このページでは宇野宗佑衆議院議員の38期(1986/07/06〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は38期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(宇野宗佑君) 第百十二回国会が再開されるに当たり、我が国外交の基本方針につき所信を申し述べます。 現下の国際情勢は、さきの米ソ首脳会談、特に中距離核戦力全廃条約の署名に見られるように、東西間において歓迎すべき動きがありますが、世界各地ではなお紛争や混乱が続いており、全体として依然不安定な状況にあります。 世界経済を見ましても、先進諸国が緩やかながら成長を持続させていることは明るい要因でありますが、為替・株式市場の不安定、経常収支の大幅不均衡、保護主義圧力の増大、累積債務問題などの深刻な問題を抱えており、その先行きは楽観を許しません。 このような流動する国際社会の中にあって、我……
○国務大臣(宇野宗佑君) 本年三月二日に東京において署名いたしました日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定第二十四条についての特別の措置に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定を改正する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、趣旨の御説明を申し上げます。 政府は、日米両国を取り巻く最近の経済情勢の一層の変化により、在日米軍経費が著しく圧迫されている事態にかんがみ、在日米軍従業員の安定的な雇用の維持を図り、もって在日米軍の効果的な活動を確保することを目的として本年一月以来、米国政府との間で交渉……
○国務大臣(宇野宗佑君) 昨年十一月四日に東京において署名いたしました原子力の平和的利用に関する協力のための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、趣旨の御説明を申し上げます。 日米両国間には、昭和四十三年に締結されました現行の原子力協定がございますが、我が国は、米国より供給を受けている核燃料の再処理を行うに当たって必要とされる米国の同意を円滑に取得することに多大の関心を有しておりました。他方、米国においては、昭和五十三年に核不拡散法が成立いたしました。このような事情のもとに、政府は、昭和五十七年以来、現行の日米原子力協定を改定するために米国政府……
○国務大臣(宇野宗佑君) 私に対する御質問は三問ございましたが、牛肉・オレンジに関しましては総理がお答えになられましたとおりでございます。つけ加えることはございません。 また、非核三原則を初めとする核問題に関しましても、総理の明快な御答弁がございましたので、重複を避けたいと存じます。 さらには、アフガニスタンのソ連軍撤退に関しましても、総理から所見が申し述べられました。そして、ゴルバチョフ新政策についての、ダイナミックなそうした政策に対する日本の対応も総理からお話がございました。これにつけ加えることはございません。 以上でございます。(拍手)
○国務大臣(宇野宗佑君) 牛肉・オレンジ問題は、ガット・パネル設置によっていろいろと議論されることになる予定になっておりますが、我々といたしましては、その間におきましても、当然この問題が我が国農業に及ぼす影響重大なりということを関係諸国に申し述べる所存でございます。 なお、パネルの設置は、御承知のとおりにパネリストの選定並びに付託事項の決定、そういうふうな手順を踏まえてやってまいります。恐らく六月の中旬の次回理事会までに諸準備が調整される、こういうふうな段取りになるのではないかと考えております。しかし、外務省といたしましては、農林水産省と十分に連絡をとりまして、二国間で起こった問題は二国間で……
○国務大臣(宇野宗佑君) ただいまの御決議に対しまして、所信を申し述べます。 政府といたしましては、このような決議が採択されましたことを真剣に受けとめており、この決議を体しまして、第三回国連軍縮特別総会において努力する所存であります。(拍手)
○国務大臣(宇野宗佑君) イスラマバードにおける発言に関しましてお答えいたします。 この発言は、従来の我が国の立場を申し述べ、なおかつ、基礎的食糧についての我が国の考え方を申し述べております。つまり、基礎的食糧に関しましては、常に長期的安定、そうしたことが必要であるから、特別の考慮を払うべきである、それを強調した次第でございます。 なお、そうした大いなる議論の中におきまして市場アクセスが議論されたときには、我が国もそうした問題に関しまして議論することを回避するものではありません、これが発言でございます。 御理解のほどをお願いいたします。(拍手)
○国務大臣(宇野宗佑君) 米に関しましては、総理が明確な答弁をなさいましたから、重複を避けたいと思います。 なお、そのほかのウルグアイ・ラウンドの問題に関しましては、我が国が我が国の立場を強く主張するのは当然のことでございますが、御指摘がございましたウェーバーとかあるいはECの輸出補助金等々の問題に関しましても、やはり公平性を貫くために新しいルールづくりがなされるよう、我が国といたしましては努力、対応いたしたいと思います。(拍手)
○国務大臣(宇野宗祐君) 第百十四回国会が再開されるに当たり、我が国外交の基本方針につき所信を申し述べます。 本演説の冒頭に当たり、一言申し述べます。 去る一月七日のパリにおける国際会議において、デクエヤル国連事務総長より、昭和天皇の崩御が知らされました。そのとき、ミッテラン仏大統領の提唱により、急遽会議の予定変更の上、昭和天皇に対する黙祷がささげられました。参加国百四十九カ国全員の起立による敬けんにして荘重な黙祷は、全く異例のものであり、私たち日本国代表団には感涙禁じ得ない厳粛なる一瞬でありました。謹んでこのことを御報告申し上げ、当日の参加者全員に心より御礼を申し上げます。また、昭和天皇……
○国務大臣(宇野宗佑君) ただいまの御決議に対して所信を申し述べます。 政府といたしましては、ただいま採択された御決議の趣旨を十分に体しまして、近く予定される日ソ外務大臣間交渉等を通じ北方領土問題の解決と日ソ平和条約の締結のため全力を傾注しつつ、一層粘り強くソ連との交渉に当たる所存であります。(拍手)
○内閣総理大臣(宇野宗佑君) このたび、私は、内閣総理大臣に任命され、国政を担うこととなりました。政治の大きな岐路に立ち、身の引き締まる思いがいたします。私は、決意を新たにし、力の限りを尽くし、みずからに課せられた重責を誠 実に、しかも勇断を持って果たしてまいる所存であります。 第二次世界大戦は、我が国民に忘れられない惨禍をもたらしました。私が約四年ぶりに帰還し、目の当たりにした祖国は、廃墟の中にありました。ところが今や、本州、北海道、四国、九州は、トンネルや鉄橋によって結ばれ、国土全体が新幹線と高速道路網で一体化されております。さらに、自然災害についても、ほぼ克服されるに至りました。戦後の……
