井上良二 衆議院議員
24期国会発言一覧

井上良二[衆]在籍期 : 23期-|24期|-25期-26期-27期
井上良二[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは井上良二衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院24期)

井上良二[衆]本会議発言(全期間)
23期-|24期|-25期-26期-27期
第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 衆議院本会議 第16号(1949/04/12、24期、日本社会党)

○井上良二君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となつております決議案に賛成の意を表したいと存じます。  政府は昨年暮に、経済安定九原則の具体化に関する指令を受取つたのであります。この経済安定九原則の第九項目にあります食糧の集荷の能率化に関する具体化について、さらにこまかい指令を日本政府は受取つております。そのこまかい指令と申しますのは、食糧確保措置に関する指令でございます。この指令のうちに、食糧確保に必要なる増産の処置を継続してやれという指令が政府に來ております。同時に、この指令の次の項目にも、食糧集荷に関して政府は法律をもつて追加供出を強化せよというのがございます。  ところ……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 衆議院本会議 第4号(1949/10/31、24期、日本社会党)

○井上良二君 ただいま議題となりました薪炭特別会計に関する緊急質問を試みたいと存じます。この薪炭特別会計の問題は、第三次吉田内閣ができまして始めて天下にその醜をさらした、腐敗きわまる内容でございますので、これから私が質問いたします数点に対しましては、総理大臣並びに各関係大臣の責任と誠意ある答弁を要求いたすのであります。  質問の第一は、政府は現行薪炭特別会計と物資需給調整法に基づく薪炭需給調整規則によつて薪炭の一定買上げと販売を行う責任があるにかかわらず、今春四月以来、全国的に薪炭の買上げを停止したのみならず、これまで政府が買い上げた代金を支払わず、生産者に重大な損害を与え、他方卸業者の売掛代……

第6回国会 衆議院本会議 第16号(1949/11/25、24期、日本社会党)

○井上良二君 ただいま議題となりました森農林大臣の不信任案に関する趣旨弁明をいたします。  まず決議案を朗読いたします。    決 議  衆議院は森農林大臣を信任せず  右決議する  私は、この際、日本社会党、民主党野党派、新政治協議会、社会革新党、同時に労働者農民党、これら各派を代表いたしまして、森農林大臣不信任に関する趣旨を説明いたしたいと思うのであります。(拍手)  吉田内閣は、経済安定の基礎を労働者、農民を犠牲とする低賃金と低米価に置く方針をとり、この方針において、森農林大臣は、大臣就任以来、農業政策において、食糧増産の基本でありますところの開墾、開拓、土地改良、農業水利、災害復旧等に……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 衆議院本会議 第18号(1950/02/11、24期、日本社会党)

○井上良二君 私は、昭和二十四年度産米の補正供出と、二十五年度産米の事前割当に関して、主として農林大臣にその所信をたださんとするものであります。  諸君も御承知のごとく、二十四年度の産米は、数回にわたる台風と病虫害の被害を相当広範囲に受けている実情から、政府みずから、例年の等級制による買上げでは、とうてい完遂の見込みがないと考えまして、新たに五等米制度なるものを設けて、被害米の一部を買い上げる措置をとつたのでありますが、被害がきわめて深刻なる関東、近畿、中国、四国、九州の各地域の農家に対する補正が適正に行われなかつたために、供出割当をめぐつて生産農民の政府に対する不満が急激に高まりますや、政府……

第7回国会 衆議院本会議 第43号(1950/04/27、24期、日本社会党)

○井上良二君  私は、日本社会党を代表いたしまして、本決議案に賛成の意を表明するものであります。  今や日本の農業は、戰後急激に回復しました世界の農業生産を前にして、一大転換期に直面しているのであります。いまさら申し上げるまでもなく、わが国の農業は、その経営があまりにも零細であり、その生産はきわめて原始的であつて、過重労働を中心とする生産手段で直接国際市場に立ち向わざるを得ない実情にあるにもかかわらず、吉田内閣は、その成立以来、いかなる対策を農村にとり来つたか。  御存じのごとく、低資金、低米価、重税を中心とする財政政策の実施は、外国食糧の大量輸入と食糧事情の緩和を景気とする農産物の低下と相ま……


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第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 衆議院本会議 第5号(1950/07/17、24期、日本社会党)

○井上良二君 私は、日本社会党を代表しまして、朝鮮事変をめぐる東亜の緊迫せる情勢下に、農村の恐慌のあらしの中に立つ農民の切実な要望と――全国民の不安を一掃するため、吉田内閣総理大臣の施政方針演説に対し、朝鮮事変の見通しと、特に農政並びに食糧政策について、以下数点質問せんとするものであります。(拍手)  まず質問の第一点は、今回の朝鮮事変の見通しと、国際情勢の変化に伴うわが国の食糧政策についてであります。去る六月二十五日、朝鮮に動乱が勃発いたしますや、韓国との貿易は杜絶し、韓国米の輸入は中止され、株式と米のやみ相場ははね上り、北九州から神戸にわたつて室員警報の発令があり、海岸線の警戒は強化され、……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 衆議院本会議 第13号(1951/11/08、24期、日本社会党)

○井上良二君 ただいま議題となつております池田大蔵大臣、根本農林大臣不信任案に対する賛成の演説を行いたいと思います。  政府が與党の支援のもとに行わんとした米麦の統制撤廃は、米麦が国民生活の中核としての重要物資であるという立場から十分な検討を加えずに、軍に生産農民の強制供出に対する不満と、消費者大衆の配給上の不平の声を利用して、党略的に統制撤廃を断行せんとしたのが問題となつておるのであります。今回の米麦の統制撤廃が、働く国民大衆の犠牲の上に行われることを知つた大衆は、一齊に統制撤廃の反対に立ち上りまして、全国的に統制撤廃反対の運動を巻き起したのであります。この国民の統制撤廃反対の輿論の前に、政……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 衆議院本会議 第31号(1952/04/15、24期、日本社会党)

○井上良二君 「議員立法制限に関する野田国務相の発言に関して、日本社会党を代表いたしまして緊急質問を試みたいと存じます。野田建設大臣は、去る四月八日夜、福井県の災害観察に参ります途上、新聞記者団と会見して、国会を否定し、憲法を無視する重大発言を行つたのでありますが、このことに関し、当面の責任者たる野田国務大臣並びに総理の責任ある答弁を伺いたいと思うのであります。  野田国務大臣は、当時の車中談として、記者団に対し、総司令部の内政関與は講和発効とともになくなるが、今度は国会の立法権者としての専横をどう阻止し調整するかが重要な問題となつて来る、特に予算に関係ある法律案を議員立法でかつてにつくり上げ……

第13回国会 衆議院本会議 第39号(1952/05/08、24期、日本社会党)

○井上良二君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました食糧管理法の一部を改正する法律案の原案及びその修正案に対し反対の意見を表明するものであります。  御承知の通り、本法律案は麦類の供出並びに配給統制を撤廃しようとするものであつて、わが国食糧政策の上に重大な変革をもたらすばかりでなく、主要食糧の増産と国民生活に直接影響するところもまたきわめて大きいので、ここに私は、次のような理由によつて政府原案に反対し、特にこの機会を通じまして、政府の食糧政策の無定見に対し重大な警告を発しておきたいと思うのであります。(拍手)  政府は、昨年十月、来麦の統制撤廃を閣議で決定し、その実施方法……

第13回国会 衆議院本会議 第47号(1952/05/29、24期、日本社会党)

○井上良二君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました三法案のうち、農業災害補償法臨時特例法案に対し、強い希望を付して賛成するとともに、農業災害補償法の一部を改正する法律案に対し、野党各派から共同提出いたしました修正案に賛成し、同法の政府原案並びに農業共済基金法案に反対するものであります。  農業災害補償法に基く農業共済保険制度が実施されましてここに四年、本制度の実施の跡を顧みますと、本制度が、わが国農業の特殊性と、天候自然に左右される農作物を保険の対象としている関係から、幾多の欠陷が指摘され、かつ本法運用の拙劣さと相まつて、本制度の根本的な改正が各方面から強く要望されるに……

第13回国会 衆議院本会議 第49号(1952/06/03、24期、日本社会党)

○井上良二君 私は、日本社会党を代表しまして、ただいま議題となりました農林省設置法等の一部を改正する法律案の原案並びに自由党提出の修正案に反対し――わが党及び改進党、日本社会党第二十三控室から共同提出されました修正案に対して賛成の意思を明らかにいたしたいと思うのであります。(拍手)  すでに今回の行政機構の改革に対しましては、他の同僚議員によつて幾多指摘されました通り、この行政機構の改革は、どの部分を見ましても、一体何を目的とした機構改革であるか。まつたくその論拠となるところはきわめて薄弱であつて、日本が独立国家として再出発するための行政の民主化と能率化を目標とした改革にあらずして單に独立せる……

井上良二[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院24期)

井上良二[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 議院運営委員会 第19号(1949/04/14、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 議員の出席を督促するのはまことにけつこうであるし、定刻に開くことも賛成でありますが、政府委員がえてして出て來ぬために、予定した質問ができないで、委員会がまつたく空費される点が過去においては非常に多い。この点は議長としても委員長としても、政府に対して嚴重に警告をして、必ず出席するようにしてもらいたい。
【次の発言】 私は久保田君の失言については、まつたく本人の行き届かないところと考えておるのですが、ただ問題は、本人が議長に取消しを要求されて取消したというのでなしに、自発的に自分の発言の不穏当なことを自覚をして取消しをしておる。そこで議長は正式に久保田君は取消されましたということ……

第5回国会 農林委員会 第6号(1949/04/01、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと二、三点伺いたいのですが、先の竹村君から質問がありました、政府が一方的にまきの買上げを一時停止した、停止期間中の金融についての利子補給は政府が負担する、これははつきりいたしたのですが、その場合に当然起つて來ますところの生産者の損害について政府は責任を考えておりますか。御存じの通りまきは統制品でありまして自由販賣を許されないのです。政府の一方的な都合によつてこの買上げを停止するといことになりますと、当然そこに生産者の大きな損害が予想され得るのです。しかもそれを代替する配給規則なり、また自由販賣なりの措置が講ぜられずに、停止のままで放任しておくということは、生産者に大きな……

第5回国会 農林委員会 第8号(1949/04/12、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 大臣にちよつと伺いたいのですが、今大臣から本年度予算を通しましての農林大臣としての考え方を伺つたのでありますが、森農林大臣は、大臣に就任して、一体どういうことを中心に農政を進めて行こうとするのか、その根本的な重点がさつぱり明らかにされておらないのであります。これは予算説明でございますから、全般的な説明をされたと思いますが、この予算を通覧しましても、今の大臣の御説明を伺いましても、特にわが國の農政の上ではこれを中心に重点を置かなければならぬ、今一番当面しておる重要問題はこれであるから、これに全力を注ぐという一つの大きな目標を示されなければならぬと思いますが、それに何ら新しい方針……

第5回国会 農林委員会 第17号(1949/05/09、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 それでは関西方面を調査いたしました供出制度轉落農家の事情等に関する結果を御報告いたします。  まず、國会から任命されました調査團の行動から申し上げますと、われわれ一行は、先月二十九日夜東京を出発、三十日朝大阪に到着後、ただちに高槻市並びに枚方市を訪れ、市役所において懇談会を開催し、引続いて近郊村落に現地調査を行いました。午後、大阪府廳において供出関係者を招集して、大阪府下の事情について詳細に質問を試みたのであります。  翌々五月二日午前中は奈良縣廳におきまして、縣の各関係者より縣内の食糧事情を聞きとりました後、午後は願下における最も零細農、轉落農の多い生駒郡片桐村並びに南葛城……

第5回国会 農林委員会 第20号(1949/05/12、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと関連して質問したいのですが、問題は今八百板君が質問しております、個々の農家の利益となる事業に対しては補助金をすることはならぬ、中止するということが本年の土地改良から実施されることになりまして、全國の土地改良事業を実施しております地区並びに関係者は、非常な恐慌を來しておるわけであります。そこで今説明を聞きますと、それに対する何らの具体的な処置が政府として打たれてない。ただ何とか資金を融通してやりたい。また次に何とかひとつ考えようというくらいのことで、現実の農繁期、植付を控えて、何ら処置を講じておられないということは政府の責任ですよ。しかも將來何とかしてやりたいと思うとい……

第5回国会 農林委員会 第21号(1949/05/13、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 二、三質問をしたいのですが、この法案を審議するのに一番重要な点は、この法律の目的は何を目的にしておるか。いわゆる浮動購買力を吸收して、政府の財政收入を確保するということに目的をもつておるのか。それとも今論議されておりますように、わが國農業形態を近代化する、その重要な一つの骨として畜力を導入するために、その面における一つの仕事としてこれを行うべきである。こういう考え方と二つあるのであります。最近の競馬の傾向を見てみますと、農林省が経営しなくても、大藏省が経営する方がかえつていいではないかという傾向が露骨に現われて來ておる。單に農林省は馬の生産をしておるというだけの仕事をやつてお……

第5回国会 農林委員会 第22号(1949/05/14、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ただいま提案理由の説明がございましたが、この法案はきわめて重大な改正でございまして、微に入り細にわたつて審査をせなければ、消費國民に及ぼす影響は大きいのであります。そこでこれを審査する必要上、政府から資料を要求したいと思います。それは各府縣別の一般消費人口、年齢別配給量、労務加配の行われております要人口、それから配給量、それから、農家の保有がどのぐらいで、それから転落した補充量をどのぐらい計画しなければならぬか。その他加配を出しておりますところの、たとえば人夫でありますとか、病人用でありますとか、あるいは引揚者用でありますとか、そういう方面のこまかい資料を出してもらいたい。そ……

