このページでは池田勇人衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(池田勇人君) ここに、昭和三十二年度予算を提出するに当り、わが国財政経済についての所信を申し述べるとともに、予算の大要を御説明いたします。 私は、まず、日本経済が目ざましい発展を遂げ、今日の繁栄を見るに至ったことを、国民各位とともに喜びたいと存じます。(拍手)すなわち、鉱工業生産は昭和二十八年を基準として三七%増大いたしました。これは、西ドイツの三八%に匹敵し、アメリカの七%、イギリスの二二%をしのぐものであります。また、輸出は昭和二十八年当時と比べまして二倍に増大し、国際収支もこの三カ年黒字を続けて参ったのであります。 このような生産及び輸出の拡大とともに活発な投資活動が行わ……
○国務大臣(池田勇人君) 太田さんの御質問にお答えいたします。 まず第一、租税の自然増収でございます。私は、昨日財政演説で申しましたごとく、世界の景気はなお高水準を続けていくものという前提に立っております。従いまして、貿易におきましても年々増加の道をたどっておりまするが、来年度、三十二年度におきましても、輸出を二十八億ドル、輸入を三十二億ドルと計算し、輸出におきましては三億ドル余の増加を見込んでおるのであります。 次に、豊作の問題でございまするが、もちろん天候に支配されることは大きいのでございまするが、最近のこの米の増産は、農民各位の非常な御努力によることはもちろんでございまするけれども、……
○国務大臣(池田勇人君) 野田君の御質問にお答えいたします。 今回の減税措置につきましては、御説の通り、従来のそれとは質的に非常に違っております。また、直接税と間接税の比率の問題につきましても、全く野田君と同感でございます。私は、今回、税制調査会におきまして、原糸課税、その他物品税の拡充を取りやめましたのも、野田君の説と同じ気持でやっておるのであります。なお、物品税、売上税につきましては、今後の創設、拡充は、私は今のところは消極的でございます。 たばこにつきまして、高いたばこが売れないから安いたばこをとめておるのではないかというお話がございましたが、決してそうではございません。最近におきま……
○国務大臣(池田勇人君) 所得税法の一部を改正する法律案及び法人税法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたしたいと存じます。 政府は、国税及び地方税を通じて、わが国現下の実情に即した合理的な租税制度を確立するため、一昨年八月以来、臨時税制調査会を設けて、税制改正の諸方策について鋭意検討を加えて参りましたが、昨年末その答申を得、さらに、検討を重ねました結果、来年度を期して所得種を中心とする直接税の大幅減税を行い、国民の税負担の軽減をはかるとともに、租税上の各種特別措置を整理合理化し、また、道路整備の財源に充てるため揮発油税の税率を引き上げる等、税制の全般的整備を行うことといた……
○国務大臣(池田勇人君) 租税特別措置注案について、その趣旨を御説明いたします。 現在の税制では、貯蓄の奨励、内部留保の充実、輸出の振興、設備近代化の促進等、各種の政策的配慮に基いて種々の特例が設けられているのでありますが、その多くは租税特別措置法に規定されているのであります。これらの特別措置は、そのときそのときの経済事情等に応じて創設されたものでありまするが、最近におけるわが国経済の発展には目ざましいものがあり、制度創設当時とはかなり情勢が変化しているのでありまして、これらの特別措置を最近の経済情勢に照らして全面的に再検討する必要があると認められるのであります。現在、これら特別措置は主要な……
○国務大臣(池田勇人君) お答え申し上げます。次に自治庁長官が詳しくお述べになると思いますので、簡単に、私に直接関係のあるものだけを申し上げたいと思います。 第一の点は、交付税の税率をなぜ二八%にしないか、将来は二八%にするか、こういう御質問でございまするが、中央、地方の財政は一体として考えなければなりません。地方財政におきましては、従来と変りまして、明年度におきましては七百億円に上る自然増収もありますし、また、他面、交付税も二百四十億円交付することになれば、大体のまかないがつくと思いまして、二六%といたしたのであります。しこうして、将来の問題につきましては地方財政の状況を見て考えなければな……