○内閣総理大臣(宇野宗佑君) ただいまは、土井委員長の真摯なる御質問をちょうだいいたしまして、ありがとうございます。私も誠意を持ってお答えいたしたいと思います。質問の内容を私もきちっと分析いたしましたので、その順序に従いまして御答弁申し上げたいと思います。 まず、問い一でございますが、新内閣ができたことでけじめがついたと考えるかという御質問がございました。 私の内閣は、御承知のとおり、若手を重視することにおいて清新強力な内閣をつくったと思います。そして、その課題は、あくまでも政治改革が最重要課題でございます。そうした決意で私たちは臨みたいと思います。ただ、申されましたとおり、内閣がかわった……
○内閣総理大臣(宇野宗佑君) 永末委員長にお答え申し上げたいと思います。 リクルート事件に関しましての心構えでございますが、この事件が今や政治空白化を生み、また政治不信を生んでおるということは、これは万人の共通の認識でございます。また、それが政党政治あるいは議会制民主主義を危機に立たしめておるという認識も、私も持っておるものでございます。したがいまして、まずこの問題を中心といたしましての政治の大改革を行わなければならない、それが私の内閣に課せられた最大の課題である、私はかように思っております。したがいまして、こうした問題も不退転の決意でやりたい、それが私の決意でございます。 そのけじめに関……
○内閣総理大臣(宇野宗佑君) 安田さんの御質問にお答え申し上げます。 最初に、パート内閣、パートタイム内閣というふうな話がございましたが、私たちはそのようなつもりは毛頭いたしておりません。つなぎでもなければ暫定でもない、しっかりと大地に根をおろしまして、私たちは政治改革を断行していきたい、かように思っておりますので、御理解のほどをお願い申し上げます。 その次に、地方独立財源の強化及び地方財政対策、これに関しまして御質疑がございました。 さきに成立した税制改革によりまして、地方税財源の減収というものが生じますが、これは御承知のとおり、消費税の一定割合を譲与税と交付税に分けまして、これで対処……
○内閣総理大臣(宇野宗佑君) 小野さんの御質問にお答え申し上げます。 第一問は、憲法二十九条との関係でございます。 仰せのとおり二十九条には、財産権はこれを侵すべからず、それによって我が国の私有財産制度が保障されておるところでございます。しかし、財産権の内容は公共の福祉に適合するよう法律で決めなさい、かように書いておりますから、我々といたしましても、財産権のうち土地に関しましては、常に公共の福祉という一つの制約、それを念頭に置きながら考えていくべきである、かように私たちは考えておる次第でございます。 したがいまして、基本理念に示されておりますように、現在及び将来における国民のための限られ……
○宇野国務大臣 このたび外務大臣を拝命いたしました宇野でございます。 今日の厳しい国際情勢の中で、外交に占める安全保障の重要性は極めて大きいと痛感いたしております。 本委員会の重要性にかんがみ、委員長初め皆様方の格別の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げる次第でございます。 私も、我が国の安全保障に責任を有する外務大臣として重責を果たすべく全力を尽くす所存でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
○宇野国務大臣 このたび、外務大臣に就任いたしましたので、謹んでごあいさつ申し上げます。 まず、北方領土問題について申し述べます。 我が国は戦後一貫して歯舞、色丹、国後、択捉の北方四島の一括返還により北方領土問題を解決し、平和条約を締結するようソ連に対して求めてまいりました。それにもかかわらず、これら父祖伝来の領土が依然としてソ連の不法占拠のもとに置かれていることは遺憾の念を禁じ得ません。 北方領土問題を解決し、重要な隣国の一つであるソ連との間に平和条約を締結することにより真の相互理解に基づく安定的関係を確立することは我が国外交の基本的課題であります。 昨年一月及び五月の二度にわたり外……
○宇野国務大臣 このたび、外務大臣に就任いたしましたので、ごあいさつを申し上げます。 御承知のとおり、我が国をめぐる現下の国際情勢は厳しくかつ流動的な状況にあり、また我が国の役割と責任に対する国際社会の期待と関心はますます高まりつつあります。このような状況下で、日本の平和と繁栄を確保し、我が国が国際社会に建設的な貢献を行っていくため、外交に課せられた使命は極めて大きなものがあります。 我が国といたしましては、その国力と活力を世界のために生かすべく、政治、経済、文化、科学技術等あらゆる面で、より大きな責任と役割を積極的に負担し、「世界に開かれ、世界に貢献する日本」を実現することが急務でござい……
○宇野国務大臣 就任の際にも、国民の皆さんにごあいさつを申し上げたとき、いろいろと私の抱負経綸を申し述べましたが、ただいまはこの栄光ある外務委員会におきまして初の御質問をいただいたわけでございます。 私といたしましては、日本の平和と繁栄はまさに外務における一番大切な使命の一つである、だから我々の生存と繁栄というものは一にかかって世界の平和と繁栄を基盤としておる、こういう考え方で今後進んでいきたい、かように思っている次第であります。 もちろん日本は大国になっております。したがいまして、国際社会からはありとあらゆる要請、期待が込められて送られてきておりますので、それにこたえるためには、私たちと……
○宇野国務大臣 INFの全廃署名が無事終わりまして、世界は一応ほっとしております。我々といたしましても、これは米国が提案し日本が主張しておった大きな政策でございますし、現に既存の核兵器が全廃された。これは大きな出来事であり、なおかつ今奥田委員が申されましたとおりに現地における査察、このこともお互いに合意した、こうしたことはまさに核軍縮の第一歩である、このように定義づけておる次第でございます。これに続いてなおかつ戦略核の五〇%削減、そのほかいろいろそうした問題を両首脳がお話しになっておる。したがいまして、日本といたしましては、両国の今日に至る努力に対して敬意を表したいと思っております。
○宇野国務大臣 衆議院安全保障特別委員会の開会に当たりまして、我が国の安全保障政策について、所信の一端を申し述べたいと思います。 我が国の安全の確保が、我が国の繁栄と発展の基盤であることは申すまでもありません。今日、我が国を取り巻く戦略的環境と国際社会における我が国の地位を十分認識し、自由と民主主義を掲げる我が国の存立基盤を一層確固たるものとするため、我が国といたしまして何をなし得るか、また何をなすべきかにつき、広い視野のもとでの真剣な検討が必要とされております。 私自身、かかる時期に外務大臣を拝命し、我が国の安全保障政策遂行の任に当たる者として、その使命と責任を全うすべく最大限の努力を図……
