池田勇人 衆議院議員
30期国会発言一覧

池田勇人[衆]在籍期 : 24期-25期-26期-27期-28期-29期-|30期|
池田勇人[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは池田勇人衆議院議員の30期(1963/11/21〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は30期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院30期)

池田勇人[衆]本会議発言(全期間)
24期-25期-26期-27期-28期-29期-|30期|
第45回国会(1963/12/04〜1963/12/18)

第45回国会 衆議院本会議 第6号(1963/12/10、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) このたびの総選挙において、与党たる自由民主党は、国民大多数の根強い支持を得て、私は、三たび内閣首班の重責をになうこととなりました。(拍手)政策論議に終始した選挙と国民の厳粛な審判を通じ、私は、われわれの政策が国民各位の信任を得たことを喜ぶとともに、今後とも国民の声に耳を傾けつつ、勇気をもって国政に当たる決心であります。(拍手)  総選挙において公約した重要政策は、明年度予算の編成を中核として、すみやかに具体的方策を決定し、国会の審議をお願いするよう鋭意準備を急いでおります。今国会では、当面急を要する災害対策、公務員給与の引き上げ等に必要な補正予算と、これに関連する諸案……

第45回国会 衆議院本会議 第7号(1963/12/11、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  まず第一の来年度の予算の規模でございますが、ただいませっかく検討中でございます。ただ、予算の性質としては、あくまで健全均衡予算であることを申しておきます。具体的な数字はいずれ御審議願うことになりましょう。  次に、物価問題でございますが、わが国の卸売り物価が外国のそれに比べまして非常に安定的傾向を持っておるということは、わが国には欧米のごとく独占的価格がわりに少ない、自由競争の原則によっている結果でございます。したがいまして、私は、わが国におきましてもできるだけ独占禁止法を活用していきます。ただ、いわゆる生産性が非常に向上しておるにかかわらず、そ……


■ページ上部へ

第46回国会(1963/12/20〜1964/06/26)

第46回国会 衆議院本会議 第3号(1964/01/21、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 国民の一人一人が働く意思とすぐれた創造力を自由に遺憾なく発揮し、豊かで平和な生活を営み得る社会をつくることは、政治の究極の目標であります。(拍手)  このためには、疾病、失業、老齢を原因とする貧困と不幸に対し、社会保障が確立され、この基礎の上に、民族的創造力が躍動し、不断に進歩と成長が約束される国の実現が必要であります。  ここでは、個人の尊厳と自由が守られつつも、社会連帯の意識、公共奉仕の精神が横溢していなければなりません。個人個人の心に関する問題、すなわち、道徳や宗教がその支柱であります。また、議会民主政治は、国民大衆の希望の達成と苦悩の除去に敏速果敢であり、こと……

第46回国会 衆議院本会議 第4号(1964/01/23、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 御質問の相当の部分は、さきの所信表明で申し上げたところでおわかりいただく点も多々あると思いますが、ここにふえんしながらお答え申し上げたいと思います。  御質問の第一点は、原子力潜水艦入港の問題でございます。たびたびお答えしておりまするがごとく、安保条約の地位協定第五条によりまして、日本防衛のためにアメリカの海軍の一部隊が港に出入することは、安保条約上当然のことであるのであります。ただ問題は、原子力を推進力とする潜水艦が核弾頭を備えておるときには、これは日米間の話し合いによって入港を拒否できるのであります。われわれは、それを拒否することをたびたび申し上げておるのでありま……

第46回国会 衆議院本会議 第5号(1964/01/24、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 御質問の第一点の、租税二重構造、あるいは金融二重構造につきましてお答え申し上げます。  およそ、租税の原則には、公平平等の原則あるいは社会政策的原則、あるいはまた、経済原則、徴収簡易の原則等、財政法上いろいろ原則がございます。したがいまして、公平の原則はもちろん守らなければなりませんが、その上に立って、日本のごとく経済の高度成長の場合におきましては、産業基盤強化のために、経済的原則にのっとって、いわゆる租税掛買法を設けることは、当然のことでございます。しかし、また、これはいつまでもこれに非常な重点を置くべきでないことはもちろんでございまして、われわれは、産業基盤の強化……

第46回国会 衆議院本会議 第6号(1964/02/11、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  経済協力開発機構の性格につきましては、一月二十四日平岡議員の御質問に対して答えたとおりでございます。すなわち、従来より共通な経済基盤に立つヨーロッパ各国が、お互いの経済の成長と貿易の拡大と、そして低開発国への開発援助という三つの大きい問題で随時協議をする機構をつくり、後にアメリカ合衆国並びにカナダが参加した。そして今回、アジアから唯一の加盟国として日本が参加することになったのであります。あくまで経済協力あるいは経済開発等を主眼とするものでございまして、対共産圏の対策でやっておるのじゃございません。だから、いわゆるNATOとは違いまして、スウェーデ……