○国務大臣(池田勇人君) 首藤君の御質問にお答えいたします。問題は金融と金利と税制の問題と心得ます。 御承知のごとく、最近の経済界の好況は大企業より中小企業とだんだん侵潤して参っておりますことは、統計の示す通りでございます。この傾向をますます助長いたしますために、政府におきましては、三十二年度の財政投融資におきまして、大企業中心の日本開発銀行あるいは輸出入銀行に対します融資よりも、国民金融公庫、中小企業金融公庫あるいは商工中金、不動産銀行等、中小企業を中心とするものに対しまする融資を相当ふやしておるのであります。すなわち、中小企業に対しまする融資の増加率は六四先でございまするが、大企業に対し……
○池田国務大臣 ただいま議題となりました昭和三十年度一般会計予備費使用総調書ほか五件の事後承諾を求める件について、御説明申し上げます。 昭和三十年度一般会計予備費の予算額は八十億円でありまして、このうち財政法第三十五号の規定により、昭和三十年四月十五日から同年十二月二十七日までの間において、使用を決定いたしました四十四億一千三百二十余万円につきましては、第二十四回国会にその事後承諾を求める件として提出いたしまして、すでに御承諾を得ましたが、その後昭和三十一年一月十七日から同年三月二十七日までの間におきまして三十五億七千七百九十余万円を使用決定いたしました。 そのおもな事事は、河川及び都市災……
○池田国務大臣 昨年北海道開発公庫ができまして、まだその緒についたという程度でございます。しかるところ、また今年度より東北開発のための機関が必要であるという強い要望がございましたので、東北の方にもそういう方面の仕事をし得る機関を設けようと思ったのでございますが、何分にも北海道、東北は、地理的にも、また実情から見ましても、似ているところもございます。また今現実の問題として、別々に二つ作るのもいかがかと考えまして、当分のうち、両方を北海道東北開発公庫でおやり願った方が、事務的にも実際的にもいいんじゃないかと考えまして、一緒にいたしたのでございます。これは理想とか何とかいう問題でなしに、現実の問題と……
○池田国務大臣 資金の運用につきまして、審議会その他機関を設けるという考え方もございますが、実際の金融の面につきましては、船頭多くして船山に上るというふうなことがありがちなんです。私はそういうことをせずに、やはり責任のある当事者が、自分の所信によってやる。そしてまた、これは政府機関でございますから、政府の方で適当に指導していくということが、かえって能率が上るんじゃないかという気がいたしましたので、一時そういうことがございましたが、大蔵当局としては、金の使い方について審議会を置くということは、よくない。やはり責任者に自分の責任でやってもらう。これを政府が監督した方がうまくいくんじゃないかという結……
○池田国務大臣 同じものと私は考えておるのであり、同一趣旨によりまして同様の方法をとっておるのであります。
【次の発言】 言葉は違いますが、趣旨は私は同じだと考えております。
【次の発言】 三十一年度に初めてそういう措置をいたしましたので法律の根拠を明示したのであります。三十二年度は二度目でございますから、同じ趣旨でも、やはりその説明を書く人の気持で明示しなかったのかと思いますが、趣旨としては同じでございます。
【次の発言】 御承知の通り、三十年度におきましては、過去の赤字が七十億円ございます。従いまして、この七十億円を、毎年十億円ずつ入れて過去の赤字を消していこうと計画いたしたのでございます……
○池田国務大臣 今回の改正は、健康保険を合理化、健全化するために考えておるのであります。従いまして、政府の方といたしましても財政の許す限りお金を出します。それからまた被保険者の方につきましてもできるだけの負担をしていただきまして、相ともにこの保険行政の健全化をはかっていこう、こういう趣旨から出ておるのであります。
【次の発言】 お答え申し上げますが、右へならうとか、左へならうというのじゃなしに、健全化の方向、合理化の方向へまっすぐ進んでいこう、そうしてお互いに出し合っていこうという考え方でございます。
そうして国民皆保険の問題は、御承知の通り、これは政府管掌の健康保険でいくか、国民健康保険で……
