このページでは柳沢伯夫衆議院議員の41期(1996/10/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は41期国会活動統計で確認できます。
○柳沢伯夫君 ただいま議題となりました戦傷病者戦没者遺族等援護法及び戦没者の父母等に対する特別給付金支給法の一部を改正する法律案について、厚生委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 本案は、戦傷病者戦没者遺族等の処遇の改善を図るため、障害年金、遺族年金等の額を恩給の額の引き上げに準じて平成十年四月分からそれぞれ引き上げるとともに、戦没者の父母等に対し、改めて特別給付金として額面百万円、五年償還の国債を支給しようとするものであります。 本案は、去る三月十一日付託となり、同日小泉厚生大臣から提案理由の説明を聴取し、同月十三日の委員会において質疑を終了し、採決の結果、全会一致をも……
○柳沢伯夫君 ただいま議題となりました国民健康保険法等の一部を改正する法律案につきまして、厚生委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 本案は、近年の高齢化の進展等を踏まえ、老人医療費拠出金について現行制度のもとにおける所要の見直しを行うとともに、一層の医療費の適正化を図るため、診療報酬の不正請求防止のための措置及び病床過剰地域等における保険医療機関の指定のあり方等に関して必要な措置を講じようとするもので、その主な内容は、 第一に、医療保険制度等の抜本改革が行われるまでの間、退職被保険者等に係る老人医療費拠出金について、その額の二分の一を退職者医療制度において負担すること、ま……
○柳沢伯夫君 ただいま議題となりました法律案につきまして、厚生委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。 本案は、社会保障に関する日本国とドイツ連邦共和国との間の協定を実施するため、厚生年金保険法を初めとする我が国の公的年金各法について、被保険者の資格、給付の支給要件及び給付の額の計算に関する特例を設けるものであります。 本案は、五月十三日参議院より送付され、同日付託となり、去る十五日小泉厚生大臣から提案理由の説明を聴取した後、質疑を終了し、採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと議決した次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○国務大臣(柳沢伯夫君) 不動産に関連する権利等の調整に関する臨時措置法案につきまして、その趣旨を御説明いたします。 この法律案は、我が国における金融の現状にかんがみ、関係者間の合意に基づき、不動産の効果的な処分を通じて債務者の事業の再建を図ることにより、その債務の弁済可能性を高めつつ金融機関の不良債権の処理を促進することとし、そのための臨時の措置として、不動産に関連する権利等の調整について調停及び仲裁を行う制度を設けること等の措置を講じ、金融の機能の健全化、これに対する信頼の回復を図るものであります。 次に、その要旨を御説明申し上げます。 第一に、債務者、金融機関その他の利害関係人の間……
○国務大臣(柳沢伯夫君) ペイオフ延期につきましてのお尋ねでございました。 これにつきましては、先ほど総理より御答弁いたしましたとおりでございます。政府として、これを延期しないという考えに変わりはございません。 金融再生委員会といたしましては、先般公表いたしました、先ほど石井議員もお触れいただいた、金融再生委員会の運営の基本方針に沿いまして、不良債権処理の早期完了を図りますとともに、二〇〇一年三月末を区切りとして制定されております早期健全化法や金融再生法等を的確に運用いたしまして、二〇〇一年三月末までに、預金者やマーケット等関係者から信頼される金融機関、金融システムを実現すべく万全を期して……
○柳沢伯夫君 ただいま議長から御報告がありましたとおり、本院議員前島秀行先生は、去る二月十日逝去されました。 今国会は、召集のあった直後から、公職選挙法改正案の審議をめぐって与野党の間は厳しい対決の様相となりましたが、前島先生は、この中で与野党調整の最前線に立って活躍しておられました。 そのさなかの二月三日夜十時ごろ、九段宿舎において突然気分の不快を訴えられ、東京女子医大病院に入院されました。そして、入院後幾ばくもなく、御家族の切なる回復の願いもかなわず、ついに不帰の客となられました。 個人的にもいささか先生と交流のあった私にも、余りに律儀な先生がその律儀さのゆえに職務に殉じられてしまっ……
○柳沢委員 臨時国会の冒頭の予算委員会総括質問で、中川議員の関連質問ということで立たせていただきました。これは、私が今党内でやらせていただいておる仕事との関連、また同僚議員との質問の割り振りということもございまして、本日の私の質疑は行政改革の関連に絞っての質問でございますので、まずもってよろしくお願い申し上げたいと思います。 先般、総理の所信表明演説を伺いました。何か演説後の野党の批判の中には、総理の言葉が聞こえないみたいな、従来繰り返されてきた評価もあったようですが、私は、もうこの演説は総理の肉声そのものだという感じがして、感銘深く聞いたわけでございます。 中でも、総理がへ行政改革が国民……
