このページでは中川一郎衆議院議員の34期(1976/12/05〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は34期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(中川一郎君) お答え申し上げます。 まず、国の安全保障と食糧の関係につきましては、総理大臣の答弁のあったとおりでございます。 次に、水田利用再編成対策についてお尋ねがありましたが、これは総合自給力の強化を図るため、長期的な視点に立って農業生産構造の再編を図ろうとするものであり、これを円滑に実施するためには、何よりも農家の方々を初め関係者の理解とその自主性に基づく対応が不可欠でありまして、必ずしも法的措置にはなじまないものと考えております。また、従来の経験に照らして見ましても、地方公共団体、農業団体と一体となった推進体制を確立し、農業者の理解を得て、その自主的協力によって実施する……
○国務大臣(中川一郎君) 日本農業に対する基本的な御提案がございました。 わが国農業は、他の国と違いまして土地条件、気象条件が非常に厳しい中で経営しておりますから、並み大抵でないことは察しがつくところでございます。 そこで、従来とも農業生産基盤の整備あるいは環境整備、さらには価格対策、構造政策、あるいは担い手対策、後継者対策と、各般の施策を強力にやってきたところではございますが、今後ともなお一層これらを強く推進をして農業を守っていかなければ、農業は単なる食糧を確保するというだけではなくて、生活を守る上での安全保障でもございますので、しっかりがんばっていきたいと存じます。 なお、農業はまた……
○国務大臣(中川一郎君) 国有林野事業改善特別措置法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 国有林野事業は、昭和二十二年に特別会計を設置し、企業的に運営することとなって以来、国土の約二割を占める国有林野の管理経営を一体的に行い、今日に至っております。 この間、国有林野事業の運営に当たりましては、それぞれの時代における社会的、経済的要請にこたえて、林産物の計画的、持続的な供給、国土の保全等の公益的機能の発揮、地域振興への寄与等の使命の達成に努めてまいったところであります。 しかしながら、最近における国有林野事業の経営構造は、森林の有する公益的機能の維持や資源賦存状況から伐採量に限界……
○国務大臣(中川一郎君) 農林省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 第一は、農林省の省名の農林水産省への変更及び水産庁の組織の整備強化についてであります。 わが国の水産業は、農林業と並ぶ重要な第一次産業であり、また、水産物は、国民の動物性たん白質食糧の供給源として重要な地位を占めております。 しかしながら、二百海里時代の急速な到来等、わが国水産業を取り巻く諸情勢はきわめて厳しいものとなっており、これに対処してわが国水産業の発展と水産物の安定的供給の確保を図ることは、現下の重要な政策課題となっております。このため、わが国周辺及び遠洋海域における水産資源……
○国務大臣(中川一郎君) 農業、林業及び漁業の各五十二年度年次報告並びに昭和五十三年度において講じようとするそれぞれの施策につきまして、その概要を御説明申し上げます。 第一に、農業について申し上げます。 最近、農業をめぐる諸条件が大きく変化する中で、農業就業人口の減少率の著しい鈍化、若年男子農業就業者の増加、農地転用の減少等、高度成長期とは異なる動向が定着しつつあるように見られます。 農業の生産活動は畜産を中心として活発化していますが、農産物需要の伸びが鈍っているため、生産の増加とともに需給は軟化し、農産物の生産者価格の上昇率は著しく低くなっています。 一方、米の過剰傾向が強まっており……
○国務大臣(中川一郎君) アメリカとの農産物の輸入問題につきましては、総理が答弁ありましたように、農家にだけ犠牲を与えるというようなことがないように今日まで粘り強く交渉してまいりましたし、まだ意見の一致は見ておりませんが、今後も粘り強くアメリカへの理解を得て円満な解決を図りたい、かような考えでございます。(拍手)
○中川(一)委員 鈴木農林大臣の大変な御苦労によりまして、曲がりなりにも日ソ漁業暫定協定が調印をされ、ここに批准の運びになりましたことは、御同慶にたえないところでございます。しかしながら、交渉経緯、結果について見ますときに、非常に多くの問題が残っております。以下、問題点について、この際、政府の所見を承りたいと存じます。 この交渉において私たちが一番問題としなければならないのは、漁獲量につきましてはわずか三日間しか交渉日数を要しておりません。その大部分はいわゆる北方問題、北方四島に関しての考え方についての議論がなされたのか、あるいはなされないまま待ちぼうけを食ったのか、非常に問題のところでござ……
○中川国務大臣 このたび農林大臣を拝命することになりましたが、この機会に一言ごあいさつを申し上げます。 現在の農林漁業を取り巻く内外の諸情勢には、まことに厳しいものがあり、農林水産行政の責任者として、その責務の重大さを痛感しております。 関係方面の御協力を得て、この重責を果たすため最善の努力を尽くす覚悟でありますので、よろしくお願いいたします。 私は、農林水産行政の基本は、農林漁業者が誇りと働きがいを持って農林水産業にいそしめるよう、その体質の強化を進め、総合的な食糧自給力の向上を図るとともに、国民生活の安定を図ることにあると考えます。 このためには、農林漁業者はもとより、消費者対策、……