○池田国務大臣 敗戦によりまして海外から引き揚げられました方々に対しましてはまことにお気の毒でございます。従いまして、これが対策につきましては、御承知の通り在外財産問題審議会を設けまして、いろいろ御研究を願ったのでございます。政府はその答申に基きまして今回の措置をいたしたのでございます。その答申は、政府に敗戦によりまして失われた財産を補償する義務があるとは言えない。しかしやはり多年にわたる生活の本拠を全部なくされたのでございますから、これに対して適当な措置をとるべきだ、こういう答申であるのでございます。われわれはその答申を尊重いたしまして今回の措置をいたしたのでございます。財産の補償とは言い切……
○池田国務大臣 昨年末石橋内閣が成立いたしまして、不肖私が大蔵大臣を拝命することになりました。時あたかも非常に重要なときでございます。駑馬にむち打ちまして、渾身の努力を払いたいと考えております。何分とも皆様方の御支援をお願いしてやみません。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手) なお、私は予算委員会を中心とし、各委員会に出ることが多いので、本筋の大蔵委員会に今後も十分出席いたしまして、皆様方とともにお話しする機会が少かろうと思いまするが、何分とも一つお許しを願いまして、機会あるごとにできるだけ努めて出席いたしたいと考えております。従来の例からいって、あまり来れないようなこともあるかと思いま……
○池田国務大臣 まことに、ごもっともなお話でございまして、私は、今の法律を守っていくことが新日本建設のもとになると考えております。
【次の発言】 予算の要求は、各省とも非常に出るのでありまするが、いろいろな点を考えまして、初年度でございますので、大体厚生省関係を中心といたしまして、各県に収容施設を一つずつ、こういうふうにいたしております。しかし、だんだん情勢を見まして、今後拡充していくことはもちろん考えております。なおこまかい点につきましては、事務当局から御説明いたします。
【次の発言】 だんだんのお話を承わりまして、予算の施行面につきまして十分配意いたしたいと思います。なお将来におきましても……
○池田国務大臣 事業の特別会計は、現品その他ございまして、非常にむずかしいのでございます。ことに最近のように、食管会計におきましては、価格安定法の規定に基きまする措置もいたしておりまするし、また主食の方におきましても、外米、外麦の輸入がございます。また外米の方でも、一時騒がれました黄変米もまだ相当残っているわけでございまするし、なかなかわかりにくい点が多いのでございますが、こういう点を考慮いたしまして政府におきましては、先般食管会計の合理化をはかるために特別調査会を設置いたしまして、再検討し、わかりいいように内容を十分洗ってみて、今後の措置をとりたいという考えで進んでおります。
○池田国務大臣 主計局長が好ましくないということは、食管会計に赤字が出るようなことは好ましくないというのでございまして、(「どうかな」と呼ぶ者あり)これは主計局長からあとから答えさせてもよろしい。私の聞いたところでは、食管会計は赤字が出ないのが望ましい、赤字の出ることは好ましくないと言っているのであります。しこうして三十一年度に起るべき赤字について、これをいつ埋めるかということの原則論になりますと、私は財政法その他特別会計法から申しまして、附則の策二項にありますがごとく、食管会計において、決算確定して赤字が出たときには一般会計から埋める、こういう規定があるのでありまして、決算確定を待って埋める……
○池田国務大臣 税法というものは、経済機構のあり方によりまして、いろいろ説があるのでございます。昔から法人擬制説が是なりや非なりやということは、学者間におきましても、実際家の間におきましても、非常に議論されておるのであります。法人擬制説につきましては、私は、理論的にはいい面も考えられると思いますが、実際的に、また負担の点から申しまして必ずしも理論ばかりに走るわけにはいかぬ、こういうことを申し上げたのでございます。どちらにも割り切りにくいというのが、今の状況であるのであります。
【次の発言】 法人税につきましても、非同族会社と同族会社がございます。同族会社の定義もまたいろいろございまするが、同族……
