このページでは山中吾郎衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○山中吾郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、今回の一連の連合赤軍事件に対して緊急質問を行なうものであります。(拍手) 連合赤軍の浅間山荘籠城事件より次々に発覚した陰惨な大量リンチ事件は、全国民に深刻なる衝撃を与えております。各新聞の投書欄に表明された国民の批判もまことに痛烈であります。たとえば、発育不全の自閉症の子供集団、極限状況に追い詰められたときにあらわれる人間の魔性団体、社会から浮き上がった強盗革命集団等々、痛烈なる批判がございます。また、この事件の周辺には、自殺した親あり、教職を捨てた親あり、この親に追い打ちをして、死んで責任をとれと脅迫する第三者もあらわれており、社会全体をお……
○山中(吾)委員 私は四時まで三十分ほどお聞きいたしたいと思いますが、科学技術特別委員会は私初めてでありますので、今後大臣に御質問をしたりする前提条件を確認をしておきたいと思ってお聞きいたしたいと思います。 大臣の所信をちょっと読ませていただいたんですが、一、二その大臣の真意を聞いておきたいと思います。 一つは、「科学技術の発展が経済社会にひずみをもたらす原因であるかのごとき誤解を抱く向きもあるようでありますが、科学技術こそは、真に明るく豊かな社会を築きあげる力」である。このとおりだと思うのですが、科学技術そのものは方向がないので、運営する人間の思想によって、人類破滅の凶器にもなれば、福祉……
○山中(吾)委員 いま議題になっております国立学校設置法の一部を改正する法律案について、承認するかいなかのめどを立てたいために御質問をいたします。 まず、秋田大学医学部の点について三点、政府の御意見をお聞きをいたしたいと思うが、第一は、この医学部を創設するについての予算計画、第二には、医学部の定員増に伴って必然的に必要な看護婦の養成計画とその関係、第三は、公的医療に勤務する医師の充実にどれだけの影響があるか、三点をお聞きいたします。この三つの点をしっかりと政府が見通しを持ってくれなければ、ただ思いつきの医学部の設置は、国会は賛成できない。 第一点、この医学部創設についての予算はどれだけある……
○山中(吾)委員 著作権法につきましては、前回審議の途中審議未了になった関係上、私も若干質問をしておる途中、そのまましり切れトンボになったので、あるいは重複する点があるかもしれません。また整然と整理をして御質問を申し上げる時間もなかったので、あるいは前後するかもしれませんが、非常に多くの疑問のある法案でありますから、その点明快に解明をしていただいて、国際的な問題でもありますので、この法案ができる限り欠点のないもの、あとに問題を残さない方向で審議してまいりたいと思いますから、そういう趣旨を含んで御答弁をいただきたいと思うのでございます。 まず第一に、前回も触れたのでありますが、この法案全体の目……
○山中(吾)委員 ごく簡単に、写真の保護期間について、小林委員の大臣への質問に関して念を押したいので、お尋ねします。 写真の保護期間については、先ほど、写真もりっぱな著作物であることはもとよりであり、この保護期間をいわゆる死後起算とすることも相当な理由があると、妥当なお答えがあったわけであります。このことは、いままでの審議の中で、写真は他の創作物と違って、機械が入るから質が違うんだという素朴なお考えがある人もあり、十分に写真の芸術性というものを認識を深めていない者もあるので、念を押しておきたいのですが、芸術写真その他も含んでありますから、その意味においては他の創作物と何ら差別すべきものでない……
○山中(吾)委員 最近の教科書判決について、これは重大な日本の文教、行政の一つの問題を提起したと思いますので、私は、日本の教育行政はどうあるべきかということを中心として、真剣に論議すべき問題であると実は考えておるわけであります。そういうことで、これは時事問題ではない、日本の教育行政の変転の問題であるから、これをまじめに、あまりものにとらわれないで論議をすべきである、こういう立場から、杉本判決についてわれわれはどう考えていくかということを中心にお聞きいたしたいと思うのであります。 その前に、私まことに遺憾に思うのは、あの裁判の判決が発表されたあとの文部省の態度であります。あのとき、私は新聞を見……
