山中吾郎 衆議院議員
29期国会発言一覧

山中吾郎[衆]在籍期 : 28期-|29期|-30期-31期-32期-33期
山中吾郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは山中吾郎衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院29期)

山中吾郎[衆]本会議発言(全期間)
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第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 衆議院本会議 第41号(1961/05/17、29期、日本社会党)

○山中吾郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました学校教育法の一部改正法案、すなわち、通称高等専門学校法案につき、反対の討論を行なうものでございます。  この法案は、一口に言えば、インスタントそばのような安上がり速成法案でございまして、科学技術者の不足という現状の空腹感を満たすのには便宜でございますけれども、人間形成という教育的栄養価値はごく少ない、最近まれに見る粗末な思いつき法案でありまして、荒木文相の無責任な文教政策の本質を象徴するものであり、まことにわが国の国民教育のために遺憾であることを、前もって表明しておく次第でございます。(拍手)また、この高等専門学校制度が……


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第43回国会(1962/12/24〜1963/07/06)

第43回国会 衆議院本会議 第9号(1963/02/22、29期、日本社会党)

○山中吾郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま提案説明になりました国立大学総長の任免、給与等の特例に関する法律案に対して、この法案の目的、性格等の基本的な疑点について、内閣総理大臣及び文部大臣に対して質問をいたしたいと存じます。(拍手)  まず、質問の第一点は、池田総理大臣にお伺いいたしたいのでございますが、池田首相の人つくりの基本精神とこの法案に矛盾があるのではないか、この関係についてお伺いいたしたいと思うのであります。  池田総理大臣は、今国会再開の勢頭において行なわれました施政演説の中に「指導的人材の育成と学術振興のにない手である大学においては、認証官学長制度を設ける等の措置……

第43回国会 衆議院本会議 第32号(1963/06/11、29期、日本社会党)

○山中吾郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題になりました義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律案に対して、反対討論を行なうものであります。(拍手)  近ごろ、文教関係の政府提出法律案は、複雑怪奇なる法案が多いのでありますが、このことは、教育が政治権力によって支配され、教育的であるべき法案が、政治的法案に曲げられつつある証左であると思うのであり、この法案もその例外ではないのであります。(拍手)  この法案は、極言をいたしますと、たとえばエジプトのスフィンクスのような法案であります。首から上に教科書無償法案であり、胴体以下は教科書国家統制法案であり、いわば人面獣身型のえ……

第43回国会 衆議院本会議 第48号(1963/07/04、29期、日本社会党)

○山中吾郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、去る一日より議題になっております国立大学総長の任免、給与等の特例に関する法律案につき、御質問いたしたいと存じます。  去る二月二十二日、この法案が本会議において趣旨説明された際にも、私は、池田総理大臣並びに荒木文部大臣に質疑を行なったのでありますが・その後文教常任委員会に付託になり、審議を進めたところ、私のこの法案に対する疑問はますます深まるばかりであったのでございます。しかし、文教委員会の審議ぶりは、無軌道な内閣委員会と違いまして、きわめて模範的な審議を行なってまいったのでございます。ただ、残念なことには、荒木文相のがんこな答弁と、模範審議の……

山中吾郎[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院29期)

山中吾郎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第37回国会(1960/12/05〜1960/12/22)

第37回国会 建設委員会 第2号(1960/12/16、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 大臣並びに関係局長にお伺いいたしたいと思います。  その前に、この法案については、一応時宜に適しておる法案だと私は考えておるのでありますが、内容について不明確な点をお聞きいたしたいと思います。  その一点は、被害激甚地、すなわち補助金を引き上げる公共団体は、政令で定める予定地域ということに説明をされておりますが、その政令で定める予定地域は、大体どういう基準によって定められるか。その点について、これは局長でけっこうです。
【次の発言】 そうすると、具体的には県でいいますと、たとえば岩手県を含んで、その中で除外になる地域があるのですか、ないのですか、その標準でいきますと……。

第37回国会 建設委員会 第3号(1960/12/21、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 官房長にお尋ねいたします。昨年六月ごろでしたか、建設大学の設置の必要を感じておるので、いろいろ理由をあげて私は質問書を出したつもりであります。その後一応の回答はいただいて、非常に消極的な回答であったのでありますが、これについてその後の建設省の、あるいは官房長の考え方についてお聞きいたしたいと思います。
【次の発言】 私の質問書に対する回答当時の思想から、非常に改善せられておるようで、非常に喜ばしいと思うのですけれども、三十八年度というのは非常に手ぬるいのじゃないかと実際私は思うのです。現実に防衛庁の防衛大学あるいは警察の警察大学というふうなものもありますけれども、国民の税金を……


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第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 建設委員会 第1号(1960/12/26、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 一時半まで非常に時間が短いので、簡潔にお尋ねいたしますから、簡単明瞭にお答え願いたいと思います。  一般的な基本的な問題として大臣に先にお伺いいたしたいのですが、政府の所得倍増の方針に対して、未開発地域の農漁村においては、建設行政の立場から格差が非常にふえるのじゃないかという心配が非常に多いわけであります。そういう立場から考えて、来年度の所得倍増と、それから地域的格差をなくするという立場から、来年度の予算方針も意識的に考慮して編成をされていなければならないと思うのでありますが、しかし、私は内容を十分検討いたしておりませんので、一々調べておりません。しかし、政府のその基本的方針……

第38回国会 社会労働委員会 第39号(1961/05/30、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 岩手及び青森の罹災について、委員長の質問とダブらない点をお聞きいたしたいと思うのです。大体今度山火事によって罹災を受けた宮古、田老、岩泉、普代、田野畑村、この辺は昨年の津波の関係で疲弊をしたところでありますし、それから全国の市町村の所得水準からいうと最低の、非常に貧困な町村ばかりであります。そういう関係から、救助法の適用をする場合に画一的に今までの基準で救助の対策をとられた場合には非常に不公平な点が出ることを心配しておるわけであります。たとえば住宅関係につきましても、応急住宅の場合については、罹災戸数の中の三分の一が自力復旧の不能なものということで、今までは大体三分の一を考え……

第38回国会 文教委員会 第2号(1961/02/15、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 文部大臣にお聞きいたしたいのですが、たびたび大臣は教育基本法の改正の必要性、あるいは教師の倫理綱領について御意見を発表されております。基本的に大臣の教育観あるいは教師観というふうなものがおありで、いろいろな御意見を発表されておると思います。その場の思いつきではないと思います。その点について、日本の教育行政の最高の責任者であられるので、いろいろな受け取り方を国民がしております。そういう意味において本質的なことを私は慎重に、しかもあげ足とりなんかは考えておりませんので、その点を一つ真摯なお気持でお答え願いたい、こう思います。  で、特に私思うのですけれども、文部大臣がいろいろと発……

第38回国会 文教委員会 第3号(1961/02/17、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 きょう大蔵省の主計官も来ておられるのでぜひお聞きいたしたいことがありますから、しばらく時間をかりたいと思います。  その前に、大臣に今村山委員からの質問に対して関連して二点だけお伺いいたしたいと思います。しばしば大臣が、親の願いを考えて、教育基本法の問題あるいは日教組に対するお考え方に反映しておるようにお話があったわけですが、確かに親の願い、また教師の願いもあり、親以外の一般国民の願いもあります。それから大臣自身の思想から流れてくる願いもあると思うんです。そういういろいろの願いの中で文部大臣としてはそれをどう指導し、それにどうこたえるかということについては、憲法と教育基本法に……

