このページでは瀬崎博義衆議院議員の33期(1972/12/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は33期国会活動統計で確認できます。
○瀬崎博義君 ただいま議長から御報告のありましたとおり、本院議員草野一郎平先生は、去る十一月二十二日、郷里の滋賀県長浜市民病院において急逝されました。まことに痛惜の念にたえません。 私は、ここに、諸君の御同意を得て、議員一同を代表し、つつしんで哀悼のことばを申し述べたいと存じます。 私と先生は、所属する政党を異にし、相反する政治主張のもと、特に昨年の総選挙戦では、熱心な論争を交えた仲であります。つい先ごろの九月二日の夜も、「政治を語る」と題して行なわれた近畿放送のテレビ討論会の席で、私は草野先生と相対したのであります。そのとき、先生は、滋賀県選出の他の自民党の諸君とともに出席され、私は、国……
○瀬崎博義君 私は、日本共産党・革新共同を代表して、租税特別措置法の一部改正案につき、総理並びに関係大臣に質問いたします。 三木内閣は、今日のわが国経済を未曾有の危機に陥れた重大な政治責任をとろうとせず、不況と物価高に苦しむ国民に対し、福祉を切り捨てる一方、新たな増税と高負担を押しつけ、それを財源として大企業奉仕の景気対策を大規模に推し進めようとしています。 国鉄運賃、電報電話料金を初めとする公共料金の連続大幅値上げや各種保険料、診療費の引き上げに加え、税制面では勤労所得者に対する実質増税、自動車関係税の増税など、勤労国民は昭和五十一年度だけで実に三兆円近い大幅な負担増を強いられようとして……
○瀬崎委員 現地からの要請を受けまして、私、三月二十六日、原石川県会議員と一緒に、直接関係住民代表や向こうの町長さんにお会いをしてまいったわけなんですが、そのなまなましい、具体的で緊急を要する問題について質問をしたいと思います。いままでの御質問とは違って、きわめて具体的でございますので、お答えも具体的にできるはずの問題だと思います。
昭和四十二年の七月に、石川県知事と北陸電力の社長との間で決定された石川県羽咋郡志賀町に建設予定の能登原子力発電所問題については、今日までの経過の概略は、長官、御存じですね。
【次の発言】 しかし、これは昨年五月の本委員会でも、ほんの端々だけですけれども、堂森議員……
○瀬崎委員 科学技術庁長官の所信表明によりますと、科学技術振興の緊急性は、環境問題の早急な解決など社会からの新たな要請に基づき、豊かな社会の建設、国民生活の充実のため、人間尊重の基本理念にのっとったものであるとしておられるわけです。そして四十八年度強力に推進する施策の第二の柱として、国民生活に密接に関連する科学技術をあげておられるわけです。しかも、現下の最重点政策課題の一つとも言っておられます。具体的にどうですか、四十七年度までこの分野でやってこられたことで、とりわけそういう所信表明に基づいて四十八年度新しい内容に前進された点があるんですか。
○瀬崎委員 諸先生方お忙しいところたいへん御苦労さまでございます。
まず最初に、中野先生に質問を申し上げたいと思うのです。
正確な地震予知をするということは、自然科学的に見れば、それ自体大きな意義を持つことだと思うのですけれども、これを社会的に見た場合、つまり、人間生活とのかかわり合いで見た場合に、地震予知というのは一体どういう意義を持つのか。私どもしろうとですから、俗な言い方をさせていただきますと、社会的に見て、地震予知は一体何のために行なわれるものなのか、そういう点について、ひとつ先生の御所見を承りたいと思うのです。
【次の発言】 そうしますと、先生の御趣旨によりますと、いつ起こるかと……
○瀬崎委員 私どもは、火力がいいのか原子力がいいのか、どっちが安全で有利かなどというふうな単純な評価ができ得るような時点まで研究が進んでいるのならば、あえてこういう席にお忙しい先生方に御足労をわずらわす必要はなかったと思うのですが、いずれにいたしましても、人類の英知が開発した原子力エネルギーを、真に平和利用して、社会の発展としあわせのために利用していく道を見出すという意味で、いろいろとわれわれも勉強さしていただこうということになっております。そういう趣旨をひとつ御理解をいただいて、しかも時間がたいへん限られておりますので、簡単でわかりよい御答弁を恐縮ながらお願いしたいと思うのです。 そこで、……
○瀬崎委員 すでにきめられた浜岡の原子力発電所の安全審査については、かけ込み審査ではないかといういろいろな疑惑が出ているところへ、一昨日原子力委員会が実質的に設置の許可をしたということで、さらに疑惑を深めざるを得ないような結果になって、住民の方々もたいへん心配をされるという事態に今日なっております。 私も二十六日の日に現地を訪れて、関係官庁とも会いましたし、住民の方にも会ったし、現地の電力会社にも会った。そういう点からひとつ大臣に、特に住民の方々が納得できるような答弁を親切にお願いしたいと思うのです。 まず第一点は、一号炉の設置と二号炉の設置との関係についてなんですけれども、私どもの感じで……
○瀬崎委員 今日大企業がたれ流しして生まれてくる環境汚染とかあるいは公害について、もしも科学者の方々が要求されるような条件が満たされた場合、現在の科学技術の水準でその公害や環境汚染の原因を事前に突きとめ、事前に対策を立てるということは一体可能なのかどうか。そういう条件があったにしても、現在の科学技術の水準では原因が究明されない場合もあるし、事前に手が打てない場合もあるというふうな水準の段階なんだろうかということにつきまして、いろいろな方にお伺いしたいのですけれども、時間の関係もありますから、長崎先生、武谷先生、宇井先生に御答弁をいただきたいと思うのです。
○瀬崎委員 本論に入る前に、この前の静岡県の浜岡の原子力発電所の安全審査に関連して局長にお伺いしておきたいのです。局長が静岡県の副知事と電話連絡をとって地元の了解を得た、こういうお話であったので、それを再度この委員会で、何日のいつごろの電話でどういう内容のやりとりをされたのか、確認をさしていただきたいと思います。
【次の発言】 きょうはこれが本論ではないわけなんですが、どうしても文書でそういうものが出せないというからここで確認をしておるわけなんです。そういう点では浜岡の問題は決して片づいたのではなくて、問題を大きく今後に残したわけです。特に長官にもひとつ答弁願いたいのは、何と弁解をされましても……
○瀬崎委員 時間が非常に制約されているようですので、恐縮ながら全員の皆さんに御質問できないかと思います。おわびを最初に申し上げておきたいし、できるだけひとつ簡単に御答弁をお願いしたいと思います。 まず最初に、これは次官のほうにお尋ねしたいわけなんですが、長官の所信表明にあたって、「海洋開発の総合的推進の要請にこたえ、海洋開発審議会において海洋開発推進の基本的方策について審議を進めるとともに、」という説明があったわけなんですが、現在進められているという海洋開発審議会での基本方策についてどういうことが期待されるのか、ひとつ簡潔に説明願いたいと思います。