○山中(吾)委員 私は、総理大臣の施政演説並びに中教審の大学改革に関する基本構想を中心として、人間形成の立場から、あらゆる政策にわたりながら政府の施策に批判を加えて、若干の提案をしながら質問いたしたいと思います。 まず、首相にお聞きいたしたいのですが、現在の政府の経済政策あるいは社会開発に関する政策、政治の姿勢を含んで、あらゆる矛盾が国民の人間形成にひずみを起こしているのではないか、私はそういう一つの視点に立ってお聞きしたいと思うのであります。たとえば、物価あるいは地価の暴騰を中心として住宅難という問題が出ておるのでありますけれども、これはすでに単なる経済問題、単なる社会保障の問題ではなくて……
○山中(吾)委員 ただいま公害問題が共同審査にかかっておるわけですが、主として総合行政の立場からの論議が中心なので、人間形成という立場とか科学技術の開発による根本的解決の論議というものは非常に乏しいと思う。その点について、私はもことに遺憾に思っておるわけであります。
そこで、科学技術庁において、公害をなくする科学技術についてのいままでの対策あるいは予算要求その他の形の中でどういう努力をされておるか、その観点から、大臣のほうから一応の御説明を願いたい。
【次の発言】 公害に関する科学技術といいますか、そういうものは現在の大学のいろいろの分化した専門を総合化したものでないと、公害防止の学術にはな……
○山中(吾)委員 ただいま公害問題の合同審査なしておるのですが、行政的立場からの議論がおもなので、人間形成から公害問題を論ずる点は非常に希薄である。これは私はまことに遺憾に思っておるので、そういう立場に限定をして、教育政策として公害問題をもっと真剣に取り上げるべきではないかという立場で御質問をしたいと思うのです。時間がないので、端的にむだ口を言わないでお聞きしますから、また簡単明瞭にお答え願って、教育政策として公害が予防されるように今後の発展、推進をひとつ期待したいと思うのです。 まず、具体的に一つの問題として、この間、わが党の土井たか子委員から教科書の問題についての質問がありました。すなわ……
○山中(吾)委員 大臣がいないとちょっとぼくの質問の趣旨が合わないのですが、おいでになりますか。
【次の発言】 いま加藤委員の疑問点と私の疑問点が大体一致しておるのでありますが、この海洋開発というのは、間違って開発をされれば取り返しのつかない問題になって、日本の領土を取り巻く海洋が汚濁にまみれてほとんど復活できない問題にもなるでしょうし、それから水産との関係その他について、海洋開発については、総合的に、しかも非常に緻密な技術の開発というものがないと取り返しのつかないことが――非常に重要であると同時に、また失敗すればマイナス面ばかり出るという、国策としてたいへんな問題であると私は思うので、このセ……
○山中(吾)委員 三十分でありますので、私の質問の意を尽くさないかもしれませんので、できるだけ簡明にお答え願いたいと思いますが、その前に、私、質問の趣旨、目的を先に申し上げておいて回答願いたいと思うのです。 海洋開発を中心にお聞きいたしますが、海洋開発を、私、日本の発展のために非常に重視するだけに、これでいいのかという心配がますます深いので、そういうことでお聞きしたいと思うのです。 第一に、私は経済合理主義という思想が海洋開発の唯一の原理である限りは、この海洋開発は非常に危険であるということが一つ頭にあります。 それから第二に、海洋国家としての日本の進路について明確な考え方が確立しないで……
○山中(吾)委員 大臣の所信表明が単なる作文に終わるものでないと思いますので、その所信と、今後の教育政策の関係を、読んだだけでは不明な点を具体的にお聞きして、今後の法案の審議の参考にしたいと思いますのでお聞きいたします。 大体、今度の国会における佐藤総理大臣をはじめとして、教育を重視するということはたびたび述べられておるのでありまして、それを聞いておりますと、七〇年代という今後の十カ年ということを頭に置いて教育を改革しなければならない、これが総理大臣並びに文部大臣の所信表明の柱になっておると思いますが、私もこの七〇年代は、よく世間でいうように、経済優先から生活環境優先、教育優先の政治転換をす……