○中川国務大臣 ことしの春のような減船あるいは加工業者に対する規制等はないと思います。減船は、限られたごく一部のものであります。しかし、一部でありましても、春にとりましたような対策をしっかりとって、漁民に不安を与えない措置をとってまいりたいと存じております。
【次の発言】 法律をつくることの方がいいのか、あるいは予算上の措置できめ細かく処置をした方がいいのか、いろいろと議論のあるところでございますが、どちらにしても漁業者に支障のないように最善を尽くしていきたい。現段階で法律をつくらなければ支障があるとは考えておりません。
なお、先ほど来、等量主義ならばもう協定は必要ないんじゃないか、簡単に言……
○中川国務大臣 あの線を変えたことによりまして、昨年とっておりました実績は、たしか一万二千八百トンでございます。
【次の発言】 その線から入れないことになりましたから、ゼロということでございます。
【次の発言】 お尋ねが、日米加によって規制ラインが西に動いたことによって減少された漁獲量は幾らかというお尋ねでございましたから、一万二千八百トンでございます。ことしは幾らかとおっしゃいましたから、線が動いたために船が入れなくなりましたから、一匹もとれない、一トンもとれない、ゼロ、こういうことでございます。
【次の発言】 二百海里時代を迎えまして、二百海里の中の魚については沿岸国が管轄権を持つ、こうい……
○中川国務大臣 正直申し上げて米価についてはまだ何も決めてございません。ただ、昨年の倍に近い生産調整、しかも十カ年というようなことがありますから、その辺の事情を勘案して決めなければならないなあ、しかしいずれにしても法律に基づき米審等の意見も聞いて妥当な米価を決定したい、こういうことだけでございます。
【次の発言】 非常災害用の米を蓄えておくようにということでございます。非常にいい御指摘ではございますけれども、仮に十五日間災害があったということで、必要な米は五十万トンあれば十五日間もてる。それに対して二百万トンは手持ちということでございますので、どんな災害があってもまず三カ月分くらいは心配がない……
○中川国務大臣 農林省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 第一は、農林省の省名の農林水産省への変更及び水産庁の組織の整備強化についてであります。 わが国の水産業は、農林業と並ぶ重要な第一次産業であり、また、水産物は、国民の動物性たん白質食料の供給源として重要な地位を占めております。 しかしながら、二百海里時代の急速な到来等わが国水産業を取り巻く諸情勢はきわめて厳しいものとなっており、これに対処して、わが国水産業の発展と水産物の安定的供給の確保を図ることは、現下の重要な政策課題となっております。このため、わが国周辺及び遠洋海域における……
○中川国務大臣 二百海里時代を迎えまして水産問題が非常に大事になってきた。しかも、外国と交渉いたします場合に、やはり水産大臣として交渉する方がいいのではないか、こういう観点から水産省というものに独立してはという意見もありましたが、また一方では、食糧行政はこれまた一貫して行うことがいい、同じ食糧でありますものを農業と水産と分けるということにもまた問題があろうかということで、かれこれ検討いたしました結果、省名を少なくとも農林水産省ということで、水産を担当する役所である、役人である、そういうことを明記し、所要の水産庁の組織の強化ということが現段階においては、まずいいのではないかという判断のもとに省名……
○中川国務大臣 昨年ごろから特にアメリカから農産物の輸入について非常に強い関心がありまして、特に牛肉、オレンジあるいはジュース、それから木材、こういったものに強い関心がございましたが、ことしの一月、御承知のように、アメリカとの関係においては調整が終わったわけでございます。その基本とするところは、わが国の農政に支障を与えない、こういう範囲で調整を行うということにして話し合いがまとまったわけでございます。そこで、今回総理が参りました際は、政府間においては二国間の話はなかった。ただ議員さんその他からいろんな意見が出て、ただいま御指摘のようなことがあったようでございます。 そこで、今後ともできる限り……
○中川国務大臣 農林水産委員会の開催に当たりまして、私の所信の一端を申し述べます。 最近のわが国経済社会の動向を見ますと、わが国は過去数カ年にわたる経済社会の波乱と停滞を乗り越えて、安定成長社会への道を全力を傾けて切り開いていくことが強く求められております。資源問題、通商上の摩擦の増大等多くの制約を克服し、均衡のとれた安定社会へ大きく転換していかなければならないのであります。 かかる状況のもとに、農林水産業は、国民生活の安全保障にかかわる食糧を安定的に供給するという使命のほか、健全な地域社会の維持形成と国土及び自然環境の保全という重要な役割りを担っております。こうした農林水産業の役割りは、……
○中川国務大臣 一番の背景は、やはりドル関係が日本は黒字である、これを少し調整すべきだという背景があったことは事実でございます。その中において牛肉とオレンジがなぜ出てきたか。これはまた一般的なことでございますが、アメリカにおいて、非自由化すべきだという勢力と、それからやはり自由化であるべきで保護貿易はいかぬ、特に鉄とかああいうグループは保護貿易議員がいるわけでございます。ところが、農産物を中心とする議員は、やはり自由貿易だ、というのは、アメリカは日本にずいぶん穀類を売っておりますから、自由貿易の立場を主張する。ところが、農村議員の中にも、日本は一体農産物において自由貿易しているんだろうかという……
