このページでは愛知揆一衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。
○愛知揆一君 私は、自由民主党を代表して、佐藤内閣総理大臣の所信表明と、水田大蔵大臣の演説につきまして、特に重要と思われる数点につきまして質問を行ないたいと思います。(拍手) 佐藤総理大臣が先般来数回にわたって、隣邦大韓民国、中華民国をはじめ東南アジア、大洋州等に及ぶ十数カ国を歴訪され、最後に米国を訪問して、多大の成果をあげられ、とりわけジョンソン大統領との間の最高会談において、沖縄、小笠原問題につき、いわば体当たりの努力を傾けられましたことは、私は深甚な敬意を表するものであります。(拍手) 沖縄、小笠原の返還問題につきまして、総理は所信表明の中でいろいろと説明されておりますが、私は、以下……
○国務大臣(愛知揆一君) 総理からの御答弁ですべてカバーされているように思いますけれども、特に私に対しましての御質問として、かつての私の発言についてのお尋ねがございましたから、まずこの点について申し上げたいと思います。 私は、施政権返還後の沖繩の基地の態様につきましては、将来いろいろの情勢が整い、またいろいろの条件が具備いたしますならば、最終的にはいわゆる本土並みということが理想であろうと考えております。その意味で、かつてある対談の席で、望むらくは本土並みという趣旨のことを述べたのでございます。しかしながら、現下の国際情勢のもとで、沖繩返還後のわが国及びわが国を含む極東の安全を確保するために……
○国務大臣(愛知揆一君) わが国外交の基本方針と当面の重要外交施策について所信を申し述べたいと存じます。 日本国憲法は平和国家の理想を高く掲げております。私は、真にその名に値する平和国家とは、みずからの自由と安全と繁栄を保ちながら、進んで、戦争のない世界の創造を目ざし、平和への戦いのために積極的な貢献を行なう国家であると考えます。 私は、こうした基本的な考え方のもとに、わが国益に最も合致する政策を自主的に選択し、これを国民の理解と支持のもと、強力に推進いたしたいと存じます。 まず外交の基本にある問題として、わが国の安全をいかに確保すべきかにつき一言いたしたいと思います。 われわれは、や……
○国務大臣(愛知揆一君) 私からは特に御答弁申し上げることもないかと思いますが、しいて申し上げれば、海洋開発につきまして、大陸だな条約等のことにお触れになったかと思いますので、その点だけ簡単にお答えいたします。 松前議員も御承知のように、いわゆる上部水域の水深が二百メートルまでの海底の区域の海床、それから地下の鉱物資源、これらにつきましては、これを探査、開発するためには、沿岸国が主権的な権利を行使するということが今日では一般国際法として確立してまいったように存ぜられます。このことは、先月の国際司法裁判所の北海大陸だな問題についての判決にもあらわれておりますので、一九五八年の大陸だな条約にはい……
○国務大臣(愛知揆一君) 最近、米国内で繊維を中心に輸入制限の動きが強まっておりますが、わが国といたしましては、先ほど通産大臣から御答弁いたしましたように、一方的な輸入制限であろうが、あるいは輸出の自主規制であろうが、形式を問わず、官民一体となって、このような動きが具体化するのを、まず未然に防止することが一番大切であると思いまして、ただいまできる限りの政府としての努力もいたしております。先般も御報告いたしましたように、この問題が二月早々アメリカに動きがありましたので、二月の中旬のワシントンにおきまして、駐米大使から直接米政府に厳重な申し入れをいたしました。それから、次いで三月に入りましてから、……
○国務大臣(愛知揆一君) 四月十五日、日本海上空において米軍偵察機EC121型機が北鮮側に撃墜された事件に関し、経緯等の概要を御報告いたします。 四月十五日午時三時半ごろ、平壌放送は、北朝鮮人民空軍が、北朝鮮の領空深く侵入した米国偵察機を撃墜したと放送いたしました。在京米大使館よりは、米国防省及び国務省の本件発表内容を通報してまいりましたが、この発表は、北朝鮮の清津南東九十五マイルの日本海海上において、厚木に基地を置く乗員三十一名の四発プロペラ海軍機EC121の捜索救難活動が行なわれており、同機は同日午後二時ごろから行くえ不明になっていること等を明らかにしたものでありました。 米側の捜索は……
○国務大臣(愛知一君) ただいまの御決議に対しまして、政府の所信を申し述べます。 米国による繊維品の貿易規制の動きにつきましては、政府はこれまでも、米国繊維産業の現状から見て、このような規制を要求する根拠に乏しい旨を指摘するとともに、かかる規制を行なうことは、世界の自由貿易体制に逆行するものとして、反対である旨を明らかにしてまいりました。 政府といたしましては、このような反対の意向を、米国政府に対し、種々の機会に繰り返し申し入れるとともに、繊維品輸出に関心を有するヨーロッパ及びアジアの諸国とも連絡をとりつつ、繊維品貿易の国際規制のごときことが実現しないよう努力してまいった次第でありますが、……
○国務大臣(愛知揆一君) 私は、五月三十一日から一週間にわたり米国を訪問してまいりました。 今回の訪米は、わが国の外務大臣としてニクソン大統領就任以来初めての訪米でありました。その意味におきまして、私は、ニクソン政権のアジア太平洋地域に対する基本的な考え方を明らかにすることにつとめました。ワシントン滞在中、まずニクソン大統領を訪問いたしましたが、大統領はアジア太平洋地域に対しきわめて深い関心を示し、この地域におけるわが国の地位を重要視し、日米両国が相協力してこの地域の平和と繁栄に貢献したいとの誠意を披瀝いたしました。(拍手)このような気持ちは、私が相次いで会談いたしましたロジャーズ国務長官、……