○山中(吾)委員 関連。いま正木委員のほうから学問研究の自由の立場で御質問しておるのですが、いま形式論が出たわけですけれども、この法律の第九条に「高エネルギー物理学研究所は、国立大学における学術研究の発展に資するため」という、特に他の研究所と違った目的を明確にしておるというところに、他の国立関係の研究所と違う特殊性を法律自身の中にうたってあるのですから、したがって、他の研究所にならうということ以上に、ここの学術研究について大学の人事と同じように取り扱うのだという精神は、この法律の明示された文章の中からも私は引き出される思うのです。したがって教育公務員特例法弟十条にある、「大学の学長、教員及び部……
○山中(吾)委員 私、最後の質疑者だと思いますが、この国立学校設置法の一部改正の内容は四つの要素があるようであります。第一は大学院の設置、第二は短期大学部の設置、第三はその他の研究所の設置、第四は高専の設置であります。若干ずつ疑問がありますけれども、時間がありませんので、その中で大学院と高専について若干の提案をしながら、こういう小出しに出るものが、中教審の答申に基づいた新しい学校制度にやがてどういう位置づけ、関連があるかということは、この法案の審議に非常に重要な問題でありますから、その点をしぼって、できる限り簡潔にお聞きいたしたいと思うのであります。 まず大学院でありますが、局長にお聞きしま……
○山中(吾)議員 ただいま議題となりました公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準につきましては、すでに御承知のとおり、昭和三十四年度より同四十三年度までの間、二回にわたり改善五カ年計画が実施され、いわゆるすし詰め学級の解消をはじめ、学級規模の適正化と教職員の配置率の改善が行なわれたのであります。 さらに引き続いて、第三次改善五カ年計画が策定され、一昨年度から複式学級編制の改善並びに学級担任外教員、養護教員及び事務職員の配置率の改善がは……
○山中(吾)委員 ただいま文部大臣から、大阪大学の不正入学問題について御報告をお聞きしたのですが、この問題については、教育のあり方の問題まで掘り下げて検討すべき重大問題だと思うのであります。こういう問題は氷山の一角であって、非常識が常識化しておると言ってもいいほど、裏口入学その他が、国立に限らないとすれば日本の常識になってしまっておる。根本的に検討すべきものがあると思うので、深刻に論議すべきだと思うのであります。きょうはこの問題が中心でありませんので、国会開会中に、文部省の今後の対策について御報告を待つことにいたしておきます。 私、この医大問題のときに、医療行政、教育行政が商品化している感じ……
○山中(吾)委員 先般の私の、入試問題を含んでの医学教育の質問で、今国会中に文部大臣が中間的な対策でも報告するという約束をされて、きょうはそれが報告され、いま塩崎委員からも財政的、専門的立場でいろいろ質問がありました。私もあとで若干疑問の点をお聞きしたいと思いますが、その前に、先般、三月十三、十四、十五日にわたりまして国会の正式の派遣として、外務委員を中心として、文教、農林も含んだ視察団に参加してまいりました。国会の責任の立場で視察をした関係がありますから、文教関係について当局の御意見をただしておきたいと思います。 文教関係は、塩崎委員と二人で別途の視察コースを立てて、小学校、中学校、高等学……
○山中(吾)委員 この法案について疑問のある点を中心にお聞きしたいと思いますが、まず文部大臣にお聞きしたい。ずばりこの法案の目的をひとつお聞きしたい。
【次の発言】 大臣のいまのお答えの中に、教員の地位の向上、待遇改善という目的はないのですか。