第46回国会 衆議院本会議 第7号(1964/02/12、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 租税負担の軽減をはかりますことは、民主政治の最重点施策でなければなりません。したがいまして、われわれは、過去十数年間、ほとんど毎年のごとく減税を実施してきておるのであります。ことに、最近の日本の経済力の上昇にかんがみまして、三十九年度は、平年度二千百八十億円という、いまだかつてない画期的な減税をすることにいたしたのであります。しかも、その減税の内容は、所得税、住民税を中心として行なっております。ただ、国際競争力強化のため、また、末長き日本経済発展のために、企業減税もある程度加味していることは御承知のとおりでございます。私は、いまの状況におきまして、国民一般の基準生計費……

第46回国会 衆議院本会議 第8号(1964/02/18、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 産業、経済、文化の発展に伴いまして、道路の整備の必要は、年とともにその重大さを増してくるのであります。当初、政府といたしましては、一兆円予算の計画を組みました。そして、その後倍加いたしまして、お話のとおり、二兆一千億円の道路整備計画を立てたのでございますが、これでも間に合いませんので、今回、四兆一千億の五カ年計画を立てたのであります。しこうして、お話のように、建設省といたしましては、五兆円程度の計画を立てておられたようでありますが、何ぶんにも、相当の財源を要します。また、いろいろな問題を含んでおりますから、十分検討した結果、今回、四兆一千億円の計画といたしたのでありま……

第46回国会 衆議院本会議 第9号(1964/02/21、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  開放経済体制に向かっておりますこの際、わが国の一部の特定産業につきまして、政府、産業界あるいは金融界が、おのおのその立場から国際競争力の弱いと認められる重要産業につきまして、国際競争力強化のため、必要最小限度の合理化のための共同行為を行なおうとするものでございます。しこうして、今回の法案につきましては、独禁法の精神を十分組み入れまして、それに穴をあけるようなことは全然なく、独禁法の精神を生かしつつ、いまの必要最小限度のものを行なおうとするものでございます。御心配の価格やあるいは需給の調整等をやろうとしておるものではないのでございます。私は国際競争……

第46回国会 衆議院本会議 第10号(1964/02/25、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  南北朝鮮の統一を望むことは、山本君よりも私のほうが強いとはっきり言い得ます。(拍手)しかし、現実の問題といたしましては、一九四八年の十二月十二日の国連決議を御存じでございますか。国連決議は、いまの大韓民国は、朝鮮の相当部分において朝鮮人を支配し管轄しておる合法的政権であると国連は認めておるじゃございませんか。しこうしてまた、国連加盟国はこの事実、この国連の決議を考慮に入れてやるべきだと言っておるのであります。それに従いまして、われわれはサンフランシスコ講和条約におきまして、いまの大韓民国の独立国を認め、そうして国連の決議にも沿って事を進めておるの……

第46回国会 衆議院本会議 第11号(1964/02/27、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  私に対しまする第一の質問は、産炭地に対しまする交付税あるいは特別交付税の問題でございます。私は、産炭地市町村の現状にかんがみまして、普通交付税並びに特別交付税につきましても十分配意いたしまして、実情に沿うよう努力いたしておるのであります。  第二の、地方行政事務につきましての問題でございます。いわゆる国と地方との行政事務につきましては、最近における経済的、社会的諸事情の変化に伴いまして、地方制度調査会あるいは補助金等合理化審議会に諮問いたしまして、今後の基本的方針の答申を受けておるのであります。具体的問題につきましては、なおこの上とも、地方制度調……

第46回国会 衆議院本会議 第14号(1964/03/13、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えにいたします。  暴力行為等処罰に関する法律等の一部を改正する法律案につきましては、ただいま提案の理由を説明したとおりでございまして、最近の世相にかんがみまして、銃砲刀剣類を使用する傷害罪あるいは常習的暴力的行為及び傷害罪に対しまして重科しようとするものでございます。あくまで暴力犯罪に適用するものでございまして、労働運動やその他の大衆運動を弾圧するものでは決してないのでございます。(拍手)この意味において、暴力行為を阻止する姿勢がこの法案の提案理由でございます。(拍手)
【次の発言】 先ほど答えたように、労働運動やその他一般の大衆運動を弾圧するものではございませ……

第46回国会 衆議院本会議 第15号(1964/03/19、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  韓国は、一九四八年の国連の決議によりまして、朝鮮における唯一の合法的政権であると認められておるのであります。しこうして、また、北朝鮮に対しまして支配権が及んでいないことも万人の認める事実であります。したがいまして、われわれはこの二つの事実を念頭に置きまして、日韓会談が妥結いたしました暁には、正常化をいかなる形式で表現するかにつきまして、大筋の合意を得たいと考えておるのであります。私は、こういう事実を頭に置いて交渉しておりますので、妥結の暁には共同宣言でいくか、あるいは交換公文でいくか、条約でいくかということは、はっきりいたしたいと考えております。……

