井上良二 衆議院議員
26期国会発言一覧

井上良二[衆]在籍期 : 23期-24期-25期-|26期|-27期
井上良二[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは井上良二衆議院議員の26期(1953/04/19〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は26期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院26期)

井上良二[衆]本会議発言(全期間)
23期-24期-25期-|26期|-27期
第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 衆議院本会議 第9号(1953/06/18、26期、日本社会党(右))

○井上良二君 私は、日本社会党を代表いたしまして、吉田内閣の施政方針に対し、わが国の独立達成と平和を守るための基礎条件たる経済自立の具体的な方針について、以下数点質問を行わんとするものであります。(拍手)  政府は、先日、本議場において、施政方針の演説の中に、朝鮮動乱休戦後の外交、経済政策のうちで、特に経済自立態勢の確立をうたい、いかにも政府が経済自立に全力を注がんとするがごとき所見を述べているのでありますが、朝鮮動乱の休戦が伝えられますや、わが国産業と経済界に重大な影響を与え、特需の減少の予想と、国際的な物価の低落による海外への輸出の不振と相まつて、今やわが国綿紡、鉄鋼、石炭等の重要産業は、……


■ページ上部へ

第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 衆議院本会議 第8号(1953/11/06、26期、日本社会党(右))

○井上良二君 ただいま議題となりましたうち、農業共済再保険特別会計の歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案に関し、私は、日本社会党を代表して附帯決議を除く委員長報告に反対するものであります。  そもそも今次国会は、大風水害と冷害にあえぐ罹災民の救援と災害地の復旧に必要な法的、予算的、資金的対策を講ずるために開かれておることは申すまでもありません。しかるに、今日まで本国会において明らかにされましたことは、この冷水害に対する政府並びに保守三派の予算的、資金的対策がいかに現実を無視したごまかしの対策であるかということが暴露され、寒さと年末を迎えつつある罹災民に大きな失望を与え……


■ページ上部へ

第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 衆議院本会議 第4号(1953/12/07、26期、日本社会党(右))

○井上良二君 私は、両派社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりましたうち、食糧管理特別会計の昭和二十八年産米穀に係る供出完遂奨励金の支払財源の一部に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案に反対の意思を表明するものであります。  御承知のように、両派社会党は、本年産米の価格決定にあたり、生産者価格を石当り一万二千円、消費者価格は十キロ当り六百八十円にすえ置くという二重米価制度の採用を強く要望して、国民の望むところを率直に訴えて来たのでありますが、依然として農民には低米価、消費者には高米価という吉田内閣の一貫した貧乏人いじめの政策に対しては、われわれ断固として容認し得ないところであ……


■ページ上部へ

第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 衆議院本会議 第28号(1954/03/27、26期、日本社会党(右))

○井上良二君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま一括上程されました所得税法の一部を改正する法律案外七件の税制改正案に対し反対の討論を行わんとするものであります。(拍手)  今回政府が行わんとしておる税制の改正案は、吉田内閣の過去五箇年余にわたる財政政策の失敗によつて国際収支が著しく悪化し、のままでは吉田内閣のよつて立つ資本家陣営の秩序と経済的支配力を維持することが困難となるのみならず、MSAを中心とするアメルカの要請にもこたえることができなくなるので、国際的に二割から三割高いわが国の物価を引下げ、対外競争力を高めて国際収支の均衡をはかることを目的として編成いたしました。いわゆる一兆円……

井上良二[衆]本会議発言(全期間)
23期-24期-25期-|26期|-27期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院26期)

井上良二[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-24期-25期-|26期|-27期
第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 大蔵委員会 第2号(1953/05/27、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと、この三法案に関連してさきに質問がございましたが、私も二、三点伺つておきたい。さきに平田国税庁長官から滞納人員が二十七年度末に三百万人、金額は七百億ですか、そういうことになつているそうですが、この二十七年度末の自然増収はどのくらいになつていますか。またどのくらいになる予定でございますか。それを明らかにしてもらいたい。
【次の発言】 今御説明を伺いますと、滞納金額が七百億、そのほかに自然増収が約二百三十五億、こういうことになるんですね。だから滞納されて政府の方に金が入つていないのが七百億まだあつて、その上に二百三十五億という金が別に予算以上に入つて来ておる。そうすると、この金……

第16回国会 大蔵委員会 第3号(1953/05/30、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま長官の御答弁で、政府当局として被害地に対する減免処置の取扱いについての措置が一応明らかになつたのでありますが、その答弁を承つておりますと、まことにごもつともな御答弁であつて、その答弁からは何ら問題がないように承れますけれども、問題の観点は二つあります。   一つは被害の実態調査を、一応税務当局としてする。これをすれば最も完全である。ところが実際は、被害地域が広範囲であり、かつ被害を受けました農家の戸数が多いという関係があつて、そのおのおのの作物または所得の内容にわたつての具体的調査というものが、実際上は困難であるということであります。従つて一応大まかには見てまわりますけれど……

第16回国会 大蔵委員会 第6号(1953/06/23、26期、日本社会党(右))

○井上委員 信用金庫法の一部を改正する法律案、これに関連して二、三質問したいのですが、この金庫法の一部を改正する法案の目的は、金銭貸付の業を行う者が金庫という名称をいたずらに使つてはいかぬ、こういうことであります。一体何ゆえに金庫という文字を他の者が僭称するかということでありますが、これに関連して、問題は現在あります金融機関の金融状況が、小口である中小企業及び庶民大衆を対象とするのではなしに、主として大産業、大企業、裕福な方々に対して、営利を目的として金融がはかられておるというところから、零細な中小企業や庶民を対象にした金融機関が、最近非常な勢いで跋扈しておることは政府の御存じの通りであります……

第16回国会 大蔵委員会 第7号(1953/06/24、26期、日本社会党(右))

○井上委員 きのうの私の質問に、さらに掘り下げて伺いたいのですが、きのう私は主として零細な中小企業、庶民大衆の金融をどう円滑にやるかということについていろいろ伺つたのでありますが、その場合において、私の考え方は、幸い商工中央金庫がございますので、これと国民金庫という、庶民大衆を対象とする二つの金庫が政府にあるわけであります。この商工中央金庫に対して政府の資金を拡大するなり、あるいは商工債券等の発行限度を拡大するなりして、ここで相当大きな資金わくを持つて、これを末端の商工協同組合、中小企業協同組合等の組織に流すということが系統的に確立される必要があるということを、私は主張しておるのであります。こ……

第16回国会 大蔵委員会 第8号(1953/06/25、26期、日本社会党(右))

○井上委員 国有財産法等の一部を改正する法律案に関連して、ちよつと伺いたい問題がございます。それは虎ノ門のニユーエンパイヤモータース自動車会社に今から四年ほど前に、いろいろなジグザグ・コースはありましたこの点管財局の方から御説明を願いたい。
【次の発言】 期間満了までに、貸し付けた者と所有者との間で今後の貸付をするかしないかということについて検討されるということなら、これはわかるのでございます。ところが契約期間は一月に切れておる切れておるのに、今日まだこの政府の所有物件に対してどうするか検討中だというのは、それはどういうことですか。
【次の発言】 いろいろと検討をせにやならぬというたつて、問題……

第16回国会 大蔵委員会 第11号(1953/06/30、26期、日本社会党(右))

○井上委員 国際復興開発銀行等からの外資の受入に関する特別措置に関する法律案、これに関係した政府委員来ておりますか。
【次の発言】 だれだれですか。
【次の発言】 銀行局長でわかるかな。(笑声)  私伺いたいのは、国際復興開発銀行から、わが国の産業開発のために外資の導入をしようということでありますが、この開発銀行が、日本の産業の中で特に融資をしてもよいという対象になつておる産業は、一体何と何とを向うはさして来ておるか、これが第一点。そうして今までの交渉の経過から、いかなる産業が融資を受けておるか、また受けてないのか、今度が初めてであるかという点を聞きたい。  その次に伺いたいのは、今度の四千万……

第16回国会 大蔵委員会 第12号(1953/07/01、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私時間を非常にせいておりますから、二、三点だけ質問いたします。第一は、大蔵大臣は施政方針演説におきまして、本年度予算編成の前提となる経済諸事情には、当面急激なる変化を生じないということに考えましてこの予算が組まれておる、こう言うておりますのに、この大臣の施政方針演説をずつと読んでおりますと、国際収支と貿易の問題について、「国際収支の現状及び将来は決して楽観を許さない」こういうことを申されておる。そうしますと、予算の前提になる経済事情の変化は当分ないという見通しに立つて二十八年度予算は組まれた。しかるにその説明の内容において、国際収支の現在及び将来は楽観を許さないと言うことは非常に矛……

第16回国会 大蔵委員会 第13号(1953/07/02、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま小川さんから質問がございました砕米の払下げ問題ですが、この砕米は、現在一体何ぼで輸入して来ておりますか。それでそれを何ぼで払い下げておりますか。
【次の発言】 この払下米、つまり砕米なり黄変米が、現実はいわゆる政府の言う払下米というのと、払下げを受けました砕米というものとは性質が違いますね。たとえば政府が輸入した砕米と、倉庫から今度は利用者に払い下げます場合の砕米というものは辻うということを、あなたはわかつていますか。たとえば黄変米でも、一万一千トンが実は一万三千トンも払い下げる場合があり得るということをおわかりですか。

第16回国会 大蔵委員会 第14号(1953/07/03、26期、日本社会党(右))

○井上委員 二つ、三つ伺いたいのです。この法律案では、根本的な問題は、国際的な通貨事情の不安定に対処して、設備輸出の促進を通じて、重要物資の輸入を確保するということを目的にしておるようでありまして、現行法によりますと、損失補償はすべて邦貨の換算を基礎にして行つておる。そうすると、もし日本の為替レート自体に変動があつた場合、補償契約の履行という問題の方に重大な支障を来して来る。そこで日本の為替レート自体の変動というものについて、政府は一体どう考えておるか。為替レートは変動なしと見ておるか。もし変動が事前にわかつた場合の法的な処置は、一体どうしようとするのであるか、この点をまず伺いたい。

第16回国会 大蔵委員会 第17号(1953/07/08、26期、日本社会党(右))

○井上委員 大臣に数多くの財政政策に関する質問がございますけれども、お忙しい大臣を引きとめましていろいろ申し上げますことは、政治道徳上多少遠慮を申し上げまして、この際特に私として承つておかなければならぬ重要な問題について伺いたいと思います。  それはすでに大臣も御存じのことと思いますが、国有財産の払下げに関します件に関して、元陸軍造兵廠枚方製造所の中宮地区、甲斐田地区、土地約二十万坪、建物の敷地が約三万坪、機械が約千五百台、これに附属する工作物を九億四千万円余りで小松製作所に払い下げることに方針をきめ、そのうち甲斐田地区については、すでに大臣が売渡しについての承諾の決裁をいたしておりますが、大……

第16回国会 大蔵委員会 第18号(1953/07/09、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと二、三質問を関連していたしたいのです。ただいまの電話料金の値上げの問題につきまして、現在の電話の交錯状態から、できるだけ能率的な通話が行われるような措置をしたい。そのために五箇年計画を実施するについての必要な資全的処置として料金の値上げをする、こういうことで目下国会で審議中の案件でございますが、あなたは電電公社としての責任者として、そういう建設をしたいから料金を上げるということが、かりに認められたとして、そうしたら鉄道も専売公社も電燈会社もみな新しい施設を要求をしておるのです。そのことのために鉄道料金が引上げられ、電燈料金が別上げられ、郵便料金が引上げられるということになつ……

