このページでは池田正之輔衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○池田(正)国務大臣 私、今回科学技術庁長官兼原子力委員長に就任いたしましたが、その職責のきわめて重かつ大なることを痛感し、全力を傾倒してわが国の科学技術振興をはかる覚悟でございますので、当特別委員会の委員各位を初め関係各位の絶大なる御指導と御協力をお願いいたす次第でございます。 最近における世界各国の科学技術水準の向上はまことに目ざましく、次々と驚異的な発明、発見がなされ、世界の政治、経済、外交、文化等の各分野にわたり、多大の影響を与えていることは御承知の通りでありますが、この世界的な技術革新の趨勢に対処し、わが国経済の成長と国民福祉の増進をはかるためには、その最も基本的な方策として、わが……
○池田(正)国務大臣 私は今回はからずも科学技術庁長官兼原子力委員会委員長の重職に就任いたしました。 申すまでもなく世界各国の科学技術水準の向上はまことに目ざましいものがございまして、世界の政治、経済、文化その他各般の問題につきまして、各分野にわたって多大の影響を与えていることは御承知の通りでありますが、この世界的な科学技術革新の機運に対処いたしまして、わが国経済の成長と国民福祉の増進をはかるためには、その最も基本的な方策として科学技術を飛躍的に発展させなければならないことは申すまでもありません。特に現に政府におきましては、国民所得の倍増計画の遂行と全面的な貿易自由化計画の推進をその施策の重……
○池田(正)国務大臣 最近における科学技術の進歩発達はまことに目ざましく、政治、経済、文化等、各般の分野に大きな影響を与えており、およそ近代国家及び民族の繁栄の基本であり、バロメーターであると称しても過言でありません。このような技術革新の趨勢のもとでわが国経済の高度成長の維持と国民福祉の増進を期するため、なかんずく、政府が経済運営の指針として採択しましたいわゆる所得倍増計画を効果的に達成するためには、科学技術の振興に格段の努力をいたさねばならないことは言うまでもないところであります。 かかる見地に立って、政府におきましては、科学技術の振興を重要施策として取り上げ、三十六年度予算編成に際しては……
○池田(正)国務大臣 防護体制を十分にやらなければならぬことはごもっともでございまして、今その訓練をやっております。同時に、この間も新聞でもごらん願ったと思いますが、最近徐々にではありますけれども、それに対応した施策をやっておるつもりでございます。しかし、それはそれで万全だとは私考えておりません。今後ますますそういうものを強化していきたい、こう思っております。
【次の発言】 今数字的には申し上げられませんけれども、今、岡本さんが言われたような趣旨に基づいて、他の公団、公社等よりは若干給与ベースはいいはずでありますが、それだからいいかといいますと、これはまだ悪い。従って、これは二つの角度から検討……
○池田(正)国務大臣 これはまだ実は準備ができておりませんし、残念ながら、その必要性は認めておりますけれども、今度の国会には間に合わないような実情でございます。
【次の発言】 石川委員のお説はごもっともです。実は、今、官房長から詳細説明いたしましたけれども、私の気持からいたしますと、官房長の説明もどうも少しおかしい。これは官僚的な説明で、そういうことをやっていると、これは仕事は少しも進まない。そこで、私が少なくとも長官として言える限りにおいては、地元の方々の御意見も聞き、また、内閣の方の、今の首都圏整備委員会の方の意見も私はまだ聞いていませんし、これを調整してやるのが私の役所の役目でございます……
○池田(正)国務大臣 今約束というお言葉がございましたけれども、私は、その約束をしたということは聞いておりません。御参考までに申し上げますが、それは、地元の方々が、あるいは司令部なりどこかでそういう話が出たかもしれませんが、われわれの承知しているところでは、そういう約束というものはなかったということであります。しかし、それだからといって、ほっとくということは決してないので、きのう武藤さんにもお答えしたのでありますが、こういう交渉事というものは、強くやることがいいのか、あるいは低い姿勢でやる方がいいのか、その手かげんが非常にむずかしいのじゃないか。そこで、幸いに、今度地元の知事さんや何かがアメリ……
○池田(正)国務大臣 ただいまの附帯決議の御趣旨は、われわれとしても十分これは留意しなければならぬことでございますので、あくまでもこれを尊重してやっていくつもりでございます。そのことだけを明確に申し上げておきます。(拍手)