○宇野国務大臣 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 まず北方領土問題について申し述べます。 昭和三十一年の日ソ共同宣言による国交回復以来既に三十年余が過ぎた今日、我々の祖先が辛苦の上に開拓し、歴史的にも法的にも我が国の領土として全く疑いを挟む余地のない北方四島が、依然としてソ連の不法占拠のもとに置かれていることは、まことに遺憾であります。 政府といたしましては、歯舞、色丹、国後、択捉の北方四島の一括返還を実現し、平和条約を締結することにより真の相互理解に基づく安定的関係を確立するとの確固たる基本方針にのっとり、ソ連との間に粘り強く交渉を重ねて……
○宇野国務大臣 この間は北方四島視察に参りまして、地元の先生方には格段のお世話になったことを改めて御礼を申し上げます。 北方四島の一括返還に関しましては、もうこれは国会においては超党派の問題であります。また、民族の悲願でございます。何がゆえにソ連は今なお不法占拠をしておるか、このことを私たちは事あるたびに主張してまいらねばなりません。そうしたことで、私もソビエトの要路の方々に出会いましたときには常にまず真っ先にこのことを主張しておるような次第でございますが、安倍元外務大臣が行かれましてから久しき歳月がたっておりましたので、やはり外務大臣みずからが自分の視察によって国民の主張を表現しなくちゃな……
○宇野国務大臣 我が国のGNPだけを考えましても、敗戦の昭和二十年、一九四五年にはアメリカの二十分の一でありましたが、三年前の昭和六十年には四十年たってアメリカの二分の一に迫る大きな実績を示したわけでございます。したがいまして、アメリカの人口二億、日本一億と単純に計算いたしましても、実質的に日本は今やGNPナンバーワンになりましたねというようなことを私は外交演説で申し上げましたが、なった以上はそれだけの責任があるということを忘れてはならない、かように思います。 その間、やはり我が国の国民の努力もさることながら、諸外国が安全保障の面におきましてもいろいろと日本のことを考えてくれましたし、あるい……
○宇野国務大臣 確かに現在、途上国の何カ国かは累積債務で非常にそのことが災いになっているということは御指摘のとおりでございます。現在は、いろいろな条件に関しましてはパリ・クラブでいろいろと話し合いがなされている。もちろん我が国も民間銀行の方が多いわけでございますから、したがいまして、やはりそうした面におきましても世界の民間銀行といろいろ話し合いをしておるということでございますが、なかなからちが明きません。 とりあえず日本といたしましては、先ほど大蔵省の説明もございましたが、世界銀行に二十億ドルの日本特別ファンドも設け、なおかつ昨年二百億ドルの還流資金を設けることにおいて、それもひとつ思い切っ……
○宇野国務大臣 私の小学校のころに満州事変が始まりました。もちろん私たちは満州事変、シナ事変、太平洋戦争と青春を戦争とともに暮らした年代の者でございます。もちろんそうしたことには関心が非常に高まっておりましたから、戦後幾つもの書籍等を読み、そして私自身も新京に経理学校がありまして学徒出陣でそこに入れられたものですから、満州の実態もよく知っております。 最近の書類等々あらゆるものを私も目を通しておりますが、はっきり申し上げまして、今日の日本は戦前の日本とはっきり区別をされなければならないものでございます。それはまず憲法であります。しかも憲法第九条であります。そうしたことに基づきましてただいま条……
○宇野国務大臣 まず、その先に五分ばかりおくれましたことに対しておわびを申し上げます。閣議が非常に盛りだくさんであったこと、閣議終了後総理と私と官房長官、運輸大臣並びに文部大臣、本当に慌ただしく今御質疑賜りましたことに関していろいろと打ち合わせをして、そしてここへ走ってまいりました。時間どおり入れると思っておりましたが、こういう重大な、不幸な事故でございますから、マスコミの方々からいろいろと御質問をちょうだいいたしまして当委員会におくれましたことに対し、心からおわびを申し上げる次第でございます。 昨日午後三時二十分、現地時間二時二十分ごろでございますが、上海市の西北部で、高知県の高知学芸高校……
○宇野国務大臣 先ほど来いろいろと政府委員から御発言ございまして、私も聞いておりまして、要は、先生方のこうした御協力でこの条約並びに議定書を承認いただくことであろうと私は思いますが、その後が大切でございまして、オゾン層における日本としての国際協力でございますから、まず、やはりフロンガス等々逃れないようにすることが大切だし、また生産を減量するということも忘れてはいけません。 廃棄物等々環境問題は日本は得意の分野だろうと私は思いますから、既にもう二十何カ国が承認を終えておられますし、それだけの国際問題でございますので、前内閣からもこのことは、岩垂さん等々の御指摘によりまして本当に努力をしてまいっ……
○宇野国務大臣 そういう原則のもとに今日我が国の原子力の平和利用が行われております。したがいまして、未来永劫にわたっていささかも変えるものではないと申し上げてもよいのではないかと私は思います。
【次の発言】 おおむね今政府委員がお答えいたしましたが、私、科技庁長官体験者でございまして、今おっしゃいました公開の原則というものを終始守っていかなければならないと思います。同時にまた、我が国は平和利用でございますから、核物質に関しましては国際的な機関が常にお互いに監視し合っております。そうした中におきましても日本は模範的な国家であるということを申し上げても過言でない、そういう状態で平和利用が運営されて……
○宇野国務大臣 政府委員からもずっとお答えいたしたと思いますが、今回は従業員の雇用の安定を目的といたしておりますから、勢いこのことはアメリカに対しましても日本政府の自発的な一つの考え方としてこうしますということを伝えてあるわけでありますし、同時にまた雇用問題に関しましても日米安保体制をスムーズに運営していくというのが私たちの考え方でありますので、従業員問題はその重要な一環であるということも私たちは常に主張いたしておる次第でございます。 幸いなるかな、上原さんの方は見え見えだというような表現を使われましたが、決して見え見えではなくして、今朝沖縄のマリーン基地の従業員の問題は解決を見ましておめで……
○宇野国務大臣 ずっと日本の政策は、国連加盟以来国連重視ということで進んでまいっております。それしかないと思いますですね。やはり世界のいろんな紛争も、本来ならば国連において決定されたということに対してそれぞれが従っていくということが大切じゃないか、私たちはその先頭に立つ、これでございます。
