に準備を整えまして実行していくつもりであります。
【次の発言】 ガット三十五条の問題につきましては、従来個別的に各国との折衝を重ね、またこの総会におきましても外務大臣より強く要望いたしたのでございます。しかしただいまの状態ではお話のように日本が相当為替貿易を何と申しますか、閉じております関係、しかもまた日本の物資が一時的に非常に流れ込むというような事例もあります関係上、われわれの努力にもかかわらず、まだ英、仏、豪州等十四カ国がわれわれの言うことを聞いてくれておらぬのであります。私はこういり情勢からかんがみま……


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第34回国会(1959/12/29〜1960/07/15)

第34回国会 商工委員会 第1号(1960/02/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 第三十四回国会の当初にあたりまして、通商産業政策の重点につきまして、私の所信を申し上げてみたいと思います。  昭和三十四年度におけるわが国経済は、まれにみる伸張を遂げ、鉱工業生産水準は前年度に比べて二七%程度の大幅な上昇を見るものと思われます。これは消費の堅調な上昇、技術革新にささえられた設備投資の増加、在庫投資の著しい回復及び対米輸出を中心とした輸出の順調な伸びなどにささえられたものでありまして、本年度の経済成長率は実質で実に二二%の上昇が見込まれております。しかもその間、国際収支も物価も順調に推移しており、高い成長率にもかかわらずきわめて安定していると申すことができるのであ……

第34回国会 商工委員会 第3号(1960/02/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 所得二倍論は、われわれ政治家として最も重大な目標でございます。この目標を掲げまして、それに向かって通商産業政策をやっていこうとしておるのであります。先般ここで通商産業政策の重点についてと申し上げたことは、通商産業省の所管として所得倍増のためにこういう施策をやる、こういうことなのでございます。倍増自体は目標でございます。私は常日ごろから考えておるのでございますが、経済の成長ということは、国民の決意と行動によってもたらされるものである、だから、われわれ政治家としては、国民の決意、行動、いわゆる創造力、ポテンシャル・エナージーというものに刺激を与えて、そして倍増、三倍の雰囲気を作らし……

第34回国会 商工委員会 第4号(1960/02/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 唐突な御質問で、答えがマッチしないかもわかりませんが、一応……。先ほどの信用保証協会が中小企業のために保証する、それからまた銀行のために保証する、この保証は経済的に言えば両方でございます、これはもう兼ね合ったものでございますから。中小企業に保証して借りるのですが、それが銀行の貸し付けの保証にもなるわけです。私はこれは別別に考うべき問題ではないと思う。それから、もちろん中小企業の連中の負担が多くなるということは、保証料を引き下げることが必要であると思うので、今後引き下げていきたいと思う。  それから国民金融公庫とか中小企業金融公庫が中小企業へ貸す場合に、保証協会の保証をとるという……

第34回国会 商工委員会 第6号(1960/02/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 貿易為替の自由化ということを除きましても、今の現状から申しましてわが国の中小企業はもっと育成し、もっと強固なものにしなければならぬと思います。従来、まず金融の面から始めましてだんだんそれが組織の面になってきております。何と申しましても、やはり弱い人は相提携していくことが一番いいことであることは、万人の認めるところであります。技術の指導、またいろいろな税制その他の面につきましてもできるだけ手を伸ばしていく、今回御審議願うことに予定しております商工会法案もその意味でありまして、一人立ちのしにくい人は、力を合わせてやっていくことが一番だと考えております。

第34回国会 商工委員会 第7号(1960/02/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 日本の経済のもとは木と鉄と言われますが、私から言えばもう一つやはり繊維くらい加えたらどうかと思うのです。それは余談でございますが、鉄鋼はお話の通り千八百万トン、ことに三十四年度は前年に比べて粗鋼四割、画期的の増加でございます。しかるところ、お話の通りに、三十七年度あるいは四十年度を目標にいたしまして八社がいろいろ計画をしておるようでございます。しかし、われわれの見るところから申しますと、計画があまりに膨大過ぎるのじゃないかという気持を持っております。従ってむだをできるだけ少なくするように各位の間で話し合って、適正な増産計画を立てられたらどうかという気持は持っております。われわれ……

