このページでは池田行彦衆議院議員の40期(1993/07/18〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は40期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(池田行彦君) このたび、私は外務大臣を拝命いたしました。重要な局面を迎えている日本外交のかじ取りという重責を任され、身の引き締まる思いであります。私は、外交の継続性を確保しつつ、橋本内閣の一員として創造的外交を展開し、村山内閣のもとでの外交の諸成果をさらに発展させていくべく全力を尽くす所存であります。(拍手) 国際情勢は依然として流動的であり、その先行きは不透明でありますが、冷戦終結後数年がたち、国際社会の努力が、少しずつではありますが成果を上げてきております。旧ユーゴ、中東では地域紛争の解決に向けて注目すべき前進が見られております。アジア太平洋地域においても、北朝鮮の核問題解決……
○国務大臣(池田行彦君) 佐藤幹事長に御答弁申し上げます。 私への質問は四点ございましたが、そのうち、日朝国交正常化関係、日ロ首脳会談及び日中関係につきましては、総理から御答弁申し上げたとおりでございます。 沖縄の施設・区域の問題につきまして若干補足させていただきますと、先般私が米国を訪問いたしまして、クリストファー国務長官並びにペリー国防長官と会談いたしました際、この問題を非常に重要な課題として取り上げ、話し合ったところでございます。そして、この問題は四月の日米首脳会談を成功に導くためにも進展を図ることが非常に大切である、したがって、ことしの秋までに特別行動委員会で具体的な成果を出すとい……
○国務大臣(池田行彦君) 大野議員にお答え申し上げます。 我が国の安全保障の上において、信頼醸成や予防外交が大変重要であるという議員の御指摘、私も全く認識を一にするものでございます。 そして、大野議員は、日米安保条約という土台、そして自衛隊という一階部分の上に立つ二階という例えをおっしゃいましたが、私もそのように思いますし、また、見方を変えれば、そのような建物の立つ敷地を堅固なものにし、あるいは平らかなものにして、そういったその建物に住む人の安全を確保する、そういった役割を信頼醸成措置というものは果たしているのかな、こんな感じのするところでございます。 いずれにいたしましても、日米安保体……
○国務大臣(池田行彦君) 海洋法に関する国際連合条約及び千九百八十二年十二月十日の海洋法に関する国際連合条約第十一部の実施に関する協定の締結について承認を求めるの件につきまして、趣旨の御説明を申し上げます。 海洋法に関する国際連合条約は、昭和四十八年から十年間にわたって行われた第三次国際連合海洋法会議の結果、昭和五十七年十二月に、ジャマイカのモンテゴベイにおいて作成されたものであり、また、千九百八十二年十二月十日の海洋法に関する国際連合条約第十一部の実施に関する協定は、この条約第十一部の規定を見直すための交渉の結果、平成六年七月に、ニューヨークにおいて作成されたものであります。 この条約及……
○国務大臣(池田行彦君) ただいまの御決議に対して所信を申し述べます。
私といたしましても、国連海洋法条約の趣旨及びただいま採択された御決議の趣旨を踏まえ、近隣諸国との間で新たな漁業関係の構築が行われるよう最善を尽くす所存であります。(拍手)
【次の発言】 日本国の自衛隊とアメリカ合衆国軍隊との間における後方支援、物品又は役務の相互の提供に関する日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。
政府は、自衛隊と米軍との間の緊密な協力を促進し、日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約の円滑かつ効果的な運用に寄生するため、並びに国際連合平和維……