○中川国務大臣 森林組合合併助成法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び改正内容を御説明申し上げます。 森林組合合併助成法は、適正な事業経営を行うことができる森林組合を広範に育成して森林所有者の協同組織の健全な発展に資するため、その合併についての援助等の措置を定めて、森林組合の合併の促進を図ることを目的として、昭和三十八年に制定されたものであります。 この法律につきましては、昭和四十九年に合併及び事業経営に関する計画の認定制度につき、その適用期限の延長が図られたところでありますが、その後における森林及び林業をめぐる諸情勢の変化に対処し、森林組合の事業経営基盤を一層強化する必要……
○中川国務大臣 わが国林業は、国土保全あるいは住宅の大事な木材供給源、環境等々から重要な使命を持ってそれぞれの任務を果たしてまいりましたが、最近における木材価格の動向ないしは住宅資材の需要の縮小、あるいは外圧等も若干関係すると思いますが、国有林を含めてわが国の林業界は非常に厳しい事態にある。そこで、民有林、国有林ともに思い切った手を打って、今後に対処しなければならないというのが現状であろうと存じます。
【次の発言】 まあ、一つは、基本的な問題はやはり需給の問題であろうと存じます。そのほか、わが国は高度経済成長ということもありましたし、木材は非常に長期にかかる、こういうところから造林意欲も上がら……
○中川国務大臣 不足払いの保証価格は法律の定めるところによって決定するわけでございます。法律の定めるところは、再生産を確保することを中心として決めることになっております。 そこで、昨年の生産事情をよく調べてみますと、生産は非常に伸びておる、そういった要素をそのまま計算をいたしますと、若干引き下がるわけでございます。昨年並みの生産の意欲が持てるかどうかという判断からいきますと、若干なりとも下がってもいいのではないかということに計算上なるわけでございますが、これは生産事情が非常によくなって、えさの値段が非常に下がっておる、生産性向上が非常にあった、幾つかの要素はございますけれども、限度数量オーバ……
○中川国務大臣 北海道寒冷地畑作営農改善資金融通臨時措置法及び南九州畑作営農改善資金融通臨時措置法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。 北海道寒冷地畑作営農改善資金融通臨時措置法は、北海道における寒冷がはなはだしい特定の畑作地域を寒冷地畑作振興地域として指定し、また、南九州畑作営農改善資金融通臨時措置法は、夏季における降雨量がきわめて多く、かつ、特殊な火山噴出物で覆われている南九州の特定の畑作地域を南九州畑作振興地域として指定して、それぞれ、これらの地域内の農業者で営農改善計画を立て、これに基づいて営農の改善を図ろうとするものに対し、農林漁業金融公庫が必要な資金を貸し付ける……
○中川国務大臣 角屋委員御指摘のとおり、林業を取り巻く情勢が非常に厳しいのでありますし、また林業の実態を見ますと、森林所有者が生産活動を行います場合に、個別に実施することはきわめて困難であって、幅広い対応をしなければならない。 一方、御指摘のように、近年とみに森林の持つ機能が、国土の保全、水源の涵養あるいは環境保全等、森林の有する機能を多角的に充実いたさなければならないということが非常に国民的に要請が強まっております。このような情勢の中で、森林組合は、従来からも森林所有者の協同組織体として生産から流通に至るまでの一貫した事業を推進し、それなりの機能を果たし、特に国土の保全等公的部面も果たして……
○中川国務大臣 昨年法律を通すに当たりまして、その基礎ともなるべき参考資料の数字が間違っておったということは、権威ある当委員会に提出いたします資料として、まことに申しわけないことであり、遺憾であったと存じます。かかることは今後ないように十分戒めていかなければならないと存じます。 ただ、この法案を通すに当たりまして林野庁が農薬会社等と癒着を持った何か他意のあることであったかどうか、そのために捏造したと言われますと、これは私としては、そういうことではない、単純なミスではありますけれども、あってはならないミスであることは間違いございません。そして、松枯れという問題は日本じゅう大変なことでございます……
○中川国務大臣 御承知のように、日ソ間のサケ・マス問題は、長い間いろいろと経緯があったわけでございます。 そこで、昨年は特に二百海里の問題等々がありまして、二百海里ではとれないけれども、公海において一定の条件で六万二千トンということで何とかしのいだわけでございますが、今年につきましては、昨年来お話があり、二月十五日から両国代表で話し合いをいたしましたが、冒頭ソビエトから、沖取りは差し控えたい、こういう厳しいお話が出まして、非常にわが国としては当惑いたしたのでございますが、その後、代表団の話し合いにより、沖取りは明年は認めるというところまで来まして、さらにその後、内村前次官が私の代理ということ……
○中川国務大臣 御指摘ではありますけれども、農林省というのは農民を守る立場で、たとえば農家が土地を持っている、そこを道路に欲しい、あるいは飛行場に欲しいといったような場合、これは農地法に照らして農地以外のものに利用していいかどうか、同時にまた農民の権利を守る、こういうことが基本でありまして、運輸省が使う土地について、建設省が使う土地について、農林省が前向きでその分を責任を持つということは、これは空港公団の問題のみならず、全体として私はいかがなものであろうか、やはり利用される方が代替地を探すなり補償するなりということを第一義的の責任者としてやるべきであって、それに対して農林省が許可をしたり、ある……