【次の発言】 御答弁にまことに私、失望したのですが、この法案の目的に教員の地位向上、待遇改善という大きな柱があって、この法案が具体的に出ておると考えておったのでありますが、そのことが影が薄くなって超勤制度そのものだけが主たる目的というようなことでは、この法案の評価は非常に低くなると私は思うのですが、もう一度大臣にお聞きしたい。
○山中(吾)委員 本案に対して、日本社会党、公明党、日本共産党共同提案で、民社党の賛意を得て、修正案を提案いたしたいと思います。修正案の内容について申し上げます。 国立及び公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法案に対する修正案 国立及び公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法案の一部を次のように修正する。 第三条第一項中「第三項及び」を削り、同条第三項を削る。 第七条第一項を次のように改める。 国立の義務教育諸学校等の教育職員(俸給の特別調整額を受ける者を除く。以下この条において同じ。)を正規の勤務時間(給与法第十四条に規定する勤……
○山中(吾)委員 私は、鈴木一君以下提案されております大学基本法案について質問いたしたいと思いますが、大学紛争のあと、大学のあり方の基本的な問題を吟味されて法案として提案された熱意に対して、まず敬意を表したいと思います。 内容について、これは日本の学校制度に重大な影響を与えるものでありますので、慎重に審議をし論議をすべきものと思いますので、この法案の内容に即しながら基本的なことをお聞きしておきたいと思うのであります。 まず第一に、大学の新しい理念といいますか、いままで社会の変遷に適応しなくなってしまった、戦前の伝統の中に埋没しておるエリート大学、これに対する矛盾がああいう紛争を起こしておる……
○山中(吾)委員 新大臣の高い御識見を含んだごあいさつをお受けいたしまして、その識見が現実の文教行政の推進の中に具体的にあらわれることを心から期待をいたしたいと思います。 そのあいさつの中で、その一枚目の裏のほうに「私は、今後学校教育行政についてはこの答申の趣旨の実現に重点をおく所存であります」と、このいわゆる中教審答申の実現に重点を置かれるということが就任のごあいさつの中の柱になっておるように思います。そこで、私もこの大事業が正しく推進できるように、批判もし協力もいたしたいと思うのです。そこで、各論的なものでなくて、いま理事会におきましても、閉会中に中教審問題を中心として審議することを私要望……
○山中(吾)委員 いま河野委員から言われたとおり、文教委員会において九州方面の水産教育、文化財保護の二点を目的として視察をいたしましたので、政府の御意見を、地元の要望についてお聞きをして、前向きに検討をしていただきたいことを念願をしながらお聞きをいたしたいと思うのであります。 いま河野委員から、医科大学の定員増の話が出ましたので、念のために大臣の御検討を含んでお願いしておきたいと思うのでありますが、医科大学の問題については、医師の絶対量を多くするということと、卒業生が僻地に赴任をするという二つのことがあって初めて目的が果たせるので、後者については、卒業生にいわゆる僻地に行ってもらう方途につい……
○山中(吾)委員 鈴木委員の授業料問題についての質問に関連してお伺いしたいと思いますが、この問題は、物価問題、それから私学の運営費、経常費の問題と、それに応ずる授業料という三者が悪循環で歯どめのない姿では解決できないと思う。そこで根本的に、授業料というのは一体どういう性格なのか、大学というのは一体どういうものなのかということを検討しないと、大蔵省に対する説得力もないし、それから文部省が主張するにしても、何か自主性のないような感じがするので、根本的に私はお聞きしておきたいと思う。 まず第一に、国立の授業料と私学の授業料が格差があるので、そこで国立は上げていいんだというふうに、公平の問題と授業料……