第46回国会 衆議院本会議 第16号(1964/03/24、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 先般、日本銀行の公定歩合二厘引き上げに伴いましての御質問でございますが、この引き上げの是非は御質問にならないようでございました。しかし、この問題は、いまわが国の生産の急激な上昇、輸入の増加等から考えまして、昨年の十二月に預金準備率の引き上げ、一月に日銀の窓口規制をしておったのでございますが、生産の増強、輸入の増加は必ずしもやみません。したがいまして、八条国移行に伴いまして、私は、今回の措置は非常に上できであったと考えておるのであります。また、担保率の引き上げについてガット云々とか言っておられますが、この担保率の引き上げ、公定歩合の二厘引き上げにつきまして、ロンドン市場……

第46回国会 衆議院本会議 第17号(1964/03/26、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 今回のアメリカ大使ライシャワー氏に対しまする刺傷事件は、まことに遺憾千万であります。私は、アメリカ政府、国民のみならず、世界各国に対し、わが国民に対すると同様、心から遺憾の意を表したいと存ずるのであります。  私は、私の責任といたしましては、お話にもありますごとく、かかる事件が今後再び起こらないようあらゆる面で努力して、そういう起こらないような社会情勢をつくり上げることが絶対必要であり、私の責務と考えておるのであります。(拍手)  なお、今回の事件によりまして、すでに御承知のごとく、私よりジョンソン大統領に、まことに申しわけない、遺憾のことでございますと手紙を出しまし……

第46回国会 衆議院本会議 第18号(1964/03/27、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  御質問の第一点は、国鉄職員の、夫婦子供二人の月給が一万九千八百円ということでございます。月給だけで、あとの賞与の点がわかりませんが、いずれにいたしましても、国鉄だけ賃金が安いというわけにはまいりません。およそ、賃金水準というものは、公共企業体の労働者のみを考えたり、あるいは大産業の人の賃金だけで考えるべきではございません。われわれは、農業、中小企業等の国民の相当の部分の方々の生活程度を考え、全体としてきめるべきものであるということをはっきり申し上げておきます。(拍手)  なお、具体的にというお話でございまするから、具体的に申し上げます。  その次……

第46回国会 衆議院本会議 第20号(1964/03/31、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  国産生ワクチンは無害であり、安全であり、かつ健康管理上必要であることは、学者、専門家の意見の一致するところであります。したがいまして、私は、安心して生ワクチンの投与を受けられるよう、積極的に国民に呼びかける考えでおります。  また、生ワクチンを無償で供与したらどうかという御意見でございますが、ただいまも生活保護を受けておる人、あるいはまたそれ以上の方にも一定の範囲内で無償でやっておりますが、全部に無償にするかどうかは、今後検討していきたいと思っております。(拍手)

第46回国会 衆議院本会議 第21号(1964/04/03、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 経済の発展に伴いまして、最近、土地価格の問題が重要な課題となってまいりました。この土地価格の上昇の原因は、おおむね、宅地の需要に対しまする供給の不足でございます。したがいまして、われわれといたしましては、この情勢にかんがみまして、宅地の急速な造成あるいは合理的な利用と同時に、産業あるいは人口の地方分散を考えていかなければならぬと思っております。  また、国土の全体的な合理的あるいは効率的利用につきましては、国土総合開発法によりまして、あるいは首都圏整備、あるいは近畿圏整備、新産業都市、また工業整備特別地域等によりまして分散をはかり、国土の合理的、効率的な利用を計画いた……

第46回国会 衆議院本会議 第22号(1964/04/09、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  町田市の飛行機事故は、まことに遺憾なできごとでございまして、私は、この機会に、なくなられた方並びに遺族に対しまして哀悼の意を表すると同時に、重傷、軽傷をされた、いわゆる被害を受けられた方々に対しまして、衷心よりお見舞いを申し上げたいと存じます。(拍手)  今日の国際情勢におきまして、日本国民が平穏な生活を続けて、国の繁栄を期する上におきまして安保条約の必要なことは当然でございます。私は、安保条約のもと、今回のような不祥事件が起こらないように、今後あらゆる努力を払って防止していきたいと考えております。(拍手)  なお、被害者に対しまする救済につきま……

第46回国会 衆議院本会議 第23号(1964/04/10、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  今回の春闘は、いよいよ本格約段階に入り、国鉄労組を中心として半日ストが行なわれる、いわゆる全面スト的の様相が半日でもあらわれるということは、まことに遺憾千万、われわれは心配いたしておるのであります。  いま森山君は、今回の争議を、闘争せんがための闘争だ、あ然たる感じを禁じ得ないと言っておられます。私は、ほんとうに今回の春闘は不可解千万であると思います。(拍手)また、大多数の国民は、決してこれを容認しないと考えておるのであります。(拍手)  その理由は、公労協のストは、法律で禁止せられておることでございます。それを憲法の規定がどうだとか言っておられ……