○国務大臣(愛知揆一君) 私へのお尋ねは、去る七月二日のウ・タント国連事務総長報告に関連したお尋ねでございますが、これはただいま御質疑にもございましたように、わが国を含めて世界の十四カ国の専門家のグループが作成いたしたものであります。したがいまして、化学・生物兵器の影響等に関しまして、きわめて有益な科学的な分析を行なっておりまするし、また、きわめて示唆に富む要請を行なっております。たとえば、戦争のための生物・化学剤の開発、生産、貯蔵などに及びましての停止と廃棄のための協定作成などを勧告いたしておりますが、これらの点につきましては、政府としては、ただいま総理からもお答えがございましたように、同三……
○愛知国務大臣 開会にあたりまして一言ごあいさつを申し上げます。
過般の内閣改造によりまして、はからずも不肖外務大臣を仰せつかりました。まことに微力で、顧みて何とも粛然たるものを感ずるわけでございます。どうかひとつ委員の皆さま方に格別の御指導とお取り回しをお願いいたしたい。どうぞよろしくお願い申し上げます。
【次の発言】 ただいまお尋ねの問題でございますが、まず順序ということを一つ、それから内容の点を一つと、二つに分けて申し上げたいと思います。
順序といたしましては、佐藤総理が言明いたしておりますように、当方の希望としては来年の秋に訪米をして佐藤・ニクソン会談を持ちたい、そしてそこで昨年の……
○愛知国務大臣 一言ごあいさつを申し上げます。
十一月三十日の内閣の改造によりまして、不肖私、全くはからずも外務大臣という大任を仰せつかりまして、顧みてまことに微力で粛然たるものを感ずるわけでございますが、内外の情勢がなかなかきびしいおりでもございますので、誠意を尽くして努力をいたしたいと存じます。何とぞ委員の皆さま方におかれましては、ひとついろいろの意味で御指導をたまわり、またお助けをたまわりますように、切にお願いを申し上げる次第でございます。
まことに簡単でございますが、一言就任に際してごあいさつを申し上げます。(拍手)
【次の発言】 まず御激励をいただきまして、まことに感銘いたすわ……
○愛知国務大臣 かりにさようなことがありました場合には、さようなことになろうかと思います。
【次の発言】 ASPACの問題にたとえば限定して申しますならば、ただいま総理大臣からお答えのとおりでございまして、ASPACは私の理解いたしますところ、参加各国におきましては軍事同盟的な考え方を全然考えてはおらぬ。またASPACの憲章と申しますか、規約等におきましてもさようなことは全然出ておりません。また今後におきましても、私は参加各国からさような意見が出てくるものとは思いませんし、またかりに、万々一さようなことの意見が出てくることがありましても、先ほど佐藤総理のお話しのとおりでございまして、現在のわが……
○愛知国務大臣 私から、外務省の所管事項につきまして、その概略を御説明申し上げたいと思います。 当面、沖繩施政権返還問題が、日米両国間において最も重要な問題となっておりますことは御高承のとおりであります。政府は、日米相互信頼関係の基礎の上に立った話し合いによる解決こそ沖繩問題解決のための最善にして最短の道であると確信し、米側との話し合いを進めております。 佐藤総理大臣は、本国会冒頭の施政方針演説におきまして、今年こそその実現に向かって大きく前進をはからなければならないとの強い決意を表明されております。政府は、これまで一昨年の佐藤総理大臣とジョンソン前米国大統領との会談の成果を基礎にして、沖……
○愛知国務大臣 ただいまのところ、六月の二日から三日間ほど、主として国務長官と会談をすることに予定をいたしております。 沖繩の問題は、御承知のように今年の末、まあ十一月以降に総理が渡米することになっておりますので、非常に困難な大きな問題でございますから、両国の最高首脳部の中で話の結末をつけるようにいたしたいという予定を一方にいたしておりますから、私が参りました場合は、沖繩の問題については、もちろんその総理の訪米が成果があるようにする、何といいますか、レールを敷くことにつとめたいと思っておりますので、確定的といいますか、決定的といいますか、そういうものを持って、そしてその場で話し合いを煮詰める……
○愛知国務大臣 法律的な拘束があるかどうかというお尋ねでございますが、これは実態的に申しますと、政策の合意とでもいうのが一番適切ではなかろうかと思います。
【次の発言】 ただいままず第一にお尋ねの合意書というものは、あの当時、その合意がこういうふうにできたということを新聞等に公表したわけでございますね。内容は、ただいまお話しのとおりでございますが、これは、いわゆる一体化ということは、通常使われていることばと同じように、施政権の返還ということを最終目的にして、それまで、できるだけ本土と沖繩のいろいろ施政のやり方について同じようなレベルでやっていくようにしよう、こういうことを、原則的な合意をしたも……
○愛知国務大臣 今回のアメリカ側との話し合いにおきましては、本会議等でも御報告をいたしましたように、一九七二年中にはおそくも返還を実行してほしいということが一つ、それから施政権返還後の基地の態様については、安保条約及びこれに伴う一連の法制、取りきめというようなものがそのまま本土並みに適用される、それから核についても、日本国民の非常に強い願望というものが核抜きである、そして施政権返還後においては沖繩と本土と差別待遇をしてはならない、こういった点が要点であるということを、いろいろの点から強調して要請をいたしたわけでございます。これがいわば交渉の基本線ということが言えるかと思います。 今回は、いわ……