○池田(行)委員 私は、ただいま議題になりました補正三案につきまして、自由民主党・自由連合の立場から、総理初め関係閣僚の皆さん方に御質疑を申し上げたいと思いますが、最初に外交、安全保障の問題について見解を承りたいと思います。 総理、自社さきがけ三党連立の村山内閣の役割なり、あるいはその功罪というより功績でございましょうかについてはいろいろなことが言われておりますけれども、私は、やはりこの一年数カ月の歩みを見ておりまして、非常に難しい情勢の中で、決して派手ではありませんが、内外の諸懸案について一つ一つ真剣に取り組み、成果を上げてきた、これは評価できることだと思っております。 その中でも、とり……
○池田国務大臣 今般、外務大臣に就任いたしました池田行彦でございます。 吹田委員長を初め委員の皆様方に謹んでごあいさつ申し上げます。 私は、我が国の安全保障政策遂行の任に当たる者の一人といたしまして、また、安全保障会議の議員といたしまして、その使命と責任を全うすべく全力を傾注してまいる決意でございます。 冷戦の終結に伴いまして、世界的な規模の武力紛争が生起する可能性は遠のき、また、我が国周辺地域も、域内各国の著しい経済発展をも背景といたしまして、政治的、社会的な安定性を高めつつあるように見受けられます。しかしながら、国際情勢は依然として不透明でありますし、アジア太平洋地域におきましても、……
○池田国務大臣 吹田委員長を初め委員各位に謹んでごあいさつ申し上げ、我が国の安全保障政策についての所信を申し述べたいと思います。 私は、我が国の安全保障政策遂行の任に当たる者の一人として、また、安全保障会議の議員として、その使命と責任を全うすべく全力を傾注する所存です。 我が国を取り巻く安全保障情勢につき、簡単に申し述べたいと思います。 冷戦の終結等に伴い、世界的な規模の武力紛争が生起する可能性は遠のいており、米ロ間及び欧州において関係諸国間の合意に基づく軍備管理・軍縮が引き続き進展するなど、国際関係の一層の安定化を図るべく各般の努力が継続されています。しかしながら、国際情勢は依然として……
○池田国務大臣 お答え申し上げます。 ただいま町村委員もお述べになりましたけれども、私ども、これだけ激変した国際情勢、またアジア太平洋情勢の中にあっても日米安保体制というものは大変重要である、こう思っております。その重要性には変わりない、しかし、その重要性のよってもってくるゆえんというのは、これはかつてとは違った面があると思います、情勢がこれだけ変化したわけでございますから。 それで、現在どういうふうに考えておるか、そしてまた、それを共同文書にどういうふうに盛り込もうとしているのか、さらにアジア諸国の見方、反応いかんという点でございますけれども、やはり先ほどからお話ございますように、アジア……
○池田国務大臣 委員御指摘のとおり、安保条約、これが我が国の防衛のためにいかに大切であると申しましても、そのために必要ないろいろな御負担を沖縄の方々に余りにも大きくおかけしていたのじゃないか、こういうところは我々も真剣に、真摯に考えなくちゃならないと思います。 そうして、基地の整理統合・縮小の面でもそうでございますけれども、今御指摘の米軍駐留に伴ういろいろな問題、地位協定上の問題につきましても、そういった観点からいろいろ真剣に考えて、できることから一つ一つ着実に進めていかなくちゃいけない、こういうことで現在も作業を進めておりまして、お話のございましたような米軍の公用車両の標識についても今回改……
○池田国務大臣 本日は、先般の日米首脳会談について安全保障面を中心として御報告申し上げるとともに、右に先立ち発表いたしました特別行動委員会中間報告についてもあわせて御報告いたします。 四月十七日に橋本総理とクリントン大統領との間で行われた日米首脳会談では、両国及び世界にとっての日米関係の重要性を再確認し、さらに二十一世紀に向けた両国の協力関係の方向性を示すことができました。また、その議論を踏まえ、「日米両国民へのメッセージ」及び「日米安全保障共同宣言」の二つの文書に合意し、これらを発表いたしました。 日米安保共同宣言においては、我が国の安全、アジア太平洋地域の平和と繁栄を図る上で、日米安保……
○池田国務大臣 ただいま防衛庁長官からも御答弁がございましたように、先般の日米首脳会談において発出されました日米安保共同宣言におきましては、これまで日米間で安全保障分野における非常に緊密な対話が持たれてきました。その成果を踏まえまして、日米関係の中核をなします日米安保体制が二十一世紀に向けて依然として日米同盟関係の上で重要な役割を果たすのだということを改めて再確認いたしまして、その上で、未来に向かっての両国の同盟関係のあり方について内外に宣言したという意味で、非常に大きな意義があったと思うのでございます。 また同時に、日米両国民に対するメッセージという文書も発出されたわけでございますが、そこ……