○山中(吾)委員 大臣がいないので遺憾でありますけれども、文教委員会に大臣がいないということが常識化しないように、これを前例としないことを特に委員長に要望して質問いたしたいと思います。 一つは、前の文教委員会において文部大臣に、授業料問題を論議するときに、授業料の性格を明確にして、そして説得力のある理論というものを持って授業料に対処してもらいたいことを要望しておきました。きょうは大臣がいないので、次回の大臣のおるときに、特にそういう基本的な考え方を明確にするように、次官のほうから大臣に伝達しておいていただきたいと思います。その意味において授業料の質問は省きます。 次に、教員の定員問題でお聞……
○山中(吾)委員 前回、文部大臣おられなかったので、本日は大臣を中心に御質問したいと思うのです。 予定の質問の前に、きのうの新聞にも、全日空の飛行機で傷害事件が起こった。あるいは土田警務部長の奥さんが爆死したとか、あるいは学生連動で松本楼が全焼になった。一連の最近の犯罪を見たときに、これはもう普通の法律では防げない事件である。社会防衛の立場から言いますと、現代の社会においてはもう法律では防げない段階に来ているので、一人一人の人間が自覚した姿の中でお互いに秩序を守るというふうな、そういう前提がなければ、ここまで科学技術が発達し普及してきた場合には、犯罪は防止できないと最近痛感をしてきたのですね……
○山中(吾)委員 私、本日関税法関係の質問をするということなんで、きのう生まれて初めて関税法という法律そのものに目を通したが、いまだかつて関税法というものは見たことがなかった。そうして見たときの最初の感想は、非常にむずかしい法律で、何回読んでもわからないところがある。これはあとで事務当局にひとつその改善方法その他意見を聞きたいと思うのですが、それと同時に、案外関税というものが国民には非常に無縁のようであるけれども、国民生活に非常に国民ぐるみに大きい影響があるということがわかったわけです。 そこで、ことに最近この法案の改正の中を見ておりますと、何か関税行政というものが日本の国政の中で非常に重要……
○山中(吾)委員 わずかな時間でありますので、この法案を見て私なりに疑問になった点だけを解明したい、その目的で質問したいと思います。 航空機燃料税法案をちょっと見てみましたときに、私の感想では、税が政策を支配しているという感じが実はしたわけです。ことに航空機燃料税を見たときには、皆さんの税が企業の生殺与奪の権を握っておるというくらいの感じがして、だから政策とこの税の関係は、いままで思ったよりも何倍か大きい影響があるのだというのが、この法案を読んだときの私の感想なんです。そこで、何かこういう税について、そのときどきの力関係で無法則に減免をされたり、あるいは引き上げするということではたいへんなこ……
○山中(吾)委員 私、この法案をずっと検討して、全体として次の三つの点に疑問を感じたので、その三つの点について私、この中からひとつ事例を出して政府当局の解明をしていただきたいと思うのですが、一つは、この特別措置には公害対策、住宅対策、学術研究、その他そういう政策のための減税があるわけですが、そのすべてが企業保護に立脚しているのではないかというのが一つであります。企業を保護することによって公害対策を、企業を保護することによって住宅政策を、企業を保護することによって学術研究を、という構造が一貫をしておるように思うのですが、その点について解明を願いたいことが一つ。 それから第二には、その中で、企業……
○山中(吾)委員 定数が非常に少ないようでありますが、委員長に協力して質問をいたします。
この法案の内容に入る前に、長岡主計局次長にまずお聞きしておきたいのですが、特別会計制度というものの趣旨は何ですか。
【次の発言】 その法文をお聞きしますと、常識的にあたりまえのことをあたりまえに書いておるようで、そのとおりよくわかりますが、何か最近の特別会計制度をつくる場合に、隠れた動機があるような感じがしてしようがないのです。政府のほうで、一般会計をあまり膨張させたくない、出し惜しみをする一つの制度に利用しておる傾向もあるのではないか。法文はそのとおりであるけれども、そういう隠れた意図がどうも大蔵省が……