○愛知国務大臣 いまのお尋ねに対しまして簡潔にお答えをしなければならないわけですけれども、経緯がございますから、ちょっと概略簡単に申し上げたいと思います。 実は、今月十八日付のウォール・ストリート・ジャーナルというものに、VXガスというものが沖繩に配置されておるというような趣旨の記事が出ましたことを十八日に私も承知いたしましたので、直ちにアメリカ大使館のオズボーン公使を招致いたしまして、外務省としてまずその真相を究明し、また、事実に対しましてとるべき措置をとらなければならないと考えたわけでございます。 そこで、先方が申しましたことを、御質問より少し広くなりますけれども、便宜上申し上げますと……
○愛知国務大臣 この問題は、ただいまもお話がございましたように、非常に微妙で複雑な問題であると考えるわけでございまして、特に最近イタリアあるいはカナダ等のいろいろの動きもございますので、どういうふうに日本として対処したらいいかということが、日本の国内のいろいろの方々からも大きな関心を持たれている問題でございます。 いまさら私からそういう情勢について申し上げるまでもないと思いますが、一応私の考えておりますことを申し上げますと、大体次のようなことになろうかと思います。 やはりイタリア、カナダ等の動向を見てみましても、中国の本土と、それから台湾と、この関係に対してどういうふうにやっていったらいい……
○愛知国務大臣 ただいま議題となりました国際通貨基金協定の改正の受諾について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 世界貿易が順調に伸びていくためには、世界全体としての準備資産の総量、すなわち国際流動性が貿易の伸びに見合って適度に供給されていくことが必要でありますが、金や米ドルなどの既存の準備資産の供給には限度があり、このため国際流動性の適正な供給が確保できなくなって世界の貿易と経済の発展が阻害されるおそれが出てきました。この問題に対処するため、一九六三年十月の十カ国蔵相会議以来四年間にわたって検討が続けられた結果、特別引き出し権制度を国際通貨基金内に創設することになり、こ……
○愛知国務大臣 まず、憲法上の問題から申しますと、これはただいままで予算委員会その他で明らかにされておりますように、憲法上もいろいろの角度から取り上げられると思います。たとえば非核三原則の中でも、純粋の憲法論ということからだけいえば、たとえば攻撃的でないものならば、核兵器だって持ったっても憲法上は許されるんだという説もあることは、憲法論議としても法制局長官等から御披露した一つの見解というものもございます。同時に、通常兵器であっても攻撃専門のものというものが観念的に考えられるならば、それはやはり憲法上は持つことを否定さるべきではないかというようなこともございまして、憲法上にもいろいろの論議があろ……
○愛知国務大臣 御承知のように、ユーゴ国からは、一九六七年の四月に、パビチェヴィッチという外務第一次官が来られまして、この人が来日いたしましたときに、ユーゴは貿易の関係あるいは文化の関係その他でも日本との間の国交の親善関係を一そう増強したいという御希望で、もちろん、われわれとしてもこれに異議があるはずもございません。そして、私どもにも向こうから機会があったら最近の機会に来ないかというお招きもあったようなわけなんですが、なかなかそうもまいりませんでしたが、今回、そういう前々からの向こうの希望もございましたので、近藤審議官を出張させたわけでございます。その際には、特にこの文化協定についての話し合い……
○愛知国務大臣 戦争中、軍属あるいは徴用等によって樺太に渡りまして、そのまま終戦を迎え、今日まで樺太に残留している朝鮮人の数は、これは正確には明らかでないのでありますが、韓国政府が赤十字国際委員会に対して七千名の引き揚げ希望者名簿を提出しておる趣でございます。韓国政府は、従来から、わが国が、これらの朝鮮人のうち韓国あるいはわが国への引き揚げ希望者を、その最終定着地いかんを問わず引き揚げせしめる責任があると主張いたしまして、協力を要請してきておる次第でございます。
【次の発言】 先ほど申し上げましたように、正確な数字は遺憾ながら不明なのでございますけれども、赤十字社に出しました韓国側の数字という……
○愛知国務大臣 私は、先般外務委員会で、このSDRの問題についても、基本的な考え方を申し上げたわけでありますけれども、いま大蔵大臣が言われるとおりだと私は思うのですが、基本的には、やはり世界の貿易の拡大ということを人類の理想として末長く続けていくべきではないかと思うのであります。ところが、最近の通貨不安というような状況に対しまして、アメリカの国際収支問題などにしても、たとえば非常に末梢的な課徴金制度だとか輸出の自主規制であるとか、そういうふうなものに展開してくるおそれが相当具体的にございますから、これは輸出とかあるいは貿易の拡大というような大旆を掲げて進む道からいえば、望ましくないことである。……
○愛知国務大臣 ただいま大蔵大臣からもいろいろお話がございますように、また先般私も申しましたとおり、IMF体制というものができた経路を静かに振り返ってみましても、やはり新しい意欲的な体制をつくるまでには、いろいろの議論やあるいは従来の考え方にとらわれた危惧の念なども出るのはむしろ当然かと思いますけれども、いろいろそういう論議や経過をたどってIMF体制ができてからあとの情勢をごらんいただけば、私は、そうした意欲的な新しい考え方というものは相当の成果をあげておると考えるわけでございます。今回のSDRの創設につきましても、十カ国蔵相会議等の経過もよく御承知だと思いますけれども、各国のいろいろの今日ま……
○愛知国務大臣 衆議院の外務委員会で一つの中国ということについての問答をいたしました点は、先ほどお触れになったとおりで、私の意見はおわかりだと思います。私はそういう意見を持っておるわけです。そして日華基本条約につきましては、国民政府が中国の正当な政府として条約を結んでおるということから申しますと、たとえばそのときに、参議院の予算委員会でも応答がありましたように、戦争状態というものについては、国を代表して締結したものでございますから、戦争状態は終結したと見るのが条約論としては正しいものである、そういう趣旨のことを申し上げたわけです。したがいまして、ただいま御指摘のとおり、交換公文などもございます……
