このページでは宇野宗佑衆議院議員の34期(1976/12/05〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は34期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(宇野宗佑君) 原子力基本法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。 資源の乏しいわが国において、将来にわたってエネルギーの安定的確保を図っていくためには、原子力発電を中心とする原子力の開発利用を強力に推進していくことが不可欠であります。 このため、政府といたしましては、安全研究の推進、原子力安全局の設置など安全の確保に十分配慮しつつ、鋭意、原子力開発利用の推進に努めてきたところでありますが、必ずしも期待どおりの進展を見せていない状況にあります。 このような状況を打開し、今後とも原子力開発利用を円滑に推進していくためには、原子力に対する国民の信頼を確保……
○国務大臣(宇野宗佑君) 日本原子力船開発事業団法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。 わが国における原子力船開発に関しましては、原子力第一船の建造、運航により原子力船に関する技術の確立を図るため、その開発を担当する機関として、日本原子力船開発事業団を設立することとして、昭和三十八年に日本原子力船開発事業団法を制定いたしました。 日本原子力船開発事業団は、原子力委員会が決定した原子力第一船開発基本計画に従いまして、原子力船「むつ」の開発に努めてまいりましたが、昭和四十九年九月、出力上昇試験の際に発生した放射線漏れのため、現在、母港の岸壁に係留の状態にあり、原子力……
○国務大臣(宇野宗佑君) 核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明いたします。 昨年六月、わが国は、核兵器の不拡散に関する条約を批准いたしました。これにより、国際原子力機関との間に保障措置協定を締結し、同協定に基づき、保障措置を受け入れることとなっておりますが、このため、同協定につきまして、御承認をいただくべく今国会に提出しているところであります。 本協定では、現在、わが国が受け入れております米国等五カ国との間の二国間原子力協力協定に基づく保障措置に比し、種々の合理化が図られており、わが国の原子力開発利用の促進に大きな寄与が期待……
○宇野国務大臣 このたび科学技術庁長官に就任をいたしました宇野宗佑でございます。 非常に重大なポストでございますので、その責任を痛感いたしておる次第でございます。もとより微力でございまするが、誠心誠意その職を尽くしたいと存じます。 どうか委員長初め委員各位の先生方の御鞭撻をちょうだいできますよう衷心よりお願い申し上げまして、はなはだ簡単でございますが、就任のごあいさつといたします。(拍手)
○宇野国務大臣 第八十回国会に当たり、科学技術庁長官としての所信を述べさせていただきます。 御高承のとおり、わが国は、今日、安定成長経済の時代を迎えておりますが、資源の乏しいわが国において、今後、国民生活の安定、向上を期するためには、国民の英知を結集して、科学技術の振興を図ることが、最も必要であります。 私は、昨年末科学技術庁長官に就任いたしましたが、自来、当庁の施策はもちろん広く科学技術振興のための施策の推進の重要性につき、改めて、強く認識いたしますとともに、原子力の開発利用の円滑な推進、宇宙・海洋等の新技術分野の開拓、あるいは防災科学技術等国民生活に密着した科学技術の推進等多くの課題が……
○宇野国務大臣 御承知のとおり、青森県から「むつ」を撤去し、新母港に入れるということに関しましては、四者協定というものがございます。残念ながら、その四者協定の中で新母港に関しましては、まだ政府といたしましては決定することができません。 第二番目のお約束といたしまして、四月十四日までにひとつ「むつ」は出ていきなさい、いわゆる母港撤去である、こういうふうな約束がございます。これに関しましては、受け入れ先が長崎県でございますから、やはり長崎県の知事さん並びに佐世保の市長さんにお願いをしているところですが、この方々の御同意を得ないことにはなかなか出港できないという実情でございます。特に原子力船でござ……