【次の発言】 行政府の組織の戦前、戦後を比較いたしますと、今、戦前においてもそこまで行政はしっかりしておったという話でございまして、事実、天皇の官僚という立場を与えられ、なおかつ給料等々そうした問題はすべて勅令においてやられておりましたが、戦後は、国家公務員でございますから、全部国会の審議を受ける。それだけ……
○宇野国務大臣 もう八年前になりますが、一九七九年にソ連の侵攻始まる、そしてアフガンにソ連の息のかかった政権が誕生した。カルマルとナジブラでございます。この二つの政権はいずれもアフガンの国民の総意ではないというので、我が国といたしましては承認をせずに今日まで至っております。
したがいまして、これからソ連の撤兵を初め難民の帰国、さらにはアフガンの国民の総意を代表する政権が誕生すること、これを日本としては一番に望んでおりますので、それまではしばらく大使を送るというところまでいかないという状態でございます。
【次の発言】 西岸、ガザの問題は世界の地域紛争の一つの重要課題であろう、かように考えており……
○宇野国務大臣 水鳥に関しましていろいろと御審議を煩わしている次第でございますが、要は、環境保全あるいは自然の保護、すべて人の心に存する問題である、かように私たちは考えたいと思う次第でございます。 私もちょっと俳句をかじっておりますが、三陸地方におきましては雁供養というのが昔あった。この言葉は、ガンがシベリアから飛んでくる、木切れをくわえて飛んでくる。日本に着いて、その木切れを落として日本のいろいろな沼沢において冬を過ごす。また帰る。そのとき木切れをくわえてやはり日本海で多少は一服するのでしょうか、そして帰るという伝説がありまして、事実、多くの木が積まれておりますが、それが、来たときと帰ると……
○宇野国務大臣 六日に旅券法違反で逮捕された人物がよど号事件犯人の柴田泰弘と判明いたしております。 外務省としては、今まで日本赤軍とともによど号事件のグループがどうもタイアップしていろいろ画策しているのではなかろうかという情報がしきりでございましたから、四月末に外務省内に赤軍関係連絡対策会議というものを設置しまして、在外公館に対しまして十二分に警戒するよう、また情報交換もするよう訓令を出して措置をしてまいった次第でございます。 もちろん、これは警察当局とも十二分に連絡を取り合った次第でございますが、不幸私たちの予感が的中して、そして犯人が一人でも挙がったということはこれはテロ対策上大変な効……
○宇野国務大臣 ただいまの御決議に対しまして、所信を申し述べます。 政府といたしましては、このような決議が採択されましたことを真剣に受けとめており、この決議を体しまして第三回国連軍縮特別総会において努力する所存であります。
○宇野国務大臣 率直に申し上げまして在外公館に対する非常にありがたいお考え方であります。私たちもそうしたお考え方を中心といたしましてやはり期待に沿わなければならないと思いますし、また、日本の外交のあり方から考えましても、在外公館というものはその国の評価される一つのタイプである、かようにも思いますので、今後大いに努力をいたしたい、かように考えております。何分にも財政再建とか行政改革とかそうしたことも歴代政府が懸命にやっておりますから、私どもも余り言えないこともありますが、財政当局もそうした面に対しましてはある程度の理解を示していてくれるという段階でもございますから、こうした谷津さんを初め国会の先……
○宇野国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について御説明いたします。 この法律案は、在外公館に勤務する外務公務員の子女教育手当について加算される限度を改めるものであります。現行制度のもとでは、在外職員は年少子女一名につき月額一万八千円の定額支給を受けるほか、一定の範囲の教育費につき三万六千円を限度として加算が認められております。 今回の改正は、最近現地における授業料等が高騰し、右加算を受けてもなお多額の教育費負担を余儀なくされている在外職員がふえつつあることにかんがみ、右負担の軽減を図るため、その……
○宇野国務大臣 お答えいたします。 きのう、おととい視察に参りましたが、これは、北方領土は我が国固有の領土である、よって四島一括返還、この方針は不変の方針であり、内閣としても不動の姿勢を示すために私が参ったという次第でございます。 当然、北方領土問題に関しましてはあらゆる機会にこのことをソビエトに伝えております。同時にまた、国論、これを盛り上げていただくことも必要である。国論盛り上げのことに関しましては、北対協初め北海道にあります協議会等々を通じまして、全国的に今日この問題に多くの国民の方々が一致、そして大いにその運動を推進しようという態勢になっております。 そこで、具体的にはやはりシェ……
○宇野国務大臣 ガット十二品目に対する御質問であろうと思いますが、昨年のガット総会におきまして、我が国の立場を明らかにし、なおかつ、その延長線上において二月の理事会においてきちんといたしますというふうに答えてございます。もちろん、国内体制を整えなくちゃなりませんし、農業の重要性というものを失ってはなりません。また同時に、ガット加盟国といたしまして、世界の協調、そうした雰囲気の中において、我が国もやはりガットに対しましては積極的な姿勢を示さなければなりません。 そういう意味で、本日正午に政府・与党首脳会談で最終的ないろんな問題が議論される、こういうふうに思っております。しかし、私たちといたしま……
○宇野国務大臣 大韓航空機事件でございますが、今山下さんがおっしゃいましたとおりに、もし真由美なる女性があそこで死んでおったならば、やはり今御推測のあったような事態になっておったと思います。 その意味では、まず日本の在外公館の人たちが緊急にバーレーンに集まりましたが、両人が持っておった旅券がにせものであるということを喝破したこと、同時に自殺現場にいたこと、こうしたことから我々といたしましては有力な判断をいたしたのでございます。しかし、今申されましたとおり、やはり南と北との関係は、韓国が一番犯罪等に関しましては経験も深い、知識も持っておる。その韓国の捜査陣が、有力な証拠に基づきましてこれは北朝……
○宇野国務大臣 大久保書記長の留守家族の方々に対する大変な御真情、私も感謝申し上げたいと思います。 仰せのとおり、情報不足が一番不安を募らすことになりますので、外務省といたしましては、いろんなチャンスに家族の方々に対しましてお慰め申し上げ、あらゆる手段を講じておるということを常々申し上げております。 私も、先ほど総理が申されましたとおり、十一月の末にお二方の家族の方にもお目にかかりましたし、またこの間、措置をとる以前にも、こういう措置をとりますが、我々といたしましては人道上の問題は別だ、こう思って今後もやります、このことも御連絡を申し上げておるような次第でございます。