○池田(正)国務大臣 今、局長から、えらいかたい解釈をしましたけれども、私の解釈によりますれば、必ずしも工業権が確定しなければならぬという性格のものじゃないと思います。それが企業化される場合に若干の疑義が起こるようなことは、これは避けなければなりません。しかし、必ずしも特許権を持ったとか、実用新案権を持ったものでなければならぬというような性格のものでなくて、これは正確に中間試験、あなたの今おっしゃったように、中間試験でこれならいけそうだというふうに、そのためには、これは開発審議会で検討いたしまして、これはよかろうということになれば、そういうふうに確定しなくてもやっていってよろしいというふうに、……
○池田(正)国務大臣 これは、かねがね私も申し上げておりますように、何といっても、まず第一に、安全性というものが重大なんでございますので、法律的には通産省の所管に属することでございますが、そういう重大な変更という場合には、当然事前に原子力委員会に相談をしてもらうようなつもりでおります。
【次の発言】 この法律は、第三者に対する損害賠償の確保をはかることを本旨としております。しかし、一方、従業員諸君の損害は、御指摘のように、労働基準法、労働者災害補償保険法等の一貫した体系で補償がはかられておるのでありまして、この法律から除外してあります。
それから、外国の例でございますが、アメリカにおきまして……
○池田(正)国務大臣 本案に対する附帯決議の御趣旨は、私どもとしましても十分これを尊重いたしまして、御趣旨に沿うように努力を重ねたいと思っております。
○池田(正)国務大臣 今お話を聞いておりますと、これは私などにはとうていわからない専門のことが多いようでございますが、ただ、私として言い得ることは、おそらく、医学上わからない問題が御指摘のようにあった、その場合にどういう解釈を下すかといえば、その患者に有利なような解釈、すなわち、たとえば、その職場におったために起こった病気じゃないという反証が上がらない限りは、その職場におったためにできたんだというふうな解釈をして、その人を助けていくといったようなものの考え方が私は正しいのじゃないかと考える、こういうふうに思いますが、有沢さんどうですか。こういうふうに考えてこれは解釈すべきじゃないか。しかし、実……
○池田(正)国務大臣 十九条二項にうたっております。原子力委員会が損害の処理及び損害の防止等に関する意見書を内閣総理大臣に提出する場合に、総理大臣は当然にこれを国会に提出する同時に、その場合、総理大臣の意思に基づいて、あるいは国会の意思を尊重して特別の委員会を作る場合によれば大蔵大臣を委員長にして特別な委員会を作るとか、適宜の措置がなされていいものだと私は解釈すべきだと思います。というのは、目的それ自体が、いかにして救済するかということにあるのでありますから、あらゆる手段を講じて適宜な処置を講ずべきであるというのが私の考え方であります。
○池田(正)国務大臣 先ほど来の参考人の方々の御意見、御質問等を承っておりますと、専門のことは私にはわかりませんけれども、とにかく新しい科学であり、新しい産業であるだけに、いろいろまだこれからこうしなければならない、ああしなければならないと中島さんの仰せられたことは、いずれも私はもっともだと思います。それができなければ、それが前提でなければいけないといったような御議論は、私は議論しておるつもりではありませんけれども、これはどうかと思います。これが必要だということはわかります。従って、それをいつ、だれがどうするかということになれば、結局、これは原子力委員会なり科学技術庁が率先してやらなければなら……
○池田(正)国務大臣 今のお話はごもっともなことで、あくまでも政府は責任を持って第三者の被害者を保護するということは当然でございまして、この法律には詳しいことは出ておりませんけれども、その趣旨は盛られておるはずであります。しかし、これからこれの運営あるいは実施面において、今おっしゃったようないろいろな具体的な問題が出てくると思います。それらについても、これはマン・カウンターというものが原研にあって、あなたが今おっしゃったように、東海村、あの近所の町の人たちなんかにも当然そういう方法で手を差し伸べて、しかし、それ一つで足りなければ、それは八百万円なんか大したことではありません。ことしの予算ではち……
○池田(正)国務大臣 御承知のように、安全基準部会がございまして、そこで慎重に検討いたしているわけであります。また、これは非常にむずかしい問題で、世界各国でも結論が出ていないということは、これまた石川さん御承知の通りだと思います。今、石川委員の言葉の中で、不十分でもとおっしゃいましたけれども、これはやはり慎重にやるべきじゃないか、そして、できればすみやかにやって、もしもこの法律が通ったあとでも、法律というものは、その情勢に合わなければどんどん変えていけばいいのですから、そういうような意味で、研究はどんどん進めていく。そして、今あなたがおっしゃったように、これはできれば非常にいいことなんですから……