○山中(吾)委員 この法案をずっと検討してみましたが、目的改正を含んでおる法案としては重大な改正だと私は感じておるので、言えば、戦術的改正でなくて戦略的改正といいますか、そういう重大な意味があるので、内部的に利率をどうするとかそういう問題でない、たいへんな中身を含んでおるので、戦術的質問に対する戦術的答弁では、この法案の改正に合わないと思う。したがって、私は戦略的答弁をお願いしたいと思うのですが、この目的改正を見ますと、「経済の再建」という目的は取って「経済社会の発展」という新しい目的を入れて、従前の「産業の開発」はそのままである。非常に大きい移行があるわけです。こういうこの法案を提案する際に……
○山中(吾)委員 実は質問の内容に入る前に委員長に質問をしたいと思っておったのですが、大蔵大臣が偶然あらわれたので――私は偶然と思っているのですが、私、十数年国会にあって二、三の常任委員会に籍を置いて、それから今度大蔵委員会に籍を置いたときに非常に奇異な感じをしておるのは、法案審議のときに終始一貫大臣がいない。おそらく大蔵委員会だけではないかという感じがしておるわけなんです。ことに、一つの法案が成立する審議の中に一回も大蔵大臣、責任者の答弁が委員会の記録に残らない、しかも国民の所有財産から取り上げる税法から、重大な権利義務に関係のある一つの法案が審議をされるときに、その委員会の速記録に責任者の……
○山中(吾)委員 ただいま審議中の税三法についてお聞きしたいと思うのですが、この法案を検討してまず一番問題になるのは、やはり税の公平の原則がどういう関係になるかということと、憲法の精神とこの税改正との関係、これが私にとって非常に重要な課題であり、非常に矛盾を感ずるわけです。 まず、原則的な問題として大蔵大臣にお聞きしたいのですが、税法が政策に協力する場合に、税の基本原則である公平の原則を一〇〇%破壊してまで政策に協力すべきものなのかどうか。一体公平の原則をどの程度に犠牲にして政策に税法というものは貢献すべきなのか。その辺についての限界をお持ちになっているのかどうか。私この税関係の一部改正をず……
○山中(吾)委員 ごく簡単にお聞きしたいと思うのですが、法案改正の内容はごく簡単で、増資一点の内容であるので、法案そのものについてこまかいことを聞くあれはないのですが、おそらく増資ごとにこの改正が出ると思われる。したがって、だんだんと積み重ねていってわが国の出資がふえる。この法案の、アジア開発銀行の方向を私見届けたいのですから、一、二だけ質問いたしたいと思います。
まず、アジア銀行におけるわが国の発言権というもの、影響力というか、地位は一体どの程度なのか。
【次の発言】 出資に比例して発言権があるというそういう構造になっているのですね。いまのお話では、総裁その他の位置は別だが、出資に応じて発……
○山中(吾)委員 私、この法案の直接的な改正の内容は非常に単純なので、一通り検討してみましたけれども、その改正そのものについてはそう深刻に論議するほどでもない。ただし、耕作組合の法構成が構造的に二重構造というか、そういう構成を持てっおるために、たばこ耕作組合全体から見ますと、この修正の中に、この法案が成立をして運営する段階になると、耕作農民をさらに拘束をして、民主的なものをなくしていく危険があると見てとっておるわけなんです。そういう立場で質問をしたいと思いますが、同時は、このたばこ耕作組合をささえておる専売公社法の精神と、そしてたばこ耕作組合法と今度の改正全体を見ますと、根本的に検討すべきもの……
○山中(吾)委員 私は、いま提案になっておる法案が、円対策全体の国内総合政策との関連においてどれだけの効果があるのか、法律の周辺を取り巻く政策との関連においてどう評価するかということを見きわめたいために御質問いたしたいと思います。
時間がないので簡潔に質問を進めていきたいと思いますが、まず端的に政務次官にお聞きいたしたいのですが、第一回の円切り上げ政策は成功したと見るのか失敗したと見るのか、現時点においてどう評価されておるのか。
【次の発言】 まああいまいに、ある程度効果が出ているという評価を現時点でされておるようでありますが、植木大蔵大臣の演説を見ましても、大体同じようなあいまいな評価をし……
○山中(吾)小委員 非常に参考になる御意見をいただきまして、ありがとうございました。川村さんの御質問にダブらないようにごく簡明に、次の審議の参考にしたいと思います。