○愛知国務大臣 ただいま議題となりました通商に関する日本国とメキシコ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 メキシコは、わが国にとってラテンアメリカ最大の貿易相手国になっておりますが、同国はいまだガットに加盟しておらず、また、戦後、両国間には通商上の諸般の待遇を保障するための協定がなかったので、政府は、通商に関する協定の締結についてメキシコシティ及び東京において交渉を行ないました結果、昭和四十四年一月三十日に東京において本大臣とロドリゲス・アダメ在日メキシコ大使との間で本件協定の署名及び関連書簡の交換を行なった次第であります。 この協定は……
○愛知国務大臣 国が海外移住事業団に対してアメリカ合衆国移住者にかかる渡航費貸し付け金関係の債権を免除することにつきましては、すでに当該債権の大部分が回収済みであり、残余債権の回収が事実上不可能に近いことに顧みまして、やむを得ないものと考えます。 また、海外移住事業団が海外移住者に対して渡航費貸し付け金関係の債権を免除することについては、債務者たる海外移住者個々の返済能力を勘案することなく一律に免除の措置をとることに問題がないわけではございませんが、昭和四十一年以降海外移住者の渡航費が海外移住事業団を通じて本人に支給することに改められていること、過去の実績等から見まして、本債権の回収がきわめ……
○愛知国務大臣 私は、率直に申しまして、まことにごもっともな御意見だと思います。これは従来の政府のやり方からいたしまして、またこの贈与の分以外の借款の分を国会の御承認を受ける協定とは私は存じませんから、そのやり方は御意見ございましょうが、政府としては正しいと私は思います。その意味するところは、この贈与というのは、両国間の協定で行なわれなければできないわけでございます。それから、借款の分につきましては、政府が立案をいたしますときに、予算の編成に際してはこれを十分頭に入れて組んでおりますので、予算のほうにも関連して御審議を受けられる、こういうことで、その分の協定は国会の御審議を受けない、この種類の……
○愛知国務大臣 アメリカに対する沖繩問題を中心にする交渉は、かねがね申しておりますように、非常にむずかしい問題であると考えておりますので、六月早々の私とロジャーズ長官との会談から始まって、十一月下旬を予想しております総理とニクソン大統領の会談、この一連の相当長い期間にわたる時間をかけて実りのある成果をあげたい、こういう心がまえでおりますので、六月の会談を始めるに際しまして、今後のスケジュールその他をも含めて、どういうふうな段取りで具体的に話を進めていくがよろしいかというような点について、東郷局長に打ち合わせをしてもらったわけございます。したがいまして、内容についてはともかくとして、今後どういう……
○愛知国務大臣 現に交渉中になっておりますものはルーマニア国との間でございます。現に交渉中のものはそれだけでございます。
【次の発言】 まだ的確にいっと申し上げる段階にまではいっておりません。
【次の発言】 先ほどから伺っておりますが、私も原則的に御同感でございます。今回相当長い期間がかかりましたが、メキシコとの間の通商協定がいよいよ調印されたというようなことで、両国の関係が一そうやりやすくなった、こういうふうに考えますので、今後御趣旨のような点については大いに努力をいたしたいと思います。
【次の発言】 沖繩の返還交渉を目前にしております現在におきまして、返還後のことも考えながら、沖繩の経済の……
○愛知国務大臣 ただいま議題となりました太平洋諸島信託統治地域に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 政府は、かねてより、戦前わが国の委任統治地域であった太平洋諸島信託統治地域の住民が国連に対し提起している戦争損害請求問題につき、このような請求には応じられないとの法的立場を堅持しつつ、その実際的解決をはかるため、同地域の施政権者たる米国政府と交渉を行なっておりましたが、この問題については、日米両国が、第二次世界大戦の結果住民がこうむった苦痛に対し同情の念を表明することとし、他方、住民の福祉のために両国がそれぞれ十八億……
○愛知国務大臣 当時、該地域は、国際連盟の委任統治領でありましたから、法律的あるいは条約的にいえば、該地域は日本内地と同様の施政下にあった、まず第一に法律的にはさように理解いたしております。 それから当時の住民は、当時の日本国に対して相当の親愛の情を持っておったのではなかろうかと感ぜられます。そのことが、今回のこの問題の処理につきましても、日本から何らかの形で――その根拠についていろいろ見方もございましょうが、私の理解するところでは、必ずしも法律上の権利、権原ということではなくて、何か日本から協力、援助をもらいたいという気持ちが非常に強いのも、そういったような関係も根ざすところがあるのではな……
○愛知国務大臣 端的に問題をしぼってお尋ねで、それに対して広範にお答えするのは失礼かと思いますけれども、ちょっとお許しをいただいて、私の考え方は、返還についての願望、考え方というようなものはくどくど申しません。これはもうお互いによく理解し合っていることだと思います。 基地の問題でございますけれども、これは施政権が返還されるということであれば、論理の必然からいいましても、それから感情的といっては悪いかもしれませんが、政府としても沖繩の人を差別してはならない、こういう感覚的なところから申しましても、憲法はもちろん、安保条約に限らず一切の法制というものは、そのまますなおに沖繩に適用されるべきもので……