○中川国務大臣 私どももこの農業者年金の制度をつくりました際に参画いたしておりますが、確かに農業経営者の老後保障というものも大事であるということには間違いありませんけれども、やはり政策年金としての意味は、経営移譲を円満に行って、農業の若返りとか近代化とか合理化とか、こういうものを積極的に取り入れていく、あわせて農業者の老後保障を見ていくという一体のものであって、単純にそういうものがなしに老後だけを見るならば国民年金で十分というわけでありませんけれども、これでまあまあ一般国民並みの年金の仕組みはあるということで、両者を密着させてともどもによくなるというところにこの政策年金の意味があるもの、こう承……
○中川国務大臣 この仕組みは経営移譲ということが中心といいますか、老後保障ももちろんありますが、政策的に経営移譲ということになっておりますから、男であれ女であれ、奥さんであれだんなさんであれ、経営移譲ということであれば加入できるわけでございますが、経営移譲権のない奥さんというものについては加入できない仕組みになっておるわけでございます。しかし、奥さんの地位あるいは奥さんの農業に働きます重要な立場等を考えまして、これは最重点的にひとつ前向きに、勉強会というのですか、検討会の研究課題として鋭意進めておりまして、仕組みの中でどう扱うか、どういう考え方をもって加入できるようにするか、これは最善を尽くし……
○中川国務大臣 御承知のように、木材関係は貿易については自由化されておるわけでございます。したがいまして、現在のところはむしろもっと輸入をしろというぐらい厳しい世界情勢であることは御承知のとおりでございます。これは、アメリカのみならず、多くの国々がわが国に迫っておるところでございます。ところが、一方、国内木材は、消費の動向、特にここ数年住宅資材等が非常に需要が少なかったというようなことで、国内の木材、森林が非常に厳しい情勢にある。そこで、いかにこれに対処するかということでございますが、輸入についても、各国とも無理のないような話し合いを進めていかなければなりませんし、同時に輸入については、自由化……
○中川国務大臣 芳賀委員御指摘のとおりでございまして、十年間はだんだん厳しくなっていく、しかし十年間たって大体横ばいにしていく、そして二十年たったら上向きにしていく、こういうことでこの再建案を組み立てておるわけでございまして、それだけになかなか厳しい内容ではございますが、こういった姿で何とかひとつ国有林を二十年後には希望の持てるものに、ひとり立ちができるという形にしていきたい、こういうわけでございます。
【次の発言】 いずれにいたしましても、よりよい直営、よりよい請負ということで事業執行の能率化、合理化というものをやっていかなければならない。ただ、従来からの労務関係もございますので、やはりそう……
○中川国務大臣 農林漁業金融公庫法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容を御説明申し上げます。 わが国の農林漁業は、国民の食糧を安定的に供給するという使命とともに、健全な地域社会の維持形成と国土及び自然環境の保全という重要な役割を担っており、その体質の改善強化を進めるためには、農林漁業に対し強力な施策を展開することが必要であります。そのための施策の重要な一環として、政府は、従来から農林漁業金融公庫を通じ、または農業近代化資金制度、漁業近代化資金制度等により農林漁業の生産性の向上と体質の改善強化のために必要な長期かつ低利な資金の融通の円滑化に努めているところであります。 ……
○中川国務大臣 今日、農業を取り巻く情勢が厳しく、あらゆる点において生産性を上げ、農家経済を安定し、よってもって食糧自給度を高めなければならない、そういう場合に、いい品種ということは非常に農政上大事なことでございますので、この際法律の改正もいたしまして、いい品種が次々と出られる、こういう仕組みについてお願いを申し上げたところでございます。
【次の発言】 原案でもその趣旨は達成できると思いますが、修正した方がよろしいということであれば、結構でございます。
【次の発言】 御指摘の点は、そういうこともよかろうかなと思いますので、本委員会で修正いただきますならば、それも結構なことだと存じます。
○中川国務大臣 米価のスケジュールにつきましては、大体お話のあったとおりでございます。 そこで、お尋ねの稲作転換と米価との関係でございますが、何といっても過剰傾向、消費が伸びないということもありますが、生産意欲が強いということもありまして過剰になっておるわけでございます。そこで、過剰はどうしても困るということで、過剰処理あるいは作付転換というようなことが、昭和四十四、五年に引き続いて第二回目の厳しい情勢を迎え、昨年来水田利用再編成というものをお願いして今日に至り、さて米価をどうするかということでございます。 米価は、御承知のように、食管法に定められました所得補償方式というものを基本として決……
○中川国務大臣 お米につきましては、所得補償方式という基本はありますけれども、その計算の仕方というものはいろいろあるだろうと思うのです。したがって、戦後三十二年間計算いたしましても、収量のとり方とか、バルクラインとか、労賃のとり方等々いろいろ議論はあるところでありまして、これが絶対いいものだということではない。しかし、全体として米が過剰傾向にあるときにはなるべく自粛したとり方を、それから米が少ないときには、やはり意欲的に生産ができるような所得補償方式の枠の中でときどきに応じてしんしゃくするということはもう実績から見ても明らかなところであり、またその辺が運用の妙味でもあろうと思います。ですから固……