○池田国務大臣 委員御指摘のとおり、米国とNATO諸国あるいは日本以外の国と締結しております協定の中では、非常に幅広い分野にわたって物品や役務の面での相互の協力が行われているのは、そのとおりだと思います。 それと比較いたしました場合、今回御審議をお願いしております協定におきましては、日米共同訓練等にその対象が限定されているわけでございまして、そういった意味では少し他のものとは違うというのは、そのとおりでございます。 しかしながら、米国も、我が国の防衛政策がどういうことになっているか、また自衛隊の性格がどういうものであるかということは十分承知しているわけでございますし、また、そういったことを……
○池田国務大臣 今回、日米首脳会談において発出されました日米安保共同宣言でございますが、ただいま委員御指摘のとおり、極めて大きな意義を有するものと考えておる次第でございます。 それは、何と申しましても、冷戦が終えんいたしましてかなりの時日が経過いたしました。その間、国際社会の情勢、とりわけ我が国を含むアジア太平洋の情勢にも大きな変化があるわけでございます。 しかし、そういった大きく変わった世界の中で、どのようにして我が国の安全を守っていくか、また、このアジア太平洋地域の平和と繁栄を維持していくか、こういうことを考えました場合に、この日米安保条約を中心とする日米安保体制というものが今日から将……
○池田国務大臣 このたび外務大臣を拝命いたしました池田でございます。沖縄及び北方問題に関する特別委員会の開催に当たり、所信の一端を申し述べたいと思います。 まず、沖縄に関する事項について申し述べます。 冷戦の終結後も東アジアを初めとして国際社会が依然不安定要因を内包している中で、我が国が引き続き安全を確保していくためには、日米安保条約が不可欠であります。また、日米安保体制は国際社会における広範な日米協力関係の政治的基盤となっており、さらに、アジア太平洋地域における安定要因としての米国の存在を確保し、この地域の平和と繁栄を確保するために必要と認識しております。 政府としては、このような意義……
○池田国務大臣 普天間の返還につきましては、日米首脳会談に先立ちましていろいろ日米間で沖縄における基地の整理統合・縮小について協議をしてきたわけでございますが、その過程におきまして、沖縄県からいろいろな御要望が寄せられておりました。その中でも普天間基地の返還というものが大変強い御要望である、こういうことだったわけでございます。 そのことを踏まえまして、この問題につきましては、橋本総理御自身の大変な強い指導力の発揮、そしてまた、それにこたえた米側の真剣な検討、こういうようなこともございまして、ただいま委員御指摘のように、五年ないし七年という時期的なめども含めまして、その返還の合意がなされたわけ……
○池田国務大臣 このたび外務大臣を拝命いたしました池田行彦でございます。衆議院外務委員会の開催に当たり、一言ごあいさつ申し上げます。 国際情勢は、依然として流動的であるものの、新たな国際秩序構築に向けた国際社会の努力が、少しずつではありますが、成果を上げてきつつあります。我が国は、こうした国際社会の努力に積極的に関与し、創造的役割を果たしてまいらなくてはなりません。このような観点から、橋本総理は自立的外交を展開する旨表明されておりますが、私は、この総理の方針のもと、外交の継続性を確保しつつ、日本外交のかじ取りに全力を尽くしてまいる決意でございます。 具体的には、地域紛争の解決、軍縮・不拡散……
○池田国務大臣 ただいま小杉委員御指摘のとおり、昨日、政府といたしましては、国連海洋法条約並びにそれの関連法案につきましての基本的な方針を閣議で了解したところでございます。今後、この基本方針にのっとりまして、政府なりまた関係方面と協議いたしまして、早急に新しい体制を整備してまいりたいと思っております。 そして、韓国におきましては、もう既に条約そのものは批准手続を了しておるわけでございますが、昨日、孔外務部長官が声明を発出されまして、我が国と同様に排他的経済水域を設定する、こういう方針を発表しました。その際、周辺国の排他的経済水域と重なり合う水域においては、関連の国際法のルールに従って、関係国……
