このページでは福永健司衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(福永健司君) 多賀谷さんから、私に対しましては数多くの御質問がございましたが、以下、整理をいたしましてお答え申し上げます。 賃金等につきましての大企業と中小企業の格差是正の問題でありますが、これはもとより重点施策の一つでなければなりません。問題の性質上、一瞬にして解決というわけにも参りませんが、根気強く諸般の施策を進めていきたいと存じます。基本的には、中小企業の労働条件を改善することが必要でありまして、今後とも最低賃金制の拡大、労働時間の漸進的短縮、安全衛生の確保等、いろいろの施策を推進していきたいと存じます。 次に、失業対策事業就労者の賃金引き上げの点でありますが、これが今次……
○国務大臣(福永健司君) 一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 本年八月八日、人事院は国会及び内閣に対し、一般職国家公務員の俸給表を全面的に改善し、期末手当を増額し、初任給調整手当及び通勤手当を改定すべきことを勧告いたしたのでありますが、政府といたしまして慎重に検討を重ねました結果、これを実施することが妥当であるとの結論に達しましたので、本法について所要の改正を行なおうとするものであります。 すなわち、第一に、全俸給表の全等級を通じまして、人事院勧告通り、俸給月額を現行の俸給月額よりおおむね千円ないし三千円程度増額いたすことといた……
○国務大臣(福永健司君) ただいまの御決議の趣旨に沿いまして、石炭産業における雇用の安定、離職者対策、安全の確保等、各般の施策につき万全を期して参りたいと存じます。(拍手)
○国務大臣(福永健司君) 賃金が生産性の向上に見合うべきものであることはお説の通りでありますが、個々の業種について見ますときには、生産性の向上が可能かつ明確なものと不明確なものとがあり、行政事務に従事する公務員や公共企業体の職員は、その業務の性質上後者に属するものであります。このような業種におきましては、能率の向上のために鋭意努力しなければならないことはもちろんでありますが、その賃金は他産業等の賃金との均衡を考慮して定めることになる筋合いのものでありまして、公務員、公共企業体職員の給与につきましては、公務員法、各公社法等も民間給与等を考慮して定めるべきものといたしております。昨年行なわれました……
○国務大臣(福永健司君) 労働力流動化を円滑に行なうための住宅政策につきましては、従来賃貸宿舎の設置、移動宿舎の貸与、住宅確保奨励金の支給等を行なって参りましたが、新年度の予算は、御承知の通り、住宅対策費十八億五千余万円でありまして、従来に比較いたしますと、八億五千万円以上の増と相なっております。十二分とは申し上げませんけれども、大幅に拡充することに相なることを御理解をいただきたい。 なお、新たに労働者の雇用を促進するための融資制度、新年度は二十億ということになっておりますが、これを設けまして、民間企業に対してその雇用する労働者の住宅等の建設に活用するような資金を融資いたしたい考えております……
○国務大臣(福永健司君) 昨年の政府から出しました報告について、野党にぬれぎぬを着せたというお話でございますが、よく静かに文章を読んでいただきますと御理解願えますように、積極的に事実を曲げて報告しておることはございませんが、ただ、文章はあまり上手ではございません。従って、そういう意味において今後気をつけたいと存ずる次第でございます。 それから、政府・与党間において、ILO関係案件の提出について協議をいたしましたことは事実でございますが、その際、ガリオア・エロア、タイ特別円の問題等の関係で本案件がおくれることになったということでは毛頭ございません。そういうことでありまするならば第一私が承知でき……
○国務大臣(福永健司君) 労働者の福祉あるいはそれについての発言権につきましては、御説のごとく、当然私が深い関心を持たなければなりません。地方公務員共済組合の運営については、運営審議会または組合会によって運営されることとされており、その委員または議員は、それぞれ組合員の中から選ばれ、一部の者の利益に偏することのないように、相当の注意を払わなければならないということになっておりますから、職員ないし労働者の意向はもちろん反映されることになると考えております。(拍手)
○福永(健)委員 官房長官の答弁の前に、与党としてちょっと申し上げておきたいと思うのでありますが、予算は政府にはできるだけ早く出せ、同時に国会は、予算ばかりでなく、諸案件を能率的に審議をする、両方ともそうあるべきだと思うのであります。従って、柳田君の発言中、出すのがおくれたんだから、与党もそういうように心得ておけというような意味の御発言があったが、その前置きとして、協力はするがということを言われたので、私は、政府が出してくるのがおそかったから、おくれるのはあたりまえだというようなことを特に強調されるおつもりではなかろうとは思いますけれども、若干気になるところがありますから申し上げたいのでありま……
○福永(健)委員 同一の事件について、今委員長発言のごとく各党からそれぞれ質問者を出すということは異例な扱いでありまするので、今度の場合この扱いをすることは私は異議はありませんけれども、こうしたことを前例とするということでなくして、普通の場合においては、こうしたものが幾つか出た場合に、だれかにまとめて質問を願うというような扱いにするのがむしろ通例でありますので、この点を私は指摘しておきまして、今回は特別の取り扱いをするのであるという了承のもとにおいて賛成をいたします。
○福永(健)委員 西澤君には長年御苦労願ったのでありますが、本人からそういう手続がとられた今日においては、諸般の事情を考慮して、私はこれを承認すべきものであろうと思います。なお、この種の人事は、承認するということになれば、なるべく早い方がよろしかろうと思います。従って、本日の本会議においてその手続をとることが一番よいのではないかと思います。
【次の発言】 大事なポストでありますから、すみやかにこれを補充することがよろしいと思います。よって、先刻議院運営委員会理事会等においてもある程度の話も出ておりますので、この際、協議の上、本日の本会議で後任を決定するという運びにしてもらいたい。そういうことに……
○福永(健)委員 せっかく話が出ましたから、私もちょっと触れておきたいのですが、今まで話が出ましたように、委員会とか審議会とかいう名のものが非常に多いわけであります。こういう話が出た機会に政府でも御検討を願うし、われわれも検討しなければならぬと思うのですが、一面から言うと、この種のものを作るときに、非常に各官庁等は熱意を示して作る。今どれがということは私申しませんが、表をずっと見てみると、今さらこの種の委員会は必要ないではないかというような印象を受けるものがある。さらに私はもっと研究したいと思いますが、今申し上げたように、作るときは非常に熱心だが、その後それに伴って予算要求等をずっと続けてきて……
○福永(健)委員 今回の場合それで私は了承いたしますが、同じ問題について複数の人が緊急質問等をするということは、これは異例のものであって、なるだけ、今後の扱いとしては、さようなことでなくて、よくよくの場合のほかは、一人一つの問題について緊急質問をすればそれをもって足れりとするようなことに願いたい。そのことだけ申し上げておきます。
