このページでは橋本龍伍衆議院議員の28期(1958/05/22〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は28期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(橋本龍伍君) お答えをいたします。 現在の医療保障制度を統合一元化することが皆保険を行う場合にぜひ必要であるという御意見でございました。御指摘のありました通り、地域保険といたしましての国民健康保険、それからまた、職域保険といたしましての健康保険等がございまして、今日の医療保障制度はいろいろになっておるのでありますが、ただ、皆保険を行いまする場合に、まずこの統合一元化に手をつけるということは適当でないと考えておるのでございます。現在といたしましては、やはり、国民の中で、いかなる社会保険の制度にも浴しておらない者が相当おりますので、まず、その人々のために国民健康保険制度を全国的に実施……
○国務大臣(橋本龍伍君) ただいまの御質問にお答えを申し上げます。 員外利用の点につきましてでございますが、御承知のように、消費生活協同組合は、協同組合法によって監督を受けておる特別法人でございまして、保護を受けると同時に、事業についての調整を法によって考えられておるわけであります。従いまして、員外利用の問題につきましては、消費生活協同組合は、法によって初めから原則として禁止されておりまして、員外利用が認められるのは特別な場合に限っておるのでございまして、これの許可基準もきわめて限定的でございます。従いまして、今回の小売商業特別措置法案によって規定をいたしましたところは、単に、当初からこの法……
○国務大臣(橋本龍伍君) お答えをいたします。 御趣旨のように、今日の国民教育において最も重要なことは、新しい時代を理解しつつ、わが国の歴史と伝統とに正しい認識を持って、日本人としての自覚と誇りに満ちた青少年を育成することであります。今回の義務教育におきまする教育内容の改善につきましても、小学校は三十六年度、中学校は三十七年度からこれを実施することにいたしておりまするが、その義務教育内容の改善につきましても、以上の点について特に配意をいたしまして第一には、道徳教育を推進いたしますること、第二には、国語、算数の基礎学力の向上をはかりますること、第三には、地理、歴史教育の改善充実をはかりまするこ……
○国務大臣(橋本龍伍君) 教育の基本方針の問題につきましては総理からお答えがあった通りでありますが、勤務評定の問題につきましては、今まで政府からしばしば申しております通り、教職員の人事管理を公正にいたしましてひいては学校教育の向上をはかることを目的とするものであります。従いまして、法律におきましても、人事管理権者におきまして勤務評定を実施しなければならないことを明示しておるものでありまして、教職員の人事につきましても、その責任者でありまする教育委員会がこの勤務評走の実施を進めることは当然のことと考えております。これに対しまして、行政についての責任者でない日教組等の外部の団体が不当に介入して参り……
○橋本国務大臣 私、今回、再びまたこの重責を拝命いたしまして、当委員会におきましても、なるべく早くごあいさつをいたしたいと考えておったのでありますが、本日その機会を得まして、まことに幸いでございます。 当委員会の問題につきましては、私から申すまでもなく、戦後非常に重要な問題を処理してこられたのでございます。引き揚げの問題、また、これをめぐりまするいろいろな問題に関しましても、皆さん方の御尽力によりまして、仕事の量といたしましては、だいぶんこれで進んで参ったと申してよろしいと思うのであります。大体仕事も終りに近づいて参ったわけであります。それだけに、なお残っております問題は非常にむずかしい問題……
○橋本国務大臣 私は今回第二次岸内閣の成立に際しまして、厚生大臣の重職を汚すこととなりました。まことに至らぬ者でございますが、厚生行政について御造詣の深い各位の御支援、御協力を得まして、鋭意重要問題の処理に当って参りたいと思う次第でございます。よろしくお願いいたします。 社会保障制度を整備拡充いたしまして、福祉国家の実現を期する上において、その推進の中核体とも申すべき厚生行政に課せられました使命はきわめて大きいといわなければなりませんが、私どもの当面いたしております緊急の課題は、何と申しましても国民の医療保障を達成することであります。すなわちその中心的施策といたしまして昭和三十二年度から実施……