第5回国会 農林委員会 第23号(1949/05/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 食糧管理法一部改正法律案について数点質問をいたしたいのですが、私が一昨日要求いたしました資料がまだ提出されませんので、この資料が出ました後に、さらにその資料に基きまして質問をいたすことに了解を願いたいのであります。  そこでまず第一に伺いたい点は、この法律を出すに至りました政府の意図は、司令部から食糧確保に関する指令があつた。その食糧確保は政府の手持米をできるだけゆたかにする必要から、一方は食糧確保臨時措置法を改正すること、一方は配給統制を厳重に行うこと、この二つから出ております。しかし問題は、政府の倉庫にあります管理米を、いかに公正に配給するかという立場から考えます場合は、……

第5回国会 農林委員会 第24号(1949/05/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私がこの間要求した資料がまだ参つておりませんが、どういうわけですか。
【次の発言】 それでは資料が来るまでほかのことを二、三伺います。昨日私の質問で、この第八條の三に、市町村長に通帳の交付限度を制限することになつておるのです。ところがその次の第八條の四において、公團配給所は当然配給をしなければならぬことに規定しておりまして、一方通帳の発行を制限しても、現実にその数量を制限しない限り、通帳を持つております人口と、その開きの上に、大きなここにわく外が出て來ます。このわく外に対して、昨日應急米をもつて処理するというお話でありましたが、應急米は一体どのくらい各縣に持たせる予定ですか、……

第5回国会 農林委員会 第25号(1949/05/18、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 大藏省の主計局長、主税局長、安本の生活物資局長、生産局長、それから商工省の化学肥料部長を呼んでいただきたい。最初こ――農林大臣おりませんが、來ますか、どうも私の質問するときだけ農林大臣出て來ない、けしからぬと思うが……。
【次の発言】 それでは農林大臣に対する質問はあとまわしにして、これは大臣にも一應質問をいたしたいと思つておりますが、今政務次官が坂本委員の質問に対しまして答えられた点について、さらに私からも一應伺つておきたいのは、現在運営しております各種公團が、非常に官僚的性格を持つておる。それからむだな経費がかかつておる。何とか改善しなければならぬ、こう言うが、一体官僚的……

第5回国会 農林委員会 第26号(1949/05/19、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 競馬法の一部を改正する法律案の修正案について、その修正の内容を御説明申し上げたいと思います。御存じの通り競馬法が施行されまして、その競馬法の施行による競馬の開催が、一体何を目的としておるかということを、本委員会において政府当局にあらゆる角度からの質疑を行いましたところ、一つはわが國の農業を近代化する一環としての有畜農業化の基本となる畜産の奨励をやりたい。さらに一つは國家財政のきわめて困難な現状から、浮動購買力を吸収しまして、財政收入を増したい。さらにまた敗戰後のわが國の陰鬱な世相をできるだけ明朗化するために、健全なスポーツとして開催したい。大体この三つの大きな要素を持ちまして……

第5回国会 農林委員会 第29号(1949/05/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今の問題ですが、立案者がそういう意図をお持ちでございますならば、酪農協同組合を組織させて、協同組合において、原料、牛乳の製品化をはかるという方向をとることが、最も牛乳生産農民に與える利益を確保することになり、経済的にもその方か実際必要でないかと考えますが、そういう点を何で一件本法から抜かしたか。
【次の発言】 酪農協同組合が非常に微弱と言いますか、資本家的な生産の上においては、非常に対抗するのにぐあいが悪いという一方のお考えをもつて、現在の既設設備と言いますか、既設生産会社を社会化するという方向で解決をしたい。こういう御意見ですけれども、しかしその社会化するという問題は、理想……

第5回国会 農林委員会 第31号(1949/05/24、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 経済安定本部といたしましては、昭和二十四年度産米及びかんしよ、麦、ばれいしよ、こういうものを全体どのくらいの生産目標と押え、また政府の必要とする確実なる全体の数量というものは何ぼに押えておるか、別な言葉で言いますと、政府が確保しなければならぬ主要食糧というものは、一体何ぼを押えようとするか。これがきまりませんと追加供出の問題が解決できないのです。たとえば本年度の事前割当による農業計画によりますと、米でもつて六千七百万石余りの生産を目標にしておられる。このうちで三千五百万石ほどが保有、三千二百万石を供出さそう。麦においては千五百九十三万八千石、いもにおいては百四十九万七千石、ば……

第5回国会 農林委員会 第32号(1949/05/25、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私は議事進行に関連して発言をするのですが、司令部の命令があつたからというて提案をしている食糧確保臨時措置法の質問の通告がまだあるのに、こういうものを途中へはさんで、かんじんの問題をあとまわしにするということは、私は実にけしからぬと考えているのです。しかしどこで相談をされたか委員会がそういうことに議をまとめた結果質疑をすることになつておりますから、これ以上私は申しませんが、ともかく食確法の改正は四百万戸の供出農家に重大な関係を持つものでありまして、この法律がどうなるかということを、全國の耕作農民はかたずをのんでながめておるわけです。  從つてわれわれ農林委員といたしましては、愼……

第5回国会 農林委員会 第33号(1949/05/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この食糧確保臨時措置法の改正法律案で一番問題になつておりますのは、減額補正に対應して、増額された分を追加供出の法的措置によつてこれを供出せしめるというのであります。ところが、これは大臣にあとから伺うつもりでありますが、食糧確保臨時措置法をきめましたのは、農民の自発的な努力によつて増收した分は、これを農家の努力に報いるという観点から、農家のふところに残すというのが、この法律のできた根本的の建前であります。減額補正を一方において規定しているのであるから、増收になつた場合は当然その増收分に追加供出をすべきであるというこの意見の大きなあやまちの根本は、減額補正というものは、農民がなま……

第5回国会 農林委員会 第34号(1949/05/28、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと伺いたいのですが、今松浦君の質問で七千円報將金を出しておるというのですが、そんなものは政府の予算の中にありません。報將金ではないのです。対等價格で買取つておるのです。別に超過供出奨励金という名前になつておりますけれども、これは食確特別会計全体に打込まれまして、消費者價格全体がそれによつて引上るのでありますから、政府の別な金としてこれが出るのではない。消費者負担として出させておる、その点を間違つてもらうとえらいことになります。そこでわれわれは今大臣からも説明がございました通り、外國主要農産物價格というものとわが國の農産物價格との開きが、横浜渡しで非常にある。しかもこの外……

第5回国会 農林委員会 第36号(1949/05/31、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 委員長にお願いがありますが、一應祕密会にいたしていただきまして、この間坂田氏からも御要求がありました、私も要求しました通り、本年並びに二十五年米穀年度の見通しについて、特に対日援助資金による食糧輸入の見通し、それからさらにそれで不足する分に関連いたしまして、國内の輸入によつてまかなうべき食糧の見通し、これらの点について、一應経済安定本部の生活物資局の方から御説明を願つた上でさらに質問をしたい、さようおとりはからい願います。
【次の発言】 この際ちよつと大藏大臣に伺つておきたいのですが、第一の問題は、農業所得を一つの企業的な利益の所得としてお考えでございますが、勤労所得としてお……

第5回国会 農林委員会 第39号(1949/07/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 食糧管理局長官が見えておりませんから、こまかいことはあとで聞くことにいたします。大臣が午前中に出席されてなかつたですが、午前中の審議は、本年七月の初めに行いました麦、ばれいしよの補正割当の問題に関連をして論議が重ねられておりますが、私もこの点について一應大臣の御所見を承つておきたいと思います。それは政府が本年の麦、ばれいしよの補正量の算定に使いましたところの数字というものは、一体何を基礎にしてやつたか。これは縣側の要求しております補正量、それから農林省直轄の食糧事務所が調べましたところの減額補正量、さらにまた作物報告事務所が調べましたところの数字というものが全部食い違つており……

第5回国会 農林委員会 第41号(1949/08/01、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 第一番に伺いたいのは、特別会計を廃止して、特にまきの統制を撤廃して、木炭だけを需給調整規則によつてやろう、こういう措置を政府が、一体國会というものが現にありながら、しかも國会の中の本案件をしじゆう論議しております農林委員会が現に開会中であるにかかわらず、この委員会に何ら相談せずに、突如としてそういう処置をとられたという、この憲法を無視した行為を何と政府は考えますか。この点をまずお伺いしたい。
【次の発言】 方針を明らかにすることと実行することとは別です。方針を明らかにすることは政府の責任においてやつたらよろしい。しかしただいまかくのごとき大きな赤字を、何ら責任のない國民に押し……

第5回国会 農林委員会 第42号(1949/08/02、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際大藏省の主税局に伺いたい問題は、税制全般の問題についての基本的な方針というよりも、農業課税の中で、特に主要食糧の供出に伴いまして、農業所得の一部を源泉課税にするというような話が傳えられておりますが、これに対して農林当局は全面的に反対の意思を表示いたしておるようであります。はたして現在の農業課税を、主として主要食糧による農家の取得分について、源泉課税の方向をとろうという動きがあるかどうか、この点を第一に伺いたい。  それからいま一つは、これは農業團体全体の強い要求でありますが、現在のような年一度の申告課税のやり方では、いろいろな面で非常に農家にとり困るというところから、た……

第5回国会 農林委員会 第43号(1949/08/03、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私も行政整理に関連して二、三質問したいのです。今村上さんの御質問によつて、食糧廳の整理方針についての大体の御意見を承つたのでありますが、しかし新聞の傳えるところによると、農林省の今回の行政整理は四千三百余名、このうち約半数が食糧廳関係、しかもそのうちの大部分が検査員を淘汰する、こういう大体方針のように新聞は傳えております今長官の話では、一定のわくを設けて、わくによつて整理しない。ます第一に自発的な退職希望者を求めて、それからやりたいと考える、こういうお話ですが、もし自発的な退職希望者が予定通りの人員に達しなかつた場合は、はたしてどういう整理基準の方針によつて整理しようとするか……

第5回国会 農林委員会 第44号(1949/08/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつとこの前質問しましたうちで、なお二、三確かめておきたい問題がありますから……。二十四年の七月に経済安定本部、大蔵省、農林省、この三省が共同で本委員会に提出しております薪炭需給調節特別会計についてという資料がありますが、この資料の第一に薪炭の現物不足十四億にというのがございます。この十四億の現物不足というのは、この委員会から政府に質問いたしました第二項にその答弁書が出ておりますが、この答弁書によりますと、二十四年度の赤字三十四億というのは、二十二年度までの決算が正確であると前提に基いた推定であるが、従來決算に相当疑義がある点があるので、目下各年度の決算資料を調査檢討中であ……

第5回国会 農林委員会 第45号(1949/09/07、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 最初に私会計檢査院の檢査の方法について伺いたいのですが、会計檢査院は特別会計その他の公國会計等の会計を檢査するにあたつて、いかなる方法によつて檢査をされておるか。たとえば今問題になつております薪炭需給特別会計は、政府が生産した薪炭の現物をその会計の金によつて買い上げ、これをさらに卸業者に現品を賣り拂うのです。そうしますと、当然その檢査を行います場合は、現品と帳簿が合致しておるかどうかということが檢査の体主にならなければならぬ。そういう檢査の方法をやられておるか。單なる集計に基く決算についての欠陥を指摘し、これに対する政府の回答を求めて來たが、これらの点についてまず伺いたい。

第5回国会 農林委員会 第46号(1949/09/08、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農林大臣にちよつと二、三点伺つておきたいのです。それは最近森農政と言いますか、一つの方針が非常にぐらつき出しておる。こういうことを言うのははなはだ失礼な言葉でありますけれども、たとえて言いますと、最近民自党の政務調査会でいろいろな農林行政についての政策を発表されております。たとえて言いますと、農林五公團を廃止するというようなことが新聞に書かれておる。これに対して森農林大臣は、肥料及び食糧の公團は廃止するわけには相ならぬ、こういうことが新聞に傳えられておる。また一方、主食の一部超過供出分に相当するものを、米券によつて自由販賣の取引を始めるという草案まで政調会から発表されておる。……

第5回国会 農林委員会 第48号(1949/09/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 それでは私から九州班の視察報告を申上げたいと思います。九州班は九月十一日に東京を出まして、一行は井上、原田、淵、寺崎の各委員で、翌十二日午後一時に福岡に到着しまして、ただちに縣庁で縣下書く農業團体代表者並びに縣の農業関係の部課長を交えまして懇談会を開催いたしました。福岡縣において一番問題になつておりますのは、鉱害による耕地の陥没問題が重要な問題として取上げられ、これが供出割当の上に重大な問題を提供しておるようでございます。次にかんしよの統制撤廃の報道がされましたのに対しまして、集まりました全代表者の人々は、これの全面的統制撤廃に相当反対の声をあげておつたのであります。何分にも……

第5回国会 農林委員会 第49号(1949/09/30、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと二、三点を質問したいのです。先般來本委員が薪炭需給特別会計の停止に伴います赤字問題に関する審議を継続して来たのでありますが、本会計の停止に伴う赤字については、政府当局においても、また先般会計検査院においても、相当の日時を要しなくては完全な清算ができない。從つて今日この会計による赤字がどのくらいはつきり出るか、また今後國損がどのくらいの見込みになるかというようなことについてに、今日はつきり言明ができない。こういうことが先般本委員会において明らかにされて來ております。しかるに最近、政府が昭和二十四年度の補正予算を今閣議に諮り、閣議で大体了承したことが新聞に報ぜられておりま……

第5回国会 農林委員会 第50号(1949/10/21、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 二、三薪炭需給特別会計廃止後に関する問題について質問したい。これは林野局長官で答えられるかどうかわかりませんけれども、政府はこの薪炭需給特別会計の運用を今停止しておるのですが、これはこの次の第六国会でこの会計の廃止法律案の承認を求める手続をとるつもりですか。それとも来年の四月までこのまま行くつもりですか、これは非常に大事なことですから、この点をまず明らかにしてもらいたい。
【次の発言】 そうしますと、政府はこの会計に一般会計から五十四億七千万円の繰入れを、次の第六国会の承認を求めてやろうとしておるのでありますが、これは当然木炭の債券発行限度五十五億にプラスされることになります……