○宇野国務大臣 貴重な御意見だと思います。 事後に関しましては、もう既に御承知のとおり、政府刊行物等によって御報告を申し上げ、また、随時国会の御要請によりまして国会にも出さしていただいておりますが、実は事前ということになりますと、やや今日までの仕組みが、それぞれの国のニーズにも我々もおこたえしなければならぬ、それと協議をする、いろんな段階を経まして、そして日本は自主的に決めておるということでございます。 アメリカでは確かに予算と法案という関係におきまして、これは永末議員御承知のとおり、事前のことも発表されますが、事前のこれを発表するということに関しましては、諸外国からいろいろ混乱を生ずるよ……
○宇野国務大臣 外交はもちろん常に国民の御理解とそして御支援を仰がなければなりません。政府といたしましては、特に日米関係は外交の基軸であり、日米安保体制は我が国の平和と安全に大いに寄与している重大な問題であり、その効果的な運営のためにも常に国民の理解を得べく、我々といたしましては最大の努力をしなければならないことは当然でございます。しかし、六条、四条という問題に関しましては、外務省といたしましても、大臣が変わったから変わるという問題ではなく、これはあくまで継続性の問題でございますから、したがいまして、上田議員と安倍外務大臣の間において四条等々の問題の質疑応答がなされておりますが、私もそれを拝読……
○宇野国務大臣 十二品目は、御承知のとおりアメリカ、日本、二国間問題がガット提訴という経緯を踏んだわけでございますから、今川崎委員が申されましたアメリカのウェーバーの問題とかあるいは輸出補助金の問題とか、そういう問題に関しましては、私自身も実のところは昨年ガット総会出席のときにアメリカの代表に抗議をしております。そして、十二分に日本の立場を明らかにするように申し上げております。それに対しましては、ウルグアイ・ラウンドで今度は農業問題を上げよう、そこでひとつ私たちは考えたいというような返事もございましたが、もちろん外務省といたしましては、農林省とともどもになりましていろいろな国々に対しまして十二……
○宇野国務大臣 ウルグアイ・ラウンドに我が国の農業提案をいたしました。今おっしゃった点がやはり一番私たちの主張しなければならない点であると思います。同時にまた、輸出に対しまして補助金をつけておる、こういう国もありますから、これまた不公平な話だということも主張したい、かように思っております。
【次の発言】 詳細は政府委員よりお答えさせますが、まず、渡部委員が本当に国連に対しまして献身的な努力を払われていることに対し、我々といたしましても敬意を表します。
今おっしゃるとおり、非常に不払い、また滞納が多いような現状でございます。特に日本の分担率はアメリカに次いで第二番目でございまして、これは国連で……
○宇野国務大臣 その前に、私に関するものを簡潔に申しましょう。
この間、参議院においてはいわゆるポンカスと六条というものの関係、それを一般論として申し述べたのでございまして、読んでいただければよくわかると思いますが、今度の勉強会は、日本有事、第五条に関するものですから、六条には及びませんとはっきり言っております。
【次の発言】 アメリカの装備はあくまでアメリカ負担であります。
【次の発言】 ちょっと意味不明のところがありますが、先ほど私が申し上げたのは、事前協議とそして五条の日本有事という場合の話でありまして、日本有事のみならず極東有事ということも考えておるのじゃないか、こういうふうな趣旨の……
○宇野国務大臣 沖縄の基地の問題と今のパインの問題でございますが、沖縄が本当に我が国の日米安保体制のために尽くしていただいておる、そのことに関しましては常に外務省は感謝をいたしております。そのために、基地の統合、整備という問題に関しましても十二分に話し合いをしつつ、ある程度の進展もあるわけでございます。 そういうような関係の中におきまして、やはり我々といたしましてはガットの精神も生かさなくちゃならぬ。しかしながら、基地という観点から見た場合の確かにパインというものの産業、これがだんだんと圧縮されておるという姿は見るに忍びないということは、私自身も実はガットの総会に出席をされました相手国の責任……
○宇野国務大臣 先ほど来の問答を聞いておりまして、もう一度整理をしてそれから私の考え方を申し述べたい、こう思います。 そこで、今回の有事来援に関しましては、これは防衛庁プロパーでございますが、外務省が随時緊密な連絡をとっておりますから、したがいまして、外務省といたしましても、有事来援の研究がいわゆるガイドラインの一環である、そういうことで始めることは大いに結構だ、こういうふうに私たちは申し上げておるわけでございます。 続きまして、その有事来援のときには、いわゆる有事立法というものはどうなるんだというふうな内容の御質問がございました。したがいまして、それに関しましてはそれぞれが考えるところで……
○宇野国務大臣 先ほど来のいろいろな農産物並びにそれに関連するお話をまとめての御質問だ、こういうふうに受けとめてお答えをしたいと思いますが、もちろん、他省の所管で外務省の所管でありませんから余り深入りはいたさない方がいいと思います。しかしながら、現在、自由貿易推進のために世界がいろいろな機関において努力しておることは、私たちも十分認識をしなければならない時代が来ておると思います。日本は、特に戦後四十三年の間、自由貿易ということで大きく伸びた国家でございますから、したがいまして、その国家が今ガットにおきましても、言うならば三人の大物がいる、一つは日本、一つはアメリカ、一つはECと言われる時代でご……
○宇野国務大臣 先ほど平和の定義についての貝沼委員の御発言がございました。確かに、日本的平和とアメリカ的平和では意味が、スケールが違う、こういうふうに思います。例えば、原子力に関しましても、私たちはあくまでも平和利用のみ、これは基本法において明らかにしておりますが、アメリカはその原子力を核として、兵器として持ち得ることが平和の維持につながる抑止である、こういう解釈でございますから、したがいまして、平和というものは戦争をしないということでございますから、さような意味合いにおきましては、究極の目的は一つであっても、解釈にはあるいはそれぞれ場面によって、ケースによって違う問題があるかと存じます。 ……
○宇野国務大臣 アメリカは、もう三十年前から核の所在位置に関してはイエスともノーとも言わない、これであります。変わりません。
【次の発言】 日米間には安保条約という条約がありますから、条約で合意をした、そうした前提がございます。
【次の発言】 その前に、やはり核は抑止力であるということが米ソともに今日まで持っておった最大の趣旨であったろう、こういうふうに解釈いたします。だから、その米ソが、保有国が、今回はひとつ中距離はまず廃止しましょう、こういうことでございますから、まだそのほかにもいっぱい残っておるわけでございますので、我々といたしましても、日米安保条約は抑止でございますから、さような意味合……
