このページでは大橋敏雄衆議院議員の33期(1972/12/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は33期国会活動統計で確認できます。
○大橋敏雄君 私は、公明党を代表いたしまして、先ほど趣旨説明のありました厚生年金保険法等の一部を改正する法律案につきまして、総理大臣並びに関係各大臣に質問をいたします。 いま、わが国における老齢層の置かれております現状は、きわめてきびしいものであります。子供が親をみるといういわゆる家族制度は崩壊し、核家族化が急速に進行する一方、老齢人口の激増に対応し切れぬ社会福祉施設等の拙劣さに加え、インフレ経済、高度成長下のもとに、老後の生活はますます深刻かつ不安定な状況の中に突き落とされているのが実情でございます。ここに、老後の生活を保障するに足る安定した年金制度を充実、完備することが重大かつ緊急な政治……
○大橋敏雄君 私は、公明党を代表いたしまして、先ほど労働大臣から趣旨説明されました雇用保険法案につきまして、総理並びに関係大臣に質問いたします。 このたび提出されました本法案は、わが国の社会保障制度の一環として重要な役割りを果たしてきた失業保険制度を全面的に変質させることを内容とするものであります。 その中におきまして、幾つかの新しい発想は見られるものの、労働者の雇用と失業を保障する制度のあり方として多くの問題を含んでおり、さらに、この法案提出の背景として自民党政府の根本的な失政の数々を指摘せざるを得ないのであります。 そこで、まず総理にお伺いいたしますが、昨年十月の石油危機以来、ますま……
○大橋敏雄君 私は、ただいま議題となりました逓信委員長地崎宇三郎君の解任決議案に対し、公明党を代表し、衷心より賛意を表するものであります。(拍手) すでに提案者からきわめて適切に地崎宇三郎君解任の理由が述べられましたが、私もここに郵便法改正の問題点を指摘するとともに、その成立を図るため、自由民主党の横暴きわまる強行採決を黙認し、加担した地崎宇三郎君の責任をさらに明確にし、解任決議案に賛成する理由を申し述べたいと思います。(拍手) まず、郵便法改正案は、前国会におきまして、国民の強い反対の声を背景に廃案となった問題法案であります。もし仮に改めて提出するとしましても、その審議に当たっては、国民……
○大橋(敏)委員 先ほどから、同僚議員から真剣な質疑がなされておるわけでございますが、私も同じ問題に対しまして若干質問申し上げます。 ところが時間が非常に制約されておりますので、答弁はひとつ要領よくお願いしたいと思いますが、このスト権奪還闘争というのは、もう私が申し上げるまでもなく、いわゆる長い歴史の上に成り立っておりまして、それこそ気休めというようなことでは済まされない問題です。 先ほどから答弁を聞いておりますと、真剣に考え、そして答弁されているんであろうかと疑わしい気持ちになることが再々ございました。要するに、公務員いわゆる官公労の組合員の方、あるいは公共企業体の組合員の方も、これは一労……
○大橋(敏)委員 私は、炭鉱閉山に関連いたしまして、若干質問を申し上げますが、御承知と思いますけれども、福岡県の嘉穂都稲築にある山野鉱と漆生鉱が三月の末についに閉山ということにきまっております。山野鉱は稲築町の基幹産業でもあっただけに、その上住民に及ぼす影響というものはきわめて甚大でございまして、いま非常に暗い空気がただよっております。そういう立場から、地域住民の皆さまのいわゆる不安を取り除く意味からも、きょうはひとつ具体的な問題に入ってお尋ねしたいと思います。 まず、この山野鉱、漆生鉱の閉山に伴って発生するところの離職者、この見通しあるいは再就職の問題でございますけれども、まず最初に、離職……
○大橋(敏)委員 午前中の質疑者の中からすでに質疑がなされておりましたけれども、私も年次有給休暇の問題を取り上げて若干お尋ねしたいと思います。 その前に労働大臣に注意を喚起しておきたいことがあります。これを申し上げまして本題に入りたいと思うのでございますが、いわゆる労働省の目玉商品ともいわれております週休二日制の問題でございますが、これは確かに時代の趨勢でありますし、大いに促進されてしかるべき問題だろうと思います。しかし、この週休二日制の声に隠れて、いわゆる広義の労働時間の短縮の問題が、狭義、つまり狭い意味の一日、あるいは一週の労働時間の短縮問題がなおざりにされていくという傾向がございます。……
○大橋(敏)委員 関連して、一言お尋ねいたします。 八幡済生会病院の火災の報道を受けまして直ちに現地に走りましたわが党の市会議員の報告がさっき入ったのですけれども、まだ詳しいことはわかっておりませんが、十二名もの多くの犠牲者を出した理由の一つとしては、非常階段がなかった。そのために助けを求めている姿がそこに見えるけれども、助けようがなかったということです。 それから非常時の夜間訓練がなされていなかったということです。 それから建築構造に問題があるのではなかっただろうか。はたして非常とびらがおりていたんだろうかどうだろうかということが、非常に疑問点になっているようでございます。こういうもの……
○大橋(敏)委員 済生会八幡病院の火災事故にあたりまして、十三名の犠牲者が出たわけでございますが、この方々の遺霊に対し、また御家族に対して哀悼の意を表するものでございます。 この十三名もの犠牲者を出しました今回の病院火災事故というものは、いろいろと教訓をもたらしていると思うのであります。 実は、厚生大臣が参議院の予算委員会の時間の関係で早くここを立たれるように聞きましたので、私と民社党さんで一ぱい一ぱいの時間を十五分、十分と分け合っておりますので、大臣に対する質問をまずお尋ねしますが、よろしくお願いします。 まず患者の命を預かる病院が、一つ間違えば患者を死に追いやる場所になる危険をはらん……
○大橋(敏)委員 米軍の基地の返還あるいは縮小というのは、当然のことでありますけれども、われわれとしましては非常にうれしいことでありますけれども、そのつど解雇される労働者の立場からしてみれば、これはきわめて深刻な重要問題であるはずです。これらの諸問題につきまして政府は、関係当局の皆さんは、きめこまかい配慮のもとに指導あるいは適切な措置を講じていただきたい、そして解雇される労働者の生活の安定をはかっていただきたいということを冒頭に要望して質問に入ります。 まず最初、施設庁にお尋ねしますが、去る三月三十日、相模補給廠の従業員が七百数十名解雇通知を受けたということを聞いておりますけれども、その点の……
○大橋(敏)委員 ただいま指摘されておりますニッコーの食用油問題は、全国にきわめて大きな不安を投げかけております。それこそ二度と起こしてはならない事件が事実こうして発生したわけです。私はカネミライスオイルのあの問題の地域におる一人でございまして、それこそあのときの悲惨な患者の姿、被害者の状況をまのあたりに見ているだけに、またやったかという気持ちで残念でなりません。遺憾でなりません。しかもこの事故が一月間も隠蔽されてきた。ここにものすごい問題があると私は思うのですね。悪質だと思います。カネミライスオイルはとにかくまだ問題は解決しておりませんし、患者の方々はほんとうに苦しみ、悩んでおります。しかし……