○福永(健)委員 予算案と表裏をなすような法律案等がすみやかに提出されるということは、与党側としても望ましいことである。今、御両君からの御発言の点でありますが、私どもの立場として、予算が上がるまでに出てこない場合はこれを審議せざることあるべしということについて、直ちに賛成というわけにもいかぬのでありますが、ただいまの官房長官の話をいろいろ聞いておりますと、鋭意努力されて何とか間に合わせたいということでありますから、その努力に私は大いに期待をするものでありますが、審議する、しないということは、ここで直ちに――そのくらいな勢いで警告を発するということは、これはいいのでありますが、現実にそういう事態……
○福永(健)委員 ただいま両党、ことに民主社会党を代表されて佐々木君が述べられる点につきましては、私どもも大いに耳を傾けておるのでありまして、この委員会になります前に、いささかわが党といたしましては社会、民社両党間のあっせんにも意を用いた次第でありますが、この際、私は、どちらのおっしゃることが筋が通っておるとか、道理がどうとかいうことはしばらくおきまして、この種の動議を本会議において取り上げるということには、やはり円満な話し合いがつかないと、無理だろうと思います。従って、今まで努力をしてみたのでありますけれども、両党間で話し合いがどうしてもつかないという事情のままでありますならば、遺憾ながら、……
○福永(健)委員 先週の土曜日にILO関係の諸案件が提出されたのでありますが、その際、議院運営委員会の理事会に、私どもから、この種諸案件は、特別委員会を設置して、そこで一括審議をするように願いたいということを申し上げておいたのであります。まだ社会党さん、民社党さんの方から正式の回答には接しておらないのでありますが、念のため、本委員会においても右の申し入れを私どもからいたしておきまして、野党さんにおいて特段の御考慮をわずらわしたいと存じます。
○福永(健)委員 今、持ち帰るというお話であります。お持ち帰りいただくことはけっこうでありますけれども、持ち帰ったままでこのまま時間が経過するということは、私ども大へん困ります。今、反対の旨を申されましたが、わが党といたしましては、両院の持っております多くの案件をできるだけ審議を尽くすということが国会の使命であらねばならぬ、こう考えます。現在の状況よりいたしまするならば、ことに参議院において多数案件がまだ結論を得ておりません。さような次第で会期の延長を願いたいと思うのであります。そこで、両党において、賛成反対は別といたしまして、本件について結論を出すことについての目安について、ある程度の御表明……
○福永(健)委員 先ほどから幾度か政府、自民党というお言葉が柳田君の方から出されておりますので、自民党の委員として、国会対策委員長及び官房長官がお答えしたことのほかに、私の方の見解も表明いたしたいと思うのであります。 ただいま責任論でいろいろお話がございました。確かに政府の責任ということもございましょう。また、自民党の責任というようなものもございましょう。同時に、国会全体としての大きな責任ということも忘れては相ならぬと思います。このことは、あえて私どもは野党に云々というような言葉を使うのではありませんけれども、現在の状況をもっていたしますならば、政府が最も多くの案件を提出してくる。新しい憲法……
○福永(健)委員 佐々木君に対する御質問ですが、仲間ですから、少し申し上げさしていただきたいと思います。 まだ幾らか会期の延長ができるというような含みのあるタイミングですと、今阪上さんおっしゃるような事柄について、相当疑念をもってものを見るということも可能であろうかと思うのでありますが、御承知のように、時間的にはごくわずかしか残っていない。従って、たとえば、ごく短時間のうちに特別委員会ができるというようなことになっても、「追って」の部分がどうなるかというようなことは、お互いに長年国会におる者から見れば、おおむね見当がつくわけであります。かなり「追って」の方に重点を置かれて、底意がどうとかおっ……
○福永(健)委員 本不信任決議案は、題して農林大臣周東英雄君不信任決議案というように伺っております。そこで、従来、この種の形で出て参りました決議案が、先議案件的取り扱いを受けておる例があるのにかんがみまして、私は、当然にこの種のものが先議案件であるということを了承いたしませんので、この点について所見を開陳し、各位に御考慮をわずらわしたいのであります。 本院は、内閣総理大臣というものはこれを指名をいたします。従って、内閣総理大臣ないしそのもとにある内閣全体に対して、これを信任する、しないというような不信任決議案というものは、これは国会法の定むる一定の形式を備うるならば、当然に先議案件と考えてし……
○福永(健)委員 すでに提出されております懲罰の動議については、これは議員の身分に関するものでありますから、内閣不信任案に先んじてこれを議題とされんことを望みます。
【次の発言】 先例はいろいろあるのでありまして、私どもは、確かに柳田君御指摘のような先例のあることも承知いたしております。それは、そのとき話し合ってさようにいたしておるのでありますから、私どもは先ほど申し上げたように主張するものであります。
【次の発言】 さような文字を待つまでもなく、議員の身分に関するものは、ある意味において、それよりも優先すべきものであると私は解釈をいたします。
○福永国務大臣 全然仰せの通りです。 ちょっとつけ加えますが、すでに小平総務長官からもある程度答弁があったものと存じますが、そういうことでございますので、けさほど関係閣議が集まりまして、この点について閣内で意見がまちまちであるというようなことであってはならぬというので、話し合いをいたしました。そこで水田大蔵大臣は、事務当局には説はあるけれども、この点については、さきに閣議決定した当時の事情等も十分わかっておるのでということで、今柳田さんが言わたのと同じ意見になっている。先ほどから政務次官ならび主計官のお話を伺っておりますと、私も大へんふに落ちないのでありますが、これは思うに大蔵省大臣がけさほ……
○福永国務大臣 賃金の問題等が相当程度論ぜられることは予想されるのでありますが、こういう際において、私どもは日米相互間に正しい認識を持つ、正しい理解を持つ、こういうことに努力をすべきことが基調でなければならぬと考えております。 そこで、ただいま御指摘のような点につきましては、資料を出すとしますならば、今申し上げましたような趣旨に合致するような出し方をしたいと考えておるのであります。ことさら安いものを高くというようなことを言うつもりは毛頭ございません。ただ、数字的な比較ばかりでも、先ほど私が申し上げましたような意味において、正しい理解を生むゆえんでないというような事情のある場合においては、この……
○福永国務大臣 第三十九回臨時国会の開会にあたりまして、労働大臣といたしまして一言所信を申し述べ、かつこれをもってごあいさつとし、各位の御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。 労働行政に関する私の所信を端的に申し上げまするならば、今後における経済の安定成長に即応いたしまして近代国家における労働政策の基本的目標である完全雇用の達成と労働条件の向上の実現を期するために積極的施策を展開することでございます。このような観点から当面の施策といたしまして、私は、第一に労働力の流動化促進と技能労働力の確保、第二に労働条件の向上、特に中小企業の労働条件格差の是正、第三に労使関係の近代化の三つに重点を……