○橋本国務大臣 私今回厚生大臣を拝命いたしまして、一生懸命やって参りたいと思っております。過分のおほめをちょうだいいたしましてまことに恐縮でございますが、決してそんなところではございませんので、今日の状態というものは、世の中も複雑になりまするし、いろいろなむずかしい問題が山積をいたしておりまして、ただ個人の知恵や善意のみでは解決のできない問題が多いのであります。どうかこの上とも御理解と御支援をお願いをいたしたいと思います。 ただいまの御質問の問題でございますが、当面しておりまするいろいろな問題がございますが、私は自分の心がまえとしては、今日、実は在任期間のうちこんなつもりでやりたいと思ってお……
○橋本国務大臣 昨日私のお答えが不十分でございまして、まことに恐縮でございました。事務当局から、ただいまお話のありました点について御説明いたさせますが、その前に概略の方針だけは――これは配付の資料等で御承知だと思いますが、簡単に私から申し上げることにいたしたいと思います。 今回の診療報酬の改訂は社会保険医療の適正な内容を維持いたしまして、来たるべき国民皆保険の円滑な実施をはかるとともに、医療担当者の待遇の改善をはかることを目途といたしまして新医療報酬を八・五%程度引き上げ、かつ点数及び単価を同時に改訂することを内容とするものでございます。現行の点数表は物と技術を混同して組み立てられております……
○橋本国務大臣 ただいまの御質問にお答えをいたします。私この記事を新聞紙上で見まして、実に遺憾千万なことだと考えたわけであります。確かに人を殺すこと、ことに親を殺すということは、これはもうおそろしいことでありまして、これは何としても防がなければなりませんけれども、この場合において、子供たちが、もうとにかく父親からのがれる道としてそれしかなかったということは、非常に考えなければならぬことでございまして、何らかその間に打つ手がなかったかということを私も所管大臣として検討しなければならないと考えましたので、私みずから出向く余裕はございませんけれども、社会局長に命じまして、一度は報告を求めましたし、ま……
○橋本国務大臣 ただいまの御質問に、私真に誠意を持って御答弁申し上げたいと思うのであります。 私はこの診療報酬の問題に関しましては、この診療報酬の内容の改訂、つまり二十六年以来据え置いてきました診療報酬を改訂して医師の待遇の改善をはかるということは大事ではありますけれども、しかしそれがせっかくここまでまとめて参りました単価一円上げに相当する八・五%のワクの中にとどまって、被保険者及び保険者の負担というものが、せっかくこの厚生省原案でやって参りましたことからはずれないこと、それからもう一つは、これもやはり合理化の線を貫いて参りますこと、これが非常に大切なことでございまして、そしてこの二つを心に……
○橋本国務大臣 私は福祉国家の建設ということを申したのであります。私の方も非常に学問的にどうこうということではございませんけれども、私たちは今までもそうでありましたが、今後も生産力を拡充いたしまして経済を年々進めて参るわけでありますが、その間には個人の間に所得の差もございまするし、それからまたその人の健康の差でありますとか、やはり環境の上での幸、不幸の差というものが出て参りますので、国の手でたとえば医療保障の問題を片方に扱い、片方にはまた老齢だとか、あるいは寡婦になりました場合の対策だとか、あるいは廃疾になりました場合の対策のために国民年金の制度を考えるというふうにいたしまして、国全体といたし……
○橋本国務大臣 甲表で一本化するというのは少し誤解があると思いますが、もともと甲表、乙表と二本立にするという異例な措置がとられたゆえんのものは、甲表という点数表を画期的に合理化しようということで、今の甲表そのまま一本でやろうということは無理だということで、現在までの状況を尊重するということで、乙表も選んで、どちらでも任意に採用するということをお願いしたゆえんであります。そういうわけでありますので、甲乙二表というものを出しておるが、経過的な異例な措置は、なるべく早く解消いたさなければなりませんので、私は一応十月一日にこれを実施いたしましょう、その上この甲表を貫く医療費をできるだけ合理化していくと……