○池田国務大臣 ただいま議題となりました外務公務員法の一部を改正する法律案について御説明いたします。
この法案は、近年の国際社会の緊密化、我が国の国際化等にかんがみ、外務公務員の配偶者の国籍についての規定を削除し、国籍を有しないまたは外国の国籍を有する者を配偶者とする者が外務公務員となることができるよう、外務公務員法第七条を改正するものです。
以上が、この法律案の提案理由及び概要であります。できる限り速やかな法律改正をお願いいたしたく、何とぞ、よろしく御審議のほどをお願い申し上げます。
【次の発言】 委員御指摘のとおり、我が国は、戦後国際社会に復帰いたしましてから今日まで、こういうことで国……
○池田国務大臣 ただいま議題となりました航空業務に関する日本国とエティオピア連邦民主共和国との間の協定につきまして、提案理由を御説明いたします。 政府は、エチオピアとの間で航空協定を締結するため、エチオピア政府と交渉を行いました結果、平成八年三月二十五日にアディスアベバにおいて、我が方浜田駐エチオピア特命全権大使と先方メシェシャ民間航空庁長官との間でこの協定に署名を行った次第であります。 この協定は、我が国とエチオピアとの間の定期航空業務を開設することを目的としており、そのための権利を相互に許与し、業務の開始及び運営についての手続及び条件等を取り決めるとともに、両国の指定航空企業がそれぞれ……
○池田国務大臣 ただいま議題となりました海洋法に関する国際連合条約及び千九百八十二年十二月十日の海洋法に関する国際連合条約第十一部の実施に関する協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 海洋法に関する国際連合条約は、昭和五十七年十二月十日、ジャマイカのモンテゴベイにおいて作成されたものであり、また、千九百八十二年十二月十日の海洋法に関する国際連合条約第十一部の実施に関する協定は、平成六年七月二十八日、ニューヨークにおいて作成されたものであります。 この条約及び実施協定は、領海、接続水域、排他的経済水域、大陸棚、公海、深海底等の海洋に関する諸問題について包……
○池田国務大臣 先ほど来政府委員から御答弁申し上げておりますが、いずれにいたしましても、外国船が我が国の大陸棚で大陸棚に関する調査を行うに際しましては我が国の同意を得るということが必要である、こういうことになっているところでございますけれども、中国船を含めまして、外国船がそういった我が国の同意を得ることなく大陸棚に関する調査を行っている可能性があると認められるときには、従来から外交ルートを通じ申し入れを行うなど、しかるべく対処をしてまいった次第でございますけれども、今後とも、そのような、どういいましょうか、大陸棚に対する我が国の主権的な権利が侵害されることのないよう、適切に対処してまいりたい、……
○池田国務大臣 ただいまの御決議に対して所信を申し述べます。 政府といたしましては、ただいま採択されました御決議の趣旨を十分に踏まえて、また、韓国及び中国との友好協力関係の重要性に十分配慮しつつ、両国との間での国連海洋法条約批准に伴う事項に関し、適切に対処してまいる所存であり、さらに、海洋資源の活用、海洋環境の保全等にも努めてまいる所存であります。
○池田国務大臣 ただいま委員長から御指摘のございました報道については承知しておりますけれども、北朝鮮の科学者が日本への亡命を求めてきたという事実はございません。 事実関係のその他の点につきましては、恐縮でございますが、コメントを差し控えさせていただきたいと存ずる次第でございます。 なお、あえて、いわゆる亡命につきましての、一般論と申しましょうか、一般的な取り扱いの方針について申し上げますと、我が国への亡命につきましては、法務省が所管しております出入国管理及び難民認定法によって対応してきておりまして、同法の運用に当たりましては、次のような方針でまいっております。 すなわち、我が国に政治亡命……