丹羽先生、六十八条の中で強制許諾ということばが使われておるということを言われたのですが、六十八条には強制許諾ということばがないので、誤解のないようにもう少し御説明をいただきたいと思います。六十八条ですね、裁定の意味ですか。
【次の発言】 強制許諾ということばを法律で使っているように御説明になったから、ここで訂正しておかないと……。おそらく協議がととのわないときに文化庁長官の裁定によって許諾をすることには困る、そういう御意見ですね……
○山中(吾)小委員 非常に参考になる、しかもあまり誇張しないぎりぎりのこの法案に対する御意見を聞かしていただきまして、私らに非常に参考になり、ありがとうございました。 いま石川さん先にお帰りになるというのでお聞きいたしたいと思いますが、お聞きする前に、最後に無傷で衆議院が通過することになっているらしいといううわさがあるということでありましたが、私たちはみずからの審議権を放棄するような非常識なことはいたしておりませんので、みずから審議をして、これが不当である場合には、やはり最高機関としての国会の権威のもとに修正をし、あるいは必要なる附帯決議を置き、あるいは石川さん言われた内容についての責任者の……
○山中(吾)分科員 二点にしぼってお聞きいたしたいと思います。一つは少年自然の家、一つは小規模学校の統合、二点にしぼってお聞きいたしたいと思うのです。 今度の四十五年度の文教予算を見せていただきますと、大半は義務施設に尽きるのでありますけれども、その中で敬意を表したいのは、一つの新しい発想として私学の助成と少年自然の家、内容については非常に批判を持っておりますが海外視察、この三点については敬意を表したいと思うのでありますが、その他はほとんど義務支出、大した発想がないように思うのでありまして、この辺はさらにこの国会中にお互いに論議をして、教育政策が推進するように私も努力しますから、文部大臣も新……
○山中(吾)分科員 まず第一に、BBSのことでお聞きいたしたいと思いますが、BBS、復帰運動は、その話をしますと、それはどういう運動かと聞く人があって、たいていの者はまだBBS運動というのは御存じない人が多いのであります。国会議員の中にもあまり知っている人がないようなんでありますが、私は、しかし、このBBS運動は、少年の社会復帰のために非常に重要な問題であると考えておるので、特にそれを中心にしてお聞きいたしたいと思うのであります。
まず、現在の全国のBBSの状況といいますか、ごく簡明でありますから局長からお聞きしたいと思うのです。
【次の発言】 四十五年度の予算にBBSに関連する予算が若干計……
○山中(吾)分科員 私、酒の害について、一点にしぼって御質問したいと思います。 私は、坊大臣のときから、さらに園田厚生大臣に引き続いて、予算の分科会では酒害問題を繰り返し繰り返し質問をしてきております。現在だんだんとアルコール中毒患者がふえておりまして、家庭が崩壊に瀕している者、あるいは暴力をふるって精神病院に何回か入ってもまた出て失敗を繰り返している者が、地方的には数は違いますけれども、非常に多くなっている。そして数は少なくても一つの村に二、三人おればその村全体の影響は非常に大きいので、アルコール中毒を出さないように、出た者は社会に復帰するように、そういう対策はやはりもう政治の問題として取……
○山中(吾)分科員 私は、水産関係を中心にしてお聞きいたしたいと思いますが、岩手の三陸沿岸漁業というものを、その実情を見ながら御質問を申し上げるのです。 最近、沿岸漁業の不振の状況の中で、漁民の方は、例の、とる漁業から育てる漁業というのですか養殖漁業、こういう行き方でないと生きていかれないというので、各漁村の部落の青年グループろとか、あるいは青年といわず成人を含んで、アカガイの養殖の研究とか、従来のアワビその他のいいろの研究を盛んに始めておるわけです。そういう人たちの声を聞きますと、研究費の助成が非常に少ないので、たくわえのない貧乏な漁民にとっては、養殖その他で生きていくしかないので、切実な……