第46回国会 衆議院本会議 第24号(1964/04/16、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  人命の尊重は、政策を越える大事な質問でございます。したがいまして、われわれはあらゆる努力をし災害を防止しなければなりません。たとえば、例をとって鉱山保安について申し上げましても、生産に熱中して保安を忘れるならば、もとの生産がくずれてしまうということは、あらゆる鉱山災害の実例が示すとおりでございます。だから、われわれは、生産よりも保安を主体にして、その上の生産増加をはかるということは、過去の経験からいっても、当然行なわなければならぬ問題だと考えておるのであります。  次に、保安の行政についていろいろ御意見がございました。従来、鉱山保安について、通産……

第46回国会 衆議院本会議 第25号(1964/04/23、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  政府の中小企業に対しての対策はゼロであるというお話でございますが、今回の予算をごらんくださいましてもおわかりいただけるごとく、一般会計の予算では前年に比べて四割ふえている。百六十六億円、こういう四割もふえたようなことがいままでにございましたか。また財政投融資におきましても、二割六分という画期的な増加をしているのであります。また税制面におきましても、従来の中小企業の減税はおおむね百数十億円でございましたが、今年度はその四倍をこえる六百億円の減税ではございませんか。いまだかつてこういうことをやったことはない。私は、革新的中小企業対策をやるという公約は……

第46回国会 衆議院本会議 第26号(1964/04/24、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  新憲法下におきましても、国家、公共に対して功労のあった方に、これを表彰することは、憲法の期待しておるところであります。したがいまして、私は生存者叙勲が憲法違反ではないと考えます。しこうして、栄典の授与は、お話のとおり、憲法第七条によりまして天皇の国事行為とせられております。その天皇の国事行為は、内閣の助言と承認によって行なわれるのでございます。そこでいま法律によってやるべしという議論がございます。しかし、いまの栄典制度はすでに定められました勅令が生きておるのであります。これを生存者にとめておるのは、昭和二十一年の閣議決定であるのであります。したが……

第46回国会 衆議院本会議 第28号(1964/05/07、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) お答えいたします。  今回の厚生年金保険法の一部を改正する法律案は、多年の要望でございましたこの給付内容を、いままでがあまりに低額でございましたので、月一万円という大幅引き上げを考えてのことでございます。社会保障制度審議会あるいは社会保険審議会の意見も十分聞いております。したがいまして、定額部分を四千円から五千円に上げるとか、あるいは保険料率を千分の六十から五十八に下げる等、いろいろ政府としてもくふうをいたしました。との案が現在においては最良のものであると考えておるのであります。  第二の御質問の、五人未満の被用者を有する事業所について強制的にどうか、こういう問題でご……

第46回国会 衆議院本会議 第29号(1964/05/12、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 今回の東北地方を中心といたしました凍霜害により、被害を受けられた農家の方々に対し、私も同様、衷心からお見舞いを申し上げる次第でございます。(拍手)  政府におきましては、いち早く現地調査を行ないまして、本月八日天災融資法の発動を決定いたしたのでございます。したがいまして、営農資金はもちろん、転落防止のための自作農維持資金等の支給につきまして、万全をいたす考えでございます。  なお、お話のありました救農土木事業につきましても、現地の被害の状況によりまして、政府もとくと考えたいと思っております。  何ぶんにも、風水害等の災害とは異なりまして、こういう天然自然的の条件による……

第46回国会 衆議院本会議 第34号(1964/06/09、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 戦後独立いたしました国々において、民主政治を確立するまでにおいてのいろいろな動揺、困難は避け得られないところであります。いわゆる産みの悩みでございまして、この悩みを打ち越えてこそ初めてりっぱな民主主義が確立するのであります。われわれはそういう意味におきまして、隣国に対しまする理解と同情を持ちながらこれに対処していくべきだと思います。また、韓国の政情につきまして立ち入った見通しやあるいは論評をすることはわれわれは厳に慎むべきだと思います。  なお、日韓会談の妥結は、日韓国交正常化のためにぜひわれわれは望むところでございます。したがいまして、今後とも日韓会談の妥結に向かっ……

第46回国会 衆議院本会議 第38号(1964/06/19、30期、自由民主党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(池田勇人君) 今回の新潟、山形、秋田地方におきまする地震によりまして、災害を受けられた方々に対しまして、衷心よりお見舞いを申し上げ、御同情の意を表したいと思います。  なお、災害の状況並びにこれが応急対策につきましては、ただいま御報告申し上げたとおりでございます。私は、今後におきましても、災害の実情をつぶさに見まして、そうして迅速かつ適切な方法をとりたい、そうして対策といたしましては、あらゆる方面に万全の措置をいたす覚悟でございいます。  詳細な点は各大臣よりお答えいたさせます。(拍手)
【次の発言】 今回の災害に対しましては、先ほど申し上げましたごとく、現行法の精神を最大限に活用……