○池田国務大臣 日米物品役務相互提供協定における「部品・構成品」と武器輸出三原則における「武器」との関係について申し上げます。 一、昭和五十一年二月二十七日の武器輸出に関する政府統一見解において、武器輸出三原則における「武器」とは、輸出貿易管理令別表第一の一の項(一)から(十四)の項までに掲げられるもののうち、「軍隊が使用するものであって、直接戦闘の用に供されるもの」と定義されており、その中には、軍用航空機、軍用車両、軍用船舶等の部分品が含まれている。 二、日米物品役務相互提供協定上の「部品・構成品」については、「部品」とは、それ以上分解することのできない構成要素の単体(ボルト、ナット等)……
○池田国務大臣 ただいま議題となりました千九百九十四年の関税及び貿易に関する一般協定の譲許表第三十八表(日本国の譲許表)の修正及び訂正に関する確認書の締結について承認を求めるの件について、提案理由を御説明いたします。 この確認書は、世界貿易機関を設立するマラケシュ協定に含まれている我が国の譲許表に掲げる品目分類を平成八年一月一日に効力を生じた商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約の改正に適合させることを目的とするものであり、平成八年二月にジュネーブにおいて作成されたものであります。 我が国がこの確認書を締結することは、関税事務を容易にする見地から有意義であると認められます……
○池田国務大臣 先ほど政府委員から御答弁申し上げましたけれども、吉田氏につきましては、北朝鮮の事情に詳しいということで、時折外務省として話を聞いたりしたことがあるということでございます。しかし、佐藤氏については、それほど存じません、こういうことでございました。 それから、ただいま委員、昨年行いました北朝鮮への人道的見地からの米の援助についてお触れになりましたが、この件は、御承知のとおり北朝鮮から要請があって行ったものでございますが、我が国と北朝鮮の間には国交関係がございませんので、最初、与党関係の方にその要請が来たわけでございます。そうして、その段階で与党の関係者はいろいろな方と相談をされた……
○池田国務大臣 我が国のODA、御指摘のとおり、現在世界の中でも一番大きな規模になっております。 そして、これを実行するに当たりましては、いろいろな手法がございまして、例えば国際機関に拠出して、その国際機関が具体的な事業を行うもの、あるいは日本にございますODAにかかわる機関、例えばOECF、経済協力基金のような基金に出資あるいは拠出がなされて、それが実際に事業を行うその主体に対してさらに融資という手段で事業が行われているもの、あるいはまた、国際協力事業団のように現実に政府関係法人であるものが直接事業を行うもの、そういったものに対する出資金あるいは交付金の支出等々いろいろな手法があるわけでご……
○池田国務大臣 ただいま福田委員からお話がございましたように、我が国が存立していくためにも、海外との関係、そしてまた国際社会全体の安定、それから発展というものは非常に大切でございます。それからまた、平和国家であるという日本の特質からいたしましても、国際社会に貢献していく大きな柱としてODAというものが大切であるというのも御指摘のとおりだ、このように考えております。 そういったことで、これまでもODAにつきましてはできる限りの努力をしてまいった次第でございます。しかしながら、財政も大変厳しゅうございますから、我々も、ODAは大切だから幾らでも予算をくれというわけにはまいらない、効率的な運用に鋭……
○池田国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について御説明いたします。 改正の第一は、兼館としての在アンドラ、在サンマリノ、在ボスニア・ヘルツェゴビナ及び在リヒテンシュタインの各日本国大使館の新設並びに実館としての在済州日本国総領事館の新設についてであります。 改正の第二は、以上の新設の在外公館に勤務する外務公務員の在勤基本手当の基準額を定めるものであります。 改正の第三は、欧州共同体日本政府代表部の名称を欧州連合日本政府代表部へ変更することです。 なお、本法案は、在外公館の新設が含まれており、……