○宇野国務大臣 まことに適切な御質問をちょうだいいたしまして、外務省といたしましてもそうした御期待におこたえしなければならない、かように私たちは考えております。 二十一世紀に十万人留学生、文部大臣がお話しなされたとおりでございます。きょうのある新聞の論説を読んでおりますと、途上国の人口の増加率は発展国の二・二倍だというふうな数字も出ておりますし、毎年三千万人ずつ人口がふえていかれる。これに対して日本はどういうふうな貢献をしなければならぬかということを私なりにいろいろ考えてみたわけでございますが、しかしやはりいろいろな貢献あれ、物の貢献も大切なれば心の貢献も大切、そう考えてまいりますと、今木内……
○宇野国務大臣 違う問題であります。
【次の発言】 今度の勉強会におきましての例をとりますと、これは第五条に関する問題である。だからその場合には、日本の自衛隊が動く場合にどういうふうな法制上の整備をしなくてはならないか、これがいうならば一つの問題である。同時にまた、ではいよいよ米軍がやってくる、そうしたときにおける米軍と諸法制との問題はどうなるのであるか、こういう二つに分かれると思います。
【次の発言】 先ほど申しましたとおり、はっきり区別せられるべき問題であります。
【次の発言】 この間もお答えしておりまするとおりに、今申しました自衛隊がどういうふうなことをするか、諸法制の整備、これは防衛庁……
○宇野国務大臣 今問題になっておりますすべてを含めまして、私たちは、アメリカ政府は非常にいろいろと合理的に事を進めようと努力をしていてくれますが、議会の一部にあるいは今近藤さんが御指摘なさったようなジャパン・バッシングというやつがはやっております。これは遺憾なことであります。特に総理は、今、日米間は縮小均衡でなく拡大均衡でやりましょう、一件一件始末をしましょう、こういうことで、そうした意味合いにおきましては、今度佐藤農林大臣がお行きになられましたことも大変有意義なことで、いろいろと苦労は重ねられておりますが、日米間の問題はあくまで日米間で片づけよう、これが私たちの最大の方針でございます。特にガ……
○宇野国務大臣 今御指摘の点は大切なところだと私平素から考えております。防衛費問題は、今防衛庁がお答えになったとおりでございますが、アジアに対しましては、わずかでも伸びますとすぐそういう声も起こる面もあるということに対しまして私たちは注意をしておかなければならない、かように思います。あくまでも防衛というものは我が国の国民の生命、財産を守ることを最大の目的といたしておりまするから、自主的に判断はいたしますが、節度あるものがよし、これが私の考えであります。
【次の発言】 昨年米ソの首脳会談で今お話しのございましたINFのグローバル・ゼロが実現しました。これは私は核軍縮の第一歩である、こういうふうに……
○宇野国務大臣 おっしゃるとおりの不幸な事件もたび重なりました。さらにはまたココム事件等々もありました。したがいまして、互いに冷え込んだという時期もあったと思いますが、しかし両国の努力によって、特に我が国は努力をいたしまして、やはり大切な隣国であるからいつまでもそのような関係であってはならない、かようなことでつとに関係改善に努力してまいった、近くシェワルナゼ外相が訪日をされるということも、ようやくにしてそうした努力が実ったのではなかろうか。また、ソ連側におきましてもいろいろな改善に関するところの新しい試みをなさっておるということも大切にしなければならない、かように思っております。それが現状だろ……
○宇野国務大臣 私も三木先生には通産政務次官としてお仕えしたことがございます。また総理のときは国対委員長として二期にわたりましてお仕えいたしました。格別の御薫陶を仰いでおります。先生の御逝去に対し、また外務大臣の大先輩でございますので、改めて弔意を表したいと存ずる次第でございます。 昨日の葬儀には残念ながら私参列することができなかったのでございます。おとといのお通夜には参りましたが、昨日はたまたまイタリアの貿易大臣が来ておりまして、その会談並びに午さん会、そうした一連の行事がございましたので、まことに失礼をいたしました。いずれ衆議院並びに内閣の合同葬が行われますから、そのときにはもちろん参列……
○宇野国務大臣 国連加盟で申しますと百五十九カ国だと思っています。
【次の発言】 百二十カ国弱かと思います。
【次の発言】 やはり国に大小はないと思います。それぞれ独立した立派な国々だと思いますが、例えば地理的あるいはまた人口等々から眺めました場合に、一つには、二国を一人の大使あるいは公使において連絡せしめた方がよいというふうなところもあるやと思いますが、しかし、外交活動に必要な資金というもの、そうした面も多分に影響あり、こういうふうに考えております。
【次の発言】 特にシーリングができましてからは、やはりそうしたしきたりに応じまして予算編成がなされております。
○宇野国務大臣 ゴルバチョフ書記長が登壇されましてから確かにソ連のあらゆる政策は変わりつつある、こういう認識を持っております。特にペレストロイカ、まだまだ国内に反対者も多いと聞いておりますが、書記長は、そのペレストロイカを推進したい、またグラスノスチ、情報公開も大いにやりたい、こういうふうな姿勢で臨んでおられまするし、先般の円卓会議でもさようであったように、私が接触いたしておりますソ連要人もそのことを特に強調されております。したがいまして、十二月の外相会談はその意味におきましても非常に大切な会談である、私はさように心得ております。 もちろん、ペレストロイカそのものが今日本にどのような影響を与……
○宇野国務大臣 ODAに対しましては、いつも安倍委員からいろいろと独特の御意見を伺っておるわけでございます。論文も私も拝読さしていただきました。ついこの間の八月十日にアジアの人口が三十億になって、今や全世界人口の六割を占めるという事態を招いておりますし、その三十億の中に世界のプアな人たちが八割いるというようなことであります。 申すまでもなく、ODAは南北間にある人道上の考慮、なおかつ相互依存、この精神に基づいてやろうやというのがODAの精神でございますが、我々からいうならば、将来このままの情勢でやれば確かに安倍委員のおっしゃるように大変な事態でございましょうが、でき得べくんば今日のLLDCを……
○宇野国務大臣 今広瀬さんみずから申されましたような、確かに地球には紛争を解決し、速やかに平和を取り戻そうという空気がみなぎりつつある、私はこう思っております。特に、超大国である米ソ間におきましてINFのグローバル・ゼロ、さらには、ことしになりましても二度目の首脳会談が開かれ、その後はジュネーブにおいて具体的に両国の事務レベルでいろいろと検討されている、そうしたことが各地の紛争解決へ大きく弾みをつけた、このことは私たちも本当に心から歓迎をし、なおかつ、日本もそうした問題に関しまして経済面さらには非軍事的面でお役に立つならばいつでもお役に立ちますという姿勢は既に示しているとおりでございます。 ……