池田勇人[衆]本会議発言(全期間)
24期-25期-26期-27期-28期-29期-|30期|

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院30期)

池田勇人[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
24期-25期-26期-27期-28期-29期-|30期|
第45回国会(1963/12/04〜1963/12/18)

第45回国会 予算委員会 第2号(1963/12/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 さきの選挙につきまして、お互いに同志が応援し合うということは、これはあり得ることでございます。お話の派閥選挙ということが当たるかどうか、私は必ずしもそうは言えない。ただその根本におきまして、わが党にいわゆる派閥があるということは、これは私も認めております。したがいまして、党の近代化のために組織調査会を設けまして、いわゆる派閥というものを自分はなくそうといたしておるのであります。選挙直前に答申が出たので、その選挙に十分な効果をあげ得なかったことは遺憾でございますが、今後におきまして党の近代化をはかり、ほんとうにりっぱな近代政党として進むべく、いま努力を進めておるのであります。

第45回国会 予算委員会 第4号(1963/12/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 最近の科学技術の進歩、ことに輸送力関係等から見まして、アメリカにおきましては、各地における米軍の縮小について、以前から研究いたしておったようでございます。ことにドル防衛の関係から、海外の基地を縮小、あるいは軍人軍属の引き揚げ等を考えておる、この点は今年の初めごろ、ギルパトリックが日本に来られたときにもそういう考え方を――確定的ではございません、考え方を述べておられます。われわれも早晩そういうことがあるのではないかと心がまえはしておった次第でございます。最近におきまして、お話のとおり、ジョンソン新大統領が、対外援助法の議会における審議の状況を見まして、縮小するということを記者会見……


■ページ上部へ

第46回国会(1963/12/20〜1964/06/26)

第46回国会 外務委員会 第14号(1964/04/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 日韓国交正常化につきましては、両政府とも代表をきめまして交渉を重ねておるのであります。私は、この本筋だけははっきりさせております。ただ、お話のとおり、長い間の両国関係からして、知人が多かったり、いろいろ日韓の間に一般的の問題で、いわゆる正常化の外交交渉以外でいろいろの関係があることは、これは両国の昔からの関係のしからしむるところでありますが、外交そのものはやはり政府と政府との間ではっきりやっておるのであります。
【次の発言】 外務大臣と金氏との話につきましては、外務大臣からお答えをすることと思いますが、私は、内閣総理大臣として会うことは、あなたの言われるような誤解を受けるおそれ……

第46回国会 外務委員会 第17号(1964/04/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 OECD加入によりまして、東南アジア低開発国とわが国との関係がプラスになるかマイナスになるか、当然プラスになると思います。もしいろんな経済事情のことでマイナスの面がありとすれば、われわれとしては極力マイナスの面をプラスに変えるように努力しなければなりません。全体としては非常にプラスになると思います。そうしてまた、プレビッシュの報告につきましては、わが国のみならず、いろいろの批判があります。また、われわれの了解し得るところもありまするが、わが国の立場として、いかにAA諸国の一員としても、なかなかあれを全部受け入れるということはむずかしい点がございます。十分今後各国とも協調し、すな……

第46回国会 決算委員会 第23号(1964/05/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 予算、決算は最も重要なことでございまして、政府といたしましても、予算をとった場合においてそれがいかに使われ、いかに有効に使われているかということにつきまして、相当関心を持たなければならぬことはお話のとおりでございます。したがいまして、私が常に申し上げておりますごとく、決算委員会のみならずほかの委員会にもできるだけ出席はいたしますが、ことに決算委員会におきましては、行政能率の向上の点からも、いろいろな点から十分御審議を願い、政府もこれに対して御説明または御意見を承ることが適当だと考えております。
【次の発言】 会計検査院の指摘事項はお話のとおりだんだん減る傾向にありましたことは喜……

第46回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号(1964/04/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 お話のごとく、選挙に金がかかり過ぎるということは、国民全般に言いふらされ、また非常に憂慮しているところでございます。選挙に金がかかるということは、これは選挙違反につながることもありますし、またそれでなくてもそれ自体がもう候補者にも非常な重荷である。そうしてまた、選挙ばかりでなしに、日ごろの状態のときにも相当金がかかる。政治家がほんとうに自分の俸給から出して選挙をやろうということになると、非常にむずかしくなって、ほとんど困難、不可能という程度にまでなるんじゃないか。私のことを言ってまことに恐縮でございますが、選挙を絶対に公明にしなければいかぬ。私はあとから届け出の書類を見ましたが……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第3号(1964/04/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 お話のとおり、ILO八十七号条約の批准は、他の関係国内法とともにぜひできるだけ早く実現いたしたいと努力しておるのであります。  御承知のとおり、三十五年の岸内閣以来たびたび国会に提案されましたが、いろいろな事情で国会通過に至りません。しかし、この条約は、日本が国際社会におきまして世界の平和と繁栄のために尽くす一つの方法でございます。私は、その意味からもぞひ今国会において通過させたい。ことにILO理事会におきましては、日本への調査団を差し向けるというふうな情勢に相なっておりますので、私はもう遷延を許さない事情に立ち至っていると考えるのであります。したがいまして、ぜひ今国会で通過さ……

