このページでは近藤鉄雄衆議院議員の35期(1979/10/07〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は35期国会活動統計で確認できます。
○近藤説明員 このたび農林水産政務次官に任ぜられました近藤鉄雄でございます。 実は私自身も農業県の出身でございますが、ただいま大臣のお話もございましたように、わが国の農林水産業をめぐる内外の情勢非常に厳しい折からでございますが、大臣を補佐いたしまして、農林水産行政に誤りなきを期したい、全力を尽くしてまいる決心でございます。 どうか先輩委員各位の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げる次第でございます。よろしくお願いいたします。 ありがとうございました。(拍手)
○近藤(鉄)政府委員 ただいま片岡先生からお話があったわけでありますが、まさに人口が全般的に老齢化いたしておりますので、農林年金におきましても、受給年齢に到達される方々の数が非常にふえつつございまして、したがいまして、年金制度において加入組合員に対する年金受給者の比率がこれまた増大をしております。こういうことで、いわゆる年金制度の成熟化が進展しておりまして、年金の給付額が急速に増大をしておるのが現状でございます。 したがいまして、こういう現行の仕組みをこのままにして推移いたしますと、年金財政が今後急速に悪化に向かうことが憂慮される次第でございます。したがいまして、こういう動向に対処いたします……
○近藤(鉄)政府委員 玉沢先生からいろいろ御指摘をいただいているわけでございますが、私たちといたしましても、非常に苦労して養豚経営をやってこられた農家の方々が、その生産物である豚肉を一般の市場に持っていった場合に最近のように低落現象である、こういうことで御苦労なさっている状況につきましては、非常に頭を痛めておりまして、農林省としてもこれに対していろいろ対処してまいっているつもりでございますが、何といっても、先ほどの畜産局長の話にもございましたけれども、需給の不均衡、端的に言って総体的に供給が多過ぎる、こういうことでございますから、この需給を均衡させて価格の安定を図るということをしなければならな……
○近藤(鉄)政府委員 お答えいたします。 柴田先生から御指摘のとおり、いま米の過剰の現状でございますし、何とか米の消費の拡大をお願いしていかなければならない状況が片一方にございます。また、同時に、石油の値上がり等から今年度の物価の値上がりも非常に心配される折からでありますので、公共料金の値上げ等についても政府としても慎重にならざるを得ない、こういう中で、なぜ米麦の値段を上げたか、こういう御指摘はまことに私たちも考える点でございますが、しかし、御案内のように、この食管会計も、いわゆる転作で国内麦の生産がふえたり、また国際的な関係で輸入麦の値段がふえてまいったり、さらには、最近の金利の上昇等から……
○近藤(鉄)政府委員 昭和五十五年度農林水産関係予算について、その概要を御説明申し上げます。 昭和五十五年度一般会計における農林水産関係予算の総額は、総理府など他省庁所管の関係予算を含めて三兆五千八百四十億円で対前年比一千二百九億円の増加となっております。 以下、予算の重点事項について御説明いたします。 第一に、地域の創意を生かした農政の総合的推進に関する予算について申し上げます。 地域の実態に即しつつ、農業者の自主性と創意を生かして、構造対策、生産対策、農村整備対策等各般にわたる施策が有機的関連性を持って総合的、計画的に実施されるよう、新たに、地域農業の単位となる集落において地域農業……
○近藤(鉄)政府委員 小里先生から大変貴重な御意見を承ったわけであります。 お話のように、借地がある農家が漸増どころか激増しておる、こういうことでございます。具体的な数字は後ほど事務局の方から御報告いたさせますが、問題は、先ほど来の大臣の答弁また先生のお話もございましたように、これからの農業を考えてまいります場合に、農家所得の向上、安定、そして国内における自給度の向上、そういったいろいろな要請を考えてみましても、やはりある程度の規模以上の自立農家を育成していかなければならない、そのための条件がたくさんありますが、しかしその条件の中の非常に大きなものの一つが御指摘の農地であると思うわけでありま……