第5回国会 農林委員会 第51号(1949/10/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 先の小倉部長からの答弁によりますと、本年の作況の予想収穫高は、粒数計算を中心にした。しかし坪刈りをやらしてみて、大体その両方の数字が合致するようなことを申しておりますが、その点ちよつと変ではないかと思いますのは、御承知の通り、この予想収穫高というものは、十月十日現在までの作況を織り込んでおるのです。ところが全体的にしり下りになりましたのに、九月の中旬以後、十月上旬にかけての約一箇月間であります。ところがあなたの方に集まりました資料は、おそらく九月の中旬ごろに実際粒数計算をやられて、そうして各縣で集計をされたものが、十月一日ごろに本省に集まつたのじやないか。そうしてその後多少被……

第5回国会 予算委員会 第18号(1949/10/20、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつとこの際伺つておきたいのですが、今政務次官の御説明によりますと、本年の追加予算に薪炭特別会計赤字補填という正式な名前で計上されるそうでありますが、これは薪炭特別会計に繰入れるのでありますか。それともこれは全然別な費目で出すのですか。御存じの通り薪炭特別会計は国会の承認を経ずに、一方的に今その運営を停止しておるのです。法律の運営を国会の承認を得ずに停止することは、天変地異、その他重要な事態の生じたときに緊急のやむを得ない処置としては許されるかわかりませんけれども、国民生活に重要な関係のありますこの会計を、單に赤字が発生したというだけの理由によつて、国会の承認を得ずに、政府……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 議院運営委員会 第19号(1949/11/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この問題で時間をとつておりますのはお互いに困ることと思いますし、さきに岩本氏が野党の代表者と会われて、率直にともかく芳ばしからぬ事実であつて、遺憾にたえなかつたしいうことを釈明されておるのでありますから、それにこだわる必要がない。ただ天下に対しても御承知の通りゆうべこういう問題で議場が混乱して、こうなつたということが報道されておりますから、それに対して議長としても一応こうであつたということについての釈明をして、そうしてきれいに治めて、あとくされのないようにしておくことがいいのでにないかと思います。

第6回国会 農林委員会 第3号(1949/11/11、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私農林大臣に伺いたいと思いましたけれども、農林大臣が見えません。第五国会で審議して、参りました食確法の一部改正の法律案に関連して、いろいろ当面の食糧の需給対策等を検討して参りましたが、最近政府が昭和二十五年度の予算並びに二十四年度の補正予算の編成にあたりましてわが国農業の将来に重大な転換をしなければならね時期に今際会しつつあるのではないかということを、ひしひしとわれわれは身に感じておるわけであります。つまりこの補正予算及び明年度の予算の編成を前にいたしましてわが国農業政策または食糧政策の上に非常な変革か行われなければならぬ事態に当面しておるのではないかと思うのであります。その……

第6回国会 農林委員会 第4号(1949/11/14、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 大体本案には原則的に賛成でありますが、二、三の点についてちよつと質問をいたしたいと思います。  本案による手当の問題でありますが、ここに出ております資料によると、昭和二十三年度に一千百十五万七千円という手当が出ておりますが、この殺処分をやりますのについて、その事実を一体政府は確認しておるか。これは殺さなければいけない牛だという事実を、だれがどうして確認をしておるかということ、それを明らかにしてもらいたい。
【次の発言】 その防疫委員というのは各村におりますか、県におりますか、どこにおるのです。
【次の発言】 そうすると、その委員は一体県に何人おりますか。

第6回国会 農林委員会 第5号(1949/11/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私はこの際委員各位の御賛同を得まして、薪炭特別会計の赤字問題に関して、本委員会は、数回にわたり政府当局に対して赤字発生の原因、中には民法上債務不履行に基く損害賠償、または刑法上詐欺、横領、公文書偽造、背任等の不正事実が内在しておるもの多きにつき、本会計の清算と整理の促進を要求し来つたのでありますが、今日に至るまで満足すべき報告に接せず、しかも最近全農林労働組合は、本会計赤字問題に前農林大臣、政務次官、林野局長及び林政部長等が、関係してゐる旨の文書を公表し、ますます本会計赤字内容に疑惑が深められている今日、委員長はすみやかに本委員会において、本特別会計赤字の真相を究明するため、……

第6回国会 農林委員会 第6号(1949/11/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 時間があまりありませんから、特に重要と思われる点だけを確かめておきたいと思いますが、私この前の本委員会で食糧管理局長官に伺いましたが、いもの統制を撤廃するといううわさがあるが、撤廃するかどうかということに対する明確な御答弁がございません。する方向のように聞える答弁はされておりますが、統制をはずすということは明確でありません。同時に、いもをはすした場合における基準配給量二合七勺を何によつてやろうとするか。政府は米麦で二合七勺を堅持しようとする方針らしいが、これに対しても、はつきり米麦で二合七勺を実行するということは、明確に答弁をされておりませんが、しかし最近出て参つておりますこ……

第6回国会 農林委員会 第7号(1949/11/18、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私ちよつと簡単に伺つておきたいことは、私昨日ここで農林大臣に、明年度食糧の需給問題についてちよつと触れたのですが、そのときに大臣は、明年度の食糧需給に重要な関係を持つておるいも類の統制の問題、それから消費者の基本配給の二合七勺堅持の問題、これらの問題について質問をしましたときに、大臣としては、さつまいもは本年は政府が予定しておる分を買い上げる、こういう言明をされております。これはたびたびされておる。その基本配給の二合七勺堅持には、いもを含んでやるという大体の方針らしい。ところが昨日予算委員会において、民自党の上林山君が食糧需給の問題について質問をいたしたときに、農林大臣は米麦……

第6回国会 農林委員会 第8号(1949/11/21、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと証人に伺いますが、第一は、この文書によると山下重行が昨年の暮れに「農林大臣周東英雄氏に、三重県大杉谷開発計画を申出で、四千万円の資金を獲得せんとした。」こうなつておりますが、この三重県の大杉谷の開発計画を申出でという内容は、どういうことですか。おわかりでしたら……。
【次の発言】 その次に伺いたいのは「生原木炭事務所長が、一千万円の支出を決意するに至つた事実を引続いて調査した結果、正式に公文書による命令ではなかつたが、直属上官である林野庁長官三浦氏及び当時の林政部長清井氏の強要によるものであることが判明した。しかしてこの生原氏は、この間のいきさつを立証する証拠書類を持……

第6回国会 農林委員会 第9号(1949/11/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと伺いたいのですが、この一千万円のわくの対象となる約十万俵の薪炭は、この会社はどこでそういう品物を買付けようとしたのですか。それをどこで確認したのですが。
【次の発言】 どこから買うよりも、問題は政府が、あなたのお話を聞いて、そういう事情があつて特別なとりはからいをするということについては、少くともその対象になる現物が、どこに滯貨しておるか。どの検收員がそれを抑えておるかということが、明らかならずして、そういうわくは与えられないじやないですか。軍に七十万俵ぐらいの集荷の登録を持つておるということだけの架空的なことによつて、政府の金をかつてにそんな方面に前渡金として渡され……

第6回国会 農林委員会 第10号(1949/11/24、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 その補正の問題ですが、一体政府はこれで本年度の補正は治まるというつもりでありますか、あした知事会議を開くそうですが、一体知事会議においてこの案が承認されるという自信がありますか。
【次の発言】 政府が持つておりました本年度の補正量というものは何ぼですか、司令部に交渉した補正の数字は幾らですか。
【次の発言】 私は秘密会議で聞く必要はないと思います。こんなあたりまえのことですから、政府が政府としてこれだけの確信をもつて要求したということを、堂々と天下に発表したらいいので、それが意志と違つて来ているわけです。そこであなたの方では、最後の実收高を抑えた上で適当な処理をとりたい。こう……

第6回国会 農林委員会 第12号(1949/11/26、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際委員長並びに委員各位の御了解を得まして、農業生産確保に関する決議案を、本農林委員会の御承認を得まして、各党共同提案によつて、委員長であります小笠原八十美君から本会議に上程されるように、おとりはからいを願いたいと存じます。  その大体要旨といたしますところは、御存じの通り、わが国の農業が、戰時、戰後を通じまして、原始的な過小零細経営で、国家の要請に応じ来つたため、農業経営の基本的な生産要素は年々荒廃しつつありまして、他方米価が非常に安く、かつまた農村への重税か加わつておりまするに比例して、供出は年々強化され、農林金融は枯渇し、土地改良、農業水利、耕地の災害復旧等に関する政……

第6回国会 農林委員会 第13号(1949/11/28、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今山村さんの御質問によりますと、いもの供出を完了いたしました場合は統制をはずす、つまり完納農業の残つたいもは自由販売する。こういうことがきまりましたか。
【次の発言】 そうすると、それは食糧管理法なり食糧法を改正せずにできるのですか。
【次の発言】 その省令は、何法の根拠によつて出すのですか。
【次の発言】 農業災害補償法の農民の掛金の問題ですが、先般農林委員会で九州地方その他をまわりましたときに、農民から保險金の支拂いについて非常に意見がございまして、私はこれは相互扶助の共済保險であるから――苦しいであろうけれども、やはり災害を受け非常な打撃をこうむつておる農民を救済する一……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 議院運営委員会 第42号(1950/04/06、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この点は重要だから與党においてもお考え願いたいのですが、それは今三宅さんからお話がありましたように、非常に重要な法案が、まだあとに残つておる。こういうことで問題を起して、與党、野党がはげしい対立をして、そのことのために肝心の法案の審議が非常に停滯するということは、私は考えなければいかんと思う。こういう点で問題がまだ解決されないでおるというときにあたつては、これは何も正規の機関で発言したわけでもなし、一党の幹事長が発表したのだから、国会で取上げて問題にする必要がない、こう言えばそれまでのものですが、やはり及ぼす影響が、国会運営の上に重大な支障を来して来るということであるなら、そ……

第7回国会 議院運営委員会 第52号(1950/04/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 特にきよう出ております在外同胞引揚促進並びにその留守遺家族援護に関する決議案、これは参議院でもすでに質問が行われておりますし、衆議院でもぜひひとつ総理及び関係大臣の御出席を願つて、この問題だけはせひ本日決議をしてもらいたい。
【次の発言】 これだけはきようやつてもらいたい。
【次の発言】 そういう理由があるならよろしい。
【次の発言】 私は議院運営委員会のやり方に対して、外部から見ておりまして、非常に気に入らぬところがある。実を申しますると、御覧の通り、ここの議論は長く時間がかかりまして、かんじんの本会議においてやる問題は短時間にやろうという傾向が最近非常に強くなつております……

第7回国会 大蔵委員会 第1号(1949/12/15、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 本法律案は前国会において審議未了になつております。審議未了になつた理由についてはいいろいろございましようけれども、この法案の内容が国会の承認を得るに至る内容を備えていないというところに、その根本的な理由があろうと思います。しかるに政府はこれを何ら改訂も加えずに、そのまま再びここへ提出いたしているということは、はなはだ国会を軽視するのうらみなしと言えないのであります。  私がまず第一にこの際政府に伺いたい点は、一般会計から薪炭需給特別会計の債務の支払いの財源に充るために、五十四億七千万円を繰入れるというのが根本的な理由でありますが、しからばその債務の内容は何ですか。この点を明ら……

第7回国会 農林委員会 第1号(1949/12/19、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ただいま農林大臣より、食糧確保の見地からポツダム宣言受諾に伴い発する命令によつて 食糧確保のための臨時措置に関する政令を出した。その理由とするところは、政府といたしましては、第六国会の審議に継続をお願いをしたが、第六国会はこれを審議未了にした。そういうことから政府としては、その審議未了になつた跡始末として、やむなく政令によつてやつた。こういう説明でございます。しかも新米の収穫期に入り、供出期に当面しておる事態にかんがみて、やむなくこの政令によつたというのが政府の説明であります。ところが御存じの通り、第六国会は時間的関係で審議未了になりましたが、引続いてすぐ第七国会が召集され、……

第7回国会 農林委員会 第2号(1949/12/21、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 政府は今般電気料金の値上げを発表したのでありますが、この電気料金の値上げに伴いまして、御存じの農業用特に灌漑排水用の電力料金を何ら考慮することなく、一律に一般工業用電力料金と同等の引上げを実行することになつて、全国の耕作農民または農業団体から、この不法なる値上げの処置に対して非常な反対運動が行われておることは、政府も御承知の通りであります。御承知の通り日本のように耕地の狭い、しかも丘陵地帯の多い、また用排水の近代的な施設がうまく行つていないところにおきましては、どうしても用排水に電力を大幅に利用しなければなりません。特に旱魃地帯におきましては、揚水機の重要性を認めまして、至る……

第7回国会 農林委員会 第4号(1950/02/08、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農地局長にちよつと――これは農林大臣に全体的なことを聞こうと思つておりましたが、ごらんの通り二十四年度から二十五年度予算にかけて、例のドツジ・ラインによる経済安定政策が強行される。このドツジ・ラインを基礎にした両年度の予算をわれわれが見ました場合に、その骨子となつておりますのは低米価と低賃金であります。もちろんわれわれも、日本の産業を復興するということが、ひいては農村の経済の安定にも役立つことは理解できますけれども、当面行われておりますこの二十四年、二十五年度の予算を見まして痛感することは、農村の犠牲において都市の工業を復興さそう。特に都市の工業でも重要産業に力を入れようとい……

第7回国会 農林委員会 第5号(1950/02/09、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農林大臣が来ておりませんから、政務次官にちよつと質問をいたします。これは大臣と相談した上で、ぜひ確たる返事を願いたいと思いますが、今御返事ができますならば、していただいてけつこうであります。  私昨日本年度の主食の需給推算に基いて質問をいたしたのでありますが、御承知の通りに二十四年度の十月三十一日の締めくくりによつて、二十五米穀年度へ繰越されたものが千七百万石からあります。そうして本日までの二十四年度産米の供出状況は約九十パーセントに達しております。そうしますと概数でございますが二千七百万石くらいの米が供出されておることになつております。この間消費しましたものを大体月五百万石……