第16回国会 大蔵委員会 第19号(1953/07/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 議事進行について……。先般国有財産の処分に関する件に関連をいたしまして、旧陸軍造兵廠大阪の枚方製造所を小松製作所に払い下げることについての払下げに関する申請手続に対して、本省から許可するに至つた物件処理中、特に管財局長並びに次官、大臣等の決裁を得ておる決裁書類を提出するように私から要求いたしましたが、今日までまだ私の手元までその資料が提出されて参りません。従つて成規の手続によつて、本委員会にその決裁に至るまでの書類を資料として提出願うように御決議を願いたいと思います。
【次の発言】 相互銀行の問題については、いろいろございますけれども、きようはこれを上げるわけに行きませんから、後ほ……

第16回国会 大蔵委員会 第21号(1953/07/14、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この問題は、今伺つておりますと非常に重要な問題でありますので、まだ新任されて間もない前谷さんは、この払下げをいたしました時分に長官であられましたか、それともまた就任前でありましたか、そこからまず伺いたいと思います。
【次の発言】 この問題は、今小川君から申されておりますように、黄変米は食糧として不適当であるというような抽象的なものではなしに、この米を食べた場合には、人間の命に関するという非常に危険なものであります。これは厚生省の食品検査の方ではつきりしておる問題であります。それを配給したということになつております以上は、これは非常に重要な問題であります。従つて、ここで長官に対してと……

第16回国会 大蔵委員会 第22号(1953/07/15、26期、日本社会党(右))

○井上委員 共済組合法に関連してちよつと質問したいのですが、今回の改正で、共済組合員の範囲が明確にされ、従来臨時職員でも、二箇月以上勤務した者は組合員となつたものを、臨時職員は一切組合員になれないというふうになつておりますが、これは共済組合の組合員の負担が非常に重くなるから、臨時的な者は加入させない、こういう考え方から出ておりますか。どういうことでこの臨時的な者が加入されておつたのを除外することにいたしましたか、これをまず明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、具体的に、たとえば政府の方の予算書を見ましても、臨時的な職員というものは非常に多い。それは実際は、臨時的職員……

第16回国会 大蔵委員会 第23号(1953/07/16、26期、日本社会党(右))

○井上委員 現在の所得税法による年収二十四万円以下の納税人員は約九百三十万と推定されております。これは全納税人員の約八〇%に当つておると思いますが、これら階級層の負担します税額は総体でどのくらいになつておるか。これをまず資料として提出を願いたいということ。  それから所得税の課税対象になつております給与所得者の中で、特に低額所得者が非常に多い。しかもこれらの者につきましては、たとえば扶養控除であるとか、社会保険の控除でありますとかいうものを控除いたしまして、できるだけ減額することに努めておりますが、そういう複雑多岐きわまる控除の計算方法をとるために、どれだけ多くの人が使われており、またそのため……

第16回国会 大蔵委員会 第25号(1953/07/18、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題となりました積雪寒冷単作地帯における麦類又は菜種の収穫に因る農業所得に対する所得税の臨時特例に関する法律案の提案の理由を御説明申し上げます。  経済自立の達成が唱えられ、食糧自給が唱えられながら、今なお三百万トンに上る外国食糧の輸入をやむなくされているわが国といたしましては、一日も早く食糧の自給を行わなければならないのであります。このときにあたり、積雪寒冷地帯における農業の振興は、わが国の食糧自給にとつて緊急に必要となつております。この意味において、積雪寒冷単作地帯振興臨時措置法に基く農業振興計画による土地改良事業の実施後、その事業の実施に伴う水田に初めて水稲の後作とし……

第16回国会 大蔵委員会 第26号(1953/07/21、26期、日本社会党(右))

○井上委員 特別減税国債法案に関連をいたしまして質問をいたしますが、この法案は、国債の消化を目的にした法案であり、なお国債発行に関しまして発行いたしますのは、別途提案をされております産業投資の資金に充てる、こういうことで本年二百億を予定いたしておりますが、産業投資の特別会計財源に充てるための国債発行について、これはあなたにそんなことを質問してもちよつとぐあいが悪いが、政務次官はどこかにおりませんか――といいますのは、一応この産業投資に対する政府の計画というものが明らかにされて、そこで国債の発行についての一定の方針を伺わなければいけない。それがないというと、はたしてこの国債はことしきりで打切るつ……

第16回国会 大蔵委員会 第27号(1953/07/22、26期、日本社会党(右))

○井上委員 産業投資特別会計に関する質疑を続行したいと考えますけれども、まだ政府側がそろいませんで、ただいま通産省のアルコール課長が見えておるそうですから、先般の食糧管理特別会計法案の審議に関連いたしまして、食糧庁が持つております砕米または黄変米等の払下げに関連して、この払下げ米によつて、政府直轄のアルコール工場にこれを納入するのに、同一政府機関の中において、民間業者がこれに介在をして、食糧庁の方では、払下げ代金が納入されない限りは品物は出さぬ、一方通産省の方では、現物が納入されない限りは代金の支払いができない、こういうしやくし定規にこだわつて、その間に中間の業者が介在をして、トン当り六千円か……

第16回国会 大蔵委員会 第28号(1953/07/23、26期、日本社会党(右))

○井上委員 富裕税法を廃止する法律案及び砂糖消費税法の一部を改正する法律案に対しまして反対をいたします。  この両法案に対して反対します理由は、政府は、今回の税制改革を通じて、税の負担の軽減と負担の均衡をはかるということを前提に申しておりますが、今回の税制改革の全般を通じて見まして、私どもは決してそうとは受取れません。そのことは、いずれ所得税法、あるいは法人税法等の改正案と関連いたしまして明らかにする予定でありますが、わが国の租税が大衆課税となつていることは、政府みずからこれを否定することはでき得ないと思うのであります。われわれは、税額が高いということを指摘して非難をするものではありません。問……

第16回国会 大蔵委員会 第31号(1953/07/28、26期、日本社会党(右))

○井上良二君 ただいま政府の御答弁を承つておりますと、今度の予算修正で出て参りました奨励金八百円というのは完遂奨励金であることが明らかでございます。この問題については、参議院の予算委員会におきましても、この点は非常に重要に論議をされておるように承つておりますが、大蔵当局もさような考えでございますか、これを政務次官から御答弁を願いたい。
【次の発言】 市町村単位で、完遂になりましたときに、完遂奨励金を石当り八百円渡す、こういうのでありますが、あなたは自由党の党員であり、自由党から選ばれて閣僚の補佐官として政務次官におなりになつておると思いますが、改進党との間のこの問題に対しての了解事項というのを……

第16回国会 大蔵委員会 第39号(1953/08/07、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際特に議事進行に関しまして発言をいたしたいと思います。それは先般東京新聞に、本委員会が審査中の国有財産払下げに関する調査事件について、阪田管財局長談として、本委員会の国有財産払下げに関する調査が非常に不確実で、しかも委員会がいかにそういう問題を取上げても何らの効果がないかのごとき記事を拝見いたしました。これは国会の委員会の審議を侮辱するもはなはだしき行為でありまして、この点に関しましては、一応管財局長の御出席を求め、事態の真相をはつきりいたしておきたい、こう考えますから、委員長において適当におとりはからいを願いたいと思います。

第16回国会 大蔵委員会 第40号(1953/09/08、26期、日本社会党(右))

○井上委員 一点御意見を伺つておきたいのです。それは、税制調査会とかいうものは、今聞くと執行面が意見を聞く、こういうことですか。つまりあなた方がどういう税制をうまく考えたらいいかということについて、その道の権威者を集めていろいろ意見を聞く、そこで政府の一つの方針をきめる、こういうことになる。ところが税制改革につきましては、すでに税制法規の審議にあたつて、各党から、それぞれ諸般の意見というものは、委員会の審議を通して述べてあるはずです。それと同時に、また現在の税制が、いろいろな関係で非常に改正を要する点が多いと、かりに政府当局が考えたとする、また国民がそれを望んでおる、そこで次の機会にはこれを根……

第16回国会 大蔵委員会 第41号(1953/09/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ごく簡単に、具体的に伺いたいのですが、物価を引下げ、できるだけインフレを抑制する、そのために日本銀行としても必要な金融政策をとりたい、こういうお話でございますが、世上伝えられるインフレヘの傾向に対して、これが何かことにせんためのインフレヘの議論のように今お話になつたように伺つております。現実にわが国の財政の状態を見通します場合、御存じの通り、約九千億余りの予算がその七割というものは九月から三月末までに使われる金であり、それとMSAの受入れという問題がここにある、そこへあなたの指揮下にあります各銀行の貸出し内容を調査をいたしてみますと、その二十七、八パーセントは設備その他生産施設の拡……

第16回国会 大蔵委員会 第43号(1953/10/09、26期、日本社会党(右))

○井上委員 時間も迫つておりますので、簡単に要点だけ伺います。  先般本委員会の小委員会におきまして、二十八年度補正予算並びに二十九年度の予算の骨格について、政府の作業いたしております内容を一応伺つたのでありますが、その後御承知の通り台風第十三号が発生いたし、また冷害が東北地方に相当ひどく起つておるというようなことからいたしまして、補正予算の編成の上にも、また二十九年度の予算の骨格の上にも、非常に大きな問題が投げかけられておるのであります。その後政府は、昨日緒方副総理は、すでに補正予算は緊急にできる、従つて今月末には国会を開く、さらにまた災害対策に対しても、大蔵大臣はここ一週間以内に原案をつく……

第16回国会 大蔵委員会 第44号(1953/10/12、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと発言中だけれども……。われわれはわざわざ貴重な時間を、あなたを呼んでそういうことを聞こうと思つておるのじやないのです。もつとあなたの所管の日本橋税務署管内の納税者の状態がどうなつておるか、たとえば法人税の納入状況は非常に困難か、その折衝に当つてどういう苦労をあなた方がされておるかという、そういうことを聞きたいのであつて、予算が不足しておるのはあなたのところだけではない、それは全体なのです。だからまた人員についても、非常に御苦労されておることもよく知つておるので、実はあなた方が直接納税者に当つて、その相手方が一体どういう要求をして来ており、これに対してあなた方はどうさばいて来……

第16回国会 通商産業委員会 第26号(1953/07/27、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま提案されました硫安工業の合理化及び硫安輸出調整臨時措置法案の審議にあたりまして、資料を要求いたしたいと思います。その一つは電解、ガス法に区別をいたしまして、A、B、C級の硫安の生産費の内訳、これをトン当りで示していただきたい。それから日本の輸出硫安と市場で競争する相手国、たとえば西ドイツその他の国の硫安の生産費、それを示していただきたい。それから国内硫安が国際競争に耐え得るための硫安工業の合理化、近代化の計画年数、所要融資金、それに必要な金利、現在までこれら硫安工業に投下された、すなわち政府の融資しました各社別の金額をお示し願いたい。  それからわが国の硫安の輸出先でありま……

第16回国会 通商産業委員会 第27号(1953/07/28、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま提案されておりまする硫安工業の合理化及び硫安輸出調整臨時措置法案でありますが、それによりますと、合理化に必要な所要資金を融通する、それから輸出会社をつくつて海外に輸出する、こういうことですが、実はこの法案の公布の日が明確にされておりません。公布の日をどういうわけで明確にしてないのか。それからこの法案の第三条に硫安審議会の意見を聞いてとあるが、硫安審議会の規定は何らこの法案にはございません。しからば規定のない委員会の意見を聞いてという意味はどういう意味か、もし別途農林委員会に付託されておりまする臨時硫安需給安定法の中にきめられておる硫安審議会をさしておるとするならば、当然本法……

