このページでは菊池義郎衆議院議員の28期(1958/05/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は28期国会活動統計で確認できます。
○菊池委員 与党の議員が質問するのはおかしいのでございますが、大臣もお忙しゅうございますので、簡単に御質問申し上げたいと思います。 新聞を見て気がついたことでございますが、岸総理が昨年二月ごろの内閣委員会で、沖縄に米軍の原子力部隊が置かれるのはやむを得ないというようなことを言っておられます。それで沖縄に核兵器を持ち込んでも仕方がないといったような、まあ認められた形になって今までおるのでございますが、それがまた米軍の戦略拠点である沖縄に戦時において核兵器を入れないといたしますると、駐屯軍はほとんど無用の長物となって意味がなくなる。従って沖縄に入れる核兵器を拒むことは、米国として承服できないとこ……
○菊池委員 安全保障条約の改定につきまして、政府の御意見やら御見解やら四、五点についてお伺いをしたいと思うのでありますが、まず第一に、沖縄、小笠原は今日米国と韓国との条約、それから米国とフィリピン及び台湾政権との条約において、この二つの沖縄、小笠原、これらの島々が防衛の地域に入っているのでございます。そこで沖縄、小笠原を、もし日本と結ばれる新しい日米安保条約によってその防衛の地域に含めるとなりますると、韓国や台湾、フィリピン等の関係する紛争は日本に持ち込まれ、日本はその巻き添えを食わなければならぬという結果になることは想像にかたくない。大臣は、この前小笠原、沖縄はまだその防衛の範囲に入れるかど……
○菊池委員 外務大臣にお尋ねいたしますが、沖縄、小笠原、硫黄島、大鳥島、南鳥島、こういうところを安保条約の防衛範囲に入れますと、米国と相互防衛条約を結んでおります韓国、台湾、フィリピン等と他国との紛争に巻き込まれるおそれがあるという意見で、これを入れていいか悪いか危惧されているのでございますが、それは条約のきめ方によりまして、この危険を免れることは容易にできると私は思うのでございます。すなわちこれらの韓国、台湾、フィリピン等の紛争には介入しないことにして、日本は単に日米両国の敵に対してのみ共同防衛の義務があるということに限定して条約を結びますれば、この危険を避けることができると私は思うのでござ……
○菊池委員 大臣にお伺いいたしますが、けさ日米安全保障条約に関し、総理と会見して協議されたようでありますが、その内容はすでに記者会見において発表されたことと存じますが、そのうち特に問題となった点あるいはまだ未定である点、そういう点をお漏らし願いたいと存じます。
【次の発言】 その内容の重点をお伺いできればけっこうだと思います。
【次の発言】 記者会見では具体的にお話しになったのじゃございませんか。
【次の発言】 大臣が福岡の旅行先において、防衛区域について「日本国」という言葉を使えばいいじゃないか、沖縄、小笠原、歯舞、色丹の施政権が返り、その領土が返ってきた場合には、条約を改正しなくても自然に……
○菊池委員 外務大臣にお伺いいたしますが、中共は以前には一応政治、経済を分離いたしまして、日本と貿易をやっておる。ところが最近それが一変して参りましたが、周恩来も、前には日台条約の存在は日中復交の妨げにならないとか、あるいはまた日本が考え直すならば百年河清を待つことも辞せぬというようなことを言っておりましたが、その後これが変りまして政経一体を主張するように至った、この原因は何にあるとお考えになりまするか。彼らは岸首相の中共敵視政策を非難しておりまするけれども、台湾、アメリカにおけるところの岸首相の言動が彼らの非難のもとになっております。けれどもこれは貿易協定が成立するずっと前のことであるのです……
○菊池委員 先ほどから森島君は、日本が中共に敵視政策をとっておるということをしきりに言っておられますが、日本政府としては、中ソ友好同盟条約の中において日本と米国とを敵国扱いにしておる、この厳然たる文書を、これは全然敵視政策ではないとお考えになりますか、あるいは日本に対する敵視政策であるとお考えになりますか、どうでございましょう、この点を一つお伺いしてみたいと思います。
【次の発言】 貿易は貿易として、理屈は理屈で、向うの言い分に対してはこちらとしてもはっきりとした意見がなければならぬと思うのでございます。向うでもって日本を敵視政策というならば、日本としても向うのこういった問題をとらえて、敵視政……
