このページでは橋本登美三郎衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(橋本登美三郎君) 日航機乗っ取り事 件について御報告申し上げます。 去る三月三十一日発生いたしました日本航空機「よど号」乗っ取り事件は、御承知のとおり、関係者の努力により、同日板付飛行場において老人、女子、子供ら二十三人が救出され、続いて四月三日、韓国金浦空港において、山村運輸政務次官が身がわりとなることを条件に、残りの九十九人の乗客全員とスチュワーデス四人が救出され、さらに四月五日には、北朝鮮から山村運輸政務次官及び機長をはじめ三人の乗務員が「よど号」とともに帰国し、今後の犯人の取り扱いを別にいたしますと、一応の解決を見た次第でございます。(拍手) 本事件の解決に至りまする……
○国務大臣(橋本登美三郎君) お答え申し上げます。 御質問の趣旨は、一酸化炭素、鉛等についての規制対策を行なっておるようであるが、効果があがっておるかどうかという御質問のようであります。一括して申しますれば、残念ながら十分なる効果はあげておりません。ただし、相対的効果はあがっておる。というのは、昭和四十年、そのときの一酸化炭素の数量と昭和四十年度の自動車台数の数量と比較いたしますというと、自動車台数で二倍の増加量を示しておるにかかわらず、一酸化炭素は六〇%の増加にとどめておる、こういう意味では相対的な効果はあげておる、こういう意味であります。 なお、運輸省といたしましては、積極的に一酸化炭……
○国務大臣(橋本登美三郎君) 藤田さんにお答え申し上げます。 ただいま総理から答弁がありましたように、この自動車新税に伴っての値上げの考えは毛頭ありません。御承知のように、自動車運送事業の原価への影響力というものは、せいぜい千分の五程度であります。あるいはまた収入の面から、自動車等の、ハイヤー事業から考えますと、年間二百万ないし三百万の収入から見れば、五千円の支出増でありますからして、問題にはならないので、これはいわゆる値上げの理由にはなりません。 また、最近タクシーの料金値上げの申請があるが、運輸大臣は当分の間上げない、こう言ったが、当分の間とは何だという御質問であります。当分は当分であ……
○橋本国務大臣 最初に、たいへんお待たせして申しわけありません。 運輸行政の基本方針について申し上げます。 一九七〇年代の第一歩を踏み出す第六十三国会にあたり、運輸大臣として、行政の基本方針について、所信を申し述べたいと存じます。 一九六〇年代におきましては、御承知のとおり、わが国経済は世界に例を見ない大幅な拡大を続け、交通需要も逐年増加をみておりますが、その反面、通勤ラッシュ、交通事故など、国民生活の安全を脅かす社会問題も増加する結果となりました。 一九七〇年代は、経済規模の拡大を軸とする豊かな蓄積を土台とし、同時に、その過程において、経済、社会の各部面において発生するさまざまの問題……
○橋本国務大臣 内藤さんの御質問の前提となっておるのは、日本の航空政策といいますか、飛行場政策をどう考えておるかということでありますが、もちろんまだ現在のところ、委員会をつくって総合的に研究し、まず答申を得たいと思っておりますから、いま私が申し上げますことは私の私見にすぎないということで御承知おきを願いたいと思います。 ただ、お話がありましたように、世界は、いわゆる交通量で考えましても、交通政策といいますか、あるいは交流政策といいますか、これなくしてはその国の発展は不可能である。文化の面においても経済の面においても、社会環境ですか、すべてを含めて、いわゆる孤立状態ではこの国は成長しない、これ……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました港湾法及び港湾整備緊急措置法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 近年におけるわが国経済の高度成長に伴い、港湾取り扱い貨物量は、年々約二〇%の増加を示しております。なかでも、国際海上航路におけるコンテナ貨物等新しい海上輸送方式により輸送される貨物の増加が特に目ざましく、この傾向は今後も続くものと予想されます。 このような現状にかんがみ、重要港湾におけるコンテナ埠頭等の整備を今後一段と促進する必要があります。また、これらの埠頭は、在来の公共埠頭と異なり、岸壁、荷さばき施設等を一体として特定の者に専用使用させることによってその……
○橋本国務大臣 当委員会は宇田先生をはじめとして、皆さん運輸行政についてはベテランでありまして、私などはかけ出しでありますから、申し上げるような意見は、これからだんだんと勉強し、かつまた皆さんの御意見に従って十分なる措置を考えていきたいと思っております。 ただ、申し上げてよろしいと思いますことは、現在の交通状態をいかに緩和させるかというのには、考え方として二つあると思います。一つは緊急措置であり、もう一つは長期展望に立っての対策である。この二つの面から考えていかなければならぬ。 いまお話にあったように、たとえば道路拡張をするにいたしましても、東京都内の場合は事業費の大体八割五分から九割が補……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました船員法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 現在海上労働者に対しましては、海上労働の特異性を配慮しつつ、その労働条件等を定めた船員法が適用されておりますが、同法の適用範囲は、一般商船につきましては五トン以上の船舶、漁船につきましては一部の例外を除き二十トン以上の船舶となっております。 一方、二十トン未満の漁船につきましては、現在、船員法の適用がなく、陸上労働者一般を対象とする労働基準法が適用されております。 今回の改正は、これら五トン以上二十トン未満の漁船にまで船員法を適用することができることとするものであります。 こ……
○橋本国務大臣 交通事故の問題は、これはたいへん重要な問題でありまして、政府もこの交通事故対策というものに対しては非常な力を入れておるわけであります。現在のところは、一応各省にまたがっておりますので、総理府に交通事故対策本部をつくりまして、本部長に総務長官が当たるということで、各省これに協力をして、そして緊急対策並びに長期対策というものを目下検討しておりまして、近いうちに緊急対策はそれぞれ決定を見て、その実施に当たるということになるわけであります。もちろん、運輸省としては特に関係が深いのでありますから、したがって、交通安全対策については、種々の面から省は省としての対策は講じておりますし、御承知……
○橋本国務大臣 ただいま、議題となりました海上運送法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 わが国の旅客船による国内輸送は、離島住民の足としては申すまでもなく、一般の交通機関として、また、国民の観光の手段としても重要な役割りを果たしており、使用される船舶も年々近代化され、船型の大型化、高速化がはかられる等発展の一途をたどっております。 このような輸送の実態の変化に伴ないまして自動車航送船を含めた旅客船による輸送の安全の確保に関する事業者の責任はますます重大なものとなってきております。しかるに、現行法では、旅客輸送の安全を確保するための事業者の体制については明確な規……
○橋本国務大臣 横山さんがおっしゃるように、名古屋港の占めておる港としての重要性は年ごとに重く、また大きな意義を持ってきておるわけであります。したがって、横浜、神戸が歴史的なことからああいうような制度が持たれてきたわけでありますが、本年度一分引き下げたわけでありますが、名古屋が将来日本に占める重要港湾の地位から考えて、これはできるだけ引き上げて、そしてやはり大きな港の利益を受けるということに、ことしも努力をしたのでありますが、実現を見なかったわけです。しかし・将来ともにこれが努力をして、同じような国庫負担率を得られるように努力をいたしたいと考えております。
○橋本国務大臣 提案理由の説明を申し上げる前に、御礼のことばを申し上げたいと存じます。 今回の事件に関しまして、当運輸委員会の皆さん並びに国会全体、各党がこぞってご支援、御激励、ご協力くださいましたことを厚く御礼を申し上げます。いろいろ不手ぎわなところがありましたけれども、山村政務次官の勇気ある行動によって、とにかく人命全体が無事に救出をせられ、かつまた関係各国の非常なお世話によりまして、円満といいましょうか、まあ満足すべき解決ができましたことは、ひとえに関係各国の御協力及び皆さまの御支援の結果でありまして、厚く御礼を申し上げます。 ただいま議題となりましたタクシー業務適正化臨時措置法案の……