○中川国務大臣 あした米価審議会を開きまして諮問をし、答申をいただきまして、あさってじゅうには決めたいと思っております。
【次の発言】 島田委員も御承知のように、昨年、麦価につきましては、従来奨励金としてありましたものも麦価に加えまして、これをベースにしてパリティをもって計算をする、将来は別としてもこういうことを当分続ける、もうすることによって麦の価格について適正を期そうということで決まっておりますので、これを採用して決定をしたい、こう思っております。
【次の発言】 抑えるとか引き上げるとかということではなくて、決まったとおりパリティの数字そのもので決めたい、こう思っております。まあ、月末とい……
○中川国務大臣 今日の米をめぐる情勢はちょうど昭和四十三、四年ころと同じ状況でございます。あの当時も七百万トン、約一兆円の資金で、国の財政によって処理をした。あの当時はたしか四年ないし五年は米価は据え置かなければならない、そして、この過剰傾向を抑えなければならぬということで、農家の皆さんの血のにじむような二百三十万トンの生産調整をお願いしつつ、米価算定の方式にもいろいろと手心を加えさせていただいて、そして厳しい中に政府と農家の皆さんの理解によってあの過剰米を処理すると同時に需給のバランスをとった。 今回も前回と同様、より以上厳しい状況にございます。すなわち、生産意欲は非常に強い、自力開田が年……
○中川国務大臣 御指摘のとおり数字が変わっておるわけなんです。なぜ変わりましたかというと、これは根本的な問題でございますから御説明申し上げなければなりません。 従来どおりの計算ですれば従来どおりの値段があるわけでございますが、今日の生産事情あるいは経済状況、米の消費の実態等から見て、こういう需給事情から見たときの米価はいかにあるべきかというところから、いわゆるバルクラインをとりました――一部団体からは八〇%、政府は五 〇%でやっておるわけなんです。 そこで、ことしは必要量の米についての生産費はいかにあるか、これは昭和四十六年、七年、八年にやった方式なんです。必要な米について――必要な米とい……
○中川国務大臣 確かに四条でしたか、書いてございますが、第二条第一項では、「需要が増加する農産物の生産の増進、需要が減少する農産物の生産の転換、」ということで、減少する場合の転換も法律に義務づけられております。四条では「必要な」ということがあって、必要のある場合と必要のない場合とがありますから、この際は必要がないのではないか、法律になじまないのではないかということで、法的措置をとらないということでございます。
【次の発言】 生産調整はことしに始まったものではございません。御承知のように、昭和四十五年、四十六年から生産調整をやってまいりまして、この方法でやってそう大きな矛盾はなかったということで……
○中川国務大臣 御指摘の点、農林省でも検討中でございますが、先ほども年金のときにお話がありましたように、横並びの問題として、地震保険の場合と農業共済が行う保険では掛金その他が差がついておりますので、その辺をどう対処するか研究さしていただいて、できるだけ趣旨に沿うようにしたいと存じます。
○中川国務大臣 外国から入っておりますチルド肉は、大体月三千トンほどを消費者に渡しております。そのうち月五百トン、それが御指摘の安い肉、ちびっとということのようでございます。これもだんだんふやしてまいりまして、御指摘もございましたので、二月からひとつ倍ぐらい出したい。全部出せばいいのでございますが、実は国産牛肉とのバランスといいますか関連においてこれは売るという仕組みでございますので、全部そういうふうにはまいりませんけれども、二月からは倍にしたいし、また、これは輸入肉だけじゃなくて、肉を安くすることについては、また御質問があればあれでございますが、生産費の引き下げや、特に流通コストの引き下げ、……
○中川国務大臣 まさに大事な御指摘でございまして、食糧というものは、その国の風土、気候すべてに合った、こういう古来の米のようなものを大事にしていくということは、まさに国民的課題だろうと私は思うのでございます。 ところが、最近の傾向は米の消費量がだんだん減ってまいりまして、一時期百五、六十キロも食べておりましたものがいま八十キロ台に下がっておるわけでございます。しかもこの傾向がだんだん強くなってまいりまして、逐次減っていく。しかも今度逆に生産の動向は伸びておるというので、昭和四十四、五年ごろ七百万トンから余りまして、一兆円をかけて処理をした。外国に輸出したらいいじゃないかという議論もございます……
○中川国務大臣 一見ペナルティーのようには見えますけれども、もしこの仕組みをつくりませんと、正しい者がすなわち生産調整をやらなければならない。どなたもこれを好んでやる人は少ないわけでございますので、正しい人が報われるという最小限度の規制措置でございまして、法的に、これをやらないから罰金をかけるとかいうような刑法上あるいはその他の罰則はかけておりませんので、法律上のペナルティ、ではない。この目的を達成するためには、この程度の最小限度のことをやりませんとでき得ないわけでございます。 そこで、法律でやったらどうか、こういう御議論もございます。しかし、農家の皆さんにこういうものを法律で抑えることこそ……