○福永国務大臣 数字的のもの等にわたって詳細な点は、なお政府委員からも申し上げることにいたしたいと思いますが、貿易自由化と関連いたしまして、合理化等が繰り上げられるというような事情等よりいたしまして、ただいま赤松さんが御指摘になるような意味においての影響はいろいろあろうかと存ずるわけでございます。悪影響という表現で言われましたが、そういうような意味における数字の変動もあろうと思いますし、また必ずしも悪影響というような影響でなくて、やや長期的に見ますと、いい影響というような意味での数字的な変動もあろうかと存ずるのであります。これは将来のことでございますので、必ずしも的確な数字等までいかないかと思……
○福永国務大臣 石炭関係二法案の御採決にあたりまして、本委員会において行なわれました附帯決議の趣旨につきましては、私どももこれが実現に大いに努力をいたしまして、皆様の御期待に沿いたいと存ずる次第でございます。ことに、私九州の炭鉱地帯を急遽視察して参ったなまなましい印象等からいたしましても、皆様のそうした御決議をなさいます御趣旨が、よく身にしみる次第でございます。せいぜい努力をいたしたいと思う次第でございます。(拍手)
【次の発言】 従来から石炭産業が非常に深刻な状態にあることにつきましては、いろいろ報告も受け、認識をいたしておるつもりでございましたが、ただいまお話しのように、急遽筑豊地区にお伺……
○福永国務大臣 原則的には、ただいま総理大臣からお答えを申し上げた通りでありますが、御指摘のような事情でありますので、まず、これが再就職をはかるために、諸般の措置を講ずる、たとえば広域職業紹介活動をさらに活発にする、あるいは転職訓練の徹底を期する、緊急就労事業にこれを吸収する、いろいろの方策を講じており、そうしてこの深刻な事態に処して、なおこれを強化する等の措置は当然とるのでありますが、後段お触れになりました前職賃金の補償ということにつきましては、私がここであらためて申すまでもなく、たとえば西独の実例のように、割合に炭鉱に働いている人たちの給料等が均一化されているというような事情と、わが国の場……
○福永国務大臣 ただいま議題となりました一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由並びに内容の概略を御説明申し上げます。 本年八月八日、人事院は、国会及び内閣に対し、一般職国家公務員の俸給表を全面的に改善し、期末手当を増額し、初任給調整手当及び通勤手当を改定すべきことを勧告いたしたのでありますが、政府といたしまして慎重に検討を重ねました結果、これを実施することが妥当であるとの結論に達しましたので、本法について所要の改正を行なおうとするものであります。 すなわち、第一に、全俸給表の全等級を通じまして、人事院勧告通り、俸給月額を現行の俸給月額よりおおむね千円……
○福永国務大臣 そういうようなことに決定をいたしております。
【次の発言】 相互的な理解を深める意味において、儀礼的という表現がいいかどうかはわかりませんが、
多少そういった感じのするような接触の時間もあろうかとは思いますが、ただいま石山さんがおっしゃる通り、私どももまたせっかくそうした会議を持つことでありますから、いろいろの意味、ことに今あなたの言われるような意味においての成果もおさめたい、こういう考えで私たちは臨むようにいたしたいと存じております。
【次の発言】 今石山さんの言われるようなことが話に出るとか、私どもの方でそういう点について主張するとかいう意味で、ただいま申し上げるのはいかが……
○福永国務大臣 石炭産業の現状及び将来については、労働省も特に深く憂うるものであります。今日まで炭鉱離職者臨時措置法によりまして、政府としましては広域職業紹介、あるいは特別の職業訓練、あるいは緊急就労対策事業への吸収、こういった一連の施策を講じて参りましたし、また雇用促進事業団をして移住資金、あるいは職業訓練手当の支給、移動労働者用住宅の建設、住宅確保奨励金の交付等、こうしたこともやらせて参りました。今度自由化と関連いたしまして、ただいま通産大臣が言われたようにいろいろ施策を講じて参り、労働省としては、できるだけ離職者を多く生じせしめないようにということを願うのであります。しかしある程度のもの……
○福永国務大臣 まず松井さんが冒頭に申される石炭産業の現状については、私も深く憂うる一人でございまして、私は、失業者が出るのが当然で、それに対する施策をどうするかというような考え方ではなく、できるだけ失業者が出ないことを欲する点においても松井さんと考えを同じゅうするものでございますが、しかし石炭産業の特殊性よりいたしまして、ある程度の失業者が今日までも出、なお今日以後も出るであろうことは当然予想されます。従って、従来御承知のように、いろいろの施策を講じて参っておりますが、今日以後さらに緊迫した事態がより加わるということを考慮いたしまして、一そうこれを強く推進していかなければならないと思うわけで……
○福永国務大臣 ILO八十七号条約の批准について、御指摘のような事実がありましたことは、私もよく認識いたしておるところであります。従ってあとうべくんば、できるだけすみやかに批准が行なわれることが、私もまた望むところでございます。政府といたしましても、この条約案のすみやかなる提出、そしてこれが批准ということを望んでおるという方針においては変わりはないのでありますが、お話にもありましたように、過去何回かの国会におきまして、私が申すまでもないような経過があり、従って今次国会におきましても、これをいかに扱うかということにつきましては、今次国会の性格等にもかんがみまして、ただいま与党とも協議検討をいたし……
○福永国務大臣 生活保護基準の引き上げとただいま御指摘の失業対策事業就労者の賃上げの問題は、別の問題ではございますが、御指摘のように、一方に措置されれば、他方にもっと要るということは、私も望ましいと存じます。今度の補正予算にそうした数字がまだ出ておりませんことを遺憾としますことは、本会議でも申し上げた通りであります。そこで、私としましては、今次補正予算に計上するというような措置以外の何らかの措置で、年度内のものについても何らか、要するに失業対策事業就労者の所得が増す、いわゆる全体として一連の低所得者に対する対策を講じたいというので、ただいま鋭意検討、折衝中でございます。
○福永国務大臣 第四十回通常国会の再開にあたりまして、一言所信を申し述べ、皆様の御理解と御協力を得たいと存じます。 私は、前臨時国会におきまして労働行政に関する所信を申し述べました際、完全雇用の達成と労働条件の向上という近代国家における労働政策の基本的目標を達成するため、積極的施策を展開いたしたい旨を申し述べたのであります。 その後、来年度予算の編成その他機会あるごとにその趣旨に沿って微力を尽くして参りました。特に本年はわが国経済の発展の基礎を固めるため、経済の堅実な成長をはかるべきときでありますので、今後とも積極的労働行政を目ざして次に述べるような諸施策を強力に進めて参りたい所存でござい……
○福永国務大臣 政府は、しばしば考え方を明らかにしております通り、ただいまお話しのILO八十七号条約は、すみやかに国会に提出いたしたいと存じております。
【次の発言】 少なくとも、私限りにおきましては、できれば今週中にもとも考えております。そういうような私においての考えではございますが、政府全体、また提出後与党の方でもいろいろ御心配をいただかなければならぬというような意味において、連絡等も今までもとっておりますが、さらに連絡等もとらなければならないこともございますので、一両日中に与党の方とも最終的な打ち合わせを遂げて、今申しましたような希望の方にぜひ持っていきたい。ちょうど官房長官も見えており……