○池田国務大臣 従来から論議される重要な問題でございます。勤労所得と事業所得の不均衡、これは住民税その他で、地方の方で大体所得の状況がわかる方々のところで、特にその議論が多いのでございます。従って税法の建前から申し上げますると、従来からある程度の控除をいたしておりました。これは、勤労所得は担税力が少くて、事業所得の方が担税力が多いという説明もありましたが、その陰には、ある程度所得の把握という問題もあったと思いますが、表面的には、担税力で説明いたしておったのであります。その状況が、シャウプ勧告のときには二五%までやったというお話でありますが、昔は、われわれが税務署長をやっていた三十年くらい前は、……
○池田国務大臣 今朝の閣議で、鈴木委員長と岸総理大臣がお会いになることは聞きました。話の進め方等につきましては、官房長官と社会党の横路さんとが前もってお話しするということも聞きました。しかし内容につきましては、政府声明のことしか聞いておりません。
【次の発言】 岸総理と鈴木委員長との会談の内容につきましての予測は、私にはできません。ただ政府といたしましては、公労法関係の規定に基き、仲裁裁定が出ました場合には、誠意をもってこれに当るという基本方針を堅持しております。
【次の発言】 会談の結果並びに仲裁裁定の結論につきましては、誠意をもって努力する、こういうことを申し上げます。
○池田国務大臣 問題は多岐になっておるようでございまするが、要約いたしますると、納税思想の低下という問題が第一、私は奧村委員がお考えになるように非常に低下したとは思いません。やはり国民は、おのおのその立場立場で御協力願っておると考えておるのであります。また税務当局といたしましても、税法の命ずるところによって適実な課税をするように努力して参っておるのであります。従いまして、最近の申告納税制度は、施行当初に比べましてよほどよくいっていると私は考えておるのであります。 次の、税法が複雑で非常にわかりにくい、これはお説の通りでございます、従来からそういう非難があるのでございます。われわれといたしまし……
○池田国務大臣 数字の結果は、お話しの通りでございます。しかし、今後各税につきましてどういうふうな措置をとるかということにつきましては、将来十分研究しなければなりません。
【次の発言】 今奧村君のお話しの数字につきましては認める、しかし、それが不均衡であって、直ちにこれを是正しなければならぬというお考えに共鳴したわけではありません。そういう数字であるということは認めます。従いまして、そういう数字を根拠として、今後税制全般について考究しなければならぬ、こうお答えしたのでございます。
次に、物品税の増徴をなぜはからなかったか、こういうお話でございまするが、自然増収も相当ありますし、所得税につきま……
○池田国務大臣 二十八年の参議院の委員会で、主税局長が希望的観測を申したかもわかりませんが、先ほど建設大臣のお話のごとく、いろいろ事情の変化もございまして、今回はやむを得ずガソリン税の増税を計画した次第でございます。
【次の発言】 今お読みになりましたのには、下げたいというお答えのように私聞いたのでございます。それは、税金というものは下ることを念願するのが根本でございます。しかし、必ずしも事情の変化によって下げるばかりにもいかない、上げなければならぬような状態になることもございます。今日のそれは上げなければならぬ状態だと考えておるのであります。
○池田国務大臣 私からこういうことこ申し上げるといかがかと思いまするが、率直に申し上げますと、経済というものは生きものでございます。そのときどきによっていろいろな様相を呈することは、やむを得ないのでございます。ことに日本のように、その基盤、が十分でなくて、しかも世界経済の動きにかなり影響され、そしてまた国内的にもいろいろの見方があります場合におきましては、ときに行き過ぎたり、あるいはまた縮み過ぎたりすることは、これは前提として、経済財政の運営において常に考えていなければなりぬことでございます。従いまして、今の日本の現状は、どちらかといえば、民間の投融資はかなり旺盛でございます。しかして民間の投……
○池田国務大臣 愛知用水につきまして、四月の何日、先月の何日までに措置するという御返事をした記憶はないようでございます。私はできるだけ早くやりたいという気持は持っております。日にちをお限りしたことは私は記憶いたしておりません。しかしいずれにいたしましても、先般来世界銀行の総裁が日本に来られまして、愛知用水の件は話題の一つとして折衝いたしました。大体世界銀行の方も、愛知用水の実態その他の研究は済みまして、私は近いうちに愛知用水の関係者をアメリカに送りまして、最後の契約をする段取りに至ったごとむここで申し上げます。ただいろいろの条件、計画その他につきまして今後折衝し、あるいはまた検討しなければなら……
