岡良一 衆議院議員
27期国会発言一覧

岡良一[衆]在籍期 : 24期-26期-|27期|-28期-29期-30期
岡良一[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは岡良一衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院27期)

岡良一[衆]本会議発言(全期間)
24期-26期-|27期|-28期-29期-30期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 衆議院本会議 第19号(1955/05/26、27期、日本社会党(右))

○岡良一君 私は、日本社会党両派を代表いたしまして、ただいま議題となっております昭和三十年度一般会計暫定予算補正(第1号)外二件に関しまして編成かえの動議を提出いたし、あわせて政府原案の撤回を求めるものであります。(拍手)  われわれが政府原案の撤回を求めます根本の理由といたしましては、四月、五月に引き続き、ここに重ねて六月分も暫定予算を編成いたさねばならないという、その原因と責任の所在を明らかにいたしたいと思うのであります。  言うまでもなく、昭和三十年度一般会計並びに特別会計の歳出の総額は二兆一千二百億をこえておる。これに政府関係機関の総歳出を含めれば、またさらに地方財政の規模九千八百億を……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 衆議院本会議 第9号(1955/12/14、27期、日本社会党)

○岡良一君 私は、ただいま上程されましたる原子力基本法並びに関係二法案に関しまして、日本社会党を代表いたしまして、若干の希望を添えて賛意を表したいと存ずるのであります。  こうして、今日、衆議院が、原子力に関するその幕を切って落そうという画期的な法律案を成立せしめるということは、実に国会史上にも長くとどまる画期的な記録であろうと思うのであります。(拍手)しかしながら、考えてみまするに、原子力の秘密を解いて人間がこれを作り、またこれを利用する、これは五十年、七十年にわたる世界のすぐれた科学者の長き夢であった。これが達成されたのでありまするが、このことは、単なる物質文明の発展のみにはとどまらないと……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 衆議院本会議 第31号(1956/04/06、27期、日本社会党)

○岡良一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりましたる日本原子力研究所の敷地等に関し、政府の所信をただしたいと思うのであります。  わが党は、この敷地問題についてはわが国の科学の権威、原子力委員会の権威を尊重すべしという立場におきまして、当然この敷地は武山に決定さるべきものと信じておったのでありまするが、むざんにも、これが葬り去られんといたしておるのであります。一体、いかなる理由に基いて政府は原子力委員会の決定を拒否されんとするのであるか、明確なる理由をお示しいただきたいのであります。(拍手)  すなわち、原子力基本法に基いて本年の一月一日発足をいたしましたる原子力委員会が……


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第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 衆議院本会議 第15号(1957/03/05、27期、日本社会党)

○岡良一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、いよいよこの三月一日から実施されんといたしておりまする英国政府のクリスマス島海域における水爆実験の強行に対しまして、原水爆に反対をし、平和を守らんとする全国民の名において、政府に緊急の質問をいたさんとするものであります。(拍手)  質問の第一点は、先般の国連総会において、わが国連代表が犯しましたるところの、あのわが国の自主性の放棄、しかも、終始大国に迎合して一貫性を欠いたところの不手ぎわに対して、政府の責任を究明いたしたいのであります。  そもそも、原水爆禁止の要求は、昨年の二月、わが衆参両院が厳粛にこれを議決いたしまして、実に九千万国民の悲願と……


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第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 衆議院本会議 第20号(1958/03/26、27期、日本社会党)

○岡良一君 私は、日本社会党を代表いたしまして、今全国民が多大の関心を寄せておりまする米英両国に対する動力協定につきまして政府の所信をただし、あわせて、その責任を明らかにいたしたいと存ずるのであります。(拍手)  まず第一に、岸総理、藤山外相並びに正力国務大臣にお尋ねをいたします。昨年の半ばから、政府の一部においては動力協定を急ぐべきであるという態度が露骨と相なりまして、これに対し、最近の新聞は、御存じのごとく、ほとんどあげて、その論説を通じて、政府に自重を警告いたしておるのであります。しかるに、この世論を無視いたしまして、ワシントンにおいては対米動力協定がもはや調印の寸前に差し迫っておるので……

岡良一[衆]本会議発言(全期間)
24期-26期-|27期|-28期-29期-30期

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委員会発言一覧(衆議院27期)

岡良一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 社会労働委員会 第18号(1955/06/03、27期、日本社会党(右))

○岡良一君 このたび提出いたしました健康保険法等の一部を改正する法律案について、提案の理由を説明申し上げたいと存じます。  御承知のように、健康保険、国民健康保険等については、その給付費の二割以上を国庫で負担をしてもらいたいという声は、かねてより関係者団体の世論であったのであります。ところが、治療医学の進歩あるいは利用度の向上並びに保険制度そのものの運営の改善に伴いまして、医療給付費は年々急激に増大をいたし、その結果といたしまして、国民健康保険あるいは健康保険を問わず、その財政がきわめて深刻な危機に見舞われるに至ったのであります。たとえば政府管掌健康保険の医療給付費は、昭和二十六年度におきまし……

第22回国会 社会労働委員会 第25号(1955/06/17、27期、日本社会党(右))

○岡委員 私がお尋ね申し上げたい趣旨は、滝井さんがはっきりと言われたので、厚生大臣なりあるいは公衆衛生局長、保険局長に今後の対策等についての意見を申し上げたいと思うので、その裏づけの材料として、二、三お尋ねいたします。これは佐竹さんにお尋ねいたしますが、お宅では正規の免状を持った看護婦さんは、患者を何人受け持つのでございますか。
【次の発言】 それは二交代ですか、三交代ですか。
【次の発言】 常勤の医局員は何人おられますか。
【次の発言】 医務局長にお尋ねいたしますが、今お話を承わりますと、つい最近まで二百五十の届出のベットを持っておる病院が、常勤の医師を一名しか持っておらぬ、あとは臨時の医師……

第22回国会 予算委員会 第3号(1955/03/26、27期、日本社会党(右))

○岡委員 私は日本社会党の立場から、今度の総選挙で各党あげて、特に政府並びに民主党の諸君が声を大にして公約をせられました社会保障制度に対する御方針を承りたいと思っておるのであります。しかしながら社会保障制度と申しましても、日本の国があるいは原爆に見舞われたり、戦争に巻き込まれたりするということでは、百の社会保障制度も一片のほごに相なってしまうわけでありますから、当然国民の生活を守る努力よりも、国の平和を守る努力が優先することは申し上げるまでもございません。そういう意味で幸い政府は自主独立の平和外交ということを常に強調しておられますので、事実に即して総理の平和外交の推進に関する御所見をあらかじめ……

第22回国会 予算委員会 第10号(1955/05/11、27期、日本社会党(右))

○岡委員 私は日本社会党の立場から、このたびの紫雲丸並びに宇高丸の事故に基く遭難者、特に美しい瀬戸内海の景色にあこがれていった子供たちがこうしたみじめな事故にあった、子を持つ親の気持を推しはかって心から残念に思っております。そこで、昨年十月下旬に洞爺丸のあの海難史上希有といわれる事故が起りましたときには、わが党の同志も二人が遭難をいたしました。党としてもその慰霊に対するはなむけとしては、この事故の原因を究明し、責任を明らかにし、二度とこのような不幸なことが起らないことにいたすべきであるということから、特別委員会等も設けまして、結局その原因が天災ではなく人災にある、こういう結論に達しておるのであ……

第22回国会 予算委員会 第12号(1955/05/13、27期、日本社会党(右))

○岡委員 私は日本社会党の立場から特にわが国の独立の完成という問題について、総理並びに閣僚の率直な所信を伺いたいと思うのであります。なお時間の制約もありまするし、先ほど来いろいろ質疑応答も重ねられましたので、私は簡潔にお尋ねをいたしますので、政府の方におかれましても率直な所信を御披瀝願いたいと思います。  まずすべての道はローマに通ずるという言葉がありますが、現在のわが国の当面する現状においては、内外一切の施策はこれ独立の完成に通ずる、そこに連ならねばならない、こう私は信じておるのでありますが、総理の御所信を承わりたいと存じます。
【次の発言】 そこで私ども今年度の予算等を拝見いたしまして、政……

第22回国会 予算委員会 第25号(1955/06/07、27期、日本社会党(右))

○岡委員 私は日本社会党を代表いたしまして、昭和三十年度一般会計、特別会計及び政府関係機関の予算につき、政府原案並びに本日上林山榮吉君外三十一名の御提出にかかる修正部分に対しまして、遺憾ながらその撤回を要求し、ここに編成替を要求するの動議を提出いたすものであります。  去る四月二十五日、政府原案が本院に提出されましてより一カ月有余、われわれは鋭意その審議を進めて参ったのでありますが、今般突如として民主、自由両党の妥協の成立によりまして共同の修正案が提出されました。保守政権温存のためには国民の世論を顧みるいとまもないというあまりにも無原則、無定見の妥協に対しては、世論がきびしく批判をいたしており……


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号(1955/12/10、27期、日本社会党)

○岡委員 私は、ただいま御提案の原子力委員会設置法案並びに総理府設置法の一部を改正する法律案、この両案の審議に入るに先だちまして、ただいまごあいさつをいただきましたように、正力さんが原子力担当相に御就任をされました。かねて、私ども、正力さんは原子力の問題には多大の関心を寄せられ、従って、先般もゼネラル・ダイナミック・コーポレーションの代表を日本にお招きになりまして、広く国民に原子力についての理解を深められるというふうな御努力をも聞いておるのであります。この際この方が原子力担当相になられたということは、宿願をお達しになったものともわれわれは感じ、まことに喜ばしく存じておりますが、この際、両案の審……