○福永国務大臣 井村先生御説のごとく、できるだけ格差を縮小したいということは、私どもの強い念願でございます。しかし、それには中小企業の経営基盤の強化等について、国の施策全体が強力に推し進められなければならない次第でございます。そういうことでなくて、ただ格差だけを縮小しようとしても、これは大へんな無理がございます。従って、おおむね御趣旨のようなことを私も考えておる次第でございます。幸いにいたしまして、最近、日本の雇用情勢全体の事情からいたしまして、若い人の初任給等は、大企業と中小企業でかなり接近して参りました。ただ中高年令者等につきまして、かなり大きな差があるわけでございます。ただいまそういう実……
○福永国務大臣 今吉村先生から、いろいろ、私どもがすでに発表いたしました労働経済上の諸分析等についてのお話があったのでありますが、事は広範にわたりまするけれども、こうした事情になることにつきましては、わが国の長い間の特殊性も大きく作用していると考えるのであります。これを一一申し上げるまでもなく、かなり複雑したものでありますが、それでありますだけに、ただいま御指摘のごとく、問題点の解決に労働省といたしましては積極的な施策を講じなければならぬ、こういうように考えておる次第でございます。 私はこの前皆様に所信を申し上げましたときにも、私の考えております労働行政全体は、言うなれば一種の積極労政という……
○福永国務大臣 現行制度につきましては、ただいま御指摘のように、皆さんの方からも御意見もございまするし、お話しのごとく、確かに政府部内でも再検討の声もあるわけでございます。申すまでもなく、かなりいろいろな方面にこれが影響を持つことに相なります。そこで、現行制度のままでよろしいかということにつきましては、私自身も、これはこの段階において検討を要するのじゃないかというような気もいたしておるわけでございます。さような角度から、今政府部内でもいろいろの調査検討を進めておる次第でございます。現行制度が理想的であるとまでは私は考えておらないわけであります。さりとて、それじゃすぐにと申しましても、なかなか今……
○福永国務大臣 今日の日本において、今五島さんの言われるような差別があってはならないことは、これは申すまでもないわけでございます。政府施策全体がそういう観点から、足並みをそろえていかなければならぬことも申すまでもありません。私ども労働省といたしまして所管いたしまする事項につきましては、今るるお話のありましたような精神で、完璧を期していかなければならぬと重々考える次第であります。
【次の発言】 田原さんのおっしゃるのは、私は全然同感でございます。私の手近にもセメント工場は幾つかありますが、こんなばかなことはないと思います。さっそく私調べてみて、もしそういうことがありまするならば、適切かつ厳重な警……
○福永国務大臣 私は、今お話しの点について、まだ現地の事情を詳細に承っておりません。よく調べてみたいと思っております。お話しのようなことの通りであるとしますると、私どもも、あまりこれはいいことだとは考えません。いずれにしましても、よく調査いたしたいと思います。
【次の発言】 できるだけ御趣旨のように努めて参りたい所信でいます。一緒になっていろいろ策対を講ずるという意味において、何らか機構的なものを作るかどうかということになりますと、これはまだいろいろ問題もありましょうが、いずれにいたしましても、まずそういう精神で努力いたしたい。それをもって足らないとするならば機構的にも考える、こういうふうにい……
○福永国務大臣 先刻来本局先生御指摘のように、職業病についてかつて経験しなかったような新しい事態が次々と出て参ります今日の情勢に対処いたしまして、立法的にも、また行政的にも、この新しい問題をとらえまして、おくれないように新しい配意を加えて参りたいと存ずる次第でございます。今幾つかの具体的な問題につきまして局長がお答えをいたしておりましたので、全般的にそういうような刻々と移り変わっていく情勢をよくとらえまして、新たなる事態に対する対策がおくれないようにせいぜい心がけて参りたいと存じます。
【次の発言】 御説の点、私も多分に同感のところが多いわけでございまして、方向といたしまして、今いろいろお述べ……
○福永国務大臣 御指摘のごとく労働基準法三十四条は、できるだけそのままの姿で守られていくことが望ましいと私は考えます。ただ特殊の事業場、特殊の職場にあって、先ほどから話が出ておりますようなある程度の制約、これを全面的に否定するわけにも参らないと思うのでございます。具体的にいろいろ事例をおあげになりましたが、これらにつきましてはよほど詳細に調べませんと、そのままそれが三十四条に全く違反するものであるかどうかということについて、直ちには申し上げがたいのでございます。精神といたしましては、できるだけそこに吾かれているままのことが行なわれることが望ましい、こう考えているわけでございます。
○福永国務大臣 率直に申しまして、私詳細には御承知をいたしておりませんが、あらましを局長から報告を受けております。
【次の発言】 まだ労使関係が近代化されないような企業ないしは労働組合もかなりあっちこっちに見受けられるのは、ただいまもお話がありましたような次第でございます。従って、その種のものにつきまして、労働省といたしましては、たとい地方的なものでありましても類似のものが全国に多くあるという意味において、御説のような意味で、今後いよいよ深い関心を持って臨みたいと存ずる次第でございます。
【次の発言】 いろいろお説を拝聴したのでございますが、局長等から本件についてお答えをいたしておりますように……
○福永国務大臣 労使間において、相互の理解、信頼を基調として円満な話し合いができることは、いずれの方面においても望ましいことでございます。ことに金融機関というようなものは、性質上特にそういうような気がいたします。大蔵省ないし銀行局でどういうことをなすったか、新聞の記事を引用されてのお話でございますが、おそらく後刻大蔵省側のお考えを表明されると思いますが、やはり私の申しましたような意味においても心配をして、ほってもおけないというので何かされたのじゃないかというふうに私は想像するわけです。ただいま河野さんは、積極的に介入したような御表現になりましたが、私は、大蔵省も労働省も、積極的にそういうことに……
○福永国務大臣 御指摘の件について、閣議で運輸大臣の発言があったことは事実でございます。労働大臣たる私といたしましては、本件については深く関心を持っておることでございます。従って、私は関心を持って対処したいという意味のことをそのとき申したことを記憶しております。どうするかというようなことにつきまして、運輸省と私の方とで協議をするというような性質のものではない、ことにああいう命令がありましたあとの処置について、運輸省ないしは国鉄の方でお考えになることについて、われわれがとやかく申すべきことでもございませんし、現にそういうことで運輸省と労働省の間でいろいろ協議をしておるという事実もございません。御……
○福永国務大臣 炭鉱離職者臨時措置法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 最近のわが国の雇用失業情勢は、全般的には改善の傾向を示しておりますが、その中にあって、工業地帯では若年労働者及び技能労働者の著しい不足が見られるのに反し、産炭地域や後進地域では炭鉱離職者を中心とする失業者の滞留や労働力の過剰の事態が存在しており、また、全国的に中高年令層の就職は困難な事情にあります。 なかんずく石炭産業では、エネルギー消費構造の変革に伴い、抜本的な体質改善が要請されており、合理化対策の進捗とともに特定地域に中高年令層を中心とする大量の離職者が滞留し、今……