○菊池委員 宮内庁長官にお尋ねいたしますが、この皇太子殿下の御成婚につきまして諸説ふんぷんとして、国民はいろいろの誤解を抱いておるのでございます。私は、皇太子が平民の娘をそのきさきとして選ばれたことを非常に喜んでおります。平民であろうが新平民であろうが、粉屋の娘であろうが何であろうが差しつかえないと私は考えておるのであります。こういう点において、私は欣快にたえないと考えておりますが、その婚約の過程においていろいろの謀略、策略が行われておるということが、最近の週刊雑誌やその他の刷りものにおいて世間に流布され、これによって国民が非常な疑惑を抱いて、国民の頭は割り切れないような感じになっておるのであ……
○菊池委員 社会党の諸君が時間を超過いたしまして、私の時間が十五分に削られてしまいました。社会党の諸君は考えていただきたいと思います。
安保条約の批准を来春の通常国会まで引き延ばすという情報がしきりに飛んでおるのですが、これはわが党内閣の威信にかけても政治的生命にかけても早急に断行しなければならぬと考えておるのでありますが、これは総理だけの意見ですかあるいは大臣も同調しておられますか、どうでありますか、この点をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 そうすると大臣といたしましては、来春までは延ばさぬという御決意でございましょうか、どうでしょうか。
○菊池委員 外務大臣は三日ばかり前の閣議におきまして、日米防衛分担金は今後ゼロになるということをおっしゃられましたが、分担金がなくなることは、今後米軍が全額を負担するということでございましょうか。それとも日米双方でもって負担するという意味でありましょうか。この点お伺いしたいと思います。
【次の発言】 そうしますると、軍の活動の上でもって省略される仕事はどういうことになりましょうか。分担金がなくなりますと、軍の仕事のなくなる部分がなければならぬことになりますが……。
【次の発言】 安保条約の期間でございますが、結局この日米安保条約を結ぶということは、共産圏を対象としての条約でなければならぬという……
○菊池委員 総理ももうお疲れのようでございますから、簡単に具体的に申し上げます。長たらしい質問をするようなやぼではございませんので御安心を願いたいと存じますが、まず期限の問題では、先ほど岩本委員もおっしゃいましたが、十年たてば国連が強化されて安保条約の必要がなくなるとか、あるいは国際緊張がなくなって安保の必要がなくなるとか、そういう考え方だけで、さらに続けて米国と安全保障条約を結ぼうというお考えはございませんでしょうか。
【次の発言】 たとえば中ソ同盟条約のごときは三十年になっておりますが、この三十年というのはソ連の方から望んできめたことでなくて、弱体国家であった方の中共からねだりにねだってこ……
○菊池委員 安保条約の改定について残された問題は、期限の問題だけですが、本日また首脳会談も自民党内において行われる模様でありますが、一般国民は、この問題について非常に疑問を抱いている。これくらい不可解な問題はないといって、問題にもならないことが問題のごとく取り上げられて、そうしてこれが党内の騒ぎになっておる。そのためにこれについても問題があるだろうかという疑問がますます深くなってきておるのでございますが、十年の期限内でも、一カ年の予告で改定の協議に入ることができるという一項というか、一つの条文でも取りつけてもらいたいというのがある一派の意見でありますが、それについてお伺いいたしますことはこの十……
○菊池委員 南ベトナムを正統の政府として賠償を払うことは当然であると思いますが、もしこの国際法のルールをはずしてしまったならば、今日中共の要人は国際法を無視して、蒋介石が帳消しにした対日賠償を日本から七百億ドル、邦貨に換算して二十五兆二千億円になる賠償を取るということを放言しておるのでございます。もし日本がこの南ベトナムに対するところの、これを正統政府として認めないで統一を待つようなことがあるといたしますならば、この中共要人たちが放言しております七百億ドルの賠償を、日本が中共と国交回復のときにおいて払わなければならない当然の羽目に陥ると思いますので、この問題につきましては断固たる態度をもって臨……
○菊池委員 まず外務大臣にお伺いしたいと思いますが、新たに生まれました韓国の政権はその外交の原則といたしまして東北アジア条約機構、すなわちNEATOの体制を積極的に協力的に推進するということを発表しておりまするが、日本が韓国と親善を求むるに際しましてこういう問題をどう扱うか。このことにつきましては、NEATOの体制につきましては日本にも両論がありまして、これに参加すべしという議論、これに参加しないで独自の立場を堅持すべしという議論と二通りありまするが、新内閣の外交方針といたしましては、これに同調いたしますか反対いたしますか、その点を簡単にお伺いしたいと思います。
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