第23回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1955/12/12、27期、日本社会党)

○岡委員 前会も質疑をいたしましたが、なお二、三ただしておきたい点がありますので、この際お尋ねをいたします。でき得べくんば正力国務大臣の責任ある御答弁をお願いいたします。  第一には、せっかく組織を変えまして委員会等が設置をされるということに相なりましたあかつきにおいて、委員会の運営等に要する予算は現在どこが請求なさることになっておるのでありますか。
【次の発言】 原子力局が予算を要求なさる。もうすでに来年度予算の編成は作業を進めておられまするし、また要求予算額はすでに御提出のはずと私は承知しておるのでありますが、幾ばくを御要求になりましたか。

第23回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1955/12/13、27期、日本社会党)

○岡委員 このたび原子力基本法を御提出になりまして、いわば日本にも新しい原子力時代の黎明が訪れようという、その力強い頼もしい道を開かれたのでありまして、このことが、中曽根康弘君、志村茂治君、前田正男君、あるいは松前重義君、そのほか衆参両院を通じての同志諸君の、国家的な見地に上る、しかもきわめてたんねんな御努力によって、いよいよ御提案になったのでありますが、私は、この際、質問に先だちまして、これらの諸君の御努力に心から敬意を表するものであります。  質問を申し上げると申しましても、何しろ原子力に関するいわば憲法のようなものでありまして、その述べられてあるところもきわめて原則的なもので、あり、かつ……

第23回国会 科学技術振興対策特別委員会 第5号(1955/12/16、27期、日本社会党)

○岡委員 原子力予算について二、三お伺いいたしたいと思います。  まず、初めに、昭和二十九年度の予算の修正案が三月三日に通過いたしました。これによって、工業技術院関係では約三億円予算増加となりましたが、その説明によれば、二億八千万円は原子炉築造に関する費用、ウラニウム、ゲルマニウム、チタニウム研究関係の費用ということになっております。この費用はどのような形で事実運用されましたか、どの程度の成果をあげましたか。
【次の発言】 私は、こまかい数字はけっこうなのですが、その結果どの程度までわが国における原子力の研究の実績が高められるかという、そのめどについてお聞きしたいと思います。

第23回国会 予算委員会 第6号(1955/12/12、27期、日本社会党)

○岡委員 私は日本社会党を代表いたしまして、昭和三十年度特別会計予算補正(特第2号)に関し政府の原案に反対をし、わが党の提出にかかる編成替えを求むるの動議に賛成をいたし、若干その趣旨を述べたいと思うのであります。  わが党の動議に関しましては、一昨日の本委員会においても、自由民主党の代表各位より懇切なる御質疑をいただいたのでありますが、正直のところ、その内容においては政策の大本に触れた建設的なものに乏しく、あたかも鬼千匹の小じゅうとが嫁いじめに終始したかの観を呈しまして、国民に失望を与えたことはまことに残念であります。(拍手)たとえばわが党の編成がえに伴う予算増の財源を、三十一年度においていか……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号(1956/02/13、27期、日本社会党)

○岡委員 ただいま正力原子力委員長から御所信を承わりました。私どもも、一衆議院議員正力松太郎として、ホプキンス及びローレンスを招いて、わが国民に対する原子力平和利用について大きな啓蒙に御努力をいただいておるというその御努力に対しては、まことに感謝いたしております。従いまして、いよいよこの一月一日からわが国にも画期的な原子力委員会が発足をして、そうして正力さんが委員長になられたについては、われわれは刮目して、正力さんの原子力行政に、その野におられた熱意と御勇気というものを打ち出していただくことを期待しております。しかしながらきょう私どもは委員会で、あなたからそのような抽象的な勇気や情熱やあるいは……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1956/02/15、27期、日本社会党)

○岡委員 日本人の食生活がきわめて非科学的であって、いわば澱粉依存であり、その結果として、おなかがふくれれば栄養がとれるのだという考え方が習慣になっておったというような結果から、各国、特に先進諸国に比べて、胃腸病が非常に多いという現況でもありますので、先々国会においても、食生活の改善に関する決議案を衆議院は満場一致採択しておるわけです。なおまた、食糧事情が至って困難なことは、かねて御承知の通りのことでもありますので、こういう面から、個人の食生活においても、また日本の全国民に合理的な栄養を与えるという面から見ても、田宮さんの御研究の御業績というものは、やはり当委員会としては高く評価したいと思うの……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1956/02/18、27期、日本社会党)

○岡委員 このたび政府は科学技術庁設置法案を御提出に相なりました。われわれといたしましても、かねてより、わが国の政治において、近代科学あるいはその技術を導入し、これに対して政府が責任を持つべきであるという主張を多年持っておりました関係上、御努力に対しては、敬意を表するわけであります。ただ、私どもは、将来なお逐条的に、政府の意図せられるところについて検討を進めたいと存じますが、本日は、社会党の立場から、政府が、科学技術の行政運営についていかなる、基本的な態度をもって臨まれるかという点を、若干お尋ね申し上げたいと存ずるのであります。  第一点でありますが、私どもは、日ごろ非常に不幸なる言葉として、……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第7号(1956/02/27、27期、日本社会党)

○岡委員 科学技術庁設置のために、本年度予算に計上されたる予算は、いかほどでありましょうか。
【次の発言】 そのほか各省関係の予算で、なおこの科学技術庁が発足いたしますると、運営上、予算がこちらの方へ回ってくる、そういうものはないのでございますか。
【次の発言】 それらの予算は、今お手元にはないのでありましょうか。
【次の発言】 詳細な資料をいただきたいと思います。特に明後日は、委員長のお取り計らいによって、大蔵大臣にも御出席を求めたいと思います。今お聞きいたしましても、せっかく日本の行政の上に科学技術というものが大きくクローズ・アップされた。しかしその総予算が二十三億程度にとどまるということ……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第8号(1956/02/29、27期、日本社会党)

○岡委員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま志村君御提出にかかる修正案並びにその部分を除く政府原案の科学技術庁設置法案に対して、心から賛意を表するものであります。  ただ、各位も御存じのごとく、私とも日本社会党は、科学技術者を設置すべきであるという強い希望を持ち、またこれを代案として用意もいたしておったのではありますけれども、しかし何はともあれ、この際、この規模においてでも発足させるべきがわが国の現状にかんがみて妥当であり、適切であろうということからいたしまして、賛意を表することにいたしたのであります。そういうことからいたしまして、本日は、清瀬文部大臣のほかに一万田大蔵大臣、河野行政管……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第10号(1956/03/07、27期、日本社会党)

○岡委員 財団法人原子力研究所についてですが、これは昨年十一月三十日に財団法人として発足いたしております。ところで、新聞紙等で今年の春伝えられるところによれば、この財団法人原力研究所は、アメリカ国に対して、天然ウランあるいは重水等の買い入れについて、極秘のうちに交渉を開始した、返事が来て、天然ウランについては目下考慮中であるが、重水についてはその価格までも明示されて、引き渡す用意があるとして、その数字をも示されておったわけです。こういう事実はあったのでございますか。
【次の発言】 しかし、それにいたしましても、原子力研究所の運営上必要に迫られて交渉になったわけですね。それはいつなされたのでござ……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第11号(1956/03/08、27期、日本社会党)

○岡委員 どうも委員長の取扱いはまことに僣越千万で、この間は、僕の質問中、時間が来たからやめてくれと言われるし、きょうは、要求しておる政府委員が来ないのに質問をせよと言う。実は正力さん等に御出席願った上で、責任ある政府の態度をお尋ねしたいと思っておったわけでありますが、お見えになりませんので、その前提としての一応技術的な点だけを、この際お聞かせ願いたいと思います。  第一の問題は、日本原子力研究所の敷地の問題であります。せっかく当委員会においても日本原子力研究所法案が検討中でありまするので、敷地の問題のごときは、政府としてもやはり明確な態度、方針というものが打ち出されてあってしかるべきだと思う……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第12号(1956/03/10、27期、日本社会党)

○岡委員 武山を原子力研究所の適当な敷地として、いよいよ正式に日米合同委員会に議案として提出される運びになったことに対して、委員長初め原子力委員各位の御決断に私は心から敬意を表します。  ところで今、佐々木原子力局長の御答弁を伺っていますと、大蔵省を通じ、調達庁を通じ、日米合同委員会の議に付するという手続のようでありますが、私は、日本原子力研究所を武山に設置するということは、これが武山に決定されるまでの経過にかんがみましても、また原子力研究所を初めて発足させるというきわめて重大な意義を持つ、その意義にかんがみましても、単に事務的な手続をもって足れりとすべき問題でないと思う。この問題は当然原子力……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第13号(1956/03/13、27期、日本社会党)

○岡委員 ただいま御提案になりました原子燃料公社法案並びに核原料物質開発促進臨時措置法案について、以下資料の提出を要求いたしたいと思います。元来、当委員会に付議される各種の原子力関係の法律案については、その裏づけとなり、われわれが審議の資料とすべきものがきわめて不足いたしております。原子力局としても多端な際でありまするので、その間に行き届きかねるということは、十分了承はいたしておりますが、しかしこのようなことでは、もなかの皮だけで、中のあんがちっとも入ってないようでありますから、実は審議のしようがないのであります。そこでただいま御提出になりました両案について、さしあたり日本国内においても、地質……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第14号(1956/03/14、27期、日本社会党)