○池田(正)国務大臣 この問題につきましては、法制局ともいろいろ検討いたして、慎重にやったつもりでございます。従って、前会私から申し上げた点で大体間違いないつもりでございます。何か特に御指摘がございましたら……。
【次の発言】 これは考えようによってややこしくなりますけれども、そう大してむずかしい問題じゃないので、先ほど局長から答弁した通りであります。
【次の発言】 それは、岡委員が言われる通りでありまして、引き渡し以前において従来もやって参りましたし、今後も十分やらなければならない、そういう建前に立って、今度は検査員もふやして、制度を確立したいということであります。ですから、これはあくまでも……
○池田(正)国務大臣 ただいま議題となっております科学技術庁の昭和三十三年度決算の大略について、御説明いたします。 科学技術庁の経費は、所管試験研究機関経費、原子力関係費、科学技術研究費補助金及び一般行政関係事務費、人件費等、科学技術振興に必要な経費でありまして、その歳出予算現額は九十三億九千八百八十五万二千円で、支出済み歳出額は九十億九千五百三十五万九千円であり、おおむね所期の目的のため有効に使用されたものと考えております。 なお、歳出予算現額と支出済み歳出額との差額のうち、一億九千八百九十万九千円は翌年度へ繰り越し、また、一億四百五十八万四千円は不用額となりました。不用額は、原子炉用核……
○池田(正)国務大臣 ただいま議題となりました科学技術会議設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び要旨を御説明申し上げます。 本改正法案は、科学技術会議の議員の定数を二名増加しようとするものであります。 科学技術会議は、科学技術の振興に資するため、科学技術全般にわたる施策の総合調整に関し、内閣総理大臣の諮問に応ずる機関として、昭和三十四年に設置せられたものであります。 最近における科学技術の進歩発達はまことにめざましく、これによりて幾多の新領域が開拓され、あるいは国政のあらゆる分野に影響を及ぼす等、科学技術振興の重要性は増加の一途をたどりつつあります。なかんずく政府が……
○池田(正)国務大臣 ただいま議題となりました原子力委員会設置法の一部を改正する法律案について、その提案の理由及び要旨を御説明申し上げます。 原子炉の設置に際しましては、その安全性の確保が最大の前提条件であることは申すまでもありません。このため原子炉の設置の許可をいたします場合には、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の定めるところにより、あらかじめ原子力委員会の意見を聞くものとされ、従来原子力委員会におきましては、各界の権威者で構成される原子炉安全審査専門部会を設け原子炉の安全性確保に遺憾なきを期しておるのであります。しかしながらこの専門部会は本来臨時的な性格のものであり、か……
○池田(正)国務大臣 石橋委員の御疑問もごもっともだと思います。私も大へんふに落ちない点がある。というのは、これはその人のそれぞれの考え方がありまして、前のときに、いわゆる精鋭少数でいくという考え方に立った。その事情は私よく存じませんけれども、私が現実にあずかってみましてやってみますと、これではいけない。御承知のように、申すまでもなく、科学はどこまでも基礎的ないわゆるサイエンスの上に立って積み上げなければなりません。しかしながらまた一方においては、ほんとうにアイデアの飛躍というものがなければ、新しい技術の開発というものはないのではないかと私は思うのです。そういう意味から申しますと、きまった少数……
○池田(正)国務大臣 科学の世界は非常に広く、非常に深いのでありまして、従って御承知のように基礎的な研究ができたのもあれば、またできないのもあれば、自分でできたと思っても案外まだできなかったり、そこで私はこの間神代時代という言葉を使ったら笑われたのでありますが、私の言葉を笑うのは、これは想像力のない人だと思っております。そういうわけで原子力の面におきましてもその他の面におきましても、幸い終戦後あの空白時代を経て今日、ようやくにして日本の科学技術というものが立ち上がりまして、そして今や建設の時代に入ってきたということだけは申されると思います。