○瀬崎委員 参考人の諸先生、御苦労さまでございます。時間が非常に制約されておりますので、委員長にもお願いして、こちらが御指名した方以外の御返答はもうあらかじめひとつされないようにお願いしておきたいと思います。 まず、長谷川先生にお伺いをしたいのであります。 先ほども原子力研究所の名誉と信用とは何ぞやというお話の中で触れられましたが、いま一度総括的にお答えをいただきたいのでありますが、日本原子力研究所法では、設立の目的にはっきりと原子力基本法に基づいてということが定められてありまして、その業務の範囲の中では、原子力の基礎的研究、応用の研究、原子炉の設計、建設及び操作にかかる成果を普及すること……
○瀬崎委員 まず通産省に聞いておきたいのですが、電力会社のたいへん無謀な土地買いに対して調査をして厳重注意したい、こういう話なんですが、いつ、どのような調査をして、どういう形で厳重注意しますか。
【次の発言】 それでは、東北電力に注意した内容と、それからそれに対して答えた東北電力の答えの内容と、文書にして資料を出してくれますか。委員長、ひとつよろしく取り計らっていただきたいと思います。
【次の発言】 私も調査に庄司委員と一緒にいってきたわけですが、あと社会党のほうもたしか調査に行っておられたと思うが、すでに計画が生まれて、建設が始まって久しい時期を経たこの福島の海岸部で、今日農民が電力会社の土……
○瀬崎委員 私どもは日本科学者会議が提案をされました公聴会に対する申し入れをテーマに、科学者会議を代表して来ていただいております参考人の諸先生に御意見を承りたいと思うのです。 二十八日に、すでにいわれております関電美浜二号炉の事故が起こって、こうなってまいりますと、全国で建設済み百八十二万キロワットですか、この建設を終わった原発の中でフル出力で動いているものがないことはもちろんのこと、とまっているか、全部出力制限というふうな事態に直面していることは事実で、いかに長官はじめ政府がカッコつきの安全性を強調されましても、事実は雄弁にその危険性を物語っているように思うのです。 私どもは自主的な、民……
○瀬崎委員 参考人の先生方御苦労さまでございます。私、他の委員会の質問の関係があって、最初から全部お話を拝聴しておりませんので、あるいはダブった質問になるかもわかりませんが、それはまたひとつその時点で御指摘をいただきまして、適宜御省略いただいてけっこうかと思います。 私は、国民といいますか住民の立場から見て、いま地震問題において緊急改善強化をはからなければならない点は一体何かというふうな点で、ひとつ先生方の御意見を聞きたいと思うのです。 まず最初の部分で地震予知研究の実際面について、後半、災害対策の実情などについて、現実の課題になっている問題をお尋ねしたいと思います。 そういう意味で、ま……
○瀬崎委員 日本の水問題について、琵琶湖で起こっていることを中心にして質問いたします。
大臣は、その所信表明で「生活環境の悪化等国土利用と国民生活をめぐる種々のひずみが顕著になっております。」と述べているのですが、これを日本の水問題に当てはめれば、具体的にどういうことになるのですか。
【次の発言】 お粗末な答弁だから私が補充しますけれども、片一方では水不足が非常に深刻である、求められている水はきわめてよごれてきている、こういうことを抽象的に述べればおたくがおっしゃった所信表明になるのだと思うのです。そういうことで、琵琶湖もその例外ではないのです。むしろ典型です。琵琶湖総合開発の方向のよしあし……
○瀬崎委員 木材の異常な値上がりはすでに官房長も答えているとおりなんですけれども、これが公共に対してはもちろんのこと、民間についても、住宅金融公庫の資金を借りて建てようとされるような場合、木材の値上がり分で、せっかく百五十万円の限度額を二百五十万円の限度額に引き上げても足が出るくらいの値上がりになっているのですね。ですからこれはまさにそれこそ異常だといわなければならないと思うのです。そういう点で今日国会でも十分論議されているし、世論ともなっているのは、その木材の値段をつり上げている主犯人は大手の商社だ、こういうことになっているのですが、大臣はこの事実を確認しておられますね。
○瀬崎委員 第七次道路整備五カ年計画がほんとうに国民の求めている道路整備計画なのかどうかという点を中心にして質問を行ないたいと思います。私が道路問題の最後の質問者のようでありますから、まとめも兼めて、あらためて第七次道路整備五カ年計画の根本的な性格をお尋ねしたいわけなんです。 日本列島改造論にいわく、「四十一年の国土開発幹線自動車道建設法で決定した三十二路線、七千六百キロメートルの高速自動車道の建設は目標年度の六十年度をまつまでもなく、いまから十年以内に全部完成し、その総延長をすくなくとも一万キロメートルに拡大しなければならない。」一方、政府が提案している「第七次道路整備五箇年計画(案)の大……
○瀬崎委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、政府提出の道路整備緊急措置法等の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行ないます。 第七次道路整備五カ年計画案の核心は、結局国土開発幹線自動車道の全区間七千六百キロメートルを昭和五十八年度までに供用することを目途に、おおむねその全線に着手し、計画期間内に約三千百キロメートルの供用をはかる。また国土開発幹線自動車道七千六百キロメートルを延伸、補完する路線について調査を実施し、特に緊急を要する区間について着工する点にあることが、委員会審議を通じて疑問の余地なく明らかになったのであります。 しかも、この道路建設の基本方針は、自民党田中内閣がその……
○瀬崎委員 この法律は、初めて法案が提案されたときからいろいろ疑問をはらんでおりました。一体土地の正常な価格とは何か、正常だという価格は客観的にきめることができるのか、土地の円滑な取引に役立つのか等々の疑問があったわけです。かつてこの法案が制定されたときの参議院での川島計画局長の答弁の中には、「何が真実かは神さまだけが御存じでございます。」という政府答弁もあるわけです。当時は、初めてのことだからやってみた上でという論法も成り立ったと思う。しかし今日では全く事情が違っている。公示制度は四年の実績を持ち、かつ土地問題は四十四年当時とは比べものにならないほど深刻な事態になっていると考えられる。神のみ……
○瀬崎委員 私は、河川、湖沼など、建設省の所管にかかわる部分について質問をいたしますが、政府側のお答えしやすいように問題を限ります。
政府のこのたびの提案理由の説明によると、「現行法のワク内で行政指導を強化することにもおのずから限界がありますので、」所要の法改正の必要があるのだ、こういっている。具体的には、ではどのような行政指導の強化をしてこられたのか、まずその点から承りたいと思います。
【次の発言】 では、今日まで建設大臣認可にかかる一級河川等の埋め立てで、大臣が認可しなかった例、あるいはいろいろと注文をつけた例というのはあるのですか。