○愛知国務大臣 安保条約の取り扱いにつきましては、先般来本会議、委員会等でも詳しく政府の態度を御説明申し上げたつもりでございますが、これを要するに、政府としては、いわゆる自動継続といいますか、自動存続といいますか、そういうことをまだ決定したわけではございません。先般アメリカ側と話し合いをいたしましたときに、日本政府が正式にさような提案をしたと伝えられましたけれども、それは会談の経路におきまして、安保条約の堅持を望む日本の意見の多数の中には、自動継続というやり方がいいのではないかという説がだいぶ多数に見受けられる状況であるということを、日本の国内の客観的な情勢として伝えたことはございますけれども……
○愛知国務大臣 最近わが国から海外に渡航する人たちの数というものが、年を追うごとに非常に激増しておりますことは御承知のとおりでございます。こういう状況の中で、日本の現行の旅券法というものは、俗なことばでいえば、きわめて陳腐化してしまっております。時代の要請にそぐわない、また諸外国の例等に見ましても、全く時代おくれのものである。御承知のとおり、数年前から、外務省としては旅券法の全面的な改正をやりたいということで、いろいろと苦心をいたしておりましたわけでございますが、今回成案を得ましたので、ぜひひとつ御審議の上、旅券法をりっぱなものに改正したい、時代の要請に合うようにしたい、こういう考え方で提案い……
○愛知国務大臣 なかなかこれむずかしい問題でございまして、政府として、やはり外国の人がどういうふうに日本を見ているかということについては、いろいろの方法をもって調べたり、あるいは情報を収集したりいたしておりますけれども、必ずしも一日本の実情というものがいまだ十分には行き渡っていないように、よく理解されていないように感ずることが多いわけでございます。ところが、その中で、ただ一つ経済的に非常な躍進をしているということは、これは客観的事実なも一のでありますから、だれしもがこれを認めているわけであります。自然、これだけ急激に躍進したということについては、いったいその原因はどういうところにあるであろうか……
○愛知国務大臣 どうも私もあまりこまかい法律的なことはよくわかりませんけれども、ただ、こういうことは言えるんじゃないでしょうか。お尋ねのことにぴったりお答えになるかどうかわかりませんけれども、たとえば国交のない国に対して渡航をする場合に、旅券を発給するというようなことは、相手国といいますか、その旅行先において、わが国民の身分の保護その他について欠くるところなきやいなやというようなことを考慮して、発給するかどうかをきめなければならない。そういうような性格も旅券というものの発給の際には考慮しなければならない点があるのではないか、そういうふうな性格も旅券というものにはあるのだ、私は常識的にはさように……
○愛知国務大臣 内閣委員会でそういうふうに申したかどうか、私、いま正確に記憶いたしておりませんけれども、私は、事前協議というものは起こらないような場合が一番理想的だと思うのです。同時に、これは観念的にこういう場合があろうか、こういう場合があろうかということをせんじ詰めてみることは、性格上なじまないものではないだろうかという私の気持ちを、いつも率直にお答えいたしておるわけでございます。御質疑の関係等からお答えしましたことが、いまおあげになりましたようにとられた面があるのかもしれませんけれども、私としては、特に地域を限定してどうこう、あるいはどうするといったことを断定的に申したつもりはございません……
○愛知国務大臣 何か底がありそうなお尋ねでございますが、私はうそをつかないようにいたしたいと思います。
【次の発言】 まさにそのとおりに考えます。
【次の発言】 ただいま帆足委員から御指摘がございましたように、このいわゆる北鮮送還の問題というものは、ずいぶん長い間続いておる問題でございますけれども、私も、いまと立場は違いますが、内閣官房長官の当時にも、ずいぶん努力は続けたつもりでございます。またその当時、なるべくすみやかな機会に政府として善処いたしたいということをお約束したことも、ただいま御指摘のとおりでございます。私はその地位を退きましたけれども、私の承知しておりますところでは、あとを引き継……
○愛知国務大臣 昨日に引き続きまして、本日も、帆足委員の御体験から出ておる切々たる御意見を拝聴いたしまして、私どもとしても非常に考えるところがございます。
ただいまお述べになりました中で、私はいままでもいろいろ御説明につとめておるつもりでございますが、法律案の修正ということは政府としては考えられませんけれども、ただいまお述べになりましたようないろいろの御意見を十分ひとつ念頭に置いて、運用上も善処方を考えてみたい、かように存ずる次第でございます。
【次の発言】 実はこの旅券法の改正については、いつも申し上げておりますように、もっと早く提出して御審議を願いたかったわけですが、昭和四十年以来今日ま……
○愛知国務大臣 その上告書に書かれてあるような事実がございましたことは、これは事実でございます。そしてこれは結論的に申しますと、あまり法律的その他でぎくしゃく論ずることは、私は、事柄の性質上いかがかと思う点もございますけれども、御案内のように、日本は大韓民国政府との間に正常な国交を持ちまして、ここに三年余りになっております。この両国間の親善友好関係を保っていくということが、私は日本の国益の命ずるところでなかろうかと考えるわけであります。それが日本に対する内政干渉というふうにいきなり取り上げないで、やはり友好関係にあるところの韓国政府の言い分、懸念というようなものも、十分聞くべきものは聞くという……