○橋本国務大臣 原則として、方針は変わりありません。ただ、御承知のように、これはよその国でもそういう国がありますが、日本の場合、いわゆる近隣に分裂国家あるいは未承認国家といいますか、そういう国があります。そういう点で、なかなか連絡上不十分な点が一つはあることと、まあその前提として第一には、この問題はやはり犯罪事件である。何といいましても、これは飛行機が乗っ取られたのですから、犯罪事件である。したがって、政府当局が犯罪事件として、これをできるだけ内地において解決したいという気持ちがあることも当然であると思います。しかしながら、これは限度があります。お話しのように限度がある。しかしながら、一応これ……
○橋本国務大臣 最初のタクシー業務の適正化、この法案の目的は、だんだんと皆さんの御質疑で御了解願ったように、最大の目的は、やっぱり研修といいますか、運転手の特性その他を含めた
【次の発言】 御意見ごもっともであります。それで、私もタクシーによく乗るのです。それから外国でも、めったに私は行きませんけれども、向こうで、パリなりロンドンでタクシーに乗りますと、彼らは一つの誇りといいますか、きちんとした態度でわれわれをタクシーに乗せてくれるわけです。一つには、日本の社会環境といいますか、慣習、これがだいぶ違うのですね。外国では、弁当持ってこいとかどんぶり持ってこい、そんなことはないのですね。日本では、……
○橋本国務大臣 ただいまはタクシー業務適正化臨時措置法案について慎重審議の結果、御採決をいただきまして、まことにありがとうございました。 また、決議されました附帯決議の内容につきましては、その趣旨を十分尊重し、誠意をもろて実施に当たる所存でございます。まことにありがとうございました。
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました航空法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 さきに発生しました日本航空機乗っ取り事件にかんがみまして、政府といたしましては、今後このような事件が再発しないよう種々の防止対策を講じてまいっておりますが、今回その対策の一環といたしまして、航空機内で行なわれた犯罪その他ある種の行為に関する条約を締結することといたしております。 この条約の締結に際しまして、機長に対して新たに、航空機内における航空機の安全を害する等の行為を抑止するために必要な措置をとる権限を付与する等所要の国内法上の措置を講ずる必要がありますので、ここにこの法律案……
○橋本国務大臣 おっしゃるとおり、新幹線だけで日本の総合交通体系ができ上がるわけではありません。しかし、この新幹線網の議員立法がなされたということは、心強く思っております。先ほど大蔵大臣が基本的と申しましたが、国土総合開発の上において新幹線の持つ役割りは、基本的なものを一つ持っておる。同時にまた、この鉄道法によって国土総合開発が推進されるという意味で、われわれは非常に賛成であります。ただ、こういう促進的な法案ができるのでありますから、したがって、政府としては、いまおっしゃるように、内航海運との関係及び航空網との関係並びに高速道路網との関係、これらを総合的にひとつ統一をしたいということで、この法……
○橋本国務大臣 全国新幹線鉄道網の整備は、国土の均衡ある発展をはかり、国民経済の発展と国民生活領域の拡大に資するために欠くことのできない、かつ緊急を要するものであると考えますので、本案のすみやかな成立を期待しておる次第であります。
【次の発言】 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨に沿って十分配慮いたしたいと存じます。
○橋本国務大臣 ただいまは慎重御審議の結果御採決をいただき、まことにありがとうございました。 また、決議されました附帯決議の内容につきましては、その趣旨を十分尊重し、誠意をもって実施に当たる所存でございます。 ありがとうございました。
○橋本国務大臣 まだお話し申し上げるような段階まで、この特会制度は具体的なところまではいっておりません。ただ前提として、御承知のように、さきの国会で御承認願いました新幹線網の財源については、国鉄の現在の中では背負い切れないので、その財源措置を考えるべきであるということが、法律で方向を差し示されております。同時にまた、すでに実験段階を過ぎました関門トンネル、これの工事ももう差し迫って、工事命令を出すべき状態まで従来の調査は進められてきておるわけであります。しかし、これも国鉄としては、御承知のように、国鉄財政の再建計画の中では考えておりませんし、また国鉄からの要望も、これも別個の財源で用意してもら……
○橋本国務大臣 宇田委員の発言に関連いたしまして、私の考え方を申し述べたいと存じます。 最近、皆さんから御指摘がありましたように、自動車欠陥問題は、国民の間で重大なる関心を呼び起こしておることはそのとおりでありまして、運輸当局としても、この問題に十分なる関心を寄せて対策を考えつつあるところであります。 特に、ちょっとお話の出ました軽自動車のいわゆるスピードと使用の問題、いま私が自動車当局に指示しておりますものは、大体この軽自動車の最高速度が百二十キロ、こういうような一これは自主規制でありますけれども、それにいたしましても、三六〇cc程度、馬力も五十馬力以下、こういう軽自動車が百二十キロとい……
○橋本国務大臣 アラブゲリラのためにいまなお抑留中の旅客に対しては、心から深甚の同情をいたす次第であります。御承知のように、わが国におきましても、過日ハイジャックによっていろいろな苦労をなめておりますので、旅客の諸君がさぞかし非常な苦しい立場に置かれておるであろうことを考えまして、心から同情にたえません。 なお、いま御質問のニクソン大統領提言の六項目でありますか、これにつきましては、直ちに運輸省事務当局におきまして関係方面、警察もしくは航空会社等と事務的な検討の段階であります。事務的検討の段階でありますが、その検討段階において、はたして警官もしくはガードマンを乗せてハイジャック防止を――犯人……
○橋本国務大臣 たいへんな事故でありますからして、できるだけ詳細をきわめて、少数意見といえども出してもらいたいと思います。その点、先ほど航空局長からお話がありましたように、再三再四山名教授にお願いしましたが、御本人はこれを拒否せられた、こういう事情を御了承願います。
【次の発言】 御意見のとおり、これはアメリカ等では、御承知のように五人委員会で常設機関が設置されております。そういう国々が二、三あるようであります。私しろうととして考えましても、また当時報告がありました際にも、木村団長から、何かやはり常設機関を設置することのほうが望ましいのじゃないかというような非公式の意見も述べられております。私……
○橋本国務大臣 当時新聞に出ました際に、直ちに野村自動車局長を呼びまして、その間の事情を詳細に聞き、かつまた、このような一部から疑惑を持って見られるような行為は厳に慎むように、こういう注意を与えております。 しかし、これはもう全く他意がないものでありまして、自動車局長として地方の、特に異なった地域の状況、御承知のように道路運送事業の運賃料金は、各地域によって非常に相違があります。そういう事情と、最近は自動車行政が何かとむずかしい難関にぶつかっておりますので、本人としては実情調査等の意味で参ったことと存じます。その間、いわゆる選挙運動らしい行動については一切行なわれなかったし、今後もそのような……
○橋本国務大臣 今回のハイジャックの問題につきましては、特に外務委員会は、問題が国際的な問題に発展いたしましたので、たいへん各党ともに非常な御心配にあずかりまして、まことに感謝、感激にたえません。私現地に責任者として参りましたが、ただ申しわけないことは、ああいうような事件でありますだけに、いろいろ国際的な関係で、たとえば韓国記者団、日本人記者団、日本人記者団も百人くらい行っておりますから、それに外国人記者団と三つのグループがありまして、それに対する十分な情報を提供することが不可能であった、実際上人手がありませんので。さようなことのために正確に事情を刻々と皆さんのところに御通告申し上げなかったた……
○橋本国務大臣 水没事故で全員死亡という大事故が、御承知のようにかつてあったわけであります。これにつきましては、御承知のように日本の最高権威といわれる木村教授を団長としまして、そうしてまる三カ年間これが調査を進めた、その調査の途中におきまして、御承知のように、山名教授はいろいろのみずからの学説を出しまして、それにつきましても、この木村調査団は約半年以上、約一年間にわたって山名教授の提示しましたその案件について調査をいたしましたが、何としても最終的な、いわゆる山名教授の出されました意見を証明すべき結果が出てこない。かようなことで、目下正式の私までに調査団から報告はありませんけれども、中間報告とし……