○瀬崎委員 私は質問に先立って、共産党の国土政策の基本的立場と質問の観点を明らかにしておきたいと思います。 われわれはまず第一に、公害、災害から国民が守られ、美しい自然が守られる、住みよい国土をつくり出す。第二には、各地域の長所を生かしつつ、経済、文化のつり合いのとれた発展、都市と農村との格差の縮小を進める。第三には、ほんとうの意味での無公害産業、無公害都市へ着実に近づいていくことが国土政策の基本的課題と考えてまいりました。したがって、計画内容はこれらを課題とした総合的なものでなければならず、計画づくりとその実行は民主主義の原則に基づいて進められるべきだと考えるわけであります。 すなわち、……
○瀬崎委員 水源地域対策特別措置法案は、ダム建設にあたって、第一に真に関係住民の生活の安定と福祉の向上を保証し、第二に真に関係住民の要求をくみ上げ、住民の意見に沿って事業が行なわれる、真に水質保全等、国土の保全を確保することを保証するものなのか。それとも、従来のやり方では関係住民の抵抗を受けたり、地方自治体の消極性を招いて、ダム建設が思うようにいかないから、若干の利益誘導でそれを促進しようとする意図のものなのか。提案している政府の意図がそのどちらに重点を置いているのかという点について、しばしば本委員会でも論議はされておりますが、根本的な問題ですから、再度大臣の御見解を聞いておきたいのです。
○瀬崎委員 水源地域対策特別措置法案がわれわれの反対にもかかわらず成立したわけなんですが、ダム建設に関して、どうも地元の住民を犠牲にするような事態が相次いでいるようであります。 まず最初に、先般も質問申し上げました福島県会津若松の大川ダムの件について大臣に一言だけお伺いします。大臣答弁によれば「かんがい用水は基本計画の中に入れてやることが私は当然のあり方だと考えます。」と言われたわけなんです。私は常々大臣の御発言を信頼しておりますので、疑問の余地のない回答だと受け取ったわけですが、その後の事務当局の話によると、いますぐ基本計画の中にかんがい用水を組み入れることはできないから、大臣と福島県知事……
○瀬崎委員 一般的な表現でエネルギー危機といわれている事態が、石油危機というはっきりした現象で国民生活を圧迫してきている今日、科学技術庁としては、国民の切実な要請を受けてどのような科学技術行政を展開しようとしているのか、また、しているのか。別のことばでいえば、今日の石油危機の以前と以後で科学技術行政に変化があるのかないのか。 また、科学技術行政において反省している点はどういう点なのかというふうなことを中心に置いて、以下、原子力行政の、特に新大臣のことでありますから、基本方針をお聞きしたいと思うのです。 その第一は、高度成長政策が根本的な転換を求められている今日、昭和六十年度で六千万キロワット……
○瀬崎委員 初めに前置きとして申し上げておきたいのですけども、先ほど自民党の伊藤委員が、昨日の理事会の決定で、分析研の問題にきょうは触れないということになっている、こうおっしゃった。これは非常にかってな理事会の決定のねじ曲げだと思うのです。確かに自民党の理事はそろって、質問は来週以降にしろということ、それが野党の意見でいれられないとなると、きょう委員会を開くことに同意はしたものの、先ほど発言のあったように、分析研の問題には触れない、いま一つ、原子力発電所の安全審査の問題にも触れない、こういう問題を出してきた。これについてもわれわれは筋を通して反論した結果、意見が同意を見ているというのはこういう……
○瀬崎委員 冒頭に私、政府に要求をしておきたいのです。原子力三原則、つまり自主、民主、公開、特にこの際は公開の原則を強調し、それを守って、長官はじめ関係者が答弁されるように要求したいのであります。 政府は、原子力発電所の安全性について、専門家の批判や指摘、住民の不安に対して、科学的なまともな回答を出さないまま、国民に向かっては絶対安全を信じ込ませようとしてこられた。政府はその根拠として、きびしい事前の安全審査を行なっている、あるいはきびしい法律や制度上の規制を設けている、あるいは放射能についてはきびしい監視体制をしいている、こういうことを強調してきたのであります。ところが、これらの根拠の共通……
○瀬崎委員 先生の私案作成の御労苦には敬意を表したいと思うのですが、その基本的な立場についてお伺いしておきたいのです。つまり人間とのかかわり合いと言いますか、その日その日を精一ぱい生きている圧倒的な多数の日本の国民とのかかわり合いで見て、エネルギー確保の根本目的をそもそも何に置かれていらっしゃるのか、これをお聞きしたいのです。
【次の発言】 ただいまの先生のお話ないしはこの資料を散見さしていただいただけでも、ほとんどが経済成長率との関係でエネルギー確保を試算していらっしゃるように見受けるし、ただいまのどなたかに対する御答弁でも、経済成長が五%以下になってくると、どうもうまくいかぬのではないか、……
○瀬崎委員 わが党の不破議員が、日本分析研と、それの指導、監督をやっております科学技術庁のでたらめぶりを明らかにして、新しい分析機関設置の必要性を提起して以来二カ月を経過いたしました。大臣をはじめ政府でも、新しい分析機関設置の必要性を認められまして、この間、科学者にも意見を聞かれただろうし、また構想なども検討してこられただろうし、一定の準備も進めていらっしゃると思うのです。そこで、日本分析化研にかわる新しい分析機関について、当面の肩がわり機関の問題ではなしに、新しい分析機関について、大臣から、その進展状況あるいは検討されております構想等について御説明をいただきたいと思います。
○瀬崎委員 窮鼠ネコにかみついたといいますか、窮地に立って、森山長官、文字どおり居直った、本来の政治姿勢をむき出しにされた、というふうに、私はきょうの論戦を見て感じざるを得ないわけなんです。分析研の問題も、目先の問題だとおっしゃいましたね。しかし、この分析研の問題というのは、政府の科学技術行政全体がいかに非科学的であったかということを明らかにした問題であるし、だからこそ、なかなか事は重大なんです。ですから、この分析研問題にどのように対処するかということが、ほんとうに国民の立場に立った科学的な科学技術行政あるいは原子力行政になっていくかどうかの試金石だろうと思うのですよ。どうもここのところ、世界……
○瀬崎委員 まず第一に、各港湾におけるコバルト60の通常検出される値についてお尋ねをしたいと思います。 第十九回原子力軍艦放射能調査専門家会議、これには岡野さんも御出席になっていますね。この議事録の議事概要第八項を見ますと、次のような記載があるわけなんです。「資料に基づいて事務局から各機関が分析した測定結果をもとに検討すれば、造船所、製鉄所の所在する各港湾及びフォールアウトの影響の大きな湖では、精密にコバルト60を分析すれば、最高十ピコキュリー・パー・キログラム程度のものは存在するが、それ以上特に高い値は検出されなかったと説明した。」この説明は何を根拠に行なわれた説明であったのか、お尋ねをし……
○瀬崎委員 私は、きょうは再処理工場の問題について質問を申し上げたいわけであります。
建設のおくれ等で、最初政府が予定した試運転やあるいは正式運転の開始のスケジュールが若干おくれているようでありますが、あらためて、現時点で、政府が予定しているそれらのスケジュールをまず聞いておきたいと思います。
【次の発言】 夏とは、何月を予定していますか。
【次の発言】 本格操業が五十年では、あまりにもこれは不明確なので、一応政府の予定でいいから、現時点ではいつごろを予定しているのか。