第7回国会 農林委員会 第7号(1950/02/21、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農業改良助長法については次の機会に質問いたすことにいたしますが、ちよつとこの際種苗法に関係して、政府が現在配給しておる種苗の品種、その各県への割当、需要、こういう資料があつたら、出していただきたい。
【次の発言】 その場合、特にお願いしておきたいのは、各県から要求しておる雑穀関係の需要量と、それによる各県への割当、その結果どういう割当をしたかという結果の報告が政府に来ておるかどうか、もう一つ、一体それらの割当というものは、的確なる有効需要に基いてやつているかどうかという、具体的な資料を出してもらいたい。  次にらつかせいの種子の配給でありますが、もうすでに各県に割当をしなけれ……

第7回国会 農林委員会 第8号(1950/02/24、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと議事進行に関して発言をしたいのです。御承知の通りすでに前委員会において種苗法の一部を改正する法律案、農業改良助長法の一部を改正する法律案が提案され、これが質疑続行中であります。従つてこれらの案件の質疑を先に終了いたしまして、それから本日提案になりました今委員長がお諮りになりました案件を、順次片づけて行かれるようにやられた方が進行上都合がいいのじやないかと考えますが、そういうようにおとりはからいを願いたい。
【次の発言】 農産種苗法の一部を改正する法律案に関連して質疑をいたしたいと思いましたが、私が要求してあります資料が午後にならなければ出ないそうでありますから、この法……

第7回国会 農林委員会 第10号(1950/03/01、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今の足鹿君の質問した点でありますが、御承知の通り、病虫害の発生する地帶、それから風水害、日干害等が起る地帶は、大体において地理的にほとんど同一地帶が侵されるのであつて、そういう被害を何年目かに受ける地帶と、ほとんど毎年か隔年ごとに受ける地帶とにわかれておるのです。従つてそういう災害をこうむる地帶の農民は、この制度は非常にありがたく考えておりましようけれども、数箇年も何ら被害を受けずに、今日の農家経営でもつて共済金をかけなければならぬという農民の実際の苦衷を考えますときには、何かそこに新しい制度を考えて行くべきじやないか。これは單に助け合う制度であるからというような、抽象的なこ……

第7回国会 農林委員会 第11号(1950/03/02、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 二点ほど重大な点について伺いたいのです。それは今質疑応答がかわされております主要食糧の持越し、及び滞貨の問題であります。この問題は、私先般本会議で大臣に伺つたのでありますが、御承知の通り、時間の関係で十分論議ができなかつたので、本日さらに確めておきたいのです。今薬師神君の御質問のお答えによりますと、昨年度の需給推算、本年度の需給推算というものをくらべてみますと、ここに莫大な持越量がある。しかもこの持越しの大部分を占めますものは輸入食糧だということが指摘されておるのであります。御承知の通り、輸入食糧には莫大な補給金が一般会計から予算に組まれておるのであります。三百四十万トンに約……

第7回国会 農林委員会 第15号(1950/03/15、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に主食の供出報奨用の衣料品の市場滞貨の問題について、安本、農林省、通産省の関係に伺つておきたいのであります。本月の九日参議院農林委員会において、この問題に対して農林大臣は報奨用の衣料代金の手形の不渡りが全国的に発生して、金融界にも非常に大きな影響を与えており、その金額は約十三億に上つておる、これをどう処置するかということに対して、これは政府の方で引受けて、その解除をするように全力をあげて努力する、こういう答弁を農林大臣はいたしております。さらに現物の引取り拒否の問題については、実際引取りされないで残つた品物については問屋とか荷受機関にこの品物を返品いたしましても、代金……

第7回国会 農林委員会 第16号(1950/03/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農林大臣に特にお伺いしたいのですが、農林大臣が見えませんから、政務次官にお伺いいたします。  ただいま御説明になりました食糧管理法の一部を改正する法律案で、われわれが考えなければならぬ点は、政府はこの食管法の中に規定してあります、いわゆるいも類の統制を撤廃する、そして一方的に政府の方で一定の価格をきめて買い上げる、こういうことにこの法律を改めたのでありますが、ここで考えなければならぬのは、食管法においていも類のわくをはずすといいますことは、この説明にもあります通り、政府の買い上げます四億万貫は総合配給に充当するということを説明しておるのであります。そうしますと、二十五年度の需……

第7回国会 農林委員会 第18号(1950/03/24、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今非常に大事な議論がかわされておりますが、私は原則的に食糧政策の問題について長官に伺いたいと思います。  御承知の通り臨時国会におきまして、食糧確保臨時措置法の一部を改正する法律案を政府は提案した。これは御承知の通り経済九原則の一つとして生産を確保するとともに、できるだけ供出を能率的に行い、配給を適正にするということが、この改正案の骨子であつた。九原則から行くなら、そこに行かなければならぬというところから、あの改正案が出て来たのであります。そしてその説明においても、配給所要量の大体二割五分を輸入食糧で補わなければならぬ。しかもこの輸入食糧は、占領軍の対日援助によつてまかなわれ……

第7回国会 農林委員会 第22号(1950/03/31、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 さきからいろいろ質疑に対する政府側の答弁を聞いておりますと、一番基本的な問題がおろそかにされておるように思うのであります。今ここで質問されました遠藤委員がかつて畜産局長時代、私また農林政務次官当時、遠藤委員の企画によります畜産五箇年計画というものを一応立てまして、わが国の畜産の増殖及び奨励に飛躍的な力を農林省としては注ごうということで、政府及び関係各団体並びに農民の協力を求めまして出発をいたのであります。非常にすべり出しがうまく参りまして、爾来わが国の畜産は飛躍的に増殖されて参つた。ところが最近の経過を見ておりますと、非常に方針がぐらついで来ておるように見えるのです。これは日……

第7回国会 農林委員会 第25号(1950/04/07、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 関連した問題について簡単に二、三点質問したいのです。一つは、今上程されております法律の改正に伴つて、今度政府が強制買収をやめて、これを譲渡買牧といいますか、そのように切りかえたのですが、この譲渡買牧をやります場合に、譲渡価格の基準となり、また地価に非常に重大な関係を持ちます耕地及び宅地の固定資産税の賦課の方法ですが、この賦課率は、一体どのくらいに押えようとするのか、これを明らかにしてもらいたいことが一つ。  次は附加価値税でございますが、シヤウプ勧告に上りますと、畜産物及び畜産加工品の一部といいますか、そういうもののには免除せよという勧告があるように記憶しておりますが、この畜……

第7回国会 農林委員会 第26号(1950/04/10、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に重要な点を二、三点承つておきたい。それはさいぜんからの質疑応答を開いておりますと、今回提案されました協同組合法の一部改正法律案が、全体的に見ておりますと、農協の行き詰まりを何とか打開しようとして、またこの事務的な運営において、監査を厳重にして行きたいということが、大体の主要点でないかと思う。従つて何ゆえに農協が、今日かくのごとき行き詰まりの状態になつたかということについて、政府は根本的な検討を加える必要があるのです。この問題につきましては、いずれ明日農林大臣が見えますから、大臣にその基本方針について伺うつもりでございますが、しかし事務当局として、さいぜんからの答弁を……

第7回国会 農林委員会 第27号(1950/04/11、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農業協同組合法の一部を改正する法律案に関連しまして、農林大臣に質問したいと思うのであります。私昨日、本案をめぐりまして事務当局に質問したのですが、その質問の重点は、今回改正をいたそうとする箇所は、現在農協がその経営の上に非常に困難な実情にある。 これを何とか打開し、また農協の健全な発達を促進しようという考え方から、改正案が出されておるように考えるのでありますか、御存じの通り、農協は発足しましてわずか二箇年にしかなりませんので、いろいろな準備また経済的ないろいろな関係から、健全な発達を遂げておるとは申されません。しかしながら今日まで結成されました農協が、その單位農協におきまして……

第7回国会 農林委員会 第28号(1950/04/12、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつとそれに関連して……。今長谷川氏からの質問は、何も群馬県に限つたことではないのでありまして、地方の消費地で、輸入のくず米がほとんど内地米の価格と相違しない価格で配給をされておりまして、家庭の主婦が非常に不平と不満を持つておるわけであります。かくのごとき粗悪なくず米を政府は輸入します場合、一体品質を検査して入れるのですか、全然検査しないで、入つて来たものは何でもかんでもかまわん、引取らなければならぬということになつておりますか、この点どういうことになつておりますか。  いま一つは、最近新聞の報ずるところによりますと、内地五等米以下のくず米を自由処分にする措置を政府は講じつ……

第7回国会 農林委員会 第33号(1950/04/21、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際ちよつと政府当局者に伺つておきたいと思います。それからもう一つは提案者に伺いたい。  第一、中京というのは、区域はどこからどこまで中京というのか。これは先般この問題が、この前の委員会にかかつたときも議論をせられたのでありますが、まず通称中京と言えば名古屋をさす、こういうのがわれわれの考え方であります。ところがその中京競馬というと、名古屋を中心にして、かりに十里四方という円が描かれるところを中京というのか。そうなると、これに岐阜もかかつて来る。岐阜の方にも実は中京競馬場の候補地として、適当な場所を要求しておる所もあるのです。だから中京というのは、一体どこからどこまでを中京……

第7回国会 農林委員会 第34号(1950/04/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 昭和二十四年度産米のリンク物資の滞貨の処理に関しまして、本委員会では数回にわたつて、これが円滑なる解決を政府に要望して参つたのであります。政府また諸般の情勢を考慮いたしまして、円滑なる解決を速急にはかるということを、たびたび各委員の質問に答弁をして来たところであります。その具体的な方法としまして、去る三月三十一日の閣議によりまして、滞貨の一部もいわゆる卸売業の方に返還をする。これに伴う金融措置十八億を見込んだということが発表され、これが農業協同組合の方に滞貨しております物資の処理査に何ら役立たないというところから、全国の農協関係及び農民団体の猛烈なる要望によりまして、さらに四……

第7回国会 農林委員会 第36号(1950/04/25、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 日本社会党を代表しまして、ただいま議題になりました自作農創設特別措置法の一部を改正する等の法律案に反対の意思を表明したいと思います。  第二次農地改革は、国内食糧の最大限を確保せんために、耕作者の地位を安定しまして、土地の農業上の利用を増大し、農業生産力の発展をはかるということと、農村に巣くつております封建的な地主勢力を一掃して民主的な農村を建設するという、この国家的目的を持つて、農地改革は実行に移されて約三年半、すでに百八十万町歩の買収を終りました。この非常な成果に対しましては、関係官民の努力と、その涙ぐましい活躍に対しまして、われわれ長い間農地改革を強く要望して来た者にと……

第7回国会 農林委員会 第38号(1950/04/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 まことに適切な法案を提出されたのであります。従来はこれが主として政府の政策的な面で、補助要綱に基いてやつておりましたのが、はつきり法律に規定されることは、われわれも全面的に賛成でございます。問題はこの災害復旧の対象の地区、これは大体この資料によりますと、農地関係とその他にわかれておりますが、たとえば農地関係におきまして、二十五年度の予算では百三億九千万円、二十六年度以降において二百四十九億円が予想されておりますが、これらの地区数は、一体どのくらいになつておりますか。それから一工事の反当りといいますか、單価はどのくらいに見積つておりますか。この点を明らかに願いたい。それから昭和……

第7回国会 農林委員会 第39号(1950/04/30、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に会期ももうあと二日に迫りましたので、本年の夏作であります。麦の政府の買上げ価格、すなわち生産者価格の問題について、なおこれに関連する食糧対策について、二、三伺つておきたいのであります。  最近政府が与党の農業の対策委員といいますが、こういう人々と政府の間で、いろいろ食糧対策についての検討がなされておりそれらのことからいたしまして、本年の夏作の麦、ばれいしよの価格の問題が、相当重要な問題となつて来ておるのであります。従来麦の対米価比率は小麦、裸麦でたしか八一・三%ぐらいではなかつたかと思います。大麦で大体七〇%であつたと思うのであります。これを政府の方の事務当局からい……


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第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 農林委員会 第1号(1950/07/15、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 理事をきめないで委員会を進めるのはおもしろくないですから、この際暫時休憩してでも相談をして、それから議事を進めていただきたいと思います。
【次の発言】 私は、今度内閣が改造されて、新しき農林大臣が就任されたのでありますから、従つてその農林大臣が一応農政全般に対しての所見を発表されて、それから今委員長からお話のような具体的な問題について、事務当局並びに関係当局の説明を求めて、これに対する質疑を続行する、こういうふうにやつて行くのが私は順序だと考えます。またわれわれが今ここで米価問題なり、あるいは金融その他の問題を論議します場合においても、廣川農政がどういう考え方に立つておるかと……

第8回国会 農林委員会 第2号(1950/07/18、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際農林大臣に、特に新農林大臣に伺いたいのです。私は今まで、農林関係のいろいろなことを問題にして取上げて来たのですが、特に今度廣川さんが農林大臣になられて、非常に心強く思つております。と申しますのは、従来の自由党内閣の農政を見ておりますと、どうも事務的な農政というものが行われておつて、日本農業の時局にタイアツプした、大きな農業計画というものが立てられていなかつたのであります。ところが今度廣川さんが大臣になられ、しかもその性格が非常に明るくて、あらゆる人を引きつけるところの政治力をお持ちでございまするから、この農林大臣ならば、思い切つたことをやるだろうという、非常に大きな期待……

第8回国会 農林委員会 第3号(1950/07/19、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 昨日、わが国の農村の基本的な態度について、大臣の御所見を伺つたのでありますが、さらにこの際もう二、三点重要な問題について伺つておきたいのは、一つは食糧需給対策の基本的な対策でありますが、昨日大臣は、輸入食糧は最小限度にとどめて、国内において自給力を高めたい、こういう御所見を拜聴いたしたのであります。もちろんこれは、わが国としては、いずれの内閣がその席につきましようとも、この基本方針は貫かなければなりませんが、ただ問題は輸入食糧を最小限度にとどめたい。ところがこれは一昨日の本会議で私質問をいたしました通り、現在年間大体二百万トン、千四百万石というのがわが国の絶対量の不足する食糧……