○池田国務大臣 政府は誠意をもって御決議の趣旨に沿いたいと存じております。
【次の発言】 党内におきまするいろいろな折衝の点につきましては、私は十分存じておりません。今鈴木委員から言われたようにいろいろ理由があったようでございまするが、今回地方行政委員会で附帯決議として御決定になりましたこの案につきましての政府の所見は、ただいま申し上げた通りでございます。
【次の発言】 誠意をもってこの趣旨に沿いたいと、こう書いてある(笑声)答えておるのであります。そのようにお考えいただいたらいいのであります。拘束力あるないの問題は、私は国会自体の問題でございまして、政府がこの趣旨に沿わぬようなことをした場合……
○池田国務大臣 昭和三十二年度予算編成の方針及びその骨子につきましては、先日本会議において御説明いたしたところでありますが、予算委員会において本日から初審議をお願いするに当りまして、あらためて、その概要を御説明申し上げたいと存じます。 まず、財政規模について申し上げます。三十二年度一般会計予算の総額は、歳入歳出とも一兆一千三百七十四億円でありまして、三十一年度の当初予算に比べ、一千二十五億円の増加となっております。また、財政投融資につきましては、三千二百四十六億円で六百七十三億円の増加となっておりますが、経済規模の拡大と考え合せますならば、この程度の規模が適当であると存じます。 次に、一般……
○池田国務大臣 お答え申し上げます。当年度の自然増収を当該年度で使う例は今までもあったのです。今回三十一年度におきましては非常な自然増収が見込まれるのでございます。租税において九百億円余、税外収入において八、九十億円が見込まれておる。もしそれをそのままにしておきまして三十三年度に持っていくということは、三十二年度の財政投融資が相当要ります関係上、あまりに多過ぎます。しこうして、当該年度の分を早く使って財政基盤の確保と経済の弾力性を持たしていくということが必要であると考えておるのであります。不用額を除きましても千億円ございます。従って、半分程度使って、五百億余りを三十三年度に使うのが私は適当であ……
○池田国務大臣 そういう約束はいたしておりません。
【次の発言】 映画の輸入につきましては、ドル節約の意味から、本数を非常に押えておるのでございます。従いまして、形式は二段にいたしまして、グローバル地域として全体から幾ら、非ドル地域から幾ら、こう二つに分けまして、ドルの節約をはかっているような状況でございます。何分にもアメリカ映画の方がこちらでよく見られるので、また採算上のこともございますので、どの国をどうこうということはいたしておりませんが、一体にドルの節約という考え方から輸入を極力押えるようにいたしております。
【次の発言】 自衛力漸増という内閣の方針によりまして、さよういたしました。
○池田国務大臣 一昨日の当委員会におきまする私の発言から、審議の渋滞を来たしましたことは、まことに遺憾に存ずるところでございます。
なお十億円の問題につきましては、事務当局より御説明いたさせます。
【次の発言】 引揚者の方々に対し獣する処置といたしましては、在外財産審議会を設けまして、いろいろ調査を経てその答申を得たのであります。政府といたしましてはその答申に基きまして、各方面からの意向を今打診中でございます。今日も引揚者の代表と厚生大臣が会見せられまして、いろいろお気持を聞いておるような状況でございまして、一昨日お答え申し上げましたように、まだきまっておりません。しかし一応十億円でございま……
○池田国務大臣 食管会計の予算の措置につきましては、一応私からお答え申し上げたいと思います。 御承知の通り、米価問題につきまして政府においては特別調査会を設けまして、食管会計の合理化について根本的に検討するという建前になっております。私はその結果を見まして、昭和三十年度の赤字、三十一年度の赤字見込額等を処理したい考えでおったのであります。その後いろいろ議論がございまして、決算の確定したものについては補正予算を組んだらどうかという有力な意見がございますので、では決算の確定いたしました三十年度赤字三十四億円につきましては、第二次補正でこれを埋めることを考えようということに決心いたしました。