○橋本国務大臣 昭和四十二年度の運輸省所管一般会計及び特別会計の決算につきまして、その大要を御説明申し上げます。 まず、一般会計について申し上げますと、歳出予算現額一千五百十五億六千四百四十一万円余に対し、支出済み歳出額は一千四百七十二億九千五百五十二万円余でありまして、差し引き四十二億六千八百八十九万円余のうち、翌年度へ繰り越した額が三十九億九千六百七十一万円余、不用となった額が二億七千二百十七万円余となっております。 次に、特別会計について申し上げます。 まず第一に、木船再保険特別会計でありますが、収納済み歳入額は四億三千四百六十一万円余であり、支出済み歳出額は一億八千三百三十三万円……
○橋本国務大臣 気象台関係、私のほうでありますので、私からも一応申し述べておきたいと思います。 おっしゃるように、六十年周期説というのもありますけれども、これは一応の周期説でありますから、そのとおりやってくるとは限りませんけれども、しかし、治にいて乱を忘れずというたてまえからいえば、現状の対策で十分かといえば、まことに十分ではないと申し上げるほかありません。これは一つには行政上の問題もあります。またいろいろの問題からして、もしこれらが勃発した場合には、十分なる体制ということがまだ自信を持って言いかねるという状況でありますが、最近建設大臣あるいは自治大臣等とも相談をいたしまして、そこでさっそく……
○橋本国務大臣 運輸大臣といたしまして、交通安全対策についての所信を申し述べたいと存じます。 一九七〇年代は、経済の効率化を一そう推進するとともに、国民生活の充実向上をはかるべき時代であると考えます。 交通における安全の確保は、国民生活の向上をはかる場合に考慮すべき最も重要な課題の一つでありますが、特に、最近における交通事故の激増に伴い、いまや国全体として取り組まねばならない緊急の課題となっております。 道路交通事故に例をとれば、昨四十四年一年間における死傷者数は、九十九万人にも達しようとするまことに憂慮すべき事態に立ち至っております。 このような情勢にかんがみ、運輸省は、交通安全対策……
○橋本国務大臣 せんだってのハイジャックの問題につきましては、当委員会におきましても、いろいろ御心配をいただきまして、厚く御礼を申し上げます。 いまの久保さんの御意見、非常に関心のある御意見でありまして、この問題につきましては私なりに考えたいと思いますが、そこで、最初お話のありました海難審判庁あるいは特別調査委員会、あるいは海上保安庁等、何か同じような目的で同じようなものをやっているのではないか、こういうお話でありますが、これは全然目的を異にしております。海難審判庁のほうは、いわゆる海難についての原因を究明するということが目的で、この結果によって処理する。大臣のもとにつくりました特別調査委員……
○橋本国務大臣 ただいま官房長から答弁がありましたように、もちろんこれは私が通達を出さなくとも、前の大臣が出したものは生きておると私も理解いたします。ただ、私、就任いたしまして以来、この種の、いわゆる綱紀粛正といいますか、この問題については強く関係局部長、課長にも要望いたしてまいっておるわけでございます。ただ、運輸省というところは、御承知のように直接大衆あるいは大衆の関係する企業、こういう問題に関係いたしておりますので、なおさらこの点については十分に考えて、慎重なる態度をとらなければいかぬということはお話のとおりであります。ただ、もちろんこの供応等については自戒をいたさなければなりませんが、大……
○橋本国務大臣 このたび運輸大臣の任を仰せつかった橋本でございます。よろしくお願いを申し上げます。 運輸大臣といたしまして、公害対策について申し述べたいと思います。 近年、わが国においては、目ざましい経済の高度成長が遂げられつつある反面、大気汚染、水質汚濁、騒音その他による公害問題が発生し、人の健康や生活環境に対する脅威となって、各種の社会問題を引き起こしております。 公害問題の解決は、国民生活の向上をはかるため、重要な課題であると考え、私といたしましては、交通公害防止対策を運輸省の重点施策の一つとして取り上げ、各般の施策を積極的に推進し、国民各層の期待に添い得るよう努力する決意でありま……
○橋本国務大臣 政府の一つの考え方である。おっしゃるとおりであります。
【次の発言】 ちょっとお尋ねしますが、何が上昇するというのでしょうか。
【次の発言】 それには一つ前提があります。御承知のように、最近における技術開発、生産性の向上、こういうことを一つの前提にして、一方においてはいわゆる生産性向上のための機械化が行なわれる。すなわち合理化もそれに並行して考える。こういう状態において考えていかなければなりませんから、いま堀さんがおっしゃった数字がそのままいわゆる適用されるということではない、かように御了解願いたいと思います。
【次の発言】 ただいま私が申しました前提において、いわゆる労働賃金……
○橋本国務大臣 木原さんの、地元の反対派と会ってみる気はないかということに対して、私は、状況さえそれを許すならば、お目にかかることはやぶさかではない、こういうふうに申し上げたのですが、私は、反対派の皆さんと会うようなことがありましても、これに特別の新しい条件をもって会おうという考えは持っておりません。要するに、大局的な見地から、何としても成田空港は完成しなければならぬ日本の国際航空状況にある。もちろん政府としては、反対派であるからといって、賛成派とは違った条件を押しつける考えはない。反対派の諸君といえども、今後の生活に関するめんどうあるいは職業転換対策とか、あるいは生活の問題に関するできるだけ……
○橋本国務大臣 最初に、せんだっての内閣改造におきまして運輸大臣を拝命いたしましたが、まだふなれなことでありますので、よろしく御指導を願います。 ただいま議題となりました運輸省設置法等の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 最近におけるわが国経済の発展は著しくその動脈ともいうべき運輸の経済、社会における役割りはますます重要性を高めております。 このような情勢に対処するため、運輸省におきましては、経済、社会の発展に先行して、運輸の進むべき道を明らかにするための政策立案機能の充実とともに、運輸に関する安全の確保、公害の防止に関する行政の一そうの強化が必要となっており……
○橋本国務大臣 全く交通事故が漸増するといいますか、あるいは急増している、こういう状態はお互いにまことに嘆かわしい次第であります。もちろん、これにはいろいろの原因があります。一つは道路等のキャパシティがなかなかふやしにくいにもかかわらず、自動車がどんどんと利用される。最近はマイカー族といいますか、自家用車族が非常にふえてきている。またもう一つは、やはり運転手教育というものが必ずしも十分ではないのではないか、これも一つの傾向であると思います。また一つは、施設としては、相当の交通量があるところは立体交差を進めるべきでありますが、なかなかこれも財政上の関係からして、そう急速にはできない。したがって、……
○橋本国務大臣 おっしゃるように、私も運輸省に参ってみますと、陸海空――陸海空だけではなくて、海の中から土地の下のほうまで、地震までやるわけですね。たいへん広範に仕事がなっておるわけです。私も、船舶局、海運局あるいは港湾局というものが何かどこかでひとつ共通点があって、これを整理することはできないものだろうかということでいろいろ検討してみましたが、やはりなかなか事情があるのですね。船舶局は御承知のように船をつくるほうだということです。それから海運局のほうは船を動かすほうになってきている。船員局というのは労使の労のほうになっている。港湾のほうも御承知のように違っている。やはり共通点はないことはあり……
○橋本国務大臣 関連して私、原則論を申し上げますが、お互いに考えなければならぬこと、政治家及び行政官としても考えなければならぬことは、やはりいかにして能率をあげ、またあまり国がやらなくてもいいものまで国がやっておる、こういう状態は抜本的に考え直す時期ではないのか。なるほど自動車はたくさんふえました。だから、それに比例して人間をふやさなければならぬという考え方はおかしい。そうじゃなくて、当然民間でもやれるべきものは、もちろん国の監督は残しますけれども、そういうような民間でもやれる仕事はできるだけこれを大幅に民間に移すべきである。たとえば、御質問があるでしょうけれども、民間車検について御意見がある……