○橋本国務大臣 第三十回臨時国会におきまして、当委員会が初の審議を行われるに当りまして、厚生省所管の諸行政に関し所信の一端を申し述べ、各位の御協力をお願いいたしたいと存じます。 私といたしましては、就任以来、国民皆保険計画のすみやかな達成と所得保障の本格的形式としての国民年金制度の創設とに、その努力を傾注して参っておるところでありまして、今後これらの点に重点を置き、社会保障制度の充実をはかって参りたい所存であります。 以下当面の諸問題につきまして、その概要を説明いたしたいと存じます。 第一は国民皆保険の実現であります。かねての公約であります医療の国民皆保険を昭和三十五年度において実現すべ……
○橋本国務大臣 第二十二号台風の被害はまことに甚大でございまして、直ちに政府といたしましては災害対策の審議会を開き、応急の措置をやりまして、かつ災害対策本部を開設をして、ただいま山口国務大臣を本部長とし、各省の担当官を本部員として対策をやっておるところでありますが、社会局長から最近の事情について御説明を申し上げます。
【次の発言】 生活保護法の適用の問題については、ただいま社会局長から御答弁申し上げたような次第でございますが、とにかく非常な大災害であり、今日もまだまだ、物資を手当はいたしましたけれども、個人々々に行き渡らせるのはなかなか大へんだというような状態にございます。被害者の方々としては……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました国民健康保険法案の提案の理由を御説明申し上げます。 福祉国家の理想を実現して参りますために、政府はつとに社会保障の向上及び増進に努力して参ったところでありますが、各種の施策のうち、最も緊急を要しまするものが、疾病に対する医療保障の整備にありますこと、広く一般の認めるところであります。このため、政府は昭和三十二年度から最重要施策の一つとして、昭和三十五年度を目途とする国民皆保険の達成を掲げ、国民健康保険の普及を中心に諸般の基礎的条件の整備を進めて参ったのであります。 この法律案は、さきに社会保障制度審議会が行なった医療保障制度に関する勧告にこたえまして……
○橋本国務大臣 現行法におきましては、ただいりま御質問のございました通り、国保事務を市町村の固有事務と考えまして、その事業実施につきましても任意実施の建前といたしておるのでありまして、内容等についても条例にゆだねて、国が補助を行なっているという状態でございます。これに対しまして新法におきましては、国民健康保険を市町村に対する団体委任事務といたしまして、その実施を義務制として、事業内容も法律上統一をいたしたのであります。従いまして国保事業の性格は、新法によりまして旧法とは基本的な変化を見ておるのであります。これが法を全面的に改正いたすことにした一番大きなゆえんでございます。新法におきましては国保……
○橋本国務大臣 ただいま藤本委員御指摘のように、国民健康保険は今日まで相当発展して参りましたけれども、御指摘のようにいろんな点でつり合いがとれないところがございました。そこで今回の国民健康保険法の改正によりまして、一つには給付内容の統一をはかり、健康保険と同一の給付内容といたしたのであります。それから同時に診療報酬の問題もまた医療担当者の問題につきましても、いやしくも国民皆保険というからには、この国民皆保険に協力して国民健康保険の医療担当者となるという意思を持っております医療担当者については、これをすべて国保の担当者とし、かつまた診療報酬についても一律に同じような内容でいたしますために割引等の……
○橋本国務大臣 ただいまお話のございました件でございますが、これはもう一般の国政審議というものに真剣に耳を傾けて、あらゆる施策の中で関連を持つ限り、十分考慮されなければならぬと思いまして、内政審議の点につきましてはあらゆる面にわたりまして十分気をつけておるつもりであります。
【次の発言】 今回提案をいたしました国民健康保険法の施行法案は、仰せの通り一部の経過措置を修正いたしました以外は、前大臣のころに提案をいたしました原案を踏襲いたしたものでございます。この国民健康保険法案の制定に当りましては、各方面から非常に多くのいろいろな御意見がありますことは私もよく承知をいたしておりまして、前国会におい……
○橋本国務大臣 政府管掌の健康保険の会計につきましては、この黒字の状態が漫然とこのままでいくということは考えられないことでありまして、保険経済ですから、長い目で見ると、やはり当然ある程度の変化が起りはしないかということは十分注意して考えなければなりません。現在のところでは、診療報酬の改訂をいたしたところでございまするし、保険経済の推移をもう少し見守りたいとは思っておりますけれども、それでもやはり黒字の情勢が続くのじゃないかと思われます。現在のところ、率直に申し上げますと、保険料を引き下げろという御意見もあり、また一部負担を考え直したらどうだという御意見もあり、それからまた保険給付内容の改善、特……