第34回国会 商工委員会 第13号(1960/03/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 大体ボイラー規制法自体は、世界各国にないようなきつい法律なんで、原則としては、私は規制法に対してあまり賛成できないのですが、日本の今の石炭の現状から申しますると、やはりこういう非常手段を講じなければならぬ実情にあります。かたがた、片一方では、石炭の合理化に対しまして関係業者が非常な決意を新たにして進んでおるときでありますから、こういう点を考えまして、無理な法律でございますが、三年間を限って延長して、その間に石炭の合理化を進めていきたい、こういう考えであります。ただ問題は、中小企業等のことを考えますると、企業の合理化その他から申しまして、こういう中小企業の要求しておるような一トン……

第34回国会 商工委員会 第15号(1960/03/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 ただいま提案になりました繊維工業設備臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び概要を御説明申し上げます。  現行繊維工業設備臨時措置法は、繊維工業における著しい設備過剰の事態に対処し、設備の規制を行なうことにより、繊維工業の合理化をはかり、もって繊維製品の輸出の正常な発展を期するために、昭和三十一年に制定され、その後化学繊維の設備規制をも行なう必要が生じましたため、昭和三十四年に一部改正が行なわれて、今日に至っております。  しかるに為替貿易の自由化の進展が著しい最近の国際的な趨勢にかんがみまして、政府といたしましてはわが国輸入額の約二割を占める繊維原料の……

第34回国会 商工委員会 第16号(1960/03/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 商工会法案を提出するに至りました考え方は、小川委員のお話の通りであります。一番初めは市町村の商工会議所があるところに商工会を設けるか設けないかという問題が起こったのでありまするが、いろいろ既存の商工会議所の今後のあり方を――えてして、大企業というようなことでなく、小企業の方に力を向けていくということになれば重複ということは避けた方がいい、こういうことで既設の商工会議所のところには商工会を設けない、そうして自然発生的に存在しておる、また今後大いに育成していかなければならない郡部の町村の商工会に法人格を与えて発展させていこう、こういう考え方でございます。もちろん現にありまする商工会……

第34回国会 商工委員会 第17号(1960/03/16、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 ボイラー規制法の三年間延長の御審議を願いまするわれわれの真意は、どうしてもこの際、石炭鉱業の合理化をはかって、それでわが国石炭業の安定、育成を念願するゆえに出しておるのであります。で、それをまず第一の前提条件といたします。第二には、日本の経済の急速な発展に応じまして、石炭並びに電力、いわゆるエネルギーの問題がもう一つ出てくるのであります。御承知の通り、昭和三十四年におきましては、前年に対して一割五、六分も需要がふえておる。これにマッチするためには、もちろん水力の計画的な開発をやっておりまするが、火力につきましても、相当の設備増加をしなければ、需要に応じていけない状況であるのであ……

第34回国会 商工委員会 第18号(1960/03/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 大手石炭業者の集まりでは、お話の通り一応八百円ときめたようでございます。しかし、それとは関係なしに、われわれは石炭鉱業審議会にかけまして、しかもこれは御承知の通り、業者、消費者、労働者、そうして学識経験者、これが入りまして審議の結果、他の競合エネルギー等のことを考え、ぜひとも千二百円下げるべきだ、こういうことを決議されたのであります。その千二百円下げる場合におきましては、政府もこれについて適当な措置をとるべしということに相なっております。従って、三十八年までに千二百円下げるということは、これは一つの大きい法的のなにはございませんけれども、一応各関係業者がそれを認めた一つの事実と……

第34回国会 商工委員会 第20号(1960/03/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 私は大、中、小まぜてその地区内で渾然一体をなしてやることがいいと思います。
【次の発言】 そういう場合には、私は役員を全然入れなくてもいいと思います。ただ三分の一というのは、全体的に考えまして、おおむねその程度の者を入れ得る、一人でもけっこうでございます。二人でもけっこうでございます。だから入れ得るという規定でございます。ただ商工会議所とのにらみ合わせで一人くらいは必要じゃないか、法の建前は入れ得るということでございます。
【次の発言】 私は今のお話にはあまり賛成できないのです。ただ問題が、中小企業対策が重要であるのだから、もっと政府の資金を中小企業対策に出したらどうか、こうい……