○橋本国務大臣 お話の点、確かにもっともな点があります。提案理由といいますか、運輸政策審議会が、「運輸大臣の諮問に応じて、総合的輸送体系の樹立のための基本的な政策及び計画の策定その他運輸省の所管行政に関する基本的な政策及び計画の策定」――まあ政策が中心になっておるわけでございます。運送部会のほうは、現実の問題を取り扱うということで性格が違いますので、吸収合併といいましても、実際上はなかなかむずかしい点があろうと思いますが、ただ、いわゆる基本的な政策を立てる、あるいは計画をつくるにいたしましても、現実の素材というものは無視できないわけですね。それがなければ空理空論に終わるだけでありますから、その……
○橋本国務大臣 どうも専門家の質問でありますから、なるべくわかりやすく、私もおわかり願うようにお答え申し上げようと思います。 保安基準について、自動車の安全性の問題は、御承知のように昭和二十六年に制定されてから二十回にわたって改定しております。昨年の六月もブレーキ等の基準の改善を行ないましたが、おっしゃるとおり、これから技術開発に伴ってますます規制を高めていく必要があろうと思います。 救難器具の問題ですが、実はせんだっての「かりふおるにあ丸」の遭難で私もその点を非常に危惧いたしまして、関係者にいろいろ事情を聞きましたが、私もしろうとでありまして、本式なところはよくわかりません。ただ、われわ……
○橋本国務大臣 「かりふおるにあ丸」の遭難につきましては、交通行政をあずかっておる運輸大臣として、まことに遺憾に存じます。 ただいま河村さんからの御質問でありますが、御承知のように第二十次計画船であります。ただ、この前の「ぼりばあ丸」と今回の「かりふおるにあ丸」では多少構造が違っておりまして、一方は鉱石専用でありまして、中の構造が少し違っております。したがって、沈没した原因がはたして同一かどうか、現在調査を進めてまいっておりますからして、いずれなるべく早い機会にこの結論を得たいと思っております。 ただ、私たち運輸省としましては、もちろんこの「かりふおるにあ丸」の沈没につきましては、海難審判……
○橋本国務大臣 ただいまの安宅さんの質問の事件は次のようなことだろうと思いますから、概略その点について申し上げます。これは船長が帰りましてから海上保安庁に来てもらいまして話を聞いたわけでありますから、船長の話としてお聞きおきを願います。 第一祐生丸は昭和四十四年十月十二日午前十時十五分北朝鮮興南を出港し大阪に向かう途中、同日の午後十時ごろ注文津、これは韓国の江原道でありますが、東方約二十五海里の海上で一回、さらに十三日午後二時ごろ迎日湾、これは韓国の慶尚北道、東方約三十海里の海上で一回、それぞれ一千トンくらいの韓国海軍駆逐艦らしいものにより発光信号及び信号旗によって誰何または停船命令を受けま……
○橋本国務大臣 交通事故対策はなかなかむずかしい問題でありまして、私、就任以来、これが少なくとも増加を食いとめるといいますか、ダウンさしたいというので、山中総務長官及び関係大臣とも相談いたしまして、積極的な対策を考えようではないか、それぞれ各省の仕事がありますからして、その面からもこれを実施していこうということで、まず私のところでは、御承知のように、運輸行政を担当いたしておりますからして、陸上、海上及び空と、まあ海、空、陸にわたっておるわけでありますが、最近、陸上の全体の事故数は毎年激増する傾向にある。その原因はいろいろあります。一つには、道路の面でいえば、道路が自動車の増加数に比例しておらな……
○橋本国務大臣 ただいま和田さんからもお話がありましたように、最近過去一カ年間に大型船四隻が遭難にあいましたことは、まことに心から遺憾にたえない次第であります。ことに、御承知のように日本の造船技術は世界でも優秀であり、のみならずその造船額は世界第一位を占めておるわけであります。したがって、日本の造船界の名誉のためにも、かつまた日本の経済発展の上からも、かつ重要なことは人命尊重というたてまえからも、この問題はお話しのごとくに非常に重大問題であり、これに対して政府をあげて全力を尽してこれの原因の究明並びに対策を講じておるような次第であります。
○橋本国務大臣 お話がありましたように、交通の総合計画というものは、私就任以来いろいろ検討した結果、どうしてもこれは急速に立てる必要がある。これは御承知のように、その基礎になるものは最近のスピード化、すなわち技術革新というものが一つの要因である。もう一つの要因は、消費と生産が異常なる拡大を来たしておる。これではたして現在の港湾五カ年計画あるいは鉄道計画その他航空計画等が十分にマッチしておるかどうかという点になりますと、私の所管からいうなれば、おっしゃったように追随の形式であと追いの形になっておる。これではある意味においては阻害の状況を来たしますので、したがって新全総は一つの目標ではありますけれ……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました海洋汚染防止法案の提案理由につきまして、御説明申し上げます。 わが国の産業の発展と国民生活の向上に伴い、油の海上輸送量は、飛躍的に増大いたしておりまして、船舶から排出される廃油や、大型タンカーによる大量の油の流出事故等によりまして、油による海洋の汚染は、ますます重大な問題になりつつあります。これとともに、従来海洋の汚染は、陸上の工場、下水等からの排水のほか、ほとんどが船舶からの油の排出によるものであったのに対しまして、最近では、油以外の廃棄物が船舶により海洋へ大量に排出されるようになり、油とともに新たに深刻な汚染問題を引き起こしつつあります。このほか、……
○橋本国務大臣 お話しの件は、主として伊勢湾を中心にしたお話と思いますので、時間がありませんから、伊勢湾を中心にした将来の対策等についての私の意見を申し述べたいと思います。 御承知のように、伊勢湾、三河湾といいますか、陸上でいうなれば濃尾平野というものは、関東平野に次ぐ大きな地域を持っておる、非常に地理的条件の整えられたところであります。にもかかわらず、今日まで東京、大阪の後塵を拝しておるということには、いろいろの歴史的な事情もあると思います。御承知のように、親藩がそこにおり、関係圏との間がうまくいかなかったことも一つの事情でございましょうし、そういうことからして、中京財界といいますか、中京……
○橋本国務大臣 御承知のように、日本は周囲海をめぐらしておる海洋国家でございます。将来日本の海洋産業というものは、各国に先がけてやるべき性質のものと考えております。そういうような意味からして、他国に率先してこの法案を出し、かつまた条約が調印をいたしておりますからして、これを一日も早く批准することによって、世界に先がけてこの条約の成立を期待したいと考えておるわけであります。 したがって、この条約を批准するためには、国内法を整備しなければ条約の批准はできません。そういう意味において、国内法の整備を前提として、今回の臨時国会に提案をいたした次第であります。
○橋本国務大臣 だんだんの關谷議員からの御質疑、われわれ聞いておりましても、たいへん十分に参考になりましたので、政令、省令等の場合におきましても、その点を十分に勘案しながらやってまいりたいと思います。 ただ、この法律は、御承知のように海洋の汚染を防止するというのでありまするが、なかなか法律だけで完全なる目的を達成するということは、非常にむずかしい問題があります。したがって、何といっても国民各位の協力がないと、実際上の効果が薄れる場合があり得る。たとえば、監視体制がいかに厳重でありましても、またこの法律がありましても、すきを縫ってやるという公徳心の欠如がありますれば、なかなかこの目的を達成する……
○橋本国務大臣 いままでの御質疑のとおりに、羽田飛行場の回数は大体限度に来ております。したがって、まず第一には成田飛行場を一日も早く完成したいという、その方針でもって従来進めてまいったのでありましたが、幸いといいますか、厚木飛行場の返還の問題が起きてまいりましたので、できるだけ厚木飛行場を使いたいということで、目下防衛庁当局と交渉を進めてまいっております。 ただ、御承知のように、私、運輸大臣ではありまするが、同時に国務大臣でもありまするから、日本の防衛上の問題をも考えざるを得ない。それらを勘案しながら、しかし、運輸省の民間航空としての扱いを優先的に考えながら、積極的な交渉を進めておるわけであ……
○橋本国務大臣 特殊自動車、大型自動車につきましては、特殊の規制を行なう特別規制といいますか、一般車とは異なったきつい規制を行なうという方針で、目下これを作成し、今後これをなるべく早く実行する方針でおります。
【次の発言】 御承知のように、東京、大阪等は、一日の大型機の飛ぶ回数が非常に他の飛行場とは数が違っております。おそらく東京と大阪は数が大体同じようといいますか、大体東京の七割くらいが大阪の発着回数ですが、地方のジェット飛行場につきましても、これは非常に、回数は何分の一の程度であります。東京、大阪だけが指定飛行場になって規制を受けておるわけでありますが、もちろんしかし一般の就寝といいますか……