○近藤(鉄)政府委員 午前中も大臣からもいろいろほかの先生の御質問に対して答弁があったわけでございますし、ただいま構造改善局長からも答弁があったわけでありますが、先生は大先輩でいらっしゃいますのであれですが、私の理解では、やはり国民年金という制度が一つのベースにあります。ただ、それは六十五歳から始まるわけですから、それより前に経営移譲してもらって農業経営の合理化を促進する、こういう政策的な意図で農業者年金というものが考えられたというふうに私は理解しております。したがいまして、六十歳から六十五歳までの間はこの年金でカバーして、六十五歳を過ぎますと国民年金があって、それに一応老齢年金と経営移譲年金……
○近藤(鉄)政府委員 先生御指摘のとおり、確かに酪農家の負債が統計的にもふえているようでございますが、これは大体経営規模の拡大に見合って負債もふえている、こういうことであります。本来ですと、それに見合って売り上げがふえていく、したがって所得もふえる、こういうことだと思うのでありますが、いま御指摘がございましたように、限度数量があって計画生産をしておる、こういう状況でございますので、なかなか思うように売れない、こういうことだと思います。とりわけ、最近急激に規模を拡大した酪農家の方々は、まさに農協からの借入金の返済の問題や、その他いろいろ買掛金の支払いがむずかしくなってきておる、こういう状況がある……
○近藤(鉄)政府委員 渡辺先生からおほめがあったわけでございますが、日本の農業共済制度は私たちも世界に誇るべき制度の一つだと思うわけでありますけれども、特に、いわゆる農作物共済、稲作共済につきましては、相当いろいろなことを考えてまいりましたし、同時に稲作自身収穫が非常に安定してきているわけでございます。したがって、そういう意味でお互いがうまくいっているわけでありますけれども、ただ、果樹につきましては、実は制度自身が任意加入になっておりますし、しかも、いま渡辺先生からいろいろお話がございましたように、果樹というのはいろいろな不安定な要素もたくさんございますし、また品種もたくさんございます。したが……
○近藤(鉄)政府委員 今年度加工原料乳の保証基準価格につきましては、畜産振興審議会に図りまして今月末までに決めなければならないわけでございますが、いま先生から御指摘がございましたけれども、どういうような実情にあるかにつきましては、いま各方面から統計を集めてこれから検討をしようとする段階でございますので、先生おっしゃるように、確かに諸資材等の値上がりもある反面、生産性の向上の面も片方ではあるわけでございますので、最終的にどれくらいの値段が妥当かということにつきましては、まだここでお話を申し上げる段階ではないと思うわけであります。 ただ、そういう価格問題と並んで大事な問題は、御案内の需給の均衡の……
○近藤(鉄)政府委員 家畜共済につきまして、掛金の国庫負担につきましては今回改善を提案したばかりでございますし、現段階で将来これをさらにどう改めるかについてはなかなか申し上げられない状況でございますが、今後とも、畜産政策の動向及び加入の状況等を見ながら、十分検討してまいりたいと思います。 先日、小川委員の御質問に対しましてもお答えいたしたわけでございますけれども、今回の掛金率の改正だけでこれをさらに二分の一にいたしますと三億六千万ばかりかかると申し上げました。これはあくまでも現段階の加入を前提にしての話でございまして、これを全部広げてまいりますと、これはベースもございますから、プラスアルファ……
○近藤(鉄)政府委員 御指摘のとおり、ただいま畜産振興審議会が開催されておりまして、五十五年度の指定食肉の価格その他についてもいま御審議を願っておるわけでありますが、小里先生のお話のとおり、私たち農林水産省にも大ぜいの関係者の方々がお見えになって現状についていろいろと御説明があるわけであります。そういうことをしなくても、ちゃんと農家の方々の御苦労を踏まえての価格決定をすべきではないかという御指摘のようでございます。私もそう考えますが、同時に、私たち農林水産省で仕事をしておりますと、一生懸命考えておりますが、ときには実際の現場の農家の方々の実情なりお気持ちなりを十分に把握し切れない面もあると思い……
○近藤(鉄)政府委員 野坂先生の御指摘はよくわかりますが、局長からもいろいろ話をしておりますように、少なくとも率で申し上げますと、農林年金は現段階で低い方になっておるわけでありますが、これからいわゆる年金の成熟度の問題もございます。また、国庫からどれだけ取り入れるかということ、これもいろいろ年金を横並びで議論しなければなりませんので、そういうことを考えてまいりますし、同時に、いまお話がございましたように、支給開始年齢を幾つにするかということ、こういったものの絡みで、現在の千分の九十八はやはり若干将来にわたって上げなければならないような場合もあると思いますが、その点は、お話のような趣旨を十分に踏……