第38回国会 文教委員会 第4号(1961/02/24、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 今議論を聞いておりますと、文化行政のあり方の中にちょっとズレがあるように思う。文化行政というものはそういう指定というような形式的なことが中心ではなくて、事実に合っておるか否かということが文化行政の一番大事な問題だと思う。局長のお話は、一たん指定したものの権威を保つことにほとんど頭が行ってしまっておるような感じがする。それはそうではなくて、人間ですから、ことに芸術品とか歴史的なものは判断の間違いもあるでしょうし、それは神様の判断ではないから、ずいぶんあると思うのです。永仁のつぼだけではなかろうと思うのです、博物館にあるものも、おそらく……。そういうふうなことを考えて、疑わしきも……

第38回国会 文教委員会 第5号(1961/03/01、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 ただいまの二法案に関連をいたしまして質問をいたしたいと思います。  この法案の立法趣旨については大体において賛成をいたすものでありますけれども、その細部について疑問がありますので、当局の方から解明をしていただいて、納得をいたしたいと思います。  まず就学困難な児童生徒に関する法案でありますけれども、この題名を変更いたしておりますが、この題名変更については文字の変更だけなのか、あるいはその立法の基礎にどこか変化があるのか、それをお聞きしたいと思います。
【次の発言】 それは従来の題名が国の補助に関する法律としてあったものを、今度は国の援助という言葉を使っておるものだから、何か当……

第38回国会 文教委員会 第6号(1961/03/10、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 関連して。今の職業訓練所を定時制の教育課程として認めるということについて、免許法の関係で非常に疑問があるわけです。指導員というのは、教員の免許状はないわけですね。免許状のない人に教わった課程を高等学校の課程とみなすという点については、免許法を乱すおそれはないか。たしか内容は一部定時制教育の課程とみなしてやりたいほど具備したものはあると思うのですが、その辺の、教員の資格制度との関係を文部省でこの法案を作る前にいろいろ検討されたですか。
【次の発言】 大学を卒業したとか、そういう人は確かにあると思うのですが、現在、大学を卒業した者も教職課程をとらないと免状をやらないという免許制度……

第38回国会 文教委員会 第8号(1961/03/17、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 前々委員会で質問を申し上げる予定であったのですが、時間がなくなったので、本日質疑をいたしたいと思います。  養護教員と事務職員の配置状況について資料の提供を願ったのですが、それは手元に今いただきましたから、これについて御質問いたしたいことと、それから教育会館の目的、性格について疑問があるのでお聞きいたしたいわけであります。  まず教育会館の方から、大臣がおられるのでお聞きしたいと思いますが、本年度一億の予算で、来年度四億を予定をして、全体として五億の予算で教育会館を建設されることになっておるようでありますが、この教育会館の目的をまずお聞きいたしたいと思います。

第38回国会 文教委員会 第9号(1961/03/22、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 一点だけお聞きしておきたいのです。短期大学を増設するという方針がこの改正の中に出ているわけですが、一方に私立の短大に対しては保護するよりも圧迫するというふうな傾向がある。文部省自身の短大に対する基本方針に矛盾がないかどうか、少し疑問があるので、今後短期大学というものを助成する気なのか、あるいは国立の、便宜上必要な短大は増設しておるけれども、一方、短大が成り立たないような専科大学を作って、そうして短期大学の関係者が心配しておるような制度を作ろうとしておるので、非常に矛盾があるように思うのですが、短大に対する文部省の基本方針をお聞きしておきたいと思う。

第38回国会 文教委員会 第10号(1961/03/24、29期、日本社会党)

○山中(吾)議員 ただいま議題となりました学校教育法の一部を改正する法律案につきまして、その理由を御説明申し上げます。  御承知のように、昭和三十三年六月に学校保健の推進と充実をはかるため、学校保健法が施行されました、以来、児童生徒の健康管理並びに保健指導が学校教育の一環として重要な位置を占めるようになりましたことは、将来をになう青少年のためにまことに喜ばしいことでございます、このようなことこそ、よりその充実をはかるため万全の策を講ずる必要があると考え、その一つといたしまして養護教諭の問題を提案申し上げる次第でございます。すなわち、学校教育法第十二条には「学生、生徒及び幼児並びに職員の健康の保……

第38回国会 文教委員会 第11号(1961/03/29、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 前の文教委員会において、臨時教員養成所の卒業生が教壇に立つことを義務づけるということが、憲法上疑義があるという政府の御答弁であったので、その点について法制局の権威的な解釈をお聞きしたのでありますが、十分に検討していないというお答えであったのであります。それで、法制局において検討してお答えを願うように要望しておいたのでありますが、その結果法制局において御検討なさったかどうか。御検討になったならば、なったことについて御答弁を願いたいと思います。
【次の発言】 どうも御答弁が少しわかりにくいのですが、教職につくことを義務づけることは憲法違反でないということですね。その違反でない条件……

第38回国会 文教委員会 第13号(1961/04/04、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 前の土曜日において科学技術特別委員会、本委員会の合同審査会が行なわれたわけですが、そのときの大臣の御答弁についてなお釈然としないものがありますので、お聞きしたいと思うのですが、この工業教員養成所を三カ年において四年制と同じレベルの教育をするのだ、こういうふうに答弁をされておるわけでありますが、そうしますと、教授陣の構成その他について、四年制の学部と同じような充実した定員構成でなければならぬと思うのでありますけれども、その点事実におきましては逆なので、もし一歩譲歩して考えても、三カ年でありますから、四カ年の大学の教授、助教授、助手の構成の三分の二になるわけです。また一歩譲歩して……

第38回国会 文教委員会 第14号(1961/04/07、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 関連。今局長の話を聞いておりましたが、皇国護持ということは、熟語として、歴史的な用語として使われてきておるので、いろいろ詭弁を弄しておりますけれども、皇国護持というのは、君主国家としての国家というものが前提として皇国護持というものが使われてき、それ以外の用語はどこにもないはずです。そこで善意に解釈を――善意と言っているけれども、なぜそういう無理をするか。一体皇国護持という言葉の中に、新憲法における主権を有する国民の国家という民生国家としての概念は、あなたが幾ら説明したって出てこない。従って皇国護持のためにふるって立ち上がりなさいというこの人の国家観は、客観的に見て君主主権国家……

第38回国会 文教委員会 第16号(1961/04/14、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 市町村立学校職員給与負担法の一部改正について御質問をいたしたいと思うのでありますが、この法案の改正の「第一条中「、死亡一時金」を削る。」となっておるが、一時金を残す必要がなくなった事情をお聞きいたしたいと思います。
【次の発言】 実質上影響ないわけですね。
【次の発言】 それでは次に初任給調整手当のことについてお聞きいたしたと思うのですが、これはすでに一般職の職員の給与に関する法律の第十条の三によって実施をされておるものであるということだそうですが、現在この十条の三によって適用されておる教員の数ですね、それから調整手当の実績といいますか、大体最高限がどれくらいで最低はどうか、……

第38回国会 文教委員会 第18号(1961/04/21、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 関連をしてお聞きします。高津委員と委員長との質疑応答の中に、結局責任の所在というものは行方不明であって、実際ははっきりしないということは、いわゆる文化財保護委員会という組織の中にあるのではないかという疑問が私は出てきたので、お聞きいたしたいわけですが、日本の文化財保護行政の最高の責任の所在というものはどこにあるわけですか。
【次の発言】 文化財保護委員会は合議制の行政機関であるわけですが、そうすると委員長を含んで五人ですか、その五人の構成をしたその委員会に責任がある。そうするとその責任をとるという場合には、その委員のだれということでなくて、五人の委員全体が責任をとることになる……

第38回国会 文教委員会 第19号(1961/04/26、29期、日本社会党)