○池田国務大臣 せんだって和田君と私との間に取りかわされました財政法上の問題につきましては、私は財政法の規定に従って処置していると申し上げておるのでございまして、何ら現行法を変える必要もございませんし、現行法内で当然やり得ることをやったのでございます。この問題につきましての質疑はしないとおっしゃいますからこの程度にとどめますが、大蔵大臣といたしまして何ら財政法の規定に反したことはいたしておりません。規定にのっとってやっておるのであります。 次に、今回の補正予算によりまして、当然地方交付税というものが出て参ります。しこうして地方交付税はあくまでこれは三十一年度の歳入でございますから、建前といた……
○池田国務大臣 お答え申し上げます。ただいまのところ三十一年度中におきまして不足を生ずる見込みのものがかなりあるのであります。軍人恩給とかあるいは義務教育費とか等々ございますので、ただいま、第二次補正予算の提出につきまして検討を加えております。
【次の発言】 三十年度の決算の確定をいたしました食管会計の赤字三十四億円につきましては提出する考えでおりまするが、三十一年度の赤字につきましては第二次補正予算で組む考えは持っておりません。
【次の発言】 決算確定いたしまして、その数字を見まして、その場合に適当な処置をいたしたいと思います。
【次の発言】 三十二年度の補正予算に出しますか三十三年度の予算……
○池田国務大臣 政治の目標が、国民生活の安定向上あるいは完全雇用あるいは社会保障制度の拡充であるということは、万人の肯定するところでございます。そしてお尋ねの完全雇用の問題につきましては、いろいろの考え方があると思います。わが国におきまして完全失業者、不完全失業者、こういうふうに二つに分けられておりますが、完全雇用とはいわゆる完全失業者の問題だけを意味するのか、あるいは潜在失業者の問題を意味しておるのか、いろいろとりようがございますが、いずれにいたしましてもお話の通り、おのおのその職場を持ってもらうということがわれわれの目標でございます。そして今回の予算につきまして、完全雇用に近づく方法として……
○池田国務大臣 お答え申し上げます。欧州共同市場の問題は、以前からシューマン・プランその他の案がございまして、四、五年前から鉄鋼、石炭につきましては、いわゆる関税をなくし、自由にする建前でいっておったのでございます。最近ベルギーが中心になりまして、フランス、イタリア、西ドイツ、ベルギー、オランダ、ルクセソブルグの六カ国が、欧州共同市場のための条約案を今作成しつつあるようでございます。また物資の交流を自由にするのみならず、資本あるいは労働力の交流も自由にして、一つの経済単位として進んでいこうという考え方のようでございます。多年の懸案がここに実を結ぶと思われるのでございますが、まだ内容についてはは……
○池田国務大臣 世界の景気の動向につきましては、各国いろいろ議論をされておるのであります。ちょうど昭和二十八年ごろにそういう議論がアメリカにおいてもございましたが、最近またそれが出てきたようでございます。アメリカにおきましては自動車の売れ行きあるいは住宅建設が従来のように伸びないという景気下降の数字も出ておりますが、片一方では貿易規模の拡大あるいは財政投資の増大等がインフレの原因ではないかという議論もあるのでございます。雑誌あるいは評論家あるいは経済学者のいろいろな集まりでの大体の見通しといたしましては、今年の上期が頂上であって、下期には横ばいあるいは少しくらいスロー・ダウンするのではないか、……
○池田国務大臣 ずっと以前におきましては、好景気、不景気とジグザグにずっと進んでいくのが例でございました。これは自由国家群を言っておるのであります。最近の状況は、どちらかといえば世界的にずっと好景気が続いてきている状況であります。これを日本でみますと、敗戦後におきましては非常なインフレ時代でごさいましたが、これを克服いたしまして、徐々におしなべて国民所得も上り、生産もふえ、貯蓄も増加して徐々に健全な方向に行っております。ここ三、四年の間は、世界を通じまして、これは自由国家群でございますが、大体好景気を持続している状況でございます。私は神武景気ということを聞きますが、どういう意味かはっきりわから……
○池田国務大臣 私は酒造米が一般の米よりも高いということは一、二年前に聞いておりました。食管の個々の問題は見ておりませんでしたが、これを安くしたということは、実は今初めて聞いたような状況でございます。従いましてこれを安くしろと言ったことはございません。