第34回国会 商工委員会 第22号(1960/03/29、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 これは手続法とおっしゃいますが、私としては振興に対する基本的なものであると考えておるのであります。為替貿易自由化がだんだんと進んで参りますと、業種別にいろいろ近代化、あるいは技術の振興等々業種別に考えていかなければならない、そのときに、政府がこうやったらどうかという勧告の規定等を置きまして、そして業種別に振興を考えていく、これがそのもとになるものでございます。経過と申しますが、別に大して経過はないので、こういう考え方で進んでいったらどうかというので御審議を願っているわけでございます。
【次の発言】 具体的振興方策につきましてはいろいろ考えなければならぬ点が多いと思います。しかし……

第34回国会 商工委員会 第24号(1960/03/31、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 御質問の点がわかりませんが、三条の第一項第五号、六号につきまして、「改善事項が定められている場合において、当該改善事項の円滑な遂行を確保するため特に必要があると認めるときは、当該指定業種に属する事業を行なう中小企業者又は当該中小企業者を構成員とする団体に対し、必要な勧告をする」その形式をお聞きになっておるとすれば、それは実情によりまして必要な勧告をするわけでございます。
【次の発言】 独禁法に触れるようなことはできませんが、中小企業団体法とか、あるいは協同組合法等、法律的に認められた場合において、また具体的な問題について、通産大臣として、皆さんこうやったらどうか、こういう勧告は……

第34回国会 商工委員会 第25号(1960/04/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 石炭鉱業自体を合理化するということは、今お話しのようにやめていく人のことも考えなければならぬし、また残る人のことも考えなければならぬ、両方考えてやっていっておるのであります。合理化対策というのは、やはり主として残る人のためになるようにということが第一でございます。その残る人のためというのではやはり石炭鉱業自体を斜陽産業ということでなしに、発展産業に持っていくようないろいろな生産、消費、利用についての検討をしなければならぬ。そういう面につきましての予算的の措置は、今度もできるだけとったはずでございます。また、お話しのやめていく人のためにどういう措置をとるかということは、今の労働問……

第34回国会 商工委員会 第26号(1960/04/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 通産省といたしましてできるだけの資料とできるだけの考慮をめぐらしまして、一応各地区別には先ほど局長が説明したように出したのであります。しかし御承知の通り、複雑な経済界のことでございますから、統制によるにあらざれば、またお話のように運賃のプール制をしくにあらざれば、なかなかそれは困難でございます。われわれはできるだけ炭価を下げて、競合エネルギー対抗し得るように、合理的な、また考え得る程度は千二百円程度、こういうことで出しておるのであります。千二百円下げたとき京浜がどうなるか、中京がどうなるかということは、なかなかその場合にならぬとわからないのであります。千二百円をそれでは三十三年……

第34回国会 商工委員会 第27号(1960/04/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 この事業団は援護機関ではございませんので、一時立てかえその他のことはなかなか困難じゃないかと思います。そういうことは、事業団ということよりも、労使の間で話し合いをつけるべきだ、政府がその点まで考えるということは、今の建前からいけば少し行き過ぎじゃないか、大体でございますけれども……。そういう例の起こらないことを、まず考えることがほんとうじゃございませんか。
【次の発言】 労働関係法のあれで、賃金の先払いということは行なわれておると思います。今の買い上げの問題につきまして、鉱害と賃金との問題、これは一応きまっておると思いますから、それに従っていくよりほかには、ただいまのところでき……

第34回国会 商工委員会 第28号(1960/04/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 政府といたしましては、特殊機関である石炭鉱業開発株式会社による未開発炭田の開発、石炭販売公団による石炭の一手買い入れ及び販売等は、石炭鉱業の現状から見て適当でないと考えますので、本法案につきましては賛成いたしがたいのであります。
【次の発言】 ただいまの御決議は、本法案の施行につきまして最も重要な、また適切なものと考えます。政府は決議の趣旨を十分尊重して善処いたしたいと思います。
【次の発言】 ただいま提案されました火薬類取締法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明いたします。  現行の火薬類取締法は、昭和二十五年に制定され、その後軽微な改正のみをもって今日に……

第34回国会 商工委員会 第30号(1960/04/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 私は国文学者ではございませんが、一応「カップ」と読むのがほんとうじゃございませんか。
【次の発言】 従来からわが国におきましても割賦販売的のことはあったのでございます。しかし、今後生産が増大し、そうしてこれを健全な消費に向けていくためには、やはり欧米諸国でやっております割賦販売制度を育成していくことが必要である。生産、消費の合理的方法を考えるのみならず、進んでは経済、金融の調整をする一つの手段として伸びていくことが、私は、国力の発展、経済の上昇に必要であると考えておるのであります。御承知の通り、金融調整につきましては、今わが国でやっております公定歩合の問題がございます。そうして……