第46回国会 社会労働委員会 第37号(1964/04/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 御質問の点がよくわからないのですが、およそ政治というものは、国民のための政治が民主主義の政治であろうと思います。そういうことに立って努力さしていただいております。
【次の発言】 大体そのとおりでございます。
【次の発言】 すでに施政方針演説で自分の所信をはっきり申し述べております。
【次の発言】 大体答申の趣旨を尊重してやっております。御承知のとおりいろいろな委員会がございますけれども、その答申どおりということは、財政とかいろいろな事情で不十分な点も、これは免れないかと思いますが、大体の方向としては答申を尊重していくことにいたしております。

第46回国会 商工委員会 第14号(1964/02/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 この問題は重要な問題でございまして、あなたが三点にわたって御質問になった問題が対策の中心でございます。御質問のうちに、私は、大体もうあなた自身も対策が見つかっているのじゃないかという気がするのでございます。私は根本的の問題について申し上げますと、とにかく経済の成長進歩の過程におきましては、こういうことが起こるのでございます。起こるのは当然なことでございます。四、五年前には農村の次男坊、三男坊あるいは中小企業の次男坊、三男坊をどうするかということが一番問題でございました。そこで私は、所得倍増計画というものを立てて、雇用増大の機会をつくろうとしたのであります。これがいわゆる人の値打……

第46回国会 大蔵委員会 第3号(1964/02/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 政府といたしましては、国家国民全体のための利益を考えてやらねばならないのであります。もちろん貿易の振興ということは、国家の利益になることはお話のとおりでございます。しかし国の安全と平和、長い目で見ての国の繁栄、世界の平和ということを考えますと、一国との貿易の増大のみというわけには参りません。したがいまして、私は日本の置かれたアジアにおける地位、また世界における日本の立場等を考えまして、近隣と仲よくすることはもちろんでございまするが、そういう広い大きい立場から中共問題を考えていこうとしておるのであります。もちろん中華民国政府とは、御承知のとおり日華平和条約を結んでおります関係上、……

第46回国会 内閣委員会 第13号(1964/03/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 農地被買収者に対しまする調査会の答申は、先年受けまして、一応補償の問題は片づいておると思います。しかし、その後、農地被買収者の生活状況あるいは希望、またいろんな世間のこれに対する考え方等、調査を必要といたしますので、目下実情、世論の調査を今月末までに完了しようとしておるのでございます。調査の完了を待ちまして、被買収者に対する補償でなしに、報償という考え方でどういう措置をとるかは、調査の結果、新たな問題として考えていこう、私はこういう立場でおるのであります。
【次の発言】 先ほど申し上げたとおり、調査会の答申につきましては、一応それで補償はしないということに結論を出しておるのであ……

第46回国会 内閣委員会 第49号(1964/06/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 南ベトナムあるいはラオスにおけるベトコン、パテト・ラオ対政府関係との間の情勢は、お話のとおり非常に心配な状況にあります。したがいまして、アメリカ政府としては、一九五四年のジュネーブの停戦協定あるいは中立協定、これに違反しないよう声明を発し、そうしてこれに違反し、南ベトナムあるいはラオスの中立を侵す場合におきましては、遺憾ながら武力に訴えることあるべしという声明をしておるようでございます。われわれも、平和をアジアにもたらすために、そういうことのないよう心から祈念すると同時に、アメリカに対しましても、いろんな情勢を知らしてもらい、またわれわれの意見も言っておる次第でございます。

第46回国会 法務委員会 第30号(1964/04/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 暴力団の根絶につきましては、国民ひとしく熱望しておるところでございます。いろいろ原因はございましょう。あるいは経済的格差の問題、あるいは教育の問題、あるいは旧来からの封建制度の問題、いろいろありましょうが、われわれは少なくともこういう暴力団の根絶のために、政府といたしましては昭和二十六年でございますか、こういう組織的暴力団の徹底的な取り締まりを閣議決定いたしまして、治安に当たる警察並びに法務関係をはじめといたしまして、あるいは文教、厚生、いろいろな点から根絶をはかるべくいろいろ努力しておるのであります。私が人づくりということを提唱しておるのも、こういう世相を改めて、りっぱな住み……