○岡委員 ただいま御提出になりました附帯決議については、わが日本社会党も全面的に賛意を表するものでありますが、なおこの機会に、いささか今後の原子力研究所の運営について、具体的な点に触れての希望を申し述べたいと存じます。  第一の問題は、すでに原子力研究も発足いたすことと相なったのでありますが、原子力の放射能のために引き起されるところの障害、あるいはまたその障害を防止するための安全措置というふうな、いわゆる原子力に関する安全保障、障害防止の関係法規というものをいまだ御提出になっておりません。これはきわめて片手落ちであって、遺憾なことだと存ずるのであります。御存じのように、原子力に基く放射能の障害……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第15号(1956/03/17、27期、日本社会党)

○岡委員 日本原子力研究所の敷地が武山にということに、原子力委員会の方でも御決定いたされました。私どもも心からその御決断に敬意を表しておりました。ところが、その後の経過、特に政府部内における経過を新聞を通じて察しまするに、原子力委員会の決定がなかなか容易に実現され得ないような憂いを抱かざるを得ないような事態になって参りました。そこで、特にこの問題に深い関心を寄せておられる防衛庁長官また官房長官、あるいはそれにかわる責任者の出席を求めまして、政府の明確な御所見、御方針を承わりたいと存じておったのでありまするが、防衛庁長官もお帰りになられたようでありまするし、官房長官の方では御出席が不可能というこ……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第16号(1956/03/19、27期、日本社会党)

○岡委員 ただいまの原子力発電についての正力国務大臣並びに佐々木原子力局長の御発言は、非常に重大な内容を伴っておるわけであります。そこで、すでにしばしば申し上げましたように、アメリカにおける原子力平和利用の影響に関する専門委員会の、あのアメリカ上下両院に対する報告並びに勧告の中にもはっきりうたわれておることは原子力発電については、いわゆる計画の発表が、完成と取り違えられて流布される危険性がある。しかも、研究計画の達成というものは、決して希望的な観測によって成就するものではないということを明確にうたっております。――先進国でさえも、それくらいの周到な用意を公式に発表いたしておるのでありますから、……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第17号(1956/03/27、27期、日本社会党)

○岡委員 公社法については、委員長仰せの通り、質疑は打ち切られておるのでありますが、実は、私どもといたしましては、基本法に基いて作られた関連法規、また作られた機関の運営等について、基本法の精神というものが明確に守られているか、あるいは基本法の各条章に従って、その運営等が解釈をされ、推進をされておるかという点について、なおいささか遺憾の点を感じまするので、この際、ごく簡単に、政府の所信だけ明らかにいたして、将来における原子力関係法規御提出の場合においても、十分私どもの意を参考に供していただきたいと存ずるのであります。  そこでまず正力国務大臣にお尋ねをいたしたいのでありまするが、私どもは、原子力……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第18号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○岡委員 原水爆の実験による影響調査に関して、本日関係各位に御出席をいただいてありがとうございました。すでに原子力委員会といたしましても、来たるべき中部太平洋におけるアメリカの原水爆実験に対しては、国家的規模において、組織的にその影響の調査をいたしたいということを御決定に相なりましたので、その認否についての諸般の事項について、本委員会としても承わりたいと存ずるわけであります。  そこで、まず第一に、今度のこの影響調査というものは、いかなる目的でなされるのであるかということが第一点、これは藤岡原子力委員会委員がこの調査の責任者でおられますので、この点を明確にいたしていただきたいと思います。  ま……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第20号(1956/04/18、27期、日本社会党)

○岡委員 学術会議の皆さんが、今も茅会長の仰せのように、積極的に、国際的な科学的な観測に協力をしよう、いろいろ困難はあろうとも、積極的にという、その御壮挙にはわれわれも心から敬意を表したいと思うのであります。そういうことでいろいろ率直なる御所信を承わって、私どもとしても可能な限りの御協力を申し上げたいということから、きょうは参考人としての御出席をいただいたわけであります。私ども自身も、何らこれという専門的な意見は持っておりません。ただ日本の科学技術の名誉にかけても、ぜひとも皆さんの壮挙が有終の結果をもたらしていただきたいとひたすら祈念をいたすだけであります。新聞等にいろいろ皆さんの御壮挙につい……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第21号(1956/05/11、27期、日本社会党)

○岡委員 今、湯川博士から、現在における原子力の開放という人間の英知の達成点というものは、過去の非常に大きな先人の努力の集積である、同時にまたこのことをはっきり認識して、将来における原子力の研究開発の道も、この過去の大きな集積という自覚の上に立ってこれを推し進めるときに、また正しい大きな将来の可能性というものが開けるというような御意見を、私は非常に感銘をもって承わったわけであります。  そこで、先生のそういうお立場からいたしまして、私は当面する日本の原子力の基本法にうたわれた平和利用のための研究開発の現在のあり方ということについての先生の率直な御意見を承わりたいと思います。と申しますのは、私は……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第22号(1956/05/16、27期、日本社会党)

○岡委員 中山先生は非常にお急ぎなので、ただ二言だけお尋ねいたしたいと思います。先生のおっしゃった、人間の経済活動は、究極には、生産性の向上を追い求めるものである。その過程においては、雇用の問題は、常に雇用の場が増大するという形において発展をしてきている。同時にまた、この生産性の向上が国民経済全体の発展に寄与すべきもの、という形で進めらるべきである。これはおよそ生産性向上についての、いわば一般的な原則として、私どもも承認するにやぶさかではないのであります。しかしこのような運動が、日本的な現実の中で、いかに生かされるかという具体的な点については、明確御見解を承わることができなかった感じがいたしま……

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第26号(1956/05/31、27期、日本社会党)

○岡委員 昨日、正力科学技術庁長官から、わが国における今後の科学技術振興に関する御方針を承わりました。しかし、率直のところ、きわめて形式的な御所見であると考えましたので、簡単になお核心に触れての若干の御方針を承わりたいと存じます。  科学振興に必要なる予算は、本年度計上額を見ても、アメリカや英国に比してきわめて小規模であり、お粗末であるということは、昨日資料をいただきましたものについても、明瞭であります。これは、国会が科学技術の振興に寄せておる関心の度が、まだまだ不十分であろうというような御意見も出たようでありますが、しかし、問題は、やはり政府そのものの責任に連なることと存じます。そういう意味……

第24回国会 外務委員会 第48号(1956/05/23、27期、日本社会党)

○岡委員 ちょうど三年前に内灘が、米軍の演習場として接収されるというそのことを通じて、国の内外に大へんな衝動を与えた問題を提起したことは政府も御存じの通りでありますが、この内灘の演習場としての継続使用について、最近また地元との間にいろいろ政府としても御折衝のようでありますが、その間十分なる意思の疎通を欠いておるようであります。その点をこの機会に若干ただしたいと思うのでありますが、順序といたしまして、当時内灘を米軍の演習場としてその使用に供するということについて、裏づけとなるいろいろな決定が、あるいは日米合同委員会なり閣議においてなされました。この決定の内容をまずお聞きをいたしたいと思います。

第24回国会 外務委員会 第54号(1956/05/31、27期、日本社会党)

○岡委員 中山、林屋両参考人には、御多用のところ御出席をいただいて、私も心から感謝いたします。問題はきわめて簡単なことでありますが、まず村長の中山さんにお尋ねいたしたいと存じます。  第一に、あなたの村の砂丘地が演習場としてほとんど米軍に提供される、こういうお便りをお聞きになり、また政府からの内意をお聞きになったときに、村をあげて反対をするという強いお気持に当時はなられたようであります。しかしさらにその後、どうしても接収は余儀ないこととなれば、村民の生活を守るという立場から、まず何よりも生業の半ばを依存しておる浜を捨てた以上は、河北潟に新しい耕地を作って、ここに生活のかてを求めなければなるまい……

第24回国会 社会労働委員会 第7号(1956/02/14、27期、日本社会党)

○岡委員 先ほど小林厚生大臣と八木委員との間の質疑応答の中で、医師が総辞退を万一にも決行したときに、その対策の用意があるか、かつはまたのことにかかわる責任について大臣はどういう所信を持っているかということについては、大臣の御答弁がありませんでした。そこで私どもは問答無益というようなことは、やはり民主主義のルールから見てきわめて遺憾でありますので、この点きわめて遺憾に存じます。しかし質疑応答の内容を分析いたしてみますと、小林厚生大臣は、そのような最悪な事態は起らないであろうという前提に立っておられます。八木君はそれぞれ各都道府県等において日本医師会あるいは日本歯科医師会の諸団体等正規の機関におい……

第24回国会 社会労働委員会 第12号(1956/03/05、27期、日本社会党)

○岡委員 資料の御提出をお願いいたします。第一の資料は、新しい医療費体系と、これに基いて作られんとしている改正点数表でございます。なぜこれを要求するかと申しますと、昨年の春の参議院の厚生委員会におきまして、満場一致で、医薬分業に伴う新医療費体系を提出すべきであるということを政府に要求いたしたのであります。その結果、昨年九月、衆参両院にこれが提示されまして、約三週間にわたるわれわれの熱心な検討の上、これは被保険者にも、医療担当者にも、また国民医療全体のためにも、矛盾も、また不合理もきわめて多いということから、返上いたしまして、医薬分業を一年三カ月延期いたしました討論においては、速記録にも明らかな……