○福永国務大臣 御質問が非常に広範にわたりますので、あるいは私のお答えが全貌を尽くすに至らないかと懸念するものでありますが、石炭産業における雇用事情というものは、日本の一般産業全体の傾向とは著しく異なる事情を持っております。それゆえにわれわれは石炭産業における雇用問題につきましては、非常に心配をいたしておる次第でございます。 御指摘のように、三十八年までに、今までも労働者はかなり減らして参りましたのが、さらに一そう減っていくというようなことであり、従ってこれと関連いたしまして、種々の複雑な問題があるわけでございます。新年度の予算につきましても、新年度における石炭産業の雇用事情を考慮いたしまし……
○福永国務大臣 委員長からお尋ねの第一点につきましては、身体障害者及び母子家庭の寡婦について、雇用奨励金の支給要件である年令制限を適用しないことにつきまして、雇用奨励金に関する業務方法書の作成の段階におきまして、ただいま委員長お述べのような御趣旨に沿って検討いたしたいと存じます。 第二点につきましては、炭鉱離職者に対する職業訓練手当については、昭和三十六年度に約三〇%の増額を行なったところでありまして、他の訓練制度にも関係がありますので、直ちに増額することは困難でございますが、三十八年度概算要求の際には特に考慮いたしたいと存じます。
○福永国務大臣 申すまでもなく、あの中間答申におきましては、石炭産業における最低賃金が望ましい、そして、望ましいのであるから具体的に前進するために専門部会を設置すべきである、こういったような内容のものでございます。従って労働大臣といたしましてはこれを受けまして、この答申に盛られておりますようなことについて前進をさせるべく、急遽これについての対処を行なわなければならないわけでございます。ただいま井出さんがおっしゃいますように、この専門部会の結論がいつごろまでに出さるべきであるか、こういう点につきましては、私が申し上げるまでもなく、この専門部会を構成する人々は、それぞれ権威者がそれぞれの立場を代表……
○福永国務大臣 労働省設置法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。 まず、労働基準局に賃金部を設置することについて申し上げます。 御承知の通り、最近のわが国経済の発展は目ざましいものがありますが、今後の国民経済の成長過程におきましては、従来にも増して賃金問題の円滑な処理が重要な課題になっていくものと考えられますので、政府といたしましては、国民経済的視野に立って、賃金問題の合理的解決を促進する機運の醸成に努めて参りたいと存じます。 政府といたしましては、まず、今後の国民経済の成長過程における賃金格差の縮小、中小企業の体質改善等のため、従来から実施いたしております最低賃金制を……
○福永国務大臣 冒頭に申されました政府関係のいろいろの調査会、審議会等につきまして、政府ができるだけその意見等を尊重しなければならぬということは、私も重々考えておることであり、わけて人事院勧告というものは、お話にもありましたように、これは一般の調査会、審議会とはさらにまた違う性格のものであることもよく認識いたしておるのでありますが、今具体的に御指摘になりまして御質問のございます暫定手当につきましては、今次予算に盛り込むに至っていないということは、私も非常に残念に存じておる次第でございます。この点について政府は手を触れなかったのかという表現においてお尋ねでございますが、給与担当の私といたしまして……
○福永国務大臣 今も石山さんの仰せの通り、日米貿易拡大というような見地からいたしましても、今お尋ねの点を明らかにするということは、私も望むところでございます。一部誤り伝わっておりまするから、その真相を特に申し上げる機会が得られたことを、私もむしろ非常に喜んでおる次第でございます。 あの日米貿易経済合同委員会が開かれる前に、日米両国間でどういうようなことを話し合うかというようなことで、文書の往復があったわけでございます。その際に、率直な話、いろいろありました中で、労働関係のものが、向こうからも非常にはっきりしたものが来ておったし、それに対して私どももはっきりしたことを述べておったので、当時これ……
○福永国務大臣 ただいまの御質問、一がいにお答えすることは非常にむずかしいことであると私は考えるのでございます。いわゆるスケジュール闘争について世の見方もいろいろでございますが、今石山さんは、そういうことについて、ある時期にきているのではないかという表現をされたのでございます。私も、曲がり角にきたとかなんとかいうほどの表現はいかがかと思いますが、確かにある時期という感じはいたすわけでございます。しかし、そのある時期ということが的確にどういう時期かということになると、これまたなかなかむずかしい問題であろうと思います。いずれにいたしましても、そういうことは言えると思うし、現に労働組合の関係の諸君も……
○福永国務大臣 今次機構改革にあたりまして、内閣全体といたしましては、その定員を増加するということは極力避けようということ等もございまして、われわれもこの際といたしましては、できるだけそういう方針でございますが、省内でやりくりをいたしまして、実質的には若干の人間をこの賃金部の方に向ける、こういう措置にいたしておるわけでございます。数字等につきましては官房長から申し上げます。
【次の発言】 労働者の労働時間の短縮につきましては、産業の種類によりましていろいろ事情を異にする場合もあるのでございますが、全体といたしまして、労働省は極力労働者の立場を考えて対処していかなければならない、こういうように考……
○福永国務大臣 全体といたしましての雇用状況は、お説のごとく若干よくなって参ると推測いたしておりますが、中高年令者等において思わしからぬ現象が出るであろう、ことに引き締め政策及び貿易自由化の促進と関連いたしまして、こうした点について考慮を払い、対策を講じていく必要があろうと考えます。
【次の発言】 本年の実情におきましても、若年層等におきましては、必要なだけの充足等が行なわれておりません事情等を考慮いたしまして、先刻申し上げたようなことを申し上げた次第であります。詳細な数字につきましては、なお打ち合わせをいたしまして答弁を申し上げたいと考えます。
○福永国務大臣 幾つかの点で御質疑がございましたが、まず、景気調整の雇用面への影響でありますが、お説のごとく、経済成長も鉱工業生産も、確かに伸びは鈍化いたしますのでありますが、過去数年の経済情勢よりいたしまして、労働市場における需給関係は著しく改善されて参っております。従って、全般的にはさしたる心配もなく、ことに年少労働者、技能労働者等は不足を来たしているような事情でありますが、まあ中高年令者等につきましてはなかなか深刻な問題もございます。 ただいまの御質問の第一点の全体に対する影響というものは、ここで伸びが鈍化するということであり、また一面においては、予算面でも公共事業等にも相当費用が増し……
○福永国務大臣 賃金の上昇が生産性の向上と見合いつつ、かつまた経済全体の中においての適当な均衡を保ちつつ行なわれることは望ましいわけであります。もっとも生産性向上の成果は、全部が全部賃上げという方向へいくべきものではありません。一部そういうところへいくし、また企業の体質改憲等にも向けられ、さらにまた一般国民へ製品を安くすることによってのサービス、大きく分けて三つの方向にいかなければならぬわけでありますが、公務員の場合等におきましては、この生産性の向上というものが不明確である。一般産業等におきましては、生産性の向上が明確であり、十分可能であるというようなものが多くあるのでありますが、公務員の場合……