○山中(吾)議員 大体来年度から四カ年計画で四十年に完成するという計画であります。従って三十七年度から考えますと、三十七年度においては二校に一名、すなわち小、中学校を合わしての全学校の二分の一、二校に一校という計画をいたしまして、一万六百二十七人、それから二年度においては三校に二名配置するという計画で、六千二百六十一人、三年度には一校に一名といたしますと、さらに一万三千三百六人、四十年度には十八学級以上のものには二名を配置するという計画を持っておるわけでありますが、それによると七千三百四十二人、こういうことになるわけであります。
【次の発言】 現在高等学校には、確実な数は申し上げがたいのであり……

第38回国会 文教委員会 第20号(1961/05/10、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 私はこの法案でいろいろ深い疑点があるので、四点についてお聞きしたいと思います。  その一つは、文部大臣の教師観と免許法の改正について非常に矛盾を感じじておるので、これは一番大事な文部大臣の識見でありますから、それを一つお聞きしたい。それから政策的にこの法案に疑問があることが第三点。法律的にも非常に疑問があるのでこれをお聞きしたい。最後に他の法案との関係に非常に矛盾があるので、その法案との関係においての予盾をお聞きいたしたい。これを解明をしていただけば、私は一分でもやめます。解明をしていただかなければ、これは慎重にご検討願わないと、国会の不名誉になりますからお聞きいたしたいと思……

第38回国会 文教委員会 第22号(1961/05/13、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 皆さんの貴重な御意見をいただきまして、いろいろ参考になったのでありますが、結論的に、今度の工業専門学校をどうしても設置しなければならぬという受け取り方がなかなかできないものでありますから、なお先生方の御教示をいただきたいと思います。  最初に、安達先生にお聞きしたいのですが、中心の問題ではないのですけれども、勉強をする、しないは、これは一人々々の問題でして、学校制度の問題ではないと私は思うのですが、いかがでしょう。
【次の発言】 ちょっと高専制慶を置かないからみんな勉強しないんだというように聞こえたのですが、そうでなくて、やはり個人々々の天分と素質と環境と、先生に魅力があるか……

第38回国会 文教委員会 第24号(1961/05/16、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 関連をしてお聞きしますが、この法案は工業に関して限定をして専門学校を作るのだという立法趣旨の提案説明をされて、そして出されておるわけですが、この法案を国会で承認を得て、またあとで農業に拡大する、水産に拡大するというならば、われわれをペテンにかける法案だと私は考えておりますが、一応工業関係に限定して出しておいて、そして次に農業専門学校を作る、水産専門学校を作る、そうしてあらゆるものに専門学校を作るという愚図でお出しになっているのか、いま一度はっきりここで言っていただかなければならぬと思う。
【次の発言】 私学を圧迫するから、専門学校というのは専科大学の変形という姿で出ておる関係……

第38回国会 文教委員会 第26号(1961/05/24、29期、日本社会党)

○山中(吾)議員 ただいま議題となりました義務教育費国庫負担法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概略を御説明申し上げます。  すべて国民は、ひとしく教育を受ける権利を有し、義務教育はこれを無償とする、これは、日本国憲法第二十六条に明らかに規定されている条文であります。しかるに今日における義務教育の実態は、教育予算の不足が、教材教具の不備を生じ、教育の資質向上を阻害し、一方教育費の父母負担が年々増加することに伴い、家庭収入の差異による教育の機会均等が失われているのが実情であります。一昨年十一月文部省が発表しました「わが国の教育水準」によりましても明らかなように、義務教育……

第38回国会 文教委員会 第27号(1961/05/26、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 委員長、定足数より少ないから、出るまで私は質疑を保留いたします。今提案になっております共済組合法につきまして、若干疑問のところがありますので、お聞きいたしたいと思いますが、組合法全体の私は法案を持っていないのでけれども、この私立学校教職員共済組合は、私立学校教職員全般に対する強制加入の法律の建前ではないのですか。
【次の発言】 そうすると、法律の建前は強制加入でありますから、経過規定の立場から、その当時の切りかえの困難な事情から除外を認めたというのは、当分の間として認めておる建前だと思うのですが、いかがですか。
【次の発言】 そうすると、一カ月以内に届け出をして適用除外を認め……

第38回国会 文教委員会 第28号(1961/05/31、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 大臣に緊急質問いたしたいと思います。  山火事で岩手の沿岸地区の各町村それから青森県の八戸、この付近に非常に集中的な災害が起こっておるわけであります。その中に学校関係も暴風のために相当大破したもの、それから火災で全焼したものがあるわけでありますが、文部省の方においてその災害の状況をどういうふうに調べられておるか。それを局長からまず報告していただいて、後大臣にそれについての対策をお聞きいたしたいと思います。
【次の発言】 生徒の死亡もあるはずなのですが、そういうところは全焼したところだと思うのですが、お聞きございませんか。

第38回国会 文教委員会 第29号(1961/06/02、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 この法案の施行に際してわれわれが非常に心配することがありますので、左の附帯決議を提案いたしたいと思います。   公立高等学校の設置、適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律案に対する附帯決議(案) 一、本法が施行されるにあたっては、現在各学校に配置されている教職員の実績を尊重し、その現状を下廻ることのないように配慮すること。 一、学校規模の区分を明らかにしたことから、定時制課程の統廃合を促すようなことがないように留意し、また政令基準以下の都市で高校を新設することについての制限は実状に即するように留意すること。 一、事務職員、実習助手の適正な配置のできるように、行政措置をする……

第38回国会 文教委員会 第30号(1961/06/07、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 夜間の高等学校生徒の保健に関する決議案の提案趣旨説明を申し上げたいと思います。  夜間高等学校の生徒はいわゆる勤労青年でございまして、昼は働きながら夜学問をするという変態的な状況でありますので、生徒の保健問題については、特に、文教政策として重視をし、保護しなければならない問題であると思うのであります。そういう立場から、夜間の高等学校生徒に対する給食関係については十全の措置をすべきである。ことに生活その他について豊かな青年でないので、給食に対する国庫補助率を大幅に引き上げてあげるということが非常に重要であると同時に、保健の立場から給食あるいは休憩の施設、診療の施設をその学校内に……


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第39回国会(1961/09/25〜1961/10/31)

第39回国会 オリンピック東京大会準備促進特別委員会 第3号(1961/10/06、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 この七月にヨーロッパに行きまして、西独で大使館の書記官と話をしたときに、オリンピックの関係のことでこういう話があった。向こうの青年団体その他のものは、甘木のオリンピックを見物するために積立金をして、行く準備をしておる。それで、大使館の方に問い合わせがあった。行ったはいいが、ホテルその他の準備があるかというふうなことを聞かれたときに、どうも自信がないので、日本に大ぜい来ることを奨励するような表現もできないし、どういう状況に日本のオリンピックの準備ができておるか、何らわれわれ知識が持てないので困っているのだというふうな話があったのです。そこで、在外大使館あたりにも、やはりオリンピ……

第39回国会 文教委員会 第4号(1961/10/12、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 時間があまりないので問題だけ提起をして、あとに回すものは回したいと思いますが、学力テストの問題、名城大学の問題、荒木文相が私の地元の盛岡に来て放言されたことについての問題、文化財行政の機構のあり方、高専の設置法についての問題、このことは臨時国会中にお聞きいたしたいと思います。  きょうは村山委員が相当長い質問をされたので、この中から一、二の問題をお聞きしたいのです。学力テストについて簡単に大臣に私見を聞いておかなければならぬと思いますが、私はこの一斉テストはほとんど効果が出ないのだと思う。この一億の金がほんとうにむだ使いになると私は自分の行政体験から確信をしておるのです。日本……