第16回国会 通商産業委員会 第28号(1953/07/29、26期、日本社会党(右))

○井上委員 昨日に引続きまして質疑を続行いたしたいのですが、政治的な問題が相当ございますのに、かんじんの責任者である通産大臣、農林大臣、またそれを補佐する政務次官等が一向に見えませんが、どういうわけですか。
【次の発言】 通産大臣に対しては昨日も私は出席を求めました。今熱が出ているというお話でしたから、まことに病中お気の毒と存じましたが、昨日参議院の委員会へ出席をいたしております。さらに本日も国会へ出席をいたしております。これは委員長の言うことと実際に違うのであります。
【次の発言】 いずれ大臣に対する質疑は後ほどまたお許しをいただくことにいたしまして、特にこの際事務当局に二、三質問をいたしま……


■ページ上部へ

第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 大蔵委員会 第1号(1953/10/31、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際、休会中に開きました小委員会の経過を一応御報告を申し上げておきたいと思います。  私が本委員会から指名されまして、専売事業に関する小委員長を仰せつかりまして、休会中に専売事業に関する小委員会を開催をいたしました。本委員会は九月三十日及び十月一日の二日にわたつて開会をいたしました。その委員会の議題といたしましたのは、塩の増産対策に関する件、業務用塩の価格改正に関する件、タバコ益金の地方公共団体への一部還元に関する件等について、あらゆる角度から委員各位の御検討を願つたのであります。このうち業務用塩の価格改正につきましては、従来ソーダ工業塩と一般用塩との間に不当なる価格差があるとこ……

第17回国会 大蔵委員会 第2号(1953/11/02、26期、日本社会党(右))

○井上委員 まず農業共済再保険特別会計に関連をいたしまして質問をいたすのでありますが、二十八年度の風水害、冷害等による農業被害の今日までわかつております被害総額及びそのうち政府がさしあたり負担をしなければならぬ全体の金額はどういうことになつておりますか、それを御説明願いたいと思います。
【次の発言】 ただいまの説明によりますと、まだ水北、陸稲においても目下損害査定中で、正確な数字が明らかでない、さしあたり推定される分が三百四十四億というお話でございますが、そこで問題は、政府が現在まで推定しております内容は、大体東北地方の冷害を中心にした推定がおもでないか。特に西日本の台風十三号の被害による査定……

第17回国会 大蔵委員会 第3号(1953/11/04、26期、日本社会党(右))

○井上委員 一応そういうとりきめを願います前に、今申しました印刷事業、専売公社並びに造幣事業の仲裁裁定は、本委員会の審査の上に非常に重要な関係を持つて参りますので、できれば一応本委員会で所管の責任者を招致いたしまして、その間の事情を十分検討いたしました後、さらに必要が起りました場合、ただいま御提案のような処置をとられることが審議の上に必要でないかと思いますので、本委員会で一応その責任者の出席を求めて、裁定についての意見を聞き、その後に連合審査の御決定を願つたらどうか、こう考えておりますが、おとりはからいを願いたいと思います。
【次の発言】 議事進行について。この際私は本国会において問題になつて……

第17回国会 大蔵委員会 第4号(1953/11/06、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題になつております国有財産払下げの件に関連をしまして、政府に質問をいたすのでありますが、この案件に関しましては、昭和二十八年七月八日の本委員会におきまして、私は枚方製造所の小松製作所への払下げ問題に関連をしまして、この査定がはなはだ当を得ていないし、また国有財産管理状況の全体におきましても非常に不行届きが多いということを取上げまして、これが払下げについていろいろ質疑をいたしましたところ、政府の方では、一応払下げの手続がとられておる、こういうことでありましたので、詳細を調べましたところ、まだ大臣が決裁をしていないことが明確になつて参りましたので、そこで本委員会としては、払下……

第17回国会 大蔵委員会 第5号(1953/11/07、26期、日本社会党(右))

○井上委員 調査団の調査報告書はいずれ後ほど印刷ができるそうでありますからこれを見ました上でいろいろまた御質疑をいたしたいと考えておりますが、この際政府に伺いたいのです。昨日伺うと、調査団の報告書が大蔵大臣の手元に提出されて、大蔵大臣から管財局長にそれが手渡されたによつて、管財局は大蔵委員会が本件に関して一応の結論をつけたものと誤認をして、払下げの所要の手続をとられたようでございますが、これが委員会の結論でない報告書であるとわかつた今日、一体管財局としてはどういう処置をこの払下げに対しておとりになるつもりでありますか、やむを得ないと考えますか、それとも払下げ手続は一時中止をするつもりであります……

第17回国会 大蔵委員会 第6号(1953/11/17、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま福田氏からの質問で大分わかつたのですが、問題は第十三国会当時の大蔵委員が熱海に招待をされて、その帰りがけに厚い新聞紙に包んだおみやげをもらつて来た。このことは当時の大蔵委員の深沢氏からはつきりと金をもらつたということが言われた。こういう非常に重大な発言であります。これは今福田さんからもお話のように、本委員会としましては、金融行政に関する国会としての対策を考え、かつ行政に対するいろいろな監督的な発言が行われる機関でありますために、委員会を構成している委員が直接その関係あるなしにかかわらず、金融行政の関係に入つて参ります団体から招待を受け、あるいは金をもらうというようなことはい……

第17回国会 大蔵委員会 第7号(1953/11/18、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連してちよつと伺いますが、問題は、答申案に対して政府の方ではどこまで一体正直に受け入れて税制改革案を国会に出そうとするか、そこが一番大事だと思うのです。だからこの答申案のうちで、どれとどれとは次の税制改正の中に入れることができるが、これとこれとは非常に無理があるように思われるというようなことを、当然あなたは所管責任者として考えておるだろう。そこであなたの率直な答申案に基いての改正案を国会へ出す場合の態度を、一応ここで明確にしていただきたいと思います。
【次の発言】 そこで問題は、一にかかつて間接税の増徴をどの程度取上げるかということが一つの大きな問題になつておるようでありますが、……

第17回国会 大蔵委員会 第8号(1953/11/25、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま問題になつております保全経済会に関する件で、先般古屋議員からの本委員会においての証言に関連をしてただいま深沢さんからお話になりました点を私からも確かめまして、そうして今お話になりました古屋氏あての本件に関する事実の違つた点をあげまして、あなたの聞き違いか、思い違いでないかだからさようなことは取消されたらどうかということまで、私から古屋君に聞いたのであります。聞きましたところが、古屋氏は、これは深沢衛門君と立会いの上で聞いたことであるから間違いがない、かような答弁をここではつきりいたしておるのであります。そこであなたに伺うのですが、最近古屋氏とお会いになつたという記憶がありま……

第17回国会 大蔵委員会 第9号(1953/11/26、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと事務的なことについて伺いますが、国会が開かれまして、特にその責めを負わされた専門の委員会が開かれました場合に、国会はその審議の日から、国会法に基き、法律に基いて関係政府当局の出席を求めることができ得るのであります。その手続を国会がとります場合、大蔵省の政府委員の方において、特に院内に大蔵省政府委員室というものが設けられておりますが、一体この委員室の責任者はだれですか。そして委員会が開かれたらその責任者は委員会、また政府委員室に出て参りますか、出て来ないでもいいのですか。その間はどうなつているか。これは今後の事務的な問題がございますから、こういう手違いが生じますとお互いが非常……

第17回国会 大蔵委員会 第10号(1953/11/27、26期、日本社会党(右))

○井上委員 大臣にちよつと伺うのですが、中小企業に対する年末金融の問題に関連をしまして、一体年末金融の資金需要というものは大臣はどのくらいを予定されておりますか。それに対して、その資金需要というものは、一体生産資金としてこれが要求されて来ておるのか、滞貨金融が中心になつておるのか、その具体的な内容をお示し願いたい。
【次の発言】 驚いた通産大臣で、これだけ年末金融をやかましく言うておるときに、業界の所要資金を一体どのくらい政府は工面すればいいかということについて、およその見通しをつけておらなければならぬと思う。それなしに、単に政府の預託五十五億をまあ、一時流しておけば事済むだろう、そういうあて……

第17回国会 大蔵委員会 第11号(1953/11/28、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際ちよつと二、三伺つておきたいのは、市中銀行、地方銀行、同時に各信用金庫、相互銀行、これらの各金融機関は、昨年暮れからことしの今ごろまでに銀行の人員をどのくらいふやしていますか、今おわかりでしたらお知らせを願いたい。同時に、給与べースはどういうことになつておりますか。他の産業との関係を知らせてもらいたい。昨年暮れから今年になつて新しく支店、出張所等を設けたものはありますか。これもおわかりでございましたら、今伺いたいと思います。もしそれぞれの関係においてまだわかつていないというのなら、ひとつ銀行局の方でとりまとめて資料として提出を願いたいと思います。


■ページ上部へ

第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 大蔵委員会 第1号(1953/12/01、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま提案理由が説明されました三件の法案で、審議の必要がございますので、食糧管理特別会計の会計内容についての資料を出していただきたい。  それから漁船拿捕抑留等の事故で保険事故が生じておるものについての資料をお出し願いたい。  それからこの拿捕抑留は多分李ラインの問題であろうと思いますから、これが現在国際法上一体どういうことになつておるか、この問題が解決しない限り、この事故等を防ぐ手段は今後見通しがつきませんから、これに対する国際法上の外務省の見解なり、あるいはまたこれについての必要な資料をひとつ御提出を願いたいと思います。  なお、これらの問題は、非常に事務的な問題から政治的な……

第18回国会 大蔵委員会 第2号(1953/12/02、26期、日本社会党(右))

○井上委員 漁船再保険特別会計における法案に関連をいたしまして、漁船損害補償法の規定による漁船の拿捕、抑留等の事故の損害を保険事故とする、この問題ですが、これは今度問題になりました朝鮮海域の李ラインの問題から起つたことではないかと思うのでありますが、一体李ラインに対して政府はどういう態度をおとりになつておるか、大体これは日本政府からもたびたび声明をされました通り、国際法上きめられたものではなしに、一方的な韓国政府の通告によつて行われるということであつて、この問題が解決せられない限り、漁船の拿捕、抑留というものは今後とも尽きないことになろうし、またこれがわが国の経済の上に非常に大きな問題を投げか……

第18回国会 大蔵委員会 第4号(1953/12/04、26期、日本社会党(右))

○井上委員 愛知政務次官に仲裁裁定の問題につきまして伺うのですが、公企労法に基きましての裁定の拘束の問題でございますが、御存じのように、公企労法の第一条におきましては公共企業体関係の勤労に対する一つの規制を加えており、その目的を果すためには、一つはそれをどういうぐあいにして目的を果すか、つまり労働争議の基本権が禁止されております事実からこれを救済する一つの手段として、一つは経営参加の問題があり、一つは仲裁裁定の完全実施の問題があろうと思います。 経営参加の問題は今ただちに問題にしないといたしましても、仲裁裁定の完全実施については、公企労法第一条の目的を達する上に絶対にこれは必要である。ただ政府……