○宇野国務大臣 わが国の例をとりますと、今日まで高度成長を遂げてこのような発展をいたしましたその裏には、やはり科学技術が大いに貢献をしておると思います。しかしながら、その反面、公害を生み出したりいろいろと高度成長の鬼子を落としたということもわれわれは忘れてはなりません。したがいまして、そうした鬼子を今後どういうふうに規制するかということも将来の科学技術にあずかるところが非常に大きいのではないかと思います。 特に、科学の最たる大発見であった核分裂のごときは、今日はエネルギー問題として取り上げられておりますが、しかし、わが国が唯一の被爆国であったという苦々しい体験を顧みますると、非常に恐ろしい存……
○宇野国務大臣 この間からお話しいたしておりますとおり、知事並びに市長が決断をされると思いますから、それを尊重してまいりたいと思っております。
【次の発言】 現在のところも、昨年お願いして、ぜひとも「むつ」の改修並びに修繕をしたい、総点検をしたい、こう言っておりますから、政府といたしましては、ただこの線だけを今日も期待をいたしておるわけでございます。したがいまして、断られるということに対しましては、私たちは毛頭考えておりませんし、いままで努力をしてまいりましたから、多分「むつ」の修理港を受け入れられるものであるということで、今日、いろいろとその対策を練っておるところでございます。
○宇野国務大臣 非常に大切な御指摘で、過般の予算委員会におきましても石野委員あるいは楢崎両委員から同様の御見解がございました。われわれといたしましても、これは大切なことでございますから、この国会に出しております予算の中には、御承知のとおり、中央においてそうした被曝状況を完全に管理をして、そしてその逓減化に努めなくちゃならないというふうな意味でセンターを設けるようにいたしたわけでございます。それも遅きに失したというふうな御叱正がございましたが、しかし、こうした問題は大切な問題でございますから、今後も前向きに取り組んでいきたいと存じております。 特に、下請の従事者の方々は被曝手帳がないという問題……
○宇野国務大臣 この問題に関しましては、われわれとしてひとしく憂慮いたしております。御指摘のとおりに第二石油パニックは一九八〇年の中ごろを待たずして来るのではなかろうかという一般的な憶測もございますし、現に産油国自体におきましてもさような意味でいろいろと石油に対する認識を改めてきておるということも、わが国はシビアに受けとめなくちゃならないと思うのでございます。特に私たち国家がただいま急激な成長を遂げまして、これに反省を加えながらしかし安定成長は今後も続けたいということで、山もなく谷もないようなたんたんたる道ではあろうけれども、安定成長を続けようと思えばどういたしましてもやはりこれは六%台という……
○宇野国務大臣 すべからく外交は、やはり大きな国論というものをバックとして進めなければならない、かように存じております。特に今回のアメリカとの間におきましては、わが国の将来のエネルギー、言うならばこれの死活がかかっておると私たちはそう判断いたしておりますので、こいねがわくはこうした問題に関しましても党派を超越いたしました外交が展開できることを政府といたしましては望んでおるということでございます。
【次の発言】 同じところは、核は非常にこわい存在だからこれをみだりと拡散すべからずということがフォード財団レポートの精神であり、また同時にNPTの精神だと思いますが、違うところは、NPTにおきましては……
○宇野国務大臣 大統領の国内原子力新政策は、大体七項目から成っております。これはもう先生御承知のところだろうと存じます。それを発表なさいました直後の記者会見において、いろいろ記者から質問がございました。その中で、日本に関する重要な点が二点ございます。 その一点は、アメリカは自分の国の政策を外国に押しつけようとするものではない。これはわが国にとりましても非常に重大なことだろうと思います。二番目は、日独両国はすでに再処理工場を持っており、今後も推進するであろうし、そのことは両国の完全なる権利である、こういうふうに言っております。 これを見る限りにおきましては、この委員会において先生方の御質問に……