○池田(正)国務大臣 ただいま飛鳥田委員のお話の中に、コールダーホールあるいはCP5を入れるときのいきさつ等に関連して、官僚が勝手にきめたのだ、多数の学者の入れるのに反対の意見があったというお話でございますけれども、これはもちろんどの程度のことをおさしになったのかわかりませんが、若干あとから反対したり、妙な学者もおることは事実であります。しかし日本の学者の大部分は、これに賛成してできた、これだけははっきり申しておきたいと思います。それはいつも反対ばかりしているような、何を言っても、右と言えば左、左と言えば右というような、反対屋みたいな学者もおりますが、そういうのはわれわれは問題にしておりません……
○池田(正)国務大臣 お答えいたします。これはあくまでも安全を期して、それに向かって万全を期さなければならぬ。そのためにはあらゆる手段、あらゆる制度を傾倒してやっていかなければならぬことは申すまでもございません。同時に、実は今度のこの問題につきましても、御承知のように三十玉年三月二十五日に衆議院の科学技術振興対策特別委員会において、原子力委員を二人ふやすという場合の附帯決議にも、「原子力委員会の強化と充実を図り、ますます原子力行政の中核たらしめる」、従ってこれを切り離すといったようなことはないのです。逆の方向の決議案になっております。だからといって私は決してそれにとらわれるのではございません。……
○池田(正)国務大臣 この問題は、実は文部省の諸君のいる前ではなはだ申しにくいのでありますが、率直に申し上げますと、私の方の資料は科学技術会議の資料であります。これに基づきますと、大学卒業比が十七万人を要するということになっておるようであります。従って、現在立案されております、文部省の現在とっておられるこの方策だけでは実は足りない。従って三十六年度は間に合いませんから、少なくとも三十七年度からは何らかの新しい方策を立ててもらいたいということが一つ。それでは三十六年度には何も手がないのか、私はそう思わない。これは文部当局とも十分に話し合っていきたい、かように考えております。そして今御指摘になりま……
○池田(正)国務大臣 御承知のように科学技術庁設置法の第十一条に勧告をなし得るということが書いてあります。私もこの第十一条によって勧告したわけでありますが、最初私もこれは文部大臣とでき得るならば話し合いをしてやっていきたい、かように思ったのであります。しかしながら私も若干は文部省の内部を知っております。文部省の官僚機構というものはなかなか大臣の意思の通りには動かないという事実も、私はしばしば体験いたしておるのであります。そういう立場に立っていろいろ研究いたしました。さらにまたこの問題につきましては、文部省から私の役所に来ております科学技術官もおりますし、それらを通じ、また文部次官を招致してお話……
○池田(正)国務大臣 各省に向かってさようなものを今出そうというような考えは持っておりません。今文部省が精一ぱいなんで、ただいまの文部大臣の御答弁を聞いておりますと、これはまことにけっこうな御答弁で、私も非常に満足でありますが、しかし残念ながら文部省という役所は、事務当局は、大臣の先ほどの抽象的な言葉だけで動く役所でないと思います。はっきり申し上げておきます。現に私はゆうべ夜中まで体験しておるのです。それだから僕は勧告を出した。しかもこの勧告文は、関係各省にはそれぞれ参考として各大臣に交付しております。それから御参考までに申し上げますけれども、今の文部大臣の御答弁は大へんけっこうですけれども、……
○池田(正)国務大臣 声明書を読み上げますか。
【次の発言】 それでは、まず最初に声明書を読み上げます。
私は、さきに文部省当局に対し科学技術者の養成の早急な達成をはかり、とくに今年度中にもその実現を図るため、公私立大学に協力を要請するよう所要の措置をとることを勧告した。しかるに、文部省当局は、これに対し、何等の誠意ある措置を講ぜず、今日に至ったことは、きわめて遺憾にたえない。
幸い、各私立大学においては、勧告の趣旨にのっとり本年度は定員をはるかに超えて増加入学せしめたので、勧告の趣旨は事実上所期の目的を達成したものと認められる。しかしながら、この増加入学の現実に即しその育成を計ることは、……
○池田(正)国務大臣 お答えします。二十カ年の長期計画、これはやれるかやれないかは実際はだれもわからないわけであります。それは原子力科学は現在の段階においてはまだ神代の時代、また別の表現で言えば、宇宙科学で比較するならばスプートニクが上がったくらい、この程度にしか私は出ていない、さように思っております。従ってこれがどの程度までにいくかということは、いかなる学者といえどもはっきりしたことは言えない。ただしこれからこれが進歩発達していくであろうということだけはこれは信じてよかろう、こういうことであります。従って今度の二十カ年計画におきましては、最初の十カ年は計画研究の時代でございまして、あとの十カ……