第18回国会 大蔵委員会 第5号(1953/12/05、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際、ただいま議題となりました諸案件に関連をいたしまして、食糧管理特別会計並びに農林省の今後の軍官の上から、政府の方で行政機構の改革を考えられておるようでありますが、政府が考えております行政機構改革の、特に農林省関係に及びますいろいろな改革の作東について具体的に伺いたい。特に出先機関に対するいろいろな検討が加えられておるようでありますが、それをいかなる形において検討しておるか、さらにまた林野庁、水産庁、あるいは食糧庁、その各庁と局との関係、同時に部局の統合、廃止等の問題、それらに関連をして、どれだけ一体人員の整理を予想され、また特命による休職を望んでおるかということについて、今日……

第18回国会 大蔵委員会 第6号(1953/12/07、26期、日本社会党(右))

○井上委員 政務次官か農林大臣は見えませんか。
【次の発言】 事務的な責任を負うておる食糧庁長官に伺いますが、食糧庁長官は今年当初予算をきめます場合に、今年の米価算定をいたしますときに米価審議会で消費者価格は上げない、そうして基本価格は妥当な価格をきめるという線を打出され、なお国会においても、この二重米価の考え方が相当に重要に論議をされ、かつ本年度の政府買入れの内地産米の確保をはかる上からも、基本米価をできるだけ妥当な価格にきめて行く。そういうところから、改進党と自由党との間に御存じの三党協定なるものがとりかわされて、その間、党の立場から、また与党、野党的な考え方から、そこに多少の問題はあつた……

第18回国会 予算委員会 第2号(1953/12/03、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私社会党右派を代表しまして総理大臣及び関係大臣に質問するにあたりまして、特に総理大臣に一言申し上げておきたいのでありますが、私はあなたとは主義、政策、歴史観は異なつておりますが、個人的にはあなたと同郷の者でございまして、あなたが常に政治に筋を通そうとする、その努力に対しては敬意を表しております。ところが最近あなたの主張の中には、国民から見ましてどうも筋の通らないことがいろいろ多いので、一般国民が疑惑を持つ点が多いのであります。そこであなたの土佐人的な筋を通すといいますか、特に政治に筋を通すという意味から、国民が聞かんとするところをひとつ率直に親切に御答弁が願いたいのであります。  ……


■ページ上部へ

第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 大蔵委員会 第1号(1953/12/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 それでは、ただいま議題となりました昭和二十八年の年末賞与に対する所得税の臨時特例に関する法律案の提案理由を、一同にかわりまして、私から簡単に御説明を申し上げたいと思います。  御存じの通り、最近の経済諸事情にかんがみて、諸物価が非常に高騰して参るのに関連して、一般給与生活者の生活事情は非常な窮迫の事情にあります。そのことから、公務員に対しましては、公務員の給与ベースの改訂、公労法の規定に基きます各公社並びに現業に対しましても、それぞれ仲裁裁定が諸般の事情を考慮して決定されておりますが、政府はこれの予算化に関しまして、いろいろな理由によってなかなか勧告通り公務員給与ベースは改訂されず……

第19回国会 大蔵委員会 第3号(1954/01/29、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと資料を要求したいのです。米国対日援助物資等処理特別会計等を廃止する法律案の審議にあたりまして、この会計を廃止して資産及び負債を一般会計へ引継ぐ、こうなつておるのですが、この資産及び負債は、具体的にどういうものがあるかという詳細な資料を提出願いたいと思います。  それから農業共済再保険特別会計歳入不足を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案に関係をいたしましてこの二十八年度における農業共済の対象となりました被害の実情、その各県別の被害額及び保険金額、それから同時に各県の共済連合会が持つております負債等、詳細な資料を提出願いたい。

第19回国会 大蔵委員会 第4号(1954/02/03、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと念のために事務当局に伺つておきますが、ただいま問題になつておりますこの対日援助物資の法案に関連しまして、二十四年四月以前の対日援助については、日本側は全然資料がない。ただアメリカ側の資料に基けば二十一億四千万ドルほどある。こういうことですが、今まで政府といたしましては、このアメリカ側の資料に基く二十一億四千万ドルの対日援助を、日本側の債務だ、こういうふうに一応認めて来たのですか。こつちに資料が全然ないのに、向うさんの言うまま一応二十一億四千万ドルが債務だ。そのうち八億四千万ドルほどが二十四年四月以降において正確にわかつた数字だ。特別会計を設けた以後の数字、つまり二十一億四千……

第19回国会 大蔵委員会 第5号(1954/02/04、26期、日本社会党(右))

○井上委員 農業共済再保険特別会計に関連して質問をいたしますが、一体この法律の建前は、予算的に申しますと、財政法のどこの規定によつてこの法律を出して来たのでしようか。と申しますのは、二十八年度災害の被害による再保険の支払いが増加したので、第十七国会では八十五億を一般会計から繰込んだけれども、それでは足らぬので、さしあたり二十九年度の予算において五十五億を一般会計から繰入れる、こういうのであります。二十八年度災害による被害ということは、すでに第十七国会において、政府は当初本国会に確かに百三十五億農業共済保険に繰入れなければならぬとする法案を提出して参りまして、その後冷害等の実情から、農業共済に繰……

第19回国会 大蔵委員会 第6号(1954/02/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 最初に、昭和二十八年度における国債整理基金に充てるべき資金の繰入の特例に関する法律の一部を改正する法律案に関連をしまして伺いたいのであります。本改正の内容は、二十八年度に改正をしました点を引続いて二十九年度も適用させるという改正の趣旨であります。そのこと自身には問題はないのでありますが、この国債整理の内容について二、三伺いたいのであります。その第一は、内国国債は二十七年度末に三千三百六十七億円でありましたが、これが二十八年度末の見込みは四千六百九十六億円となり、約千三百三十億円が増加する予定であります。この増加する理由は一体どこにあるか、その内容をまず簡単に明らかにしていただきたい……

第19回国会 大蔵委員会 第7号(1954/02/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連して。質疑応答を聞いておりますと、専売公社特に今泉監理官の監理の状況はなつてないと思う。そもそも製塩施設法という法律がありますが、この法律によつても、工事の完了しないのに補助金を先渡ししてよいという規定はどこにもありません。どの規定によつて先渡ししたのですか。
【次の発言】 少くとも補助事業に対して補助金を出します場合は、補助事業計画書というものが出て参り、それを詳細にあなたの方で検討して、これに対してはこれだけの補助を出してもよいということが決定され、それに基いて事業は進行して行つて、その進行のぐあいによつて補助金は出て行く性質のものであります。  それをやつとらへんやないか……

第19回国会 大蔵委員会 第8号(1954/02/17、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題になりました税制改革全般に対しての総括的な質問をいたしたいと思いますが、いずれ後刻大蔵大臣が本委員会へ出席されるそうでありますから、そのときに伺いたいと思いますけれども、その前提として、政府の方で資料を御調査の上提出を願いたいと思いますので、その点を一応申し上げてみたいと思います。  御存じの通り、税の徴収の重大な要素は、二十九年度は国民所得がどうなるかということであろうと思う。政府の本年の予算編成の説明においては、二十九年度の国民所得は五兆九千八百億、昨年度よりは三百億ふえる、こういうことでございます。その三百億しかふえないという根拠はどういう根拠に立つておるか、その……

第19回国会 大蔵委員会 第9号(1954/02/18、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私昨日質問をいたしましたうちで、税の徴収の裏づけとなる国民所得の見通しについて、明確な裏づけ資料の提出を要求しておきしましたが、これは出せますか、出せませんですか。
【次の発言】 昨日もちよつと申しあげたのですが、政府の今回の税制全体の改正の経過を見ておると、国民の税負担の能力が一体どの程度になつておるかということを具体的に把握をいたしまして、その上に立つて全体の財政規模を考える、こういう考え方ではなしに、本年の歳出予算において、国としてどれだけ必要とする経費があるか、これを裏づけるのには税収その他の収入でどう調整するか、つまり歳入を土台とせずに、歳出を土台にして税収が組まれておる……

第19回国会 大蔵委員会 第10号(1954/02/19、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連して。われわれの予算及び議案審査の必要として政府が提出しております大蔵省主計局の租税及び印紙収入の予算説明書というものは、いいかげんなものですか。(「未定稿と書いてある」と呼ぶ者あり)未定稿であろうと何であろうと、少くとも国会の議案を審査するに必要な参考資料として、予算説明の必要からこれを出しているのでしよう。その説明の中に、第10に「小売業者が販売する高級の織物、メリヤス、レース及びこれらの製品に対して、新たに繊維品消費税を課するものとする。」ということが明確にここにうたわれておるじやありませんか。これと今あなたが説明したのとは全然意味が違う。だからこの説明を全然書きかえると……

第19回国会 大蔵委員会 第11号(1954/02/23、26期、日本社会党(右))

○井上委員 前回私は国の財政収入の見通しについて……。
【次の発言】 よろしゆうございます。  財政収入のことについて政府の意見を伺つたのでありますが、何ゆえに私どもが国の財政収入を確保した上で歳出をはかれということをやかましく申すかと申しますと、わが国の財政収入のうちの、特に租税収入の中において一番大きな部分を占める所得税の徴収でございますが、その所得税の徴収のうちでも、特に源泉所得と申告所得と、この二つで非常に低額所得者に多くの税がかけられておる。この事実について、これからひとつ政府に質問をして参りたいと考えております。  先般春日委員からも御質問がございましたが、政府は、現在の税制制度を……

第19回国会 大蔵委員会 第12号(1954/02/24、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま小川君から質問をしておりました砂糖消費税に関連をして伺うわけですが、ただいまの質疑応答を聞いておりましても、原料糖で、つまり粗糖で輸入いたしまして、これを精製して市販に出す、その間に厖大な利益が製糖会社に落ちておる、この関係を一体どう是正しようとするのか。この問題が解決されない限りは、ただ消費税だけを上げるという考え方はおかしいのじやないか。途中で何ぼもうかつておつても そんなことは政府は知らぬ、こう主税局長はお考えになりますか。
【次の発言】 砂糖が高級菓子とかその他嗜好の面に多量に使われておるという場合は、あなたの意見も一応成り立つわけであります。ところがこれは、そこに……

第19回国会 大蔵委員会 第13号(1954/02/25、26期、日本社会党(右))

○井上委員 最初国民金融公庫の関係から質問を二、三いたしたいのですが、この法案によりますと、今度一般会計から二十億を国民金融公庫の資本増額のために繰入れる、そして資本金は百九十五億とする、こういうことでありまして、その説明は昨年の貸付状況、運用状況等から考えて、二十九年度においても相当額資金需要は増大する、そういうことから、特に一般会計から繰入れようというのですが、御存じの通り、中小庶民金融の逼迫の現状は、本委員会でたびたび取上げられて論議をして来たことでありますし、またいわゆる町の特殊金融機関が非常な勢いで発展をしたのは、一つには高金利で預金出資等を集めたということもいわれますけれども、、ま……

第19回国会 大蔵委員会 第14号(1954/02/26、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいまいわゆる特殊金融問題に対する政府当局の対策について、是であるか非であるかということが問題になつておりますが、銀行局長としては、わが国の財政経済を正常に安定向上さすためには、不健全な金融に対しては必要な注意を与え、また必要ないろいろな対策及び法的処置を講ずる責任があると思います。あなた自身が、たとえば保全経済会のごとき、あるいは株主相互金融のごときものは、これはボロ会社的なものであるから、こういうものに投資をしたり、あるいは掛金をするがごときはきわめて危険であるということをあなた自身お考えになつておる。そうならば当然正常金融を守るという立場から、不健全な金融に対しては、局長と……