○橋本国務大臣 御承知のように、問題は自動車の排気ガス規制に関する技術開発が、どこまでわれわれが追及できるかという問題が一つあります。現在、御承知のように、運輸省としては積極的な指導をしておりますけれども、現時点においては、せんだってきめましたアイドル時において新車は四・五%、現在の技術開発においてはこの点以上にはなかなか無理がある。しかしこれでとどまるわけではないのでありまして、今後とも新車のいわゆる規制強化を進めてまいって、将来自動車が二倍もしくは三倍ふえても、全体におけるところの濃度がふえないようにしたい。 それからもう一つは、道路の構造の問題もあります。いわゆる走行時においては――現……
○橋本国務大臣 ただいま防衛長官が答弁されましたように、まだどことどこが返ってくるかもわかりませんし、かつまた時期も決定いたしておりませんが、運輸省といたしましては、もし厚木が返ってくる場合は五十六名ほどの要員増になります。板付の場合も九十数名の者が必要となってまいりますが、これらの処置につきましては、いまから実際上の計画案については進めておりますので、万一そのような事態が起きたときにはまごつかない措置を講じたい、こう思っております。
【次の発言】 正確な数字を申し上げませんでしたが、それは一つは、たとえば厚木の場合におきましても、民間専用空港になる場合と、あるいは共用になる場合とで、相違が起……
○橋本国務大臣 第六十五回国会にあたり、運輸大臣として、行政の基本方針について所信を申し述べたいと存じます。 一九七〇年代におけるわが国の政策目標は、経済発展の基盤の上に人間性豊かな国民生活を全国土に展開することにあると考えますが、その目標達成にあたって運輸部門に期待される課題は、まことに大きなものがあります。 このような認識のもとに、私はこれからの運輸行政を次のように推進していく所存であります。 第一に、総合交通体系の確立とこれに基づく交通網の整備であります。 運輸部門といたしましては、労働力不足の深刻化、環境問題の制約等のもとで交通需要の激増に対処しつつ、他方、国土の均衡ある発展……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました踏切道改良促進法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして、御説明申し上げます。 交通事故の防止及び交通の円滑化をはかるため、政府といたしましては、従来から踏切道の立体交差化あるいは保安設備の整備等その改良につきまして、極力努力をいたしてまいったところであります。 特に、昭和三十六年に制定されました踏切道改良促進法に基づきまして、立体交差化、構造改良あるいは保安設備の整備を行なうべき踏切道を指定いたしまして、鋭意危険な踏切道の解消及び交通の隘路の打開につとめてまいりました結果、踏切事故は年々減少する等相当の成果をあげることができた次第であります。 ……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました港湾整備緊急措置法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして、御説明申し上げます。 港湾は、経済活動の重要な基盤でありまして、外国貿易を拡大し、生産の増強につとめ、地域格差を是正し、もって、国民経済の健全な発展に寄与するためには、港湾の緊急かつ計画的な整備を推進する必要があることは申すまでもないところであります。このような見地から、政府は、昭和四十三年度を初年度とし昭和四十七年度に至る港湾整備五カ年計画を策定し、これに基づいて港湾整備事業の実施を鋭意推進してまいったのであります。 しかしながら、港湾取り扱い貨物量は予想外の伸びを示し、当初の想定をは……
○橋本国務大臣 御質問、多岐にわたっておりますので、あるいは十分にお答えができないかもしれませんが、不足いたします点は、関係政府委員から答弁させることにいたします。 第一の、総合交通体系の中のいわゆる重点的骨格といいますか、そういうものは何を考えておるかというような御質問だと思いますが、問題は、総合交通体系とは何だ、こういうことがまず第一であります。また、総合交通体系の必要なバックグラウンドとは何かということが、第二の問題だと考えます。 御承知のように、新全総におきましては、昭和六十年度を目途として、百三十兆から百五十兆円のいわゆる国民総生産に達するであろう。しかし他の検討によりますれば、……
○橋本国務大臣 先ほど来政府委員から答弁申しましたように、最近全国的に広がって開発計画が進められておりますので、従来使用されなかった踏切の道をダンプカー等が通過する、これによっての事故がかなり多くなってまいっております。しかし、これは第三回目の延長でありますが、こういうことによって少なくとも事故を減少せしめる、また教育等によって絶滅を期していくという方針で、積極的にやってまいりたいと考えております。
【次の発言】 お話しのように、従来の地元での計画以外に、その付近に何らかの開発が行なわれまして、急に自動車の交通数量が多くなる、そういうことから危険が増してきたという事実があると思います。その場合……
○橋本国務大臣 一つには、運輸省というところは、何といいますか、国民大衆一般に直接関連する仕事が非常に多いわけでありまして、しかも、内容についてはなかなか繁雑といいますか、好ましくない繁雑は整理しなければいけませんけれども、人命尊重とか、あるいはサービス面が多いものでありますから、そこで、最終的に法律できめるに至るまでの間の準備期間としてある種の監督行政をして、そうして法律に定めるところにうまく乗っけていきたいというような、懇切ていねいなところが一つはあると思います。しかし、懇切ていねいが過ぎれば、過ぎたるは及ばざりけりということがありまして、できるだけ整理をしてまいるということを私は強く指示……
○橋本国務大臣 田中さんの御意見はごもっともでありますが、それでいま近くに工場という点は、御承知のように、これは歩いていくわけではありません。車検事務でありますから、みんな車を持っていますから、そう距離を限定することはないのじゃないか。ある程度の距離、たとえば五百メートルくらいありましても――仙台から札幌へ行ってきたのですけれども、必ずしも車検場は近いところにない。第二工場等から二キロも離れたところにあります。したがって、必ずしも距離的に近くを無理に統合させるというのではなくて、ある程度離れてもいいと思います。問題は、一つの工場にはちゃんとしたいわゆる検査員がいる、工場設備がある、余力があると……
○橋本国務大臣 ただいまは、二法律案につきまして、慎重御審議の結果御採決をいただきまして、まことにありがとうございました。厚く御礼申し上げます。
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました旅行あつ旋業法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 旅行あつ旋業法は、旅行あつせん業を営もうとする者について登録制度を実施するとともに、所要の規制を行なうことにより、旅行あつせん業者の健全な発達をはかり、日本人及び外国人の旅客の接遇の向上に資することを目的として昭和二十七年に制定されたものでありまして、以来、同法の施行により旅行あつせん業の適正な運営を確保することを通じて、わが国の観光事業の発達に大きな役割りを果たしてまいったのであります。 しかるに、近年における国民の生活水準の向上と余暇時間の増大等によりまして、観光旅行……
○橋本国務大臣 ただいまは、道路運送車両法及び自動車検査登録特別会計法の一部を改正する法律案について、慎重御審議の結果採決をいただきまして、まことにありがとうございました。 また、決議されました附帯決議の内容につきましては、その趣旨を十分尊重し、誠意をもって実施に当たる所存でございます。まことにありがとうございました。
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました船舶職員法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして、御説明申し上げます。 近年、わが国海運業及び水産業の発展は目ざましいものがあり、船腹量は著しく増加しますとともに、船型の大型化、近代化機器の導入等船舶における技術革新が大きく進み、また、わが国及び外国の沿岸の航行援助施設も相当整備拡充されてきております。 しかるに、現行の船舶職員制度におきましては、海技従事者の免許資格は多くの種類に区分されており、この中において直上級の資格へ進級する場合であっても必ず学術試験が課され、また、受験資格として一定の乗船履歴が要求される等免許取得のための負担が重く、船……
