このページでは長谷川保衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○長谷川保君 私は、日本社会党を代表し、政府提出、昭和三十六年度予算三案の撤回を求め、また、これの編成替えを求める動議を提出し、その提案の理由を説明せんとするものであります。(拍手) 私が、昭和三十六年度予算を一見して、直ちに連想いたしましたのは、雑貨屋の店頭と肉屋の店頭でありました。なぜ私がこのようなおかしな連想をいたしたのでありましょう。 御承知のように、池田内閣は、三十六年度予算編成にあたり、減税と社会保障と公共投資の三本の柱を立てたと言われたのであります。この三十六年度予算を組むために、政府は、三十六年度税収の自然増三千八百三十一億円と、産業投資特別会計の中から三十六年度分に振り向……
○長谷川(保)委員 私立大学の授業料値上げの問題が、御承知のようにただいまやかましく世上を騒がしておりますが、まず私立大学の授業料――純粋の授業料の値げではなく、授業料等の値上げの実態はどういうことになりますか、伺いたいのであります。
【次の発言】 新聞紙によりますと、相当具体的に書いてある。たとえば朝日新聞の昨日の夕刊を見ましても、慶応大学あるいは中央大学その他なかなか詳しく出ております。まだ文部省の方ではそういうことを把握されておりませんか。
【次の発言】 新聞によりますれば、全体として、公務員のベース・アップ一二・四%をいたしますと、現在の一流の私立大学の教授の給料四万九千円が、国立では……
○長谷川(保)委員 先ほどいただいた資料はちょっと私わかりかねるのでありますけれども、先ほどいただいた資料によりますと、三十三年度学生一人当たり支出経費は、国立大学が十二万四千五百四十七円、私立大学が六万五千八百九十八円、こうなっておりますが、これは、国庫が私立大学に出した金を学生一人当たりで割ると六万五千八百九十八円となる、こういう意味でしょうか。もう一つ書いたのをいただきましたが、三十五年度私立大学生一人当たり国庫補助金として、全学生は四千六百五十七円ということになっておりますけれども、これはどういうように解釈をするのでしょうか。この点を伺いたい。
○長谷川委員 本法案は当然のことを行なったのであり、むしろおそきにすぎた、すでに早くこういうような立場でもって施設の負担法自体が考えられておらなければならないと思うのであります。その年になってすでに入った生徒の数、それと基準坪数とを見合わせて、そして基準坪数が足りないからふやすというのは本来間違いであって、もう来年度何人生徒がふえるかということはあらかじめわかっておるのでありますから、すでに早くそういう方法がとられなければならなかった。けれども、今日においてもこの法案が提出されたということはまことにいいことだと思うのです。この法案は三十七年三月三十一日現在でその効力を失うということになっており……
○長谷川(保)委員 私は主として社会保障制度の問題についてお伺いをいたしたいと思うのであります。 まず質問に入る前に、非常に根本的な問題について一言池田総理のお考えを伺ってみたいと思うのであります。先般来、アメリカには若い大統領ケネディが出現をして、そして就任の演説、その後の幾つかの教書が出たのでありますが、ケネディの就任演説その他を拝見いたしまして、いかにもそこに格調の高いものを感ずるのであります。ことにその後出て参りました教書の中などを見ましても、たとえばインドのネールを非常な理想主義者として、彼が立った壇上に自分が立つということを誇りとしておったようであります。私はケネディのその格調の……
○長谷川(保)委員 私は、主として低所得階層に対する政策、医療関係の政策についてお伺いいたしたいと思うのでございます。 所得倍増政策で昨年十一月総選挙に勝利をおさめた池田内閣は、その後の急速な物価の値上がりで庶民大衆に大きな迷惑をかけたのでありますが、また、わずかに十ヵ月後の九月十八日には株の大暴落を来たらせまして、この日一日だけで東京証券市場の株価の値下がりは一兆円に達する、七月十八日の最高値に対しまして、今日は実に二三%の暴落、この前の三十二年のときを上回るところのものになってしまったのであります。まさに混乱であります。政策の失敗といわなければならないと思うのであります。経済のことは私に……
○長谷川(保)委員 先般の池田首相の施政方針演説を見ると、社会保障の前進について、政府は引き続き低所得層対策と医療保障の充実を中心として、一そうの伸展をはかることにいたしましたというように、医療保障と社会保障については重点的に施策をする、こういうように言われておるのでありますけれども、その後予算を拝見いたし、またその後のいろいろな事情を拝見いたしておりますと、どうもそうおっしゃいますけれども、事実はそういうようになっておらぬではないかというように感ずるのであります。 まず医療問題でございますが、新聞等の報ずるところによると、先般来、臨時医療報酬調査会法案の提出について、また一方では中央医療協……