○山中(吾)小委員 一点だけ、重複しないようにお聞きいたしたいと思います。 お二人の先生から非常に参考になる貴重な御意見をいただいたのでありますが、それを基礎にして飛鳥の文化財というものについての特殊性がよくわかったので、飛鳥の特殊性に基づいた特別の保護のしかたというものをわれわれが検討して、それで国会においてその飛鳥の文化財に合うような保護対策を立てるのがわれわれの任務でありますので、そういう立場でお聞きしておきたいと思うのです。 それで聞いておりますと、門脇先生のお話の中に、飛鳥というものは日本の古代国家、統一国家の形成過程を示すものとしての意義と、それから文献と考古学の接点として重要……
○山中(吾)分科員 私、タクシー問題を中心に運輸大臣にお聞きいたしたいと思います。
最近、法人タクシーの大幅値上げ申請があったということを聞いておるのですが、これは利用者からいうと、五三%という負担の増大を示すもので、たいへんなことだと思うのですが、運輸大臣はこれについてどういう処理をされるか。
【次の発言】 当分値上げをしないという運輸大臣の御方針をお述べになられたのですが、私は、こういう状況のもとで利用者の立場から五三%に相当する料金の値上げ申請は、行政当局はある意味においてはなめられておるのではないかとさえ感ずるのであります。それで一体、法人タクシーは業態として適当なのかどうか、その根……
○山中(吾)分科員 私、酒害問題についてお聞きいたしたいと思いますが、歴代厚生大臣に質問を続けておるわけです。国会におる間は質問を続けるつもりでございますが、質問をするごとに厚生大臣は交代をしておるのですが、このたびだけは内田厚生大臣は二度目であり、大体私の気持ちはわかっていただいたと思っておりますが、その前に厚生大臣に私が質問をする理由を申し上げておきたいと思うのです。 第一は、この酒の問題は、酒税という大きい国の財源問題がからんでおるので、行政に対して政治が発言するとか、悪くいえば圧力を加えなければ、酒害予防あるいは防止政策というものが行政化しない。黙っておると、行政のほうからは酒害防止……
○山中(吾)委員 私は、文教政策の立場から、今度の沖繩復帰対策要綱並びに沖繩復帰に伴う特別措置法案を一べついたしましたが、結論的には、本土並みという単純な基準のもとに文教問題も処理されようといたしておりまして、文教政策の特殊性に対する配慮あるいは沖繩の歴史的事情に対する配慮、沖繩県民に対する、この間の木島委員のことばをかりれば、沖繩の心に対する理解というものがほとんど見えないと感じて、まことに遺憾に思っておるのであります。そこで文部大臣に、そういう観点から、広範な文教政策でありますので四十五分ではとても意を尽くすことはできないので、二、三象徴的な事項を取り上げてお聞きいたしたいと思うのでありま……
○山中(吾)分科員 私、小中校の教育環境整備で、全国的にできる限り緑化をすることを前々から提唱してきたのでありますが、前の沖繩国会では、沖繩の諸学校を緑化する方針を確かめるために質問いたしましたが、そのとき文部大臣も大蔵大臣も、私の質問に対して公約をされてあります。さらに、この間の赤軍派の緊急質問に対しても文部大臣が賛意を表しておるのでありまして、ぜひこれは全国的に日本の小中学校が緑の学校であってほしいという念願から、念に念を押したいために御質問をいたします。 それで、沖繩の学校復帰にあたって、いままでの経過、あるいは各学校の緑化の計画について具体的な案があるはずでありますから、お聞きいたし……
○山中(吾)分科員 私、酒の害のことについてお聞きいたしたいと思いますが、毎年予算分科会で厚生大臣に質問をしておるので十分御理解があると思いますし、ことに斎藤厚生大臣は二回目でありますので、私の質問の趣旨は十分理解されておると思いますから、簡潔に御質問いたしたいと思います。 なお、前回厚生大臣をされておられるときに、民間の酒害団体を一度呼んで意見を聞く会を持ってほしいと要望いたしておりましたが、この間その趣旨が反映いたしまして、厚生省が各種アルコール問題の団体を呼んで意見を聞かれたことに対して、まず敬意を表しておきたいと思います。 それで、時間がないのでまず具体的にお聞きいたしたいと思いま……
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