第34回国会 商工委員会 第32号(1960/04/14、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 本日ここに御審議を願います石油及び可燃性天然ガス資源開発法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。昭和二十七年石油及び可燃性天然ガス資源開発法の施行以来、政府は石油及び可燃性天然ガス資源を合理的に開発し、公共の福祉の増進に寄与するため、その掘採方法について所要の措置を講ずるとともに、探鉱に対して補助金の交付による積極的助成を行なって参ったものでありまして、この間天然ガスの探鉱は着々進められ、その成果も次第に現われて参ったのであります。しかしながらエネルギー資源及び化学工業原料としての天然ガスの地位は、近来ますます重要の度を加えつつあり、その需要は、……

第34回国会 商工委員会 第33号(1960/04/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 割賦販売法案の制定につきまして予算上特にとってはおりません。
【次の発言】 この問題について予算上どうこうという必要はないと思います。一般中小企業者に対しての金融その他の措置はとっておるのであります。前から武藤さんの御意見を聞いておりますと、まことにごもっともな御意見でございます。しかしこの割賦販売法案というものは、生産と消費との増大をはかって、消費者に便宜を与えると同時に、販売業者もそれによって利益を得ようということを主眼にいたしております。この法律を施行することによって、大企業と中小企業との問題がどうなるかということは、割賦販売法の施行のみならず、他の経済の伸展によって考え……

第34回国会 商工委員会 第34号(1960/04/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 輸出入取引法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明いたします。現行輸出入取引法は、昭和二十七年九月輸出取引法として施行され、その後昭和二十八年八月輸出入取引法に改正され、さらにその後二回の改正を経て今日に至っております。その間輸出入取引法は、輸出入取引における秩序の確立についての基本法として、多大の役割を果たして参ったのであります。しかしながら最近における世界貿易の情勢を見ますと、諸外国においては、依然としてわが国の一部の商品の無秩序な進出が問題とされ、差別的な対日輸入制限はいまだ撤廃されておりません。従って輸出取引秩序の確立のための施策がますます強く要請され……

第34回国会 商工委員会 第36号(1960/04/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 お話のように、仏を作って魂を入れるという言葉がございますが、りっぱな仏を作れば、そこに魂が自然に出てくる場合もあるのであります。左甚五郎の猫のごとく、私は、この割賦販売が皆様の御審議によって日の目を見ましたならば、これがみんなで民主的にりっぱなものに育てられると考えておるのであります。ただ、施行の結果から申しまして、こうもありたい、ああもありたい、いわゆる色もよくしようとか、いろいろな点が出てくる場合におきましては、そのつど政府は善処いたしたいと考えております。
【次の発言】 御意見の通りでございます。まずこれは、消費者に対して健全な消費を育成する、その場合に大企業と中小企業と……

第34回国会 商工委員会 第37号(1960/04/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 まことに恐縮でございますが、自由化の問題は、繊維産業についてお答えいたしますか。
【次の発言】 繊維産業につきましては、従来とも国内的には繊維工業設備臨時措置法によりまして原料の為替管理をやっておると同時に、国内におきましても生産面におきましての管理統制をやっておるわけでございます。二重にやっております。それでも、いわゆる中小企業団体法等の規定によりましていろいろの統制を加えておるのであります。今回原料の自由化をいたしますと、その結果として、今までの国内の繊維工業臨時措置法では不備な点がございますので、それを強化していくこと、それからまた、こういう設備臨時措置法ばかりでも、今後……

第34回国会 商工委員会 第38号(1960/05/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 国民生活の引き上げということを主題に考えますと、やはり生産を伸ばさなければなりません。生産を伸ばしたときには、健全な消費もこれに見合って伸びていくことが必要だ。そこで、健全な消費のためには、サラリーマン等に対しましてこういう制度が必要である。この制度をだんだん伸ばしていけば、これが金融の調整にも役立つ。先進国はそういうことをやっておる。だから、私は、生産の増強により国民生活の向上をはかるということから出発して、将来は、英米独仏のように、これを金融調整の手段になるように育てていきたいという考えでございます。
【次の発言】 どっちが原因か結果かという問題になって参りますが、現状では……