【次の発言】 お話の点の大部分はずっとその通りでございます。三十一年度の赤字につきましては決算確定を待って一般会計から繰り入れます。こういうことをお答えいたしておるのであります。つきまして調査会の結論においてどうなるかは私は今のところは申し上げられません。そのときになって考えます、こう御返事申し上げたのであります。
○池田国務大臣 ガリオア資金の返済問題につきましては、多年米国と折衝いたしておるのでありますが、まだ額もきまりませんので、今回の予算には計上しておりません。
【次の発言】 ずっと以前からいろいろ話をいたしておったのであります。昭和二十九年ごろから随時話があったと聞いております。しこうして、いろいろな未確定要素が今までございましたので、それを検討しておるような状態でございまして、最近急にどうこうというようなことはございしません。常にガリオアについての解決を向うさんが急いでおられることは承知しておるのであります。
【次の発言】 お話の十九億何千万ドルという数字につきましても、あるいは二十億ドルとか……
○池田国務大臣 政府は今回昭和三十一年度一般会計予算補正(第2号)、特別会計予算補正(第2号)及び政府関係機関予算補正(第1号)を国会に提出いたしましたが、ここに予算委員会の御審議をお願いするに当りまして、その概要を御説明いたします。 一般会計予算補正の追加額は、歳入歳出ともに百四十七億円でありまして、これにより、さきに提出いたしました予算補正(第1号)と合せまして、三十一年度一般会計予算総額は、一兆八百九十六億円となる予定であります。 歳出におきましては、昭和三十一年度の予算作成後に生じました事由により、当面必要とされる最小限度の所要額を計上いたしました。 これを義務教育費国庫負担金に……
○池田国務大臣 政府は、今回、昭和三十二年度特別会計予算補正第一号を国会に提出いたしましたが、ここに予算委員会の御審議をお願いするに当りまして、その概要を御説明申し上げ 今回の予算補正は、新たに設置を予定いたしております臨時受託調達特別会計の予算につきまして、国会の議決を求めよりとするものであります。 日本政府に供与される艦船を国内において調理することに関しましては、かねてアメリカ合衆国政府との間において協議を重ねて参ったところ、最近に至りようやく下打ち合せも終ったのでありますが、その際アメリカ合衆国政府におきましては、諸外国との間の先例もあり、いわゆる直接調達方式によることなく、日本政府……
○池田国務大臣 政府は、本日、昭和三十二年度特別会計予算補正第二号及び昭和三十二年度政府関係機関予算補正第一号を国会に提出いたしましたが、ここに予算委員会の御審議をお願いするに当りまして、その概要を御説明いたします。 今回の予算補正は、いずれも公共企業体等労働関係法の適用を受ける公共企業体等の職員給与の改善に伴うものでありまして、郵政事業特別会計及び日本専売公社、日本国有鉄道、日本電信電話公社の三公社の各予算における給与費を追加するものでありますが、なお郵政事業特別会計の予算補正に関連して、資金運用部、郵便貯金、簡易生命保険及び郵便年金の三特別会計についても、所要の予算補正を行うことといたし……
○池田国務大臣 防衛庁兆間の結びます契約に基きまして年度割に一応仕事の進行状況を見て、そして向うからこちらに支払う金額を見ておるのであります。その内容につきましては、昨日もお話がございましたので、今調査して出すということになっております。
【次の発言】 原子力の問題につきましては、政府においてはその基礎的研究と受け入れ態勢の点に限らるべきだと考えております。今お説のように三十万キロとかあるいは四十万キロの発電の施設は、政府の直接関知するところでなしに、民間においてできることならやっていこう、われわれは基礎的な研究に財政支出を限りたいと考えております。
○池田国務大臣 団交によって生じた場合もありますし、また公共企業体の方々が、自分の発意でやられた場合もあります。いろいろの場合があります。
【次の発言】 ただいま国鉄副総裁がお答えになりましたように、給与総額がきまっておりまして、そのうちで各公共企業体がおやりになるというふうなことになっておりましたので、今まではそういうことを厳格にしていなかったのであります。従いまして、今回の裁定に基きまして予算単価、実行単価の問題が起りました。そしてその間の差額を将来縮めていかなければならぬ、こういう最低の趣旨がございましたので、今後改めることにいたしておるのであります。