第46回国会 予算委員会 第2号(1964/01/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 戦後日本の歩んでまいりましたそのあとを顧み、将来日本がどうあるべきか、またどういうことを考えて世界の平和と繁栄に貢献しなければならぬかという気持ちを私は施政方針演説で申し上げたのでございます。いろいろ表現のしかたはございましょうが、私は自分の考えておることを率直に施政演説に申したのでございます。いま愛知委員のお話のとおりの気持ちで進んでいく決意でございます。
【次の発言】 政治におきまして、内政におきましても外交におきましても、主義主張というものははっきりしておるのであります。それを通す方法として、やはり相手のあることでございますから、相手の意見を十分聞く、そうして聞くべきもの……

第46回国会 予算委員会 第3号(1964/01/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 お互いに平和を守り、そうして繁栄を拡大していこう、こういうことでございます。
【次の発言】 国際情勢の変化によりまして、ことばが宣伝であったり、それが実効を生むようになることは、これは自然の趨勢でございます。平和共存ということが単なる宣伝であったか、あるいはそれがほんとうに実現していくかということは、時代の変化によってこれは評価しなければなりません。したがいまして、二年前平和共存ということにつきましては、かなりの疑いを持つ人が多かったということは事実でございます。しかし、だんだん世界の情勢の変化によりまして、やはりそういうふうな希望なり宣伝なりが実態にあらわれることは、これは変……

第46回国会 予算委員会 第4号(1964/01/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 シナ大陸と日本との関係は、今澄君御承知のとおり、千年以上、あるいは二千年の関係を持ち、同文であり、同一人種に嘱する、経済的にも過去においては非常に重大な関係があった。一応戦争のためにとだえておりますが、シナ民族に対するわれわれの気持らは、アメリカ人と違っている点は御指摘のとおりでございます。しかし、いま共産主義の中共政権に対しまして、われわれの考え方と政治面においては違っておりますが、昔からのそういうことは、日本人はみないわゆる近親感を持っておるということはアメリカ人とは違う。ちょうどアメリカとソ連との関係がアメリカと中共との違いのごとく、われわれとしては、ソ連と中共といえば、……

第46回国会 予算委員会 第5号(1964/02/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 これは裁判所の判決にもありますとおり、義務教育に対しまして対価をとらない、そしてまた教育基本法につきましては、授業料を取らないということが無償の意味だと書いてございますが、私は単にそれにとどまらず、経済の進歩につれまして、できるだけこれを広く進めていきたい。今回の教科書無償ということも、この憲法の考えをもっと拡大していこうという考え方に基づくものでございます。ただいまのところ、基本法では授業料を取らないということを無償のことと考えておるようでございますが、しかし、もっと広くしていきたいという気持ちがございます。
【次の発言】 ただいまお答えしたとおりでございまして、対価をとらな……

第46回国会 予算委員会 第6号(1964/02/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 名前は農業基本法でございますが、社会、経済の情勢は年とともに変化、進歩するのでございます。したがいまして、基本法の精神に沿って、その移り変わる、進歩する社会に適応するような方途を講じなけりゃならぬことは、これは政治の当然の道でございます。しかし、私は、農業基本法の示す精神はやはり続けていかなけりゃならぬ。ただ、具体的な問題といたしまして、農業は、御承知のとおり、社会的に、経済的に、また自然的に非常に影響の及ぼす点が多いのでございます。そういうものの変化に応じて、基本法の精神に従いながら改善、整備する必要があることは当然でございます。そういう意味においてのいわゆる検討を加える、し……

第46回国会 予算委員会 第7号(1964/02/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 国防会議の議長として、御質問に対しましてお答えいたします。しかし、いろんなこまかい問題、具体的な問題等につきましては、防衛庁長官並びに関係職員から答弁させることにいたします。
【次の発言】 暮れの十二月二十何日かに国防会議の懇談会を開きまして、いろいろ国際軍事情勢の懇談をいたしました。そのときに、米軍の日本での配置がえがあることが話題になりました。これは米軍の戦力を減ずるものでないというみなの意向であったので、特に国防会議として今後の防衛問題について論議することはいたしませんでした。
【次の発言】 大体国防会議の議員ほとんど全部が集まります。しかし、懇談会として開いて、正式の国……

第46回国会 予算委員会 第8号(1964/02/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 自治大臣がお答えしたとおりでございます。
【次の発言】 お説のとおりでございまして、予算案を中心とし、一般施政に関しまして十分論議を尽くし、ただすべきはただし、そして改むべきは改める、しかし、改める要のないときには原案でひとつお願いいたしたい、こういうことでございます。
【次の発言】 公共料金につきましては、企画庁長官から詳しくお答えさせますが、一般公共料金と言われておるもの、また、政府の規制し得るもの、こういうふうに考えております。そして、もともとこれは経済原則には沿わない非常手段というべきものでございます。それで、ちょうど十二カ月と、こういう限定すべき筋合いのものじゃないと……