○橋本国務大臣 旅行あつ旋業法の一部改正については、皆さんから熱心な御注意、かつまた、各条に関しての御検討がありまして、心から御礼を申し上げます。 ただいま御質問の点でありますが、モデル約款等については、役所といたしましても、役所だけの独断専行は避けまして、旅行者あるいは旅行業者、関係団体等の意見を広く徴してきめたいと存じます。 また、第二の旅行業の責任範囲を約款にという点ですが、ただいま御審議いただきました法律の中で、十二条の二の二項二号に旅行業者の責任範囲が明確に定めておりますけれども、これらの問題は机上の議論だけでなく、実際的によくこれを注意し、チェックして、十分その目的を明らかにい……
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました外航船舶建造融資利子補給臨時措置法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 経済協力開発機構の造船作業部会におきましては、かねてから、各国造船業間の競争条件を均等化して国際的な造船業の秩序ある発展をはかるべく話し合いが進められてまいりました。その結果、その第一歩として、一昨年、まず輸出船信用条件に関し船主負担の頭金、延べ払い金利等の統一がはかられたのでありますが、さらに、その後の話し合いの過程におきまして、輸出船信用条件の統一ということのほかに、自国船主が自国の造船業者に発注する場合にのみ助成を与えるという制限を行なっている場合……
○橋本国務大臣 法改正の目的についての考え方、多少私、事務当局とはニュアンスが違うかもしれませんけれども、需給関係、もちろんこれは局長も、需給関係を原因にしておるんじゃないと、こう言っておるようでありますから、あるいは違っておらないかもしれませんが、ただ通信士、機関士の場合も、こういう技術関係の者は同様でありますが、いわゆる技術の開発が進められてきて、それ自体が高度のものに進んでいく場合、これを取り入れてそこで一つの最低限をきめていく。同時にまた機械自体が、たとえば五百ワットなら五百ワットの機械というものが、初期においてはやはり通信距離がある程度限定をされる、だんだん進んでまいって、それ自体が……
○橋本国務大臣 お話しのように、われわれも甲乙丙というつけ方を子供のときにやられたわけでありますが、近ごろは点数、五点とか四点とか三点とかに変わってまいりまして、お話しのように、あまりいい名前ではありません。これは古い一つの呼称の言い方でありましょうけれども、直ちに法改正の中でこれを変えていくかということになりますと、いろいろの問題がありましょうが、しかし、お考え方はもっともでありますし、私もあまりこの甲乙丙の使い方は好ましいと思っておりませんので、適当な機関によってこの問題もひとつ検討してもらって、将来やはり考えていくべき問題だろうと思います。 それから、いわゆる機関士、通信士はいつまでも……
○橋本国務大臣 お話しのように、確かに中小造船業者及び内航海運業者は、船の建造については苦労をしておるようであります。これはかつては、いわゆる中小企業業者もよかったのでありますが、この十年この方、一つは道路等陸上交通が非常によくなった。したがって、トラックの非常な激増を来たしてお客さんを取られたために、なかなか自力で、いわゆる代替建造とか整備をするということは非常にむずかしくなりました。 それで、長期展望を申し上げて恐縮でありますが、本州、北海道、四国、九州の海岸線は大体二万七千キロあります。将来は、昭和六十年の時点で考えますというと、貨物の総出入トン数は大体現在の四倍程度になるのじゃないか……
○橋本国務大臣 常磐線の問題、皆さんにたいへん御心配をかけて、まことに恐縮に存ずる次第であります。 私も陳情を承っておりますからして、関係通勤者の不満の点はよく承知をいたしております。この問題につきまして、私も一市民のつもりで、通勤者のつもりで、この事件が起きましたあとで、関係者を集めまして数時間にわたっていろいろと忌憚ない意見の交換をいたしました。私はやるときには、単にああせい、こうせいというだけじゃなく根本問題まで、したがって、せんだってやりました際には三時間に及んで、そうしてこまかい点、技術的な点に至るまで、私は運輸大臣というよりは通勤者の一人の立場に立って、そこで激論を戦わしてやった……
○橋本国務大臣 お話しのように、自重計を取りつける義務が一部の車に対してはあるわけでありますから、せっかくの法律によって交通安全を期しよう、こう考えておるのでありますから、お話しのように、自重計の開発は非常に重要でありますから、積極的に通産省とも連絡をとって、あるいは民間の研究グループがあればそれらとも十分連絡をとって、御期待に沿うように努力したいと思います。
【次の発言】 お話は、原則として許認可事項に関する事務の停滞の問題だろうと思います。
お話しのように、許認可事項というものはあまり複雑多岐、あるいは時間を要するような問題でありますと、いわゆる一般国民から、運輸行政その他一般行政等も同……
○橋本国務大臣 船員局長からいろいろ説明があったと思いますけれども、御承知のように、日本の港は世界の船がたくさん入ってまいります。もちろん日本の船も相当の量があるわけでありますけれども、これは最近いわゆる大きなタンカー等がありますので、ことに日本はいま輸入国でもありますから、大きな船が入ってくる。それに従ってやはりパイロットの必要性がある。ただ、当時ああいうような閣議決定になりましたのは、一つは外国におけるパイロット料金というものと、日本のパイロット料金との差があるわけでありまして、そこである程度これは近づける必要があろうということは、結局、日本の船が行って向こうでパイロットの料金を取られるわ……
○橋本国務大臣 最初に、ただいま議題になりました木原議員さんに対する暴行につきましては、まことに遺憾の意を表します。 つきましては、これに関連して当日の状況を、公団総裁から報告が参っておりますので、申し上げたいと存じます。 御承知のように、成田空港は、四十六年度内に供用開始をするためにぜひとも必要でありますので、空港公団では二月一日代執行を千葉県知事にお願いをいたしました。千葉県では代執行を二月二十二日から三月十四日までの三週間にわたって実施することにいたしている次第であります。 ところが、当日執行中、十五時二十分ごろ、加瀬参議院議員、小川、上野千葉県県会議員の方々が公団正門内に入りまし……
○橋本国務大臣 決算の大要を御説明申し上げる前に、今回の国鉄並びに私鉄ストにつきまして、関係の皆さん、国会の皆さんにたいへんな御心配をかけたことにつきまして、心からおわびを申し上げます。いずれこの問題は御質問がありましょうからして、あとで国鉄あるいは私のほうからお答えする機会があろうと思います。 昭和四十四年度の運輸省所管一般会計及び特別会計の決算につきまして、その大要を御説明申し上げます。 まず、一般会計について申し上げます。 歳出予算現額一千六百八十五億五千七百三十万円余に対し、支出済み歳出額は一千六百四十六億四千五百九万円余でありまして、差し引き三十九億一千二百二十一万円余のうち、……
○橋本国務大臣 運輸大臣といたしまして、交通安全対策について所信を申し述べたいと存じます。 今日は、国民生活の充実向上をはかるとともに、豊かな社会の建設を促進することが急務でありますが、これに際して、交通安全の確保は、最も重要な課題の一つであると考えます。特に最近における交通事故の激増は、社会構造全体の問題であり、いまや国全体としてその解決に取り組まねばならない緊急の課題となっております。 このような情勢にかんがみ、運輸省は、交通安全対策を最重要施策の一つとして取り上げ、次のような施策を重点的に実施することとしております。 まず、第一に昨年六月に制定されました交通安全対策基本法に基づき、……
○橋本国務大臣 輸送機関の安全性の確保は、輸送行政においてきわめて重要な問題であります。自動車の事故防止対策についても、従来から諸施策を講じてきておりまするが、ただいまの決議の内容につきましては、その趣旨を十分尊重し、誠意をもって実施に当たる所存であります。
○橋本国務大臣 第六十五回国会にあたり、運輸大臣といたしまして、公害対策に関する所信の一端を申し述べたいと存じます。 近年、わが国経済は目ざましい発展を遂げてまいりましたが、反面、大気汚染、水質汚濁、海洋汚染、騒音等の公害の発生を見るに至っております。 公害を克服し、美しい自然に囲まれた真に豊かな住みよい社会をつくり上げることは、全国民の切に念願するところであります。運輸省はこのような情勢にかんがみ、次のような施策を強力に展開いたしていくこととしております。 まず第一に、海洋汚染防止対策であります。 さきの第六十四回国会において海洋汚染防止法が成立しましたが、これの実効を確保するために……