第8回国会 農林委員会 第4号(1950/07/20、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 政府委員が全部そろいませんので、主として通産省関係に関連する農業用電力の問題について質問をいたしますが、後ほど物価庁また大蔵省が参りました場合、これに関連する質問を政府委員の見えたときにいたすことにいたします。  すでに政府においても御存じの通り、本年三月末までに農業用電力、特にこの電動機によつて灌漑排水を行つておりますものは約六十万町歩に及んでおりまして、その料金は七億三百万円ほどになつておるのであります。そうして消費量は約二億四千万キロワツトといわれております。ところが終戰後五回にわたつて料金の改訂が行われ、特に昨年の十二月十四日付で、物価庁の告示でもつて大幅な値上げがさ……

第8回国会 農林委員会 第6号(1950/07/26、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 先に政府に資料を要求したいのですが、各品目別の資料は、いただいておりますけれども、各県別それから各配給機関別の取扱い、または滯貨しております品目別の資料が出ておりません。問題はこれが一番大事でありまして、これが提出されてないのでありますから、これの御提出を願いたい。  ただいま大臣より提案理由の説明を伺いまして、まことに時宜を得ました法案で、われわれ長い間この問題の解決に努力をし、また主張して来ました者としましては、この法案が一日もすみやかに通過いたし、かつ一日もすみやかに損失の補てんが具体化されることを希望するものでありますが、この際この補てんを行います場合に、政府として特……

第8回国会 農林委員会 第7号(1950/07/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に補正問題に関連して質問をしたいのは、今河野さんからも質問をしておりました五等麦の問題でございます。これは二十四年度産米の五等米を設けたという前例にならつて、政府が新しくこういう制度を採用されようというのでありますが、問題はこの買上げの場合の規格です。これはみな各県ともばらばらで、勢力の強いといいますか、いろいろな話の納得をされておるところは順調にやられておるけれども、そうでないところはびしびしはねられてしまつて、ほとんど三等、四等というものは買い上げられてない。ほとんど全部を五等に落してしまうというところが、至るところに現われておるのです。検査規格の問題について、も……

第8回国会 農林委員会 第8号(1950/07/28、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 これは小委員会の方でもよく御検討されておることでありますから、私からとやかく申しませんが、これは農林次官の山添さんに特にお考えを願い、農林省全体としても、わが国の食糧対策を農村経済というこの面から、検討を加えてもらわなければならぬ時期に来ておると私は思う。と申しますのは、非常に食糧が不足いたしました戦時戦後の混乱から、やつと最近、国際的には農産物は戦前の水準に回復して、過剰生産の現状に入つて来ておる。そういう状態から考えますと、日本のような過小農制のもとでは、とうてい国際市場に対抗できない事実をわれわれは認めなければなりません。そこでどうしても、日本の農業を国際的な水準に高め……

第8回国会 農林委員会 第9号(1950/07/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に伺つておきたいのは、いずれ農林関係公共事業費の小委員会で詳細に検討されると思いますけれども、政府は明年度の公共事業費、特に災害復旧、土地改良等に関して新規の計画を、一体どういう構想の上に立つて計画をされておるか、今自由党の方の意見を聞きましても、この内閣は、次期来年度予算は農業関係に関して、特に重点的な予算を組むということが主張されております。その農業関係のうちでも、特にわが国の農業の現状を考えて、飛躍的に農業生産力を高めるところの基本的條件は、生産條件を改善するよりほかにないのでありまして生産條件改善の基礎は、何と申しましても災害復旧なり、地方維持また増進の土地改……

第8回国会 農林委員会 第10号(1950/07/31、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 話がちよつと横道にそれて、どうもはつきりしないのですが、八木さんが質問をいたしておりますのは、非常に重要なポイントでありまして、わが国の食糧の自給と国民食生活の問題を関連して考えて、主要食糧の増産目標は、十年後にはこうなる、しかしこれでは絶対量が足らぬのだから、その足らぬ分は、さらに蛋白脂肪の給源体をもう少し確保して、この方において足らぬ分を埋めて行く、こういう考え方であります。また小委員会が成案を得まして、政府に申入れをしようという案も、そこを目がけておるのでありまして、あしたから省議を開いて、畜産局の新規予算を検討すると申しましても、一体五箇年計画を取入れた畜産局の畜産増……

第8回国会 農林委員会 第11号(1950/08/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際ちよつと八木委員の質問に関連して、きわめて重大な問題でありますから伺いたいのですが、今政府の立てております二十六年度の公共事業計画は、大体これは自由党が立てております十箇年計画と言いますか、この線を一部具体化しよう、こういう構想の現われであることは、今までの御説明で大体了承いたしました。ところが私どもの考え方は、そういう計画の上に立つた仕事をするということも、今日わが国の置かれておる国際的な諸情勢の上からきわめて重大でございますけれども、しかし朝鮮事変の動向というものがどうなつて行くかということを考え、ここに米ソの対立というものをわれわれが考慮いたしました場合、将来万が……

第8回国会 農林委員会 第12号(1950/08/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 西川さんは滋賀県の選出でございまして、滋賀県は御存じの通り、ほとんど農業で立つておる、所であります。従つて農業問題に関する対策は十分お考えになつておられると存じますので、この際特に伺つておきたいのですが、あなたのさいぜんからのいろいろな御答弁を総合しますと、農林省では土地改良その他公共事業関係の予算を昨年の約十倍要求しておる。しかしこんなことはとても今日のわが国の財政上不可能だということになりますと、本年要求しております予算が承認されることによつて大体一割近くの増産ができるという一つの見通しの上にこの予算は組んでおるのです。そうするとこれをあなたの方は削るということになると、……

第8回国会 農林委員会 第13号(1950/09/12、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 午前中に政府から、ジエーン台風の農業関係の被害について報告がございましたが、特に今度のジエーン台風の被害は、従来の台風とその性質をまつたく異にしておりまして、風速は大体突風で五十五、六メートル、普通大体三十五メートルから四十四メートルくらいの風速でございましたが、雨量もまた大体六十三ミリから、多いところで八、九十ミリという量で、風速なみに雨の量におきましては台風としてはそう大きくない台風のように考えますけれども、この台風が去る九月三日午前十時半ごろ本州、特に近畿地方に上陸をいたしまして、一番最高潮は午後一時、爾来午後三時まで、今申しました風速でずつと長時間にわたつて襲いまして……

第8回国会 農林委員会 第14号(1950/09/13、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと今の御答弁中に非常に重要な問題が一つ、二つあります。一つは農林省のこの問題に対する態度ですが、農林省は八月一日から肥料の統制を撤廃した。われわれが当時この問題で一番心配をいたしましたのは、価格が相当上りはしないかということであつたのですが、ところが当該の局長及び関係の政府当局は、大体五割ぐらいで落ちつくのではないか、もしそれ以上上る場合は政府手持の物を放出する、こういう強い自信のもとに統制をはずされた。ところが現実はますますその言明にもかかわらず逆の方向に進んでおる。つまり肥料の需要期でないにかかわらず、価格は漸騰の形をとつておる。特に農林省がこの情勢を見て、八月に七……

第8回国会 農林委員会 第15号(1950/10/03、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 食糧配給公団末端機関の民間移行に関する調査の御報告をいたします。  政府は去る八月政令省令をもつて、食糧配給公団の末端配給業務を十月一日から、卸業務を一月から、いずれも民間に移行することに決定したので、公団小委員会は民間移行に伴う各種の問題に対し調査の必要を認め、千賀委員長、井上委員の二名に食糧庁長山事務官、食糧公団木谷副総裁が同行し、去る九月十四日、十五日愛知県支局、十六日京都府支局を視察し、十七日は特に大阪府の風水害による食糧公団支局の被害状況を視察して十八日帰京し、また同月二十七日兵庫県支局の視察を行いました。  さて今回私どもが行いました視察の詳細にわたつては、別に貸……

第8回国会 農林委員会 第16号(1950/10/04、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと関連して……。この数字以外に何ほど輸出されておるのか。
【次の発言】 この際ちよつと二、三点伺つておきたいと思います。すでに質問されたかも存じませんが、二万トン余り、約三万トンに近い輸出をするということに安本できまり、これが通産省の所管において事務的な処理がされる、こういう輸出計画をやります場合に、何ら上級機構でありまする部長、局長、次官、大臣には相談もないのですか。これを一応伺いたいと思います。
【次の発言】 肥料を輸出するかしないかという問題は、農林省に相談をしなければならぬような重大な案件であります。そういう重大な案件を、次官にも大臣にも耳に入れず、書類報告もせ……

第8回国会 農林委員会 第17号(1950/10/05、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 きわめて重大な点でありますが、今部長さんの御説明を伺つておりますと、政令にはつきり農林大臣の同意を得なければならぬと明記してある。それを同意を得ずにやつた行為については取消す必要がない。無効でないという根拠は、どういうところから言えるか、その解釈はどういう解釈ですか。もしそれが無効でないというのならば、法的にそういうことは規定してないから――今あなたのおつしやつたように、二つの解釈をしておるようでありますが、明らかにそういうことを規定してあるにもかかわらず、その規定してあることを当然実行しなければならぬ担当官が、実行しないで発行した文書はこれは無効でありますよ。ただその行為が……

第8回国会 農林委員会 第18号(1950/10/06、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 政府は昭和二十六年度の予算編成に伴いまして、二十五年度産米の生産者価格並びに消費者価格の算定を続けて来ておるようでございますが、今日まで政府が関係各当局と相談をされまして大体一定の結論は、もうおよそでき上つておるのではないかと想像されるのでありますが、今年度の産米の生産者価格並びに消費者価格について、政府が今日まで検討を加えております算定の内容について一応当の責任官庁であります物価庁の第二部長の方から、御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 大蔵省は国際価格にさや寄せをするということを、大体大蔵大臣を初め、事務当局でもそういう意見が非常に強く、かつまた農林省の方でも、すで……

第8回国会 農林委員会 第19号(1950/11/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 関連して一点だけ……。先般小委員会において、たしか前谷さんだと思いますが、先般マーカツトの方から例のメモランダムが出まして、これに対する日本政府の意見をただされたときに、政府の方では、五月までの間に二十二万三千トン輸出する可能があるということを、関係筋に報告したということを小委員会で答弁をされております。そうではないですか。その点どうですか。
【次の発言】 そうすると、政府の方では、大体年間二十二万三千トンは確保できるという一つの見通しを持つておるのですか。余分にそれだけ増産できるという見通しを持つておるのですか。これは非常に大事なことですから伺います。


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第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 農林委員会 第1号(1950/11/25、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私この際ちよつと専門員の皆さんに申し上げておきたいと思うのですが、御承知の通り国会に専門員制度ができまして、各方面から有能な専門家をお願いをして、それぞれ独自の立場で国会の各委員会の専門調査の資料を、いろいろな角度で検討されてくれておることについては敬意を表しますが、予算や人員の関係で思うように仕事ができないと考えますけれども、少くとも専門員としての任務は、農林委員会の審議を、あらゆる角度から重要な資料を集めて促進をして行くというか、審議の円滑をはかり、かつ審議を国民の前に明らかにして行く補助的機関であろうと考えます。そういう建前からできるだけ当面しておりますいろいろな農林関……

第9回国会 農林委員会 第2号(1950/11/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農林大臣は見えませんか。
【次の発言】 それでは大臣の質問はあとまわしにいたしまして、先般安孫子食糧長官が本委員会において、わが国の最近の食糧事情及び明年度の食糧の需給についての御説明があり、なお政府として食糧統制に関する方針について一部お話がございましたが、これに関連をして質問をいたしたいのでございます。一つは、政府は最近主要食糧の統制を一部緩和する、また将来統制を撤廃する、こういう方向に食糧問題を扱おうという態勢にかわつて来ておることは、昨日衆議院の本会議における大臣の答弁を承りましても明確になつて参つたのであります。そこで政府はわが国の置かれております国際的な地位と、わ……

第9回国会 農林委員会 第3号(1950/12/02、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に安本長官にお伺いしておきたい点が二、三点あります。  一つは昨日米価審議会で、政府諮問案に対して、生産者側は五千八百円案を呈示いたしまして、これが多数賛成をするところとなつて、この生産者価格五千八百円案が多分答申されることと存じます。いずれこの問題につきましては、本会議で政府の所信をただすつもりでおりますが、今日この問題をどうするかということについては、政府としてもまだ御相談をされるところもありましようし、またいろいろの検討も加えなければならぬという時間的な問題もありましようから、私はあえてこれに触れません。この際特に私の伺つておきたいのは中間経費の問題でございます……

第9回国会 農林委員会 第6号(1950/12/06、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと議事進行について……。ただいま委員長は、全部の人の意見を聽取した上で政府並びに参考人の意見を聽するという話ですけれども、全部ですととてもたいへんな人になりまして、とてもややつこしくなりますから、一人々々の場合に政府からの簡單なそれに対する意見を聽取するようにやつてもらいたい。一人説明を求めて、それに対し政府はどう思つておるか、あるいは関係技術官はどう思つておるか、こういうふうにやつたらはつきりするから、さようとりはからつていただきたい。
【次の発言】 今までそれぞれ各方面の方から尊い御意見の発表をされたのでありますが、農林省も国費を使つてそれぞれ試験研究をやられている……

第9回国会 農林委員会 第8号(1950/12/08、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 議事進行について……。大体肥料問題に関する本委員会の審査は、委員長も御承知の通り、きわめて重大な案件として、公団小委員会から案をつくり、本委員会の総意による決議として、政府に数項目の質問書を出しておる。その質問書に対する答弁が、はなはだ抽象的にして、具体的なものでない。これでは農林委員が期日を切つて答弁を求めております内容に、はなはだ合致しないというところが問題になつておるのです。そこで河野君は掘り下げて質問をしておるわけなんです。それで今小林君が言うのは、この各項目にわたる答弁書はまつたく抽象的にして、具体的でない。こういうことはおそらく政治常識上の答弁であつて、農林委員会……


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 内閣委員会 第17号(1951/05/27、24期、日本社会党)