○中川国務大臣 漁業権は水産庁、農林省の権限でございますので、判断は、いま法制局長官が申しましたように、昭和二十一年のGHQの指令に基づいて、行政分離によって行政権はなくなった。なくなった瞬間にこの権利はなくなる。それで、昭和二十四年の新しい漁業法のときには、漁業改革に基づいて旧漁業権を買い上げる、そういう行政が北方四島についてはできなかったということで、新漁業法にいう買い上げの対象にはならなということでございます。しかし、そういった事情もありましたから、昭和三十六年に特別法をつくって、約十億円、当時とじては相当な額を北方協会に出資をして、その金の運用によって経営なりあるいは生活の安定を図ると……
○中川国務大臣 ソビエト漁船のわが国寄港の問題につきましては、いろいろと議論のあるところでございます。 御指摘のように、緊急といいますか、修理を容易にしてやることは非常にいいことではないかと、一見そう見えますが、第一番目に考えなければなりませんことは、それではソビエトの方が日本の寄港を認めておるのか。これは寄港を認めておらないわけでございます。なぜ一方的に日本だけが寄港を認めなければならないのかということでございます。 なお、漁民感情として、そういう中にソビエトの漁船が漁獲をする上に非常に有利な条件を与える。今日漁村の厳しいときでございますから、そういった漁民感情も配慮をしなければならない……
○中川国務大臣 卸の値段を昨年の九月約九%、五千円、六万四百円のものを五万五千四百円に下げ、ことしの一月また三千八百円、約七%値下げいたしております。現在、消費者といいますか、末端価格では六、七%しか下がっておりませんけれども、これは九%に見合うものでございますから若干まだ完全に下がっておりませんし、一月に下げました分はこれから下がる分でございますので、かなり畜産農家経営は飼料価格の値引きによって安定してまいりましたが、さらにこのメリットが末端に行くように行政措置を講じて万全を期していきたい、こう思っておる次第でございます。
【次の発言】 御指摘のように、日本の伝統的な水稲を昭和四十六年から第……
○中川国務大臣 去る二月六日の本委員会において川俣委員から御指摘のあった問題点は、三点であったと理解いたしております。 その第一点は、ペナルティー措置は撤回したらどうかという点であり、第二点は、余り米の取り扱いについて、対策に協力した者と非協力者との間で差をつけずに政府は買い入れるべきではないかという点であり、第三点は、自治体や農民に強制する以上は、法律が必要であるという点であったかと思います。 これら御指摘の点に対する農林省の考え方でございますが、まず、第一点の、ペナルティー措置は撤回せよという御指摘につきましては、政府が考えております目標未達成の場合の転作目標の加算等の措置はペナルティ……
○中川国務大臣 このたびの調整は、牛肉について約一万トンの高級牛肉の需要開発を行って輸入に協力します。こういうことでございますし、オレンジについては四万五千トン、そのうちの半分二万二千五百トンは六、七、八月、それから果汁についてはブレンド用として三千トン、ほかに二千トンのグレープフルーツジュース、これでもって、わが国の農政に大きく悪影響を与えることは時期的にもない。特に肉については、全体の枠をふやすのではなくして、一定の枠の中で高級牛肉ということでございます。調整としては、わが国にも影響がなかったが、アメリカ側でも、決まった以上これでいいのだという評価はあると思われます。 しかし、実行段階で……
○中川国務大臣 国民の大事な食糧、中でも肉製品について、御指摘のようなことがありますれば社会問題でもございます。そこで、飼料安全法の改正なり薬事法の適正化を図って、そのようなことがないようにやってまいりましたが、一、二御指摘のような不心得な者がありまして迷惑をかけた事例もあります。今後はさらに一段と、この両法のねらいとするところをしかと関係方面に指示をいたしまして、万が一にも間違いを起こさないように最善を尽くしてまいりたいと存じます。
○中川国務大臣 国際間の二百海里問題は、等量主義あるいは余剰主義、大きく言って二つあり、それぞれ国によって違うわけですが、前回の答弁で、大体同じぐらいの量なんだからいいじゃないかという御指摘に対して、量だけではなくて金額の問題もある――私は、金額だけの問題じゃなくて、漁家数の問題もあれば、あるいは好む魚、好まない魚、いろいろと配慮して、それぞれ国によって違った評価をしながらこれに対応しなければならないということを申し上げたのであって、金額だけ特に強く印象を受けたとしたら、それは説明不足です。単なる量だけでどうこうすべきものではない。幅広く金額、あるいは必要な魚、漁家数、歴史等々、いろいろなこと……
○中川国務大臣 ほかには、そういったようなものは私としても見当たらないような感じがいたします。
【次の発言】 翌年まで今年の分あるいはその次の年というふうに、達成されなかった分をまた協力願うということは、この百七十万トンの生産調整を行うためには最小限度必要な公平確保の措置である。もしそういう仕組みがありませんと、仮に百七十万トンが百万トンしかできなかった、さすれば翌年は百七十万トンにできなかった七十万トンを乗せまして二百四十万トンの生産調整をしなければ、国民の必要な食糧の供給という趣旨に反してくる、過剰米が出てくる。そうなってまいりますれば、その分をまじめにというか協力をして生産調整した人にま……