○大橋(敏)委員 私も春闘に関連いたしまして若干質問いたします。 御承知のように、賃金のベースアップあるいはスト権奪還要求並びに処分撤回の要求、さらに生活できる年金要求等を掲げまして、いま春闘はいよいよその山場を迎えようとしているわけでございます。このような毎年行なわれている春闘の中においても、ことしはきわめて深刻なその場を示そうとしているわけでございますが、私は何と申しましても、いわゆる官公労働者がやはり一般労働者と同じように労働三権を獲得し、使用者と対等の立場で話ができる状態にすることが、いろいろな問題の解決の最大の問題であろう、このように考えているわけでございます。 最初に総理府の方……
○大橋(敏)委員 ただいまから質疑に入ります法案が今国会に正式に提案されようとした前後に、関係者からいろいろとお話を伺ったわけでございますが、特に政府側の専門家からお話を伺ったときには、この法案は、法案作成の前提条件であるところのいわゆる各審議会段階においては労働者側の代表も加わりまして、その労働代表の意見も十分反映された、いわゆる了解された中身である、したがいまして、おそらくは全会一致の賛成法案ではないでしょうかというような意味のお話を伺ったわけです。私もそんなものかなと思っていたわけでございますけれども、そのうちに労働代表がやってまいりまして、いや、とんでもございません、これは途中からずい……
○大橋(敏)委員 きょうは社会労働委員会の定例日、貴重な定例日が中曽根発言がもとになりまして空転したわけでございますが、約一日空転いたしましたけれども、ようやくこうして開かれることになったわけでございます。まあどなたに言うわけじゃございませんが、「幸いは心より出て身を飾り、災いは口より出て身を破る」という教えがございますが、お互いに胸にかみしめてみたいものだと思います。 そこで、いよいよ年金の質疑に入るわけでございますけれども、わが国は福祉国家を標榜いたしておりますけれども、真の福祉国家であるかどうかというものは年金制度の充実の度合い、これによって評価されるといっても過言ではないと思うのであ……
○大橋(敏)委員 いま委員長から述べられたように、時間がきわめて限られておりますけれども、質問の中身はまたきわめて重要な問題でありますから、ひとつ要領よく御答弁のほどお願い申し上げます。 きょう参考人の皆さまから長々と貴重な御意見を伺ったわけでございますが、それぞれに質問してみたいと思います。 そこで、まず最初に柴田参考人にお尋ねするわけです。きょうは非常に明快な御意見をお述べになったわけですが、その中で特に印象に残りましたことは、ILO総会の結論が出てからこの法改正をなさるべきではなかったんだろうか、今回の法改正は時期尚早である、こういう御意見だったと思います。ところが、かりにILOの総……
○大橋(敏)委員 先週のこの委員会におきまして、私は年金法案について質問させていただきましたが、国民の強い要望をかなえるための年金制度の改革にあたって、基本的な理念あるいは方針について、厚生大臣並びに野党共同提案者である八木先生に、それぞれ御見解を述べていただいたわけでございます。両方の一致点と申しましょうか、それは福祉国家と年金制度の充実というものは切っても切り離せない関係にある、大幅に立ちおくれておりますわが国の年金制度を早期に、より根本的に改善をしていくことである、こういうことであったと思うのであります。 そこでまず最初に、国民の関心を非常に集めておりますところの厚生年金、国民年金の被……
○大橋(敏)委員 きょうは各先生方から貴重な御意見をお伺いしたわけでございますが、その御意見は現在審議されております健康保険の法案に対しまして、賛成の立場、また反対の立場からいろいろと述べられたわけでございます。しかしながら各先生とも一致した点は、わが国の医療行政、医療問題は抜本的に対策を施す以外にないのだと、これを抜きにしては、ほんとうの意味の改正にはならないんだということであったであろうと思うのであります。 実は、私はまだ国会に参りまして六年ちょっとでございまして、非常に未熟者ではございますが、社会労働委員会に所属いたしまして以来、この抜本改正のことをばかの一つ覚えみたいに叫び続けてきた……
○大橋(敏)委員 実は昨日内閣と文教で強行採決が行なわれたことは御承知と思いますが、わが委員会も行なわれるのではないかというもっぱらのうわさでございましたけれども、委員長さんの崇高な政治的責任感そして判断によりまして、ついにそういう議会制民主主義を踏みにじるような暴挙には出ずに終わって、きょうこのように整斉と審議できましたことを非常にうれしく思う一人でございます。 いまから、与えられた時間、問題の健康保険に関連いたしましていろいろとお尋ねをしてみたいと思います。 まず初めに、申し上げるまでもないのですけれども、この世の中で最もとうといものは何かといえば、人命に過ぎるものはない、人の命ほどと……
○大橋(敏)委員 私は、公明党を代表いたしまして、政府提案の厚生年金保険法等の一部を改正する法律案に反対の意を表します。 急速な老齢化社会への進行、家族制度の崩壊、核家族の進展等々、社会情勢の大きな変転の中で、老齢年金の必要度と、わが国の年金制度の貧弱さがクローズアップされ、いまや公的年金制度の大改革は国民的要求となり、最重要課題となっております。 しかるに、今回の政府案は、全く国民の期待にこたえるものではなかったのであります。 それは、国民各層から不満の声が上がり、いわゆる年金ストライキやデモ行進をはじめ、生活できる年金をとの要求運動が、全国的規模で実施されたことによって端的に証明され……
○大橋(敏)委員 最近急速な老齢化社会への進展核家族化といいますか、家族制度の崩壊に基づいてこうした核家族化等が進展している中で、近年老人問題が非常に大きな社会問題になってきたわけでございますが、最近、年金の大改革をやるべし、つまり老後の生活を年金でもって保障せよという非常に強い声とともに、その実現の働きがなされてきているわけでございますけれども、お年寄りのほんとうの生きがいというものは、決してお金だけで解決されるものではないと思うのであります。 〔竹内(黎)委員長代理退席、塩谷委員長代理着 席〕 すなわち、健康で、職業について、安定した収入それによる安定した生活が確立されるこ……
○大橋(敏)委員 私も関連をいたしまして若干質問をいたしたいと思っております。 生命が大事なこと、貴重なものであることは申し上げるまでもないわけでございますが、これは古いことわざといいますか、標語といいますか、健全なるからだには健全なる精神が宿るとかいいますけれども、その生命をささえている健康というのは一切の根源であろうと私は思うのであります。ましてや労働者にとりまして、健康というものは言うならば資本である。したがいまして、からだ、その健康、それがいわば職業の内容によってこわされる、害されるというようなことがあるとすれば、これは直ちに排除せねばならない。また、直ちに予防措置を講じてその影響を……
○大橋(敏)委員 私もただいま審議されております有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律案について質問を申し上げるのですが、私この法律を見まして、大体八条からなって、有害物質の含有量、溶出量、発散量などについてまず基準を設けていく、合格品には安全表示をするのだ、これは法律上そういうことばはうたわれておりませんけれども、私はそういうふうに受け取れるわけです。また規制量につきましては、厚生大臣の諮問機関であるところの生活環境審議会にはかって政令で定める、あるいは保健所に家庭用品監視員を置いて随時チェックをしていく、また違反者に対しては製造、輸入あるいは販売禁止、回収命令、悪質業者等には懲役一年……