○池田(正)国務大臣 お答えいたします。日本の科学者の間には、どうも残念ながらいろいろな派閥関係その他があるようです。これはわれわれも大いに努力して融和をはからなければならないと思います。その結果がいろんな方面にいろんな悪影響を及ぼしていることは、私、聞いております。どの程度かは存じません。そういう関係からいろいろな問題が派生しておるということは、残念ながら事実のようであります。これは岡さんの方が私よりかえって詳しいのではないかと思いますが、これが現実だと思います。
【次の発言】 必ずしも派閥関係だけではなかろうと思いますけれども、それも大きな要因であったと承っております。
○池田(正)国務大臣 お答え申し上げます。科学技術の振興については、政府といたしましても、鋭意これに努力をいたしまして、御承知のように、科学技術会議を作りまして、その答申に基づいて、その方向に向かってわれわれ施策をやっていく、こういう考えでおります。従って、明年度の予算におきましても、おそらく前田さんなんか御不満かもしれませんけれども、予算の面におきまして、ともかくも、科学技術庁の要求予算というものはほとんど新しいものが芽を出しまして、金額としては来年度はあまり大きいとは申されませんが、これがやがて大きく芽を出し、花を咲かせ、実を結ぶ、かような形に発展する傾向をとっておることは御承知の通りだと……
○池田(正)国務大臣 それはその通りでございます。これは、私は原子力委員長としての立場から申しますと、その通りであります。
○池田(正)国務大臣 これは御承知のように元来理化学研究所に併置しておりました。本来これは別々に出発すべき性格のものでございましたけれども、その当時の事情からして、研究所に事業団を併置したというようないきさつもございました。これがますます発展するに連れて、どうしてもこれを別個にした方がいいし、同時にまたすべきであるという建前に立って、これを分離したというふうに解釈していただきたいと思います。
【次の発言】 当時私はいないので、間違うといけませんから、局長から答弁いたします。
【次の発言】 田中委員がおっしゃったようなものの考え方も成り立つかもしれませんが、企業化した場合には、もう科学技術庁の手……
○池田(正)国務大臣 これは私から申し上げた方がいいかと思います。事業団がいわゆる研究の段階から企業の段階までの中間、これを扱う。その間においては行政措置を必要とすることは生じてこないのであります。企業化するという目標ができて、そこで初めてこれをどこの会社でやらす、あるいはどこでやらすということになりますと、そこで初めて行政措置が必要になり、補助金あるいはいろいろの面が出てくる。それをどこの役所で扱うか。それは主として通産省の場合が多いでありましょう。しかし農林省や運輸省、その他各省の場合が出てくるわけであります。それまでの段階を私どもの方でやっていく、こういうことでございます。だから途中で行……
○池田(正)国務大臣 お答えいたしますが、もちろんこれは文部省の所管でございまして、直接私とは関係ございません。従って参加をいたしておりませんが、新聞その他で承知いたしております。最終的には、これは閣議で私も賛成して決定したことでございます。
【次の発言】 そういう考え方ももちろんあると思います。しかし、私のねらいは、また私の担当しておりますことは、もっと大きな視野から全体としての構想を考えて、従ってああいう勧告になったわけでございますが、その一つとしてではありますけれども、全体から見ますと、きわめて小さな問題で、この程度のことはほったらかして、大きな視野から論じていきたい、考えていきたい、私……
○池田(正)国務大臣 お答え申し上げます。 御承知のように、科学技術の予算がパーセンテージからいっても大したものじゃないということはお説の通りであります。しかし、岡委員も御承知のように、今度の予算面で現われたものは、今までなかった新しいものが相当に芽を吹いて出ております。これを御承認いただけるだろうと思います。 それから、基本的には、岡委員のように科学上の問題に対して非常に御理解と御協力をいただいている方も大へんおられますけれども、全般として見まして、わが国の政界あるいは民間にいたしましても、科学に対する認識が足りないのではないか、はなはだ私も遺憾に思います。従って、これらの啓蒙あるいはP……
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