第39回国会 文教委員会 第6号(1961/10/18、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 今の学校の規模に関連してお聞きしますが、適正の規模というのは、あな方いつも最低ばかりを考えているんですが、教育的に適正の規模というのは、多過ぎるときこそ不適正になるので、少ないほどいい教育ができるんですがね。百名以下なら適正規模でないなんという議論はどこから出てきたんですか。教育的に答えて下さい。
【次の発言】 それは財政的な問題じゃないですか。
【次の発言】 だから不適正規模じゃなくて、財政的に困るというだけでしょう。一番理想的なのは、先生一人、生徒一人なんです。これが最大の適正規模なんです。(「それは違うよ」と呼ぶ者あり)よけいなことを言うな。そうでしょう。だから大きな学……

第39回国会 文教委員会 第8号(1961/10/20、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 私は、自民党、日本社会党、民主社会党の共同提案による公立高等学校の設置、適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律案に対する修正案を提出いたします。  その修正点は次の通りであります。   公立高等学校の設置、適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律案の一部を次のように修正する。   第五条中「それぞれ次の表の下欄に掲げる数」を「本校にあっては三百人、分校にあっては政令で定める数」に改め、同条の表を削る。以上の修正の理由について簡単に申し上げたいと思います。政府原案によりますと、高等学校の分校の適正規模を生徒数、百名を基準にして定めておるのでございますけれども、これは農村の……

第39回国会 文教委員会 第9号(1961/10/25、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 私は、明日学力テストが実施をされるのでありますので、この機会に、今度の学力テストが教育界、父兄、そういう人々が賛否両論に分かれて論議をされておる望ましくない状態において、これを国民の税金を一億円も使って強行しなければならないということについて、教育政策としての深い疑問がありますので、そういう正しい教育政策の立場というものを堅持しながら、荒木文部大臣にお聞きをいたしたいと思うので、文部大臣もその点については政治的な意図を捨てて、教育的に真剣にお答えを願いたいと思うのであります。  大臣が昨夜談話として発表されたのをけさほど見たのでありますが、この学力テストに対して厳重な処罰をす……

第39回国会 文教委員会 第10号(1961/10/27、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 この法案で一点だけお聞きいたしたいと思います。今度の改正法案の中で、大学院卒業生が教職についた場合に、中学までは免除をするけれども、小学校を除外しておる理由が私にはわからないので、御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 今の御説明では私は納得できないので、大学院を卒業した者が同じ義務教育の中学校に従事したときには学資を免除して、小学校に就職したときには免除しないというふうな、そういう方針は受け取れない。それから免許状の関係からいえば、中学校の場合に、該当科目の免許を持っていない大学院の卒業生もあるはずであり、小学校の場合についても、大きい規模の小学校については、特定の免状……

第39回国会 文教委員会 第11号(1961/10/31、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 この法案は議員立法でありますが政府に対して参考意見をお聞きしたいのであります。  第一条の現行法の女子教育職員が産前産後の休暇をとる場合を改めまして、女子教育職員が出産する場合において、こういうふうに文章を変えたのでありますが、これは現行法では産前産後の休暇という概念を表明しておったのを、休暇という言葉をとったので、産前産後のために学校を休むことは休暇の概念ではないのだ。いわゆる勤務とみなす、休暇ではないという新しい思想というものが、新しい改正法案に盛られておるんだという解釈をわれわれはしておるわけなんですが、その点について政府の御意見、今後執行上のいろいろな取り扱いについて……


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 オリンピック東京大会準備促進特別委員会 第2号(1962/03/06、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 関連で、青少年参加について文部省関係にお聞きしたいのです。オリンピックのことは私は無知なのですが、おそらく、そういう青少年の場合には、新制中学とか高等学校の生徒ではないかと思う。オリンピックの期間は何日か知りませんけれども、この場合の授業は休むということにもなるでしょうし、そういう参加をやるならば、旅費とか滞在費とか、そういう問題を教育的にどう処理すべきかというようなことが考えられないと、組織委員会の方でそういう全国から青少年を集めて参加をせしめるということになると、これは文部省と緊密な連絡をとって計画を立てないと、おそらく地方の教育委員会も、二十日間も学校を休ますというよう……

第40回国会 建設委員会 第19号(1962/04/25、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 首都圏の既成市街地における工業等の制限に関する法律の一部改正法案について、整備委員会並びに文部当局にお聞きしたいのですが、文部省の文教政策の基本として、大都市に学校が集中することが望ましいことと考えておるのかどうか、まず第一にそれをお聞きしておきます。
【次の発言】 そうしますと、今度のこの法案は、大学、高等専門学校その他の教室について、この首都圏に人口が集中する非常に大きい原因であるから、これ以上増設することを制限しようという趣旨の法案であるが、この法案の附則において、大学関係については当分の間、それからその他の学校においては三年以内に限り、許可を不要としておるというただし……

第40回国会 内閣委員会 第14号(1962/03/08、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 今度の設置法一部改正の内容である著作権制度審議会、その設置の目的ですね。著作権法を現在改正する必要があるという思想のもとにこの設置法をお考えになっておるのか、それを先にお聞きしておきたいと思います。
【次の発言】 この著作権の改正の必要については、ほとんど常識になっておる。その必要の確認を局長が答えられたのですが、聞くところによると、文部省の著作権課においては、数年前から世界の各国の資料、条約関係その他の資料を準備をして、そして著作権の改正は、そういう調査会を置かなくても作成できる程度まで準備ができておると私は聞いておるのですが、その点はいかがですか。

第40回国会 文教委員会 第1号(1961/12/13、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 主として私は十月二十一日の全国一斉の学力テストの結果、テストを拒否した県に対するその後のいろいろの警察権の介入その他の教育界を混乱しておるという関係について、文部大臣に所信をお聞きいたしたいと思うのであります。  特に岩手県が学力テストを拒否したということで、非常に不当な検察当局及び警察当局の介入があります。それに対して文部省においても意を通じて直接間接にそういうふうな警察権力を介入するような方向に目に見えない意識的な行動があるのではないかという疑いを持っております。そういう点について二、三の点に触れて文部大臣にお聞きをいたしたいのであります。  その一つの点として、私は文部……

第40回国会 文教委員会 第3号(1962/02/06、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 大臣の三十七年度の予算についての御説明をお聞きしたわけでありますが、疑問の点はたくさんございます。しかし、これは後日に譲ることにして、お聞きしたいことは、昨年の通常国会及び臨時国会において、この委員会において全員一致で附帯決議をしたものが数件ございます。これについて、来年度以後の文教方針あるいは予算編成について、十分考慮をされたと思いますが、その点について文部大臣は、この予算が編成されるについて国会の意思を尊重して、数件の附帯決議について十分考慮されたかどうか、先にお聞きしたいと思います。
【次の発言】 国会の意思として附帯決議をしたので、形式的にしたのではない。ほかのことは……

第40回国会 文教委員会 第4号(1962/02/14、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 盲学校、聾学校及び養護学校への就学奨励に関する法律の一部改正の法律案について御質問いたしたいと思いますが、この盲聾、養護学校の高等部の修学旅行の実態は、どういう程度に修学旅行が行なわれているかお聞きしたい。
【次の発言】 目の見えない生徒、こういうのが修学旅行を二泊三日とかやる場合のいわゆる事故、あるいはその他のことについて特別の方法を考えないと、無条件にこれを奨励すること自体に疑問があるわけですから、その辺修学旅行を実施する学校としての特殊の考慮が払われておるかどうか。また今までの事故その他にいて、お聞きしたい。
【次の発言】 この場合都道府県は今まで修学旅行について補助を……

第40回国会 文教委員会 第5号(1962/02/16、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 管理局長に関連をして聞きますが、急増対策は、施設、設備を幾ら多くしても、入学難が緩和になるかどうか、私は疑問を持っておる。高等学校に差別観というものがある限りは、名門高校を受ける倍率というものは減らない。そして何倍か作っても、一方に定員不足の学校があり、一方は数倍の入学志願者が殺到するというこの現象。こういうふうに国の費用をかけて、高等学校の希望者を多く吸収するというときに、私は教育行政として高等学校の格差をなくする対策を何か考えないと、国民に申しわけない金の使い方になると思うので、これはむずかしい問題だと思うのですが、局長何か考えていますか。