○橋本国務大臣 ただいま附帯決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨に沿って十分検討いたしたいと存じます。
○橋本国務大臣 ただいま議題となりました運輸省設置法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 わが国経済、社会は近年ますます多様化、高度化してきておりますが、このような現況に対応し得る運輸行政組織の整備が肝要であり、この趣旨に沿いまして今回の改正を行なうものでございます。 改正の第一点は、大臣官房の統計調査部を情報管理部に改組することでございます。 運輸省におきましては、国民に対する運輸サービスの一そうの充実をはかるため、近年急速に発達してまいりました電子計算機の利用による情報処理技術を運輸行政及び運輸事業に積極的に導入することとし、これにより従来主として統計調査……
○橋本国務大臣 先日、友納知事が参りまして現地の事情等の説明がありました。ただいま木原さんがおっしゃるように、なかなか地元はエキサイトもしておる。しかし政府のほうは、何とか四十六年度中には供用開始をしたいという御意向のようである。まあいろいろの意見といいますか陳情もこれあり、十分まだ最終的な腹はきめておらないけれども、政府としてはどういうようなお考えであろうかというようなお話があったわけであります。 私としては、現地の事情等は、これは空港公団において直接的にタッチをしておるわけでありますから、現地の具体的な事情は私は報告を受けておるということでありますからして、大体の情勢はわかっております。……
○橋本国務大臣 石井さんが昨年の暮れに参りまして、一時間ほどいろいろ説明を聞きました。私もその方面はふなれでありますので、港湾局長も同席しまして、そうしてとくと石井さんの説明等についてお聞きしたのですが、石井さんもなかなかむずかしい問題であるということをおっしゃっていました。やはりやみ手配師の問題及び、まあいろいろ政府が行政指導をして、そうして一つのきまった組織を進めていくという努力をしておるようだけれども、なかなかやはり性質柄、どうも実効があがっておらないようである。私もその方面についてはもちろんこれは不案内でありますので、いろいろ港湾局長なりまた労働省とよく打ち合わせて、そして石井さんが持……
○橋本国務大臣 原則として伊藤さんのおっしゃることはごもっともだと思います。ただ、自衛隊であれ運輸省であれ、国の機関であると同時に日本の将来を考えたそれぞれの政府機関でありますから、したがって一方的な主張も実際上の問題としてはむずかしい問題があろうと思います。のみならず、先ほど航空局長が答弁しましたように、三〇%をこえる需要が最近ずっとふえておるわけですけれども、総合交通体系という点から考えて飛行機の持つ役割ももちろん重要でありますが、ただ漫然と伸びに従ってこれを行なうのがはたして総合交通体系かどうか、これも地上の飛行場等の整備にもかんがみましてよほど考えていかなければならぬ問題があろうと思い……
○橋本国務大臣 成田空港の建設につきましては、御承知のとおりに昭和四十年度に決定をして、それ以来工事進捗の日取り並びに保安関係等も十分吟味し、あるいは百里との関係のエリアの問題につきましても、当時十分な話し合いの上において成田に決定をする、こういう万全の措置を考えてやってまいったことでございますから、おっしゃるように、必ずしも飛行機の増勢に対して十分とはいえないかもしれませんが、しかし人命を守りかつまた航空安全を期する上においては、運輸省当局の計画というものは信頼してよろしい、私はこう考えておりますので、特に総理の三月までにやれ、こういう命令のもとにいわゆる工事を進めておるのではなくして、すで……
○橋本国務大臣 前の国会で申し上げました方針は、いまなおその方針を堅持してまいっております。したがって、当時私の考え方を申し述べましたが、その原則に従って、その後審査の簡素化等につきましては、十分に自動車局をして、これを制度として考えさせまして、役所のことでありますから私が言ったことが右左になかなかすぐ実現はできませんけれども、昨年の十一月過ぎと思いますが、簡素化の方針を決定いたしまして、そして今日はその簡素化の方針に従って一定の書式のもとにこれを処理していく、こういう方針をきめてやっておりますので、効果はだんだんあがってきております。その意味においては、大きな前進を示しておると考えるわけであ……
○橋本国務大臣 お話のように、許認可の整理は、ある部分においては運輸政策の基本にも関連する点は含んでおります。ただ、今回の許認可の整理については、これはかねてから行管から指摘がありましたように、国民の負担の軽減及び行政機関の繁雑な問題を現状の立場においてできるだけ解決するものは解決していくようにという指示もあり、事実また、従来相当の期間放置されたままのものもございますので、そういう時勢に伴っての改正をこの際やっていこう、こういうことでありますが、いまお話のような運輸政策の根本問題は、御承知のように交通政策全般の問題でありまして、いま総合交通体系という名で検討を進めておるわけであります。 私、……
○橋本国務大臣 御質問の千葉港中央地区の埋め立てに関する問題その他の港湾関係の埋め立てのことだろうと思います。最初に、実は私就任以来、東京湾とか大阪湾のような工業立地条件が非常に過密している傾向につきましては、今後これは考えていかなければならぬというので、目下港湾審議会等で問題を検討さしておりまするが、この計画につきましては、御承知のとおりに、運輸大臣の諮問機関である港湾審議会に千葉県当局から計画案が出されるわけであります。この計画案に基づきまして審議をするのでありまするが、先ほど建設大臣から説明ありましたように、千葉県側で、いわゆるこの千葉県方式といいますか、千葉方式というものによって事業計……
○橋本国務大臣 お答え申し上げます。 ただいまお話しのとおりに、国鉄の再建計画につきましては、四十四年度の鉄道料金の値上げに関連をいたしまして、国鉄の再建計画というものを閣議了解を得て、そのもとに実施に入ったわけであります。しかるに、御承知のような、一つは、当時考えました旅客及び貨物の収入も予定どおりの収入が上がらなかったこと、またもう一つには、当時国鉄当局が考えておった人件費の増が予想を上回った、こういうことも一つであります。しかし、もちろんその他に、御承知のような競争原理に立たされておる。道路が整備されるにつれて、したがって、国鉄の独占企業というものが認められなくなったのがこの数年来の形……
○橋本国務大臣 このたびの東北線の事故につきましては、まことに言語道断でありまして、国民の皆さんに対して心からおわびを申し上げる次第であります。 御承知のように、昨日付をもちまして、まだ事件は刑事的には決定をいたしておりませんけれども、酒を飲んで運転をしたという事実は明確でありますので、刑事的な責任を別にいたしまして、国鉄当局としましては、国鉄副総裁以下関係者十三名に対し、減給その他の措置を厳重に処置いたしたのであります。また、私からは国鉄総裁を招致いたしまして、今回の事件はいわゆる悪質な問題である、全く人命をあずかっておる従業員としてあるまじき行動であって、これはその一人だけではなくして、……
○橋本国務大臣 お答え申し上げます。 運輸省としましては、昨年、運輸政策審議会に総合交通体系について諮問をいたしております。総合交通体系の主力になりますものは、これは鉄道、飛行機、港湾等がなりますけれども、ことに鉄道関係では道路が非常に関係が深いわけであります。したがって、総合交通体系ということになりますと、運輸省だけでこれを決定するわけにもまいりませんので、ただ運輸省といたしましては、運輸省の観点から見た総合交通体系をまとめたい。その中で、たとえば鉄道にいたしましても新幹線、在来線あるいは大都市交通圏における通勤線、こういう多種多様な軌道を持っておりますので、それらの位置づけが交通体系の中……
○橋本国務大臣 お答え申し上げます。 お話しのように、現地におきましては緊張した空気が強いことはよく承知しております。その点につきましてはまことに残念ではありますけれども、実はこの問題、代執行に至るまでには、御承知のように、空港を決定して以来、関係方面に説得してまいったのは満六年に及んでおります。したがって、きのうきょうにおいて代執行ということを決定したのではありませんで、最善の努力を尽くしてまいりましたが、なかなかどうしてもこれの話し合いが最終的な決定に至らない。そこでいまお話がありましたように、代執行をすることは血を見ることが目的ではありませんので、いわゆる工事を進捗したいという一つの目……