第19回国会 大蔵委員会 第15号(1954/03/03、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題となりました食糧管理特別会計法の一部を改正する法律案に関連いたしまして、二、三質問をいたしますが、この改正案の内容は、食糧証券の発行限度額及び借入金の限度額を二千四百億円から二百億円引上げまして二千六百億円にいたしたいというのがおもな理由であります。その理由とするところは、政府の米の買入れが非常に多くなつて来、価格も多くなつて来たということを理由にいたしておるのであります。ところが食糧証券及び借入金の限度を二百億引上げる理由は、二十九年度は食糧の買入れ数量が増加するというのでありますが、私がもらつております二十九年度予算の説明は、これは未定稿ですから、この予算説明に出て……

第19回国会 大蔵委員会 第16号(1954/03/04、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題となりましたうち、本日採決することになつております緊要物資輸入基金特別会計法等を廃止する法律案について、一、二質問をいたしたいと思いますが、この会計は、朝鮮動乱に基いて緊要物資の買入れのために設けられたのであります。ところが朝鮮動乱が終局いたしました後においても、二十八年度で四億七千七百万円と大体推定されるものが買い入れられておりますが、これらのものは現在どうなつておりますか。この特需用の原材料を現在政府は手持ちをいたしておりますか、それとも相当売り払つておりますか。もし手持ちをしておるとすれば、品名別にどういうものを手持ちをされておりますか。私どもの調べたところによる……

第19回国会 大蔵委員会 第18号(1954/03/09、26期、日本社会党(右))

○井上委員 議事進行。ただいま議題となりました十六の税制改正に関する法律案のうち、特に租税特別措置法の一部を改正する法律案、関税定率法の一部を改正する法律案、この両法案はその内容非常に複雑にして、かつ他の税法との関係もありまして非常に混乱をいたしております。そこで、事務当局の方から租税特別措置法の内容についていま少しく詳しく御説明をいただき、なおまた日をあらためて関税定率法の内容について御説明を承つた上で質問をするようにおとりはからいを願いたいと思います。
【次の発言】 質問者が多いから、あしたの小委員会でいいです。

第19回国会 大蔵委員会 第19号(1954/03/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 租税特別措置法の一部改正法律案について、二、三質問をいたしますが、さきに平岡君からもいろいろな角度から質問がございましたが、第一に、この所得税関係の長期定期預金利子及び配当所得の税率の引下げについてでありますが、この税率を引下げることによつて、一年以上の信託または預貯金が一体どれだけふえるという見通しを持つておりますか、それを明らかに願いたい。
【次の発言】 将来はいざ知らず、この法律は過去から適用されて来ておりますので、今までどういうことになつておりますか。
【次の発言】 ふえた分は……。
【次の発言】 定期預金を一年以上もいたし、かつ長期の信託をいたしまして利子を収得する階級と……

第19回国会 大蔵委員会 第20号(1954/03/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 簡単に揮発油税のことについて二、三伺いたいのですが、政府は、重油、軽油等の関税を二十九年三月末まで免税をするということにいたしておりますのは、どういう理由によるのです。
【次の発言】 この重油、軽油等の外国油料の輸入について関税を免除する理由が、国内の石油産業を振興さすという産業政策の立場、それから、これが工業その他の基礎的資材であるという関係からこの関税を免除する、こういう説明のように承りました。そういうことが政府の関税政策として一貫してとられておりますか。これは政務事官に伺いたい。
【次の発言】 国内産業を保護し、工業基礎的な資材をできるだけ安く調達すると面から関税を免除すると……

第19回国会 大蔵委員会 第22号(1954/03/16、26期、日本社会党(右))

○井上委員 最初に入場税の問題に関連をいたしまして質問したいと思います。政府は・昭和二十五年に例のいわゆるシヤウプ勧告によつて、地方自治の確立の裏づけとして地方財政を確立する上から、入場税及び遊興飲食税、市町村民税、固定資産税、附加価値税、そういう税目をそれぞれ独立財源として地方にお渡しになつておるのですが、政府はその後これら地方財源の確立に必要な対策をほとんどとらず、現実に地方財源は国の財政にほとんど依存をしなければならぬ。特に先般開かれました税制調査会の答申においても、そのことが指摘されておりまして、常にこの予算を組みます場合に、全体の予算のわくをどう調整するか。その場合国から一体どれだけ……

第19回国会 大蔵委員会 第23号(1954/03/17、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連して――ただいまの大蔵政務次官の砂糖対策に関する答弁は、なつておりません。政府は本年早早砂糖の暴騰に対処いたしまして、この糖価を抑制するために、インドネシアから三万トン、台湾から一万トンを緊急輸入をする対策をとつておるじやありませんか。一体十月から三月末に至る四十五万トンの輸入計画を、正常な方法で政府が対策をとりさえすれば異常な暴騰がないにかかわらず、政府がその政策よろしきを得ない結果、正常な対策をとらないために、異常な暴騰をいたしております。その暴騰をいたしましたときにおいてさえ、通産省の方からはすみやかに一――三月のまだ輸入していない二十万トンの砂糖の繰上げ輸入をしたならば……

第19回国会 大蔵委員会 第24号(1954/03/18、26期、日本社会党(右))

○井上委員 砂糖消費税の問題に関連して質問したいのですが、ただいま小川君が質問いたしておりますことに関連があるのであります。農林次官及び需給課長は、わが国の本年の食糧需給が一体どういう状況にあるかということはよく御承知のはずであります。しかも大端境期を控えて、内地産米の供出は意のごとくならず、消費者への配給は日に日に内地米を削減しなければならぬ実情になつておる。そういうことから外米を必要量以上に輸入いたし、これの穴埋めをいたしておることは御存じの通りであります。私どもそういう日本の食糧事情の現実から貴重な外貨を使つて輸入します外米が、できるだけ効率的に配給されることを今まで強く政府に要望して来……

第19回国会 大蔵委員会 第25号(1954/03/19、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私は国税牧納金整理資金に関する法案、国税徴収法の一部改正、この両案にまたがりまして質問をいたしたいのですが、政務次官はまだお見えになりませんので、事務当局に伺いますが、この国税牧納金整理資金に関する法律案は、こういう新しい資金制度を設ける理由といたしましては、従来租税の過納及び誤納等を還付いたしておりましたのを、いろいろ整理の都合があつて、正確に国の税収を把握するという立場からこの制度を新しく設けようというのであろうと思いますが、ここで問題になりますのは、こういう新しい制度を設けねばならぬような過納、誤納、こういうものが一体どういうことからして起りつつあるかという点について、一応御……

第19回国会 大蔵委員会 第26号(1954/03/23、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際今朝理事会において御承認を得ました大蔵省の出先機関の定員確保に関する問題につきまして、現在定員法の改正が内閣委員会で行われておりますので、これに対して本委員会から申入れをいたしたいと思います。ここに提案をいたします。    大蔵省出先機関定員確保に関する申入の件  大蔵省出先機関中国税局、税務署並びに財務局、財務部はそれぞれ関税を除く税務行政の執行文は予算の執行監査、資金運用部資金の運用管理、国有財産の管理処分、金融機関の検査監督等大蔵省所管事項の殆んど全般にわたる第一線の実施機関であつて、これが運用の適正、執務の迅速如何は、国政の根幹に重夫なる影響を及ぼすものであるにかかわ……

第19回国会 大蔵委員会 第28号(1954/03/25、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま議題となりました税法各案について大蔵大臣の所見を伺いたいのであります。   お聞きしておりますとたいへん咽喉を痛めておりますか、あるいはお年の関係上お疲れになりまして、精力も非常に減退しておるようでございますので、あまり長時間にわたつて大臣に質問をすることは御迷惑と考えますから、重要な点だけについて大臣の所見を聞いて他は他の政府委員からお答えを願つてけつこうでありますから、ひとつさように簡単に、苦しゆうない程度でお答え願いたいと思います。  ただいま内藤委員より御質問をいたしました入場税の国税移管に関連いたしまして、政府与当たる自由党の方で、この政府原案に対して、入場税の税……

第19回国会 大蔵委員会 第29号(1954/03/26、26期、日本社会党(右))

○井上委員 本日税制各案を質疑を打切りまして、討論採決に入ることになつておりますが、この最終段階において私どもが非常に遺憾に思いますのは、今度の税制改革におきまして、低額所得者の減税を他の間接税において一方増徴する、それによつて穴埋めすることになつておる。特にそのうちの一番大きな部分であります奢侈繊維品消費税、それから入場税法案、租税特別措置法というような法案があとまわしにされました。このあとまわしにされた理由は、これら三重要法案のうちで、特に入場税法案と繊維消費税の法案が与党内部で歩調がそろわないというところから、与党内部の調整をはかるためにこれがあとまわしにされた。ところが私がここで伺わな……

第19回国会 大蔵委員会 第31号(1954/03/30、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいまのことは非常に重大な問題でございますから、関連して私からお伺いをいたしたいのでありまするが、ただいま春日君から質問をいたしておりますのは――あなたは参議院の厚生委員会において、二十八年度は二十七年度と同様の方針でやるという決定を閣議でした、こういう明確な答弁であります。そうしますと、今あなたの御説明は、それをさらに具体化して、実行上多少の手心を加えるような注釈を加えておりまするが、そういう注釈が入つておつてもよろしいが、要は閣議で決定をはつきりされておりますか。問題はそこです。そういう注釈の加わつたものも含めて閣議決定事項としてはつきり閣議は決定されておりますか。そこを伺つ……

第19回国会 大蔵委員会 第34号(1954/04/02、26期、日本社会党(右))

○井上委員 外国為替銀行法案に関連して伺うのですが、この法案を制定をします裏づけになる外国貿易の問題でございます。貿易の最近の状況が非常に悪くなりまして、政府はいろいろの施策を講じておるようでありますが、特に外貨予算の割当について、本年は不要不急の輸入をできるだけ食いとめるという方針をとりまして、手持ち外貨の減少を食いとめようとしておるのでありますが、この外貨割当のうちで特にここで指摘を申し上げたいのは、一つはわが国の産業の近代化、合理化、そういう面での生産財の輸入ということに全力をあげなければならぬ。その面から今度の外貨予算の内容を見ましても、大きな部分が米、食糧関係、その次に原料資材関係が……

第19回国会 大蔵委員会 第35号(1954/04/06、26期、日本社会党(右))

○井上委員 山本さんの今の質問と多少関連するのですが、川島さん及び井関さんは、一つは第五条の金利を制限することがおかしい、おかしいというよりも、固定的に法文化することは、経済事情の変動する事態から妥当でない、こういう御意見と、こういうことを規定するといなとにかかわらず、こういう庶民金融、零細金融は許可制にしたらどうか、こういう御者見のようでございます。大体この法律でねらつております重点は、現在の銀行、信託等の法律に基く不特定多数の者から出資を受入れたり預かり金をしてはならぬということが一つと、一つは金利を取締る、この二つが大体この法案の中心でございますが、これをやつた場合に、非常に零細金融が困……

第19回国会 大蔵委員会 第36号(1954/04/07、26期、日本社会党(右))

○井上委員 議事進行。ただいま大平君から入場税法案に対する修正案が提案され、修正の大要について御説明かございました。ところがわれわれの手元へ配られております修正案の修正条項は、従来修正案として提案をされました各種の法案の修正案と比較をいたしまして、何と申しますか、表現方法の上において非常に複雑多数で、前があとになつたり、あとが先になつたり、とても複雑でございます。かくのごとき複雑なものを配つておいて、しかも抽象的な改正の要点だけをさつさと御説明をされても、何が何やらさつぱりわかりません。従つてこの修正案の各条項をもつとわれわれにわかりやすく成文化して出していただいた上で審議を進めることにしてい……