○長谷川(保)委員 時間の関係上、厚生、文教行政の点を二、三伺ってみたいと思います。 まず厚生関係を伺ってみたいと思います。 最近、御承知のように、日本人の平均寿命というものが非常に伸びまして、男六十六才、女七十一才というようなことになりまして、大へんけっこうなことでございますけれども、このけっこうなことの裏に、実に痛ましい問題を見るのであります。最近政府でお出しになりました印刷物によりましても、老人の自殺率は世界一だということになっております。人口十万単位六十才以上の老人の自殺数は三十五年で四千六百四十四人。ことに、高年令層になりますと、その自殺率が著しく多いのでありまして、人口十万単位……
○長谷川(保)委員 今回の災害が、未曾有の豪雪災害ということで非常に特徴があったわけでありますが、それが非常に重要な地方選挙による長期にわたります国会の自然休会、その間に春になり、雪が消えていった。直ちに立てられる対策が非常におくれているということから、率直に申しまして、この災害対策が気抜けになっているというような傾向が見えるのであります。しかし、これは非常に重要な問題でありまして、この災害対策が一見気が抜けたように見えますこと、もちろん、その裏には、それぞれの党におきましてそれぞれ対策を立てておることも行なわれておるのではありますけれども、しかし忘れてならぬのは、こういう陰に、先ほど来お話し……
○長谷川(保)委員 去る一月三十一日の本委員会で、滝井委員から、中央社会保険医療協議会問題をすみやかに解決するようにという非常に強い質問及び御要望があった。 率直に申しまして、一昨々年以来の医療問題の混乱、中央社会保険医療協議会の問題も含めまして、私はいわばこじらした病気というようにしみじみと経過を見て思う。よくもまあここまでこじらしたものだというように思います。なかなかこの解決は大へんなことであるけれども、しかし、どうしてもこれはすみやかに解決しなければならぬ。大臣も、一月三十一日の滝井委員の質問に対しまして、ただいま私としては全力を傾倒いたしまして、すべての点でなるべく早く開けるように努力……
○長谷川(保)委員 母子福祉資金の貸付不承認理由別調というのが参考資料にありますが、これを見ると、貸付金の不承認をしたというのに財源が不足によるものというのがずいぶんございます。母子福祉資金貸付の主要なものは、申し上げるまでもなく事業を開始して生活をしっかりやろうという非常に積極的な生き方をするための資金で、これが三十五年度のによりますと、九十一件財源がないのでできない。事業継続資金、これもまた、せっかくお母さんたちが一生懸命になって生活を立て直そうとしてやって参りました仕事に、どうしても継続資金が要る。ところが財源がないために、お母さんたちの要求がいれられない。これが三十五年度で九十三件、非……
○長谷川(保)委員 戦没者等の妻に対する特別給付金支給法案について若干の質問をいたしたいと存じます。 まず最初に伺いたいことは、この提案理由の説明を拝見いたしましても、戦没者の妻の精神的な痛苦に対しまして国として何らかの形において慰謝をしたいということであります。誤った帝国主義の考え方からいたしまする大束亜戦争及びその前の日華事変等々、まことに大へん遺憾なことでございましたが、ことにこの誤った戦争の最大の犠牲者となりましたものは戦没者の奥さんたちでありまして、まことに私どもは、この戦没者の奥さんたちに対しましては深い同情をし、また何とかしてその生活が守られて、子たちとともにりっぱに過ごしてい……
○長谷川(保)委員 両党の話し合いがあるそうでありますから、重要な点だけをピックアップいたしまして御質問を申し上げます。 すでに前の質問者からもお話があったことでありますけれども、今回の法案を見ますと、法案としては実にりっぱにできておる、これは長年私どもが要望しました大体の要点というものを、よく整えてあると思います。ただ、さきにも質問者からお話がありましたように、問題はこれをどう実施するかという点で、いわば児童憲章のようにりっぱにはできたけれども、実際には児童の福祉は守られておらぬというような実態が出てくるのではないかということを非常におそれるものです。せっかくこれだけの法案をつくったのであ……