○池田国務大臣 お答え申し上げます。 伊藤委員ただいまお話がございましたように、これまでも長い間沖縄の基地の問題について本当に真剣に取り組んでこられた委員の御努力に敬意を表する次第でございます。そしてまた、ただいまもお話がございましたように、沖縄の県民の方々が長い間負担してこられた大変な御負担といいましょうか、それに伴う苦しみあるいは悲しみというものを私どもは深く考え、そして、その御負担を少しでも軽減するように真剣に取り組んでいかなくてはならない、このように考えている次第でございます。 そして、具体的に沖縄における基地の整理統合・縮小の問題、さらには基地に伴うもろもろの問題の解決についての……
○池田国務大臣 私どもは、沖縄の県民の皆様方が大変大きな負担をしておられる、この負担を軽減しなくちゃいけない、こういうふうに考えております。そうして、誠心誠意その努力をやってまいりたい、こう思っておりますけれども、一方において、我が国の安全を確保するためには、日米安保体制は堅持しなくてはなりません。そういった意味で、安保条約の目的を達成する、このこととの調和を図りながら、どういうことができるか最大限の努力をしてまいりたい、こう考える次第でございます。
【次の発言】 御承知のとおり、冷戦終えん後、国際情勢が非常に大きく変わっておりますし、アジアでもいろいろな情勢の変化はございますけれども、しかし……
○池田国務大臣 台湾の選挙を控えまして、台湾海峡をめぐる情勢がどういうふうに変化していくか。そのこと自体としても、またそのことが周辺の地域の安全保障環境に及ぼすこと、あり得べき影響といった観点からも、大きな関心を持って見守っておるところでございます。 委員御指摘のとおり、近々大規模な演習が行われるのではないかといったような報道あるいは情報というものもいろいろあるようでございます。しかし、これまでの経緯で申しますと、一九八八年ごろから台湾で選挙がありますたびに中国側において演習が行なわれてきた、こういう事態がございます。それはいろんな見方がございますが、心理的と申しましょうか牽制といいましょう……
○池田国務大臣 お答え申し上げます。 まず、竹島につきましての我が国の立場でございますけれども、我が国は従来から一貫しまして、歴史的な観点から見ましても国際法上から見ましても我が国の領土である、こういう立場でございます。一方、韓国におきましては、やはり歴史的な観点あるいは国際法上から見ても韓国の固有の領土である、こういう主張をしておられまして、さらに、いわゆる実効支配をしているということも踏まえて、両国間に領土問題はない、そういう主張をしておられる、こういうところでございます。 さて、そういうことを踏まえまして、今回の問題でございますけれども、これは竹島におきまして韓国側が従来から警備の要……
○池田国務大臣 お答え申し上げます。 竹島についての我が方の立場というものは御承知のとおり一貫したものがございますが、他方、韓国側におきましては、竹島は、独島というふうに先方では言っておりますけれども、それは自国の領土であり、日韓間には領土問題はない、そういう立場をとっておられるところでございます。 そういったことで、先般韓国側において接岸施設等の工事をした、こういうことがございましたので、我が方からは遺憾の意を申し上げたところでございますけれども、韓国側はその立場からして、我が方からの申し入れは受け入れられない、こういう姿勢をとっている、こういうことでございます。 しかし、いずれにいた……
○池田国務大臣 ただいま官房長官からお話がございましたように、政府といたしましては、この問題はできる限り早期に決着をしたい、こういうことを目指してこれから鋭意努力をしてまいりたい、このように存じております。
しかしながら、まだ関係国との間の話し合いに入っていない段階でございますから、ただいまの段階で具体的に、どの程度の期限なのかという点についてはちょっと言及するのは差し控えさせていただいた方がよろしいのか、このように考える次第でございます。
【次の発言】 与党あるいは関係方面においていろいろな御議論あるいはいろいろな御要望があるのも我々としては承知しております。そういったことも踏まえながら、……