第19回国会 大蔵委員会 第37号(1954/04/08、26期、日本社会党(右))

○井上委員 最初大蔵大臣に伺うのですが、大蔵大臣は先般私の質問に対して、すなわち入場税法案の修正案が自由党から提出されるというお話だが、このことについて知つておるかと言うたところが、まだ知らぬというお話でございました。昨日修正案が本委員会に自由党及び日本自由党から共同提案がされておりますが、この修正案について御相談を受けておりますか、それを伺いたい。
【次の発言】 昨日地方行政委員会において審議されました入場譲与税法案というものがございますが、この入場譲与税法案に対して修正案がやはり自由党及び日本自由党から提出されていますが、この修正案も御相談をされたのでありますか、これを伺いたい。

第19回国会 大蔵委員会 第38号(1954/04/09、26期、日本社会党(右))

○井上委員 特に交付及び譲与税の特別会計を設ける理由について伺いたいのですが、特別会計を何ゆえ設けねばならぬのですか、それからまず伺いたい。といいますのは、たとえば所得税、法人税等の地方交付金はもちろんのこと、揮発油税の譲与金等も一般会計にこれを収納した上で、そうしてこの会計に繰入れている。ただ入場税だけをこの会計に直接収納している形にしてある。そういうことをやつているのだが、何もこんな特別会計を設けなくつたつて、政府の方で必要なら地方へ交付して上げたらいい。一体どういうわけで従来の、平衡交付金をやめて交付税にかえなければならぬのか。それと、こういう煩雑な特別会計を設けて、またここで何人かの人……

第19回国会 大蔵委員会 第39号(1954/04/13、26期、日本社会党(右))

○井上委員 交付税及び譲与税配付金特別会計法案の審議にあたりまして、この会計に繰入れられて参ります入場税の税収につきまして、先般来いろいろこの修正案をめぐりまして、政府の本委員会における税収見込みと、それから提案者側におけるいろいろの御説明との間に多少意見の食い違いを来しておりまして、われわれ野党側の委員といたしましては、政府与党である自由党が主になつてこの修正案を提案をいたします場合、これが国会を通過いたしました場合は、当然政府がその責任を持つて法案の執行に当らなければなりません関係から、政府のはじき出しました税収の根拠と、提案者側が説明をいたします税収の根拠との上に食い違いがあるような説明……

第19回国会 大蔵委員会 第40号(1954/04/14、26期、日本社会党(右))

○井上委員 国民金融公庫の恩給担保金融を行うことに関連をいたしまして伺いますが、恩給担保貸付は二十八年十二月末でわずかに十八件、百八十八万円になつておりますが、本法がかりに成立施行いたしました後において、恩給担保の貸付の見込は一体どの程度になつているか、またその資金わくはどうなつているか、この点をまず明らかにしてもらいたい。
【次の発言】 そうしますと、これは相当利用率が高いようでございますが、年間資金わくが二十三億だといたしますと、大体その程度でまかなえると考えておりますか、問題はそこなんです。
【次の発言】 貸付の平均の金額はどのくらいになつていますか、それから申し込んでから貸付までの、い……

第19回国会 大蔵委員会 第41号(1954/04/15、26期、日本社会党(右))

○井上委員 国有林野事業特別会計法の一部改正の法案につきまして、最初こまかい質問を二、三いたしたいと思いますが、この国有林野事業特別会計は、二十九年度の予算を見ますと、三百四十九億五千万円の歳入歳出予算となつておるのでありますが、このうち決算上の剰余金は、一体どのくらい予定しておるか、またこの会計の純益金、決算上に出て参ります剰余額及び処分の内容について、今までどうやつておつたかということを大要御説明願いたいと思います。
【次の発言】 二十九年度の決算上の剰余金が十五億円を予定されておる。しかし過去のたとえば二十八年度、二十七年度において本会計の純益金、それから決算上の剰余金、それをどういうぐ……

第19回国会 大蔵委員会 第44号(1954/04/21、26期、日本社会党(右))

○井上委員 最初金融機関再建整備法に関連して二、三質問をいたしたいと思います。  この法案に盛られております内容をいろいろ検討いたします場合、金融機関の旧勘定に属した資産を再評価するということがありますが、この旧勘定の資産を再評価した額は一体どのくらいなつておりますか。それからその再評価は一体どんな方法で、だれが立ち会って監督して来たか、これは非常に大事な問題でありますので、一応その経過及び監督といいますか、審査の結果、そういうことについて御説明を願いたい。
【次の発言】 今度新たに確定評価基準を設けて、これによつて評価を行った場合は閉鎖をしてもよい、こういう調整勘定の規定を設けて来たのですが……

第19回国会 大蔵委員会 第45号(1954/04/22、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま内藤さんが御質問いたしております経済援助資金特別会計法案の第四条の資金の運用または使用という問題でございますが、一体この法案の裏におります協定の本筋は、政府御存じの通り、アメリカの農産物の余剰をどうして効果的にこれをはかすかというアメリカ政府の、一つは農業政策、一つはアメリカの対外政策、一つはまたアメリカの財政政策の上から考えられておるのでありまして、アメリカ自身莫大な農産物の余剰を来しまして、この農産物の価格を維持するためどうしたらよいかという点が取上げられて、全体でもつて約八億ブッシェルくらいじやないかと思います。  この八億ブッシェルという厖大な余剰農産物をアメリカの……

第19回国会 大蔵委員会 第46号(1954/04/23、26期、日本社会党(右))

○井上委員 最初に日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定の実施に伴う関税法等の臨時特例に関する法律案に関連して伺うのですが、日本とアメリカとの相互防衛援助協定の第六条には関税、物品税、通行税、揮発油税、電気ガス税等について免税の措置を規定してありますが、現在まで連合軍の占領用物資について免税処置を講じておるのかおらぬのか、おるとすればその免税額は一体どれくらいになる予定か。それから今後のこれによる免税額の見通しは一体どれだけが予定されておるか、現在までと将来とについてお答え願いたい。
【次の発言】 国際連合軍が輸入して使っております物資に対して、現在までどのくらいの課税を留保しておるか……

第19回国会 大蔵委員会 第48号(1954/04/27、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいままでの法務大臣の御意見を伺つておりますと、犬養大臣のとられました行為は刑事政策上国家的見地からこれをやつたことである、こういう御答弁であります。伺いますが、あなたの方の今度のこの事件に御関係をされております検察陣、特に検事総長以下各検事正数名が、今お話のように五千幾百万円の捜査費用を使い、さらにそれで足らずにあと二千数百万円の追加を要求しなければならぬというくらいの重大な案件を取上げて、最後のどたん場になつて、これら首脳の検察陣が数日にわたつて、しかも数十時間の時間をかけて、どうしてもこれとこれとの人は逮捕をしなかつたならばこの事件の核心をつかむことができない、こういう決定……

第19回国会 大蔵委員会 第49号(1954/04/28、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連。この四条の資金の運用についてですが、これは単に抽象的な「工業を助成」さらに「その他本邦の経済力の増強」ということになつておるので、先般その具体的なことは政令でこれを定める、こういうことでございましたので、政令の内容について御検討願つて、後ほどこの委員会に答弁を願うように政府に要求をいたしておきました。政府におきましては、この政令の内容について御検討されたことと思いますから、その内容を一応ここで御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと一千万ドル、三十六億円はそのまま日本開発銀行に渡しまして、開発銀行が貸し付けることについて、大体この資金の運用はまかせてしまうこと……

第19回国会 大蔵委員会 第50号(1954/05/06、26期、日本社会党(右))

○井上委員 出資の受入、預り金及び金利等の取締に関する法律案について二、三お伺いをいたします。御存じの通り、町の特殊金融機関が現在の金融法規の欠陥を縫いまして、いわゆる不特定多数の者から出資を求め、あるいはまた預かり金にひとしい行為によつて金融を行わんとしたことから、昨年夏以来非常な問題を起して参りましたが、現在政府当局の手元でこれら町の金融機関が昨年夏以来起しました支払いの停止といいますか、あるいはそのためにいろいろな問題を起こしましたが、そういうものがどういう事態になつておりますか。もつと具体的に伺いますと、たとえば警察等において調べられましたところのいわゆる町の金融機関の取調べの件数、そ……

第19回国会 大蔵委員会 第53号(1954/05/12、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと大切なことを二、三伺つておきたいのですが、問題はダイヤ、貴金属の所有権の問題であります。お二人の先生方は、先般同じ衆議院の行政監察特別委員会へ参考人として出席をされまして、そこでこの問題に対する見解を御発表になつておりますが、その見解を伺いますと、これらダイヤ、貴金属は、当時戦争遂行という国家の最高の公共的目的のために使用するということで供出をさした。従つて所有権は当然国家にあり、またそういう目的のために供出さした以上は、その所有をしております国家機関は、その目的に近い線において、つまり国家公共の目的にこれを使うようにした方がよかろう、こういうふうな見解が述べられたように私……

第19回国会 大蔵委員会 第56号(1954/05/18、26期、日本社会党(右))

○井上委員 大蔵大臣及び政務次官が見えませんし、主計局長も見えません。政治的な問題について、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律案について質問をしたいと思いましたけれども、事務当局が見えておりますので、こまかいことについて二、三伺つておきたいと思います。  あなたの方で、補助金その他国庫の方から出します交付金、あるいは利子補給というようなものがいろいろございますが、補助金、負担金、利子補給その他国が交付する金銭をきめます場合に、法律による場合と法令によらない場合とがございます。法律による場合にいたしましても、補助金をきめます場合の事務的な手続というのは、具体的にどういうことになつており……

第19回国会 大蔵委員会 第57号(1954/05/19、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連して。ただいま大蔵政務次官は、金融引締めは当分まだ強化して行く、こういう御方針らしいのでございますが、一体いつまで強化をする方針でございますか。それといま一つは、政府の金融引締め並びに融資の方針によりまして、わが国の産業資金の動向がどう一体具体的に現われておりますか。たとえば政府の融資方針の資料を見ますと、不要不急の産業には投資をすることはならぬ、また金融はできるだけやめてもらいたいという通達がされておりますが、それによつて具体的にどういう産業に資金が集中して行き、そうしてその産業のどういう部面が産業的には近代化の方向をたどりつつあるか、いわゆる国際収支の改善への方途の具体的な……

第19回国会 大蔵委員会 第58号(1954/05/20、26期、日本社会党(右))

○井上委員 政府次官に伺うのですが、ただいま大平君からも御指摘がございましたが、補助金の不正な申請や使用等を抑制するという、このこと自身には何人も反対はないと思います。問題は、国の補助金政策をどうするかという全般的な基本対策の問題であろうと思います。ごらんの通り、政府みずからの説明によつても、総予算の約四割近いものが、補助金、負担金、交付金等の金額で占められております。そのウエートの上から考えてみましても、いかに補助金政策というものが重要であるかということを私は考えますとともに、それだけの大きな国の支出を見通しておりながら、それが最初申請通りの適正な効率的な効果をあげておるかどうか、補助金がほ……

第19回国会 大蔵委員会 第59号(1954/05/21、26期、日本社会党(右))