○中川国務大臣 昭和四十五年ごろに約七百万トン余りまして、これを処分しなければならないということで、約四、五年かかって大方の米は処分したわけでございますが、御指摘のようにカビ米であるとかカドミウム米とかいったような、処分のしようのない、家畜のえさにも使えないようなお米が若干あることは承知いたしております。しかし、これは御指摘のように金利、倉敷――倉敷だけじゃなくて金利もかかり、非常に財政負担の伴う厄介なものでございますので、こういったものを、のりであるとかあるいは観賞用の動物、人間が直接食べない、そういった被害がないであろうというようなものに、ここ一、二年のうちには完全に処分するよう食糧庁当局……
○中川国務大臣 御承知のように、農作物によりまして収益性の高いもの、低いもの、いろいろあるわけでございます。そこで、一般的な奨励をしてお願いしております大豆、麦と、米をつくった場合とどれぐらい差があるかというと、約七万円ぐらい米の方が有利である。そこで、こういった作物に対しては基礎の四万円――いままで四万円でしたが、五万五千円、それにいろいろな加算金をつけまして七万円から七万五千円は、転作奨励補助金として農家にまいりますし、これらについては、議員立法ではございますけれども減税措置もしていただく、こういうようなことをあれこれ総合的に考えると、全体的にはプラスのものもあればマイナスのものもある、そ……
○中川国務大臣 御指摘のように、北海道、東北もそうでございますが、冬期間非常な積雪によって、林業労働者あるいは水産や漁業労働者のように、働きたくてもどうしても働く職場がない、こういうことで非常な労働問題として地域的な重大事項がございます。お互い、この点については、冬場も仕事ができるようにということで、林業についてもシイタケ栽培とかいうようなことを林業構造改善で推進したり、あるいはまた、沿岸漁業が一番水産関係では厳しい状態にありますので、沿岸漁業の体質改善を図って、夏場のうちに冬の収入を得ておくというような努力をしたり、また、むしろ水産加工のような場合には冬場に仕事が多い、こういうところもありま……
○中川国務大臣 せっかく当委員会でも御指摘もありまして、末端ではこれが罰則であり、ペナルティーであるというように受け取られておる向きがありますので、そのような趣旨ではないということを文書で出す予定でございますが、文書の内容柄、局長程度かなと思っておりましたが、大事な事柄でもあり、また当委員会でも御指摘がございましたので、次官名をもって出したい、こういうふうに思います。
また、内容につきましては、われわれが従来説明してきたことに対して誤解の向きもありますので、誤解のないようにという趣旨の文書を出したい、こう思う次第でございます。
【次の発言】 百七十万トンを各県に配分するに当たりまして、いかな……
○中川国務大臣 現在モスクワで行われております日ソ協力協定におきましては、原則として海上での沖取りは差し控えよう、内容は全面的に沖取りはやめよう、こういうソ側主張があり、現在三つの部会を設けて話し合いを進めている最中でございます。したがいまして、今度、日本海における操業も海上でございますので、現在行われておる交渉に対し一方的に既成事実をつくり今次交渉に圧力をかけるものである、よってやめてもらいたい、こういう話がございました。政府といたしましては、日本海における三月出漁は交渉とは別に操業しておった過去の実績もありますし、沿岸零細漁民の実態を考えるときに、この水域での操業をやめるというような指導は……
○中川国務大臣 自給率というのは、数字であらわす食糧のそれぞれのもの、全体としてのパーセントでございます。力というのは、そういうことを含めた、率を含めた内容その他の力、食糧の自給の力ということでございますから、力は、率だけ、パーセントだけではありません。内容その他を含めた幅広い包括的な意味を持った言葉である、こういうことでございます。
【次の発言】 安宅委員御承知のように、昭和四十五、六年ごろに七百万トンから余り、単年度では二百三十万トンも余るという、戦後の日本にとっては想像もできない事情になったわけです。そうなって生産調整をやってきた、言うとおりやってきたんではないかということだったのですが……
○中川国務大臣 有事のことも考えまして、国民の総合的な食糧自給率の向上、これは国家安全保障上からも必要であるということで、国民の皆さんからは高い高いと言われながらも自給率を高めることに努力しているのも、まさに有事その他に対処するためでございます。
【次の発言】 でありますから、私の考えではございますけれども、有事のときにはまずまず一年ぐらいは国内の食糧をもってして対処できる、こういうことでございます。
【次の発言】 その資料ができましたときにはもちろん私は大臣でありませんけれども、いま聞きますと、石油危機で石油が入ってこない、そうなればだんだん船の輸送もなくなる、そういう緊急事態に一年ぐらい食……
○中川国務大臣 昭和五十一年度の農林省歳入歳出決算につきまして、大要を御説明申し上げます。 まず、一般会計の歳入につきましては、収納済歳入額は一千四百五十九億五千五百二十三万円余でありまして、その主なものは日本中央競馬会法に基づく納付金であります。 次に、一般会計の歳出につきましては、支出済歳出額は二兆四千九百六億一千六百九十三万円余でありまして、この経費の主なものは、国民食糧の安定的供給の確保といたしまして六千三百四億二千一百十一万円余、農業構造の改善といたしまして八百六十三億二千四百五十三万円余、農産物の価格の安定と農業所得の確保といたしまして八千八百八十三億八千八百三十五万円余、農業……
○中川国務大臣 ただいまの御決議につきましては、十分検討し、適切に対処すべく努力いたす所存でございます。