○橋本国務大臣 戦後一般の社会状態なり、あるいはまた医療のあり方等によりまして、病気の実態も大いに変って参っておるのでございまして、われわれもこれは医療行政を行なって参りますつる基礎の条件の一つとして、平素できるだけ心してつかむことに努力をいたしておるつもりでございます。
【次の発言】 社会保障制度審議会の勧告もございまするし、それからまた将来健康保険とのつり合いをとっていくということから見ましても、国民健康保険の給付内容の改善ということは、機会あるごとに考えて参らなければならぬのは当然だと思うのであります。本案の立案に当りましても、調整交付金の金額でありますとかその他の点につきましても、いろ……
○橋本国務大臣 年次計画の詳細を保険局長から御説明いたさせます。
【次の発言】 これは受診率の伸びの見方でありますとか、あるいはまた事務費の単価等の見方によっていろいろ違って参りますけれども、一応試算をいたしましたところでは、三十五年度末を過ぎて三十六年度において、今日の予算では年間約百五十七億を計上しているわけでございますけれども、それが医療費において約二百七十億、事務費につきまして約五十億から六十億くらい――これは実は受診率の見方それから事務費の単価等につきましてある想定を用いてあります。一応はそういう想定で計算いたしますると、三十六年度で医療費が二百七十億、事務費が六十億、大体こういうふ……
○橋本国務大臣 その通りでございます。ただ調整交付金の交付関係その他いろいろな問題がありまして、付則のところで実施期日等を多少條文をしております。
【次の発言】 今回提案をいたしました国民健康保険法案は、先ほどお話がございました通り二十八国会に提出をいたしましたものをほとんどそのままの形で出したものでございます。しかして二十八国会に提案をいたしました国民健康保険法案を作成するに当りましては、社会保障制度審議会の御答申の趣旨を、財政状態その他いろいろな点を勘案いたしまして、可能な限り尊重をして取り入れるという根本方針で作成をいたしたものであります。
○橋本国務大臣 お答え申し上げます。いつの災害でもそうでございますが、今度の伊豆の災害も非常に深刻でございまして、災害を受けられた方々に対しましてはできるだけ御同情を申して、法の許す限りの運用をやっておるわけであります。 ただいま御指摘のございました第一点の災害救助法の問題でありますが、これは前々からも災害のあるたびにこれだけでよろしいかという意見があったのであります。私今回の災害に当りまして、どうもこれでは不十分ではないかということを痛感をいたしまして、何分にも古い法律でございますので、ただいま御指摘のようないろいろな問題がございます。そこでこれはやはり厚生省だけでもいけませんので、省内で……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました国民健康保険法案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 福祉国家の理想を実現して参りますために、政府はつとに社会保障の向上及び増進に努力して参つたところでありますが、各種の施策のうち、最も緊急を要するものが疾病に対する医療保障の整備にありますことは、広く一般の認めるところであります。このため政府は、昭和三十二年度から最重要施策の一つとして、昭和三十五年度を目途とする国民皆保険の達成を掲げ、国民健康保険の普及を中心に諸般の基礎的条件の整備を進めて参っのであります。 この法律案は、さきに社会保障制度審議会が行なった医療保障制度に関する勧告にこ……
○橋本国務大臣 御答弁申し上げます。今回の問題はまことに申しわけのない次第でございまして、今後十分注意して参らなければならぬと思うのであります。ただいまお話のございました林公夫の関係でございますが、これは昨日申し上げましたように、保険課長に就任いたしましたのは昭和二十七年の十一月でございまして、その前に庶務係長をやっておったことがあるようであります。保険部というのができましたときに、保険課長に就任をいたして、今日に至ったわけでございます。そこで庶務係長時代を入れますと、ただいまお話のございましたように、非常に長い期間になるわけでございます。これは実は異例なことでございまして、私が就任をいたしま……