【次の発言】 そこで第一は、原子力発電所と再処理工場は切り離して考えてよいものか、あるいは一つのシステム、ワンセットとして……
○瀬崎委員 きょうは話題が各方面に広がりましたので、いろいろお聞きしたいわけでありますけれども、もともとが、現在の放射能監視体制はばか丁寧過ぎるという森山長官の発言が出てきたために、専門科学者の方々からも、ばか丁寧かどうか御意見を賜わろうという必要から、きょうの御足労を願ったといういきさつがあります。したがいまして、本論から入って、現在の原潜の放射能監視体制が科学的に見てどういうものであるのか、こういう点をお尋ねしたいと思うのです。そういうわけですから、できるだけ広く多く質問させていただきたいので、簡略にひとつお答えをいただきたい、こうお願いをしておきたいと思います。 現在の放射能の監視体制……
○瀬崎委員 高度成長時代の花形であった建設省も、一方ではインフレの抑制、列島改造批判などによって、また一方では、現実の建設工事が住民や地方自治体の反対等に出会うなどして、いまや建設行政のあり方には再検討が求められている時期だと思うのです。建設省の中にも、建設省公共事業の地域社会への適応策研究会というふうなものが大臣官房の政策課の中につくられていて、昨年は中間報告も出されているようなんです。そういう意味では、昨年十月十九日に開かれました国土開発幹線自動車道建設審議会において、インフレ対策などを真剣に考えるなら計画の一部を中止するとか繰り延べるとか、こまかい審議の必要なことが強調されましたし、今日……
○瀬崎委員 法案の検討にあたって基本になる問題についてまず大臣にお尋ねをしておきたいと思います。 田中総理が「日本列島改造論」の中で日本農業について論じておられますが、その中で「現在の農地から道路、宅地、工業用地などに転換する面積を決め」「そして転用地を差引いた農地を〃永久農地〃に確定し」と言っております。一般にはこれを残地農業論と呼んでいるわけでありますが、建設大臣はこの残地農業論の立場をとっておられるのか。それとも、現在農業の行なわれている農地やあるいは農業適地は、優先的、積極的に確保されなければならぬという立場をとっておられるのか。国土開発の主管大臣として、つまり建設大臣の基本的な政治……
○瀬崎委員 私はまず産炭地域振興公団が改正案によって国土総合開発公団へと衣がえさせられてきた経緯についてお尋ねをしたいと思うのです。 六十八国会において工業再配置促進法案が提案され、あわせて産炭地域振興事業団法の一部改正案が提出されました。四十七年の十月、工業再配置・産炭地域振興公団に改組され、同公団は工業再配置業務を行なうことになったというのが私どもの承知している一応の経過であります。一方、田中首相の著書「日本列島改造論」では「工業の地方分散をすすめる具体的な政策は、四十七年十月一日から本格的に動きだす。私は、そのため六十八国会に「工業再配置促進法案」と「産炭地域振興事業団を工業再配置・産……
○瀬崎委員 道路公団法の目的からいって、どうしても道路公団が直接に、トラックターミナルとか、トラックヤードとか、あるいは貨物保管の施設をつくらなければならない、この種の業務をやらなければならないという具体的な理由について、まずお聞きしたいのです。
【次の発言】 今回別に公団法の目的が改正されたわけではないのですから、もともと法の目的にはそういう内容のものも入っていた、こういう理解になりますが、その目的のどの項に該当するのかということを具体的に教えていただきたい、こういうことなんです。
【次の発言】 公団がこれをやる以上は、そうすると目的に従って円滑な交通に資さなければならないということだけは前……
○瀬崎委員 私は原子力発電所をおもに対象にいたしまして質問をいたしたいのでありますが、先立って、基本的な問題について大臣にお伺いをしておきたいと思います。 今日、電源開発計画でつくられている目標に対して、実際の発電所の建設状況は芳しいものではありません。これは御承知と思います。われわれが受けております説明でも、目標に対する達成率は、四十七年が三二%、四十八年が四四%と聞いております。そこで、高度成長に見合ってつくられた電源開発計画そのものについて、無理があると考えておられるのかおられないのかということが一つと、また、いま審議されております法案が通ると、このおくれは取り戻せると考えていらっしゃ……
○瀬崎委員 森山長官は、科学技術のほうの委員会でも原子力発電所の建設にはきわめて積極的な意思表示をしてこられております。ここに審議されている促進税法案あるいは特別会計法案、さらに商工で審議されている周辺整備法案等で、現在政府の目標から見ればおくれている発電所の立地、とりわけ原子力発電所の建設は、そのおくれが取り戻せると考えていらっしゃいますか。
【次の発言】 諸般の施策を抱き合わせればというお話なんですが、その諸般の施策の中で、最も重要なことは何ですか。
【次の発言】 そうしますと、今日の発電所の立地が困難になってきた原因は、一つは開発利益の還元がなかった。これは現在審議中の法案で補われていく……
○瀬崎委員 東電の柏崎・刈羽原発用地をめぐる問題について、政府の態度をただしたい。
地域住民の理解と協力を得て原発立地を進めるのが第一要件だということは、最近特に政府が論調しておられる点でありますが、本日も、新大臣のあいさつでは、粘り強い話し合いで地元の理解と協力を得たいと言われたように思うのです。問題は、これを具体的に実行されるかどうかにかかっておると思うのです。あらためてお聞きするのは失礼かもしれませんが、政府を代表して、実行する意図のもとにあいさつされたのかどうか、政務次官にお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、ことしは分析研問題に続いて「むつ」問題、これで原……
○瀬崎委員 本日は、新たな段階を迎えております琵琶湖問題について質問を申し上げたいと思います。
本来、直接の琵琶湖だけではなしに、その周辺地域全体、つまり滋賀県全体が近畿一千万住民の水源地と認識すること、こういうことがもろもろの琵琶湖問題を考える場合の基本的な立場ではないかと思うのですが、この点について一応政府のお考えを聞いておきたいと思うのです。両大臣に答弁をお願いしたいと思います。
【次の発言】 私の趣旨は、琵琶湖というと水のたまっている琵琶湖だけを問題にされるが、そうではなくて、ほんとうに近畿一千万住民の水源地という考えを大きい視野で持つならば、周辺の水源地域、つまり琵琶湖全体が近畿全……
○瀬崎委員 私どもも、問題の再処理工場については、そのつどそのつどいろいろと質問もさせていただいているのでありますが、あらためてその再処理工場問題を、まず第一にお尋ねしたいのです。
去る十二月十四日の午後の三時ごろ、再処理工場の建設に当たっておりました鹿島建設の下請の東亜鋼材の従業員佐川正吉さんが、廃棄物処理場の深さ五・五メートルのプールに落ちてなくなられるという痛ましい事故が起こっておりますね。簡単に事故の状況について説明をいただきたいのです。
【次の発言】 管理違反の場所に入ったということなんですが、そういうふうな管理規則というのですか、管理の原則というのですか、ルールというのですか、そ……