○福永国務大臣 お説の点は、方向といたしまして、私も同感でございます。労務管理の近代化という観点よりいたしまして、そういう方向へいくことが望ましいと私は考えております。ただ、過去の日本の実情といたしますると、住宅の絶対数が非常に足りないというようなことからいたしまして、その種類はどうであれ、ないよりはある方がよろしい、こういうようなことから、社宅等も相当利用されておったわけであります。従って、政府施策としての住宅政策がもっともっと強力に推進されて後に、現実問題といたしましては、今おっしゃるような社宅の廃止というような方向へもいくということであろうと思います。今直ちに廃止するということになります……
○福永国務大臣 ILO八十七号条約の批准につきましては、従来政府が申し上げております通り、できるだけすみやかに関係諸案件の御審議とともに国会においてやっていただきたいと、かように考えております。
【次の発言】 私は、英語の方の文書も見てみましたが、ILO八十七号条約という表現ではなくて、それに関係する諸案件、関係案件という表現になっております。英語の方でも、ビルズ・リレーティング・ツー云々と、こういうようになっておる次第であります。
【次の発言】 ただいまおっしゃいましたしまいの部分は、こういうことじゃないかと思うのですが、「関係案件を臨時国会に提出しても成立の見込みのないことが明らかとなった……
○福永国務大臣 ただいま御指摘のような点につきましては、現地から見えた方々からも、私もいろいろお話を伺って非常に憂えておる次第でございます。実情に即した、現地においては基準同等において措置をとらしむべきものだと考えております。
【次の発言】 御意見の通り、私どももできるだけすみやかなる結論を期待いたしておるのであります。過去の経過は別に繰り返しませんが、今まで鋭意検討をいたし、これは事実やってもらっておるのであります。だらだらやっているわけでは決してございませんが、さらに今月、賃金経学等の実態に関する全国的規模での詳細な調査を実施することになっておりまして、この結果が出れば、具体的な検討が大い……
○福永国務大臣 賃金その他労働条件につきまして、わが国において現実の問題として、規模別にある程度の差があることは、深く私も遺憾といたしております。そこで、これらの点につきましては、できるだけこうした格差をなくすること、ないしは少なくすることについて、私どもは鋭意心がけて、ただいま御指摘のような基準法上の監督その他もやっておるわけであります。幸いにいたしまして、初任給等につきましては、御案内のごとく、かなり接近して参っておるのでありますが、中高年令者等においてかなりの差がなおあるということは、非常に残念に存じます。そうした一般的傾向の中にあって、今次の引き締め政策等と関連いたしまして、中小企業者……
○福永国務大臣 労働省といたしましても、いろいろの業種の中で、特に今お話のありましたようなものにつきましては、重視をいたしまして、従来監督も特にきびしくやっているのでありますが、労務管理や、あるいは労働条件等においても、今御指摘のような結果になるようなおそれのあるものもあるということでございますので、そういうようにいたしておるわけなんでございますが、必ずしも十分、十二分とまではいかないのでありますけれども、監督実施率なども他の業種よりはかなりきびしく、こういうことでございます。御指摘のごとく、相当時間等においても無理をさせているのが、現に今までもあった。これに対しましては厳重な措置をいたしてお……
○福永国務大臣 おおむね同趣旨であると理解いたすのでありますが、公務員や公共企業体におりまする労働者というような立場の人たちは、その公共性にかんがみまして、わが国の国内法において若干の制約を受けておりますが、これは別にわが国の憲法に違反したということでなくして、この特殊の立場のものであるからそうであるということでございます。精神におきまして、井堀きんのおっしゃることは、われわれは同じように理解はいたしておる次第であります。
【次の発言】 考え方におきまして、基本的には井堀さんの御説と同じなのでありますが、先刻も申し上げましたように、たとえばこの八十七号条約を批准するといたしますれば、この条約と……
○福永国務大臣 御指摘のような事態についての受け入れ態勢の改善は、極力これを行なっていかなければならぬと存じます。前段御指摘の、ごく最近において農村から工業地帯へ移っていく人が相当に多いというようなことから、全般的には給与等が一般の者に比較して低いような意味での御発言がございましたが、御承知の通り、日本の賃金体系が年功序列型でありますために、同じ事情の者を比較すればさしたる差がない者でも、全体として把握していくと、そういう傾向にあろうかと思います。しかし、これは年を追ってもちろん改善されることであるし、そういうことにつきましては、労働省としてもよく関心を持って基準法上の監督等も行なっていかなけ……
○福永国務大臣 わが国の大企業の中に臨時工、社外工等が見られることはおっしゃる通り事実でございます。政府はかくのごとき事態ができるだけ少なくなるようにということを考えて、いろいろ施策しておるのであります。今、小林さんがおっしゃるように、政府がそうせしめているがごとき印象を与えることをおっしゃられると、ちょっとこれは事実と違うのでございます。ともあれ、現実にそういうものがございまして、臨時工というものは、今おっしゃるように若干ふえておりますが、ごく最近はそのふえる勢いがかなり弱まって参っておるわけでございます。ここ両三年前にはかなりその勢いが強かったのであります。ややよくなってはきておりますけれ……
○福永(健)委員 関連して。今川島さんから非常に心強く感ぜられるような御発言をいただいて、私たちも喜んでおるのであります。阪上君の質問と関連いたしまして、また川島さんの御答弁と関連いたしまして、念のために私からお願いかたがたさらにお聞きをいたしたいと思うのであります。 その第一点は、資金計画についてでありますが、一例をあげますと、オリンピック記念会館の建設と関連して、これは一応今の資金計画からは省くという言葉をお使いになりました。また一面、しかし詳細はまだ確定していないという言葉も使われた。そこで、私は念のために申し上げたいのでありますが、たとえばお茶の水の土地を売る、皮算用では十何億という……
○福永(健)委員 ジャカルタでの競技大会と関連しての質問を申し上げたいのであります。 本来なれば、関係者一同そろわれたところでお聞きしたいのでありますが、たまたま東さんが一番先に帰られ、ある意味では御迷惑、お気の毒のような気もいたしますが、国会といたしましては、皆さんがそろわれてからということでは時期を失するおそれ等もございますので、とりあえず伺いたいと思うのであります。かく申す私も、実は組織委員会の関係では、ジャカルタへ行ってくれないかという交渉を受けておりました一人で、たまたま国会開会中でございますので、われわれは伺うことができなかった。災難をのがれたような感じもするが、しかし、ある意味……