○大橋(敏)委員 重複をするようでございますけれども、私も生活保護、それから失対賃金の再引き上げの問題、それから公制審その他若干の質問を申し上げてみたいと思います。 いまも田中委員のほうから、実生活にあらわれている物価の上昇の実情がこまかく述べられておりました。大臣もその話を聞きながらかぶりを振りながら全くだ、全くだと、私このような感じを受けたわけでございますが、私も今年度の消費者物価の上昇について、経済企画庁の調べた内容を見てみましたところ、全国平均で、対前年同月比でございますけれども、四月は九・四%、それから五月は同じく一〇・九%、六月は同じく一一・一%の上昇を示しております。昨年に比べ……
○大橋(敏)委員 私も関連をして質問させていただきます。先般公制審の答申が出たわけでございますが、その答申が強調している筋というものは、いわゆる労使関係、労使の相互関係の不信感を取り除いて労使関係の正常化をはかって、節度ある労使慣行を確立することである。いろいろ受け取り方はありますけれども、強調している点はみんな同じように受け取られると思うのですね。ところが八月三十日ですか、奧野大臣が発言されたことがいろいろ問題になっていることは、重視されておりました公制審の答申が出される寸前であったわけですね。いまの答申が強調しているような労使相互間の不信感を取り除いて、正常な関係を確立していくという方向か……
○大橋(敏)委員 初めに航空行政におきますところの安全対策について、若干お尋ねをいたします。 自慢じゃございませんが、私は戦時中海軍の航空隊におりまして、九七艦上攻撃機のパイロットをやった経験を持っておりますので、そういう関係から航空行政にはかなり深い関心を寄せているものでございます。 実は、ことしの二月一日の一般新聞に意外な記事が出ましたので、その問題に関連して、ちょっとお尋ねいたします。二月一日の新聞でございますが、「米ダグラスのDC―9型、東亜国内航空が導入、50年度までに14機購入」という見出しでございます。私はこの記事を読んでいきますうちに、非常に不安を感ずるとともに、ある一種の……
○大橋(敏)委員 私も大臣の所信表明に対して一般的な質問をいたしますが、御承知のように、社会保障、社会福祉の問題は文化国家のバロメーターだといわれているほどでございます。これは政府のみならず、国民もまた関係者もあげて取り組むべき仕事であろうと思います。しかしながら、御承知のように、わが国のそれは遺憾ながら非常に立ちおくれているといわれた状態にありました。近年になりましてようやく社会保障や社会福祉の問題がクローズアップされてまいりました。あなたの所信表明を見ましても、非常にそれに取り組む意欲はうかがわれます。特に石油危機あるいは物価高、インフレ等々非常に困難な状態に置かれるであろうという、いわゆ……
○大橋(敏)委員 午前中の質疑者の中で、失対賃金の問題を取り上げていたわけですが、私も同じように、まず最初に失対賃金の問題についてお尋ねしたいと思います。午前中の方はかなり理論的といいますか、あるいは常識的な立場から議論されていたようでございますが、私は実際的な立場から大臣の気持ちを問い直してみたいと思います。 午前中の質疑をみておる限りにおいては、熱心な質問にもかかわりませず、大臣はその気持ちは十分心の奥にとどめておきます程度で終わっているわけですけれども、実際の失業対策に働いていらっしゃる労働者の皆さんの実情というものは、われわれが想像する以上のものでございます。そういう立場から私はお尋……
○大橋(敏)委員 私もまず最初に春闘問題に関連して若干お尋ねしてみたいと思います。そのあとで地下労働問題についてお尋ねしたいと思います。 〔葉梨委員長代理退席、斉藤(滋)委員長代理着 席〕 これまで社会党さんないし共産党さんの委員のほうからきわめて熱心に春闘問題が問われていたわけでございますが、私はできるだけ重複を避けまして、労働大臣の気持ちをお尋ねしてみたいと思います。 昨日、政府側代表と春闘共闘委の代表とのいわゆるきょうの三・二六ストについての会談がなされた、しかしながら結果的にはもの別れで終わったというようなことが、きょう各紙に大きく取り上げられていました。私はこれを見まして……
○大橋(敏)委員 私は、まず最初に児童手当に触れまして、それから年金問題に入っていきたいと思います。 児童手当といえば、いまの大臣がまだ社労の自民党の筆頭理事をなさっていたころ、四十二年ごろからたいへんに苦労なさって、私もその中に入りましてともに苦労していきながら四十六年に制度が創設された、御承知のとおりでございますが、そのときの各党の合いことばといいましょうか、要するに児童手当三千円程度では非常に不十分である、不十分ではあるけれども、制度発足の意義からいってやむを得ない、まず発足させよう、発足してしまえばあとは幾らでも改善ができるのだ、このようなことででき上がったわけであります。そして四十……
○大橋(敏)委員 空前の交通ゼネスト突入必至という、いわゆる深刻な状態か予想されておりますその日を目前にいたしまして、正直言いまして、国民の皆さんの心境というのは、きわめて複雑なものであろうと思うのであります。何とかならないものだろうか。政府は努力している、努力していると言うものの、実際問題として労働者側の国民的な要求をほんとうに受け入れていない。これでは労働者側が納得するわけにもいかない、ゼネスト突入、こういうことになっていかざるを得ないことはわかるじゃないか、もっと政府は真剣にこれを受けとめていったらどうだ、こういう意見が方々から出ているわけでございますが、まず大臣のこれに対する所信をお伺……
○大橋(敏)委員 私は、先週のこの委員会で児童手当法案について質疑をいたしました。そのときに対象児童の拡大、児童手当額の引き上げの問題につきましていろいろな方面から指摘したわけでございますが、そのときの大臣の御答弁は、次回には飛躍的な発展を考えております、今回はこの程度でがまんしてほしい、このようなお話があったわけでございますが、いずれは飛躍的な発展のための検討をなされるでありましょうから、そのときの参考の意味におきまして、もう一、二、問題を提起しておきたいと思います。 その一つは、額の問題でございますけれども、児童手当、これまでの一人三千円というのは、四十二年度当時のいわゆる経済社会情勢に……
○大橋(敏)委員 私も、ただいま行なわれております交通ゼネストにつきまして若干質問を申し上げたいと思います。 今回行なわれている交通ゼネストというものは史上空前の規模のものといわれております。このために国民生活に与える影響というものはきわめて大きいものでございます。種々さまざまにその影響は現実問題として出てきているわけでございますが、このストの収拾につきまして、いま全国民がひとしくこれを注目いたしております。大臣のスト収拾についてのまず決意、これをお伺いしたい。あわせまして、今後このストの収拾についてどんな見通しを持っていらっしゃるのか、最初にお伺いしたいと思います。