○長谷川(保)委員 今、中林先生からいろいろ詳しい事情を承りまして、大へん啓発されたのでありますが、私しみじみと思いますことは、日本ではどうも消費者を保護する立法、制度というようなものがほとんど皆無であるというように思うのであります。これは外国では必ずしもそうではなくて、相当なものがあると思うのであります。そういうものをどういうように作っていったらいいか、突然のことでありますから十分なお答えをいただけないかもしれませんが、消費者を保護するための制度、立法、そういうものにはどういうものを考えたらよろしいか、これが伺いたい第一点であります。 それから第二点は、確かにそういう消費者を保護するのに、……
○長谷川(保)分科員 関連して。今の遺骨の収集の問題でございますが、先ごろ私のところに、満州におられました開拓団の中の方でありますが、手紙をよこしまして、切々たるものを訴えて参ったのであります。それは御承知のように敗戦直後関東軍は全部先に逃げてしまった。そのあとに残されました開拓団、何々村と当時言いました開拓団、満州開拓少年義勇軍の諸君が、御承知のように奮戦をしながら引き揚げてくる途中で遂に全く進むも退くもできなくなって、ソ連軍の重囲下に落ちて自決をしたという人々がたくさんございます。ことに婦人と子供たちがまず自決をした。当時の実情というものは惨たん目をおおうような次第であったわけであります。……
○長谷川(保)分科員 関連して。いろいろ聞きたいのですが、まだ質問者もありますから、今の点だけについて私は御質問申し上げます。 今、党としてその点の意見がきまっておるわけではありませんから、河野君の意見と私とは逆になるわけでありますが、一挙に地域差を撤廃するというのならば、河野君と私の意見は同じであります。しかし段階的にしていくということであれば、私は厚生省の腹が一体どこにあるかを怪しむものであります。なぜかならば、今日むしろ僻地に至るほど医者が行かないということは何を意味しておるかといえば、それは僻地では医業というものは成り立たないということを意味しておる。従って医者が全部都会に集中すると……
○長谷川(保)分科員 私は同僚諸君が質問しましたところを縫って、質問をあまりしなかった点について五点ばかり伺ってみたいと思うのであります。 第一点は、予算書にありまする準要保護児童の四%という数字であります。教育の機会均等と人材開発という項の中の三、文部省の方の事項別表の三ページのところにございますが、この要保護児童についてはこれを三%と見る。準要保護児童については四%と見る。なるほど前年から見ますと非常な御尽力をいただいたということになるのでありますけれども、私はこれが実態と非常に違うというように思うのであります。要保護児童の方は大体において生活保護を受けておりまする人口の比率から見て参り……
○長谷川(保)分科員 おそくなっておりますから、私の質問は取りやめますが、そのかわり資料を出していただきたい。それは、ただいま受田分科員からもお話のありましたように、補助金及び委託費というのが、非常にたくさんある。昨日、実は急でありましたけれども、外務省の方に、補助金、委託費を出す以上は、それらの団体から予算書が出ていなければならぬ、その予算書を調べれば一体どういうことをやっているかが私どもにつかめるので、ほぼ妥当な補助金、委託費がわかるということで要求したけれども、お出しにならない。かわりに見せていただいたのが、三十六年、昨年度の補助金、委託費の関係の書類であった。そういうばかな話はない。三……
○長谷川(保)分科員 最初に、私は厚生行政の根本的な態度に対して、一言お伺いをしておきたいと思います。 井掘委員も昨日指摘をされたのでありますが、私もまた、これは厚生省だけではありませんけれども、戦後のあの大きな血の犠牲を払ってかち得ました民主主義社会の態勢というものが、ことに行政の関係でくずれてきた。確かにこの点は、私は井堀君と同じように、アメリカあたりの厚生関係の役所へ参りますと非常に民主的だ、つまりサービスという考え方が徹底をしているということを感ずるのでありますけれども、どうも憲法二十五条実現の直接の責任担当省でありますところの厚生省に入ってみて、私どもが行く場合は別な立場もあります……
○長谷川(保)分科員 昨日受田委員から質問があったようでありますが、今回の高専の入試問題のミスの問題であります。このミスの問題を、文部省は新しくまた視学官など専門家を加えて検討するように、そういう御指示をしたというので、私は一応了としたいと思ったのでありますけれども、今朝の新聞を見まして、少しく憤慨をせざるを得ないのであります。それでこの問題に少しく触れて、文部当局の御意見を伺い、また同時に御反省を促したいと思うのであります。御承知のように入学試験、ことに大学の入学試験というようなものは、青年諸君にとりましては生涯の方向を、それによってどうなるか決するというような、非常に重大な機会であります。……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。