○瀬崎委員 アメリカでは原子力委員会を、NRC、原子力規制委員会と、ERDA、エネルギー研究開発庁に分けているわけですが、これは、行政権限を開発と規制に明確に分けた行政機構と受けとられている。 日本で、いま政府の方でおやりになろうとしていることは、一つの行政機関、すなわち科技庁の中での仕事の分担だけで開発と規制に分けて、それぞれ局単位にまとめた形式的な機構改革だとも言われているわけです。これは、法案自身の審議がまだ始まっていないから、そのことの中身には私たちは立ち入らないけれども、このような似たような発想の改革ではあるけれども、両方には根本的な違いがあるように見受けられるので、この点、まず政……
○瀬崎委員 「むつ」をめぐる問題について質問をいたします。
五月二十三日に、長崎県の香焼町長が町議会の全員協議会を招集いたしまして、母港と原子炉の修理場所を切り離し、修理場所として香焼町の三菱重工長崎造船所の工場を使いたい旨の打診があったことを明らかにされたわけですね。これを報道した一部の新聞などは、政府が非公式に折衝とも書いているわけなんですが、政府は、この件について何らかの指示をしておりますか。
【次の発言】 重ねてお聞きしておきますが、指示は別として、こういう事実があったということも政府は全然関知していない、こういうことですか。
○瀬崎委員 私は、「むつ」の放射線漏れの問題調査報告書について、きょうは質問をしたいと思います。 いま、母港問題が非常に難航しているし、また青森県の方でも、約束が違うではないかと、地元の皆さん方の意向が高まっているというふうな報道にも接しております。そういうふうな母港問題を含めて、「むつ」についての正しい解決を図るという意味を含めて、私はこの報告書を重視して質問したいわけであります。 まず、この報告書を出しました「むつ」放射線漏れ問題調査委員会の庶務は、総理府の方でやっていらっしゃいますが、若干経過的なことを含めてお尋ねしたいわけであります。 従来、この種の報告書を成文化するに当たりまし……
○瀬崎委員 まず、出席をいただきました参考人の皆さんにお礼を申し上げたいと思います。 先ほどの冒頭の御意見発表の中に、たしか中島参考人のお話だったと思うのですが、今日原子力行政の改革問題が現実の問題として論議され、俎上に上っている。たとえば原子力行政懇談会で検討中であり、あるいはまた「むつ」問題をめぐってはせんだって大山委員会の報告書が一応出ましたけれども、それぞれこれは政府が任命してつくられていろいろと問題を検討しておる。こういうことが片一方にありながら、一方では新しく柏崎であるとか、伊方の安全審査が始まってくる、片一方で「むつ」の母港探しが進められる、これは大変矛盾ではないかというお話だ……
○瀬崎委員 参考人の方々御苦労さまでございます。 「むつ」問題を引き起こしたそもそもの原因は、日本の原子力行政全般の欠陥に起因する、こういうことがこの報告書の行間ににじみ出ている。こういう根が深いものだからこそ、引き起こした社会不信というものも非常に大きい、これはたしか田島参考人の御指摘であったと思います。私どもも全く同様な認識を持っております。容易なことではこの不信は回復できない。まさに抜本的な改革が求められている、こういう趣旨で本日も参考人各位に御足労をいただいた次第だと私どもは理解しているわけであります。 そこで、まず永野参考人にお伺いをしたいのでありますが、これは重ねての質問になる……
○瀬崎委員 時間が非常に限られておりますので、簡明な答弁をまずお願いをしておきたいと思います。
島居理事長にお伺いをしたいのです。最初の部分は「むつ」問題です。「むつ」の修理、総点検の作業手順についての計画作成について、いつこれを始めて、いつ計画作成を終わられたのか、お尋ねをしたいのです。
【次の発言】 八日の佐々木長官の記者会見によれば、事業団が修理、総点検の作業手順の計画作成を終わっているというふうに出ているのですが、やりつつあるのですか。それとも実際終わっておりながら作業中というふうにいま説明しているのですか。どっちですか。
【次の発言】 大体どういうスタッフによって作業を進め、事業団……
○瀬崎委員 私は、筑波研究学園都市の建設の現状と、政府の建設に対する基本的な考え方、態度というものをお尋ねしたいと思うわけです。
四十八年の四月二十七日の閣議で、おおむね昭和五十年度末をめどに移転機関等の移転を行う、つまり五十年度概成という線を打ち出されましたが、それに対する現在の進行状況を、これは大臣がお答えになりますか事務当局がお答えになりますか、まずお伺いしたいのです。
【次の発言】 私は、とにかく現在の進行状況の現状を聞いたわけなんですね。ですから、それに的確に答えてほしいわけです。
四十八年四月の閣議決定の計画によると、通産省関係の十研究機関は五十一年度、その他の研究機関は五十年……
○瀬崎委員 田中前首相の金脈問題に絡んで、土地転がしによる反社会的な大もうけは、国会でも、また世論の厳しい追及も受けたわけでありますが、日本住宅公団による大手不動産業者のしりぬぐいも、たとえば光明池事件など代表例の一つであるし、すでに昭和四十六年には「疑惑の住宅公団」という一冊の本にまでなっているくらいであります。おそらくこういう点は大臣も御存じだと思います。 いま提案されております宅地開発公団法案において、計画的な公正明朗な用地取得が期待できるのかどうか、これを判断する上で、宅地開発公団と事業手法がよく似ている住宅公団の用地取得のこれまでの実績を政府としてどのように考えているのか。これを検……
○瀬崎委員 都市再開発の進みぐあいについては、全体的に見て余り順調ではないというふうに政府側の答弁でも言われてるわけなんですが、特に一般的な傾向として、必要なところでというよりはやりやすいところでの域を出ていないように私ども思うわけなんですが、まずこの点についての大臣の現状に対する見解からお伺いをしていきたいと思うのです。
【次の発言】 比較的やりやすい特殊な場所と言ってよいかどうかわかりませんが、そういうところが進んで、必要なところがおくれてきている要因としては、これも全体的に見て現在の都市再開発法とか都計法などの関係法の内容の方に主要な問題があるのか、法律の運用に問題があるのか、どちらだと……
○瀬崎委員 私は、日本共離党・革新共同を代表して、大都市地域における住宅地等の供給の促進に関する特別措置法案及び修正案について反対の討論を行います。 反対の第一の理由は、本法案は、さきの七十二国会で成立したいわゆる宅地並み課税を受けて市街化区域内の農地の宅地化を強引に推し進めるものであり、都市近効農業の破壊に一層拍車をかけるものであるからです。 都市の近効農業は、生鮮野菜の供給基地としての機能や都市の緑地としての機能をあわせ持っているものであり、その保全のための積極的施策が必要なことは、さきの生産緑地法の審議の際にも明らかにしてきたところであります。しかし、政府の都市近効農業保全の施策は、……