第24回国会 社会労働委員会 第31号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○岡委員 政府の御提出にかかる健康保険法の一部を改正する法律案につきましては、すでにその中核に触れた御質疑を同僚滝井委員からしさいに展開をされまして、その御答弁については私どもことごとく納得をいたしかねておるのでありますが、なお私はいささか観点を変えて、この改正案なるものか事実改正案であるのか、改悪案であるのか、日本の社会保障制度を前進させるキー・ポイントとして期待できるのか、それともこれを転機として、改悪の方向、後退の方向に一歩進むのではなかろうかという点を、国の予算とり関連において実は質問をいたしたかったのであります。そういうことからかねて大蔵大臣の御出席を要求いたしておりまして、厚生省関……

第24回国会 社会労働委員会 第35号(1956/04/20、27期、日本社会党)

○岡委員 いよいよ水爆実験も強行される時期に相なりました。そこで先般も関係の政府当局の各位に、いわゆる水爆実験の影響の調査に関する態勢がどの程度まで進められているかということをお尋ねいたしましたが、当時はまだ研究の段階というようなことでありましたが、もう今ではすでに態勢もでき上っておらねばなるまいと存じます。そこで正力国務大臣なり、小林厚生大臣なりには、政府としての責任ある所信についてお伺いいたしたいと思うのですが、その前にビキニの水爆実験以来、直接現地で検討してこられた楠本環境衛生部長なり、またその経験にかんがみて、ここ二・三年来気象関係において幾たびかの水爆実験に伴う放射能の移動性について……

第24回国会 社会労働委員会 第39号(1956/04/28、27期、日本社会党)

○岡委員 私は日本社会党の立場から、母子福祉資金の貸付等に関する法律の一部を改正する法律案について、いささか所見を申し述べて討論にかえたいと存じます。  御存じのようにわが党といたしましては、すでにこの改正案につきましては修正案を提出し、今ほど山口委員よりその内容並びに趣旨についての説明を申し上げました。これに対しましては内閣側の意見として、すでに予算も議決されたことであるからして、これを実施することは困難である。あるいはまた、従って議決された予算のワク内においてこれを実施しようとすることになれば、資金運用の効率が低下する。こういうふうなことが申されましたが、これは私は、内閣側の意見としてはき……

第24回国会 社会労働委員会 第48号(1956/05/22、27期、日本社会党)

○岡委員 私どもこの委員会においても、水爆の実験もいよいよ強行される段階になったから、政府としても、国民が安堵するところの、また納得することのできるような、どの程度の放射能までならば差しつかえがないという基準を示してもらいたいということを強く要来いたしたわけであります。その結果当時専門の方々によって作られておる小委員会が、いずれ結論を出そうというお約束でございまして、その後、今私どもの配付を受けましたような「放射性物質に対する許容度の考え方」というものが広く公表されました。  私はまず、先ほど都築先生も御指摘のように、今本土から四千マイル隔った所で水爆の実験が繰り返し行われ、しかも史上最大の爆……

第24回国会 社会労働委員会 第52号(1956/06/02、27期、日本社会党)

○岡委員 きょうはお二人の参考人の方から地方における診療機関の中核としての都道府県病院の現状についてそれぞれつまびらかな御意見を承わって、私ども感謝にたえない次第であります。ただいまの御陳述については私どもは別に質問を申し上げるほどのことはありません。事実そうであろうということは、私ども現に地元等においてもつぶさに見聞いたしておるわけであります。たまたまこの機会に医務局次長が御出席でありますので、厚生省側からただいまの御陳述に関連をして二、三の御方針を承わりたいと思うのです。  第一点でありますが、中央における医療機関の整備に関する審議会が設けられてありますね。都道府県立病院というものについて……


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第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 科学技術振興対策特別委員会 第5号(1956/11/29、27期、日本社会党)

○岡委員 ただいま議題となっております特殊核物質の賃貸借に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府を代表して行動する合衆国原子力委員会との間の協定、これについて、政府の最初の濃縮ウラン協定より今日の細目協定に至るまでの経過並びに細目協定の内容について、御説明をいただきたいと存ずるわけであります。  特に私はこの際申し上げたいのでありますが、本協定の第一条にも「日本国茨城県那珂郡東海村日本原子力研究所に設置される」云々と書いてありますが、わが科学技術振興のための特別委員会は、特に今後における日本の原子力の研究開発平和利用を中心として設けられたものであることは、申し上げるまでもありません。従って、第一……

第25回国会 科学技術振興対策特別委員会 第6号(1956/12/05、27期、日本社会党)

○岡委員 お三人の話を聞いてすぐのお尋ねでありまするので、あるいは御趣旨を取り違えている点があるかもしれませんが、和田さんにお尋ねいたしたいのであります。  御存じのように、英国のTUCは生産性運動に協力しております。ところが、三月の初めでありましたか、スタンダード・トラック工場が相当巨額な設備をしてオートメーション化をはかり、第一次の首切りを発表いたしました。これに対して、比較的穏健な、民主的な労働組合である英国労働党は、特に関連産業はゼネストをもって対抗しようという強硬な態度を現わしたのであります。これは新しく生産性向上運動に発足しようとする日本にとっては、特に労働界においては、非常に教訓……

第25回国会 科学技術振興対策特別委員会 第7号(1956/12/06、27期、日本社会党)

○岡委員 関連してお尋ねをいたします。先ほど稲田さんの御答弁では、国立大学に関しては、入学の定員は四万程度が理工農医であるというふうなことであった。この資料を見ると非常に少いことになっております。私の聞き間違いだと思いますが、いかがでしょう。
【次の発言】 この日経連の中山さんからいただいた資料では、一九五五年には大学の卒業者が八万五千ある。ところが、法文経が六万一千で理工農医等主として技術関係が二万四千余であるということでありますが、問題はなぜ日本の国立大学なり私立大学を通じてこのように法経文の方に多くの卒業者が出ておるのか、いわば日本の若者には、こうした私の方からいえば広い意味におけるサー……

第25回国会 社会労働委員会 第11号(1956/12/13、27期、日本社会党)

○岡委員 先ほど委員会としては閉会中といえども議案の審査のための委員会を開会しようということについて私どもも予承を与えました。そこで継続審議として委員会の審査に付せられるものの中には、当然わが党提出の健康保険法の改正案並びに内閣提出の関係…法案が含まれるのでありますが、しかしながら現在社会労働委員会として、大きな争点を包蔵しておるのは、健康保険法の一部改正をめぐる与党並びにわが党の見解の差異にあるのでありまして、この点につきましては、すでに鳩山、鈴木両党首の会談においても、国会の運営においては与野党があまり国会の不信を招くような対決をしないように国会法の改正をやろうというふうに話を進めてもおり……


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第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号(1957/02/12、27期、日本社会党)

○岡委員 ただいま大臣から御抱負についての御説明を承わりましたので、いずれこれについて質疑に入りますが、その前に、次の資料の御提出を願いたいと存じます。  第一は、いわゆる企画庁において立案せられたる経済建設計画と申しましょうか、それと並行的な雇用計画というものをお願いいたします。  第二には、昭和二十八、二十九、三十年、この三カ年、年別に事業場の経営規模別における労働就業人員の増減の比率、同時にこれらにおける賃金の増減の傾向、それから、この二十八、二十九、三十における就業人員と生産年齢、人口との関連を示されるような資料、以上は、いわゆる技術革新というものを、日本の雇用状態なり、国内市場等にお……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1957/02/14、27期、日本社会党)

○岡委員 一昨日は、宇田科学技術庁長官より、わが国の科学技術振興についての御抱負を承わりまして、また引き続きただいまは技術庁の予算について承わりました。本年度は科学技術庁も発足第二年目に際会をいたしまして、かなり大幅な予算の増額を見たことは、わが国の科学技術振興のために同慶にたえないのであります。ただ、私どもいささか懸念をいたします点は、このような形でわが国における科学技術の振興――長官の言葉をかりれば、技術の革新あるいは技術的革命というものがわが国にもたらされているという過程において、わが国の国民経済に与える影響がどういうものであるか、またそれに伴ういわばマイナスの面があれば、これをいかにし……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1957/02/19、27期、日本社会党)

○岡委員 私は、前田委員の御質問に関連して、石川さんからもまた多少の御意見を承わりたいと思っておりましたが、前田委員もお見えにならないようでございますから、この際若干の点について、原子力委員会の御方針を承わりたいと存じます。  まず最初に、九月の六日に内定をされたものとして、「原子力開発利用長期基本計画」が原子力委員会より私どもの方へ資料として配付されておりまするが、その後、石川ミッションの英米等への御出張もありましたけれども、この基本計画の大綱については、なお現在これを変更する、修正するというような必要はお認めにならなかったでございましょうか、この点をまずお伺いいたします。

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第5号(1957/02/21、27期、日本社会党)

○岡委員 時間もおそくなりましたので、簡潔にお伺いをいたします。今度いよいよ原子炉を運転されるという場合に、平常運転の場合における事故の安全の保障、あるいはまた万一の事故の場合における安全の保障等についていろいろなる御見解を承わりましたが、そこで最終処理の問題です。原子燃料の最終処理について、その防護の対策というものはどういうふうにお考えでございますか。
【次の発言】 ところが、現に、御存じのように、今度の細目協定の改訂で、買い取るということの交渉を進めておるのです。また一方では、アメリカ側とすれば、一般協定の名のもとにこのウラニウムそのものを売却しようという協定を結ぼうということを向うから内……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第7号(1957/02/28、27期、日本社会党)