○柳沢委員 いよいよ金融監督庁設置法関係の二法案の審議が連休明け早々から始まりました。 これは、考えてみますと、世間でもよく言われておりますように、橋本行革の中での行政組織改革のいわばはしりとしての位置づけにされているところでございます。そういう意味で、この法案の帰趨あるいはこの役所ができた場合の制度の運用には、多大な国民的関心も当然寄せられておるという状況かというふうに思います。 そういうようなことで、大変恐縮でございましたけれども、総理までも煩わせまして、以下この法案の概略につきまして、基本的なところにつきまして御質問させていただきたい、このように思う次第でございます。 まず冒頭、今……
○柳沢委員 我々の金融監督庁法案及び関連する法律の整備に関する法案も、多くの質問時間を費やしましてはぼまとめの段階に入ってきた、こういうことでございます。非常に重要な問題ですから、それについて野党の皆さんの方からも対案が出るということも当然なことだというふうに受けとめておりまして、これについて、私どもの立場からのコメントというか質疑をさせていただきたい、こういうことでございます。 我々のこの法案が審議に入りました後も、まさに激動の時代というか、金融が大きな変貌を遂げる中で、また過去のいろいろな不祥事があらわれているということを見るわけでございまして、そういう意味では、我々の委員会が今審議に当……
○柳沢委員長代理 次に、松本善明君。
○柳沢議員 今回のスポーツ振興くじについては、それに関連して不正が行われる余地があるのではないか、こういうような御懸念をする声があることは私どももよく承知をいたしております。今の先生の御質問を含めての話ですが、今回のスポーツくじ制度あるいはシステム全体について、どういうところに不正が潜み込む余地があると考えているのかということをちょっと御披露してみたい、こう思うのです。 私は大きく言って三つあると思っております。 それは、今回実務的な業務については委託をするわけでございますけれども、この委託先の選定が公正に行われるか。それから委託先の業務が公正に行われるか。この委託先関連のところでやはり我……
○柳沢委員長 これより会議を開きます。
この際、言口ごあいさつを申し上げます。
このたび、厚生委員長に就任いたしました柳沢伯夫でございます。
二十一世紀の本格的な少子・高齢社会の到来を目前に控え、医療、年金、福祉など広範な分野にわたり、国民生活に密着した極めて重要な課題が多い当委員会の責務を痛感いたしております。
委員各位の御指導と御協力を賜りまして、公正かつ円満なる委員会運営に努め、委員長の職責を誠心誠意果たしてまいる所存でありますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 内閣提出、戦傷病者戦没者遺族等援護法及び戦没者の父母等に対する特別給付金支給法の一部を改正……
○柳沢委員長 これより会議を開きます。
本日付託になりました内閣提出、国民健康保険法等の一部を改正する法律案を議題といたします。
趣旨の説明を聴取いたします。小泉厚生大臣。
【次の発言】 以上で趣旨の説明は終わりました。
【次の発言】 この際、御報告申し上げます。
去る二十五日、議長より本委員会に送付されました、議員山本孝史君外六十二名からの後天性免疫不全症候群の予防に関する法律案策定過程に関する予備的調査の要請につきましては、理事会の協議により、衆議院規則第五十六条の三第三項によって、昨三十日、調査局長に対し、私から、予備的調査を命じましたので、御報告いたします。
次回は、来る四月三……
○柳沢委員長 これより会議を開きます。
内閣提出、国民健康保険法等の一部を改正する法律案を議題といたします。
これより質疑に入ります。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。長勢甚遠君。
【次の発言】 桧田仁君。
【次の発言】 金田誠一君。
【次の発言】 許可を求めて御発言をお願いします。
【次の発言】 この際、暫時休憩いたします。
午後零時七分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。石毛^子さん。
【次の発言】 旭道山和泰君。
【次の発言】 鰐淵俊之君。
【次の発言】 この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
……
○柳沢委員長 これより会議を開きます。 内閣提出、国民健康保険法等の一部を改正する法律案を議題といたします。 本日は、本案審査のため、参考人として健康保険組合連合会東京連合会副会長・日本通運健康保険組合理事長安岡正泰君、全国市長会社会文教分科会委員長・大阪府守口市長喜多洋三君、日本労働組合総連合会総合政策局生活福祉局長桝本純君、全国町村会副会長・京都府園部町町長野中一二三君、淑徳大学社会学部教授・日本福祉大学客員教授坂巻煕君、以上五名の方々から御意見を承ることといたしております。 参考人の方々には、御多用中にもかかわらず御出席をいただきまして、まことにありがとうございます。本法律案につき……
○柳沢委員長 これより会議を開きます。 内閣提出、国民健康保険法等の一部を改正する法律案を議題といたします。 本日は、本案審査のため、参考人として香川県医師会会長形見重男君、中野総合病院長池澤康郎君、大阪府病院協会会長大道學君、神戸大学法学部教授阿部泰隆君、社会保険診療報酬支払基金理事長末次彬君、以上五名の方々から御意見を承ることといたしております。 参考人の方々には、御多用中にもかかわらず御出席をいただきまして、まことにありがとうございます。本法律案につきまして、それぞれのお立場から忌憚のない御意見をお述べいただき、審査の参考にいたしたいと存じます。 次に、議事の順序について申し上げ……
○柳沢委員長 これより会議を開きます。
内閣提出、国民健康保険法等の一部を改正する法律案を議題といたします。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。山本孝史君。