○井上良二君 ただいま提案されております北海道開発法の一部を改正する法律案につきましては、農林委員会におきましても、連合審査を要求することにいたしておりましたが、会期が非常に切迫しておりますので、特に委員外発言を求めて、農林関係に関連いたします点について、この際政府の所見を明らかにすることの必要を認めましたので、特に農林関係だけに限りまして、質問を申し上げたいと思います。  第一に伺いたいのは、この法律案によりまして総合開発をいたそうとします場合、建設省関係の公共事業、運輸省関係、農林省関係、これを所管する、こういうことになつておりますが、この各省にわかれております公共事業費のおよそその金額を……

第10回国会 農林委員会 第39号(1951/05/24、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 売佛い代金の問題について、今平野委員から質疑があつたのですが、これは政府当局と買受けまたは譲り受ける本人との話合いの上で価格をきめる、こういうことですか。
【次の発言】 国の財産を処分する場合に、それが適当な価格であるかないかということは、だれが公正な判定をいたすのですか。
【次の発言】 営林局長が、いろいろな資料を整備いたしまして、最も公正妥当なる価格を考えておやりになるという御説明でありますが、問題は、それが公正妥当な価格であるかないかという判定は、何を基準にしてきめるかという問題がここに起つて来ます。そこで当然、これは最も公正な第三者の権威ある機関にまかせるという方法を……

第10回国会 農林委員会 第42号(1951/05/28、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 皆さんのおかげで、約三箇月間アメリカへ参りましたが、私ほとんど英語がわかりませんし、話すことも読むこともできません。まつたく盲が象をなでるようなつもりで見て参つたのであります。従つて直感的な見方だけでございます。大方の問題につきましては、すでに森さんや小林さんからお話がございましたし、時間も非常におそくなつておりますので、簡單に要点だけ御報告申し上げたいと思います。  一つは、アメリカの農業をわれわれが見まする場合に、常に日本と比較されるのでありますが、一応比較をいたしてみますと、今お話がございました通り、アメリカの農民は全体の人口のわずか一六・七パーセント、百人の中で十六・……

第10回国会 農林委員会 第45号(1951/06/02、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 提案者は二人だけではなく、ほかに提案者がありますから、その提案者にここへ来てもらいたい。それからこの法律は非常に重要な法律でありまして、お二人が主としてその提案者として答弁をされるとすれば、参議院の審議が済むまでは提案者に対する質問ができないということになつて、この審議が午後にまわり、短時間のうちに、この法律を可急に通そうとしたところでそうは行かぬと思います。審議の時間を十分與えていただきませんと実際上困難です。だからあなた方が参議院の方で提案理由の説明をしなければならぬというならば、どなたかほかの提案者をここへ呼んでいただきたいと思います。その間に私ども政府当局に質問をいた……

第10回国会 農林委員会 第47号(1951/07/12、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 麦の供出後の自由販売の問題でございますが、これは食管の重大な行政上の問題ですから伺つておきたい。たしか廣川前農林大臣が、供出後には自由販売をするということを声明されました。それに対して事務当局のあなたとしましては、まだそこまではつきり答えが出ていない。もしやるとすれば政令でやるか、政令には多少むりがあるように考えるが、しかし法律改正をしなくてもやれぬこともない、こういうまことにあいまいきわまる御答弁ですが、御承知の通り、食管法の中心を貫くのは米麦の管理の問題です。その中の一つのつつかい棒である麦の統制を一部緩和するというか、解除するということは、当然法律の改正をまたなければで……

第10回国会 農林委員会 第48号(1951/07/13、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 先般鹿児島、宮崎地方を襲いました台風によつて、農業関係の被害、または関係県民の罹災が非常に大きいことはすでに御存じの通りでありますが、また去る十一日、十二日近畿地方に未曽有の豪雨がございまして、このために特に被害中心地の京都府のごときは、行方不明、死者ともに百四、五十名の被害者を出しておるようなわけでございまして、各農産物の被害並びに農林関係の被害は実に大きなものがあるということが新聞で報ぜられております。なおこの被害は隣県の滋賀県、岐阜県、大阪、兵庫の各範囲にわたつておりまして、地元民の困苦まことにはなはだしきものがあろうと思います。この際国会が開会をされておりませんので、……

第10回国会 農林委員会 第49号(1951/07/14、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 まず第一に伺いたいのは、本年の麦価をきめる前提となりまする産米の価格の決定、想定米価をどうするかということが問題になり、巷間、政府の方では昨年きめた特別加算額を削除するのではないか、あるいはまた減額するのではないかというような声が非常に高まりまして、国会開会中においても、この問題は非常に重要な問題として取上げられまして、この問題に関して、先般参議院の本会において、二十六年度産米に対しても特別加算額を昨年通りつけるかどうかという質問をいたしております。これに対して農林大臣は、加算額は農民の既得権であるから、これはしておきたい、その率も一五%を維持したいということを明確に答弁をさ……

第10回国会 農林委員会 第50号(1951/08/09、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特にだめを押しておきたい二、三がございます。これは今永野部長から報告がございました通り、先般麦価並びに消費者価格の改訂案が米価審議会にかけられまして、米価審議会は政府原案に対して承認できがたいという答申をいたしております。そうしてその付属の要求といたしまして、特別加算額は大体一〇%、それから消費者価格は政府の値上率の一八%を一〇%という意向を添えて答申をしておるように思うのでありますが、当時米価審議会では、米価審議会の答申に対して、政府はさらに三相会議なりあるいは閣議なり、また関係方面と米価審議会の答申に基く意見を中心にして新しく米価に対する方針を相談すべきであるし、当……

第10回国会 農林委員会 第51号(1951/08/10、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私は、自由党の川西委員とともに七月二十二日から二十八日まで七日間にわたりまして、京都府、大阪府、兵庫県のケイト台風並びにその後の豪雨による水害状況の調査に参つたのであります。そこでその水害の実際の被害実情の結果について御報告を申し上げたいと思います。  去る七月二日九州を経まして関西地方を襲いましたケイト台風は、兵庫県、大阪府、京都府の全域にわたつて約七十ミリの降雨をもたらし、その後兵庫県、大阪府、京都府の全域にわたつて連日降雨が相当量続いたのであります。このため低湿地帯に相当冠水を見たのであります。さらにその上に七月十一日の午前一時ごろから大阪府北攝地方、京都府山城、口丹波……

第10回国会 農林委員会 第52号(1951/08/11、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今農林漁業資金の貸付状況について、当局から御説明を得たのでありますが、その説明中にもございました通り、非常にこの申込みが多い、従つて実際その書類だけの審査であつて、事実それがどういうぐあいに使われるかという現地調査はほとんどされていない。そういう書類調査でやらなければならぬ今の金融組織といいますか、資金融通の組織の欠陥は、これはわれわれも大いに考えなければならぬと思いますが、その書類審査――書類信用といいますか、机上信用だけで処置をするということほど貸付の危險性はないと私は考えております。やはり対人信用といいますか、あるいは対組合信用といいますか、借りる相手に対する信用調査、……


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第11回国会(1951/08/16〜1951/08/18)

第11回国会 農林委員会 第1号(1951/09/10、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 通産省の輸出課におきましては、油糧の輸出を五月以来許可をいたしておりますが、これは国事の油糧が相当需給を上まわるという目地で許可されておりますか、それをまず伺いたい。
【次の発言】 最近その需給を上まわるようになつた、だから輸出を許すことになつたと言うが、輸出を許可した品目は、落花生油、菜種油、綿実油、大豆油であります。これらはいずれも国内食糧あるいは工業用品として絶対必要な品物であり、菜種油以外は、いずれも輸入原料によつて再製されたものであります。今国民はなんぼ油の配給を受けておるか、御存じですか。そうして今の油の配給であなたよいとお考えになつておりますか、伺いたい。

第11回国会 農林委員会 第2号(1951/09/11、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 せつかく話がまとまりかかつておるものを、我田引水論で反対をするということは、まことにどうもけしからぬと思いますが、私も河野さんや小淵さんがおつしやいましたような意見に賛成であります。要はその積雲寒冷地帯の振興対策のための法律でありますから、それを一つのわくをはめて、これだけの地域がなければいかぬということが、そもそもおかしい話であつて少くとも今日わが国の末端の行政組織を考えました場合に、府県から市町村ということになつておりますが、行政組織は郡なんてありません。そこにそもそもあなた方のお考えの大きな根本的な間違いがある。それから一町村なら一町村においてそういう地帯がありました場……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 内閣委員会 第7号(1951/11/05、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 定員法改正に関する件に関して、数点質問をいたしたいと思いますが、今回の定員法の改正は、政府みずから述べられておりますように、独立後のわが国の行政組織を能率化し、かつ能率化するための事務簡素をはかるという、このことに関して私どもは、何ら異議のあるものではありません。問題は現在の国民生活なり、またわが国の失業その他の関係を考慮しまして、あらゆる角度から、その結果がどうなるかということを、われわれは一応検討する必要があろうと思います。今回行われます九万人の人員整理は、政府側が申しますこの行政整理の結果が非常に事務能率が高まるという政府の一方的な、独断的な考え方だけに立つてこれが決定……

第12回国会 内閣委員会 第8号(1951/11/06、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 昨日主として農林省所管の人員整理について質問中、大臣の都合で質問を留保いたしたのですが、今日も大臣は非常にお忙しいそうでありますから、重要な要点だけを御質問申し上げたいと思います。農林省の行政整理のうちで、最も大きな整理対象になつております食糧庁の整理の問題でございますが、昨日行政管理庁長官は、政府は食糧の統制撤廃を四月一日より実行することにした、万一四月一日に実行不可能な場合は、七千九百六十一人を復員さす、こういう御意見でございました。     〔青木(正)委員長代理退席、委員長   着席〕 そこで問題は、一万六千十四人のうち七千九百六十一人を、かりに統制撤廃が不可能な場合……

第12回国会 農林委員会 第4号(1951/10/25、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私はこの際当面しております食糧統制撤廃問題について質問をいたしたいのです。  私は政府の考えております食糧統制撤廃というものが国民生活の安定、さらに日本経済の再建、または将来の日本の独立という大きな見地から、この問題が非常に大きな影響を持つておるのであります。そういう考え方から、私ども日ごろ自由党の政策、その政策を実行に移しておりまする吉田内閣の、最近の基礎産業を中心にする、また国民生活に重大な関係のありまする諸物資の統制解除の跡を見まして、われわれが重いたします日本の安定と日本の将来の独立を達成して行くという大きなこととまつたく食い違つた結果が現われて来ている。ますます国民……

第12回国会 農林委員会 第5号(1951/10/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今河野委員との質問応答で明らかになりましたが、政府では二万トンを台湾とフイリピンに輸出することに、三省間で話がきまつたようでございますが、それがはつきりきまつたかどうかということを明確にしてもらいたい。それからさようなことを三省大臣間でおきめになる前に、三省の事務当局の意見を聴取された上で決定されているかどうか。そういう事務当局間の意見は全然参酌する必要なし、外交的な、国際的なまた政治的な考慮からやつたのであつて、全然事務当局の意見は聞いていないということですか、その点もあわせて農林大臣から伺いたいのであります。  次に伺いたいのは、いろいろな関係で輸出をしなければならないと……

第12回国会 農林委員会 第7号(1951/11/10、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この提案理由にも示してあります通り、奨励金の交付を必要とすると思われる組合に対しては、他の組合に優先して検査を実施し、本月末までにはこれを完了することになつておるのでありますが、この際、政府の事務当局から、この再建整備法によつて再建整備を必要としておる組合の実情、その実績等について詳細な御説明をいただきたいと思う。
【次の発言】 そういたしますと、大体再建整備法による農林漁業組合の再建整備の完全なる成果の上ります見通しは、一体どのくらいになるのですか。私ども非常に注意を要すべき問題は、農協は何ゆえに一体再建整備を必要とするようになつたかという原因です。もちろん終戦直後の経済の……

第12回国会 農林委員会 第12号(1951/11/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今吉川さんの御質問に対し、大臣は非常に率直に米麦の統制撤廃に関する政府の不手ぎわについて国民に遺憾の意を表せられましたが、私どももまつたく今度の米麦統制撤廃の政府の声明というものが、いろいろな観点から非常に大きな問題を生んだということについて遺憾に存じております。ただ一応はああいう声明をされましたけれども、依然として米麦問題に対する国民の不安は払拭できない状態にあります。そこで一番問題になりますのは、政府が今御答弁になりました通り、麦は一月から六月までの間にはずしたい、米は十月一ぱいではずしたい、この言葉が政府の口から出る限り国民の食糧に対する不安は除かれないのであります。少……

第12回国会 農林委員会 第14号(1951/11/28、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと関連して……。あなたは今五箇月間の出荷数量を全購連とメーカーとで協定をさして、それに二割の金融の裏づけをする、とこう言うのですが、ところが全購連の方の話では、過燐酸の方は三月までの価格協定が大体できておりますけれども、硫安系統は全然まだ価格協定ができていない。この方が実は重大であるのに一向話ができていない。それはできたらそれと同じようなやり方でそれだけの金融の裏づけをするのですか。
【次の発言】 この際二、三点について明確にしておきたいと思います。さきに河野小委員長からも報告がございましたが、大体肥料生産は順調に計画通り進む見込みだというお話がございました。また政府側……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 行政監察特別委員会 第4号(1952/01/30、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと二、三点伺つておきたいのですが、さいぜんから委員長及びその他の委員の方から質問をしております重点は、この五号起重機船を沈没せしめた問題は、その沈没さした場合における四建との話合いの問題であります。この場合あなたの方は沈没さしてまことに相済まぬ、できるだけ誠意をもつて善後処置をしたい。しかし実際船の引揚げその他の準備をしてかかつてみたが、引揚げてもあとの修理に莫大な経費がかかるのでできない。こういうことで、四建では一応契約書通りやつてもらわなければ困ると言うし、あなたの方は引揚げだけしかできない。こういうことで話が切れておるように今伺つたのですが、そういたしますと、あな……