○宇野国務大臣 ただいま総理がおっしゃいましたとおり、ただいま私の名代として栗山外審が両国を訪問いたしました。そのときに相手国の首脳から、幸いにして紛争解決の時期をここに迎えることになった、ついては日本も今日までいろいろと御苦労なさったが、ぜひとも近い機会に外務大臣みずから来ていただきたいと思うことが多々あるというだけでございまして、内容はやはり外務審議官が帰ってから私たちといたしましても検討いたしたいと思っております。 ただ、イラン側といたしましては宇野さんに貸しがあるということを言っておりますが、それは私が昨年就任直後にイランの外務大臣を招きまして、紛争解決を要請しました。だから、あのと……
○宇野国務大臣 衆議院安全保障特別委員会の開催に当たりまして、我が国の安全保障政策について、所信を申し述べたいと思います。 安全保障に万全を期することは、国家の独立と繁栄を維持し、国民の生命・財産を守るために必要不可欠な条件であり、外交の基本的課題であります。私自身、我が国の安全保障政策遂行の任に当たる者として、その使命と責任を全うすべく全力を尽くす決意であります。 最近の国際情勢には、安定化に向けての新しい動きが見られます。すなわち、米ソ間の対話の定着等、東西関係が進展するとともに、中ソ関係が正常化し、また、アフガニスタン問題、カンボディア問題等、世界各地の地域紛争について解決への具体的……
○宇野国務大臣 ただいまの御決議に対しまして、所信を申し述べます。 政府といたしましては、ただいま採択されました御決議の趣旨を十分に体しまして、近く予定される日ソ外務大臣間交渉等を通じ北方領土問題の解決と日ソ平和条約の締結のため、全力を傾注しつつ一層粘り強くソ連との交渉に当たる所存であります。
○宇野国務大臣 沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 まず、北方領土問題について申し述べます。 昭和三十一年の日ソ共同宣言による国交回復以来既に三十年余が過ぎた今日、我々の祖先が辛苦の上に開拓し、歴史的にも法的にも我が国の領土として全く疑いを挟む余地のない北方四島が、依然としてソ連の不法占拠のもとに置かれていることは、まことに遺憾であります。 政府といたしましては、歯舞、色丹、国後、択捉の北方四島の一括返還を実現し、平和条約を締結することにより真の相互理解に基づく安定的関係をソ連との間で確立するとの確固たる基本方針にのっとり、ソ連との間に粘り強……
○宇野国務大臣 昨年末、外務大臣に留任いたしましたので、一言ごあいさつを申し上げます。 御承知のとおり、この一年余りの間の国際情勢には、東西関係を初め新たな展開が見られます。 流動的な国際環境の中にあって、我が国の平和と繁栄を確保するために外交に課せられた使命は極めて大きいものがございます。 この委員会に御出席の皆様方は、多年にわたり外交問題に真摯に取り組んでこられ、この分野に精通されております。今後とも、皆様のよき御指導と御鞭撻を賜りつつ、これまでの経験を踏まえた上で、今後とも外務大臣としての重責を果たしてまいる決意でございます。 皆様の御協力をお願い申し上げまして、私のごあいさつとい……
○宇野国務大臣 ただいま議題となりました投資の奨励及び相互保護に関する日本国と中華人民共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 この協定につきましては、昭和五十五年の第一回日中閣僚会議において協定締結交渉の早期開始につき合意いたしましたので、その後両国政府間で交渉を行いました結果、昭和六十三年八月二十七日に北京において、両国政府の代表者の間で、この協定の署名が行われた次第であります。 この協定の主な内容といたしまして、投資の許可について、最恵国待遇を相互に保障しているほか、投資財産、収益及び投資に関連する事業活動、出訴権等に関する内国民待遇……
○宇野国務大臣 ただいま議題となりました航空業務に関する日本国とオーストリア共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 この協定に関しましては、昭和六十三年十一月にオーストリアとの間で交渉を行い協定案文につき実質的合意に達しましたので、本年三月七日ウィーンにおいて署名を行った次第であります。 この協定は、我が国とオーストリアとの間の定期航空業務を開設することを目的としており、そのための権利を相互に許与すること、業務の開始及び運営についての手続及び条件等を取り決めるとともに、両国の指定航空企業がそれぞれの業務を行うことができる路線を定めるものであ……
○宇野内閣総理大臣 同県のよしみで野口さんから温かいお言葉をいただきました。感動いたしております。 私も、異常な決意でこのポストをお預かりいたしました以上は、ただいま申されました諸種の問題に関しまして、不退転の決意で臨みたいと思います。 特に私は、もう今さら説明するまでもなく、リクルート事件というこの最も忌まわしき事件、政界にも大変なショックを与え、また社会的にもシヨックを与え、言うならばこの根絶のためにということで私は就任をいたしました。それだけの決意と、そして私はこれに対処する一つの哲学、そうしたものを持たなければならない、かように感じておる次第でございます。まず、我々の声ではなくして……
○宇野国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について御説明いたします。 改正の第一は、在外公館の設置関係であります。今回新たに設置しようとするのは、政府代表部一、大使館二の計三館であります。政府代表部は、ウィーンに設置するものであります。ウィーンには、国際原子力機関、国連工業開発機関を初め約十の国際機関があり、政府代表部はこれら国際機関に対応するものであります。大使館は、我が国が昨年十二月外交関係を開設いたしました中部太平洋にあるマーシャル及びミクロネシアの二国に設置するものであり、いずれも他の国に駐……
○宇野国務大臣 今、列挙されました問題等々に関しまして、私も可及的速やかに日朝間においては政府間の折衝を持ちたい、こういうふうに訴えておるところでございます。 過半も労働党の代表がお越しになられました。このときにも、我々は、社会党の山口書記長を初めとする方々の御努力を高く評価しつつ、十二分に我々といたしましても思い切った措置をとった次第でございますから、より高いレベルの方が来られますということも我々は歓迎いたしたいと思います。そして、盧泰愚大統領みずからも、昨年の七・七声明におきまして非常に弾力的な南北問題の話をされておりますから、やはり過去、三十六年間、私たちも非常に悲しむべき歴史を持って……