○瀬崎委員 この前の建設委員会で、上田建設グループの土地転がし及びそれから生まれてきた莫大な利益が金権選挙や金権政治に絡んでいる問題については、政府側が今度は調査して報告をする、こういうことに約束はなっております。その後の事態の推移も含めましてきょうは質問をいたしますので、政府として準備しておられる報告は適宜その中に含めて答弁を願いたいと思うのであります。 二月二十七日、予算委員会の分科会で私が行いました質問に対して、福田自治大臣がこの件に関して、「現在滋賀県において、各界の専門家より成る対策委員会をただいま設置をいたしておるわけであります。自治省としては、この委員会における調査検討の結果を……
○瀬崎委員 まず初めに、少しばかり原子力船「むつ」の問題についてお伺いをしておきたいと思います。 八月の十一日の本委員会のときに、佐々木長官は、佐世保市長の発言について、ありがたいことだと思っている、しかし原爆記念日直前、直後などにとやかく政府側から物を言うと誤解を招くので、一定の期間を置いて政府の方から申し入れをしたいというふうな趣旨の発言がありましたね。その後の新聞報道等によれば、政府側から長崎県あるいは佐世保に対する正式の要請をしようと思っていたけれども、若干延期をするような話が出ておりました。この間、長崎あるいは佐世保に対して政府側がどのような働きかけをしたのか。またどのような経緯で……
○瀬崎委員 再処理工場で九月二十日に起こりました畠中君の被曝事故について、けさほども一応の説明がありましたが、私どもは、被曝した本人及び周囲の関係者の驚きといいますか、ショックというものはその時点では大変なものであったというふうに聞いているわけであります。やや前の話ではありますけれども、そういう点で組合の方にひとつその当時の雰囲気のリアルなところをお話しいただきたいと思います。
【次の発言】 今後の参考人の方々の御答弁でひとつお願いがあるのですが、どうしても技術的な問題ですから専門的な言葉等が出るのはやむを得ないと思うのですけれども、聞かさせていただいているわれわれの方は素人でありますから、可……
○瀬崎委員 この前の本委員会において、動燃事業団再処理工場について、労使双方の参考人にお見えいただきまして集中審議が行われました。自主的に政府並びに当局の側から問題が出されたのではないけれども、私どもの方の追及の結果、今日行われつつある再処理工場のウランテストに当たって、一つには、科学的な安全性の保持、この点について、いま一つは、日本ではまさに処女プラントであり、あるいは現在日本にあるいろいろなこの種の施設の中では最も危険性の高い、そういう施設の新しい技術開発を行うに当たつての研究態度が科学的であるのかどうか、こういうような点で重大な事実が指摘されたことはもう十分御承知のとおりであるし、また報……
○瀬崎委員 きょうの委員会については、せんだって動燃事業団の再処理工場の現地調査を本委員会が行って、そのときの記者会見で委員長が集中審議を改めて提起をされております。私もぜひその線に沿ってきょう質問させていただきたいと思いますし、同時に、いまの再処理工場問題というのはごく一部の専門家の関心事だけではなく、相当国民全体の関心事にもなってきて、新聞の報道等を見ても広がりを見せていると思うのです。その上、第二工場がどうだとかこうだとかいう話もちらほら出るし、また電源開発株式会社が北海道の奥尻島を初め、全国で四十ヵ所ほどこの再処理工場施設の候補地等いま検討しているというふうな話も聞いておりますので、な……
○瀬崎委員 道路財源のあり方と深い関係を持つ幹線自動車道建設計画を審議する国土開発幹線自動車道建設審議会は、四十八年の十月十九日に開催されて以来二年間を経過しているわけですけれども、これが現在まだ開かれておりません。当時の会長であった田中前首相は、次のようにあいさつをしております。「いまや横断自動車道を含めましてその建設を全国的に展開し、国土の総合開発の基軸とすべき段階であり、新たな基本計画及び整備計画を策定し、幹線自動車国道網の早期完成をはかる必要がございます。」と強調したわけです。これによって、そのときの審議会の任務とか性格というものは、政府の立場からはおのずから明らかにされたわけなんです……
○瀬崎委員 主として日照問題について質問します。
日照確保のための日影規制については、従来からも私法上の相隣関係としてあったわけですが、これを今回公法上の規制を加えることにしようとしたその背景や原因は何か、説明をしていただきたいと思います。
【次の発言】 そもそもの事の起こりが日照紛争にあったというようなお話なんだけれども、そういうことについては、地方自治体の条例や指導要綱などがそれなりの役割りを果たしておったわけでありますが、これは先国会でも答弁はあったようですけれども、改めてそれら条例、指導要綱等の果たしている役割りに対する評価を聞いておきたいと思います。
○瀬崎委員 第七十五国会でも私がいろいろと質問を申し上げました件は、その後ほとんどが警察の捜査の対象になっております。一部は起訴も行われておりますが、例の上田建設グループの問題について、きょうは政府の責任に関して質問をしたいと思います。 三点あります。 その第一は、建設省として当然とるべき行政措置の責任を果たしているのかどうか、また今後責任を果たしていく意思があるのかどうかという問題です。まず、仮谷建設大臣にお尋ねをしておきたいと思います。 この問題について、前の委員会で、公社だけが悪いのではなく、むしろ仕掛け人は上田グループではないかという質問に対して、大臣は「これは私は両方責任がある……
○瀬崎委員 私は、まず最初に、欠陥原子力船「むつ」をつくり出した政府の欠陥原子力行政について、政府自身根本的な反省とか検討をすることなしに、それをたな上げして、ただただ原子力船「むつ」を佐世保、長崎に押しつける策動を、しかもそのやり方が既成事実の積み重ねという形で強行されていることに強く抗議をして、質問をしたいと思います。 まず、「むつ」の修理港問題について、あるいは母港問題について、長崎県民はもちろんのこと、国民の持っている素朴な質問を提起したいと思うのです。それは、青森において危険だ、問題があるということで追い出された「むつ」を、長崎においては危険がなく、問題なく受けられるべきである、こ……
○瀬崎委員 遠方から参考人の皆さん御苦労さんでございます。 まず、話の順序といたしまして、先ほどまでに参考人の皆さんから出されております共通の御意見に対して、政府側の見解も求めておきたいと思うのです。時間が非常に限られておりますから、簡単明瞭にお願いしたいと思います。 まず第一は、わが国の原子力行政が国民の信頼を失ったことは事実である、こういう指摘は、反対の立場の御意見のみならず、辻市長さんなども大変強調しておられました。政府は信頼を失っておる、この指摘を率直に認めるのかどうか。 第二点は、「むつ」修理港の問題を長崎の局地問題と見てはいけない、何とか長崎だけで解決しようとしてもそれはだめ……
○瀬崎委員 昨日、長崎の地元から八人の参考人が見えて、切実な地元の声というものを国政に反映させる努力をされたわけであります。私はできればその場で政務次官の感想をお聞きしたかったのでありますが、残念ながらそれができませんでした。おおむねその発言は小沢政務次官が聞いておられるわけでありますから、政府を代表して、きのう出されました意見に対する政府側の考えなるものを、まずお伺いをしておきたいと思います。