○橋本国務大臣 これはきわめて重大な問題でございまして、厚生省といたしましては、これを独断的な見解でやるつもりはございません。具体的にいろいろな事情等を調べ、勘案いたしまして、医師会でありますとか、あるいはまた保険者団体でありますとか、あるいはまた支払う側にあります被保険者の方の方々の御意見といったようなものを十分伺いまして、それによって何といいますか具体的な準則のようなものを設けて誤まりなきを期したいと考えておる次第でございまして、一案を作りました上におきましても、関係団体等には十分御相談の上で決定いたしたいと考えております。
【次の発言】 大体そういうふうな方向に努めて参りたいと思います。
○橋本国務大臣 このたび政府から提出いたしました文部省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、本省大臣官房に官房長を設置するとともに、国立中央青年の家の設置について必要な規定を設けることとしたものであります。 まず官房長の設置及びこれに関連する事項について御説明申し上げます。文部省におきましては、従来から省内各部局の所掌事務について総合調整を要する事務が少くなかったのでありますが、最近は特に科学技術教育の振興に関する問題等総合的角度から検討を要する事柄が多く、部内部外にわたって調整を要すべき事務がとみに増加いたして参りました……
○橋本国務大臣 今回灘尾前文部大臣のあとを受けまして、はからずも文部大臣の重責を汚すことになりました。どうかよろしくお願いをいたします。 教育はただいま委員長のごあいさつにもございました通り、ほんとうに国の大本になる問題でございまして、本来その日その日の問題というよりは、まさしくその全部が国家百年の大計の今日の問題ということに相なると存じます。私もそのつもりで教育に関しまする基本法規の趣旨を尊重し、前大臣のあとを踏襲いたしまして、一生懸命に仕事をやって参りたいと思います。今日の教育は明日明後日のわが国を決定するものでございまして、責任のまことに重大なことを痛感をいたす次第でございます。もう多……
○橋本国務大臣 昭和三十四年度文部省所管の予算につきまして、その概要と、特に重点事項として配慮いたしました諸点について御説明をいたします。 昭和三十四年度文部省所管合計は一千七百九億一千二百三十六万三千円でありまして、前年度に対して百六十七億五千九百万円の増額であります。一般会計総予算の一二%を占めております。百六十七億円の増額の内訳は、義務教育費国庫負担金八十五億、国立学校運営費四十六億、国公立文教施設曲二十四億が増額の主要な部分であります。 次に、明年度予算において、特に重点施策として取り上げましたものについて申し上げます。 第一は、いわゆるすし諦め教室解消の問題であります。義務教育……
○橋本国務大臣 昨年十二月三十一日、これは率直に言ってはなはだ遺憾だと思いますが、やむを得ない事情がありまして、灘尾前文相がやめられまして、私が臨時代理を仰せつかり、次いで十二日の夜専任とされたわけであります。その間のいろいろな事情につきましては、私自身も、厚生大臣としても文部大臣としてもきわめて重要な職責でありますし、私は私なりに多少の意見も具申しながら結論は今日に至ったわけであります。その間の事情はいかにいたしましても、文部大臣の職責というものはきわめて重要でございまして、私も従来から多少なりと教育の問題、ないしはまた学術研究の問題に私自身も関係しながら、また衆議院議員といたしましても、そ……
○橋本国務大臣 このたび政府から提出いたしました日本学校安全会法案につきまして、提案の趣旨を御説明申し上げます。 この法案は、学校教育の円滑な実施に資するため、学校安全の普及充実に関する業務を行わせるとともに、義務教育諸学校等の管理下における児童、生徒等の負傷その他の災害に関して必要な給付を行わせるため、日本学校安全会を設立しようとするものであります。 義務教育諸学校等の管理下における災害事故の防止につきましては、かねてより配慮いたしているところであり、災害も減少の傾向にありますが、なお学校の管理下において児童、生徒の不慮の災害が発生しており、これに要した医療費等は、損害賠償または社会保険……