第40回国会 文教委員会 第6号(1962/02/21、29期、日本社会党)

○山中(吾)議員 ただいま議題となりました著作権法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  すでに御承知の通り、現行の著作権法は明治三十二年に制定せられ、以来数回の部分的改正を見ましたが、その基本的な事項はそのままにして現在に至っております。従って著作権の保護すべき対象も保護の方法も再検討すべき時期に到達しております。また国際水準から見ましても、現行制度は三十年の保護期間を初めとして、保護の態様はすでに、時代におくれ、文化国家としての体面を保持しがたく、陳腐の感は免れません。よって著作権法は根本的に全面改正が必要であることは論を待たないのでありますが、次のような緊……

第40回国会 文教委員会 第7号(1962/02/23、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 法案の審議に入る前に、大臣に一つ御要望しておきたいのですが、最近委員会の定刻に政府委員が一人もいないということです。きょうも一時間くいらそのためにおくれておるのであります。これは私は国会軽視の傾向だと思うのですが、大臣がいなければ次官でもいい。それから局長が出ない場合がたくさんある。課長しかいない。そういうことでは法案の審議の責任は持てないと私は思うのであります。このまま続けば、理事会に正式に――国会の審議をわれわれが阻止するのではなくて、政府の方が阻止するような変な格好になってしまうので、十分にその辺を戒心をしていただきたいと思います。

第40回国会 文教委員会 第8号(1962/02/28、29期、日本社会党)

○山中(吾)議員 ただいま議題となりました教科書法案及び義務教育諸学校の児童及び生徒に対する教科書の給与に関する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  最近、政府は、義務教育諸学校における教科書の無償給与を企画するとともに、これに便乗して教科書の実質上の国定化を意図しているやに聞き及んでおります。教科書の無償配布については憲法の定める義務教育無償の原則に基づくものであり、当然でありますが、これに便乗して国定化を期待し企図することは、教育の国家統制への道を開くものであり、再び戦前の超国家主義の教育に引き戻さんとするものであり、まことに遺憾であります。  ここにおいて、わが党は、教……

第40回国会 文教委員会 第9号(1962/03/02、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 この法案について私も質問をいたしたいと思うのですが、今の給与に関するいろいろの手当は非常に多岐にわたって、ちょっと複雑で整理ができないわけです。ちょっと見ると、いわゆる労働手当というのですか、超勤のような労働過重に対する手当、それから研修のために必要な研修手当ですか、さらに校長の管理手当というのは、これは何が目的なのか、政治的手当といえば政治的手当だと思うが、そういうことを考えないで言ってみると責任手当というのですか、責任を目的とした手当なのか、それから教員の不足を補充するための教員誘致手当というのですか、そういう四つぐらいの目的があって、雑然と文部省では思いつきに手当を逐次……

第40回国会 文教委員会 第10号(1962/03/07、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 前の委員会の質問の継続として、この教員についての諸手当のことについてお聞きしたいのですが、教員に対する超過勤務手当というのは現在行なわれていないわけですが、その教員に対する超過勤務手当を支給せぬ理由を御説明願いたい。
【次の発言】 教育活動ですから時間を区切ってやることができないということは、その点は根本的にはわかる。ところが現在非常に定員が少ない、実際の八時間労働を非常に大きく超過しておるというふうなことから、それにかわるべき、給与そのものにかわるべき体系がない限りにおいては、超過勤務は支給すべきだと思うのです。超過勤務そのものはいわゆる労働時間外が超過をしたときに支給する……

第40回国会 文教委員会 第11号(1962/03/09、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 教科書の価格の値上げを一四%認可されたということを新聞紙しで見ているだけでありますが、それは事実でございますか。
【次の発言】 その十四%の値上げをした算出の基礎といいますか、それについて詳しく御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 教科書を無償にするという政府の方針と、値上げするということは別問題であるというふうにいつか文部大臣は意見を述べておりましたけれども、、負担を受けるPTAから言いますと、これ以上矛盾を感ずるものはないのでありますから、その意味において、値上げの算出の基礎を私は明らかにすべきであると思う。そういう意味において、ただ局長のように用紙代を若干値上げし……

第40回国会 文教委員会 第12号(1962/03/12、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 国立大学の入試問題で質問をしておきたいと思うのですが、国立学校の試験問題のミス問題はまことに遺憾でありますけれども、これは一応私はここで取り上げる気はないのですが、出題の問題について、私にとって非常に重大な問題があると思うのです。それは三月六日の新聞の記事なんですが、広島大学において五日行なわれた同大学の入試問題において、高校では教えない問題が出題されて、その出題の行き過ぎが問題になっておる。いろいろと書いてあります。それは省略しますが、大学の入学の問題にどこの高等学校でも教えていないような問題を出題するということについては、これはいろいろの弊害があると思うのです。いわゆる教……

第40回国会 文教委員会 第14号(1962/03/16、29期、日本社会党)

○山中(吾)議員 お答えをいたします。憲法の無償の原則というのは、国民の側から国がまたは地方公共団体がおのおの事務の配分に従って負担をかけないという意味であります。従ってたとえば義務教育に関する教職員の給与の負担法というあの負担の思想と同じであって、現在市町村立についての教員、それが財政的には府県が半分負担し、半分国が負担をするというふうな行き方もとっておりますし、従って国が全額持つという思想ではない。財政的に負担をするという立場に立って、理想的に言えば国が全額を負担するということが理想であるけれども、あくまでも負担の思想であって、その事務の点から言いますと、市町村立小中学校は市町村の固有の事……

第40回国会 文教委員会 第15号(1962/03/19、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 小林委員から網羅をして質問をされましたので、参考人の三人の方に一、二点ずつお聞きをいたしたいと思います。  私の質問を申し上げる趣旨は、当面の対策に必要な知識を得たいことと、今後の恒久対策を立てるについて参考にいたしたいので、二面からお聞きいたしたいと存じます。  まず、原田先生にお聞きいたしますが、現在問題になっておる近鉄の工事着手までに、あの付近の調査をするにはどのくらいの日時がかかるか、調査を始めますと。それが一つ。なお、私の質問で、小林委員の質問と重複しておるときは省略していただいてけっこうです、座をはずしたときもありますから。  それから、かりに近鉄が車庫を作った場……

第40回国会 文教委員会 第16号(1962/03/22、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 この教科書無償に関する法案について、法案が提案されるまでの経過にかんがみて、この法案の立法の精神を確認する必要がありますので、大蔵大臣、文部大臣両者からお聞きいたしたいと思います。  この法案には第一条において無償にするということは明示はされております。ただし無償にするという基本的な根拠は、憲法二十六条に基づいた、いわゆる義務教育を無償にするという基本精神にのっとっておるということは、法案そのものの中には明確に明示はされておりません。そこで大蔵大臣の方では、この法律案の立法の根拠は、憲法に基づいておるものであるということは明確に答えられるかどうか、それをお聞きしたいと思います……

第40回国会 文教委員会 第18号(1962/04/06、29期、日本社会党)

○山中(吾)議員 ただいま議題となりました学校教育法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及び内容の概略を説明申し上げます。  御承知の通り高等学校、盲、ろう学校等に勤務しております実習助手は、その職務の重要性が増してきているにもかかわらず、身分の安定と待遇の改善は不安定であり、学校教育法には何らの規定がありません。  科学技術の急速な発展に対応し。科学技術者及びその教育者の社会的需要が急速に増大しておりますことは、一昨年十月に出されました科学技術会議の答申でも明らかになっております。  昨年第三十七回国会において成立いたしました国立工業教員養成所の設置等に関する臨時措置法案並びに教育……