第34回国会 商工委員会 第41号(1960/05/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 新潟における地盤沈下の問題につきましては、通産大臣になりましてからも、常に注意をいたしておるのであります。随時いろいろな報告を聞いておるのであります。ただいままでお話のありましたように、われわれといたしましては、資源調査会の結果を待ちまして、適当な措置をとろうと思います。従って、調査会の調合報告によりまして、いかなる規制をするか、現在のオール・ストップのところの規制区域を拡張する必要があるか、また拡張する場合に、どの範囲のものになるか等々が、今後の通産省の措置として考えなければならぬ点でございます。そういう点を考えますると、まだ推定的な結論は出ませんが、大体従来の勧告でまかなえ……

第34回国会 商工委員会 第42号(1960/05/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 独禁法の原則は守っていかなければならぬということは、私は田中さんと同じ気持でございます。しかし経済の実態から申しまして、やむを得ざる場合におきましては例外規定を置くことも、これは行政上必要なことと考えております。繊維工業におきましては、すでに御承知の通り過剰設備を抱いております。ことに繊維原料の自由化ということになりますと、どうしてもこの程度のことをやっておかないと、繊維工業自体が危殆に瀕すると思われますので、最小限度の例外規定を設けようとするものでございます。  なおお話の第二点の、三十六年になったらこの法律は要らぬと考えておったのが、なお四年延ばさなければならぬということは……

第34回国会 商工委員会 第43号(1960/05/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 予算要求の場合にこういう問題を耳にしたことはある。ただ結論だけでありまして、なかなか出しにくいところを出してもらったのだという程度で、事の起こりから経過を私は十分知悉していない。察するに、昭和二十八、九年ごろのビルマ米がどんどん日本に輸入されるころの状態で、そして農業立国の手助けと思って農機具の方をやられた、その事情はわかります。しかしその後情勢が非常に変わってきた。何といいますか、悪くいえば、どろなわ式に売れるからというので、すっと進んでいったのじゃないかと思います。しかしお話のような点がありまして、これをすぐ日本の一方的意思によって捨ててしまう、向こうもとらないというような……

第34回国会 商工委員会 第45号(1960/06/14、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 ただいま提案になりました昭和三十五年五月のチリ地震津波による災害を受けた中小企業者に対する資金の融通に関する特別措置法案につきまして、提案理由及びその概算を御説明申し上げます。  まず提案の理由について御説明申し上げます。  昭和三十五年五月のチリ地震津波は、中小企業者に対して想像以上に大きな被害を与え、これが急速な立ち直りのためには再建資金の融通の円滑化をはかることが刻下の急務となって参りました。  このため政府におきましては、直ちに国民金融公庫、中小企業金融公庫及び商工組合中央金庫の資金を重点的に災害融資に振り向けることといたしましたほか、昭和三十四年度の伊勢湾台風等による……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第34号(1960/05/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 私は、横山君の御存じの通り、自由経済をもってモットーとしているのでございます。従いまして、十年以前から国内経済の自由化をはかって参りました。しこうして、それと同様に、日本に国際経済の自由化がもたらされるように、国内経済を強化し、二、三年前からだんだんその機運が出てきておるのであります。私は、石橋内閣の大蔵大臣として、大豆の自由化を唱えたことがございます。岸内閣の国務大臣として、繊維原料の自由化を経済閣僚懇談会で言っております。また、今回通産大臣になりまして、就任早々、為替・貿易の自由化をはかるべきだと私は新聞記者に言っております。たまたま、それ以前に、内閣におきまして為替・貿易……

第34回国会 予算委員会 第2号(1960/02/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 貿易為替の自由化は、わが国の経済に課せられた大きい問題でございます。世界の情勢にかんがみまして、また日本の経済の基盤を強化し、この上とも貿易を拡大して、経済の上昇を保つというためには、どうしても越えていかなければならぬ関所だと考えております。しかし、多年にわたって貿易管理、為替管理によりまして立てられた日本の産業組織を一挙に変えていくということはなかなか困難であります。従いまして各業種、各品目につきまして影響の少ないものについて、しかも、またその対策を講じながら、やっていく考えでございます。今輸入総額三十一億ドルのうちですでに自由化いたしておりますのが大体十億近くあるのでありま……