○井上委員 接収貴金属等の処理並びに接収解除ダイヤモンドの処理等に関する法律案、この両案について質問をいたしたいのですが、まず接収解除ダイヤモンドの処理等に関する法律案について、衆議院の行政監察委員会が現在日本銀行に保管されておりますダイヤモンドに関しまして、これが鑑定、保管、運搬、接収解除後における保管等の間においていろいろの問題がたくさんございましたのを、十三国会以来これが慎重な調査を遂げられて、結局この処理は法律によつてこれが解決をすることが必要であるとして、行政監察委員会が各党一致いたしまして、法律案を提出することにいたしたということであります。  そこで伺いたいのは、ダイヤモンドだけ……

第19回国会 大蔵委員会 第61号(1954/05/26、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私提案者になつておりますけれども、これは念のために、特にこの方面に詳しい提案者であります苫米地さんに伺つておきたいのでございますが、この緊急開拓事業を実施するため、国が北海道において学校、診療所等の用に供するための施設、この内容ですが、これは北海道において市町村に譲渡を必見とする学校、診療所等の施設がどのくらいございますか。それで、これは譲与ということになつておりますが、無償譲与ですか、有償譲与に考えておりますか。無償譲与とするならば、一体全体の金額はどのくらいのものになりますか。その程度がわかつておりましたらお答えを願いたいと思います。

第19回国会 大蔵委員会 第62号(1954/05/27、26期、日本社会党(右))

○井上委員 議事運営に関する意見を申し上げたいと思います。  去る二十日、本大蔵委員会に付託されました出資の受入、預り金及び金利等の取締に関する法律案に対する本委員会に承ける採決にあたりまして、内藤委員より自由党、改進党、日本自由党、この三党協同修正ということで、第五条の金利の取締りに関する条文中、百円につき一日三十銭を一日三十五銭と修正の案が提案をされまして、採決の結果この改正案に対しては、自由党の淺香、坊、黒金、山本、大平、藤枝、小西、苫米地、有田、改進党の内藤、福田、これらの各委員の方々が賛成起立しまして、多数で三十五銭に改める修正案が可決されたのです。このことは国会の審議の上において当……

第19回国会 大蔵委員会 第63号(1954/05/29、26期、日本社会党(右))

○井上委員 先般、出資の受入、預り金及び金利等の取締に関する法律の第五条の金利規定中、金利引上げの修正案を本大蔵委員会に提案した委員が、その委員みずからが提案可決したものを、本会議において否決するがごとき行為は、議員に与えられた議決権をもてあそぶ行為であるのみならず、委員会の議決の権威を失墜することであり、今後委員会の運営の上に重大問題を提起したものであつたので、私どもは委員長並びに関係自由党委員にこの善処を要望して来たのであります。ところが昨二十八日の理事会及びただいま淺香委員より、先般本委員会において金利に関する修正案を可決し、本会議において否決せざるを得なかつた理由と経過を報告され、今後……

第19回国会 大蔵委員会 第66号(1954/07/12、26期、日本社会党(右))

○井上委員 簡単に大臣に二点ほどお尋ねいたしたい。今日本の財政経済の中で一番重要な問題は、円の信用価値をどう維持するかというこの問題がすべてではないかと私は考えております。政府としては、この信用維持にあらゆる手を講じて努力をされておるようでございますが、政府の努力は対外的には、どうもわれわれの勉強の足らぬところがあるかもしれませんが、私どもの感じる対外的な報道によりますと、日本の円の信用に対しまする考え方に、どうも大蔵大臣がいろいろの方面で強調されるのとは逆の情報が盛んに入つて来る。このことがまたわが国の経済界に影響いたしまして、為替レートを改訂するのではないかということがちまたにはもう非常に……

第19回国会 大蔵委員会 第67号(1954/07/13、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私この際二十九年度災害の対策について政府の方針を伺いたいのでありますが、まず最初に、四月下旬に東北に凍霜害が発生をし、さらに五月上旬にはひよう害が起り、北海道に暴風雨があり、さらに下旬に再び東北地方に凍害、また六月に入つて青森、岩手を中心とする凍害が発生し、一方西日本では六月の降雨期に入つて豪雨災害が相次いで発生をしており、また七月に入りましても非常な豪雨が地域的にございまして、河川、林野、農地、農業施設等の被害が増大をしており、特に最近東北地方は何十年ぶりという低温のため冷害の発生を見ております。これらの災害に対しまして、政府は一体いかなる対策を立てようとしておるかという問題であ……

第19回国会 大蔵委員会 第68号(1954/08/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 関連。ただいま協議団の問題について御質問がございましたが、協議団の協議案件として調査査察の方からさらに審査を要求されて、協議団が協議中の事案について、まだ結論がついていないうちに差押えをどんどんやつておる。それから何ぼの結論がつくかわからぬのに金利を計算をしてとる。あなたの方の協議団の審査協議といいますか、そういうものを審査請求をいたしましてから相当長時日を要します。早いのでたかだか半年、おそいのになると一年から一年半かかる。まつたくこれは協議団の事務能率の関係がありまして、慎重な審査をしておるというところから起つておると思いますが、そういうので日が延ばされて、延ばれる間依然として……

第19回国会 大蔵委員会 第69号(1954/08/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際地方金融対策について伺いたいのですが、最近の地方公共団体の財政は、政府みずから御存じの通り、その窮乏はいよいよはなはだしく、各府県においては、府県の職員の給料の遅払い、それから昇給の停止、さらに府県費による災害復旧その他公共土木事業の一時停止という事態さえ起りつつある。そのおもなる県を見ますと、青森県の場合は、県の赤字が約五億、職員は向う一箇年間昇給を停止し、さらに人員整理を行わねばならぬ状況であり、秋田県においても、赤字約十一億、同県においても職員の昇給の停止を行わんとしておるし、新潟県は赤字八億、これまた給料の遅払いが起つており、その他京都府、佐賀県、群馬県、茨城県等に至……

第19回国会 大蔵委員会 第70号(1954/09/09、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと関連して……。ただいま内藤氏の質問しております本年度産米価格の決定問題は、本年の供米確保の上に非常に重大な政治問題化しておることは御承知の通りです。しかるにこの価格決定の最高責任者たる大蔵大臣が、この問題に対して明確な御答弁をされていないことははなはだ遺憾であります。政府が本年の産米価格を一体何ぼにきめるかということは、本年の作柄なりあるいは配給日数の問題なり、あるいはまた輸入の実績なりを総合しまして、この程度に買わなければ予定通りの供出は出ないだろうというところできめる、これは例年繰返しておるところであります。ところが御指摘の通り事務当局間ではそれぞれ正確な資料を持ち寄り……

第19回国会 大蔵委員会 第71号(1954/09/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 昨日大蔵大臣に質問いたしたのでありますが、最近新聞に伝うるところによると、全国銀行の職員が俸給値上げの要求をいたしておることに関連して、銀行局中心に、この運動がきわめて重要な影響を及ぼすという見地から、さような俸給値上げに各銀行当局は応じる必要がない、簡単に言えばさようであろうと思いますが、さような通達を各地方財務局長を通して所管の各銀行当局に通達をした、あるいは話合いしたとかいうようなことがいわれ、このことがこのベース・アップを支持し、指導しておりますいわゆる全銀連の問題になりまして、昨日銀行局の方に、さようなことは労使関係の紛争に政府がタッチすることであつて、労働協約の上からは……

第19回国会 大蔵委員会 第72号(1954/09/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 国民金融公庫の方にちよつと伺いたいのですが、御存じの通り政府の金融引締めの結果、いわゆる地方銀行、特殊銀行、特殊金融機関等の各金融機関が非常にきゆうくつになりまして、それで国民金融公庫の窓口に最近申込みが多くなつておるのだろうと思います。これに対して金融公庫としましては、資金需要とそれから貸出し要求に対しまして、具体的にいかなる対策を立てておるか。具体的にたとえて申しますと、資金需要がこれだけふえて来ており、貸出し要求額がこれだけふえて来ておるから、これに対して人員はこういうぐあいに増加をしておる、そうしてその処理を明確にしておる、資金操作においても非常に要求されております。大都市……

第19回国会 大蔵委員会 第73号(1954/09/28、26期、日本社会党(右))

○井上委員 銀行局長にちよつと一、二点伺つて、国税庁長官に質問いたしたいと思います。  ただいままで福田及び春日両氏から金融全般の問題についていろいろ御質問がございましたが、その答弁を伺つておりますと、金融引締めの成果は非常にあがつておる、こういうふうに非常に楽観をしておりはせんかとわれわれは考える。ところが私どもしろうと的に見まして、最近の経済界はデフレの底入れ観が強くなつておるということについて、大蔵省も日銀も否定をいたしておるようであります。しかし経済界がデフレの底入れ観を呈して来たという一つの見方、そうしてこれを政府が否定しておる事実、これは政府の金融引締めの政策が現実の問題としては大……

第19回国会 大蔵委員会 第74号(1954/10/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま内藤委員から大正飛行場の国有地の管理及び払下げ状況についての視察の結果が報告されたのでありますが、いずれこれは国有財産の管理状況に関する小委員会が近く開かれまして、この問題を主題にしての一応の態度がきめられることと思います。つきましては、私ども現地を見ました場合、あの地帯はかつて駐留軍が占拠しておつた当時に、一部耕作農民に耕作を許し、あるいはまた民間飛行会社にその使用を許し、あるいは自衛隊といいますか、そういうものに一部使用を許しておつた。ところがあれがいよいよ日本政府に正式に返還され、返還と同時にこれらの各駐留軍との間に了解的に使用を許可されておりましたものは、いずれもそ……

第19回国会 大蔵委員会 第75号(1954/10/12、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私次官と主計局長に、明年度の予算編成に関する諸問題について政府の見解を二、三ただしておきたいと思います。新聞によりますと、すでに各省からそれぞれ明年度予算に対する要求額が大蔵当局に示されておるようであります。この各省からの昭和三十年度の予算に対して、大蔵当局はいかなる財政政策に基いて措置をせんとするか。これは予算編成期に入つております今日、非常に重要でございますので、特に大蔵大臣の出席を求めましたけれども、大臣出席されません。やむを得ませんので、主計局長と次官に伺うのでありますが、申すまでもなく、政府は財政政策の方針として、円価値を維持してインフレを抑制することを前提として、明年度……

第19回国会 大蔵委員会 第76号(1954/10/26、26期、日本社会党(右))

○井上委員 私はこの際国際収支の改善、時に円貨維持に関連して、輸入補給金の問題を質問いたしたいのであります。最初為替局長にお伺いいたすのでありますが、為替局長は、その任務とするところは、わが国の円貨をいかに維持して行くかということが重大な任務であろうと思います。その関係から国際収支の改善に所要の対策を立て、推進されているのであろうと思いますが、最近国際収支が非常にアンバランスであるというところから、政府の方でも積極的に輸出振興に必要な諸般の対策を進めておりまして、輸出の面では、昨年に比べて飛躍的に振興して来たということがいわれております。ところがその輸出振興の跡を検討してみますと、どうもそこに……

第19回国会 大蔵委員会 第77号(1954/10/27、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいまの酒米の供出に関連しまして二、三お尋ねしておきたいのですが、今国税庁長官の話を聞いておりますと、二級酒が非常に品不足になつておるというのは、どういうことからそういうことになつておるのですか。全体がデフレの傾向になつて特級酒、一級酒の売れ行きが悪いということからですか。それとも特級酒、一級酒は値がいいので、その方をよけいつくつたために二級酒の供給が少かつたということから来るのですか。どういうことからそういうことになつたのですか。
【次の発言】 二級酒が非常にそういうふうに需要が多くなつて来ておるということに関連して、さつまいも等によつてつくつております合成酒が、最近非常に化学……