【次の発言】 福島豊君。
【次の発言】 瀬古由起子さん。
【次の発言】 中川智子さん。
【次の発言】 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
午後零時四十二分散会
○柳沢委員長 これより会議を開きます。
内閣提出、国民健康保険法等の一部を改正する法律案を議題といたします。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。根本匠君。
【次の発言】 山本孝史君。
【次の発言】 土肥隆一君。
【次の発言】 この際、暫時休憩いたします。
午後零時四分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。青山二三さん。
【次の発言】 瀬古由起子さん。
【次の発言】 中川智子さん。
【次の発言】 笹木竜三君。
【次の発言】 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
午後五時五十一分散会
○柳沢委員長 これより会議を開きます。
内閣提出、国民健康保険法等の一部を改正する法律案を議題といたします。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。金田誠一君。
【次の発言】 石毛^子さん。
【次の発言】 旭道山和泰君。
【次の発言】 次に、福島豊君。
【次の発言】 この際、暫時休憩いたします。
午後零時八分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
内閣提出、国民健康保険法等の一部を改正する法律案を議題とし、これより内閣総理大臣に対する質疑を行います。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。金田誠一君。
○柳沢委員長 これより会議を開きます。
内閣提出、参議院送付、社会保障に関する日本国とドイツ連邦共和国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案を議題といたします。
趣旨の説明を聴取いたします。小泉厚生大臣。
【次の発言】 これにて趣旨の説明は終わりました。
【次の発言】 これより質疑に入ります。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。山本孝史君。
【次の発言】 福島豊君。
【次の発言】 武山百合子さん。
【次の発言】 先刻の山本委員の質疑に関しまして、政府から答弁の申し出がありますので、これを許します。矢野年金局長。
○柳沢委員長 これより会議を開きます。
内閣提出、参議院送付、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律案及び検疫法及び狂犬病予防法の一部を改正する法律案の両案を一括して議題とし、順次趣旨の説明を聴取いたします。
なお、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律案につきましては、参議院で修正議決の上送付されたものでありますので、まず政府から趣旨の説明を聴取し、引き続き参議院における修正部分の趣旨について説明を聴取いたします。小泉厚生大臣。
【次の発言】 次に、参議院国民福祉委員会における修正案の提出者参議院議員尾辻秀久君。
○柳沢委員長 これより会議を開きます。
内閣提出、参議院送付、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律案及び検疫法及び狂犬病予防法の一部を改正する法律案の両案を一括して議題といたします。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。城島正光君。
【次の発言】 石毛^子さん。
【次の発言】 急のことでございますので、今すぐにということにもなかなかなり得ないと思います。したがって、この問題についての処理は、また後ほど、後刻理事会において協議させていただきたい、このように思います。
【次の発言】 不規則発言は御注意ください。
家西悟君。
○柳沢委員長 これより会議を開きます。 内閣提出、参議院送付、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律案及び検疫法及び狂犬病予防法の一部を改正する法律案の両案を一括して議題といたします。 本日は、両案審査のため、参考人として国立国際医療センター研究所所長竹田美文君、日本弁護士連合会人権擁護委員会委員光石忠敬君、日本医師会常任理事小池麒一郎君、静岡県立大学者護学部教授松田正巳君、大阪府堺市環境保健局長伊藤武君、東京HIV訴訟原告団事務局長早川雅人君、以上六名の方々から御意見を承ることといたしております。 参考人の方々には、御多用中にもかかわらず御出席をいただきまして、まことにあ……
○柳沢委員長 これより会議を開きます。
請願の審査を行います。
本日公報に掲載いたしました請願日程二千二百五十四件を一括して議題といたします。
まず、審査の方法についてお諮りいたします。
各請願の趣旨につきましては、既に請願文書表等によって御承知のところでありますし、また、理事会等におきまして慎重に御協議いただきましたので、その結果に基づき、直ちに採否の決定に入りたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
これより採決いたします。
本日の請願日程中
遺伝子組換え食品の安全性強化に関する請願三
十三件
保育施策の……