○橋本国務大臣 ただいまの御質問は、原則として航空協定の中で取り扱われる問題であり、かつまた従来の国際慣習から見まして、そのような点につきましては、もしギブ・アンド・テークという問題が別個にありますれば、これは別問題でございまするが、ただ問題は、沖繩返還協定に関連いたしますので、外務省等がどういう考え方でこれを扱っているかどうか、私どもとしては、まだ詳しく事態を了承をいたしておらないわけでございます。
○橋本国務大臣 最初に私からお答え申し上げます。 当日、成田におきまして紛糾がありまして、その結果、木原代議士並びに関係の議員さんに不祥なことが起きましたことは、まことに遺憾に存じまして、心からおわびを申し上げます。 当日は、御承知のように代執行が行なわれておりましたのと、同時にまた学生集団のいろいろなデモが行なわれておりましたので、その木原さんがおいでになる少し前に加瀬議員ほか県会議員の方々は門内に入ることができたのですが、一足おくれて参りました木原代議士に対しましては、実は関係者の話によりますれば、まことに失礼ながら木原代議士のお顔を見知り合いでなかったために、しかも突如として非常ベル……
○橋本国務大臣 大型船の構造につきましては、昭和四十年以来技術審議会で検討を加えておるわけであります。御承知のように、現在三十二万トンのタンカーが六隻就航いたしております。大体五十万トンタンカーに近いものとして一種の超大型船でありますが、この六隻の就航しておる実績等々も考え、かつまた、御承知のような世界的な大船傾向になりつつあるということ、需要の増大にかんがみまして、必要性が増大しつつあるという事柄から、その構造等についてば、従来の技術審議会及び造船所等の十分なる技術を参照しまして、そこで許可するに至ったのですが、この建造書類、設計書等を持ってまいりましたときに、私は、従来も四十年以来やってお……
○橋本国務大臣 石井一さんの質問に対しては、あるいは国家公安委員長なりその他の方々のほうが適当と思いまするが、事件の発端が運輸行政の面にありますので、私からその一部を申し上げてお答えといたしたいと思います。 第一に、この事件は、御承知のように近代社会における新しい犯罪であります。ことに、民主国家においてはかなり各人の自由といいますか、さような点があり、また犯罪捜査の上においても人権問題等の関係があって、なかなか困難があるように考えます。しかし、現実の問題として、いわゆる新しい輸送機関として飛行機が相当多量のものを輸送しておる。日本においては、大体一〇%のお客を飛行機によって国内におきましても……
○橋本国務大臣 昭和四十五年度の運輸省関係の予算について御説明申し上げます。 初めに、予算の規模について申し上げます。 まず、一般会計について申し上げますと、歳入予算総額は四億四千八百六十二万二千円、歳出予算総額は、他省所管計上分二百二十二億一千百四十九万五千円を含み二千六十二億五千四百三十九万八千円でありまして、この歳出予算総額を前年度予算額と比較いたしますと二百六十億二千七百万一千円の増加となっており、一四・四%の増加率を示しております。 この増加額の内訳を見ますと、行政費では百十億八千七百九十六万一千円、公共事業費では百四十九億三千九百四万円の増加となっております。 次に、特別会……
○橋本国務大臣 ただいまの上林山委員の御質問でありますが、まず前提としての将来のGNPは、せんだっての総理大臣の所信表明におきましても、一九七〇年代の末には大体現在の三倍程度の国民所得の増大を来たすのじゃなかろうか。また、学者あるいは研究所等の非公式な見解によれば、昭和六十年、いわゆる新全総でいっておるところの、昭和六十年の将来は大体十倍から十二倍程度の国民所得の増大がやはり考えられるのじゃないか、こういうような一つの見通しといいましょうか、それを持っておるようであります。それほど日本の経済は積極的に拡大されていくであろう。今度のいわゆる新幹線網のものの考え方は、政府といたしましても、さような……
○橋本国務大臣 最近の大都市交通圏の交通の流れの変化等もありまして、都市交通審議会が三月下旬に招集されることになりまするが、その都市交通審議会で、この新しい最近の大都市交通圏の状況、これを十分に御審議願って、あるいは都心部に一部修正を加える、かようなことも出てくるかもしれぬと存じておりますが、もちろん、これは国鉄との連絡の問題等もありますので、それらを含めて七号線の全体のあり方についてぜひ御審議を願って、その答申を得て急速にこれが方法を決定したい、かように考えております。
【次の発言】 機会を得て拝見したいと思っております。
【次の発言】 お話のように、東京駅はなかなか混雑するとは思いますけれ……
○橋本国務大臣 海洋汚染防止法は、御承知のようにわが国が世界に率先して制定する法律であります。従来油濁防止法という法律がありますが、これは、タンカーは百五十トン以下は野放しになっております。それから一般船につきましても五百トン以下は野放しになっておる。これを今度の法律によっては、タンカーは百五十トン以下も全部規制する、禁止をする。それから一般の船につきましては、五百トン以上であったのを三百トン以上を規制する、こういうことにしております。これは油だけではありませんで、一般の廃棄物も一緒に規制することになります。したがって、陸上から船によって廃棄する場合には、特に船に対して廃棄船の登録を行なう、あ……
○橋本国務大臣 内藤さん御承知のように、発生源については大気汚染防止法という法律があります。その法律に基づきまして、そこで道路交通法等の関係もあり、そういうことから規制がわれわれ運輸省のほうに要請がされるわけであります。そこで運輸省は、大気汚染防止法のその要請に基づいて規制を行なうわけであります。 御承知のように、昭和四十一年に、新車に対しては五・五%にとどめろ、以下にしろ。ことしの八月は、使用者に対しましてもこれを適用いたしまして、五・五%にこれをとどめる、こういう措置を行なって、一酸化炭素のいわゆる汚染度を低めていく。この結果、御承知のように昭和四十四年度におきましては、大体一日、重量ト……
○橋本国務大臣 いま松木さんからお話がありましたように、ボーナスをもらったときに頭金で買いますから、車検が六月とか十二月には相当多くなると思います。しかし第二年度からは一カ月前――現行の規定では一カ月前から車検をすることができますから。しかし一カ月でも、だんだん車は多くなってまいりましたからたいへんだろうと思いまして、省令改正をやりまして、四十五日ぐらいの事前の余裕を置きたい、そうしてできるだけ車検の流れを平均化したい、こう考えております。かつまた、車検をのがれて脱税する人がありはしないかということですが、これは車検のないものはやはり運行ができませんので、その点については延ばしたりなんかするこ……
○橋本国務大臣 昭和四十六年度の運輸省関係の予算について、御説明申し上げます。 初めに、予算の規模について申し上げます。 まず一般会計について申し上げますと、歳入予算総額は七億八千五百五十六万七千円、歳出予算総額は、他省所管計上分二百九十六億七千百十五万一千円を含み二千七百六十九億九千七百三十四万六千円でありまして、この歳出予算総額を前年度予算額と比較いたしますと、七百七億四千二百九十四万八千円の増加となっており、三四・四%の増加率を示しております。 この増加額の内訳を見ますと、行政費では、四百九十五億九千二百二十三万一千円、公共事業費では二百十一億五千七十一万七千円の増加となっておりま……
○橋本国務大臣 いま上林山さんからおっしゃるように、高速道路、高速鉄道、基幹航空及び重要港湾というものは連絡をとりつつ、かつ総合的な総合交通体系の上でこれをきめていくという方針をとっております。
【次の発言】 御承知のように、新幹線網の整備法、皆さんの御協力を得て議員立法で前国会で成立を見たわけであります。これに従って、運輸省当局としましては、逐次基本計画をきめ、そうして整備計画に続いて工事実施計画、こういうような段取りをとっているわけであります。私といたしましては、基本計画というものはまず根幹的なものからやってまいりたい。そこで根幹とは何ぞやという問題があります。これはとりようでありまするが……
○橋本国務大臣 昨日、木原及び加瀬国会議員を中心にした方々に対してごたごたがあったという報告を夕方受けまして、さっそく両君に連絡をしようと思っていたしましたが、連絡がとれませんでした。けさも実は加瀬及び木原両君の部屋をたずねましたが、まだおいでにならぬようでありまして、まことに遺憾なことと存じます。 昨日の問題、後ほど政府委員から経過等については御説明申し上げたいと思いまするが、このようなことのないようにかねがね指示をいたしてまいったのでありましたが、一種の興奮状態でありましたためにさような事態が起きたことについては、まことに遺憾千万であり、今後このようなことのないように、なおかつ厳重に指示……
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