第34回国会 予算委員会 第3号(1960/02/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 税の問題は通産省の所管でございませんので、意見を申し上げることはいかがかと思いますが、二度御注文がございましたので申し上げますが、電気ガス税は私個人といたしましては非常によくない税と思います。悪税と思います。しかし、これは地方自治庁長官もそうお考えになっておると思いますが、やはり財源の問題でずっときておると思います。これの生殺与奪は大蔵大臣が握っております。  次に百貨店税につきましては、ずっと以前に私も考えたことがございます。局長時代に考えたことがございますが、当時は百貨店の定義がなかなかむずかしいのでございます。ただいまは百貨店というものの定義ができております。上林山さんの……

第34回国会 予算委員会 第5号(1960/02/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 戦後におきますわが国経済の弱点というものは、統制経済であったのでございます。私は十一年前、日本の経済を正常化するために、国内の統制経済というものを改めまして、普通の正常な経済に変えていったのであります。おかげさまで、国民の努力によりまして世界の驚異になるほどの日本は産業の復興になりました。しかし国内経済は正常化しましたが、国際経済におきましてはまだ不正常でございます。これはまだ統制でございます。従って私は、国内経済の正常化と調子を合わせて、この不自由化のいわゆる為替・貿易をできるだけ早く正常化したいということが年来の主張であったのでございます。私は前に通産大臣をいたしましたとき……

第34回国会 予算委員会 第7号(1960/02/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 先般永井委員より通産省として大豆十一万トンを内国貨物となる無為替輸入を許可したのではないかという質問がございました。私はそのときに、存じません。事務当局より、そういう事実はないとお答えいたしたいのであります。その後調査してみますると、最近横浜にアメリカから大豆が参りまして、これはもちろん輸入の承認を得ておりませんし、外貨の割当もございません。しかし輸送された大豆一万二千トンが保税工場あるいは上屋に揚げられる。その上屋、保税工場が一ぱいでございましたので、他の保税倉庫に移しかえた事実はございます。これは一万二千トンでございます。そうしてこれに対しましてはいまだ輸入の承認をいたして……

第34回国会 予算委員会 第8号(1960/02/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 国際競争力の培養につきましては、私は、個々の会社自体の体質改善が第一であると思います。しこうして、国内における独占禁止、カルテルの問題は、やはり大衆の生活ということを考えますると、この伝家の宝刀はなかなか抜くべきではない。ただ問題は、国際的に見まして過当競争等の点はこれは考えなければなりません。私は、ただいまのところ独占禁止法の改正ということを考えずに、国際的に見ていろいろな支障がある点をある程度是正して競争力をつけたい、いわゆる輸出入取引法の改正ぐらいでとどめていいのではないかと考えております。
【次の発言】 大企業と中小企業との系列化は徐々に行なわれております。また私はその……

第34回国会 予算委員会 第9号(1960/02/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 大体企画庁長官がお答えになった通りでございます。エネルギー対策と申しましても、戦後におきましては、エネルギー対策は主として石炭と電気の方に向けられております。石油の方はつけたりと申しますか、補助的の考えで、対策としては電気と石炭でございます。電気は大体計画通りに順調にいったと私は思います。しかし石炭におきましては、流体エネルギーの問題、技術革新によりまする固形石炭よりも流体エネルギーということと、価格の問題から計画通りにいかなかったり行き過ぎたりという点はございますが、大体全体としては順調にいっていると思います。最も困難な石炭の問題につきましては、今回御審議を願っておりますよう……

第34回国会 予算委員会 第10号(1960/02/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 貿易・為替の自由化につきましては、私は多年考えておったのでございます。従いまして、今御指摘の大豆の点につきましては、なかなか厄介な問題でございます。これは関税の問題、あるいはまた俗にいわれております瞬間タッチの問題、これはやはり関税かどうか、関税でないということになりましても、実質上は関税引き上げに相当するのでございまして、やはりいろいろガットの関係で交渉する必要がありますので、十月と切らずにおおむね準備が整ってからやろうといたしておるのであります。その他の問題につきましては、私は、順調に進んでいっていると思います。今大蔵大臣から言われました銑鉄の問題、これは、御承知の通り原料……