【次の発言】 ただいま長崎の各界各層の御意見を聞いたというお話がありました。賛否両論があったことは事実であります。しかし、いまの各界各層という言葉の中には、昨日の意見陳述が、決して長崎の片寄った意見、……
○瀬崎委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、政府提出の日本原子力船開発事業団法一部改正案の継続審議の扱いに反対の意見を述べます。 欠陥原子力船「むつ」の放射線漏れ事故は、事故から今日に至るまでの論議の中で、日本原子力船開発事業団の欠陥性に起因する必然的なものであったことがいまや明白になっております。 すなわち、原子力船開発事業団は、三菱原子力工業や石川島播磨重工など独占企業の混成部隊にすぎず、科学技術庁や運輸省の指揮体制もばらばらというきわめて無責任なものだったのです。政府が設置した「むつ」放射線漏れ問題調査委員会ですら、原子力船事業団の欠陥性については多々指摘をしております。 本……
○瀬崎委員 まず原子力発電所の安全審査にかかわる公聴会の問題についてお尋ねをしたいと思います。
柏崎にいま東電が計画している原子力発電所については、さきに原子力委員会が決めております公聴会開催の四条件に該当しない、このように政府側はしているのでありますが、それをあえて公聴会を開こうという理由はどこにあるのか、まず答えをいただきたいと思います。
【次の発言】 そうすると、今度の公聴会に関しては、地元から聞いてくれという要望があったのではなくて、科技庁の方で開く必要性があったので開催を申し入れているのだ、こういうことなんですね。
【次の発言】 しかし一応は、やはりこの四つの条件を決めているという……
○瀬崎委員 昭和四十六年に解体をした住友原子力工業の臨界実験装置の一部であったステンレス棒から、コバルト60が表面線量で〇・二ミリレントゲン・パー・アワー検出をされたことは、この前の本委員会で指摘をいたしました。
この炉心の支持枠でありましたステンレス棒はもとは六本あったわけでありますが、そのうち四本は立山精機の倉庫で発見をされたわけです。残りの二本は一体どうなっておったわけですか。
【次の発言】 溶解はどこで溶解をしたのかということと、それから立山精機が加工して売った得意先ですね。長さ二メートルで直径が五センチほどある、しかも重量も相当あって値段も高いものですが、これがすぐに見つからないと……
○瀬崎委員 きょうは地震の問題を中心にして、少し他の問題も入りますが、質問をしたいと思います。 ことしに入って、世界的に見てもグアテマラの地震とかイタリア北部の地震とかあるいは中国の地震、西イリアンの地震、フィリピン南部の地震、大きい地震が相次いでいて、そういう点が日本の国民にも大きな不安を呼び起こしていますし、また地震の予知を誤るとかあるいはまた地震によって引き起こされる災害を防止する対策等を誤りますと本当にはかり知れない被害になることも、日本の国民自身の経験を通じて知っているわけであります。そういうところが九月一日に前後していやおうなしに地震に対する関心も高まってくるということではないか……
○瀬崎委員 まず琵琶湖総合開発の見直し問題で質問いたします。 十年の時限立法の中ですでに五年目に入ったわけでありますが、実際の事業の進捗状況について見ますと、総事業費四千二百六十六億円に対して五十年度補正後で一千百八十八億円、事業費ベースで見て進捗率は二七・九%であります。これを事業量で置きかえますと恐らく一〇%台だろうと思われます。こういう点ではとうてい十年間どころか数十年かかっても事業が完了するような見通しは立たない事態に追い込まれております。 こういうことになってきた原因と琵琶湖総合開発事業の今後の推進に当たっての問題として、一応国土庁もまとめているようでありますが、われわれの方でそ……
○瀬崎委員 今回の下水道法及び緊急措置法の改正が水質汚濁の防止を目的にして提案されたものであるということを前提にして質問をいたします。
閉鎖水域の代表格である琵琶湖については、私もいつも強調しているのでありますが、近畿一千三百万住民の水がめであるという特殊性を持っておるわけです。そういうふうな立場からするならば、現状維持の水質保全ではなしに積極的に水質を回復する対策が必要なんだ、こういうふうに考えるわけなんですけれども、この基本的な観点についてまず建設大臣の考えをお聞きしておきたいと思います。
【次の発言】 私はそういう事細かなことをお聞きしたのではなくて、とにかく一般的に言われる閉鎖水域に……
○瀬崎委員 私は、原子力行政の問題と、それから防災科学技術の問題について質問をいたします。
五十二年度の科学技術庁の概算要求の中で原子力安全委員会の設置が提起されておりますけれども、政府としてはこれをいつから発足させようとしているわけですか。
【次の発言】 そうすると、政府としてはあくまで来年度に具体化するということを前提にかかっているんだと、こう理解しておいていいわけですね。
【次の発言】 第一に、事務局は科学技術庁の機構の中に置こうとしているのか、それとも安全委員会の機構に専属する、いわゆる公取型にしようと思っているのか、一体どちらですか。
○瀬崎委員 まず第一の問題は、科学技術庁や原子力船事業団が長崎あるいは佐世保で行っている行為が国会の審議を実質的には軽視しているのではないかという点であります。佐世保で今月の末ごろから「むつ」に関する展示会をやられるようですね。お尋ねしておきたいと思います。
【次の発言】 その展示会の目的は何ですか。
【次の発言】 ということは、政府並びに事業団側の願望としては早く「むつ」を受け入れてもらいたい、いわゆるその一つの下準備、こういうことですか。
【次の発言】 そういう国民的な理解を得たいというものであるならば、全国至るところでやるべき性質のものだと思うのですが、ほかでやっているのかどうかというこ……
○瀬崎委員 まず大臣にお伺いをしたいわけでありますが、先般、青森県に行かれまして県漁連の代表に会っていらっしゃいますが、そこではどのような要請を受けられていますか。
【次の発言】 本日は長崎県の漁連の会長にも会っていらっしゃるわけですが、ここではどんな要請を受けて、どういう見解を示されているのかお聞きしておきたいと思います。
【次の発言】 青森の場合は、四者協定を守ってほしいという要望に対して大臣は、四月十五日をめどにして母港撤去に努力する、このように答えられているわけですね。
【次の発言】 その四月十五日をめどに母港の撤去に努力するということは、佐世保修理港問題が解決しようとしまいとそれは実……
○瀬崎委員 日本共産党・革新共同は、原子力船開発事業団法の延長法案の継続審議には強く反対をいたします。 その理由のまず第一は、事業団が原子力船の研究開発を行い得る体制では全くなかったという点であります。 大山報告の指摘を待つまでもなく、基礎研究はどこか他の機関で終わったものとして実用船をつくるかのような体制で行われておりました。また、十年の期限を切っている事業団ではとうてい有能な人材も集め得ないし、また技術の蓄積もできない、こういうことも明らかであります。さらには、関係の企業とかあるいは官庁の出向者の寄り集まりであり、「むつ」の原子炉の出力試験を行う前に原子炉関係の部課を廃止しているという……