○宇野国務大臣 事実関係を私から報告いたします。 首脳会談は、昭和六十年一月ロサンゼルスで一回、続きまして昭和六十二年五月ワシントンで行われております。 まず、昭和六十年一月の日米首脳会談のことを申しますと、米側より電気通信、エレクトロニクス、木材、医薬品、医療機器等の諸分野につき一層の市場アクセス改善を期待するとの言及があり、いわゆるMOSS協議が開始されることとなったが、スーパーコンピューターの政府調達について協議したという事実はない。これが六十年でございます。 六十二年になりますと、五月の首脳会談においてスーパーコンピューターに関する事項が取り上げられ、そして中曽根、当時の総理から……
○宇野国務大臣 確かに、ミッドウェー、母港とは申しておりませんが、いわゆる乗組員の海外居住計画、それを受け入れたときには新しい施設あるいはまた区域は必要としないというお話がございましたことは私も承知いたしておりますが、それは将来にわたってそうであるかということになりますと、そういう問題ではない、こういうふうに私たちは考えております。 いずれにいたしましても、安保体制の効率的運用というものはいかに我が国の安全並びに安定また極東の安全、安定に寄与しておるか、これを考えておかなくちゃなりません。先ほどから不破委員いろいろと仰せられておりますが、たとえ米ソがINFで合意に達したと申しましても、まだま……
○宇野国務大臣 昭和六十年一月はロサンゼルスで日米首脳会談が開かれておりまして、そのときは米側から、電気通信、エレクトロニクス、木材、医薬品・医療機器等の諸分野につき一層の市場アクセス改善を期待するとの言及がありました。そこで、いわゆるMOSS協議が開始されることとなりました。なお、詳細は政府委員からお答えさせます。
【次の発言】 詳細はまた政府委員から報告させたらいいと思いますが、総理みずからがチェックするとおっしゃったことは当時の情勢からしたら当然のことでございまして、やはり貿易摩擦解消のために第一線に立っておるわけでございますから、したがいまして、帰りましたならば当然私が陣頭指揮をしてで……
○宇野国務大臣 昨年の十二月のガット総会に臨むに際しまして、その当時日米間で米の問題が随分と議論されておりまして、現実の問題として精米業界からの提訴、それを取り上げるというふうな具体的事例もございましたが、私とシュルツ国務長官の間におきまして、日米間でこれ以上農業問題が一つの焦点として議論されるということは、一番日米関係をよくしなければならない時期に、決して両国にとってこれはプラスじゃない、だからひとつこうしたことは、日本に農林大臣先ほど言われましたような事情もこれあり、また国会の決議もこれあり、我々としては二国間でこれを議論することを続けるということは決してよくないと私の方からも申し上げ、ま……
○宇野国務大臣 この間から私申し上げましたとおりがその当時の首脳会談の内容でございまして、今局長が申しましたとおり、やはり外交文書は明らかに、公にしないというふうなこともございますので、この間からの私の答弁をもって、納得されるかされないかは別といたしまして、あれが外務省の見解である、こういうふうに御理解賜りたいと思います。 なおかつ、私も責任上そのとき申しましたが、前総理に電話で連絡しまして、それは明らかに三台目である、そういうお話も承って、そのことも私ここでお伝えして、その翌日だったですか、御本人の記者会見があった、そして、今おっしゃるようなその新聞を用いられたということでございます。私た……
○宇野国務大臣 総理の御答弁どおりでございます。
【次の発言】 四島の現状に関しましては、知り得る限りのことは政府委員から答弁させます。
なおかつ、二島分割というのはもうナンセンスでありまして、それがよければ、既に日ソ共同宣言のときに決まっておるはずでございます。不服だから今日四島一括返還ということになっております。また、国連信託統治のごときは、これまた全くナンセンスでありまして、自分の国の固有の領土をそういうことを申すのは甚だ愚かなる学説であろう、かように考えております。したがいまして、あくまでも四島返還、これが解決いたしまして、そして平和条約を結ぶ、そのために両首脳の会談が必要であるとい……
○宇野国務大臣 現在の日本の世界における特徴と申しますと、経済的にはまず黒字大国である、二番目にはODAの一番大きな奉仕をしている国である、こう申し上げることができると思います。特に黒字は、やはり世界じゅうから問題にされております。しかし、これは国民の努力によってつくった黒字でございますが、やはり大きな黒字を抱えておりますとその分だけ赤字の国もあるというふうなことで、黒字対策ということについて政府は常にいろいろと考えております。もちろん国内需要を高めることにおいて、そして輸入をふやすこともその一つでございましょうが、やはりそういたしましても、我が国の企業の努力によってことしなんかはあるいは輸出……
○宇野国務大臣 経緯は防衛庁長官が申されたとおりでございます。私も先方と出会うたびにこの話をいたしておりますが、国会にいろいろと異論があるということは村井委員も十分御承知だろうと思います。したがいまして、国務省といたしましても国会に説明しやすいようにしたいのだと、その心はわかりますが、一たん決まったことがまたトラブルを起こしておるということは甚だ外交上好ましからざることであると、私は既にそのことを申し上げております。いましばらく推移を眺めていきたい、かように考えております。
【次の発言】 いろいろと竹下内閣発足以来の懸案事項に関しまして御所見を述べていただきました。
外交面におきましては、私……
○宇野内閣総理大臣 組閣に当たりまして、私は改革前進内閣という一つの性格づけをいたしました。これは私の内閣の誕生そのものが、やはりリクルート事件から端を発して、そして多くの先輩の方々の辞任、辞職等に基づいての政治空白をどうしても埋めなくちゃならない、こういうところから誕生したものであるということを十二分に私自身が自覚したためでございます。 もちろん、既に、山下委員御質問の政治倫理に関しましては、昭和六十年六月二十五日に政治倫理綱領が本院においても制定されております。そこには「国民の信頼に値する高い倫理的義務に徹し、政治不信を招く公私混淆を断ち、清廉を持し、かりそめにも」云々と、いろいろと書か……
○宇野国務大臣 昭和六十三年度外務省所管一般会計予算案の概要について御説明申し上げます。 外務省予算の総額は、四千四百十六億四千六百十三万八千円であり、これを昭和六十二年度予算と比較いたしますと、百七十二億四千百万七千円の増加であり、四・一%の伸びとなっております。 我が国を取り巻く国際情勢は依然として厳しく、外交の役割はいよいよ重大であります。近年国際社会における地位が著しく向上した我が国は、世界に開かれた日本として、また、「世界に貢献する日本」という視点に立ち、各国からの期待にこたえてその地位にふさわしい国際的役割を果たし、積極的な外交を展開していく必要があります。この観点から、昭和六……
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