第34回国会 予算委員会 第11号(1960/02/16、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 御承知の通り、大豆の昭和三十四年の下期の買い入れ数量は四十五、六万トンだと記憶いたしております。そこで残っておるのは十五万二千トンでございます。これはもう一月に実は割当をするはずであったのでございます。農林省との話がなかなかつきませんので二月に繰り越したわけです。繰り上げたのではなくて、実態から申しますと、もう少し早く輸入許可すべき筋合いのものであったわけであります。で、おくればせながらも二月の七、八日でありましたか、輸入の割当許可をいたしました。
【次の発言】 解除いたしました。
【次の発言】 大体十一万トンくらい買いつけておるようであります。これは通産省はまだ割当をいたして……

第34回国会 予算委員会 第12号(1960/02/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 硫安業界の状態はただいまお話の通りでございます。七、八年前に比べますと十ドル程度の値下がりがいたしております。また今後三十八年を期して流体化原料によりますものを八十数%と見ておりますが、これに対しまして今の状況から四十七ドル程度で、最近の海外における入札は、昨年が四十四ドルあるいは四十二ドルという程度でありますので、よほど根本的な対策を講じなければならぬと考えております。通産省におきまして考慮しておると同時に、硫安工業界におきましてもその根本的対策につきまして今検討を加えておる次第でございます。
【次の発言】 ただいまのところまだ石油の方からのガスは大したことはございませんが、……

第34回国会 予算委員会 第14号(1960/02/22、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 個々に幾らか存じておりませんが、事務当局から答えさせます。
【次の発言】 航空機製造事業法に基づきまして会社を指定するだけでございます。契約は防衛庁がいたします。
【次の発言】 防衛庁の要求によりまして、技術的の意見は申し述べることがございましょう。通産省としての特別の生産計画に対してのあれはございません。
【次の発言】 そういう事実は通産大臣として存じておりません。
【次の発言】 防衛庁長官と私と相談の上機種決定をいたします。従って機種決定後において関係局長より業者に話をしたことは知っておるのであります。今のあなたのお話は機種決定前に云々ということがございましたので、それは私……

第34回国会 予算委員会 第15号(1960/02/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 お話のごとく、全国的に所得の地域差ということが一つの大きい問題でございます。これが是正のためには、集中主義でなしに、地方にも工場の設立をわれわれ望んでおるわけであります。今の状態は、どちらかといえば集中主義の方が非常に多い。昔のように、労賃が違うわけではございませんし、経営の合理化からいったら、大工場に集中した方がいいという考え方が民間にもある。われわれは、先ほど申し上げたような状況で、なるべく地方分散ということを考えまして、一つには既設の工場地帯の隘路をなくすと同時に、片一方では、全国的に工場の適地――どういう産業にどういう土地が向くかということを今調べまして、できれば地方へ……

第34回国会 予算委員会 第16号(1960/02/29、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 一応全廃するというのではございません。今の規制を国内産業に合うようにだんだん緩和していこうとしておるのであります。
【次の発言】 あなたのお考え通りに進んでおります。
【次の発言】 御承知の通り、国内経済におきましては、十年以前から自由化して参っておるのでございますが、国際経済につきましては、貿易、為替につきまして非常な窮屈ないわゆる制限を置いておったのであります。こういう状態では、ほんとうに日本の経済の発展にも、また世界経済の伸張にも役立たないという観念が前からございました。従って、日本の経済力がだんだんよくなり、世界の情勢がそれに向かってきているときを見計らってやろうとして……

第34回国会 予算委員会 第17号(1960/03/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 私は特別に関係があったという御質問でございますが、どういう関係でございますか。
【次の発言】 お答え申し上げます。日米通商航海条約は二十八年の三月だったかと思います。私は平党員でございます。別に大臣もしておらぬし、政調会長もしておりません。国会議員としては責任を負うわけでありますが、お話の通り、日米通商航海条約につきましては、為替関係におきましてはほとんど無制限なような規定をしております。従って今の昭和二十四年にこしらえました外資法、外国為替管理法は相当制限しているような格好で、そのことは矛盾しているじゃないか、こういう御質問でございます。これはどうも一見矛盾しておるようでござ……