第40回国会 文教委員会 第21号(1962/04/25、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 今調査局長から報告を受けたわけでございますが、ちょうど大臣もおられるので、一言だけお聞きしたい。  昨年七月、われわれがヨーロッパに教育制度の視察に行ったときに、スエーデンの大使で松井さんでしたか、ユネスコ関係の文教についての、アジアにおける教育について、義務教育の教科書の印刷とかそういうふうなものについて、ある地域においては、非常に不十分な状況にあるので、向こうの教科書の印刷その他は、日本においてこれを教育してやるというふうなことが切実な問題になっているが、どうも日本の文部省というものはユネスコより不熱心である、何らそういうアジア全体の後進地域に対して、教育文化的に協力する……

第40回国会 文教委員会 第23号(1962/05/07、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 盲、ろう学校教諭の免許状のことについて疑問があるので、お聞きいたしておきたいと思います。昨年の免許法一部改正の中で、法の別表第三の第三欄の中に、「学校の教員」の次に「(二級普通免許状の授与を受けようとする場合にあつては、これらに相当する盲学校、聾学校及び養護学校の各部の教員を含む。)」これを挿入した。従って、その結果、反対解釈として、盲、ろう関係の先生が一級の免許状を取ろうとした場合については、この在職年数は計算にならないことになったということを最近耳にしたわけであります。この法案の提案説明の中には一言も触れていないので、われわれが審議をするときについては、全然こういう改正を……

第40回国会 文教委員会 第24号(1962/07/10、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 大臣が来ておりませんので、大学管理制度の主たる問題はあとにいたしたいと思いますが、管理局長がおいでになったので、今までの懸案事項である名城大学のその後の推移についてお聞きしておきたい。  前の国会において処理に関する法案が成立したわけですが、それに基づく文部省の行政上のその後の措置についてお聞きしておきたいと思います。
【次の発言】 局長の今のお話で、その後法の執行について熱心に促進方をされておることがわかりましたので、その点敬意を表したいと思います。  なお、調停委員の任命について一両日中に発令があるというような話も実は承ったのでありますが、規定通り一つ早く調停が行なわれる……

第40回国会 予算委員会 第15号(1962/02/17、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 私は、文教政策を中心として、池田総理大臣の施政演説とそれが三十七年度の予算並びに関係政府の政策にどう現われておるか非常に疑問の点がありますので、その点を中心としてお聞きいたしたいと思うのであります。  それで、まず官房長官にお聞きいたしたいのですが、総理大臣の施政演説の原案はおそらく官房長官が作られておるのであろうし、また、その内容について十分政府の立場を責任を持って施政演説をされたと思いますので、一応確認をいたしたいと思うのです。総理大臣の施政演説に「真の繁栄は、豊かな経済を基礎としつつ、これを貫くに高い精神、美しい感情、すぐれた能力をもってして」云々とあって、文教関係のと……


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第41回国会(1962/08/04〜1962/09/02)

第41回国会 文教委員会 第2号(1962/08/22、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 簡単に二点だけお聞きしておきたいと思います。  一つは、今村山委員から話がありましたが、単価の問題ですけれども、これは大臣にお聞きします。たとえば法律で二分の一を補助するという明示があって、単価を非常に低くして実質上三分の一の補助にしか該当しないということは行政上の問題であって、これは明らかに法律違反だ、そういう解釈をしなければならぬと思うのですが、いかがですか。
【次の発言】 結局わからない御答弁のようですが、現実には、たとえば来年度の予算編成の場合については、現在の物価が、建築資材その他が非常に上がっておることは客観的事実であります。従って単価をとにかく昨年度と同じ単価で……

第41回国会 文教委員会 第3号(1962/08/24、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 要領よく私質問するつもりですから、ずばりお答え願いたいと思うのですが、参院選前後を通じ、また総理大臣の今度の国会の所信表明の中に、しばしば教育の重視、人づくりの推進という言葉を使っておるのでありますが、どうも私は意味がわからない。教育の重視というのはどういうことなのか、それから人づくりの教育というものはどういうものかということが明示されないで、そういう表現だけをしばしば繰り返されておるので、国民の立場から言えば、やはり明確に政府の教育の重視という方向はどこなのか、人づくりの人間像というのはどこだということを安心するように示す責任がすでに発生していると私は思います。そこでその二……

第41回国会 文教委員会 第4号(1962/08/29、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 二点だけ大臣にお聞きしたいのですが、こういう高校急増についての根本的な考え方の中に、私の推測する大臣の考え方の中に疑問があるのでお聞きしておきたいと思うのです。大臣がどこかで、現在高校急増と別に全入運動が起こっておるが、全入運動はばか者を入れることになるから反対だと、例によってどこかの新聞に放言をされたのを私は記憶しておるのですが、どういう思想でしょうか。
【次の発言】 全入運動の意味かどうかわからないと言いながら、ばか者を入れるというような水をさすようなことを、一国の文部大臣が演説をしたり表現したりするのはけしからぬと思う。今お話の中に少しも理解がない。全入運動と義務制とは……

第41回国会 文教委員会 第7号(1962/11/10、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 質問申し上げる前に、委員長にお願いしておきたいと思うのですが、休会中のたった一回の文教委員会の機会であるので、文部大臣がその日程を承知のはずだけれども、他の日程を組んで出席できない。あるいは局長においても、特に考慮してその機会を除いて日程を組むことをしないで、他の日程の方を重視するということは、国会軽視の傾向があると思うので、その点については今後文部大臣並びに関係局長に、休会中におけるたった一回の文教委員会においては、それを前提として日程を組んで出席できるように、今後留意をするように、委員長の方から要望するようにお願いしておきたいと思います。


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第42回国会(1962/12/08〜1962/12/23)

第42回国会 文教委員会 第1号(1962/12/12、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 高校全入ないし高校急増の問題については、なお三木委員、小林委員から次会に大臣に対して質問が続行されると思いますが、私はきょうは大学管理の問題について、ぜひ大臣にお聞きしておきたいことがあるので、それを中心としてお聞きしたいと思います。  新聞紙上において大臣が現行法上のそのままにおいても、大学総長の任命権の拒否権があるということを新聞で発表されておりますが、この点は間違いないですか。
【次の発言】 いま一度お聞きいたしますが、任命権がある、大臣の今の答弁の中には、当然拒否権があるという意味でお答えになっているわけですか。


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第43回国会(1962/12/24〜1963/07/06)

第43回国会 文教委員会 第2号(1963/02/08、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 議事進行について申し上げたいと思います。定足数が、与党の委員はたった四名でありますので、国会法に基づいてこのままでは審議を継続すべきでないと思いますから、今までの慣行のままでいきますと、その弊害がますますつのるばかりで、大てい一、二名ということになって、だんだんそういう傾向が出ると思いますし、委員長の、与党の責任の立場からいって、与党の委員で大体過半数を占めるということが正当な考え方だと思うのであります。そういうことは厳格には申しませんけれども、いつも二、三名では、われわれはそれを黙認することは決して国会の正常化の道でないので、審議の中止を私は申し上げたいと思います。

第43回国会 文教委員会 第3号(1963/02/13、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 一言だけですが、九六%入学をしているということは荒木大臣が公の席上で何回か言われているのです。それは実際には合っていないと思うのですが、どういうところから事務当局が進言されたか知らないけれども、受験者の数のうち九六%がどっかの学校に入っている、こういう意味ですか。
【次の発言】 それが数字の魔術でして、とんでもないことですよ。たとえば具体的に岩手なら岩手というところをとると、いなかの高等学校の定員募集が、百五十名なら百五十名、百名なら百名とありますね。ところがいなかですから、そこに入る者は、受験をして実際に入れる場合は定員より少ない。百名募集のところで八十名のところがある。そ……