○瀬崎委員 まず、建設省の方に伺いますが、長良川の安八での堤防決壊の原因は、今日明らかになっているわけですか。
【次の発言】 直接的な堤防決壊の原因についていろいろ指摘されておったわけですが、それについては、建設省として責任ある突きとめ方はしてあるのですか。
【次の発言】 堤防の危険度評定基準では、Cの地点で決壊をしているわけでありますけれども、これはその評定そのものがいいかげんなものであったのかどうなのか、答えていただきたいと思います。
【次の発言】 普通一般に国民の目から見れば、切れていいということではないけれども、切れるんならばAの地点が切れるであろう、まさかそこが切れずにCが切れるであ……
○瀬崎委員 公述人の諸先生方、御苦労さんでございます。 まず第一に伊藤公述人にお尋ねをいたしたいと思います。 先ほどのお話の中で、列島改造論が出たから地価が上がったのではない、地価はすでに三十一年当時から上がっていたんだ、こういう御説明でございました。しかし現実に地価公示価格で見ましても、昨年度が三〇%でしたか、文字どおり異常な値上がりであったことは事実だし、その中身も昨年度後半の値上がりが異常であったわけなんです。ですからそういう意味で、日本列島改造論が出たればこそそういう異常な事態が起こったのであって、これと関係ないということは言えないように私思いますし、またそれ以前を考えましても、旧……
○瀬崎分科員 中小企業に対する金融政策の問題に関してお尋ねします。
二月十四日に円の変動相場制に移行したばかりで、円が一六%以上の実質切り上げ状態になっているわけですが、政府が予算の組みかえをはじめ責任ある政策転換を示さないままに、再び外国為替市場を閉鎖させるに至っております。ドル不安に基づく国際通貨危機はさらに長期化するであろうと考えるわけなんですが、これがわが国の中小零細企業の現状と前途にどういう影響を与えると、大臣、お考えになりますか。
【次の発言】 かなりとはどういうふうな内容を意味するのですか。
【次の発言】 いま大臣は、通貨調整のおさまりぐあいにもよるがというお話をされたけれども……
○瀬崎分科員 私自身が中小企業の経営者の一人といたしまして、現実に中小零細企業の困っている状態を政府に反映し、やる気があれば可能な金融面での対策を求めたいと思います。 一般的にいって、大企業の繁栄とは対照的に、中小零細企業は、どんな経済状態のもとでも、常に不安定な経営をしいられていることは、御存じのとおりであります。特に、毎年三、四月になりますと、決算期、決済期、納税期が重なって、危機が叫ばれるわけであります。それに加えて、ことしの場合は、昨年十一月来のつくられた石油危機と大企業の便乗値上げがつくり出しました異常な経済状態によって、中小零細企業の困難は、想像を絶するものがあるわけなんです。 ……
○瀬崎分科員 今年設立を予定されております滋賀医大の、地元負担問題についてお尋ねをしたいと思います。 これまでも議事録等で振り返ってみますと、国立医科大学の新設のたびにこの地元問題が論議されておりまして、当然のことながら政府のほうにおいても改善に努力をされたと私は信ずるのであります。 そこで、四十七年十一月に滋賀県が文部省にも提出をいたしております「国立滋賀医科大学設置希望の現状と整備計画」の写しを私もここに持ってまいりました。これなんですが、これは御存じだと思います。この中には、「国立医科大学建設用地は適法手続をとり国に無償提供する。」と書いてあるわけです。また、昨年二月十三日、大津市会……
○瀬崎委員 私は核防条約の批准に関して、原子力の平和利用に関する部分についての質問をいたします。 まず第一に、核防条約を批准しようとしていることと、それから核燃料との関係についてお尋ねをしたいのであります。 日米原子力協定では、発電規模六千万キロワットまでの濃縮ウランの供給を約束しておりますし、現にわが国もアメリカから核の供給を受けているという実情がありますね。しかし、一方で、核防条約第三条第二項では、締約国は、ウラン鉱石や濃縮ウランがこの条約上の保障措置を適用されない限り、非核保有国に供給しない、こういうことを定めております。核防条約に対して日本が未締約国、アメリカが締約国という状態で、……
○瀬崎委員 いま提案されている安全局の設置が、求められている原子力行政全体の抜本的な改革の一環という役割りを担い得るものなのかどうか。「むつ」問題などの審議が進むにつれて、名は安全局ではあるけれども、中身においてはむしろ看板に偽りがあるのではないかという疑問すら出ております。こういう点で、正しい判断をしていくためには、現に起こっている問題で、かつ解決を迫られている問題、これに政府がどういう態度をとっているか、このことをはっきりさせる必要があると思うのです。そういう点で、私は二、三の緊急に解決を要する問題について質問をしたいわけであります。 その前提といたしまして、科学の委員会ではしばしば問題……
○瀬崎分科員 三木内閣が物価大作戦と称しながら、政府の意思と権限で直接抑えることのできる公共料金について、今回たばこ、酒の値上げ法案を出してきたことについて、結局三木内閣も物価値上げの内閣であることを証明したと思いますし、私は冒頭に値上げに強く反対をして、質問に入りたいと思うのです。 まず、専売公社にお伺いをしたい。今日、たばこの自動販売機を備えている小売店はどのくらいの割合になっているのか、また、自動販売機の台数は全国でどのくらいあり、たばこの定価がもし改定された場合、改造か買いかえを余儀なくされる台数はそのうちどれくらいあるのか、答弁をいただきたいと思います。
○瀬崎分科員 原子力問題に関する懇談会が正式に発足したそうなんですが、まず、それについてお尋ねをしたいのであります。
正式の名称はどういう名称なんですか。
【次の発言】 前内閣のときには、検討委員会とかなんとかいうような名前で発表されたことがあるように思うのですが、そういう名前から変わったわけですか。
【次の発言】 昨年来、長官もよく御存じのとおりの不祥事件が続きました。分析化研のデータの捏造事件、「むつ」問題、それから、実質的に動いている原子力発電所は一基か二基という原子力発電所の相次ぐ事故、こういうことで、科学技術庁や政府に、果たして日本の原子力開発を進めていく能力や資格があるのかどうか……
○瀬崎分科員 まず、大臣にお伺いをしたいのでありますが、昨年、滋賀県の知事選挙をめぐりまして、上田建設及び同社社長の上田茂男氏が、自民党が支持しておりました前野崎県政の存続を目指しまして、当時の社会党の県本部の幹部に政治献金を行って革新統一の分断を図った。これに対しまして社会党は、大会で、保守勢力の仕組んだ革新勢力の分断策に乗じられ、党と県民にとって許しがたい腐敗行為を行ったとして、当時の県本部三役を除名処分にした。このことについては御承知だと思います。私はいますぐこれが違法であるかどうかを尋ねようとするのではないのです。三木首相は、わが党の不破議員の質問に答えまして、企業が自民党に献金してい……
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