○大橋(敏)委員 参考人の皆さまにはたいへんお疲れと存じますが、重要な法案でございまして、皆さまの御意見がまた大事な審議の内容に影響していきますので、いましばらくでございますので、よろしくお願いいたします。 労働者にとりまして失業というものは最大の脅威でございます。しかしながら、何かの事情によりまして失業しなければならなくなったという場合、失業中におきましてまず第一にその生活が安定され、保障されるということが先決であろうと思います。また、失業した方々は直ちに再就職したいというのが本来の共通する心境であろうと思いますけれども、再就職にいたしましても、職業選択の自由の原則に立って十分時間的な余裕……
○大橋(敏)委員 私は公明党を代表いたしまして、ただいま議題となりました雇用保険法案等について反対の意見を表明いたします。 本法案は、その提案理由の説明にあるように、雇用情勢の変遷に対処するため、現行保険法がかかえている問題点を改正するということを示したものでありましたが、つぶさにその内容を検討を加えてみるとき、一面、全産業への雇用拡大、被保険者の保険料の負担の軽減など、部分的には改善部分も認められないわけではありませんが、その反面、季節労働者への締めつけ、給付日数の削減あるいは就職支度金の廃止、さらに事業主への交付制度の拡大など、企業サイドに立った雇用促進法であり、これらの問題点をわが党は……
○大橋(敏)委員 すでに各委員からもう指摘があっておるわけでございますが、労災事故の続発といいますか、あるいは職業病の多発等から、そういう実態の中から、労働者はもちろんでございますが、関係者から、労災法の抜本的な改正をしてほしいという各所から強い要望がなされておりました。しかし、今回提案されておりますこの改正案は、失礼ではございますが、一歩前進ではございますけれども、決して抜本的な改正とは言えない、こう思うのであります。やはり一たん法改正すれば十年、二十年と、もうほとんどさわらなくてもいいほどにきめこまかく改正をやるべきである、これがいわゆる抜本的改正であると私は思うのでございますが、労働大臣……
○大橋(敏)委員 食品添加物としてのAF2をめぐりまして、非常に毒性論争が続いているわけでございますが、事が人体にきわめて深刻な影響を及ぼすだけに、私もこれを非常に重視している一人でございます。食品衛生調査会のあり方、あるいは政府の姿勢に問題があるのではないかという立場から若干質問をしてみたいと思います。まず最初に、国連食糧農業機関、また、世界保健機関の合同専門委員会が、去る昭和三十三年に食品添加物の安全確認のあり方について世界各国に勧告していると聞いておりますが、まず、確認の意味でお尋ねいたします。
【次の発言】 わが国におきまして、AF2を食品添加物として指定したのは昭和四十年四月と聞いて……
○大橋(敏)委員 非常に限られた時間でありますので、私は特に大臣によく聞いていただきたいと思います。 ただいま議題となっておりますこの優生保護法案は、御承知のように、長期異常国会といわれました前国会の、しかもその会期末どたんばにおきまして、与党の強行によりましていわゆる継続審議となったいわくつきの法案であったことは、御承知のとおりでございます。そこで今回、継続審議法案だからそのまま出したと言われればそれまででございますけれども、どうして自民党の強行によって継続審議としなければならなかったか、内容からいけば国民の大多数の反対があった、野党のほうに反対があった、こういう事情のもとに行なわれたこと……
○大橋(敏)委員 私は今月の初めに福岡県で脊髄損傷患者の団体の方々と、数十名の方だったのですけれども、二、三時間親しく懇談する機会に恵まれました。私はその懇談の中で非常に驚いたことは、脊損患者の日ごろの生活あるいは苦悩に満ちた日々の生活の実情というものが外見から見ていたその予想の何十倍ものひどい内容であったことに驚いたのであります。産業戦士としてのその第一線で働いていた偉大なる労働者の皆さんが、労働災害のために瞬時にして生涯病床に伏していかねばならない、あるいは車いすにたよらざるを得ない言うならば灰色の生活、お気の毒でなりませんでした。私はこの肉体的、精神的な苦痛というものは当事者でなければわ……
○大橋(敏)委員長代理 ちょっと待ってください。発言は委員長を通してやってください。
【次の発言】 私は、大腿四頭筋短縮症、別名ひざ硬直症の問題が全国的に大きな社会問題化してきておる。いろいろなところでかなりの論議を呼び始めておるわけでございますが、先ほど田中委員からも質問があっておりましたけれども、この問題について若干お尋ねをしてみたいと思います。
いろいろ論議されている中で、確かにこの病気に対する厚生省のいわゆる行政姿勢といいますか、対応がおそいとかなんとかといういわゆる行政姿勢に対する不満、批判、そういう声はかなり強いものがあります。私は、これはだれがいいとかあるいは悪いとか、確かにそ……
○大橋(敏)委員 私も初めに失対事業並びにその賃金についてお尋ねしたいと思いますが、先に二人の委員がすでに質問をいたしておりましたので、私も若干質問をいたしたいと思います。 先ほど、委員の中から、失対事業は改定期が来た、このまま取りやめるのか、また続けるのかというような質問に対して、大臣は、いや、取りやめることはいたしません。つぶすことはいたしません。むしろ、いま働いている皆さんに対しては、よりあたたかい手を差し伸べます、このような御答弁があったやに聞き取れたのですけれども、私のその聞き方に間違いがあったかどうか、ひとつ確認をしたいということが一つ。 それからもう一つは、十月から米価措置と……
○大橋(敏)委員 私もまず最初に雇用保険法案に関連しまして質問いたしますが、総需要抑制政策がとられまして、それがだんだん浸透するにつれまして、特に最近の雇用・失業情勢というものは想像以上に深刻であり、きびしいものがあるようでございます。この現況と今後の見通しについてどのような考えをお持ちであるか、まずお尋ねをいたします。
【次の発言】 いま局長が認識しておるとおりに非常に深刻なきびしい情勢下にあるわけでございますが、労働者の雇用と生活を守っていくというのがいわゆる労働省の緊急かつ最重要な問題だと私は考えるわけでありますが、これは大臣から、一体どのような考えで手を打とうとなさっているか、お尋ねし……
○大橋(敏)委員 ただいま議題となっております雇用保険法案及び同法案に対する両修正案並びに雇用保険法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案につきまして、私は公明党を代表いたしまして、雇用保険法案に対する日本共産党・革新共同提案にかかる修正案に対し反対、自由民主党、日本社会党、公明党、民社党四党共同提案にかかる修正案及び同修正案の修正部分を除く原案に賛成、並びに雇用保険法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案に対し賛成の討論を行ないます。 この雇用保険法案は、現行失業保険制度が季節労働者や若年、女性労働者の片寄った給付実態などを理由に、給付条件を年齢別給付に改め、あるいは季節労働者の給……
○大橋(敏)委員 社会保障の最低基準に関する条約、ILO百二号条約に関連いたしまして、若干質問をいたします。 その国が社会保障の充実度がどうあるかということで福祉国家であるかないか、そのバロメーターになっているということを私よく聞いたわけでございますが、わが国はこれまで産業経済第一主義といいますか、大企業優先で参ってきたのでありますけれども、野党の追及によりまして、最近は多少なりともその方向を転換をなさったようであります。いわゆる福祉優先政策に転換したということでございますけれども、言葉は確かにそうであっても、その内容をつぶさに見てまいりますと、まだまだその水準は低いし、立ちおくれが目立つ。……