○柳沢国務大臣 ただいま議題となりました不動産に関連する権利等の調整に関する臨時措置法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 この法律案は、我が国における金融の現状にかんがみ、関係者間の合意に基づき、不動産の効果的な処分を通じた債務者の事業の再建を図ることにより、その債務の弁済可能性を高めつつ金融機関の不良債権の処理を促進するため、臨時の措置として、不動産に関連する権利等の調整について調停及び仲裁を行う制度を設ける等の措置を講じ、金融の機能の健全化、これに対する信頼の回復を図るものであります。 次に、その要旨を御説明申し上げます。 第一に、債務者、金融機関その他の利害……
○柳沢国務大臣 社外流出があった場合に、先ほど大蔵大臣が言ったように、堂々たる寄附というのが一つあるわけです。公益法人に対する堂々たる寄附。それから、一方的な社外への資産あるいは資金の流出なんだけれども、これは何だろうかというようなことがあるわけですけれども、一番我々が損金性を否認しなければならないのは、これは利益操作あるいは利益調整と言われるような形で一方的な資金の流出を行うような場合。その他の場合には、経済的な合理性がありということになれば、これは損金性を認めるというのが経営者の主観的な気持ちだし、また、課税当局もそのことをよく審査の上そういうことを認容する、こういう仕組みになっております……
○柳沢国務大臣 委員が、長年のいろいろな御研究あるいは御経験を踏まえて、最近の不良債権問題についての見方というものを御披露いただきながら、今回の私どもの不動産関連権利調整の臨時措置法のねらいについてお話しになられ、これについて私の見解を今お尋ねになられたわけでございます。大体において、委員のおっしゃられたことは私どもの考えでいるところと一致をするというか、軌を一にしているなというふうに思いながら聞いておりました。 ただ、山本委員の今述べられたことでちょっと気がかりな点は、百億の貸し付けの担保としてとったものが二十億に今減価してしまった、八十億の債権を切り捨てればきれいになるじゃないかという、……
○柳沢国務大臣 法律の専門家でもあられ、また法律問題の第一線に携わっていらっしゃる先生から、今、司法の方でそういう用意はあるのになぜ改めてこうしたものを行政の制度として導入するのか、こういう御趣旨の御質問がございました。 これは幾つかの面がありまして、それはそれで、これまでの答弁でも申し上げたことでございますけれども、今の先生のお話の中であえて私どもとして申させていただきたいと思うのは、やはりこれは、事業者の事業再建と申しますか、そういうことを非常に大きな眼目として調停を図りたいということにあるわけでございます。 調停制度があることも、我々法を仕組む上で十分これを念頭に置いているわけですけ……
○柳沢国務大臣 先生の地元を含む栃木、福島、それからその前の新潟、今回の異常気象を起因と考えていいと思うんですけれども、全く予想を超えるような豪雨の災害に見舞われまして、多数の犠牲者の方も出てしまったということで、心からお悔やみを申し、また、現在なお行方不明の方もいらっしゃいますので、その方々の御生存を心からお祈りしたい、また、被災を受けられた方々全体に対して心からお見舞いをまず冒頭申し上げておきます。 そこで、御指摘の激甚災害の指定の問題でございますけれども、これはもう先生御承知のとおり、公共施設等については、被災額とそれぞれの財政力、それを賄うというか、そこに充てる財政の力がどのくらいあ……
○柳沢国務大臣 金融安定化法、それから今回提案されておるブリッジバンク法というのは、ある意味で金融機関の再編と申しますか、これから不良債権を処理して、より強い金融体制をつくっていこう、こういうような展望のもとで提案されているスキームだと言ってよろしいかと思うわけであります。 しかし、そういう大枠の話とはまた別に、各金融機関のバランスシートの上にある不良債権を最終的に処理する、これを促進したいということのためにはどうしたらいいか、これまたもう一つ個別の問題として存在をするわけであります。 私は、先般もどなたかの御質疑に対して御答弁申し上げましたけれども、この両者が相まって今回の不良債権の処理……
○柳沢国務大臣 この法律が通りまして、制度が発足したときに、この調整制度の対象になるものは、当然、不動産の投資とかあるいは保有をしている業種が勢い多くなってくるということは、先生御指摘のとおりだろうと思います。しかし、私どもが今いろいろなところの情報を総合してみますと、メーカーさんの場合であるとか、あるいは流通業に携わっている方々の場合にもこういうケースに当たるとして対象になるものが想像されるということでございまして、あくまでもこれは業種を限って対象とするという制度ではないということを申し上げたし、また、きょうも申し上げたいと思うわけでございます。 そもそも、何か債務者だけがこの制度の場合に……
○柳沢国務大臣 上田先生、過去の審議でのやりとりもよくお調べいただいて、今回私どもが提案しておる制度の存在理由というか、存在意義というものについていろいろ御検討いただいていることに、まず心から感謝と敬意を表しておきたい、このように思います。 今度の制度と特に民事調停制度との比較において、今最高裁判所の方からも、現行の民事調停制度の運用ぶりについて御説明があったわけでありますけれども、私ちょっと記憶に定かでないんですけれども、物すごい数の調停が今行われておるということでございます。そして、それが特に最近に至って数において非常に増嵩を来しておるということの御報告も、先般最高裁の方からあったように……