○岡委員 先般、本委員会に、宇治に原子炉を設置することの可否につきまして、地元あるいは学界の参考人をお呼びいたしまして、いろいろ御意見を拝聴いたしました。これらの意見に基いて、委員会としても一応考え方を整理すべき必要を感ずるのでありますが、たまたまその委員会において若干の問題が感ぜられましたので、この際、宇田原子力委員会委員長から、責任のある御見解を若干お伺いをいたしたいと思うのであります。  まず、お伺いをいたしたいことは、今後ともでありますが、関西の大学の人たちが中心となって宇治に原子炉を設置するということは、それは何人が設置するものであろうとも、現段階においては、当然原子力委員会の決定に……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第11号(1957/03/06、27期、日本社会党)

○岡委員 都築先生は日本赤十字社の中央病院の院長というお資格よりも、私ども、国連の科学委員会の日本の正式代表というお立場でいろいろ御所見を承わりたいと思うわけであります。そこで、科学委員会に先生も御出席をいただいておるのでありますが、ストロンチウムの測定法については、ただいまの御意見では承わらなかったのであります。このストロンチウム九〇の測定法というものは、すでにスタンダードな方法というものは確立されておるのでありましょうか。
【次の発言】 私どもが一番関心を持っているのは、いわゆる人工的な核爆発の実験、これによって結局放射能を含んだものによって大気が汚染をされ、海洋が汚染され、地殻が汚染され……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第12号(1957/03/07、27期、日本社会党)

○岡委員 科学技術の用語の概念規定で齋藤博士と大論争がありましたが、今日は、参考人の方々の肩書きを拝見いたしますると、池田さんも中原さんも、それぞれ実業界における指導的な立場におられ、同時にまた、日本の科学技術振興にも大へんな御関心をお示しのお方でありまするので、この機会に、私は、日本の科学技術振興の現在のあり方、また将来の方針というふうなものについて、いささか御両所のお立場から率直な御意見を聞かしていただきたいと思うのです。  今度の科学技術情報センターの予算及び人員等は、大体どの程度のことになっておりますか。これは政府の方に聞きます。

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第13号(1957/03/12、27期、日本社会党)

○岡委員 動力炉の輸入の問題については、これまでの委員会でも何回か宇田委員長に対して、委員会の態度をお尋ねをいたしたのであります。しかし、藤岡先生は日本における原子力の指導的な方として、しかも専門的な科学的な知識を持っておられる方として、ぜひ先生の原子力委員として、かつ日本の科学者としての立場からいろいろな御見解を承わりたい、こう思って、きょは御足労を願ったようなわけなんであります。  そこで今、前田委員との質疑応答の中で、私若干疑問に感じた点がありますので、この点について先生の率直な御見解を聞きたいと思うのです。第一の点は、いわゆる濃縮ウランに関する研究協定という言葉があります。そうかと思う……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第19号(1957/03/26、27期、日本社会党)

○岡委員 宇田国務大臣はお約束があって、お急ぎとお聞きいたしますので、簡潔にお尋ねをいたします。大臣もまた率直に御答弁を願いたいと思います。  まず問題は、湯川秀樹博士が原子力委員会の委員を辞任せられることに相なりました。まことに惜しみても余りあることと思うのでありますが、その辞任の理由並びに経過を率直にご報告願いたい。
【次の発言】 ノーベル賞を受賞せられた国際的な専門の権威である湯川博士が原子力委員をおやめになったということは、原子力委員会の権威のために私はきわめて遺憾に思うのでありますが、大臣の御所信はいかがですか。
【次の発言】 ただいま理由としてお聞きいたしますと、私も専門のその方面……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第20号(1957/03/27、27期、日本社会党)

○岡委員 せっかく今度は政府も科学技術の振興のために技術庁を設けたり、国会でもこの委員会を設けて真剣に取っ組んでおるわけです。そこで、政府の研究機関にも、できるだけ優秀な研究者が集まっていただきたいし、また来られた方は安んじて研究にいそしんでもらいたい。そうなれば、ひっきょうやはり研究者に対する処遇の問題が一番の条件と相なるわけであります。きょうは五名の参考人の御意見を聞かしていただき、なおまた人事院の方からもそれぞれその立場からする御意見を聞かしていただきましたが、なおわれわれとしては幾多釈然としないものが残されておるわけであります。現に給与局長の御意見に対しては、亘理参考人は納得がいきかね……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第22号(1957/04/02、27期、日本社会党)

○岡委員 議事進行で。資料はこれだけですか。
【次の発言】 この法律案を見ましても、また法律案の趣旨にかんがみましても、全部が、審議会にゆだねるとか、総理府令にゆだねる、政令にゆだねるとなっている。原子力の平和利用の今後の発展のためには、やはり事、人命にかかわる問題であるから、もっと科学的水準における安全性とはどういうものであるかということについて、政府並びに国会が大きな責任を持つ画期的な立法でなければならない。資料がこの程度では、われわれは国民に責任のある審議の結論を出すことができない。そういう意味で、それではあらためて私は資料の要求をいたします。ただ、今思いついただけのことでありますので、……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第27号(1957/04/12、27期、日本社会党)

○岡委員 実は各先生方に御出席を願いましたのは、この法律案は、ごらんのようにいわば骨組だけを示してありまして、実際防止のきめ手となる許容量をどこに求めるのか、健康管理をいかにすべきか、あるいは放射性物質の取扱いはどのような科学的な基準を置いてすべきかということが、全部総理府令あるいは政令にゆだねられておるわけであります。問題は、この法律を運用するに当って、今申し上げたような諸点がわれわれにとっては重要な問題になるわけでありますので、そういう点を、たとえば放射性物質の取扱いの基準をどこに置くべきかという点、それから健康特に労働基準法との関連については、樋口先生いろいろお調べのことも、先生の御発表……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第28号(1957/04/16、27期、日本社会党)

○岡委員 中泉先生に、今お触れになった問題について率直にお尋ねを一いたしたいと思います。実は、今度国会に提案された障害防止の法律案は、同位元素等ということで、いわば放射線を発生する装置ないし物質を中心に規制をしようということになっておるわけです。今後、原子力の平和利用などの線に沿うて、あらゆる産業分野等においても、放射線というものが、いろいろ利用の道が広げられていくということになってくると、やはり放射線の障害の防止というものは、これを発生する装置ではなく、放射線そのものについての規制というような形をとるのが正しいのではないかという意見が、前々からこの委員会でも出ているわけであります。特に臨床的……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第29号(1957/04/17、27期、日本社会党)

○岡委員 私は、このたび御提出になった放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律案に関連をいたしまして、この際放射線に基くところの障害防止に対する政府の基本的な態度を伺いたいと思います。  そこで、まず宇田国務大臣にお尋ね申し上げたいことは、申し上げるまでもなく、わが国は他の国々に比べて特殊な事情のもとに置かれております。一度ならず、二度ならず、三度も、いわゆる原水爆による大きな犠牲を払った地球上唯一の国民であるということからいたしまして、特に最近のクリスマス島の水爆実験や、あるいはまたアメリカが行わんとする来月のネヴァダの原爆実験や、あるいはソビエトの無警告実験等に対して、政府みずか……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第30号(1957/04/19、27期、日本社会党)

○岡委員 放射線障害防止の法律案に関連して、最近新聞紙上等で国民の大きな不安の種となっておりますいわゆる無警告核爆発実験が、シベリアの南西部で行われております。おそらくはそれに基くものと推定されるところの放射能によって汚染をされた雨、あるいは放射能によって汚染をされたちり等が日本の各地に降下しつつあるわけであります。このことは、放射線障害予防の観点から、われわれとしても重大な関心を注がなければならない問題であります。この問題については、調査等は原子力委員会がその責任においてなすという建前になっておるのでありまするが、これら全国的な放射能異変の実情について、御調査の結果を御報告を願いたいと思いま……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第35号(1957/05/06、27期、日本社会党)

○岡委員 政府の方々に対し、あるいは原子力委員の方々に対しては、また委員長御出席の上で私はお尋ねをいたしたいと思いますが、今日御出席の参考人の方々の御意見を拝聴いたしまして、若干お尋ねをいたしたいと存じます。  そこで、安川参考人の御意見である特にこの規制法の中の障害の防止、障害の防止と申しますよりは、むしろ事故による、災害による人あるいは物に与えられた障害、あるいは損得に対する補償の措置というものが、明確になっておらないようであります。そういう点は、いずれ法案の内容に立ち至って私どもは政府の方の御見解も尋ねたいと思いまするし、また御指摘の、あるいは船舶川の原子炉は運輸大臣、あるいはまた発電原……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第36号(1957/05/08、27期、日本社会党)

○岡委員 原子力委員長の宇田国務大臣の御出席を得て、いろいろと政府としての責任ある御所信を承わりたいと思っておるのでありますが、有澤先生がお見えでございますので、この機会に有澤先生のお立場から、原子力委員としての率直な御所信を若干承わりたいと思います。私ども、この規制法を問題にしておりまするゆえんのものは、規制といえば、政府の権力で天下り的に押しつけがましく取締りをするというような、そういう消極的なものではなく、言うまでもなく、この第一条にもうたわれているように、原子力の今後の開発、研究の大きな発展のいわば基盤として、規制法というものの意義がある、こう考えておりまするので、そういう観点から、若……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第37号(1957/05/11、27期、日本社会党)