○大橋(敏)委員 本日の労働大臣の所信表明にもありましたように、わが国の労働情勢はかつてない厳しさを加えてきた、また労働行政におけるその責務は、これまたきわめて重大な段階に入った。全くそのとおりだろうと思います、。 そこで、この労働行政をより円滑に進行していく上には、何といいましょうか、労働者の代表、いわゆる労働者の意思を代表する方々とのいわゆる対話、これがきわめて重要であろうと私は思います。したがいまして、労働組合を重視して、そういう方々とのいわゆる対等の立場における対話の場をつくることがきわめて重要なことであると思います。労働大臣はかねがね、そうした組合との話し合いをしたい、政府もそのつも……
○大橋(敏)委員 私も関連しまして若干お尋ねをしたいと思います。 遺族にとりまして遺骨収集ということはきわめて重要な問題であり、また関心の持たれていることであります。昭和四十八年十一月、約一月にわたりましてルソン島に行かれました、いわゆる政府派遣の一員として行かれました方からいろいろと収集の実態について私はお伺いすることになったわけでございますが、その方から現地で撮ったという写真をいただいたのでいまお見せしますが、後で持ってまいりますけれども、これは、こういう実態、現実を目の当たりにしますと、遺骨収集というものがいかに厳粛なものであるかということを深くするのであります。 そこで、収集の行動……
○大橋(敏)委員 ただいま議題になっております勤労者財産形成促進法は昭和四十六年に創設されたわけでございますが、そのときの法案内容は不十分ではありましたけれども、その持つ意味が勤労者に対してかなりメリットになる、こういう判断のもとにわが党は賛成をいたしました。しかし、前国会に提案されたこの改正案の内容は、創設されたときの内容から見ますれば確かにかなり改善はされたとは思いましたけれども、最初の基本答申といいますか、その立場から見た場合は話にならない、こういう感じを受けましたので、こういう熱意のない労働省の態度に対して私は憤りを感じて反対をしました。 しかしながら、今度出されております法案の中身……
○大橋(敏)委員 ただいま議題となっております法律の一部改正の内容に入る前に、公労協のスト処分に関係しましてちょっとお尋ねをしてみたいと思います。 四十九年春闘の公労協ストに対する処分発表が月内にも行われるという話を聞いておりますけれども、私はいろいろな立場から考えまして、これはそういう早まったことをすれば、いろいろな問題がそれから派生するであろうという心配があります。結論から申し上げますと、公労協のスト処分は弾力的にやっていただきたいと言いたいわけです。すでに組合側も、公労協のスト権に関して関係閣僚協議会が結論を出すまで、処分を凍結するよう要求しているわけでございますが、これについての見解……
○大橋(敏)委員 私は職業病に関しまして若干質問をいたします。
頸肩腕障害あるいは腰痛症について、過去にどの程度疾病認定を受けて、補償されてきたか、その実績を述べていただきたいと思います。
【次の発言】 これは職業別にも統計されていますか。
【次の発言】 私は、将来のために今後やはり職業別に統計していかれる努力が必要ではないかと思います。
そこで、最近認定基準が改正されたと聞いておるのですけれども、主な改正点は何だということと、その認定基準というものが――新認定基準ですね、従来の基準に比べてどうなったのか。どうなったのかというのは、厳しくなったのか、それとも緩和の方向になったのかということ……
○大橋(敏)委員 私も、ただいま議題となっております国民年金法等の一部を改正する法律案、これをいまから与えられた時間内に審議していくわけでございますが、まず最初にお尋ねをいたしますけれども、この法律案を提出なさる前に、社会保障制度審議会にその案を諮問なさったはずでございます。その諮問なさった案と、答申を受けられて後にこうして国会に提出された内容とは、どこか大きな違いが出たかどうか、あるいはそのとおりかどうか、お尋ねをいたします。
【次の発言】 私は、今度の法律案の趣旨説明を読んでまいりますと、大臣も説明なさったわけでございますが、表現としては非常にきれいな内容になっております。そして、国民の要……
○大橋(敏)委員 ただいま議題になっております作業環境測定法案の審議につきましては、衆参両院の当該委員会でかなり審議されてきておりますので、私はできるだけ重複を避けてお尋ねしたいと思うのですけれども、この法律の制定の目的は、作業環境中の微量の有害物についてもこれを測定して適正な作業環境を確保し、そして職場における労働者の健康を保持しようとするものであろうと思います。 そこで、この法律にうたわれております作業環境測定機関の業務の適正かつ公正な実施についてはいかに確保する考えであるかということなんですけれども、とかくレベルの低下といいますか、あるいは企業とのなれ合いなどによっていいかげんな測定が……
○大橋(敏)委員 若干、関連して質問させていただきますが、限られた時間が迫ってきたのですけれども、私が最後でございますので、多少の時間の延長はお許し願いたいと思います。 五十一年度に年金制度の抜本的な改定がなされるといまも厚生大臣がおっしゃっていたわけでございますが、国民は大きな期待をこれに寄せております。したがいまして、この際、現在の年金制度における欠陥だとかあるいは不公平だとか、いろいろと問題点を指摘していくことは、その抜本的な改革の中における重要な事柄になろうという立場から、二、三お尋ねをしてみたいと思います。 年金の支給につきまして、加給年金の給付がございます。国民年金の場合は、十……
○大橋(敏)委員 参考人の皆さんには、大変御苦労さまでございました。きょう被爆者の御本人である皆さまから本当に生の声を聞きまして、改めて原子爆弾被爆の恐ろしさ、悲惨さというものが身にしみたような感じでございます。そして、現在の国の皆さまに対する対策についての御意見もいろいろと聞かせていただきまして、非常に今後の参考になると思います。ただ、私が各参考人に二、三お尋ねしたいことがございますが、全般的にお尋ねしたいことと個々にお尋ねしたいこととありますので、そのつもりでお聞きになっていただきたいと思います。 まず、森滝参考人にお尋ねをいたしますが、先ほど被爆した人あるいは障害者に対する方々に対して……
○大橋(敏)委員 本日は参考人の皆さん、本当に御苦労さまでございました。 カネミ油症事件発生以来、私たちもこの問題をきわめて重視いたしまして、それ以来私たちは皆様の代弁者としましてこの国会で何度となく政府にその問題を追及してまいりました。それなりに多少の進展は見てきたわけでございますけれども、皆様の精神的なあるいは肉体的な苦痛あるいは生活上の大変な苦悩の立場から見た場合には、全く微々たるものであったわけでございます。しかし、きょうは幸いにも大変な体をきょうのような姿で参考人として訴えられる、本当におえつなさっての訴えを聞いて、私たちも改めて皆様の事態の深刻さを理解した次第でございますが、きょ……