○宇野国務大臣 もともと通産の定検の一環としてこうした問題が行われておりますから、本来ならばわれわれの規制法の適用除外になっております。しかし、いまおっしゃるとおりな経路でありとすれば、やはりわれわれといたしましても安全には常に意を用いなくてはなりませんから、この間どういう経緯があったか、私といたしましてももう一度通産省にもその経緯を尋ね、そして原子力委員会といたしまして、いずれ報告があるだろうと吹田委員からも先ほどあったわけでございますが、そうした報告を待ちながら十二分に安全は期していきたいと思います。いままで聞いておりますと、うちの局長の方からも、いろいろ安全性に関しましては十分措置をした……
○宇野国務大臣 ちょっと声をからしておりますから失礼します。 過般来何度もお答えいたしておりますが、現在私たちの資源賦存の状況というそうした資料によりますと、日本全土に石油換算約四百五十億キロリットルに相当する太陽エネルギーが放射されておりますが、このうちの一%を利用して電力にこれを振り向けるといたしまして、五千万キロワットであります。したがいまして、今日われわれが、電力は一億キロワットでございますし、十年先には二億キロワット、そうしたものを必要とする。さらに石油換算では一九八五年には七億キロリットルぐらいを予定しなくちゃならぬというのでありますから、夢の夢だろうと思います。
○宇野国務大臣 まず、原子力基本法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明いたします。 資源の乏しいわが国において、将来にわたってエネルギーの安定的確保を図っていくためには、原子力発電を中心とする原子力の開発利用を強力に推進していくことが不可欠であります。 このため、政府といたしましては、安全研究の推進、原子力安全局の設置など安全の確保に十分配慮しつつ、鋭意、原子力開発利用の推進に努めてきたところでありますが、必ずしも期待どおりの進展を見せていない状況にあります。 このような状況を打開し、今後とも原子力開発利用を円滑に推進していくためには、原子力に対する国民の信……
○宇野国務大臣 去る三十日の県議会におきまして、いま小宮先生おっしゃったような決定がなされました。一応核燃料棒は抜いてこいという条件がついてございます。しかしながら、佐世保にいたしましてもまた長崎県にいたしましても、これで入り口の方はとにかく解決をした。県並びに市に対しまして私は感謝いたしておる次第でございます。 ただ、新しい条件として核燃料棒を抜けという問題でございます。これは非常にいろいろな問題があろうと思います。現在どこで抜くかということはもちろんまだ考えておりませんが、その前に、まず核燃料棒を抜くということについての安全性、これに関しましてやはりその安全性を確立をしておきたい、こうい……
○宇野国務大臣 御指摘の面は非常に大切なところでございます。従来から、そうした施設に投下されたエネルギーは二年くらいで回収されておるのではないかという説もございますが、いま御指摘のとおり、われわれも確たる数字を持ってお答えしておるというわけではございません。民間でそういうふうな話もあるということでもあり、学界でそういうふうな話もあるという程度でございます。 これは非常に貴重な問題でございますから、海外依存度を低め、同時に国産エネルギーを開発するという意味においては、そのバランスシートをつくっておかなくちゃなりませんので、仰せのとおり、内閣といたしましても、この問題は重要な問題として検討を急ぎ……
○宇野国務大臣 核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明いたします。 昨年六月、わが国は、核兵器の不拡散に関する条約を批准いたしました。これにより、国際原子力機関との間に保障措置協定を締結し、同協定に基づき、保障措置を受け入れることとなっておりますが、このため、同協定につきまして、御承認をいただくべく今国会に提出しているところであります。 本協定では、現在、わが国が受け入れております米国等五カ国との問の二国間原子力協力協定に基づく保障措置に比し、種々の合理化が図られており、わが国の原子力開発利用の促進に大きな寄与が期……