○橋本国務大臣 ぜひ五カ年間にそのすし詰め教室の解消をやらなければならぬと考えておりますし、見通しの問題といたしましても、中央財政、地方財政を通じて見まして、大体今後五年間にこれを十分やり終えるという見通しを持っております。
【次の発言】 これは学校教育法に理想として考えている学級の編制の仕方をうたっているわけでありますから、なるべく早い機会にこれに近づけていくのが筋だと思いますが、ただ中央、地方の財政状況等もございますので、とにかく今日の場合といたしましては、すし詰め学級の解消の五カ年計画というものに全力をあげて、予定通り五カ年間に完遂をいたすということに最大の重点を置きたいと思います。この……
○橋本国務大臣 今回の五カ年計画は生徒数の急増を計算に見込みながらこうした不正常授業をなくすということで十分に検討いたしましたので、いろいろな努力は要ると思いますけれども、かまえて今後におきまする二部授業、ことに中学校におきまする二部授業を解消して参りたいと思います。
【次の発言】 ただいま局長から答弁のございました通りでございます。ただいままでのところ文部省としても精一ぱいの努力をいたしてきておりますが、統計の整備、それから今後起って参ります事態を正確につかんで参ります。それに従いまして今日考えております不正常授業の解消ということを真に完遂いたして参りますためには、なおただいま堀委員からお話……
○橋本国務大臣 現在のところでは修学旅行自体を最高学年を目標にしてこれはぜひやるように指導いたしておるわけであります。この修学旅行と申しますと相当経費もかかりまするし、あるいはまたいろいろな危険も伴いますし、またそれだけ効果を上げるためには平素相当の程度に知識もなければいかぬと思いますので、ただいま指導いたしております最高学年だけに修学旅行をやるということ、旅行の機会は一般的に広くするということはけっこうではありますが、修学旅行というものをもう少し広げるかどうか、これは御趣旨も体しまして、必ずしも経費だけの問題ではないと思います。教育をよくするという意味において、御趣旨を体して検討してみたいと……
○橋本国務大臣 先般の委員会でも御質問がございましたが、各都道府県市町村におきまして、教育委員としてその場にふさわしい人を選んで選任することを文部省もこいねがって、今日までそういう方向で指導して参りましたし、都道府県市町村でもそういう方向で今まで努力いたして参ったわけであります。ただいまも御指摘がございましたように、教育基本法の精神に基いた教育を真剣にやるという趣旨でふさわしい人物を選ぶためには、常に繰り返し反省しながら人選を考えねばならないということは、文部省もそうでありまするし、当面の衝に当りまする都道府県市町村もそうであります。現実の場合におきましては、これはいろいろ苦心して、その当該自……
○橋本国務大臣 ただいま御質問のございました点につきましては、内容が少し誤まり伝えられて私非常に遺憾だと思います。 そこで私ごくさっぱり申し上げたいのでありますが、本問題につきましては灘尾前文部大臣からも、ぜひこの趣旨によって原案を成立せしめたいという強い意向の引き継ぎを特に私受けたのでありますが、私自身も、文部省内におきましてもいろいろ審議して練ったものでございまするし、私実は原案をぜひ成立せしめたいと考えております。ただこれにつきましては、先般来衆議院の側からもいろいろな御意見がございまして、私の方にもいろいろお話がございます。その内容はやはり短期大学をめぐって修正をしたいという御意見が……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました社会教育法等の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 今回の改正の要点は、およそ次の三点であります。 その第一は、社会教育の推進をはかるため、社会教育主事に関する規定を整備することであります。社会教育主事は、教育委員会における社会教育に関する専門職員として地方の社会教育を担当し重要な役割を果すものであります。従って地方における社会教育の推進をはかるには、その充実を期することがきわめて肝要であり、これにかんがみまして、従来市町村においては、任意設置となっている社会教育主事を必置制とするとともに、その資格及び養成講習に関する規……