第13回国会 行政監察特別委員会 第5号(1952/02/01、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 大事なことを証人は何しております。今のお話を承つていると、修繕分担金として二十一万八千余円の金を山九の名義で預けている。ところが山九から桝谷組に対して契約を切りかえておりますね。そうしますと、桝谷組へ切りかえたときまでに修繕の必要があるかないかということが発見されなければならぬ。修繕の必要がある場合に、修繕分担金というものは当然あとへ残るが、山九から桝谷組に切りかえたとき桝谷組がその船を使つている、何ら修繕せずに、しかもそれまでは乗組員や四建の資材を貸しておいて、桝谷組に切りかえるときに裸用船にしているわけです。そうでしよう。

第13回国会 行政監察特別委員会 第7号(1952/02/13、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 大事な点を一点聞いておきたいのですが、今委員長もちよつと聞かれておつたのですが、聖十字学園の問題の土地を買おう、それを譲り受けようとした動機ですね。その動機は今お話のように、この土地を買つてくれぬかという申出があつて、そこであなたの方では、この土地はちようど秋葉原の駅に近いことでもあるし、値段さえ合えば買おうということになつて買うことになつたのと違うのですか。
【次の発言】 そこで問題は二つあると思うのです。一つは買おうということになつて、さて一体値段は幾らかということが当然起つて来ます。その場合、買おうとするあなたの方の会社としては、その方面の地価がどのくらいしておるかとい……

第13回国会 行政監察特別委員会 第8号(1952/02/14、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつとこの際二、三伺いたいのですが、その一つは、あなたはさいぜん同僚委員の質問に対して、社会事業はもういやだ、やめる、こういう御心境を吐かれたのですが、最初聖十字学園の名前のもとに、社会事業をやろうとかかり、そうしてここ二、三年やつて来て、いやになつた、どういうことでいやになつたのですか。
【次の発言】 もうよろしい。社会事業というものは、契約によつてやるのですか、事業を契約してやらしていいと考えておるのですか。
【次の発言】 それは今痛感したのですか、最初からそうであつたのですか。
【次の発言】 やがてはつて、社会事業は、そういう収支が相償う事業をやるべきじやないのですよ……

第13回国会 行政監察特別委員会 第11号(1952/02/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際証人に一点だけ伺つておきたいのは、問題は特飲街の営業の主体ですね。今証人が証言されましたところによると、売淫を中心にした営業が主体である。しかしこの営業自体は勅令第九号に違反するということを事実認められておるのですが、将来これを善導して、そういう営業主体から、いわゆる風俗営業たる社交喫茶の方に順次善導して行きたい、こういう御証言をされた。そこでその善導の具体的な方法としては、単に悪質なやつだけを取締るだけに善導の何を置かれておつて、現に法律に違反し、社会風紀を乱しておることを事実認めておりながらどうすることもできぬ。私たちの力じやどうにもならぬ、こういう御証言のようでご……

第13回国会 行政監察特別委員会 第14号(1952/03/26、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 たいへん時間がおそくなつて証人には御迷惑と思いますけども、重要な点を二、三伺つておきたいと思います。  最初に、引揚げ契約を九十三万三千円でいたしておりますけれども、一体九十三万三千円と見積つた根拠はどこにあるのですか。それを伺いたい。
【次の発言】 これはあなたの時代でなかつたから、書類の上の答弁しかできぬと思いますけれども、海の底にありまして、実際現物を押えているものではないわけですね。その押えているのじやないものを、そういう九十三万三千円というはした金で評価するというのが実におかしいのです。どこからそういうそろばんが出て来るのですか。何ぼあるやら事実わからない。それもあ……

第13回国会 行政監察特別委員会 第15号(1952/03/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 問題は、昨日山口県の商工課長の証言によると、あなたの方へ、戦艦陸奥に搭載してある物件で引揚げるものは、重油、揮発油、繊維製品、マニラ・ロープ、食品、非鉄金属、これ以外は許可していない……。
【次の発言】 今までお揚げになつたのは、これだけの品物ですか。
【次の発言】 非鉄金属と鉄とは違いますよ。
【次の発言】 その鉄の引揚げの許可をもらつたのはいつです。
【次の発言】 最初あなたの会社が、あなたの時代ではなかろうが、この引揚げについての随契をやつておるわけですね。
【次の発言】 入札でいいのですが、その場合の契約の内容に、今申し上げたような品物以外は揚げてはいかぬということが……

第13回国会 行政監察特別委員会 第16号(1952/03/28、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと伺いますが、最初委員長から証人に、西日本海事が落札したとき、他の業者から証人に対し何か運動はしなかつたか、こういう質問をされたときに、証人はそんなことは知らぬという証言をされておりますが、さらに委員長が、六月三十日に窪井義道から田中知事に対し、松庫商店にやらせてくれないかとの依頼があつた、こういう陳情を知事にしておるが、この点知らぬのかということに対しての御答弁がございません、この点どうなのでございますか、窪井義道さんという人に会つたことはございませんか、この事件について……。
【次の発言】 直接でも間接でもいいのですが、窪井氏からそういう依頼を受取つた覚えがないので……

第13回国会 行政監察特別委員会 第23号(1952/05/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 証人は、考え方なり行動が違いますものが一緒にメーデーを開くということは、決して円満なる運営ができないということが予想されておることを、事前に関知されておられたと思います。     〔高木(松)委員長代理退席、委員   長着席〕 つまり最近のような共産党を中心にする左翼運動が非常に活発になつて来、一方民主主義の立場に立つ労働組合の運動を守つて行こうとするものとの二つの流れが次第に明確化して来ておるときに、統一メーデーがはたしてうまく行くか行かぬかということは懸念されておつたじやないかと考えられるのです。そういうときに、メーデー実行委員会に全繊同盟から委員を派遣をいたします場合、……

第13回国会 行政監察特別委員会 第29号(1952/06/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今まで文部大臣が証言をされました点で、納得の行かない点が数点ございますから、この際明らかにしておきたいと思います。  その一つは、文部大臣は学生と警官が衝突しやすいという証言をされておりますが、何ゆえに一体学校でまじめに学ぼうとしておる者に、警官と衝突する條件が備わりますか。これを伺いたい。
【次の発言】 警察官が学生の運動にあるいは行動にタッチするところから、問題は起つているわけです。従つて治安を取締つておりまする治安上の責任者である警察側が、何か故意に学生を扇動したり、あるいは治安を乱すようなことを誘発する行為がありますならば別であります。そうでなしに、治安当局者として、……

第13回国会 人事委員会 第4号(1952/02/29、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 地域給に関連しまして、二、三質問をしておきたいのですが、地域給制度というものを設けました根本的な建前は、当該地域の消費者生活が他の地域に比べて非常に高い。従つて現行の給與ベースでは、生活に支障を来すというところから、地域給制度というものが設けられたと思うのです。従つてそれはあくまで本俸をカバーする一つの制度である、そういう建前から考えますと、地域給に指定された地域は問題はないにしても、地域給から取放された地域との差別が起つて来ます。もちろんこの地域給を指定するについては、いろいろの角度からの調査が科学的に行われて、その上で指定がされておりましようけれども、しかしながらその調査……

第13回国会 人事委員会 第6号(1952/03/05、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際ちよつと変なことを聞くようですが、公務員に支給されております俸給諸手当の支払いの中から、たとえば一般的に差引かれるおもなる項目といいますか、たとえば共済掛金であるとか、あるいはその他のいろいろ公に当然引かれるものがあるわけでありますが、そういうおもなるものは何でございますか、それを一応知らしていただきたいと思います。
【次の発言】 これは一体全体の中から、いろいろ給與額によつて違いましようけれども、どの程度のパーセンテージになつておりますか。
【次の発言】 労働組合の会費はどうなつておりますか。それは元から引いておりませんのか、給與袋から差引かれてないのでございますか。

第13回国会 大蔵委員会 第99号(1952/06/27、24期、日本社会党)

○井上良二君 重要な法案を審議いたしております最中に、特に食糧管理特別会計法の一部を改正する法律案について、委員外の発言の許可をされました委員会に感謝を申し上げます。  私本法案について特に委員外の発言を求めましたゆえんは、ただいま農林委員会において飼料需給調整法案を審議いたしておりまして、その飼料需給調整法案の提案者として、法律案に対する責任を持つております関係がありますので、この飼料需給調整法案にきわめて重大な関係を持つております本法律案が、当委員会で審議をされておりますから、そこでこの法案が一体どういう性格のものであり、またこの法案を実施する場合、一体どういう影響を飼料需給調整の上に及ぼ……

第13回国会 内閣委員会 第26号(1952/05/23、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 今回提案になりました行政機構改革の各般の基本的問題につきましては、他の同僚委員から種々の角度から質問が行われ、政府からそれに関する答弁もすでにあつたと存じます。政府は先般この行政機構の改革に伴う行政整理を行うにあたりまして、この行政整理は近く政府が考える行政機構の改革に通ずる、こういう前提のもとに行政整理が先般行われたのであります。ところがその後に政府が立案せられました行政機構は、われわれは当時行政機構の簡素化といいますか、事務能率の増進ということを目的にした相当大幅な改革が行われることを期待しておつたのであります。ところが今回現われました行政機構の改革を検討しておりますと、……

第13回国会 農林委員会 第4号(1952/01/31、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私が質問しようという点について同僚委員の方から、質問が大分されておりますから、できるだけ重複を避けて、観点をかえて伺いたい点は政府の食糧政策についてであります。政府は昨年十月に米麦の統制の撤廃をするという閣議決定をやつております。同時に第十二国会勢頭において、吉田総理は統制撤廃をするという施政方針の演説をいたしました。ところがこの閣議決定と吉田総理の施政方針の演説は、現実のわが国の経済財政、また国民生活とまつたく相反するという事態がわかつて参りまして、これは大変なことを閣議できめたということで、遂に十一月の六日ですか、政府はこの閣議決定を否定する声明を出したのであります。みず……

第13回国会 農林委員会 第7号(1952/02/07、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 超過供出並びに補正問題に関連をいたしまして、昭和二十七年度の主要食糧の需給の見通しであります。先般農林大臣は、本委員会において本年度の食糧の需給の見通しについて、特に内地産の米の米食率の問題について、絶対に米食率は下る心配はない、こういう楽観的な答弁を委員の質問に答えてされておるのであります。これは、政府がことしの予算に、また方針に示しておりますように、四月から麦の統制をはずすという前提に立つて本年の食糧の見通しというものをわれわれが考えます場合に、麦の統制をはずした後における米に対する需要というものがどういう形で現われて来るかという点を考慮しますと、これがまた本年の供出の上……

第13回国会 農林委員会 第9号(1952/02/14、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際特に農林大臣に真劔に伺つておきたいのです。先般食糧庁長官に、本年度の、主として内地産米の需給について質問をいたしましたところが、このままでは大体百万石の不足が出る、そこでこの不足をいかにして補うかということで、一つは超過供出に全力を注ぎ、一つは輸入食糧において――主として米でありましようが、その方面において確保をはかつて、何とか百需給を円滑にいたしたいということで努力をしておるという御答弁がございました。そこでここに超過供出と補正の問題が大きしな問題になつて参ります。この問題はあとで当面の責任者であります食糧庁の長官に伺うことにいたしますが、大臣は、本年のこの食糧需給に……

第13回国会 農林委員会 第10号(1952/02/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際ちよつと長官に伺いたいのは、今年度の外米の輸入の見通しでありますが、いろいろ対外関係があつて、詳細な点は秘密にわたるところもあつて、はつきり申されぬところもあろうと思いますが、大体でよろしゆうございます。今御説明を聞きますと、昨年十一月からこの四月ごろまでに入つて来る予定のものを合せまして、当初予定の九十七万トン、砕米を入れて百七万トン、このうちすでに六十万トンが買付輸入される、こういうお話がございました。そこで問題は、残り四十万トンが、どういう方法で入るかという問題であります。そこで私の承りたいのは、長官はこの主なる輸入先を、タイ、ビルマに置いておるようでありますが、……

第13回国会 農林委員会 第17号(1952/03/25、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつと二、三質問しておきたいと思います。この改正法律案によると、従来幼齢林を対象にしておつたのを、今度は壯齢林にまでこれを擴大をする。そうしてその全人工林のうちで、今度壯齢林も一緒に契約の対象にした場合、どれだけ一体契約なされるという見込みをお持ちになつておりますか。その比率といいますか、比例を大体わかつておりましたら、知らしてもらいたい。
【次の発言】 この保險の内容を聞いてみると、非常に複雑でございまして、たとえば樹種別それから樹齢別、地域別というふうにいろいろわかれておるようでございますが、ここで問題になりますのは、資料によりますと、この保險の収支で、この保險は昭和十……

第13回国会 農林委員会 第18号(1952/03/26、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 提案理由の中における改正の要点について、もつと具体的に詳しい説明をしてもらいたいと思います。
【次の発言】 この新しい改正によると、結局は立木の伐採がきわめて簡単にできるようになつておるということが一つは言えるわけですね。その簡単にできるということから、その裏づけになる植林その他の総合計画といいますか、そういうものが、これの裏づけとして計画されておりますか。この点はどうです。
【次の発言】 そういう裏打ちのいろいろな対策を立てられてやられるということについては、当然のことでございますが、一昨年あたりから戦時以来の過伐、濫伐による荒廃林野の復旧について、政府としてもまた国会とし……

第13回国会 農林委員会 第19号(1952/03/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ただいま農林水産業施設災害復旧事業費国庫補助の高率適用基準に関する件を本委員会の決議として満場一致決定をされたのでありますが、本決議は非常に及ぼすところが大きいのであるし、従来本委員会でいろいろ政府に対して委員会の意思を表明する必要上から決議をいたしておりますが、これが決議は政府の方において十分取入れて、実際委員会の意思を法案、予算案等に盛り込むという点、が、はなはだどうも怠慢のようでございます。この点特に本決議案を災害復旧その他に対して非常に重大な意義を持つておりますので、ぜひ委員長においてこれが実現について格段の努力を切にひとつ願つておきたい。これは特に私お願いしておきま……