○岡委員 一昨々日この法案についていろいろ原子力委員長から御意見を伺いました。その結果、若干なお念を押しておきたいことがありますが、幸い原子力委員の石川、有沢御両所ともお見えでございますので、この御両所にも、あわせて御確認を願いたいと思います。  そこでまず第一点として御確認を委員会としてお願いをいたしたいことは、原子力のこの規制法の実施に当りましては、原子力委員会の意思というものがきわめて重要であり、われわれもそれに大きく期待をいたしておるわ、けであります。そこで、製練なり加工なり処理なり原子炉の設置なりその運転計画等については、それぞれ原子力委員会の意思に問わねばならないということに相なっ……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第39号(1957/05/15、27期、日本社会党)

○岡委員 参考人の皆さんからいろいろ御意見を承わりました。われわれの委員会といたしましても、それぞれ科学技術とは直接に関係のないお方をお招きをいたしておるのでありますけれども、しかし、松下先生にいたしましても、先般英米等に水爆実験の禁止方申し入れのための御旅行の率直な御感想として、日本はやはり反対のための科学的なデータを整備する必要があろうということを申しておられますし、また安井先生にいたしましても、国際法上この問題を取り上げるといたしましても、やはり日本が日本独自の立場から、科学的な資料を十分に整備するということが重要な素材となろうかと存じます。都築先生は、日本を代表して国連の科学委員会に御……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第40号(1957/05/17、27期、日本社会党)

○岡委員 原子力委員会の強化につきましては、かねてより当委員会といたしましても重大な関心を払い、なおかつ政府当局並びに原子力委員それ自身においてもその必要を痛感しておられる旨の御発言がしばしばありました。そこでで、いかにしてこれを強化すべきかということにつきましては、それぞれ党の立場から、また政府の立場から研究すべき課題が多々あろうとは思いますが、とりあえず私どもは次のような内容の改正を試むべきではないかと存じまして、本日提案をいたしたわけであります。その内容は、まず第一に原子力委員の人数を若干ふやすことが妥当ではなかろうかと存じまして、一応二名程度の増員ということにいたしました。なおまた委員……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第41号(1957/08/10、27期、日本社会党)

○岡委員 正力松太郎氏が三代目の原子力委員長に返り咲かれまして、原子力発電急ぐべしというものものしい旗さしもので、しらがを染めて、といってもあなたはしらがはないのですが、御出発になったので、その意気は非常に盛んだと私は敬意を表するわけであります。ただしかし、先ほど来、原子力委員長としての、原子力発電を急ぐべきだという御説明を聞いておると、実は私は原子力委員長の御説明としては、本筋じゃないと思う。あなたは通産大臣のかわりのことを言っておる。エネルギーが不足だから急ぐべし、安いから入れるべし、これは電力会社の社長の言い分です。これは決して原子力委員長の言い分ではないと思う。私は何となく納得がいきか……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第42号(1957/09/17、27期、日本社会党)

○岡委員 この十月の一日から、いよいよウィーンで国際原子力機関が第一回の総会を開く段取りになっております。私は、このイヴェントは歴史的に非常に大きな意義を持っていると思いますし、なお聞くところによれば、日本もその最初の理事国に選ばれることが必至と百言われております。してみれば、少くともその一カ年間は、日本もこの原子力機関の運営の責任を分たねばならない重要な立場に立つわけであります。こういう観点から、果してこの国際原子力機関に対して、日本原子力委員会はどういう態度で臨むべきであるか、また臨まんとしておられるかという点を若干お聞きをいたしたいと思います。  そこでまず第一の点でありますが、現在の国……

第26回国会 科学技術振興対策特別委員会 第43号(1957/09/20、27期、日本社会党)

○岡委員 重複しないように、簡単に要点だけお尋ねいたします。今、佐々木局長の話を聞くと、原研の組合員の諸君は、パイオニア精神をもってやってくれというようなことを強く訓辞的に言われたのだが、パイオニア精神をもってやろうとするならば、私は一致団結ということが一番重要だと思う。それがああして大きく新聞雑誌に報道され、理事者側と組合側がスト権をかけるという最悪の事態にまで追い込まれた。これではパイオニア精神を発揮しようにも、しようはないじゃないですか。問題は、物よりも人なんです。物を急いで、その結果ああいうように大きな世論の批判の的になっておる。私は直接監督官庁としての科学技術庁長官なり原子力局長の責……

第26回国会 外務委員会 第10号(1957/03/13、27期、日本社会党)

○岡委員 それでは、あらかじめ政府にお願いしておきますが、ぜひとも、この国連のわが代表から、原水爆の共同決議案の提出についての請訓並びに訓令の内容、これを一つ書類をもって一応御提出を願いたいと存じます。  そこで澤田さんにお尋ねをいたしたいのでありますが、この問題は別に澤田さんをきめつけて、責任を追及しようというわけでお呼びしたわけではないのでありまして、ただ原水爆の問題は、大きな最高の国策とも申すべき問題でもありますので、特に初めて加盟したわが国が国連において、しかもあなたを中心としてお取扱いになった経過と、できたらまたあなたの率直な所信を承わりたい、こう思っておるわけであります。  そこで……

第26回国会 外務委員会 第24号(1957/05/15、27期、日本社会党)

○岡委員 私は委員会に御提案の国際原子力機関憲章について、総理並びに外務大臣からこの運営に関する御所信を承わりたいと思います。  昨年の十月にこの憲章が採択される際の会議において、日本が総会召集の準備委員に選ばれました。従って必然に九月以降に招集される総会においては、理事国に当選をする可能性も強く出て参ったのであります。このことは私は外務当局の御努力対しては、重々多いといたすのでありますが、しかしわが国といたしましては、原水爆禁止についてはいわば世界の世論の先頭に立っておりますので、従ってこの憲章に現われておるように平和利用を掲げて発足しようとする機関運営の術に当る理事国としての日本の責任も、……

第26回国会 社会労働委員会 第4号(1957/02/13、27期、日本社会党)

○岡委員 ただいま事務局長から社会保障制度審議会の最近の勧告について、その討議の内容についてるる御説明がありました。そこで私は厚生大臣に若干これに関連して御所信を承わりたいと思うのでありますが、社会保障制度審議会が発足したのは今から約七年前であります。第一回の勧告は、わが国における社会保障制度のきわめて精緻な体系としてこれを内閣総理大臣に勧告をしております。その後も数次にわたって審議会は熱心な研さんの結果をその都度国民の福祉のために勧告を発しておるのでありますが、しかしながらこれにこたえる政府の努力というものは非常に遺憾であったと私は言わざるを得ないのであります。遺憾であるというよりもむしろ逆……

第26回国会 社会労働委員会 第9号(1957/02/20、27期、日本社会党)

○岡委員 私は環境衛生上当面特に人口密度、あるいは人口集中の最近激しい都市における頭痛の種になっております屎尿問題について、政府の御所見を承わりたいと存ずるのであります。  戦後、私も何回か海外に出張いたした経験がありますが、東南アジア地方に比べて、ヨーロッパの各部市の屎尿等の処理に関する施設が格段にすぐれているということを現実に目にいたしておるのであります。そういうことから日本の都市における屎尿問題の処理あるいは便所の設備などというものを見ますると、まことに遺憾の思いにたえません。私をして言わしねれば、その国の文化その都市の文化はその国の宿の下排水の処理にあるのではないかとさえ言いたいくらい……

第26回国会 社会労働委員会 第20号(1957/03/08、27期、日本社会党)

○岡委員 最近厚生大臣の御意見として、医師に対する医療報酬について厚生省の方でも多少考えようというふうな意思が表示されておりますので、私はその問題についてこれまで医師に支払われておる医療報酬の内容、経過等について若干局長から御意見を求めたいと思います。  第一にしばしば本委員会で承わったことでありますが、現在の健康保険の医療報酬の一点単価はどういう基礎で、いつ作られたものであるか、その点を一つはっきりさして下さい。
【次の発言】 それでは医業支出、それからすべての世帯支出、公課、標準稼働点数の数字はどういうことになっておりますか。
【次の発言】 この医業支出の中に含まれているものは何と何ですか……

第26回国会 社会労働委員会 第22号(1957/03/11、27期、日本社会党)

○岡委員 総理も御存じのように、この健康保険法の改正案が衆議院に提出をされましたのは、昨年の二月の下旬であります。それからえんえん一カ年にわたりまして、われわれもおそらく記録的な長時間をこの審議に費しまして、いよいよ私が最後の質問者ということに相なりました。総理も聞けば御夕食がまだだということで、まことに恐縮でありまするが、一つ総理のいつも自負せられる健康と若さでしばらくごしんぼう願いたいと思います。それにつきまして、先ほど来岡本委員と大蔵大臣の応酬があり、引き続きまた同僚委員と総理との応酬がありまして、若干不分明な点がありましたので、あらかじめその点から明らかに御所信を伺いたいと思います。 ……

第26回国会 内閣委員会 第43号(1957/05/18、27期、日本社会党)

○岡委員 私は核兵器の問題について、直接防衛を担当しておられる長官の御所信を聞かせていただきたいと思います。本問題は国民が大きく関心を寄せておるだけでなく、国際的にも焦点の問題になっておりますので、先般内閣総理大臣並びに宇田原子力委員長に政府の核兵器保有の態度を伺いました。このときの総理の御答弁といたしましては、将来科学技術の進歩に伴って小型の原子兵器が出現するような事態になった場合には、憲法解釈上はこれを保有しても自衛権を逸脱するものでない、従って憲法違反でない、こういう御答弁であったわけであります。この点も長官はやはり同調されますか。

第26回国会 予算委員会 第22号(1957/04/23、27期、日本社会党)