第43回国会 文教委員会 第4号(1963/02/22、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 私は、池田内閣のいわゆる人づくりの基本的な考え方、これがまだ不明確でありますので、一般の国民はこれについての不安を持っておるのじゃないかと思いますから、一問一答によって明確にして、文教行政の安定を国会を通じてしたいと思うので、質問をいたしたいことと、最近の高等学校あるいは大学の入試に関連をして、文教政策の暗い面が非常に続出しておると思いますので、そういうものを通じて、荒木文政のどこかに何か欠陥があるんじゃないかという感じがするので、そういう点についても疑点を明らかにいたしたいと思います。  まず人づくりの基本問題でありますけれども、これは確かに一般の国民は、池田さんの人づくり……

第43回国会 文教委員会 第6号(1963/02/27、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 今提案になっておる法案及び竹下委員の質問に関連して大臣にお聞きをしたいと思いますが、私学計画の必要を今竹下委員からも要望されたのでありますけれども、これは深刻に考えてもらわなければならぬ問題があると思うのです。現在高校急増が全国のPTAの問題になって、大きい問題になっておるわけですが、三年後になると高校卒業者が急増して、卒業するときにまた大学入学問題が出てくる。そのときに、高等学校から大学に押し寄せていくときに浪人をつくる。これはまたそういう青年の優越感、劣等感の中に入っていく青年がどういう方向にいくか、社会問題だと私は思うのであります。従って、三年後のこの大学に関する入学難……

第43回国会 文教委員会 第7号(1963/03/01、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 文部大臣に、今お答えになったことで疑問がありますから聞きますが、受益者負担の思想を出されましたが、それは非常にあやまちを来たすと思うのです。その一点だけ先にお聞きしておきたいと思うのです。病院とかあるいは保健所などは、その地域の人だけが大体使用する施設なんですから、そういう場合には受益者負担の思想は入りますけれども、国立専門学校全国から集まるのです。大学も、たとえば岩手は岩手大学があっても鹿児島からも来る。教育機関というのは、その地元の市町村が負担をすることが、受益者負担だから、同じ性格のものであるというお考えで一般的にお話をされておるのはあやまちで、これは私は常に主張するこ……

第43回国会 文教委員会 第8号(1963/03/06、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 国立大学の設置法案に関して主として御質問いたしたいわけですが、大学については、大学の改善のためには量と質の問題がある。この法案は、新しい修士課程の設置とか、あるいは学部の設置その他の量の拡大を内容とした法案でありますが、この質の問題をこれと並行して改善をしていかないと日本の大学の振興にはならない、私はそういうふうに考えておるので、そういう視点から少しお聞きいたしたいと思います。  全国の地方大学の設備、施設ということについては、各大学ごとに常に不十分であるということからの不正不満が出ております。これに対して、一方に大学学部と設置していくのと並行して、今まで文部省においては各大……

第43回国会 文教委員会 第10号(1963/03/13、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 振興会法案の一部に関連をして質問をいたしたいと思うのですが、この法案の具体的な内容の前提として文部大臣にお聞きいたしたいと思います。  私学振興についての文部大臣の基本的な考え方、方針を先にお聞きいたしたいと思います。
【次の発言】 大臣は戦後の学校制度について十分御理解ないのじゃないかと思うんです。教育基本法は国立、公立、私立、全部に適用された法律であるはずであります。従って設置者は、一つは国であり、一つは府県であり、一つは市町村であり、一つは学校法人である。しかし、私学による教育も国立の教育も性格は私は少しも差がないと思うのであるが、大臣の今のお話の中には、何か日本の現在……

第43回国会 文教委員会 第11号(1963/03/15、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 高校問題とも関連するわけですが、聞くところによると、最近の閣議で、定時制の差別待遇は非常によろしくないから、これを是正すべきであるということが議題になったと聞いておるのですが、これはもっともなことなので、こういう問題を解決しないと、高校問題も、文部大臣が九六%は全日制、定時制、私学を含めて入るだけの措置ができておるという、このこと自体が何の意味もないと前々から思っておりたので、この問題を政治の責任において対策を立てるということは緊急の問題だと私は思っておるわけなんです。その点について閣議でそういう問題が出たかどうか、それをここで事実を一応大臣から報告していただきたいと思う。

第43回国会 文教委員会 第14号(1963/05/10、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 まだ法案が出ていないのでありますけれども、義務教育の学級編制と教員定員の標準に関する法案と義務教育施設国庫負担法の法案については、うわさに聞いておりますと、数日中に出るというお話でありますけれども、中身については、文部省と大蔵省に意見の相違が相当ある、こういうことでありますので、一般的な問題として質問をしたいのであります。  定数、いわゆる標準法に関する問題ですが、聞くところによりますと、四十五名基準という内容が一つの問題であり、他の一つは、実支出額方式の文部省の主張と大蔵省の定員定額方式の意見の対立があるとういうふうに聞いておりますが、これは間違いございませんか。

第43回国会 文教委員会 第17号(1963/05/24、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 大臣が行ってしまって残念なんですが、非常に大事なことだから一言だけ局長に申し上げておきたいと思うのです。  PTAだけは、団体が二つできるということは、超党派的な教育上まことに遺憾なことなので、今度そういうPTA協会ですか、それと、一般のその前のPTAの連合会と二つできるということは、日本の教育に非常に禍根を残す。法律的に認可することについては差しつかえないとか、形式論でされることはまことに遺憾であります。それで、あなたは御存じないと思うのですけれども、前の臨時国会のときに、私は文書で文部大臣あるいは自民党の総裁あてに抗議を出してあるはずです。それは、日教組を批判されるという……

第43回国会 文教委員会 第20号(1963/06/03、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 前田さんにお尋ねいたしますが、採択権の所在が不明なために非常に不安である、採択権が明確になったほうがいいというお考えなんで、出版業者の立場からはよくその点もわかるのですが、そのときに、採択権が学校にあるというたてまえになると、出版業者のほうでは困ることがございますか。
【次の発言】 わかりました。それでたとえば、教科書ですから、検定というもので国が正しいといったものはどの教科書も教育に使っていいという国家的承認――実際に教育をする学校が選ばないと、人から与えられた教科書からは教育の熱情というものは出てこない。それで、学校で選ぶということは、教諭を含んだ学校という一つの機関がや……

第43回国会 文教委員会 第21号(1963/06/05、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 村山委員の質問については、将来地方負担に移る可能性があるかどうかということも含めながら、この法案が施行された後に、あとで解釈論議がまた相当出てくるのじゃないか。無償給与の調査会の中においても、大蔵省、文部省の関係にいろいろな論議があった。そういう経過もあるわけですから、この点についてはここで簡単に割り切ってどうだということは、また非常に軽率な結果が出るのじゃないか。戦前の行政思想からいっても、戦前においては教育そのものは国の義務だ、そうして学校の管理は市町村、財政負担の主体は県だというふうな三通りの解釈もあった。戦後の新憲法における行政概念も相当移行してきておることもあって、……

第43回国会 文教委員会 第22号(1963/06/07、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 同僚の各議員がいろいろの角度から質問をされてきたので重複するところがあれば重複したとお答え願ってけっこうです。私は政府の答弁と事実が合っていないのではないかということと、それから政府の答弁にあやまちがあるのではないというふうな私自身の受け取り方、そういう点を中心にしてお聞きいたしたいと思います。  まずその前に文部大臣に基本的な考え方をお聞きしておかないと、私の質問が発展をしないので、お聞きしておきたいと思います。  第一点は、荒木文部大臣は国定教科書制度にほんとうに賛成なのか、ほんとうに不賛成なのか、それを伺っておきます。