○大橋(敏)委員 私は去年の十月二十九日、この社会労働委員会で、ノースウエスト航空会社に関する下請企業にいろいろ問題がある、たとえば職安法違反あるいは基準法違反の疑いがありますよということで、具体的な事例を引いて問題点を指摘しながら、その善処を強く要望していたわけでございますが、労働省としまして、その後いかにそれに対して対処なさったかということ、その結果についてお尋ねをしたいと思います。この問題は労使の問題だけにとどまらず、乗客やあるいは乗務員の命にかかわる重要な問題につながると思いますので、きょうは再度この問題について触れてみたいと思います。
○大橋(敏)委員 私は、午前中から続いておりますスト権の問題について、あるいはまた春闘処分の問題について若干質問をしたいと思っております。 まず、午前中の田邊委員の質問に対する大臣の答えに多少疑問を抱いたところがありますので、お尋ねをいたします。 田邊委員の、たしか三公社五現業の労使関係の現状をどう見ているかという質問に対して大臣は、労使間の諸問題を話し合いで合理的に解決することがいままでできなかった、しかしながら最近では労使関係は漸次正常化の方向に進みつつあると考えている、こういう答弁をなさっていたように思うのですけれども、私はきわめて楽観的な考え方ではないか、こう思うわけです。というの……
○大橋(敏)委員 私も同じ問題についてお尋ねするわけでございますので、午前中の質問者と極力重複を避けたいとは思っておりますが、多少重複するかもしれませんがお許しを願いたいと思います。 参考人の皆さんには、朝早くから本当に御苦労さまでございました。参考人の公述の中にもありましたように、労働者の最低賃金を設定して額に汗して働く人々の最低生活を保障することが最低賃金制の目的なんだ、このような御意見でございましたが、私も同感であります。 ところが、四野党が提出いたしております全国一律最低賃金制については、意見が二つに分かれているようでございます。一方の方は、好ましい内容であり一日も早く促進すべきで……
○大橋(敏)委員 短い、限られた時間でございますので、答弁の方は要領よくお願いしたいと思います。 参考人の皆さん、本当に御苦労さまでございました。歯の医療の問題が大きな社会問題になってもう久しいわけでございますけれども、国民のほとんどの者は現在の歯科医療について大変な不満、厳しい批判を持っていることは御承知のとおりでございます。そこでこれは大きな政治問題であるということから、きょうのこうした参考人招致の委員会になったわけでございます。参考人の四人の方々はそれぞれ利害が相反しているといいますか、そういう立場の方でありますけれども、四人とも共通した御意見は、現在の歯科医療に対するこの混乱の大もと……
○大橋(敏)委員 私も関連して若干質問いたします。 いまも質問があっておりましたように、過去におきまして、失業対策事業に関連して労働省の答弁は、絶対に打ち切ることはいたしませんと各所でそういう答弁がなされてきたわけです。ところが失対夢業の制度検討を行うための調査研究会が発足されたということによって、地方の方では大変な騒ぎが起こっておりました。つまりいよいよ失対打ち切りが始まるのだというような内容であったわけでございますが、きょうの答弁では再びそういうことはありませんとはっきりお答えになっているわけでございますけれども、こうしたことは、調査研究会を発足させたことによってそういう動きが出てくると……
○大橋(敏)委員 私は、まず藤岡参考人にお尋ねしたいと思います。 保険あって医療なしという言葉に象徴されますように、わが国の医療行政というものは、全く欠陥と矛盾の集合体であると言っても過言ではないと思うのであります。したがいまして、早くから抜本改正をやれという久しい叫びがあるわけでございますが、今日まで解消されていません。そういうことから、各所にひずみを生じ、いわゆる社会的な不公正を生じているわけでございますが、特に看護婦確保について非常に苦労しているということを聞いておりますので、いわゆる現場の立場から、本当の苦労、真実をここで述べていただきたい、お願いいたします。
○大橋(敏)委員 ただいま議題になっておりますILO百二号条約は、周知のとおり、一九五二年第三十五回ILO総会で採択されたものでありますが、わが国の国内法の不備、いわゆる義務を受講するための条件を満たしていないという立場から今日まで批准することができなかった、長年の課題となってきたわけですが、このたびようやく批准の運びとなってきたわけであります。これは喜ばしいことと思いますけれども、実は先般ジュネーブで開かれましたILO第六十総会では、すでにこの百二号条約だとかあるいは百三号条約つまり女性保護ですね、これが現状に適応しているのかどうかの洗い直し論といいますか、活発に論議されたということを私は報……
○大橋(敏)委員 私は、労災保険法に関連しまして、脊髄損傷、いわゆる長期傷病補償給付を受けていらっしゃる方々の改善について若干お尋ねをしたいと思います。 不況下のインフレあるいは低成長、減速経済といわれております現在の社会的、経済的混乱の中にありまして、そのしわ寄せをもろに受けているのが、言うまでもなく年金生活者であったりあるいは社会的弱者といわれている方々であろうと思います。その不安と苦悩というものは、私どもが想像している以上のものではないか。実は先週、九州の脊損患者の代表の方々が数名、昨年の請願行動に引き続きまして、あの不自由な身をいとわずに上京し、必死の思いで訴えを行っていらっしゃった……
○大橋(敏)委員 私も医療に関係いたしまして若干質問申し上げますが、わが国の医療行政のあり方につきましては、保険あって医療なしという言葉に象徴されますように、大変欠陥と矛盾だらけだということであります。 国民の不満、批判というものが大変なものであることは御承知のはずであります。その基本になっているいわゆる医療制度、医療保険制度、ここの欠陥やあるいは矛盾、これを根本的に改めない限りこれは解消されないわけでありますが、政府も五十一年度には医療保険の抜本的な改正をなさるものであろうと私たちは期待をいたしております。 きょうは応問がございませんので、当面の問題にしぼって若干質問するわけでございますが……
○大橋(敏)委員 本日の委員会は、深刻な不況の中で大変不安を抱いている労働者の実情に対して、その雇用・失業の保障について集中的に審議をしようではないかということであったわけですが、私もその本題に入る前に、やはりもう一つ重要な問題と言われておりますスト権問題について若干触れてみたいと思います。 御承知のように、労働者の権利として持っていたいわゆるスト権ですね。もともとあったものを占領軍が一方的に取り上げたんだという考えの中から、どうしても返してもらいたいというのが始まりであろうと思います。昭和三十六年に総評がスト権奪還を決めて以来かれこれ十五年になるわけでございますが、公労協関係で七百七十人が……
○大橋(敏)委員 私はまず、今回のスト権をめぐる社会的混乱の一切の責任が政府にある、なかんずく三木総理、あなたにあるということを厳しく指摘いたします。スト権問題に対する政府の結論のおくれ、いわゆる公約違反からスト権奪還ストという事態を招いたのであることは事実であります。政府は謙虚に、率直にこれを認めて、その立場から国民の皆様におわびをするべきだと思います。約束どおり今秋に結論を出して、その内容がこれまでの経過を十分踏まえた上での誠意ある内容であったならば、今回のスト権ストは起こっていないはずであります。不義、裏切り、うそをつくというのは最も混乱の要因であります。 そこで私は、ただいまから総理……