○池田国務大臣 まず、今後中国接近というものがあるのか、こういうお話でございますが、委員御承知のとおり、中国とソ連との間は、八九年に当時のゴルバチョフ・ソ連書記長が訪中いたしまして関係の正常化をいたしました。それから、各種のいわゆる要人往来とかを含めたいろんな交流が進んでおりまして、昨年も江沢民総書記あるいは李鵬首相がロシアを訪問しておりますし、それから一時エリツィン大統領が訪中するんじゃないかというお話ございましたけれども、これは、健康上の理由でございましょうか、取りやめになっておりますが、これが、さて、ことしになりましてどうなるかというところも一つ注目されるところでございます。そのほかにも……
○池田国務大臣 いわゆるASEMの会合でございますが、来月の一日、二日を中心にいたしまして、首脳の会合はその前の二十九日から始まるわけでございます。 まず、この意義いかん、そしてまた日本はそこで何を主張するかという御質問でございますけれども、今回は、初めて開かれる、アジアの十カ国、日中韓とそれからASEAN七カ国、それとヨーロッパ側からはEUに加盟しております十五カ国とそうしてまたEU委員会そのもの、その首脳が一堂に会するという初めての会合でございます。そういった意味では、両地域間の包括的な、また新しい建設的なパートナーシップというものを構築する、そのことにまず意義があるんだ、こう考えており……
○池田国務大臣 委員御指摘のとおり、世界全体にとりましても、将来に向かって食糧問題をどういうふうに解決していくか、重大な関心事であると思っております。とりわけ我が国は、世界最大の純食糧輸入国でございます。そういった立場から申しまして、我が国としても当然大きな関心を持って当たってまいらなくてはいけない、こう考えておる次第でございます。 外交演説では触れなかった、こういう御指摘でございますけれども、私どもそういった関心はずっと持っておりまして、実は、施政方針演説あるいは外交演説に対します御質疑ちょうだいした中でも、これは参議院でございましたけれども、例えばFAOの食糧サミット、この十一月に予定さ……
○池田国務大臣 先ほど政府委員の方から御答弁を申し上げましたけれども、これは同様なものがあるのかどうなのかという点についてはまだわからないということでございますので、調査の上、書類の有無を調べ、そして文書管理規程その他に照らして、御提出申し上げられるものならば御提出させていただきたい、こう考える次第でございます。 なお、そういった書類の問題とは別に、仮にこのような便宜供与の依頼があったとしても、それに対してどういうふうに対応したかということはまた別の話だということは御理解いただきたいと存じます。 それから、もう一点申し上げますが、ただいま委員の御質問の中で、外務省は特殊である、あるいは生存……
○池田国務大臣 委員御指摘のように、台湾が経済的に発展するだけでなくて、社会的にも安定をしてきた。そうして、各レベルの選挙が積み重ねられてまいりました。そうして先般、総統の選挙が直接有権者の手によって行われ、あのような結果が得られたということは、大変意義深いものと考えております。 そうして、我々といたしましては、このことが契機となりまして、中国と台湾との間でいわゆる台湾問題というものが平和的なうちに解決へ向けて直接の対話が開かれる、そういう一つの契機になってほしいな、こういうふうに強く期待しておるところでございまして、先般選挙が行われました際にも求められまして、私はそのような趣旨のコメントを……
○池田国務大臣 三十一日に銭其シン中国副総理兼外務大臣と行った会談でございますけれども、これまでにも二回ほど外相会談を持っておりますけれども、非常に大切な二国関係でございますし、突っ込んだ話し合いをしたい、こう思いまして、今回は三時間余りの会談を持ち、さらに食事を挟みながら二時間ぐらいいろいろ話をしたところでございます。 そういった中で、二国間の問題だけでなくて、国際問題についてもいろいろ意見を交換したわけでございます。お互いにみずからの立場あるいは主張というものを、従来になく率直に話し合った。必ずしも意見の一致を見たとかあるいは合意に達したというものが多かったわけではございませんけれども、……