第34回国会 予算委員会 第18号(1960/03/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 アラビア石油の問題は、御承知の通り、本年一月末に初めて千キロリットルの出油を見たわけでございます。会社の方では、四、五カ年計画で六百億程度を予定し、三十五年度で百四十億円の金が要るといっているようであります。しかしまだ計画も出ておりません。従いまして、通産省から、大蔵省並びに輸出入銀行へどうこういうことを申し出る段階にまだ至っていないのであります。  それから、ただいま世界銀行からアラビア石油についてどうこうということは、私も新聞で見ましたが、公式の通知は受けておりませんし、私の考えでは、そういうことはないと考えております。


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第36回国会(1960/10/17〜1960/10/24)

第36回国会 予算委員会 第1号(1960/10/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 軍備を持たないわが国として、世界の信用を受け、そうしてともにともに平和への道を進んでいく場合においては、福田委員のお話の通り、経済を拡大し、外国と有無相通じて、そうして日本も栄えると同時に外国も栄えていくようなことをとることが一番だと思います。私はその意味におきまして、それでは日本の経済をどういう格好で持っていったならばうまく早く発展ができるかということを考えますると、日本で申しましても、戦争中あるいは戦後三、四年間経済統制をやり、補助金でそれのつじつまを合わす、こういうやり方ではもう日本の経済は伸びていかない、こういう考えのもとに、昭和二十四年から補助金制度をやめて、自由主義……


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各種会議発言一覧(衆議院28期)

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第33回国会(1959/10/26〜1959/12/27)

第33回国会 社会労働委員会商工委員会連合審査会 第1号(1959/12/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 お答え申し上げます。御質問の第一点の八百円の値下げ、すなわち昭和三十八年までの計画――会社の方から山ごとに一応の計画書が出ております。われわれはその内容につきましてただいま検討中であります。無理に値下げをするために、炭鉱の労務者が非常にたくさん整理されるということも避けなければなりませんし、また八百円で、これで重油との競争ができるかという点もまた考えなければなりませんし、そういう点から次の関税の問題、ボイラー規制法の問題が出てくると思うのであります。     〔委員長退席、大坪委員長代理着席] 関税の問題はいずれ大蔵省でおきめになることでございましょうが、われわれにも御相談があ……


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第34回国会(1959/12/29〜1960/07/15)

第34回国会 商工委員会外務委員会連合審査会 第1号(1960/03/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 アジア研究所が特別の法律に基づきます法人といたして発足します場合におきまして、閣議におきましていろいろ話がございました。また事務次官会議におきましても、いろいろ話がございました。われわれはこういうことにかんがみまして、先般の閣議で、アジア経済研究所法の運用に関する閣議了解といたしまして「一、アジア経済研究所の調査研究機関としての特殊性にかんがみ、監督規定の運用にあたっては、その自主的かつ効率的調査活動を助長するよう努めるものとする。二、アジア経済研究所の会長を任免する場合には、通商産業大臣はあらかじめ閣議の了解を得るものとする。三、アジア地域の経済及びこれに関連する諸事情の調査……

第34回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1960/02/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 ただいま議題となっております通商産業省予算各案について御説明を申し上げます。  まず、三十五年度通商産業省所管一般会計の予定経費要求額は、百七十五億六千四百万円でありまして、これを三十四年度予算額百二十九億六千三百万円に比較いたしますと四十六億円増額することになります。  三十五年度予算のうち政策事項につきましては、これを(一)貿易振興及び経済協力費、(二)中小企業対策費、(三)鉱工業技術振興費、(四)産業基盤強化費、(5)石炭対策費の五項目に分け御説明申し上げます。  第一に、貿易振興及び経済協力費といたしましては、世界貿易の自由化の傾向に伴う輸出競争激化の情勢に対処して、海……


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第36回国会(1960/10/17〜1960/10/24)

第36回国会 地方行政委員会法務委員会連合審査会 第1号(1960/10/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 今回のような事件が起こったことはまことに遺憾であり、許すべきでないと考えております。従いまして、二度とこういうことを起こさないのは、やはり政治の姿を正していくということが第一であり、そうして既存の法律を順法するという観念を盛り立てなければならぬと思います。私はそういうことが主であって、法律を改正するとか、あるいは警備力の強化とかいうことは二の次に考えていきたいと思っております。
【次の発言】 全く同感でございまして、自由民主党の総裁、また池田内閣組織以来そういう気持でやっておるのであります。世間では低姿勢と申しまするが、これは低姿勢でなしに、まことの正しい姿勢であると考えており……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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