○福永(健)委員 今、津島さんから、簡単とは言われたが、相当詳細な経過の報告をいただきました。しかし、私は、まず川島国務大臣にお尋ねを申し上げたいと思います。 本委員会は、申すまでもなく、オリンピック東京大会の準備促進のためのものであり、そういう使命を達成する意味において若干お尋ねをいたしたいと思います。今度のいわゆるアジア競技大会のときに、川島さんはインドネシアにいらっしゃったのであります。川島さんは川島さんの特別の使命で行かれたでありますが、国民の中には、川島さんが行かれておるから、ああいうようなめんどうな問題が起こったが、うまくやるであろうというような声もございます。これは川島さんの力……
○福永委員 去る七日の議院運営委員会理事会におきまして、役員構成の問題については、従来検討してきた国会正常化の諸問題との関連もありますので、国会法改正等に関する小委員会において検討の上しかるべく結論を出すようにとのことでございました。 この際、その後の小委員会の経過について簡単に御報告を申し上げます。 小委員会といたしましては、本問題の委託を受けまして、直ちに翌八月八日及び九日の両日にわたり、小委員各位の真剣かつ良識ある討議検討が続けられたのでありますが、昨日午後に至りまして、国会正常化という大局的見地に立って本問題に関する意見の一致を見るに至り、議長、副議長同席のもとに、特に自民、社会、……
○福永委員 民主国会のそういう施設的な面から見ての形がどうあるべきかという点で、これは研究を要すると思うのですが、せっかくそういう話が出たので……。大体議運の各位などは、世界の国会のそういう意味での施設関係等はおおむね認識されておる方々が多いのでありますが、前々から話の出ている、投票なんかをもっと能率的にやる方法はどうかとか、いろいろな問題がたくさんあるので、たとえばひな壇を変えるとするならば、その手をつけたときに、いろいろ関連した合理的な措置をこれも一緒にやる方が私はいいと思うので、それらを一括して、一つなるべく早く御検討を願うことにしていただけばと思います。今のも、私は最もいい姿にするとい……
○福永委員 具体的にその事情を私もよく検討してみたいと思いますが、まあ一般論として、今のようには簡単にいかぬと私は思うのです。すでに法律ができておって、それに基づくところの政令を出すというときに、何か改正法律案が出たからというので政令が出せないということになれば、前の法律によるところの政令をストップするということが、何か別の改正案を出すことによってできるというようなことにもなる可能性があるということになります。ただし、今のお話を伺うと、大いに傾聴すべきものもあろうと思いますので、今度の問題については、具体的にわれわれも検討してみたいと思いますけれども、すべてそうだということに御決定願いたいとい……
○福永委員 人事は、その案件の性質上、討論を用いずして結論を出すというふうに今までなっておりますので……。
【次の発言】 いや、そういうことはしない。これは長年の通例です。御承知だと思いますけれども、つまり表へ出してけちをつけるのでなく、反対なら反対で、そっと反対するということになっているのです。
【次の発言】 ええ。
【次の発言】 個人的に言っていただくのはけっこうですけれども、そういう通例になっているわけです。あまり傷つけたくない……。
○福永委員 過般ブラジリアで行なわれました第五十一回列国議会同盟会議、また、それに引き続いて行なわれましたリオデジャネイロでの第百二十七回執行委員会に派遣されまして、使命を果たしまして、先月二十日に私は帰国いたしました。本院から派遣されました他の十一名の諸君もそれぞれ相前後して帰国されたのであります。 その後、正式に議院運営委員会が行なわれましたのは今日が初めてでございますので、別途文書等ではすでに御報告も申し上げてあるのでありますが、この機会にいろいろ御配慮をいただきました皆様に深く敬意を表しまして、ごあいさつかたがた御報告を申し上げます。
○福永委員 ただいま委員長から報告された通り、一日間会期を延長することに、わが党は賛成であります。
○福永委員 佐々木君せっかくの御意見でございまするし、またお話の中にはわれわれも容易に理解できる節もあるのでありますが、見込みが立たないということは、ある程度われわれも考えますが、見込みが立たないということは、私はだめだとは考えていない、なお望みなきにあらずというように考えるわけであります。従って、給与関係全体の法律案が、今佐々木君御指摘のものを除いては、参議院の方へ回って、これをどう処置するかということで、与野党間でいろいろな話し合いが行なわれているようでありまするし、なお相当時間も残っているようでありますので、先ほど申し上げましたような、望みなきにあらずというような観点から、向こうの方で給……
○福永(健)委員 理事はその数を八名とし、委員長において指名されんことを望みます。右動議を提出いたします。
○福永委員 わが党といたしましても、国会の正常運営について、お互いに誠意をもって臨むという点、全然同感でございます。 なお、施政方針演説のあとで、一日検討の時間を置いて質疑を始めるというのを慣例にというお話でございました。原則的には私ども同感でございます。下平君の方でもちょっと触れられましたが、ごく短い臨時国会等においては必ずしもそういかない場合もありましょうし、また通常会等においても、そのとき特殊の事情があって、一刻も早く審議を進めなければならないというような問題等が起こることが全然ないとも言えませんが、そういうような場合は別といたしまして、考え方としてわれわれも賛成でございます。よって、……
○福永委員 法律案はまだできていない。
○福永委員 今、佐々木君から指摘された点は、これは必ずしも野党ばかりではなくて、与党でもそうした議論が出ております。官房長官のお立場は、そうしたものをできるだけ整理して、必要欠くべからざるものに限ろうということで、ずいぶん御努力なすっておられるが、その割合に各省がついてこないという場合もあろうかと、私も過去の経験に徴して思うのであります。そこで、何百というものがあろうと思いますが、審議会ないしこれに類似の名称のもので、なるほどできたころにはぜひ必要であるというようなことであったが、何年か経過して、ほんとうはもう大した機能を発揮していないというものもかなりあろうと思います。これはいつでも話は出る……
○福永(健)委員 佐々木君からただいま御意見の御開陳があったのでありますが、わが党といたしましても、ILO八十七号条約及び関係諸案件の審議促進については強い熱意を持っているところであります。過去いろいろの経緯がございましたし、また、それについてはそれ相応の理由があったわけでありますが、別途ある種の話し合いが行なわれているというようなことがしばしば伝わりますので、ただいまの佐々木君のおことばをお借りしまするならば、裏口取引的印象を与えておる、こういう見方もあるいはあろうかと思いますが、さような意図においてこの種の話し合いがされておるのでは決してないのであります。言うなれば、まず道路を舗装して、あ……
○福永(健)委員 柳田君の言われるような趣旨等からいたしましても、会期もあまりたくさんありませんししますので、もとより本来の会期の中においてもその努力をすべきでありましょうが、後刻会期延長がきまりますれば、さらに日数毛あることでございますから、御発言の趣旨のようなことを行なうための国会法改正等小委員会における作業を、私も責任のある立場でございますから、進めるようにいたしたいと考えます。
【次の発言】 いま共産党からの御発言でございますが、非常に重要な案件が多数ありまして、これの審議を尽くすということは、国会としても当然の責任であり、そういう意味において、われわれは会期の延長を主張しておる次第で……
○福永(健)委員 実効を上げるような、ね。