○橋本国務大臣 文部省といたしましても教育委員会としても、その考え方なり動き方なりというものは憲法、教育基本法の精神に立脚して行われなければならないのは申すまでもないところでございますが、それを意に体しまして十分検討の上、文部大臣が指導、助言、援助を行い、教育委員会が実施するということにつきましては、そうした線にのっとりました教育の指針に従って、教員はやはり教育というものを行わなければいかぬのでありまして、それに対しましてどうも自分の気に入らぬというようなことでそれに従わないといったようなことは、これはどうも筋が違うと思のであります。もちろん教育の過程におきまして、いろいろ教え方等について意見……
○橋本国務大臣 社会教育法の実施以来、国内におきましても社会教育に関しましていろいろ充実いたして参ったのでありますが、まだいろいろな面で不備であります。今回社会育法を提案をいたしましたのは、全く社会教育の振興をはかって参りまする意味におきまして、ほんとうに民主的な社会教育を振興するという趣旨において、今までのいろいろな不備だと思われます点を改正しようという趣旨でございます。ただいま永山委員のお話のございましたような誤解がありましたのははなはだ遺憾でございますが、参議院の御審議の過程におきまして極力これについての説明をいたしまして、政府が提案いたしました善意の趣旨を幸いにして与野党を通じて御理解……
○橋本国務大臣 私は実はその事実はあまりよく存じませんでしたけれども、これはまことに申しわけのない、はなはだ遺憾なことでございます。こうしたものにつきましては、欠陥についていつまでもほっておくわけにいかぬと思います。国としても何らかの考慮を払ってこれを消すように配慮しなければならぬと思っております。
【次の発言】 こうした特殊法人の役員につきましては、その目的に照らして適任者を選ぶのに十分慎重を期さなければならぬと考えております。特に文部省の役人を埋めくさに入れるということは考えてもおりませんし、また文部省の役人の出身であってはいけないとも考えておりません。真剣に適任の人を選びたいと思っており……
○橋本国務大臣 十三条の削除の問題はただいま仰せの通りでございまして、現在までの間でも、青年会、婦人会などで活動いたしまする際にはやはり非常に苦心をいたしておるのであります。ただいまお話のございましたように、ぜひ金が要るというのでめんどうを見るときには、共催のような形をとらなければ――共催ということになれば、これは青年会だけならば自由にやらせたい問題について、教育委員会の看板を上げるとやはり官製講習会のような形をとらざるを得ぬといったようなことがございまして、これは干渉というよりもむしろ当然性質が変ってくるわけでございます。なおまたそれでも共催のような形をとって苦心をしてやっておるわけでありま……
○橋本国務大臣 市町村の大きさによりまして三段ほどに分けておるのでありますが、その詳細については政府委員から答弁いたします。
【次の発言】 長谷川委員の御意見拝聴いたしました。これは明治時代以来の社会教育の経緯というところから説き起してのお話でございますが、これは明治憲法下におきまする国の体制と、新憲法下におきまする今日の体制とは、全く異なっておるのでございます。御承知のように明治憲法下におきましては、教育はほとんど全部天皇の大権事項でございまして、従いましてこれはほとんど文部省の役人がやっておったという状態でございます。その間にはいろいろな片寄りもあったと思うのでございます。ところが今日にお……
○橋本国務大臣 科学研究費に関しまする岡委員のお話の御趣旨は全く同感でございます。今日の文部行政の問題といたしまして、一つには義務教育の内容の充実をはかりますことと、もう一つは科学研究の水準を高めること、ほかにもたくさん大事なことはありますが、この二つが非常に大きな柱だと考えております。何と申しましても、この科学研究のほんとうの水準を上げまするためには、基礎研究を十分にすることが必要であり、そのためには伝統的に、特に日本では大学の研究内容の向上をはかるということが便利でもあるし、非常にけつこうなことだと私は考えておるのであります。 ただいま理化学研究所のお話がございましたが、これも岡委員御承……
○橋本国務大臣 お答えを申し上げます。地方財政の立場から申しましても、できるだけ精算不足分を少くするように配意しなければならないと考えておるのであります。従来年々やはり相当程度の精算不足分が出てきております。何分にも義務教育費は千億になんなんとする金額でございますので、現員現給で見てやっておりますが、ちょっと退職者が多いというふうなだけでやはり相当狂って参るわけであります。しかしそれにいたしましても、そういう狂いができるだけ少くなることが必要でありますので、実は今回の補正予算におきましても、後年度へのその影響を考慮したわけでございます。四十五億ばかりの金額の中で、二十九億五千万円は三十二年度の……