○柳沢国務大臣 国土庁長官の柳沢伯夫でございます。よろしくお願いいたします。 まず、今般の集中豪雨により亡くなられた方の御遺族に深く哀悼の意を表しますとともに、被災者の方々に心からお見舞いを申し上げます。 その対策状況は後ほど御報告申し上げますが、災害対策は、阪神・淡路大震災の教訓等を踏まえ、常に緊張感を持って進めてまいります。 さて、現在、我が国経済の危機的状況を乗り越えることが最大の課題であります。また、豊かで ゆとりがあり、安心して暮らせる社会を実現する上で、国土行政の役割はますます重要になると考えております。 このうち、土地政策については最も緊急の課題であり、土地の有効利用の促……
○柳沢国務大臣 蓮実先生御指摘のとおり、激甚災害の指定というのは、農業施設と公共土木施設は異なる基準でもって行われるということになっております。概して言うと、農業施設の場合の方が激甚災害の指定を結果において受けやすいというか、特に本激か局激かというとき、その区分についても、どちらかというと本激の指定が受けやすいというようなことに結果においてなっている。こういう感じがするということは、御指摘のとおりかなという感じがいたします。 さて、そこで公共土木施設の方ですけれども、これについてはまさに御指摘のルールに従って行われるわけでございますけれども、地元の災害復旧の要望を、建設省の役人とそれから、こ……
○柳沢国務大臣 このたび国土庁長官及び首都機能移転担当大臣を拝命いたしました柳沢伯夫でございます。よろしくお願い申し上げます。 国会等の移転は、来るべき二十一世紀を展望した極めて重要な課題でございます。また、東京一極集中を是正し、国土の災害対応力を強化し、東京に潤いのある空間を回復することに寄与するとともに、国政全般の改革と深くかかわる大変意義深いものであると認識いたしております。 衆議院におかれましては、平成二年十一月の国会等の移転に関する決議を初め、平成四年十二月の国会等の移転に関する法律の制定、さらには平成八年六月の同法の一部改正等、本問題に積極的に取り組まれてこられました。政府とい……
○柳沢国務大臣 先生から一連の首都機能移転問題についての論点を一わたり御質疑をいただきまして、政府委員の方からこれまで答弁をさせていただきました。そのいわば取りまとめとしての御質疑として、災害対応力の強化という観点から、この首都機能移転が急がれるべきではないかという御指摘をいただきました。 これはもう全くそのとおりでございまして、そもそも首都機能移転が話題になった背景には地震の問題、災害の中の地震の問題についての、専門の公的な当局の方から、南関東の直下型地震というものがある程度の切迫性を持っているというそういう判断、判定が背景にあったことは申すまでもないわけでございます。 そういう意味合い……
○柳沢国務大臣 ただいまの委員長の御指示によりまして、最近の災害の状況を御報告申し上げますが、その前に、一言就任のごあいさつも改めて申し上げておきたい、このように思います。 私、国土庁長官の柳沢伯夫でございます。よろしくお願い申し上げます。 まず最初に、今般の各地で相次いだ集中豪雨によりまして亡くなられた方々の御遺族に対し深く哀悼の意を表しますとともに、被災者の方に対し心からお見舞いを申し上げます。 国土庁といたしましては、災害発生直後より、関係機関と連携をとりながら、総力を挙げて警戒、応急対策に取り組んでいるところであります。私といたしましても、防災行政の責任者として、所管部局を督励し……
○柳沢国務大臣 委員は、まさに先般の八月末豪雨災害の当該の地域の御出身、幼少のころからあの川にも親しまれた、そういう御体験からの切実な御質疑であるわけでございます。 確かに、昨今、公共事業に対しては非常に風当たりが強い。特に、都市に住む方々がたまに地方に行きまして、道が整っているとか橋が整備されているとかいうところを見て、もうこれで十分じゃないかというような、やや根拠のない印象的な言葉を弄して公共事業を批判する向きが非常に多いわけですけれども、今回の風水害によるところの被災の実態を考えれば、状況は到底そういうことではないということがわかるわけでございます。 したがって、私ども、このあたりの……
○柳沢国務大臣 今先生、先ほど来の御議論にありますように、現在、日本の最大の問題は不良債権の処理の問題。しかも、その処理は、今先生がいろいろ論じられたように、引当金というようないわば間接償却ではなくて、実際上その債権をその銀行、金融機関のバランスシートから消去してしまう、そういう意味の実質的処理というか直接償却というか、そういうことが強く望まれているわけでございます。 ところが、一方、こういう不良債権の実態を形づくっているものは、これまでのいきさつからいってほとんど不動産絡みのものが多いという現状でございまして、したがって、この不動産絡みの関連の権利というものを処理しなければいけない。この処……
○柳沢国務大臣 新潟県の集中豪雨災害の激甚災の指定でございますけれども、ただいま建設大臣のお話にありましたように、まずこの指定の前提であるところの被災額の決定という作業がございます。
私も、大昔ですけれども、この作業をやったことがあります、現地で。やったことがありますが、少し事態が落ちついてからできるだけ早くに現場に乗り込むということでございますので、したがいまして、若干時日をいただきたいのですが、もう早速にやりまして、この災害の指定基準に合うかどうかということを早急に検討して、速やかに対処する、このように考えております。
【次の発言】 先生御案内のように、今度の不動産関連権利等調整の仕事に……