○宇野国務大臣 現在といたしましては、御承知のとおり、軽水炉の体制がしかれておりますが、ウランそのものの有限性を考えますと、さらにその有効性を高めるためには、どういたしましても高速増殖炉といういわゆる夢の原子炉の実用化を図ることが肝要かと存じます。もちろん、これとても一九九五年実用化というのが私たちの目標でございますから、したがいまして、それまでにおきましては、新型転換炉を用いるなり、さらには軽水炉によって発電をするなり、そうしたことは無視できません。さようなことも含めましてのことをそこに述べたものでございます。
【次の発言】 ごく最近のそうした指数というものは、御承知のとおり、五十年の十二月……
○宇野国務大臣 仰せのとおり、今回出しました一連の法案、それを流れるものはやはり核の平和利用ということでございまして、なかんずく核不拡散条約に参加いたしておりますわれわれといたしましては、速やかにその義務といたしましてもNPT条約に基づく保障措置協定を批准し、同時に、それに伴う国内法の整備を図らなくてはなりません。それが私は、やはり核不拡散条約をまさに仏をつくって魂を入れた姿になると存ずる次第でございます。特に日本は、非核三原則をつとに掲げておる国家であり、被爆国でありますから、日本が、どのようなことになろうとも、核を軍事上の利用の対象にするというふうなことはだれも考えておらないところでありま……
○宇野国務大臣 日米合同調査団による調査は、六月の二十七日から七月の十一日まで約二週間行われたわけであります。これは第二次の交渉の結果、ひとつ両国政府で東海村再処理施設そのものに関しまして、既存の運転方法並びにそれにかわるべき代替運転方法、そうしたものについて白紙の立場で一度調査しよう、そうして核不拡散というカーター大統領が従来から主張し、わが国もそのことについては賛意を表しておる問題等々に関しまして、その施設を今後どういうふうに運転していくのであろうか、ついてはその期間はどれだけかかるか、また改造するとすれば資金はどれだけかかるか、あるいはまた技術的にそのことが可能かどうか、そうしたようなこ……
○宇野国務大臣 科学技術庁の昭和四十九年度決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和四十九年度の当初歳出予算額は、一千三百三十三億四千十三万円余でありましたが、これに予算補正追加額六十五億六千三百三十三万円余、予算補正修正減少額四億二千百七十一万円余、予算移しかえ増加額四千六百六十六万円、予算移しかえ減少額三十億五千三百四十五万円余、前年度からの繰越額十一億三千三百九十四万円余、予備費使用額三億七千七百四十一万円を増減いたしますと、昭和四十九年度歳出予算現額は、一千三百七十九億八千六百三十一万円余となります。この予算現額に対し、支出済歳出額一千三百五十五億二千百八十九万円余……
○宇野国務大臣 ただいま御決議のありました地震予知につきましては、地震災害を軽減するため、きわめて重要な問題であると認識いたしております。このため政府は、昨年十月、内閣に地震予知推進本部を設置し、地震予知の総合的、かつ、計画的な推進に努めているところであります。 地震予知推進本部は、昨年来、大地震発生の可能性が指摘された東海地域について、地震学者の協力を得て本年四月、東海地域判定会を設置いたしました。東海地域判定会の判定結果として出される地震情報につきましては、報道機関を通じての関係住民への通報並びに防災機関等への通知について万全を期しているところであります。 わが国においては、東海地域の……
○宇野国務大臣 科学技術関係予算は、三段階に分けてお考え賜るとよく御了解賜ると思うのですが、まず、科学技術庁プロパーの予算が二千三百億、そして他の省庁の関係予算を合わせますと約四千億、そこへ大学関係の科学技術振興予算を合わせますと八千七百億、これが昭和五十二年度における科学技術関係予算でございます。これは伸び率から申しますと一一%でございますから、平均伸び率よりはるかに低いということが言い得るのではないかと存じます。 しかしながら、内容的に考えますと、たとえばエネルギー等の問題は本当に焦眉の急を告げております。御指摘のとおりに、資源有限時代、しかも資源小国のわが国としてどこに何を求めるかとい……