○大橋(敏)委員 先般報道されました国立がんセンターの薬剤科職員の収賄事件、大変な社会問題化しつつあるわけでございますが、私は、この報道を聞きましたときに、やっぱりだったのか、そうだったのかと非常に残念に思うとともに、ざんきの念にたえない。私は、特にこの事件について、その成り行きを厳しく見守っているわけでございます。と申しますのは、いまから五年前に、この国立がんセンターに関係したある種の事件を通して、もうすでにそのときに汚職のにおいがあるぞということを指摘していたのです。実は、わが党の区会議員の紹介でこの国立がんセンターの薬剤科内に働いていた一下級職員、看護助手の方ですが、その人から訴えがあっ……
○大橋(敏)委員 私は、年金問題について若干質問をいたします。 そこで大臣に、これは質問というよりも物の考え方なんですが、一般社会通念といたしましても常識といたしましても、うそをつくとかあるいは裏切るとか、また、何といいますか約束を破るというようなことは、人間社会の正常な運営に大きな阻害を与えることはもうおわかりだろうと思いますね。ましてや政治を担当している者が、公の場で国民に対して約束をした、すなわち公約をしたことについて、もしそれを実現しない場合は、これは大きな政治不信につながることはおわかりであろうと思うのです。 そこで、いま五十一年度の予算編成の真っ最中であるわけでありますが、せめ……
○大橋(敏)委員 私も、労働大臣の所信表明に対しまして、若干質問をしたいと思います。 先般の所信表明、何度か読ませていただきました。おっしゃっていることは、非常にりっぱなことでもあるし、評価もできますけれども、今日の不況下において、果たしてこの程度でいいのだろうかという疑問も実は多くわいてきております。この中で「高度成長から安定成長への時代の大きな転換の流れの中にあって、最も重要なことは、経済社会の担い手である労働者の福祉の充実と向上に一段と力を注いでいくことであり、そのことは同時に、わが国経済社会の安定した発展の基盤となるものであると考えます。」このとおりだと思います。そしてまた、労働大臣……
○大橋(敏)委員 私で最後でございます。 先日、二月の十三日、この委員会におきまして厚生大臣が所信表明をなさいました。これに対して若干質問をしたいと思います。 今国会の国民の最大の関心は何かと言えば、今日はロッキードのいわゆる献金問題で、そちらの方に目は向いておりますけれども、本来ならば今国会で年金制度の大きな大改革がなされるであろう、これが多くの国民の期待であったと思うのであります。いまさら私がここで申し上げるまでもないのですけれども、三木総理も、また厚生大臣あなたも、そしてこの年金制度を審議している諸審議会それらも、いろいろと五十一年度に抜本的な改革がなされるであろうという示唆をしてき……
○大橋(敏)委員 午前中からずっと続いております労災保険法の一部改正の質疑ですけれども、お疲れになっておると思うけれども、大事な法案でございますので、そしてまた公明党といたしましては、私だけがこの法案に対しての質問者でございまして、あるいは午前から続いている質疑者の質問と重複する点もあるかもしれませんが、そういう意味も含めて新たな気持ちで答弁をしていただきたいと思います。 先ほども申されましたように、労災保険というものは、労働者にとってきわめて関心の深い法案であります。同時に、今回の法改正がある意味では画期的といいましょうか、思い切った内容になっておりますだけに、いろいろこの法案に対して疑問……
○大橋(敏)委員 建設労働者の雇用の改善等に関する法律案の質疑に入るに当たりまして、問題多い建設業界の重層下請構造の典型的な事例を紹介しておきたいと思います。 大臣、これはよく聞いておっていただきたいのですが、すでに二月十七日から始まった新幹線建設工事労災訴訟のことでありますが、訴訟を起こしたのは新潟県の岩井という人でございます。四十七年十二月に上越新幹線大清水トンネルの掘削作業中に落石を受けて、右腕神経切断、頸部挫創の重傷を負った方であります。この元請は大成建設、下請は成豊建設、孫請は藤田土木、この三つを相手にとって損害賠償請求を起こしたというものでございます。 この訴訟は、新幹線工事の……
○大橋(敏)委員 引き続いて質問をさせていただきます。 昨年は被爆三十年ということで、被爆者の皆さんはもちろんのこと、関係者の団体の皆さんから、とにかく国家補償に基づく援護法の制定を急げということで、大変な運動が展開されたわけです。確かに被爆者の皆様もほとんど高齢化なさいまして、もう待てない、死んでからでは遅過ぎるというような必死の訴えとともにいまの運動が展開されたわけです。 そういう中でわれわれ野党四党は皆様の御要望を何としても実現させたいということで、それこそ連日連夜にわたって援護法の検討をいたしまして、遂に具体案をまとめ上げたわけです。そしてこれを国会に提案し、努力をしたわけでござい……
○大橋(敏)委員 私は、昨日質疑しました年金法案に関しまして質問を二、三させていただきます。 まず、今回の保険料率の一・八アップですけれども、これは大変な引き上げだということが再三質問の中に出ております。私もこれについては問題だ、こう感じているわけですが、今回また標準報酬の上限の引き上げで二十万円から三十二万円になるわけですね。こうなってきますと、たとえば三十二万円の賃金を受けている人の立場をとると、いままでの立場からいくと保険料の引き上げと標準報酬の引き上げとのいわゆるダブルパンチになるわけですね。これがどれほどの負担増になるか、計算なさったと思うのですけれども、仮に三十二万円の報酬を取っ……
○大橋(敏)委員 私は初めに健康保険の改正案について質問いたしたいと思います。 大臣、今回の健保の改正案も非常に評判が悪いですね。健保財政は単年度的に均衡を図っていかねばならぬことはわれわれもよく理解できるわけです。確かに財政的に数字的につじつまが合えばその立場からは理解できないはずはありませんけれども、問題は、抜本改正の方向を示さないままこうして出されたところに問題があると思うわけです。抜本改正への具体的方向も全く明らかにしないままに、言うならば経済情勢の変動に対するスライド的改定にとどまっている今回の案というものは国民の期待を裏切ったものだ、私はこう思うのでございます。またそれとともに、……
○大橋(敏)委員 私は、公明党を代表して、廃棄物及び清掃に関する法律案及び廃棄物処理施設整備緊急措置法の一部を改正する法律案に対し、若干の意見を述べ、賛成の意を表明するものであります。 わが国の一般廃棄物及び産業廃棄物の発生量は、現在、年間五億トンとも七億トンとも言われる膨大な量に達しております。また石油化学工業を中心とした近代産業の目覚ましい発展に伴って、有害な化学物質や重金属を含む多種多様な廃棄物が生み出され、廃棄物処理上、重大かつ深刻な問題が数多く生じていることは御承知のとおりであります。処理施設の未整備、処理技術の未開発、最終処分地の絶対的不足、また事業者や処理業者の不法投棄や不適正……
○大橋(敏)委員 インフレ、不況、同時進行という、これまで経験したことのない社会情勢の中にあって、本当に社会経済は激変の中に立ったわけであります。そうして雇用・失業情勢というものがきわめて深刻な状態になりまして、国民生活に大変な影響を与え出してきたわけですが、そういう中にあっていわゆる社会的に弱い人々に対しては特段の配慮をすべきである、こういう声がほうはいと沸き上がってきたわけで、特に社会保障、社会福祉の充実の問題はそれこそ表舞台に出てきたわけでありますが、そういう中にあって、今回提案されております法案の趣旨というものはある意味で私は大変評価していい内容であろうと思っております。たとえば、雇用……