○柳沢国務大臣 今般、日長銀に続いて日債銀も、新しく制定されました金融再生法のもとで特別公的管理という制度のもとに置かれることになりました。この点につきまして、今、田中委員の方から、最近の金融情勢あるいは金融行政の推移を見るときに、いろいろなことがそこで言われてきたし、措置もされてきたのではないか、そういう一連の流れの中で今回のことをどう位置づけるべきであるか、また、それぞれの場における措置なりあるいは発言なりの責任というものについてどのように考えるべきかというお尋ねがあったわけでございます。 もう委員もちょっとその点に触れられたわけでございますけれども、とにかく、金融の大きな転換というか潮……
○柳沢国務大臣 資本増強につきましては、先生方のお骨折りで、金融機能早期健全化法という形で公的資金によってこれを行うことが可能になりました。 そして、先月の大体二十日ごろを中心として行われた各行の、大手行ですけれども、中間決算の機会にこの資本増強を受け入れるということについての前向きの発言が、一、二の例外を除いて等し並みに行われたということで、私ども、その前向きの姿勢については、大変これを多としたというふうに申し上げてよろしいかと思います。 そこで、条件面のことについて新聞の報道がなされたということでございますけれども、当然のことながら、今、条件を含めての申請額、これは釈迦に説法ですが、ち……
○柳沢国務大臣 旧債振りかえのことについては、ただいま監督庁長官の話をお聞きいただいたとおりでございます。 中小企業向け新規の貸し出しは、この十月で十兆五千八百十三億四千九百万円であった。そのうち、保証協会の保証つきの貸し付けが五千三百三十九億円であった。そのうちで旧債振りかえという事態が伴っておったものが十九億二千九百万円であった。 こういうことで、この都長銀十八行に関する限り、言われているようなことが大変な規模で行われているということはないな、こう思ったわけですが、昨日来の報道で、実は有力地方銀行の中にそういうことをやっている向きがあるということを私ども知らされまして、今先生から御注意……
○柳沢国務大臣 今伊吹委員おっしゃったように、日本の金融行政、特に、マクロ金融政策とは別の、いわゆる金融機関行政といったらいいでしょうか、この面について、バブルの崩壊後の後遺症の処理がうまくいかなかったということの反省から改革が求められたわけであります。 その際、金融機関行政を、企画立案の機能と監督の機能、それから検査の機能と、この三つに仮に分けたときに、どこの関係に一体一番問題があったのかということについては、私ども国会議員の間で大変な議論がありました。 ある人は、やはり、今回の一般の行政機関の改革と同じように、企画立案と執行との間を分けて、そこに緊張関係を設けることが最大の改革ではない……
○柳沢国務大臣 少し時間がたちまして、必ずしも記憶が明確というわけではありませんけれども、先生からの御質問ということで、少し思い出しながらお話をさせていただきます。 今回、行政改革におきまして、私はかなり早い段階からタッチをする、事務局長を務めるということをさせていただいてまいりました。どういう切り口でやるかというときに、いろいろなスローガンがありまして、やはり官から民へということが非常に大きなテーマである、こういうように考えたわけでございます。 日本の国、東洋の国が主としてそうかと思いますけれども、やはり天子様の官僚組織というか、官に行けば、とにかく森羅万象、何でも相談に乗って問題を解決……
○柳沢国務大臣 金融危機管理の所管をいかに定めるかということについての御質疑がございました。 私、今、宮澤大蔵大臣から非常に広い視野のもとでの御見解の表明がありまして、もうそれにつけ加えることはほとんどないと言うほかないわけですが、ただ、最近の一連の金融の破綻等の実務に当たっている者の経験から、どんなことを感じているかということで申し上げたいわけでございますけれども、金融の危機が起こった、あるいは破綻が現実に起こってしまったというときに、とりあえずは日本銀行の特別融資、日銀特融でもって資金繰り的にはまず対処するということでございまして、これは今後とも続くわけでございます。 しかし、日銀当局……
○柳沢国務大臣 ただいま官房長官のお答えになられたとおりでございまして、まず第一に申し上げたいのは、今石井委員の方から、二〇〇一年四月以降においても金融は同様の状態を脱することができないのではないかというようなことを前提にされてのお話がありましたが、これは私どもとしては、そのお言葉をそのままお認めするというわけにはなかなかまいらない。私の今の任務というのは、やはりそのときまでに、いかなる努力、手段を払っても金融を安定化し、またその再生を実現することである、このように考えておりますことをまず申し上げたいと思います。 それから、第二に申し上げたいのは、新しい内閣府設置法におきましては、特命担当大……
○柳沢国務大臣 上田委員御指摘のような時系列のもとで、いろいろな節目節目の行政手続が起き、また営業譲渡が起き、さらに、それから近々のうちに破綻の認定をしなければならないというようなことで、これらについてはなかなか国民の皆さんに御理解がいただけない面があるのではないか、この御指摘は、私は御指摘としてはそのとおりというか、そういう感を否めないということも事実であろうというふうに思います。 ただ、専門家の上田委員ですから、あえて申させていただきますと、ここでの検査というものの性格が全く変わった。債務超過という認定というのは、御案内のように、これは評価の要素が非常にたくさん入りますから、なかなか難し……
○柳沢国務大臣 ただいま谷口先生が御質疑の中でおっしゃられたとおり、昨年、日本の金融システムを再構築すべく、再生法と早期健全化法を制定していただきました。私ども、この両方を適切に運用して、一刻も早く日本の金融システムを立て直し、金融機関を健全化いたしたいと思って、正直申して、再生委員の中の一人でございますけれども、私から見ましても、再生委員各位、本当に精力的に、誠実に、いろいろなことについて御審議、御奮闘いただいておるということをまず委員各位にも御報告申し上げたい、このように思います。 そこで、具体的に資本注入の審議の状況でございますけれども、大体昨年の十一月ごろ、九月の中間期の決算が終わっ……