○宇野国務大臣 石野委員御承知のとおり、規制法は商業炉に関しまして適用除外にはなっております。したがいまして、われわれといたしましてもちょうど通産省の定検の最中の事故でございまして、昨年の八月の委員会における御指摘によって初めて知ったわけでございますから、正式には実は十二月の三日に科学技術庁としてはその旨を通産省から報告を受けたわけでございます。だから規制法に従いまして十二月の十日に直ちに立ち入り調査をいたしまして、いま石野委員がお示しになられましたようなことを原研において確認いたしております。ただ、三月に最終的な答えを出すべくその調査を急がしておりまするし、私も過般原研に参りました。そしてそ……
○宇野国務大臣 代替エネルギーの開発はわが国の産業、経済のためにも欠くべからざるところでございます。したがいまして、わが国といたしましては今後原子力発電等々、原子力の開発に全力を挙げていかなくちゃならない、かように存じておりまするが、御指摘のとおり、資源有限時代で、そのウラン自体も有限である。特に、わが国におきましてはおおよそ一万トンばかりしかございません。だから、どういたしましてもその核燃料は海外に仰がなければならないわけでございます。現在は、主としてカナダから輸入いたしまして、これをアメリカにおいて処理をしていただいて、そうして処理をされました濃縮ウランを輸入して、それを核燃料として使って……
○宇野国務大臣 STOL機に関しまして、大体の見通しを申し上げたいと思います。 仰せのとおり、科学技術庁長官の諮問機関である航空技術審議会から、先生が先ほど御指摘なさいましたような建議を受けております。したがいまして、ただいま航空研究所において鋭意開発中でありまして、本年度初めてその開発に関する予算がつきました。 この見通しを申し上げますと、昭和五十六年度までに試験機、実験機をつくり上げたい。そして、五十七年度から五十九年度までの間に実験飛行をやりたい。そして六十年度を迎えますが、あと三年ばかり整備にかかると思いますから、したがいまして、実現化、実用化は昭和六十三年ごろではなかろうかという……
○宇野国務大臣 この間、石野委員の御質問に関連いたしまして、楢崎委員から科学技術庁に対しまして調査要求がございましたが、その調査に関しましてはただいま鋭意続行中でございますから、いましばらく御猶予のほどをお願いいたします。
【次の発言】 私どもの試算といたしましては、一九八五年すなわち昭和六十年を対象として、ただいま次のような数字を持っております。その年には、御承知のとおり原子力発電は四千九百万キロワット、これを対象とした場合に累積四千百トン、これだけの再処理をしなくちゃならない。それに対しまして、いま大内委員御指摘のとおり、現在動いております再処理工場では年間二百十トンでございます。したがい……
○宇野国務大臣 仰せのとおり規制法は電気事業に関しましては適用除外になっておりますので、本件に関しましては本当に先生御指摘のような結果であったことはわれわれといたしましてもまことに残念に思っております。しかし、法のたてまえ上、私たちといたしましても定検の最中に立入検査はできないということでございましたので、通産省の立入検査後にわれわれも初めて立入検査をし、過般のごとき政府の統一見解を出したという経緯でございます。
【次の発言】 この間この場所でその経緯に関しましては御答弁申し上げたとおりでございますが、再度申し上げるとすれば、この間ここで御答弁申し上げた時点におきましては、いわゆる報告義務違反……
○宇野国務大臣 井上原子力委員長代理を団長といたしましたミッションを先月派遣いたしまして、次の三点について米国といろいろと話を進めました。まだ交渉ではなくして、米国の新核政策の全貌をつかむこと、またわが国における核政策のポジションを説明しようということで派遣をしたことは、先般この予算委員会におきましても申し述べたとおりでございます。 三点の第一点は、今回の米国がとらんとしている核の平和利用を徹底しよう、分散を防止しよう、この趣旨には賛成でございます。しかしながら、わが国が昨年批准をいたしました核拡散防止条約の第四条の中には、核非保有国にしてその国内で平和利用に用うるときには支障を来してはなら……