○中川国務大臣 片岡委員御指摘のとおり、今日の日本経済も大変ですが、その中における農業というものも大変な事態を迎えております。また、農業に対するいろいろな批判も出てきておることも事実であり、さらに外圧がそれに加わって厳しいということでございます。その中で、また追いかけるように過剰米の問題が深刻となり、特にことしは大豊作でこの過剰米に拍車をかける。農村をめぐる環境は非常に厳しくありますが、基本的にはこの厳しさを、第一番目には農業に対して国民から理解をしてもらう、したがって、農業基本法等も見直せるものなら見直して、農業の位置づけを明確化してはどうかとも考えております。 外圧に対しては、農村に影響……
○中川国務大臣 朝は例外なく米飯でやってございます。昼は、うどんが好きでございますから、週に一回程度はうどん、ラーメン、そばのたぐい、あとは大体米食、特にカレーライスを一番食べております。夕食は、残念ながら主食は大体食べないんじゃないか、副食物が中心であって。それでも主食を食べるときには、お茶づけなどで米をとってございます。
【次の発言】 私もよくわかりませんが、わりあいおいしいお米にノリをつけて食べるというのが一番好きですから、そういうものを食べていまして、何の品種で、新米であるか古米であるか、そこまで気を配ったことはございません。
○中川国務大臣 農業は農産物の価格だけではありませんで、収量その他もありますから厳密には計算できませんが、まあかなり昨年度よりはいいのではないか。特に米はことし約六%からの増収になっておりますので、若干これは買い上げ価格よりは下がりますけれども、かなり米の増収は農家にとってはいい影響ではないかと、こう見ております。
【次の発言】 麦価、米価のお尋ねがございましたが、米価は二つございまして、(武藤(山)委員「米価は言わない、上がったものだけ」と呼ぶ)乳価その他、大体上げないという方向で処理してきたつもりでございます。詳細はまた後ほど出しますが、傾向としては上げないということで指導してきたつもりで……
○中川国務大臣 円高メリットが消費者に返ってないという御指摘が各方面からございますので、農林水産省といたしましても、毎月それぞれ品目を決めまして調査あるいは監督をいたしておるところでございます。十分ではありませんが、徐々に効果を発揮しつつあります。 そこで、御指摘のマグロでございますが、マグロは、実は外国産は二〇%しか入ってきておりません。しかもこれは円建てで入ってくることになっておる仕組みで、国内価格にスライドして決まり、逆に円をドルに換算をして支払いをするという仕組みになっておりますから、円高が直接マグロには影響ない仕組みになっております。ただ、御指摘のように卸も下がっておるわけですが消……
○中川国務大臣 生産調整の目的は米の生産量を抑制したいということでありますが、協力をお願いするのには面積でお願いするより方法がない。もし、量でお願いするとするならば、限度数量をお願いしておりますから、限度数量のお米以外は責任を持てない、こういう方法もありますが、それは過酷であるということで、やはり面積でお願いをする、こういうことでやったわけでございます。結果としては、確かに百七十万トン生産調整、面積は達成しましたが、天候のために約七十万トンから八十万トンは増産になった。その増産になったものは、九枚で千枚分つくったからではないかという御指摘もありますが、そういう傾向がないとは言えませんが、従来も……
○中川国務大臣 昭和五十三年度農林水産関係予算について、その概要を御説明申し上げます。 最初に、各位の御協力を得て御審議いただくに当たりまして、予算の基礎となっております農林水産業施策の基本方針について御説明申し上げます。 最近のわが国農林水産業を取り巻く内外の環境にはきわめて厳しいものがあります。すなわち、米が再び過剰基調を強める一方で、増産の必要な麦、大豆、飼料作物等の生産が伸び悩んでおり、また林業、水産業においても、木材価格の低迷、国有林野事業の経営悪化、二百海里時代の到来による国際的規制の強化等の諸問題に直面しております。他方、昨年来わが国の大幅な国際収支の黒字をめぐって、米国を初……
○中川国務大臣 斎藤委員御指摘のように、日ソ漁業交渉は非常に厳しい状況にございます。今回の交渉冒頭におきましても、サケ・マスの海上漁獲は今後差し控えるべきだ、言ってみるならば、河口だけでとったらどうかということになっております。そういうことになりますれば、昨年とっておりました六万二千トンの実績がなくなることになりますので、これは日本の水産業、特に北海道にとっては大変なことでございます。長い間わが国が開発してきたこの漁場を、あるいは漁獲量を失うということは大変なことでございますので、何とかこれを打開して、そして過去の実績は確保したい、こう思っておるわけでございます。 すでにソビエトにおいてわが……
○中川国務大臣 北海道の国有林のみならず、国有林全体が、最近、収支が悪くなりまして、経営困難というような事態でございます。 そこで、詳細はまた後ほど申し上げますけれども、国の財投資金を大幅に導入したり、あるいは林道、造林等にも一般会計を入れなければならないというような非常な事態になっております。わけても北海道の国有林の経営は悪化いたしておりますので、この際、こういった国有林の実態、特に北海道の実態を踏まえて、国有林野自体の経営の合理化もいたさなければならない。そういうところの一環として、北海道にありましては五つの営林局で管理、運営してまいりましたが、林野庁行政の中において果たして北海道に五つ……
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