○池田国務大臣 今回の予算措置は、仲裁裁定の趣旨に沿ってやっておるのでございます。私は予算の基準額に千二百円を出しました。そうしてそれから今まで出しておったものを引いておるのであります。
【次の発言】 仲裁裁定には予算単価に千二百円を加える、こういうことになっておるのであります、予算単価に千二百円を加える方式でいっておるわけでございます。しこうしてその財源をどこから持ってくるかということになりまして、今までの予算総額内にあったものをこれに充てたわけでございます。だから、仲裁裁定通りにしておるのでございます。しこうして今の業績手当というものにつきましては、これは法制局長官のお話しの通りに、給与総……
○池田国務大臣 私が今回の裁定が出るまで知らなかったと申し上げたのは、第一号確定分でございます。昨年末のタイヤの改正のときにある程度の臨時手当をお出しになったということを聞いておりますが、それがベース・アップに相当する一号確定分と今言われているものであるということは知らなかったのであります。仲裁裁定が出てから知ったのでであります。
【次の発言】 給与総額をきめまして、そのうちにおきまして基準外と基準内をきめたゆえんのものは、たびたび申し上げましにごとく、今まで――国鉄に例をとりますと、基準外であった超過勤務手当が賞与として出まして、今申し上げましたような一号確定分というふうなことになったのでご……
○池田国務大臣 委員会におきまして、揮発油税の増徴は今後行わないようにという決議のあったことも聞き及んでおります。しかし片一方では、松原委員のおっしゃる通りに、日本として全体的に考えて、いかにも道路が悪過ぎる、これを何とかよくしなければならぬという強い要請もあるのであります。こういう二つの点を考えまして、できるだけガソリン税の値上げをせずにいこうと考えたのでございますが、そのためには、一般会計から相当の負担をしなければならぬ、それにいたしましても、それは微々たるものでございますので、私はこの際従来よりも多く一般会計より出すことにいたし、また片一方では、そういう決議もあったのでございますが、まあ……
○池田国務大臣 さようでございます。
【次の発言】 そう心得ております。
【次の発言】 道路のための支出と考えております。しかも、従来からこういうようにやっておりますので、私は差しつかえないと考えて予算を編成いたしました。
【次の発言】 建設大臣は、そういうようにお答えになったと思います。私は聞いておりませんが、そういうように御返事なさったかと思いますが、しかし、この問題は閣議で決定いたしまして、建設大臣の承認も得ておるのでございます。
【次の発言】 名前は、臨時失業対策のために使っておるといっておりますが、結局は、これは道路を直す問題でございますので、私は法律違反とは考えておりません。
○池田国務大臣 地域給につきましての政府の考え、また内閣委員会のお考えも聞いておりますが、昭和三十二年度におきましては、大体今御審議願いました予算でまかない得るのではないかと思います。三十三年度以降につきましては、自治庁長官もおっしゃるように、金額が出ましょう。その必要な額は、三十三年度以降の財政計画のもとになるものでございますから、これは当然考慮しなければならぬ問題でございます。
【次の発言】 四、五年前から昨年ぐらいまではなかなか地方財政も困難でございました。しかし一般経済界の好況によりまして、地方財政もだんだん健全化しつつあるのであります。昭和三十三年あるいは三十四年になりますると、地方……
○池田国務大臣 お答え申し上げますが、別にアローアンスという意味ではないのでございます。大体欠員というものは随時やめて参りますので、一定の時をとって参りますと、一、二%あるいは二、三%、ときによっては四%ぐらいもあり得ると思います。大体採用のときを一応きめておるものでございますから、自然減耗の分が欠員として出てくるようになると思います。
【次の発言】 理想は欠員のないことを理想といたしますが、しかし先ほど申しましたように、病気その他自然退職も数多い中では相当ありますの・で、一定時の欠員はある程度やむを得ないかと思います。それで継続的に欠員がある、そうしてそれを削除してもまかなえるというときには……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。