○宇野国務大臣 四月十四日がちょうど約束の日でございます。そこで、津川さん御承知のとおりに、原子力船は六十日前に入港届を出さなければなりませんから、逆算いたしますと、二月十四日に果たして政府は入港届を出すのか、こういう問題でございましたが、一応その時点におきましては、まだ長崎の態度が決まっておりませんので出せないということをこの場でも申し上げたものでございます。その後、回航におおむね十日ぐらいかかるからせめてもう十日足した時点はどうであろうかと考えましたが、 その時点におきましても、御承知のとおりまだ長崎県の受け入れオーケーという体制ができておりませんし、また知事はただいま研究委員会に諮問中で……
○宇野国務大臣 過般来申し上げておりますとおり、非常に重要なことだと思います。科技庁といたしましては、立入検査後直ちにこの問題をいろいろ検討いたしております。現に、現物に関しましてはただいま原研で調査中で、三月末に大体その調査の結果が出ると思います。その調査結果を待ちまして、さらに専門家に詳しく審査をさせたい、かように存じております。それと、会社からも、過般われわれが厳重注意を喚起いたしましたときにいろいろと指示をいたしておきましたが、その回答も昨日いただきましたから、そうした今後の改善内容を破損個所の審査と相まって並行して、さらに緻密な調査をいたしたい、かように存じております。
○宇野国務大臣 本年度の予算でお願いをいたしておりますが、中央で管理センターを設けたいと存じます。したがいまして、これは科学技術庁でございます。公益法人としてそういうセンターを設けたいと思います。
【次の発言】 各原子力施設で働いている方々の被曝状況は、被曝手帳あるいはその事業所においてきちっと管理されておりますが、特にそうした原子力施設、なかんずく発電施設には定検がございます。その定検の際には、下請会社がございまして、その下請会社の従事者の方々は、言うならば転々とあちらこちらの原発で働かれるものでございますから、一カ所におきましてその被曝状況が把握されておらないといううらみがございます。これ……
○宇野国務大臣 現在は、わが国でその施設がございませんから、英仏にお願いをいたしまして、そして処理をいたしております。
【次の発言】 わが国においては、この夏から使用済み核燃料を用いましてプルトニウムの製造をしようか、それがホット試験でございます。したがいまして、現在ただいまはそうしたプルトニウムは製造いたしておりません。ただ、プルトニウムは実験用として所有いたしておることは所有いたしております。製造はいたしておりません。
【次の発言】 御承知のとおりに、いまのウランはカナダから輸入いたしまして、アメリカで濃縮をして、それを使っておりますから、それを再処理に委託をいたしまして、その再処理に委託……
○宇野国務大臣 この間も予算委員会で同様の御質問を受けた次第でございますが、安全審査並びに許可に際しましては、われわれといたしましては十分慎重を期して、そして最終結論を得たものでございます。しかしながら、異議申し立てが現在来ております。もちろん、これに対しましては慎重に対処していきたい、かように存じております。
【次の発言】 詳細は、安全局長がおりますから、局長から説明をさせますが、原子力委員会の使命より考えまして、あくまでも私たちは、原子力の平和利用、発電に関しましては、厳正中立な立場で終始いたしております。
したがいまして、過般も申しましたとおり、いろいろと地元の御意見等々に関しましても……
○宇野国務大臣 私もいま御指摘の点に関しましては、まだ詳細承っておりません。しかし、検討されておるということは聞いておるような次第でございます。現在、政府といたしましては、もちろん原子力の安全性確立を図りまして、いわゆる安全行政に対する国民の信頼を得なければならぬ、そういう信頼関係を確立しなければならぬ、これが言うならば原子力開発の大きなキーポイントであろう、これはしばしば申し上げておりますので、したがいまして、いろいろな方々の御意見に対しましては耳を傾けて、そしてより一層安全体制をいろいろと具体化し得るものは具体化していけばよい、こういう考え方でございます。
○宇野国務大臣 今回の日米交渉におきまして一番問題になりましたのが、御承知の再処理施設でありまするが、その出発点といたしまして、私は、NPT体制というものの強化、このことを相手国にも強く主張いたした次第でございます。そして、アメリカが、NPTへ極力多くの国々が参加することを勧めておきながら、今日、もしそれをおろそかにして、今日のままの姿で、ただアメリカの考えに基づく核政策を推し進めるならば、それはNPTの空洞化にあるいはつながるかもしれぬ、この点を日本は非常に恐れる、だから私たちは、NPTに対しても、これは国会もすでに批准を終えて参加をし、なおかつすでに国会には規制法を提案して、国内体制も整え……