○橋本国務大臣 ただいまの御質問に御答弁を申し上げる前に、この問題について概括的に若干の所感を申し上げたいと思います。 ただいま櫻井委員から、オリンピック後援会の不祥事件についての御質問がございましたが、明朗なるべきスポーツ界にこうした不祥事を生じたことは、まことに遺憾にたえないところでございます。本件に当りまして、スポーツ界に熱意を持っておられる大浜早大総長を初めとして、いろいろの方方が積極的に協力をして、良心的な調査を行い、この不正問題を解くことに尽力をされたことは、感謝にたえないところでございます。 そこで本件につきましても、一応関係者がそれぞれ責任を明らかにしてやっております。事柄は……
○橋本国務大臣 ただいま小川委員からお話のございました競輪等の問題につきましては、教育上きわめて重大な問題と考えております。端的に申しまして、地方財政の事情等もおありでありましょうが、これは何とかしてなるべく早い機会にやめる方向に努力をして参りたいと私は思います。従来から世界各国の中で日本は伝統的に賭博行為というものを非常にやかましく考えておりました。戦後になりましてから、復興のための財政関係の問題等につきまして、いろいろ賭博関係の問題が出て参りました。従来長いこと非常に賭博を厳格に考えて参りました日本の歴史的伝統から見ましても残念なことだと考えております。これは一つ地方財政等もいろいろ考えて……
○橋本(龍)委員 いよいよ当委員会も、最後の締めくくりの総括質問の段階に相なりましたが、私が自由民主党を代表いたしまして、質疑をいたしたいと思います。 当委員会におきましては、この一カ月の間、ほとんど安保条約の質疑応答に終始したかの観がございます。私も十年ほどこの委員会におりますが、今回の委員会ほど予算自体に対する質疑の少なかったことはまれでありまして、これは安保条約が重大な関係があるわけでもありましょうけれども、しかし野党の諸君として、予算にあまり御異議がない点もあると思うのでありまして、それはまことに慶賀の至りであります。私は締めくくりにあたりまして、一番多く議論の出ました安保条約の問題……
○橋本国務大臣 厚生省所管の行政の中で、環境衛生施設の整備関係、特に屎尿の問題というのは一番おくれておって、火のついておる問題だと考えておるのであります。一体環境衛生施設に対して、装置が非常におくれておりますが、その中でも屎尿の問題が性質上非常に困る。同時に屎尿の問題のみならず、それを含めての下水の整備というものが非常に大きな問題でございます。そこで今日までのところは、どうも困った、困ったと言いながら、一生懸命幾らかでもふやすという努力をして、大蔵省に認めてもらおうという形であった。どうもそれじゃおもしろくない。人口もだんだんふえて参りますし、人糞尿の使用という点は急速に地方の町村においてもな……
○橋本国務大臣 詳細は政府委員から説明いたさせますが、その前に私の所見を申し上げたいと思います。 ただいまお話のございました通り、基礎研究の強化という点につきましては、これはいても立ってもいられないほどの切実さを感ずる次第であります。本年度も前文相以来の努力によりまして、かなり予算の増加をいたしたつもりでございますが、何分にも前の年度に比べてという意味でありまして、基本的には非常に不十分でございます。私は前にも委員会等で御答弁申し上げました通り、過去におきます日本の科学技術というものが、単に文部省の研究費のみならず、あるいは陸海軍でありますとか、満鉄その他の国策会社でありますとか、あるいはま……
○橋本(龍)分科員 通信教育、特殊教育の問題について、ごく簡単に御質問いたしたいと思います。最初の質問については政府委員からの御答弁でけっこうでありますが、小学校、中学校の不就学児童の数がどれくらいあるのかということについて。それからもう一つ、中学校を卒業してからあとは、もうほんとうにその上の学校に行かないつもりの者と、勉強したいけれどもいろいろな事情があってできない者、両方あると思いますが、中学卒業生の数と、その後高校へ進学する者、高校に進学しない者の中で、もし事情が許すならばやはり高校課程で勉強したいという者の数をお知らせ願いたい。
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。