○池田国務大臣 日米安保条約の第六条におきまして、「アメリカ合衆国は、」こういった日本の安全を守るためでございますけれども、「施設及び区域を使用することを許される。」こう規定されております。また、そのことは、地位協定の第二条一項においても同様の規定がございます。 そしてまた、地位協定三条一項では、「合衆国は、施設及び区域内において、それらの設定、運営、警護及び管理のため必要なすべての措置を執ることができる。」いわゆる管理権がある、こういうふうに規定されてあるわけでございます。 そういうことを勘案いたしますと、先ほど法制局長官からの御答弁の中にもそういった趣旨があったと思いますけれども、国内……
○池田国務大臣 北朝鮮の、いわゆるDMZについては保証の限りにあらずという声明、それに引き続いての三日にわたる、規模は必ずしも大きくないとはいえ、あのような行動というものは、朝鮮半島の情勢に無用の緊張をもたらすものでありますし、場合によって不測の事態につながる可能性が皆無とは言い切れないといったことでもありますので、私どもとしましても重大な関心を持ってこれを注視しているところでございます。もとより、このような行動は甚だ遺憾なことだと考えております。 ただ、その意図するところが何であるか、これは大変読みにくいところでございまして、今委員も御指摘になりましたように、ああいった難しい状況にございま……
○池田国務大臣 現在捜査中の事案、このように承知しておりますが、仮に外為法に違反する行為があったとするならば、それは許されることではないのは当然でございますし、またこの船舶は北朝鮮側の責任で配船され、またその費用負担において運航されたものと承知しておりますが、それにいたしましても、我が国の人道援助にかかわった船舶がそのような事案に、事件にかかわりがあったということになるならば、それは遺憾なことと言わざるを得ないと存じます。
【次の発言】 我が国は、北朝鮮との関係をどうするかという、そういった外交政策の運営、展開に当たりましては、やはり不正常な関係を正常化する、こういうことはもちろん考えるわけで……
○池田国務大臣 クリントン米国大統領が来日されました際に発出を予定しておりますいわゆる安全保障関係の共同文書につきましては、基本的に申しまして、よりよい安全保障環境をこの地域において構築していくということの必要性、そしてまた、安保体制を基盤とした各般の日米間の協力関係というもの、さらに、二十一世紀を見据えて日米の関係をきちんと進めていくその意義というものを両国国民に明らかにする、そういった趣旨のものになろうかと存じます。 具体的な文言については、まだ鋭意日米間で話し合っているところでございますので、今の段階で、恐縮でございますが、御答弁できる状態になっていないというのを御理解いただきたいと思……
○池田国務大臣 委員御承知のとおり、我が国は主要な海洋国家でございます。そういった立場を踏まえまして、諸外国が重要な海峡において自由な通航を維持する政策をとる、こういったことを促進していきたい、こういうことを考えておりまして、国際航行の要衝でございますいわゆる五海峡につきましても、今回現状を基本的には変更しない、こういうふうなことにした、こういうことでございます。
【次の発言】 ただいま委員御指摘のような各方面への十分な配慮をしながら、今後いわゆる五海峡の取り扱いその他についても遺憾のないように対応してまいりたいと思います。
なお、この関係でいわゆる核搭載艦の問題などが時々提起されるわけでご……
○池田国務大臣 平成八年度外務省所管一般会計予算案の概要について御説明申し上げます。 外務省予算の総額は、七千五百五十八億三百万円であり、これを平成七年度予算と比較しますと、三百十億二千百万円の増加であり、四・三%の伸びとなっております。 今日の国際社会においては、冷戦終結後の平和と繁栄を確保することを目指し、新たな枠組みを確立するためのたゆみない努力が続けられておりますが、政治、経済両面での課題は山積しており、依然として不透明で不確実な状況が続いております。核兵器の拡散の危険は依然大きいものがあり、また、主要国経済は困難を抱えたままであります。さらに、開発途上国の貧困の問題は一層深刻化し……
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