○愛知国務大臣 沖繩の毒ガス問題につきましては、詳しく折衝の経過を御説明いたしたいと思いますが、それに先立ちまして、最も最近の状況を御報告申し上げたいと思います。 アメリカの東部時間ですか、二十二日午後十二時四十分、国防総省が本件についての発表をいたしました。ただいま翻訳を急いでおりまするから、おっつけ翻訳をとりあえず朗読でもさせることにいたしたいと思いますが、要点は一つに尽きるわけでございまして、問題の物質はすみやかに沖繩から撤去するということを発表いたしました。わがほうに対しましては、それに先立ちまして、ワシントンにおいてロジャーズ国務長官が下田大使に対しまして、問題の物質を沖繩からすみ……
○愛知国務大臣 ただいま議題となりました所得に対する租税に関する二重課税の回避のための日本国とインドとの間の協定を修正補足する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 わが国とインドとの間には、昭和三十五年一月五日に署名された所得に対する租税に関する二重課税の回避のための協定が締結されておりますが、近年インドが行ないました税制改正を考慮に入れるとともに両国間の二重課税回避の制度の一そうの整備をはかるため、政府は、この協定を修正補足する議定書の締結について交渉を行ないました結果、昭和四十四年四月八日にニューデリーにおいて、わがほう在インド法眼大使とインド側……
○愛知国務大臣 ただいま御決議の東南アジア地域を中心とする発展途上国に対するわが国の経済協力につきましては、十分御趣旨を尊重いたしまして、より効果的な援助をすべく努力いたす所存でございます。(拍手)
○愛知国務大臣 さきに内閣委員会で本件に関して答弁申し上げましたことはただいま御指摘のとおりでございます。
【次の発言】 まず、この点については、根本的な趣旨と申しますか、それから御説明しなければならないと思いますが、本来米軍機は横田その他のいわゆる提供された施設・区域を使用すべきものであって、民間空港の使用については、その機能に支障を生じせしめないように措置しなければならないものである、これが原則だと思います。同時に、特に新東京国際空港というものは世界的な民間航空界の発展に対処するために純粋の民間空港として整備するというのがたてまえでもありますし、その性格でもございますから、その本来の機能を……
○愛知国務大臣 まず、外務省設置法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。 この法律案におきましては、まず儀典長一人を新設することといたしております。近年外国要人の国賓、公賓等としての接遇及び在京大公使の接受等の事務がますます増加しておりますが、これらの事務は、相手国に対する外交上の儀礼に関する外務省独特の事務であり、諸外国におきましても、それぞれ外務省に格式、資格のきわめて高い儀典長を置いております。しかるに、これまで外務省には政令職たる儀典官三人が置かれているにすぎませんでしたので、今般、外務大臣に直属する高位の職として儀典長を外務省に置くこととし、増加する外交上の儀礼に関す……
○愛知国務大臣 科学技術庁長官からもいろいろ御説明があることと思いますけれども、お求めによりまして私どものほうでいたしておりますことを御報告申し上げたいと思います。 まず一月十三日から十六日の間にプランジャーが横須賀に寄港しました際に、レーダーによる異常が記録されたわけでございます。さっそく科学技術庁からの御要望がありましたので、外務省といたしましては一月下旬、原潜の寄港中は測定器に異常を及ぼすような強力なレーダーを使わないように米国大使館に申し入れをいたしました。具体的にどのようなレーダーということにつきましては、現地で科学技術庁と米海軍が話し合うことになりました。 それから二月十日、ハ……
○愛知国務大臣 モンゴルの問題につきましては、従来外務委員会、あるいは予算委員会、分科会その他におきましての稻村先生はじめ御熱心な方々からの御意見を、あらためて就任後過去の経緯、それから政府の総理はじめ当時の外務大臣の答弁等もしさいに私としても検討いたしました。 御承知のとおりでございますから詳しく申し上げるまでもございませんけれども、従来政府としては、国連総会においてモンゴルの加盟のときにとった態度によりまして、事実上承認している、現在のところそれ以上国交を直接結ぶということは考えていないというのが従来の態度であったようでございます。 そこで、私もいろいろ考えておるわけでございますが、一……
○愛知国務大臣 仰せのとおりと存じます。
正確な数字もあるはずでありますが、なおそういう点については十分責任を持って実態を掌握するようにいたしたいと思います。
【次の発言】 いまお答えした意味は、ここに持っていないという意味ではないかと思いますけれども、私もよく調べてみます、実情がどうなっておるか。ここにはいまそういう分類によりました数字がないようですが、集計していまのをさっそくお届けできると私思っております。
【次の発言】 先ほど来政府委員から御説明申し上げているような点でまだ御不満のところもおありになろうかと思いますけれども、実は先ほどもおあげになりましたが、青森県の工藤さんという県会議……
○愛知国務大臣 いわゆる基地ということばは、安保条約上では施設、区域の提供ということ。その施設、区域として提供されたものについては、地位協定というものがございます。これは御承知のとおりと思います。問題の成田空港がその基地であるかどうかということがまず第一の御質問かと思いますが、そういうことはございません。これは施設、区域として提供するとかこれを予定しているとか、そういうことはございません。
【次の発言】 軍事基地ということばが使われておるのは、これはむしろ通俗的な用語ではないかと思うのでありまして、日米安保条約の目的を達成するために、日本が提供する施設、区域を通例基地とかあるいは軍事基地とかい……