○岡委員 私はこの機会に、政府の原子力平和利用とその開発に関して、特に総理のお口から親しく御抱負を承わりたいと存ずるのであります。  原子力の開発、特に原子核の分裂なり融合なりというものが、実に一トンのウラニウムをもって三百万トンの石炭に匹敵するエネルギーを放出をいたすということですでに実用の段階に入って参っております。このことはかっての蒸気機関の発明によって人類の歴史に資本主義社会が作られた以上の大きな経済的な影響を予想するものがあり、同時にまた原子力エネルギーの人間の力による開放によって新しい物質への認識が生まれております。物質は生々発展するエネルギーそのものであるというこの認識は、これま……


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第27回国会(1957/11/01〜1957/11/14)

第27回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1957/11/09、27期、日本社会党)

○岡委員 渡辺さんにこれはお教えを願いたいと思うのでありますが、今お示しの、ソ同盟が科学技術の研究に非常に莫大な予算をさいておる、特に人工衛星の実現までには五兆円という莫大な予算を出しておる、あるいは基礎研究に非常に重点を置いている、科学者には非常な優遇措置を講じておる、また利潤ということも無視して、国のさし示す方向に科学技術の動員体制を整えておる、こういうことがアメリカに対する現地におけるあるいはICBMなりまた人工衛星における大きな先鞭をつけ得た動機である、こういうふうな御説明でありました。なお私はこの際率直にお伺いをいたしたいのでありますが、それらを貫くもっと基本的なソ連の優位というもの……

第27回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1957/11/11、27期、日本社会党)

○岡委員 日本の原子力の開発事業が、いつも敷地の問題では抵抗にぶつかっておるわけです。原子力研究所の敷地の問題にしても、専門の権威着たちが集まって武山がよかろうとなった。ところがこれが原子力とは関係のない無縁な理由によって東海村に変更になった。また東海村でやってみたところが、やはりそこに働く人たちがいろいろな生活の条件において無理が出てきたというので、火入式の前に、あるいはそれが停止されるかもしれないというような不祥なことがあった。そうかと思うと、大学の原子炉の敷地が、さて宇治が第一候補、これがくずれたら今度はまた高槻だ。これもいろいろ問題が地元に起っておる。こういうことで、敷地の問題は当然非……

第27回国会 科学技術振興対策特別委員会 第5号(1957/11/14、27期、日本社会党)

○岡委員 正力国務大臣の非常にお元気な、しかも積極的な御構想を承わりまして、さぞかし今のお話のことについては、科学技術行政が全世界の最先頭に立っておるときに、不本意なことと存じます。そこで、きょう科学技術振興に関する御所信を承わり、それからアジアにおける原子力の開発について、各国の協力の関係を作り上げていこうという御方針についても承わりましたので、唐突ではありますが、御所信について若干お尋ねいたしたいと思います。  実は、私ども新聞紙の情報で見ますと、すでに防衛庁は無線誘導の研究のために、ミサイルのエリコンをスイスから購入しようというので、昨年三億余りの予算が計上された。また最近伝えられるとこ……

第27回国会 科学技術振興対策特別委員会 第6号(1957/12/12、27期、日本社会党)

○岡委員 ただいま御報告のあった小委員長の科学技術行政機構の強化拡充に関する報告に関連して、ごく基本的な、わが党の立場から正力国務大臣の率直な若干の御方針を承わりたいと思います。  まず第一点の問題でありますが、現在、言うまでもなく、あるいはICBMとか、人工衛星とかいうような形で、科学的技術の振興というものが、東西両陣営のいわば軍事的理由によって促進されておるということはいなめない事実であります。同時にまた、まことに不幸な事実と申さねばなりません。それはそうといたしまして、それではわが国が戦争中の空白、占領期間中の空白を取り返して、科学技術を振興させるためには、アメリカに追いつき、追い越した……


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第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号(1958/02/06、27期、日本社会党)

○岡委員 私は、正力国務大臣がただいま表明されたその御所信の中で、特に科学技術振興の基本的政策を確立するために、新たに科学技術会議を設けるという点、さらに原子力の平和利用を推進するために実験用動力炉を導入して、その分野の拡大をはかるという点及び科学技術の基礎、応用両面にわたって、さらに積極的な措置をはかるがために、特殊法人理化学研究所を設置いたしたいという御所信、この御所信について、果してただいま御説明の予算が、これらの構想を実現するに足るかどうかということについて、率直な御答弁を承わりたいと思います。  その前にお伺いいたしたいのでありますが、正力国務大臣は、かねてから科学立国ということが自……

第28回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1958/02/07、27期、日本社会党)

○岡委員 きょうせっかく情報センターの理事長さん等お見えでございますので、明年度の予算に関して、まず情報センターの昭和三十二年度における御活動の実績をお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 この情報センターは、昨年の八月に発足をいたしたということでありまして、まだ昨年度においてはその準備をせっかくしておられるという御事情を聞かせていただいて、そこで私考えるのでありますが、本年度も助成、出資等八千万円が計上されております。今お聞きいたしますと、内外の、いわば科学技術に関する専門の図書、特に外国の図書を千二百種ほどを取り寄せられる、これを国内にいわば広報するということになると、やはりただの翻訳……

第28回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1958/02/12、27期、日本社会党)

○岡委員 せっかく有澤先生がお見えでございますので、先生に若干お教えを願いたいと思います。  科学技術振興ということがまず政府の重点施策ともなり、国際的に非常に大きな旗じるしとなって、各国とも予算的努力を顕著にいたしておることは、私から申し上げるまでもありません。そこで、私は非常に疑問に思う特に日本の現実の中で非常に注意しなければならない問題、それが未解決のままに残されていると思うのです。それは先生御専門の統計で調べた結果を申し上げますと、日本の重要産業、特に技術革新あるいはオートメーションが導入されてきたために、鉄鋼、造船、化繊、電気について調査をしていただいた――これは政府の提供した統計で……

第28回国会 科学技術振興対策特別委員会 第5号(1958/02/13、27期、日本社会党)

○岡委員 これは大臣にお尋ねをしたい点でありますが、有澤先生の御所見を御教示願いたい点が残されておりますので、お願いいたします。実は昨日先生に御所見を承わりました。それは科学技術振興、科学技術振興というかけ声のもとに、なるほど科学技術が振興されても、主としてそれを応用化し、実用化し、工業化し得るものは、日本の大企業にすぎないという現状である。旋盤でも戦争中のものを動かしておる工場さえまだたくさんある。しかも日本の経済構造では、ほとんど九〇%をこえておるこの中小零細企業に進歩した技術あるいはまた近代化された設備というものを導入する顧慮がなくては、結局大経営の犠牲になるという状態が起りつつあるし、……

第28回国会 科学技術振興対策特別委員会 第6号(1958/02/19、27期、日本社会党)

○岡委員 いろいろ私どもただしたい点がすでに尽きましたので、若干お尋ねいたします。  そこで、私が気がかりなのは、核融合反応は、全く一種の社会的なブームの姿を今呈しております。しかしこれが私は、核融合反応の堅実な研究開発発展の一つの危機になるのではないかということを心配しております。かって原子力ブームというものがありました。その結果、原子力の研究開発がどういう実績を上げてきたかということを謙虚に反省をして、その上で、今度は本格的に、この核融合反応の研究開発に進んでいかなければならぬ。この自己批判がなしに、またブームの間に間にこれが動かされるということになったのでは、せっかくの貴重な、まじめな若……

第28回国会 科学技術振興対策特別委員会 第8号(1958/02/27、27期、日本社会党)

○岡委員 瀬藤さん大へんお急ぎのようだということでありますが、村山さんに一、二点お伺いして、それについて実は瀬藤さんの方をお聞きしたい、こういうことでありますので、お許しを願いたいと思います。  そこで、村山さんにお尋ねをいたしますが、現在の科研の運営は、瀬藤さんの御指摘のように、やはり研究者が運営の衝に当るべきだ、そこにやはりこういう事業体におけるいい意味の運営の民主化があるのだと私ども考えておるわけです。現在科研の運営はそういう研究者が運営にタッチをするというような形はどういうふうに具体的に行われておりますか。
【次の発言】 今、科研の現在の運営を聞きまして、私どもも民間においても、現に瀬……

第28回国会 科学技術振興対策特別委員会 第12号(1958/03/18、27期、日本社会党)

○岡委員 関連して。原子炉規制法によれば、原子炉の設置の許可権は内閣総理大臣にあるはずです。従って、内閣総理大臣が、あるいは原子力委員会の意見を聞き、特に安全性が重大な要件ですから、先ほど来の参考人の御主張のように、安全性に関する諮問委員会等公正なものを設けて、この意見を聞くなり、こういう妥当な取り計らいの上できまるはずです。ところが、先ほど来一本松さんのお話を聞いても、武藤さんのお話を聞いても、この東海村がすでに既定の事実になっておる。そうして原子力局長は予定されておると言う。しかも、あなた方が英国へ行かれて、そうしてその耐震設計というものについては、こちらで実験をして組まれた耐震設計という……

第28回国会 科学技術振興対策特別委員会 第15号(1958/04/03、27期、日本社会党)

○岡委員 ただいまの米英に対する動力協定問題に対して、先般本会議で、外務大臣あるいは正力国務大臣等に質問をいたしましたが、御答弁によってなおさらに疑義が生じましたので、その点をさらに本委員会で責任ある御解明を願いたいと思っておったのでありますが、大臣の御出席がいまだございません。従って、私は事務的な問題について若干お尋ねをしておきたいと存じます。  まず国際協力局の立場をお尋ねいたします。先般本会議における外務大臣の御答弁によれば、米国との動力協定はすでに研究協定において免責条項等をのんでおる。であるから、その延長ともいうべき対米動力協定についての免責条項の問題は、今さらこれを問題とするにも当……