○宇野国務大臣 仰せのとおり、日米原子力交渉におきましては、向こう二年間に九十九トンの使用済み核燃料の再処理をする、こうしたことで合意をしたわけでございます。ちょうど九月二十二日に再処理施設が動きましたから、それから勘定して二年目、こういうふうにお考え賜りたいと思います。また、九十九トンという数字を明らかにいたしておりますから、この分だけは処理をしたいと思います。あるいは何らかのことで二年よりちょっとずれるということがあるかもしれませんが、やはり約二年と九十九トンということで日米間の合意を得ておりますから、その間に、いま御指摘のとおり、日本といたしましても混合抽出、これが確立される技術があるか……
○宇野国務大臣 交渉の経緯から申しますと、アメリカは核不拡散という大テーマのもとに、極力できたならば混合抽出もしくは混合貯蔵を要求したわけでございます。これはアメリカといたしましても非常にかたい決意でした。特にこの後にいわゆるINFCEがあったわけでございますから、そのINFCEの世界会議を提唱しておきながら日本だけに何かそういう面を与えたのでは恐らくアメリカも大義名分が立たない、かように存じたような点が十分にございました。もちろん、私たちもINFCEを十二分に認識いたしまして、核不拡散は非常に大切な問題である、かような感じもございました。しかしながら、私たちの計画を大きく変更することは許され……
○宇野国務大臣 原産会議とソ連国家原子力委員会との間の原子力協定、これはいま外務大臣が答弁なさったとおりでございます。現在、ソ連との間におきましては、そのほかに科学技術協力協定というのがございますが、実のところは、四十八年に締結いたしまして、その後具体的な動きというものを示しておりません。近く向こうの大使館からも私に会いたいというふうなアプローチもございますから、そうしたときにそのような話もなそうかと考えております。 御指摘のとおり、わが国は天然ウランは全くありません。同時にまた濃縮技術、いよいよ本年度から人形峠でそのパイロットプラントをつくったばかりでございますので、この二つに関しましては……
○宇野国務大臣 原研は仰せのとおりでありますが、実質は五十六歳ということになっております。しかし、現在改善策を原研当局において講じておる最中で、具体的には、年度内にこのことを労働組合に示しましょうという話し合いもなされております。私といたしましては、こうした原研当局のさらに努力されることを望みながら、今後定年制の進むべき方向に即しまして考えていきたいと、かように存じております。
○宇野国務大臣 われわれといたしましては、仰せのとおり、プルトニウムサイクルの確立を目指して今日まで来、そのことをアメリカに十分説明いたしましたから、INFCEPに臨む場合におきましても、それを中心として日本は主張を展開して、要はプルトニウムの拡散ができないような方法、これを徹底的にわれわれとしては提案をし、またそのデータも出していきたいと考える次第でございます。したがいまして、その他の方法ということになりますと、INFCEPにはトリウムによるところのサイクルということもございますが、これにも参加すればいいとわれわれは考えております。ただ、アメリカのような資源の豊かな国と資源の小国、なおかつ、……
○宇野国務大臣 来週、私は総理にお目にかかりまして、具体的に今日までの経緯を御報告申し上げ、そして福田・カーター会談の参考の資にしていただく、こういう所存でございます。 今日までの経緯は、先生も御承知のとおり、井上ミッションを派遣いたしました。このときわが国は三つのことをアメリカに説明をいたしております。これは、まだ相手の案が決まっておりません、したがいまして交渉という段階ではございませんが、強くわが国の立場を相手方に理解をしてもらうべく説明をしたということでございますが、次の三点でございます。 第一点は、日本としてはもちろんすでにNPTにも参加をいたしておりますし、唯一の被爆国として非核……
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