○大橋(敏)委員 私は、年金問題について若干お尋ねをしたいと思います。 御承知のように、わが国は老齢化社会への進行あるいは国民年金における五年年金、十年年金の支給という実情から、国民の年金に対する関心はとみに高まってきておりますし、また、年金制度の抜本的改善に対する期待はきわめて大きいと言わねばなりません。そういう立場から、私は、時間の許す限り年金問題をお尋ねいたしますが、この年金制度の問題につきましては、去る九月二十八日の本会議の代表質問でわが党の矢野書記長が質問いたしたわけでございますが、そのときの三木総理の答えは、制度全般に検討を加えなければならぬ時期が来ているという程度の非常に抽象的……
○大橋(敏)委員 初めに、炭鉱離職者緊急就労事業、産炭地域開発就労事業、この二つの事業についてお尋ねをいたします。 御承知のように、産炭地域というのは非常に就労の機会が少ないわけでございます。そういう産炭地域の中で実施されておりますこの両事業の役割りというものはきわめて大きいわけでございますが、それだけにこの両事業の動向は就労者の死活問題にも通じるわけでございます。実は過日の石炭対策特別委員会では、この両事業について、来年度は実施してもそれ以降は雇用情勢やあるいはエネルギー対策の推移等を見てからだというような意味の話があって、今後とも存続するという明確な回答を避けていると聞いております。また……
○大橋(敏)委員 私は初めに、三日前の十月二十四日の未明に三池四山で坑内火災が発生いたしておりますが、これに関しまして若干お尋ねをしてみたいと思います。 三井石炭鉱業三池鉱業所、これはもう御承知のとおりに、出炭量といい炭質といい、ともに九州一のビルド鉱であります。幸いにして今度の坑内火災は発見が早くて避難処置がよかったことから、大事故にはならなかったわけでございますけれども、地元の新聞では、この坑内火災の問題を大変重視いたしまして、こんなに大きく報道いたしております。これを拝見いたしますと「七十一人が緊急避難 五人はCO中毒の恐れ」こうした大きな見出しであります。状況は一体どうだったのか、ま……
○大橋(敏)分科員 私は、基地の返還に伴う諸問題を若干お尋ねをしてみたいと思います。 その前に、第四次防衛力整備計画が自衛力の限界あるいは専守防衛の限界を越えているということで、各方面から非常にきびしい批判、非難を浴びていることはすでに御承知のとおりでございます。長官は、この四次防を撤回なさる考えはまずいまも持っていらっしゃらないであろうと思うわけでございますが、私たちはこの問題に強く反対いたします。本日は四次防の中身について論議するつもりはございませんけれども、しかしながら国民のほとんどは、軍事優先ではなくて、いわゆる国民の豊かな福祉社会実現を心からこいねがっているということをまず訴えてお……
○大橋(敏)分科員 私は、産炭地域の炭鉱鉱害による鉱害復旧の問題に関しまして若干お尋ねをしたいと思います。 大臣、世の中はおもしろいと思うのですが、事の内容の深刻さといいますか、重大さといいましょうか、そういうものに比べて、案外表面的にはさほど重視されない事柄がよくあるものであります。いま私が問題にしようとしております産炭地域にありますところのボタ山の問題が全くそれに当てはまるのではないかと思うのであります。 と申しますのは、確かにボタ山の問題は全国的な事柄ではございません。九州あるいは北海道、それも限定された地域でございます。とは申しますものの、有名な筑豊地区をかかえておりますところ、こ……
○大橋(敏)分科員 私は、通称北九州の山田弾薬庫、この問題と、岡垣射爆場の問題について、若干質問申し上げたいと思います。 御承知のように、山田弾薬庫は、昭和四十七年二月十五日米軍から日本側に全面的に返還されたわけでございますが、現地としましては、当然、これが全面平和利用ということで、そのあと地が払い下げられるであろうという大きな期待を持って待ち受けていたのでございますが、今日までその払い下げははっきりしません。 そういうことから、いろいろとお尋ねしたいと思うのですけれども、御承知のように、北九州市は、このあと地が当然全面平和利用のために払い下げがなされるだろうと思っておりました一つの証拠と……
○大橋(敏)分科員 情報化社会といわれる今日、ことに郵政事業の役割りあるいは使命というものは重大だと思います。その郵政事業、郵政行政の最高責任者である郵政大臣の使命はまたきわめて重大だと思いますが、私は、きょうは、一般国民に密着しておりますといいますか、必需品化されました電話に関しまして若干お尋ねをしてみたいと思います。 ここに電信電話拡充第五次五カ年計画という公社の冊子を私は持っているわけでございますけれども、この中身を見てまいりますと、非常に計画的にはりっぱなものが示されているわけでございますが、電話の普及のおくれている地域に対してどのような施策が考えられているのか、まずお尋ねいたします……
○大橋(敏)分科員 私は中小企業対策について若干お尋ねしたいと思いますが、その前に、福岡県北九州の洞海湾に関しまして若干触れてみたいと思います。 御承知のように、この洞海湾を取り巻く大企業、中企業等からそこにたれ流されたいわゆる工場の廃液というものが、洞海湾を七色の海に変えた。つまり汚濁度日本一とありがたくない名前までつけられたのですが、非常によごれた洞海湾になってしまったわけです。死の海とまでいわれておりますが、この洞海湾の現在の問題は、海底に堆積されているヘドロのしゅんせつ作業の問題であります。このしゅんせつ作業が、第一期工事がすでに開始されているわけでございますが、要するに第二次公害、……
○大橋(敏)分科員 私も健康被害補償法に基づく指定地域問題について若干お尋ねします。 お尋ねしたいことがたくさんございますので、言わんとする要点をつかんでいただいて、答弁を簡明にお願いをしたいと思います。 とにかく、近年、硫黄酸化物等による大気汚染は相当改善されてきた。その反面、窒素酸化物等による汚染が相対的に重視され、問題化されつつある。 そこで長官にお尋ねしますが、環境汚染現象はあるけれども公害はない、このような発言をよく聞くのでございますが、この意味は承知なさっているかどうかということです。つまり、健康被害補償法に基づく地域指定、この要件が実態にあっていないことを端的にあらわしてい……
○大橋(敏)分科員 新幹線がいよいよ博多まで乗り入れられて、三月の十日開業ということで待たれているわけでございますが、私はきょうは、その新幹線の福岡トンネルに関係いたします深刻な事態の問題について、国鉄当局の見解をただしたいと思います。今後のために一応経過から説明しつつ問題点を指摘し、そして誠意ある答弁を求めたいと考えるものであります。 犬鳴川上流に福岡県営の多目的ダムをつくろうということで、昭和四十七年から調査費一億円をかけ地質調査、測量等を行い、ダムサイトの予定地も決め、土地買収も地元農家と進められ、進んでいたわけでございますが、そのダムの建設地の真下を新幹線、いわゆる福岡トンネル、長さ……
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