○愛知国務大臣 ただいま総理からお話のあったとおりでございまして、いま事前協議についていろいろの角度から御心配やお尋ねがあるわけでございますけれども、これは本来日本が主権国としての立場で、日本の意見というものを条約論からいえば保留しているわけですから、その保留しているものをあらかじめこういう場合にはこうだとか、こういう場合にはこうだとかいうようなことを本来あげつらうことが性格としておかしいんじゃないだろうかというふうに私は考えております。したがいまして、これを合意議事録というようなことでもって、こういう場合はこう、こういう場合はこうだというようなことを取り上げるのにはなじまない問題ではないだろ……
○愛知国務大臣 突然のお尋ねですから、特にこれはよくあらためて読んで意見を申し上げるべきだと思いますけれども、私も御指摘のように山田博士に教わりました弟子の一人でございますが、先生の意見は尊重をいたしたいと思います。
【次の発言】 難民に関する条約加盟国の数は、五十六カ国でございます。それからアメリカは、議定書に入っておりますが、条約には参加していない、こういう状況にあるようです。
【次の発言】 その経緯はちょっとわかりかねますけれども、御承知のように、難民条約は猪俣委員よく御承知と思いますけれども、第二次大戦とそれに基づく東ヨーロッパにおける革命の結果、主としてヨーロッパに生じた多数の難民を……
○愛知国務大臣 私に対しても御質問でございますから、私からも簡単に申し上げたいと思います。 ただいま内田委員から御指摘がございましたように、一、二の機会に私が申したと伝えられておりますようなことも、必ずしも本意が正確に伝わっておらないようなふうに思います。私はこの国会を通じて国民に申し上げることが私の真意でございますから、この際明らかにいたしたいと思いますが、一昨日、本会議で佐総総理から成田委員長に対して御答弁申し上げたこと、それからただいまも総理から答弁せられましたこのことについては、私は、もう当然のことではございましょうけれども、全く同じ考え方でございます。このことは総理の御答弁にもあり……
○愛知国務大臣 ただいまのお話は承っておりますが……(「あなたの答弁は求めていない」と呼ぶ者あり)いや、私はいまそれは初めて伺いました。
【次の発言】 私は、先ほど申しましたように、ここで、そういう発表が中国政府側から発表されたということは初めて承知いたしました。しかし、一般的に申しまして、一国の政府がある文書についてそういう発表をいたしました場合も、事前に他の国に対して通報なり相談がなかったものについては、一般論として、他の国としてこれに対してコメントを私はすべきものではないと思います。
それから、吉田書簡というものは、先ほど来総理が御答弁申し上げているとおりでございますから、私は、外務省……
○愛知国務大臣 日米安保条約、安保体制というものは堅持いたします。この方針が決定しておるのでありますから、どういう方法でこれを延ばすかということは、むしろ私はテクニカルな問題じゃないかと考えております。
【次の発言】 沖繩の返還の問題は、沖繩の早期返還ということで処理をいたしたいと思っております。
【次の発言】 昨年来と申しますか、私は先ほど申しましたように、安保体制というものは、どうしても来年六月以降におきましても堅持しなければならないという意見をかたく持っておりますし、これは現在ますますかたいわけでございます。
そこで、私は、自動延長ということばもいかがかと思うのでありますが、一つの考え……
○愛知国務大臣 ただいままでの段階は、いま関係大臣から御答弁申し上げたとおりでございまして、内閣全体で協力して国益を守りながら、また自由化のほうに前進をしたいという姿勢でやっておりますが、お尋ねのアメリカとの関係では、昨年の暮れに東京で折衝をいたしましたここは御承知のとおりでございますが、そこでは両方が合意するような結果は出ませんでした。そこで先方も、その後、いわゆる通常の外交チャンネルでもってさらに話を進めたいという希望がございまして、若干の向こうの意見はわかっておりますが、これに対していま申しましたような基本的な考え方で話し合いを進めてまいりたいと思っております。それから、これは御指摘のよ……
○愛知国務大臣 二つに分けてお答えいたしたいと思いますが、ニクソン氏が大統領に就任いたします前にいろいろ発表された意見というものがございます。しかし、これは野にあったときのニクソン氏の意見である、こういうふうに理解してよろしいのではないかと思います。
大統領になられてからのニクソン大統領の所見というものは、対外政策等について具体的にまだ発表されたものはございませんけれども、従来からの日本との関係におきましては、ますます親善友好関係を高めていきたいということが基本になっておると思います。
【次の発言】 私は、一つも矛盾しておらないと思っております。というのは、先ほど私お答えいたしましたように、……
○愛知国務大臣 ただいま御指摘もございましたが、一九六七年の国際穀物協定、これに基づく食糧援助規約に関連いたしまして、年間約千四百三十万ドルに相当するまさに食用穀物、農業物資の援助を行なうことになっております。いろいろいまも御論議がございましたように、こうした援助に基づく食用穀物は、主として米の形で実行いたしたい、供与したい、こういう方針で、外務省といたしましても、いろいろ農林省の御協力によって、受け入れるほうの側の希望、あるいはそれに対する折衝等も行なっておるわけでございますが、ただいま農林大臣からお答えがありましたような、インドネシア側の希望もありますし、それからまた評価のしかた、そのほか……
○愛知国務大臣 過去においてそういう事実はなかったと思います。
【次の発言】 それはやはり仮定の問題ですから、お答えするのにふさわしくないと思います。