第28回国会 科学技術振興対策特別委員会 第16号(1958/04/10、27期、日本社会党)

○岡委員 この法案の主たる内容は、審議会を設けて、放射線障害防護に関する基準等について、いわば統一的な基準を求めたいという建前に相なっておるわけでありますが、この運営に伴う予算はどういうことになっておりますか。
【次の発言】 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律というこの前の国会で成立を見た法律の運営上必要な審議会の人数、構成と、今度のとを比較して、どういう違いがありますか。
【次の発言】 それでは、問題は、できるだけ適正な基準を求めるということが仕事になってくるわけだが、具体的にどういう方法で基準を求めようとされるのですか。たとえば、原子炉の周辺における大気の汚染度なりあるいは……

第28回国会 社会労働委員会 第15号(1958/03/03、27期、日本社会党)

○岡委員 職業訓練法案に関連いたしまして、労働大臣に若干質疑を申し上げたいと存じます。  私が質疑を申し上げたい点は、生産性向上運動に対する労働大臣としての御所信でございます。私は科学技術振興特別委員会に所属をいたしておるのでありますが、この委員会で審議されるあらゆる事項は、特に現在の日本の雇用問題と重大な関係を持ってくるのでございます。大臣も御存じのように、あるいは鉄鋼の現場、発電所、造船所、自動車工場、あるいは日本レイヨンや東洋レ―ヨンやまた丸善石油なり、こういうような現場について見ますと、もうすでにパイピングあるいはコンベヤ・システムというものが高度に行き渡っております。そしてコントロー……

第28回国会 社会労働委員会 第19号(1958/03/11、27期、日本社会党)

○岡委員 先般の委員会で、私は御提案の職業訓練法ときわめて密接な関係にある、むしろ不可分な現在の日本における生産性向上あるいは生産性向上運動に対する政府の所見を承わったのでありますが、この際さらに続けて政府の御所見を承わりたいと思います。先般の委員会で私は統計に基いて労働大臣の所見を承わりましたが、御答弁は遺憾ながらきわめて不分明でありましたので、そのうち骨子となるべき部分だけを重ねてお尋ねをいたします。  生産性向上あるいは生産性向上運動は、雇用量を増加する、国民生活の水準を高めると同時にまた労働者の賃金を向上せしめる、こういうことをうたっていることは労働大臣も御存じの通りであります。ところ……

第28回国会 商工委員会 第1号(1957/12/23、27期、日本社会党)

○岡委員 先ほど来、人絹糸メーカーの側から、あるいはまた輸出組合を中心とする絹、人絹織物業者の側から、内地向けの側から、そうして労務者の側から、きわめて切実な御意見を承わりました。ところが、これについて、今ほどの通産大臣なりあるいは担当局長等の御答弁は、私はきわめて不親切であると思います。また無責任であると思います。そこで、特に福井、石川のごときは、繊維産業を基幹産業、主力産業といたしまして、その工業生産の過半をこれに依存しておるのであります。でありますから、繊維産業が不況になりますと、織機屋が不況になる、下請の鋳物屋もベルト屋も木工屋も不況になる、従業員は首を切られるというようなことで、全面……

第28回国会 内閣委員会 第13号(1958/03/12、27期、日本社会党)

○岡委員 このたび、科学技術会議が設置されることに御提案の運びとなりました。正力国務大臣は、科学技術振興のための施策を推進するために、内閣に相当権威ある中枢の機関を設けるべきであるということが、かねての御持論であり、われわれもそれにはあげて賛成をいたしておったわけであります。ところが、ただいま御提案の科学技術会議というものは、当初の正力国務大臣の御構想からみると、かなり後退をしておるのではないかという感が深くいたしますので、この点から若干お尋ねをいたしたいと思うのです。  そこで、まず機構の点でお伺いをいたしたいのでありますが、この科学技術会議は、総理府に付属機関として設けられることに相なって……

第28回国会 予算委員会 第10号(1958/02/21、27期、日本社会党)

○岡委員 私は、政府の重点施策と言っておちれる科学技術振興政策について、その所信をお伺いいたしたいと思うのであります。午前中は、同僚の松前委員から、特にその予算規模等についてしさいな御質問がありました。私は、特に政府の原子力政策についてお伺いいたしたいと思います。  外務大臣も御存じのように、最近は原子力外交という言葉があるくらいに、外交政策と原子力政策というものは、不離一体な関係にあるわけであります。そこで、まず第一点としてお伺いいたしたいことは、政府は、昨年の十月に発足をいたしました国際原子力機関、この運営に対してどういう御方針をもって臨まれるおつもりであるか、この点をお伺いいたしたいので……


岡良一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(衆議院27期)

岡良一[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 予算委員会公聴会 第1号(1955/05/19、27期、日本社会党(右))

○岡委員 大へん子供っぽいお尋ねでありますが、たとえば六キログラムの濃縮ウランを受け入れ、原子物理学のエキスパートがおられると目される大学に、これを一キログラムずつ六カ所に分けられる。そうするとそこで営まれる研究は、実際にその生きた資料を通じて研究をされるだけのものでありますか。
【次の発言】 そういたしますると、たとえば濃縮ウランを受け入れて、それを中心に、いわば国ないし国家的な統制力の強い研究のセンターができる。この研究のセンターというところへは、これから出てくる若い日本の、しかも原子物理学に大きな興味なり、まじめさを持っている者も自由に入って研究できるかできないかということについての保障……

第22回国会 予算委員会公聴会 第2号(1955/05/20、27期、日本社会党)

○岡委員 昨日は藤岡先生から、きょうは伏見先生から原子力の問題についていろいろうんちくを傾けられての御意見をいただいておるのでありますが、先生も先般ヨーロッパ諸国、またインド等をお回りになりまして、それぞれの国における原子力の現在の研究の進み方については、親しく見聞をしてこられたお方でありますので、いささかそういう大局的な立場から、なお具体的問題についての先生の御所見を伺いたいと思うのであります。  最初にぶしつけなことをお尋ねいたしますが、新聞等で伝えられるところによると、今度の原子力に関する御調査でヨーロッパへ御出張のときに、先生は英国の方はお入りになれなかったというようなことをちょっと聞……

第22回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1955/06/04、27期、日本社会党(右))

○岡分科員 厚生大臣がお見えになりましてから原則的な点で多少質問をいたしたいと思いますが、その先に政府委員の皆さんから参考として具体的な数字等についてお聞きをいたしたいと思います。  まず国保の事務費の問題でありますが、私は主として御提出の昭和三十年度厚生省所管一般会計及び特別会計予算案についての説明と、予算要求額事項別調べ、これに基いてお尋ねをいたすのでありますが、この説明書によれば社会保険の事務費の全額は国庫において負担をする。そこで四十億九千百余万円が計上されておりますが、国保団体方面の計算によりますと事務費は全額国庫負担になっておらない、なお九億七千五百七十七万四千円の不足である、こう……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1956/03/16、27期、日本社会党)

○岡委員 せっかく公述人の皆さんにお出ましを願ったのでありますから、私は討論めいたことは避けて端的にお尋ねいたします。  この健康保険法の改正の中で一番問題となっておるのは、先ほど来の御三名の方の御指摘のように、第七十条の三に新しくこのような条文をつけ加えたことであります。すなわち「国庫ハ第七十条二規定スル費用ノ外」と申しまするのは「保険事業ノ事務ノ執行二要スル費用」のほかに「予算ノ範囲内二於テ政府ノ管掌スル健康保険事業ノ執行二要スル費用ノ一部ヲ補助ス」、これが一つの大きなポイントになっておりますが、そこで竹中さんまた金子さん、牛尾さんにお尋ねをいたします。私どもはこの際たとえば結核に対する根……


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第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 外務委員会科学技術振興対策特別委員会連合審査会 第1号(1956/12/01、27期、日本社会党)

○岡委員 杉本先生にお伺いいたしますが、今の御説明でずいぶんひまがかかるような感じがいたしました。天然ウランには二三五が〇・七%程度しかない、しかも二三八と二三五は同位元素だからなかなか分離がしにくいというので、結局六弗化ウランにして、ガス状にして、そこで拡散比率でも利用して分離するというふうに聞いておるのであります。そこで私のお聞きしたいことは、そういう工程は今御説明によると、AECが六弗化ウランというガス状のものとして民間工場に渡す、そこで六弗化ウランというガス状のものにするまでの工程というものは、現在AECでは第一級の極秘になっているというふうに私ども聞いておるのでありますが、その取扱い……


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第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 外務委員会科学技術振興対策特別委員会連合審査会 第1号(1957/05/14、27期、日本社会党)

○岡委員 このたび国際原子力機関憲章の採択会議において日本国がその準備委員に選ばれ、従って理事国に当選をする公算がきわめて大と相なりました。私は原子力の平和利用を掲げるこの機関の運営において重大な任務を果し得る機会を与えられたことについては、外務当局の御努力を衷心より多とするものであります。しかしながらそれだけに、わが日本も理事国としての任務はきわめて重大であろうと思うのでありまして、従って国際機関の運営に対する政府の根本的な態度については、親しく所管大臣よりその所信を承わりたいと思って、特にこの連合審査を私どもは要求いたしたのでありますが、お見えになりませんので、その点は保留いたしまして、と……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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