第46回国会 予算委員会 第11号(1964/02/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 日韓会談につきましては、できるだけ早く妥結したいと思っておりまするが、われわれの主張を曲げてまでやろうということは考えておりません。われわれは誠意をもって両国が末長く繁栄の道をたどれるようなもとをつくろうとしておるのであります。
【次の発言】 国際慣行並びに国際法上妥当とされておるいわゆる水域の問題につきましては、われわれはあくまで当初の主張を続けていくつもりでおります。
【次の発言】 たびたび申しておりますごとく、われわれはジュネーヴ会議の考え方、すなわち専管区域を十二海里ということで進んでおるのであります。
【次の発言】 漁業交渉というものは、やはり何と申しましても、その国……

第46回国会 予算委員会 第12号(1964/02/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 先般お答え申し上げましたごとく、ドゴール大統領の中共との国交復活によりまする影響の一つのあらわれでございましょう。しこうして、これは、台湾政府がフランスと断交したということによって問題が終局的の状態にきたというわけじゃございません。ドゴールの投げた波紋が今後どう移り変わっていくかということは、これからの問題でございます。そして、日本政府がどういう政策をとるかということについて具体的に言ってほしいというお話のようでございますが、われわれは、先ほど来申し上げておりますごとく、これは日本だけの問題でなく、アジア並びに世界の平和に重大な関係のある事柄でございますので、国連を中心として合……

第46回国会 予算委員会 第17号(1964/02/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 私はどこの国の外交上における地位の低下とかいう問題を考えたことはございません。それは、従来えてして米国とソ連の二大勢力としての状態が、多元的になり流動的になったということであるのであります。どこの地位が低下した――たとえば国際共産主義のもとに立っておったソ連、中共のあの問題のごとく、また自由国家群におけるドゴール大統領の態度のごとく、これは、どこの地位が弱くなったということでなしに、多元、流動的になった現象であると考えます。
【次の発言】 たびたび申し上げておりますごとく、アメリカに追随する外交は一切とっておりません。われわれは、自主的に、何を日本国のためにやるべきか、また、そ……

第46回国会 予算委員会 第18号(1964/03/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 最近炭鉱あるいは鉄道あるいは飛行磯事故の発生したことはまことに遺憾でございます。政府といたしましては、炭鉱につきましても、また鉄道、飛行機につきましてもその原因を究明いたしまして、そうして再び起こらないよういろいろ措置をいたしておるのであります。たとえば炭鉱におきましては、災害防止のためのいわゆる労務関係、保安関係等につきまして、各炭鉱ごとに保安の仕事の重大性を認識し、またその保安の万全を期するよういろいろ措置を講じております。また鉄道におきましてもできるだけ改良工事を進めて、そうして事故の発生を防止すると同時に、起こった事故の原因を究明して、二度と繰り返さないようにいろいろ施……

第46回国会 予算委員会 第19号(1964/06/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 憲法改正に対しまする手続問題、また、それによりまする憲法調査会の合法性の問題は、従来たびたび論議されたところでございます。しかも調査会が置かれまして、この問題は一応われわれは終止符を打ったと考えておるのであります。しかるところ、今国会におきましても参議院におきましていろいろ議論せられましたが、私は、憲法七十二条によりまして、憲法改正の発案権は内閣にもあると考えておるのであります。したがいまして、内閣におきまして憲法調査会を設けてこれを検討するということは、私は違法ではないと考えておる次第でございます。
【次の発言】 自民党員でございまするが、しかし、それは一憲法調査会委員として……

第46回国会 予算委員会 第20号(1964/06/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○池田国務大臣 第一回のミコヤン第一副首相との会談におきまして、いまお話しのソ連の貿易関係大臣の日ソ貿易に対しましての一応の見通しと申しますか、希望といいますか、相当程度のものを輸入したいという覚え書きと申しますか、書簡と申しますか、メモと申しますか、私はメモぐらいに考えておるのであります。そういう書類が私に波されたことは事実でございます。
【次の発言】 特に正式なものとは私は考えておりません。したがいまして、それをまだ読んでおりませんが、外務省のほうへ引き継ぎをいたしております。ただ間問題は、そこの内容の大体のあらましと申しますか、日ソ貿易についての考え方は、ミコヤン氏から話を聞いておるので……


池田勇人[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
24期-25期-26期-27期-28期-29期-|30期|

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院30期)

 期間中、各種会議での発言なし。

池田勇人[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
24期-25期-26期-27期-28期-29期-|30期|

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

池田勇人[衆]在籍期 : 24期-25期-26期-27期-28期-29期-|30期|
池田勇人[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 30期在籍の他の議員はこちら→30期衆議院議員(五十音順) 30期衆議院議員(選挙区順) 30期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。