○近藤(鉄)政府委員 いろいろ御指摘がございましたけれども、現在日本の養蚕業をめぐる環境は非常に厳しいわけでありますし、また絹織物業をめぐる環境も非常に厳しい、そういう中で、まさに蚕糸絹業一体として困難な問題を打開していくためには、相互の理解、相互の協力が絶対条件でございますが、そういう中で矢野通産次官の発言があったことは非常に遺憾である、かように私ども思っておるわけであります。 しかし、こういう状況でございますので、通産当局からもいろいろ反省の話もございますし、ひとつあえてこういう状況を奇貨として、いまいろいろ先生から御指摘がございましたような問題について、これまでもやってまいったつもりで……
○近藤(鉄)政府委員 近藤先生から御指摘ございましたように、これからの水田再編対策は相当な面積を必要とするわけでございますし、農家の方方、そして関係の市町村、先生方にいろいろ御苦労をおかけしたわけでございますし、考えてみますと、米が余っておりましても、千四百万トンの穀物をアメリカ単独からでも日本は輸入をしているわけでございます。そのうち四百万トンぐらいが食糧用の小麦とすれば、残りの一千万トンぐらいがえさ用の穀物でございます。したがって、やはり水田再編対策の一つの大きな方向としては、飼料の国内生産というのが当然考えられなければなりませんし、その中で、しからばえさ米はどうだというお話が出るのは当然……
○近藤(鉄)政府委員 去る四月八日の衆議院本会議において決議いただきました「食糧自給力強化に関する決議」は、農産物需給の不均衡、世界の食糧需給の不安定性、二百海里時代の本格的到来など、農業、漁業が直面をしております内外の厳しい情勢に対処し、国民食糧の安定確保を図るために万全の施策を講じ、もって食糧自給力の強化に努めるべきである、こういう趣旨と受けとめております。 言うまでもなく、国民食糧を安定的に確保してまいりますことは国政の基本であります。このため、実は従来より、農業については生産性の高い近代的農業経営を中核に、国民の食生活の多様化に対応し、また地域の実態に即しつつ、農業者の理解と協力を得……
○近藤(鉄)政府委員 先生御指摘のとおり、現在行政各般についての改善措置を講ぜられて、内閣としてそれを実行したわけでありますが、その関連の中での措置と考えていただいて結構でございます。
【次の発言】 先生御指摘の具体的な数字につきましては、事務局の方から御説明をいたさせますが、先生御懸念のように、このことによって従来の生糸検査の具体的な内容に対していささかの変更をもたらすものでもございませんし、また、国の行政のあり方として、生糸検査の重要性についてむしろこれから軽視をしていく、こういうことではございませんので、実質的な内容については何ら変更を生ぜしめないで、しかし行政のあり方として、従来生糸だ……
○近藤(鉄)政府委員 先生からもいろいろ前にも御指摘があったわけでございますけれども、何といっても、国民食糧を安定的に国内的にも確保してまいりますことが、国政とりわけ農政の基本でなければならないと考えております。このために、国内で生産可能なものは極力国内生産で賄うことを旨として、現在農業生産の再編成を推進しつつ、これを通じまして総合的な食糧自給力の向上を図っていこうと考えておる次第であります。 こういう考え方に基づきまして、実は昭和六十五年を目標年次といたします新しい農産物の長期需給見通しを、現在農政審議会等にお諮りして策定しつつありますが、とりわけ、ただいま先生御指摘ございましたように、衆……
○近藤(鉄)政府委員 いろいろ先生から御指摘がございましたように、まさに高騰した石油価格、これはもう日本の産業界、社会全般、それぞれ非常に深刻な影響を与えたわけでございますけれども、特に油と密接な関係があるのが漁業でございますから、漁業関係者の方々、特に沿岸で小規模の仕事をやっていらっしゃる方々に対して大変深刻な影響を与えたということにつきまして、私たちも十分に認識をしておりますし、理解もしておるわけでございます。 そういうことでございますので、従来からも漁業近代化資金を通じていろいろお手伝いをさせていただいておりますし、またすでに長官からも説明もしてございます、この高い燃油の購入に必要なた……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。