第13回国会 農林委員会 第21号(1952/04/02、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 関連してついでに聞いておきたいのです。もし国会議員をかくのごとき審議会に参加させて弊害が生ずるというようなことが、たとえば積寒法の場合、現実にありましたか。現実に積寒法の施行にあたつて、国会議員が審議会に列席することによつていろいろな弊害が生じておるというような具体的な事実があつて、この委員会には参加させない方がいい、こういうことになりましたか。そこらの点を明らかにしてもらいたい。  それから六号から八号まで、これらはいずれも当該の地区及び地帯を設定し、またはその農業振興計画に重大な権限を持つておられる方々をこれらの委員にしておるということであります。もし市町村会議長あるいは……

第13回国会 農林委員会 第22号(1952/04/03、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 昨日、本案の成立後の予算的措置についていろいろ政府当局に質問をいたしたのでありますが、問題は、本案が成立後において一体どのくらいの予算を必要とするかということを、およそ見当をつけなければならぬというのが、私の質疑の中心でございました。積寒法によりましても、約五十億に近い金が本年度予算にも計上されておりますが、今度はその積寒法よりもつと広範囲の、しかも非常に條件の悪い地帶において農業生産力を高めて行こうという法案でございますから、これには相当額の予算的措置の裏づけを必要とするのであります。その点に対する見通し、またそういう点に対する予算的な見当を、事務当局ではどうおつけになつて……

第13回国会 農林委員会 第24号(1952/04/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農業災害補償制度三案に関連いたしまして質疑をいたしたいのですが、農業災害補償制度は問題が非常にたくさんございまして、簡單に質疑を終るわけには参りません。特にこの問題で私どもが重要に考えますことは、農業共済制度というものについての基本的な考え方、それからこれを実際面に実行しました場合起つて来るいろいろな根本の諸問題でございます。従つて今度政府はこの改正にあたつて従来やつて参りましたやり方を根本的にかえようとしておりますから、この際本委員会におきましても、災害補償制度の確立の上から相当問題を愼重に検討いたしたいという建前でもれわれは臨みたいと考えております。まず最初にとり上げなけ……

第13回国会 農林委員会 第25号(1952/04/18、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この法案で一つ伺つておきたい点は、政府が各地方に農業試験場を設けていろいろな試験をやつておりますが、この政府が指導監督しております。農業試験場における種子の試験研究の機関とこれとの関係はどうなるか、これは全然それとは別個におやりになりますか、その点を伺つておきたいと思います。
【次の発言】 国で新品種を発見する。そしてその発見された新品種を県段階の試験機関に流して、そこで採取した新品種の種子を農家へ流す、こういうやり方をやられているような御説明でございますが、その機関の規模をもつと擴充しますならば十分その目的が達せられるのと違うのでございますか。その点どうですか。

第13回国会 農林委員会 第26号(1952/04/23、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ちよつとこの点非常に伺つておきたいのは、十勝沖地震による農林業災害の復旧資金の融通に関する特別措置法案ですが、この地震だけにどういうわけでこういう特別法案を出さなければならぬのですか。今までの地震その他の災害に対しては一向さしつかえないというのですか。これが一つと、それからこの融資の対象になつた調査というのは、これはどこが調べたのか。
【次の発言】 そうするとこれは直接政府の方で行つて調べたわけではないのですね。(「社会党の知事が調べた」と呼ぶ者あり)これはどこが調べたかということは問題にならぬ。問題は、復興の金を融資した者に対して利子補給するというのですから、その対象がはた……

第13回国会 農林委員会 第27号(1952/04/24、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 最初に伺いたいのは、麦の供出並びに配給を廃止することに関連して、昨日もこれが米に大きなしわが寄つて来るということを私は申し上げたのでありますが、そこで、この際さらにその点を聞いておきたいのは、昨年度産米のうち政府が現在まで買い入れました数量は、確かに補正高二千五百万石そこそこでないかと考えますが、そのうち十一月の二十七米穀年度に入ります場合、政府の買い上げましたうちで早食いをいたしました分が何ぼあるか、それから繰越しました分の古米が何ぼあるか、それをまず明らかにしてもらいたい。それから一箇月の内地米の要配給童は、一箇月平均どのくらいになつておるか、この数字を明らかに算定しても……

第13回国会 農林委員会 第28号(1952/04/25、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 昨日に引続きまして食管長官にさらに質問をいたしたいと思います。内麦の供出並びに配給を廃止する、そういたします場合に、外国麦類の輸入について、政府はどういう見通しをお持ちになつておりますか。麦の国内市場における流通が自由になるというところから、現在の輸入よりも相当ふえると思いますが、その点はどういう見込みをお持ちになつておりますか。伺いたいと思います。
【次の発言】 問題は有効需要の動向いかんでございますけれども、私どもが考えなければならぬ一番大事な問題は、麦の統制がはずれる、そうしてこれが自由に売買される。そうしますと麦の市場価格の決定権は政府ではないのであります。これは市場……

第13回国会 農林委員会 第35号(1952/05/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 多少重複する点があるかもしれませんが、二、三伺つておきたいのは、一つは特例法による農家単位とした場合の損害評価の問題ですが、この場合でも、現行の一筆対象の場合でも、損害評価の上には、現行の損害評価のやり方をひとつも改めずにおやりになることになりはせんかと思いますが、その点どうですか。現行の一筆の場合の損害評価の制度を、農家單位に改めました場合においても、やはりそのまま使つて行くということになると思いますが、何かそこに別に新しい損害評価の対策をお考えになつていますか。
【次の発言】 問題は、さきに足鹿君からもお話がありましたように、一つは無被害地の農家の経営を一体どう合理化する……

第13回国会 農林委員会 第37号(1952/05/22、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 この際、本法案につきましては一応委員会として質疑が終了いたしておりますけれども、討論採決等に入ります前に、特にこの審査の終了にあたりまして、一応政府当局に一、二点確かめておきたい問題がありますので、お許しをいただきたいと思います。
【次の発言】 ただいまお許しをいただきましたのですが、私が特にこの際政府に確かめておきたいのは、農業災害補償法の一部を改正する法律案並びに関係二案は、農業災害の補償の上に重大な法案であります関係から、本委員会といたしましては、きわめて愼重な態度で、あらゆる角度から検討を加えて参つておることは、政府も御承知の通りであります。この法案はたしか四月の十七……

第13回国会 農林委員会 第39号(1952/05/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 農業災害補償法の一部を改正する法律案に対する日本社会党並びに改進党、日本社会党第二十三控室等の各派を代表いたしまして修正案の理由を説明をいたしたいと思います。  ただいま千賀康治君より第七十九條の一部修正が提案をされました。その分は同様でございますから、省きまして、それに関係のない部分だけについて説明を申し上げたいと思います。その修正案は「農業災害補償法の一部を改正する法律案の一部を次のように修正する。第十二條の改正規定第一項第一号中「から全都道府県の通常共済掛金標準率のうち最低のものを差し引いて得た率」を削る。」こう第十二條を修正したいと思います。  その修正の理由は、原案……

第13回国会 農林委員会 第41号(1952/06/06、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 事務総長が来ておりますから、この点特に確かめておきたいのですが、御存じの通り前の国会では、法案は本会議に一応上程されましてから、委員付託になつておりましたが、新しい国会になりましてから、重要法案でない限り、法案はそれぞれの各専門委員会に付託される慣例になつております。そこで専門委員会で当然いろいろ審議をいたしました結果、あるいは修正あるいは可決も当然党議にかけまして、党議によつてこれに反対か、賛成か、修正するかといことがきめられた上で、おのおの討論採決をやるわけであります。それまでには党議はきまつておるというのが慣例で彫ります。但し一応委員会でそういうことがきまりましても、非……

第13回国会 農林委員会 第42号(1952/06/07、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 関連してちよつと伺つておきますが、農林省の植物防疫法ですか、検査法ですか、その検査は現地においてこれくのものを検査してくれといつて持つて来ますね、検査しますね、そこで検査に合格し退すね、とすると、その合格したものに対する政府の責任は、その場だけの責任であるか、かりに今度北海道から出して来て農家の庭先に持つて来る、これを実際は植えてしまつて病菌が発生して来たという場合に、責任がそこまで来ておるか。それは北海道の、産地だけの検査であつて、全国各農家の庭先に来てそれが栽培された後まで責任があるかどうか、これは重大な問題である。そこの点が明らかにされておりませんと、損害賠償の問題にも……

第13回国会 農林委員会 第43号(1952/06/10、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ただいま中期資金の利率の問題について、他の金利水準に大体のつとつて五分五厘にきめた、こういう答弁ですが、かりに五分五厘が今日妥当な金利だということでございますならば、何ゆえに一体家畜の導入資金の利率を一割以上に見たのです。どういうところから一割以上という利率が出て来たのです。それをまず伺いたいのです。
【次の発言】 五分五厘は金利水準としては安い方だ、金利水準にのつとつておるというお話ですけれども、農林漁業資金融通法の金利は、その貸付対象において異つておりますが、確かに最低四分くらいのがあると思うのでありますが、そうするとこれも一つの営農資金とかあるいは施設資金とか貸し付けて……

第13回国会 農林委員会 第44号(1952/06/11、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 ただいま審議中の農地法案の審議にあたりまして特に農林大臣に御所見を承つておきたいのは、この法の目的の中心が、農地は耕作者みずからが所有することが最も適当であり、従つて耕作者の農地の取得を促進することにし、またその権利を保護し、耕作者の地位を安定して農業生産の増強をはかる、こういうことがこの法律の目的でありまして、この目的を達しますためには、單に法律によつてこれに必要な諸條項を規定するということだけで問題は解決しないことは、先般の他の同僚委員からの質問によつて明らかでございますが、この法の目的について先般から論議されておりますのは、要は農業を営んで農家経済を維持して行く農地をど……

第13回国会 農林委員会 第46号(1952/06/16、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 森林虫害防除法が施行されまして、さしあたりこの政令で松食虫に対するいろいろの予防対策が講ぜられておりますが、最近本州の中央以西の各府県にわたりまして、くりたまばちと称する虫害が発生をいたしまして、非常な問題になつておるのであります。くりたまばちはたしか昭和二十年ごろから発生をしたのではないかと言われておりますが、爾来これが主として山口、広島、鳥取、島根、兵庫、大阪、京都、滋賀、奈良、岐阜、三重、和歌山、さらに最近では静岡から山梨、関東の地帯まで広がりまして、その被害面積は十数万町歩に及んでおり、被害本数は少くとも一億に上りはせぬかという状態になつておる。これが急激に蔓延を始め……

第13回国会 農林委員会 第47号(1952/06/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題になりました農地法案並びに農地法施行法案に関する原案並びに修正案に賛成をいたすものであります。  この法案の審議を通じまして私どもが考えました点は、政府はもうすでに農地改革はこれで一応終つたという考え方に立つており、政府が買収すべき農地はもう存在しない、だから強制買収の規定は必要がないから強制譲渡の規定だけを設ければいい、こういう考え方が流れているのであります。  さらに農地改革の終了によつて、法律で許された小作地以外はすべて自作地となり、農民がほとんど自作農となつているから、今後はただこの成果を維持して行くだけでよい。従つて本法……

第13回国会 農林委員会 第49号(1952/06/27、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 先般本委員会において私は、今問題になつております伊丹の飛行場の拡張問題について質問をいたして、政府の善処を要求したわけでありますが、御存じの通り二十四日の晩から五日の朝にかけまして、この伊丹飛行場の東に隣接いたしております小高い待兼山という山があります。この山の中に阪大の北分校という校舎がございますが、ここに軍用地接收反対あるいはアメリカ軍の撤退要求等の目的をもつて、左翼分子を中心とする一千人からの人が集まりまして大きな問題を起したことは、新聞やラヂオですでに報道されております。私はかくのごときことが起らないために、この問題のすみやかなる解決を政府に要求いたしたのであります。……


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第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 地方行政委員会大蔵委員会農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1950/07/17、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 私は大臣が出て来るまでちよつとできません。大蔵大臣と農林大臣に先に来てもらわぬと、質問の方針が立たぬ。
【次の発言】 農林政務次官ではいけません。
【次の発言】 そういう進め方は困りますね。あなた御存じの通り、連合審査でございますから、今田中君も申しました通り、資料も出ていないということならば、当然所管大臣が出て、関係について具体的な説明を願わなければ困る。
【次の発言】 それではあとから関係大臣が来ると思いますし、特に私午後の本会議の関係もありますから、岡野国務大臣を中心にして質問をしたいと思います。  われわれ衆議院農林委員会は、わが国当面の農業の窮乏、恐慌という実情から……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 内閣委員会地方行政委員会農林委員会人事委員会運輸委員会労働委員会経済安定委員会連合審査会 第1号(1951/11/09、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 先般、私内閣委員といたしまして人員整理の問題に関連し、特に農林省食糧庁関係の人員整理について質問をいたしました。その質問の重要な点は、提案をされております提案理由の中に、米の統制解除につきましてはなお関係方面との話合いが済んでおりませんので云々の言葉が提案理由にありますので、関係方面との話合いが済んだ上で法律案を提案をするのが当然の措置ではないか、そうしないと万一司令部の方のオーケーが取れなかつた場合、事実上委員会の審議の上に非常な支障を来す。従つてその司令部の許可と言いますか、話合いがつかないものを提案をされるということは、一つの仮定の上に立つた法案であるから困る、私はこう……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 農林委員会公聴会 第1号(1952/05/13、24期、日本社会党)

○井上(良)委員 大内さんにちよつと伺います。今河野氏から質問をいたしました点に関連をするのですが、先生の考えでは、損害率の高い地域の保険は任意保険の制度がいい、それから低位生産地の場合は保険から除外して、公定価格のほかに一定の補助金を出した方がいい、こういう考え方のようです。そうしますと問題は、損害率の高い地域では任意保険によつてでも保険に加入をしてその被害を救済しようという手が打たれると思いますが、日本のように非常に自然的、地理的條件が異つておる所において、災害やその他の被害の多い地方は大体きまつております。今問題になつております保険金が高いとか、あるいはこの保険に対していろいろ問題を起し……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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