第19回国会 大蔵委員会 第78号(1954/11/10、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ただいま小委員長から大正飛行場の処理に関して小委員会としての審議の経過並びに結果について御報告がございました。そのうち特に政府に対して申入れをいたします条項のうち文面がきわめて抽象的で解釈の仕方によりますならば、いずれにでも解釈ができ得るような文面がございますので、この際政府の方に申入れをいたすにあたりまして、特に委員会として政府の所見を一応明確にしていただきたい点がございます。  すなわち大正飛行場は民間航空飛行場として機能を失しない程度にこれを残す。しかしその使用いたします用地はでき得る限り最小限にとどめて、残余の土地はこれを現に耕作しております農家及び供出いたしました農家に払……

第19回国会 大蔵委員会 第79号(1954/11/11、26期、日本社会党(右))

○井上委員 政府は来年度の予算編成に伴つて、資金計画についていろいろ検討をされておるようでありますが、特に年末及び年度末を控えまして、当初計画いたしました資金計画の上にいろいろ事情がかわつて参りまして、相当当初計画を変更せなければならぬ事態が起つて来ておりますので、この際、資金運用部及び簡保資金等の状況につきまして、政府資金関係の関係当局に二、三質問を申し上げたいと思うのであります。  大蔵省では、最近、明年度の資金運用部資金運用計画の第一次構想をまとめて、さらに去る十月二十五日に運用審議会を開いて、本年度の運用計画に一部変更を加えるなどの調整を行つて来た、同資金や簡保資金に対する需要が最近ま……

第19回国会 大蔵委員会 第80号(1954/11/24、26期、日本社会党(右))

○井上委員 ちよつと信用金庫の方に伺いますが、この年末金融の資金需要の根拠ですね。といいますのは、さきに地方銀行の代表者の意見を聞いておりますと、地方の経済の事情というものはそう悪くない、全般的に大体物価はそう下つていないし、かつ収入も大体横ばいの状態にある、それほどデフレは深刻化していない、そこへ持つて来て、御承知の通り供米代金が二千億も政府から出る、そういうことからして相当それが地方銀行及び各金融機関に流れて来るのじやないか、一番今日困つておるのは、造船、石炭、大企業の下請産業が最も困つておる実情だということが述べられておつた。そういう点から考えてみると、この資金需要の多くなつておる理由は……

第19回国会 大蔵委員会 第81号(1954/11/25、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この際大蔵大臣に二、三質問をいたしたいのですが、吉田内閣も新聞によると余命幾ばくもないということでございますから、長い間御苦労さまでございました大蔵大臣に、一つは置きみやげ、一つはかりに大臣をやめなければならぬことになりましても、やはり大政党の有力な国会議員、政治家として今後いろいろな面の発言が大きいと考えますので、特に現職大臣として在任中に編成されました補正予算案について二、三伺つておきたいのであります。  政府は最初は補正予算は絶対組まないという方針を堅持して参つたのであります。ところがその後災害がたび重なつて巻き起り、かつ予算執行に伴う諸般の情勢から、やむなく補正予算を組まな……

第19回国会 内閣委員会 第16号(1954/03/25、26期、日本社会党(右))

○井上良二君 ただいま委員長より御紹介を願いましたが、大蔵委員会は、去る三月二十三日、今回議題となつて御審議を願つております大蔵省の出先機関の定員確保に関する件に関して、次の申入れを内閣委員会にいたすことに満場一致決定をいたしました。案文を朗読いたします。  大蔵省出先機関中国税局、税務署並びに財務局、財務部はそれぞれ関税を除く税務行政の執行又は予算の執行監査、資金運用部資金の運用管理、国有財産の管理処分、金融機関の検査監督等大蔵省所管事項の殆んど全般にわたる第一線の実施機関であつて、これが運用の適正、執務の迅速如何は、国政の根幹に重大なる影響を及ぼすものであるにかかわらず、従来再二の行政整理……


■ページ上部へ

第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 大蔵委員会 第2号(1954/12/02、26期、日本社会党(右))

○井上委員 その質疑に入ります前に、ただいま三法案が提出されて政府の提案理由の御説明を伺つたのでありますが、この法案の審議に必要な資料の提出を要求いたしたいと存じます。  それは、農業共済保険の制度の改正に必要な審議が農林委員会の方において進められておりまして、この農林委員会における本共済保険の改正に関連する所要の議事経過というものを一応御提出を願いたいと思います。同時に、この改正案において約十二億の不足が新しく生じたということでありますが、このおもなる不足の項目について、そうしてまた、特に不足を生じました都道府県の共済組合の実情について、資料を出していただきたいと思います。  次に、この漁船……

第20回国会 大蔵委員会 第3号(1954/12/03、26期、日本社会党(右))

○井上委員 この漁船再保険特別会計における特殊保険及び給与保険の再保険事業について生じた損失をうめるための一般会計からする繰入金に関する法律案、これの資料をきのう要求しておいたのですが、手元に保険事故調べが配られておりますが私の聞きたいのは、昭和二十八年度において保険事故が異常に発生したということが説明されておりますが、この異常に発生をいたしましたうちで、特に漁船の拿捕、抑留等の特殊保険、及び漁船乗組員の給与保険法に規定する乗組員の抑留の保険事故というものの大要を知りたいのですが……。
【次の発言】 ちよつとこれに関連をして伺いますが、例のこの水爆の被害を受けました福竜丸の損害についてアメリカ……

第20回国会 大蔵委員会 第4号(1954/12/04、26期、日本社会党(右))

○井上委員 政府提案の交付税及び譲与税配付金特別会計法の一部を改正する法律案中、警察費の是正に伴う経費について、新しく地方交付税を変更しよう、こういうことでございますが、この内容について資料をいただいたのでありますが、この点を一応御説明願いたいと思います。
【次の発言】 問題はこの新しく生じて参りました交付税の交付額の四十億の問題でございますが、この四十億というのは三十年及び三十一年に地方にそれぞれ交付します交付税でないかと考えますが、今回これを三十年度、三十一年度に支払います分を、二十九年度に繰上げ支給をしておる措置を講じておるようであります。 そうしますと、三十年及び三十一年度の交付税につ……


■ページ上部へ

第21回国会(1954/12/10〜1955/01/24)

第21回国会 大蔵委員会 第1号(1954/12/14、26期、日本社会党(右))【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  最初にちよつとごあいさつを申し上げたいと存じます。昨十三日皆様の御推挙によりまして、不肖私が大蔵委員長の重責を汚すことに相なりました。まことに浅学菲才、もとよりその任にあらずと思つておりますが、現在の経済情勢のもとにおきまして、当委員会にかけられました任務はまことに重大なものでありますから、たまたま委員長の重責をになうことにいたしました以上は、粉骨砕身、誠心誠意をもつてその職務の完遂をいたしたいと存じます。何とぞ皆様のこの上の御支援と御鞭撻をお願いを申し上げまして、はなはだ簡単でございますけれども、委員長就任のごあいさつにかえる次第であります。(拍手)……

第21回国会 大蔵委員会 第2号(1954/12/21、26期、日本社会党(右))【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  まず理事の辞任についてお諮りをいたします。本委員会の理事でありました内藤友明君、坊秀男書及び久保田鶴松君よりそれぞれ理事を解任いたしたいとの旨の申出があります。これを許可するに異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて三君の理事の辞任を許可するに決しました。
【次の発言】 引続き理事の補欠選任を行いたいと存じます。これは先例によりまして選挙の手続を省略して委員長より御指名いたすことに異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。それでは委員長におきましては  宇都宮徳馬君 藤枝泉介君 小川豊明君をそれぞれ理事に氏名いたしま……

第21回国会 大蔵委員会 第3号(1955/01/24、26期、日本社会党(右))【議会役職】

○井上委員長 これより会議を開きます。  税制に関する件、金融に関する件を一括議題とし調査を進めます。  本日は主として本年度の財政方針につきまして、政府に質疑を行いたいと存じます。それでは通告順によって質疑を許します。春口一幸君。
【次の発言】 大上司君。
【次の発言】 ちょっとこの際委員長から、政府委員の都合がありますから、一点伺っておきたいのですが、それは、政府は国会において法的、予算的措置を講ぜずに、最近輸出振興の見地から、プラント輸出その他の輸出によって生じた損失を補償するために、国民生活に重大な関係のある砂糖の輸入価格にこの損失を背負わせて、そうして差益金を関係業者に行政庁において……


井上良二[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-24期-25期-|26期|-27期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院26期)

井上良二[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-24期-25期-|26期|-27期
第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 建設委員会大蔵委員会連合審査会 第1号(1953/06/24、26期、日本社会党(右))

○井上委員 議事進行について。これは今説明を聞いておると、提案者は提案の上においてえらいミスがあります。これは重大問題です。法案第三條には「税収入額に相当する金額を、」とこうなつておる。ところがあなたの今の提案理由書には、「揮発油税を、この道路整備計画の実施に要する道路法及び道路の修繕に関する法律に基く国の負担金または補助金の財源に充てることにして」と、こうなつております。この提案理由では揮発油税をこれに便りということが明確に示されておる。法律の方ではそうなつておらないが、とつちがほんとうか、これは提案理由の字句訂正を願います。
【次の発言】 脱けておると言うが、この理由書を、はつきりこう直す……

第16回国会 通商産業委員会大蔵委員会農林委員会連合審査会 第1号(1953/07/17、26期、日本社会党(右))

○井上委員 よろしいです。
【次の発言】 第一はこれの貸付期間を一年すえ置いて五年にした理由、これは打出しは長期資金というふうに打出しておる。長期資金として打出して中小企業金融をするという場合、これは設備がおもだろうと思いますが、零細な中小企業が新たな設備をいたしまして、これが完全に支払い能力ができ得るまでになるのに五年でいいというのは、どこに根拠がありますか。
【次の発言】 今の御答弁は非常に重要でございます。と申しますのは、資金の回転率をできるだけよくするという点から考えますならば、短期がいい。現に三年見当であるというなら、五年というおまけをつけなくてもよい。五年やるのが至当だけれども、大……

第16回国会 農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1953/07/31、26期、日本社会党(右))

○井上委員 昨年、肥料が国内需要をまかないまして輸出ができる情勢になりましてから、輸出問題をめぐつて、肥料問題というものが非常に大きな問題になりました。爾来約十箇月の長い間にわたつて、この問題は国会を通じていろいろ論議をされて参りました。その結論として、ただいま通産、農林両委員会に、肥料問題に関する両案が提出されておるのでありますが、この法案を見まして、私どもは政府としては一つの進歩であると考えております。従来肥料に対する無方針が初めて一つの軌道に乗つて行つて、政府の方針によつて肥料を動かして行こうという、肥料に対する明確な線がここに打出されたということは、私ども肥料問題を扱つて来た者としまし……


■ページ上部へ

第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 大蔵委員会公聴会 第1号(1954/03/02、26期、日本社会党(右))

○井上委員 年間どのくらい開催をいたしますか。たとえばあなたならあなたの歌劇なりオペラは何回ぐらい年間開催をいたしますか。それで入場者は大体平均してどのくらいになり、収支はどういうことになつているか。



井上良二[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-24期-25期-|26期|-27期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

井上良二[衆]在籍期 : 23期-24期-25期-|26期|-27期
井上良二[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 26期在籍の他の議員はこちら→26期衆議院議員(五十音順) 26期衆議院議員(選挙区順) 26期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。