第43回国会 文教委員会 第23号(1963/06/10、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 きょうは私は模範的審議をしたいと思っておりますので、委員長に先にお聞きしておきますが、法案から離れた質疑であるとか、重複した質疑は別です。御注意なさってもけっこうですが、法案の内容に必要な審議については、発言その他関連質問もあろうと思いますが、そういうことについて制限をしたりされないようにしていただきたい、よろしゅうございますか。
【次の発言】 大臣に先にお聞きしておきます。  法案を模範審議をしておるものですからお聞きするのですが、審議の中で、この法案にいろいろ欠点がある、修正すべきものがあるというときには、やはり国会の審議をまじめに聞いてそれに応ずるという御意思があるのか……

第43回国会 文教委員会 第24号(1963/06/12、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 杉山先生の農業教育思想を実現する方法に関連して聞きたいのですが、各地方の国立大学の農学部に付属の農業高等学校を置くという構想が必要じゃないかと私は思っておるわけです。現在、いろいろの歴史を持っておる県立農業学校を文部省の指導でいわゆる富山の産業学校のように持っていくなんということは、事実上ほとんど不可能だと思う。やはり国が直接やるという腹がまえの立場でないとできない。一応地方大学の学芸学部、教与学部には、付属の実験学校として小学校、中学校、高等学校まであるけれども、日本の場合は、農学部に付属の農業高等学校という構想が、昔から行政的にないのですけれども、現代の日本の農業というも……

第43回国会 文教委員会 第25号(1963/06/14、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 大学総長の認証官給与の法案について御質問を申し上げたいわけでありますが、前の委員会において長谷川委員のほうから大臣に質問された中で、これは給与の改善を目的としてこの法案を提案しておるので、大学の管理の強化、大学管理法案とは無関係である、そういうふうにお答えになっておられるのですが、その点は間違いございませんか。
【次の発言】 そうしますと、この法案を行なうことによって憲法に保障されておる学問の自由、その裏づけである大学の自治というふうなことに対して、大学の自治に悪影響を与えるとか、それを狭めるというふうなことはないことを大臣はここで確約できますか。

第43回国会 文教委員会 第26号(1963/06/24、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 各委員があらゆる角度から、この法案について質疑を進めてきたわけでありますが、政府の答弁をこれに引き比べてみますと、この法案には非常に矛盾がある。提案の理由とこの法案の実態の中にも不一致がある。そして目的が明確でないということが明らかになってきたと思うのであります。それで私はこの法案のいままでの論議の中で、どういうことが問題になっており、政府はこれに対してどういう対策と考え方を持っておるか、あるいはこれは審議の中で考え直すべきものがあれば考え直して答弁を願いたい。それを先に申し上げておきたいと思います。  この法案のいままでの質疑の中では大体三つほどの問題点に私は整理できると思……


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第38回国会(1960/12/26〜1961/06/08)

第38回国会 文教委員会科学技術振興対策特別委員会連合審査会 第1号(1961/04/01、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 関連して……。あまりお聞きをしないつもりでおったのですが、三カ年に短縮することはやむを得ない、しかし実質上教育水準を下げないようにしてあるというお話しでありますので、あまり事実に合わないので、質問いたしたいと思うのですが、四カ年の大学の教育に劣らない教育を三カ年でするためには、教授陣の充実、さらに施設も四年制大学よりも充実した施設をしていなければならない。教授の定員についても、それ以上のものがなければできないわけである。ところが現在の予算書には、そう出ておるかどうか。局長にお聞きしますが、四年制大学の教授定員と工業教員養成所で四年の教育内容を行なう濃縮化した三年の教員養成所の……


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第40回国会(1961/12/09〜1962/05/07)

第40回国会 地方行政委員会文教委員会連合審査会 第1号(1962/04/30、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 地方公務員共済組合法案について、主として文教政策の立場を含んで御質問いたしたいと思います。  大体参議院の質疑の速記録を見ますと、あらゆる面から検討はされておるので、繰り返さないように努力いたしたいと思いますが、ただ審議の過程で私自身の意見としても非常に疑問に残るのが、いわゆる減額退職年金の問題と運営の問題、この二点だけは、どうしてもこの法案によって、行政の立場からいってもあるいは共済制度の立場からいっても、現在の恩給制度から移行する現実の政策の問題としても、非常に不適当であるということを痛感をいたしておりますので、その点からお聞きいたしたいと思うのであります。  まず第一点……

第40回国会 文教委員会地方行政委員会連合審査会 第1号(1962/02/09、29期、日本社会党)

○山中(吾)委員 私は文部大臣に、地方新聞に記載をされた、学力テスト不履行の懲罰として補助金を削減するという大きい記事について再確認したいことが一つと、それから先ほど纐纈委員からも話があって、その権限について説明されましたけれども、私には疑問がまだたくさんあるので、その法的根拠をもう一度尋ねたい。次に捜査の行き過ぎについて尋ねたいと思うので、その辺は明確にお答え願いたいと思います。  この補助金の削減、これは文部大臣の放言ということになっておりますが、なお聞きたいというのは、この間の学力調査の場合にも、証人として来てもらったPTAの人々が、最後に、文部大臣が補助金を削るということを新聞に載せて……


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第41回国会(1962/08/04〜1962/09/02)

第41回国会 文教委員会文化財保護に関する小委員会 第1号(1962/10/29、29期、日本社会党)

○山中(吾)小委員 今の問題について私委員長に提案したいと思いますが、局長がそういう趣旨の説明をされましたけれども、小委員会としてはやはり文書で今後そういうことのないように要望されてはどうかと思うので、あとでお諮り願いたいと思います。それは文化財保護委員会並びに付属機関における専門職の職にある者が絵画、彫刻その他美術関係の作品で指定に影響あるような場合、同一人の特定の作品指定がある、そういうふうな場合においては、刊行物に発表する場合は関係機関の合議によるべきであるというくらいのことは、私は文書で文化財小委員会から要望すべきじゃないかと思いますので、あとで一つ諮っていただきたい。そういうことをし……


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第43回国会(1962/12/24〜1963/07/06)

第43回国会 予算委員会第三分科会 第8号(1963/02/25、29期、日本社会党)

○山中(吾)分科員 私は、農業教育を主として、農林大臣と文部省にお聞きしたい。そのお聞きしたい理由は、一昨年できました農業基本法の第十九条に、国が農業に関する教育、研究、普及の責任があると明示されているわけです。その基本法に基づいて設置されたあと、どういう具体的な計画をお立てになっているか、それをまずお聞きいたしたいと思います。それと同時に、農業基本法の執行の全体の責任は農林大臣にあると思うのですが、それも御意見な聞いておきてたいと思います。
【次の発言】 農林大臣は第十九条はお読み願っておるでしょうね。なってなければ、今ちょっと読んで下さい。――農業基本法を設定されるときから、農林大臣、ある……

第43回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1963/02/20、29期、日本社会党)

○山中(吾)分科員 文教政策の一般的な問題については文教委員会でお聞きすることにいたしまして、一つ具体的な事項の一つ二つだけをお聞きいたしたいと思いますが、最近荒木文政は日の当たる部面においてはなかなかはなやかな政策も出ているのでありますけれども、日の当たらない政策の部面については相当穴があいているように思う。文教政策全体としてはアンバランスが相当出ているのではないかと私は考えているので、一定の時期に全体の人つくり政策を池田総理大臣が出しているのであって、その点は、一応全体をにらみ合わせて穴の部面を埋めるという段階にきているのではないか、そういう認識に私は立っております。その点については、これ……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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