○柳沢国務大臣 長銀の元経営陣のうち一定の期間以後に御就任になられていた方々の退職金について、長銀のその後の行方、あり方との関連で道義的な見地から退職金の返還を求めたい、こういうことは、現経営陣も同様に明確にその意思を持っておりまして、その方向で働いているということを私も報告を受けております。 現在の状況はどうかと言われますと、口頭での話として私が聞いておるところは、杉浦元頭取が御自宅を処分するなどしてその返還に充てたいというような御意思の表明があった、しかしながら、なかなか物件の処理というようなものが思うに任せていないんだ、こういうことでございました。いろいろそういうように、現金でないとい……
○柳沢国務大臣 注入した資本であるところの国民の税金が毀損をされたことについての行政責任のあり方についてどういうふうに考えるかということかと思いますけれども、私は、責任ということは、ほかの選択肢があった場合に、それがとり得るのにとらなかったというようなときに非常に明確になってくるものだというふうに思います。そういうことからすると、与えられた条件のもとでの選択としては、いろいろな状況を勘案するとき、あのような選択がやむを得ず選ばれたということについては理解ができるという立場でございます。 ただ、結果において毀損が起こったということは、これはどこまでも責任をこちら側が感じなければならない、行政の……
○柳沢国務大臣 このたびの資本投入は、申すまでもなく国会で成立をいたしました金融機能早期健全化法に基づくものでございますが、この法律が資本投入の目的としているものは、大きく言って二つあったというふうに理解をいたしております。一つは、今先生がおっしゃった不良債権の処理を進めるということ、もう一つは、金融の疎通と申しますか、信用供与の円滑化を回復するということでございました。 私どもは、この目的に向かって今回、先生が今おっしゃったように七兆四千五百九十二億の資本投入を決定させていただきましたが、その金額を決めるに当たりましても、この不良債権の処理の問題というものを最も重視させていただいたというこ……
○柳沢国務大臣 バブル期に銀行が融資をした、それが特に不動産絡みで融資をしたものを中心として、その後に起こったバブル崩壊による不動産価格の下落、このことによって大変巨額の不良資産が銀行のバランスシートの上での大きな宿痾になっておるという状況であることは、これまでもたびたび当委員会あるいは予算委員会等で議論の対象になったところでございます。 私どもは、この事態がひいては日本の金融機関に対する信認の動揺にもつながるということで、先般、公的な資金をこれに注入をして資本の増強を図り信認の回復に努める、こういう措置をとったところでございます。 そういう中におきまして、銀行がこうした債権をどういうふう……
○柳沢国務大臣 渡辺先生から、日本経済全体における中小企業の地位、なかんずくその中での重要性ということについて御指摘をいただきました。そしてまた、さらに、大企業と違って中小企業が金融機関との間で立たされる厳しい立場ということについての御指摘もいただきました。 そこで、私の所掌は、銀行法というよりも、主として先般の国会でおつくりいただいた金融二法でございますので、その関連で申しますと、この健全化法、資本増強法といってもよろしいかと思いますけれども、この目的には明らかに信用供与の円滑化ということが入っておりまして、それがために資本の増強を公的資金をもって行うんだということが明記されております。 ……
○柳沢国務大臣 ちょっと……(菅(直)委員「簡明に」と呼ぶ)簡明にお答えさせていただきます。 金融再生法がうまくワークしている、これは、もちろん法律の立案過程においていろいろ心配されたことも現実のものになりそうな懸念もあったんですが、正直言ってこのあたりのことは、日本銀行を初めとする金融当局が、行政の当然の義務とは言い条、国際的に大変きめ細やかに制度の趣旨を説明して、危険の現実化を未然に防いだという努力もあったことは、この点、菅党首としても御認識を賜っておきたいと思います。 そこで、もう一方の、金融早期健全化法の方の今の状況でございますけれども、これも確かに法の立案の過程におきましては、今……
○柳沢国務大臣 今ちょっと急な質問で、手元にその現物を持っておりませんので、一字一句詳細にフォローできかねます。 ちょっとお借りしますけれども、この基本方針は、我々が現に今与えられている法律の枠組み、この枠組みの中でかなりいろいろ選択肢があり得るという書き方に当然のことながらなっております。したがいまして、その枠組みに入っておる選択肢の中から我が再生委員会として今後どのような選択肢を選択していこうとしているか、これを国民の皆様、なかんずく関係の金融機関の皆さんに周知徹底する必要がある、こういうことを主眼として制定いたしたものでございまして、したがって、この枠組み自体を、若干のことを感じていな……
○柳沢国務大臣 先生御自身は大変広範な問題にお触れいただきました。しかし、私に対しては簡潔にという御注文もいただきましたので、余りちょうちょう長ったらしい話は避けたい、このように思いますが、今のお話、最後のところの結論では、銀行の保有株が株価の変動に応じて大変いろいろな問題を国民経済に投げかけているということを考えるときに、銀行というようなものに株式というものを持たせる制度、これを認める制度を今後とも存続すべきかどうか、この問題に集約されたかと思います。 この問題は、宮澤大蔵大臣が本来御答弁いただく、まだ金融問題については、企画立案は大蔵省に所属しておりますので、その問題かと思いますが、あえ……