なお、在日米軍区域、施設との関連の問題から言えば、安保条約というものがかかっておりますから、だいまのようなお話は仮定の問題でございますから、お答えをするのにふさわしくないと思います。
○愛知国務大臣 現在、具体的な問題としてはまだ取り上げるところにいっておりませんけれども、考え方といたしましては、アメリカ大統領が日本を訪問される、これが国民的な歓迎の中に行なわれる時期が来ることを私も望ましいことであると考えます。
【次の発言】 国連につきましては、いろいろ私どもも期待を持っておるわけでございますが、御案内のように、まだ国連の内部において日本人が十分に働く機会を与えられる、その機会が乏しいように思いますので、国連の内部において日本人職員が活躍できるようにということにつきましては、相当具体的に進んだ折衝といいますか、要請もいたしておるわけでございます。
それから、安保理事会の……
○愛知国務大臣 ただいま御質問の点でございますが、この沖繩の返還問題につきましては、国民の間でもいろいろの議論や期待や希望があるということは申すまでもないことであると思いますけれども、大きく分ければ、ほかにもいろいろ議論があろうけれども、こういう二つの意見に大別されるのではなかろうかというような趣旨で、総理がああいうふうな答弁をされたもの、こういうふうに理解をいたしておる次第でございます。
【次の発言】 内閣は一体で重要な問題に取り組んでまいらなければならぬことは当然でございます。また、ただいまお尋ねの点につきましても、私は総理と同じ気持ちでおるのでございます。
○愛知国務大臣 この問題につきましては、外務省でそういう作業を進めているということはございません。 しかし、それは別といたしまして、ちょうど先般の私の答弁についても触れてお問いになりましたから、念のためお答えいたしたいと思いますが、これは当委員会におきまする楢崎委員と私との質疑応答は皆さまよく御承知のとおりで、仮定のこととして、ポラリスが緊急避難をするというようなことが観念的にあり得るとするならば、そういうときにはどうするか。これはともかくポラリスというようなものであれば問題なく核兵器でございますから、これは事前協議にかける。これは当然だと思います。そうしてさらに、これがたとえば人道的のよう……
○愛知国務大臣 ただいまお尋ねの点でございますが、去る二月十日、外務省といたしましては、在京ソ連大使館に対しまして、ただいま農林大臣からお答えのありましたように、公海の漁業資源保護の立場から、ソ連側の善処を強く要請をいたした次第でございます。
【次の発言】 ただいまの問題と関連して領海の幅員の問題の話でございますが、第一に、わが国といたしましては、一般的に国際法上の領海の幅員として多数の国々で承認されておりますのが三海里説でございます。これは一応確立した定則とでも申しましょうか、そういうことになっておりますので、全体的にこれを改めない限り、ただいまのところ三海里以外の幅員を主張することはできな……
○愛知国務大臣 いわゆる新聞紙上に報道せられた下田発言は、アメリカ世論の動向の情勢分析の
一つの見解として述べたものであり、政府としてはその見解に同意を与えているものではない。
新聞紙上においては、下田大使の情勢分析が、あたかも大使の政治的主張のごとく報道せられたことはきわめて遺憾である。
本人の行き過ぎの点も認められるので、私からあらためてこの意を伝達し、本人より今後慎重を期する旨の意を表させます。
なお、三月一日夜、本人にこの意を伝達したところ、本人よりも、今後十分注意する意を表しました。
【次の発言】 ただいまも仰せがございましたように、実は、私も一つの新しい時期に際会しているよ……
○愛知国務大臣 時間もございませんから、詳しく申し上げるのもいかがかと思いますが、下田発言につきましては、先ほど来総理から御答弁のありましたとおりでございますが、いまプエブロ号事件のお話が出ましたが、この件はこういう事情にございますことを申し上げておきたいと思います。 これは二月二十一日のことでございますが、ロサンゼルスで、下田大使がかねての求めに応じまして、世界情勢分析協会とでも申しましょうか、そういうカウンシルの主催のところで講演の依頼を受けました。その原稿等につきましては、十分本省とも打ち合わせ済みでございます。ところが、それに関連をした記者会見を求められて、そしてたまたまロサンゼルス……
○愛知国務大臣 外務省所管の昭和四十四年度予算について大要を御説明いたします。 予算総額は三百九十三億六千二百一万九千円で、これを主要経費別に区分いたしますと、科学技術振興費一億六千百十九万六千円、貿易振興及び経済協力費百三億八千八百五十九万円、その他の事務経費二百八十八億一千二百二十三万三千円であります。また組織別に大別いたしますと、外務本省二百二十億三千八百十八万円、在外公館百七十三億二千三百八十三万九千円であります。 その内容について御説明いたします。 第一、外務本省一般行政に必要な経費三十六億八千四十三万九千円は、外務省設置法に定める本省内部部局及び付属機関である外務省研修所、外……
○愛知国務大臣 経済外交ということの重要性は、私も身にしみて感じておるわけでございますが、予算の数字につきましては、御質問がございましたら、政府委員からも御答弁をさせていただきたいと思います。 私の率直な感じを申しますと、私も外務省の仕事を担当してから痛感したことは、東京におきましても、経済界との接触あるいは各省庁との連絡というようなことが非常に必要なことであるということを痛切に感じました。したがいまして、ほんとうに真剣に外務省の諸君にやってもらわなければならないと考えているわけであります。 出先の問題にも触れてお尋ねでございましたが、私、就任前にときどき外国を回ってみて、最近は、外務省の……
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