【次の発言】 いまそれをはかっているのです。
【次の発言】 いわゆるILO八十七号条約関係の諸案件の取り扱いにつきまして、本日は正式に土俵にのせてお話し合いをいたしたいと思います。すなわち、結社の自由及び団結権の保護に関する条約(第八十七号)の締結について承認を求めるの件、公共企業体の労働関係法の一部を改正する法律案、地方公営企業労働関係法の一部を改正する法律案、国家公務員法の一部を改正する法律案、地方公務員法の一部を改正する法律案等の諸案件につきましては、特別委員会を設置して、右特別委員会において審議するようにいたしたということを提案いたします。
……
○福永委員 このごろ、せっかく十五分以内とか何分以内とかいうようなことに、討論とかあるいは質疑等の時間をきめましても、長雨ではありませんけれども、だらだら延びる人が多いので、ぜひひとつ時間を守っていただくように、再確認を願いたいと思います。
○福永(健)委員 ただいま委員長の言われた諸案件のうち、鉄道営業法の一部を改正する法律案につきましては、必ずしもこれを一緒に、という主張をいたすわけではございませんが、その他の五案件、われわれから申しますと、いわゆるILO八十七号条約関係諸案件を審議するため特別委員会を設置されたいということを先般提案申し上げたのでありますが、その趣旨につきましては、くどくは申し上げませんが、何年間かいろいろの事情で審議が促進されるというところまでに至らずして今日に至っておるのでありますが、今回はいろいろ事情も変化してまいりました。これは国内的にも国際的にもそういうことが言えるかと思うのでありますが、この段階に……
○福永(健)委員 自由民主党といたしましては、すでに本委員会におきましても何回か申し上げましたように、いわゆるILO八十七号条約関連五案件は、この際特別委員会を設置いたしまして、そこで一括して審議を願うことにお願いを申し上げたい、こういう主張であります。 その趣旨とするところのものは、すでに会期もあまり長く残っておりませんので、できるだけ能率的に審議することを必要とするという点もございまするし、また、過去何年間かいろいろのいわくつきの諸案件ではございますが、今国会におきましては、何とかしてケリをつけたい、こういう意味心おいて、一つの委員会にこの関連の諸案件を一括して付託していただきますことに……
○福永(健)委員 前の議院運営委員会に幾たびか私どものほうからその見解を申し上げたのでありますが、ILO八十七号条約を中心とする諸案件の審議について、すでに特別委員会が設置された今日において、特に私どもから申し上げたいことは、この特別委員会は、ILO八十七号条約を中心といたしまして、これと関連する諸案件を一括して審査を願うということのための委員会でありますが、前回までのところでは、委員会を設置するということには意見の一致を見たのでありますが、国家公務員法の一部を改正する法律案と地方公務員法の一部を改正する法律案につきましては、いまだ最終的の結論に到達いたしておりません。ただし、前に委員会を設置……
○福永(健)委員 社会党さんのほうからは、職業安定法及び緊急失業対策法の一部を改正する法律案の社会労働委員会における審議について、あのままでは本会議に上程することは云々の御意見があるようであります。わが自民党といたしましては、多くは申しませんが、最も望ましい姿において審議が終了するということは、もとよりわれわれの希望するところでありますが、ああしたやむを得ざる事態においての事情としては、はなはだ遺憾ながらああするよりほかに方法がなかった、こういうふうに認めるものであります。そういう意味から、われわれは日程に掲載されたとおりに本日本会議を開いて、これを進めていくことが適当であろう、こういうように……
○福永(健)委員 ただいまのお話の御趣旨はよくわかるような気持ちがいたします。私どもも努力いたしたいと思います。
○福永(健)委員長代理 これより会議を開きます。
委員長の都合によりまして、私が委員長の職務を行ないます。御了承を願います。
まず、常任委員長辞任の件についてでありますが、去る十五日選挙されました外務委員長を除く、議院運営委員長外十四常任委員長から辞任願いが提出されました。
本件につきましては、本日の本会議においてこれを許可するに御異議ありませんか。
【次の発言】 ただいま御発言のありました件につきましては、従来できておりまする申し合わせの精神を尊重することには各党御異議がなかろうかと思うのですが、これについていろいろ具体的に触れますと、なかなかむずかしい問題もあろうかと思います。従来本……
○福永委員長 これより会議を開きます。
この際、一言ごあいさつ申し上げます。
昨日の本会議におきまして、全くはからずも私が議院運営委員長に選任されました。まことに光栄に存ずる次第であります。
議院運営につきましては、練達たんのうな皆さまがおられますので、議長、副議長をはじめ皆さまの御協力をいただいて、誠心誠意その任務の遂行に努めてまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 どうもありがとうございました。
【次の発言】 まず、本日の本会議は、昨日決定いたしましたとおり、内閣総理大臣の所信に関する演説、外務大臣の外交に関する演説、大蔵大臣の財政に関する演説を……
○福永委員長 これより会議を開きます。
まず、本日の本会議は、国務大臣の演説に対する質疑の前会の続きを行なうことになっております。
発言時間は、一人三十分程度とし、発言順位は、まず、日本社会党の勝間田清一君、次に同党の山花秀雄君、次いで民主社会党の西尾末廣君の順序で行ない、本日をもって国務大臣の演説に対する質疑を終了するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
なお、質疑者の要求大臣は、お手元に配付の印刷物のとおりであります。
【次の発言】 また、日本共産党の志賀義雄君から質疑の通告がありますが、今回は御遠慮願うことになりましたので、御……
○福永国務大臣 昭和三十七年度一般会計及び特別会計の予算案中、労働省所管分につきまして、その概要を御説明いたします。 まず、一般会計について申し上げます。 一般会計の歳出は総領五百八十一億九千六百八十九万五千円でありまして、前年度に比較いたしますと九十八億六千三百七十六万八千円の増加となっております。 次に、この歳出の内容につきまして、概略御説明申し上げたいと存じます。 第一は、労働力の確保及び離職者等の雇用対策に必要な経費であります。 最近におけるわが国の雇用及び失業情勢は、全体として改善されてきておりますが、産業構造の変化等に伴いまして、産炭地域や農村などにおいては、失業者の滞留……
○福永国務大臣 御指摘の点につきましては、今次予算案編成にあたりまして、労働省といたしまして財政当局と鋭意折衝をいたしたのでありますが、ここに書いてありまする通り、単価や日数において若干改善をいたしたのでありますが、十分というところまでは参っておりませんけれども、これもかなり執拗に折衝いたしました結果こういうことになったわけであります。単価におきまして三十九円、日収が〇・五、こういう程度の改善を行ないました次第であります。
【次の発言】 四百二十五円の二十二日ということになります。
【次の発言】 御指摘のように、その数字だけを比較いたしますと、お話のようなことに相なるわけであります。予算折衝の……
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