○柳沢国務大臣 この株価については、国民の財産にわたることでありますから、わざわざ丁寧なしっかりした手続が定められているわけです。したがって、ここで……(木島委員「そんなことを聞いているんじゃないんですよ。純資産額で債務超過のときにはゼロになるんじゃないかと聞いているんです」と呼ぶ)いや、一般論として、そういった状況の場合には、限りなくそれはゼロになります。(木島委員「そう言ってくれればいいんですよ」と呼ぶ)ああ、そういうことですか。それでは、私、そのように申し上げます。
○柳沢国務大臣 先ほど宮澤大蔵大臣の御答弁なさったとおりでございます。
【次の発言】 宮澤大蔵大臣に対しての御質疑の部分もありましたが、大方が私に関連する部分ですので、まとめて私から、お時間の都合もあるようでございますので、御答弁申し上げます。
まず、宮澤大蔵大臣が、二〇〇一年四月一日以降はペイオフを行うということを御発言になられたことは、先生が御引用になられた日付以外にも、この委員会でもしばしば、私ども関連の者も含めまして御答弁申し上げているところであります。
ところで、今先生が御指摘になられた貸し渋りだとかあるいは預金が集まらないというような問題というのは、要すれば、金融機関の資本が不……
○柳沢国務大臣 ペイオフの問題は、預金保険法の問題でございまして、現在の法制のもとにおいては大蔵大臣と私とが共同で所管をしておる、こういう立場でございます。 ただいま越智先生おっしゃられたように、ペイオフの問題に対する覚悟いかん、こういうことでございますが、私どもは、ペイオフになるような事態が起こらないようにするということで、今全力を挙げているわけでございます。 特に、大きな銀行についてそのようなことが起こるということのないように、資本注入その他をして、健全な銀行をつくろうということに夢中になっているわけでございまして、また、その期日が迫ってきた場合には、いかなる手続で混乱のないようにして……
○柳沢国務大臣 先生今御指摘いただきましたように、去る十三日に、私ども、内々にこの公的資金の注入を我々の側に求めてきておる大手行十四行プラス地銀一行の十五行に対して、おおむねこれらの銀行の場合、私どもの考えているような株式の発行ということになれば、この授権を株主総会からいただかなければならないところが多いということもありまして、それらのことを三月末までに行い得るほぼぎりぎりの日付も迫ったという認識のもとで、これらの十五行に対して、公的資金を注入するという前提で、株主総会を開いてそれぞれの授権を得るということについて、差し支えない旨の指示を行ったということでございます。 それについて、今仙谷委……
○柳沢国務大臣 先生からは金融監督庁長官の御指名がございましたけれども、あの処分と申しますか、決定をいたしましたのは、そもそもがこの権限は金融再生委員会に属しているものでございます。しかしながら、あの時期まだ金融再生委員会は発足前でございまして、法律は施行されておりますけれども、委員会が発足できていない。そこで、法律にその補完をする規定があって、総理大臣が代行する。そして、当時私は国務大臣でございましたけれども、総理を補佐するようにという御指名をいただきまして、私が補佐をしておったその時期のことでございます。 金融再生法というものが施行をされたわけでございますが、その法律の制定等の過程で、も……
○柳沢国務大臣 先生今御指摘のとおり、私ども、三月期の年度末にねらいをつけまして、大手行への資本注入を行った。その後、実は地域銀行、つまり地銀、第二地銀についても監督庁の方で一斉検査をしてくださっておりまして、これが大体終了したということで、これをもって資本注入へのいわば準備作業が整ったということで、去る六月の十日に、地域金融機関の資本増強についての基本的考え方というものを金融再生委員会で決定をさせていただきまして、この基本的考え方に基づいて、地域金融機関に対する資本増強、いわゆる資本注入を行おう、こういうような体制を整えているところでございます。 その中で、先生今御指摘のとおり、私どもは、……
○柳沢国務大臣 日債銀につきましては、ただいま先生仰せのとおり、昨年の十二月十三日から公的管理のもとに置かれました。公的管理のもとに置かれた場合には、再生法の規定により現経営陣は、旧経営陣の行為等に犯罪にわたるというふうに思料される事実がある場合には、これを告発しなければならないという義務規定が置かれておるわけでございます。 そういうような規定を実現すべく、日債銀現経営陣は、これをみずからでやるということは避けまして、責任の追及ということで、第三者の機関を内部に設置いたしました。主として法律家から成る委員会でございますが、内部調査委員会というものを設置いたしまして、この方々が、強制調査権のな……
○柳沢委員 自由民主党の柳沢伯夫でございます。 ここ二十年ばかりの間に、日本国憲法のここをこう改めるべきだという有識者の提案が幾つか積み重なってまいりました。現行憲法が使用している法律用語の誤りの指摘を初め、個別に特定の事項を取り上げたものは枚挙にいとまがないと言ってよろしいかと思いますが、憲法前文の修正案、改正案をまとめたものも、私が偶然手にし、保存しておいたものだけでも、昭和五十八年の竹花光範先生のもの、五十九年及び平成三年の中川八洋先生のもの、平成三年の西部邁先生のもの、平成六年の読売新聞社のものと、四点に上っております。これらの労作において、私どもは、憲法改正論なるものがどんな事項を……
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